JP2010052557A - ハーネスブラケット - Google Patents

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Hidenori Moriya
秀紀 守屋
Takako Ozawa
高子 小澤
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

【課題】小型化・軽量化することができるハーネスブラケットを提供する。
【解決手段】車体パネル2に設けた孔部7を通過して配策されるハーネスHを車体パネルに固定するハーネスブラケットであって、孔部7に挿入される挿入部8と、挿入部8とともに断面L字形を成し、孔部7を通過したハーネスHを車体パネル2のパネル面2Mに沿うように屈曲させるハーネスガイド部9と、ハーネスHを車体パネル2のパネル面2Mとほぼ平行な面内で屈曲させて保持するハーネス保持部10と、ハーネスHの屈曲部側で車体パネルに固定される固定部11とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、
車体パネルに設けた孔部を通過して配策されるハーネスを車体パネルに固定するハーネスブラケットに関する。
図6,図7に示すように、従来、上記のハーネスブラケットは、前記孔部7に挿入される挿入部8と、前記挿入部8とともに断面L字形を成し、孔部7を通過したハーネスHを車体パネル2のパネル面2Mに沿うように車両前後方向に沿う軸心周りに屈曲させるハーネスガイド部9と、ハーネスガイド部9側から下方に長く延びるハーネスHの下端部を保持するハーネス保持部10と、車体パネル2に形成した第2の孔部50に挿入される回り止め51と、挿入部8とハーネス保持部10の間に位置する固定部11とを有していた。(同様の技術が特許文献1にも開示されている。)
特開2000−115948号公報
上記従来の構造によれば、ハーネスHをハーネスガイド部9側から下方に長く延ばしてあり、このハーネスHの下端部をハーネス保持部10で保持してあったために、ハーネスガイド部9からハーネス保持部10までの長さが長くなって、ハーネスブラケットが大型化するとともに重量が重くなっていた。
本発明の目的は、小型化・軽量化することができるハーネスブラケットを提供する点にある。
本発明の特徴は、
車体パネルに設けた孔部を通過して配策されるハーネスを車体パネルに固定するハーネスブラケットであって、
前記孔部に挿入される挿入部と、
前記挿入部とともに断面L字形を成し、前記孔部を通過したハーネスを前記車体パネルのパネル面に沿うように屈曲させるハーネスガイド部と、
前記ハーネスガイド部側から延びるハーネスを前記車体パネルのパネル面とほぼ平行な面内で屈曲させて保持するハーネス保持部と、
前記ハーネスガイド部と前記ハーネス保持部との間の前記ハーネスの屈曲部側で前記車体パネルに固定される固定部とを有する点にある。(請求項1)
この構成によれば、前記孔部を通過したハーネスを車体パネルのパネル面に沿うように屈曲させるハーネスガイド部と、ハーネスガイド部側から延びるハーネスを車体パネルのパネル面とほぼ平行な面内で屈曲させて保持するハーネス保持部とを有するから、ハーネスを孔部付近で2方向に屈曲させることができ、ハーネスガイド部とハーネス保持部との間隔が短くても、サスペンションの動きにハーネスを柔軟に追従変形させることができる。さらに、ハーネスの動きに対して車体パネルとの摺動を抑え、ハーネスの磨耗を減少させることができて、ハーネスの耐久性を向上させることができる
従って、例えば、ハーネスガイド部側からほぼ直線状に延びるハーネスをハーネス保持部で保持する構造に比べると、ハーネスガイド部とハーネス保持部との間隔を短くすることができる。そして固定部は、ハーネスガイド部とハーネス保持部との間のハーネスの屈曲部側(ハーネスが描く円弧の径方向内方側)で車体パネルに固定されるから、固定部をハーネスガイド部とハーネス保持部の間に収めることができてハーネスブラケットを小型化・軽量化することができる。(請求項1)
本発明において、
前記ハーネスガイド部は、前記孔部を通過したハーネスを上下方向に沿う縦軸心周りに屈曲させ、前記ハーネス保持部は、前記ハーネスガイド部側から延びるハーネスを車幅方向に沿う横軸心周りに屈曲させると、略直交した2方向に屈曲するハーネスの屈曲部をコンパクトに纏めることができる。(請求項2)
本発明において、
前記固定部はボルト挿通孔を有し、前記ボルト挿通孔に挿通された締め付けボルトで前記固定部が前記車体パネルに締め付け固定され、前記締め付けボルトで前記固定部が前記車体パネルに締め付け固定される際に、前記挿入部が前記孔部の内周面に当接して回り止めされると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
固定部のボルト挿通孔に挿通された締め付けボルトの締め付け作業の際に、挿入部が孔部の内周面に当接してハーネスブラケットが締め付けボルトの軸回りに回転することが防止され、締め付け作業を円滑に行うことができる。また、車体パネルの孔部にハーネスブラケットの挿入部を挿入することで、ハーネスブラケットの概略の位置決めが可能となり、固定部のボルト挿通孔を車体パネルのねじ穴に合わせる作業が容易となる。
そして、専用の回り止めやこの回り止め用の第2の孔部が不要で、専用の回り止めを第2の孔部に挿入する作業をなくすことができる。従って、組み付けの際には孔部に対する挿入部の挿入に注意を払うだけでよく、例えば、第2の孔部に対する専用の回り止めの挿入にも注意を払はなければならない場合に比べると、挿入作業を簡単化できて組み付け作業の作業性を向上させることができる。しかも、車体パネルの孔の数を削減することができる。さらに、専用の回り止めが不要になったことで構造を簡素化することができる。
また、挿入部が前記孔部の内周面に当接するから、孔部に対するハーネスの位置を確実に決めることができ、孔部の径を大きくしなくても孔部の内周面とハーネスの当接を防止することができて、ハーネスの耐久性を向上させることができる。これにより、孔部を小径化することができる。(請求項3)
本発明において、
前記挿入部は板状に形成され、
前記挿入部の挿入方向と直交する方向の前記挿入部の幅が前記孔部の直径とほぼ等しいと、ハーネスブラケットの位置決め機能をより発揮させやすくすることができて、組み付け作業の作業性をより向上させることができる。さらに、孔部に対するハーネスの挿通位置をより確実に決めることができ、孔部の内周面とハーネスの当接をより防止しやすくすることができて、ハーネスの耐久性を向上させることができる。これにより、孔部を小径化することができる。(請求項4)
本発明において、
前記挿入部の幅方向の一端部のうち、前記挿入部の挿入方向上手側の端部部分から前記ハーネスガイド部が前記パネル面に沿うように延出し、
前記挿入部の幅方向の他端部とともに前記挿入部の挿入方向下手側に開放の断面コの字形を成す凸部を備え、
前記挿入部の幅方向の他端部に対向する前記凸部の側壁の前記挿入方向下手側の端部から前記固定部が前記パネル面に沿うように延出していると、前記凸部によりハーネスガイド部を車体パネルから離間させることができ、ハーネスガイド部で屈曲させられたハーネスが、孔部の内周面に当接することを防止することができる。(請求項5)
本発明において、
前記挿入部の幅方向の一端部のうち前記挿入部の挿入方向下手側の端部部分に、前記ハーネスを前記孔部の軸心方向に沿わせて嵌合保持する嵌合凹部を有していると、ハーネスを嵌合凹部で嵌合保持しておくことができて、孔部に対するハーネスの位置をより確実に決めることができる。(請求項6)
本発明において、
前記挿入部の幅方向の他端部に、前記挿入方向下手側が開口した第1スリット部と、前記第1スリット部の開口とは反対側の端部から前記挿入部の幅方向の一端部側に向かって延びる第2スリット部とを形成するとともに、前記第2スリット部よりも前記挿入方向下手側の端部部分を、前記ハーネスを囲むように前記挿入方向に沿う軸心周りに折曲して前記嵌合凹部を形成してあると、嵌合凹部をプレス加工により簡単に形成することができて、製作コストを低廉化することができる。(請求項7)
本発明において、
前記第1スリット部は前記挿入方向上手側ほど前記挿入部の幅方向の一端部側に位置するように傾斜していると、一例として図4(a),図4(c),図5に示すように、前記端部部分8Cを挿入部8の挿入方向に沿う軸心周りに折曲したときに、前記端部部分8Cの第1スリット部21側の端縁8C1が、前記挿入方向下手側ほど挿入部8の一端部8A側に位置するように傾斜した状態になる。その結果、この端縁8C1がハーネスを嵌合凹部17に嵌合させるときのガイドになって、ハーネスを嵌合凹部17に嵌合させやすくすることができる。(請求項8)
本発明において、
前記ハーネス保持部は、弾性部材から成るハーネスグロメットを介して前記ハーネスを保持すると、次の作用を奏することができる。(請求項9)
ハーネスが接続するセンサ等の車体に対する位置はサスペンションの動きによって変わり、それに追従してハーネスの配策位置も変わるが、本発明の上記構成によれば、弾性部材から成るハーネスグロメットを介してハーネスを保持するから、ハーネスの動きを許容することができて、局部的な屈曲によるハーネスの損傷を防止することができ、ハーネスの耐久性を向上させることができる。(請求項9)
本発明において、
前記ハーネス保持部は、前記ハーネスグロメットの径方向外方側から前記ハーネスグロメットに嵌合する切り欠き状の凹部を有し、
前記凹部は、前記ハーネスガイド部とハーネスグロメットとの間の屈曲したハーネスが描く円弧の径方向内方側に向かって開放していると、ハーネスの直線状に復帰しようとする弾性力によってハーネスを嵌合方向に付勢することができて、ハーネスの嵌合をより解除されにくくすることができる。(請求項10)
本発明において、
前記凹部の開口の幅は前記ハーネスグロメットの径よりも小に設定され、
前記ハーネスグロメットが弾性変形しながら前記凹部の開口を通過して前記凹部に嵌合すると、ハーネスの嵌合をより解除されにくくすることができる。(請求項11)
本発明において、
前記ハーネスは、車両前後方向に沿う第2のハーネスグロメットを介して車輪側の支持部に支持されており、
前記ハーネスガイド部と前記第2のハーネスグロメットとの間で前記ハーネスが車幅方向視S字形を描くように前記ハーネス保持部の位置と姿勢が設定されていると、サスペンションの動きに伴って、ハーネスの屈曲を滑らかに連続させることができ、ハーネスに無理な曲げ力が作用しないようにすることができる。その結果、ハーネスの耐久性をより向上させることができる。(請求項12)
本発明によれば、ハーネスの耐久性を向上させ、小型化・軽量化することができるハーネスブラケットを提供することができた。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2,図3に、自動車の前輪(車輪に相当)の回転数を検出するセンサからの信号を伝達するハーネスHを、ハーネスブラケット1を介してタイヤハウスパネル2(車体パネルに相当)に固定した状態を示してある。前記センサは自動車のABS制御に用いられる。符号3はフェンダーパネル、4はショックアブソーバーである。
タイヤハウスパネル2の上端部には孔部7を形成してある。ハーネスHはエンジンルーム内からホイールハウス内に前記孔部7を車幅方向外側に向かって通過している。そして、ハーネスHは、孔部7の近傍でハーネスブラケット1に保持され、ハーネスブラケット1によりタイヤハウスパネル2のホイールハウス内側面に固定され、下方に車幅方向視S字形に延びて、ハーネスHの下端部が前輪側の支持部6に支持されている。
[ハーネスブラケット1の構造]
図3,図4(a)〜図4(c)に示すようにハーネスブラケット1は、孔部7に車幅方向外側(ホイールハウス内側)から車幅方向内側(エンジンルーム内側)に向かって挿入される挿入部8と、
挿入部8とともに断面L字形を成し、孔部7を通過したハーネスHをタイヤハウスパネル2の車幅方向外側(ホイールハウス内側)のパネル面2Mに沿うように屈曲させるハーネスガイド部9と、
ハーネスガイド部9側から延びるハーネスHをタイヤハウスパネル2のパネル面2Mとほぼ平行な面内で屈曲させて保持するハーネス保持部10と、
ハーネスガイド部9とハーネス保持部10との間に位置し、ハーネスガイド部9とハーネス保持部10との間のハーネスHの屈曲部側(ハーネスが描く円弧の径方向内方側)となる位置に配置され、タイヤハウスパネル2に固定される固定部11とを有し、
一枚の金属板をプレス加工して形成されている。
ハーネスブラケット1は小型化されており、ハーネスブラケット1の上下方向の長さが孔部7の径の2倍よりも短い長さに設定され、ハーネスブラケット1の車両前後方向の長さが孔部7の径のほぼ2倍の長さに設定されている。
[ハーネスHの屈曲形状]
前記ハーネスガイド部9は、エンジンルーム内から孔部7を車幅方向外側に向かって通過したハーネスHを、略水平な状態でタイヤハウスパネル2のパネル面2Mに沿うように車両後方側にほぼ90°屈曲させて円弧状の屈曲部にしている。また、ハーネス保持部10は、前記ハーネスガイド部9によってタイヤハウスパネル2のパネル面2Mに沿うように屈曲させられたハーネスHを、タイヤハウスパネル2のパネル面2Mとほぼ平行な面内で下方にほぼ90°屈曲させて円弧状の屈曲部にしている。
このように、孔部7を通過したハーネスHを、ハーネスガイド部9が上下方向に沿う縦軸心周りに屈曲させ、その後、ハーネス保持部10が、ハーネスHを車幅方向に沿う横軸心周りに屈曲させている。そして、ハーネスHが嵌合凹部17とハーネス保持部10に保持されることによって、このハーネスHの両円弧状の屈曲部同士を滑らかに連ならせている。この状態で、ハーネス保持部10により下方に屈曲されたハーネスHの屈曲部の半径が、ハーネスガイド部9により車両後方側に屈曲されたハーネスHの屈曲部の半径よりも大きくなっている。
[挿入部8の構造]
挿入部8は、板面が車両前後方向を向く上下方向に長い角板状に形成され、タイヤハウスパネル2に対して垂直に位置した状態で、挿入部8の挿入方向下手側F1の端部がエンジンルーム内に入り込んでいる。挿入部8の挿入方向と直交する方向の挿入部8の幅D(上下方向の長さ、図4(b)参照)は孔部7の径(直径)とほぼ等しい値に設定されて、挿入部8の幅方向の両端部(上下両端部)8A,8Bが孔部7の内周面7Nに当接している。これにより、固定部11をタイヤハウスパネル2に固定する後述の締め付けボルト16の締め付け作業の際に、挿入部8が位置決めと回り止めの作用をするようになっている。
[嵌合凹部17の構造]
図3,図4(a)に示すように、ハーネスブラケット1は、前記挿入部8の幅方向の一端部8A(上端部)のうち挿入部8の挿入方向下手側F1(エンジンルーム側)の端部部分8A2に、ハーネスHを孔部7の軸心方向に沿わせて嵌合保持する嵌合凹部17を有している。
詳しくは、図5のハーネスブラケット1の展開図に示すように、挿入部8の幅方向の他端部8Bに、挿入方向下手側F1が開口した第1スリット部21と、第1スリット部21の開口とは反対側の端部から挿入部8の幅方向の一端部8A側に向かって延びる第2スリット部22とを形成するとともに、第2スリット部22よりも挿入方向下手側F1の端部部分8Cを、ハーネスHを囲むように挿入部8の挿入方向に沿う軸心周りに折曲して(図4(a)参照)嵌合凹部17を形成してある。つまり、挿入部8の挿入方向下手側F1の端部における上下方向の略中央部分を上方に屈曲させて嵌合凹部17は形成され、挿入部8の幅方向でやや上端部側に嵌合凹部17は位置している。
第1スリット部21は挿入部8の挿入方向上手側F2(ホイールハウス側)ほど挿入部8の幅方向の一端部8A側に位置するように傾斜している。従って、前記端部部分8Cを挿入部8の挿入方向に沿う軸心周りに折曲したときに、端部部分8Cの第1スリット部21側の端縁8C1が、前記挿入方向下手側F1ほど挿入部8の一端部8A側に位置するように傾斜した状態になっている。前記端縁8C1は嵌合凹部17の幅方向の外側面17Sよりも嵌合凹部17の幅方向中心側に位置している。また、ハーネスHが嵌合凹部17とハーネスガイド部9との間で無理のない曲率半径で屈曲するように(図4(a)参照)、嵌合凹部17をハーネスガイド部9の板面から挿入方向下手側F1に所定の長さ離間させてある。
[ハーネスガイド部9の構造]
ハーネスガイド部9は車両前後方向に長い長方形状に形成され、挿入部8の幅方向の一端部8A(上端部)のうち、挿入部8の挿入方向上手側F2の端部部分8A1からタイヤハウスパネル2のパネル面2Mに沿うように車両後方側に向かって延出している。つまり、挿入部8の挿入方向上手側F2の端部部分のうち、挿入部8の幅方向の上端部8Aから車両後方側に向かって延出している。
このハーネスガイド部9は挿入部8よりも幅狭でハーネスHの径よりも幅広に設定され、挿入部8に対して直角に折曲するとともに、ハーネスHの配策方向に沿って長く形成されている。そして、孔部7を通過したハーネスHをタイヤハウス内に突出しないように押さえて、ハーネスHの位置を規制している。ハーネスガイド部9とタイヤハウスパネル2のパネル面2Mとは平行に対向し、これらの間隔はハーネスHの径よりも大きく設定されている。その他、ハーネスガイド部9は、ハーネスHに対してタイヤ側に位置することから、ハーネスHを保護する機能も有している。
[凸部14の構造]
図3,図4(a)に示すように、ハーネスブラケット1は、挿入部8の幅方向の他端部8B(下端部)からハーネスガイド部9と同方向に屈曲するとともに、さらにタイヤハウスパネル2側に屈曲して側壁14Sに接続する凸部14を備えている。つまり、挿入部8の板面と、それに略平行な面である側壁14Sと、それらを接続する部分とで挿入部8の挿入方向下手側F1に向かって開放の断面コの字形を成す凸部14を備えている。この凸部14はハーネスガイド部9の下方にハーネスガイド部9よりも幅広に形成されている。側壁14Sのタイヤハウスパネル2側の端部はタイヤハウスパネル2のパネル面2Mに沿うように屈曲して固定部11と接続されている。つまり、凸部14はタイヤハウスパネル2のパネル面2Mから離間した状態で挿入部8と固定部11とを連結している。また凸部14は、タイヤハウスパネル2のパネル面2Mからのハーネスガイド部9の突出量(高さ)と同じ量(高さ)だけタイヤハウス内に突出しており、凸部14の頂面とハーネスガイド部9の車幅方向外側の面とが車幅方向で同一位置に位置している。
[固定部11の構造]
固定部11は、挿入部8の幅方向の他端部8Bに対向する凸部14の側壁14Sの挿入方向下手側F1の端部からタイヤハウスパネル2のパネル面2Mに沿うように車両後方側に延出し、車両前後方向から見て、挿入部8の挿入方向上手側F2の端縁と下手側F1の端縁との間に位置している(図4(a)参照)。また、固定部11は、車幅方向から見て挿入部8の後ろ斜め下方に位置しており、挿入部8とハーネス保持部10との間に位置している。
図4(b)に示すように、凸部14及び固定部11とハーネスガイド部9との間にはスリット20が形成されている。固定部11は、凸部14の車両後方側に位置するボルト挿通孔15を有し、パネル面2Mが車幅方向を向くタイヤハウスパネル2に重ね合わされ、ボルト挿通孔15に挿通された締め付けボルト16でタイヤハウスパネル2に締め付け固定されている(図3参照)。ボルト挿通孔15は車両前後方向でハーネスガイド部9の車両後方側の端部付近の下方に位置し、締め付けボルト16とハーネスHとの干渉や、締め付けボルト16の締め付け工具とハーネスHとの干渉が回避されている。そして、締め付けボルト16はタイヤハウスパネル2に溶接固着されたナットに螺合している。
[ハーネス保持部10の構造]
図3,図4(a)〜図4(c)に示すように、ハーネス保持部10は接続部19を介して固定部11の下端に連なっている。接続部19はハーネス保持部10に対して略直角に折曲し、固定部11に対して少し折曲し、車幅方向から見てハーネス保持部10が固定部11の車両後方側の斜め下方に位置する状態に、ハーネス保持部10と固定部11を連結している。このハーネス保持部10はハーネスHの屈曲部の下端部を、ゴム状の弾性部材から成る第1ハーネスグロメット5A(ハーネスグロメットに相当)を介して保持している。第1ハーネスグロメット5Aは上下方向に沿う縦姿勢に設定され、上端部が大径に形成されて、この上端部に環状の細い溝13が形成されている。
また、ハーネス保持部10は、第1ハーネスグロメット5Aの径方向外方側から第1ハーネスグロメット5Aに嵌合する切り欠き円弧状の凹部12を有し、この凹部12は、ハーネスガイド部9と第1ハーネスグロメット5Aとの間の屈曲したハーネスHが描く円弧の径方向内方側に向かって開放している。前記凹部12の開口12Aの幅は第1ハーネスグロメット5Aの径(環状の溝13の底部の径)よりも小に設定されている。さらにハーネス保持部10は、第1ハーネスグロメット5Aを凹部12にガイドする一対のガイド面18を備え、一対のガイド面18は第1ハーネスグロメット5Aの嵌合方向上手側に向かって広がっている。
図3に示すように、前記凹部12の周りのハーネス保持部部分10Aの両端面が、第1ハーネスグロメット5Aの上端部に形成された環状の溝13に嵌合し、この溝13の底部が弾性変形しながら凹部12の開口12Aを通過して凹部12に嵌合している。前記環状の溝13はハーネス保持部10の板厚よりも幅狭に設定されており、ハーネス保持部部分10Aは環状の溝13を弾性変形させて押し広げながら嵌合している。これにより、ハーネスHの軸方向の位置をがた無く決めることができる。
図1,図2に示すように、ハーネスHの下端部は前輪側のハーネスHの支持部6に、車両前後方向に沿う第2ハーネスグロメット5B(第2のハーネスグロメットに相当)を介して支持されている。ハーネスHは前記嵌合凹部17に嵌合した部分と、第1ハーネスグロメット5Aに覆われた部分と、第2ハーネスグロメット5Bに覆われた部分と、ハーネスガイド部9に当接した部分(図4(a)参照)とで位置の規制がなされており、その他の部分は規制位置を滑らかにつなぐように円弧状に屈曲している。そして、前記ハーネスガイド部9と第2ハーネスグロメット5Bとの間でハーネスHが車幅方向視S字形を描くようにハーネス保持部10の位置と姿勢が設定されている。つまり、ハーネスHの配索は、車輪側の固定点となる第2ハーネスグロメット5Bから車両の前方側に延び、その後上方に屈曲するとともに後方に屈曲して車両前方側Frに凸状に屈曲し、その後上方に屈曲し第1ハーネスグロメット5Aを介してハーネス保持部10によって略上下方向に沿って保持されている。その後車両の前方側に屈曲し、ハーネスガイド部9に当接し、ハーネスガイド部9および挿入部8によってエンジンルーム側に屈曲し、嵌合凹部17にて保持されている。
サスペンションの動きに伴って、第2ハーネスグロメット5Bのハーネスブラケット1に対する位置が変動し、第2ハーネスグロメット5Bがハーネスブラケット1に接近したり離れたりすることになる。この動きを、ハーネスHは第2ハーネスグロメット5Bから車両の前方側に延びて車両前方側Frに凸状に屈曲した部分の屈曲によって吸収することになる。この屈曲動作は第1ハーネスグロメット5A部分に伝えられるが、第1ハーネスグロメット5Aが弾性部材で形成され、ハーネスHのハーネスブラケット1に対する動きが許容されていることと、第1ハーネスグロメット5Aの反対側となるハーネスHを車両前方側Frに凸状となっている屈曲部分と略同一平面内で車両の前方側に屈曲させるようにハーネスブラケット1に保持しているので、ハーネスの屈曲を滑らかに連続させることができ、ハーネスに無理な曲げ力が作用しないようにすることができる。その結果、ハーネスの耐久性をより向上させることができる。
詳しくは、車両前後方向でハーネス保持部10が前輪側の支持部6の前上方に位置するとともに、ハーネス保持部10は固定部11に対して90°よりも少し小さい角度で上方に折曲し(図4(c)参照)、前記円弧状の凹部12の軸心が上方側ほど車幅方向内側に位置するように少し傾斜している。
ハーネスHは第1ハーネスグロメット5Aと第2ハーネスグロメット5Bの間で車両前方側Frに凸に屈曲している。そして、第1ハーネスグロメット5Aと第2ハーネスグロメット5Bの間で屈曲したハーネスHの屈曲の半径は、第1ハーネスグロメット5Aとハーネスガイド部9の間で屈曲したハーネスHの屈曲の半径よりも大きくなっている。
[別実施形態]
前記ハーネスHは前記ABS制御以外の目的で用いられるものであってもよい。
ハーネスの配策状態を示す車両前部の側面図 ハーネスの配策状態を示す車両前部の拡大側面図 ハーネスブラケットの取り付け構造を示す斜視図 (a)はハーネスブラケットの平面図(b)はハーネスブラケットの側面図(c)はハーネスブラケットの後面部(車両後方側から見た図) ハーネスブラケットの展開図 従来のハーネスブラケットの取り付け構造の側面図 従来のハーネスブラケットの取り付け構造の斜視図
符号の説明
2 車体パネル
2M パネル面
5A ハーネスグロメット(第1ハーネスグロメット)
5B 第2のハーネスグロメット(第2ハーネスグロメット)
6 車輪側の支持部
7 孔部
7N 孔部の内周面
8 挿入部
8A 挿入部の幅方向の一端部
8A1 挿入部の挿入方向上手側の端部部分
8A2 挿入部の挿入方向下手側の端部部分
8B 挿入部の幅方向の他端部
8C 第2スリット部よりも挿入方向下手側の端部部分
9 ハーネスガイド部
10 ハーネス保持部
11 固定部
12 切り欠き状の凹部
12A 凹部の開口
13 環状の溝
14 凸部
14S 凸部の側壁
15 ボルト挿通孔
16 締め付けボルト
17 嵌合凹部
21 第1スリット部
22 第2スリット部
H ハーネス
D 挿入部の幅
F1 挿入方向下手側
F2 挿入方向上手側

Claims (12)

  1. 車体パネルに設けた孔部を通過して配策されるハーネスを車体パネルに固定するハーネスブラケットであって、
    前記孔部に挿入される挿入部と、
    前記挿入部とともに断面L字形を成し、前記孔部を通過したハーネスを前記車体パネルのパネル面に沿うように屈曲させるハーネスガイド部と、
    前記ハーネスガイド部側から延びるハーネスを前記車体パネルのパネル面とほぼ平行な面内で屈曲させて保持するハーネス保持部と、
    前記ハーネスガイド部と前記ハーネス保持部との間の前記ハーネスの屈曲部側で前記車体パネルに固定される固定部とを有するハーネスブラケット。
  2. 前記ハーネスガイド部は、前記孔部を通過したハーネスを上下方向に沿う縦軸心周りに屈曲させ、
    前記ハーネス保持部は、前記ハーネスガイド部側から延びるハーネスを車幅方向に沿う横軸心周りに屈曲させる請求項1記載のハーネスブラケット。
  3. 前記固定部はボルト挿通孔を有し、
    前記ボルト挿通孔に挿通された締め付けボルトで前記固定部が前記車体パネルに締め付け固定され、
    前記締め付けボルトで前記固定部が前記車体パネルに締め付け固定される際に、前記挿入部が前記孔部の内周面に当接して回り止めされる請求項1又は2記載のハーネスブラケット。
  4. 前記挿入部は板状に形成され、
    前記挿入部の挿入方向と直交する方向の前記挿入部の幅が前記孔部の直径とほぼ等しい請求項3記載のハーネスブラケット。
  5. 前記挿入部の幅方向の一端部のうち、前記挿入部の挿入方向上手側の端部部分から前記ハーネスガイド部が前記パネル面に沿うように延出し、
    前記挿入部の幅方向の他端部とともに前記挿入部の挿入方向下手側に開放の断面コの字形を成す凸部を備え、
    前記挿入部の幅方向の他端部に対向する前記凸部の側壁の前記挿入方向下手側の端部から前記固定部が前記パネル面に沿うように延出している請求項4記載のハーネスブラケット。
  6. 前記挿入部の幅方向の一端部のうち前記挿入部の挿入方向下手側の端部部分に、前記ハーネスを前記孔部の軸心方向に沿わせて嵌合保持する嵌合凹部を有している請求項1〜5のいずれか一つに記載のハーネスブラケット。
  7. 前記挿入部の幅方向の他端部に、前記挿入方向下手側が開口した第1スリット部と、前記第1スリット部の開口とは反対側の端部から前記挿入部の幅方向の一端部側に向かって延びる第2スリット部とを形成するとともに、前記第2スリット部よりも前記挿入方向下手側の端部部分を、前記ハーネスを囲むように前記挿入方向に沿う軸心周りに折曲して前記嵌合凹部を形成してある請求項6記載のハーネスブラケット。
  8. 前記第1スリット部は前記挿入方向上手側ほど前記挿入部の幅方向の一端部側に位置するように傾斜している請求項7記載のハーネスブラケット。
  9. 前記ハーネス保持部は、弾性部材から成るハーネスグロメットを介して前記ハーネスを保持する請求項1〜8のいずれか一つに記載のハーネスブラケット。
  10. 前記ハーネス保持部は、前記ハーネスグロメットの径方向外方側から前記ハーネスグロメットに嵌合する切り欠き状の凹部を有し、
    前記凹部は、前記ハーネスガイド部とハーネスグロメットとの間の屈曲したハーネスが描く円弧の径方向内方側に向かって開放している請求項9に記載のハーネスブラケット。
  11. 前記凹部の開口の幅は前記ハーネスグロメットの径よりも小に設定され、
    前記ハーネスグロメットが弾性変形しながら前記凹部の開口を通過して前記凹部に嵌合する請求項10記載のハーネスブラケット。
  12. 前記ハーネスは、車両前後方向に沿う第2のハーネスグロメットを介して車輪側の支持部に支持されており、
    前記ハーネスガイド部と前記第2のハーネスグロメットとの間で前記ハーネスが車幅方向視S字形を描くように前記ハーネス保持部の位置と姿勢が設定されている請求項1〜11のいずれか一つに記載のハーネスブラケット。
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