JP2018016423A - 粉体並列吹込システム及び粉体並列吹込方法 - Google Patents
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Abstract
Description
切替え期間の経過後はタンクBによる単独吹込みに移行すると共に、タンクAには図示しない貯蔵タンクから粉体燃料が補充され、次回の切替え時まで待機することになる。以下これを繰り返すことにより、安定した操業を実現するものである。この方法を、以下この明細書においては便宜的に「並列吹込み」と称することとする。
図2の装置の動作は特許文献1に記載されているので詳細な説明は省略するが、タンクを切り替える際に、吹込中のタンク(1−1)の吹込調節弁(7B−1)を規定開度まで徐々に閉じるとともに、待機中のタンク(1−2)の吹込調節弁(7B−2)を吹込流量に応じて徐々に開き、各々のタンクからの吹込流量を監視しつつタンクを切り替えるものである。
また、特許文献1の従来の技術の欄(段落0002及び0003)の記載から判断すると、吹込流量は、秤量器3で検知したタンク1内の微粉炭の重量信号に基づいて、吹込流量調節器6が吹込タンク圧力調節弁5を調節することによって制御するものと考えられる。
すなわち、タンクの切り替え時に、双方のタンクからの合計の吹込み量(総吹込み量)の実測値に基づいて、一方のタンクについてのみ可変弁4(特許文献1における「吹込調節弁7B」に相当)の開度設定量を補正し、他方のタンクの可変弁4は上記実測値による補正を行わないことを特徴とするものである。
次に、タンク1a内の粉体の重量が一定値以下になったことを検知すると、流量調節計12は可変弁4aを徐々に閉じて行き、同時にタンク1bの可変弁4bを徐々に開いて行く。そして、流量計10で測定される(総吹込み量の)実測値が設定値になるように、可変弁4a又は4bのいずれか一方のみの開度を補正するものである。補正の対象とする可変弁は、例えば、単位時間あたりに輸送される粉体の量が多い方を選択するようにすればよい。
その後、タンク1a内の粉体量が所定の値より少なくなると、タンク1bによる単独吹込みに移行し、以降同様にこれを繰り返す。
このようにすることで、両タンクの吹込み量のバランスを取る必要がなくなり、総吹込み量を精度良く一定に保つことができるという効果があるとされている。
また、制御を行う可変弁を条件によって切り替える方法が複雑であり、場合によっては制御性が悪くなる場合がある(特許文献2の段落0022参照)。
さらに、可変弁4を高速で頻繁に開閉させることになり、可変弁4の摩耗の進行が早まることにもなる。その結果、可変弁4の開度設定が同じでも、摩耗によって実際の開度が異なってきて、タンク切替時の粉体流量の制御に乱れが生ずるおそれがある。
かかる問題は粉体燃料以外の他の粉体の搬送においても同様に起こり得るものである。
本発明は、上述のような従来技術の問題点に鑑み為されたものであり、吹込タンクを備えた粉体供給装置の切り替え時における粉体の供給量を高精度に制御するための粉体並列吹込システム及び粉体並列吹込方法を提供することを目的とする。
上記制御手段は、予め設定された弁の開度設定値に基づいて上記各可変弁の開閉を制御するとともに、上記粉体流量計測手段で計測された粉体流量実測値が所定の目標値に近づくように上記加圧制御弁を制御するものであり、粉体の搬送供給開始前の待機中の上記粉体供給装置の上記吹込タンク内の圧力が上記粉体搬送配管枝管内の圧力に略等しくなるように上記加圧制御弁を制御し、上記複数の粉体供給装置のうちの稼動中の一の粉体供給装置の上記吹込タンク内の粉体の重量が所定の値(L1)より多い時は、上記可変弁を上記目標値に対応した開度設定値に基づいて制御するとともに、上記稼動中の一の粉体供給装置の吹込タンク内の粉体の重量が所定の値(L1)以下となった時は、所定のパターンで上記可変弁の開度を漸減させ、かつ、上記吹込タンク内の圧力と上記粉体搬送配管枝管内の圧力との差が所定の一定値(ゼロではない。)になるように上記加圧制御弁を制御するとともに、待機中の他の粉体供給装置の可変弁を上記目標値に対応した開度設定値に設定して粉体の搬送供給を開始させ、かつ、上記粉体流量計測手段で計測された粉体流量実測値が上記所定の目標値に近づくように上記他の粉体供給装置の上記加圧制御弁を制御することを特徴とする。
図4は、本発明に係る粉体並列吹込システムの構成の実施形態を示す概略図である。
図4において、参照符号1a,1bで示すのは、内部に粉体が充填される吹込タンクA,Bである。粉体の例としては、例えば微粉炭が挙げられる。
参照符号2a、2bで示すのは、吹込タンク1a、1b(以下、aとbを特に区別して説明する場合を除き、単に吹込タンク1という。他の参照符号についても同様)の内部に加圧されたガスを導入し、吹込タンク1内の圧力と後述の粉体搬送配管枝管6内の圧力差により吹込タンク1内の粉体を排出口より排出するための加圧ガスの圧力を調整する加圧制御弁である。加圧ガスの例としては、窒素等の不活性ガスや空気等が挙げられる。
また、参照符号4a、4bで示すのは、吹込タンク1内の粉体の重量を検出する秤量器である。秤量器4の例として、荷重(Load)を電気信号に変換するロードセルがある。
参照符号6a、6bで示すのは、吹込タンク1の排出口に接続され、排出口から排出された粉体を後述の粉体搬送配管本管8に導くための粉体搬送配管枝管である。
参照符号8で示すのは、粉体搬送配管枝管6が接続され、排出口から排出された粉体を搬送ガスによって炉等へ搬送するための粉体搬送配管本管である。
参照符号9で示すのは、粉体搬送配管本管8内を搬送される粉体の流量を計測する粉体流量計であり、粉体流量計測手段の一形態である。
参照符号10で示すのは、吹込タンク1内の圧力を検出するタンク内圧力計であり、また、参照符号11で示すのは、粉体搬送配管枝管6内の圧力を検出する管内圧力計である。これらの出力は制御部5に入力される。
図5に示す制御部5は、粉体流量取得部51、粉体流量制御部52、タンク切り替え制御部53及び弁開閉制御部54を備える。
図6は粉体流量制御部52が行う処理の流れを示すフローチャートの一例である。この処理は、タンク切り替え制御部53から流量の目標値を規定量に設定することの指令を受けた時にスタートする。
そこで、実測値が規定量よりも少ない場合は(S604のYES)、加圧制御弁2の開度を上げて吹込タンク1内の圧力を上げ、搬送される粉体の流量を増やす(S605)。なお、加圧制御弁2の開度制御は、上述の通り、粉体流量制御部52が弁開閉制御部54に対して指令することにより行う。そして、ステップS602に戻り、その時の実測値を取得し(S602)、規定量と実測値の差がδよりも小さいか否かをチェックする。
以上の処理を繰り返すことにより、粉体の流量の実測値を規定量に近づけることができる。
なお、「所定の条件」とは、例えば、吹込タンク1a内の粉体の残量が所定の下限値(例えばL1よりも小さなL2とする。)以下になった時、あるいは、吹込タンク1a内の粉体の残量がL1に到達してから所定の時間(例えば1分程度)経過後とすることが考えられる。
以上、制御部5の機能を分かり易く説明するために各ブロックに分けて説明したが、必ずしも機能ブロックごとに制御プログラムを作成する必要はなく、これらを一つにまとめた一つのプログラムで制御してもよいことは言うまでもない。
この処理は、吹込タンク1に粉体を充填した後に、図示しない吹込み開始ボタンをオペレータが押下した時にスタートする。
先に粉体供給装置Aの吹込タンク1aから吹込みを開始する場合を例として説明する。
図7のフローにおいて、粉体供給装置Aに対する処理であるステップS701a〜S712aと粉体供給装置Bに対する処理であるS701b〜S711bは、並行して処理されるものであるが、説明の都合上、先にステップS701a〜S712aを説明し、その後にS701b〜S711bについて説明することとする。
次に、吹込タンク1a内に図示しない貯蔵タンクから粉体を充填し、PAがP1にほぼ等しくなるように加圧制御弁2aを開いて制御するよう弁開閉制御部54に対して指令して待機する(S701a)。
次に、弁開閉制御部54に対して、可変弁3aを規定量に対応した開度に設定するように指令を行う(S702a)。
次に、下部弁7aを開くよう、弁開閉制御部54に対して指令する(S703a)。そうすると吹込みが開始され、秤量器4aの値(WI_A)の監視を開始する(S704a)。
吹込み開始すると、粉体流量制御部52に対して、流量実測値が規定量になるように制御を開始するよう指令する(S705a)。
その後、WI_AがL1以下となった時に(S706aのYES)吹込タンク1bとの並列吹込みに移行する。すなわち、粉体供給装置BにおけるステップS703b以降の処理がスタートする。なお、並列吹込みとは、吹込タンク1aからの吹込み量を徐々に減らしつつ、吹込タンク1bからの吹込み量を徐々に増やし、双方の合計の吹込み量が規定量(一定量)になるように制御することである。並列吹込み状態になると、粉体供給装置Bの吹込タンク1bからの吹込みを開始するが、このフローについては後述する。
次に、並列吹込み時は、可変弁3aの開度を所定のパターンで変化させると共に、吹込タンク1a内の圧力(以下「PA」という。)と粉体搬送配管枝管6a内の圧力(以下「P1」という。)との差(PA−P1)が一定になるよう加圧制御弁2aを制御することを
弁開閉制御部54に指令する(S707a)。
可変弁3aの開度(%)=M(%)−kx・・・(式1)
kは比例定数、xは時間、Mは規定量に対応した可変弁の開度(%)である。
式1は、時間によって開度が漸減するパターンである。また、差圧(PA−P1)を一定にしたのは、可変弁3aの開度と吹込タンク1aからの吹き出し量を略比例させるためである。
加圧制御弁2a及び下部弁7aを閉じると吹込みが停止するので、秤量器4aの値の監視を停止する(S710a)。
粉体供給装置Aからの吹込停止後は、吹込タンク1a内に図示しない貯蔵タンクから粉体を充填し、PAがP1にほぼ等しくなるように加圧制御弁2aを開いて制御するよう弁開閉制御部54に対して指令して待機する(S711a)。
なお、待機中にPAがP1にほぼ等しくなるようにしておくのは、並列吹込み開始時に、可変弁開度を規定量に対応した開度に設定するため(S702a)、粉体が急に多く排出されないようにするためである。
次に、粉体供給装置Bに対する処理であるS701b〜S711bであるが、この処理は粉体供給装置Aに対する処理であるS711aからS710aまでの処理と同じである。
具体的には、S701b、S702b、S703b、S704b、S705b、S706b、S707b、S708b、S709b、S710b及びS711bは、それぞれS711a、S712a、S702a、S703a、S704a、S705a、S706a、S707a、S708a、S709a及びS710aに対応している。
すなわち、S711aからS710aまでのフローの説明において、aをb、AをB、BをA、P1をP2と読み替えれば、そのままS701b〜S711bの説明となる。従って、S701b〜S711bの説明は省略する。
例えば、3台(例えば、粉体供給装置A,B,C)の並列処理の場合は、粉体供給装置Cの制御フローは、粉体供給装置Bの制御フローにおいて、BをC(P2をP3)に、AをBに置き換えたものと同じになる。その場合、粉体供給装置AのステップS712aの「WI_B」を「WI_C」と置き換えればよい。
(1)粉体供給装置Aの単独吹込み
(2)粉体供給装置Aと粉体供給装置Bの並列吹込み
(3)粉体供給装置Bの単独吹込み
(4)粉体供給装置Bと粉体供給装置Cの並列吹込み
(5)粉体供給装置Cの単独吹込み
(6)粉体供給装置Cと粉体供給装置Aの並列吹込み→(1)に戻る。
なお、これらの切り替え順は一例であり、任意に変更は可能である。
ここで行う処理は、待機中の吹込タンク1a内の圧力(PA)が粉体搬送配管枝管6a内の圧力(P1)にほぼ等しくなるように、加圧制御弁2aを制御することである。
なお、「ほぼ等しく」とは、|PA−P1|の値が所定の値δ(例えば3%以下)より小さくなるようにするという意味である。
差圧がδよりも小さい場合は、並列吹込み開始状態(図7のステップ712aのYESの状態を指す。)にならない限り(S804のNO)、ステップS801に戻って以上の処理を繰り返すことにより、差圧がδよりも小さい状態を維持する。並列吹込み開始状態(S804のYES)になるとこの制御は不要になるので、処理は終了する。
そこで、差圧がδ以上になった原因が、PAが(P1と比較して)小さ過ぎるために生じたのか、逆にPAが大き過ぎるために生じたのかを判断するため、PAとP1の比較を行う(S805)。
PAがP1よりも小さい場合は(S805のYES)、加圧制御弁2aの開度を上げ(S806)、ステップS802に戻って、加圧制御弁2aの開度を上げた後のPAを取得し、差圧がδより小さくなったか否かをチェックする(S803)。
そして、差圧がδより小さくなるまでS805〜S806(又はS807)の処理を繰り返す。
以上の処理を繰り返すことにより、差圧がほぼゼロの状態で待機させることができる。
この処理プログラムは、粉体供給装置Aの電源投入と同時にスタートする。図9は、粉体供給装置Aに対する処理について示したものであるが、粉体供給装置Bについても同じ処理となる(図9において、P1をP2に、PAをPBに、2aを2bに、WI_AをWI_Bにそれぞれ置き換えればよい。)。
なお、差圧を一定の値(K)にするとは、現実の制御では、|(PA−P1)−K|の値がδ(例えば3%以下)より小さくなるようにするということである。
次に、タンク内圧力計10aから吹込タンク1a内の圧力PAを取得する(S903)。そして、差圧とKとの差|(PA−P1)−K|がδより小さいか否かをチェックする(S904)。
差圧とKとの差がδよりも小さい場合は、吹込み停止(図7のステップ708aのYESの状態を指す。)にならない限り(S905のNO)、ステップS902に戻って以上の処理を繰り返すことにより、差圧を一定値Kに維持することができる。吹込み停止条件(S905のYES)になるとこの制御は不要になるので、処理は終了する。
そこで、差圧とKとの差がδ以上になった原因が、PAが(P1+Kと比較して)小さ過ぎるために生じたのか、逆にPAが大き過ぎるために生じたのかを判断するため、PAと(P1+K)の比較を行う(S906)。
PAがP1+Kよりも小さい場合は(S906のYES)、加圧制御弁2aの開度を上げ(S907)、ステップS903に戻って、加圧制御弁2aの開度を上げた後のPAを取得し、差圧とKとの差がδより小さくなったか否かをチェックする(S904)。
そして、差圧とKとの差がδより小さくなるまでS906〜S907(又はS908)の処理を繰り返す。
以上の処理を繰り返すことにより、差圧をほぼ一定の値Kに維持することができる。
また、並列吹込み時における可変弁の開度を、一方は上記のパターン制御によって漸減させ、他方は一定の開度(規定量に対応した開度)に維持するため、可変弁の開閉の頻度を少なくすることができ、可変弁の摩耗の進行を遅らせることができる。
さらに、待機時においては、吹込タンク内圧力を粉体搬送配管枝管内の圧力にほぼ等しい状態に保持するため、吹込み開始時に加圧ガスを一気に吹き出すことがなくなるので、加圧ガスの無駄を省くことができる。また、このことにより吹込タンクの加圧工程を短くできるので、タイムサイクルを短くする事ができる。タイムサイクルが短くなるということは、吹込タンクの容量を小さくでき、装置の規模も小さくすることができることを意味する。
また、粉体供給装置の具体的な構成、処理の内容、データの構成等は、実施形態で説明したものに限るものではなく、本発明の主旨を損なわない範囲で変更することが可能である。
Claims (4)
- 内部に粉体が充填される吹込タンクと、該吹込タンク内の粉体の重量を検出する秤量器と、前記吹込タンクの下部付近に設けられた排出口に接続された粉体搬送配管枝管と、前記粉体搬送配管枝管の途中に設けられ前記排出口から排出される粉体の量を弁の開度により調節可能な可変弁と、前記吹込タンク内の圧力を検出するタンク内圧力計と、前記吹込タンクの内部に加圧されたガスを導入し、前記吹込タンク内の圧力と前記粉体搬送配管枝管内の圧力差により前記吹込タンク内の粉体を前記排出口より排出するための加圧ガスの圧力を調整する加圧制御弁と、前記粉体搬送配管枝管内の圧力を検出する管内圧力計とを有する粉体供給装置を複数台と、
搬送ガスが導入され、該搬送ガスにより前記粉体を搬送する粉体搬送配管本管と、該粉体搬送配管本管内を搬送される粉体の総流量を計測する粉体流量計測手段と、前記各粉体供給装置の前記各弁の開度を制御することにより前記粉体搬送配管本管内を搬送される粉体の総流量を制御する制御手段とを備え、
前記各粉体供給装置の粉体搬送配管枝管が前記粉体搬送配管本管に並列に接続され、前記各粉体供給装置を切り替えあるいは同時稼動させながら連続的に一定量の粉体を搬送供給する粉体並列吹込システムであって、
前記制御手段は、
予め設定された弁の開度設定値に基づいて前記各可変弁の開閉を制御するとともに、前記粉体流量計測手段で計測された粉体流量実測値が所定の目標値に近づくように前記加圧制御弁を制御するものであり、
粉体の搬送供給開始前の待機中の前記粉体供給装置の前記吹込タンク内の圧力が前記粉体搬送配管枝管内の圧力に略等しくなるように前記加圧制御弁を制御し、
前記複数の粉体供給装置のうちの稼動中の一の粉体供給装置の前記吹込タンク内の粉体の重量が所定の値(L1)より多い時は、前記可変弁を前記目標値に対応した開度設定値に基づいて制御するとともに、
前記稼動中の一の粉体供給装置の吹込タンク内の粉体の重量が所定の値(L1)以下となった時は、所定のパターンで前記可変弁の開度を漸減させ、かつ、前記吹込タンク内の圧力と前記粉体搬送配管枝管内の圧力との差が所定の一定値(ゼロではない。)になるように前記加圧制御弁を制御するとともに、待機中の他の粉体供給装置の可変弁を前記目標値に対応した開度設定値に設定して粉体の搬送供給を開始させ、かつ、前記粉体流量計測手段で計測された粉体流量実測値が前記所定の目標値に近づくように前記他の粉体供給装置の前記加圧制御弁を制御することを特徴とする粉体並列吹込システム。 - さらに、前記排出口と前記可変弁との間に下部弁を備え、前記吹込タンク内の粉体の重量が前記所定の値(L1)よりも少ない値(L2)以下となった時に、前記加圧制御弁及び前記下部弁を閉じて前記粉体搬送配管枝管内への前記粉体の排出を停止することを特徴とする請求項1に記載の粉体並列吹込システム。
- さらに、前記排出口と前記可変弁の間に下部弁を備え、前記吹込タンク内の粉体の重量が前記所定の値(L1)以下となってから所定の時間経過後に、前記加圧制御弁及び前記下部弁を閉じて前記粉体搬送配管枝管内への前記粉体の排出を停止することを特徴とする請求項1に記載の粉体並列吹込システム。
- 内部に粉体が充填される吹込タンクと、該吹込タンク内の粉体の重量を検出する秤量器と、前記吹込タンクの下部付近に設けられた排出口に接続された粉体搬送配管枝管と、前記粉体搬送配管枝管の途中に設けられ前記排出口から排出される粉体の量を弁の開度により調節可能な可変弁と、前記吹込タンク内の圧力を検出するタンク内圧力計と、前記吹込タンクの内部に加圧されたガスを導入し、前記吹込タンク内の圧力と前記粉体搬送配管枝管内の圧力差により前記吹込タンク内の粉体を前記排出口より排出するための加圧ガスの圧力を調整する加圧制御弁と、前記粉体搬送配管枝管内の圧力を検出する管内圧力計とを有する粉体供給装置を複数台と、
搬送ガスが導入され、該搬送ガスにより前記粉体を搬送する粉体搬送配管本管と、該粉体搬送配管本管内を搬送される粉体の総流量を計測する粉体流量計測手段と、前記各粉体供給装置の前記各弁の開度を制御することにより前記粉体搬送配管本管内を搬送される粉体の総流量を制御する制御手段とを備え、
前記各粉体供給装置の粉体搬送配管枝管が前記粉体搬送配管本管に並列に接続され、前記各粉体供給装置を切り替えあるいは同時稼動させながら連続的に一定量の粉体を搬送供給する粉体並列吹込方法であって、
前記制御手段は、予め設定された弁の開度設定値に基づいて前記各可変弁の開閉を制御するとともに、前記粉体流量計測手段で計測された粉体流量実測値が所定の目標値に近づくように前記加圧制御弁を制御するものであり、
粉体の搬送供給開始前の待機中の前記粉体供給装置の前記吹込タンク内の圧力が前記粉体搬送配管枝管内の圧力に等しくなるように前記加圧制御弁を制御するステップと、
前記複数の粉体供給装置のうちの稼動中の一の粉体供給装置の前記吹込タンク内の粉体の重量が所定の値(L1)より多い時は、前記可変弁を前記目標値に対応した開度設定値に基づいて制御するステップとを備えるとともに、
前記稼動中の一の粉体供給装置の吹込タンク内の粉体の重量が所定の値(L1)以下となった時は、所定のパターンで前記可変弁の開度を漸減させ、かつ、前記吹込タンク内の圧力と前記粉体搬送配管枝管内の圧力との差が所定の一定値(ゼロではない。)になるように前記加圧制御弁を制御するとともに、待機中の他の粉体供給装置の可変弁を前記目標値に対応した開度設定値に設定して粉体の搬送供給を開始させ、かつ、前記粉体流量計測手段で計測された粉体流量実測値が前記所定の目標値に近づくように前記他の粉体供給装置の前記加圧制御弁を制御するステップとを備えたことを特徴とする粉体並列吹込方法。
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