JP2018014399A - ノイズ抑制シート及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】両面テープを使用することなく素子に対して簡便に貼付することが可能なノイズ抑制シート及び両面テープを使用することなく貼付されたノイズ抑制フィルムを備えた電子機器を提供すること。
【解決手段】ノイズ抑制シート100は、基材120と、複合磁性体層140と、ホットメルト層160とを備えている。基材120は、複合磁性体層140に剥離可能に付着されている。複合磁性体層140は、バインダ142と、扁平形状の磁性体粉末144とを有している。磁性体粉末144は、バインダ142内に分散され且つバインダ142により結合されている。ホットメルト層160は、複合磁性体層140の基材120側の面とは逆の面に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁ノイズを抑制するためのノイズ抑制シート及び電磁ノイズを抑制するためのノイズ抑制フィルムを備えた電子機器に関する。
この種のノイズ抑制シート(フィルム)は、例えば、特許文献1から特許文献4までに開示されている。これらのノイズ抑制シート(フィルム)は、結合剤中に分散された扁平形状を有する軟磁性粉末から構成されている。またこれらのノイズ抑制シート(フィルム)は、所定平面上を延びており、軟磁性粉末は所定平面と平行な方向に配向されている。これらのノイズ抑制シート(フィルム)を素子等の電子機器に貼付することで、電子機器から生じる電磁ノイズの漏洩を抑制できる。
特開2009−44069号公報 特開2010−153462号公報 特開2011−82278号公報 特開2012−28576号公報
一般的に、ノイズ抑制シート(フィルム)と素子との接着には両面テープが使用されている。ここで、基板に半田付けされた素子にノイズ抑制シート(フィルム)を貼付する場合、ノイズ抑制シート(フィルム)を素子形状に合わせて切り出したうえで両面テープの剥離紙を剥がして接着する必要がある。しかしながら、薄型のノイズ抑制シート(フィルム)を小型の素子に貼付する場合には、両面テープの剥離紙を剥がすことが困難であり、また貼付の際にノイズ抑制シート(フィルム)自体に皺が寄ってしまうなど、ノイズ抑制シート(フィルム)の貼付の作業性に問題がある。
そこで、本発明は、両面テープを使用することなく、素子に対して簡便に貼付することが可能なノイズ抑制シートを提供することを目的とする。また、本発明は、両面テープを使用することなく貼付されたノイズ抑制フィルムを備えた電子機器を提供することを目的とする。
本発明は、第1のノイズ抑制シートとして、基材と、複合磁性体層と、ホットメルト層とを備えるノイズ抑制シートであって、
前記基材は、前記複合磁性体層に剥離可能に付着されており、
前記複合磁性体層は、バインダと、扁平形状の磁性体粉末とを有しており、
前記磁性体粉末は、前記バインダ内に分散され且つ前記バインダにより結合されており、
前記ホットメルト層は、前記複合磁性体層の前記基材側の面とは逆の面に形成されている
ノイズ抑制シートを提供する。
また、本発明は、第2のノイズ抑制シートとして、第1のノイズ抑制シートであって、
前記複合磁性体層及び前記ホットメルト層の夫々には、複数のスリットが設けられており、
前記スリットは、前記複合磁性体層を上下方向に横断している
ノイズ抑制シートを提供する。
また、本発明は、第3のノイズ抑制シートとして、第1又は第2のノイズ抑制シートであって、
前記複合磁性体層の前記バインダの分解温度は、前記ホットメルト層の材料の溶融温度よりも、少なくとも50℃以上高い
ノイズ抑制シートを提供する。
また、本発明は、第4のノイズ抑制シートとして、第1から第3のノイズ抑制シートのうちのいずれか一つであって、
前記複合磁性体層の上下方向における厚みは、50μm以下である
ノイズ抑制シートを提供する。
また、本発明は、素子と、複合磁性体層と、ホットメルト層とを備える電子機器であって、
前記素子は、側面と、上面とを有しており、
前記複合磁性体層は、前記素子の前記側面及び前記上面に対して、前記ホットメルト層を介して接着されている
電子機器を提供する。
本発明のノイズ抑制シートは、素子に接着するためのホットメルト層を備えている。これにより、ノイズ抑制シートを素子の上面に対してホットメルト層が接触するように乗せたうえで、ノイズ抑制シートの上面から加熱装置で加熱することにより、ホットメルト層の加熱された部分が選択的に接着性を発現し、ノイズ抑制シートを素子に対して貼付することができる。このとき、ホットメルト層の加熱していない部分は接着性を発現しないため、上述の貼付操作の作業性を悪化させることがない。従って、両面テープで貼付する場合と比較して、貼付の際にノイズ抑制シートに皺が寄ることを避けられる。また、素子の上面に凹凸がある場合でも、位置ずれを起こすことなく、凹凸面に合わせたノイズ抑制シートの接着ができる。
また、本発明のノイズ抑制シートは、基材が複合磁性体層に剥離可能に付着されているため、極めて容易に剥離でき、ホットメルト層が接着性を発現した際の基材の剥離作業に支障が生じない。すなわち、ノイズ抑制シートの各層間での剥離バランスを良好に設定することができる。
特に、本発明のノイズ抑制シートは、素子に貼付する際に剥離紙を剥がす作業が不要となっているため、ノイズ抑制シート自体が薄型であっても素子に作業性良く接着することができる。
本発明の電子機器は、素子の上面及び側面の外側に複合磁性体層が貼付されている。これにより、素子の上面から放出される電磁ノイズが抑制されるだけでなく、素子の側面から放出される電磁ノイズについても併せて効率よく抑制することができる。
本発明の実施の形態によるノイズ抑制シートを示す側面図である。 図1のノイズ抑制シートに含まれる複合磁性体層を示す断面図である 図1のノイズ抑制シートを素子に貼付する工程を説明するための図である。 本発明の実施の形態によるノイズ抑制フィルムを示す側面図である。ここで、ノイズ抑制フィルムは、基材と離型層とを剥離した状態を示している。 本発明の実施の形態による電子機器を示す側面図である。
図1及び図2に示されるように、本発明の実施の形態によるノイズ抑制シート100は、基材120と、離型層130と、複合磁性体層140と、ホットメルト層160とを備えている。より具体的には、本実施の形態によるノイズ抑制シート100は、基材120、離型層130、複合磁性体層140及びホットメルト層160の順に上下方向において上から積層されている。ここで本実施の形態において、上下方向はZ方向である。上方は+Z方向であり、下方は−Z方向である。
図1及び図3から理解されるように、本実施の形態の基材120は、複合磁性体層140に剥離可能に付着されている。また基材120には、後述するスリット146が達しており、ハーフカットされている。なお、本発明はこれに限定されず、スリット146は基材120に達していなくてもよい。
本実施の形態の基材120の材料としては、特に限定されないが、プラスチックシートが好ましい。より具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン(PU)、ポリイミド(PI)等が挙げられる。基材120の上下方向における厚さは、30μm以上であって150μm以下が好ましく、50μm以上であって100μm以下がより好ましい。基材120の厚さが30μm未満の場合には、複合磁性体層140の補強の役割として不十分であるため好ましくない。また、基材120の厚さが150μm以上の場合には、ノイズ抑制シート100の素子510への貼付作業において加熱装置800からホットメルト層160への熱伝達の妨げとなるため、好ましくない。ノイズ抑制シート100の素子510への具体的な貼付方法については、後述する。
図1及び図2から理解されるように、本実施の形態の離型層130は、離型剤を含む塗液を用いて公知の方法で成膜したものである。離型剤としては特に限定されないが、シリコーンやアミノアルキドが好ましく、剥離性の観点からシリコーンがより好ましい。
図2に示されるように、複合磁性体層140は、バインダ142と、扁平形状の磁性体粉末144とを有している。磁性体粉末144は、バインダ142内に分散され且つバインダ142により結合されている。より詳しくは、磁性体粉末144は、複合磁性体層140の延びる上下方向と直交する平面、即ちXY平面と平行な方向に配向されている。換言すれば、複合磁性体層140中の磁性体粉末144は、その扁平形状の厚み方向が上下方向に沿うように配置されている。図1に示されるように、複合磁性体層140には、複数のスリット146が設けられている。スリット146は、複合磁性体層140を上下方向に横断している。複合磁性体層140の上下方向における厚みは、50μm以下である。
本実施の形態のバインダ142の材料としては、特に限定されないが、ゴム、エラストマー、樹脂などの高分子バインダが好ましく、熱可塑性樹脂がより好ましい。特に、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂)、NBR(アクリロニトリルブタジエンゴム)、ニトリルゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、アクリルゴム、エチレン酢酸ビニル共重合体、シリコーンゴム、ポリウレタンが好ましい。これらの熱可塑性樹脂の中でも特に、アクリルゴムは耐熱性が良好であり、扁平形状の軟磁性粉末へ配合することで高い充填性が得られるため好ましい。さらにガラス転移温度が−30℃以上となる、50mass%以上がエチルアクリレートである単量体を重合したアクリルゴムの場合、より柔軟性にも優れ、成形加工性がよく、扁平形状の軟磁性粉末へ配合することでより高い充填性が得られるため好ましい。加えて、上述のアクリルゴム組成物の側鎖にエポキシ基を有することで、極性を有することにより、さらに高い充填性が得られるため好ましい。なお、本実施の形態のバインダ142はアクリルゴムを用いており、この分解温度は、概ね200℃以上であり、300℃までを限界とする。
本実施の形態の磁性体粉末144の材料として、特に限定されないが、軟磁性材料から構成される軟磁性粉末が好ましい。このような軟磁性材料から構成される軟磁性粉末としては、特に限定されないが、例えば、磁性ステンレス(Fe−Cr−Al−Si系合金)、センダスト(登録商標)等のFe−Si−Al系合金、パーマロイ(Fe−Ni系合金)、ケイ素銅(Fe−Cu−Si系合金)、Fe−Si系合金、Fe−Si−B(−Cu−Nb)系合金、Fe−Ni−Cr−Si系合金、Fe−Si−Cr系合金、Fe−Si−Al−Ni−Cr系合金、Mo−Ni−Feやアモルファス合金等が挙げられる。このような軟磁性粉末は1種単独でも、または複数種組み合わせて用いても良い。
上述の軟磁性粉末を粉砕、延伸、引裂加工、またはアトマイズ造粒等を行うことにより粗大な粉末を作製し、これをボールミル、アトライタ、ピンミルなどのメディア攪拌型粉砕機により微粉砕し、または、偏平状に加工し、その後焼鈍処理して扁平形状の磁性体粉末144を得ることができる。
図1に示されるように、ホットメルト層160は、複合磁性体層140の基材120側の面とは逆の面に形成されている。ホットメルト層160の上下方向における厚さは、5〜50μm程度である。ホットメルト層160には、複数のスリット166が設けられている。スリット166は、ホットメルト層160を上下方向に横断している。より詳しくは、スリット166は、複合磁性体層140のスリット146と夫々連通している。
本実施の形態のホットメルト層160の材料は、融点が常温より高いため常温では固体であって接着性を発現しないが、加熱により溶融して接着性を発現するものであれば、特に限定されない。例えば、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂)、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリオレフィン系、熱可塑性ゴム系、反応性ホットメルト系などが好ましい。
複合磁性体層140のバインダ142の分解温度は、ホットメルト層160の材料の溶融温度よりも、少なくとも50℃以上高くなるよう、バインダ142及びホットメルト層160の材料を選定することが好ましい。これにより、ノイズ抑制シート100を素子510への貼付の際にノイズ抑制シート100を加熱しても複合磁性体層140中のバインダ142が分解することが無く、より安定して貼付作業を行うことができる。ノイズ抑制シート100の素子510への具体的な貼付方法については、後述する。
図1及び図2を参照して、本実施の形態のノイズ抑制シート100は、例えば以下の方法により作製することができる。
初めに、基材120上に離型剤を塗布して離型層130を形成する。次に、磁性体粉末144をバインダ142中に分散させた塗液を作製し、この塗液をドクターブレード法で成膜したうえで熱間成形を行うことにより、本実施の形態の複合磁性体層140を得ることができる。
その後、ホットメルト層160の材料を溶媒中に溶解した溶解液を、複合磁性体層140上に塗布したうえで溶媒を蒸発させてホットメルト層160を成膜し、ダイカットでスリット146,166を形成することにより、本実施の形態のノイズ抑制シート100が得られる。なお、ホットメルト層160の作製方法は前述の方法に限定されず、シート状に予め形成したホットメルト層160を、熱ラミネートにて複合磁性体層140に接着してもよい。
図1から図3までを参照して、本実施の形態のノイズ抑制シート100は、基板700に端子600が半田付けされた素子510に対して以下のように貼付される。
まず、上下方向において、ノイズ抑制シート100のホットメルト層160を、素子510の上面514に対向するように、ノイズ抑制シート100のホットメルト層160を素子510の上面514に接触させる。
次に、ノイズ抑制シート100の基材120の上面122に加熱装置800の底に位置する加熱部を接触させて、ホットメルト層160が融点以上の温度に加熱されるように、ノイズ抑制シート100を加熱する。この際、加熱装置800の温度は120℃程度が好ましい。
この加熱により、ノイズ抑制シート100のホットメルト層160が融解して接着性が発現する。その後、加熱装置800によるノイズ抑制シート100の加熱を停止することにより、ホットメルト層160が素子510の上面514に接着固定される。このとき、XY平面内において素子510からはみ出していたノイズ抑制シート100の一部は、素子510に熱転写されていない。
その後、基材120を複合磁性体層140から剥離すると、XY平面内において素子510からはみだしていたノイズ抑制シート100の一部は基材120と共に取り除かれ、素子510に対するノイズ抑制シート100の貼付が完了する。
図1、図2及び図3から理解されるように、素子510の上面514に貼付されているノイズ抑制シート100の複合磁性体層140中の磁性体粉末144は、ノイズ抑制シート100の延びるXY平面と平行な方向に配向されている。換言すれば、素子510に貼付されたノイズ抑制シート100の複合磁性体層140中の磁性体粉末144は、その扁平形状の厚み方向が上面514と直交する方向に沿うよう配置されている。これにより、素子510から発生する電磁ノイズを、ノイズ抑制シート100中の複合磁性体層140の磁性体粉末144によって効果的に抑制することができる。
本実施の形態のノイズ抑制シート100は、透磁率が高く、優れたノイズ抑制効果を有するものである。そのため、本実施の形態のノイズ抑制シート100は、このような特性を活かし、不要輻射対策、内部干渉対策、RFID通信品質改善、ESD対策、SAR対策などに好適に用いることができる。
図5に示されるように、本発明の実施の形態による電子機器500は、素子510と、複合磁性体層140と、ホットメルト層160とを備えている。換言すると、本実施の形態による電子機器500は、素子510と、複合磁性体層140及びホットメルト層160を備えたノイズ抑制フィルム110とを備えている。素子510は、側面512と、上面514とを有している。複合磁性体層140は、素子510の側面512及び上面514に対して、ホットメルト層160を介して接着されている。
本実施の形態の電子機器500は、一枚の複合磁性体層140を素子510に対して側面512及び上面514を覆うようにホットメルト層160を介して接着することにより構成されている。これにより、素子510の側面512の外側に位置する複合磁性体層140中の磁性体粉末144は、その扁平形状の厚み方向が側面512と直交する方向に沿うように配置されている。また、素子510の上面514の上方に位置する複合磁性体層140中の磁性体粉末144は、その扁平形状の厚み方向が上面514と直交する方向に沿うように配置されている。これにより、素子510から発生する電磁ノイズを、ノイズ抑制シート100中の複合磁性体層140の磁性体粉末144によって効果的に抑制することができる。特に、本実施の形態の電子機器500においては、素子510の側面512の外側にも複合磁性体層140が配置されているため、素子510から上下方向と直交する方向に放出される電磁ノイズにおいても効果的に抑制することができる。
図3から図5までを参照して、本実施の形態の電子機器500は、例えば以下の方法により作製することができる。
まずノイズ抑制フィルム110を、上述のノイズ抑制シート100と同様に作製する。ここでノイズ抑制フィルム110は、上述のノイズ抑制シート100と異なり、スリット146,166は設けられていない。また、ノイズ抑制フィルム110は、予め素子510に合わせた形状に切り取られている。
次に、上下方向において、ノイズ抑制フィルム110のホットメルト層160を、基板700に端子600が半田付けされた素子510の上面514に対向するように、ノイズ抑制フィルム110のホットメルト層160を素子510の上面514に接触させる。
さらに、ノイズ抑制フィルム110の上面111に加熱装置800の加熱部を接触させて、ホットメルト層160が融点以上の温度に加熱されるように、ノイズ抑制フィルム110を加熱する。この際、加熱装置800の温度は120℃程度が好ましい。この加熱により、ノイズ抑制フィルム110のホットメルト層160が融解して接着性が発現する。
その後、加熱装置800によるノイズ抑制フィルム110の加熱を停止することにより、ホットメルト層160のうち素子510の上面514と接触している部分が、素子510の上面514に対して接着固定される。
更にその後、ノイズ抑制フィルム110の一部が接着された素子510をそのまま恒温槽(図示せず)に投入して、ノイズ抑制フィルム110全体が軟化するまで加熱すると、素子510の上面514からはみ出していたノイズ抑制フィルム110の一部が素子510の側面512にホットメルト層160を介して密着する。
この状態で恒温槽(図示せず)から素子510を取り出して冷却することにより、素子510の側面512に対してノイズ抑制シート100の複合磁性体層140がホットメルト層160を介して接着される。この後、ノイズ抑制フィルム110の基材120及び離型層130を剥離し、本実施の形態の電子機器500を得る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
上述の実施の形態の電子機器500の作製においては、ノイズ抑制フィルム110の一部が接着された素子510を恒温槽に投入することにより、ノイズ抑制フィルム110全体の加熱を行っていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、素子510の形状に合わせた型枠を熱してノイズ抑制フィルム110の外側から押し当てる方法や、ノイズ抑制フィルム110に温風を吹き付ける方法により、ノイズ抑制フィルム110全体の加熱を行ってもよい。
図3に示されるように、本実施の形態の加熱装置800の底に位置する加熱部の形状は、上下方向と直交する平板形状を有していたが、本発明はこれに限定されず、下方を頂点とする円錐状の形状や、下方に膨らんだ半球状の形状でもよい。
また、加熱装置800の加熱部は、上下方向と直交する平面部及びその平面部の周囲から下方に突出した突出部を備えていてもよい。即ち、加熱装置800の加熱部が突起部を備えていることにより、ノイズ抑制フィルム110のホットメルト層160を素子510の上面514に接触させた状態でノイズ抑制フィルム110の上面111に加熱装置800の加熱部を接触させた際に、XY平面において素子510からはみ出したノイズ抑制フィルム110の一部が上述の突起部によって下方に折り曲げられるようになっていてもよい。
100 ノイズ抑制シート
110 ノイズ抑制フィルム
111 上面
120 基材
122 上面
130 離型層
140 複合磁性体層
142 バインダ
144 磁性体粉末
146 スリット
160 ホットメルト層
166 スリット
500 電子機器
510 素子
512 側面
514 上面
600 端子
700 基板
800 加熱装置

Claims (5)

  1. 基材と、複合磁性体層と、ホットメルト層とを備えるノイズ抑制シートであって、
    前記基材は、前記複合磁性体層に剥離可能に付着されており、
    前記複合磁性体層は、バインダと、扁平形状の磁性体粉末とを有しており、
    前記磁性体粉末は、前記バインダ内に分散され且つ前記バインダにより結合されており、
    前記ホットメルト層は、前記複合磁性体層の前記基材側の面とは逆の面に形成されている
    ノイズ抑制シート。
  2. 請求項1記載のノイズ抑制シートであって、
    前記複合磁性体層及び前記ホットメルト層の夫々には、複数のスリットが設けられており、
    前記スリットは、前記複合磁性体層を上下方向に横断している
    ノイズ抑制シート。
  3. 請求項1又は請求項2記載のノイズ抑制シートであって、
    前記複合磁性体層の前記バインダの分解温度は、前記ホットメルト層の材料の溶融温度よりも、少なくとも50℃以上高い
    ノイズ抑制シート。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載のノイズ抑制シートであって、
    前記複合磁性体層の上下方向における厚みは、50μm以下である
    ノイズ抑制シート。
  5. 素子と、複合磁性体層と、ホットメルト層とを備える電子機器であって、
    前記素子は、側面と、上面とを有しており、
    前記複合磁性体層は、前記素子の前記側面及び前記上面に対して、前記ホットメルト層を介して接着されている
    電子機器。
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