JP2018022637A - リチウムイオン二次電池用正極活物質、リチウムイオン二次電池用正極及びリチウムイオン二次電池 - Google Patents

リチウムイオン二次電池用正極活物質、リチウムイオン二次電池用正極及びリチウムイオン二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】レート特性に優れたリチウムイオン二次電池の提供。【解決手段】式(1)で表される化合物粒子と、化合物粒子の少なくとも一部を覆うように形成される被覆部を含み、被覆部は水酸化化合物と疎水性化合物を含有する混合物である。LiaNixCoyMzO2・・(1)(MはMg,Ca,Sr,Ba,Ti,Al,Cr,Mn,Fe,Ge,W,Cu又はZnのうち少なくとも1種以上の元素;0.95≦a≦1.3;0≦x<1.0;0<y≦1;0≦z<0.65;0.95≦x+y+z≦1.10)【選択図】図1

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池用正極活物質、リチウムイオン二次電池用正極及びリチウムイオン二次電池に関する。
現在、リチウム二次電池の正極活物質には、4V級の二次電池を構成できるものとして、LiCoO、LiNiO、LiMn等のリチウム遷移金属複合酸化物が用いられており、特に、LiCoOは、合成が容易でかつ取り扱いも比較的容易であることから、現行の正極活物質の主流となっている。
しかしながら、コバルトは資源量として少ないためにコスト高であることや、充電時の結晶安定性が低いためサイクル特性に課題があり、電気自動車用等に向けた将来の量産化、大型化には対応することが難しい。
そこで、LiCoOと同一の結晶構造をもつLiNiOや、コスト面で有利なLiMnといった化合物にも注目が集まっている。しかし、これらの化合物は、充電時の結晶安定性が低いため充放電を繰り返すことで結晶構造が崩壊や、充電時に正極活物質表面で非水電解質の酸化分解が起こるなどの問題を抱えており、車載用等に向けた将来の量産化、大型化に対応することが難しい。
特許文献1(特開2002−170564号公報)では、正極表面にS=O結合を有する有機化合物が存在することで、急速充放電特性の改善が報告されている。これは、酸素原子よりリチウムイオンとの親和性の低い硫黄元素によって表面を部分的に置換することにより、リチウムイオンの補足がなく、急速に活物質内にリチウムイオンが挿入可能となるためと述べられている。
また、特許文献2(特開2000−264636号公報)では、リチウムマンガンスピネル酸化物粒子表面を、疎水基と親水基を有するカップリング剤で被覆し、疎水化することで、粒子表面の吸着水分量が減少し、吸着水分に起因する充放電容量、サイクル特性等への悪影響が阻止され、充放電容量が大きく、かつ、サイクル劣化が小さいことが報告されている。これは、カップリング剤の親水基が正極酸化物粒子の表面の水酸基と置換反応をして、疎水基を粒子の外側に向けて表面に吸着し、この疎水基のために粒子表面が疎水化され、実質的に空気中から水分を吸着することが阻止されるため、残留している付着水分が極力少なくなるためと述べられている。
特許文献3(特開2000−281354号公報)では、リチウムニッケル層状岩塩型酸化物粒子粉末、リチウムコバルト層状岩塩型酸化物粒子粉末、又はこれらの層状岩塩型酸化物固溶体粒子表面を、疎水基と親水基を有するカップリング剤で被覆し、疎水化することで、特許文献2と同様の効果が得られることが報告されている。
特開2002−170564号公報 特開2000−264636号公報 特開2000−281354号公報
しかし、特許文献1におけるレート特性は十分ではなく、改善の余地がある。特許文献2,3いずれも、カップリング剤による吸着水分の抑制が述べられているが、正極酸化物粒子と電解液との界面抵抗抑制並びにレート特性に関しては十分ではなく、改善の余地がある。
本発明は、上記従来技術を鑑みてなされたものであり、レート特性に優れたリチウム二次電池用正極活物質、リチウムイオン二次電池用正極およびこれを用いたリチウムイオン二次電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るリチウムイオン二次電池用正極活物質は、下記一般式(1)で表される化合物粒子と、前記化合物粒子の少なくとも一部を覆うように形成される被覆部からなり、前記被覆部は水酸化化合物と疎水性化合物を含有する混合物であることを特徴とする。
LiNiCo ・・・(1)
(MはMg,Ca,Sr,Ba,Ti,Al,Cr,Mn,Fe,Ge,W,Cu,Znのうち少なくとも1種以上の元素であり、0.95≦a≦1.3,0≦x<1.0,0<y≦1,0≦z<0.65,0.95≦x+y+z≦1.10)
この作用は必ずしも明確でないが、本構成とすることにより、正極活物質と非水電解質との固体/液体界面において、非水電解質の表面張力が低下し、正極活物質とのぬれ性が改善される。これにより、界面抵抗が低減し、非水電解質から化合物粒子へのリチウムイオン伝導が向上するため、レート特性が改善すると考えられる。
被覆部は、その表層部に疎水性化合物と水酸化化合物の両方が存在することが好ましい。
これによれば、表層部における非水電解質との表面張力がより低下し、正極活物質とのぬれ性がより改善されることにより、界面抵抗がより低減し、レート特性がより改善する。
被覆部における、水酸化化合物に対する疎水性化合物の重量比Xが75%≦X≦95%であることが好ましい。
これによれば、被覆部における水酸化化合物と疎水性化合物の比率が良好となるため、被覆部と非水電解質の表面張力がより低下することで、界面抵抗がより低減し、レート特性がより改善する。
水酸化化合物は、水酸化カドミウム型構造を有する化合物を少なくとも一種含むことが好ましい。
これらの水酸化化合物は、非水電解質の表面張力をより低下させ、正極活物質とのぬれ性を改善させる効果がより得られる。これにより、レート特性がより抑制されるものと考えられる。
疎水性化合物は、パラフィン系炭化水素化合物、ナフテン系炭化水素化合物のうちの少なくとも1種を含むことが好ましい。
これらの疎水性化合物は、非水電解質の表面張力をより低下させ、正極活物質とのぬれ性を改善させる効果がより得られる。これにより、レート特性がより抑制されるものと考えられる。
さらに前記被覆部はリチウム化合物を含有することが好ましい。
これによれば、非水電解質の分解反応がより抑制されるとともに、非水電解質の表面張力がより低下し、正極活物質とのぬれ性がより改善されることで、界面抵抗がより低減し、レート特性がより改善するものと考えられる。
本発明に係るリチウムイオン二次電池用正極は、上述したリチウムイオン二次電池用正極活物質を含む。
これにより、レート特性に優れた効果を達成しうるリチウムイオン二次電池用正極を得ることができる。
本発明に係るリチウムイオン二次電池は、さらに上述したリチウムイオン二次電池用正極と、負極活物質を有する負極と、前記正極と前記負極との間に介在されるセパレータと非水電解質と、を備えてなる。
これにより、レート特性に優れた効果を達成しうるリチウムイオン二次電池を得ることができる。
本発明によれば、レート特性に優れたリチウムイオン二次電池用正極活物質、リチウムイオン二次電池用正極及びリチウムイオン二次電池を提供することができる。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池の模式断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに以下に記載した構成要素は、適宜組み合わせることができる。
<リチウムイオン二次電池>
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池について図1を参照して簡単に説明する。
リチウムイオン二次電池100は、主として、積層体30、積層体30を密閉した状態で収容するケース50、及び積層体30に接続された一対のリード60,62を備えている。
積層体30は、正極10および負極20がセパレータ18を挟んで対向配置されたものであり、非水電解質(図示せず。)が浸漬された状態でケース50に収容されている。
正極10は、正極集電体12上に正極活物質層14が設けられた物である。正極集電体12としては、例えば、アルミニウム箔等を使用できる。
負極20は、負極集電体22上に負極活物質層24が設けられた物である。負極20の負極集電体22としては、銅箔等を使用できる。
正極活物質層14及び負極活物質層24がセパレータ18の両側にそれぞれ接触している。
ケース50は、その内部に積層体30及び非水電解質を密封するものである。ケース50は、非水電解質の外部への漏出や、外部からのリチウムイオン二次電池100内部への水分等の侵入等を抑止できる物であれば特に限定されず、例えば、金属ラミネートフィルムを利用できる。
リード60,62は、アルミ等の導電材料から形成されている。
セパレータ18は、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリオレフィンからなるフィルムの単層体、積層体や上記樹脂の混合物の延伸膜、或いは、セルロース、ポリエステル及びポリプロピレンからなる群より選択される少なくとも1種の構成材料からなる繊維不織布が使用できる。
正極集電体12及び負極集電体22の端部には、それぞれリード60,62が接続されており、リード60,62の端部はケース50の外部にまで延びている。
<正極活物質層>
正極活物質層14は、少なくとも本実施形態に係る正極活物質と導電助剤とを含有する。正極活物質層14は正極活物質及び導電助剤を結着するバインダーを含んでもよい。
導電助剤は、カーボンブラック類等の炭素材料、銅、ニッケル、ステンレス、鉄等の金属粉、炭素材料及び金属粉の混合物、ITOのような導電性酸化物が挙げられる。
バインダーは、正極活物質と導電助剤とを正極集電体12に結着することができれば特に限定されず、公知の結着剤を使用できる。例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ化ビニリデン―ヘキサフルオロプロピレン共重合体等のフッ素樹脂が挙げられる。
正極活物質層14の正極活物質と導電助剤とバインダーの比率は特に限定されないが、正極活物質の比率が少ないと電極密度が小さくなる傾向にあり、正極活物質の比率は80質量%以上が好ましい。
<正極活物質>
本実施形態に係る正極活物質は、下記一般式(1)で表される化合物粒子と、化合物粒子の少なくとも一部を覆うように形成される被覆部を含む。
LiNiCo ・・・(1)
(MはMg,Ca,Sr,Ba,Ti,Al,Cr,Mn,Fe,Ge,W,Cu,Znのうち少なくとも1種以上の元素であり、0.95≦a≦1.3,0≦x<1.0,0<y≦1,0≦z<0.65,0.95≦x+y+z≦1.10)
<化合物粒子>
本実施形態に係る正極活物質を形成する化合物粒子は、上記一般式(1)で表され、MはMg,Ca,Sr,Ba,Ti,Al,Cr,Mn,Fe,Ge,W,Cu,Znのうち少なくとも1種以上の遷移金属元素を含有する。充放電により正極活物質中にリチウムイオンが挿入・挿出する際、遷移金属元素が酸化還元反応により遷移金属イオンとなることで、正極活物質中の電荷中性が保たれる。
本実施形態に係る化合物粒子は、上記の一種類からなってもよく、複数種混合してもよい。
本実施形態に係る化合物粒子の粒径は0.01μm〜1.4μmが好ましい。
<被覆部>
本実施形態に係る被覆部は、前記化合物粒子の少なくとも一部を覆うように形成され、水酸化化合物と疎水性化合物を含有する混合物である。これにより、レート特性が改善すると考えられる。
この作用は必ずしも明確でないが、本構成とすることにより、正極活物質と非水電解質との固体/液体界面において、非水電解質の表面張力が低下し、正極活物質とのぬれ性が改善される。これは、疎水性化合物の疎水性作用により、溶媒と相互作用しあい、Li溶媒和構造が崩れやすくなる。さらに、水酸化化合物の親水性作用により、Liイオンが混合物に引き寄せられ、脱溶媒和が促進されるためと考えられる。これにより、界面抵抗が低減し、非水電解質から化合物粒子へのリチウムイオン伝導が向上するため、レート特性が改善すると考えられる。
被覆部は、その質量が正極活物質の総量に対して1質量%〜5質量%であることが好ましい。この範囲内であると、正極活物質中の化合物粒子の総量が確保できているため、容量を減少させることなく、かつ、被覆部によって、非水電解質の分解反応を防ぐと同時に、界面抵抗が低減し、非水電解質から化合物粒子へのリチウムイオン伝導が向上するため、レート特性が改善すると考えられる。
より好ましくは、1.5質量%〜2.5質量%の範囲である。この範囲内であると、上記した効果をより効率的に得ることができる。
被覆部を構成する水酸化化合物および疎水性化合物の平均粒径は、化合物粒子の平均粒径よりも小さいことが好ましい。これにより、化合物粒子表面に水酸化化合物および疎水性化合物が付着しやすい。
被覆部の厚みは、1nm〜100nmであることが好ましい。この範囲内であると、被覆部の抵抗成分を増加させることなく、かつ、上記した被覆部の効果を効率的に得ることができるため、レート特性に優れた効果を得ることができる。
より好ましくは、5nm〜50nmの範囲である。この範囲内であると、上記した効果をより効率的に得ることができる。
<被覆部の形態>
本実施形態に係る被覆部は、水酸化化合物と疎水性化合物の混合物を含有し、化合物粒子の少なくとも一部を覆うように形成され、化合物粒子の表面でアイランド構造を形成しているか、化合物粒子の全面を被覆していてもよい。また、両化合物は混合状態であるか、水酸化化合物の表面を疎水性が覆っていてもよく、または、疎水性化合物の表面を水酸化化合物が覆っていてもよく、これらが複合されていてもよい。混合物の形態はこの限りではない。
このような形態のなかでも、被覆部による化合物粒子の表面被覆率は、1%以上であることが好ましく、3%〜80%であることがより好ましい。この範囲内であると、混合物の抵抗上昇を避けることができ、化合物粒子によるリチウムイオンの授受がスムーズに進行するとともに、非水電解質の分解反応防止効果ならびに、非水電解質の表面張力が低下し、正極活物質とのぬれ性が改善し、界面抵抗を低減させ、非水電解質から化合物粒子へのリチウムイオン伝導を向上させる効果をより効率的に得ることができる。
さらに、被覆部は、その表層部に疎水性化合物と水酸化化合物の両方が存在することが好ましい。これにより、混合物の表層部における非水電解質との表面張力がより低下し、正極活物質とのぬれ性がより改善されることにより、界面抵抗がより低減し、レート特性がより改善すると考えられる。
被覆層の表層部における水酸化化合物、疎水性化合物の混合状態は、SEM等を用いた形態観察によって分析することができる。正極活物質を用いた正極活物質層が形成された正極の断面、又は正極活物質の断面における、化合物粒子の表層部に占める疎水性化合物の比率を占有率とし、混合状態を規定する。正極断面における正極活物質、又は正極活物質のいずれか50個に対する平均値を各化合物における占有率とする。疎水性化合物による表層部の占有率Yは、1%≦Y≦80%が好ましい。また、水酸化化合物による表層部の占有率Zは、2%≦Z≦30%が好ましい。
なお、本実施形態に係る疎水性化合物による表層部の占有率Yと、水酸化化合部による表層部の占有率Zの合計は100%以下である。
また、本実施形態に係る被覆部は、水酸化化合物に対する疎水性化合物の重量比Xが75%≦X≦95%であることが好ましい。これによれば、被覆部における水酸化化合物と疎水性化合物の比率が良好となるため、被覆部と非水電解質の表面張力がより低下することで、界面抵抗がより低減し、レート特性がより改善するものと考えられる。
<水酸化化合物>
水酸化化合物は、例えば、Li、Na、Kといったアルカリ金属元素、Mg、Ca、Srといったアルカリ土類金属元素、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Y、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、Ru、Rh、Pd、Ag、Cdといった遷移金属元素、Al、Ga、In、Snといった上記以外の金属元素を含む水酸化物及び、オキシ水酸化物が挙げられる。例えば、LiOH、NaOH、KOH、Mg(OH)、Ca(OH)、Sr(OH)、Sc(OH)、Ti(OH)、V(OH)、Cr(OH)、Cr(OH)、Mn(OH)、Fe(OH)、Fe(OH)、Co(OH)、Co(OH)、NiOH、Ni(OH)、CuOH、Cu(OH)、Zn(OH)、Y(OH)、ZrO(OH)、Nb(OH)、Mo、Tc(OH)、RuOH、Rh(OH)、Pb(OH)、AgOH、Cd(OH)、Ai(OH)、Ga(OH)、In、、、Sn(OH)、TiO(OH)、MnO(OH)、FeO(OH)、CoOOH、NiO(OH)、GaO(OH)が挙げられる。
これらのうち、本実施形態にかかる水酸化化合物は、水酸化カドミウム型構造を有する化合物を少なくとも一種含むことがより好ましい。これらの水酸化化合物は、非水電解質の表面張力をより低下させ、正極活物質とのぬれ性を改善させる効果がより得られる。これにより、レート特性がより改善されるものと考えられる。
<疎水性化合物>
疎水性化合物は、水に対する親和性が低い性質をもつ化合物であり、分子内に炭化水素基をもつ化合物や、シリコーン、フルオロアルキル鎖をもつ化合物が挙げられる。シリコーンとは、一般式RSiO−(RSiO)−SiRで表されるシロキサン結合を主骨格にもつ化合物である。これらのうち、n=2000以下の直鎖構造によって、オイル状の性質を示すシリコーンオイルが好ましい。
上記のうち、分子内に炭化水素基をもつ化合物が好ましい。このような化合物として、鎖状分子構造を有するパラフィン系炭化水素化合物、オレフィン系炭化水素化合物、アセチレン系炭化水素化合物、及び、環状分子構造を有するシクロパラフィン、ナフテン系炭化水素化合物がより好ましく、中でも、パラフィン系炭化水素化合物、ナフテン系炭化水素化合物のうちの少なくとも1種を含むことがより好ましい。
これらの疎水性化合物は、非水電解質の表面張力をより低下させ、正極活物質とのぬれ性を改善させる効果がより得られる。これにより、レート特性がより抑制されるものと考えられる。
パラフィン系炭化水素化合物としては、特に限定はされないが、炭素数が17以上のノルマルパラフィンやイソパラフィンである。例として、ヘプタデカン、オクタデカン、ノナデカン、エイコサン、ヘンイコサン、ペンタコサン、トリコンタン、テトラコンタンが挙げられる。ナフテン系炭化水素化合物としては、シクロペンタン、シクロヘキサンが挙げられるが、この限りではない。
<被覆部のより好ましい状態>
被覆部は、リチウム化合物を含有することが好ましい。これにより、非水電解質の分解反応がより抑制されるとともに、非水電解質の表面張力がより低下し、正極活物質とのぬれ性がより改善されることで、界面抵抗がより低減し、レート特性がより改善すると考えられる。
リチウム化合物を含有していることは、EPMA分析、STEM分析、ラマン分光分析、FT−IR分析にて確認することができる。FT−IR分析では、リチウム化合物を含有していると、水酸化化合物に起因するピークおよび、疎水性化合物に起因するピークの強度変化が確認でき、さらに、リチウム化合物と水酸化化合物あるいは、リチウム化合物と疎水性化合物との相互作用に起因すると考えられるピークシフトが確認できる。
<リチウム化合物>
リチウム化合物の供給源としては、特に限定はされないが、リチウム金属、有機リチウム化合物、水素化リチウム、水素化リチウムアルミニウム、水酸化リチウム、ステアリン酸リチウム、ラウリン酸リチウム、リシノール酸リチウムといったリチウム化合物が挙げられる。これらのうち、水酸化リチウム、ステアリン酸リチウムがより好ましい。
リチウム化合物の供給方法としては、特に限定はされないが、例えば、水酸化化合物と疎水性化合物とを含むスラリーに上記のリチウム化合物を粉末状態あるいは有機溶媒に分散させた溶液を添加し、混合することにより混合物にリチウム化合物を含有させることができる。
リチウム化合物は、その質量が水酸化化合物と疎水性化合物からなる混合物の総量に対して0.01質量%〜2質量%、好ましくは、0.05質量%〜1.5質量%の範囲である。この範囲内であると、リチウム化合物が抵抗成分として作用しないため、混合物内の抵抗が増加せず、なおかつ、上記の効果をより効率的に得ることができるため、レート特性がより改善すると考えられる。
<正極の製造方法>
正極20は、公知の方法、例えば、正極活物質、導電助剤及びバインダーを、それらの種類に応じた有機溶媒や水系溶媒に添加したスラリーを、正極集電体22の表面に塗布し、乾燥させることにより製造できる。
上記の有機溶媒は、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、トルエン等が挙げられる。
上記の水系溶媒は、水または水と均一に混合し得る有機溶媒(低級アルコール、低級ケトン等)との混合溶液であってもよい。
<正極活物質の製造方法>
本実施形態の正極活物質は、一般式(1)LiNiCo
(MはMg,Ca,Sr,Ba,Ti,Al,Cr,Mn,Fe,Ge,W,Cu,Znのうち少なくとも1種以上の元素であり、0.95≦a≦1.3,0≦x<1.0,0<y≦1,0≦z<0.65,0.95≦x+y+z≦1.10)で表される化合物粒子を製造する製造ステップ、化合物粒子の少なくとも一部が覆われるように水酸化化合物と疎水性化合物とを有する混合物でコーティングするコーティングステップを含む正極活物質の製造方法によって製造される。
製造ステップは、公知の固相合成、水熱合成、カーボサーマルリダクション法、共沈法、ゾルゲル過程などの様々な製造方法によって製造されることができ、特定の方法に限定されるものではない。
コーティングステップは、コーティングしようとする化合物粒子の表面に均一に混合物をコーティングすることができれば、公知の表面コーティング方法すなわち、スパッタリング法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、ディップコーティング(dip coating)のような浸漬方法など汎用コーティング方法によって製造することができる。このようなコーティングの方法の中で最も簡便な方法は、単純に化合物粒子をコーティング溶液に添加して混合物を製造し(混合工程)、溶媒を除去し(溶媒除去工程)、乾燥させることによる浸漬法であるが、特定の方法に限定されるものではない。
<負極活物質層>
負極活物質層14は、負極活物質、導電助剤、及び、バインダーを含むものを使用できる。
導電助剤は特に限定されず、炭素材料、金属粉などが使用できる。
バインダーは、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)等のフッ素樹脂が使用できる。
<負極活物質>
本発明の負極活物質は、黒鉛、難黒鉛化炭素等の炭素材料、Al、Si、Sn等のリチウムと化合することのできる金属、SiO、SnO等の酸化物を主体とする非晶質の化合物、チタン酸リチウム(LiTi12)等を含む粒子が挙げられる。
<負極の製造方法>
負極10の製造方法は、正極20の製造方法と同様にスラリーを調整して負極集電体12に塗布すればよい。
<非水電解質>
外装体50に密封される非水電解質としては、特に限定されず、例えば、本実施形態では、有機溶媒にリチウム塩を含む非水電解質を使用することができる。リチウム塩としては、例えば、LiPF、LiClO、LiBF等の塩が使用できる。なお、これらの塩は1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
有機溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、及び、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート等が好ましく挙げられる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を任意の割合で混合して使用してもよい。
本実施形態の正極活物質は、リチウムイオン二次電池以外の電気化学素子の電極材料としても用いることができる。このような、電気化学素子としては、金属リチウム二次電池(正極に本実施形態の正極活物質を含む電極を用い、負極に金属リチウムを用いたもの)等のリチウムイオン二次電池以外の二次電池や、リチウムキャパシタ等の電気化学キャパシタ等が挙げられる。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
<評価用セルの作製>
化合物粒子は、LiNi0.6Co0.2Mn0.2を用いた。次に、Fe(OH)とシリコーンオイル(信越化学工業株式会社製、製品名:KF−99)を溶媒であるエタノール中に分散させてスラリーを調製した。このスラリーに、LiNi0.6Co0.2Mn0.2を、Fe(OH)とシリコーンオイルのスラリーに500rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入した。さらに、混合物となるスラリー中におけるFe(OH)とシリコーンオイルとの質量比は30:70に調製した。その後、更に120℃で2時間乾燥させ、LiNi0.6Co0.2Mn0.2の粉末の表面をFe(OH)とシリコーンオイルからなる混合物でコーティングした正極活物質を得た。処理を行った粒子粉末についてSEM、EDS観察を行い、化合物粒子の表面がFe(OH)とシリコーンオイルにより被覆されていることを確認した。
さらに、画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は1.2%、Fe(OH)の表面被覆率は0.5%であった。
正極活物質と、アセチレンブラックとを、80:10の質量比で秤量し、これに対して遊星型ボールミルによる10分間の粉砕処理を行った。遊星型ボールミルの回転数は530rpmに設定した。
これにより得た正極活物質とアセチレンブラックの混合物と、バインダーであるポリフッ化ビニリデン(PVDF、呉羽化学製KF7305)とを混合したものを、溶媒であるN−メチル−2−ピロリドン(NMP)中に分散させてスラリーを調製した。なお、スラリー中における混合物とPVDFとの質量比を90:10に調製した。このスラリーを集電体であるアルミニウム箔上に塗布し、乾燥させた後、圧延を行い、正極活物質層が形成された正極を作製した。
次に、負極として人造黒鉛(日立社製MAGE)とポリフッ化ビニリデン(PVdF)のNメチルピロリドン(NMP)5wt%溶液を人造黒鉛:ポリフッ化ビニリデン=93:7の割合になるように混合し、スラリー状の塗料を作製した。塗料を集電体である銅箔に塗布し、乾燥、圧延することによって負極を作製した。
正極と、負極とを、それらの間にポリエチレン微多孔膜からなるセパレータを挟んで積層し、積層体を得た。この積層体を、アルミラミネートパックに入れた。非水電解質はエチレンカーボネート(EC)、ジエチルカーボネート(DEC)を体積比3:7で混合し、支持塩としてLiPFを1mol/Lになるよう溶解した。
積層体を入れたアルミラミネートパックに、上記非水電解質を注入した後、真空シールし、実施例1の評価用セルを作製した。
<電池特性の測定>
実施例1の評価用セルを、25℃において、充放電を行った。充電では、上限充電電圧を4.5V(VS.Li/Li+)とし、充電レート0.2Cで、正極の電圧が上限充電電圧に達し、かつ、充電電流が1/20Cまで減衰するまで行った。放電は、下限放電電圧を2.8V(VS.Li/Li+)とし、放電レートは0.2Cとし、これを0.2C放電容量とした。0.2Cとは、5時間の定電流放電によって放電終了となるような電流値である。
次に、充電レートを0.5Cに変更にして充電を行った後、放電レート2Cで放電を行い、これを2C放電容量とした。レート特性の評価のため、2C放電容量/0.2C放電容量を算出した。
(実施例2)
LiNi0.6Co0.2Mn0.2を、Fe(OH)とシリコーンオイルのスラリーに550rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は実施例1と同様の方法で正極活物質を得た。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は9.5%、Fe(OH)の表面被覆率は1.8%であった。実施例2で得られた正極活物質を用いたことを除いて実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例3)
LiNi0.6Co0.2Mn0.2を、Fe(OH)とシリコーンオイルのスラリーに3000rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は実施例1と同様の方法で正極活物質を得た。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は81.5%、Fe(OH)の表面被覆率は1.5%であった。
実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例4)
LiNi0.6Co0.2Mn0.2を、Fe(OH)とシリコーンオイルのスラリーに3500rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は実施例1と同様の方法で正極活物質を得た。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は5.5%、Fe(OH)の表面被覆率は31.5%であった。
実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例5)
化合物粒子としてLiNi0.5Co0.2Mn0.3を用いたこと以外は実施例1と同様の方法で正極活物質を得た。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は1.2%、Fe(OH)の表面被覆率は0.5%であった。
実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例6)
化合物粒子としてLiNi0.5Co0.2Mn0.3を用いたことと、550rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は9.5%、Fe(OH)の表面被覆率は1.8%であった。
(実施例7)
化合物粒子としてLiNi0.5Co0.2Mn0.3を用いたことと、3000rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は81.5%、Fe(OH)の表面被覆率は1.5%であった。
(実施例8)
化合物粒子としてLiNi0.5Co0.2Mn0.3を用いたことと、3500rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は5.5%、Fe(OH)の表面被覆率は31.5%であった。
(実施例9)
化合物粒子としてLiNi0.8Co0.15Al0.05を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は1.2%、Fe(OH)の表面被覆率は0.5%であった。
(実施例10)
化合物粒子としてLiNi0.8Co0.15Al0.05を用いたことと、550rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は9.5%、Fe(OH)の表面被覆率は1.8%であった。
(実施例11)
化合物粒子としてLiNi0.8Co0.15Al0.05を用いたことと、3000rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は81.5%、Fe(OH)の表面被覆率は1.5%であった。
(実施例12)
化合物粒子としてLiNi0.8Co0.15Al0.05を用いたことと、3500rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は5.5%、Fe(OH)の表面被覆率は31.5%であった。
(実施例13)
2000rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は10.5%、Fe(OH)の表面被覆率は2.2%であった。
(実施例14)
2200rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は78.7%、Fe(OH)の表面被覆率は20.0%であった。
(実施例15)
2400rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は10.5%、Fe(OH)の表面被覆率は29.4%であった。
(実施例16)
2600rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は78.7%、Fe(OH)の表面被覆率は2.2%であった。
(実施例17)
化合物粒子としてLiNi0.5Co0.2Mn0.3を用いたことと、2000rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は10.5%、Fe(OH)の表面被覆率は2.2%であった。
(実施例18)
化合物粒子としてLiNi0.5Co0.2Mn0.3を用いたことと、2200rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は78.7%、Fe(OH)の表面被覆率は20.0%であった。
(実施例19)
化合物粒子としてLiNi0.5Co0.2Mn0.3を用いたことと、2400rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は10.5%、Fe(OH)の表面被覆率は29.4%であった。
(実施例20)
化合物粒子としてLiNi0.5Co0.2Mn0.3を用いたことと、2600rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は78.7%、Fe(OH)の表面被覆率は2.2%であった。
(実施例21)
化合物粒子としてLiNi0.8Co0.15Al0.05を用いたことと、2000rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は10.5%、Fe(OH)の表面被覆率は2.2%であった。
(実施例22)
化合物粒子としてLiNi0.8Co0.15Al0.05を用いたことと、2200rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は78.7%、Fe(OH)の表面被覆率は20.0%であった。
(実施例23)
化合物粒子としてLiNi0.8Co0.15Al0.05を用いたことと、2400rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は10.5%、Fe(OH)の表面被覆率は29.4%であった。
(実施例24)
化合物粒子としてLiNi0.8Co0.15Al0.05を用いたことと、2600rpmの撹拌スピードで撹拌しながら投入したこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
得られた正極活物質の画像解析により、正極活物質の表層部における占有率を解析したところ、シリコーンオイルの表面被覆率は78.7%、Fe(OH)の表面被覆率は2.2%であった。
(実施例25)
混合物となるスラリー中におけるFe(OH)とシリコーンオイルとの質量比を24.8:75.2に調製したこと以外は実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例26)
混合物となるスラリー中におけるFe(OH)とシリコーンオイルとの質量比を12.4:87.6に調製したこと以外は実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例27)
混合物となるスラリー中におけるFe(OH)とシリコーンオイルとの質量比を5.4:94.6に調製したこと以外は実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例28)
混合物となるスラリー中におけるFe(OH)とシリコーンオイルとの質量比を24.8:75.2に調製したこと以外は実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例29)
となるスラリー中におけるFe(OH)とシリコーンオイルとの質量比を12.4:87.6に調製したこと以外は実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例30)
混合物となるスラリー中におけるFe(OH)とシリコーンオイルとの質量比を5.4:94.6に調製したこと以外は実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例31)
混合物となるスラリー中におけるFe(OH)とシリコーンオイルとの質量比を24.8:75.2に調製したこと以外は実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例32)
混合物となるスラリー中におけるFe(OH)とシリコーンオイルとの質量比を12.4:87.6に調製したこと以外は実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例33)
混合物となるスラリー中におけるFe(OH)とシリコーンオイルとの質量比を5.4:94.6に調製したこと以外は実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例34)
混合物となるスラリー中におけるFe(OH)とシリコーンオイルとの質量比を14.5:85.5に調製したことと、水酸化化合物としてFe(OH)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例35)
混合物となるスラリー中におけるFe(OH)とシリコーンオイルとの質量比を14.5:85.5に調製したことと、水酸化化合物としてNi(OH)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例36)
混合物となるスラリー中におけるFe(OH)とシリコーンオイルとの質量比を14.5:85.5に調製したことと、水酸化化合物としてCo(OH)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例37)
化合物粒子としてLiNi0.5Co0.2Mn0.3を用いたことと、混合物となるスラリー中におけるFe(OH)とシリコーンオイルとの質量比を14.5:85.5に調製したことと、水酸化化合物としてFe(OH)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例38)
化合物粒子としてLiNi0.5Co0.2Mn0.3を用いたことと、混合物となるスラリー中におけるFe(OH)とシリコーンオイルとの質量比を14.5:85.5に調製したことと、水酸化化合物としてNi(OH)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例39)
化合物粒子としてLiNi0.5Co0.2Mn0.3を用いたことと、混合物となるスラリー中におけるFe(OH)とシリコーンオイルとの質量比を14.5:85.5に調製したことと、水酸化化合物としてCo(OH)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例40)
化合物粒子としてLiNi0.8Co0.15Al0.05を用いたことと、混合物となるスラリー中におけるFe(OH)とシリコーンオイルとの質量比を14.5:85.5に調製したことと、水酸化化合物としてFe(OH)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例41)
化合物粒子としてLiNi0.8Co0.15Al0.05を用いたことと、混合物となるスラリー中におけるFe(OH)とシリコーンオイルとの質量比を14.5:85.5に調製したことと、水酸化化合物としてNi(OH)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例42)
化合物粒子としてLiNi0.8Co0.15Al0.05を用いたことと、混合物となるスラリー中におけるFe(OH)とシリコーンオイルとの質量比を14.5:85.5に調製したことと、水酸化化合物としてCo(OH)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例43)
疎水性化合物としてシクロヘキサンを用いたこと以外は実施例34と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例44)
疎水性化合物としてエイコサンを用いたこと以外は実施例34と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例45)
疎水性化合物としてテトラコンタンを用いたこと以外は実施例34と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例46)
化合物粒子としてLiNi0.5Co0.2Mn0.3を用いたことと、疎水性化合物としてシクロヘキサンを用いたこと以外は実施例37と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例47)
化合物粒子としてLiNi0.5Co0.2Mn0.3を用いたことと、疎水性化合物としてエイコサンを用いたこと以外は実施例37と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例48)
化合物粒子としてLiNi0.5Co0.2Mn0.3を用いたことと、疎水性化合物としてテトラコンタンを用いたこと以外は実施例37と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例49)
化合物粒子としてLiNi0.8Co0.15Al0.05を用いたことと、疎水性化合物としてシクロヘキサンを用いたこと以外は実施例40と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例50)
化合物粒子としてLiNi0.8Co0.15Al0.05を用いたことと、疎水性化合物としてエイコサンを用いたこと以外は実施例40と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例51)
化合物粒子としてLiNi0.8Co0.15Al0.05を用いたことと、疎水性化合物としてテトラコンタンを用いたこと以外は実施例40と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例52)
混合物となるスラリー中に水酸化リチウムを疎水性化合物と水酸化化合物の合計質量に対して0.02質量%となるように添加し1時間撹拌したこと以外は、実施例44と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例53)
混合物となるスラリー中に水酸化リチウムを疎水性化合物と水酸化化合物の合計質量に対して0.02質量%となるように添加し1時間撹拌したこと以外は、実施例47と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例54)
混合物となるスラリー中に水酸化リチウムを疎水性化合物と水酸化化合物の合計質量に対して0.02質量%となるように添加し1時間撹拌したこと以外は、実施例50と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例1)
Fe(OH)のみをコーティングしたこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例2)
シリコーンオイルのみをコーティングしたこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例3)
コーティングを行わず、非水電解質に、Fe(OH)とシリコーンオイルを混合したこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例4)
コーティングを行わなかったこと以外は、実施例1と同様の方法で、評価用セルの作製および電池特性評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 2018022637
実施例1〜54の結果より、水酸化化合物と疎水性化合物を含有する混合物で被覆することにより、高いレート特性を示すことが確認された。
更に、水酸化化合物と疎水性化合物の合計に対する疎水性化合物の重量比Xが75%≦X≦95%であることで、より高いレート特性が得られることを確認した。
更に、被覆部はリチウム化合物を含有することで、より高いレート特性が得られることを確認した。
一方、比較例1〜4はいずれも本実施例の特性に及ばなかった。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本発明のリチウムイオン二次電池用正極活物質を用いることにより、より高いサイクル特性を得ることができる。したがって、本発明は、二次電池の分野において有用な技術である。
10・・・負極、12・・・負極集電体、14・・・負極活物質層、30・・・発電要素、18・・・セパレータ、20・・・正極、22・・・正極集電体、24・・・正極活物質層、50・・・外装体、60,62・・・リード、100・・・リチウムイオン二次電池

Claims (8)

  1. 下記一般式(1)で表される化合物粒子と、前記化合物粒子の少なくとも一部を覆うように形成される被覆部からなり、前記被覆部は水酸化化合物と疎水性化合物を含有する混合物であることを特徴とするリチウムイオン二次電池用正極活物質。
    LiNiCo・・・(1)
    (MはMg,Ca,Sr,Ba,Ti,Al,Cr,Mn,Fe,Ge,W,C
    u,Znのうち少なくとも1種以上の元素であり、0.95≦a≦1.3,0≦x<1.0,0<y≦1,0≦z<0.65,0.95≦x+y+z≦1.10)
  2. 前記被覆部は、その表層部に疎水性化合物と水酸化化合物の両方が存在することを特徴とする請求項1に記載のリチウムイオン二次電池用正極活物質。
  3. 前記被覆部における水酸化化合物に対する疎水性化合物の重量比Xが75%≦X≦95%であることを特徴とする請求項1または2に記載のリチウムイオン二次電池用正極活物質。
  4. 前記水酸化化合物は、水酸化カドミウム型構造を有する化合物を少なくとも一種含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池用正極活物質。
  5. 前記疎水性化合物は、パラフィン系炭化水素化合物、ナフテン系炭化水素化合物のうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池用正極活物質。
  6. 前記被覆部は、リチウム化合物を含有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池用正極活物質。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の正極活物質を含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用正極。
  8. 請求項7に記載の正極と、負極活物質を有する負極と、前記正極と前記負極との間に介在されるセパレータと非水電解質と、を備えてなることを特徴とするリチウムイオン二次電池。

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