JPH0988884A - 遠心圧縮機のメカニカルシール - Google Patents
遠心圧縮機のメカニカルシールInfo
- Publication number
- JPH0988884A JPH0988884A JP23807195A JP23807195A JPH0988884A JP H0988884 A JPH0988884 A JP H0988884A JP 23807195 A JP23807195 A JP 23807195A JP 23807195 A JP23807195 A JP 23807195A JP H0988884 A JPH0988884 A JP H0988884A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- rotary
- mechanical seal
- prevent
- centrifugal compressor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【解決手段】メカニカルシールはチタンリング２Ａとシ
リコンカーバイド２Ｂから構成される回転環２の回転側
シール要素と、リテーナ４に保持されてスプリング５に
より回転環２側に常時ばね力が付勢される静止環６、さ
らに静止環に固定されたフロートリング７を設けた固定
側シール要素から構成され、回転環溝部８のＯリング９
の抜け出し防止構造としてスペーサ１０が設けられてい
る。 【効果】回転環を回転部材に装着する際のＯリングの装
着不良を防止し、運転中のＯリングの抜け出しによるシ
ール洩れを防ぐ。
リコンカーバイド２Ｂから構成される回転環２の回転側
シール要素と、リテーナ４に保持されてスプリング５に
より回転環２側に常時ばね力が付勢される静止環６、さ
らに静止環に固定されたフロートリング７を設けた固定
側シール要素から構成され、回転環溝部８のＯリング９
の抜け出し防止構造としてスペーサ１０が設けられてい
る。 【効果】回転環を回転部材に装着する際のＯリングの装
着不良を防止し、運転中のＯリングの抜け出しによるシ
ール洩れを防ぐ。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は遠心圧縮機のメカニカル
シールに関する。
シールに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種のメカニカルシールとして
図１に示すような構成のものが知られている。
図１に示すような構成のものが知られている。
【０００３】図１で１は被軸封機器の回転部材の一例で
ある回転軸であり、チタンリング２Ａとチタンリング２
Ａに締まり嵌めにより固定されているシリコンカーバイ
ド２Ｂから構成され回転軸１と同時回転する回転環２を
設けた回転側シール要素と、被軸封機器のケーシング３
に固定されたリテーナ４に回転不能に保持され、かつス
プリング５を介して回転環２側に常時ばね力が付勢され
る静止環６、さらにこの静止環６に固定されたフロート
リング７を設けた固定側シール要素とを備え、回転環２
とフロートリング７との対向面をシール面として、この
二面をしゅう動させて流体の流れを阻止するように構成
している。さらに、チタンリング２Ａとシリコンカーバ
イド２Ｂは締まり嵌めにより固定されているだけで、チ
タリング２Ａとシリコンカーバイド２Ｂの接触面にはす
き間があるので、流体圧を受ける回転環溝部８には背圧
によるシリコンカーバイド２Ｂのチタンリング２Ａから
の抜け出しを防ぎかつ、チタンリング２Ａとシリコンカ
ーバイド２Ｂの接触面からのシール洩れを防止するため
Ｏリング９が設けられている。
ある回転軸であり、チタンリング２Ａとチタンリング２
Ａに締まり嵌めにより固定されているシリコンカーバイ
ド２Ｂから構成され回転軸１と同時回転する回転環２を
設けた回転側シール要素と、被軸封機器のケーシング３
に固定されたリテーナ４に回転不能に保持され、かつス
プリング５を介して回転環２側に常時ばね力が付勢され
る静止環６、さらにこの静止環６に固定されたフロート
リング７を設けた固定側シール要素とを備え、回転環２
とフロートリング７との対向面をシール面として、この
二面をしゅう動させて流体の流れを阻止するように構成
している。さらに、チタンリング２Ａとシリコンカーバ
イド２Ｂは締まり嵌めにより固定されているだけで、チ
タリング２Ａとシリコンカーバイド２Ｂの接触面にはす
き間があるので、流体圧を受ける回転環溝部８には背圧
によるシリコンカーバイド２Ｂのチタンリング２Ａから
の抜け出しを防ぎかつ、チタンリング２Ａとシリコンカ
ーバイド２Ｂの接触面からのシール洩れを防止するため
Ｏリング９が設けられている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記した構成の従来の
メカニカルシールでは回転環Ｏリング溝部８にＯリング
９をはめているだけであり、Ｏリング９のねじれ、組込
不良によりＯリング９が溝８からはみ出すと、Ｏリング
９が遠心力により外周に広がりフロートリング７をたた
く、或いはシリコンカーバイド２Ｂ背面のすき間を通っ
てシール洩れを引き起こす原因となる。
メカニカルシールでは回転環Ｏリング溝部８にＯリング
９をはめているだけであり、Ｏリング９のねじれ、組込
不良によりＯリング９が溝８からはみ出すと、Ｏリング
９が遠心力により外周に広がりフロートリング７をたた
く、或いはシリコンカーバイド２Ｂ背面のすき間を通っ
てシール洩れを引き起こす原因となる。
【０００５】本発明の目的は、簡単な構成改良により回
転環溝部のＯリングの抜け出しを防止することができる
メカニカルシールを提供することにある。
転環溝部のＯリングの抜け出しを防止することができる
メカニカルシールを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のメカニカルシールは被軸封機器の回転部材
と同時回転する回転環と、上記被軸封機器のケーシング
側に保持されて上記回転環側へのばね力を受けたフロー
トリングとの対向面をそれぞれシールとし、そのうち回
転環の一方に円周方向に沿った溝を形成し、そこにＯリ
ングを設けて流体圧による回転環の破損，シール洩れを
防ぐようにした遠心圧縮機のメカニカルシールで、上記
溝部に円周方向に沿ってスペーサを設けて溝部に段差を
形成した。
に、本発明のメカニカルシールは被軸封機器の回転部材
と同時回転する回転環と、上記被軸封機器のケーシング
側に保持されて上記回転環側へのばね力を受けたフロー
トリングとの対向面をそれぞれシールとし、そのうち回
転環の一方に円周方向に沿った溝を形成し、そこにＯリ
ングを設けて流体圧による回転環の破損，シール洩れを
防ぐようにした遠心圧縮機のメカニカルシールで、上記
溝部に円周方向に沿ってスペーサを設けて溝部に段差を
形成した。
【０００７】
【作用】本発明によれば、Ｏリングのねじれ，組込不良
が生じても回転環のＯリング溝部に円周方向に沿ってス
ペーサを設けて段差を形成したので、この段差によって
Ｏリングの抜け出しを防止することができ、かつ、溝と
Ｏリングとのすき間を詰めることにより回転環を回転部
材に装着する際のＯリングのよじれ等の装着不良を防止
することができるので、シール洩れを防ぐことができ
る。
が生じても回転環のＯリング溝部に円周方向に沿ってス
ペーサを設けて段差を形成したので、この段差によって
Ｏリングの抜け出しを防止することができ、かつ、溝と
Ｏリングとのすき間を詰めることにより回転環を回転部
材に装着する際のＯリングのよじれ等の装着不良を防止
することができるので、シール洩れを防ぐことができ
る。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図２は本発明の一実施例によるメカニカルシール
を適用した遠心圧縮機の接触式メカニカルシールを示す
縦断面図である。
する。図２は本発明の一実施例によるメカニカルシール
を適用した遠心圧縮機の接触式メカニカルシールを示す
縦断面図である。
【０００９】図２で、１は被軸封機器の回転部材である
回転軸であり、チタンリング２Ａとチタンリング２Ａに
締まり嵌めにより固定されているシリコンカーバイド２
Ｂから構成され、回転軸１と同時回転する回転環２を設
けた回転側シール要素と、被軸封機器のケーシング３に
固定されたリテーナ４に回転不能に保持されかつスプリ
ング５を介して上記回転環２側に常時ばね力が付勢され
る静止環６、さらにこの静止環６に固定されたフロート
リング７を設けた固定側シール要素とを備え、上記回転
環２とフロートリング７との対向面をシール面として、
この二面をしゅう動させて流体の流れを阻止するように
構成している。さらにチタンリング２Ａとシリコンカー
バイド２Ｂは締まり嵌めにより固定されているだけでチ
タンリング２Ａとシリコンカーバイド２Ｂの接触面にす
き間があるので流体圧を受ける回転環溝部８には背圧に
よるシリコンカーバイド２Ｂのチタンリング２Ａからの
抜け出しを防ぎ、かつ、チタンリング２Ａとシリコンカ
ーバイド２Ｂの接触面からのシール洩れを防止するため
Ｏリング９が設けられている。また回転環Ｏリング溝部
８には円周方向に沿ってスペーサ１０が設けられてお
り、このスペーサ１０の外径をＯリング９の内径より大
きくして溝部８に段差を形成している。従来のメカニカ
ルシールでは上記スペーサ１０は設けられておらず、回
転環Ｏリング溝部８にＯリング９をはめているだけであ
り、回転環２を回転軸１に装着する際のＯリング９のよ
じれ，組込不良によりＯリング９が溝８からはみだす
と、Ｏリング９が遠心力により外周に広がり、フロート
リング７をたたく、或いはチタンリング２Ａとシリコン
カーバイド２Ｂは締まり嵌めにより固定されているだけ
で、チタンリング２Ａとシリコンカーバイド２Ｂの接触
面にはすき間があるのでこのすき間を通ってシール洩れ
を引き起こす可能性があった。そこで本発明に係るメカ
ニカルシールは上記回転環境Ｏリング溝部８に円周方向
に沿ってＯリング９内径よりも大きい外径のスペーサを
設けて溝部８に段差を形成することにより、Ｏリング９
の装着不良が生じてもこの段差によってＯリング９の抜
け出しを防止することができ、かつ、溝８とＯリング９
とのすき間を詰めることにより回転環２を回転軸１に装
着する際のＯリング９のよじれ等の装着不良を防止する
ことができるのでシール洩れを防ぐことができる。
回転軸であり、チタンリング２Ａとチタンリング２Ａに
締まり嵌めにより固定されているシリコンカーバイド２
Ｂから構成され、回転軸１と同時回転する回転環２を設
けた回転側シール要素と、被軸封機器のケーシング３に
固定されたリテーナ４に回転不能に保持されかつスプリ
ング５を介して上記回転環２側に常時ばね力が付勢され
る静止環６、さらにこの静止環６に固定されたフロート
リング７を設けた固定側シール要素とを備え、上記回転
環２とフロートリング７との対向面をシール面として、
この二面をしゅう動させて流体の流れを阻止するように
構成している。さらにチタンリング２Ａとシリコンカー
バイド２Ｂは締まり嵌めにより固定されているだけでチ
タンリング２Ａとシリコンカーバイド２Ｂの接触面にす
き間があるので流体圧を受ける回転環溝部８には背圧に
よるシリコンカーバイド２Ｂのチタンリング２Ａからの
抜け出しを防ぎ、かつ、チタンリング２Ａとシリコンカ
ーバイド２Ｂの接触面からのシール洩れを防止するため
Ｏリング９が設けられている。また回転環Ｏリング溝部
８には円周方向に沿ってスペーサ１０が設けられてお
り、このスペーサ１０の外径をＯリング９の内径より大
きくして溝部８に段差を形成している。従来のメカニカ
ルシールでは上記スペーサ１０は設けられておらず、回
転環Ｏリング溝部８にＯリング９をはめているだけであ
り、回転環２を回転軸１に装着する際のＯリング９のよ
じれ，組込不良によりＯリング９が溝８からはみだす
と、Ｏリング９が遠心力により外周に広がり、フロート
リング７をたたく、或いはチタンリング２Ａとシリコン
カーバイド２Ｂは締まり嵌めにより固定されているだけ
で、チタンリング２Ａとシリコンカーバイド２Ｂの接触
面にはすき間があるのでこのすき間を通ってシール洩れ
を引き起こす可能性があった。そこで本発明に係るメカ
ニカルシールは上記回転環境Ｏリング溝部８に円周方向
に沿ってＯリング９内径よりも大きい外径のスペーサを
設けて溝部８に段差を形成することにより、Ｏリング９
の装着不良が生じてもこの段差によってＯリング９の抜
け出しを防止することができ、かつ、溝８とＯリング９
とのすき間を詰めることにより回転環２を回転軸１に装
着する際のＯリング９のよじれ等の装着不良を防止する
ことができるのでシール洩れを防ぐことができる。
【００１０】
【発明の効果】本発明によれば、回転環境の溝部に円周
方向に沿ってスペーサを設けて段差を設けたので、Ｏリ
ングの抜け出しを防止できるとともに溝とＯリングとの
すき間をつめることができ、回転環を回転部材に装着す
る際のＯリングの装着不良を防止することができる。し
たがって運転中のＯリングの抜け出しによるシール洩れ
を防ぐことができる。
方向に沿ってスペーサを設けて段差を設けたので、Ｏリ
ングの抜け出しを防止できるとともに溝とＯリングとの
すき間をつめることができ、回転環を回転部材に装着す
る際のＯリングの装着不良を防止することができる。し
たがって運転中のＯリングの抜け出しによるシール洩れ
を防ぐことができる。
【図１】従来の遠心圧縮機メカニカルシールの断面図。
【図２】Ｏリング抜け出し防止構造を備えた遠心圧縮機
メカニカルシールの断面図。
メカニカルシールの断面図。
２…回転環、２Ａ…チタンリング、２Ｂ…シリコンカー
バイド、８…Ｏリング溝部、９…Ｏリング、１０…スペ
ーサ。
バイド、８…Ｏリング溝部、９…Ｏリング、１０…スペ
ーサ。
フロントページの続き (72)発明者 山崎 浩志 茨城県土浦市神立東二丁目28番４号 日立 テクノエンジニアリング株式会社土浦事業 所内
Claims (1)
- 【請求項１】被軸封機器の回転部材と同時回転する回転
環と、上記被軸封機器のケーシング側に保持されて上記
回転環側へのばね力を受けたフロートリングとの対向面
をそれぞれシール面とし、上記回転環の一方に円周方向
に沿った溝を形成し、そこにＯリングを設けて流体圧に
よる上記回転環の破損を防ぐようにした遠心圧縮機のメ
カニカルシールにおいて、上記溝部に円周方向に沿って
スペーサを設けて、溝部に段差を形成したことを特徴と
する遠心圧縮機のメカニカルシール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23807195A JPH0988884A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 遠心圧縮機のメカニカルシール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23807195A JPH0988884A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 遠心圧縮機のメカニカルシール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0988884A true JPH0988884A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17024730
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23807195A Pending JPH0988884A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 遠心圧縮機のメカニカルシール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0988884A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007506021A (ja) * | 2003-09-18 | 2007-03-15 | ヌオーヴォ ピニォーネ ホールディング ソシエタ ペル アチオニ | 遠心圧縮機用ガスシールの熱交換器装置 |
| CN105465036A (zh) * | 2015-12-23 | 2016-04-06 | 江苏华青流体科技有限公司 | 一种高压输油管线泵用机械密封装置 |
| JP2018025249A (ja) * | 2016-08-10 | 2018-02-15 | 日本ピラー工業株式会社 | ダブル型メカニカルシール装置 |
| JP2018089552A (ja) * | 2016-11-30 | 2018-06-14 | 日立工機株式会社 | 遠心分離機 |
-
1995
- 1995-09-18 JP JP23807195A patent/JPH0988884A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007506021A (ja) * | 2003-09-18 | 2007-03-15 | ヌオーヴォ ピニォーネ ホールディング ソシエタ ペル アチオニ | 遠心圧縮機用ガスシールの熱交換器装置 |
| CN105465036A (zh) * | 2015-12-23 | 2016-04-06 | 江苏华青流体科技有限公司 | 一种高压输油管线泵用机械密封装置 |
| JP2018025249A (ja) * | 2016-08-10 | 2018-02-15 | 日本ピラー工業株式会社 | ダブル型メカニカルシール装置 |
| JP2018089552A (ja) * | 2016-11-30 | 2018-06-14 | 日立工機株式会社 | 遠心分離機 |
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