JP2018017158A - 電子制御スロットル装置 - Google Patents

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Abstract

【課題】スロットルバルブが全閉位置側ストッパ部材に過大な速度で衝突することを抑制しながら、全閉開度基準値を精度よく更新できる電子制御スロットル装置を提供する。
【解決手段】制御部83が、全閉開度基準値を更新するため、スロットルバルブ21の開度を所定開度範囲内に収束させるために、クローズドループ制御を行なう第1駆動制御処理と、第1駆動制御処理中に開度が所定開度範囲内に収束した収束期間中の基準デューティ比を算出するデューティ算出処理と、収束期間の経過後に、スロットルバルブ21が全閉前目標開度よりも閉開度側にオープンループ制御で閉動作するように、更新デューティ比を算出し、閉動作が停止した場合には、更に閉開度側に閉動作するよう、更新デューティ比を更新する第2駆動制御処理と、を実行すると共に、第2駆動制御処理の実行中に更新デューティ比に関連する更新値が所定閾値に達した場合に、全閉開度基準値を更新する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子制御スロットル装置に関し、特に、アクチュエータを介してスロットルバルブをデューティ駆動する際に、スロットルバルブの開度をその全閉開度基準値に基づいて制御する電子制御スロットル装置に関する。
近年、電子制御スロットル装置としては、スロットルバルブを駆動しないときに、デフォルトスプリングにより全閉位置からの所定の開度域でスロットルバルブを開方向に付勢するデフォルト機構を備えたものが知られている。かかる電子制御スロットル装置では、スロットルバルブを開閉駆動するアクチュエータと、スロットルバルブを閉方向に付勢するリターンスプリングと、スロットルバルブを開方向に付勢するデフォルトスプリングと、を有し、リターンスプリング及びデフォルトスプリングの付勢力に対しアクチュエータの駆動力が抗するようにアクチュエータを駆動することによって、スロットルバルブの開度を制御する。
近年、自動二輪車等の車両には電子制御スロットル装置が搭載されるようになっているが、かかる電子制御スロットル装置では、スロットルバルブが全閉位置にあるときのスロットル開度センサの出力値に基づく全閉開度基準値やスロットルバルブが全開位置にあるときのスロットル開度センサの出力値に基づく全開開度基準値を基準にして、スロットルバルブをデューティ駆動して、その開度をフィードバック制御している。従って、スロットルバルブの開度を精度よくフィードバック制御するためには、スロットル開度センサの全閉開度基準値や全開開度基準値を正確に把握しておく必要がある。
このような背景から、特許文献1は、スロットルバルブ制御装置に関し、スロットルバルブ、直流モータ、開度検出手段、及びスロットル開度の基準位置を更新する基準位置更新手段を備え、基準位置更新手段が、ストッパに接近した位置に設定された接近位置まで、スロットルバルブを所定の作動速度で作動させてスロットルバルブやそのリンケージをストッパに接近させ、その後、接近位置からスロットルバルブの作動速度を低下させてスロットルバルブやそのリンケージをストッパに緩やかに突き当てる構成を開示する。
特開平9−303186号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1の構成においては、スロットル開度の基準位置の更新に際して、スロットルバルブをストッパに緩やかに突き当ててスロットルバルブの保護を図ろうとした構成が採用されているものではあるが、スロットルバルブがストッパに当接する前に停止することが考えられ、その際のスロットルバルブの開度を基準位置として学習することによって、正確なスロットル開度の基準位置を得ることができない可能性や、その不正確なスロットル開度の基準位置の影響を受けて、スロットル開度の基準位置を更新する際等にスロットルバルブがストッパに過度な角速度で突き当たる可能性が考えられる。
また、本発明者の検討によれば、特許文献1の構成においては、スロットルバルブの回動にオーバーシュートが発生し、それに起因してスロットルバルブの回動挙動にハンチングが発生することが考えられその際のスロットルバルブの開度を基準位置として学習することによって、正確なスロットル開度の基準位置を得ることができない可能性や、その不正確なスロットル開度の基準位置の影響を受けて、スロットル開度の基準位置を更新する際等にスロットルバルブがストッパに過度な角速度で突き当たる可能性が考えられる。
本発明は、以上の検討を経てなされたものであり、スロットルバルブが全閉位置側ストッパ部材に過大な角速度で突き当たることを抑制可能であると共に、スロットルバルブを全閉位置側ストッパ部材に確実に突き当てることが可能であって、全閉開度基準値を精度よく更新することが可能な電子制御スロットル装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するべく、本発明は、スロットルバルブの全閉開度基準値に基づき、アクチュエータのデューティ駆動によって、スロットルバルブの開閉動作を制御するために、前記デューティ駆動のデューティ比を算出する制御部を有すると共に、前記スロットルバルブが全閉位置にあるときに、前記制御部が、前記全閉開度基準値を取得するものである電子制御スロットル装置において、前記制御部は、前記全閉開度基準値を更新するために、前記スロットルバルブの開度を前記全閉開度基準値より開いた全閉前目標開度を含む所定開度範囲内に収束させるために、クローズドループ制御を行なう第1駆動制御処理と、前記第1駆動制御処理中に前記開度が前記所定開度範囲内に収束した収束期間中の前記デューティ比を基準デューティ比として算出するデューティ算出処理と、前記収束期間の経過後に、前記スロットルバルブが前記全閉前目標開度よりも閉開度側にオープンループ制御で閉動作するように、前記基準デューティ比を所定値で補正して更新デューティ比を算出すると共に、前記閉動作が停止した場合には、更に閉開度側に閉動作するように、前記更新デューティ比を更新するオープンループ制御を行なう第2駆動制御処理と、を実行すると共に、前記第2駆動制御処理の実行中に前記更新デューティ比に関連する更新値が所定閾値に達した場合に、前記全閉開度基準値を更新することを第1の局面とする。
本発明は、第1の局面に加えて、前記制御部は、前記更新値を、前記第2駆動制御処理において前記更新デューティ比を更新するたびにカウントするカウント値とすると共に、前記所定閾値を、所定のカウント閾値とし、前記スロットルバルブが閉動作した場合には、前記カウント値をリセットすると共に、前記カウント値が前記所定のカウント閾値に達した場合には、前記全閉開度基準値を更新することを第2の局面とする。
本発明は、第1又は第2の局面に加えて、前記制御部は、前記基準デューティ比として、前記収束期間中の前記アクチュエータの出力が最小となり得るデューティ比を適用することを第3の局面とする。
本発明は、第1から第3のいずれかの局面に加えて、前記制御部は、前記アクチュエータの出力が過大とならないように前記更新デューティ比を制限することを第4の局面とする。
本発明は、第1から第4のいずれかの局面に加えて、前記制御部は、前記第1駆動処理において、初期開度を初期値とする目標開度を設定し、前記目標開度を前記全閉前目標開度に一致するように漸次変更することを第5の局面とする。
以上の本発明の第1の局面にかかる電子制御スロットル装置によれば、制御部が、全閉開度基準値を更新するために、スロットルバルブの開度を全閉開度基準値より開いた全閉前目標開度を含む所定開度範囲内に収束させるために、クローズドループ制御を行なう第1駆動制御処理と、第1駆動制御処理中に開度が所定開度範囲内に収束した収束期間中のデューティ比を基準デューティ比として算出するデューティ算出処理と、収束期間の経過後に、スロットルバルブが全閉前目標開度よりも閉開度側にオープンループ制御で閉動作するように、基準デューティ比を所定値で補正して更新デューティ比を算出すると共に、閉動作が停止した場合には、更に閉開度側に閉動作するように、更新デューティ比を更新するオープンループ制御を行なう第2駆動制御処理と、を実行すると共に、第2駆動制御処理の実行中に更新デューティ比に関連する更新値が所定閾値に達した場合に、全閉開度基準値を更新するものであるため、スロットルバルブが全閉位置側ストッパ部材に不要に大きな角速度で突き当たることを抑制することができる。また、最初に設定した更新デューティ比ではスロットルバルブを全閉位置側ストッパ部材に突き当てることができないことを考慮して、最初の更新デューティ比でスロットルバルブを閉側に動かした後に、再度デューティ比の絶対値を大きくして更にスロットルバルブを閉側に動かすことができ、スロットルバルブを全閉位置側ストッパ部材に確実に突き当てることができて、全閉開度基準値を精度よく更新することができる。
また、本発明の第2の局面にかかる電子制御スロットル装置によれば、制御部が、更新値を、第2駆動制御処理において更新デューティ比を更新するたびにカウントするカウント値とすると共に、所定閾値を、所定のカウント閾値とし、スロットルバルブが閉動作した場合には、カウント値をリセットすると共に、カウント値が所定のカウント閾値に達した場合には、全閉開度基準値を更新するものであるため、簡便かつ確実な構成で、スロットルバルブの閉動作が停止した際に、その際のデューティ比に所定カウント分のデューティ比を加算して閉動作に十分なデューティ比を加算することができ、スロットルバルブがストッパ部材に突き当たっていなければどの閉動作を再開することができ、一方で、所定カウント分のデューティ比を加算してもスロットルバルブが閉動作を再開しなければ、それが全閉位置側ストッパ部材に突き当たっていると判断できるため、その際の開度やそれに相当するスロットル開度センサの出力値を全閉開度基準値として取得することができる。
また、本発明の第3の局面にかかる電子制御スロットル装置によれば、制御部が、基準デューティ比として、収束期間中のアクチュエータの出力が最小となり得るデューティ比を適用するものであるため、過度な角速度でスロットルバルブが全閉位置側ストッパ部材に突き当たることを抑制することができる。
また、本発明の第4の局面にかかる電子制御スロットル装置によれば、制御部が、アクチュエータの出力が過大とならないように更新デューティ比を制限するものであるため、更新デューティ比を更新し続けることによる過剰なアクチュエータ出力によってスロットルバルブ機構が受ける負荷を低減することができる。
また、本発明の第5の局面にかかる電子制御スロットル装置によれば、制御部が、第1駆動処理において、初期開度を初期値とする目標開度を設定し、目標開度を全閉前目標開度に一致するように漸次変更するものであるため、第1駆動処理時にスロットルバルブの開度を所定開度範囲内へ収束させるときに、目標開度が全閉前目標開度に向かってステップ入力的に急激に変更された場合に発生するスロットルバルブの回動時のオーバーシュートに起因して、スロットルバルブの回動挙動に発生するハンチングを抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態における電子制御スロットル装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本実施形態における電子制御スロットル装置が実行する全閉開度基準値更新処理の流れを示すフローチャートである。 図3は、本実施形態における電子制御スロットル装置が実行する全閉開度基準値更新処理の流れを説明するためのタイミングチャートであり、図3(a)は、スロットルバルブの開度及び目標開度、モータのデューティ比、タイマの計時、並びにカウンタのカウント値の経時変化の一例を示し、また、図3(b)は、所定の処理周期とスロットルバルブの開度の所定変動幅との関係の一例を拡大して示す図である。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態における電子制御スロットル装置につき、詳細に説明する。
〔構成〕
まず、図1を参照して、本実施形態における電子制御スロットル装置の構成について説明する。
図1は、本実施形態における電子制御スロットル装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態における電子制御スロットル装置1は、図示を省略する車両、典型的には自動二輪車に搭載され、スロットルバルブ機構2、スロットル開度センサ3、アクセル開度センサ4、及びECU(Electronic Control Unit)8を備えている。
スロットルバルブ機構2は、車両の図示を省略する内燃機関であるエンジンの吸気系に配設されて、エンジン内部への空気の流入量を調整するスロットルバルブ21をギア22を介して開閉駆動するモータ(電動モータ)23と、スロットルバルブ21を閉方向に付勢するリターンスプリング24と、リターンスプリング24の付勢力よりも大きい付勢力でスロットルバルブ21を開方向に付勢するデフォルトスプリング25と、を備えている。ギア22及びモータ23は、スロットルバルブ21を駆動するアクチュエータとして機能する。
スロットルバルブ機構2は、スロットルバルブ21の開度(実開度)がデフォルト開度から閉方向に駆動される状態においてリターンスプリング24がスロットルバルブ21に対して付勢力を与えない構成を有し、スロットルバルブ21がデフォルト開度から開方向に駆動する状態においてデフォルトスプリング25がスロットルバルブ21に対して付勢力を与えない構成を有していると共に、スロットルバルブ21がデフォルト開度に収束した状態においてリターンスプリング24及びデフォルトスプリング25の両方がスロットルバルブ21に対して付勢力を与える構成を有している。スロットルバルブ21は、アクチュエータ駆動回路82がバッテリBから電力の供給を受けていない通電オフのときにはデフォルト開度の位置に停止している。スロットルバルブ21は、図示しない全閉位置側ストッパ部材と図示しない全開位置側ストッパ部材との間で、モータ23を含むアクチュエータにより駆動されて回動する。なお、スロットルバルブ21には、図示しないリンケージが配設されていてもよく、かかる場合、全閉位置側ストッパ部材や全開位置側ストッパ部材には、スロットルバルブ21やそのリンケージ等が突き当たり、対応して、スロットルバルブ21の全閉位置や全開位置が規制されて規定されるものであるが、以下、説明の便宜上、スロットルバルブ21自体が全閉位置側ストッパ部材や全開位置側ストッパ部材に突き当たるものとして説明する。
ECU8は、車両に搭載されたバッテリBから供給される電力を利用して動作し、車両の各種構成要素を制御自在な制御装置である。ECU8は、リレー81と、アクチュエータ駆動回路82と、制御部83と、データの記憶装置であるRAM(Random Access Memory)84と、ROM(Read Only Memory)85と、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)86と、タイマ87と、を備えている。
アクチュエータ駆動回路82は、バッテリBから電力の供給を受けてモータ23を駆動する。アクチュエータ駆動回路82の動作は、制御部83によって制御される。制御部83は、リレー81とアクチュエータ駆動回路82との間の電圧値(バッテリ電圧)をモータ23の駆動電圧として検出する。
制御部83は、典型的にはCPU(Central Pprocessing Uunit)であり、ROM85に記憶されている所定の制御プログラムや制御データを読み出し、読み出した制御プログラム等をRAM84に一時的に記憶させながら、読み出した制御プログラム等に従って動作する。
制御部83は、運行前点検処理を行い、運行前点検処理の処理結果に応じて、エンジンの始動を許可又は禁止すると共に、エンジンの通常運転時においては、スロットル開度センサ3からのスロットルバルブ21の開度に応じた出力値に基づいて、スロットルバルブ21の開度(実開度)が目標開度となるように、アクチュエータ駆動回路82を介してモータ23をデューティ駆動する。
また、制御部83は、リターンスプリング24の異常を診断する診断処理において、又はそれとは独立して後述する全閉開度基準値更新処理を実行し、全閉開度基準値更新処理において、アクチュエータ駆動回路82を介してスロットルバルブ21を閉方向に回動して、それを全閉位置側ストッパ部材に突き当てる全閉突き当て処理を実行する。
ここで、全閉開度基準値更新処理は、全閉突き当て処理開始後のスロットル開度センサ3の出力値に基づいて、全閉開度基準値更新処理の所定の処理周期の期間におけるスロットルバルブ21の開度の変動幅が所定変動幅未満である状態が所定期間継続した場合にスロットルバルブ21が全閉位置側ストッパ部材に突き当たったとして、その際のスロットルバルブ21の開度に応じたスロットル開度センサ3の出力値を、全閉開度基準値として取得する処理である。
制御部83は、全閉開度基準値取得処理により全閉開度基準値を取得する毎に、取得した全閉開度基準値をEEPROM86に更新して記録する。
RAM84は、揮発性の記憶装置によって構成され、制御部83が実行している制御プログラムや制御データを一時的に記憶する等の制御部83のワーキングエリアとして機能する。
ROM85は、不揮発性の記憶装置によって構成され、全閉開度基準値更新処理を含むスロットルバルブ機構2を制御するための各種制御プログラム及び制御データを予め記憶している。
EEPROM86は、書き込み可能な不揮発性の記憶装置によって構成され、全閉開度基準値更新処理用の等の制御データや学習値等、例えば制御部83により更新された全閉開度基準値等の値を記憶する。
以上のような構成を有する電子制御スロットル装置1は、以下に示す全閉開度基準値更新処理を実行することによって、スロットルバルブ21が全閉位置側ストッパ部材に大きな角速度で突き当たることを抑制すると共に、スロットルバルブ21を全閉位置側ストッパ部材に確実に突き当てて、全閉開度基準位置を確実に更新して取得する。以下、更に、図2及び図3をも参照して、全閉開度基準値更新処理を実行する際の電子制御スロットル装置1の動作について説明する。
〔全閉開度基準値更新処理〕
図2は、本実施形態における電子制御スロットル装置1が実行する全閉開度基準値更新処理の流れを示すフローチャートである。また、図3は、本実施形態における電子制御スロットル装置1が実行する全閉開度基準値更新処理の流れを説明するためのタイミングチャートであり、図3(a)は、スロットルバルブ21の開度及び目標開度、モータ23を含むアクチュエータのデューティ比、タイマ87の計時時間、並びにカウンタのカウント値の経時変化の一例を示し、また、図3(b)は、所定の処理周期とスロットルバルブ21の開度の所定変動幅との関係の一例を拡大して示す図である。なお、図3(b)では、横の両矢印の期間が、所定の処理周期の期間を示し、縦の両矢印が所定変動幅を示している。
図2に示すフローチャートは、車両のイグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り換えられて電子制御スロットル装置1のECU8が稼働したタイミングで開始となり、全閉開度基準値更新処理はステップS1の処理に進む。かかる全閉開度基準値更新処理は、電子制御スロットル装置1のECU8が稼働している間、全閉開度基準値の更新が完了するまで、所定の処理周期毎に繰り返し実行される。
ステップS1の処理では、制御部83が、スロットルバルブ21の目標開度を算出する(スロットルバルブ目標開度算出処理)。これにより、ステップS1の処理は完了し、全閉開度基準値更新処理はステップS2の処理に進む。
ここで、かかるステップS1の処理が所定の処理周期毎に繰り返して実行される中で、制御部83は、スロットルバルブ21の開度(実開度)が初期開度から全閉開度に変化していくようにスロットルバルブ21の目標開度を算出していくことになる。
具体的には、制御部83は、スロットルバルブ21の目標開度を一例として図3(a)中で太点線で表した経時変化を示すように算出するものである。つまり、時刻t=t1までの期間では、目標開度は、全閉開度基準値更新処理の初期値として初期開度に一致する値となっており、時刻t=t1から時刻t=t1’までの期間では、目標開度は、初期開度から徐々に減小して全閉前目標開度に一致すべく経時的に減小する値となり、時刻t=t1’から時刻t=t3までの期間では、目標開度は、全閉前目標開度に一致する一定値となる。なお、時刻t=t3から時刻t=t7までの期間では、制御部83によるオープンループ制御が実行されるため、目標開度が算出される必要性は低いが、図3(a)中では、目標開度の一例とし、全閉前目標開度から全閉開度に向かって線形に減小する経時変化を示す。また、時刻t=t3以前の期間、及び時刻t=t7以降の期間では、スロットルバルブ21の開度(実開度)を目標開度に一致させるようなクローズドループのフィードバック制御が、制御部83によって実行される。また、図3(a)中では、デューティ比の値を負値として示している。
また、ここで、図3(a)中の時刻t=t1から時刻t=t1’までの期間では、制御部83は、目標開度を、初期開度から徐々に減小して全閉前目標開度に一致すべく経時的に減小する値として算出していくことになる。この際、全閉開度基準値は、スロットルバルブ21の閉方向への回動が全閉位置側ストッパ部材で規制される開度である全閉開度に対応して設定されるスロットルバルブ21の全閉開度の制御基準値であり、全閉前目標開度は、かかる全閉開度基準値より開いたスロットルバルブ21の開度の値に設定されるものであり、かつ、目標開度は、初期開度から徐々に減小されて全閉前目標開度に一致すべく経時的に減小されるものであるため、目標開度に全閉開度基準値をステップ入力してスロットルバルブ21の開度を急激に変更するような場合に発生するスロットルバルブ21の挙動、つまり、スロットルバルブ21の回動時のオーバーシュートに起因してスロットルバルブ21の回動挙動に発生するハンチングを抑制することができる。
ステップS2の処理では、制御部83が、スロットル開度センサ3の出力値に基づいてスロットルバルブ21の開度の収束状態に関する判定、具体的には、スロットルバルブ21の開度が全閉前目標開度を中央値とする所定開度範囲に入ったか否かの判定をする(スロットルバルブ状態判定処理)。これにより、ステップS2の処理は完了し、全閉開度基準値更新処理はステップS3の処理に進む。
ここで、具体的には、制御部83は、図3(a)中の時刻t=t1’以降の期間に入ると、スロットルバルブ21の開度が全閉前目標開度を中央値とする所定開度範囲内に入ったか否か判定すると共に、スロットルバルブ21の開度が所定開度範囲内に入ったと判定したときには、タイマ87をオンすることにより、スロットルバルブ21の開度がこのように所定開度範囲内に収束している収束期間の計時を開始する。なお、図3(a)中では、タイマ87は、所定収束期間に相当する時間を減算する減算タイマとして示されている。また、制御部83は、スロットルバルブ21の開度が所定開度範囲外に出たと判定したときには、タイマ87をリセットする。
ステップS3の処理では、制御部83が、タイマ87の計時時間が所定収束期間を経過したか否かを判別する。判別の結果、タイマ87の計時時間が所定収束期間を経過している場合、制御部83は、全閉開度基準値更新処理をステップS8の処理に進める。一方、タイマ87の計時時間が所定収束期間を経過していない場合には、制御部83は、全閉開度基準値更新処理をステップS4の処理に進める。
ここで、タイマ87の計時時間が所定収束期間を経過するタイミングは、図3(a)に示す時刻t=t3である。
ステップS4の処理では、制御部83が、スロットルバルブ21の開度とステップS1の処理において算出された目標開度との偏差が小さくなって前者が後者に一致するように、スロットルバルブ21の開度をクローズドループ制御する第1駆動処理を実行する。つまり、制御部83は、スロットルバルブ21の実開度と目標開度との偏差に応じてデューティ比を算出することにより、スロットルバルブ21の実開度を目標開度に一致させるようにモータ23を含むアクチュエータの動作をフィードバック制御する。これにより、ステップS4の処理は完了し、全閉開度基準値更新処理はステップS5の処理に進む。
ここで、具体的には、ステップS4の第1駆動処理で用いられる目標開度は、図3(a)中では、時刻t=t1までの期間では初期開度であり、また、時刻t=t1から時刻t=t3までの期間では、初期開度を初期値として経時的に算出されていくものであって、かかる期間で、制御部83は、スロットルバルブ21の実開度と目標開度との偏差に応じてデューティ比を算出することにより、スロットルバルブ21の実開度を目標開度に一致させるようにフィードバック制御している。
ステップS5の処理では、制御部83が、タイマ87の計時時間が所定収束期間を経過中であるか否かを判別する。判別の結果、タイマ87の計時時間が所定収束期間を経過中である場合、制御部83は、全閉開度基準値更新処理をステップS6の処理に進める。一方、タイマ87の計時時間が所定収束期間を経過中でない場合には、タイマ87の計時時間がこの処理の時点で所定収束期間を経過していることになるため、制御部83は、全閉開度基準値更新処理をステップS7の処理に進める。
ここで、タイマ87の計時時間が所定収束期間を経過中である期間は、図3(a)中で時刻t=t1’から時刻t=t2間での期間では短期間のΔt1及びΔt2、並びに時刻t=t2から時刻t=t3までの期間で示される。
ステップS6の処理では、制御部83が、モータ23を含むアクチュエータのデューティ比(今回デューティ比)が最新の基準デューティ比以上であるか否かを判別する。判別の結果、今回デューティ比が基準デューティ比以上である場合、制御部83は、全閉開度基準値更新処理をステップS7の処理に進める。一方、今回デューティ比が基準デューティ比未満である場合には、制御部83は、今回の一連の全閉開度基準値更新処理を終了する。
ステップS7の処理では、制御部83が、モータ23を含むアクチュエータのデューティ比(今回デューティ比)の値を基準デューティ比に設定する。このような処理によれば、所定収束期間が経過した後、所定収束期間中のデューティ比のうち、スロットルバルブ21を閉動作させるアクチュエータ出力が最小となるデューティ比で、それ以降のスロットルバルブ21の閉動作を行うことになるので、過剰なアクチュエータ出力による全閉位置側ストッパ部材へのスロットルバルブ21の急激な突き当たりの発生を抑制することができる。これにより、ステップS7の処理は完了し、今回の一連の全閉開度基準値更新処理は終了する。
ステップS8の処理では、制御部83が、スロットル開度センサ3の出力値に基づいて、スロットルバルブ21が閉動作しているか否かを判別する。判別の結果、スロットルバルブ21が閉動作している場合、制御部83は、全閉開度基準値更新処理をステップS9の処理に進める。一方、スロットルバルブ21が閉動作していない場合には、制御部83は、全閉開度基準値更新処理をステップS11の処理に進める。
ここで、図3(b)に模式的に示すように、制御部83は、スロットル開度センサ3の出力値に基づいて、所定の処理周期の期間におけるスロットルバルブ21の開度の変動幅が所定変動幅未満であるか又は所定変動幅以上であるかを判別することによって、対応して、スロットルバルブ21の回動が停止しているか又は閉動作(閉方向に回動動作)しているかを判別する。また、制御部83がスロットルバルブ21が閉動作していると判別する期間は、図3(a)中で時刻t=t3から時刻t=t4までの期間及び時刻t=t5から時刻t=t6までの期間で示され、制御部83がスロットルバルブ21が閉動作していない、つまり停止していると判別する期間は、図3(a)中で時刻t=t4から時刻t=t5までの期間及び時刻t=t6から時刻t=t7までの期間で示される。なお、制御部83は、スロットルバルブ21の開度の変動幅が所定変動幅未満である状態が所定の処理周期の1つの期間ではなく複数の期間にわたって維持された場合に、スロットルバルブ21の開度が停止していると判別してもよい。
ステップS9の処理では、制御部83が、基準デューティ比の更新回数をカウントするカウンタのカウント値をゼロにリセットする。これにより、ステップS9の処理は完了し、全閉開度基準値更新処理はステップS10の処理に進む。なお、かかるカウンタは、典型的には、簡便かつ確実な構成で更新値を与えることができるように全閉開度基準値更新処理のプログラム中に設定されたプログラムカウンタであり、一例として、加算カウンタとしている。
ここで、制御部83が基準デューティ比の更新回数をカウントするカウンタのカウント値をゼロにリセットするタイミングは、図3(a)中で時刻t=t3及び時刻t=t5で示される。
ステップS10の処理では、制御部83が、全閉開度基準値の更新処理を禁止し、全閉開度基準値は、更新されない。これにより、ステップS10の処理は完了し、全閉開度基準値更新処理はステップS18の処理に進む。
ステップS11の処理では、制御部83が、基準デューティ比の更新回数をカウントするカウンタのカウント値が所定のカウント閾値以上であるか否かを判別する。判別の結果、カウント値がカウント閾値以上である場合、制御部83は、全閉開度基準値更新処理をステップS12の処理に進める。一方、カウント値がカウント閾値未満である場合には、制御部83は、全閉開度基準値更新処理をステップS13の処理に進める。
ここで、カウント値がカウント閾値以上となるのは、図3(a)中で時刻t=t7以降の期間である。なお、ステップS11の処理では、カウンタのカウント値が所定のカウント閾値以上になった場合に全閉開度基準値更新処理をステップS12の処理に進めることとしたが、かかるカウント値を用いる代わりに更新した基準デューティ比の値を用いてもよい。かかる場合には、更新した基準デューティ比が所定のデューティ比以上になった場合には、全閉開度基準値更新処理をステップS12の処理に進め、一方で、更新した基準デューティ比が所定のデューティ比未満である場合には、全閉開度基準値更新処理をステップS13の処理に進めることになる。
ステップS12の処理では、制御部83が、全閉開度基準値の更新処理を許可し、その際のスロットル開度センサ3の出力値を全閉開度基準値として更新して設定することが可能となる。これにより、ステップS12の処理は完了し、全閉開度基準値更新処理はステップS18の処理に進む。
ここで、制御部83が全閉開度基準値の更新処理を許可するタイミングは、図3(a)中で時刻t=t7に示される。
ステップS13の処理では、制御部83が、今回の更新処理において基準デューティ比が所定のリミット値を超えているか否かを判別する。判別の結果、今回の更新処理において基準デューティ比がリミット値を超えている場合、制御部83は、全閉開度基準値更新処理をステップS14の処理に進める。一方、今回の更新処理において基準デューティ比がリミット値を超えていない場合には、制御部83は、全閉開度基準値更新処理をステップS16の処理に進める。
ここで、基準デューティ比における所定のリミット値は、モータ23を含むアクチュエータの出力が過大とならないように設定される制限値であり、基準デューティ比に所定のリミット値を設定することによって、基準デューティ比を更新し続けることによる過剰出力に起因してスロットルバルブ機構2に加わる過剰な負担を低減することができる。なお、図3(a)中では、基準デューティ比がリミット値を超える場合は出現していない。
ステップS14の処理では、制御部83が、基準デューティ比のリミット値を基準デューティ比に設定する。これにより、ステップS14の処理は完了し、全閉開度基準値更新処理はステップS15の処理に進む。
ステップS15の処理では、制御部83が、全閉開度基準値の更新処理を許可し、その際のスロットル開度センサ3の出力値を全閉開度基準値として更新して設定することが可能となる。これにより、ステップS15の処理は完了し、全閉開度基準値更新処理はステップS18の処理に進む。
ステップS16の処理では、制御部83が、基準デューティ比の更新回数をカウントするカウンタのカウント値を1カウントほど増数する。これにより、ステップS16の処理は完了し、全閉開度基準値更新処理はステップS17の処理に進む。
ここで、制御部83がこのようにカウンタのカウント値を1カウントほど増数するのは、図3(a)中で時刻t=t4から時刻t=t5までの期間及び時刻t=t6から時刻t=t7までの期間で示される。
ステップS17の処理では、制御部83が、スロットルバルブ21の閉動作が停止した際にその後再びスロットルバルブ21を閉動作させるような更新デューティ比が次のステップS18の処理で得られるように、基準デューティ比の値を増大して更新する。これにより、ステップS17の処理は完了し、全閉開度基準値更新処理はステップS18の処理に進む。
ステップS18の処理では、制御部83が、基準デューティ比に所定値を加算した値を新たなデューティ比(更新デューティ比)に設定する。これにより、ステップS18の処理は完了し、今回の一連の全閉開度基準値更新処理は終了する。
ここで、ステップS18の処理で設定された更新デューティ比は、モータ23を含むアクチュエータをオープンループ制御(フィードフォワード制御)で駆動する第2駆動処理のデューティ比として用いられる。また、ステップS18の処理においてかかる更新デューティ比が設定されてモータ23を含むアクチュエータをオープンループ制御(フィードフォワード制御)で駆動するのは、タイマ87の計時時間が所定収束期間を経過している場合であり、図3(a)中では、時刻t=t3以降の期間に相当する。かかる第2駆動処理によれば、スロットルバルブ21が全閉位置側ストッパ部材に突き当たっていなければ、スロットルバルブ21は閉動作を再開する。一方で、アクチュエータ出力を大きくしてもスロットルバルブ21が閉動作を再開しなければ、スロットルバルブ21が全閉位置側ストッパ部材に突き当たって停止していると判断することができるので、その際のスロットル開度センサ3の出力値を全閉開度基準値として取得することができる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態における電子制御スロットル装置1によれば、制御部83が、全閉開度基準値を更新するために、スロットルバルブ21の開度を全閉開度基準値より開いた全閉前目標開度を含む所定開度範囲内に収束させるために、クローズドループ制御を行なう第1駆動制御処理と、第1駆動制御処理中に開度が所定開度範囲内に収束した収束期間中のデューティ比を基準デューティ比として算出するデューティ算出処理と、収束期間の経過後に、スロットルバルブ21が全閉前目標開度よりも閉開度側にオープンループ制御で閉動作するように、基準デューティ比を所定値で補正して更新デューティ比を算出すると共に、閉動作が停止した場合には、更に閉開度側に閉動作するように、更新デューティ比を更新するオープンループ制御を行なう第2駆動制御処理と、を実行すると共に、第2駆動制御処理の実行中に更新デューティ比に関連する更新値が所定閾値に達した場合に、全閉開度基準値を更新するものであるため、スロットルバルブ21が全閉位置側ストッパ部材に不要に大きな角速度で突き当たることを抑制することができる。また、最初に設定した更新デューティ比ではスロットルバルブ21を全閉位置側ストッパ部材に突き当てることができないことを考慮して、最初の更新デューティ比でスロットルバルブ21を閉側に動かした後に、再度デューティ比の絶対値を大きくして更にスロットルバルブ21を閉側に動かすことができ、スロットルバルブ21を全閉位置側ストッパ部材に確実に突き当てることができて、全閉開度基準値を精度よく更新することができる。
また、本実施形態における電子制御スロットル装置1によれば、制御部83が、更新値を、第2駆動制御処理において更新デューティ比を更新するたびにカウントするカウント値とすると共に、所定閾値を、所定のカウント閾値とし、スロットルバルブ21が閉動作した場合には、カウント値をリセットすると共に、カウント値が所定のカウント閾値に達した場合には、全閉開度基準値を更新するものであるため、簡便かつ確実な構成で、スロットルバルブ21の閉動作が停止した際に、その際のデューティ比に所定カウント分のデューティ比を加算して閉動作に十分なデューティ比を加算することができ、スロットルバルブ21がストッパ部材に突き当たっていなければどの閉動作を再開することができ、一方で、所定カウント分のデューティ比を加算してもスロットルバルブ21が閉動作を再開しなければ、それが全閉位置側ストッパ部材に突き当たっていると判断できるため、その際の開度やそれに相当するスロットル開度センサ3の出力値を全閉開度基準値として取得することができる。
また、本実施形態における電子制御スロットル装置1によれば、制御部83が、基準デューティ比として、収束期間中のアクチュエータの出力が最小となり得るデューティ比を適用するものであるため、過度な角速度でスロットルバルブ21が全閉位置側ストッパ部材に突き当たることを抑制することができる。
また、本実施形態における電子制御スロットル装置1によれば、制御部83が、アクチュエータの出力が過大とならないように更新デューティ比を制限するするものであるため、更新デューティ比を更新し続けることによる過剰なアクチュエータ出力によってスロットルバルブ機構2が受ける負荷を低減することができる。
また、本実施形態における電子制御スロットル装置1によれば、制御部83が、第1駆動処理において、初期開度を初期値とする目標開度を設定し、目標開度を全閉前目標開度に一致するように漸次変更するものであるため、第1駆動処理時にスロットルバルブ21の開度を所定開度範囲内へ収束させるときに、目標開度が全閉前目標開度に向かってステップ入力的に急激に変更された場合に発生するスロットルバルブ21の回動時のオーバーシュートに起因して、スロットルバルブ21の回動挙動に発生するハンチングを抑制することができる。
なお、本発明は、部材の種類、形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明は、スロットルバルブが全閉位置側ストッパ部材に過大な角速度で突き当たることを抑制しながら、スロットルバルブを全閉位置側ストッパ部材に確実に突き当てることが可能であって、全閉開度基準値を精度よく更新することが可能な電子制御スロットル装置を提供することができるものであり、その汎用普遍的な性格から自動二輪車等の車両の内燃機関に広く適用され得るものと期待される。
1…電子制御スロットル装置
2…スロットルバルブ機構
3…スロットル開度センサ
4…アクセル開度センサ
8…ECU
21…スロットルバルブ
22…ギア
23…モータ
24…リターンスプリング
25…デフォルトスプリング
81…リレー
82…アクチュエータ駆動回路
83…制御部
84…RAM
85…ROM
86…EEPROM
87…タイマ

Claims (5)

  1. スロットルバルブの全閉開度基準値に基づき、アクチュエータのデューティ駆動によって、スロットルバルブの開閉動作を制御するために、前記デューティ駆動のデューティ比を算出する制御部を有すると共に、前記スロットルバルブが全閉位置にあるときに、前記制御部が、前記全閉開度基準値を取得するものである電子制御スロットル装置において、
    前記制御部は、前記全閉開度基準値を更新するために、
    前記スロットルバルブの開度を前記全閉開度基準値より開いた全閉前目標開度を含む所定開度範囲内に収束させるために、クローズドループ制御を行なう第1駆動制御処理と、
    前記第1駆動制御処理中に前記開度が前記所定開度範囲内に収束した収束期間中の前記デューティ比を基準デューティ比として算出するデューティ算出処理と、
    前記収束期間の経過後に、前記スロットルバルブが前記全閉前目標開度よりも閉開度側にオープンループ制御で閉動作するように、前記基準デューティ比を所定値で補正して更新デューティ比を算出すると共に、前記閉動作が停止した場合には、更に閉開度側に閉動作するように、前記更新デューティ比を更新するオープンループ制御を行なう第2駆動制御処理と、
    を実行すると共に、
    前記第2駆動制御処理の実行中に前記更新デューティ比に関連する更新値が所定閾値に達した場合に、前記全閉開度基準値を更新することを特徴とする電子制御スロットル装置。
  2. 前記制御部は、
    前記更新値を、前記第2駆動制御処理において前記更新デューティ比を更新するたびにカウントするカウント値とすると共に、前記所定閾値を、所定のカウント閾値とし、
    前記スロットルバルブが閉動作した場合には、前記カウント値をリセットすると共に、前記カウント値が前記所定のカウント閾値に達した場合には、前記全閉開度基準値を更新することを特徴とする請求項1に記載の電子制御スロットル装置。
  3. 前記制御部は、前記基準デューティ比として、前記収束期間中の前記アクチュエータの出力が最小となり得るデューティ比を適用することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子制御スロットル装置。
  4. 前記制御部は、前記アクチュエータの出力が過大とならないように前記更新デューティ比を制限することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電子制御スロットル装置。
  5. 前記制御部は、前記第1駆動処理において、初期開度を初期値とする目標開度を設定し、前記目標開度を前記全閉前目標開度に一致するように漸次変更することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電子制御スロットル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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