JP2018011384A - 回転電機 - Google Patents

回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP2018011384A
JP2018011384A JP2016137034A JP2016137034A JP2018011384A JP 2018011384 A JP2018011384 A JP 2018011384A JP 2016137034 A JP2016137034 A JP 2016137034A JP 2016137034 A JP2016137034 A JP 2016137034A JP 2018011384 A JP2018011384 A JP 2018011384A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
partition
contact
contact portion
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016137034A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6732576B2 (ja
Inventor
正浩 岡林
Masahiro Okabayashi
正浩 岡林
理 村上
Osamu Murakami
理 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2016137034A priority Critical patent/JP6732576B2/ja
Publication of JP2018011384A publication Critical patent/JP2018011384A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6732576B2 publication Critical patent/JP6732576B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】保守作業の容易化を確保しつつ、材料コストを低減可能な回転電機を提供することである。
【解決手段】実施形態の回転電機は、ケースと、固定子と、回転子と、回転子側仕切り体と、ケース側仕切り体と、を持つ。固定子は、ケースに固定される。回転子は、ケースに軸受を介して回転軸線回りに回転自在に支持される。回転子側仕切り体は、回転子に設けられ、第1当接部を有する。ケース側仕切り体は、ケースに対して回転軸線方向に沿って移動可能に設けられ、第1当接部と接離可能な第2当接部を有する。そして、第1当接部と第2当接部とが離間した状態で、回転子が回転可能とされ、且つ第1当接部と第2当接部とが離間した状態および第1当接部と第2当接部とが当接した状態のそれぞれで、回転子側仕切り体とケース側仕切り体とにより、ラビリンス部を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、回転電機に関する。
例えば、鉄道車両を走行させるための回転電機は、ケースと、ケースに固定される固定子と、ケースに軸受を介して回転自在に支持される回転子と、を備えている。また、この種の回転電機の中には、ケース内への塵埃等の侵入を抑制するためのいわゆる全密閉型回転電機がある。この種の全密閉型回転電機は、回転子に設けられた回転子側仕切り板と、ケースに設けられたケース側仕切り板と、を備えている。そして、これら回転子側仕切り板とケース側仕切り板との間にラビリンス部を形成し、これにより、ケース内への塵埃等の侵入が抑制される。
ところで、回転子を回転自在にする軸受は、定期的な保守が必要である。一般的に、軸受の保守作業は、ケースから回転子を引き抜いた後、この回転子から軸受を取り外して作業を行うので、回転電機を分解するための作業負担が大きい。このため、例えばケースに、回転子を支持するための回転子支持装置を設ける一方、回転子に、回転子支持装置を受ける支持受けを設ける非分解軸受交換構造が提案されている。このように構成することで、ケースから回転子を引き抜くことなく、ケースから軸受のみを引き抜くことが可能になるので、保守作業を容易化できる。
しかしながら、上記のような非分解軸受交換構造は、回転子支持装置や支持受けが必要になるので、この分、回転電機の材料コストが増大してしまう可能性があった。
特開2008−99491号公報
本発明が解決しようとする課題は、保守作業の容易化を確保しつつ、材料コストを低減可能な回転電機を提供することである。
実施形態の回転電機は、ケースと、固定子と、回転子と、回転子側仕切り体と、ケース側仕切り体と、を持つ。固定子は、ケースに固定される。回転子は、ケースに軸受を介して回転軸線回りに回転自在に支持される。回転子側仕切り体は、回転子に設けられ、第1当接部を有する。ケース側仕切り体は、ケースに対して回転軸線方向に沿って移動可能に設けられ、第1当接部と接離可能な第2当接部を有する。そして、第1当接部と第2当接部とが離間した状態で、回転子が回転可能とされ、且つ第1当接部と第2当接部とが離間した状態および第1当接部と第2当接部とが当接した状態のそれぞれで、回転子側仕切り体とケース側仕切り体とにより、ラビリンス部を形成する。
第1の実施形態の回転電機を示す断面図。 図1のA矢視図。 図1のB部拡大図。 図1のC矢視図。 第2の実施形態の回転電機を示す断面図。 第3の実施形態の回転電機を示す断面図。 第4の実施形態の回転電機を示す断面図。 第5の実施形態の回転電機を示す断面図。
以下、実施形態の回転電機を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、回転電機1の断面図であって、回転軸線C1を中心とした半分のみ示している。なお、回転軸線C1とは、後述の回転子6の回転軸線のことをいう。また、以下では、回転軸線C1に平行な方向を単に軸方向、この軸方向に直交する回転子6の径方向を単に径方向、軸方向および径方向に直交する回転子6の回転方向を周方向と称して説明する。
回転電機1は、ケース2と、ケース2内に固定されている固定子3と、ケース2に第1軸受ユニット4および第2軸受ユニット5を介して回転自在に支持されている回転子6と、を備えている。ケース2は、略有底円筒状のフレーム7と、フレーム7の開口部7aを閉塞するように設けられた略円板状のブラケット8と、を備えている。以下の説明では、ケース2の固定子3および回転子6が収納されている側を内側、この内側とは反対側を外側と称して説明する場合がある。
フレーム7の内周面7bには、固定子3の軸方向の位置決めを行うための位置決めフランジ9が設けられている。また、フレーム7の開口部7aの外周縁には、径方向外側に張り出すように外フランジ部10が設けられている。この外フランジ部10に重ね合わさるように、ブラケット8が取り付けられる。さらに、フレーム7の底部7cには、径方向中央に第1軸受ユニット4を挿入可能な開口部11が形成されている。
図2は、図1のA矢視図である。
また、図2に示すように、フレーム7の底部7cには、開口部11よりも径方向外側に、複数のボルト挿通孔12が形成されている。これらボルト挿通孔12は、開口部11の周囲を取り囲むように、且つ周方向に等間隔で配置されている。また、各ボルト挿通孔12に隣接して押しボルト用雌ネジ部13が複数形成されている。これら押しボルト用雌ネジ部13は、後述のフレーム側仕切り体15を軸方向に移動させる際に用いられる(詳細は後述する)。
図1に戻り、各ボルト挿通孔12には、軸方向外側からボルト14が挿入される。このボルト14は、フレーム7の底部7cの内面側に設けられた略円環状のフレーム側仕切り体15を締結固定するためのものである。
また、フレーム7の底部7cには、内面側の各ボルト挿通孔12よりもやや径方向内側に、略円筒状のフレーム側ガイド壁16が立設されている。このフレーム側ガイド壁16は、フレーム側仕切り体15の径方向の移動を規制すると共に、フレーム側仕切り体15の軸方向への移動をガイドするためのものである。フレーム側ガイド壁16の外周面16aは、軸方向に沿って平坦に形成されている。
図3は、図1のB部拡大図である。
同図に示すように、フレーム側仕切り体15は、鉄等の変形しにくい材料により形成されている。フレーム側仕切り体15は、フレーム側ガイド壁16に外嵌される略円環状のベース部17と、ベース部17の径方向略中央から径方向内側に至る間に突設された略円筒状の仕切り本体18と、仕切り本体18からベース部17とは反対側に向かって、且つ軸方向に沿って突出する2つの凸部21,22(長尺凸部21、短尺凸部22)と、が一体成形されたものである。
ベース部17の内面側は、フレーム側ガイド壁16に外嵌される嵌合部19とされている。嵌合部19は、フレーム側ガイド壁16の外周面16aの形状と同様に、軸方向に沿って平坦に形成されている。これにより、フレーム側仕切り体15の径方向の移動が規制されると共に、フレーム側仕切り体15の軸方向への移動がガイドされる。
また、ベース部17のボルト挿通孔12に対応する位置には、雌ネジ部20が形成されている。この雌ネジ部20に、フレーム7のボルト挿通孔12に挿通されたボルト14が螺入される。これにより、フレーム7の底部7cに、ボルト14によってフレーム側仕切り体15が締結固定される。なお、ベース部17の押しボルト用雌ネジ部13(図2参照)に対応する位置には、何ら形成されておらず平坦面とされている。
長尺凸部21と短尺凸部22は、それぞれ略円環状に形成されており、径方向に所定間隔S1を空けて同心円上に配置されている。より具体的には、長尺凸部21の径方向内側に、所定間隔S1を空けて短尺凸部22が配置されている。長尺凸部21の外周面は、仕切り本体18の外周面と面一になっている。また、短尺凸部22の内周面は、仕切り本体18の内周面と面一になっている。
これら長尺凸部21および短尺凸部22は、後述の回転子側第1仕切り体85と共にラビリンス部89を形成する。長尺凸部21の軸方向への突出長さH1は、短尺凸部22の軸方向への突出長さH2よりも長く設定されている。また、長尺凸部21の径方向の肉厚T1は、短尺凸部22の径方向の肉厚T2よりも厚く設定されている。
また、仕切り本体18および短尺凸部22の内周面には、略円環状のフレーム側当接部23が一体成形されている。フレーム側当接部23は、仕切り本体18の軸方向略中央から短尺凸部22の先端よりもやや手前に至る間に形成されている。フレーム側当接部23は、保守作業時に回転子6を支持する役割を有する。
フレーム側当接部23は、径方向内側に向かうに従って先細りとなるように、径方向に沿う断面が略三角形状に形成されている。換言すれば、フレーム側当接部23は、軸方向でベース部17とは反対側に向かって末広がりとなるように形成された傾斜面23aを有している。
ブラケット8は、外周部がフレーム7の外フランジ部10に重ね合わさるフランジ部31とされている。これら外フランジ部10とフランジ部31は、例えば不図示のボルト等により締結固定される。これにより、フレーム7とブラケット8とが一体化される。
また、ブラケット8の内面には、フレーム7の開口部7aにインロー嵌合されるインロー部32が突設されている。これにより、フレーム7に対するブラケット8の位置決めが行われる。
さらに、ブラケット8の径方向中央には、第2軸受ユニット5を挿入可能な開口部33が形成されている。また、ブラケット8の開口部33よりも径方向外側には、膨出部34が、軸方向外側に向かって膨出形成されている。また、膨出部34は、ブラケット8の開口部33の周囲を取り囲むように軸方向からみて略円環状に形成されている。膨出部34は、ブラケット8の剛性を高めるものであり、例えばプレス加工等を施して形成される。膨出部34は、径方向内側から軸方向外側に向かって末広がり状に延出する傾斜部34aと、傾斜部34aから径方向外側に向かって延出する平坦部34bと、平坦部34bの外周縁から軸方向に沿って屈曲延出する立上り部34cと、を有している。
立上り部34cは、後述のブラケット側仕切り体38の径方向の移動を規制すると共に、ブラケット側仕切り体38の軸方向への移動をガイドするためのものである。立上り部34cの内周面34c1は、軸方向に沿って平坦に形成されている。
図4は、図1のC矢視図である。
同図に示すように、平坦部34bには、複数のボルト挿通孔35が形成されている。これらボルト挿通孔35は、周方向に等間隔で配置されている。また、平坦部34bには、各ボルト挿通孔35に隣接する押しボルト用雌ネジ部36が複数形成されている。これら押しボルト用雌ネジ部36は、後述のブラケット側仕切り体38を移動させる際に用いられる(詳細は後述する)。
図1に戻り、各ボルト挿通孔35には、軸方向外側からボルト37が挿入される。このボルト37は、ブラケット8の内面側に設けられた略円環状のブラケット側仕切り体38を締結固定するためのものである。
ブラケット側仕切り体38は、鉄等の変形しにくい材料により形成されている。ブラケット側仕切り体38は、一部がブラケット8の立上り部34cの内周面34c1に内嵌される略円筒状の仕切り本体39と、仕切り本体39からブラケット8とは反対側に向かって、且つ軸方向に沿って突出する2つの凸部41,42(長尺凸部41、短尺凸部42)と、が一体成形されたものである。
仕切り本体39の外周面39aは、立上り部34cの内周面34c1の形状と同様に、軸方向に沿って平坦に形成されている。これにより、ブラケット側仕切り体38の径方向の移動が規制され、且つ軸方向への移動が許容される。つまり、立上り部34cは、ブラケット側仕切り体38の径方向の移動を規制すると共に、ブラケット側仕切り体38の軸方向への移動をガイドする役割を有している。
仕切り本体39のボルト挿通孔35に対応する位置には、雌ネジ部40が形成されている。この雌ネジ部40に、ブラケット8のボルト挿通孔35に挿通されたボルト37が螺入される。これにより、ブラケット8に、ボルト37によってブラケット側仕切り体38が締結固定される。なお、仕切り本体39の押しボルト用雌ネジ部36(図4参照)に対応する位置には、何ら形成されておらず平坦面とされている。
長尺凸部41と短尺凸部42は、それぞれ略円環状に形成されており、径方向に所定間隔S2を空けて同心円上に配置されている。より具体的には、長尺凸部41の径方向内側に、所定間隔S2を空けて短尺凸部42が配置されている。長尺凸部41の外周面は、仕切り本体39の外周面と面一になっている。また、短尺凸部42の内周面は、仕切り本体39の内周面と面一になっている。
これら長尺凸部41および短尺凸部42は、後述の回転子側第2仕切り体91と共にラビリンス部95を形成する。なお、長尺凸部41および短尺凸部42の基本的構成は、上述のフレーム7側に設けられた長尺凸部41および短尺凸部42の構成と同様である。このため、長尺凸部41および短尺凸部42の構成についての詳細な説明は省略する。
また、仕切り本体39および短尺凸部42の内周面には、略円環状のブラケット側当接部43が一体成形されている。ブラケット側当接部43は、仕切り本体39の軸方向略中央から短尺凸部42の先端よりもやや手前に至る間に形成されている。ブラケット側当接部43は、保守作業時に回転子6を支持する役割を有し、基本的構成は、上述のフレーム7側に設けられたフレーム側当接部23の構成と同様である。すなわち、ブラケット側当接部43は、軸方向でブラケット8とは反対側に向かって末広がりとなるように形成された傾斜面43aを有している。
また、フレーム7の内周面7bには、固定子3が内嵌固定されている。固定子3は、略円筒状の固定子鉄心71を有している。固定子鉄心71は、複数の電磁鋼板を軸方向に積層したり、軟磁性粉を加圧成形したりすることにより形成される。固定子鉄心71の軸方向一端側および他端側には、それぞれフレーム7の内周面7bに圧入された円環状の固定子鉄心押さえ72,73が設けられている。固定子鉄心押さえ72,73は、鉄等の変形しにくい材料により形成されている。これら固定子鉄心押さえ72,73により、フレーム7内で固定子鉄心71が軸方向に移動しないよう固定されている。
また、一対の固定子鉄心押さえ72,73のうち、一方の固定子鉄心押さえ72がフレーム7の位置決めフランジ9に当接されている。これにより、フレーム7に対する固定子3の軸方向が位置決めされている。
さらに、固定子鉄心71の内周側には、複数のスロット(不図示)が周方向に沿って等間隔に形成されている。各スロットは、軸方向に沿って固定子鉄心71を貫通するように形成されている。このように形成された各スロットを介し、固定子鉄心71にコイル74が巻回されている。コイル74は、固定子鉄心71の軸方向一端および他端から軸方向に沿って突出するように設けられている。
フレーム7の開口部11に挿入された第1軸受ユニット4は、第1軸受51と、この第1軸受51が収容された第1軸受ハウジング52と、第1軸受ハウジング52に設けられ、第1軸受51を軸方向外側から覆う第1軸受カバー53と、を備えている。第1軸受51としては、例えばころ軸受が用いられる。
第1軸受ハウジング52は、軸方向に沿って長い有底円筒状に形成されており、底部52aが軸方向内側に向くように開口部11に挿入されている。そして、第1軸受ハウジング52の底部52aに当接するように、第1軸受51が内嵌されている。
また、第1軸受ハウジング52の底部52aには、径方向中央の大部分に、回転子6の後述する回転子シャフト81を挿通可能な挿通孔54が形成されている。この挿通孔54に、第1軸受51の軸方向への移動を規制するカラー54aが設けられている。
さらに、第1軸受ハウジング52の開口部52bの外周縁には、径方向外側に張り出すように外フランジ部55が設けられている。この外フランジ部55が、フレーム7の底部7cの外面に当接することにより、フレーム7に対する第1軸受ハウジング52の位置決めが行われる。そして、フレーム7の底部7cに、外フランジ部55が不図示のボルトによって締結固定される。これにより、フレーム7に第1軸受ユニット4が固定される。
一方、第1軸受カバー53は、第1軸受ハウジング52の開口部52bに内嵌可能な略円板状に形成されている。第1軸受カバー53の内面には、径方向中央の大部分に軸方向からみて略円形状の凹部56が形成されている。この凹部56は、第1軸受カバー53と第1軸受51の内輪とが接触してしまうことを回避するためのものである。すなわち、第1軸受カバー53は、第1軸受ハウジング52と共に第1軸受51の外輪を押さえている。
また、第1軸受カバー53の軸方向外側の外周縁には、径方向外側に張り出す外フランジ部57が設けられている。この外フランジ部57が、第1軸受ハウジング52の軸方向外側に当接される。そして、第1軸受ハウジング52に、外フランジ部57が不図示のボルトによって締結固定される。
ブラケット8の開口部33に挿入された第2軸受ユニット5の基本的構成は、上述の第1軸受ユニット4の構成と同様である。すなわち、第2軸受ユニット5は、第2軸受58と、この第2軸受58が収容された略有底円筒状の第2軸受ハウジング59と、第2軸受ハウジング59に設けられ、第2軸受58を軸方向外側から覆う第2軸受カバー60と、を備えている。
第2軸受ハウジング59には、軸方向外側の外周部に外フランジ部63が形成されていると共に、回転子6の後述する回転子シャフト81を挿通可能な挿通孔61が形成されている。また、第2軸受カバー60にも回転子シャフト81を挿通可能な挿通孔62が形成されている。これら挿通孔61,62に、それぞれ第2軸受58の軸方向への移動を規制するカラー61a,62aが設けられている。
このように構成された第1軸受ユニット4および第2軸受ユニット5に、回転子6が回転自在に支持されている。
回転子6は、回転軸線C1に沿って延在する回転子シャフト81を有している。そして、回転子シャフト81の軸方向第1軸受ユニット4側端が、この第1軸受ユニット4の第1軸受51に回転自在に支持されている。一方、回転子シャフト81の軸方向第2軸受ユニット5側は、第2軸受ユニット5の各挿通孔61,62(カラー61a,62a)を介して軸方向外側に突出している。この突出した回転子シャフト81の一端が、不図示の外部機器に接続される。また、回転子シャフト81の一端よりもやや手前が、第2軸受ユニット5の第2軸受58に回転自在に支持されている。
回転子シャフト81の固定子鉄心71に対応する位置には、略円柱状の回転子鉄心82が設けられている。回転子鉄心82は、複数の電磁鋼板を軸方向に積層したり、軟磁性粉を加圧成形したりすることにより形成される。回転子鉄心82には、径方向略中央に軸方向に沿う貫通孔82aが形成されている。この貫通孔82aに、回転子シャフト81が例えば圧入されて固定されている。
さらに、回転子鉄心82の軸方向一端側および他端側には、それぞれ円板状の回転子鉄心押さえ83,84が設けられている。回転子鉄心押さえ83,84は、鉄等の変形しにくい材料により形成されている。これら回転子鉄心押さえ83,84にもそれぞれ径方向略中央に貫通孔83a,84aが形成されている。これら貫通孔83a,84aに、それぞれ回転子シャフト81が例えば圧入されて固定されている。これにより、回転子シャフト81上で回転子鉄心82が軸方向に移動しないように固定される。
また、一対の回転子鉄心押さえ83,84のうち、第1軸受ユニット4側の回転子鉄心押さえ83には、回転子側第1仕切り体85が一体成形されている。回転子側第1仕切り体85は、フレーム7に設けられているフレーム側仕切り体15と共にケース2内の固定子3側への塵埃の侵入を抑制すると共に、ケース2内を冷却する役割を有している。
回転子側第1仕切り体85は、回転子鉄心押さえ83からフレーム側仕切り体15側に向かって延出するように、すり鉢状(略円環状)に形成されている。換言すれば、回転子側第1仕切り体85は、回転子鉄心押さえ83から軸方向第1軸受ユニット4側に向かうに従って末広がりとなるように延出形成されており、その軸方向外側(第1軸受ユニット4側)の一端がフレーム側仕切り体15と軸方向でほぼ対向している。
また、回転子側第1仕切り体85の一端側で、且つ内周面には、複数の羽根86が周方向に等間隔で並んで設けられている。回転子6の回転時には、各羽根86によってケース2内に風が発生し、ケース2内が冷却される。
さらに、図3に示すように、回転子側第1仕切り体85は、一端側から径方向外側に張り出すように一体成形された略円環状のベース部87を有している。ベース部87は、フレーム側仕切り体15の短尺凸部22と所定間隔S3を空けて配置されている。また、ベース部87は、径方向でフレーム側仕切り体15の長尺凸部21の先端部と重なる位置に形成されている。
さらに、ベース部87の外周部には、軸方向フレーム側仕切り体15側に向かって突出する略円環状の中間凸部88が一体成形されている。
中間凸部88は、長尺凸部21と短尺凸部22との間に挿入されている。中間凸部88と長尺凸部21との間、および中間凸部88と長尺凸部21との間には、それぞれ微小隙間BS1が形成される。さらに、中間凸部88の突出高さは、この中間凸部88の先端とフレーム側仕切り体15の仕切り本体18との間に所定間隔S4が形成されるように設定されている。
ここで、長尺凸部21の突出長さH1は、中間凸部88の外周面全体を覆う長さに設定されている。
そして、このように構成されたベース部87および中間凸部88と、フレーム側仕切り体15の仕切り本体18、長尺凸部21、および短尺凸部22とにより、ラビリンス部89が形成される。ラビリンス部89を形成することにより、ケース2内の固定子3側への塵埃の侵入が抑制される。
また、回転子側第1仕切り体85の一端で、且つフレーム側当接部23に軸方向で対向する位置、つまり、ベース部87および中間凸部88よりも径方向内側には、略円環状の回転子側第1当接部90が形成されている。回転子側第1当接部90は、フレーム側当接部23の傾斜面23aと所定間隔S5を空けて対向する傾斜面90aを有している。すなわち、傾斜面90aは、軸方向外側(第1軸受ユニット4側)に向かって先細りとなるように形成されている。
一方、図1に示すように、一対の回転子鉄心押さえ83,84のうち、第2軸受ユニット5側の回転子鉄心押さえ84には、すり鉢状(略円環状)回転子側第2仕切り体91が一体成形されている。この回転子側第2仕切り体91の基本的構成は、上述の回転子側第1仕切り体85の構成と同様である。
すなわち、回転子側第2仕切り体91は、回転子鉄心押さえ84から軸方向第2軸受ユニット5側に向かうに従って末広がりとなるように延出形成されており、その軸方向外側(第2軸受ユニット5側)の一端がブラケット側仕切り体38と軸方向でほぼ対向している。
また、回転子側第2仕切り体91の一端側で、且つ内周面には、ケース2内を冷却するための複数の羽根92が周方向に等間隔に並んで設けられている。さらに、回転子側第2仕切り体91は、一端側から径方向外側に張り出すように一体成形された略円環状のベース部93と、ベース部93の外周部に立設された中間凸部94と、を有している。
中間凸部94は、ブラケット側仕切り体38の長尺凸部41と短尺凸部42との間に挿入されている。また、ブラケット側仕切り体38の長尺凸部41の突出長さは、中間凸部94の外周面全体を覆う長さに設定されている。
そして、このように構成されたベース部93および中間凸部94と、ブラケット側仕切り体38の長尺凸部41および短尺凸部42とにより、ラビリンス部95が形成される。
また、回転子側第2仕切り体85の一端で、且つブラケット側当接部43に軸方向で対向する位置に、傾斜面96aを有する略円環状の回転子側第2当接部96が形成されている。
ここで、ブラケット側仕切り体38の短尺凸部42と回転子側第2仕切り体85のベース部93との間、ブラケット側仕切り体38の仕切り本体39と回転子側第2仕切り体85の中間凸部88との間、およびブラケット側当接部43の傾斜面43aと回転子側第2当接部96の傾斜面96aとの間は、それぞれ所定間隔だけ空いている。
このように構成された回転電機1において、運転時には、図1に示すように、ボルト14によって、フレーム7にフレーム側仕切り体15が締結固定されている。すなわち、フレーム側仕切り体15は、ボルト14によってフレーム7の底部7cに引き寄せられている。つまり、この底部7cに、フレーム側仕切り体15のベース部17が当接されている(以下、この状態をフレーム側仕切り体15の締結固定状態という)。これにより、フレーム側仕切り体15と回転子側第1仕切り体85とによって形成されるラビリンス部89の所定間隔S3,S4は、適正な間隔に保たれる。
また、回転電機1の運転時には、ボルト37によって、ブラケット8にブラケット側仕切り体38が締結固定されている。すなわち、ブラケット側仕切り体38は、ボルト37によってブラケット8の平坦部34bに引き寄せられている。つまり、この平坦部34bに、ブラケット側仕切り体38の仕切り本体39が当接されている(以下、この状態をブラケット側仕切り体38の締結固定状態という)。これにより、ブラケット側仕切り体38と回転子側第2仕切り体91とによって形成されるラビリンス部95の所定間隔は、適正な間隔に保たれる。
このため、回転電機1の運転時には、各ラビリンス部89,95によってケース2内の固定子3側への塵埃の侵入が抑制される。また、回転子側第1仕切り体85に設けられている羽根86、および回転子側第2仕切り体91に設けられている羽根92によって、ケース2内に風が生成される。この風が冷却風となり、回転電機1の運転時の温度が上昇してしまうことが抑制される。
次に、回転電機1の保守作業について説明する。なお、この実施形態における保守作業は、第1軸受ユニット4および第2軸受ユニット5の保守作業をいう。
まず、フレーム側仕切り体15を締結固定しているボルト14を取り外す。ここで、フレーム側仕切り体15は、嵌合部19がフレーム7の底部7cに形成されているフレーム側ガイド壁16に嵌合されている。このため、ボルト14を取り外しただけでは、フレーム側仕切り体15の位置がずれたり、フレーム7からフレーム側仕切り体15が脱落したりすることがない。
続いて、フレーム7の底部7cに形成されている押しボルト用雌ネジ部13に取り外したボルト14を軸方向外側から螺入する。なお、押しボルト用雌ネジ部13に螺入するボルトは、ボルト14とは別に用意してもよい。
フレーム側仕切り体15の押しボルト用雌ネジ部13に対応する位置は、何ら形成されておらず平坦面とされている。このため、押しボルト用雌ネジ部13(図2参照)にボルト14を螺入していくと、ボルト14の先端がフレーム側仕切り体15を回転子鉄心82側へ押圧する。
ここで、フレーム側ガイド壁16の外周面16aは、軸方向に沿って平坦に形成されている。また、フレーム側仕切り体15の嵌合部19は、軸方向に沿って平坦に形成されている。このため、ボルト14の先端がフレーム側仕切り体15を回転子鉄心82側へ押圧すると、フレーム側仕切り体15がフレーム側ガイド壁16に沿って、つまり、軸方向に沿って回転子鉄心82側に移動する。そして、回転子側第1仕切り体85に形成されている回転子側第1当接部90の傾斜面90aに、フレーム側仕切り体15に形成されているフレーム側当接部23の傾斜面23aが当接される(以下、この状態をフレーム側当接部23の当接状態という)。
ここで、フレーム側仕切り体15の締結固定状態において形成される、フレーム側仕切り体15の短尺凸部22と回転子側第1仕切り体85のベース部87との間の所定間隔S3、およびフレーム側仕切り体15の仕切り本体18と回転子側第1仕切り体85の中間凸部88との間の所定間隔S4(何れも図3参照)は、それぞれフレーム側当接部23の当接状態でも僅かに隙間が形成されるように設定されている。すなわち、フレーム側当接部23の当接状態において、ベース部87に、ラビリンス部89を形成する短尺凸部22が接触してしまったり、仕切り本体18に、中間凸部88が接触してしまったりすることが防止される。
続いて、ブラケット側仕切り体38を締結固定しているボルト37を取り外す。ここで、ブラケット側仕切り体38は、仕切り本体39の外周面の一部が、ブラケット8の立上り部34cの内周面に嵌合されている。このため、ボルト37を取り外しただけでは、ブラケット側仕切り体38の位置がずれたり、ブラケット8からブラケット側仕切り体38が脱落したりすることがない。
次に、ブラケット8の平坦部34bに形成されている押しボルト用雌ネジ部36に取り外したボルト37を軸方向外側から螺入する。なお、上述のフレーム7の場合と同様に、押しボルト用雌ネジ部36に螺入するボルトは、ボルト37とは別に用意してもよい。
ブラケット側仕切り体38の押しボルト用雌ネジ部36に対応する位置は、何ら形成されておらず平坦面とされている。このため、押しボルト用雌ネジ部36にボルト37を螺入していくと、ボルト37の先端がブラケット側仕切り体38を回転子鉄心82側へ押圧する。
ここで、ブラケット8に形成された立上り部34cの内周面34c1は、軸方向に沿って平坦に形成されている。また、ブラケット側仕切り体38を構成する仕切り本体39の外周面39aは、軸方向に沿って平坦に形成されている。このため、ボルト37の先端がブラケット側仕切り体38を回転子鉄心82側へ押圧すると、ブラケット側仕切り体38がブラケット8の立上り部34cの内周面に沿って、つまり、軸方向に沿って回転子鉄心82側に移動する。そして、回転子側第2仕切り体91に形成されている回転子側第2当接部96の傾斜面96aに、ブラケット側仕切り体38に形成されているブラケット側当接部43の傾斜面43aが当接される(以下、この状態をブラケット側当接部43の当接状態という)。
ここで、ブラケット側仕切り体38の締結固定状態において形成される、ブラケット側仕切り体38の短尺凸部42と回転子側第2仕切り体85のベース部93との間の所定間隔、およびブラケット側仕切り体38の仕切り本体39と回転子側第2仕切り体85の中間凸部88との間の所定間隔は、それぞれブラケット側当接部43の当接状態でも僅かに隙間が形成されるように設定されている。すなわち、ブラケット側当接部43の当接状態において、ベース部93に、ラビリンス部95を形成する短尺凸部42が接触してしまったり、仕切り本体39に、中間凸部94が接触してしまったりすることが防止される。
フレーム側当接部23の当接状態、およびブラケット側当接部43の当接状態によって、これらフレーム側当接部23およびブラケット側当接部43に、それぞれ回転子側第1当接部90(回転子側第1仕切り体85)および回転子側第2当接部96(回転子側第2仕切り体91)が支持される。
この際、各々傾斜面23a,90a,43a,96a同士が当接するので、フレーム側当接部23およびブラケット側当接部43にかかる荷重は、軸方向と径方向とに分散される。このため、回転子6の位置が軸方向にずれたり径方向にずれたりすることがない。
フレーム側仕切り体15およびブラケット側仕切り体38によって回転子6を支持した後、フレーム7から第1軸受ユニット4を取り外すと共に、ブラケット8から第2軸受ユニット5を取り外す。回転子6が支持された状態になっているので、各軸受ユニット4,5に余計な負荷がかからない。また、各軸受ユニット4,5を取り外しても回転子6の位置がずれることがない。
なお、特に図示は省略するが、第1軸受ユニット4を構成する第1軸受ハウジング52の外フランジ部55にも押しボルト用雌ネジ部が形成されている。このため、第1軸受ユニット4を取り外す際、押しボルト用雌ネジ部を利用することにより、フレーム7から第1軸受ユニット4を容易に取り外すことができる。
同様に、第2軸受ユニット5を構成する第2軸受ハウジング59の外フランジ部63にも不図示の押しボルト用雌ネジ部が形成されている。このため、第2軸受ユニット5を取り外す際、押しボルト用雌ネジ部を利用することにより、ブラケット8から第2軸受ユニット5を容易に取り外すことができる。
各軸受ユニット4,5を取り外した後、保守作業を行う。そして、保守作業が完了した後、再びケース2に各軸受ユニット4,5を取り付ける。
各軸受ユニット4,5の取り付け作業は、上述の各軸受ユニット4,5の取り外し作業と逆になる。すなわち、まず、フレーム7に第1軸受ユニット4を取り付けると共に、ブラケット8に第2軸受ユニット5を取り付ける。この後、フレーム側仕切り体15を締結固定状態とすると共に、ブラケット側仕切り体38を締結固定状態とする。これにより、再び回転電機1を運転させることが可能になる。
このように、上述の第1の実施形態では、フレーム7にフレーム側仕切り体15を軸方向に移動可能に設けると共に、ブラケット8にブラケット側仕切り体38を軸方向に移動可能に設けている。フレーム側仕切り体15は、回転子側第1仕切り体85と共にラビリンス部89を形成する。ブラケット側仕切り体38は、回転子側第2仕切り体91と共にラビリンス部95を形成する。また、フレーム側仕切り体15にフレーム側当接部23を設けると共に、回転子側第1仕切り体85に回転子側第1当接部90を設けている。さらに、ブラケット側仕切り体38にブラケット側当接部43を設けると共に、回転子側第2仕切り体91に回転子側第2当接部96を設けている。そして、フレーム側当接部23の当接状態およびブラケット側当接部43の当接状態においても、適正なラビリンス部89,95が形成される。
このため、回転電機1の運転時には、フレーム側当接部23と回転子側第1当接部90とを離間させると共に、ブラケット側当接部43と回転子側第2当接部96とを離間させ、回転電機1を良好に運転させることができる。
また、回転電機1の保守作業時には、フレーム側仕切り体15およびブラケット側仕切り体38を、それぞれ軸方向内側(回転子鉄心82側)に押し込むことにより、各当接部23,43によって各当接部90,96(回転子6)を支持することができる。このため、回転電機1(ケース2)を分解することなく、保守作業を行うことができる。
したがって、回転電機1の保守作業時に回転子6を支持させる機構を別途設ける必要がない。つまり、フレーム側仕切り体15、ブラケット側仕切り体38、回転子側第1仕切り体85、および回転子側第2仕切り体91を利用して回転子6を支持させることができる。このため、保守作業の容易化を確保しつつ、回転電機1の材料コストを低減できる。
また、フレーム側仕切り体15、およびブラケット側仕切り体38が略円環状に形成されていると共に、回転子側第1仕切り体85、および回転子側第2仕切り体91がすり鉢状(略円環状)に形成されている。このため、各仕切り板15,38,85,91をできる限り変形しにくくすることができる。よって、各仕切り板15,38,85,91によって、回転子6を確実に支持できる。
さらに、各当接部23,43によって、各当接部90,96(回転子6)を支持させている。このため、各ラビリンス部89,95を構成する長尺凸部21,41、短尺凸部22,42、中間凸部88,94が直接接触して損傷してしまうようなことがなく、確実に各ラビリンス部89,95の機能を満足させることができる。
さらに、フレーム側仕切り体15およびブラケット側仕切り体38は、それぞれ長尺凸部21,41と、これら長尺凸部21,41よりも径方向内側に配置された短尺凸部22,42と、を有している。また、回転子側第1仕切り体85および回転子側第2仕切り体91は、それぞれ長尺凸部21,41と短尺凸部22,42との間に挿入される中間凸部88,94を有している。そして、これら長尺凸部21,41、短尺凸部22,42、および中間凸部88,94によってラビリンス部89,95が形成されている。しかも、長尺凸部21,41の突出長さH1は、中間凸部88,94の外周面全体を覆う長さに設定されている。このため、ラビリンス部89,95の通路が複雑になり、ケース2内の固定子3側への塵埃の侵入をできる限り阻止することが可能になる。
また、フレーム側仕切り体15の短尺凸部22と回転子側第1仕切り体85のベース部87との間の所定間隔S3、およびフレーム側仕切り体15の仕切り本体18と回転子側第1仕切り体85の中間凸部88との間の所定間隔S4(何れも図3参照)は、それぞれフレーム側当接部23の当接状態でも僅かに隙間が形成されるように設定されている。さらに、ブラケット側仕切り体38の短尺凸部42と回転子側第2仕切り体85のベース部93との間の所定間隔、ブラケット側仕切り体38の仕切り本体39と回転子側第2仕切り体85の中間凸部88との間の所定間隔は、それぞれブラケット側当接部43の当接状態でも僅かに隙間が形成されるように設定されている。
このため、フレーム側当接部23の当接状態、およびブラケット側当接部43の当接状態であっても、各凸部21,41,22,42,88,94が接触してしまうことを防止できる。よって、確実に各ラビリンス部89,95の機能を満足させることができる。
また、各仕切り体15,38の短尺凸部22,42よりもさらに径方向内側に、それぞれ当接部23,43を設けると共に、各仕切り体85,91の中間凸部88,94よりもさらに径方向内側に、それぞれ当接部90,96を設けている。このため、各仕切り体15,38,85,91を無駄に長く形成することなく、効率よく回転子6を支持することが可能になると共に、確実に各ラビリンス部89,95側に荷重が伝達されてしまうことを防止できる。
さらに、フレーム側当接部23が形成されているフレーム側仕切り体15、およびブラケット側当接部43が形成されているブラケット側仕切り体38は、それぞれ変形しにくい鉄等の材料により形成されている。さらに、回転子側第1仕切り体85および回転子側第2仕切り体91は、それぞれ回転子鉄心押さえ83,84と一体成形されていると共に変形しにくい鉄等の材料により形成されている。このため、フレーム側仕切り体15およびブラケット側仕切り体38によって、回転子6を確実に支持できる。
また、各当接部23,43,90,96同士が当接する当接面は、それぞれ傾斜面23a,43a,90a,96aとされている。このため、フレーム側当接部23およびブラケット側当接部43にかかる荷重が、軸方向と径方向とに分散される。この結果、フレーム側当接部23およびブラケット側当接部43によって、回転子6の位置が軸方向にずれたり径方向にずれたりしてしまうことを確実に防止しつつ、回転子6を支持できる。
さらに、フレーム7の底部7cに形成されたフレーム側ガイド壁16に、フレーム側仕切り体15の嵌合部19が嵌合されている。また、ブラケット8に形成されている膨出部34に、ブラケット側仕切り体38の仕切り本体39が嵌合されている。このため、フレーム側仕切り体15およびブラケット側仕切り体38によって回転子6を支持する際にかかる荷重を、フレーム7およびブラケット8で受けることができる。このため、フレーム側仕切り体15およびブラケット側仕切り体38によって、回転子6をより強固に支持できる。
(第2の実施形態)
次に、図5に基づいて、第2の実施形態について説明する。
図5は、第2の実施形態における回転電機201の断面図であって、前述の図1に対応している。なお、前述の第1の実施形態と同一態様には同一符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、回転電機201の基本的構成は、以下の点で前述の第1の実施形態における回転電機1の基本的構成と同様である。
すなわち、回転電機201は、ケース2と、ケース2内に固定されている固定子3と、ケース2に回転自在に設けられた回転子6と、を備えている。ケース2には、それぞれ保守作業時に回転子6を支持するために用いられるフレーム側仕切り体215と、ブラケット側仕切り体238と、が設けられている。一方、回転子6には、各仕切り体215,238と共にそれぞれラビリンス部89,95を形成する回転子側第1仕切り体285と、回転子側第2仕切り体291と、が設けられている。なお、これらの回転電機201の基本的構成は、以下の実施形態でも同様である。
ここで、前述の第1の実施形態と第2の実施形態との相違点は、第1の実施形態のフレーム側仕切り体15、ブラケット側仕切り体38、回転子側第1仕切り体85、および回転子側第2仕切り体91の形状と、第2の実施形態のフレーム側仕切り体215、ブラケット側仕切り体238、回転子側第1仕切り体285、および回転子側第2仕切り体291の形状と、が異なる点にある。
より具体的には、フレーム側仕切り体215は、鉄等の変形しにくい材料により形成されている。フレーム側仕切り体215は、第1の実施形態のようにベース部17を有しておらず、略円筒状に形成された仕切り本体218を有している。そして、この仕切り本体218の軸方向回転子鉄心82側に、軸方向に沿って突出する長尺凸部21と短尺凸部22とが一体成形されている。また、仕切り本体218には、フレーム7の底部7c側に、ボルト14が螺入される雌ネジ部20が形成されている。なお、仕切り本体218の押しボルト用雌ネジ部13(図5では不図示、図2参照)に対応する位置には、何ら形成されておらず平坦面とされている。
また、仕切り本体218の内周面側には、略円環状のフレーム側当接部223が一体成形されている。換言すれば、仕切り本体218の内周面側で、且つ回転子側第1仕切り体285の羽根286と軸方向で対向する位置には、フレーム側当接部223が一体成形されている。フレーム側当接部223は、軸方向内側(回転子鉄心82側)に向かって末広がりとなるように形成された傾斜面223aを有している。
また、フレーム7の底部7cには、仕切り本体218に外嵌可能な略円筒状のフレーム側ガイド壁216が立設されている。このフレーム側ガイド壁216の内周面216aに仕切り本体218の外周面218aが嵌合される。フレーム側ガイド壁216の内周面216a、および仕切り本体218の外周面218aは、それぞれ軸方向に沿って平坦に形成されている。これにより、フレーム側仕切り体215の径方向の移動が規制されると共に、フレーム側ガイド壁216によってフレーム側仕切り体215の軸方向への移動がガイドされる。
一方、回転子側第1仕切り体285には、前述の第1の実施形態のように、回転子側第1当接部90が形成されていない。これに代わって、回転子側第1仕切り体285の羽根286に、フレーム側当接部223の傾斜面223aと所定間隔を空けて対向する傾斜面286aが形成されている。
また、ブラケット側仕切り体238は、鉄等の変形しにくい材料により形成されている。ブラケット側仕切り体238を構成する略円筒状の仕切り本体239には、軸方向回転子鉄心82側に突出する長尺凸部41と短尺凸部42とが一体成形されている。また、仕切り本体239の内周面側には、略円環状のブラケット側当接部243が一体成形されている。換言すれば、仕切り本体239の内周面側で、且つ回転子側第2仕切り体291の羽根292と軸方向で対向する位置には、ブラケット側当接部243が一体成形されている。このブラケット側当接部243に、軸方向内側(回転子鉄心82側)に向かって末広がりとなるように傾斜面243aが形成されている。
一方、回転子側第2仕切り体291には、前述の第1の実施形態のように、回転子側第2当接部96が形成されていない。これに代わって、回転子側第2仕切り体291の羽根292に、ブラケット側当接部243の傾斜面243aと所定間隔を空けて対向する傾斜面292aが形成されている。
このような構成のもと、回転電機201の保守作業時に、フレーム側仕切り体215を軸方向内側(軸方向回転子鉄心82側)に押し込むと、回転子側第1仕切り体285の羽根286に形成されている傾斜面286aに、フレーム側仕切り体215に形成されているフレーム側当接部223の傾斜面223aが当接される。当接した状態であっても、適正なラビリンス部89が形成される。
また、ブラケット側仕切り体238を軸方向内側(軸方向回転子鉄心82側)に押し込むと、回転子側第2仕切り体291の羽根292に形成されている傾斜面292aに、ブラケット側仕切り体238に形成されているブラケット側当接部243の傾斜面243aが当接される。当接した状態であっても、適正なラビリンス部95が形成される。
したがって、上述の第2の実施形態によれば、前述の第1の実施形態と同様の効果を奏する。また、保守作業時には、各当接部223,243によって回転子6の各羽根286,292を支持する形になる。換言すれば、各羽根286,292は、前述の第1の実施形態における回転子側第1当接部90、および回転子側第2当接部96に相当している。
このため、各ラビリンス部89,95からできる限り離れた位置で回転子6を支持することができる。この結果、各ラビリンス部89,95を構成する長尺凸部21,41、短尺凸部22,42、および中間凸部88,94に、回転子6を支持する際にかかる荷重が伝達されてしまうことを極力抑制できる。よって、長尺凸部21,41、短尺凸部22,42、および中間凸部88,94が損傷してしまうことを、より確実に防止でき、各ラビリンス部89,95の機能を、より確実に満足させることができる。
(第3の実施形態)
次に、図6に基づいて、第3の実施形態について説明する。
図6は、第3の実施形態における回転電機301の断面図であって、前述の図1に対応している。
同図に示すように、第1の実施形態と第3の実施形態との相違点は、第1の実施形態のケース2の形状と第3の実施形態のケース302の形状とが異なる点にある。
より具体的には、ケース302を構成する略有底円筒状のフレーム307には、底部307cの径方向中央の大部分に、略有底円筒形状のボス部101が軸方向外側(回転子鉄心82とは反対側)に向かって突出形成されている。さらに、このボス部101の底部101aには、径方向中央の大部分に開口部102が形成されている。
また、この開口部102を介し、回転子6の回転子シャフト81の一端が、フレーム307の底部307cよりも軸方向外側に突出されている。回転子シャフト81の一端は、不図示の連結部材(例えば、タワミータ)を介して外部機器(例えば、エンジン)のシャフト(何れも不図示)に連結されている。回転子シャフト81の一端は、外部機器のシャフトに支持されているので、フレーム307には、回転子シャフト81を回転自在に支持するための軸受ユニットが設けられていない。すなわち、回転電機301は、いわゆる片側軸受型回転電機とされている。
また、ボス部101の底部101aには、開口部102の周囲を取り囲むように、複数のボルト挿通孔104が形成されている。さらに、ボス部101の内周面に、第1の実施形態におけるブラケット側仕切り体38が内嵌固定されている。そして、このブラケット側仕切り体38が、ボルト挿通孔104に挿通されるボルト37によって、フレーム307に締結固定されている。また、フレーム307の底部307cには、外周部に不図示の外部機器にフレーム307を固定するための取付ステー103が一体成形されている。
一方、ブラケット308には、第1の実施形態のような膨出部34(図1参照)が形成されておらず、略円板状に形成されている。また、ブラケット308の内面には、第1の実施形態におけるフレーム側ガイド壁16が形成されており、このフレーム側ガイド壁16に、第1の実施形態におけるフレーム側仕切り体15が嵌合されている。さらに、ブラケット308には、フレーム側ガイド壁16の周囲を取り囲むように、複数のボルト挿通孔105が形成されている。このボルト挿通孔105に挿通されるボルト14によって、ブラケット308にフレーム側仕切り体15が締結固定されている。
このように、上述の第3の実施形態のように、いわゆる片側軸受型の回転電機301にも、前述のフレーム側仕切り体15、ブラケット側仕切り体38、回転子側第1仕切り体85、および回転子側第2仕切り体91を好適に用いることが可能である。
(第4の実施形態)
次に、図7に基づいて、第4の実施形態について説明する。
図7は、第4の実施形態における回転電機401の断面図であって、前述の図1、図5に対応している。
同図に示すように、第2の実施形態と第4の実施形態との相違点は、第2の実施形態のケース2の形状と第4の実施形態のケース402の形状とが異なる点にある。すなわち、ケース402は、前述の第2の実施形態のケース2のように、固定子3が内嵌固定されるフレーム7を有しておらず、2つのブラケット408,409によって固定子3を挟持するようにして支持している。このように、第4の実施形態の回転電機401は、いわゆるフレームレス構造とされている。
2つのブラケット408,409のうち、第1ブラケット408は、略有底円筒形状に形成されており、その外径は固定子3の外径とほぼ同一に設定されている。そして、固定子3の固定子鉄心押さえ72の外周部に、第1ブラケット408の開口部408a側の端部が当接されている。
ここで、第1ブラケット408の底部408bの構成は、前述の第2の実施形態におけるフレーム7の底部7c(図5参照)の構成と同一である。また、第1ブラケット408の底部408bに設けられている仕切り体の構成は、前述の第2の実施形態におけるフレーム側仕切り体215(図5参照)の構成と同一である。さらに、第1ブラケット408側の回転子側仕切り体の構成は、前述の第2の実施形態における回転子側第1仕切り体285(図5参照)の構成と同一である。このため、第1ブラケット408の底部408bの構成と、この底部408bに設けられている仕切り体と、第1ブラケット408側の回転子側仕切り体と、については、前述の第2の実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
一方、2つのブラケット408,409のうち、第2ブラケット409も、略有底円筒形状に形成されており、その外径は固定子3の外径とほぼ同一に設定されている。そして、固定子3の固定子鉄心押さえ73の外周部に、第2ブラケット409の開口部409a側の端部が当接されている。
ここで、第2ブラケット409の底部409bの構成は、前述の第1の実施形態におけるブラケット8(図1参照)の構成と同一である。また、第2ブラケット409の底部409bに設けられている仕切り体の構成は、前述の第1の実施形態におけるブラケット側仕切り体38(図1参照)の構成と同一である。さらに、第2ブラケット409側の回転子側仕切り体の構成は、前述の第1の実施形態における回転子側第2仕切り体91(図1参照)の構成と同一である。このため、第2ブラケット409の底部409bと、この底部409bに設けられている仕切り体と、第2ブラケット409側の回転子側仕切り体と、については、前述の第1の実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
このように、上述の第4の実施形態のように、いわゆるフレームレス構造の回転電機401にも、前述の第1の実施形態におけるブラケット側仕切り体38、および回転子側第2仕切り体91や前述の第2の実施形態におけるフレーム側仕切り体215、回転子側第1仕切り体285を好適に用いることが可能である。
なお、第4の実施形態の回転電機401に、第1の実施形態におけるフレーム側仕切り体15、および回転子側第1仕切り体85(図1参照)や、第2の実施形態におけるブラケット側仕切り体238、および回転子側第2仕切り体291を好適に用いることが可能である。
(第5の実施形態)
次に、図8に基づいて、第5の実施形態について説明する。
図8は、第5の実施形態における回転電機501の断面図であって、前述の図5、図6に対応している。
同図に示すように、第3の実施形態と第5の実施形態との相違点は、第3の実施形態では、保守作業時にそれぞれ当接部23,43,90,96同士を当接させて回転子6を支持するフレーム側仕切り体15、ブラケット側仕切り体38、回転子側第1仕切り体85、および回転子側第2仕切り体91を備えているのに対し、第5の実施形態では、保守作業時に回転子6側の羽根286,292を、それぞれフレーム側仕切り体215のフレーム側当接部223とブラケット側仕切り体238のブラケット側当接部243とにより支持する(図5参照)点にある。
なお、第5の実施形態において、上記以外の構成については、前述の第3の実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
このように構成した場合であっても、前述の第3の実施形態と同様の効果を奏する。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、回転電機1〜501の運転時には、フレーム側当接部23,223と回転子側第1当接部90(羽根286)とを離間させると共に、ブラケット側当接部43,243と回転子側第2当接部96(羽根292)とを離間させ、回転電機1〜501を良好に運転させることができる。
また、回転電機1〜501の保守作業時には、フレーム側仕切り体15,215およびブラケット側仕切り体38,238を、それぞれ軸方向内側に押し込むことにより、各当接部23,43,223,243によって各当接部90,96(羽根286,292)を支持することができる。このため、回転電機1〜501(ケース2)を分解することなく、保守作業を行うことができる。
したがって、回転電機1〜501の保守作業時に回転子6を支持させる機構を別途設ける必要がない。つまり、フレーム側仕切り体15,215、ブラケット側仕切り体38,238、回転子側第1仕切り体85,285、および回転子側第2仕切り体91,291を利用して回転子6を支持させることができる。このため、保守作業の容易化を確保しつつ、回転電機1〜501の材料コストを低減できる。
また、フレーム側仕切り体15,215、およびブラケット側仕切り体38,238が略円環状に形成されていると共に、回転子側第1仕切り体85,285、および回転子側第2仕切り体91,291がすり鉢状(略円環状)に形成されている。このため、各仕切り板15,38,85,91,215,238,285,291をできる限り変形しにくくすることができる。よって、各仕切り板15,38,85,91によって、回転子6を確実に支持できる。
さらに、各当接部23,43,223,243によって、各当接部90,96(羽根286,292)を支持させている。このため、各ラビリンス部89,95を構成する長尺凸部21,41、短尺凸部22,42、中間凸部88,94が直接接触して損傷してしまうことを防止できる。よって、確実に各ラビリンス部89,95の機能を満足させることができる。
さらに、フレーム側仕切り体15およびブラケット側仕切り体38は、それぞれ長尺凸部21,41と、これら長尺凸部21,41よりも径方向内側に配置された短尺凸部22,42と、を有している。また、回転子側第1仕切り体85および回転子側第2仕切り体91は、それぞれ長尺凸部21,41と短尺凸部22,42との間に挿入される中間凸部88,94を有している。そして、これら長尺凸部21,41、短尺凸部22,42、および中間凸部88,94によってラビリンス部89,95が形成されている。しかも、長尺凸部21,41の突出長さH1は、中間凸部88,94の外周面全体を覆う長さに設定されている。このため、ラビリンス部89,95の通路が複雑になり、ケース2内の固定子3側への塵埃の侵入をできる限り阻止することが可能になる。
また、フレーム側仕切り体15,215の短尺凸部22と回転子側第1仕切り体85,285のベース部87との間の所定間隔S3、およびフレーム側仕切り体15,215の仕切り本体18,218と回転子側第1仕切り体85,285の中間凸部88との間の所定間隔S4は、それぞれフレーム側当接部23,223の当接状態でも僅かに隙間が形成されるように設定されている。さらに、ブラケット側仕切り体38,238の短尺凸部42と回転子側第2仕切り体85,285のベース部93との間の所定間隔、ブラケット側仕切り体38,238の仕切り本体39,239と回転子側第2仕切り体85,285の中間凸部88との間の所定間隔は、それぞれブラケット側当接部43,243の当接状態でも僅かに隙間が形成されるように設定されている。
このため、フレーム側当接部23,223の当接状態、およびブラケット側当接部43,243の当接状態であっても、各凸部21,41,22,42,88,94が接触してしまうことを防止できる。よって、確実に各ラビリンス部89,95の機能を満足させることができる。
また、各仕切り体15,38,215,238の短尺凸部22,42よりもさらに径方向内側に、それぞれ当接部23,43,223,243を設けると共に、各仕切り体85,91,285,291の中間凸部88,94よりもさらに径方向内側に、それぞれ当接部90,96(羽根286,292)を設けている。このため、各仕切り体15,38,85,91,215,238,285,291を無駄に長く形成することなく、効率よく回転子6を支持することが可能になると共に、各ラビリンス部89,95側に荷重が伝達されてしまうことを確実に防止できる。
さらに、フレーム側当接部23,223が形成されているフレーム側仕切り体15,215、およびブラケット側当接部43,243が形成されているブラケット側仕切り体38,238は、それぞれ変形しにくい鉄等の材料により形成されている。さらに、回転子側第1仕切り体85,285および回転子側第2仕切り体91,291は、それぞれ回転子鉄心押さえ83,84と一体成形されていると共に変形しにくい鉄等の材料により形成されている。このため、フレーム側仕切り体15,215およびブラケット側仕切り体38,238によって、回転子6を確実に支持できる。
また、各当接部23,43,90,96,223,243や羽根286,292が当接する当接面は、それぞれ傾斜面23a,43a,90a,96a,223a,243a,286a,292aとされている。このため、フレーム側当接部23,223およびブラケット側当接部43,243にかかる荷重が、軸方向と径方向とに分散される。この結果、フレーム側当接部23,243およびブラケット側当接部43,243によって、回転子6の位置が軸方向にずれたり径方向にずれたりしてしまうことを確実に防止しつつ、回転子6を支持できる。
さらに、フレーム7の底部7cやブラケット308に形成されたフレーム側ガイド壁16,216に、フレーム側仕切り体15,215が嵌合されている。さらに、ブラケット8に形成されている膨出部34や、フレーム307の底部307cに形成されているボス部101に、ブラケット側仕切り体38,238が嵌合されている。このため、フレーム側仕切り体15,215およびブラケット側仕切り体38,238によって回転子6を支持する際にかかる荷重を、フレーム7,307およびブラケット8,308で受けることができる。このため、フレーム側仕切り体15,215およびブラケット側仕切り体38,238によって、回転子6をより強固に支持できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…回転電機、2…ケース、3…固定子、6…回転子、7,307…フレーム、8,308…ブラケット、15,215…フレーム側仕切り体(ケース側仕切り体)、16,216…フレーム側ガイド壁(ガイド壁)、23,223…フレーム側当接部(第2当接部),23a,223a…傾斜面、34…膨出部、34c…立上り部(ガイド壁)、38,238…ブラケット側仕切り体(ケース側仕切り体)、41…長尺凸部(第2凸部)、42…短尺凸部(第3凸部)、43,243…ブラケット側当接部(第2当接部)、43a,243a…傾斜面、81…回転子シャフト、82…回転子鉄心、83,84…回転子鉄心押さえ、85,285…回転子側第1仕切り体(回転子側仕切り体)、86,286…羽根、90…回転子側第1当接部(第1当接部)、90a…傾斜面(当接面)、91,291…回転子側第2仕切り体(回転子側仕切り体)、92,292…羽根、93…ベース部、94…中間凸部(第1凸部)、96…回転子側第2当接部(第1当接部)、96a…傾斜面(当接面)、101…ボス部、286a,292a…傾斜面(当接面)、C1…回転軸線、H1,H2…突出長さ(長さ)

Claims (6)

  1. ケースと、
    該ケースに固定される固定子と、
    前記ケースに軸受を介して回転軸線回りに回転自在に支持される回転子と、
    前記回転子に設けられ、第1当接部を有する回転子側仕切り体と、
    前記ケースに対して前記回転軸線方向に沿って移動可能に設けられ、前記第1当接部と接離可能な第2当接部を有するケース側仕切り体と、
    を備え、
    前記第1当接部と前記第2当接部とが離間した状態で、前記回転子が回転可能とされ、且つ前記第1当接部と前記第2当接部とが離間した状態および前記第1当接部と前記第2当接部とが当接した状態のそれぞれで、前記回転子側仕切り体と前記ケース側仕切り体とにより、ラビリンス部を形成する
    回転電機。
  2. 前記第1当接部および前記第2当接部は、それぞれ前記回転軸線を中心とした円環状に形成され、
    前記第1当接部の前記第2当接部との当接面は、前記回転軸線に対して斜めに形成されている
    請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記回転子は、
    前記ケースに前記軸受を介して回転自在に支持される回転子シャフトと、
    該回転子シャフトに外嵌固定される回転子鉄心と、
    該回転子鉄心を前記回転軸線方向両側から押さえて保持する回転子鉄心押さえと、
    を備え、
    前記回転子鉄心押さえと前記回転子側仕切り体とが一体成形されている
    請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記回転子側仕切り体は、前記ケース側仕切り体に向かって突出する第1凸部を有し、該第1凸部よりも前記回転軸線側に前記第1当接部が配置されており、
    前記ケース側仕切り体は、前記回転子側仕切り体に向かって突出する第2凸部と、該第2凸部よりも前記回転軸線側に配置され、前記回転子側仕切り体に向かって突出する第3凸部と、を有し、該第3凸部よりも前記回転軸線側に前記第2当接部が配置されており、
    前記第1当接部と前記第2当接部とが当接した状態において、前記第2凸部と前記第3凸部との間に前記第1凸部が介在されている
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の回転電機。
  5. 前記第1当接部と前記第2当接部とが当接した状態において、前記ケース側仕切り体に前記第1凸部が接触していないと共に、前記回転子側仕切り体に前記第2凸部および前記第3凸部が接触していない
    請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記回転子側仕切り体に冷却用の複数の羽根を設け、
    前記第1当接部は、前記複数の羽根に設けられている
    請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の回転電機。
JP2016137034A 2016-07-11 2016-07-11 回転電機 Active JP6732576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016137034A JP6732576B2 (ja) 2016-07-11 2016-07-11 回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016137034A JP6732576B2 (ja) 2016-07-11 2016-07-11 回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018011384A true JP2018011384A (ja) 2018-01-18
JP6732576B2 JP6732576B2 (ja) 2020-07-29

Family

ID=60994467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016137034A Active JP6732576B2 (ja) 2016-07-11 2016-07-11 回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6732576B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020137318A (ja) * 2019-02-22 2020-08-31 株式会社明電舎 回転電機の仮固定治具及びこれを使用する回転電機の組立方法
EP3975391A4 (en) * 2019-11-14 2023-06-28 CRRC Zhuzhou Electric Co., Ltd Dismounting device for traction motor bearing and method applied to dismounting device

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5265210U (ja) * 1975-11-10 1977-05-14
JP2006271081A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Toshiba Corp 全閉外扇形電動機
JP2008099491A (ja) * 2006-10-13 2008-04-24 Toshiba Corp 車両用主電動機
JP2011172421A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Toshiba Corp 電動機
JP2012060794A (ja) * 2010-09-09 2012-03-22 Toshiba Corp 電動機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5265210U (ja) * 1975-11-10 1977-05-14
JP2006271081A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Toshiba Corp 全閉外扇形電動機
JP2008099491A (ja) * 2006-10-13 2008-04-24 Toshiba Corp 車両用主電動機
JP2011172421A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Toshiba Corp 電動機
JP2012060794A (ja) * 2010-09-09 2012-03-22 Toshiba Corp 電動機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020137318A (ja) * 2019-02-22 2020-08-31 株式会社明電舎 回転電機の仮固定治具及びこれを使用する回転電機の組立方法
JP7099361B2 (ja) 2019-02-22 2022-07-12 株式会社明電舎 回転電機の仮固定治具
EP3975391A4 (en) * 2019-11-14 2023-06-28 CRRC Zhuzhou Electric Co., Ltd Dismounting device for traction motor bearing and method applied to dismounting device

Also Published As

Publication number Publication date
JP6732576B2 (ja) 2020-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10018223B2 (en) Axial flux electrical machine bearing mount system and methods
US20120175982A1 (en) Rotating electrical machine and rotating apparatus
JP5363425B2 (ja) 電気機械のロータおよびその製造方法
KR101992818B1 (ko) 모터 구조
US9667108B2 (en) Brushless motor and disk drive apparatus
US20220403875A1 (en) Magnetic suspension bearing device, compressor and method of adjusting gap of catcher bearing
JP2018011384A (ja) 回転電機
US20190149012A1 (en) Direct-drive electric motor arrangement
JP6670863B2 (ja) 回転電機
JP2020014300A (ja) ロータユニット
JPWO2018043364A1 (ja) 巻線固定構造体、及び電動機
JP2008035599A (ja) アキシャルギャップモータ、アキシャルギャップモータのステータ及びアキシャルギャップモータの製造方法
JP2013223390A (ja) 回転電機の軸受部の交換方法及びその交換治具
JP2017028802A (ja) 電動モータ
JP2009183058A (ja) ステータコアの固定方法、及びブラシレスモータ
JP2018113758A (ja) アウターロータモータ
JP2014007802A (ja) モータ
JP6007084B2 (ja) 電動モータ及びファンモータ
KR20090070223A (ko) 스핀들 모터
JP2006129650A (ja) モータ
JP2019122191A (ja) モータ
JP2019221035A (ja) 回転電機および回転電機の製造方法
JP2018129933A (ja) モータおよびモータの製造方法
US8638015B2 (en) Motor with rotor case having coupling component
JP2013102575A (ja) 回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170913

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170913

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190610

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200609

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6732576

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150