JP2018022279A - 建設機械のペダル構造、および建設機械のキャビン - Google Patents

建設機械のペダル構造、および建設機械のキャビン Download PDF

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Koichi Honke
浩一 本家
京子 増田
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京子 増田
木村 康正
Yasumasa Kimura
康正 木村
恵理 渡辺
Eri Watanabe
恵理 渡辺
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Abstract

【課題】ペダル操作の動きを阻害することなく、開口部を小さくできるようにする。【解決手段】操作量伝達機構50は、ペダル20と内部機構40とに連結され、ペダル20の操作量を内部機構40に伝達する。操作量伝達機構50は、フロア10に対して固定されるレール61と、レール61に連結されるスライダ63と、ペダル20およびスライダ63それぞれに回転自在に連結されるリンク70と、連結棒80と、を備える。連結棒80は、スライダ63に固定され、開口部11に通され、内部機構40に連結される。スライダ63および連結棒80は、レール61にガイドされることにより、連結棒80の長手方向に並進移動自在である。【選択図】図2

Description

本発明は、建設機械のペダル構造、および建設機械のキャビンに関する。
例えば特許文献1などに従来のペダル構造が記載されている。同文献(図1〜図3参照)に記載のペダル構造では、仕切部材の近傍にペダルが配置される。このペダルは、ペダルの基端部を回転中心として回転運動する。このペダルは、連結部材(同文献における「リンク」)によって支持される。この連結部材は、仕切部材の開口部に通される(同文献の図2、図3参照)。
特許第4839768号公報
同文献に記載の技術では、連結部材のうち開口部に通される部分と、仕切部材と、の相対的な位置関係が、ペダルの操作量に応じて変化する場合がある。そのため、連結部材と仕切部材とが干渉し、ペダルの動きが阻害されることがないように、開口部を大きく(広く)確保する必要がある。しかし、開口部が大きくなると、開口部を介して、仕切部材に対するペダル側(同文献では上側)に、騒音、冷気、および熱気(熱風)が進入しやすくなる。そのため、この空間内での騒音が悪化するおそれがあり、空調設備(エアーコンディショナー)の効きが阻害されるおそれがある。
そこで本発明は、ペダル操作の動きを阻害することなく、開口部を小さくすることができる、建設機械のペダル構造、および建設機械のキャビンを提供することを目的とする。
建設機械のペダル構造は、ペダルと、内部機構と、仕切部材と、操作量伝達機構と、を備える。前記仕切部材は、前記ペダルと前記内部機構との間に配置され、前記ペダルが配置される空間と前記内部機構が配置される空間とを仕切り、開口部が形成されたものである。前記操作量伝達機構は、前記ペダルと前記内部機構とに連結され、前記ペダルの操作量を前記内部機構に伝達する。前記操作量伝達機構は、レールと、スライダと、リンクと、連結部材と、を備える。前記レールは、前記仕切部材に対して固定される。前記スライダは、前記レールに連結される。前記リンクは、前記ペダルおよび前記スライダそれぞれに回転自在に連結される。前記連結部材は、前記スライダに固定され、前記開口部に通され、前記内部機構に連結される。前記スライダおよび前記連結部材は、前記レールにガイドされることにより、前記連結部材の長手方向に並進移動自在である。
上記構成により、ペダル操作の動きを阻害することなく、開口部を小さくすることができる。
建設機械を横方向から見た図である。 ペダル構造を横方向から見た図である。 図2に示すペダル構造の機構を示す図である。 第2実施形態の図2相当図である。 第3実施形態の図2相当図である。 図3に示す回転角θと、連結点Dのストロークと、の関係を示すグラフである。 第4実施形態の図2相当図である。
(第1実施形態)
図1〜図3を参照して第1実施形態のペダル構造1を備える建設機械M1について説明する。
建設機械M1は、例えばクレーンであり、例えば移動式クレーンである。建設機械M1は、下部走行体M1aと、上部旋回体M1bと、を備える。上部旋回体M1bは、旋回ベアリングを介して下部走行体M1aに取り付けられ、下部走行体M1aに対して旋回可能である。上部旋回体M1bは、デッキM3と、機械室M5と、キャビンM7と、ペダル構造1と、を備える。デッキM3は、機械室M5およびキャビンM7を下側Y2(下記)から支持する構造物である。デッキM3は、機械室M5を下側Y2から支持する部分と、キャビンM7を下側Y2から支持する部分と、に分かれていてもよい。機械室M5の内部には、騒音源が配置され、例えばエンジンなどが配置される。キャビンM7は、操作者が建設機械M1を操作するための運転室である。キャビンM7は、キャビン外枠M7aを備える。キャビン外枠M7aは、キャビンM7の外枠であり、箱状である。
ペダル構造1は、建設機械M1のキャビンM7に設けられる。ペダル構造1は、キャビン外枠M7aの内部に配置される。図2に示すように、ペダル構造1は、フロア10(仕切部材)と、支持部材15と、ペダルアーム25と、ペダル20と、内部機構40と、操作量伝達機構50と、反力バネ取付部91と、反力バネ93と、を備える。
このペダル構造1に関する方向には、前後方向Xと、上下方向Yと、横方向と、がある。横方向は、フロア10に対するペダル20の回転軸の方向(支点Oの軸方向)である。上下方向Yは、鉛直方向である。上下方向Yにおいて、フロア10からペダル20に向かう側(または向き)を上側Y1とし、その逆側を下側Y2とする。前後方向Xは、横方向および上下方向Yに直交する方向である。前後方向Xにおいて、支点Oから、ペダル20の踏力作用点Aに向かう側を手前側X1とし、その逆側を奥側X2とする。
フロア10(仕切部材)は、空間を仕切る部材である。図1に示すように、フロア10は、キャビン外枠M7aの内部の下部(下側Y2部分)に配置される。フロア10は、キャビンM7内(キャビン外枠M7a内)の空間を仕切る部材であり、キャビンM7の床(キャビンフロア)である。図2に示すように、フロア10は、ペダル20と内部機構40との間に配置される。フロア10は、第1空間S1と第2空間S2とを仕切る。第1空間S1は、ペダル20が配置される空間(一方側の空間)である。第2空間S2は、内部機構40が配置される空間(一方側とは反対側の空間)である。第1空間S1は、第2空間S2よりも上側Y1に配置される。フロア10には、開口部11が形成される。開口部11は、第1空間S1と第2空間S2とを連通させる。フロア10は、板状(フロアプレート)であり、さらに詳しくは、少なくとも開口部11の周辺では板状である。フロア10の厚さ方向は、上下方向Yであり、略上下方向Yでもよく、上下方向Yに対して傾いた方向でもよい。
開口部11は、連結棒80(連結部材)が通される貫通孔である。開口部11は、第1空間S1と第2空間S2とを連通させる。フロア10のうち、開口部11を形成する部分であって、開口部11を囲む部分(内面、内周)を、開口内面11aとする。開口部11は、連結棒80と開口内面11aとが干渉しないように構成(配置、形成)される。
支持部材15は、フロア10に対して、ペダル20などを支持する部材である。支持部材15は、フロア10に固定され、フロア10の上面(上側Y1の面)から上側Y1に突出する。支持部材15は、柱状であり(支柱であり)、板状などでもよい。支持部材15は、ペダル支持部15oを備える。
ペダル支持部15oは、フロア10に対して固定される。ペダル支持部15oは、フロア10に対してペダル20を回転自在に支持する。ペダル支持部15oは、支点Oを含む。支点Oは、フロア10に対する、ペダル20の回転中心(回転支点、回転軸)である。ペダル支持部15oは、回転ジョイントである。回転ジョイントは、部材どうしを回転自在に連結(結合、取り付け)するものである。各回転ジョイントの回転軸の方向は、横方向である。なお、図2では、フロア10に対して固定された回転ジョイント(ペダル支持部15o)の外周を、フロア10に対して可動の回転ジョイント30a・70b・70c・80dの外周よりも太い線で示した。
ペダル20は、操作者が建設機械M1(図1参照)の操作をするために、操作者の足により踏まれる部分(操作ペダル)であり、踏み込み接地面を構成する部分である。ペダル20は、開口部11の内側には配置されず、開口部11の外側に配置される。ペダル20は、フロア10に対する一方側(フロア10よりも上側Y1、フロア10の外側、第1空間S1)に配置される。ペダル20は、ブレーキペダルである。ペダル20は、例えばクレーンの吊荷を制動するためのブレーキペダルである。ペダル20は、吊荷が落下しないように吊荷を保持するため、および、吊荷の落下運動を制動するためのブレーキペダルである。ペダル20は、走行中の建設機械M1(例えばホイールクレーン)を制動するためのブレーキペダルでもよい。ペダル20は、建設機械M1を走行加速させるためのアクセルペダルでもよい。ペダル20に踏力が加えられていないとき(ペダル20が操作されていないとき、ペダル20の操作量がゼロのとき)のペダル20の位置を、「初期位置」とする。ペダル20は、ペダルアーム25と、ペダル本体30と、を備える。
ペダルアーム25は、ペダル支持部15oとペダル本体30とに連結される。ペダルアーム25は、ペダル支持部15oに回転自在に連結される。ペダルアーム25は、ペダル支持部15oから手前側X1に延びるように配置される。ペダルアーム25の形状は、略棒状であり、例えば湾曲部や屈曲部を有する形状などである。ペダルアーム25は、直線状(略直線状を含む)でもよい。
ペダル本体30は、例えば板状(略板状を含む)などである。ペダル本体30は、ペダルアーム25に取り付けられ、例えばペダルアーム25の手前側X1端部などに取り付けられる。「端部」には、端およびその近傍が含まれる(以下同様)。ペダル本体30は、奥側X2ほど上側Y1に配置されるように、前後方向Xに対して傾斜する。ペダル本体30は、回転ジョイント30aを介して、ペダルアーム25に回転自在に連結される。横方向から見たとき、回転ジョイント30aは、例えばペダル本体30の長手方向の略中央などに配置される。ペダル本体30は、ペダルアーム25に固定されてもよい。ペダル本体30には、踏力作用点Aがある。踏力作用点Aは、ペダル本体30に加えられる踏力の作用点の平均位置である。踏力作用点Aは、例えば、ペダル本体30のペダルアーム25への取付位置(回転ジョイント30a)よりも手前側X1にある。
内部機構40(内部構造、内部装置)は、フロア10に対する他方側、すなわちフロア10に対してペダル20が配置される側とは反対側(フロア10よりも下側Y2、フロア10の内側、第2空間S2)に配置される。内部機構40には、ペダル20の操作量(操作力、踏込量、踏込力)が、連結棒80を介して伝えられる。内部機構40は、検出部41を備える。
検出部41は、ペダル20の操作量を検出する。検出部41は、検出部41に伝えられたストローク(一方向の動作の変位、移動量)を検出する。図2に示す例では、検出部41は、上下方向Yのストロークを検出する。検出部41は、検出したストロークを油圧に変換する油圧バルブである。検出部41は、検出したストロークを電気信号に変換する、電気式のセンサなどでもよい。検出部41は、ペダル20による操作対象(例えばブレーキ、またはブレーキの制御回路など)に、油圧または電気などの信号を伝える。検出部41は、フロア10に固定される固定部41aと、可動部41bと、を備える。可動部41bは、ペダル20の操作量が伝えられる部分である。可動部41bは、固定部41aに対して可動であり、固定部41aに対して上下方向Yに可動である。
操作量伝達機構50は、ペダル20と内部機構40とに連結され、ペダル20の操作量を内部機構40に伝達する機構である。操作量伝達機構50は、ペダル20の操作量を、検出部41が検出可能なストロークに変換する。操作量伝達機構50は、回転運動を並進運動(直線運動)に変換する。操作量伝達機構50は、支点Oを中心とするペダル20の回転運動を、上下方向Yの並進運動に変換する。操作量伝達機構50の大部分(連結棒80の下側Y2部分を除く部分)は、フロア10よりも上側Y1に配置される。操作量伝達機構50は、リニアスライダ60と、リンク70と、連結棒80と、を備える。
リニアスライダ60は、直動機構である。リニアスライダ60は、レール61と、スライダ63と、を備える。リニアスライダ60は、ブロック状(略直方体状)のスライダ63を備えるリニアガイドである。リニアスライダ60は、筒状のスライダ63を備えるリニアブッシュなどでもよい。
レール61は、フロア10に対して固定される。レール61は、支持部材15に固定され、支持部材15の手前側X1の面に固定され、支持部材15よりも手前側X1に配置される。レール61の長手方向は、上下方向Yである。なお、レール61が固定される部材は、ペダル支持部15oが設けられる部材(支持部材15)とは別の部材でもよい。
スライダ63は、レール61に連結され、レール61の手前側X1部分に連結される。スライダ63は、レール61にガイドされ、レール61の長手方向(上下方向Y)に並進移動自在(直線移動自在)である。スライダ63にベアリング(リニアベアリング)が組み込まれてもよい。スライダ63は、レール61に取り付けられるレール取付部63aと、支持台63bと、を備える。支持台63bは、リンク70を支持する部分である。支持台63bは、レール取付部63aに固定され、レール取付部63aよりも手前側X1に配置される。なお、支持台63bは、レール取付部63aと一体的に形成されてもよい。
リンク70は、ペダル20およびスライダ63それぞれに回転自在に連結される。リンク70は、ペダルアーム25の手前側X1の端部に連結される。リンク70は、回転ジョイント70b(連結部)を介して、ペダルアーム25に回転自在に連結される。リンク70は、回転ジョイント70c(連結部)を介して、スライダ63に(支持台63bに)回転自在に連結される。リンク70は、棒状であり、直線状(略直線状を含む)である。リンク70は、下側Y2ほど奥側X2に配置されるように、前後方向Xおよび上下方向Yに対して傾斜する。
回転ジョイント70bは、ペダル20とリンク70との連結部であり、ペダルアーム25とリンク70との連結部である。ペダル20に対するリンク70の回転中心(回転ジョイント70bの回転中心)を、連結点Bとする。回転ジョイント70bは、リンク70の上側Y1端部に設けられる。回転ジョイント70bは、ペダル支持部15oよりも手前側X1に配置され、ペダル支持部15oよりも下側Y2に配置される。回転ジョイント70bは、踏力作用点Aよりも奥側X2に配置され、踏力作用点Aよりも下側Y2に配置される。回転ジョイント70bは、回転ジョイント30aよりも奥側X2に配置され、回転ジョイント30aよりも下側Y2に配置される。
回転ジョイント70cは、リンク70とスライダ63との連結部である。スライダ63に対するリンク70の回転中心(回転ジョイント70cの回転中心)を連結点Cとする。回転ジョイント70cは、リンク70の下側Y2端部に設けられる。回転ジョイント70cは、回転ジョイント70bよりも奥側X2に配置され、回転ジョイント70bよりも下側Y2に配置される。回転ジョイント70cは、ペダル支持部15oよりも手前側X1に配置される。
連結棒80(連結部材)は、リンク70と内部機構40とに連結される。連結棒80は、スライダ63を介してリンク70に連結される。連結棒80は、スライダ63に固定され、支持台63bに固定される。連結棒80は、レール取付部63aに固定されてもよい。連結棒80は、スライダ63から内部機構40側(下側Y2)に延びる。連結棒80は、フロア10を貫通するように配置され、開口部11に通される。連結棒80のうち、開口内面11aに囲まれた部分を、「フロア10による連結棒80の切断部」とする。この「切断部」は、仮想的な切断部である(以下同様)。
この連結棒80は、内部機構40に連結され、検出部41に連結され、可動部41bに連結される。連結棒80は、回転ジョイント80dを介して、可動部41bに回転自在に連結される。連結棒80は、長手方向を有する形状であり、棒状である。連結棒80の長手方向は、レール61の長手方向と同じ方向であり、上下方向Yである。連結棒80の長手方向に延びる連結棒80の中心軸は、直線状である。横方向から見たとき、連結棒80の中心軸の延長線は、回転ジョイント70cを通り、連結点Cを通る。横方向から見たとき、連結棒80の中心軸の延長線は、回転ジョイント70cを通らなくてもよく、連結点Cを通らなくてもよい。連結棒80は、例えば、角柱状、四角柱状、円柱状、楕円柱状、またはこれらに近い形状などである。
回転ジョイント80dは、連結棒80と可動部41bとの連結部である。回転ジョイント80dは、連結棒80の下側Y2端部と、可動部41bの上側端部と、に連結される。回転ジョイント80dは、フロア10よりも下側Y2に配置される。必要に応じて、連結棒80と可動部41bとの間に、他の回転ジョイントやリンク機構など(例えば第4実施形態を参照)が設けられてもよい。この場合、リンク機構などと連結棒80とが回転ジョイント80dを介して連結される。連結棒80と、可動部41b(または可動部41bに連結されたリンク機構など)と、が連結される位置を連結点Dとする。図2に示す例では、連結点Dは、連結棒80に対する可動部41bの回転中心(回転ジョイント80dの回転中心)である。
この連結棒80およびスライダ63は、レール61にガイドされることにより、連結棒80の長手方向(上下方向Y)に並進移動自在である。連結棒80の長手方向に直交する方向(前後方向Xおよび横方向)への、連結棒80およびスライダ63の移動は、レール61により規制される。連結棒80は、レール61に対して、前後方向Xおよび横方向のいずれかに、わずかに移動してもよい。この場合でも、回転ジョイント80dにより、連結棒80に対して可動部41bが回転自在であるため、検出部41は連結棒80のストロークを適切に検出できる。
反力バネ取付部91は、反力バネ93が取り付けられる部分である。反力バネ取付部91は、フロア10に対して固定される。反力バネ取付部91は、レール61に固定され、レール61の上側Y1端部から手前側X1に突出する。
反力バネ93は、踏力が加えられたペダル20を初期位置に戻す向きに、バネ力によりペダル20を付勢する。反力バネ93は、操作量伝達機構50を介して、ペダル20を付勢する。例えば、反力バネ93の上端(上側Y1端部)は、反力バネ取付部91に取り付けられ(固定され)、反力バネ93の下端(下側Y2端部)は、スライダ63に取り付けられる(固定される)。この場合、反力バネ93は、反力バネ取付部91に対してスライダ63を上側Y1に引っ張る。
なお、反力バネ93などの構成(配置、力の向き、数など)は、様々に変更されてもよい。反力バネ93などは、例えば下記の[例1]〜[例4]のように構成されてもよい。[例1]反力バネ取付部91は、レール61の下側Y2端部から手前側X1に突出してもよい。反力バネ93の下端が、この反力バネ取付部91に取り付けられ、反力バネ93の上端が、スライダ63に取り付けられてもよい。[例2]反力バネ取付部91は、フロア10に固定されてもよく、フロア10と兼用されてもよい。反力バネ93の下端がこの反力バネ取付部91に取り付けられ、反力バネ93の上端がスライダ63に取り付けられてもよい。[例3]上記[例2]において、反力バネ93の上端が、スライダ63でなくペダル20に取り付けられてもよい。[例4]反力バネ93は、検出部41に設けられてもよく、固定部41aに対して可動部41bを付勢してもよい。例えば、反力バネ93は、固定部41aの内部に設けられてもよい。上記[例1]〜[例4]の反力バネ93および図2に記載の反力バネ93のうち、1つの反力バネ93のみが設けられてもよく、複数の反力バネ93が設けられてもよい。
(作動)
ペダル構造1は、次のように作動する。ペダル20の位置が初期位置のとき(図2に示す状態のとき)に、ペダル20に踏力が加えられたとする。すると、ペダル20が下側Y2に移動する側(踏込側)(図2では反時計回り)に、支点Oを中心にペダル20が回転する。このとき、ペダル20に加えられた踏力に応じた量だけ、ペダル20が支点Oを中心に回転する。このとき、ペダル20が(ペダルアーム25が)、リンク70を下側Y2かつ奥側X2に移動させ(押し)、リンク70が、スライダ63を下側Y2に移動させる。このとき、スライダ63および連結棒80が、レール61にガイドされ、レール61の長手方向の一方側(下側Y2)に並進移動する。このとき、スライダ63および連結棒80がレール61にガイドされることにより、スライダ63および連結棒80の水平方向(前後方向Xおよび横方向)への移動が規制される。よって、スライダ63および連結棒80は、水平方向には移動しない、またはほとんど移動しない。このとき、連結棒80が、検出部41にストロークを伝達し、さらに詳しくは、固定部41aに対して可動部41bを下側Y2に移動させる(ストロークさせる)。その結果、検出部41が、ペダル20の操作量を検出する。
ペダル20に加えられた踏力がなくなると、ペダル構造1は次のように作動する。このとき、反力バネ93のバネ力により、スライダ63が上側Y1に移動する。このとき、スライダ63がリンク70を(連結点Cを)上側Y1に移動させ、リンク70が、ペダル20を(ペダルアーム25を)ほぼ上側Y1に押す。その結果、ペダル20が上側Y1に移動する側(復帰側)(図2では時計回り)に、支点Oを中心にペダル20が回転する。その結果、ペダル20が初期位置に復帰する。
(関係式)
図3に、ペダル構造1の機構図を示す。ペダル20の回転角θと、連結点Dのストローク(連結棒80のストローク、検出部41の可動部41bのストローク)と、の関係式は、次のように導かれる。横方向から見たとき、支点Oを原点とし、前後方向Xをx軸とし、上下方向Yをy軸とする。以下では、xy平面(横方向に直交する平面)に投影されたペダル構造1に関する、座標、距離、および角度などについて説明する。踏力作用点A、連結点B、連結点C、および連結点D、それぞれの座標値を次のように表す。
A(xA,yA
B(xB,yB
C(xC,yC
D(xD,yD
各点の初期座標を次のように表す。初期座標は、ペダル20の位置が初期位置のときの座標である。
A(xA0,yA0
B(xB0,yB0
C(xC0,yC0
D(xD0,yD0
支点Oから踏力作用点Aまでの距離L1は、次の[数1]のように表される。
Figure 2018022279
支点Oから連結点Bまでの距離L2は、次の[数2]のように表される。
Figure 2018022279
連結点Bから連結点Cまでの距離L3は、次の[数3]のように表される。なお、距離L3は、リンク70の長手方向におけるリンク70の長さとほぼ等しい。
Figure 2018022279
ペダル20の位置が初期位置のときの、直線OBとx軸とがなす角をθ0とする。ペダル20が操作されたときの支点O回りの直線OAの回転角(操作角)を、回転角θとする。さらに詳しくは、回転角θは、ペダル20の位置が初期位置のときの直線OAと、ペダル20が操作されたときの直線OAと、がなす角である。ペダル20の位置が初期位置のときの回転角θは、0である。
踏力作用点AのストロークSAと回転角θとの関係は、次のように表される。
A=L1θ
θ=SA/L1
連結点Bの初期座標は、次のように表される。
B0=−L2cosθ0
B0=−L2sinθ0
連結点Bの座標は、次のように表される。
B=−L2cos(θ0+θ)
B=−L2sin(θ0+θ)
連結点Cのx座標は、次のように表される。
C=xC0
連結点Cのy座標yCは、次の[数4]、[数5]から、[数6]のように表される。
Figure 2018022279
Figure 2018022279
Figure 2018022279
連結点DのストロークSDは、次の[数7]のように表される。
Figure 2018022279
(第1の発明の効果)
図2に示すペダル構造1による効果は次の通りである。ペダル構造1は、ペダル20と、内部機構40と、フロア10と、操作量伝達機構50と、を備える。フロア10は、ペダル20と内部機構40との間に配置される。フロア10は、ペダル20が配置される空間(第1空間S1)と、内部機構40が配置される空間(第2空間S2)と、を仕切る。フロア10には、開口部11が形成される。
[構成1−1]操作量伝達機構50は、ペダル20と内部機構40とに連結され、ペダル20の操作量を内部機構40に伝達する。操作量伝達機構50は、レール61と、スライダ63と、リンク70と、連結棒80と、を備える。レール61は、フロア10に対して固定される。スライダ63は、レール61に連結される。リンク70は、ペダル20およびスライダ63それぞれに回転自在に連結される。連結棒80は、スライダ63に固定され、開口部11に通され、内部機構40に連結される。
[構成1−2]スライダ63および連結棒80は、レール61にガイドされることにより、連結棒80の長手方向に並進移動自在である。
ペダル構造1は、上記[構成1−1]を備える。よって、ペダル20の操作は、ペダル20に連結されたリンク70に伝わり、リンク70に連結されたスライダ63に伝わり、スライダ63に固定された連結棒80に伝わる。ここで、連結棒80は、上記[構成1−2]のように構成される。よって、ペダル20が操作されると、連結棒80は、連結棒80の長手方向に並進移動する。このとき、フロア10による連結棒80の切断部(仮想的な切断部)と、フロア10(開口内面11a)と、の相対位置が、ほぼ一定に保持される。この相対位置は、ペダル20の操作量にかかわらず、ほぼ一定に保持される。よって、ペダル20が操作されたときに上記の相対位置が大きく変化する場合に比べ、ペダル20の操作の動きを阻害することなく、開口部11を小さくすることができる。その結果、開口内面11aと連結棒80との隙間を小さくすることができる。さらに詳しくは、連結棒80の長手方向から見たときの、開口内面11aと連結棒80との隙間の面積を小さくすることができる。
上記[構成1−2]により、ペダル20が操作されたとき、連結棒80は、連結棒80の長手方向に並進移動する。このとき、連結棒80に、軸力(連結棒80の長手方向の力)が作用する。このとき、連結棒80に、曲げの力(連結棒80の長手方向に直交する方向の力)は作用しない、またはほとんど作用しない。よって、連結棒80に曲げの力が大きく作用する場合に比べ、連結棒80の長手方向に直交する方向における、連結棒80の寸法を小さくできる(連結棒80を細くできる)。よって、開口部11を小さくできる。その結果、開口内面11aと連結棒80との隙間を小さくすることができる。
開口内面11aと連結棒80との隙間を小さくできるので、第2空間S2から、開口部11を通り、第1空間S1へ侵入する騒音、冷気、および熱気を抑制できる。よって、第1空間S1内での(具体的にはキャビンM7(図1参照)内での)騒音を抑制でき、また、第1空間S1内での空調設備の効きを改善できる。
(第4の発明の効果)
[構成4]図1に示すように、建設機械M1のキャビンM7は、ペダル構造1と、ペダル構造1が内部に配置されるキャビン外枠M7aと、を備える。フロア10は、キャビン外枠M7aの内部の下部に配置される。ペダル20は、フロア10よりも上側Y1に配置される。内部機構40は、フロア10よりも下側Y2に配置される。
上記[構成4]の構造のキャビンM7において、上記「(第1の発明の効果)」の効果を得ることができる。
(第2実施形態)
図4を参照して、第2実施形態のペダル構造201について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、ペダル構造201のうち、第1実施形態との共通点については、第1実施形態と同一の符号を付し、説明を省略した(共通点の説明を省略する点については他の実施形態の説明も同様)。主な相違点は、ペダル支持部15oおよび回転ジョイント70bの位置である。
ペダル支持部15oは、横方向から見たとき、次の[領域例1]〜[領域例6]の少なくともいずれかの領域内に配置される。
[領域例1]レール61に対するスライダ63の並進移動の軌跡(直線動作の軌跡)を、連結棒80の長手方向に延長した領域。具体的には、レール61に対するスライダ63の上下方向Yの並進移動の軌跡を、上下方向Yに延長した領域。
[領域例2]レール61に対する支持台63bの並進移動の軌跡を、連結棒80の長手方向に延長した領域。
[領域例3]レール61に対する回転ジョイント70cの並進移動の軌跡を、連結棒80の長手方向に延長した領域。
[領域例4]レール61に対する連結棒80の並進移動の軌跡を、連結棒80の長手方向に延長した領域。
[領域例5]レール61に対する連結点Cの並進移動の軌跡を、連結棒80の長手方向に延長した領域(直線領域)。
[領域例6]レール61に対する連結棒80の中心軸の並進移動の軌跡を、連結棒80の長手方向に延長した領域(直線領域)。
上記の[領域例1]、[領域例2]、[領域例3]、[領域例4]、[領域例5]の順に領域が狭くなる。上記の[領域例5]と[領域例6]とを比べると、領域の広さが同じであり、本実施形態では領域の範囲(位置)も同じである。横方向から見たとき、支点Oが、上記[領域例1]〜[領域例6]のいずれかの領域内に配置されてもよい。
回転ジョイント70bは、次の[配置例1]のように配置される。
[配置例1]横方向から見たとき、回転ジョイント70bからペダル支持部15oまでの距離は、回転ジョイント70bから回転ジョイント70cまでの距離と等しい。さらに詳しくは、横方向から見たときに、回転ジョイント70bの輪郭内のある1点からペダル支持部15oの輪郭内のある1点までの距離と、回転ジョイント70bの輪郭内のある1点から回転ジョイント70cの輪郭内のある1点までの距離と、が等しい。
連結点Bは、次の[配置例2]のように配置されてもよい。
[配置例2]横方向から見たとき、連結点Bから支点Oまでの距離は、連結点Bから連結点Cまでの距離と等しい。
(関係式)
横方向から見たとき、支点Oが上記[領域例5]および[領域例6]の領域内に配置され、連結点Bが上記[配置例2]のように配置されるとする。この場合の、ペダル20の回転角θ(図3参照)と、連結点Dのストロークと、の関係式は、次のように導かれる。
支点Oが上記[領域例5]の領域内に配置されるので、xC0=0が成り立つ。連結点Bが上記[配置例2]のように配置されるので、L2=L3が成り立つ。
このとき、点DのストロークSDは、次の[数8]で表される。
Figure 2018022279
この[数8]は、第1実施形態の[数7]に比べ、簡略化されている。よって、ペダル20の回転角θと、連結点Dのストロークと、の関係式の線形性が改善される(非線形性が弱くなる)。
なお、xC0≒0、L2≒L3、であっても、第1実施形態に対して線形性が改善されるという効果が得られる。横方向から見たとき、ペダル支持部15oが上記[領域例1]〜[領域例4]のいずれかの領域内に配置された場合でも、回転ジョイント70bが上記[配置例1]のように配置された場合でも、線形性改善の効果が得られる。
(第2の発明の効果)
図4に示すペダル構造201による効果は次の通りである。
[構成2−1]ペダル構造201は、フロア10に対してペダル20を回転自在に支持するペダル支持部15oを備える。
[構成2−2]フロア10に対するペダル20の回転軸方向(横方向)から見たとき、ペダル支持部15oは、レール61に対するスライダ63の並進移動の軌跡を連結棒80の長手方向に延長した領域内に配置される。
[構成2−3]フロア10に対するペダル20の回転軸方向(横方向)から見たとき、次の条件が満たされる。ペダル20とリンク70との連結部(回転ジョイント70b)からペダル支持部15oまでの距離(≒L2)は、リンク70とスライダ63との連結部(回転ジョイント70c)から回転ジョイント70bまでの距離(≒L3)と等しい。
上記[構成2−2]および[構成2−3]により、ペダル支持部15o回りのペダル20の回転角度と、レール61に対する連結棒80の並進移動のストロークと、の関係の線形性が強くなりやすい。この線形性が強くなる結果、ペダル20の操作時の操作性が改善される。また、線形性が強くなる結果、ペダル20を用いたシステム(例えばブレーキシステムなど)を設計しやすくなる。具体的には例えば、ペダル20の操作量と、ペダル20による操作対象の作動の量(例えばブレーキの強さなど)と、の関係を設計しやすくなる。
(第3実施形態)
図5を参照して、第3実施形態のペダル構造301について、第2実施形態との相違点を説明する。主な相違点は、回転ジョイント70bの位置である。
回転ジョイント70bは、次の[配置例3]のように配置される。
[配置例3]横方向から見たとき、かつ、ペダル20に踏力が加えられていないとき(ペダル20の位置が初期位置のとき)、回転ジョイント70bおよびペダル支持部15oを通る直線は、連結棒80の長手方向(具体的には上下方向Y)に対して垂直である。さらに詳しくは、横方向から見たときに、回転ジョイント70bの輪郭内のある1点およびペダル支持部15oの輪郭内のある1点を通る直線は、連結棒80の長手方向に対して垂直である。
上記[配置例3]が満たされる場合、ペダル20の位置が初期位置のとき、回転ジョイント70bの上下方向Yにおける位置と、ペダル支持部15oの上下方向Yにおける位置と、が等しい。
連結点Bは、次の[配置例4]のように配置されてもよい。
[配置例4]横方向から見たとき、かつペダル20に踏力が加えられていないとき、連結点Bおよび支点Oを通る直線は、連結棒80の長手方向(具体的には上下方向Y)に対して垂直である。
(関係式)
横方向から見たときに支点Oが上記[領域例5]の領域内に配置され、連結点Bが上記[配置例4]のように配置されるとする。この場合の、ペダル20の回転角θ(図3参照)と、連結点Dのストロークと、の関係式は、次のように導かれる。
支点Oが上記[領域例5]の領域内に配置されるので、xC0=0、が成り立つ。連結点Bが上記[配置例4]のように配置されるので、θ0=0、(θ0については図3参照)が成り立つ。
このとき、yB0=0、L2=−xB0、L3 2=L2 2+yC0 2なので、点DのストロークSDは、次の[数9]で表される。
Figure 2018022279
この[数9]は、第1実施形態の[数7]に比べ、簡略化されている。よって、ペダル20の回転角θと、連結点Dのストロークと、の関係式の線形性が改善される。
なお、ペダル20の位置が初期位置のときに、xC0≒0、θ0≒0であっても線形性改善の効果が得られる。横方向から見たとき、ペダル支持部15oが上記[領域例1]〜[領域例4]のいずれかの領域内に配置された場合でも、回転ジョイント70bが上記[配置例3]のように配置された場合でも、線形性改善の効果が得られる。
(第3の発明の効果)
図5に示すペダル構造301による効果は次の通りである。ペダル構造301は、上記の[構成2−1]および[構成2−2]と同じ構成を備える。
[構成3]フロア10に対するペダル20の回転軸方向(横方向)から見たとき、かつ、ペダル20に踏力が加えられていないとき、次の条件が満たされる。ペダル20とリンク70との連結部(回転ジョイント70b)、およびペダル支持部15oを通る直線は、連結棒80の長手方向に対して垂直である。
上記[構成3]により、上記「(効果2)」と同様の効果が得られる。
(比較)
下記のCASE1、CASE2、およびCASE3それぞれについて、ペダル20の回転角θと、連結点DのストロークSDと、の関係を調べた。CASE1は、SDが上記[数7]で表される場合である(第1実施形態を参照)。CASE2は、SDが上記[数8]で表される場合である(第2実施形態を参照)。CASE3は、SDが上記[数9]で表される場合である。連結点Bおよび連結点Cの初期座標を、以下のように設定した。
CASE1:xB=−75mm、yB=−40mm、xC=−50mm、yC=−100mm
CASE2:xB=−40.5mm、yB=−15mm、xC=0mm、yC=−30mm
CASE3:xB=−57mm、yB=0mm、xC=0mm、yC=−50mm
ペダル20の回転角θを0〜30[deg]としたときの、連結点DのストロークSDの計算結果を図6に示す。この図から、CASE1に比べ、CASE2およびCASE3では、線形性が改善されていることがわかる。
(第4実施形態)
図7を参照して、第4実施形態のペダル構造401について、第1実施形態との相違点を説明する。主な相違点は、内部機構40が回転リンク443を備えることである。
検出部41は、第1実施形態(図2参照)では上下方向Yのストロークを検出したが、第4実施形態では水平方向のストロークを検出し、前後方向Xのストロークを検出する。可動部41bは、固定部41aに対して、前後方向Xに移動可能である。
回転リンク443は、連結棒80の並進運動を、検出部41に(可動部41bに)伝える。回転リンク443は、連結棒80の上下方向Yの並進移動を、前後方向Xの並進移動に変換し、可動部41bに伝える。回転リンク443は、フロア10に回転ジョイント443aを介して回転自在に連結される。回転ジョイント443aの回転軸は、フロア10に対して固定される。回転リンク443は、連結棒80に回転ジョイント80dを介して回転自在に連結される。回転リンク443は、検出部41の可動部41bに回転自在に連結される。なお、連結棒80の並進運動の方向、および、検出部41が検出可能なストロークの方向に応じて、回転リンク443の配置や回転方向などが変更されてもよい。また、必要に応じて回転ジョイントなどが設けられてもよい。
(変形例)
上記の各実施形態は様々に変形されてもよい。互いに異なる実施形態の構成要素どうしが組み合わされてもよい。例えば、第2実施形態または第3実施形態に対し、第4実施形態の回転リンク443が付加されてもよい。
上記の各実施形態の構成要素の一部が設けられなくてもよい。構成要素の数は、様々に設定や変更されてもよい。例えば、図2に示すリンク70は、1本のみ設けられてもよく、例えばペダルアーム25を横方向から挟むように2本設けられてもよい。連結棒80は、1本のみ設けられてもよく、複数本設けられてもよい。開口部11をできるだけ小さくするためには、連結棒80の数は少ないほど好ましい。
上記実施形態では、「連結部材」は、棒状の連結棒80であった。しかし、「連結部材」の形状は、長手方向を有する形状であればよく、棒状でなくてもよい。
固定や連結などは、直接的でも間接的でもよい。各構成要素の形状は、変更されてもよい。例えば、リンク70は直線状でなくてもよい。
回転ジョイント80dは設けられなくてもよく、連結棒80と可動部41bとが固定されてもよい。また、連結棒80と可動部41bとが一体的に(連続的に)形成されてもよい。連結棒80と可動部41bとが一体的に形成される場合、上記「連結点D」を、連結棒80のある1点(例えば連結棒80の長手方向の中心など)と読み替える。
連結棒80の長手方向、すなわち、レール61に対してスライダ63が並進移動自在にガイドされる方向は、上記実施形態では上下方向Yであった。しかし、連結棒80の長手方向は、上下方向Yでなくてもよく、上下方向Yに対して傾いた方向でもよく、水平方向でもよい。例えば、上記実施形態における上下方向Yを水平方向とし、上記実施形態における前後方向Xを鉛直方向としてもよい。フロア10(仕切部材)が、キャビンM7(図1参照)内の空間を仕切る壁部材などに変形されてもよい。仕切部材の厚さ方向は、水平方向でもよく、水平方向に対して傾いた方向でもよい。
開口内面11aと連結棒80との間に、シール部材が設けられてもよい。例えば、このシール部材は、開口内面11aに取り付けられる。連結棒80の長手方向に連結棒80が並進移動したとき、連結棒80は、シール部材に対して摺動する。このシール部材が設けられることにより、開口内面11aと連結棒80との隙間を、騒音、冷気、および熱気が通ることを抑制できる。また、上記「(第1の発明の効果)」により、開口内面11aと連結棒80との隙間を小さくできるので、シール部材を小さくできる。よって、第2空間S2からシール部材を介して第1空間S1へ伝わる騒音、冷気、および熱気を抑制できる。
M1 建設機械
M7 キャビン
M7a キャビン外枠
1、201、301、401 ペダル構造
10 フロア(仕切部材)
11 開口部
15o ペダル支持部
20 ペダル
40 内部機構
50 操作量伝達機構
61 レール
63 スライダ
70 リンク
70b、70c 回転ジョイント(連結部)
80 連結棒(連結部材)

Claims (4)

  1. ペダルと、
    内部機構と、
    前記ペダルと前記内部機構との間に配置され、前記ペダルが配置される空間と前記内部機構が配置される空間とを仕切り、開口部が形成された仕切部材と、
    前記ペダルと前記内部機構とに連結され、前記ペダルの操作量を前記内部機構に伝達する操作量伝達機構と、
    を備え、
    前記操作量伝達機構は、
    前記仕切部材に対して固定されるレールと、
    前記レールに連結されるスライダと、
    前記ペダルおよび前記スライダそれぞれに回転自在に連結されるリンクと、
    前記スライダに固定され、前記開口部に通され、前記内部機構に連結される連結部材と、
    を備え、
    前記スライダおよび前記連結部材は、前記レールにガイドされることにより、前記連結部材の長手方向に並進移動自在である、
    建設機械のペダル構造。
  2. 請求項1に記載の建設機械のペダル構造であって、
    前記仕切部材に対して前記ペダルを回転自在に支持するペダル支持部を備え、
    前記仕切部材に対する前記ペダルの回転軸方向から見たとき、前記ペダル支持部は、前記レールに対する前記スライダの並進移動の軌跡を前記連結部材の長手方向に延長した領域内に配置され、
    前記仕切部材に対する前記ペダルの回転軸方向から見たとき、前記ペダルと前記リンクとの連結部から前記ペダル支持部までの距離は、前記ペダルと前記リンクとの連結部から前記リンクと前記スライダとの連結部までの距離と等しい、
    建設機械のペダル構造。
  3. 請求項1に記載の建設機械のペダル構造であって、
    前記仕切部材に対して前記ペダルを回転自在に支持するペダル支持部を備え、
    前記仕切部材に対する前記ペダルの回転軸方向から見たとき、前記ペダル支持部は、前記レールに対する前記スライダの並進移動の軌跡を前記連結部材の長手方向に延長した領域内に配置され、
    前記仕切部材に対する前記ペダルの回転軸方向から見たとき、かつ、前記ペダルに踏力が加えられていないとき、前記ペダルと前記リンクとの連結部を通る直線であって前記ペダル支持部を通る直線は、前記連結部材の長手方向に対して垂直である、
    建設機械のペダル構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のペダル構造と、
    前記ペダル構造が内部に配置されるキャビン外枠と、
    を備え、
    前記仕切部材は、前記キャビン外枠の内部の下部に配置されるフロアであり、
    前記ペダルは、前記仕切部材よりも上側に配置され、
    前記内部機構は、前記仕切部材よりも下側に配置される、
    建設機械のキャビン。
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