JP2018008915A - 増粘剤、組成物キット及び組成物を増粘させる方法 - Google Patents

増粘剤、組成物キット及び組成物を増粘させる方法 Download PDF

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Abstract

【課題】経腸栄養組成物を増粘させ、かつ安全性の高い、新たな増粘剤、組成物キット及び組成物を増粘させる方法を提供すること。【解決手段】乳酸菌及びビフィズス菌から選択される1種以上の細菌を有効成分として含有する、経腸栄養成分を有する組成物を増粘させるための増粘剤、当該増粘剤と経腸栄養成分を有する組成物との組成物キット、及び組成物を増粘させる方法を提供する。【選択図】なし

Description

本技術は、増粘剤、組成物キット及び組成物を増粘させる方法に関する。
高齢者や入院患者には、嚥下(えんげ)機能が低下する場合がある。嚥下機能が低下すると、ごく通常の食品を摂取しようとした場合であっても、誤嚥や窒息といった重大な事態を招くおそれがある。このように嚥下機能が低下した人に対する栄養補給法の1つとして、流動食をチューブにより胃内に直接投与する経管栄養法が知られている。
この経管栄養法では、胃内に投与された流動食が食道に向かって逆流する場合があり、窒息や誤嚥性肺炎の主要な原因になっている。それゆえ、この胃食道逆流を抑制することが臨床上重要になる。
特許文献1には、胃食道逆流を抑制する方法として、予め粉末状の寒天を半固形化剤として液状化栄養剤に添加することにより半固形状の流動食を、チューブを介して投与する方法が提案されている。しかしながら、経管栄養法では、鼻から入れるチューブの径が小さいため、半固形状の流動食ではチューブ内の流動性に乏しく、胃内に投与することが難しい。
また、特許文献2には、カラギーナン及びアルギン酸を配合したことを特徴とする経管栄養食品用ゲル化剤と、これらを配合した経管栄養食品が提案されている。
また、特許文献3には、脂質、酸性域でゲル化する増粘剤、アラビアガム及びガティガムよりなる群から選択される少なくとも1種の乳化安定剤、並びに2価の金属塩を含有することを特徴とする、乳化食品組成物が提案されている。
特許文献2及び3共に、既知の増粘剤の組み合わせや配合量を調整して、酸性域でゲル化させ、胃内増粘を図るものである。
特開2004−26844号公報 特開2000−169397号公報 国際公開第2013/146181号
経管栄養法において、経腸栄養組成物をチューブにて投与する際にチューブ内では経腸栄養組成物は流動性を保持し、その後胃内において組成物の粘度が増加し、この組成物が滞留することが望ましい。このため、上述の特許文献2及び3のように、胃内pHを利用して酸性域で増粘しゲル化させる経腸栄養組成物が研究されている。
しかしながら、経管栄養法を施されているヒトの場合、PPI、H2ブロッカー等の胃酸分泌抑制剤、制酸剤又は胃酸中和剤が投与されることが多く、この場合には投与者の胃内pHが上昇している場合が多い。そうすると、酸性条件下でゲル化能を発揮させるように設計された経腸栄養剤を、胃酸分泌抑制剤、制酸剤又は胃酸中和剤の投与者に対して投与した場合、胃内でゲル化能が十分に発揮されない場合もある。
このようなことから、胃内pHが酸性域でなくとも粘性が発現する経腸栄養成分を有する組成物が望まれている。また、経腸栄養成分組成物を長期摂取することもあるので、これを増粘させる増粘剤に高い安全性が望まれている。
そこで、本技術は、経腸栄養成分を有する組成物を増粘させ、かつ安全性の高い、新たな増粘剤を提供することを主目的とする。
本発明者らは、経腸栄養剤とプロバイオティクスとの関係を研究していたところ、プロバイオティクスが、経腸栄養成分を有する組成物をカード化させたことに着目し、研究を行った。
さらに鋭意研究を行った結果、ビフィズス菌及び/又は乳酸菌を、経腸栄養成分を有する組成物に添加すると、これら細菌は比較的短期間に経腸栄養成分を有する組成物を増粘させ、このpHを低下させることを見出した。
すなわち、本技術では、まず、乳酸菌及びビフィズス菌から選択される1種以上の細菌を有効成分として含有する、経腸栄養成分を有する組成物を増粘させるための増粘剤を提供する。
本技術の増粘剤は、前記細菌が、ラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)及び/又はビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)であってもよい。
本技術の増粘剤は、前記経腸栄養成分が、乳タンパク質、大豆タンパク質、食物繊維及びラクチュロースから選ばれる1種又は2種以上のものであってもよい。
本技術の増粘剤は、前記組成物が、固形状、粉状、とろみ状、半液状又は液状であってもよい。
本技術の増粘剤は、前記組成物が、胃内pHが酸性域から中性域の範囲であるヒト、又は胃酸分泌が減少しているヒトを対象とするものであってもよい。
本技術の増粘剤は、前記組成物が、胃酸分泌抑制剤、制酸剤、又は胃酸中和剤を投与されるヒトを対象とするものであってもよい。
本技術の増粘剤は、前記細菌の添加量は、前記組成物に対し、0.1〜10質量%であってもよい。
本技術の増粘剤は、前記組成物を投与した後に、前記細菌を添加して増粘させてもよい。
本技術は、以下の(A)及び(B)から構成される経腸栄養成分を有する組成物キットも提供する。
(A)経腸栄養成分を有する組成物。
(B)乳酸菌及びビフィズス菌から選択される1種以上の細菌を有効成分として含有する、経腸栄養成分を有する組成物を増粘させるための増粘剤。
本技術の組成物キットは、上述記載の増粘剤であってもよい。
本技術は、(A)経腸栄養成分を有する組成物と、(B)乳酸菌及びビフィズス菌から選択される1種以上の細菌とを混合して、経腸栄養成分を有する組成物を増粘させる方法も提供する。
本技術の増粘方法は、前記組成物と前記細菌とを、酸性域から中性域の条件下で混合してもよい。
本技術の増粘方法は、前記細菌の添加量は、前記組成物に対し、0.1〜10質量%でもよい。
本技術によれば、経腸栄養成分を有する組成物を増粘させることができ、かつ安全性の高い、新たな増粘剤、組成物キット及び増粘方法を提供できる。
なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本明細書中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
経腸栄養剤(CZ−Hi:50mL)に、各種生菌製剤(ビオフェルミン配合散、ミヤBM、ビフィズス菌末BB536)添加後のpH変化を示す。 経腸栄養剤(CZ−Hi:50mL)に、ビフィズス菌末BB536を添加後のpH変化及び粘度を示す。横軸は、時間(分:秒)である。縦軸の粘度の単位は、mPa・sである。 経腸栄養剤(CZ−Hi:50mL)に、ミヤBMを添加後のpH変化及び粘度を示す。横軸は、時間(時:分:秒)である。縦軸の粘度の単位は、mPa・sである。 経腸栄養剤(CZ−Hi:50mL)に、シールド乳酸菌(生菌)を添加後のpH変化及び粘度を示す。横軸は、時間(分:秒)である。縦軸の粘度の単位は、mPa・sである。
以下、本技術を実施するための好適な実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。
<1.増粘剤>
本技術の経腸栄養成分を有する組成物を増粘させるための増粘剤は、プロバイオティクスを有効成分として含有するものである。
本技術のプロバイオティクスとは、消化管内微生物叢のバランスを改善し、宿主動物(ヒト等)に有利に働く生きた細菌、及びこれを含む剤をいう。
前記細菌として、例えば、乳酸菌、ビフィズス菌、糖化菌及び酪酸菌等が挙げられ、これらを単独で又は2種以上組み合わせて使用してもよい。
このうち、乳酸菌及びビフィズス菌から選択される1種以上の細菌が好ましい。このビフィズス菌及び/又は乳酸菌は、経腸栄養成分を有する組成物の粘度を比較的短い期間で上昇させるので、好ましい。また、ビフィズス菌及び/又は乳酸菌によって、胃内pHが酸性域でなくとも経腸栄養成分組成物を増粘させることができ、また、経腸栄養組成物のpHを、中性域付近からpH4〜6の酸性域に低下させることもできる。
さらに好ましくは、乳酸菌である。乳酸菌を用いると、短期間で、経腸栄養成分組成物の増粘を得ることができ、かつ当該組成物のpHを低下させることができるので、好適である。
本技術のビフィズス菌として、例えば、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム・ラクティス(Bifidobacterium lactis)等のビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属細菌が挙げられ、これらを単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
このうち、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)が好適である。このビフィドバクテリウム・ロンガムのうち、ヒト由来のものが好ましく、特にビフィドバクテリウム・ロンガムBB536(ATCC BAA-999)が好適である。
本技術の乳酸菌として、例えば、ラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)、ラクトバチルス・ブレビス(Lactobacillus brevis)、ラクトバチルス・デルブリッキー(Lactobacillus delbrueckii)ラクトバチルス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・カゼイ(Lactobacillus casei)等のラクトバチルス属細菌;エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)等のエンテロコッカス属細菌;ペディオコッカス・アシディラクティシ(Pediococcus acidilactici)、ペディオコッカス・ペントサセウス(Pediococcus pentosaceus)等のペディオコッカス属細菌等が挙げられ、これらを単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
このうち、ラクトバチルス属細菌が好ましい。さらにラクトバチルス属細菌のうち、ラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)が好適である。このラクトバチルス・パラカゼイのうち、ラクトバチルス・パラカゼイMCC1375(FERM BP-11313)及び/又はラクトバチルス・パラカゼイMCC1849(NITE BP-01633)が好適である。
本技術の増粘剤に用いられる上記有効成分である細菌は、乳酸菌やビフィズス菌等の公知の培養方法にて得ることができる。この培養方法にて得られた培養物を又は培養物から回収した菌体を本技術の増粘剤の成分として使用することも可能である。本技術の効果を損なわない限り、培養後に加熱、凍結乾燥等の種々の追加操作を行ってもよい。
本技術の増粘剤は、上記有効成分である細菌を、食品又は薬学的に許容される任意成分を適宜用いて製造することができる。任意成分として、矯味矯臭剤、結合剤、安定剤、pH調整剤、希釈剤等が挙げられる。
増粘剤における細菌の含有量は、剤形、用法、対象者年齢、性別及びその他条件等によって適宜設定される。
本技術の増粘剤の添加量は、前記経腸栄養成分組成物 100kcal量に対し、好ましくは、菌体 0.1〜10質量%である。
また、前記増粘剤の添加量は、前記経腸栄養成分組成物 100kcal量に対し、ビフィドバクテリウム・ロンガムBB536(ATCC BAA-999)で、2.5×10〜2.5×1011CFU/g、ラクトバチルス・パラカゼイMCC1849(NITE BP-01633)(生菌)で約1.4×1010〜1.4×1012CFU/gである。なお、CFUは、Colony Forming Unit(コロニー形成単位)を意味するものである。
また、本技術の増粘剤として、市販品のプロバイオティクスを使用してもよい。
市販品のプロバイオティクスとして、例えば、ビオフェルミン配合散(商品名;ビオフェルミン製薬社製)、ビオフェルミン錠剤(商品名;ビオフェルミン製薬社製)、ビオフェルミンR(商品名;ビオフェルミン製薬社製)、ビオフェルミンS(商品名;ビオフェルミン製薬社製)、ラクトミン(商品名;丸石製薬社製)、ラックビー(商品名;興和創薬社製)、ラックビーR(商品名;興和製薬社製)、ミヤBM(商品名;ミヤイリサン製薬社製)、ビオスミン(商品名;武田薬品工業社製)、ビオスリー(商品名;新亜製薬社製)、レニベンS(商品名;わかもと製薬社製)、エンテロン−R(商品名;味の素ファルマ社製)、BL整腸薬S(商品名;ヤクルト社製)、ビフィズス菌末BB536(商品名;森永乳業社製)等が挙げられる。これらを単独で又は2種以上組み合わせて使用してもよい。
また、前記増粘剤の形態は、液状、半液状、粉状又は固形状のいずれでもよいが、錠剤、散剤、顆粒剤等の固形状が長期保存の点で好ましい。固形状の場合、使用時に水に溶かし、細菌を含む水溶液として使用してもよい。
<2.経腸栄養成分組成物>
本技術の増粘剤を用いて増粘させる対象物は、経腸栄養成分を有する組成物(以下、「経腸栄養成分組成物」という)である。
本技術の経腸栄養成分組成物は、経管栄養法に用いる上で、固形状、粉状、半液状、液状、又は適度な流動性を有するとろみ状等の組成物であることが好ましい。
本技術に用いる経腸栄養成分組成物は、市販品の経腸栄養剤を使用することができ、また、必要に応じ経腸栄養成分を配合し、公知の経腸栄養剤の製造方法にて得ることができる。
市販品の経腸栄養剤として、例えば、半消化態栄養剤、消化態栄養剤、成分栄養剤等が挙げられる。また、経腸栄養剤について、医薬品と食品扱いの製品があるが、いずれでもよい。
半消化態栄養剤として、例えば、CZ−Hi(商品名;クリニコ社製)、MA−R2.0(商品名;クリニコ社製)、メイバランス1.0(商品名;明治社製);アイソカルサポート(商品名;ネスレ社製)、メディエフソイバッグ(商品名;味の素社製)等が挙げられる。
消化態栄養剤として、例えば、ペプチーノ(商品名;テルモ社製)、ペプタメン・AF(商品名;ネスレ社製)等が挙げられる。
このうち、半消化態栄養剤が、窒素源がタンパク質であるという点で、好ましい。
前記経腸栄養成分として、例えば、タンパク質(乳タンパク質、大豆タンパク質等)、食物繊維、糖類、動植物油脂、乾燥酵母、ビタミン類、乳化剤、塩類、ミネラル、香料等が挙げられる。これら成分を単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
前記タンパク質として、特に限定されないが、例えば、大豆、小麦、エンドウ豆、米等の植物由来;卵、魚介類、肉類、牛乳、コラーゲン等の動物由来等が挙げられる。これらタンパク質は、酵素分解により低分子化されたものであってもよい。これら成分を単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
なかでも、タンパク質のうち、乳タンパク質及び/又は大豆タンパク質が好ましい。前記乳タンパク質として、例えば、カゼイン、乳清タンパク等が挙げられる。
本技術のタンパク質の含有量は、経腸栄養成分組成物中、好ましくは1〜10g/100kcal、より好ましくは3〜6g/100kcalである。
本技術の乳タンパク質の含有量は、経腸栄養成分組成物中、好ましくは1〜10g/100kcal、より好ましくは3〜6g/100kcalである。
本技術の大豆タンパク質の含有量は、経腸栄養成分組成物中、好ましくは0.3〜10g/100kcal、より好ましくは1〜3g/100kcalである。
前記食物繊維として、例えば、デキストリン、難消化性デキストリン、セルロース、ジェランガム、ペクチン、グアガム分解物、カラギーナン等が挙げられる。これら成分を単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
本技術の食物繊維の含有量は、経腸栄養成分組成物中、好ましくは0.1〜5g/100kcal、より好ましくは0.4〜2.4g/100kcalである。
前記糖類として、特に限定されないが、例えば、グルコース、ガラクトース、果糖、キシロース等の単糖;ショ糖、乳糖、麦芽糖等の二糖類;ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、大豆オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ミルクオリゴ糖(ラクチュロース)等のオリゴ糖等が挙げられる。これら成分を単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
本技術のラクチュロースの含有量は、経腸栄養成分組成物中、好ましくは0.1〜5g/100kcal、より好ましくは0.2〜0.5g/100kcalである。
この経腸栄養成分のうち、乳タンパク質、大豆タンパク質、食物繊維及びラクチュロースから選ばれる1種又は2種以上のものが好ましい。このうち、少なくとも1種又は2種以上を選択し、経腸栄養成分として含むことが、増粘効果を得る点で、好適である。
また、選択した経腸栄養成分を、さらに市販品の経腸栄養剤に添加し、本技術で用いる経腸栄養成分組成物としてもよい。
本技術の増粘剤を用いることにより、前記経腸栄養成分組成物は胃内に入るまでは適度な流動性を備えながら、胃内に入った後に、この組成物を胃内で増粘させるように調整することができる。
このため、前記経腸栄養成分組成物は、胃食道逆流防止が求められるヒトを対象とした食品(胃食道逆流防止用食品等)等として、また、嚥下困難者用の経腸栄養剤としても、使用することができる。
また、本技術の増粘剤を用いるとき、前記経腸栄養成分組成物のpHが増粘剤添加時に中性域であっても、その後増粘させることができる。しかも、前記経腸栄養成分のpHを、添加後、酸性域に低下させることもできる。
このようなことから、本技術の増粘剤を用いることにより、前記経腸栄養成分組成物は、胃酸分泌抑制剤、制酸剤、胃酸中和剤等を投与されるヒト及び胃内pHが中性域となるヒトを対象とすることができる。
また、本技術の増粘剤を用いることにより、これらを摂取したヒトの胃の機能の低下を抑制したり、胃の機能を向上させることも可能である。このため前記経腸栄養成分組成物は、胃機能低下抑制用食品及び胃機能向上用食品等の機能性食品、健康食品、特定保健用食品等として使用することができる。
従来の増粘剤は、酸性域下で増粘作用が発揮されるため、胃内pHが中性域のヒトや胃酸分泌抑制剤、制酸剤、胃酸中和剤等を投与されたヒトに対して、十分な増粘作用を得ることができなかった。これに対し、本技術の増粘剤は、上述のとおり、胃酸分泌抑制剤、制酸剤、胃酸中和剤等を投与されたヒトや、胃内pHが中性域のヒトに対してでも、前記経腸栄養成分組成物を増粘させることができる。すなわち、本技術の増粘剤は、従来の増粘剤とは異なる作用機序によって経腸栄養成分組成物の増粘効果を得ており、新たなコンセプトの増粘剤である。
また、本技術の増粘剤は、プロバイオティクスを含むものであるため、摂取したヒトの腸内環境を整えることも期待できる。
このようなことから、本技術の増粘剤を用いることにより、前記経腸栄養成分組成物は、経管栄養法を行っている対象者の経腸栄養剤としてだけではなく、健常者の健康食品、機能性食品や栄養補助食品、特定保健用食品としても使用することができる。
また、本技術の増粘剤を用いることにより、前記経腸栄養成分組成物は、経腸栄養成分及びプロバイオティクスの利点を有するため、患者、病者、高齢者等に供する、特定保健用食品、栄養補助食品、病態ケア食品、流動食品、粘度調整食品、物性調整食品として使用することができる。
<3.組成物キット及び増粘方法>
本技術において、上述した増粘剤及び経腸栄養成分組成物を用いることで、経腸栄養成分を有する組成物キットを提供することも可能である。
本技術の経腸栄養成分組成物キットは、(A)前記経腸栄養成分組成物、(B)前記プロバイオティクスを有効成分として含有する、経腸栄養成分組成物を増粘させる増粘剤から構成されるものである。
なお、本技術の組成物キットに使用する、増粘剤及び経腸栄養成分組成物は上述のとおりである。
本技術の組成物キットにおいて、前記経腸栄養成分組成物と、前記増粘剤の有効成分である細菌とを混合することで、経腸栄養成分組成物が増粘する。また、これらを混合することで、経腸栄養成分組成物のpHが低下する。
このときの反応温度は、特に限定されないが、30〜40℃程度のヒトの体内温度が好適である。また、反応時間としては、好ましくは15〜120分である。
また、反応開始のときのpHとして、中性域(pH5〜7付近)が好ましく、中性域の条件下で前記増粘剤と前記経腸栄養成分組成物とを混合することが好ましい。
本技術の増粘剤、前記経腸栄養成分組成物、前記経腸栄養成分を有する組成物キットの摂取又は投与形態については特に限定されない。例えば、健常人の栄養補給食として使用する場合、経口摂取等が挙げられる。また、高齢者や患者(例えば嚥下困難者等)に使用される場合、胃瘻チューブや経鼻チューブ等を介した経管投与等が挙げられる。
また、前記経腸栄養成分組成物と前記増粘剤の混合のタイミングは、使用前に両者を混合させてもよいし、一方を先に使用し、その後他方を使用して両者を混合させてもよい。
好ましくは、前記経腸栄養成分組成物をヒトに投与した後に、本技術の増粘剤を添加してこの組成物を増粘させることである。この方法を用いることにより、経腸栄養成分組成物が流動性のある状態で、特に経管栄養法において細いチューブを通過することができ、その後本技術の増粘剤を投与又は摂取することで、胃等において経腸栄養成分組成物を増粘させることができる。これにより、増粘によるチューブの閉塞を低減することができる。また、経腸栄養成分組成物を通した同じチューブに、さらに本技術の増粘剤を含む水溶液を通過させることによりチューブ洗浄効果も得ることができるため、介護者や看護師の負担を軽減させることができる。
また、本技術の組成物キットは、上述のとおり、経腸栄養剤の他、健常者用の健康食品組成物、機能性食品組成物や栄養補助食品組成物としても使用することができる。
本技術の増粘剤を配合して経腸栄養成分組成物を増粘させた際の粘度(粘稠度)は、音叉振動式粘度計(例えば、株式会社エー・アンド・デイ社製)を用いて、例えば、経腸栄養剤と生菌製剤を付属チャンバー内で混合し、38℃における粘度を測定することによって表すことが可能である。その際の粘度(粘稠度)は、12〜30mPa・sであることが好ましく、15〜25mPa・sであることがより好ましい。
前記経腸栄養組成物の摂取量又は投与量については、そのエネルギー密度、摂取又は投与される者の症状、性別、年齢等に応じて適宜設定されるが、例えば、1回あたりの本技術の経腸栄養成分組成物の摂取熱量又は投与熱量が50〜1000kcal程度、好ましくは150〜600kcal程度で、1日1〜5回程度、好ましくは1日1〜3回程度が挙げられる。
また、本技術は、以下の構成を採用することも可能である。
〔1〕 乳酸菌及びビフィズス菌から選択される1種以上の細菌を有効成分として含有する、経腸栄養成分を有する組成物を増粘させるための増粘剤。
〔2〕 前記細菌が、ラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)及び/又はビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)である前記〔1〕記載の増粘剤。
〔3〕 前記経腸栄養成分が、乳タンパク質、大豆タンパク質、食物繊維及びラクチュロースから選ばれる1種又は2種以上のものである前記〔1〕又は〔2〕記載の増粘剤。
〔4〕 前記組成物が、固形状、粉状、とろみ状、半液状又は液状である前記〔1〕〜〔3〕の何れか1つ記載の増粘剤。
〔5〕 前記組成物が、胃内pHが酸性域から中性域であるヒトを対象とするものである前記〔1〕〜〔4〕の何れか1つ記載の増粘剤。
〔6〕 前記組成物が、胃酸分泌抑制剤、制酸剤、又は胃酸中和剤を投与されるヒトを対象とするものである前記〔1〕〜〔5〕の何れか1つ記載の増粘剤。
〔7〕 前記細菌の添加量は、前記組成物に対し、0.1〜10質量%である前記〔1〕〜〔6〕の何れか1つ記載の増粘剤。
〔8〕 前記組成物を投与した後に、前記細菌を添加して増粘させる前記〔1〕〜〔7〕の何れか1つ記載の増粘剤。
なお、前記細菌が、細菌を含む水溶液であるのが好適である。
〔9〕 以下の(A)及び(B)から構成される経腸栄養成分を有する組成物キット。
(A)経腸栄養成分を有する組成物
(B)前記〔1〕〜〔8〕の何れか1つ記載の増粘剤
〔10〕 (A)経腸栄養成分を有する組成物と、(B)乳酸菌及びビフィズス菌から選択される1種以上の細菌とを混合して、経腸栄養成分を有する組成物を増粘させる方法。
〔11〕 前記組成物と前記細菌とを、酸性域から中性域の条件下で混合する前記〔10〕記載の組成物を増粘させる方法。
〔12〕 前記細菌の添加量は、前記組成物に対し、0.1〜10質量%である前記〔10〕又は〔11〕記載の組成物を増粘させる方法。
なお、前記組成物が粉末状、とろみ状又は液体状であるのが好適である。また、前記細菌が、細菌を含む水溶液であるのが好適である。
さらに、前記細菌が、前記〔2〕のラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)及び/又はビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)であるのが好適である。
また、前記経腸栄養成分が、前記〔3〕の乳タンパク質、大豆タンパク質、食物繊維及びラクチュロースから選ばれる1種又は2種以上のものであるのが好適である。
〔実施例1:経腸栄養剤と各種生菌製剤の組み合わせ〕
経腸栄養剤と各種生菌製剤の組み合わせによる、経腸栄養剤の変化を確認した。
市販品の経腸栄養剤として、CZ−Hi(商品名;クリニコ社製)(流動状の半消化態)を使用した。これに、配合する生菌製剤として、ビオフェルミン配合散(商品名;ビオフェルミン製薬社製)、ビオスリー(商品名;新亜製薬社製)、ミヤBM(商品名;ミヤイリサン製薬社製)、ラックビー(商品名;興和創薬社製)、ビフィズス菌末BB536(商品名;森永乳業社製)を使用した。
なお、実施例3で使用するシールド乳酸菌(生菌)にはラクトバチルス・パラカゼイMCC1849(NITE BP-01633)2gを使用した。
経腸栄養剤であるCZ−Hi(1.0kcal/mL)の成分として、タンパク質が5.0g/100mL(5.0g/100kcal)、食物繊維が2.4g/100mL(2.4g/100kcal)含まれている。
CZ−Hi中の全タンパク質100質量%のうち、カゼイン70質量%、大豆タンパク質20質量%、乳清タンパク質10質量%であり、これらの比はカゼイン:大豆タンパク質:乳清タンパク質=70:20:10である。
また、CZ−Hi(100mL)に、難消化性デキストリン(1.8質量%)、セルロース(0.2質量%)等の食物繊維が含まれる。
表1に、実施例1〜3で使用した各種生菌製剤の菌属及び菌種を示す。
経腸栄養剤(CZ−Hi:50mL:1.0kcal/mL)と、各生菌製剤(1袋又は2錠)(経腸栄養剤100kcalに対し、各細菌を約0.1〜10質量%添加となるようにした。)を、50mL用コニカルチューブ管に入れ、キャッピング後、37〜40℃で、振とうしながらインキュベートを行った。
チューブ内に脱酸素剤添加後にキャッピングしたものを嫌気条件とし、脱酸素剤を添加せずそのままキャッピングしたものを好気条件とした。
なお、このときのビフィズス菌末BB536使用量としては、経腸栄養剤50mLに対し、500億個であった。
この結果を以下の表2及び表3に示す


嫌気条件及び好気条件のいずれも、すべての生菌製剤で経腸栄養剤(CZ−Hi)は、粘稠度が上昇した後、24時間後までにカード化した。このことから、生菌製剤と経腸栄養剤中の何らかの成分とが反応し、経腸栄養剤の粘度を上昇させるものと考えられた。嫌気条件及び好気条件のいずれも、粘稠度上昇が速かった生菌製剤は、ビフィズス菌末BB536(使用菌:ビフィズス菌)、ビオフェルミン配合散(使用菌:乳酸菌及び糖化菌)、及びビオスリー(使用菌:乳酸菌、酪酸菌及び糖化菌)であった。
〔実施例2:pHの変化〕
生菌製剤を添加後の、経腸栄養剤のpH変化を確認した。
市販品の経腸栄養剤として、CZ−Hi(商品名;クリニコ社製)を使用した。これに、配合する生菌製剤として、ビオフェルミン配合散(商品名;ビオフェルミン製薬社製)、ミヤBM(商品名;ミヤイリサン製薬社製)、ビフィズス菌末BB536(商品名;森永乳業社製)を使用した。
実施例2は、実施例1の好気条件と同様なインキュベートを行い、この結果を図1に示した。
ビフィズス菌末BB536を使用した場合、経腸栄養剤のpHは、当初pH6.5であったが、24時間後にpH4.0に変化した。また、ミヤBMの場合、経腸栄養剤のpHは、24時間後にpH4.6、48時間後にpH4.3に変化した。ビオフェルミン配合散の場合、経腸栄養剤のpHは、24時間後にpH5.1、48時間後にpH4.8に変化した。いずれの生菌製剤においても、中性域の経腸栄養剤を、酸性域にすることが確認できた。
よって、生菌製剤によって、経腸栄養剤の粘度を上昇させるとともに酸性にすることができる。このことにより、生菌製剤を、胃内pHが中性域となるヒトを対象とすることができ、また、胃酸分泌抑制剤、制酸剤、又は胃酸中和剤を投与されるヒトを対象とすることができると考えられた。
〔実施例3:各種生菌製剤による粘度変化とpHの変化〕
経腸栄養剤と各種生菌製剤の組み合わせによる、経腸栄養剤の粘度変化とpH変化を確認した。なお、粘度測定は、音叉振動式粘度計を用いて、経腸栄養剤と生菌製剤を付属チャンバー内で混合し、38℃における粘度を経時的に計測し、単位:mPa・sにて表示した。
市販品の経腸栄養剤として、CZ−Hi(商品名;クリニコ社製)(流動状の半消化態)を50mL使用した。経腸栄養剤100kcalに対し、各細菌を約0.1〜10質量%添加するようにした。開始時の経腸栄養剤pHは、約6.5であった。
CZ−Hi(50mL:1.0kcal/mL)に、配合する生菌製剤として、ビフィズス菌末BB536(商品名;森永乳業社製)1袋、ミヤBM(商品名;ミヤイリサン製薬社製)2袋、シールド乳酸菌(生菌)(ラクトバチルス・パラカゼイMCC1849(NITE BP-01633))2gを使用した。
図2〜4に、経腸栄養剤50mLのときの粘度変化及びpH変化の結果を示す。
シールド乳酸菌(生菌)において、72分から経腸栄養剤の増粘の開始が見られ、102分には経腸栄養成分の凝集(終了)が見られた(図4)。また、ビフィズス菌末BB536において、48分から経腸栄養剤の増粘の開始が見られ、60分には経腸栄養成分の凝集(終了)が見られた(図2)。また、ミヤBMにおいて、8時間21分から経腸栄養剤の増粘開始が認められ、10時間には経腸栄養成分の凝集(終了)が見られた(図3)。
ビフィズス菌末BB536(ビフィズス菌)及びシールド乳酸菌(乳酸菌)の生菌製剤を用いることで、経腸栄養剤50mLにおいて、比較的短い時間で増粘効果が得られ、また、pH6.0以下の酸性域に低下させることができた。
さらに、ビフィズス菌末BB536と経腸栄養剤CZ−Hi、ミヤBMと経腸栄養剤CZ−Hi、シールド乳酸菌(生菌)と経腸栄養剤CZ−Hiの各組み合わせの実験を4回行った。ビフィズス菌末BB536の場合、凝集時間58〜72分で平均65.8分;ミヤBMの場合、凝集時間474〜800分で平均659.8分;シールド乳酸菌(生菌)の場合、凝集時間84〜95分で平均90.0分であった。
ビフィズス菌末BB536、シールド乳酸菌(生菌)、ミヤBMの順に、凝集時間が短く、粘度の上昇が速かった。
このようなことから、プロバイオティクスのなかで、経腸栄養剤を増粘させるための増粘剤の有効成分の細菌として、乳酸菌及びビフィズス菌が優れており、特にビフィズス菌が優れていることが明らかとなった。
本技術によれば、経腸栄養成分を増粘させることができる、新たな増粘剤を提供することができる。
また、経腸栄養成分組成物が酸性域でなく、中性域になっていても、増粘させることができるので、胃内pHが上昇しているヒト;H2ブロッカー等胃酸分泌抑制剤、制酸剤、又は胃酸中和剤を投与しているヒトを対象にすることができる。酸性条件下でゲル化能を発揮させるように設計された経腸栄養剤や増粘剤の場合、反応時のpHが酸性域であることが前提となっており、本技術は、この点で着想及び作用機序が全く異なる。
さらに、本技術の増粘剤は、その有効成分がプロバイオティクスであることから、長期間、連続的に投与しても安全性が高く、腸内環境も改善し得るため、非常に有用である。

Claims (12)

  1. 乳酸菌及びビフィズス菌から選択される1種以上の細菌を有効成分として含有する、経腸栄養成分を有する組成物を増粘させるための増粘剤。
  2. 前記細菌が、ラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)及び/又はビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)である請求項1記載の増粘剤。
  3. 前記経腸栄養成分が、乳タンパク質、大豆タンパク質、食物繊維及びラクチュロースから選ばれる1種又は2種以上のものである請求項1又は2記載の増粘剤。
  4. 前記組成物が、固形状、粉状、とろみ状、半液状又は液状である請求項1〜3の何れか1項記載の増粘剤。
  5. 前記組成物が、胃内pHが酸性域から中性域の範囲であるヒトを対象とするものである請求項1〜4の何れか1項記載の増粘剤。
  6. 前記組成物が、胃酸分泌抑制剤、制酸剤又は胃酸中和剤を投与されるヒトを対象とするものである請求項1〜5の何れか1項記載の増粘剤。
  7. 前記細菌の添加量は、前記組成物に対し、0.1〜10質量%である請求項1〜6の何れか1項記載の増粘剤。
  8. 前記組成物を投与した後に、前記細菌を添加して増粘させる請求項1〜7の何れか1項記載の増粘剤。
  9. 以下の(A)及び(B)から構成される経腸栄養成分を有する組成物キット。
    (A)経腸栄養成分を有する組成物
    (B)請求項1〜8の何れか1項記載の増粘剤
  10. (A)経腸栄養成分を有する組成物と、(B)乳酸菌及びビフィズス菌から選択される1種以上の細菌とを混合して、経腸栄養成分を有する組成物を増粘させる方法。
  11. 前記組成物と前記細菌とを、酸性域から中性域の条件下で混合する請求項10記載の組成物を増粘させる方法。
  12. 前記細菌の添加量は、前記組成物に対し、0.1〜10質量%である請求項10又は11記載の組成物を増粘させる方法。
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