JP2018014360A - グラフェントランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】グラフェン膜とグラフェン膜の一部上に配置されたオーミック電極との接触抵抗が低いグラフェントランジスタおよびその製造方法を提供する。【解決手段】グラフェントランジスタ1は、支持基板11と、支持基板11上に配置されたグラフェン膜13と、グラフェン膜13の一部上に配置されたオーミック電極14と、を含み、グラフェン膜13は、オーミック電極14の直下領域に凹凸面部13wを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、グラフェントランジスタおよびその製造方法に関する。
グラフェンは、室温における電子移動度が極めて高いことから、トランジスタのチャネル層として注目されており、グラフェンをチャネル層として用いたトランジスタの開発が要望されている。
たとえば、国際公開第2011/058651号(特許文献1)は、ソース電極およびドレイン電極と、ソース電極およびドレイン電極により懸架されたグラフェン層を含むチャネルと、グラフェン層のバンド構造を変化させるゲート電極と、ゲート電極とチャネルとの間に形成されたゲート絶縁膜と、を有することを特徴とする半導体装置およびその製造方法を開示する。
また、特開2014−241387号公報(特許文献2)は、ケイ素基板の上面に設けられた窒化物半導体層と、窒化物半導体層の上面に設けられた炭化ケイ素層と、炭化ケイ素層の上面に設けられたグラフェン層と、を備える基板、およびかかる基板に、さらに、グラフェン層上に設けられたゲート電極と、ゲート電極を挟んで設けられたソース電極およびドレイン電極と、を備え、ゲート電極下のグラフェン層にチャネルが形成されている電子装置を開示する。
また、特開2014−240340号公報(特許文献3)および特開2014−240173号公報(特許文献4)は、ケイ素基板上に設けられた炭化ケイ素層と、炭化ケイ素層の上面に設けられたグラフェン層と、を備える基板、およびかかる基板に、さらに、グラフェン層上に設けられたゲート電極と、ゲート電極を挟んで設けられたソース電極およびドレイン電極と、を備え、ゲート電極下のグラフェン層にチャネルが形成されている電子装置を開示する。ここで、特開2014−240340号公報(特許文献3)は、炭化ケイ素層の上面を平坦化した後、炭化ケイ素層の上面にグラフェン層を形成することを開示し、特開2014−240173号公報(特許文献4)は、炭化ケイ素層の上面に対して水素を含むガスを用いた熱処理を行なった後、炭化ケイ素層の上面にグラフェン層を形成することを開示する。
さらに、特開2008−205272号公報(特許文献5)は、カーボンナノチューブの成長過程において、その先端に形成されたグラフェンをチャネルとして、その一方の端部にソース電極を形成し、かつ、他方の端部にドレイン電極を形成するとともに、ゲート電極を設けたトランジスタを開示する。
国際公開第2011/058651号 特開2014−241387号公報 特開2014−240340号公報 特開2014−240173号公報 特開2008−205272号公報
上記の国際公開第2011/058651号(特許文献1)、特開2014−241387号公報(特許文献2)、特開2014−240340号公報(特許文献3)、特開2014−240173号公報(特許文献4)、および特開2008−205272号公報(特許文献5)に開示されているトランジスタは、いずれも、グラフェンに対するオーミック電極であるソース電極およびドレイン電極とグラフェンとの接触抵抗が高いという問題があった。
そこで、グラフェン膜とグラフェン膜の一部上に配置されたオーミック電極との接触抵抗が低いグラフェントランジスタおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明のある態様にかかるグラフェントランジスタは、支持基板と、支持基板上に配置されたグラフェン膜と、グラフェン膜の一部上に配置されたオーミック電極と、を含み、グラフェン膜は、オーミック電極の直下領域に凹凸面部を有する。
本発明の別の態様にかかるグラフェントランジスタの製造方法は、支持基板の一主面の一部に凹凸部を形成する工程と、支持基板上にグラフェン膜を形成することにより、支持基板の凹凸部の直上領域に凹凸面部を含むグラフェン膜を得る工程と、グラフェン膜の凹凸面部の直上にオーミック電極を形成する工程と、を含む。
上記によれば、グラフェン膜とグラフェン膜の一部上に配置されたオーミック電極との接触抵抗が低いグラフェントランジスタおよびその製造方法を提供できる。
本発明のある態様にかかるグラフェントランジスタのある例を示す概略断面図である。 本発明のある態様にかかるグラフェントランジスタの別の例を示す概略断面図である。 本発明の別の態様にかかるグラフェントランジスタの製造方法のある例を示す概略断面図である。 本発明の別の態様にかかるグラフェントランジスタの製造方法の別の例の前半の工程を示す概略断面図である。 本発明の別の態様にかかるグラフェントランジスタの製造方法の別の例の後半の工程を示す概略断面図である。
[本発明の実施形態の説明]
本発明のある実施形態にかかるグラフェントランジスタは、支持基板と、支持基板上に配置されたグラフェン膜と、グラフェン膜の一部上に配置されたオーミック電極と、を含み、グラフェン膜は、オーミック電極の直下領域に凹凸面部を有する。本実施形態のグラフェントランジスタは、グラフェン膜とオーミック電極との接触面積が大きいため、接触抵抗が低い。
本実施形態のグラフェントランジスタにおいて、グラフェン膜の凹凸面部における凹部の密度を1×103cm-2以上1×108cm-2以下とすることができる。かかるグラフェントランジスタは、グラフェン膜とオーミック電極との接触面積がより大きいため、接触抵抗がより低い。
本実施形態のグラフェントランジスタにおいて、グラフェン膜の凹凸面部における凹部の深さを0.01μm以上3μm以下とすることができる。かかるグラフェントランジスタは、グラフェン膜とオーミック電極との接触面積がより大きいため、接触抵抗がより低い。
本実施形態のグラフェントランジスタにおいて、グラフェン膜の凹凸面部における凹部の形状を、円錐状、円柱状、多角錐状、多角柱状、溝状の少なくとも1つとすることができる。かかるグラフェントランジスタは、グラフェン膜とオーミック電極との接触面積がより大きいため、接触抵抗がより低い。
本実施形態のグラフェントランジスタにおいて、グラフェン膜の凹凸面部を支持基板の厚さ方向に垂直な平面に垂直投影した面積に対して、グラフェン膜の凹凸面部の表面積を2倍以上とすることができる。かかるグラフェントランジスタは、グラフェン膜とオーミック電極との接触面積がより大きいため、接触抵抗がより低い。
本実施形態のグラフェントランジスタにおいて、支持基板を炭化ケイ素基板とすることができる。かかるグラフェントランジスタは、グラフェン膜とオーミック電極との接触がより良好なため、接触抵抗がより低い。
本実施形態のグラフェントランジスタにおいて、支持基板とグラフェン膜との間に配置されている中間層をさらに含むことができる。かかるグラフェントランジスタは、グラフェン膜とオーミック電極との接触面積が大きいため、接触抵抗が低い。
本発明の別の実施形態にかかるグラフェントランジスタの製造方法のある例は、支持基板の一主面の一部に凹凸部を形成する工程と、支持基板上にグラフェン膜を形成することにより、支持基板の凹凸部の直上領域に凹凸面部を含むグラフェン膜を得る工程と、グラフェン膜の凹凸面部の直上にオーミック電極を形成する工程と、を含む。本実施形態のグラフェントランジスタの製造方法により、グラフェン膜とオーミック電極との接触面積が大きく接触抵抗が低いグラフェントランジスタが効率よく得られる。
本実施形態のグラフェントランジスタの製造方法のある例において、支持基板は炭化ケイ素基板であり、支持基板の一主面の一部に凹凸部を形成する工程を、炭化ケイ素基板の一部をエッチングすることにより行ない、支持基板上にグラフェン膜を形成することにより、支持基板の凹凸部の直上領域に凹凸面部を含むグラフェン膜を得る工程を、支持基板を熱処理することにより行なうことができる。かかるグラフェントランジスタの製造方法により、グラフェン膜に凹凸面部を効率よく形成できるため、グラフェン膜とオーミック電極との接触面積が大きく接触抵抗が低いグラフェントランジスタがより効率よく得られる。
また、本実施形態の別の実施形態にかかるグラフェントランジスタの製造方法の別の例は、下地基板の一主面の一部に凹凸部を形成する工程と、下地基板上にグラフェン膜を形成することにより、下地基板の凹凸部の直上領域に凹凸面部を含むグラフェン膜を得る工程と、グラフェン膜を、下地基板から、支持基板の一主面上に配置された中間層に転写する工程と、グラフェン膜の凹凸面部の直上にオーミック電極を形成する工程と、を含む。本実施形態のグラフェントランジスタの製造方法により、グラフェン膜とオーミック電極との接触面積が大きく接触抵抗が低いグラフェントランジスタが効率よく得られる。
[本発明の実施形態の詳細]
本願の図面(図1〜図5)は、いずれも、本発明を説明するための概略断面図であり、その形状および寸法は、実際の形状および寸法を反映するものではない。本願の図面は、本発明の理解を助けるために、特に、グラフェン膜13、中間層12、オーミック電極14、ゲート絶縁膜15、およびゲート電極16の厚さ、ならびに、支持基板11、下地基板10および中間層12の凹凸部11c,10c,12c、ならびにグラフェン膜13の凹凸面部13wの形状および深さが大きく強調されている。
<実施形態1:グラフェントランジスタ>
図1および図2を参照して、本実施形態にかかるグラフェントランジスタ1は、支持基板11と、支持基板11上に配置されたグラフェン膜13と、グラフェン膜の一部上に配置されたオーミック電極14と、を含み、グラフェン膜13は、オーミック電極14の直下領域に凹凸面部13wを有する。本実施形態のグラフェントランジスタ1は、グラフェン膜13がオーミック電極14の直下領域に凹凸面部13wを有することから、グラフェン膜13とオーミック電極14との接触面積が大きいため、接触抵抗が低い。
本実施形態のグラフェントランジスタ1において、グラフェン膜13は、後述するように極めて薄いことから、グラフェン膜13は、支持基板11、下地基板10または中間層12の凹凸部11c,10c,12cによく追従しているため、グラフェン膜13の凹凸面部13wは、その上面および下面のいずれもが、支持基板11、下地基板10または中間層12の凹凸部と同様の形状および深さを有している。
(支持基板)
本実施形態のグラフェントランジスタ1に含まれる支持基板11は、特に制限はないが、グラフェン膜13がチャネル層としての機能を発現する観点から、それに十分な絶縁性を有することが好ましく、たとえばその抵抗率が、1×104Ωm以上であることが好ましく、1×1020Ωm以上であることがより好ましい。
図1を参照して、支持基板11は、特に制限はないが、オーミック電極14の直下領域に凹凸部11cを有することが好ましい。支持基板11の凹凸部11c上に凹凸面部13wを有するグラフェン膜13が得られやすい。ここで、支持基板11の凹凸部11cの形状に対応してグラフェン膜13の凹凸面部13wの形状が形成されるため、支持基板11の凹凸部の凹部の密度、凹部の深さ、および凹部の形状は、後述のグラフェン膜13の凹凸面部13wの凹部の密度、凹部の深さ、および凹部の形状と同じである。
図1を参照して、支持基板11は、特に制限はないが、炭化ケイ素(SiC)基板であることが好ましい。SiC基板は、エッチングなどの表面処理により、SiC基板の一部(たとえばオーミック電極14の直下領域)に凹凸部11cを形成しやすく、グラフェン膜13の一部(たとえばオーミック電極14の直下領域)に凹凸面部13wを形成しやすい。また、SiC基板は、熱処理により、SiC基板の表面のケイ素(Si)が昇華して、SiC基板の表面に残された炭素(C)が互いに結合してグラフェン膜13が形成される。これにより、かかるグラフェントランジスタ1は、グラフェン膜とオーミック電極との接触がより良好なため、接触抵抗がより低い。
(グラフェン膜)
本実施形態のグラフェントランジスタ1に含まれるグラフェン膜13は、C原子の六員環が連なった構造のシートを1層または数層積層で形成される膜である。グラフェン膜13の厚さは、0.1nm以上1nm以下程度である。かかるグラフェン膜13は、室温(たとえば25℃)における電子移動度が極めて高い。
図1および図2を参照して、グラフェン膜13は、オーミック電極14の直下領域に凹凸面部13wを有する。これにより、グラフェン膜13とオーミック電極14とは、接触面積が大きいため、接触抵抗が低い。グラフェン膜13における凹凸面部13wの存在は、AFM(原子間力顕微鏡)により観察できる。
グラフェン膜13の凹凸面部13wにおける凹部の密度は、グラフェン膜13とオーミック電極14との接触面積をより大きくすることにより、接触抵抗をより低くするために、凹凸面部の凹凸の形成を可能とするとともに品質のよいグラフェン膜を形成する観点から、1×103cm-2以上1×108cm-2以下が好ましく、1×104cm-2以上1×107cm-2以下がより好ましく、1×105cm-2以上1×106cm-2以下がさらにより好ましい。ここで、グラフェン膜13の凹凸面部13wにおける凹部の密度は、AFMにより測定する。
グラフェン膜13の凹凸面部13wにおける凹部の深さは、グラフェン膜13とオーミック電極14との接触面積をより大きくすることにより、接触抵抗をより低くするために、凹凸面部の凹凸の形成を可能とするとともに品質のよいグラフェン膜を形成する観点から、0.01μm以上3μm以下が好ましく、0.05μm以上2μm以下がより好ましく、1μm以上1.5μm以下がさらに好ましい。ここで、グラフェン膜13の凹凸面部13wにおける凹部の深さは、AFMにより測定する。
グラフェン膜13の凹凸面部13wにおける凹部の形状は、グラフェン膜13とオーミック電極14との接触面積をより大きくすることにより、接触抵抗をより低くする観点から、円錐状、円柱状、多角錐状、多角柱状、溝状の少なくとも1つが好ましい。ここで、上記溝は、ストライプ状に形成されていても、格子状に形成されていてもよい。
また、グラフェン膜13とオーミック電極14との接触面積をより大きくすることにより、接触抵抗をより低くする観点から、グラフェン膜13の凹凸面部13wを支持基板11の厚さ方向に垂直な平面に垂直投影した面積に対して、グラフェン膜13の凹凸面部13wの表面積が2倍以上が好ましく、3倍以上がより好ましく、5倍以上がさらに好ましい。ここで、グラフェン膜13の凹凸面部13wを支持基板11の厚さ方向に垂直な平面に垂直投影した面積は、AFMによる2次元的解析から算出し、グラフェン膜13の凹凸面部13wの表面積は、AFMによる3次元的解析から算出する。
(オーミック電極)
本実施形態のグラフェントランジスタ1に含まれるオーミック電極14は、グラフェン膜13とオーミック接触するものであれば特に制限はなく、Ni電極、Pt電極、Ni/Au電極、Pt/Au電極などが好適に挙げられる。オーミック電極14として、たとえばソース電極14sおよびドレイン電極14dが挙げられる。
(ゲート絶縁膜)
図1および図2を参照して、本実施形態のグラフェントランジスタ1は、FET(電界効果トランジスタ)を形成する観点から、ゲート絶縁膜15を含むことができる。ゲート絶縁膜15は、絶縁膜であれば特に制限はないが、誘電率および絶縁破壊電界が高い観点から、SiO2膜、SiN膜、SiCN膜などが好適に挙げられる。
(ゲート電極)
図1および図2を参照して、本実施形態のグラフェントランジスタ1は、FETを形成する観点から、ゲート電極16を含むことができる。ゲート電極16は、特に制限はないが、ゲート絶縁膜15との密着性が高い観点から、Ni電極、Ti電極、Ni/Au電極、Ti/Au電極などが好適に挙げられる。
(中間層)
図2を参照して、本実施形態のグラフェントランジスタ1は、グラフェン膜13とオーミック電極14との接触面積を大きくすることにより、接触抵抗を低くする観点から、支持基板11とグラフェン膜13との間に配置されている中間層12をさらに含むことが好ましい。かかるグラフェントランジスタ1は、支持基板11に凹凸部が形成されていなくても、中間層12によりオーミック電極14の直下領域のグラフェン膜13の凹凸面部13wが保持されるため、グラフェン膜13とオーミック電極14との接触面積が大きくなり、接触抵抗が低くなる。
中間層12は、特に制限はないが、グラフェン膜13の凹凸面部13wを保持するとともに、グラフェン膜13がチャネル層としての機能を発現する観点から、たとえばその抵抗率が、好ましくは1×1012Ωm以上、より好ましくは1×1016Ωm以上の十分な絶縁性を有することが好ましく、エポキシ樹脂層、ポリエチレン樹脂層、ポリカーボネート樹脂層などの絶縁性の樹脂層が好ましい。また、中間層12を形成する材料である樹脂は、特に制限はないが、中間層12を効率よく形成する観点から、UV(紫外線)硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などが好適に挙げられる。
{第1例}
図1を参照して、本実施形態のグラフェントランジスタ1の第1例は、凹凸部11cを有する支持基板11と、支持基板11上に配置された凹凸面部13wを有するグラフェン膜13と、グラフェン膜13の凹凸面部13w上に配置されたオーミック電極14であるソース電極14sおよびドレイン電極14dと、グラフェン膜13の凹凸面部13w以外の部分上に配置されたゲート絶縁膜15と、ゲート電極16と、を含む。ここで、支持基板11の凹凸部11cの直上領域にグラフェン膜13の凹凸面部13wが配置され、グラフェン膜13の凹凸面部13wの直上領域にオーミック電極14が配置されている。第1例のグラフェントランジスタ1は、グラフェン膜13がオーミック電極14の直下領域に凹凸面部13wを有することから、グラフェン膜13とオーミック電極14との接触面積が大きいため、接触抵抗が低い。第1例のグラフェントランジスタ1においては、凹凸面部13wを有するグラフェン膜13を形成しやすい観点から、支持基板11は、SiC基板が好ましい。
{第2例}
図2を参照して、本実施形態のグラフェントランジスタ1の第2例は、支持基板11と、支持基板11上に配置された凹凸部12cを有する中間層12と、凹凸部12cを有する中間層12上に配置された凹凸面部13wを有するグラフェン膜13と、グラフェン膜13の凹凸面部13w上に配置されたオーミック電極14であるソース電極14sおよびドレイン電極14dと、グラフェン膜13の凹凸面部13w以外の部分上に配置されたゲート絶縁膜15と、ゲート電極16と、を含む。ここで、中間層12の凹凸部12cの直上領域にグラフェン膜13の凹凸面部13wが配置され、グラフェン膜13の凹凸面部13wの直上領域にオーミック電極14が配置されている。第2例のグラフェントランジスタ1は、グラフェン膜13がオーミック電極14の直下領域に凹凸面部13wを有することから、グラフェン膜13とオーミック電極14との接触面積が大きいため、接触抵抗が低い。
<実施形態2:グラフェントランジスタの製造方法>
{第1例}
図3を参照して、本実施形態のグラフェントランジスタ1の製造方法のある例は、支持基板11の一主面の一部に凹凸部11cを形成する工程(図3(A)および(B))と、支持基板11上にグラフェン膜13を形成することにより、支持基板11の凹凸部11cの直上領域に凹凸面部13wを含むグラフェン膜13を得る工程(図3(C))と、グラフェン膜13の凹凸面部13wの直上にオーミック電極14を形成する工程(図3(D))と、を含む。本実施形態の本例のグラフェントランジスタ1の製造方法により、グラフェン膜13とオーミック電極14との接触面積が大きく接触抵抗が低いグラフェントランジスタ1が効率よく得られる。
(支持基板の凹凸部の形成工程)
図3(A)および(B)を参照して、支持基板11の一主面の一部に凹凸部11cを形成する工程は、支持基板11の一主面の一部を表面処理Tすることにより行なう。表面処理Tの方法は、特に制限はないが、支持基板11の一部に凹凸部11cを形成しやすい観点から、HCl、CF4、および/またはSF6などを用いるドライエッチング、KOHなどを用いるウエットエッチングなどが、好適に挙げられる。
ここで、支持基板11はSiC(炭化ケイ素)基板であり、支持基板11の一主面の一部に凹凸部11cを形成する工程は、支持基板の一主面の一部に凹凸部を形成する工程を、SiC基板の一部をエッチングすることにより行なうことが好ましい。支持基板11であるSiC基板に効率よく凹凸部を形成することができる。具体的には、図3(B)に示すように、支持基板11であるSiC基板の一部にマスク21を形成した後に、支持基板11のマスク21が形成されていない一主面を、KOHを用いてウエットエッチングすることにより、凹凸部11cを形成する。その後、マスク21を除去する。
(グラフェン膜の形成工程)
図3(C)を参照して、上記の凹凸部11cが形成された支持基板11上にグラフェン膜13を形成することにより、支持基板11の凹凸部11cの直上領域に凹凸面部13wを含むグラフェン膜13を得る工程において、グラフェン膜13を形成する方法は、特に制限はなく、グラファイトから剥離したグラフェン膜13を貼り合わせる方法、CVD(化学気相堆積)法によりグラフェン膜13を成長させる方法、支持基板11がSiC基板である場合にSiC基板を熱処理することにより表面のSiを昇華させてSiC基板の表面に残された炭素(C)を互いに結合させてグラフェン膜13を形成する方法(表面再構成法)などが好適に挙げられる。
上記のグラフェン膜13を形成する方法において、凹凸面部13wを有するグラフェン膜13を効率よく成形する観点から、支持基板11がSiC基板であり、凹凸部11cを有する支持基板11を熱処理することにより、グラフェン膜13を形成する方法が好ましい。かかる方法によれば、支持基板11の凹凸部11cの直上領域に凹凸面部13wを有するグラフェン膜13に効率よく形成することができる。支持基板11であるSiC基板の熱処理の条件としては、熱処理雰囲気は不活性ガス雰囲気(不活性ガスとしては、Ar(アルゴン)ガスなどが好ましい。)が好ましく、熱処理温度は1000℃以上2000℃以下が好ましく、1300℃以上1600℃以下がより好ましく、熱処理時間は1分以上60分以下が好ましく、5分以上15分以下がより好ましい。
(オーミック電極の形成工程)
図3(D)を参照して、グラフェン膜13の凹凸面部13wの直上にオーミック電極14を形成する工程において、オーミック電極14を形成する方法は、形成するオーミック電極14の材質に適したものであれば特に制限はなく、蒸着法、スパッタ法などが好適に挙げられる。このようにして、オーミック電極14として、ソース電極14sおよびドレイン電極14dが形成される。
(ゲート絶縁膜の形成工程)
図3(E)を参照して、本実施形態のグラフェントランジスタ1の製造方法は、グラフェン膜13のオーミック電極14が形成されていない主面上に、ゲート絶縁膜15を形成する工程を含むことができる。ゲート絶縁膜15を形成する方法は、形成するゲート絶縁膜15の材質に適したものであれば特に制限はなく、CVD(化学気相堆積)法、ECR(電子サイクロトロン共鳴)スパッタ法、ALD(原子層堆積)法などが好適に挙げられる。
(ゲート電極の形成方法)
図3(E)を参照して、本実施形態のグラフェントランジスタ1の製造方法は、ゲート絶縁膜15上にゲート電極16を形成する工程を含むことができる。ゲート電極16を形成する方法は、形成するゲート電極16の材質に適したものであれば特に制限はなく、蒸着法、スパッタ法などが好適に挙げられる。
{第2例}
図4および図5を参照して、本実施形態のグラフェントランジスタ1の製造方法の別の例は、下地基板10の一主面の一部に凹凸部10cを形成する工程(図4(A)および(B))と、下地基板10上にグラフェン膜13を形成することにより、下地基板10の凹凸部10cの直上領域に凹凸面部13wを含むグラフェン膜13を得る工程(図4(C))と、グラフェン膜13を、下地基板10から、支持基板11の一主面上に配置された中間層12に転写する工程(図4(D)、図5(A)および(F))と、グラフェン膜13の凹凸面部13wの直上にオーミック電極14を形成する工程(図5(G))と、を含む。本実施形態の本例のグラフェントランジスタ1の製造方法により、グラフェン膜13とオーミック電極14との接触面積が大きく接触抵抗が低いグラフェントランジスタが効率よく得られる。
(下地基板に凹凸部を形成する工程)
図4(A)を参照して、下地基板10の一主面の一部に凹凸部10cを形成する工程は、下地基板10の一主面の一部を表面処理Tすることにより行なう。表面処理Tの方法は、特に制限はないが、下地基板10の一部に凹凸部10cを形成しやすい観点から、HClおよび/またはCF4などを用いるドライエッチング、KOHなどを用いるウエットエッチングなどが、好適に挙げられる。ここで、下地基板10としては、その上にグラフェン膜13を形成できるものであれば特に制限はないが、グラフェン膜13を形成させやすい観点から、Cu(銅)基板、BN(窒化ホウ素)基板、SiC(炭化ケイ素)基板などが好適に挙げられる。
(グラフェン膜の形成工程)
上記の凹凸部10cが形成された下地基板10上にグラフェン膜13を形成することにより、下地基板10の凹凸部10cの直上領域に凹凸面部13wを含むグラフェン膜13を得る工程において、グラフェン膜13を形成する方法は、特に制限はなく、グラファイトから剥離したグラフェン膜13を貼り合わせる方法、CVD法によりグラフェン膜13を成長させる方法などが好適に挙げられる。
(グラフェン膜の下地基板から中間層への転写工程)
図4(D)、図5(E)および(F)を参照して、グラフェン膜13を、下地基板10から、支持基板11の一主面上に配置された中間層12に転写する工程は、特に制限はなく、たとえば、下地基板10の凹凸部10cの直上領域に凹凸面部13wを有するグラフェン膜13上に中間層12を配置するサブ工程(図4(D))と、中間層12上に支持基板11を配置するサブ工程(図5(E))と、凹凸面部13wを有するグラフェン膜13から下地基板10を除去するサブ工程(図5(F))と、を含むことができる。かかる転写工程により、凹凸面部13wを有するグラフェン膜13は、その凹凸面部13wの形状を維持したまま、下地基板10から中間層12に転写される。
図4(D)に示すグラフェン膜13上に中間層12を配置するサブ工程において、中間層12を配置する方法は、特に制限はなく、たとえば中間層12を形成する材料を塗布する方法などが好適に挙げられる。
図5(E)に示す中間層12上に支持基板11を配置するサブ工程において、支持基板11を配置する方法は、特に制限はなく、たとえば中間層12上に支持基板11を配置した後、中間層12を形成する材料を硬化する方法などが好適に挙げられる。
図5(F)に示すグラフェン膜13から下地基板10を除去するサブ工程において、下地基板10を除去する方法は、特に制限はなく、Cl2および/またはArなどを用いるドライエッチング、H2SO4などを用いるウエットエッチングなどが、好適に挙げられる。
(オーミック電極の形成工程)
図5(G)を参照して、グラフェン膜13の凹凸面部13wの直上にオーミック電極14を形成する工程は、上記の第1例の場合と同様である。
(ゲート絶縁膜の形成工程)
図5(H)を参照して、グラフェン膜13のオーミック電極14が形成されていない主面上に、ゲート絶縁膜15を形成する工程は、上記の第1例の場合と同様である。
(ゲート電極の形成方法)
図5(H)を参照して、ゲート絶縁膜15上にゲート電極16を形成する工程は、上記の第1例の場合と同様である。
(実施例1)
本実施例は、上記の第1例のグラフェントランジスタ1についての実施例である。
1.支持基板の凹凸部の形成
まず、図3(A)および(B)を参照して、支持基板11である直径150mmで厚さ400μmのSiC基板の一主面であるC面(000−1)面上の一部に、SiH4を用いたプラズマCVD法によりマスク21として厚さ2μmのSiO2層を形成した後、表面処理TとしてKOHを用いてウエットエッチングすることにより、支持基板11の一主面の一部に凹凸部11cを形成した。支持基板11の一主面について、AFMにより測定したところ、凹凸部11cにおける凹部の密度は5×105cm-2であり、凹部の深さは1μm以上1.5μm以下であり、凹部の形状が多角柱状であった。
2.グラフェン膜の形成
次に、図3(C)を参照して、凹凸部11cが形成された支持基板11を、101.3kPaのArガス雰囲気中で、1600℃で3時間熱処理することにより、支持基板11の一主面上に、支持基板11の凹凸部11cの直上領域に凹凸面部13wを有する厚さ0.1nmのグラフェン膜13を形成した。得られたグラフェン膜13について、AFMにより測定したところ、凹凸面部13wにおける凹部の密度は5×105cm-2であり、凹部の深さは0.1μm以上0.5μm以下であり、凹部の形状が多角柱状であった。グラフェン膜13の凹凸面部13wの表面積は、AFMによる3次元的解析から算出したところ、300μm2であった。グラフェン膜13の凹凸面部13wを支持基板11の厚さ方向に垂直な平面に垂直投影した面積は、AFMによる2次元的解析から算出したところ、100μm2であった。すなわち、グラフェン膜13の凹凸面部13wを支持基板11の厚さ方向に垂直な平面に垂直投影した面積に対して、グラフェン膜13の凹凸面部13wの表面積は、3倍であり、2倍以上であった。
3.オーミック電極の形成
次に、図3(D)を参照して、グラフェン膜13の凹凸面部13wの直上に、オーミック電極14として、蒸着法により、ソース電極14sである大きさ0.2mm×0.2mmで厚さ50nmのNi電極と、ドレイン電極14dである大きさ0.2mm×0.2mmで厚さ50nmのNi電極と、を形成した。ソース電極14sとドレイン電極14dとの両端間の距離は6μmであった。
4.ゲート絶縁膜の形成
次に、図3(E)を参照して、ソース電極14sとドレイン電極14dとの両端間に、ゲート絶縁膜15として、CVD法により、大きさ0.5mm×0.5mmで厚さ30nmのSiO2層を形成した。
5.ゲート電極の形成
次に、図3(E)を参照して、ゲート絶縁膜15上に、ゲート電極16として、蒸着法により、ゲート長0.25mm×ゲート幅2μmで厚さ25nmのNi電極を形成することにより、FETであるグラフェントランジスタ1を得た。
得られたグラフェントランジスタ1について、オーミック電極14とグラフェン膜13との接触抵抗は、半導体パラメータアナライザ(アジレント社製4155B)により測定したところ、0.2Ωmmであった。
(比較例1)
支持基板に凹凸部を形成しないで、グラフェン膜に凹凸面部を形成しなかったこと以外は、実施例1と同様にして、FETであるグラフェントランジスタを作製した。得られたグラフェントランジスタについて、オーミック電極とグラフェン膜との接触抵抗は、5Ωmmであった。
(実施例2)
1.下地基板の凹凸部の形成
まず、図4(A)および(B)を参照して、下地基板10である直径150mmで厚さ400μmのCu基板の一主面の一部に、表面処理Tとして、KOHを用いてウエットエッチングすることにより、下地基板10の一主面の一部に凹凸部10cを形成した。支持基板11の一主面について、AFMにより測定したところ、凹凸部10cにおける凹部の密度は5×105cm-2であり、凹部の深さは0.1μm以上0.5μm以下であり、凹部の形状が多角柱状であった。
2.グラフェン膜の形成
次に、図4(C)を参照して、凹凸部10cが形成された下地基板10上に、CVD法により、厚さ0.1nmのグラフェン膜13を成長させた。得られたグラフェン膜13について、AFMにより測定したところ、凹凸面部13wにおける凹部の密度は5×105cm-2であり、凹部の深さは0.1μm以上0.5μm以下であり、凹部の形状が多角柱状であった。グラフェン膜13の凹凸面部13wの表面積は300μm2であり、グラフェン膜13の凹凸面部13wを支持基板11の厚さ方向に垂直な平面に垂直投影した面積は100μm2であり、グラフェン膜13の凹凸面部13wを支持基板11の厚さ方向に垂直な平面に垂直投影した面積に対して、グラフェン膜13の凹凸面部13wの表面積は、3倍であり、2倍以上であった。
3.グラフェン膜の下地基板から中間層への転写
次に、図4(D)を参照して、凹凸面部13wを有するグラフェン膜13上に、中間層12を形成する材料として、エポキシ樹脂系のUV硬化性樹脂(アセック社製EX09−380−1LV3)を4000rpmおよび40秒の条件のスピンコートにより厚さ5μmで塗布した。次いで、図5(E)を参照して、上記樹脂層上に支持基板11として直径150mmで厚さ400μmのエポキシ樹脂基板を配置した後、上記樹脂基板をUV硬化させることにより、中間層12上に支持基板11を配置した。次いで、図5(F)を参照して、下地基板10であるCu基板を、H2SO4を用いてウエットエッチングすることにより、除去した。こうして、グラフェン膜13は、その凹凸面部13wの形状を維持したまま、下地基板10から支持基板11上に配置された中間層12に転写された。
4.オーミック電極の形成
次に、図5(G)を参照して、実施例1と同様にして、オーミック電極14であるソース電極14sおよびドレイン電極14dを形成した。
5.ゲート絶縁膜の形成
次に、図5(H)を参照して、実施例1と同様にして、ゲート絶縁膜15を形成した。
6.ゲート電極の形成
次に、図5(H)を参照して、実施例1と同様にして、ゲート電極を形成することにより、FETであるグラフェントランジスタ1を得た。
得られたグラフェントランジスタ1について、オーミック電極14とグラフェン膜13との接触抵抗は、0.2Ωmmであった。
(比較例2)
下地基板に凹凸部を形成しないで、グラフェン膜に凹凸面部を形成しなかったこと以外は、実施例2と同様にして、FETであるグラフェントランジスタを作製した。得られたグラフェントランジスタについて、オーミック電極とグラフェン膜との接触抵抗は、5Ωmmであった。
比較例1に対する実施例1の対比から、第1例のグラフェントランジスタにおいては、オーミック電極の直下領域のグラフェン膜に凹凸面部を形成することにより、オーミック電極とグラフェン膜との接触抵抗が5Ωmmから0.2Ωmmへと、0.5Ωmm未満の低い値まで低減できた。また、比較例2に対する実施例2の対比から、第2例のグラフェントランジスタにおいては、オーミック電極の直下領域のグラフェン膜に凹凸面部を形成することにより、オーミック電極とグラフェン膜との接触抵抗が5Ωmmから0.2Ωmmへと、0.5Ωmm未満の低い値まで低減できた。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 グラフェントランジスタ
10 下地基板
10c,11c,12c 凹凸部
11 支持基板
12 中間層
13 グラフェン膜
13w 凹凸面部
14 オーミック電極
14d ドレイン電極
14s ソース電極
15 ゲート絶縁膜
16 ゲート電極
21 マスク

Claims (10)

  1. 支持基板と、前記支持基板上に配置されたグラフェン膜と、前記グラフェン膜の一部上に配置されたオーミック電極と、を含み、
    前記グラフェン膜は、前記オーミック電極の直下領域に凹凸面部を有するグラフェントランジスタ。
  2. 前記グラフェン膜の前記凹凸面部における凹部の密度が1×103cm-2以上1×108cm-2以下である請求項1に記載のグラフェントランジスタ。
  3. 前記グラフェン膜の前記凹凸面部における凹部の深さが0.01μm以上3μm以下である請求項1または請求項2に記載のグラフェントランジスタ。
  4. 前記グラフェン膜の前記凹凸面部における凹部の形状が、円錐状、円柱状、多角錐状、多角柱状、溝状の少なくとも1つである請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のグラフェントランジスタ。
  5. 前記グラフェン膜の前記凹凸面部を前記支持基板の厚さ方向に垂直な平面に垂直投影した面積に対して、前記グラフェン膜の前記凹凸面部の表面積が2倍以上である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のグラフェントランジスタ。
  6. 前記支持基板が炭化ケイ素基板である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のグラフェントランジスタ。
  7. 前記支持基板と前記グラフェン膜との間に配置されている中間層をさらに含む請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のグラフェントランジスタ。
  8. 支持基板の一主面の一部に凹凸部を形成する工程と、
    前記支持基板上にグラフェン膜を形成することにより、前記支持基板の前記凹凸部の直上領域に凹凸面部を含む前記グラフェン膜を得る工程と、
    前記グラフェン膜の前記凹凸面部の直上にオーミック電極を形成する工程と、を含むグラフェントランジスタの製造方法。
  9. 前記支持基板は炭化ケイ素基板であり、
    前記支持基板の一主面の一部に凹凸部を形成する工程を、前記炭化ケイ素基板の一部をエッチングすることにより行ない、
    前記支持基板上に前記グラフェン膜を形成することにより、前記支持基板の前記凹凸部の直上領域に凹凸面部を含む前記グラフェン膜を得る工程を、前記支持基板を熱処理することにより行なう、請求項8に記載のグラフェントランジスタの製造方法。
  10. 下地基板の一主面の一部に凹凸部を形成する工程と、
    前記下地基板上にグラフェン膜を形成することにより、前記下地基板の前記凹凸部の直上領域に凹凸面部を含む前記グラフェン膜を得る工程と、
    前記グラフェン膜を、下地基板から、支持基板の一主面上に配置された中間層に転写する工程と、
    前記グラフェン膜の前記凹凸面部の直上にオーミック電極を形成する工程と、を含むグラフェントランジスタの製造方法。
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