JP2018022571A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電解質膜内でのラジカル抑制剤の蓄積量を適量に維持できる燃料電池システムを提供することを課題とする。
【解決手段】電解質膜を両側から挟むアノード電極及びカソード電極の少なくとも一方がラジカル抑制剤を含有している燃料電池と、前記燃料電池の発電停止要求があった後に前記燃料電池内に掃気ガスを供給して前記燃料電池内を掃気する掃気処理を実行する掃気部と、前記電解質膜内で蓄積された前記ラジカル抑制剤の蓄積量に相関する相関値が前記蓄積量は増大することを示すほど、掃気能力が段階的に又は連続的に増大するように前記掃気処理の掃気条件を設定する掃気制御部と、を備えた燃料電池システム。
【選択図】図4

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池においては、電気化学反応に伴って触媒層で過酸化水素が生成され、過酸化水素からヒドロキシラジカルが生成される。このヒドロキシラジカルは、電解質膜を薄くし性能を低下させる。このため、触媒層にヒドロキシラジカルを抑制するラジカル抑制剤を含有させた燃料電池が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2006−244782号公報
ラジカル抑制剤は、燃料電池内での水分中に溶出して電解質膜内に蓄積されるため、電解質膜内でもヒドロキシラジカルを抑制できる。しかしながら燃料電池の使用時間が長くなると、電解質膜内でのラジカル抑制剤の蓄積量が増大する。このようなラジカル抑制剤の蓄積量が、ヒドロキシラジカルを抑制するのに必要以上にまで増大すると、電解質膜でのプロトン移動抵抗が増大して、電解質膜の性能がかえって低下する可能性がある。
本発明は、電解質膜内でのラジカル抑制剤の蓄積量を適量に維持できる燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記目的は、電解質膜を両側から挟むアノード電極及びカソード電極の少なくとも一方がラジカル抑制剤を含有している燃料電池と、前記燃料電池の発電停止要求があった後に前記燃料電池内に掃気ガスを供給して前記燃料電池内を掃気する掃気処理を実行する掃気部と、前記電解質膜内で蓄積された前記ラジカル抑制剤の蓄積量に相関する相関値が前記蓄積量は増大することを示すほど、掃気能力が段階的に又は連続的に増大するように前記掃気処理の掃気条件を設定する掃気制御部と、を備えた燃料電池システムにより達成できる。
上記構成により、電解質膜内で蓄積されたラジカル抑制剤の蓄積量が多い場合には、少ない場合と比較して掃気能力が増大され、発電停止後での燃料電池内の残水量を十分に少なくできる。これにより、ラジカル抑制剤の溶出を抑制して電解質膜内でのラジカル抑制剤の蓄積量の増大を抑制できる。これに対して、ラジカル抑制剤の蓄積量が少ない場合には、多い場合と比較して、発電停止後での燃料電池内の残水を適量に確保できる。これにより、ラジカル抑制剤の溶出を促進して電解質膜に蓄積させることができ、ヒドロキシラジカルを抑制できる。以上により、電解質膜内でのラジカル抑制剤の蓄積量を適量に維持できる。
前記掃気制御部は、掃気時間の増大、前記掃気ガスの供給量の増大、前記燃料電池の背圧の低下、前記掃気ガスの脈動の振幅の増大、前記掃気ガスの脈動の周期の短縮、前記燃料電池の昇温、の少なくとも一つを実施することにより前記掃気能力を増大させる、構成であってもよい。
前記相関値は、前記燃料電池の使用が開始されてからの経過時間、前記燃料電池の使用が開始されてからの運転停止時間の積算値である積算停止時間、及び前記電解質膜内の陽イオン不純物の量、の何れかである、構成であってもよい。
本発明によれば、電解質膜内でのラジカル抑制剤の蓄積量を適量に維持できる燃料電池システムを提供できる。
図1は、車両に搭載された燃料電池システムの概略図である。 図2は、燃料電池のセルを示す断面図である 図3Aは、電解質膜内でのCe3+の蓄積量と、ヒドロキシラジカルによる電解質膜の分解速度と、電解質膜のプロトン移動抵抗との関係を示したグラフであり、図3Bは、電解質膜内でのCe3+の蓄積量と電解質膜のプロトン移動抵抗との関係を示したグラフである。 図4Aは、制御装置が実行する掃気制御の一例を示したフローチャートであり、図4Bは、経過時間に基づいて設定される掃気時間を示したグラフである。 図5は、制御装置が実行する掃気制御の第1変形例を示したフローチャートである。 図6は、制御装置が実行する掃気制御の第2変形例を示したフローチャートである。 図7Aは、制御装置が実行する掃気制御の第3変形例を示したフローチャートであり、図7Bは、通常掃気処理及び脈動掃気処理でのカソードガス流路内の圧力の変化を示したグラフである。 図8Aは、制御装置が実行する掃気制御の第4変形例を示したフローチャートであり、図8Bは、経過時間と掃気時間との関係を規定したマップの一例である。 図9は、制御装置が実行する掃気制御の第5変形例を示したフローチャートである。 図10Aは、制御装置が実行する掃気制御の第6変形例を示したフローチャートであり、図10Bは、陽イオン不純物量に基づいて設定される掃気時間を示したグラフである。 図11Aは、陽イオン不純物量を推定する方法を説明する図であり、図11Bは、電解質膜内の陽イオン不純物量が少ない場合の出力電圧と不純物量が多い場合の出力電圧との相違を示した図である。 図12は、図11Bの部分拡大図である。 図13は、陽イオン不純物量と電圧落ち込み量との関係との一例を示したグラフである。 図14は、プロトン移動抵抗と陽イオン不純物量との関係を、燃料電池内の相対湿度毎に規定したマップである。
図1は、車両に搭載された燃料電池システム1の概略図である。車両は、燃料電池自動車、電気自動車、ハイブリッド自動車などである。ただし、燃料電池システム1は、車両以外の各種移動体(例えば、船舶や飛行機、ロボット等)や定置型電源にも適用可能である。燃料電池システム1は、燃料電池20、制御装置30、水素ガス供給システム120、空気供給システム140、及び冷却システム160を含む。燃料電池システム1は、燃料電池20の発電電力を車両走行用のモータ等に供給する。制御装置30は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えたコンピュータであり、イグニッションスイッチ101やアクセルペダルAP等のセンサ入力を受けて燃料電池システム1の種々の制御を実行する。また制御装置30は、詳しくは後述する掃気制御を実行する。
燃料電池20は、固体高分子電解質型であり、多数の単電池(セル)が積層され、反応ガスとして燃料ガス(例えば水素)と酸化剤ガス(例えば空気)との供給を受けて発電する。燃料電池20の発電電流及び発電電圧は、それぞれ電流センサ106及び電圧センサ107により計測され、その計測結果が制御装置30に出力される。燃料電池20の詳細については後述する。
水素ガス供給システム120は、燃料電池20に発電に供する水素を供給する。具体的には、水素ガス供給システム120は、タンク110、水素供給経路121、循環経路122、放出経路123、タンク弁124、圧力調整弁125、噴射弁126、循環ポンプ127、気液分離器128、開閉弁129を備えている。
水素ガスは、タンク110から水素供給経路121を介して燃料電池20に供給される。タンク弁124、圧力調整弁125、及び噴射弁126は、水素供給経路121の上流側から順に設けられている。循環経路122は、燃料電池20から排出されたアノードオフガスを水素供給経路121に循環させる。水素ガスの供給量は、アクセルペダルAPの操作に基づいて、制御装置30により各種弁の開閉が制御されることによって調整される。
循環ポンプ127及び気液分離器128は、循環経路122上に設けられ、循環ポンプ127は、気液分離器128で分離したアノードオフガスを水素供給経路121に循環させる。気液分離器128で分離した水分と一部のアノードオフガスは、気液分離器128から分岐した放出経路123及び開閉弁129を介して放出経路142に放出される。
空気供給システム140は、燃料電池20に空気を供給する。具体的には、空気供給システム140は、エアコンプレッサ130、空気供給経路141、放出経路142、バイパス弁145、マフラー146、インタークーラ147、バイパス経路148を備えている。
外部からエアークリーナ144を経て取り込まれた空気は、空気供給経路141を介して、エアコンプレッサ130により圧縮され、インタークーラ147により冷却されて、燃料電池20に供給される。
空気供給経路141からバイパス経路148が分岐した分岐点に、バイパス弁145が設けられている。バイパス弁145は、燃料電池20へ供給される空気の流量と、バイパス経路148を介して燃料電池20をバイパスする空気の流量を調整する。放出経路142は、燃料電池20から排出されたカソードオフガスを大気放出するものであり、燃料電池20から空気が排出される空気出口に接続されている。調圧弁143は、カソードオフガスの流量及びカソード側の背圧を調整する。燃料電池20への空気の供給量も、水素ガスと同様に、アクセルペダルAPの操作に基づいて各種機器が制御装置30に制御されることにより調整される。マフラー146は、放出経路142に設けられて放出経路142を通過する空気により発生する音を低減する。
冷却システム160は、冷媒を所定の経路を経て循環させることにより、燃料電池20を冷却する。具体的には、冷却システム160は、ラジエータ150、ファン152、循環経路161、バイパス経路162と、三方弁163と、循環ポンプ164と、イオン交換器165と、温度センサ168、分配経路169とを備える。
循環ポンプ164により圧送される冷媒は、循環経路161を流通し、ファン152による送風によりラジエータ150で熱交換されて冷媒が冷却される。冷却された冷媒は、燃料電池20に供給されて燃料電池20が冷却される。温度センサ168は、燃料電池20から排出された冷媒の温度を検出する。バイパス経路162は、循環経路161から分岐してラジエータ150をバイパスし、三方弁163は、バイパス経路162を流通する冷媒の流量を調整する。イオン交換器165は、バイパス経路162上に、バイパス経路162を流れる冷媒の一部が流れるように設けられている。
分配経路169は、循環経路161から分岐してインタークーラ147に接続され再び循環経路161に接続されている。これにより、冷媒は分配経路169を介してインタークーラ147に供給され、インタークーラ147を通過する空気がこの冷媒により冷却される。
制御装置30は、燃料電池20の発電停止要求があった後に、燃料電池20内に掃気ガスを供給して燃料電池20内の水分を排出する掃気制御を実行する。掃気制御は、制御装置30のCPU、ROM、及びRAMにより機能的に実現される、掃気部及び掃気制御部により実現される。詳しくは後述する。
燃料電池20のセル10について説明する。図2は、燃料電池20のセル10を示す断面図である。図2のように、セル10は、電解質膜12の一方の面にアノード触媒層14aが形成され、他方の面にカソード触媒層14cが形成された膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)11を備える。
電解質膜12は、フッ素系樹脂材料又は炭素系樹脂材料で形成された固体高分子膜であり、湿潤状態において良好なプロトン伝導性を有する。アノード触媒層14a及びカソード触媒層14cは、電気化学反応を進行させる触媒(例えば白金や、白金−コバルト合金)を担持したカーボン粒子(例えばカーボンブラック)と、プロトン伝導性を有するアイオノマーと、を含む。
MEA11の両側には、一対の撥水層であるアノード側撥水層16aとカソード側撥水層16cと、一対の拡散層であるアノードガス拡散層17aとカソードガス拡散層17cとが配置されている。一対の撥水層は、MEA11内に含まれる水分を適正量に保つために設けられている。MEA11、一対の撥水層、及び一対のガス拡散層を総称して膜電極ガス拡散層接合体(MEGA:Membrane Electrode Gas diffusion layer Assembly)15と称す。
アノード側撥水層16a、カソード側撥水層16c、アノードガス拡散層17a、及びカソードガス拡散層17cは、ガス透過性及び電子伝導性を有する部材によって形成されており、例えばカーボンクロスやカーボンペーパなどの多孔質カーボン製部材によって形成されている。
MEGA15の両側には、MEGA15を挟持する一対のセパレータであるアノード側セパレータ18aとカソード側セパレータ18cが配置されている。アノード側セパレータ18aとカソード側セパレータ18cは、ガス遮断性及び電子伝導性を有する部材によって形成されており、例えばカーボンを圧縮してガス不透過とした緻密性カーボンなどのカーボン部材やプレス成型したステンレス鋼などの金属部材によって形成されている。アノード側セパレータ18aとカソード側セパレータ18cは、表面にガスが流通するガス流路を形成するための凹凸を有する。アノード側セパレータ18aは、アノードガス拡散層17aとの間にアノードガス流路19aを形成する。カソード側セパレータ18cは、カソードガス拡散層17cとの間にカソードガス流路19cを形成する。燃料電池の発電中においては、アノードガス流路19aを燃料ガスが流通し、カソードガス流路19cを酸化剤ガスが流通する。アノード触媒層14a、アノード側撥水層16a、及びアノードガス拡散層17aは、アノード電極に相当する。カソード触媒層14c、カソード側撥水層16c、及びカソードガス拡散層17cは、カソード電極に相当する。なお、アノードとカソードの両方にガス拡散層を備える構成を例に示したが、これに限定されない。アノードとカソードの一方又は両方にガス拡散層を備えない構成であってもよい。この場合には、アノードガス流路又はカソードガス流路から直接撥水層を介して触媒層にガスが供給される。ガス拡散層を備えない構成においては、撥水層は撥水、ガス透過、及び導電の各機能を有するシート部材が使用されてもよい。尚、アノード側セパレータ18aのアノードガス流路19aが形成された面とは反対側の面、及び、カソード側セパレータ18cのカソードガス流路19cが形成された面とは反対側の面には、冷媒が流れる冷媒流路が形成されている。
アノード側撥水層16a及びカソード側撥水層16cには、ヒドロキシラジカルの生成を抑制するラジカル抑制剤が含有されている。本実施例においてラジカル抑制剤は、セリウム含有酸化物であり、具体的にはCeOである。CeOによりラジカルの生成が抑制される原理は以下のとおりである。燃料電池20の発電時には、燃料電池20に供給される酸化剤ガス中の酸素の一部が、電解質膜12を透過して、アノード触媒層14aへと達する場合がある。この酸素がアノード触媒層14aにおいて還元されると過酸化水素が生成され、当該過酸化水素に起因してヒドロキシラジカルが生成される。ヒドロキシラジカルは、電解質膜12を分解して性能を低下させる。ここで、アノード側撥水層16a及びカソード側撥水層16cに含有されているラジカル抑制剤であるCeOは、燃料電池20内の水分中にCe3+として溶出され、以下の式(1)の反応によりヒドロキシラジカルが消費される。これによりヒドロキシラジカルが抑制される。
・OH+Ce3++H→Ce4++HO・・・(1)
尚、式(1)において「・OH」はヒドロキシラジカルを示す。
しかしながら、溶出したCe3+は、燃料電池20の使用時間と共に徐々に電解質膜12内に蓄積される。このためヒドロキシラジカルを抑制する必要量以上のCe3+が電解質膜12に蓄積されると、Ce3+は陽イオン不純物として電解質膜12のプロトン移動抵抗を増大させる。
図3Aは、電解質膜12内でのCe3+の蓄積量と、ヒドロキシラジカルによる電解質膜12の分解速度と、電解質膜12のプロトン移動抵抗との関係を示したグラフである。電解質膜12内でのCe3+の蓄積量が少なすぎると、ヒドロキシラジカルによる電解質膜12の分解速度が増大するが、電解質膜12内でのCe3+の蓄積量が多すぎるとプロトン移動抵抗が増大する。図3Bは、電解質膜12内でのCe3+の蓄積量と電解質膜12のプロトン移動抵抗との関係を示したグラフであり、それぞれ相対湿度が30及び80パーセントの場合でのCe3+の蓄積量とプロトン移動抵抗との関係を示している。Ce3+の蓄積量が多い場合には、相対湿度が低くなるにつれてプロトン移動抵抗が顕著に増大する。このため、Ce3+の蓄積量が適量よりも多い場合には、低湿潤状態で電解質膜12の性能が大きく低下する。
従って、本実施例の制御装置30は、後述する掃気制御を実行することにより、ヒドロキシラジカルによる電解質膜12の分解速度を抑制しつつプロトン移動抵抗の増大を抑制できるように、Ce3+の蓄積量を適量に維持する。ここで、アノード側撥水層16a及びカソード側撥水層16cからのCe3+の溶出量は、燃料電池20内での液水が多い環境下で多くなり、アノード側撥水層16a及びカソード側撥水層16cが液水に晒されている時間が長くなるほど多くなる。ここで、アノード側撥水層16a及びカソード側撥水層16cは、燃料電池20の発電により生成される生成水のみならず、発電停止後での燃料電池20内の残水にも晒される。このため、燃料電池20の運転が開始されてからの経過時間が長くなるほど、アノード側撥水層16a及びカソード側撥水層16cからのCe3+の溶出量の積算値も多くなり、これに伴って電解質膜12内でのCe3+の蓄積量も増大する。このため、燃料電池20の経過時間(以下、単に経過時間と称する)は、電解質膜12内でのCe3+の蓄積量に相関する相関値である。ここで経過時間とは、燃料電池20が燃料電池システム1において初めて使用が開始されてからの経過時間であり、使用が開始されてからの燃料電池20の運転時間の積算値である積算運転時間と運転停止時間の積算値である積算停止時間との合計時間である。
そこで制御装置30は、経過時間が閾値α未満の場合には、第1掃気条件で掃気処理を実行し、経過時間が閾値α以上となった場合には、第1掃気条件よりも掃気能力が増大した第2掃気条件で掃気処理を実行する。掃気条件とは、掃気処理の実行時での条件であり、例えば掃気処理の継続時間である掃気時間や、掃気ガスの供給量、燃料電池20の背圧、燃料電池20の温度等である。本実施例では、第2掃気条件は、第1掃気条件よりも掃気時間が長い場合である。ここで掃気処理とは、燃料電池20の発電停止時に燃料電池20に掃気ガスを供給することにより、燃料電池20内の残水を外部に排出させる処理である。本実施例では、掃気ガスとして、酸化剤ガス及び燃料ガスを用いる。掃気処理では、制御装置30は、バイパス弁145、調圧弁143、及びエアコンプレッサ130を制御して、酸化剤ガスを燃料電池20のカソードガス流路19cに供給し、カソードガス流路19c内の残水を放出経路142へ排出させる。また、制御装置30は、タンク弁124、圧力調整弁125、及び噴射弁126を制御して、燃料ガスを燃料電池20のアノードガス流路19aに供給し、アノードガス流路19a内の残水を気液分離器128へと排出させる。尚、掃気処理は、タンク弁124及び圧力調整弁125を遮断して噴射弁126を停止して燃料ガスの供給を停止した状態で、循環ポンプ127を駆動することにより、アノードオフガスを掃気ガスとして利用してもよい。また、掃気処理は、本実施例では、カソードガス流路19cの掃気の完了後にアノードガス流路19aの掃気を開始するが、これに限定されず、カソードガス流路19cとアノードガス流路19aとの掃気を略同時期に開始してもよいし、アノードガス流路19aの掃気完了後にカソードガス流路19cの掃気を開始してもよい。次に制御装置30が実行する掃気制御について具体的に説明する。
図4Aは、制御装置30が実行する掃気制御の一例を示したフローチャートである。制御装置30は、燃料電池20の発電停止要求があるか否かを判定する(ステップS1)。燃料電池20の発電停止要求は、例えばイグニッションスイッチ101がオンからオフに切り替えられた場合に制御装置30へ要求される。否定判定の場合には本制御は終了される。
肯定判定の場合には、制御装置30は、経過時間が閾値α未満であるか否かを判定する(ステップS2)。制御装置30は、燃料電池20の運転中はその運転時間を常にカウントして常時経過時間を算出している。閾値αは、予め制御装置30のROMに記憶されている。閾値αは、後述する掃気能力増大処理を実行するか否かを判断するための値である。
肯定判定の場合には、制御装置30は掃気時間Aに設定して(ステップS3a)、掃気時間Aだけ掃気処理を実行する(ステップS4)。否定判定の場合には、制御装置30は掃気時間Aよりも長い掃気時間Bに設定して(ステップS3b)、掃気時間Bだけ掃気処理を実行する(ステップS4)。掃気時間A及びBは、予め制御装置30のROMに記憶されている。図4Bは、経過時間に基づいて設定される掃気時間を示したグラフである。ステップS4の処理は、燃料電池20の発電停止後に燃料電池20内に掃気ガスを供給して燃料電池20内を掃気する掃気処理を実行する掃気部が実行する処理の一例である。ステップS3a及び3bの処理は、電解質膜12内で蓄積されたラジカル抑制剤の蓄積量に相関する相関値が蓄積量は増大することを示すほど、掃気能力が段階的に又は連続的に増大するように掃気処理の掃気条件を設定する掃気制御部が実行する処理の一例である。
制御装置30は、設定された掃気時間が経過すると、燃料電池20への酸化剤ガス及び燃料ガスの供給を停止して掃気処理を終了する。次に、制御装置30は、燃料電池20の発電を停止させる(ステップS5)。具体的には、バイパス弁145及び調圧弁143によりそれぞれ空気供給経路141及び放出経路142を閉じてカソードガス流路19cを封止する。次に、燃料ガスがアノードガス流路19a内で加圧された状態でタンク弁124、圧力調整弁125、及び開閉弁129を閉じてアノードガス流路19aを封止する。次に、燃料電池20は、他の機器との接続が遮断される。以上のようにして燃料電池20の発電が停止される。
このように、経過時間が閾値α以上の場合には、閾値α未満の場合と比較して、掃気時間が増大されることにより掃気能力が増大される。これにより、経過時間が閾値α未満の場合には、掃気時間は比較的短期に設定されて掃気能力が抑制され、発電停止後での燃料電池20内の残水を適量に確保できる。従って、燃料電池20内の残水によりCe3+の溶出が促進され、電解質膜12内でのCe3+の蓄積量を増大できる。これにより、ヒドロキシラジカルを抑制して電解質膜12の性能の低下を抑制できる。一方、経過時間が閾値α以上となった場合には、掃気時間は比較的長期に設定されて掃気能力が増大され、燃料電池20から十分に排水でき残水量が減少する。このため、それ以上のCe3+の溶出が抑制され、電解質膜12内でのCe3+の蓄積量の増大を抑制できる。以上により、Ce3+の蓄積量が適量に維持され、ヒドロキシラジカルによる電解質膜12の分解速度を抑制しつつ、プロトン移動抵抗の増大をも抑制して、電解質膜12の性能の低下を抑制できる。
尚、本実施例では、カソードガス流路19cでの掃気時間と、アノードガス流路19aでの掃気時間とは、同一時間である。従って、掃気時間Aが設定されている場合には、カソードガス流路19c及びアノードガス流路19aのそれぞれで掃気時間Aだけ掃気処理が実行される。但し、カソードガス流路19cでの掃気時間と、アノードガス流路19aでの掃気時間とは、同一時間に限定されず、一方の掃気時間が他方の掃気時間よりも長くてもよい。例えば、掃気時間Aに設定された場合は、カソードガス流路19c及びアノードガス流路19aの一方が掃気時間Aで掃気され、他方が掃気時間Aに一定時間を追加又は短くした時間で掃気されるものであってもよい。
次に、掃気制御の変形例について説明する。尚、以下の掃気制御の変形例においては、同一の処理については同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。図5は、制御装置30が実行する掃気制御の第1変形例を示したフローチャートである。第1変形例の第2掃気条件では、第1掃気条件と比較して、掃気時間ではなく掃気ガス量が増大されることにより掃気能力が増大される。具体的には、経過時間が閾値α未満の場合には、掃気ガスの供給量を、酸化剤ガス供給量C及び燃料ガス供給量Eに設定される(ステップS3c)。経過時間が閾値α以上の場合には、掃気ガスの供給量を、酸化剤ガス供給量C及び燃料ガス供給量Eよりもそれぞれ大きい酸化剤ガス供給量D及び燃料ガス供給量Fに設定される(ステップS3d)。ステップS3dの処理は、上述した掃気制御部が実行する処理の一例である。このように、掃気ガスの供給量を増大させることによっても掃気能力を増大させることができ、Ce3+の蓄積量を適量に維持できる。尚、酸化剤ガス供給量の増大は、例えばバイパス弁145の開度を制御してバイパス経路148に対する燃料電池20に流れる酸化剤ガス量の割合を増大させることによって行ってもよいし、エアコンプレッサ130のモータの回転速度を増大することにより行ってもよいし、その双方により行ってもよい。また燃料ガス供給量の増大は、噴射弁126の噴射時間を増大することにより行ってもよいし、循環ポンプ127のモータの回転速度を増大することにより行ってもよいし、その双方により行ってもよい。
図6は、制御装置30が実行する掃気制御の第2変形例を示したフローチャートである。第2変形例の第2掃気条件では、第1掃気条件と比較して、燃料電池20の背圧を低下させることにより掃気能力が増大される。具体的には、経過時間が閾値α未満の場合には、燃料電池20の背圧を調整する調圧弁143の開度Gに設定され(ステップS3g)、経過時間が閾値α以上の場合には、調圧弁143が開度Gよりも大きい開度Hに設定される(ステップS3h)。ステップS3hの処理は、上述した掃気制御部が実行する処理の一例である。調圧弁143が開度Gに設定されることにより、開度Hに設定される場合よりも、燃料電池20の背圧が低下する。これにより、単位時間当たりに燃料電池20を通過する酸化剤ガスの体積流量が増大し、掃気能力が増大するため、Ce3+の蓄積量を適量に維持できる。
図7Aは、制御装置30が実行する掃気制御の第3変形例を示したフローチャートである。第3変形例の第2掃気条件では、第1掃気条件と比較して、掃気ガスに脈動を生じさせることより掃気能力が増大される。経過時間が閾値α未満の場合に制御装置30は通常掃気処理を実行する(ステップS4a)のに対し、経過時間が閾値α以上の場合に制御装置30は脈動掃気処理を実行する(ステップS4b)。脈動掃気処理とは、エアコンプレッサ130のモータの回転速度を周期的に又はランダムに変動させ、噴射弁126から燃料ガスを間欠的に噴射させることにより、掃気ガスである酸化剤ガス及び燃料ガスの脈動を生じさせて掃気を行う処理である。これに対して通常掃気処理では、このような脈動が生じないように、エアコンプレッサ130のモータの回転速度は一定であり、噴射弁126からの燃料ガスの噴射量も一定に維持される。ステップS4bの処理は、上述した掃気制御部が実行する処理の一例である。
図7Bは、通常掃気処理及び脈動掃気処理でのカソードガス流路19c内の圧力の変化を示したグラフである。通常掃気処理では、意図的なカソードガス流路19c内の圧力の変動は生じないのに対して、脈動掃気処理では意図的にカソードガス流路19c内の圧力を変動させる処理である。脈動掃気処理により、燃料電池20内の残水を効果的に排出でき、掃気能力が増大する。アノードガス流路19a内も、同様に圧力が変動する。尚、酸化剤ガスの脈動は、上記のようにエアコンプレッサ130のモータの回転速度を周期的に又はランダムに変動させることによって発生させてもよいし、調圧弁143の開度を周期的に又はランダムに変動させることによって発生させてもよいし、その双方により発生させてもよい。燃料ガスの脈動は、上記のように噴射弁126から燃料ガスを間欠的に噴射させることによって発生させてもよいし、循環ポンプ127のモータの回転速度を周期的に又はランダムに変動させることによって発生させてもよいし、その双方により発生させてもよい。また、経過時間が閾値α未満の場合にも脈動掃気処理を実行し、経過時間が閾値α以上の場合には、閾値α未満の場合と比較して、脈動の振幅を増大させてもよいし、脈動の周期を短縮化してもよいし、その双方を実行してもよい。この場合も、掃気能力が増大する。
図8Aは、制御装置30が実行する掃気制御の第4変形例を示したフローチャートである。制御装置30は、経過時間を算出し(ステップS2a)、算出された経過時間に対応した掃気時間を設定する(ステップS3k)。図8Bは、経過時間と掃気時間との関係を規定したマップの一例である。このマップは、制御装置30のROMに記憶されている。経過時間が長くなるほど連続的に掃気時間も長く設定される。これにより、経過時間が長くなるほど連続的に掃気能力が増大される。ステップS3kの処理は、上述した掃気制御部が実行する処理の一例である。尚、経過時間と掃気時間との関係は、図8Bに示したように1次曲線で示せる関係に限定されず、経過時間が増大するほど掃気時間が増大するのであれば、2次曲線や更に高次の曲線で示せる関係であってもよい。制御装置30は、算出式によって経過時間に対応した掃気時間を算出してもよい。
第4変形例と同様に、第1変形例において、経過時間が長くなるほど掃気ガスの供給量を増大させてもよい。具体的には、経過時間が長くなるほど、バイパス経路148に対する燃料電池20に流れる酸化剤ガス量の割合を増大させてもよいし、エアコンプレッサ130のモータの回転速度を増大させてもよいし、その双方を実行してもよい。また経過時間が長くなるほど、噴射弁126の噴射時間を増大してもよいし、循環ポンプ127のモータの回転速度を増大してもよいし、その双方を実行してもよい。第2変形例においても、経過時間が長くなるほど調圧弁143の開度を増大させてもよい。第3変形例においても、経過時間が長くなるほど掃気ガスの脈動の振幅を増大させ、又は周期を短縮化してもよいし、その双方を行ってもよい。
また、上記実施例及び変形例において、経過時間が増大するほど掃気能力を複数の段階に増大してもよい。この場合、複数の閾値、例えば第1閾値と第1閾値より大きい第2閾値を設け、第1閾値以上の場合には第1閾値未満の場合よりも掃気能力を増大させ、第2閾値以上の場合には第1閾値以上第2閾値未満の場合よりも掃気能力を増大させてもよい。
図9は、制御装置30が実行する掃気制御の第5変形例を示したフローチャートである。発電停止要求があり、経過時間が閾値α未満の場合には、制御装置30は掃気処理直前での燃料電池20の目標温度を温度Mに設定し(ステップS3m)、経過時間が閾値α以上の場合には、掃気処理直前での燃料電池20の目標温度を温度Mよりも高い温度Nに設定する(ステップS3n)。
次に制御装置30は、現在の燃料電池20の温度と、温度M及びNのうち設定された温度と比較して、燃料電池20を昇温させる必要があるか否かを判定する(ステップS11)。現在の燃料電池20の温度が設定された温度以上の場合には、否定判定がなされ、制御装置30は、掃気処理を実行し(ステップS14)、燃料電池20の発電を停止する(ステップS15)。
現在の燃料電池20の温度が設定された温度未満の場合には、肯定判定がなされ、制御装置30は燃料電池20を昇温させる昇温処理を実行する(ステップS12)。昇温処理は、例えば循環ポンプ164の駆動を停止することにより、燃料電池20を昇温させる処理である。次に制御装置30は、燃料電池20の温度が設定された目標温度に到達したか否かを判定し(ステップS13)、否定判定の場合には、制御装置30は燃料電池20の昇温処理を継続する(ステップS12)。肯定判定の場合には、制御装置30は、掃気処理を実行し(ステップS14)、燃料電池20の発電を停止する(ステップS15)。
このように燃料電池20を昇温させることにより、掃気処理時に燃料電池20内を流れる酸化剤ガス及び燃料ガスは燃料電池20の熱により膨張し、低温の同一質量流量の酸化剤ガス及び燃料ガスと比較して体積流量が増大し、燃料電池20内の水分を排出する能力が増大する。また、酸化剤ガス及び燃料ガスが温められることによって、飽和水蒸気量が増大して、同一の体積流量でも燃料電池20内の残水の持ち去り量を増大できる。ステップS12の処理は、上述した掃気制御部が実行する処理の一例である。尚、燃料電池20の温度は、冷却水の温度を検出する温度センサ168の出力値に基づいて推定されるが、これに限定されず、例えば燃料電池20の温度を直接検出するセンサに基づいて測定してもよい。第5変形例においても、経過時間が長くなるほど掃気処理直前での燃料電池20の目標温度を高く設定してもよい。
上記実施例及び変形例において、第1及び第2掃気条件の設定に経過時間を用いたが、例えば燃料電池20の積算停止時間をとして用いてもよい。積算停止時間が長いほど発電停止中での燃料電池20内の残水によるCe3+の溶出量が増大するからである。
図10Aは、制御装置30が実行する掃気制御の第6変形例を示したフローチャートである。発電停止要求があると、制御装置30は電解質膜12の陽イオン不純物量を推定する処理を実行する(ステップS1a)。陽イオン不純物量を推定する処理については詳しくは後述する。次に制御装置30は、陽イオン不純物量が閾値β未満であるか否かを判定する(ステップS2b)。肯定判定の場合には、制御装置30は掃気時間Aに設定して(ステップS3a)、掃気時間Aだけ掃気処理を実行し(ステップS4)、燃料電池20の発電を停止する(ステップS5)。否定判定の場合には、制御装置30は掃気時間Aよりも長い掃気時間Bに設定して(ステップS3b)、掃気時間Bだけ掃気処理を実行し(ステップS4)、燃料電池20の発電を停止する(ステップS5)。図10Bは、陽イオン不純物量に基づいて設定される掃気時間を示したグラフである。
次に、電解質膜12内の陽イオン不純物量を推定する処理について説明する。陽イオン不純物には、ラジカル抑制剤であるCe3+のみならず、酸化剤ガスである空気中に含まれる陽イオンや、燃料電池20の部品に含まれる陽イオンが含まれる。しかしながら、陽イオン不純物は燃料電池20の使用を開始してからの時間が長くなるほど増大すると考えられ、陽イオン不純物が増大するほど電解質膜12内へのCe3+の蓄積量も増大していると考えられる。このため、電解質膜12内の陽イオン不純物量は、電解質膜12内へのCe3+の蓄積量と相関する。従って、第6変形例においては、電解質膜12内の陽イオン不純物量をCe3+の蓄積量の相関値として用いる。陽イオン不純物量の推定方法としては、燃料電池システム1の運転中にセル10の出力電流をステップ状に増加させて保持したときのセル10の出力電圧の挙動を計測する方法である。燃料電池システム1の運転中に、セル10の出力電流をステップ状に増加させて保持したときのセル10の出力電圧の挙動と、電解質膜12中の陽イオン不純物量とが相関関係を有する、という事実に基づいている。以下、図面を参照して詳細に説明する。
図11Aは、陽イオン不純物量を推定する方法を説明する図である。この図は、セル10においてステップ状に出力電流IOUTを増加させたときの出力電圧VOUTの挙動を模式的に示している。ただし、左縦軸はセル10の出力電圧VOUT、右縦軸はセル10の出力電流IOUT(ただし電流密度で表示)、横軸は時間である。実線の曲線はセル10の出力電圧VOUTを示し、破線の曲線はセル10の出力電流IOUTを示す。
図11Aは、セル10の出力電流をあらかじめ定められたパターンに従って制御して、陽イオン不純物量を推定する場合を示している。すなわち、時間t0においてベース出力電流IB及びベース出力電圧VBにて燃料電池20が作動(運転)されているとき、時間t1においてセル10の出力電流IOUTがベース出力電流IBからあらかじめ定められた増加電流IGにステップ状に増加されて、時間t3までの増加時間Δt0にわたり増加電流IGが保持される場合を示している。ここで、ベース出力電流IBは、陽イオン不純物量の推定方法を行っていない通常運転の時の燃料電池20の目標電流値である。また、図11Aには、ベース出力電流IBがあらかじめ定められた閾値電流よりも低い出力電流、例えば無負荷状態における燃料電池20の出力電流IOUTの場合が示されている。例えば、ベース出力電流IBはアイドル出力電流IA0に対応し、ベース出力電圧VBはアイドル出力電圧VA0に対応する。
この場合、出力電圧VOUTは、時間t1でベース出力電圧VBから極小電圧VMまでステップ状に低下した後に、増加に転じ、増加時間Δt0後の時間t3までにベース出力電圧VBよりも低い定常電圧VCへ増加する。ただし、図11Aに示す例では増加時間Δt0は、出力電圧VOUTが定常電圧になるのに十分な時間である定常化時間とし、増加時間Δt0経過後は出力電流IOUTを元のベース出力電流IBに戻すものとする。このとき、出力電圧VOUTの挙動に関わる少なくとも以下の3つの値と、電解質膜12中の陽イオン不純物量とが相関関係を有する。すなわち、(1)時間t1からあらかじめ定められた設定時間Δt1後の時間t2の出力電圧VOUTをVEとしたとき、出力電圧VEに対する極小電圧VMの差である電圧落ち込み量ΔV、(2)ベース出力電圧VBに対する極小電圧VMの差である極小値落ち込み量ΔVm、及び、(3)出力電流IOUTが増加電流IGに増加されてから出力電圧VOUTが定常電圧VCに達する時間t22までの所要時間Δt2、である。それぞれ、電解質膜12内のCe3+の蓄積量が多くなるにつれて、(1)では電圧落ち込み量ΔVが大きくなり、(2)では極小値落ち込み量ΔVmが大きくなり、(3)では所要時間Δt2が大きくなる。本実施例では上記(1)を用いるが、上記(2)又は(3)を用いてもよい。
上記(1)に関し、電解質膜12内の陽イオン不純物量が少ない場合の出力電圧VOUTnと不純物量が多い場合の出力電圧VOUTcとの相違を図11Bに示し、その部分拡大図を図12に示す。左右の縦軸及び横軸は図11Bの場合と同様である。時間t0において燃料電池20がベース出力電流IB及びベース出力電圧VBにて作動(運転)されているとき、時間t1において破線で示すセル10の出力電流IOUTがベース出力電流IBからあらかじめ定められた増加電流IGにステップ状に増加される。そして時間t3までの増加時間Δt0にわたり増加電流IGが保持される。ここで、電解質膜12内の陽イオン不純物量が少ない場合の出力電圧VOUTnは、図12に一点鎖線で示すように、ベース出力電圧VBから極小電圧VMnまでステップ状に低下した後に、増加に転じ、時間t2より後の時間t21でベース出力電圧VBよりも低い定常電圧VCnに
増加する。一方、電解質膜12内のCe3+の蓄積量が多い場合の出力電圧VOUTcは、図12に実線で示すように、ベース出力電圧VBから極小電圧VMcまでステップ状に低下した後に、増加に転じ、時間t2より後の時間t22でベース出力電圧VBよりも低い定常電圧VCcに増加する。
このとき、電解質膜12内の陽イオン不純物量が多くなるにつれて、時間t1から設定時間Δt1後の時間t2の出力電圧VEに対する極小電圧VMの差である電圧落ち込み量ΔVは大きくなる。ただし、設定時間Δt1は増加時間Δt0より小さい任意の値とする。例えば、図12に示すように、電解質膜12内の陽イオン不純物量が多い場合での出力電圧VEcに対する極小電圧VMcの差である電圧落ち込み量ΔVcは、電解質膜12内の陽イオン不純物量が少ない場合での出力電圧VEnに対する極小電圧VMnの差である電圧落ち込み量ΔVnよりも大きくなる。
陽イオン不純物量と電圧落ち込み量ΔVとの関係との一例を図13に示す。横軸は陽イオン不純物量を示す。縦軸は電圧落ち込み量ΔVを示す。曲線CLに示されように、電解質膜12中の陽イオン不純物量が増加するほど電圧落ち込み量ΔVが増加している。したがって、あらかじめ定められた増加電流IGおよび増加時間Δt0について、図13に示すデータをあらかじめ計測しておけば、電圧落ち込み量ΔVを計測して、そのデータを参照することで、陽イオン不純物量を推定することができる。ここで、図13のグラフを示すデータは、あらかじめ実験等により求められており、制御装置30のROM内にあらかじめ記憶されている。
以上のように、陽イオン不純物量に基づいて、掃気処理を実行してもよい。尚、上述した第1〜第5変形例においても、経過時間の代わりに陽イオン不純物量を用いてもよい。また、第6変形例においても、陽イオン不純物量が増大するほど掃気時間を長く設定してもよい。
陽イオン不純物量の推定方法は上記のものに限定されず、例えば、燃料電池20の電解質膜12のプロトン移動抵抗を算出し、このプロトン移動抵抗と、プロトン移動抵抗の算出時での燃料電池20内の相対湿度とに基づいて推定してもよい。図14は、プロトン移動抵抗と陽イオン不純物量との関係を、燃料電池20内の相対湿度毎に規定したマップである。図14のマップでは、代表例として相対湿度が30、50、及び80パーセントの場合でのプロトン移動抵抗と陽イオン不純物量との関係を規定しているが、それ以外の相対湿度でのプロトン移動抵抗と陽イオン不純物量との関係も規定されている。また、このマップでは、算出されたプロトン移動抵抗が同じであっても、相対湿度が小さいほど陽イオン不純物量は少なく推定される。このマップは、予め制御装置30のROMに記憶されている。制御装置30は、燃料電池20のプロトン移動抵抗を算出し、プロトン移動抵抗の算出時での燃料電池20内の相対湿度を取得して、図14のマップを参照することにより、陽イオン不純物量を推定できる。尚、燃料電池20内が乾燥状態の場合には、プロトン移動抵抗は、陽イオン不純物量に関わらずに大きく算出されるため、上記手法による陽イオン不純物量の推定は、燃料電池20内の相対湿度が所定以上の場合に行うのが好ましい。
プロトン移動抵抗は、燃料電池20に交流電流を、周波数を変化させながら印加したときのインピーダンスの周波数無限大成分であり、制御装置30は、電流センサ106及び電圧センサ107の検出値に基づいて算出できる。燃料電池20内の相対湿度は、例えば、燃料電池20の発電量と温度に基づいて相対湿度を規定したマップを参照して取得してもよいし、燃料電池20内に湿度センサを設けることにより相対湿度を取得してもよい。燃料電池20の温度は、燃料電池20を冷却する冷却水の温度に基づいて推定してもよいし、燃料電池20内に温度センサを設けて測定してもよい。
上記実施例及び変形例において、掃気時間の増大、掃気ガスの供給量の増大、燃料電池20の背圧の低下、掃気ガスの脈動の振幅の増大、掃気ガスの脈動の周期の短縮、燃料電池20の昇温、のうち複数に基づいて掃気能力を増大させてもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
上記実施例及び変形例では、掃気処理は、アノードガス流路19a側及びカソードガス流路19c側の双方に行われるが、何れか一方に対してのみ実行してもよい。また、掃気処理では反応ガスである酸化剤ガス及び燃料ガスを用いたが、これに限定されず、例えば、窒素ガスなどの不活性ガスを掃気ガスとして用いてもよい。
ラジカル抑制剤は、アノード側撥水層16a及びカソード側撥水層16cに含有されているがこれに限定されず、アノード触媒層14a、カソード触媒層14c、アノード側撥水層16a、カソード側撥水層16c、アノードガス拡散層17a、及びカソードガス拡散層17cの少なくとも一つに含有されていればよい。
また、ラジカル抑制剤は、金属単体及び/又は当該金属元素を含む金属化合物であれば特に限定されない。ラジカル抑制剤のCe以外の具体例としては、Mn、Fe、Pt、Pd、Ni、Cr、Cu、Rb、Co、Ir、Ag、Au、Rh、Ti、Zr、Al、Hf、Ta、Nb、Os等からなる単体及び/又は上記元素を含む化合物である。
10 セル
11 膜電極接合体(MEA)
12 電解質膜
14a アノード触媒層
14c カソード触媒層
15 膜電極ガス拡散層接合体(MEGA)
16a アノード側撥水層
16c カソード側撥水層
17a アノードガス拡散層
17c カソードガス拡散層
18a アノード側セパレータ
18c カソード側セパレータ
19a アノードガス流路
19c カソードガス流路
20 燃料電池
30 制御装置(掃気部、掃気制御部)

Claims (3)

  1. 電解質膜を両側から挟むアノード電極及びカソード電極の少なくとも一方がラジカル抑制剤を含有している燃料電池と、
    前記燃料電池の発電停止要求があった後に前記燃料電池内に掃気ガスを供給して前記燃料電池内を掃気する掃気処理を実行する掃気部と、
    前記電解質膜内で蓄積された前記ラジカル抑制剤の蓄積量に相関する相関値が前記蓄積量は増大することを示すほど、掃気能力が段階的に又は連続的に増大するように前記掃気処理の掃気条件を設定する掃気制御部と、を備えた燃料電池システム。
  2. 前記掃気制御部は、掃気時間の増大、前記掃気ガスの供給量の増大、前記燃料電池の背圧の低下、前記掃気ガスの脈動の振幅の増大、前記掃気ガスの脈動の周期の短縮、前記燃料電池の昇温、の少なくとも一つを実施することにより前記掃気能力を増大させる、請求項1の燃料電池システム。
  3. 前記相関値は、前記燃料電池の使用が開始されてからの経過時間、前記燃料電池の使用が開始されてからの運転停止時間の積算値である積算停止時間、及び前記電解質膜内の陽イオン不純物の量、の何れかである、請求項1又は2の燃料電池システム。
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