JP2013180489A - 印刷装置、及び、印刷方法 - Google Patents

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智裕 湯田
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Abstract

【課題】複数の印刷ジョブが送信された場合であっても、スループットを落とすことなく印刷を行うこと。
【解決手段】移動方向に移動して印刷媒体にインクを噴射する印刷動作を行うヘッドと、前記移動方向と交差する交差方向に、ロール体から供給される前記印刷媒体を搬送する搬送動作を行う搬送部と、前記印刷動作と前記搬送動作を制御し、前記搬送動作を行った後に前記印刷動作を行うことを繰り返し行うことにより通常送り印刷を行わせる制御部と、を備え、前記制御部は、前記印刷媒体上で第1のページを構成するデータと、前記第1のページの次のページである第2のページを構成するデータと、を受け取り、前記第1のページにおける前記通常送り印刷を行わせつつ、前記第1のページと前記第2のページの境目における印刷動作において、前記第1のページの後端部と前記第2のページの先端部を印刷させる、印刷装置。
【選択図】図8

Description

本発明は、印刷装置、及び、印刷方法に関する。
媒体を搬送方向に断続的に搬送させ、搬送方向と交差する方向にヘッドを移動させつつインクを噴射して印刷を行うインクジェットプリンターが利用されている。このようなプリンターの中には、ロール紙から用紙を供給することができるものがある。
特許文献1には、アプリケーションが一度の印刷処理で、単一ページのドキュメントしか印刷できない場合において、バナー印刷を行うことが示されている。
特開2004−213185号公報
ロール紙に印刷を行う際、複数の印刷のジョブがコンピューターから送信されることがある。プリンターは、ジョブ毎にデータを処理して印刷を行う。インクジェットプリンターにおける印刷では、先端部分と後端部分とこれらの中間部分の印刷が行われる。先端部分と後端部分の印刷では、媒体の搬送量が減らされたり、使用するノズル数が減らされたりすることで、形成するラスターラインが調整される。よって、先端印刷と後端印刷では印刷速度が遅くなり、スループットが低下する。しかしながら、複数の印刷ジョブが送信された場合であっても、スループットを低下させることなく印刷を行うことが望ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、複数の印刷ジョブが送信された場合であっても、スループットを低下させることなく印刷を行うことを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
移動方向に移動して印刷媒体にインクを噴射する印刷動作を行うヘッドと、
前記移動方向と交差する交差方向に、ロール体から供給される前記印刷媒体を搬送する搬送動作を行う搬送部と、
前記印刷動作と前記搬送動作を制御し、前記搬送動作を行った後に前記印刷動作を行うことを繰り返し行うことにより通常送り印刷を行わせる制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記印刷媒体上で第1のページを構成するデータと、前記第1のページの次のページである第2のページを構成するデータと、を受け取り、
前記第1のページにおける前記通常送り印刷を行わせつつ、前記第1のページと前記第2のページの境目における印刷動作において、前記第1のページの後端部と前記第2のページの先端部を印刷させる、印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本実施形態における印刷システム100のブロック図である。 本実施形態におけるインクジェットプリンター1の斜視図である。 本実施形態におけるインクジェットプリンター1の内部側面図である。 本実施形態におけるヘッド構成の説明図である。 図5A及び図5Bは、通常印刷の説明図である。 先端印刷及び後端印刷の説明図である。 参考例におけるヘッドと画像データとの関係の概念図である。 本実施形態におけるヘッドと画像データとの関係の概念図である。 参考例の縁なし印刷におけるカット位置の説明図である。 参考例の縁あり印刷におけるカット位置の説明図である。 本実施形態におけるカット位置を説明する図である。 本実施形態におけるカッター動作を説明するフローチャートである。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。すなわち、
移動方向に移動して印刷媒体にインクを噴射する印刷動作を行うヘッドと、
前記移動方向と交差する交差方向に、ロール体から供給される前記印刷媒体を搬送する搬送動作を行う搬送部と、
前記印刷動作と前記搬送動作を制御し、前記搬送動作を行った後に前記印刷動作を行うことを繰り返し行うことにより通常送り印刷を行わせる制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記印刷媒体上で第1のページを構成するデータと、前記第1のページの次のページである第2のページを構成するデータと、を受け取り、
前記第1のページにおける前記通常送り印刷を行わせつつ、前記第1のページと前記第2のページの境目における印刷動作において、前記第1のページの後端部と前記第2のページの先端部を印刷させる、印刷装置である。
このようにすることで、ロール体から供給される媒体に連続的に印刷を行う場合において、各ページの上端処理及び下端処理を行わせず通常送り印刷を行わせる。これにより、仮に、複数の印刷ジョブが送信された場合であっても、先端処理及び後端処理においてスループットを低下させることなく、印刷を行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記通常送り印刷において、前記ヘッドにおけるノズルピッチよりも距離の長い前記搬送動作が行われることが望ましい。
このようにすることで、第1のページの後端部と第2のページの先端部の印刷において、所謂先端処理及び後端処理を行わないようにして印刷を行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記移動方向に移動して前記第1のページと前記第2のページとの間をカットするカッター動作を行うカッターを備えることが望ましい。
このようにすることで、ロール体から連続的に供給される媒体をページ毎にカットすることができる。
また、前記制御部は、前記印刷媒体の搬送量が前記第1のページと前記第2のページとの間において前記カッター動作が可能なように前記搬送動作における搬送量を調整することが望ましい。
このようにすることで、印刷完了後の媒体を搬送方向と反対方向にバックフィードすることなく連続的に印刷をすることができる。
また、前記第1のページと前記第2のページの少なくともいずれか一方が縁なし印刷のときにおいて、前記第1のページと前記第2のページとの間を前記カッターがカットする動作は2回以上であることが望ましい。
このようにすることで、縁なし印刷のページの縁を確実にカットすることができる。
また、前記第1のページと前記次第2のページがともに縁あり印刷のときにおいて、前記第1のページと前記第2のページとの間を前記カッターがカットする動作は1回であることが望ましい。
このようにすることで、第1のページと第2のページが共に縁あり印刷で有る場合には、カッターでカットする動作を1回としてカット動作を最小限とすることができる。
また、前記第1のページを構成するデータは第1ジョブのデータとして送られ、前記第2のページを構成するデータは第2ジョブのデータとして送られ、前記制御部は、前記第1ジョブのデータと前記第2ジョブのデータとを1つのジョブとして再構成することが望ましい。
このようにすることで、適切に通常送り印刷を継続させつつ、第1のページと第2のページの境目における印刷動作において、第1のページの後端部と第2のページの先端部を印刷することができる。
また、本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項も明らかとなる。すなわち、
移動方向に移動して印刷媒体にインクを噴射する印刷動作と、
前記移動方向と交差する交差方向に、ロール体から供給される前記印刷媒体を搬送する搬送動作と、
を行うことにより印刷を行う印刷方法であって、
前記印刷媒体上で第1のページを構成するデータと、前記第1のページの次のページである第2のページを構成するデータと、を受け取るステップと、
前記第1のページにおける前記通常送り印刷を行わせつつ、前記第1のページと前記第2のページの境目における印刷動作において、前記第1のページの後端部と前記第2のページの先端部を印刷させるステップと、
を含む印刷方法である。
このようにすることで、ロール媒体から供給される媒体に連続的に印刷を行う場合において、各ページの先端処理及び後端処理を行わせず通常送り印刷を行わせる。これにより、仮に、複数の印刷ジョブが送信された場合であっても、先端処理及び後端処理においてスループットを低下させることなく、印刷を行うことができる。
===実施形態===
図1は、本実施形態における印刷システム100のブロック図である。以下、これらを参照しつつ、本実施形態における印刷システム100の概略構成について説明する。
印刷システム100は、印刷装置としてのインクジェットプリンター1(以下、単に「プリンター1」ということがある)とコンピューター110と、表示装置120と、入力装置130とを有している。プリンター1は、用紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷する。コンピューター110は、インターフェース112を介してプリンター1と通信可能に接続されている。そして、プリンター1に画像を印刷させるため、コンピューター110は、その画像に応じた印刷データをプリンター1に出力する。このコンピューター110は、CPU113、メモリー114、インターフェース112、及び、記録再生装置140を備える。そして、アプリケーションプログラムやプリンタードライバー等のコンピュータープログラムがインストールされている。記録再生装置140は、例えば、フレキシブルディスクドライブ装置やCD−ROMドライブ装置である。
表示装置120は、例えば液晶モニタである。この表示装置120は、例えば、コンピュータープログラムのユーザーインタフェースを表示するためのものである。入力装置130は、例えば、キーボードやマウスである。
インクジェットプリンター1は、用紙搬送ユニット20、記録ユニット40、制御ユニット51、及び、駆動信号生成ユニット52を含む。用紙搬送ユニット20は、ロールRから用紙Sのような媒体を記録ユニット40に供給し、印刷後の媒体を排出する。記録ユニット40は、後述するように、ヘッド41を搭載するキャリッジ43を移動させ、ヘッド41からインクを噴射して媒体に画像形成を行う。
また、インクジェットプリンター1は、上記各構成機器の動作を統括的に制御する制御ユニット51を備える。制御ユニット51は、演算等を行うCPU51a、プログラム及び演算結果等を記憶するメモリー51b、及び、外部装置と通信を行うインターフェース51cを備える。制御ユニット51は、用紙搬送ユニット20、記録ユニット40、及び、駆動信号生成ユニット52を制御する。
駆動信号生成ユニット52は、記録ユニット40のヘッド41の各ピエゾ素子(不図示)に駆動信号COMを供給する。駆動信号生成ユニット52には、制御ユニット51から駆動信号の形状を規定するデジタルデータが送られ、これらデジタルデータに基づいて電圧波形である駆動信号COMを生成する。
図2は、本実施形態におけるインクジェットプリンター1の斜視図である。図3は、本実施形態におけるインクジェットプリンター1の内部側面図である。以下の説明では、媒体の搬送方向(排出方向)をX軸方向と、X軸方向と直交する搬送路26の幅方向(図3において紙面垂直方向)をY軸方向と、X軸方向及びY軸方向と直交する鉛直方向をZ軸方向と称して説明する場合がある。
図2に示すように、このインクジェットプリンター1は、長手方向が水平に配置された記録ユニット40と、記録ユニット40の端部に装着された筐体90と、記録ユニット40の上側に装着された装填部10と、記録ユニット40および筐体90を下方から支持する脚部70とを備える。
記録ユニット40は、搬送路26に沿って搬送されてくる媒体に対してインクを噴射するヘッド41を備える。ヘッド41は、搬送路26の幅方向に移動自在なキャリッジ43に搭載されている。キャリッジ43には、インクを貯留する不図示のインクカートリッジが装着される。ヘッド41は、複数のノズル列を備え、それぞれのインクを噴射可能な構成となっている。ヘッド41は、媒体の記録面に対してインクを噴射することにより所定の画像や文字等の情報を記録する画像形成を実施する。
記録ユニット40にて画像形成を施された媒体は、排出ローラー24から排出される。排出ローラー24は、紙種によってニップするローラーを、ギザローラー25aあるいはコロローラー25bに切り替える機構を備える。
排出ローラー24の下流側には、排出された媒体を所定サイズにせん断するカッター装置61が設けられている。カッター装置61は、排出された媒体の高さ位置を規制する規制部材62と、媒体の排出方向(X軸方向)と直交する幅方向(Y軸方向)に移動して媒体をせん断するカッターユニット63とを有する。
筐体90の上面には、操作パネル80が配置される。操作パネル80は、ユーザーが操作する複数のスイッチ82の他、プリンター1の動作状態を示す表示部84も含む。従って、ユーザーは、操作パネル80およびカートリッジホルダが配置された側を前面として、この前面側からプリンター1を操作する。
図4は、本実施形態におけるヘッドにおけるノズル構成の説明図である。図4では、ヘッド上面から透過的にノズル列を視認したときの様子が示されている。ヘッド41は、4つのノズル列から構成される。それぞれのノズル列は、ノズル番号#1のノズルからノズル番号#180のノズルの180個のノズルを有する。図4において、媒体の搬送方向下流側のノズルから上流側のノズルに向かってノズル番号#1からノズル番号#180の番号が付されている。そして、これらのノズル間のピッチPは、180dpiである。
4つのノズル列は、イエローインクYを噴射するイエローインクノズル列と、マゼンタインクMを噴射するマゼンタインクノズル列と、シアンインクCを噴射するシアンインクノズル列Cと、ブラックインクKを噴射するブラックインクノズル列Kを含む。
プリンター1では、印刷データに基づいて、キャリッジ43によって移動方向に移動するヘッド41からインクを断続的に噴射させて媒体上に移動方向に沿うドット列(ラスターライン)を形成するドット形成動作(以下、「パス」ということがある)と、用紙搬送ユニット20によって媒体を搬送方向に搬送する搬送動作と、を交互に繰り返す。その結果、先のドット形成動作により形成されたドットの位置とは異なる位置にドットを形成することができ、用紙上に2次元の画像を形成することができる。
<印刷データについて>
コンピューター110からプリンター1に送信される印刷データは、コンピューター110のメモリー114に記憶されているプリンタードライバーに従って作成される。以下、印刷データの作成処理の概要について説明する。
まず、解像度変換処理にて、各種アプリケーションプログラムから出力されたRGB画像データ(ここでは、後述する印刷用の画像データと区別するためにRGB画像データとしている)を媒体に印刷する際の解像度に変換する。解像度変換処理後のRGB画像データはRGB色空間により表される256階調のRGBデータである。
次に色変換処理にて、RGBデータをプリンター1のインク色に対応したCMYKデータに変換する。
その後、ハーフトーン処理にて、高い階調数の256階調のデータをプリンター1が形成可能な低い階調数のデータに変換する。本実施形態のプリンター1は3種類のドットを形成可能とするため4階調のデータに変換する。このようにすることで、画素毎に各インク色について4階調のデータを有する画素データが生成される。ここでは、このような画素データの集合を画像データと呼ぶ。
最後に、ラスタライズ処理にて、上記の画像データをヘッド41に転送すべき順にデータごとに並べ替える。これらの処理を経たデータは、印刷方式に応じたコマンドデータ(搬送量など)と共に、印刷データとしてプリンタードライバーによりプリンター1に送信される。
===インターレース印刷について===
本実施形態のプリンター1は、通常、インターレース印刷を行うものとする。インターレース印刷では、1回のパスで記録されるラスターライン間に、他のパスのラスターラインが形成される。インターレース印刷では、印刷の始めと終わりの印刷方法が通常と異なるため、通常印刷と先端印刷及び後端印刷とに分けて説明する。
図5A及び図5Bは、通常印刷の説明図である。図5Aはパスn〜パスn+3の様子を示し、図5Bはパスn〜パスn+4の様子を示す。説明の便宜上、ノズル列のノズル数を少なくし、また、ノズル列と用紙Sとの相対位置を示すためにヘッド41(ノズル列)が用紙Sに対して移動しているように描く。同図において、黒丸で示されたノズルはインク噴射ノズルであり、白丸で示されたノズルはインク非噴射ノズルである。また、同図において、黒丸で示されたドットは、最後のパスで形成されたドットであり、白丸で示されたドットは、それ以前のパスで形成されたドットである。
インターレース印刷の通常印刷では、用紙Sが搬送方向に一定の搬送量Fで搬送されるごとに、各ノズルが、その直前のパスで記録されたラスターラインの直ぐ上(先端側)のラスターラインを記録する。このように搬送量を一定にして記録を行うためには、(1)インクを噴射可能なノズル数N(整数)はk(ノズルピッチP=k・D)と互いに素の関係にあること、(2)搬送量FはN・Dに設定されること、が条件となる。ここでは、N=7、k=4で、F=7・Dである。このような通常印刷では、搬送量FはノズルピッチPよりも大きくなる。
しかし、このような通常印刷では、印刷の始めと終わりに、ラスターラインを形成されない箇所がある。その為、先端印刷及び後端印刷では、通常印刷とは異なる印刷方法を行う。
図6は、先端印刷及び後端印刷の説明図である。最初の5回のパスが先端印刷であり、最後の5回のパスが後端印刷である。先端印刷では、通常印刷時の搬送量(7・D)よりも少ない搬送量(1・D又は2・D)にて、用紙Sが搬送される。そして、先端印刷と後端印刷では、インクを噴射するノズルが一定していない。これにより、印刷の初めと終わりにも、搬送方向に連続して並ぶ複数のラスターラインを形成することができる。
通常印刷により印刷される領域(以下、通常印刷領域)のラスターラインの並び方には、インク噴射可能なノズル数(ここではN=7個)と同じ数のラスターラインごとに規則性がある。通常印刷で最初に形成されたラスターラインから7番目までのラスターラインは、それぞれ、ノズル♯3、♯5、♯7、♯2、♯4、♯6、♯8、により形成され、次の8番目以降の7本のラスターラインも、これと同じ順序の各ノズルで形成されている。一方、先端印刷により印刷される領域(以下、先端印刷領域)及び後端印刷により印刷される領域(以下、後端印刷領域)のラスターラインの並びには、通常印刷領域のラスターラインと比べると、規則性を見出し難い。但し、少なくとも、先端印刷・後端印刷における搬送量Fは、ノズルピッチPよりも小さいものとなっている。
ところで、渡される印刷データをページ単位で生成した場合、各ページ間に先端処理・後端処理が必要となる。よって、複数ページを印刷したとき、ページのつなぎ目部には、無駄なパスが発生する(無駄なパスが発生することについては、後に図7と図8を用いて説明する)。無駄なパスが生ずると印刷処理全体のスループットが低下する。
そこで、本実施形態では、プリンタードライバーから渡された印刷データを解析し、複数ページ分の画像データを連結し、複数ページ分の画像データを1ページ分の画像データとして再構成する。そして、再度ラスタライズ処理を行って、上記の画像データをヘッド41に転送すべき順にデータごとに並べ替え、印刷データとする。このとき、両ページ間にインクを噴射しない旨の所謂nullデータを挿入することができる。
印刷データは、1ジョブ毎にプリンター1に送信されるが、プリンター1において複数のジョブにおける印刷データを連結して1つの印刷データとして1ジョブ化することにより、連結部をデータ処理上通常印刷領域の連続データとして扱うことができる。すなわち、連結部において、通常印刷領域と同様の印刷を行うことができる。このため、ページつなぎ目部における先端処理・後端処理における無駄なパスを削減することができる。そして、スループットを向上することができる。
図7は、参考例におけるヘッドと画像データとの関係の概念図である。図7には、各ページ間で先端印刷及び後端印刷が行われたときの様子が示されている。図7の上部には、対応するページ番号、対応するパス、及び、対応する印刷の処理が示されている。印刷の処理において、先端処理は先端印刷領域で行われる印刷処理を示し、通常処理は通常印刷領域で行われる印刷処理を示し、後端処理は後端印刷領域で行われる印刷処理を示す。
また、図7の右部には、媒体に印刷される画像の画像データが模式的に示されている。ここでは、媒体に対応させて1ページ目の画像データと2ページ目の画像データが示されている。そして、これら画像データの左側には、ノズル列の動きが示されている。実際には搬送方向に搬送されるのは媒体であるが、ノズル列と媒体との位置関係は相対的なものであるので、ここでは媒体に対してノズル列が移動しているように示されている。
参考例では、1ページ目の印刷データが1ジョブとして送られ、さらに2ページ目の印刷データが1ジョブとしてプリンター1に送られる。プリンター1の制御部51は、それぞれのジョブの印刷データをそれぞれ別個のものとして取り扱う。よって、各ページの印刷において、先端処理がされた先端印刷が行われた後、通常処理がされた通常印刷が行われ、その後、後端処理がされた後端印刷が行われる。このようにすることにより各ページのそれぞれについて印刷が行われる。
このように、参考例では、複数の印刷データについて、これらを1ジョブ毎に別個のものとして取り扱っているため、それぞれのページの先端及び後端において先端処理と後端処理がなされてしまっている。先端印刷と後端印刷がなされると、次に説明する本実施形態に比べてパス数も多いため、印刷処理全体としてのスループットが低下している。
図8は、本実施形態におけるヘッドと画像データとの関係の概念図である。図8には、各ページ間で先端印刷及び後端印刷が行われず、各ページ間であっても通常印刷が行われたときの様子が示されている。図8における、各部の読み方は図7のものと同様であるので説明を省略する。
本実施形態でも、1ページ目の印刷データが1ジョブとして送られ、さらに2ページ目の印刷データが1ジョブとしてプリンター1に送られる。プリンター1の制御部51は、それぞれのジョブの印刷データに含まれる画像データを抽出し、1ページ目の画像データと2ページ目の画像データを連結する。このとき、両ページ間にインクを噴射しない旨の所謂nullデータを挿入することができる。図8では、「画像データ挿入」と示されている箇所が存在するが、これは、1ページ目と2ページ目の間にnullデータが挿入されたことを示している。
そして、1ページ目の画像データと挿入された画像データと2ページ目の画像データを1ページ分の画像データとして印刷データを再構成する。そして、この再構成した印刷データに基づいて印刷を行う。なお、この画像データの再構成の際、各ページ間をカッター動作可能なように搬送量が調整されることが望ましい。
このようにすることで、図8に示されるように、1ページ目の先端については、先端印刷領域の印刷を行う必要があるものの、その後の1ページ目から2ページ目の印刷では、継続的に通常印刷領域の印刷として印刷を行うことができる。つまり、図8において、「画像データ挿入」と示した位置には、画像を印刷可能ではあるが、インクを噴射しないこととして印刷を行っている。
先端印刷領域の印刷・後端印刷領域の印刷では、各パス後における1回の搬送量が少ない。このため、前述の参考例では、1ページ目の後端領域と2ページ目の先端領域において、それぞれ後端印刷領域の印刷と先端印刷領域の印刷が行われるため、本実施形態と比較してより多くの時間を要している。一方、本実施形態では、当該領域において通常領域の印刷を行うことができるのでスループットを低下させることなく印刷を行うことができる。
なお、印刷データを再構成する際に、ドット形成動作が行われ媒体が停止しているときにおいて、1ページ目と2ページ目との境目がカッターの刃先の位置となるように、印刷データは再構成される。
次に、このようにして印刷された印刷物を裁断するカット動作について説明する。
図9は、参考例の縁なし印刷におけるカット位置の説明図である。図9では、1ページ目及び2ページ目のいずれのページについても、媒体の1ページ分の全面に画像が形成される所謂縁なし印刷がなされたときの様子が示されている。
このような縁なし印刷がなされた場合、裁断がなされる位置がカッターの位置と完全に一致しなければ、一方の画像の一部が他方に入り込むことになる。また、1ページ目と2ページ目の間に空白となる画像を挿入した場合には、余白が入り込むことになる。このような場合には、裁断を行うカッター動作は2回必要となる。図9では、カット位置1、カット位置2、及び、カット位置3の位置にてカッター動作が行われる。
図10は、参考例の縁あり印刷におけるカット位置の説明図である。図10では、1ページ目及び2ページ目のいずれのページについても、媒体の1ページ分の縁の部分に画像が印刷されない余白が設けられた所謂縁あり印刷(「余白あり印刷」ともいう)がなされたときの様子が示されている。
このような縁あり印刷がなされる場合、参考例では図9のときと同様に2回のカッター動作が行われている(カット位置2、カット位置3)。しかしながら、カッター動作が行われる前後ページ間に余白が存在する場合においては、もともと余白が存在するため捨て代を設ける必要がない。このため、カッター動作は2回ではなく1回で完了することができる。
よって、以下に説明するカッター動作では、画像連結実施時において画像データを解析し、縁なし印刷であるか又は縁なし印刷であるかに応じ、カットする回数を変更する。そして、スループットの低下を防止するとともに、損紙を減らす。
図11は、本実施形態におけるカット位置を説明する図である。図12は、本実施形態におけるカッター動作を説明するフローチャートである。ここでは、図11に示される画像の境界を境とする画像が(1)共に縁なし印刷、(2)一方が縁なし印刷、(3)ともに縁なし印刷である場合の3つのケースが生ずる。
図12におけるフローチャートでは、ステップS102からステップS134において、1ページ目から4ページ目の境目におけるカット動作の判定が具体的に示されているが、ステップS136からステップS144では、変数nで一般化したときのカット動作の判定が示されている。よって、ここでは、ステップS136からステップS144について説明して、他のステップについては説明を省略する。
ステップS136において、nページ目とn+1ページ目は縁なし印刷か否かについて判定される(S136)。そして、両者が縁なし印刷であった場合には、nページ目の後端をカットする(S138)。そして、n+1ページ目の先端をカットする(S140)。このようにすることで、図11における3ページ目と4ページ目のように、両者が縁なし印刷であっても、適切な画像が印刷された媒体を提供することができる。
一方、ステップS136において、nページ目とn+1ページ目の両者が縁なし印刷でなかった場合には、ステップS142において、nページ目とn+1ページ目の両者が余白あり印刷(縁あり印刷)であるか否かについて判定される(S142)。そして、両者が余白あり印刷でなかった場合には、いずれか一方が縁あり印刷であり他方が縁なし印刷ということになる。よって、nページ目の後端をカットする(S138)。そして、n+1ページ目の先端もカットする(S140)。このようにすることで、図11における2ページ目と3ページ目のように、一方が縁なし印刷であっても、適切な画像が印刷された媒体を提供することができる。
ステップS142において、nページ目とn+1ページ目の両者が縁無し印刷であった場合には、nページとn+1ページ目の継ぎ目を1回のみカットする(S144)。このようにすることで、図11における1ページ目と2ページ目のように、両者が縁あり印刷の場合には、カット動作を1回とすることができる。つまり、カット回数を削減するとともに、損紙も削減することができる。
なお、nが1の場合には、1ページ目と2ページとの間に縁あり印刷(余白あり印刷)であるか否かの判断がされ(S110)、縁あり印刷では内場合には、先端部捨て代カットされる(S104)。
===その他の実施の形態===
上述の実施形態では、印刷装置としてプリンタ1が説明されていたが、これに限られるものではなくインク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする液体吐出装置に具現化することもできる。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、気体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の装置に、上述の実施形態と同様の技術を適用してもよい。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
<ヘッドについて>
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
100 印刷システム、
1 プリンター、
20 用紙搬送ユニット、
40 記録ユニット、41 ヘッド、
51 制御部、52 駆動信号生成ユニット、
61 カッター装置、62 規制部材、63 カッターユニット、
70 脚部、80 操作パネル、90 筐体、
110 コンピューター、
112 インターフェース、113 CPU、114 メモリー、
120 表示装置、130 入力装置、140 記録再生装置、

Claims (8)

  1. 移動方向に移動して印刷媒体にインクを噴射する印刷動作を行うヘッドと、
    前記移動方向と交差する交差方向に、ロール体から供給される前記印刷媒体を搬送する搬送動作を行う搬送部と、
    前記印刷動作と前記搬送動作を制御し、前記搬送動作を行った後に前記印刷動作を行うことを繰り返し行うことにより通常送り印刷を行わせる制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記印刷媒体上で第1のページを構成するデータと、前記第1のページの次のページである第2のページを構成するデータと、を受け取り、
    前記第1のページにおける前記通常送り印刷を行わせつつ、前記第1のページと前記第2のページの境目における印刷動作において、前記第1のページの後端部と前記第2のページの先端部を印刷させる、印刷装置。
  2. 前記通常送り印刷において、前記ヘッドにおけるノズルピッチよりも距離の長い前記搬送動作が行われる、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記移動方向に移動して前記第1のページと前記第2のページとの間をカットするカッター動作を行うカッターを備える、請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記制御部は、前記印刷媒体の搬送量が前記第1のページと前記第2のページとの間において前記カッター動作が可能なように前記搬送動作における搬送量を調整する、請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記第1のページと前記第2のページの少なくともいずれか一方が縁なし印刷のときにおいて、前記第1のページと前記第2のページとの間を前記カッターがカットするカッター動作は2回以上である、請求項3又は4のいずれかに記載の印刷装置。
  6. 前記第1のページと前記次第2のページがともに縁あり印刷のときにおいて、前記第1のページと前記第2のページとの間を前記カッターがカットするカッター動作は1回である、請求項3〜5のいずれかに記載の印刷装置。
  7. 前記第1のページを構成するデータは第1ジョブのデータとして送られ、前記第2のページを構成するデータは第2ジョブのデータとして送られ、
    前記制御部は、前記第1ジョブのデータと前記第2ジョブのデータとを1つのジョブとして再構成する、請求項1〜6のいずれかに記載の印刷装置。
  8. 移動方向に移動して印刷媒体にインクを噴射する印刷動作と、
    前記移動方向と交差する交差方向に、ロール体から供給される前記印刷媒体を搬送する搬送動作と、
    を行うことにより印刷を行う印刷方法であって、
    前記印刷媒体上で第1のページを構成するデータと、前記第1のページの次のページである第2のページを構成するデータと、を受け取るステップと、
    前記第1のページにおける前記通常送り印刷を行わせつつ、前記第1のページと前記第2のページの境目における印刷動作において、前記第1のページの後端部と前記第2のページの先端部を印刷させるステップと、
    を含む印刷方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016168797A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 株式会社ミヤコシ インクジェット印字装置の制御方法
JP2018015911A (ja) * 2016-07-25 2018-02-01 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び画像形成システム並びに画像形成制御プログラム
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