JP2018014378A - 電子制御装置 - Google Patents

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【課題】放熱効率のよい電子制御装置を提供する。【解決手段】電子部品を搭載した基板6と、基板を樹脂で封止した金属筺体2と、を備え、電子部品と対向する金属筺体の面と逆側の面は、放熱部2aを有し、電子部品と対向する金属筺体の面は、放熱部と電子部品との間に溝部を有する。【選択図】図4

Description

本発明は電子制御装置に関する。
本技術分野の背景として、特開2010−40583号公報(特許文献1)がある。この公報には、「電子部品21a,21b,21cを実装した回路基板22の裏面にベース26を接着すると共にベース26の下面に放熱板28を接着して、樹脂封止部30により回路基板22とベース26と放熱板28の上下面を覆うと共に樹脂封止部30の下面側に千鳥足状に配列する円形の複数の開口部30aを形成する。これにより、電子部品21a,21b,21cの発熱を回路基板22とベース26と放熱板28とを順に介して複数の開口部30aから効率良く放熱することができると共に樹脂封止部30の開口部30aが形成されていない部位で放熱板28を保持して放熱板28と樹脂封止部30との界面剥離が生じるのを抑制することができる。この結果、信頼性を確保しながら放熱性能の向上を図ることができる。」と記載されている(要約参照)。
特開2010−40583号公報
電子制御装置を自動車や建設機械、鉄道車両へ搭載する場合、電子制御装置の小型化、軽量化が求められる。しかしながら、電子制御装置を小型化すると、単位面積当たりの発熱量が増加するため、高放熱化も求められるようになる。
さらに、自動車のエンジンルーム内、特に高温環境であるエンジン近傍や、変速機内部に取り付けられる電子制御装置は、その他の電子制御装置に比べて、高放熱性、接続部の長寿命性が求められる。
このような電子制御装置向けに、実装される発熱部品で生じた熱を効率的に放散させる構成として、例えば前記特許文献1には、熱拡散板となる金属板にセラミック基板を接着し、外部接続端子と、筐体板の一部を除く全体とを熱硬化性樹脂で一体成型する電子制御装置が開示されている。
また、前記特許文献1の電子制御装置では、発熱部品が搭載された基板と金属製の熱拡散板とを介して放熱する構造であるため、有機基板に比べて熱伝導性が高いセラミック基板を用いている。セラミック基板は有機基板と比較して高価であるため、電子制御装置のコストが高くなるという課題がある。
また、前記特許文献1に開示された封止樹脂の一部を薄くすることで放熱性を向上させる技術を、エンジンルームなど大気中に設置する電子制御装置に用いた場合、前記特許文献1に開示された構造では封止樹脂の注入プロセスにおいて、封止樹脂層を薄くしている領域での封止樹脂に対する流動抵抗等により十分に封止樹脂を充填することができず、空気層による断熱層が形成されて熱抵抗が上昇し、放熱性向上効果が十分発揮できない場合がある。
そこで、本発明では、放熱効率のよい電子制御装置を提供する。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、例えば、電子部品を搭載した基板と、基板を樹脂で封止した金属筺体と、を備え、金属筺体の電子部品と対向する面と逆側の面は、放熱部を有し、金属筺体の電子部品と対向する面は、放熱部と電子部品との間に溝部を有する電子制御装置である。
本発明によれば、放熱効率のよい電子制御装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態における電子制御装置外観の一例を模式的に示した斜視図である。 本発明の第1の実施形態における電子制御装置の金属筐体を配線基板取り付け面側から見た斜視図である。 本発明の第1の実施形態における金属筐体の発熱部品と対向する面を拡大した要部斜視図である。 本発明の第1の実施形態における電子制御装置のA−A断面図である。 本発明の第1の実施形態における電子制御装置A−A断面図の発熱部品近傍を拡大した図である。 比較例1の電子制御装置の金属筐体を配線基板取り付け側から見た斜視図である。 実施例1と比較例1の電子制御装置における発熱部品と金属筐体との空間への樹脂充填面積率を表した図である。 本発明の第2の実施形態における電子制御装置の金属筐体を配線基板取り付け面側から見た斜視図である。 本発明の第2の実施形態における金属筐体の発熱部品と対向する面を拡大した要部斜視図である。 比較例2の電子制御装置の金属筐体を配線基板取り付け側から見た斜視図である。 実施例2と比較例2の電子制御装置における発熱部品と金属筐体との空間への樹脂充填面積率を表す図である。 本発明の第3の実施形態における電子制御装置の金属筐体を配線基板取り付け面から見た斜視図である。 本発明の第3の実施形態における発熱部品と対向する面を拡大した斜視図である。 実施例3と比較例2の電子制御装置における発熱部品と金属筐体との空間への樹脂充填面積率である。 本発明の第3の実施形態における電子制御装置の金属筐体の変形例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図面では、機能的に同じ要素は同じ番号で表示される場合もある。なお、図面は本発明の原理に則った具体的な実施形態と実施例を示しているが、これらは本発明の理解のためのものであり、決して本発明を限定的に解釈するために用いられるものではない。
以下で説明する実施形態では、当業者が本発明を実施するのに十分詳細にその説明がなされているが、他の実装・形態も可能で、本発明の技術的思想の範囲と精神を逸脱することなく構成・構造・寸法の変更や多様な要素の置き換えが可能であることを理解する必要がある。したがって、以降の記述をこれに限定して解釈してはならない。
〜第一の実施形態〜
本発明の第1の実施形態について、図1〜7を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態における電子制御装置の一例を模式的に示した斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態における電子制御装置において、金属筐体を配線基板取り付け側から見た斜視図である。図3は、図2に示した本発明の第1の実施形態における金属筐体の発熱部品と対向する面を拡大した斜視図である。図4は、本発明の第1の実施形態における電子制御装置体のA−A断面図である。
図1乃至図4に示されるように、当該電子制御装置1は、発熱部品5が実装された配線基板6が金属筐体2に固定され、配線基板6が樹脂3によって封止されている。金属筐体2と配線基板6は、四隅の固定部7で例えばネジにより固定される。外部と当該電子制御装置1間での電力や制御信号の送受信は、配線基板6に接続された複数のコネクタピン4を介して行う。
更に前記配線基板6上に実装された電子部品等の発熱部品5(発熱部)に対向する位置に、複数の放熱フィン2a(放熱部)を備えた金属筐体2が配置されている。発熱部品5が配置された領域の封止樹脂3の厚さは、その発熱部品5周辺領域の厚さより薄くなっている。金属筐体2は、発熱部品5が配置された領域に放熱フィン2aと略平行な溝2b(溝部)を有している。これにより、封止樹脂3が発熱部品5周辺領域の厚さより薄くなっていても、封止樹脂3が放熱フィン2a下部の金属筺体2と接する面積が大きくなるので、効率よく熱を放熱フィンに伝えることができる。
図5は、本発明の第1の実施形態における電子制御装置A−A断面図の発熱部品近傍を拡大した図である。図5に示すように、発熱部品5は、発熱素子5aと、発熱素子5aが搭載されたヒートスプレッダ5bと、端子5cと、部品封止樹脂5dを有している。発熱部品5は、はんだなどの接合材9で配線基板6に実装されている。発熱部品5と配線基板6は、端子5cとはんだ9を介して電力や信号等を送受信する。ヒートスプレッダ5bは、配線基板6と反対側の発熱部品5の表面に設置され、溝2b側に表面を露出している。発熱素子5aなどで生じた熱は、ヒートスプレッダ5bと封止樹脂3を介して溝2bを設けた金属筐体2へ伝導され、放熱フィン2aから外部へ伝達されることで、放熱される。
このような電子制御装置1は、以下の方法で製造される。まず配線基板6上の所望の位置にスクリーン印刷等により接合材9を供給し、その上に電子部品をマウントする。発熱部品5はマウントされる電子部品の一部である。電子部品をマウント後、リフロー炉などではんだ9を溶融させ、配線基板6と発熱部品5の端子5cと、を接続する。
電子部品を搭載後、配線基板6を金属筐体2に固定する。固定後、コネクタピン4を部分フローはんだ付けやロボットはんだ付け、またはプレスフィットなどで配線基板6に接続する。コネクタピン4の保持具であるコネクタハウジング8と、金属筐体2の間に、防水接着剤10をディスペンス等で供給し、コネクタハウジング8と金属筐体2とを接着する。
防水接着剤10を加熱等により硬化後、金型(図示せず)に固定し、トランスファーモールドや、射出成形などで封止樹脂3を供給し、封止する。封止樹脂3は、放熱フィン2aおよび溝2bに略並行に流入するよう、金型にゲートを2個のコネクタピン4固定用貫通孔2eの間に設ける。放熱フィン2aに略並行に封止樹脂3を流入させるよう樹脂流入ゲート(図示せず)を、2個のコネクタピン4を通すための貫通孔2eの間に設けることで、コネクタピン4で封止樹脂3中に分散されたガラスファイバが偏り、電子制御装置1の中で強度にばらつきが出ることを防ぐ。
また、封止樹脂3で電子制御装置1を封止する際、放熱フィン2aが設けられた金属筐体2の面21を封止樹脂3で覆われないようにすることで、面21を封止樹脂で覆った場合に比べて、放熱性をあげることができる。
本実施形態では、発熱部品5を含む電子部品が搭載された配線基板6を、金属筐体2に固定し、外部と電力受電や通信を行うコネクタピン4を有するコネクタハウジング8を接続し、防水接着剤10にてコネクタ8と金属筐体2とを接着した後、封止樹脂3にて配線基板6、電子部品、金属筐体と、を封止する。
金属筐体2は、放熱フィン2aを有する面と反対側の面の発熱部品5のヒートスプレッダ5bと対向する領域に溝2bを有している。金属筐体2の配線基板6固定面側に溝2bを設け、発熱部品5のヒートスプレッダ5bと金属筐体2との間の封止樹脂3の未充填部分をヒートスプレッダ5bの面積の5%未満にすることで、耐電磁ノイズ性と放熱性を両立する電子制御装置1を提供することができる。
実施例1として、発熱部品5にはリード形状端子を有するASICを用いる。接合材9として、組成がSn(錫)−3.0Ag(銀)−0.5Cu(銅)(単位:wt%)であるはんだを用い、ASICの端子5cを配線基板6に接続する。配線基板6として、72mm×86mm、厚さ1.6mmで、面内方向の等価熱伝導率が23W/mK、垂直方向の等価熱伝導率が0.68W/mKのFR4(プリント基板)を用いる。
金属筐体2として、熱伝導率が96W/mKで組成がADC12の鍛造品を用いる。コネクタピン4として、熱伝導率が260W/mKの銅を用いる。コネクタハウジング8として、ガラス繊維が30%含有するPBTを用いる。金属筐体2とコネクタハウジング8との間の防水接着剤10には、加熱硬化型のエポキシ系樹脂を用いる。金属筐体2と配線基板6は、固定部7でネジにより固定する。
コネクタピン4と配線基板6は、前述したはんだと同じ組成のはんだを用いて接続する。封止樹脂3は、金属筐体2の放熱フィン2aと略並行に金型(図示せず)から流入するようにする。
実施例1の外観、および断面の構造は、上述した図1〜5に示すとおりである。発熱部品5は、端子を除いた外形寸法が24mm×24mm、ヒートスプレッダ5bの外形寸法は12mm×12mmである。金属筐体2の発熱部品と対向する領域に設けた溝2bは幅2mm、長さ30mmとし、4mm間隔で設ける。
図6は、比較例1の電子制御装置の金属筐体を配線基板取り付け側から見た斜視図である。比較例1として、溝を有しない金属筐体2を用いた電子制御装置1の構造を採用する。なお、実施例1と比較例1とは、溝2bの有無以外の構成は同じとする。
図7は、実施例1と比較例1の電子制御装置における発熱部品と金属筐体との空間への樹脂充填面積率を表した図である。なお、本願でいう樹脂充填面積率とは、電子制御装置を基板に対して鉛直方向から見た場合の、封止樹脂を充填可能な電子制御装置内の面積に対して、空気層などによる断熱層を有さずに電子制御装置内に充填された封止樹脂層の面積がどの程度の割合となっているかを示している。
図7に示すように、実施例1の溝部2bを有する金属筐体2を採用した電子制御装置1における発熱部品5と金属筐体2間の樹脂充填面積率は、比較例1の溝部2bを有さない金属筐体2を採用した電子制御装置1における発熱部品5と金属筐体2間の樹脂充填面積率より10%高い。
配線基板6上に実装された電子部品(発熱部品5)が封止樹脂3によって封止された電子制御装置1において、配線基板6上に実装された電子部品に対向する位置に放熱フィン2aを備えた金属筐体2が配置されている。電子部品が配置された領域の封止樹脂3の厚さは、その周辺領域の厚さより薄い。金属筐体2は、電子部品が配置された領域に放熱フィン2aと略平行な溝2bを有している。
このような電子制御装置1を提供することで、封止樹脂2を電子制御装置1に注入する際、電子部品と金属筐体との間の封止樹脂3の流動抵抗より溝2b部の封止樹脂3の流動抵抗が小さいため、封止樹脂3が溝部を通過しやすくなり、当該溝部から樹脂が電子部品と発熱部品との間を広がる。その結果、本実施例1の樹脂充填面積率を比較例1の樹脂重点面積率より高くすることができる。
発熱部品5と金属筐体2との間の樹脂充填面積率を向上すれば、発熱部品5と金属筐体2との間に存在する空気層が減る。その結果、発熱部品5と金属筐体2との間の熱抵抗が低減し、放熱性が向上する。そして、素子動作や環境温度変化などの熱が付加されたとしても効率よく放熱できるので、熱応力の負荷を抑えることができ、接合材9に作用するひずみが低減される。これにより、接合材9の長寿命化が期待できる。
〜第2の実施形態〜
第2の実施形態について、図8〜11を用いて説明する。図8は、本発明の第2の実施形態における電子制御装置の金属筐体を配線基板取り付け面側から見た斜視図である。図9は、本発明の第2の実施形態における金属筐体の発熱部品と対向する面を拡大した要部斜視図である。
第2の実施形態における電子制御装置1の金属筐体2の放熱フィンが設けられ面21と反対側の面22には、発熱部品側に突起2cが形成されており、突起2c(突部)は放熱フィン2aと略並行な溝2bを有している。それ以外の構成は、第1の実施の形態と同じである。従って、第1の実施形態の説明と重複する部分については説明を省略する。
放熱フィン2aが設けられた金属筐体2の面21の反対側の面22から、発熱部品5が配置された領域側に向けて形成された突起2cは、16mm×16mm、厚さ1mmである。突起2cに設けた溝2bは幅1mmである。溝2bの深さは、金属筐体2の面22と同一面となる深さ、すなわち深さ1mmである。溝2bのピッチは、放熱フィン2aと同じピッチである5mmピッチで3本設けている。その他の構成は、実施例1と同じである。
図10は、比較例2の電子制御装置の金属筐体を配線基板取り付け側から見た斜視図である。比較例2において、溝2bを有さない以外の構成は、実施例2で用いた金属筐体2と同じである。
図11は、実施例2と比較例2の電子制御装置における発熱部品と金属筐体との空間への樹脂充填面積率を表す図である。図11に示すように、実施例2の溝部2bを設けた突起2cを有する金属筐体2を採用した電子制御装置1における発熱部品5と金属筐体2間の樹脂充填面積率は、比較例1の溝部2bを有さない突起2cを有する金属筐体2を採用した電子制御装置1における発熱部品5と金属筐体2間の樹脂充填面積率より7%高くなっている。
金属筐体2に設けた突起2cの溝2b以外の領域と発熱部品5との間を流れる封止樹脂3の流動抵抗は、金属筐体2に設けた突起2cの溝2bの領域と発熱部品5との間を流れる封止樹脂3の流動抵抗に比べて、高い。
また、封止樹脂3が放熱フィン2aと略並行に流入するよう、金型(図示せず)にゲートが設けられている。そのため、溝2bを設けることで、樹脂3が充填されにくい、発熱部品5と突起2cとの間に対する封止樹脂3の充填性を向上させることができる。
このように、発熱部品5と金属筐体2との間の樹脂充填面積率を向上すれば、発熱部品5と金属筐体2との間に存在する空気層が減る。その結果、発熱部品5と金属筐体2との間の熱抵抗が低減し、放熱性が向上する。そして、素子動作や環境温度変化などの熱が付加されたとしても効率よく放熱できるので、熱応力の負荷を抑えることができ、接合材9に作用するひずみが低減される。これにより、接合材9の長寿命化が期待できる。
また、突起2cに設けた溝2bを、放熱フィン2aと同じピッチとし、溝2bの中央と放熱フィン2aの中央を同じとすることで、溝2bを設けた金属筐体2が薄肉化した場合でも、金属筐体2の強度低下を防止することができる。
〜第3の実施の形態〜
本発明の第3の実施形態について、図12〜14を用いて説明する。図12は、本発明の第3の実施形態における電子制御装置の金属筐体を配線基板取り付け面から見た斜視図である。図13は、本発明の第3の実施形態における発熱部品と対向する面を拡大した斜視図である。
第3の実施形態における電子制御装置1の金属筐体2の放熱フィン2aが設けられ面21と反対側の面22は、発熱部品5側に突起2cが形成されており、突起2cは放熱フィン2aと略並行な溝2bを有している。また、金属筐体2の面22の突起2c以外の領域に、樹脂3の流れ方向を突起2cの方向へ変えるための整流板2dが設けられている。それ以外の構成は、第1の実施形態および第2の実施形態と同じである。
突起2cは、放熱フィン2aが設けられた金属筐体2の面21の反対側の面22から発熱部品5が配置された領域側に向けて形成された縦横16mm×16mm、高さ1mmである。突起2cに設けた溝2bは幅1mmである。また、溝2bの深さは、金属筐体2の面22と同一面となる深さ、すなわち深さ1mmである。整流板2dの寸法は、幅1mm、高さ1.5mmである。整流板2dは、突起2cとコネクタピン4およびコネクタハウジング8用の貫通孔2eとの間に3本ずつ合計6個設けている。整流板2dと溝2bとのなす角θは、それぞれ45度、60度、75度である。その他の構成は、実施例1、実施例2と同じである。
図14は、実施例3と比較例2の電子制御装置における発熱部品と金属筐体との空間への樹脂充填面積率を表す図である。図14に示すように、実施例3の溝部2b付き突起2cと整流板2dを有する金属筐体2を採用した電子制御装置1における発熱部品5と金属筐体2間の樹脂充填面積率は、比較例1の溝部2bを有さない突起2cを有する金属筐体2を採用した電子制御装置1における発熱部品5と金属筐体2間の樹脂充填面積率と比べて、10%高くなっている。
これは、金属筐体2に設けた溝2bを有する突起2cの周囲に整流板2dを設けることで、周囲より封止樹脂3の流動抵抗が高い突起2cと金属筐体2との間に、樹脂3の流動ベクトルを向けることができるからである。また、整流板2dを複数個、突起2cを挟んで設け、封止樹脂3の上流側から溝2bと整流板2dのなす角θを大きくすることで、整流板1枚を設けた場合より多くの封止樹脂3を突起2cと金属筐体2との間に流しこむことができる。その結果、突起2cと金属筐体2との間の樹脂3の樹脂充填面積率を向上することができる。
なお、図15は、本発明の第3の実施形態における電子制御装置の金属筐体の変形図である。図15に示したとおり、整流板2dを設ける位置は、封止樹脂3の流れ方向を突起2cに向かわすことができる位置であれば、本発明の作用効果を得ることができるのはいうまでもない。
以上のごとく、金属筐体2の放熱フィン2aを設けた面21と反対側の面22の発熱部品5と対向する領域に溝2bを設けることで、封止樹脂3の粘度や部品位置を変更することなく、発熱部品5と金属筐体2との間の領域における樹脂3の樹脂充填面積率を向上させることができる。そして、樹脂重点面積率が高まることで、発熱部品5から放熱フィン2aへ効率的に熱交換を行うことができる。
さらに、封止樹脂3の流れ方向を金属筐体2の突起2b方向に変える整流板2dを金属筐体2に設けることで、封止樹脂3の流れ方向を突起に向かわせることができ、発熱部品5と金属筐体2との間の領域における封止樹脂3の充填率を向上させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態および実施例のものに何ら限定されず、基板と、基板に搭載された発熱部品と、発熱部品が搭載された基板の一面と反対側の面の変形を抑制するために、全体または一部を樹脂で封止する各種構造の電子制御装置を含むものである。
1・・・電子制御装置、2・・・金属筐体、2a・・・放熱フィン、2b・・・溝、
2c・・・突起、2d・・・整流板、2e・・・貫通孔、21・・・放熱フィン2aを設けた金属筐体の一面、22・・・放熱フィン2aを設けた金属筐体の一面と反対側の面、3・・・封止樹脂、4・・・コネクタピン、5・・・発熱部品、5a・・・発熱素子、
5b・・・ヒートスプレッダ、5c・・・端子、5d・・・発熱部品の封止樹脂、6・・・配線基板、7・・・金属筐体と配線基板の接続部、8・・・コネクタハウジング、9・・・接合材、10・・・防水接着剤

Claims (9)

  1. 電子部品を搭載した基板と、
    前記基板を樹脂で封止した金属筺体と、
    を備え、
    前記電子部品と対向する前記金属筺体の面と逆側の面は、放熱部を有し、
    前記電子部品と対向する前記金属筺体の面は、前記放熱部と前記電子部品との間に溝部を有する電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置であって、
    前記金属筺体と前記電子部品との間の前記樹脂の膜厚は、前記金属筺体と前記基板との間の前記樹脂の膜厚より小さいことを特徴とする電子制御装置。
  3. 請求項1に記載の電子制御装置であって、
    前記電子部品と対向する前記金属筺体の面は、前記電子部品側の方向にでた複数の突部を有し、
    前記溝は、前記複数の突部のうち第1の突部と前記第1の突部に最も近い第2の突部との間に形成されていることを特徴とする電子制御装置。
  4. 請求項1に記載の電子制御装置であって、
    前記電子部品と対向する前記金属筺体の面は、前記電子部品側の方向にでた複数の突部を有し、
    前記溝は、前記複数の突部のうち第1の突部と前記第1の突部に最も近い第2の突部とが並列することで形成されていることを特徴とする電子制御装置。
  5. 請求項4に記載の電子制御装置であって、
    前記電子部品と対向する前記金属筐体の面は、前記複数の突部の方向に向かう板状部材を備えることを特徴とする電子制御装置。
  6. 請求項5に記載の電子制御装置であって、
    前記電子部品と対向する前記金属筺体の面は、前記基板に設けられた端子を露出するための貫通孔を有し、
    前記板状部材は、前記貫通孔と前記複数の突部との間に設けられていることを特徴とする電子制御装置。
  7. 請求項5に記載の電子制御装置であって、
    前記電子部品と対向する前記金属筺体の面は、前記電子部品の両側に前記基板に設けられた端子を露出するための二つの貫通孔を有し、
    前記板状部材は、前記二つの貫通孔の間に設けられていることを特徴とする電子制御装置。
  8. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記放熱部は、複数のフィンを有し、
    前記溝部のピッチは、前記複数のフィンのピッチと略同一であることを特徴とする電子制御装置。
  9. 電子部品を搭載した基板を金属筺体内に樹脂を注入する電子制御装置の製造方法であって、
    前記電子部品と対向する前記金属筺体の面と逆側の面に放熱部を有し、かつ、前記電子部品と対向する前記金属筺体の面であって前記放熱部と前記電子部品との間の面に溝部を有する前記金属筺体を用い、
    前記溝部の長手方向から前記樹脂を注入する電子制御装置の製造方法。
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