JP2012117432A - 水中ポンプ用軸封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンスフリーであり、インペラ室への油漏れを生じることのない実用的な水中ポンプ用軸封装置を提供する。
【解決手段】インペラ室1とモータ室2との間に、インペラ室1との間が第1隔壁3により仕切られ且つモータ室2との間が第2隔壁4により仕切られた中間室5を形成して、両隔壁3,4を貫通してモータ室2からインペラ室1へと延びるインペラ軸6と第1隔壁3との間に第1メカニカルシール7を配設すると共に当該インペラ軸6と第2隔壁4との間に第2メカニカルシール8を配設してある水中ポンプ用軸封装置において、中間室5内を大気領域となすと共に、第2メカニカルシール8の構成部材の全て又は一部が第1メカニカルシール7の構成部材とインペラ軸6との対向周面間に形成される環状空間に配置されるように構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、水中ポンプにおけるモータ室とインペラ室との間を軸封するための水中ポンプ用軸封装置に関するものである。
一般に、この種の水中ポンプ用軸封装置は、図4に示す如く、インペラ室1とモータ室2との間に、インペラ室1との間が第1隔壁3により仕切られ且つモータ室2との間が第2隔壁4により仕切られた中間室5を形成して、両隔壁3,4を貫通してモータ室1からインペラ室2へと延びるインペラ軸6と第1隔壁3との間に第1メカニカルシール7を配設すると共に当該インペラ軸6と第2隔壁4との間に第2メカニカルシール8を配設してなる。なお、モータ室2には、インペラ軸6を回転駆動するためのモータ9及びインペラ軸6の軸受(図示せず)が配置されており、インペラ室1には、インペラ軸6に取付けたインペラ10が配置されると共に吸込口1a及び吐出口1bが形成されている。
而して、従来の水中ポンプ用軸封装置にあっては、特許文献1〜4に開示される如く、中間室5に油を封入して両メカニカルシール7,8のシール面潤滑を行うようにしている。
特開平08−334098号公報 特開平04−095674号公報 特開2002−005306号公報 実開平05−083395号公報
しかし、このような従来の水中ポンプ用軸封装置にあっては、中間室5内の油量(油面)管理が必要であり、油交換時の使用済油の処理(廃油処理)が必要となる等、極めて面倒なメンテンナンス作業を行うことが必要であった。しかも、中間室5内の油が、微量ながらも第1メカニカルシール7からインペラ室1に漏洩することは避け難く、この漏洩油がポンプ取扱液に混入して環境汚染問題となる虞れがある。特に、ポンプ取扱液が食品や化粧品等のように厳格な衛生管理を必要とするものである場合には、かかる油漏れは重大な問題となる。また、所定量の油量を確保するために中間室5を一定以上小さくすることができず、当該軸封装置を装備する水中ポンプの小型化を困難としている。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、メンテナンスフリーであり、インペラ室への油漏れを生じることのない実用的な水中ポンプ用軸封装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、インペラ室とモータ室との間に、インペラ室との間が第1隔壁により仕切られ且つモータ室との間が第2隔壁により仕切られた中間室を形成して、両隔壁を貫通してモータ室からインペラ室へと延びるインペラ軸と第1隔壁との間に第1メカニカルシールを配設すると共に当該インペラ軸と第2隔壁との間に第2メカニカルシールを配設してある水中ポンプ用軸封装置において、上記の目的を達成すべく、特に、中間室内を大気領域となしておくことを提案するものである。
かかる水中ポンプ用軸封装置にあって、当該軸封装置が装備される水中ポンプの小型化(特に、軸線方向長さの短縮化)を図るべく、一方のメカニカルシールの構成部材の全て又は一部が他方のメカニカルシールの構成部材とインペラ軸との対向周面間に形成される環状空間に配置されるように構成しておくことが好ましい。
また、第2メカニカルシールとしては、インペラ軸に設けた第2回転密封環と第2隔壁に設けた第2静止密封環との対向端面たる密封端面の相対回転摺接作用によりモータ室と中間室とを遮蔽シールするように構成された端面接触形のメカニカルシールであって、何れか一方の密封環の密封端面を、これに同心状の環状凹溝を形成することによって、当該環状凹溝より内径側の第1密封端面部分と外径側の第2密封端面部分とに分割された形状となすと共に、当該密封環に、その密封端面以外の表面に開口し且つ前記環状凹溝内へと連通する貫通孔を形成したドライコンタクトシールを使用することが好ましい。なお、インペラ室とモータ室との間のシールは主として第1メカニカルシールにより行われ、モータ室と中間室との間をシールする第2メカニカルシールは補助的なものにすぎないものであるから、第2メカニカルシールには、これが大気領域間(モータ室と中間室との間)をシールするものであることとも相俟って、第1メカニカルシールと同等ないしそれ以上の高度なシール機能は必要とされない。したがって、第2メカニカルシールとしては、上記した特殊なドライコンタクトシールの他、油潤滑等の液体潤滑を必要としない周知の一般的なドライコンタクトシール(例えば、両密封端面が上記した環状凹溝を有しておらず、一方の密封端面ないし密封環が自己潤滑性に優れた材料(カーボンやグラスファイバー入りのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等)で構成されている端面接触形のメカニカルシール)を使用することが可能である。
また、第1カニカルシールとしては、一般に、インペラ軸に設けた第1回転密封環と第1隔壁に設けた第1静止密封環との対向端面たる密封端面の相対回転摺接作用によりインペラ室と中間室とを遮蔽シールするように構成された端面接触形のメカニカルシールが使用されるが、当該両密封環は、その相対回転摺接部分である密封端面間がインペラ室の液体により液体潤滑されることから、中間室内を大気領域となすことによって潤滑不良となることはなく、炭化珪素等の硬質材で構成することができる。
本発明の水中ポンプ用軸封装置は、インペラ室とモータ室との間に形成される中間室内を大気領域となしたものであるから、中間室を油室とした場合のようなメンテナンス(油量の管理や油の交換,廃油処理等)を全く必要としないものである。しかも、インペラ室への油漏れを当然に生じないものであり、ポンプ取扱液が汚染されるようなことがなく、水質汚染等の環境問題を生じることがない。また、大気領域である中間室は油を封入する場合に比して必要最小限の大きさのものとできることから、当該軸封装置を装備する水中ポンプの小型化を実現することができる。したがって、本発明によれば、メンテナンスフリーで、ポンプ取扱液が食品や化粧品等のように厳格な衛生管理を必要とするものである場合を含めて極めて広範な用途に使用できる実用的な水中ポンプ用軸封装置を提供することができる。
図1は本発明に係る水中ポンプ用軸封装置の一例を示す縦断正面図である。 図2は本発明に係る水中ポンプ用軸封装置の変形例を示す縦断正面図である。 図3は図1又は図2の要部を拡大して示す詳細図である。 図4は水中ポンプの一般的構成を示す概略の縦断正面図である。
以下、本発明に係る水中ポンプ用軸封装置の構成を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明に係る水中ポンプ用軸封装置の一例を示す縦断正面図であり、図2は本発明に係る水中ポンプ用軸封装置の変形例を示す縦断正面図であり、図3は図1又は図2の要部を拡大して示す詳細図である。
図1に示す水中ポンプ用軸封装置(以下「第1軸封装置」という)及び図2に示す水中ポンプ用軸封装置(以下「第2軸封装置」という)は、夫々、図4に例示するような水中ポンプに装備されるものであり、インペラ室1とモータ室2との間に、インペラ室1との間が第1隔壁3により仕切られ且つモータ室2との間が第2隔壁4により仕切られた中間室5を形成して、両隔壁3,4を貫通してモータ室1からインペラ室2へと延びるインペラ軸6と第1隔壁3との間に一次シールたる第1メカニカルシール7を配設すると共に当該インペラ軸6と第2隔壁4との間に二次シールたる第2メカニカルシール8を配設してなるものである。
而して、第1及び第2軸封装置にあっては、本発明に従って、中間室5内をモータ室1内と同様に大気領域としてある。
また、第1メカニカルシール7は、図1及び図2に示す如く、インペラ軸6に設けた第1回転密封環11と第1隔壁3に設けた第1静止密封環12との対向端面たる密封端面11a,12aの相対回転摺接作用によりインペラ室1と中間室5との間を遮蔽シールするように構成された端面接触形のメカニカルシールである。
第1回転密封環11は、図1及び図2に示す如く、超硬合金,炭化珪素等の硬質部材で構成された円環状体であり、インペラ軸6にこれに嵌合固定した第1取付環13を介して固定されている。すなわち、第1回転密封環11は、インペラ室1内に配して、密封端面11aを中間室5に向けた状態で第1取付環13に固定されている。
第1静止密封環12は、図1及び図2に示す如く、第1回転密封環11と同一形状及び同一材質をなすもので、第1隔壁3にスプリングリテーナ14及び保持環15及びOリング16を介して軸線方向に移動可能に保持されている。すなわち、第1隔壁3に、円筒状のスプリングリテーナ14をその先端部を当該隔壁3から第1回転密封環11方向に突出させた状態で固着し、このスプリングリテーナ14の内周部に円筒状の保持環15の基端部をOリング16を介して軸線方向移動可能に嵌合保持し、この保持環15の先端部に第1回転密封環11と直対向させた状態で第1静止密封環12を固定してある。スプリングリテーナ14と保持環15との間は、保持環15に突設したドライブピン17をスプリングリテーナ14に形成した係合孔に係合させることにより、所定範囲において軸線方向に相対移動可能に且つ相対回転不能に連結されている。スプリングリテーナ14と保持環15との間にはスプリング18が介装されていて、保持環15を、第1静止密封環12の先端面である密封端面12aを第1回転密封環11の密封端面11aに押圧接触させるべく、第1回転密封環11方向に附勢している。
また、第2メカニカルシール8は、図1及び図2に示す如く、インペラ軸6に設けた第2回転密封環21と第2隔壁4に設けた第2静止密封環22との対向端面たる密封端面21a,22aの相対回転摺接作用によりモータ室2と中間室5との間を遮蔽シールするように構成された端面接触形のメカニカルシールであるドライコンタクトシールであり、以下のように構成されている。
第2回転密封環21は、図1及び図2に示す如く、超硬合金,炭化珪素等の硬質部材で構成された円環状体であり、インペラ軸6にこれに嵌合固定した第2取付環23を介して固定されている。すなわち、第2回転密封環21は、密封端面21aをモータ室2に向けた状態で第2取付環23に固定されている。
第2静止密封環22は、図1及び図2に示す如く、第2回転密封環21に比して軟質であって自己潤滑性を有する材料(例えば、カーボン)で構成された円環状体であり、第2隔壁4にスプリングリテーナ24及びOリング25を介して軸線方向に移動可能に保持されている。すなわち、第2隔壁4に、二重円筒状のスプリングリテーナ24をその先端部を当該隔壁4から第2回転密封環21方向に突出させた状態で固着し、第2静止密封環22を、スプリングリテーナ24の小径円筒部24aと大径円筒部24bとの間に配して、当該小径円筒部24aの外周部にOリング25を介して軸線方向移動可能に嵌合保持してある。第2静止密封環22は、その外周部に形成した凹部にスプリングリテーナ24に突設したドライブピン26を係合させることにより、スプリングリテーナ24に所定範囲において軸線方向に相対移動可能に且つ相対回転不能に保持されている。第2静止密封環22の基端部には、Oリング25の飛び出しを阻止する環状のスプリング受板27が係合保持されている。スプリングリテーナ24と第2静止密封環22の基端部つまりスプリング受板27との間にはスプリング28が介装されていて、第2静止密封環22を、その先端面である密封端面22aを第2回転密封環21の密封端面21aに押圧接触させるべく、第2回転密封環21方向に附勢している。
また、第2静止密封環22の密封端面22aは、図3に示す如く、これと同心状の環状凹溝29を形成することによって、この環状凹溝29より内径側の第1密封端面部分22bと外径側の第2密封端面部分22cとに分割された形状となされている。両密封端面部分22b,22cは、第2回転密封環21の密封端面21aに同心状態で接触しうる円環状の平滑面に形成されている。また、第2静止密封環22には、図3に示す如く、密封端面22a以外の表面に開口し且つ環状凹溝29内へと連通する一又は複数の貫通孔30が形成されている。この例では、貫通孔30が第2静止密封環22の外周面に開口されている。また、第1密封端面部分22bの径方向幅は、図3に示す如く、第2密封端面部分22cの径方向幅より大きく設定されている。
而して、第1軸封装置にあっては、図1に示す如く、第1メカニカルシール7と第2メカニカルシール8とが軸線方向に近接した状態で並列状に配置(タンデム配置)されている。すなわち、第1メカニカルシール7がインペラ室1内に配置され、第2メカニカルシール8が中間室5内に配置されている。
一方、第2軸封装置は、図2に示す如く、一方のメカニカルシール(この例では、第2メカニカルシール8)の円筒状構成部材の全て又は一部を他方のメカニカルシール(この例では、第1メカニカルシール7)の円筒状構成部材とインペラ軸6との対向周面間に形成される環状空間31に配置して、両メカニカルシール7,8の構成部材の全て又は一部が軸線方向において重複するように構成されている。
すなわち、第2軸封装置にあっては、図2に示す如く、第1メカニカルシール7の円筒状構成部材である密封環11,12、保持環15及びスプリングリテーナ14の内径を第2メカニカルシール8の円筒状構成部材である密封環21,22及びスプリングリテーナ24の外径より大きくして、軸線方向において第1メカニカルシール8の内周側空間(環状空間)31に第2メカニカルシール8が突入するようにし、これにより中間室5を小さく、つまり隔壁3,4の間隔を小さくして、水中ポンプの大きさ(軸線方向長さ)を可及的に小型化するように工夫されている。なお、第2軸封装置にあっては、当該軸封装置の簡略化及び組立容易化を図るために、第1回転密封環11及び第2回転密封環21をインペラ軸6に固定するための部材を共通として、軸封装置の更なる簡略化及び組立容易化を図っている。すなわち、図2に示す如く、第1回転密封環11をインペラ軸6に固定するための第1取付環13と第2回転密封環21をインペラ軸6に固定するための第2取付環23とを円筒状の連結部材32により連結した一体円筒構造物に構成してある。
以上のように構成された第1及び第2軸封装置にあっては、インペラ室1とモータ室2とがこれらと中間室5との間に配設した第1及び第2メカニカルシール7,8によりシールされる。このとき、インペラ室1と中間室5とをシールする第1メカニカルシール7は、中間室5が大気領域であるが、インペラ室1が液体領域であるから、密封端面間はインペラ室1内の液体により潤滑されることになる。したがって、両密封環11,12を硬質材製とした端面接触形のメカニカルシールである第1メカニカルシール7によって、液体領域であるインペラ室1と大気領域である中間室5との間が良好にシールされる。
また、モータ室2と中間室5との間は第2メカニカルシール8によってシールされるが、両室2,5が密封端面21a,22a間の液体潤滑を行い得ない大気領域であるため、密封端面21a,22aの接触部分が発熱する虞れがある。しかし、第2メカニカルシール8にあっては、一方の密封端面22aが環状凹溝29を挟んで同心状に並列する第1密封端面部分22bと第2密封端面部分22cとに分割されており且つ環状凹溝29が貫通孔30により大気領域に開放されていることから、密封端面21a,22aの接触によって発生する熱は環状凹溝29(及び貫通孔30)から速やかに放熱されることになり、密封端面21a,22aが異常発熱したり焼き付いたりすることがなく、両室2,5間が良好にシールされる。なお、第2メカニカルシール8は、その構造上、第1メカニカルシール7よりシール機能に劣るものであるが、軸封装置全体としてのシール機能(インペラ室1とモータ室2との間をシールする機能)については問題はない。すなわち、インペラ室1とモータ室2との間は実質的に第1メカニカルシール7によりシールされるのであり、第2メカニカルシール8は大気領域間(モータ室2と中間室5との間)をシールする補助的なものにものに過ぎないからである。
したがって、インペラ室1とモータ室2との間が中間室5を介して良好にシールされることになり、しかも中間室5が大気領域とされていることから、中間室に油を封入させるようにした従来の水中ポンプ用軸封装置のように油量管理や廃油処理等のメンテナンス作業が必要とならず、メンテナンスフリーを実現することができる。しかも、中間室5からインペラ室1に油漏れが生じるようなことがなく、ポンプ取扱液が食品や化粧品等のように厳格な衛生管理を必要とするものである場合にも冒頭で述べたような問題は生じない。
また、中間室5内が大気領域であるから、中間室に油を封入させるようにした従来の水中ポンプ用軸封装置に比して、中間室5を必要最小限の大きさとすることでき、当該軸封装置を装備する水中ポンプの小型化を図ることができる。特に、第2軸封装置のように両メカニカルシール7,8の構成部材の全て又は一部が軸線方向において重複するように構成しておくことによって、中間室5の大きさつまり両隔壁3,4の間隔を極めて小さくすることができ、水中ポンプの更なる小型化を図ることができる。
なお、本発明は上記した構成に限定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない範囲において適宜に改良,変更することができる。
例えば、第2メカニカルシール8において、環状凹溝29及び貫通孔30を第2回転密封環21に形成するようにしてもよい。この場合、貫通孔30を当該回転密封環21の外周面に開口させるようにしておくと、密封端面21a,22aの接触による摩耗粉を、第2回転密封環21の回転による遠心力により環状凹溝29から貫通孔30を介して放出させることができる。
また、第2メカニカルシール8は、上記した如く、第1メカニカルシール7と同等又はそれ以上のシール機能を必要とされないものであり、大気領域間(モータ室2と中間室5との間)を補助的にシールするものであればよいから、ドライ条件下である程度のシール機能を発揮する周知のオイルレスシールを使用することができる。例えば、第2メカニカルシール8としては、上記した如く密封環21,22の一方に放熱手段(環状凹溝29及び貫通孔30)を設けるようにした特殊なドライコンタクトシールの他、油潤滑等の液体潤滑を必要としない周知の一般的なドライコンタクトシール(例えば、両密封端面が上記した環状凹溝29を有しておらず、一方の密封端面ないし密封環が自己潤滑性に優れた材料(カーボンやグラスファイバー入りのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等)で構成した端面接触形のメカニカルシール)を使用することができる。
1 インペラ室
2 モータ室
3 第1隔壁
4 第2隔壁
5 中間室
6 インペラ軸
7 第1メカニカルシール
8 第2メカニカルシール
11 第1回転密封環
11a 密封端面
12 第2静止密封環
12a 密封端面
21 第2回転密封環
21a 密封端面
22 第2静止密封環
22a 密封端面
22b 第1密封端面部分
22c 第2密封端面部分
29 環状凹溝
30 貫通孔

Claims (4)

  1. インペラ室とモータ室との間に、インペラ室との間が第1隔壁により仕切られ且つモータ室との間が第2隔壁により仕切られた中間室を形成して、両隔壁を貫通してモータ室からインペラ室へと延びるインペラ軸と第1隔壁との間に第1メカニカルシールを配設すると共に当該インペラ軸と第2隔壁との間に第2メカニカルシールを配設してある水中ポンプ用軸封装置において、
    中間室内を大気領域となしたことを特徴とする水中ポンプ用軸封装置。
  2. 一方のメカニカルシールの構成部材の全て又は一部が他方のメカニカルシールの構成部材とインペラ軸との対向周面間に形成される環状空間に配置されるように構成したことを特徴とする、請求項1に記載する水中ポンプ用軸封装置。
  3. 第2メカニカルシールが、インペラ軸に設けた第2回転密封環と第2隔壁に設けた第2静止密封環との対向端面たる密封端面の相対回転摺接作用によりモータ室と中間室とを遮蔽シールするように構成された端面接触形のメカニカルシールであって、何れか一方の密封環の密封端面を、これに同心状の環状凹溝を形成することによって、当該環状凹溝より内径側の第1密封端面部分と外径側の第2密封端面部分とに分割された形状となすと共に、当該密封環に、その密封端面以外の表面に開口し且つ前記環状凹溝内へと連通する貫通孔を形成したドライコンタクトシールであることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載する水中ポンプ用軸封装置。
  4. 第1メカニカルシールが、インペラ軸に設けた第1回転密封環と第1隔壁に設けた第1静止密封環との対向端面たる密封端面の相対回転摺接作用によりインペラ室と中間室とを遮蔽シールするように構成された端面接触形のメカニカルシールであることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載する水中ポンプ用軸封装置。
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