JP2018013690A - 光学積層ロール及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、以下の説明で用いる図面では、各構成要素を見やすくするため、構成要素を模式的に示している場合があり、構成要素によっては寸法の縮尺を異ならせて示すこともある。
先ず、本発明の一実施形態として、例えば図1に示す光学積層ロール1について説明する。なお、図1は、光学積層ロール1の構成を示す断面図である。
次に、上記光学積層ロール1の製造方法について、図2及び図3を参照して説明する。なお、図2は、光学積層ロール1の製造工程を説明するための斜視図である。図3は、光学積層ロール1の製造工程を説明するための図であり、貼合後の光学積層ロール1に対してUV光Lを照射する状態を示す断面図である。
フィルムAとフィルムBとの積層には、以下の組成のエネルギー線硬化型接着剤を使用した。
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル 3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート:70部
1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル:20部
2−エチルヘキシルグリシジルエーテル:10部
トリアリールスルホニウム ヘキサフルオロホスフェート系の光カチオン重合開始剤:2.25部
(実施例1,3,4,5,6)
実施例1,3,4,5,6のフィルムA(A−1)については、以下のように作製した。
先ず、熱可塑性樹脂A,Bとして、以下のものを準備した。
熱可塑性樹脂A:ナフタレン2,6−ジカルボン酸ジメチルエステルとエチレングリコールを常法により重縮合して得たポリエチレンナフタレート( 屈折率は1.65)。
熱可塑性樹脂B:テレフタル酸を30モル%共重合したポリエチレンナフタレート(屈折率は1.65)。
実施例2のフィルムA(A−2)は、縦延伸を4.6倍とした以外は、実施例1のフィルムAと同様にして、幅方向に透過軸を有する厚み36μmの積層フィルムを作製した。
比較例1のフィルムAは、厚み26μmの3M製の輝度向上フィルム(APF−V3)を使用した。
比較例2のフィルムAは、厚み96μmの3M製の輝度向上フィルム(DBEF−Q)を使用した。
(実施例1,2)
実施例1,2のフィルムBは、下記の偏光フィルム(P−1)と熱可塑性フィルム(C−1)とを水系接着剤を介して貼合して作製した。得られたフィルムの厚みは20μmであった。
実施例3のフィルムBは、下記の偏光フィルム(P−1)と熱可塑性フィルム(T−1)とを水系接着剤を介して貼合して作製した。得られたフィルムの厚みは27μmであった。
実施例4及び比較例1,2のフィルムBは、下記の偏光フィルム(P−3)と熱可塑性フィルム(T−2)とを水系接着剤を介して貼合して作製した。得られたフィルムの厚みは68μmであった。
実施例5のフィルムBは、下記の偏光フィルム(P−1)を使用した。
実施例6のフィルムBは、下記の偏光フィルム(P−2)を使用した。
厚み20μmのポリビニルアルコールフィルム(平均重合度約2400、ケン化度99.9モル%以上)を乾式延伸により約5倍に縦一軸延伸し、さらに緊張状態を保ったまま、60℃の純水に1分間浸漬した後、ヨウ素/ヨウ化カリウム/水の重量比が0.05/5/100である28℃の水溶液に60秒間浸漬した。その後、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水の重量比が8.5/8.5/100である72℃の水溶液に300秒間浸漬した。引き続き26℃の純水で20秒間洗浄した後、65℃で乾燥処理を行って、ポリビニルアルコールフィルムにヨウ素が吸着配向している厚み7μmの偏光フィルムP−1を作製した。偏光フィルムP−1は、幅方向に透過軸を有していた。
厚み30μmのポリビニルアルコールフィルム(平均重合度約2400、ケン化度99.9モル%以上)を、乾式延伸により約4倍に一軸延伸し、さらに緊張状態を保ったまま、40℃の純水に40秒間浸漬した後、ヨウ素/ヨウ化カリウム/水の重量比が0.04/5.7/100の水溶液に28℃で30秒間浸漬して染色処理を行った。その後、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水の重量比が11.0/6.2/100の水溶液に70℃で120秒間浸漬した。引き続き、8℃の純水で15秒間洗浄した後、60℃で乾燥して、ポリビニルアルコールフィルムにヨウ素が吸着配向している厚み12μmの偏光フィルムP−2を作製した。偏光フィルムP−2は、幅方向に透過軸を有していた。
厚み75μmのポリビニルアルコールフィルム(平均重合度約2400、ケン化度99.9モル%以上)を、乾式延伸により約5倍に一軸延伸し、さらに緊張状態を保ったまま、60℃の純水に1分間浸漬した後、ヨウ素/ヨウ化カリウム/水の重量比が0.05/5/100である28℃の水溶液に60秒間浸漬した。その後、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水の重量比が8.5/8.5/100である72℃の水溶液に300秒間浸漬した。引き続き26℃の純水で20秒間洗浄した後、65℃で乾燥し、ポリビニルアルコールフィルムにヨウ素が吸着配向している厚み28μmの偏光フィルムP−3を作製した。偏光フィルムP−3は、幅方向に透過軸を有していた。
熱可塑性樹脂フィルムC−1として、厚み13μmの日本ゼオン株式会社製の環状ポリオレフィン系樹脂フィルム(ZF14)を用意した。
熱可塑性樹脂フィルムT−1として、厚み20μmのコニカミノルタ株式会社製のセルロースエステルフィルム(KC2CT)を用意した。
熱可塑性樹脂フィルムT−2として、厚み40μmのコニカミノルタ株式会社製のセルロースエステルフィルム(KC4UY)を用意した。
水系接着剤として、水100重量部に、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール〔日本合成化学工業株式会社製の商品名“ゴーセファイマー(登録商標)Z−200”〕2重量部、グリオキシル酸ナトリウム〔日本合成化学工業株式会社製の商品名“SPM−01”〕2重量部を溶解させることによって、ポリビニルアルコール系接着剤を調製した。
Claims (6)
- 幅方向に透過軸を有する長尺帯状の偏光フィルムを含む光学フィルムと、幅方向に透過軸を有する長尺帯状の反射型偏光子とがエネルギー線硬化型接着剤の硬化物を介して積層され、
前記反射型偏光子は、280〜320nmの波長域において平均透過率が4%以上であることを特徴とする光学積層ロール。 - 前記光学フィルムは、前記偏光フィルムの片面又は両面に積層された熱可塑性フィルムを含むことを特徴とする請求項1に記載の光学積層ロール。
- 前記偏光フィルム又は前記光学フィルムの厚みが10μm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学積層ロール。
- 前記熱可塑性フィルムを含む光学フィルムの表面粗さ(Ra)が1000nm以下であることを特徴とする請求項2に記載の光学積層ロール。
- 幅方向に透過軸を有する長尺帯状の偏光フィルムを含む光学フィルムと、幅方向に透過軸を有する長尺帯状の反射型偏光子とをエネルギー線硬化型接着剤を介して貼合する工程と、
前記反射型偏光子側から、少なくとも280〜320nmの波長域の光を含むエネルギー線を照射することによって、前記エネルギー線硬化型接着剤を硬化させる工程とを含み、
前記反射型偏光子は、280〜320nmの波長域において平均透過率が4%以上であることを特徴とする光学積層ロールの製造方法。 - 前記エネルギー線の照射量が1000〜2000mJ/cm2であることを特徴とする請求項5に記載の光学積層ロールの製造方法。
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JP2020194091A (ja) * | 2019-05-28 | 2020-12-03 | 東洋紡株式会社 | 複合偏光子及びその製造方法 |
WO2021131377A1 (ja) * | 2019-12-23 | 2021-07-01 | 住友化学株式会社 | 光学積層体 |
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JP2004219800A (ja) * | 2003-01-16 | 2004-08-05 | Sumitomo Chem Co Ltd | 積層偏光フィルムの製造方法及び積層偏光フィルム |
JP2010177133A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-12 | Nippon Zeon Co Ltd | 偏光発光素子 |
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