JP2018020821A - 耐熱紙容器 - Google Patents
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Abstract
Description
この際、上記耐熱性樹脂としては、耐熱温度の比較的高いポリプロピレン(PP)や、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が主に使用されている。
即ち、各温度におけるオーブン加熱(40分間加熱)によるピンホールの発生テストを行った。テスト方法は、空容器をオーブンに入れ、指定温度(110℃〜170℃)で40分加熱後、容器胴部内面に浸透性の高い試験液(例えば3%ヨウ素‐エタノール溶液)を塗布し、ピンホールの有無を確認した。その結果、PPラミ原紙やPETラミ原紙はPEラミ原紙に比べて耐熱温度が高いため、PPラミ原紙では160℃、PETラミ原紙では170℃のオーブン加熱でもピンホールは発生しなかった。
また、PPラミ原紙やPETラミ原紙を接着させる為には過大な熱量が必要であり、接着できたとしても原紙が焦げてしまい、見栄えが悪くなってしまう。
即ち、この発明が解決しようとする課題は、紙容器の耐熱性と接着性とを両立させると共に紙容器の成型性を満たした耐熱紙容器を提供することにある。
端部を貼り合わせて筒状とした胴部に底部をヒートシールしてなる耐熱紙容器において、
容器の胴部が、原紙の内面および外面の両側に、ポリプロピレンとポリエチレンをブレンドしたブレンドフィルム層を積層し、該ブレンドフィルム層の上にポリエチレンフィルム層を積層してなり、
前記ブレンドフィルム層は、ポリプロピレン:ポリエチレン=60〜70:40〜30の比率からなっており、
容器の底部が、原紙の内面および外面側に低融点ポリエチレン層を積層してなることを特徴とする。
請求項2の発明では、
前記ポリプロピレンとポリエチレンのブレンドフィルム層は、ポリプロピレン:ポリエチレン=70:30の比率からなっていることを特徴とする。
また、底部7は、底部用の原紙8の内外両面に、低融点ポリエチレンフィルム9をラミネートしたポリエチレンフィルム層9を有する構成からなっている(図2(b)参照)。底部用の原紙8とポリエチレン層9の間に、ブレンド層3が積層されていても良い。この構成にすることで、底部紙にも耐熱性が付与されるので、容器としてより一層耐熱性が向上する。
また、ポリプロピレン(PP)は、一例としてF109V((株)プライムポリマー製)で融点162℃のものを用いたが、これに限定されるものではない。
耐熱性の試験方法は、空容器を130℃のオーブンで40分加熱後、容器に0.05%スコアロール水溶液を容器の満杯容量の2/3程を充填し、20分間静置後にピンホールの有無を確認した。評価は、ピンホールの発生がなければ○、あれば×とした。
ヒートシール性の試験方法は、2枚の原紙のラミ面同士を熱風シール機などでヒートシールしてサンプルを作成し、シール後サンプルを剥離して、剥離面に食紅水等を塗布して紙剥け面積を確認した。評価は以下の基準で行った。
評価基準:○…紙剥け面積(着色している面積)が70〜100%
△…紙剥け面積が30〜69%
×…紙剥け面積が0〜29%
また、ポリエチレンの比率が高くなると、ポリエチレンの耐熱温度の影響が強く表れるため耐熱温度が低くなり、130℃でのオーブン加熱に耐えられず、30パーセント以内であれば、耐熱温度の高いポリプロピレンの影響で130℃でのオーブン加熱ができることが確認された。
そこで、本実施例では、ポリプロピレン:ポリエチレン=70:30の比率でブレンドしたフィルムを使用した。
そこで、上記ブレンドフィルム層3の上にポリエチレンフィルム層4を設けることで、紙コップの成型に際して、融点の低いポリエチレンフィルム層4を融解させ、少ない熱量で接着を可能とし、ピンホールや紙の焦げの発生を抑制することができる。
また、底部7は、低融点ポリエチレンフィルム層9と、胴部2の内面側のポリエチレンフィルム層4とがヒートシールにより接着されるので、これもいずれもポリエチレンフィルム同士であるので、強固に接着することができる。
本実施例で蓋部15は、蓋部用の原紙16の少なくとも内面に低融点ポリエチレンフィルム17をラミネートしており、胴部2の上端のポリエチレンフィルム層4と強固に接着される(図4(a)参照)。
これにより、蓋部15を剥離する際には、蓋部15はポリエチレンフィルム層4と接着した状態で、該ポリエチレンフィルム層4とブレンドフィルム層3との層間で剥離することができ、イージーピール且つ安定した開封強度となる(図4(b)参照)。
また、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、要するにこの発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更することができる。
2 胴部用の原紙
3 ブレンドフィルム層
4 ポリエチレンフィルム層
7 底部
8 底部用の原紙
9 低融点ポリエチレンフィルム層
10 耐熱紙コップ
15 蓋部
16 蓋部用の原紙
17 低融点ポリエチレンフィルム
Claims (2)
- 端部を貼り合わせて筒状とした胴部に底部をヒートシールしてなる耐熱紙容器において、
容器の胴部が、原紙の内面および外面の両側に、ポリプロピレンとポリエチレンをブレンドしたブレンドフィルム層を積層し、該ブレンドフィルム層の上にポリエチレンフィルム層を積層してなり、
前記ブレンドフィルム層は、ポリプロピレン:ポリエチレン=60〜70:40〜30の比率からなっており、
容器の底部が、原紙の内面および外面側に低融点ポリエチレン層を積層してなることを特徴とする耐熱紙容器。 - 前記ブレンドフィルム層が、ポリプロピレン:ポリエチレン=70:30の比率からなっていることを特徴とする請求項1に記載の耐熱紙容器。
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JP2016154096A JP6774254B2 (ja) | 2016-08-04 | 2016-08-04 | 耐熱紙容器 |
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JP2016154096A JP6774254B2 (ja) | 2016-08-04 | 2016-08-04 | 耐熱紙容器 |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003095351A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-04-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 電子レンジ対応紙カップ |
JP2013022941A (ja) * | 2011-07-26 | 2013-02-04 | Japan Polyethylene Corp | 発泡性積層体、発泡加工紙及び断熱容器 |
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- 2016-08-04 JP JP2016154096A patent/JP6774254B2/ja active Active
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JP2013022941A (ja) * | 2011-07-26 | 2013-02-04 | Japan Polyethylene Corp | 発泡性積層体、発泡加工紙及び断熱容器 |
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JP6774254B2 (ja) | 2020-10-21 |
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