JP2018025098A5 - 配管構造 - Google Patents
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Description
本発明は、屋内に配設された水洗式大便器と、屋外に配設された排水ます及び公共ますと、上流側端部が該水洗式大便器に接続され該排水ますを経由して下流側端部が該公共ますに接続された配管とを含む既設の配管経路に接続される配管構造であって、屋内に配設されたポータブルトイレと、上流側端部が該ポータブルトイレに接続され下流側端部が既設の配管経路に接続された配管とを含む新規の配管経路と、該新規の配管経路に配置され、該ポータブルトイレに溜まった排泄物を強制的に流下させるための排水装置と、を備え、該新規の配管経路は、該排水装置により排泄物が強制的に流下される強制流下区間と、該強制流下区間から該既設の配管経路に向かって排泄物が自然に流下される自然流下区間と、を有しており、該自然流下区間を構成する配管は、所定の排水勾配を有しており、前記新規の配管経路の下流側端部は、前記既設の配管経路に配設された、排水ますに接続されていることを特徴とする配管構造である。また本発明は、屋内に配設された水洗式大便器と、屋外に配設された排水ます及び公共ますと、上流側端部が該水洗式大便器に接続され該排水ますを経由して下流側端部が該公共ますに接続された配管とを含む既設の配管経路に接続される配管構造であって、屋内に配設されたポータブルトイレと、上流側端部が該ポータブルトイレに接続され下流側端部が既設の配管経路に接続された配管とを含む新規の配管経路と、該新規の配管経路に配置され、該ポータブルトイレに溜まった排泄物を強制的に流下させるための排水装置と、を備え、該新規の配管経路は、該排水装置により排泄物が強制的に流下される強制流下区間と、該強制流下区間から該既設の配管経路に向かって排泄物が自然に流下される自然流下区間と、を有しており、該自然流下区間を構成する配管は、所定の排水勾配を有しており、前記新規の配管経路の下流側端部は、前記既設の配管経路に配設された、配管に接続されていることを特徴とする配管構造である。
かかる構成にあって、水洗式大便器は使用時に流下する水量が多く、使用頻度も比較的多いため、ポータブルトイレから流下した排泄物が仮に既設の配管経路に堆積していても、該水洗式大便器からの多量の排水が追い水となって該排泄物を公共ますまで円滑に流下させることができる。さらに、前記自然流下区間を構成する配管は、所定の排水勾配を有しているため、自然流下区間の全長を十分に確保したとしても、該自然流下区間内に排泄物が堆積することなく十分な掃流性を確保することができる。このことは、例えば排水装置を既設の配管経路近傍に設置しなければならない、などといった設計上の制限を排除することが可能となり、排水装置の排水能力に制限がある場合にもポータブルトイレや排水装置の設置位置の自由度が向上する利点がある。なお、上記した本発明の構成には、排水装置がポータブルトイレに内蔵されているものも含まれる。
上記配管構造において、前記強制流下区間は、前記ポータブルトイレと前記排水装置との間に配設された配管によって構成され、前記自然流下区間は、該排水装置と前記既設の配管経路との間に配設された配管によって構成され、前記排水装置は、該強制流下区間を構成する配管内の排泄物を負圧により吸引する負圧吸引式の装置である構成が提案される。
また上記配管構造において、前記排水装置は、前記強制流下区間を構成する配管を介して排泄物を加圧により圧送する圧送式の装置であり、さらに該強制流下区間に対応する新規の配管経路の下流側端部には、リフトアップ部が設けられ、該リフトアップ部は、排泄物が送られる下流方向に向かうに従い上方へ延設される配管を有し、該リフトアップ部の下流側端部が前記自然流下区間の上流側端部に接続されている構成としてもよい。
かかる構成とすることにより、自然流下区間の上流側端部をできる限り上方に配置することが可能となるため、仮に排水装置の排水能力に限界があって強制流下区間の全長を長く設けることができない場合にも、該自然流下区間における配管の排水勾配を適切に設け、該自然流下区間の全長を十分に確保して新規の配管経路を構築することができる。
上記構成において、前記新規の配管経路の下流側端部は、前記排水ますに接続されていることがある。
かかる構成とすることにより、該自然流下区間における配管の勾配が1/50以上である構成が容易に設計・施工することができる。例えば、該自然流下区間の上流側端部が、本構成を採用しない構成に比して30cm上昇してなる構成であれば、1/50の勾配として水平に15mの距離を稼ぐことができるようになる。したがって、排水装置と既設の配管経路との離間距離が相当長くなる設計条件であっても、該自然流下区間における配管の勾配を無理なく設けることが可能となる。
本発明の配管構造は、既設の水洗式大便器の排水を利用することで、ポータブルトイレから流下した排泄物が配管経路途中で堆積することを好適に防止できる。またこれによって既設の衛生器具の使用を妨げることなくポータブルトイレを良好に使用することができる。さらに新規の配管経路に自然流下区間を設けたことで、排水装置の排水能力に制限があったとしても、該自然流下区間における掃流性を十分に確保しつつ、ポータブルトイレや排水装置等の配置について設計の自由度が飛躍的に向上する効果がある。また、排水管配管施工方法は、上記配管構造を円滑かつ簡便に施工することができる効果がある。
Claims (7)
- 屋内に配設された水洗式大便器と、屋外に配設された排水ます及び公共ますと、上流側端部が該水洗式大便器に接続され該排水ますを経由して下流側端部が該公共ますに接続された配管とを含む既設の配管経路に接続される配管構造であって、
屋内に配設されたポータブルトイレと、上流側端部が該ポータブルトイレに接続され下流側端部が既設の配管経路に接続された配管とを含む新規の配管経路と、
該新規の配管経路に配置され、該ポータブルトイレに溜まった排泄物を強制的に流下させるための排水装置と、を備え、
該新規の配管経路は、該排水装置により排泄物が強制的に流下される強制流下区間と、該強制流下区間から該既設の配管経路に向かって排泄物が自然に流下される自然流下区間と、を有しており、
該自然流下区間を構成する配管は、所定の排水勾配を有しており、
前記新規の配管経路の下流側端部は、前記既設の配管経路に配設された、排水ますに接続されている
ことを特徴とする配管構造。 - 屋内に配設された水洗式大便器と、屋外に配設された排水ます及び公共ますと、上流側端部が該水洗式大便器に接続され該排水ますを経由して下流側端部が該公共ますに接続された配管とを含む既設の配管経路に接続される配管構造であって、
屋内に配設されたポータブルトイレと、上流側端部が該ポータブルトイレに接続され下流側端部が既設の配管経路に接続された配管とを含む新規の配管経路と、
該新規の配管経路に配置され、該ポータブルトイレに溜まった排泄物を強制的に流下させるための排水装置と、を備え、
該新規の配管経路は、該排水装置により排泄物が強制的に流下される強制流下区間と、該強制流下区間から該既設の配管経路に向かって排泄物が自然に流下される自然流下区間と、を有しており、
該自然流下区間を構成する配管は、所定の排水勾配を有しており、
前記新規の配管経路の下流側端部は、前記既設の配管経路に配設された、配管に接続されている
ことを特徴とする配管構造。 - 前記強制流下区間は、前記ポータブルトイレと前記排水装置との間に配設された配管によって構成され、
前記自然流下区間は、該排水装置と前記既設の配管経路との間に配設された配管によって構成され、
前記排水装置は、該強制流下区間を構成する配管内の排泄物を負圧により吸引する負圧吸引式の装置である
請求項1又は請求項2に記載の配管構造。 - 前記自然流下区間を構成する配管の勾配は、1/50以上である
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の配管構造。 - 前記自然流下区間を構成する配管の内径は、前記強制流下区間を構成する配管の内径よりも大きい
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の配管構造。 - 前記自然流下区間を構成する配管の内径は、50mm以上である
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の配管構造。 - 前記強制流下区間を構成する配管の内径は、20mm以下である
請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の配管構造。
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