JP2018025130A - ポンプのための軸封装置及び軸封装置を備えるポンプ - Google Patents
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Abstract
Description
物がグランドパッキン9及びランタンリング6の周囲に固着し、グランドパッキン9の取り出しが困難となる。特に、図示のようにランタンリング6がグランドパッキン9の中間に配置される場合には、ランタンリング6を中間位置に残したまま、モータ側とインペラ側の各々からグランドパッキン9を引き出す作業が行われる。この場合、ケーシング7をさらに分解して、インペラ側のケーシング7cを取り外すことが必要となり、結局、ポンプ1の全体が分解される。そして、新しいグランドパッキンを装着する際には、再度、上記したような熟練者の作業が必要になる。
に低減することができる。
以下、図1〜図3Bを参照して、本発明の第一実施形態を説明する。図1は、本発明の第一実施形態による軸封装置10を概略的に示す図である。尚、以下の説明では、図1の左側をモータ側、右側をインペラ側と称する。また、パッキン部材の交換をモータ側から行う場合を考慮して、説明の便宜上、モータ側を「前方」、インペラ側を「後方」と称する場合がある。
図2は、グランドパッキン14を概略的に示す図である。図2に示すように、各グラン
ドパッキン14は、実質的にリング状の外形を有しており、その中心穴に回転軸12が通されるように外側スリーブ13内に配置される。また、図2に示されるように、各グランドパッキン14は、直径方向に二分割された半体14a、14bを備える二分割構造を有している。尚、図1の例では、外側スリーブ13内に5つのグランドパッキン14が配置されているが、外側スリーブ13内に配置されるグランドパッキン14の数は特に限られない。
外側スリーブ13は、スタフィングボックス11の内周面に沿って延在する円筒部13aと、円筒部13aの軸方向一端部に形成され、スタフィングボックス11の側面(モータ側表面)に取り付けられる外側フランジ部13bと、円筒部13aの軸方向他端部に形成され、回転軸12に向けて半径方向内側に延びる内側フランジ部13cと、を備えている。図1に示すように、外側フランジ部13bはモータ側に配置され、内側フランジ部13cはインペラ300側に配置されている。外側スリーブ13とスタフィングボックス11との間、及び、外側スリーブ13とパッキン押さえ15との間には、ポンプの内部流体やシール流体の外部への漏れを防止するためのOリング16、17が配置されている。しかし、Oリング16、17の位置は図示の位置に限られない。
パッキン押さえ15として、従来公知のパッキン押さえを用いることができる。図示の例では、パッキン押さえ15は、外側スリーブ13の円筒部13aに沿って延在する円筒部15aと、円筒部15aの軸方向一端部に形成され、外側スリーブ13の外側フランジ部13bに取り付けられる取り付け部15bと、を備えている。パッキン押さえ15の円筒部15aは、外側スリーブ13内でグランドパッキン14を押圧する押込み部を形成している。締め付けボルト18で取り付け部15bを外側フランジ部13bに締め付けることができる。締め付けボルト18が締め付けられると、グランドパッキン14は押込み部15aと内側フランジ部13cとの間で軸方向に圧縮され、その内径は縮小し、外径は拡
張する。従って、締め付けボルト18の締め付け量を調整することにより、グランドパッキン14と回転軸12(または軸スリーブ)との間の隙間が調整され、ポンプの内部流体の漏れを低減することができる。尚、外側スリーブ13をスタフィングボックス11に取り付ける手段として、例えば、ボルト、または、いわゆるツイストロック式を採用することができる。本実施形態では、外側スリーブ13は、締め付けボルト18とは別個の取り付けボルト(図示せず)を介してスタフィングボックス11に取り付けられている。例えば、取り付けボルトとして、円柱形状のボルト頭部に六角形の穴を設けた六角穴付きボルトを用いることができる。この場合、ボルト頭部を配置する座ぐり部を形成するように、外側スリーブ13の外側フランジ部13bのモータ側表面を座ぐり加工することができる。これにより、外側フランジ部13bのモータ側表面からボルト頭部が突出することがない。取り付けボルトの位置は、締め付けボルト18と干渉しない位置であれば、特に限られない。締め付けボルト18と別個の取り付けボルトを用いることにより、外側スリーブ13をスタフィングボックス11の内部に残した状態で、グランドパッキン14を目視点検することができる。または、別個の取り付けボルトの代わりに、締め付けボルト18によって外側スリーブ13をスタフィングボックス11に取り付けることもできる。この場合、締め付けボルト18の長さを図示のものより大きくし、外側フランジ部13bに締め付けボルト18を通過させる貫通穴を設ける。ツイストロック式の場合、具体的には、外側スリーブ13の円筒部13aの外周面及びスタフィングボックス11の内周面のそれぞれに、半径方向に突出する歯部を設け、外側スリーブ13をスタフィングボックス11に対して所定角度回動させることにより、外側スリーブ13の歯部とスタフィングボックス11の歯部とを軸方向に係止させるように構成することができる。ツイストロック式の取り付け方法は、ボルトによる取り付け方法と比較して、複数のボルトの各々について行うことが必要とされる取り付け作業を、一度で完了することができるという利点を有する。
ことによって、摺動粉を外側スリーブ13内から除去することができる。その後、外側スリーブ13がスタフィングボックス11内を押し戻され、取り付けボルト(図示せず)及び締め付けボルト18が締め付けられる。このときの締め付けボルト18の締め付けによってグランドパッキン14が最終的に位置決めされる(すなわち、グランドパッキン14と回転軸12(または軸スリーブ)との間の隙間が調整される)。
次に、図4〜図5Bを参照して、本発明の第二実施形態を説明する。図4は、本発明の第二実施形態による軸封装置20を概略的に示す図である。第二実施形態の軸封装置20では、外側スリーブ23の構成が、第一実施形態のものとは異なっている。具体的には、内側フランジ部23cが、円筒部23aと同一部材により形成されており、円筒部23aが、スタフィングボックス11の流路11aと連通する流路23dを備えている。また、グランドパッキン24及びランタンリング30が外側スリーブ23の円筒部23a内に配置されており、グランドパッキン24及びランタンリング30が、直径方向に二分割されている。その他の構成は、第一実施形態と同様であるので第一実施形態と同様の符号を使用し、詳細な説明は省略する。
2…回転軸
3…スタフィングボックス
4…パッキン押さえ
5…軸スリーブ
6…ランタンリング
7…ポンプケーシング
7a…モータ側ケーシング
7b…中間ケーシング
7c…インペラ側ケーシング
8a…上面開口
8b…側面開口
9…グランドパッキン
10…軸封装置
11…スタフィングボックス
11a…流路
12…回転軸
13…外側スリーブ
13a…円筒部
13b…外側フランジ部
13c…内側フランジ部(ランタンリング)
14…グランドパッキン(パッキン部材)
14a、14b…半体
15…パッキン押さえ
15a…円筒部
15b…取り付け部
16、17…Oリング
18…ボルト
20…軸封装置
23…外側スリーブ
23a…円筒部
23b…外側フランジ部
23c…内側フランジ部
23d…流路
24…グランドパッキン(パッキン部材)
30…ランタンリング
30a、30b…半体
120…中心開口
121…周方向溝
122…連通路
130…中心開口
131…周方向溝
132…連通路
133…連結用孔
40…ピン部材
300…インペラ
d…距離
Claims (6)
- インペラを回転させる回転軸を備えるポンプのための軸封装置であって、
スタフィングボックス内に挿入される前記回転軸の外周面と前記スタフィングボックスの内周面との間に配置される外側スリーブと、
前記外側スリーブ内に配置されるパッキン部材と、を備えており、
前記外側スリーブは、前記インペラの側に配置される軸方向一端部に、半径方向内側に延びる内側フランジ部を備えており、
前記パッキン部材は、直径方向に二分割されている、軸封装置。 - 前記内側フランジ部がランタンリングにより形成されている、請求項1に記載の軸封装置。
- 前記外側スリーブ内に配置され、直径方向に二分割されたランタンリングを備える、請求項1に記載の軸封装置。
- 前記外側スリーブが直径方向に二分割されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の軸封装置。
- 前記外側スリーブ内に部分的に配置されるパッキン押さえを備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の軸封装置。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の軸封装置を備えるポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016156531A JP2018025130A (ja) | 2016-08-09 | 2016-08-09 | ポンプのための軸封装置及び軸封装置を備えるポンプ |
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Publications (1)
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JP2018025130A true JP2018025130A (ja) | 2018-02-15 |
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ID=61195576
Family Applications (1)
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JP2016156531A Pending JP2018025130A (ja) | 2016-08-09 | 2016-08-09 | ポンプのための軸封装置及び軸封装置を備えるポンプ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023136246A1 (ja) * | 2022-01-11 | 2023-07-20 | 株式会社荏原製作所 | コンテナおよびポンプシステム |
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-
2016
- 2016-08-09 JP JP2016156531A patent/JP2018025130A/ja active Pending
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