JP2018019187A - 画像読取装置、及びその画像読取方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿を読取る際に発生する裏写りを、大容量のメモリを用いることなく、精度良く検出し除去することが可能な画像読取装置を提供することである。【解決手段】原稿に光を照射し、前記原稿により反射された光を受光し、該受光した光に基づいて前記原稿の画像を読取る読取手段を備えた画像読取装置において次のように画像読取を行う。即ち、前記読取手段による読取位置に原稿が給送される前と該原稿が給送された後に前記読取手段により光を照射し、前記読取手段とは前記原稿を挟んで対向するように設けられたセンサによりそれぞれ検知された光量により前記原稿の光の透過率を算出する。そして、前記読取手段による前記原稿の画像を1ラインずつ読取るごとに、前記読取手段により受光した光量と前記センサにより検知された光量と前記算出工程において算出された透過率とに基づいて前記原稿の裏写りの寄与を演算する。さらに、前記読取手段により読取られた前記原稿の画像に基づく画像データから該演算された裏写りの寄与を除去する。【選択図】 図2

Description

本発明は画像読取装置、及びその画像読取方法に関し、特に、例えば、裏写りを防止しながら光学的に原稿の画像を読取る画像読取装置、及びその画像読取方法に関する。
従来のスキャナ装置、複写機、複合機などは、両面に画像が記録されている原稿の読取りで、片面の画像がもう片面の画像を読取る際に透けて読取られてしまう、所謂、裏写りという現象が発生することがあった。裏写りは読取画像の品質低下に繋がるため、これを防止或いは抑制することが望まれている。
近年、両面原稿の表面と裏面の画像の同時読取が可能な画像読取装置において、表面の画像に含まれる裏写り成分を表面画像の下地レベルに基づいて補正した画像データに従って検出、除去するという技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。当然、裏面画像の読取時にも表面画像についても同様に処理する。
特開2004−247789号公報
しかしながら上記従来例では、下地レベルを検出するために画像データを記録媒体の頁単位で保持しておくことが必要であったので、画像読取装置に大容量のメモリが必要となるという問題があった。また、裏写りを検出するために実行する画像処理の負荷が大きいため1つの画像データを取得するのに時間がかかり、生産性が低下することがあった。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、裏写りを効果的に検出可能な画像読取装置、及びその画像読取方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の画像読取装置は次のような構成からなる。
即ち、原稿に光を照射し、前記原稿により反射された光を受光し、該受光した光に基づいて前記原稿の画像を読取る読取手段と、前記読取手段とは前記原稿を挟んで対向するように設けられ、前記読取手段から照射された光を受光する受光手段と、前記受光手段の受光の結果に基づいて前記原稿の裏写りを判定する判定手段とを有することを特徴とする。
従って本発明によれば、裏写りを効果的に検出できる。
画像読取装置の外観斜視図である。 本発明の実施例1に従う画像読取装置の原稿読取りに係る部分の構成概略を示すブロック図である。 画像読取動作の概略を示すフローチャートである。 通常読取動作を示すフローチャートである。 裏写り低減読取動作を示すフローチャートである。 実施例1に従う画像読取動作を示すタイミングチャートである。 実施例1に従う画像読取動作中の光源、センサの発光と受光の様子を示す図である。 本発明の実施例2に従う画像読取装置の原稿読取りに係る部分の構成概略を示すブロック図である。 実施例2に従う画像読取動作を示すタイミングチャートである。 実施例2に従う原稿の両面画像の表面読取動作中の光源、センサの発光と受光の様子を示す図である。 実施例2に従う原稿の両面画像の裏面読取動作中の光源、センサの発光と受光の様子を示す図である。 本発明の実施例3に従う画像読取装置の原稿読取りに係る部分の構成概略を示すブロック図である。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。しかしながら、本発明は以下に説明する実施例により限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更や追加があっても構わない。
なお、この明細書において、「シート(又は原稿)」とは、一般的な画像読取装置で用いられる画像の原稿用紙や印画紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム(OHP)、金属板、木材、皮革等、搬送の可能な媒体を含むものである。
・画像読取装置の概要(図1)
図1は本発明の代表的な実施例である光学的にカット紙などのシート原稿の画像を読取る画像読取装置の概略構成を示す側断面図である。
図1に示すように、画像読取装置100は、光学的にシートの画像を読み取る画像読取部(スキャナ部)110と、画像読取部110に原稿を自動搬送する原稿給送部(ADF部)120とを備えている。画像読取部110には、ADF部120から自動搬送されてくるシート原稿(以下、原稿)Dの画像を光学的に読取るイメージセンサユニット50と読取ガラス20と原稿台ガラス10とが備えられている。また、イメージセンサユニット50は読取ガラス20の下方に配置される。イメージセンサユニット50は、CCD等の受光センサ及びLED等の光源が、シートの搬送方向と交差する方向(紙面に直交する方向:主走査方向)に構成されたライン型読取センサである。
イメージセンサユニット50は、駆動ベルト54に固定され、モータ55の駆動力が駆動ベルト54を介して伝達されることでガイド軸56に沿って矢印H方向に移動可能となっており、原稿台ガラス10の下面を走査可能となっている。ここで、モータ55には、ステッピングモータやDCモータ等が用いられる。
なお、原稿給送部(ADF部)を単体の装置として構成する場合には、これをシート搬送装置と呼ぶ。このシート搬送装置は、ADF部を備えていない単機能のスキャナ装置などに取り付けて用いることも可能である。
ADF部120は、ヒンジ等の開閉支持部材(不図示)によって画像読取部110に対して、図1の紙面の奥側を中心に回動可能に支持されている。このため、ADF部120は原稿台ガラス10と読取ガラス20との上面を開閉可能となっている。
さて、ADF部120を用いずにシートの画像を読取る場合には、原稿台ガラス10にシートを直接、載置する。この場合、イメージセンサユニット50は図1の紙面の左側から右側に移動しながら、原稿台ガラス10を通して光をシートに照射し、シートからの反射光を受光してシートの画像を読取る。このような原稿の読取方式は、「固定読み」方式と呼ばれる。ここで、イメージセンサユニット50の走査方向(矢印H方向)を副走査方向という。一方、ADF部120によって読取ガラス20上へ搬送されるシートをイメージセンサユニット50を読取ガラス20の直下に固定して読取る方式を「流し読み」方式という。画像読取装置100は、これら両方式による画像読取が可能となっている。
「流し読み」方式を用いて原稿の画像を読取る場合、ユーザによって原稿トレイ30に載置される原稿Dを給送ローラ31で引き込み、分離ローラ対32、33とからなる分離部に給送する。ここで、分離ローラ対32、33は、給送ローラ31により複数枚の原稿Dが給送された場合、分離ローラ32に対し、分離ローラ33が負荷となることで、原稿Dを1枚に分離しながら搬送する。
次に、レジセンサS1で原稿Dの先端を検出すると、レジストローラ対34の回転を停止させて、分離ローラ対32、33によって搬送される原稿Dの先端を受け止めて原稿Dの斜行を矯正する。レジセンサS1は、原稿Dの斜行矯正のタイミングを計る他に、原稿Dの後端検出に応じて給送ローラ31による給送タイミングを計ったり、原稿Dの先端及び後端の検出タイミングに応じて原稿Dのサイズ判定等を行うことができる。
レジストローラ対34により斜行が矯正された原稿Dは、搬送路PS1を通って読取ガラス20上へと搬送される。そして、リードセンサS2で検知される読取タイミングに合わせて、読取ガラス20の読取位置の下方で停止しているイメージセンサユニット50が画像を読取る。
また、原稿Dはイメージセンサユニット50によって画像が読取られながらリードローラ対36、37によって搬送される。原稿Dの片面の画像のみを読取る場合、画像が読取られた原稿Dは、リードローラ対37によって反転排出ローラ対38へ搬送され、排出トレイ39へ排出される。ここで、反転排出ローラ対38の搬送方向上流側には排出センサS3が設けられており、排出センサS3による原稿端部の検出タイミングから、原稿Dが排出トレイ39へと排出されたか否かが判定される。
また、原稿Dの両面の画像を読取る場合、1面目の読取後、原稿Dを排出する反転排出ローラ対38の回転を停止し、その後、これを逆回転させて原稿Dを装置内へと引き戻す。そして、フラッパ40にて原稿の搬送路を反転搬送路PS2に切り替えることで原稿Dを再度搬送路PS1内に送り込み、イメージセンサユニット50によって2面目を読み取り、片面読取時と同様に排出トレイ39へ排出する。
ここで、レジセンサS1、リードセンサS2、排出センサS3はそれぞれ、原稿端部の検知タイミングによって原稿搬送時の滞留ジャムや遅延ジャム等を検出可能となっている。
イメージセンサユニット50は、光源(不図示)から原稿台ガラス10に対して所定角度だけ傾斜する方向から原稿に光を照射し、光源から照射されて原稿によって反射された反射光をセンサ(不図示)で検出することで原稿の画像を読取る。このとき、そのセンサで検出される光には、原稿からの反射光だけでなく、一度原稿を透過した後、原稿表面とは別の部分で反射され、再度原稿を透過してきた光も含まれる。この透過光成分が所謂裏写りの原因となる光である。この実施例では、この原稿を透過する光を検出するために、図1に示されるように、光量検知センサ70(例えば、ラインセンサなど)をイメージセンサユニット50と原稿を挟んで反対側に配置する。説明の便宜上、光量検知センサ70を以下、センサ70と表記する。
尚、主走査方向に配列したイメージセンサユニット50に含まれる各光電変換素子には歪み(出力誤差)が存在する。そこで、原稿の画像読取前にイメージセンサユニット50からの出力信号を一様にするため、原稿台ガラス10の端部に設けられた白色基準板60を読取った時の出力信号を用いて歪みを補正するシェーディング補正を行う。
次に、以上のような構成の画像読取装置100において実行する裏写り防止(抑制)に関するいくつかの実施例について説明する。これらの実施例では原稿をADF部120に載置し、「流し読み」方式を用いて原稿を1枚ずつ画像を読取る場合を想定している。この場合、上述したようにイメージセンサユニット50は読取ガラス20の直下に固定され、センサ70とは対向する位置になる。
図2は本発明の実施例1に係る画像読取装置100の原稿読取りに係る部分の制御構成の概略を示すブロック図である。
MPUやメモリを内蔵した演算部130は、イメージセンサユニット50とセンサ70との間に原稿がある場合と、無い場合で、センサ70で検出される光量レベルの差から原稿の透過率を算出する。その透過率(k)は、式(1)より、演算部130で算出される。即ち、
k = A1/A2 …… (1)
である。ここで、k:透過率、A1:原稿有り時のセンサ70で検出した光量レベル、A2:原稿無し時のセンサ70で検出した光量レベルである。
また、図2に示されているように、イメージセンサユニット50には原稿に光を照射する光源501と原稿により反射された反射光を受光するセンサ502を備える。センサ502は主走査方向に配列された複数の光電変換素子からなる。
演算部130は、算出した透過率(k)より、裏写りが発生するか否かの判断を行うとともに、センサ502及びセンサ70で検出した画像データを後段の画像処理回路140へと転送する。
図3は、画像読取装置100による画像読取動作と演算部130の裏写り判定処理を示すフローチャートである。
「流し読み」方式を用いた画像読取時に、裏写り判定処理が開始されると、ステップS1では原稿が読取位置に到達する前にイメージセンサユニット50内の光源501を点灯する。次に、ステップS2では、演算部130は、原稿が読取位置に到達前(原稿無し時)のセンサ70の検出結果である第一の検出結果を取得する。さらに、ステップS3では、原稿が読取位置に到達後(原稿有り時)のセンサ70の検出結果である第二の検出結果も取得する。なお、第二の検出結果の取得タイミングは、余白である可能性の高い原稿先端付近で行うことが好ましい。
次に、ステップS4では、式(1)を用いて第一の検出結果と第二の検出結果の比率を算出し、ステップS5では、原稿の透過率(k)を取得する。ステップS6では、演算部130はその取得した透過率に基づいて、裏写りが発生するかどうかを判断する。このとき、輝度レベルの比率である透過率が所定の値より高い場合を、裏写りが発生していると判断する。
ここで、裏写りが発生しないと判断した場合、処理はステップS8に進み、裏写りを考慮する必要のない通常読取動作を実行する。これに対して、裏写りが発生すると判断された場合、処理はステップS7に進み、ユーザに裏写りが発生する旨を画像読取装置100の操作パネル(不図示)にメッセージなどで通知し、ユーザに裏写り低減モードを選択するかどうかを判断させる。ここで、裏写り低減モードが選択されない場合、裏写りが発生しないと判断された場合と同様、処理はステップS8に進み、通常読取動作を実行する。これに対して、裏写り低減モードが選択される場合、処理はステップS9に進み、裏写り低減読取動作を実行する。
なお、ステップS7において、裏写り低減モードの選択をユーザに委ねるのではなく、ただ裏写りの発生を通知するのみとし、画像読取装置100が自動的に裏写り低減モードを選択しても良い。また、画像読取動作の前に予め裏写り低減モードのON/OFFの設定を行い、裏写りの発生がある場合に、画像読取装置100がその設定に従った選択を行なっても良い。
図4は通常読取動作を示すフローチャートである。
通常読取り動作では、ステップS11で、イメージセンサユニット50の光源501を点灯させ、原稿からの反射光をセンサ502で検出し、取得する。上述のように、イメージセンサユニット50はライン型の読取センサなので、1回の読取動作では主走査方向に1ライン分の画像を読取る。イメージセンサユニット50は原稿に対して相対的に副走査方向へ移動しながら、原稿の読取を行う。このとき、イメージセンサユニット50の画像読取動作は、読取ガラス20の下の読取位置にイメージセンサユニット50を固定させてADF部120によって搬送される原稿の画像を読取る流し読み方式であってもよい。また、原稿台ガラス10上に載置された原稿の画像をイメージセンサユニット50が副走査方向に移動しながら読み取る固定読み方式であってもよい。
従って、次のステップS12では、原稿全ライン分の画像読取が終了したかどうかを調べる。ここで、全ライン分の画像読取が終了していないと判断されると、処理はステップS11に戻り、次の1ライン分の画像を読取る。これに対して、全ライン分の画像読取が終了したと判断されると、処理は終了する。このようにして、画像を1ラインずつ読取り、原稿全ラインの読取りが終了するまでステップS11〜S12の処理を繰り返す。
図5は裏写り低減読取動作を示すフローチャートである。
図5と図4を比較すると分かるように、裏写り低減読取動作では基本的な動作は通常読取動作と変わらないが、ステップS13では、イメージセンサユニット50内の光源501を点灯させた際に、センサ502だけでなくセンサ70の出力も検出し、取得する。
次に、ステップS14では、画像を1ライン分読取る毎に、センサ502とセンサ70の出力の差分に基づいて、画像データから画像の裏写り成分を除去する。裏写り成分の除去は、式(2)に基づいて実行される。式(2)は次の通りである。即ち、
P = A3 − k2A1 ……(2)
である。ここで、P:画像データ、k:透過率、A3:センサ502の出力、A1:原稿有り時のセンサ70の出力である。
裏写り成分の除去は、画像1ライン分ごとに行う。
ステップS15では、ステップS12と同様に、原稿全ライン分の画像読取が終了したかどうかを調べる。ここで、全ライン分の画像読取が終了していないと判断されると、処理はステップS13に戻り、次の1ライン分の画像を読取る。これに対して、全ライン分の画像読取が終了したと判断されると、処理は終了する。
原稿の透過率kから裏写りが発生していると判定された後の裏写り除去は、簡易的に一般的な下地除去処理(UCR処理)を用いても構わない。UCR処理では、裏写り成分のみを検出、除去することは難しいが、ある程度裏写り低減への効果があることが知られているので、簡易的な裏写り除去処理としては有効である。このとき、透過率kの度合いによって、裏写り量が多い場合は、前述した式(2)を用いた裏写り除去方法を用い、裏写り量が少ない場合はUCR処理で裏写りを除去するようにしてもよい。
図6は裏写り低減読取動作中の光源501及びセンサ502、センサ70の動作の状態を示すタイムチャートである。
図6に示されるように、実際の画像読取動作に先立ち、光源501が点灯し、まず、原稿が読取位置に給送されてくる前に(原稿がない状態で)センサ70による出力を取得し、原稿の給送後(原稿がある状態)でセンサ70による出力を取得する。このとき、読取位置における原稿の有無は、リードセンサS2に原稿の先端が到達してからの時間で判定する。図6には、これら2つの状態を示すために、原稿透過率検出期間に原稿の有無によってセンサ70の出力レベルが異なる状態が示されている。
原稿が読取位置に給送されてくると、センサ502による出力も得られ、図6に示すように、1ラインずつ画像を読取る。
図7は画像読取動作中の光源501からセンサ502又センサ70まで光が到達する様子を模式的に示す図である。
図6からも分かるように、原稿透過率検出期間で、原稿の透過率を算出した後、読取動作を行う。センサ502では、光源501の光が原稿で反射された光に加え、裏写りによる光成分が入射され、その入射レベルに基づいた電気信号が出力される。また、センサ70では、原稿の透過率に基づいて減衰した光源501の光が入射され、その入射レベルに基づいた電気信号が出力される。このときのセンサ70の入射レベルによって原稿の裏写り量が検出できる。従って、上述したように、この実施例では、センサ502及びセンサ70の出力と原稿透過率に基づいて、裏写り成分を精度良く検出することができるため、裏写り成分の除去を行うことができる。
従って、以上説明した実施例に従えば、イメージセンサユニットに原稿を挟んで対向するように設けられたセンサにより原稿透過光を検出し、その検出結果から裏写り成分を算出することができる。そのため、イメージセンサユニットで取得した画像データから裏写り成分を精度よく除去できる。これにより、裏写りのない、高品位な画像読取を実現できる。また、画像データを記録媒体の頁単位で記録する必要がなくなるため、大容量のメモリを必要とせず、生産性の低下を防ぐことができるという利点がある。
図8は本発明の実施例2に係る画像読取装置100の原稿読取に係る部分の構成概略を示すブロック図である。なお、図8において、既に図2で説明したのと同じ構成要素には同じ参照番号を付し、その説明は省略する。
この実施例に従う画像読取装置100が両面同時読取可能な構成としており、図8に示されるように、センサ70と別の光源701が裏面用のイメージセンサユニット50’として機能する。また、裏面画像に対しては、表面用のイメージセンサユニット50がセンサ70と同様の機能を兼ねる。
図9は裏写り低減読取動作中の光源501、光源701、センサ502、及び、センサ70の動作の状態を示すタイムチャートである。
ここで、光源701は原稿の裏面読取のために用いられる。この実施例では、原稿の両面の画像を同時に読取る。このため、原稿は読取位置に給送されてくる前に(原稿がない状態で)、光源501と光源701と少しの時間差をおいて点灯し、光源501点灯時のセンサ70の出力と光源701点灯時のセンサ502による出力を取得する。その後、原稿の給送後(原稿がある状態)でセンサ70とセンサ502による出力を取得する。このようにして、透過率検出期間において、次の2つの透過率を求める。即ち、光源501点灯時のセンサ70とセンサ502の出力とに基づいて原稿の表面から裏面へと光が通過する場合の透過率と、光源701点灯時のセンサ70とセンサ502の出力とに基づいて原稿の裏面から表面へと光が通過する場合の透過率とを求める。
これ以降は、図9に示すように、原稿の表面と裏面へ光源501、701からの交互に照射して、1ライン毎に画像を読取る。
両面同時読取りが可能な構成であっても、図9を図6と比較すると分かるように、画像読取動作の中の光源、センサの状態は基本的に変わらない。しかし、裏写り低減読取りの場合、表面用と裏面用の光源501、701を同時点灯させると、センサ502とセンサ70でそれぞれに裏写り成分が含まれる画像を読込んでしまうため、裏写り成分を除去することが難しい。そのため、この実施例では、1ラインを半分に分けた区間で表面用と裏面用の光源501、701を交互に点灯させる。
図10は原稿の表面の画像を読取動作中に光源からセンサまで光が到達するまでを模式的に表している。
図10によれば、光源501からの光が原稿の表面に照射され、このほとんどが原稿で反射され、その反射光が(裏写り成分も含めて)センサ502で受光されるが、一部は原稿を透過してセンサ70により検知される。
図11は原稿の裏面の画像を読取動作中に光源からセンサまで光が到達するまでを模式的に表している。
図11によれば、光源701からの光が原稿の裏面に照射され、このほとんどが原稿で反射され、その反射光が(裏写り成分も含めて)センサ70で受光されるが、一部は原稿を透過してセンサ502により検知される。
従って以上説明した実施例によれば、原稿両面の画像を同時に読取る構成であっても、2つの光源の点灯タイミングを制御することで裏写り成分を正確に検出し、これを取得した画像データから除去することで裏写りのない高品位な画像読取を実現できる。
図12は本発明の実施例3に係る画像読取装置100の原稿読取に係る部分の概略構成を示すブロック図である。なお、図12において、既に図2で説明したのと同じ構成要素には同じ参照番号を付し、その説明は省略する。
実施例1では、裏写り低減読取動作において、全ての画像について裏写り成分の除去を行った。一方、この実施例では、図12に示すように、演算部130内に差分検出部131を設けることで、センサ502とセンサ70の出力の差分を求め、その差分が所定の閾値の輝度レベルを越える部分の画像についてのみ裏写り除去を行うように制御する。
従って以上説明した実施例に従えば、裏写りが顕著に発生する部分に対してのみ、裏写り成分の除去を実行するように限定できるので、画像処理の負荷を軽減することが可能となる。また、画像データに対して必要な部分のみに画像補正を行うため、不必要な画像補正により画質が低下してしまうことを防止することができる。
さらに、上述した実施例では、単機能の画像読取装置(スキャナ装置)を例として説明したが本発明はこれによって限定されるものではない。本発明は、例えば、画像読取装置(スキャナ装置)と画像形成装置(LBP)とADF装置が一体化した複写機システムにも適用できるし、さらに複写機システムにファクシミリ機能を加えた複合システムとしても良い。
10 原稿台ガラス、20 読取ガラス、30 原稿載置部、31 搬送ローラ、
32 分離ローラ、33 分離板、34 レジストローラ対、
36〜37 リードローラ対、38 反転排出ローラ対、39 原稿排出部、
40 フラッパ、50 イメージセンサユニット、54 駆動ベルト、
55 駆動モータ、56 ガイド軸、70、502 センサ、501、701 光源、
100 画像読取装置、110 画像読取部、120 原稿給紙部、130 演算部、
131 差分検出部、S1 レジセンサ、S2 リードセンサ、S3 排出センサ、
PS1 搬送路、PS2 反転搬送路

Claims (12)

  1. 原稿に光を照射し、前記原稿により反射された光を受光し、該受光した光に基づいて前記原稿の画像を読取る読取手段と、
    前記読取手段とは前記原稿を挟んで対向するように設けられ、前記読取手段から照射された光を受光する受光手段と、
    前記受光手段の受光の結果に基づいて前記原稿の裏写りを判定する判定手段とを有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記判定手段は、前記受光手段の受光の結果に基づいて前記原稿の透過率を算出し、該透過率から前記原稿の裏写りを判定することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記判定手段の判定の結果に基づいて、前記読取手段の読取の結果から裏写りを除去する除去手段をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  4. 前記判定手段は、前記読取手段によって光が照射されている場合の前記受光手段の受光の結果と、前記読取手段によって光が照射されていない場合の前記受光手段の受光の結果とから前記原稿の裏写りを判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 載置部に載置された原稿を1枚ずつ前記読取手段による読取位置に給送する給送手段をさらに有し、
    前記読取手段は、
    前記原稿に光を照射する第1の光源と、
    前記読取位置における前記給送手段の給送の方向と直交する方向に複数、配列され、前記原稿により反射された光を受光するセンサとを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 前記判定手段は、前記読取手段によって前記原稿の画像を読取る場合、前記給送手段により給送される原稿が前記読取位置に達する前に前記第1の光源を点灯させ前記受光手段により受光される第1の光量と、前記給送手段により給送された原稿が前記読取位置に達した後に前記第1の光源を点灯させ前記原稿を透過し前記受光手段により受光される第2の光量との比率から前記原稿の裏写りを判定することを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 前記センサは、複数の光電変換素子であって、
    前記判定手段は、前記裏写りを前記複数の光電変換素子により取得される画像データの1ラインごとに判定することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像読取装置。
  8. 前記原稿の裏写りの発生をユーザに通知する通知手段と、
    前記除去手段による前記裏写りの除去を行うかどうかを判断する判断手段とをさらに有することを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  9. 前記原稿を挟んで前記読取手段に対向するように設けられる第2の光源をさらに備え、
    前記受光手段は、前記第2の光源から照射され前記原稿により反射された光を受光することで前記読取手段によって読み取られる第1の面と該第1の面とは反対側の第2の面の画像を読み取り可能であって、前記読取手段と、前記受光手段とによって前記給送手段により給送された原稿の両面の画像を同時読取可能にすることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  10. 前記判定手段は、前記給送手段により給送される原稿が前記読取位置に達する前に、前記第2の光源を点灯させた際に前記読取手段により受光される第3の光量と、前記給送手段により給送された原稿が前記読取位置に達した後に前記第2の光源を点灯させ前記原稿を透過し前記読取手段により受光される第4の光量との比率に基づいて算出される前記原稿の裏面から表面への光の透過率から、前記原稿の裏写りを判定することを特徴とする請求項9に記載の画像読取装置。
  11. 前記除去手段は、前記読取手段によって前記原稿の画像を読取る場合、前記読取手段により受光した光量と前記受光手段により受光された光量との差分を求め、該差分が予め定められた閾値を越える部分の画像についてのみ裏写り成分を除去することを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  12. 原稿に光を照射し、前記原稿により反射された光を受光し、該受光した光に基づいて前記原稿の画像を読取る読取手段を備えた画像読取装置の画像読取方法であって、
    前記読取手段とは前記原稿を挟んで対向するように設けられ、前記読取手段から照射された光を受光する受光手段を備え、前記受光手段の受光の結果に基づいて前記原稿の裏写りを判定することを特徴とする画像読取方法。
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