JP2018015911A - 画像形成装置及び画像形成システム並びに画像形成制御プログラム - Google Patents

画像形成装置及び画像形成システム並びに画像形成制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2018015911A
JP2018015911A JP2016145538A JP2016145538A JP2018015911A JP 2018015911 A JP2018015911 A JP 2018015911A JP 2016145538 A JP2016145538 A JP 2016145538A JP 2016145538 A JP2016145538 A JP 2016145538A JP 2018015911 A JP2018015911 A JP 2018015911A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
page
image forming
forming apparatus
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016145538A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6729130B2 (ja
Inventor
悠司 内田
Yuji Uchida
悠司 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2016145538A priority Critical patent/JP6729130B2/ja
Publication of JP2018015911A publication Critical patent/JP2018015911A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6729130B2 publication Critical patent/JP6729130B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)

Abstract

【課題】プリンタのページ切り替え時に画像間隔が存在する場合に、画像間隔に合わせて原稿データをユーザが準備せずに、一定周期の画像を出力する。【解決手段】画像データを記憶するページメモリと、ページメモリから読み出される画像データに基づいて長尺用紙に対して画像を形成する画像形成部と、ページメモリに画像データを記憶させると共に画像データを読み出して画像形成部に供給する画像処理部と、を備え、画像処理部は、所定のサイズの画像データをページ単位で扱って、ページ単位内で搬送方向に複数の画像を繰り返す場合に、当該繰り返しの間に存在するページ内画像間隔と、ページ単位の切り替わりにおける先行ページの後尾画像と後続ページの先頭画像との間のページ準備処理で発生するページ間画像間隔とが等しくなるように、後尾画像後の余白又は先頭画像前の余白の少なくとも一方を調整する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成システム並びに画像形成制御プログラムに関し、特に、長尺用紙を用いた画像形成を効率良く実行する際の技術に関する。
画像データに基づいて画像形成するプリンタ等の画像形成装置では、A4やB4といった所定の定型サイズにカットされたカット紙と呼ばれる用紙に対して画像を形成することが一般的である。
この種の画像形成装置において、連続紙又はロール紙と呼ばれる、定型サイズの用紙よりも搬送方向の用紙長が長い長尺用紙に画像を形成することも可能である。なお、このような長尺用紙は、宛名やシリアル番号や商品表示などのシール形式のラベルを繰り返し印刷するといった用途で使用されることが多い。
また、この種の画像形成装置において、入力画像のサイズに下限がある製品が存在しており、印刷したい画像が最小サイズに満たない場合には、面付けソフトや画像エディタなどを用いて画像(図7(a)参照)を1ページ内にリピートするページデータ又は原稿データ(以下、原稿データと呼ぶ。図7(b)参照)を作成することで、下限サイズ以上の画像サイズにすることがある。
一方、A4サイズなどの定型サイズのカット紙を前提とする画像形成装置をベースにして開発された長尺用紙用画像形成装置の多くは、ページ単位の切り替わりにおいてページ間画像間隔と呼ばれる画像形成が一時的に停止する画像間隔が存在する。
これは、カット紙を前提とするASIC等の画像処理ハードウェアが想定する転写紙長が、長尺用紙の長さに満たないことに起因する。
例えば、画素密度1200dpi単位でデータ幅20bitのASICでは、転写紙長指定が22.2メートルまでしか連続で画像形成を行えない。このため、数百メートルから1000メートル超の長さになる長尺用紙では、22.2メートル以内を区切りとしてページ切り替えを行う必要がある。ここで、ページ切り替えではASICに次ページ設定を行うソフト処理が必要であり、ソフト処理期間は画像形成が停止することになる。そして、この画像形成停止期間中も長尺用紙の搬送は続くため、停止期間が空白として出力物上に現れることになる。
図7(c)は停止期間による空白が生じない理想的な状態で長尺用紙PLに印刷された様子を示し、図7(d)は停止期間による空白(図7(d)中のβ)が生じた状態で長尺用紙PLに印刷された様子を示している。
そして、印刷された長尺用紙について、ダイカッターなどの後処理機を用いて断裁することになる。このダイカッターは、断裁などの後処理を行う画像が出力物上で周期が一定であることを前提にしている場合がある。
図7(c)は上述したページ単位の切り替えにおける画像間隔が存在しないため、長尺用紙において各画像は2α間隔の一定周期になっている。一方、図7(d)は上述したページ単位の切り替えにおける画像間隔が存在するため、長尺用紙PLにおいて各画像はページ内では2α間隔、ページ切り替わりでは2α+βとなり、一定周期になっていない。
この場合、面付けソフトや画像エディタなどを用いて画像をリピートさせた原稿データを作成する際に、ページの先端と後端とについて、画像形成装置の画像間隔を考慮して、ユーザが手動でトリミングすることで対処が可能である。しかしながら、ユーザは使用するプリンタの画像間隔に合わせて、原稿データを作らなければならず、特に画像間隔が異なるプリンタを複数所有している場合は煩雑になる問題が発生する。
なお、長尺用紙を用いた画像形成装置における画像間の制御については、以下の特許文献などに各種の提案がなされている。
特開2009-259016号公報
以上の特許文献1では、原稿データ上端と下端の空白領域全てを一律にトリミングすることを特徴とする。ここで、確認プリントの際は、ページ間のレイアウト調整用に入れられている空白領域を出力しないことで、用紙を節約する。
但し、この技術は、用紙の節約(無駄排除)を目的とする内容であって、ページ切り替え時のソフトウエア処理で発生する画像間隔に対処するという内容ではない。
すなわち、プリンタのページ切り替え時に画像間隔が存在する場合にも、ページ切り替え時に発生する画像間隔に合わせて原稿データをユーザが準備することなく、長尺用紙に一定周期の画像を出力することが可能な画像形成装置及び画像形成システム並びに画像形成制御プログラムを提供することを目的とする。
すなわち、前記した課題を解決するため、本発明の一側面が反映された画像形成装置及び画像形成システム並びに画像形成制御プログラムは、以下のように構成される。
(1)定型サイズの用紙よりも搬送方向の用紙長が長い長尺用紙に対して画像データに基づいて画像形成する画像形成装置であって、前記画像データを記憶するページメモリと、前記ページメモリから読み出される画像データに基づいて前記長尺用紙に対して画像形成を実行する画像形成部と、前記ページメモリに前記画像データを記憶させると共に前記画像データを読み出して前記画像形成部に供給する画像処理部と、を備えて構成されており、前記画像処理部は、所定のサイズの前記画像データをページ単位で扱って、前記ページ単位内で前記搬送方向に複数の画像を繰り返す場合に、当該繰り返しの間に存在するページ内画像間隔と、前記ページ単位の切り替わりにおける先行ページの後尾画像と後続ページの先頭画像との間のページ準備処理で発生するページ間画像間隔とが等しくなるように、前記後尾画像後の余白又は前記先頭画像前の余白の少なくとも一方を調整する、ことを特徴とする。
また、画像形成システムであって、定型サイズの用紙よりも搬送方向の用紙長が長い長尺用紙を給紙する給紙装置と、前記給紙装置により給紙される前記長尺用紙に対して画像データに基づいて画像形成する以上の画像形成装置と、前記画像形成装置により画像形成された前記長尺用紙を排紙する排紙装置と、を有することを特徴とする。
また、定型サイズの用紙よりも搬送方向の用紙長が長い長尺用紙に対して画像データに基づいて画像形成する画像形成装置を制御する画像形成制御プログラムであって、前記画像データを記憶するページメモリ、前記ページメモリから読み出される画像データに基づいて前記長尺用紙に対して画像形成を実行する画像形成部、所定のサイズの前記画像データをページ単位で扱って、前記ページ単位内で前記搬送方向に複数の画像を繰り返す場合に、当該繰り返しの間に存在するページ内画像間隔と、前記ページ単位の切り替わりにおける先行ページの後尾画像と後続ページの先頭画像との間のページ準備処理で発生するページ間画像間隔とが等しくなるように、前記後尾画像後の余白又は前記先頭画像前の余白の少なくとも一方を調整し、前記ページメモリに前記画像データを記憶させると共に前記画像データを読み出して前記画像形成部に供給する画像処理部、として前記画像形成装置のコンピュータを機能させることを特徴とする。
(2)以上の(1)において、前記画像処理部は、前記ページ単位内において前記搬送方向に複数の画像である場合には前記調整を行い、前記ページ単位内において前記搬送方向に単数の画像である場合には前記調整を行わない、ことを特徴とする。
(3)以上の(1)〜(2)において、画像処理部は、前記ページメモリに記憶させる前記画像データに画像回転処理を施す場合には、前記画像形成部に供給する際の前記画像データについて前記調整を実行する、ことを特徴とする。
(4)以上の(1)〜(3)において、前記画像処理部は、前記調整により前記余白を減じた量を加味して、前記長尺用紙に対して画像形成を行った作像距離を管理する、ことを特徴とする。
(5)以上の(1)〜(4)において、前記画像処理部は、前記画像に欠損を生じさせずに前記調整が可能であるかを前記ページ単位で確認し、確認された結果に応じて前記調整の実行の有無を切り替える、ことを特徴とする。
(6)以上の(1)〜(5)において、前記画像処理部は、前記画像に欠損を生じさせずに前記調整が可能であるかを前記ページ単位で確認し、前記画像形成部は、前記画像に欠損を生じさせずに前記調整が可能でないと確認されたページが存在する場合には、画像形成を実行しない、ことを特徴とする。
(7)以上の(5)〜(6)において、前記画像処理部は、画像形成の開始の指示に応じて前記確認と前記切り替えを行う、ことを特徴とする。
(8)以上の(1)〜(7)において、前記画像処理部は、前記ページ単位の前記画像データが前記ページメモリに入力された後に前記調整を行う、ことを特徴とする。
(9)以上の(1)〜(7)において、前記搬送方向を副走査方向、副走査方向に直交する方向を主走査方向とした場合、前記画像処理部は、前記ページ単位の前記画像データの主走査方向と副走査方向とのそれぞれに前記調整を行った後に、調整された前記ページ単位の前記画像データを前記ページメモリに入力する、ことを特徴とする。
(10)以上の(1)〜(9)において、前記画像処理部は、先頭ページの先端と最終ページの後端の少なくとも一方については前記調整を行わない、ことを特徴とする。
本発明の一側面が反映された画像形成装置及び画像形成システム並びに画像形成制御プログラムによると、以下のような効果が得られる。
(1)定型サイズの用紙よりも搬送方向の用紙長が長い長尺用紙に対して画像データに基づいて画像形成する際に、ページ単位内で搬送方向に複数の画像を繰り返す場合に、当該繰り返しの間に存在するページ内画像間隔と、ページ単位の切り替わりにおける先行ページの後尾画像と後続ページの先頭画像との間のページ準備処理で発生するページ間画像間隔とが等しくなるように、後尾画像後の余白又は先頭画像前の余白の少なくとも一方を調整する。
すなわち、プリンタのページ切り替え時に画像間隔が存在する場合にも、ページ切り替え時に発生する画像間隔に合わせて原稿データをユーザが準備することなく、長尺用紙に一定周期の画像を出力することが可能になる。
(2)以上の(1)において、ページ単位内において搬送方向に複数の画像である場合には調整を行い、ページ単位内において搬送方向に単数の画像である場合には調整を行わないことで、プリンタのページ切り替え時に画像間隔が存在する場合にも、ページ切り替え時に発生する画像間隔に合わせて原稿データをユーザが準備することなく、長尺用紙に一定周期の画像を適切に出力することが可能になる。
(3)以上の(1)〜(2)において、ページメモリに記憶させる画像データに画像回転処理を施す場合には、画像形成部に供給する際の画像データについて調整を実行することにより、プリンタのページ切り替え時に画像間隔が存在する場合にも、ページ切り替え時に発生する画像間隔に合わせて原稿データをユーザが準備することなく、長尺用紙に一定周期の画像を適切に出力することが可能になる。
(4)以上の(1)〜(3)において、調整により余白を減じた量を加味して、長尺用紙に対して画像形成を行った作像距離を管理することにより、長尺用紙に一定周期の画像を出力することが可能であり、その際の画像形成のカウントを適切に行うことができる。
(5)以上の(1)〜(4)において、画像に欠損を生じさせずに調整が可能であるかをページ単位で確認し、確認された結果に応じて調整の実行の有無を切り替えることにより、プリンタのページ切り替え時に画像間隔が存在する場合にも、ページ切り替え時に発生する画像間隔に合わせて原稿データをユーザが準備することなく、適切な状態で、長尺用紙に一定周期の画像を出力することが可能になる。
(6)以上の(1)〜(5)において、画像に欠損を生じさせずに調整が可能であるかをページ単位で確認し、画像形成部は、画像に欠損を生じさせずに調整が可能でないと確認されたページが存在する場合には、画像形成を実行しないことにより、プリンタのページ切り替え時に画像間隔が存在する場合にも、ページ切り替え時に発生する画像間隔に合わせて原稿データをユーザが準備することなく、適切な状態で、長尺用紙に一定周期の画像を出力することが可能になる。
(7)以上の(5)〜(6)において、画像形成の開始の指示に応じて確認と切り替えを行うことにより、プリンタのページ切り替え時に画像間隔が存在する場合にも、ページ切り替え時に発生する画像間隔に合わせて原稿データをユーザが準備することなく、画像形成の追加があった場合であっても、適切な状態で、長尺用紙に一定周期の画像を出力することが可能になる。
(8)以上の(1)〜(7)において、ページ単位の画像データがページメモリに入力された後に調整を行うことにより、プリンタのページ切り替え時に画像間隔が存在する場合にも、ページ切り替え時に発生する画像間隔に合わせて原稿データをユーザが準備することなく、適切な状態で、長尺用紙に一定周期の画像を出力することが可能になる。
(9)以上の(1)〜(7)において、ページ単位の画像データの主走査方向と副走査方向とのそれぞれに調整を行った後に、調整されたページ単位の画像データをページメモリに入力することにより、プリンタのページ切り替え時に画像間隔が存在する場合にも、ページ切り替え時に発生する画像間隔に合わせて原稿データをユーザが準備することなく、適切な状態で、長尺用紙に一定周期の画像を出力することが可能になる。また、主走査方向と副走査方向とのそれぞれで調整を行っているため、画像の90度や270度の回転処理をする場合であっても、適切な状態で、長尺用紙に一定周期の画像を出力することが可能になる。
(10)以上の(1)〜(9)において、先頭ページの先端と最終ページの後端の少なくとも一方については調整を行わないことにより、プリンタのページ切り替え時に画像間隔が存在する場合にも、ページ切り替え時に発生する画像間隔に合わせて原稿データをユーザが準備することなく、無駄のない効率的な状態で、長尺用紙に一定周期の画像を出力することが可能になる。
本発明の実施形態の画像形成システムの構成を示す構成図である。 本発明の実施形態の画像形成システムの構成を示す構成図である。 本発明の実施形態の画像形成システムの構成を示す構成図である。 本発明の実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の画像形成の様子を模式的に示す説明図である。 本発明の実施形態の画像形成の様子を模式的に示す説明図である。 本発明の実施形態の画像形成の様子を模式的に示す説明図である。 本発明の実施形態の画像形成の様子を模式的に示す説明図である。
以下、図面を参照して、画像形成装置及び画像形成システム並びに画像形成制御プログラムにおいて、ロール状の長尺用紙を用いた画像形成を効率良く実行する実施形態を詳細に説明する。なお、画像形成装置100や画像形成システムの動作が画像形成制御方法である。また、画像形成装置100や画像形成システム1の動作を制御する制御部101の制御は、画像形成制御プログラムに基づいて行われる。
〔画像形成システムの構成〕
ここで、給紙装置50と画像形成装置100と排紙装置200とがセットされた画像形成システム1の構成例を、図1と図2に基づいて詳細に説明する。
なお、給紙装置50と画像形成装置100と排紙装置200とがセットされた画像形成システム1は、画像形成システムの一例を示しており、図示されない他の後処理装置などが接続されていても良い。
給紙装置50は、制御部51と、通信部52と、給紙部55と、給紙調整部56と、搬送部58と、センサ59と、を備えて構成されている。制御部51は、後述する制御部101の指示に基づいて、給紙装置50内の各部を制御する。通信部52は、セットされている画像形成装置100等の他の装置と通信する。給紙部55は、用紙ロールから長尺用紙を画像形成装置100に向けて給紙する。給紙調整部56は、給紙部55から給紙される用紙の張り具合や弛み具合を調整しつつ、搬送速度の変動を吸収する。搬送部58は、給紙装置50内で用紙を搬送する。センサ59は、用紙搬送に関して各種状態を検知する。
画像形成装置100は、制御部101と、通信部102と、プリントコントローラ103と、記憶部104と、操作表示部105と、画像形成搬送部107と、センサ109と、原稿読取部110と、RIP処理部120と、データ記憶部130と、画像処理部140と、画像形成部150と、定着部160と、を備えて構成されている。
制御部101は、画像形成装置100内の各部を制御する。通信部102は、セットされている他の装置(外部機器や給紙装置50や排紙装置200等)と通信する。プリントコントローラ103は、外部機器からページ記述言語で記述されたジョブデータを受信して必要に応じて記憶する。記憶部104は、各種設定を記憶する。操作表示部105は、利用者による操作入力の受け付けと画像形成装置100の状態表示とを行う。画像形成搬送部107は、装置内で用紙を搬送する。センサ109は、画像形成と用紙搬送に関して各種状態を検知する。原稿読取部110は、撮像素子により原稿の画像を読み取って原稿画像データを生成する。
RIP処理部120は、プリントコントローラ103が受信したページ記述言語で記述されたRIP処理前のジョブデータに対してRIP処理を実行し、画像形成可能なビットマップ形式の画像データに変換する。データ記憶部130は、画像形成する際の画像データや各種データを記憶する。なお、データ記憶部130は、画像データを受け入れる読込用画像メモリと、受け入れた画像データを画像形成用に出力するプリント用画像メモリと、を備えて構成されている。画像処理部140は、画像形成に必要な各種画像処理を実行する。画像形成部150は、画像形成命令と、データ記憶部130内のプリント用画像メモリに格納された画像データとに基づいて用紙上に画像を形成する。定着部160は、用紙上に形成されたトナーによる画像を熱と圧力とで安定させる。
排紙装置200は、制御部201と、通信部202と、切断部203と、排紙調整部205と、搬送部206と、排紙部208と、センサ209と、を備えて構成されている。制御部201は、制御部101の制御に基づいて、排紙装置200内の各部を制御する。通信部202は、セットされている画像形成装置100等の他の装置と通信する。切断部203は、所定位置で長尺用紙を切断する。排紙調整部205は、画像形成装置100から排紙される用紙の張り具合を調整しつつ搬送速度の変動を吸収する。搬送部206は、排紙装置200内で用紙を搬送する。排紙部208は、画像形成装置100からの長尺用紙をロール形状に巻き取りつつ、用紙ロールとして排紙する。センサ209は、用紙搬送に関して各種状態を検知する。
以上の画像形成システム1、画像形成装置100において、画像形成部150で用紙上において第1方向の画像形成を、第1方向と直交する第2方向(用紙搬送方向)に繰り返すことで、2次元の画像形成を実行している。従って、本実施形態では、この第1方向を主走査方向、第2方向を副走査方向と定義する。
また、以上の画像形成装置100において、入力画像のサイズに下限がある製品が存在しており、印刷したい画像が最小サイズに満たない場合には、プリントコントローラ103において、画像(図7(a)参照)を1ページ内にリピートする原稿データ(図7(b)参照)を作成する。
また、図1と図2では、給紙装置50,画像形成装置100,排紙装置200による画像形成システムとして、長尺用紙を扱う場合を具体例として示している。ここで、長尺用紙とは、定型サイズの用紙よりも搬送方向の用紙長が長い用紙を意味している。また、図2において、画像形成部150として複数色で画像形成を行うものを示しているが、これに限定されず、モノクロの画像形成を行う画像形成部150であっても良い。なお、給紙や画像形成や排紙に関しては各種の構造が考えられるため、図1〜図2では一例を示しており、この具体例に示される構成や形態に限定されるものではない。
図3は本実施形態の特徴的動作を実行する部位の構成を示している。ここで、データ記憶部130は、ページ単位の画像データとしての原稿データを扱うページメモリ130pmを備えて構成される。また、画像処理部140は、ページメモリ130pmの入出力を制御し、各種画像処理を実行するメモリASIC140maを備えて構成される。また、画像形成部150は、画像形成時の各種処理を実行するプリントASIC150pa、画像形成時を実行するプリントエンジン150pe、を備えて構成される。
なお、以上の画像形成装置100は、A4サイズなどの定型サイズのカット紙を前提とする画像形成装置をベースにして開発された長尺用紙用画像形成装置であり、ページ単位の切り替わりにおいてページ間画像間隔と呼ばれる画像形成が一時的に停止する画像間隔が存在する。これは、カット紙を前提とするASIC等の画像処理ハードウェアが想定する転写紙長が、長尺用紙の長さに満たないことに起因する。ここで、ページ切り替えではASICに次ページ設定を行うソフト処理が必要であり、ソフト処理期間は画像形成が停止することになる。そして、この画像形成停止期間中も長尺用紙の搬送は続くため、停止期間が空白として出力物上に現れることになる。
〔実施形態の動作〕
以下、図4〜図6のフローチャート、図7以降の各種説明図を用いて、本実施形態の動作説明を行う。ここで、図4はメイン動作を示すフローチャート、図5と図6はメイン動作における一部の詳細動作のサブルーチンを示すフローチャートである。
図外の情報処理装置において、面付けソフトや画像エディタなどを用いて、画像形成装置100における下限サイズ以上の画像サイズにするため、画像形成しようとする元の画像(図7(a))をリピートさせたページ単位の原稿データpg(図7(b))が所定ページ数分作成される(図4中のステップS100)。
なお、元の画像において、副走査方向(長尺用紙を搬送しつつ画像を形成していく方向)先端と後端とにそれぞれαの余白が存在しているとする。また、原稿データにおいて、副走査方向先端と後端それぞれにαの余白が存在し、ページ内のリピートされる画像間には2α(=α+α)の余白が存在している。この原稿データについては、通常通りの単純なリピートであり、特別な調整(トリミング)は必要とされない。
そして、このような所定ページ数分の原稿データpgはページ記述言語で記述された状態で、外部の情報処理装置から画像形成装置100のプリントコントローラ103に入力される(図4中のステップS100)。
画像形成装置100では、プリントコントローラ103に入力された所定ページ数分の原稿データについて、RIP処理部120がRIP処理を実行し、画像形成可能なビットマップ形式の原稿データに変換する。
なお、プリントコントローラ103は、以上のRIP処理と並行して、所定ページ数分の原稿データの各ページについて、上下左右に余白が存在しているかを確認する(図4中のステップS101)。この余白確認(図4中のステップS101)については、図5と図6のフローチャートに示されるサブルーチン(余白確認(1)、余白確認(2))を参照する。
まず、プリントコントローラ103は、余白確認(1)を行う原稿データについて、着目ページをm,初期ページを1,最終頁をM,インクリメント単位を1と設定して(図5中のステップS201)、mページ目の画像の原稿データを入力する(図5中のステップS202)。なお、以下の説明では、各ページ毎に余白確認を行うため、各ページのRIP処理と並行して行うことが望ましい。
ここで、プリントコントローラ103は、mページ目の原稿データの上部に余白が存在しているかを確認する(図5中のステップS203)。余白が存在していれば(図5中のステップS203でYES)、mページ目の原稿データに上部余白ありと原稿データの属性情報に記録する(図5中のステップS204)。また、プリントコントローラ103は、mページ目の原稿データの下部に余白が存在しているかを確認する(図5中のステップS205)。余白が存在していれば(図5中のステップS205でYES)、mページ目の原稿データに下部余白ありと原稿データの属性情報に記録する(図5中のステップS206)。また、プリントコントローラ103は、mページ目の原稿データの左部に余白が存在しているかを確認する(図5中のステップS207)。余白が存在していれば(図5中のステップS207でYES)、mページ目の原稿データに左部余白ありと原稿データの属性情報に記録する(図5中のステップS208)。また、プリントコントローラ103は、mページ目の原稿データの右部に余白が存在しているかを確認する(図5中のステップS209)。余白が存在していれば(図5中のステップS209でYES)、mページ目の原稿データに右部余白ありと原稿データの属性情報に記録する(図5中のステップS210)。プリントコントローラ103は、以上のようにして原稿データについて最終Mページまで余白確認(1)を行って、原稿データの属性情報を記録する(図5中のステップS211)。
また、プリントコントローラ103は、以上の余白確認(1)がなされた原稿データの各ページについて、プリント時における画像の回転に応じて、調整すべき位置に余白が存在するか、余白確認(2)を実行する。
まず、プリントコントローラ103は、余白確認(2)を行う原稿データについて、着目ページをm,初期ページを1,最終頁をM,インクリメント単位を1と設定して(図6中のステップS301)、余白確認(1)で得られたmページ目の原稿データの属性情報を参照する(図6中のステップS302)。
プリントコントローラ103は、mページ目の原稿データが調整対象であるかを確認する(図6中のステップS303)。後述するように調整対象とならない原稿データも存在するが、そのような調整対象とならないmページ目の原稿データについては(図6中のステップS303でNO)、何もせずに処理を終了する(図6中のリターン)。
プリントコントローラ103は、原稿データが調整対象であれば(図6中のステップS303でYES)、プリント時に画像回転を行う回転角の指定を確認する(図6中のステップS304)。
回転角が0度(回転なし)か180度(上下回転)であれば(図6中のステップS304で0度/180度)、原稿データの主走査方向と副走査方向とが画像形成時に入れ替わることはないため、上下に余白が存在すれば(図6中のステップS305でYES)、mページ目の処理を終了し、上下に余白が存在しなければ(図6中のステップS305でNO)、プリントコントローラ103はmページ目の原稿データについて調整処理除外又は警告報知の設定を属性情報に付加する(図6中のステップS307)。
回転角が90度か270度(横回転)であれば(図6中のステップS304で90度/270度)、原稿データの主走査方向と副走査方向とが画像形成時に入れ替わるため、左右に余白が存在すれば(図6中のステップS306でYES)、mページ目の処理を終了し、左右に余白が存在しなければ(図6中のステップS306でNO)、プリントコントローラ103はmページ目の原稿データについて調整処理除外又は警告報知の設定を属性情報に付加する(図6中のステップS307)。
プリントコントローラ103は、以上のようにして原稿データについて最終Mページまで余白確認(2)を行って、メインフローチャートでの余白確認(図4中のステップS101)を完了する。なお、余白確認(1)と余白確認(2)とは独立して行うのではなく、同一のmページについて並行して行うようにしても良い。
以上のようにして、ビットマップ形式に変換され、余白確認(1)及び余白確認(2)がなされた所定ページ数分の原稿データは、属性情報と共に、データ記憶部130内のページメモリ130pmに格納される。
以下、画像処理部140は、データ記憶部130に格納された所定ページ数分の原稿データについて、以下のように余白調整を行って画像形成を実行する。
まず、画像処理部140は、余白調整と画像形成を行う原稿データについて、着目ページをm,初期ページを1,最終頁をM,インクリメント単位を1と設定して(図4中のステップS102)、mページ目の原稿データが調整対象であるかを確認する(図4中のステップS103)。
後述するように調整対象とならない原稿データも存在するが、そのような調整対象とならないmページ目の原稿データについては(図4中のステップS103でNO)、画像処理部140は余白調整を実行せずに原稿データをデータ記憶部130から読み出して画像形成部150に供給する(図4中のステップS105)。
また、画像処理部140は、余白調整しない原稿データの画像サイズを作像距離として制御部101に通知する。作像距離の通知を受けた制御部101は、各ページの原稿データの作像距離を積算し、部品交換や課金のための用紙使用量を算出する(図4中のステップS106)。
画像形成部150は、余白調整されずに画像処理部140から送られた原稿データに基づいて、mページ目の画像を長尺用紙上に形成する(図4中のステップS110)。
調整対象となっているmページ目の原稿データについて(図4中のステップS103でYES)、回転角が0度(回転なし)か180度(上下回転)であれば(図4中のステップS103で0度/180度)、原稿データのページ内画像間隔と、ページ単位の切り替わりにおける先行ページの後尾画像と後続ページの先頭画像との間のページ準備処理で発生するページ間画像間隔とが等しくなるように、後尾画像後の余白又は先頭画像前の余白の少なくとも一方を調整する(図4中のステップS107)。
調整対象となっているmページ目の原稿データについて(図4中のステップS103でYES)、回転角が90度か270度(横回転)であれば(図4中のステップS103で90度/270度)、原稿データのページ内画像間隔と、ページ単位の切り替わりにおける先行ページの後尾画像と後続ページの先頭画像との間のページ準備処理で発生するページ間画像間隔とが等しくなるように、側端の余白の少なくとも一方を調整する(図4中のステップS108)。
なお、余白調整(図4中のステップS107、S108)については、フローチャートの動作説明の後に、図示しつつ詳細に説明を行う。
また、画像処理部140は、余白調整した調整後の原稿データの画像サイズを作像距離として制御部101に通知する。作像距離の通知を受けた制御部101は、各ページの原稿データの作像距離を積算し、部品交換や課金のための用紙使用量を算出する(図4中のステップS109)。
そして、画像処理部140は、以上のように余白調整をしたmページ目の原稿データについて(図4中のステップS107、S108)、画像形成部150に供給する。画像形成部150は、余白調整された状態で画像処理部140から送られた原稿データに基づいて、mページ目の画像を長尺用紙上に形成する(図4中のステップS110)。
以上のように、画像処理部140は、データ記憶部130に格納された所定ページ数分の原稿データについて、1ページ目から最終のMページ目に至るまで、調整対象有無や回転角に応じて必要な余白調整を実行する。そして、画像形成部150は、画像処理部140から送られた所定ページ数分の1ページ目から最終のMページ目に至る原稿データに基づいて長尺用紙上に画像を形成する。
〔余白調整の詳細(1)〕
以下、図7を参照して、余白及び余白調整について説明する。なお、ここでは画像の回転は0度又は180度であると仮定して説明を行う。
図7(a)は元になる画像データであり、副走査方向の先端(上)と後端(下)とにそれぞれαの余白が存在している。
図7(b)は面付けソフトや画像エディタなどを用いて画像(図7(a))を1ページ内にリピートさせた原稿データであり、副走査方向先端と後端それぞれにαの余白が存在し、ページ内のリピートされる画像間には2α(=α+α)の余白(ページ内画像間隔)が存在している。
図7(c)はページ処理による停止期間が生じない理想的な状態で長尺用紙PLに印刷された様子を示し、ページ内画像間隔とページ間画像間隔とは共に2αになっている。このため、印刷された長尺用紙について、ダイカッターなどの後処理機を用いて一定周期で断裁することができる。
図7(d)はページ処理による停止期間βが生じる画像形成装置100により、本実施形態を適用しない従来の状態で長尺用紙PLに印刷された様子を示し、ページ内画像間隔は2α、ページ間画像間隔は2α+βになっている。このため、印刷された長尺用紙について、ダイカッターなどの後処理機を用いて一定周期で断裁することがでない。
図8(a)は図7(d)と同じ従来の状態で長尺用紙PLに印刷された様子を示している。一方、図8(b)では、本実施形態を適用して長尺用紙PLに印刷された様子を示している。ここで、ページ単位の切り替わりにおける先行ページの後尾画像と後続ページの先頭画像との間のページ準備処理で発生するページ間画像間隔が、原稿データのページ内画像間隔2αと等しくなるようにするため、あるページの後尾画像後の余白αから停止期間βの半分のβ/2を減じると共に、次のページの先頭画像前の余白αから停止期間βの半分のβ/2を減じている。この結果、ページ間画像間隔は2(α−β/2)+β、すなわち2αになり、原稿データのページ内画像間隔2αと等しくなっている。すなわち、ページ内画像間隔とページ間画像間隔とは共に2αになっており、印刷された長尺用紙PLについて、ダイカッターなどの後処理機を用いて一定周期で断裁することが可能になる。
これにより、原稿データをユーザが手動で加工するケースと同様の印刷物を自動的に得ることができる。すなわち、ユーザはページ間画像間隔の有無(ページ内画像間隔とページ間画像間隔との違い)を気にせずに原稿データを作成できるため、画像形成装置で長尺用紙を使用する際の利便性が向上する。
また、画像回転が90度又は270度の場合は、元画像の左右の側が原稿データにおいて副走査方向に位置するため、以上の説明と同様に、原稿データにおいて副走査方向に位置する元画像の左右の側の余白を調整すれば良い。なお、図7(a)では、原稿データの先端と後端の余白量は共にαとした具体例を示しているが、先端と後端の余白量は異なっていてもよい。
〔余白調整の詳細(2)〕
図9は、調整すべき余白が存在しない画像の場合の状態を示している。ここで、ページ単位の原稿データ(図9(a))において、リピートされた各画像間に余白が存在しておらず、ページ内画像間隔がゼロである。
そして、図9(b)は、長尺用紙PLに印刷された状態で、上述したページ単位の切り替えにおける停止期間βによる画像間隔が存在する。ここで、画像周囲に余白が存在しないため、停止期間βを削減するためには、画像そのものに欠損を生じさせる必要がある。従って、この場合には、プリントコントローラ103が属性情報に付加した調整処理除外又は警告報知の設定に応じて、画像処理部140は調整処理を実行せず、制御部101は画像形成を停止させるか、あるいは、操作表示部105において警告を報知する。
この場合、操作表示部105における警告報知を受けたユーザは、該当するジョブのプリントを停止させるか、あるいは、一定周期的の断裁をあきらめて調整無しのプリントを実行するか、または、一定周期の断裁を重視して画像に欠損を生じさせる調整を実行するか、いずれかを選択することが可能である。
〔余白調整の詳細(3)〕
図10は、調整すべきでない画像の様子を示している。ここで、元の画像データと原稿データとが共に図10(a)のように1つの画像であるとする。この場合、図10(b)のように、長尺用紙PLに印刷された状態において、ページ内画像間隔は存在せず、停止期間βによるページ間画像間隔のみが存在している。このため、停止期間βが存在していたとしても、印刷された長尺用紙PLについて、ダイカッターなどの後処理機を用いて一定周期で断裁することができる。従って、この場合には、余白を調整する必要がない。
〔その他の実施形態(1)〕
なお、図8(b)では、各ページにおいて、後尾画像後の余白αから停止期間βの半分のβ/2を減じると共に、先頭画像前の余白αから停止期間βの半分のβ/2を減じている。この代わりに、各ページにおいて、後尾画像後の余白α又は先頭画像前の余白αのいずれか一方から、停止期間βを減じるようにしても良い。
また、後尾画像後の余白に対する調整量と先頭画像前の余白に対する調整量とを異なる量にして、これらの合計により停止期間βを減じるようにしても良い。
すなわち、ページ内画像間隔とページ間画像間隔とが等しくなるように、後尾画像後の余白又は先頭画像前の余白の少なくとも一方を調整することが重要である。
〔その他の実施形態(2)〕
なお、以上の調整としては、停止期間に応じて余白を減じるトリミングであったが、トリミングに限定されるものではなく、トリミングとは逆に余白を付加する手法を用いることも可能である。図7(b)では、画像データの先端と後端に余白が付加されているとしたが、余白が付加されていない場合は、あるページの後尾画像後と次のページの先頭画像前に、合計2α−βの余白を付加することでページ内画像間隔とページ間画像間隔とを等しくすることも可能である。また、トリミングと余白の付加を組み合わせて、あるページの後尾画像後はトリミングし次のページの先頭画像前は余白を付加する、とすることでページ内画像間隔とページ間画像間隔を等しくすることも可能である。
また、別の手法としては、ページ内画像間隔とページ間画像間隔とが等しくなるように、各画像の配置を移動させる手法を用いることも可能である。
〔その他の実施形態(3)〕
なお、以上の余白調整や回転は、データ記憶部130に格納された原稿データを画像処理部140が読み出す際に、画像処理部140内で行うとして説明した。この場合、画像処理部140内のメモリASIC140maが余白調整や回転を行う。
そして、余白調整や回転については、これに限定されるものではない。例えば、画像形成部150内のプリントASIC150paが余白調整や回転を実行するようにしても良い。
〔その他の実施形態(4)〕
なお、以上の余白調整や回転は、データ記憶部130に格納された原稿データを画像処理部140が読み出す際に、画像処理部140内のメモリASIC140maが余白調整を行うとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、原稿データをデータ記憶部130に格納する以前に同様の処理(余白調整)を画像処理部140又はプリントコントローラ103により予め行うことも可能である。この場合、データ記憶部130から原稿データを読み出す際に余白調整が不要になる。但し、事前に余白調整を実行し、後に回転処理が入ることを想定した場合、90度や270度の回転処理が実行されると、原稿データの主走査方向と副走査方向とが入れ替わることになる。従って、事前の余白調整の場合には、原稿データの主走査方向及び副走査方向の両方に余白調整を施す必要がある。
〔その他の実施形態(5)〕
画像形成装置100では、感光体などの部品ごとに作像距離の使用上限が設定されており、上限を超えた部品を交換する必要がある。カット紙を前提とする画像形成装置では、作像距離は転写紙副走査サイズと枚数で計算される。一方、長尺用紙に対して作像する場合は、原稿データ副走査方向サイズとページ数とで決定されることが一般的である。
以上の実施形態では、原稿データの先端又は後端をトリミングすることにより調整してプリントしているため、実際の作像距離は原稿画像副走査方向サイズ×ページ数よりも、画像間隔分だけ小さくなっている。
よって、以上の作像距離の積算(図4中のステップS106、S109)では、実際の作像距離が短くなる分だけ部品の駆動距離を短くカウントを行うことで、部品の寿命を正確に管理することができる。また、部品寿命以外にも、作像距離を用いて算出される数値は画像間隔分だけ少なくカウントする。例えば、課金カウントもこれに含まれる。これにより、作像距離に関連するカウントを適切に行うことができる。
〔その他の実施形態(6)〕
以上の各実施形態では、ページ内画像間隔とページ間画像間隔とを等しく調整することを特徴としている。このため、先頭ページの先端余白と最終ページの後端余白とについては調整を行う必要がない。従って、先頭ページの先端余白と最終ページの後端余白との少なくとも一方については調整を行わないようにする。更に望ましくは、先頭ページの先端余白と最終ページの後端余白との両方について調整を行わないようにする。これにより、無駄のない効率的な状態の動作が可能になる。
50 給紙装置
100 画像形成装置
101 制御部
102 通信部
103 プリントコントローラ
104 記憶部
105 操作表示部
107 搬送部
109 センサ
110 原稿読取部
120 RIP処理部
130 データ記憶部
140 画像処理部
150 画像形成部
160 定着部
200 排紙装置

Claims (12)

  1. 定型サイズの用紙よりも搬送方向の用紙長が長い長尺用紙に対して画像データに基づいて画像形成する画像形成装置であって、
    前記画像データを記憶するページメモリと、
    前記ページメモリから読み出される画像データに基づいて前記長尺用紙に対して画像形成を実行する画像形成部と、
    前記ページメモリに前記画像データを記憶させると共に前記画像データを読み出して前記画像形成部に供給する画像処理部と、
    を備えて構成されており、
    前記画像処理部は、
    所定のサイズの前記画像データをページ単位で扱って、前記ページ単位内で前記搬送方向に複数の画像を繰り返す場合に、当該繰り返しの間に存在するページ内画像間隔と、前記ページ単位の切り替わりにおける先行ページの後尾画像と後続ページの先頭画像との間のページ準備処理で発生するページ間画像間隔とが等しくなるように、前記後尾画像後の余白又は前記先頭画像前の余白の少なくとも一方を調整する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像処理部は、
    前記ページ単位内において前記搬送方向に複数の画像である場合には前記調整を行い、
    前記ページ単位内において前記搬送方向に単数の画像である場合には前記調整を行わない、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 画像処理部は、前記ページメモリに記憶させる前記画像データに画像回転処理を施す場合には、前記画像形成部に供給する際の前記画像データについて前記調整を実行する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像処理部は、前記調整により前記余白を減じた量を加味して、前記長尺用紙に対して画像形成を行った作像距離を管理する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像処理部は、前記画像に欠損を生じさせずに前記調整が可能であるかを前記ページ単位で確認し、確認された結果に応じて前記調整の実行の有無を切り替える、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像処理部は、前記画像に欠損を生じさせずに前記調整が可能であるかを前記ページ単位で確認し、
    前記画像形成部は、前記画像に欠損を生じさせずに前記調整が可能でないと確認されたページが存在する場合には、画像形成を実行しない、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像処理部は、画像形成の開始の指示に応じて前記確認と前記切り替えを行う、
    ことを特徴とする請求項5乃至請求項6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記画像処理部は、前記ページ単位の前記画像データが前記ページメモリに入力された後に前記調整を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記搬送方向を副走査方向、副走査方向に直交する方向を主走査方向とした場合、
    前記画像処理部は、前記ページ単位の前記画像データの主走査方向と副走査方向とのそれぞれに前記調整を行った後に、調整された前記ページ単位の前記画像データを前記ページメモリに入力する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記画像処理部は、先頭ページの先端と最終ページの後端の少なくとも一方については前記調整を行わない、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 定型サイズの用紙よりも搬送方向の用紙長が長い長尺用紙を給紙する給紙装置と、
    前記給紙装置により給紙される前記長尺用紙に対して画像データに基づいて画像形成する請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の画像形成装置と、
    前記画像形成装置により画像形成された前記長尺用紙を排紙する排紙装置と、
    を有する画像形成システム。
  12. 定型サイズの用紙よりも搬送方向の用紙長が長い長尺用紙に対して画像データに基づいて画像形成する画像形成装置を制御する画像形成制御プログラムであって、
    前記画像データを記憶するページメモリ、
    前記ページメモリから読み出される画像データに基づいて前記長尺用紙に対して画像形成を実行する画像形成部、
    所定のサイズの前記画像データをページ単位で扱って、前記ページ単位内で前記搬送方向に複数の画像を繰り返す場合に、当該繰り返しの間に存在するページ内画像間隔と、前記ページ単位の切り替わりにおける先行ページの後尾画像と後続ページの先頭画像との間のページ準備処理で発生するページ間画像間隔とが等しくなるように、前記後尾画像後の余白又は前記先頭画像前の余白の少なくとも一方を調整し、前記ページメモリに前記画像データを記憶させると共に前記画像データを読み出して前記画像形成部に供給する画像処理部、
    として前記画像形成装置のコンピュータを機能させることを特徴とする画像形成制御プログラム。
JP2016145538A 2016-07-25 2016-07-25 画像形成装置及び画像形成システム並びに画像形成制御プログラム Active JP6729130B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016145538A JP6729130B2 (ja) 2016-07-25 2016-07-25 画像形成装置及び画像形成システム並びに画像形成制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016145538A JP6729130B2 (ja) 2016-07-25 2016-07-25 画像形成装置及び画像形成システム並びに画像形成制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018015911A true JP2018015911A (ja) 2018-02-01
JP6729130B2 JP6729130B2 (ja) 2020-07-22

Family

ID=61081104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016145538A Active JP6729130B2 (ja) 2016-07-25 2016-07-25 画像形成装置及び画像形成システム並びに画像形成制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6729130B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004044855A1 (en) * 2002-11-06 2004-05-27 Axiohm Transaction Solutions, Inc. Predefined field command structure for point of sale printer
JP2006011132A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2013180489A (ja) * 2012-03-01 2013-09-12 Seiko Epson Corp 印刷装置、及び、印刷方法
JP2015189078A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 コニカミノルタ株式会社 画像形成システム
JP2016007707A (ja) * 2014-06-20 2016-01-18 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、画像印刷方法および画像印刷制御プログラム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004044855A1 (en) * 2002-11-06 2004-05-27 Axiohm Transaction Solutions, Inc. Predefined field command structure for point of sale printer
JP2006011132A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2013180489A (ja) * 2012-03-01 2013-09-12 Seiko Epson Corp 印刷装置、及び、印刷方法
JP2015189078A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 コニカミノルタ株式会社 画像形成システム
JP2016007707A (ja) * 2014-06-20 2016-01-18 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、画像印刷方法および画像印刷制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6729130B2 (ja) 2020-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9487035B2 (en) Printing apparatus, control method, and non-transitory storage medium
US9183472B2 (en) Control apparatus, control method, and non-transitory computer-readable storage medium
US9272544B2 (en) Control apparatus, control method, and storage medium
JP6052516B2 (ja) 画像形成装置、画像印刷方法および画像印刷制御プログラム
US20160092147A1 (en) Printing system, printing apparatus, and control method for the printing system
US9471855B2 (en) Printing apparatus, control method, and non-transitory storage medium
US9342765B2 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP6242094B2 (ja) 印刷制御装置、印刷制御方法、およびプログラム
JP2011062954A (ja) 画像形成装置、印刷装置およびプログラム
JP2011046154A (ja) 画像処理装置、印刷システム及びプログラム
JP2018118417A (ja) 画像形成システム及び画像形成装置並びに画像形成制御プログラム
JP2008023754A (ja) シート後処理装置
JP6729130B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成システム並びに画像形成制御プログラム
JP6428751B2 (ja) 画像形成装置、画像印刷方法および画像印刷制御プログラム
JP2019144928A (ja) 印刷データ生成装置、印刷データ生成方法、および印刷データ生成プログラム
JP2019098666A (ja) 印刷制御装置及びプログラム
JP6459469B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成システム並びに画像形成制御プログラム
JP2019046395A (ja) 印刷制御装置、印刷制御方法、および印刷制御プログラム
US8641030B2 (en) Control apparatus for controlling stapling and image forming apparatus for controlling stapling
JP6696254B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、制御プログラムおよび画像形成管理装置
JP2019119087A (ja) 画像形成装置、制御装置、画像形成装置における制御方法、及びプログラム
US11535043B2 (en) Image forming apparatus
JP2017161597A (ja) 画像形成装置及び画像形成制御方法
US20200019106A1 (en) Image forming apparatus and recording medium
JP2022155907A (ja) プログラムおよびプリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20180720

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180720

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200310

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6729130

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150