JP2018019908A - パイプ型水素吸引用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】喫煙用パイプ形状をしたカートリッジホルダーの内にセットされたカートリッジから水素を発生させ、吸引者がこの水素を吸入することにより、活性酸素による人体への悪影響を軽減することができるパイプ型水素吸引用具を提供する。
【解決手段】通気可能なフィルターを装着するフィルター差し込み口を有する口金部と、水素を発生するカートリッジを内蔵するカートリッジホルダー部と、水素を吸引する吸口部とからなるパイプ型水素吸引用具であって、カートリッジホルダー部に収容されるカートリッジが、カートリッジに添加される反応液と反応して水素を発生させる水素発生剤を収容する反応部と、添加された反応液を保持する保水部と、反応部より吸口部側に設置され、発生した水素を吸口部に導く誘導部とからなることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、パイプ型水素吸引用具に係り、より詳しくは、喫煙用のパイプ形状をしたカートリッジホルダーの内にセットされたカートリッジから水素を発生させ、吸引者がこの水素を吸引することにより、活性酸素による人体への悪影響を軽減することができるパイプ型水素吸引用具に関する。
水素は、これを体内に取り込むと、体内の活性酸素を消滅させることから、アンチエイジング効果があるといわれており、健康志向が高まる中、水素を溶存させた水素水を摂取したり、水素を溶存させた湯に入ったりする健康法がブームになっている。同時に、水素ガスを直接吸入する健康法も注目されている。
活性酸素は生命維持のためには不可欠な重要な役割を担っており、活性酸素には、体を守る善玉活性酸素と、体を傷つける悪玉活性酸素があることが知られている。スーパーオキシドに代表される善玉活性酸素は、高い反応活性により、外部から入り込んだ細菌・カビ・微生物等を殺菌・除去する役割を持っていて、生命維持に必要なものである。一方、ヒドロキシラジカルに代表される悪玉活性酸素は、非常に強い酸化力を有して細胞に損傷を与える活性酸素である。
水素はこの悪玉活性酸素だけを除去することができる抗酸化物質である。一般的にビタミンCやE及びポリフェノール等を多く含む「抗酸化食品」を摂る事で、活性酸素を減らすことがなされているが、これらの抗酸化物質は全ての活性酸素と反応するので、体に必要な善玉活性酸素まで減少させてしまう。
この点、水素は善玉活性酸素には反応せずに悪玉活性酸素のみと反応する。
一方、タバコの害については古くより言われてきた。タバコの煙にはニコチンの他、種々の発がん物質やがん促進物質、その他多種類の有害物質が含まれており、喫煙により循環器系、呼吸器系などに対する悪影響がみられる。タバコの煙を吸い込むと、白血球がその有害物質を除去しようとして、多量の活性酸素が体内に発生する。活性酸素は、タールだけでなく、肺の組織も攻撃し破壊してしまうため、肺がんや老化を引き起こすことになる。
タバコメーカーでは喫煙時に発生する有害物質の除去のために、喫煙物品用フィルターの開発を続けてきた(例えば、特許文献1参照)。また、紙巻きタバコを喫煙するためのシガレットホルダーやカートリッジ型のフィルターが市販されている。
喫煙と同時に水素を体内に取り込むことにより、喫煙により発生した活性酸素の内から悪玉活性酸素だけを除去し、喫煙による人体への悪影響を軽減させることが期待できる。
本発明の出願人は、先に、飲料水の入ったペットボトルの蓋の内側にセットした水素発生剤と飲料水とを接触させて水素を発生させ、飲料水に水素を吸収させる水素水の生成方法について特許出願を行った(特許文献2参照)。この水素発生技術を応用すれば、水素を発生するカートリッジを内蔵したパイプ型水素吸引用具が開発できる。
開発上の問題としては、反応液の供給方法と、水素の発生速度の制御、及び発生する反応熱の制御があった。
特開2015−033330号公報 特願2015−170706号
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、喫煙用パイプ形状をしたカートリッジホルダーの内にセットされたカートリッジから水素を発生させ、吸引者がこの水素を吸入することにより、活性酸素による人体への悪影響を軽減することができるパイプ型水素吸引用具を提供することにある。
上記目的を達成するためになされた本発明のパイプ型水素吸引用具は、通気可能なフィルターを装着するフィルター差し込み口を有する口金部と、水素を発生するカートリッジを内蔵するカートリッジホルダー部と、水素を吸引する吸口部とからなるパイプ型水素吸引用具であって、カートリッジホルダー部に収容されるカートリッジが、カートリッジに添加される反応液と反応して水素を発生させる水素発生剤を収容する反応部と、添加された反応液を保持する保水部と、反応部より吸口部側に設置され、発生した水素を吸口部に導く誘導部とからなることを特徴とする。
反応部が収容する水素発生剤が水素化マグネシウム及び水素化カルシウムを含む水素化化合物、及び、マグネシウム、亜鉛、スズ、鉛、及びアルミニウムから選ばれた少なくとも1つの金属又は該金属を50重量%以上含む合金の物質群より選択される少なくとも1つの物質の粒子又は粉末であることが好ましい。
水素発生剤が、水素化マグネシウム又は水素化カルシウムの粒子又は粉末であり、
水素吸引の前にカートリッジに添加される反応液が水であることがよい。
水素発生剤が、水素化マグネシウムの粒子又は粉末であり、水素吸引の前に前記カートリッジに添加される反応液が酸化ニオブ又は酸化バナジウムを溶解した水であることができる。
水素発生剤が、水素化マグネシウムの粒子又は粉末であり、水素化マグネシウムは触媒として酸化ニオブ又は酸化バナジウムをさらに含み、水素吸引の前にカートリッジに添加される反応液が水であることができる。
水素発生剤が、マグネシウム、亜鉛、スズ、鉛、及びアルミニウムから選ばれた少なくとも1つの金属又は該金属を50重量%以上含む合金の粒子又は粉末であり、水素吸引の前にカートリッジに添加される反応液が、pH9以上、14以下の塩基性水溶液であることがよく、上記反応液が塩基性水溶液の場合、塩基性化合物が、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、グリコール酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、酢酸カリウム、クエン酸カリウム、乳酸カリウム、グリコール酸カリウム、リンゴ酸カリウム、酒石酸カリウムから選ばれた少なくとも1つの塩基性化合物の水溶液であることができる。
水素発生剤が、マグネシウム、亜鉛、スズ、鉛、及びアルミニウムから選ばれた少なくとも1つの金属又は該金属を50重量%以上含む合金の粒子又は粉末であり、水素吸引の前にカートリッジに添加される反応液が、pH1以上、6以下の酸性溶液であることがよく、上記反応液が酸性水溶液の場合、酸性化合物が、リン酸、シュウ酸、クエン酸、酪酸、乳酸、グリコール酸、リンゴ酸、酒石酸及び、アスコルビン酸から選ばれた少なくとも1つの酸性化合物の水溶液であることが好ましい。
水素発生剤が金属マグネシウム又はマグネシウムを50重量%以上含む合金の粒子又は粉末であり、水素吸入の前にカートリッジに添加される反応液が水であることができる。
水素発生剤は、カートリッジの一端に着脱可能に取り付けられる蓋部に収容されることが好ましい。
反応部は、透水性の部材により保水部と分画されることがよい。
カートリッジに設置される誘導部は、カートリッジの反応部と対向する面を貫通して設置された細管であり、一端は保水部の中に延伸して解放され、他端はカートリッジより吸口部の方向に延伸して解放されることが好ましい。
水素を発生するカートリッジを内蔵したパイプ型水素吸引用具は、口金部を覆い、カートリッジホルダーに着脱自在に連結するキャップを有し、キャップには非使用時に水素吸引用具をポケットに固定できるホールドグリップが設けられることが好ましい。
本発明によると、本発明の水素を発生するカートリッジを内蔵したパイプ型水素吸引用具は、小さな容器に入った反応液を携帯するだけで、いつでもどこででも、水素を吸引することができる。
本発明のパイプ型水素吸引用具は、水素吸引の前にカートリッジにあらかじめ用意した反応液の所定量を入れ、水素発生剤を収容した反応部で水素発生剤と反応液とを接触させると、直ちに水素を発生させることができ、この水素を吸引することにより、体内で発生した活性酸素による人体への悪影響を軽減する効果を有する。
水素は、体内において発生する活性酸素の内、体を老化させる悪玉活性酸素のみを低減させ、生体防御に必要な善玉活性酸素とは反応しないため、吸引者の免疫力を維持させる効果を有する。
水素の非吸引時には、本発明のパイプ型水素吸引用具の吸口部を下方に向けて保管することにより、水素発生剤と反応液とが隔離された状態に保つことができ反応を止めることができる。このため、水素発生剤の無駄な消耗を抑えることができ、1回の水素発生剤の交換と反応液の添加で数回に分けて水素を発生させることができるメリットを有する。
また、水素吸引用具の口金部のフィルター差し込み口に紙巻きタバコを装着すれば、喫煙と同時に発生した水素を吸入することができ、喫煙によって発生する活性酸素を消失させ健康被害のリスクを低減させることができる。
本発明の水素を発生するカートリッジを内蔵したパイプ型水素吸引用具のイメージ断面図である。
本発明は、パイプ型水素吸引用具に関するものであり、本発明の水素を発生するカートリッジ10を内蔵した喫煙用パイプ形状を有する水素吸引用具1は、通気可能なフィルターを装着する差し込み口13を有する口金部12と、水素を発生するカートリッジ10を内蔵するカートリッジホルダー部14と、水素を吸引する吸口部16とからなり、カートリッジホルダー部14に収容されるカートリッジ10が、カートリッジに添加される反応液と反応して水素を発生させる水素発生剤24を収容する反応部22と、添加された反応液を保持し、これを水素発生剤24と接触させて、その内部に水素を発生させる保水部26と、反応部22より吸口部側に設置され、発生した水素を吸口に導く誘導部28とからなることを特徴とする。
図1は本発明のパイプ型水素吸引用具のイメージ図である。
通気可能なフィルターを装着する差し込み口13を有する側の端部を口金部12と称した。通気可能なフィルターに代えて紙巻きタバコを差し込めば、シガレットホルダーとして使用可能なため、喫煙用パイプでの一般的な呼称に従った。一方、口にくわえる部分を吸口部16とした。
差し込口13に装着されるものはフィルターに限定されない。ある程度以上の大きさの大気中の浮遊物を取り除くことができ、通気性のあるものであれば特に制限はなく、例えば、直径が1mm以下の小さな穴が開いたキャップであってもよく、また、差し込み口をガーゼ等で包んだマスク様形状であってもよい。
差し込み口13の大きさは、一般的な紙巻タバコの径である8.3mmに合わせることができる。あるいは、差し込み口13の入口直径が8.5〜9.0mm程度で奥(内側)にゆくに従って徐々に細くなり、底部で8.0mm程度となるテーパ形状であってもよい。
口金部12の長さに特に制限はないが、通常10mm〜30mm程度である。
口金部12と吸口部16との間を水素を発生するカートリッジ10を内蔵したカートリッジホルダー部14が連結する。
カートリッジホルダー部14の大きさに、特に制限はないが、カートリッジ10を内蔵し、その周囲を空気又はタバコの煙が通過するためのスペースが必要である。スペースの幅は通常0.5mm〜2.0mm程度である。
本発明のパイプ型水素発生用具は、水素吸引の際、人差し指と中指との間に挟んで使用されることが多いため、その太さは通常10mm〜20mm程度である。中に収容されるカートリッジ10の太さも、5〜15mm程度であることがよい。カートリッジの長さにも特に制限はないが、通常2.0〜5.0mm程度である。
本発明の水素を発生させるカートリッジ10は反応部22の水素発生剤24も保水部26の反応液も消耗品であるため、時々交換をする必要がある。このため、口金部12とカートリッジホルダー部14とは、カートリッジ10の交換及び反応液の補充のため着脱自在に結合されることが好ましい。結合の方法に特に制限はないが、ネジ式又は嵌合式が一般的である。
カートリッジホルダー部14には水素を発生するカートリッジ10が内蔵される。
カートリッジ10は、カートリッジに添加される反応液と反応して水素を発生させる水素発生剤24を収容する反応部22と、添加された反応液を保持し、これを水素発生剤24と接触させて、その内部に水素を発生させる保水部26と、発生した水素を吸口部16に導く誘導部28とからなる。
反応部22に収容され、水と反応して水素を発生させる水素発生剤24としては、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)等のアルカリ金属、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)等のアルカリ土類金属、水素化リチウム(LiH)、水素化ナトリウム(NaH)、水素化カリウム(KH)、等の水素化アルカリ金属類、水素化マグネシウム(MgH)、水素化カルシウム(CaH)、等の水素化アルカリ土類金属類、及び、水素化アルミニウムリチウム(LiAlH)、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH)等の水素化塩類を挙げることができる。また、酸性又はアルカリ性水溶液と反応して水素を発生させる水素発生剤24としては、亜鉛(Zn)、スズ(Sn)、鉛(Pb)、アルミニウム(Al)からなる両性金属を挙げることができる。
中でも水素発生剤24が水素化マグネシウム及び水素化カルシウムを含む水素化化合物であることがよく、水素化マグネシウム及び水素化カルシウムは粒子状又は粉末状であることが好ましい。
本発明において、粒子とは体積基準のメジアン径が100μm以上、2.0mm未満の微粒子を意味し、粉体とは体積基準のメジアン径が1μm以上、100μm未満の微粒子を意味する。
水素発生剤24が水素化マグネシウム又は水素化カルシウムの粒子又は粉末であるとき、カートリッジに添加される反応液が水でよい。水素化カルシウムは水と接触すると直ちに反応を開始して激しく水素を発生させる。
一方、水素化マグネシウムは水素化カルシウムに比べ、反応の開始まで数分のタイムラグがある。水素化マグネシウムと水との反応を早めるために触媒が加えられてもよい。
水素化マグネシウムと水との反応を促進させる触媒としては酸化ニオブ、酸化バナジウムを挙げることができる。酸化ニオブは2〜5価の化合物が知られているが、5価の化合物(Nb)が安定型である。酸化バナジウムは2〜5価の化合物が知られているが、一般に5価の化合物(V)が触媒として使用される。
これらの触媒は水素化マグネシウムと共にミリング混合されるとよい。
これら触媒は、水素化マグネシウムに加えられてもよいし、又は、カートリッジに添加される反応液に加えられてものでもよい。
水素化マグネシウムに加えられる触媒の量は水素化マグネシウムに対し、0,2〜5.0mоl%であることがよく、0.5〜2.0mоl%であることがより好ましい。触媒の添加濃度が0.2mоl%以下では触媒の効果が明確でなく、5.0mоl%を超えると添加量増加に伴う反応促進効果の増加が見られないことから不経済である。
触媒が水に添加される場合には、触媒の濃度は20〜500ppmであることがよく、50〜200ppmであることがより好ましい。触媒の濃度が20ppm以下では触媒の効果が明確でなく、5.0mоl%を超えると触媒の溶解が困難になる。触媒を溶解するために水のpHを9〜14に保ってもよい。
水素発生剤24がマグネシウム、亜鉛、スズ、鉛及びアルミニウムから選ばれた少なくとも1つの金属又は該金属を50重量%以上含む合金の粒子又は粉末であることが好ましい。これらの金属は、反応液に酸性又は塩基性の溶液を使用することから、反応液のpH及び水素発生剤24の粒子径を調節することにより、水素発生の速度を調整できることから好ましく利用することができる。
水素発生剤24が金属マグネシウムであれば水と反応して水素を発生するため反応液は水でよいが、反応を促進させるためにpH3〜6の弱い酸性溶液を使用してもよい。金属マグネシウム粉末の適当な粒子径を選定することで、水素の発生速度を調節することができる。金属マグネシウム粒子の粒子径は、体積基準のメジアン径で、通常0.1〜1.0mmである。
更に、マグネシウムを50重量%以上含むマグネシウム合金の粒子又は粉末も利用することができる。水と反応させて水素を発生させることができる合金としては、例えば、マグネシウムが96重量%、アルミニウムが3重量%、亜鉛が1重量%で構成されたAZ31合金、及びマグネシウムが90重量%、アルミニウムが9重量%、亜鉛が1重量%で構成されたAZ91合金を例示することができる。これらの合金の粉末は、いずれも水素発生剤24として好ましく利用できる。
水素発生剤24が亜鉛、スズ、鉛及びアルミニウムから選ばれた少なくとも1つの金属粒子又は金属粉末である場合、反応液は酸性又はアルカリ性水溶液でよく、反応液がアルカリ性水溶液である場合、塩基性化合物としては水酸化リチウム(LiOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム(KOH)、水素化マグネシウム(Mg(OH))、水酸化カルシウム(Ca(OH))等の水酸化物、炭酸ナトリウム(NaCО)、炭酸水素ナトリウム(NaHCО)、炭酸カリウム(KCО)、炭酸水素カリウム(KHCО)、等の炭酸塩、酢酸ナトリウム(CHCONa)、クエン酸ナトリウム(NaOCCHC(OH)(CONa)CHCONa)、乳酸ナトリウム(CHCHOHCONa)、グリコール酸ナトリウム(CHOHCONa)、リンゴ酸ナトリウム(NaOCCHOHCONa)、酒石酸ナトリウム((CHOHCONa))、酢酸カリウム(CHCOK)、クエン酸カリウム(KOCCHC(OH)(COK)CHCOK)、乳酸カリウム(CHCHOHCOK)、グリコール酸カリウム(CHOHCOK)、リンゴ酸カリウム(KOCCHOHCOK)、酒石酸カリウム((CHOHCOK))等の有機酸塩を挙げることができる。
これらの塩基性化合物の水溶液は、何れも本発明の反応液として使用が可能であるが、反応液の安全性、安定性の見地から、また、臭いや口に入った時の味等の問題から反応液として使用される水溶液は上記有機酸塩の中から選ばれた少なくとも1つの塩基性化合物の水溶液であることが好ましい。
この場合の反応液のpHは、10以上、14以下であることがよい。水容液のpHは10未満では、水素の発生速度が遅く、悪玉活性酸素を十分に減少させるだけの水素を吸入できない虞がある。水容液のpHが14を超えると、水素の発生が急速に起こり、水素発生用具から水素が激しく噴き出すので危険であり、また、水素発生用具が過熱してため火傷の恐れがある。
水素を発生させる水素発生剤24が、亜鉛、スズ、鉛及びアルミニウムから選ばれた少なくとも1つの金属粒子又は金属粉末である場合、反応液は酸性又はアルカリ性水溶液でよく、酸性溶液の場合、酸性化合物としては、塩酸(HCl)、硫酸(HSО)、硝酸(HNО)、リン酸(HPO)等の鉱酸、及び、シュウ酸((COH))、クエン酸(HOCCHC(OH)(COH)CHCOH)、酪酸(CHCHCHCOH)、乳酸(CHCHOHCOH)、グリコール酸(CHOHCOH)、リンゴ酸(HOCCHOHCOH)、酒石酸((CHOHCOH))及びアスコルビン酸(ビタミンC)等の有機酸を挙げることができる。
これらの酸性化合物の水溶液は、何れも本発明の反応液として使用が可能であるが、反応液の安全性、安定性の見地から、また、臭いや口に入った時の味等の問題から反応液として使用される水溶液は上記有機酸の中から選ばれた少なくとも1つの有機酸の水溶液であることが好ましい。
この場合の反応液のpHは、1以上、5以下であることがよい。水容器のpHが5を超えると、水素の発生に時間がかかり、悪玉活性酸素を十分に減少させるだけの水素を吸入できない虞がある。水容液のpHが1以下になると、水素の発生が急速に起こり、水素発生用具から水素が激しく噴き出すので危険であり、また、水素発生用具が過熱するため火傷の恐れがある。
本発明の水素を発生させるカートリッジは、有底筒形の容器で内部空間は反応液を収容する保水部26であることがよい。
反応液を収容するカートリッジ10の開放された端部は、着脱自在に蓋部23が設けられる。蓋部23はカートリッジの端部を密閉できるものであれば特に制限はなくネジ式又は嵌合式の蓋であってよく、例えば、カートリッジ10の開放端部に挿入する栓であってもよい。
蓋部23の内側、即ち、保水部26に面する側には反応部22が設けられることが好ましい。
反応部22には、水素発生剤24が収容され、例えば、反応部22は蓋部23の保水部側に凹部を形成し、その内部に水素発生剤24を収納したものでもよい。
水素発生剤を収容した反応部は、透水性の部材25により保水部26と分画されることがよい。例えば、水素発生剤24を収容した蓋部23の凹部の解放された口の周縁に、合成接着剤を用いてシート状の透水性の部材25を貼り付ければよい。
また、他の実施形態で、反応部22は蓋部23の先端に水素発生剤24を透水性の部材25で包装したものを接着したものでもよい。例えば、水素発生剤24をシート状透水性の部材に包むか、2枚の透水性シートの間に水素発生剤24を少量の合成接着剤と共に載置させた後、カートリッジ10の断面に合わせて打ち抜いて蓋部23の先端に接着したものでもよい。接着には、通常、合成接着剤が使用される。
使用される透水性の部材25は天然繊維、無機繊維、合成繊維又は半合成繊維の少なくともいずれかで作られた布又は網状態のシートであることが好ましい。
反応部22に収容される水素発生剤24の量は、マグネシウムやアルミニウムの場合、10mg〜1000mgであることがよく、100mg〜300mgであることがより好ましい。水素発生剤24の量が10mg以下では、発生する水素の量が少なく、喫煙中に悪玉活性酸素を十分に減少させるだけの水素を供給できない虞がある。水素発生剤24の量が300mg以上では、水素が激しく発生し、特に、喫煙時には引火の虞がある。また、発熱量も多くなるため、発生する水素及び水素吸引用具1が加熱して吸引者が火傷をする虞がある。
水素発生剤24の量は、亜鉛、スズ、鉛の場合、更に多くなり、200〜1000mg程度である。
保水部26は、水素を吸引する前に添加される反応液を収容し、水素を吸引する時には反応部22に反応液を供給して水素を発生させるものである。
水素を吸引する前に口金部12とカートリッジホルダー部14を分離し、水素を発生するカートリッジ10を取り出し、保水部26から水素発生剤24を収容した蓋部23を外し、所定量の反応液を保水部26に注入する。注入した反応液の量は保水部26の内容積の1/4〜1/2の用量であることがよく。カートリッジ10の大きさにもよるが、通常、0.3〜1.0ml程度である。
カ−トリッジ10の保水部26には予め、添加される反応液の量の目安となる印が刻まれていることがよい。また、反応液には発生する水素と反応する指示薬のメチレンブルー又はヨウ化メチルが混合されることが好ましい。両指示薬ともに水素が存在すると還元され、メチレンブルーでは青色が、ヨウ化メチルでは茶色が退色し透明となるが、水素がなくなると再び着色する。このため、水素発生剤が消費されたり、反応液の働きが悪くなったりすると、色の退色が遅くなることにより、水素発生剤24や反応液の交換時期を知ることができる。
このため、カートリッジは透明又は半透明の材料で製造されることが好ましい。
本発明のカートリッジ10の材質としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)等の透明な汎用樹脂でよいが、大量の水素を発生させる場合には発生する熱に耐えられるよう、ナイロン66(PA66)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリスルフォン(PSF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の耐熱性樹脂、又はアルミニウム合金やステンレス等の金属であることが好ましい。
一方、カートリッジホルダー部14は水素発生の状況が外部から見える構造が好ましく、材質としては、外装をポリメチルアクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の透明樹脂であることが好ましい。
水素発生剤24は消耗品であるため、水素発生をしなくなったり、遅くなったときには交換が必要である。水素発生剤24はカートリッジ10に装着された状態で交換されることが一般的である。これは、水素発生剤24だけを交換しようとすると細かな作業が必要となり交換が難しいためであるが、水素吸引用具1をシガレットホルダーとして使用すると、カートリッジの周囲にタバコのやにが付き、見た目が悪くなるためでもある。
一方、吸口部16は、一般的な素材であるアクリロニトリル−スチレン共重合体(ABS樹脂)又はエボナイトで成形することができるが、これに限定されない。
反応部22に対向するカートリッジ10の底面には、底面を貫通する細管からなる誘導部28が設置される。
誘導部28は、カートリッジ10の底面、即ち、反応部22に対向する面を貫通して設置された細管であり、一端は保水部26に中に延伸して解放され、他端はカートリッジ10の底面から吸口部16の方向に延伸して吸口部16の中で解放されることが好ましい。水素発生剤24と反応液との反応により発生した水素は、保水部26の中に充満し、誘導部28の細管を通過して、吸口部16に放出され、ここで口金部12から流入してきた空気、あるいは喫煙の場合にはタバコの煙と混合され、吸入者に提供される。
細管の素材に特に制限はなく、適当な径を有する管構造であれば金属材料、合成樹脂材料の何れも使用が可能である。最寒の直径は一般に1.0〜3.0mm程度である。
保水部26に反応液を充填した後は、カートリッジ10に蓋部23を装着してカートリッジホルダー部14にセットし、再び、口金部12とカートリッジホルダー部14を連結する。吸口部16を備えや水素吸入用具1を横に倒すか、又は逆さにして、反応液を反応部22の水素発生剤24に接触させると、保水部内に水素が発生し、誘導部28によって誘導された水素を吸口部16から吹き出すため、これを吸引することができる。
本発明の水素吸入用具1は、水素の吸入時に水素吸入用具1を、横に倒した状態で使用するが、吸引をやめる時には吸口部16を下方にして立てた状態にすることにより水素の発生を止めるか、又は、緩やかにすることができる。これは水素吸入用具1を立てることにより反応部22の水素発生剤24と反応液の接触が断たれるからであり、この点からすると、水素発生剤24を収容する透水性の部材25は水切れのよいものであることが好ましい。
水素の非吸入時に水素吸引用具1を立てた状態で保管するために、水素吸引具1には口金部12を覆い、カートリッジホルダー14に連結するキャップ30が備えられることがよく、更に、キャップ30には水素吸引用具1を着衣の胸ポケットやカバンのサイドポケットに固定させるホールドグリップ31が設けられることが好ましい。キャップ30は口金部12を覆う形容ものであれば特に制限はない。ホールドグリップ31についても特に制限はなく、万年筆等の筆記用具に付随するものと同種のものでよい。
ホールドグリップ31を利用して着衣やカバンのポケットに水素吸引用具1を固定しておけば、水素吸引用具1を簡単に持ち運びができ、いつでもどこでも水素を発生させてこれを吸引することができる。
本発明に使用される反応液は、水素吸引前にカートリッジ10の保水部26に1〜3滴(0.2〜1.0mL)添加される。反応液の携帯方法に特に制限はないが、例えば、スポイト付きの容器に収容したものや、しばしば駅弁等の携帯食に添えられる醤油さしのように、中に水又は水溶液を収容して密閉し、中の液を1滴ずつ滴下できるプラスチック容器に収容したものであることができ、携帯に便利である。
以下、実施例を参照して本発明をより詳細に説明する。
〔実施例1〕
カートリッジ10はポリエチレン製パイプ(エンジェルウイング社製:外径:10.0mm、内径:8.0mm、)を50mmの長さに切断し、その一端に、厚さ2.0mmのポリエチレン製シートをカートリッジの内径に合わせて打ち抜いた円板状の小片をアクリル系接着剤にて接着して底面とした。底面の中心にはステンレス製の細管(株式会社岩崎商店製:材質:SAS304、外径:2.0mm、内径:1,6mm、長さ:20.0mm)を貫通して設け誘導部28とした。細管は、アクリル系接着剤で底面に接着して固定した。細管はカートリッジの底面より、5.0mm外に突出した形状となった。
カートリッジ10の解放された他端には、嵌合式の蓋部23が着脱自在に設けられた。蓋部23は、市販のステンレス板(株式会社岩崎商店製、材質:SUS304、)をプレス加工して製造した。蓋部23の先端部の外径は、カートリッジ10の内径に合わせて8.0mm、長さは10mmで、一端部は幅1.0mmの鍔形状で閉鎖された。蓋部23の他端部は内径7.6mm、深さ10.0mmの凹部が解放された。この凹部には、水素発生剤24が充填された。
水素発生剤24としてマグネシウム粉(株式会社関東金属製、品番:Mg20、体積基準メジアン径:0.5〜0.85mm)の300mgを蓋部23の凹部に充填した。解放された凹部の入口は66ナイロン網(ジンシャンリアン メタル アンド ワイヤ メッシュ株式会社製:品番:JQ28、目開き:77メッシュ)で封をした。66ナイロン網と凹部の解放端部の縁はアクリル系接着剤で接着した。
カートリッジホルダー部14は、透明なポリカーボネートのパイプ(ミスミ工業株式会社製、外径:14.0mm、内径:12,0mm、長さ:60.0mm)を加工して製作した。カートリッジホルダー部14の一端には、口金部12のフランジ15を係止し、カートリッジホルダー部14に着脱可能に接合する接合金具18と螺合する雄ネジが形成された。カートリッジホルダー部14の他端には、吸口部16を挿入して固定する差し込み口13が形成された。
接合金具18は真鍮の鋼板からプレス加工と溶接で加工した筒形状で、一端が口金部12のフランジ15を係止するために筒状の胴部分から内側に1.5mm幅で直角に折れ曲がって形成された係止部を有していた。接合金具18の胴部分の内面にはカートリッジホルダー部14の雄ネジと螺合する雄ネジが形成された。
口金部12とカートリッジホルダー部14とを分離するときには、接合金具18とカートリッジホルダー部14とをもって捩じれば、容易に口金部12と接合金具18とカートリッジホルダー部14とを分離することができ、カートリッジホルダー部14に収納されたカートリッジ10を交換又はカートリッジ10の保水部26内に反応液を供給することができる。
カートリッジ10をセットした後は、口金部12をカートリッジホルダー部14に接合して、接合金具18を口金部12の上から被せ、接合金具18とカートリッジホルダー部14とをもって、口金部12とカートリッジホルダー部14とを分離するときとは逆に捩じれば容易に口金部12をカートリッジホルダー部14に連結することができる。
口金部12は透明なポリカーボネート樹脂の金型成形により製造した。口金部12は内径8.3mm、外径11.0mm、長さ15mmの円柱状の筒の一端に幅1.5mmのフランジが外側に向けて形成された形状であった。
吸口部16はエボナイトを使用して金型成形加工を行った(株式会社日興エボナイト)。カートリッジ10の底面から突き出した誘導部28の端部は、吸口部16の中に解放された。
カートリッジホルダー部14にカートリッジ10をセットし、口金部12と吸口部16を連結すると、カートリッジ10の周囲に幅1.0mmの空気コの通路が形成され、口金部12から吸口部16まで貫通する通路が完成した。
口金部12を覆い、カートリッジホルダー14に連結されるキャップ30もエボナイトを使用して金型成形加工を行った。キャップ30の開放端部近傍の内側には接合金具18と螺合して連結するための雌ねじが形成され、キャップ30の閉鎖された他端近傍の外面には真鍮製のホールドグリップ31が設けられた。
接合金具18の外側表面には、キャップ30を係合するための雄ネジが形成された。
上記のとおり製造した水素吸引用具1のカートリッジ10にクエン酸を加え、pH5に調整した反応液0.6mLを加え、カートリッジホルダー14内にセットした。次いで、水素吸引用具1を逆さにし、反応部22において反応液と金属マグネシウムを接触させると、水素の発生が始まった。吸口部16に水素検知管(光明理化学工業株式会社製:型式 137U、測定範囲 0.05〜0.8%)を接続して反対側より吸引するとおよそ30秒で水素検知管は検出限界上限の0.8%を超え測定が不可能となった。
〔実施例2〕
反応部22の水素発生剤24を金属アルミニウムの粉末(トクヤマ工業株式会社製、H‐Tグレード、粒度:体積基準のメジアン径75μm)300mgとし、反応液をpH13のクエン酸ナトリウム水溶液とした以外は実施例1と同様に行った。
水素発生剤24をアルミニウム粉末にし、反応液を塩基性水溶液とした場合でも、実施例1と同様に0.8%を超える水素の発生を観測することができた。
〔実施例3〕
反応部22の水素発生剤24を水素化マグネシウムの粉末(バイオコーク技研株式会社製、純度:98%以上)300mgとし、反応液をpH13のクエン酸ナトリウム水溶液に溶解した五酸化ニオブ(多木化学株式会社製)の100ppm溶液とした以外は実施例1と同様に行った。
水素発生剤24を水素化マグネシウム粉末にし、反応液を塩基性五酸化ニオブ水溶液とした場合でも、実施例1と同様に0.8%を超える水素の発生を観測することができた。
本発明の水素を発生するカートリッジを内蔵したパイプ型水素吸引用具は、手軽に水素の吸引を行うことができ、免疫力を低下させずに、悪玉活性酸素を除去することができるため健康用具としてとして好適である。
1:水素吸引用具
10:カートリッジ
12:口金部
13:差し込み口
14:カートリッジホルダー部
15:フランジ
16:吸口部
18:接合金具
22:反応部
23:蓋部
24:水素発生剤
25:透水性の部材
26:保水部
28:誘導部
30:キャップ
31:ホールドグリップ

Claims (14)

  1. 通気可能なフィルターを装着する差し込み口を有する口金部と、
    水素を発生するカートリッジを内蔵するカートリッジホルダー部と、
    水素を吸引する吸口部とからなるパイプ型水素吸引用具であって、
    前記カートリッジホルダー部に収容される前記カートリッジが、該カートリッジに添加される反応液と反応して水素を発生させる水素発生剤を収容する反応部と、
    添加された前記反応液を保持する保水部と、
    前記反応部より吸口部側に設置され、発生した水素を前記吸口部に導く誘導部とからなることを特徴とするパイプ型水素吸引用具。
  2. 前記反応部が収容する水素発生剤が水素化マグネシウム及び水素化カルシウムを含む水素化化合物、及び、マグネシウム、亜鉛、スズ、鉛、及びアルミニウムから選ばれた少なくとも1つの金属又は該金属を50重量%以上含む合金の物質群より選択される少なくとも1つの物質の粒子又は粉末であることを特徴とする請求項1に記載のパイプ型水素吸引用具。
  3. 前記水素発生剤が、水素化マグネシウム又は水素化カルシウムの粒子又は粉末であり、
    水素吸引の前に前記カートリッジに添加される前記反応液が水であることを特徴とする請求項2に記載のパイプ型水素吸引用具。
  4. 前記水素発生剤が、水素化マグネシウムの粒子又は粉末であり、
    水素吸引の前に前記カートリッジに添加される前記反応液が酸化ニオブ又は酸化バナジウムを溶解した水であることを特徴とする請求項3に記載のパイプ型水素吸引用具。
  5. 前記水素発生剤が、水素化マグネシウムの粒子又は粉末であり、
    該水素化マグネシウムは触媒として酸化ニオブ又は酸化バナジウムをさらに含み、
    水素吸引の前に前記カートリッジに添加される前記反応液が水であることを特徴とする請求項3に記載のパイプ型水素吸引用具。
  6. 前記水素発生剤が、マグネシウム、亜鉛、スズ、鉛、及びアルミニウムから選ばれた少なくとも1つの金属又は該金属を50重量%以上含む合金の粒子又は粉末であり、
    水素吸引の前に前記カートリッジに添加される前記反応液が、pH9以上、14以下の塩基性水溶液であることを特徴とする請求項2に記載のパイプ型水素吸引用具。
  7. 前記塩基性水溶液が、
    酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、グリコール酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、酢酸カリウム、クエン酸カリウム、乳酸カリウム、グリコール酸カリウム、リンゴ酸カリウム、酒石酸カリウムから選ばれた少なくとも1つの塩基性化合物の水溶液であることを特徴とする請求項6に記載のパイプ型水素吸引用具。
  8. 前記水素発生剤が、マグネシウム、亜鉛、スズ、鉛、及びアルミニウムから選ばれた少なくとも1つの金属又は該金属を50重量%以上含む合金の粒子又は粉末であり、水素吸引の前にカートリッジに添加される前記反応液が、pH1以上、6以下の酸性水溶液であることを特徴とする請求項2に記載のパイプ型水素吸引用具
  9. 前記酸性水溶液が、リン酸、シュウ酸、クエン酸、酪酸、乳酸、グリコール酸、リンゴ酸、酒石酸及び、アスコルビン酸から選ばれた少なくとも1つの酸性化合物の水溶液であることを特徴とする請求項8に記載のパイプ型水素吸引用具。
  10. 前記水素発生剤が金属マグネシウム又はマグネシウムを50重量%以上含む合金の粒子又は粉末であり、水素吸入の前に前記カートリッジに添加される前記反応液が水であることを特徴とする請求項2に記載のパイプ型水素吸引用具。
  11. 前記水素発生剤は、前記カートリッジの一端に着脱可能に取り付けられた蓋部に収容されたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のパイプ型水素吸引用具。
  12. 前記反応部は、透水性の部材により前記保水部と分画されることを特徴とする請求項11に記載のパイプ型水素吸引用具。
  13. 前記カートリッジに設置される前記誘導部は、前記カートリッジの前記反応部と対向する前記カートリッジの底面を貫通して設置された細管であり、一端は前記保水部の中に延伸して解放され、他端は前記カートリッジより前記吸口部の方向に延伸して解放されたことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載のパイプ型水素吸引用具。
  14. 前記パイプ型水素吸引用具は、前記口金部を覆い、前記カートリッジホルダーに着脱自在に連結するキャップを有し、該キャップには非使用時に前記水素吸引用具をポケットに固定できるホールドグリップが設けられたことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載のパイプ型水素吸引用具。
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