JP2018008493A - 3次元造形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】3次元造形装置において、エネルギービーム照射に伴い造形ステージ付近で発生するヒュームの拡散を効率よく防止できるようにする。【解決手段】造形ステージ101に配置された粉末層に対してレーザ光111を走査し、固化層106を形成する工程を繰り返し、3次元造形を行う。造形ステージ101に配置された粉末層107に対するレーザ光111の照射位置を局所的に包囲し、レーザ光111の照射により生じるヒュームの拡散を抑制するカバー104を設ける。カバー104の内部においては、レーザ光111の照射部位から、カバー104の上方に向かってヒューム(118)が離間するようヒューム(118)を含む気体を整流する。【選択図】 図1

Description

本発明は、造形ステージに配置された粉末層に対してエネルギービームを走査し、固化層を形成する工程を繰り返し、3次元造形を行う3次元造形装置に関する。
いわゆる3Dプリンタなどの名称で、3次元積層造形技術方式の一つである粉末床溶融結合法を利用した3次元造形装置が実現されている。この種の3次元造形装置では、粉敷きローラより敷設された材料粉末をエネルギービームで選択的に輻射加熱し、固化させ、造形ステージ上に成層させる工程を繰り返し、幾層にも積み重ねることにより3次元造形を行う。材料粉末を加熱、固化させるためのエネルギービームとしては、例えばレーザビームが用いられる。以下では、主に造形用のエネルギービームがレーザ光、またその発生源がレーザ光源である場合につき言及する。
造形を行う際に、雰囲気として不活性ガスや、減圧雰囲気が必要となるものがあるが、その場合には、造形ステージ周辺の雰囲気を保持するためのチャンバが必要になる。この構成では、例えば材料粉末の粉敷きローラやローラと造形ステージをチャンバの内側に配置する。レーザユニットはチャンバの外側に配置し、チャンバに設けた透過窓を介して造形ステージ上の照射領域を走査させる。
レーザ照射による造形時、材料粉末がレーザで融解されると同時に、ヒューム(fume)などと呼ばれる煙状の物質、例えば金属蒸気や樹脂蒸気が放出される。これを放置すると、成層の繰返しにより、最終的に上記のチャンバ内が大量のヒュームで満たされ、レーザ透過窓にヒュームが付着したり、レーザ光路上にヒュームが滞留したりする問題が知られている。この場合、チャンバに設けたレーザ透過用の透過窓表面の屈折率の変化や、造形ステージまで届くレーザのエネルギー密度の低下、といった現象が生じる。これにより、造形物の加工品質、例えば造形精度などに影響を与える可能性があり、甚しい場合には、造形動作自体が行えなくなる可能性もある。
レーザ照射に伴い発生するヒュームに関しては、下記の特許文献1のような構成が提案されている。特許文献1には、レーザ加工エリアよりも面積が小さく、上面にレーザを透過するウィンドウを有し、下部が開放された覆い枠の内部で、レーザ加工を行う構成が開示されている。また、同文献では、覆い枠の内部にガスタンクより雰囲気ガスを供給し、覆い枠に接続したガス回収装置で内部の雰囲気ガスを回収し、覆い枠内部のヒュームの滞留を抑制し、レーザの拡散、減衰を抑制する構成についても言及がある。
特開2010−265530号公報
しかし、特許文献1の構成ではガス供給とガス回収のタイミングや流量バランスによって、覆い枠内部が陽圧になりうるため、覆い枠の下部よりヒュームが枠外に流出したり、レーザ光路上にヒュームが滞留したりする問題がある。また、覆い枠上面のレーザビームを透過させるウィンドウに、ガス回収装置で回収しきれず滞留したヒュームが付着してしまう可能性がある。
本発明の課題は、上記の問題に鑑み、3次元造形装置において、エネルギービーム照射に伴い造形ステージ付近で発生するヒュームの拡散を効率よく防止できるようにすることにある。
上記課題を解決するため、本発明においては、造形ステージに配置された粉末層に対してエネルギービームを走査し、固化層を形成する工程を繰り返し、3次元造形を行う3次元造形装置において、前記エネルギービームを通過させるエネルギービーム透過部を備え、前記造形ステージに配置された前記粉末層に対する前記エネルギービームの照射部位を局所的に包囲し、前記エネルギービームの照射により生じるヒュームの拡散を抑制するカバーと、前記粉末層に対する前記エネルギービームの照射部位から、前記ヒュームが離間するよう前記ヒュームを含む気体を整流する整流機構と、を備えた構成を採用した。
上記構成によれば、3次元造形装置において、前記カバーおよびカバーの整流機構によって、エネルギービーム照射に伴い造形ステージ付近で発生するヒュームの拡散を効率よく防止することができる。特にカバーの整流機構によって、カバーの内部をカバーの上方に向かって前記ヒュームが離間するようヒュームを含む気体を整流し、エネルギービームの照射部位からヒュームを除去でき、また、カバー下方からヒュームが拡散するのを抑制できる。
本発明を実施可能な3次元造形装置の構成を示した説明図である。 図1の3次元造形装置の造形ステージ近傍を拡大して示した説明図である。 図1の3次元造形装置のカバー(局所カバー)の構成例(実施例1)を示した上面図である。 図1の3次元造形装置のカバー(局所カバー)の構成例(実施例1)を示した断面図である。 図1の3次元造形装置のカバー(局所カバー)の構成例(実施例2)を示した上面図である。 図1の3次元造形装置のカバー(局所カバー)の構成例(実施例2)を示した断面図である。 図1の3次元造形装置のカバー(局所カバー)の構成例(実施例3)を示した上面図である。 図1の3次元造形装置のカバー(局所カバー)の構成例(実施例3)を示した断面図である。
以下、添付図面に示す実施例を参照して本発明を実施するための形態につき説明する。なお、以下に示す実施例はあくまでも一例であり、例えば細部の構成については本発明の趣旨を逸脱しない範囲において当業者が適宜変更することができる。また、本実施形態で取り上げる数値は、参考数値であって、本発明を限定するものではない。
<実施例1>
本発明を実施可能な粉末床溶融結合法を用いた3次元造形装置の構成例の1つにつき、図1と図2を参照して説明する。図1は本発明を実施可能な3次元造形装置の基本構成を示している。図1は、本実施例のみならず、後述の他の実施例にも共通する概略構成を示している。また、図2は図1の3次元造形装置の造形ステージ近傍を拡大して示しており、特に造形時に材料粉末の融解によって放出されたヒュームのイメージを示している。
図1に示すように、その上で3次元形状の造形物を造形するための造形ステージ101を有する。造形ステージ101は造形物の積層の進行に応じて、造形テーブル103により、例えば除々に下降させるように昇降可能である。造形テーブル103の昇降機構102は、例えばモータのような駆動源、ラック&ピニオンのような駆動(伝達)系を備え、制御部120の制御により造形物の積層の進行に応じて造形ステージ101を昇降駆動する。造形ステージ101の平面形状は任意であるが、例えば矩形など(後述の図3など)とする。造形ステージ101を昇降させる造形テーブル103の開口部は、当然ながら、造形ステージ101に対応する形状に構成される。
図1の3次元造形装置は、造形ステージ101上に材料粉末を供給して粉末層107を形成するために、可動式の粉敷きローラ105を備える。図1に示した粉敷きローラ105の位置は退避ないし待機位置である。粉敷きローラ105はこの位置から右方に向かってローラ駆動機構(詳細不図示)により移動させ、造形ステージ101上に材料粉末を供給して、粉末層107を形成することができる。材料粉末は、ここでは不図示の容器に収容されており例えば適量ずつ粉敷きローラ105に供給される。
造形ステージ101上の粉末層107を固化させるために照射するエネルギービームとして、本実施例ではレーザ光を用いるものとする。レーザ光111(エネルギービーム)の発生源としてのレーザ光源1091と、レーザ光111を2次元走査するレーザ走査装置109は、好ましくは造形環境中の雰囲気を保持するチャンバ110の外部に配置する。このようにチャンバ110の外部にレーザ光源1091およびレーザ走査装置109を配置するのは、例えば造形中にチャンバ110内で用いる雰囲気や造形中に発生するヒュームの影響を避けるためである。
本実施例のレーザ走査装置109は、造形ステージ101上でレーザ光111を少なくとも2次元(XY)方向に走査できるよう構成される。このため、例えばレーザ走査装置109は、造形物の形状に応じて造形ステージ101上で照射スポットを移動させるよう制御される走査光学系により構成される。例えば、レーザ走査装置109には2枚のガルバノミラーを用いて構成することができる。
レーザ走査装置109が2次元走査するレーザ光111は、チャンバ110の上部、例えば造形ステージ101の中心の直上に設けられたレーザ透過窓112を介して造形ステージ101上の照射領域に照射される。このレーザ光111は、造形ステージ101上に敷設された粉末層107を加熱し、造形物の層構造に応じて融解固化させ、固化層106を形成する。
チャンバ110には、供給口113を介してチャンバ110内を満たす雰囲気として不活性ガスを供給する不活性ガス供給機構115が接続されている。不活性ガス供給機構115は、所定の供給圧力をもって、チャンバ110内に不活性ガスを供給することができる。また、不活性ガス供給機構115は、後述のカバー104(局所カバー:図3、図4)の継手125a(図3、図4)を介して同カバーの内側に不活性ガスを供給できるよう構成される。
また、チャンバ110内の雰囲気(不活性ガス)を回収するため、ヒューム回収機構116をチャンバ110の外部に配置する。ヒューム回収機構116は、例えば基本的にはエアコンプレッサなどを用いた負圧発生装置を含み、チャンバ110の回収口114と接続され、チャンバ110の内部の不活性ガスを回収する。なお、チャンバ110からヒューム回収機構116の本体に向かう回収経路の途中には、ダクト回収ボックス108を配置することができる。ダクト回収ボックスは、チャンバ110内から回収された、造形時に放出されたヒューム(下記の118)や他の異物粉体などをキャッチし、回収するフィルタ、ないし回収容器などから構成する。
また、後述のカバー104(局所カバー)に設けた回収経路(継手125a、125c、125eなど)は、回収経路135cを介してヒューム回収機構116と接続される。また、上記のダクト回収ボックス108を設ける場合には、回収経路135cはダクト回収ボックス108と接続する。このような構成により、カバー104の内部にヒューム回収機構116の負圧を作用させ、カバー104の内部で発生したヒュームを回収する。
不活性ガス供給機構115およびヒューム回収機構116は、チャンバ110の内部の雰囲気の状態を保つとともに、後述のカバー104の内部において、ヒューム(118)を含む雰囲気を整流するための圧力制御に利用する。
図2は図1の3次元造形装置の造形ステージ近傍を拡大して示しており、造形ステージ101上の粉末層107にレーザ光111を照射して固化層106を形成する際、ヒューム118が発生する。このヒューム118は、材料粉末の特性によっても異なるが、例えば金属蒸気や樹脂蒸気(あるいはこれらの微細な粉体など)を含む煙状の物質(微細粒子)である。このヒューム118は、レーザ光111の通過領域においてはレーザ光111を拡散させ、粉末層107に到達するエネルギー強度を低下させる可能性がある。また、ヒューム118が図1のレーザ透過窓112に付着し、これを汚染すると、やはりレーザ光111を拡散させ、照射強度を低下させる可能性がある。
本実施例では、造形ステージ101付近のレーザ照射領域において、材料粉末の加熱により発生するヒューム118(図2)の拡散を防止するため、図1に示すように、造形ステージ101の上部を局所的に包囲するカバー104(局所カバー)を設ける。
図3は本実施例のカバー104の構成を上方から一部透視的に示している。また、図4は図3のA−A線に沿った断面矢視図を示している。本実施例のカバー104は、全体として下方が開放された円筒状容器の形状であり、造形ステージ101の上部に配置される。ただし、カバー104の全体形状は任意であって、例えば後述するレーザ透過部を含む上部構造1040(外側隔壁1041、内側隔壁1042)と、その下方の空間を取り囲む側壁部分(側壁1043)を含んでいればよい。カバー104の水平断面形状は円形、楕円形、矩形、など任意である。
カバー104の上部構造1040(1041、1042)には、レーザ光111を通過させるための開口122を設ける。本実施例では、カバー104の上部構造1040は、図4に示すように外側隔壁1041、および内側隔壁1042により構成している。この場合、レーザ光111を通過させるための開口122は、外側隔壁1041の開口122a、および内側隔壁1042の開口122bによって構成される。
本実施例では、外側隔壁1041、内側隔壁1042は、中空円筒状の側壁1043の上端に嵌入するように組み付けられている。カバー104の材質は、レーザ光111に対して不透明(不透過)な、例えば金属や樹脂とする。外側隔壁1041、内側隔壁1042と、側壁1043の組み付けおよび固定構造は、圧入、接着、溶接、ビス止めなど任意である。なお、本実施例では、円筒状の側壁1043の下部はすべて開放されているが、必ずしも下部の断面の全てが開放されている必要はない。例えば、本実施例では、円筒状の側壁1043の下部の少なくとも一部が開放され、その部分でカバーの外側と通気性を有していれば足りる(後述の他の実施例も同様)。
上記のようなカバー104により、ヒューム118の発生個所である、造形ステージ101の上部の照射領域を局所的に覆う。これにより、ヒューム118がチャンバ110内に拡散するのを防止する。例えば、レーザ光111の通過する空間に滞留したり、レーザ透過窓112に付着したりするのが防止される。
本実施例のカバー104は、チャンバ110内のヒューム118の拡散を防止する他、カバー104の開口122を通過するレーザ光111に対する影響を低下させるための整流機構を備える。本実施例では、この整流機構は、主に外側隔壁1041および内側隔壁1042により画成された気体流路120a、特にこの気体流路120a内の圧力を調節することにより実現される。
この整流機構は、例えば、発生したヒュームが造形ステージ101上の材料粉末から離間する方向に流れるよう、また、ヒュームが開口122からカバー104の内部方向に向かって離間するよう、ヒューム(を含む気体)を整流する。
なお、図3および図4では、開口122(122a、122b)は、矩形(ただし形状は任意)の小開口として示してある。カバー104からヒューム(を含む気体)が漏出するのを効果的に防ぐには、開口122(122a、122b)は小口径であるのが好ましい。なお、造形ステージ101上で造形する固化層106が小さい場合には不要であるが、固化層106を造形するのに必要なレーザ光111の走査領域に対して充分な開口122(122a、122b)の開口口径が不足する場合も考えられる。その場合には、レーザ走査装置109のレーザ走査に応じて、開口122をレーザ光111が通過できるよう、カバー104を移動させる移動装置を設けることができる。例えば、この移動装置は、移動ステージ126(図1)により構成することができる。
図1の移動ステージ126は、例えば、レーザ光111のスポットが走査されるXY平面に沿ってカバー104を移動させるXY(直動)ステージなどから構成する。図8)などに相当する。また、開口122(122a、122b)は、レーザ光111の2次元走査のうち1つの走査方向をカバーする直線形状のスリットなどとして構成することも考えられる。その場合には、移動ステージ126はレーザ光111のスポットが走査されるXY平面の1軸方向にカバー104を移動させるだけの構成であっても充分である可能性がある。また、レーザ光111のスポットが走査される主走査方向を、上記XY平面のX(Y)軸に平行な方向だけではなく、これらの軸に対して傾斜させたい場合も考えられる。このような場合に対処するために、移動ステージ126はカバー104を回転移動させる構成を含むものであってもよい。
このように、図1の移動ステージ126は、カバー104を、レーザ走査の1ないし2軸(X、Y軸)に沿う方向に平行移動、ないしはXY平面に直交する軸(Z軸ないしそれに並行な軸)廻りに回動できるよう、構成することができる。なお、移動ステージ126を配置する場合、レーザ走査装置109によるレーザ光111の走査に応じて移動ステージ126によりカバー104を移動させる動作は、制御部120によって両者を同期させる制御を行うことにより実現できる。
制御部120は、例えば汎用マイクロプロセッサなどから成るCPU121、ROM123、RAM122などを用いて構成することができる。制御部120は、粉敷きローラ105の材料粉末を供給制御、造形ステージ101の昇降機構102の昇降制御、レーザ光源1091の点灯(消灯)制御、およびレーザ走査装置109による走査制御を行うことにより、3次元造形全体の動作を制御する。また、3次元造形動作の進行に伴ない、不活性ガス供給機構115およびヒューム回収機構116を制御する。
特に、3次元造形動作においては、カバー104の開口122を介してレーザ光111を照射する。また、移動ステージ126を配置する場合は、制御部120はレーザ走査装置109による走査制御に同期して、レーザ光111が常に開口122を通過できるよう、移動ステージ126によりカバー104を移動させる制御を行う。
制御部120が、カバー104の移動(走査)制御を含む3次元造形動作を制御するための制御手順は、例えばCPU121が実行する制御プログラムとして、ROM123に格納しておくことができる。この制御プログラムを実行する際、CPU121はRAM122をワークエリアとして用いる。また、この制御プログラムをROM123(や不図示の各種フラッシュメモリやHDDのような外部記憶装置)に記録(格納)する場合、これらの記録媒体は、本発明を実施するための制御手順を格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を構成する。なお、後述の制御手順を実行させるプログラムは、ROMやHDDのような固定的な記録媒体に格納する他、各種フラッシュメモリや光(磁気)ディスクのような着脱可能なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよい。このような格納形態は、本発明の制御手順を実行させる制御プログラムをインストールしたり更新したりする場合に利用できる。また、本発明の制御手順を実行させるプログラムをインストールしたり更新したりする場合、上記のような着脱可能な記録媒体を用いる他、不図示のネットワーク(イントラネットなど)を介してプログラムをダウンロードする方式を利用してもよい。
さらに、制御部120には、液晶ディスプレイなどを用いた表示部124と、キーボード(あるいはさらにマウスなどのポインティングデバイス)などから成る操作部117を接続することができる。表示部124は、3次元造形動作の進行や、設定時の制御パラメータなどを表示するために用いるこができる。操作部117は、3次元造形動作の起動、(一時)停止などを指令するとともに、また、設定時の制御パラメータ入力などに用いられる。
以下、図3、図4を参照して、本実施例のカバー104の構成、および動作につき、さらに詳細に説明する。上記の通り、カバー104は、外側隔壁1041、および内側隔壁1042から成る上部構造1040を備える。
外側隔壁1041、および内側隔壁1042の中央には、それぞれ開口122a、122bが設けられる。開口122a、122bは、上部構造1040の中央部において、レーザ光111を透過(通過)させるとともに、カバー104の内外を連通させる通気性を有するエネルギービーム透過部を構成する。
外側隔壁1041、および内側隔壁1042は、例えば中空円筒状の側壁1043によって、その天井部をなすように互いに離間して支持されている。外側隔壁1041および内側隔壁1042の間の空間は、気体流路120aを構成する。
カバー104の下部構造を構成する側壁1043は、図3に示すように、造形テーブル103の中央の造形ステージ101をほぼ覆うようなサイズ(直径)に構成される。カバー104は、側壁1043の下縁部が、わずか(例えば数mm〜10数mm程度)に造形テーブル103から離間するように不図示の支持部材(あるいは移動ステージ126)によって支持される。
気体流路120aの内部は、通気路として機能させる継手125aを介してヒューム回収機構116の回収経路135c(図1)と接続、連通させる。図3に示すように、円形断面の気体流路120aに対して、通気路としての継手125aは複数の位置に配置する。この例では、気体流路120aの外周を90°で4分割するように4個の継手125aを配置している。
造形動作に先立ち、制御部120(CPU121)は、不活性ガス供給機構115によって、チャンバ110内を所定濃度ないし所定圧力の不活性ガスで満たす。しかる後に、制御部120(CPU121)は、外部装置などから入力された所期の造形物を表現した3D造形データに基づき、固化層106を一層ずつ造形する。即ち、粉敷きローラ105によって、1層の粉末層107を造形ステージ101に敷設する。しかる後に、制御部120(CPU121)は、敷設した粉末層107を3D造形データの当該造形層に対応するスポット操作範囲を固化させるよう、レーザ光源1091と、レーザ光111を照射して、下層から1層ずつ造形を行う。
制御部120(CPU121)は、造形ステージ101上の粉末層107にレーザ光111を照射して造形を行う間、複数の継手125a(通気路)を介して、ヒューム回収機構116から(例えばチャンバ110内の圧力より低圧となる)負圧を作用させる。これにより、カバー104の内外において、雰囲気を構成する気体の流れが図4中に矢印(124a〜124d)で示すような方向に整流される。即ち、継手125aを介してヒューム回収機構116の吸引負圧を印加すると、開口122a、122bから、気体流路120aの内部に向かって矢印(124b、124c)のように気体が吸い込まれる。
これによって、カバー104の内部においては、カバー104の周囲の下縁部から、中央上部の開口122bに向かって矢印(124a、124c)のように気体の流れが整流される。このため、造形ステージ101上の粉末層107のレーザ光111の照射部位で発生したヒューム118を含む気体は、照射部位から上方に離間するように上昇し、内側隔壁1042の開口122bに向かって吸い込まれる。
そして、ヒューム118を含む気体は、さらに気体流路120a内を、図3、図4の矢印(124d、124d…)のように流れ、ヒューム回収機構116のダクト回収ボックス108内に回収される。なお、本実施例では、ヒューム回収機構116から回収負圧を印加する個所は、4つの継手125a以外にない。従って、ヒューム回収機構116へと吸引された分を補うように、カバー104の外部、即ち、チャンバ110内の雰囲気が図4の矢印(124a、124c)のように、カバー104の上部および下縁部から供給される。
上記のように、本実施例のカバー104は、外側隔壁1041、内側隔壁1042から成り、気体流路120aを画成する上部構造1040を備える。気体流路120aには、継手125aから負圧を作用させ、これにより、特にカバー104の内部において、ヒューム118を含む気体を外部に漏出させないよう図4中に矢印(124a〜124d)のような方向に整流する整流機構を構成する。
これにより、開口122(122a、122b)や、カバー104の下縁部を介してカバー104の外側に、レーザ光111の照射により発生したヒューム118を含む気体が流出するのを効果的に抑制することができる。本実施例によれば、上記のような整流機構を備えたカバー104によって、エネルギービーム(レーザ光111)照射に伴い造形ステージ101付近で発生するヒュームの拡散を効率よく防止することができる。特に、上記のような整流機構によって、カバー104の内部を上方に向かってが離間するようヒューム118を含む気体を整流し、照射部位からヒュームを除去でき、また、カバー下方からヒュームが拡散するのを抑制できる。
即ち、本実施例によれば、造形ステージ101上の造形部位をカバー104で覆い、ヒューム118(を含む気体)がカバー104外に流出するのを効果的に抑制することができる。これにより、チャンバ110のレーザ透過窓112にヒューム118が付着したり、レーザ光111の光路上にヒューム118が滞留することによって照射強度が低下するのを効果的に抑制することができる。また、チャンバ110内の部品へのヒューム118の付着を防ぎ、例えば電気的な構成要素、あるいは可動部や摺動部がヒュームの影響を受けるのを効果的に抑制することができる。
<実施例2>
以上の実施例1では、外側隔壁1041、内側隔壁1042から成り、気体流路120aを画成する上部構造1040を備えたカバー104の一例を示した。上記の実施例1では、4つの継手125aを用いて、カバー104の気体流路120aの内部の圧力を負圧に制御ことにより、ヒューム(118)を含む雰囲気を整流し、カバー104の外側への漏出を防ぐ例を示した。
しかしながら、同じ目的を達成するために、気体流路(本実施例では120c)の構成、また、この気体流路(120c)の内部の圧力制御や整流の態様も、例えば以下に示すように変形することができる。
図5および図6は、本実施例2のカバー104の構成および動作を示すもので、図示の態様はそれぞれ上述の図3および図4と同じである。図5および図6では、同一ないし類似の部材には、上述の実施例における対応部材と同一の参照符号を用いており、特に必要ないものについてはその詳細な説明は省略するものとする。また、図5および図6に示した以外の造形装置の全体構成と、ヒューム118の発生態様は、図1および図2と同様であるものとする。
図5および図6において、カバー104は、上述同様の中空円筒状の側壁1043と、上部構造1040から成る。上部構造1040が外側隔壁1041、および内側隔壁1042から成る点も上述同様である。
本実施例では、上部構造1040の開口122、即ち、外側隔壁1041および内側隔壁1042の開口122a、122bの周囲の構成が異なる。また、外側隔壁1041と内側隔壁1042の間に画成される気体流路120cには、第1の通気路、および第2の通気路として、継手125b、および継手125cが接続されており、これらの機能が実施例1とは異なる。これら継手のうち、継手125b(第1の通気路)は不活性ガスを供給するための継手、継手125c(第2の通気路)はヒューム回収機構116の負圧によってヒュームを含む気体(不活性ガス)を回収するための継手である。
継手125cはヒューム回収機構116の回収経路135c(図1)と接続する。継手125bには、不活性ガス供給機構115(図1)の不活性ガスの供給経路を接続する。その供給圧力は、例えばチャンバ110内の雰囲気の圧力と同程度、ないしはそれよりも高い圧力とする。これにより、主に継手125cを介して印加する負圧によって、気体流路120cの内部の気流を矢印(124e〜124d)のような継手125bから125cへと向かう1方向に整流する。
なお、本実施例では、継手は、上記の125b、125cの2つのみ配置しており、気体流路120cは、図5に破線で示すように、継手125bから125cへと向かう範囲のみに画成され、その他の部分は開口していない方が好ましい。
本実施例では、図5、図6に示すように、気体流路120cを画成する外側隔壁1041および内側隔壁1042の開口122a、122bは、矩形の貫通開口である。本実施例では、気体流路120cの内部において矢印(124e〜124d)のように気体を整流する。
さらに、外側隔壁1041および内側隔壁1042には、図5、図6に示すような段差部127a、127bを形成してある。これらの段差部127a、127bによって、開口122a、122b(エネルギービーム透過部)の上流側部位において、気体の流速を上昇させ、上記上流側部位に負圧を発生させる隘路部127を形成する。これにより、開口122a、122bに臨む気体流路120cの開口断面積は、開口122a、122bの下流側よりも、開口122a、122bの上流側の方が小さくなる。このような構造により、継手125bから供給され、気体流路120cを開口122a、122bの部分に向かう不活性ガス(矢印(124e))は、隘路部127で、流速の大きい(また細い流れの)気流に整流される。そして、開口122a、122bの下流側に臨む気体流路120cの開口に吹き込まれる。
また、外側隔壁1041および内側隔壁1042の上部および下部においては、矢印(124f、124f)のように、開口122a、122bから気体流路120cの下流側開口に吹き込まれるような気体の流れが生じる。これは、上記の隘路部127で、開口122a、122bの部位を通過する気流が隘路部127で、流速の大きい流れに整流されるためである。つまり、隘路部127の上下の両側部においては、隘路部127の中心に向かうような負圧が発生される(ベンリュリー効果)。この結果、外側隔壁1041および内側隔壁1042の上部および下部で、矢印(124f、124f)のように気体流路120cの下流側の開口に吹き込まれるよう気体が整流される。
カバー104の内部の気体の流れは、矢印(124a、124b)に示すように、上記実施例1とほぼ同様である。即ち、カバー104の周囲の下縁部から、中央上部の開口122bに向かって矢印(124a、124c)のように気体の流れが整流される。このため、造形ステージ101上の粉末層107のレーザ光111の照射部位で発生したヒューム118を含む気体は、照射部位から上方に離間するように上昇し、内側隔壁1042の開口122bに向かって吸い込まれる。
以上のような構造によって、カバー104の内部において、気体を図4中に矢印(124a、124b、124d、124e)で示すような方向に整流する整流機構を構成することができる。
これにより、本実施例においても、開口122(122a、122b)やカバー104の下縁部を介して、カバー104の外側にレーザ光111の照射により発生したヒューム118を含む気体が流出するのを効果的に抑制することができる。本実施例によれば、上記のような整流機構を備えたカバー104によって、エネルギービーム(レーザ光111)照射に伴い造形ステージ101付近で発生するヒュームの拡散を効率よく防止することができる。特に、上記のような整流機構によって、カバー104の内部を上方に向かってが離間するようヒューム118を含む気体を整流し、照射部位からヒュームを除去でき、また、カバー下方からヒュームが拡散するのを抑制できる。
即ち、本実施例によれば、造形ステージ101上の造形部位をカバー104で覆い、ヒューム118(を含む気体)がカバー104外に流出するのを効果的に抑制することができる。これにより、チャンバ110のレーザ透過窓112にヒューム118が付着したり、レーザ光111の光路上にヒューム118が滞留することによって照射強度が低下するのを効果的に抑制することができる。また、チャンバ110内の部品へのヒューム118の付着を防ぎ、例えば電気的な構成要素、あるいは可動部や摺動部がヒュームの影響を受けるのを効果的に抑制することができる。なお、継手125bからの不活性ガス供給圧を増大させることにより、隘路部127からの吹き出し流速を上げれば、開口122a、122bの開口面積を増大させることできる可能性がある。これにより、造形ステージ101上でレーザ走査する面積の大小にもよるが、カバー104を移動させるための移動ステージ126を不要とできる可能性がある。
<実施例3>
図7、図8に、図3、図4(図5、図6)と同等の形式で本実施例のカバー104の構成を示す。
上記の実施例1または2では、カバー104の気体流路120aまたは気体流路120cは、その内部からの排気を行う通気路としての継手125aないし継手125cと接続されている。また、気体流路120aおよび気体流路120cを画成する外側隔壁1041、内側隔壁1042には、レーザ光111を透過(通過)させるために、それぞれ開口122a、122b(透孔)が穿孔されている。
これに対して、本実施例3では、図8に示すようにカバー104の上部構造119において、気体流路120dを画成する外側隔壁119a、内側隔壁119bを貫通する開口は設けられていない。
本実施例3においては、気体流路120dを画成する外側隔壁119aはレーザ光111を透過させるとともに気密性を有する透過材料(例えば光学ガラスのようなガラス材料)から構成し、透孔(貫通孔)は設けていない。一方、気体流路120dを画成する内側隔壁119bには、通気性を備え、かつレーザ光111に対して透過性を有する多孔質ガラス材料を用いている。内側隔壁119bに用いる多孔質ガラス材料は、細孔の孔径が20nm程度以下の任意の組成のものを用いることができる。多孔質ガラスの場合、その細孔の孔径が20nmより小さいものであれば、十分高い光透過率を持つことが知られている(http://www.newglass.jp/mag/TITL/maghtml/88-pdf/+88-p003.pdf)。なお、図7、図8の内側隔壁119bを上記のような多孔質ガラス材料で構成した場合、内側隔壁119bの全体がレーザ透過口(上述の開口122b)を構成する、と考えてもよい。
本実施例においても、外側隔壁119a、内側隔壁119bで画成した気体流路120dと、カバー104に接続した継手125d、125eによってカバー104内の気体を整流する。図8の構成では、これら継手のうち、継手125d(、125d…)は、気体流路120dに臨んで開口させる。また、継手125e(、125e…)は、カバー104の側壁1043の下縁(レーザ光111の照射領域(ヒューム118の発生個所))より高い位置に開口させている。
本実施例では、継手125d(、125d…)は不活性ガス供給機構115と接続し、気体流路120d内部への給気に用いる。また、継手125e(、125e…)はヒューム回収機構116と接続し、継手125e(、125e…)を介してヒューム回収機構116の負圧を作用させ、カバー104の内部からの排気に用いる。このような圧力設定により、本実施例ではカバー104の内部において、矢印(124a、124g、124h、124i、124j)のような向きに雰囲気気体が整流される。
特に、多孔質ガラスの内側隔壁119bの上、下では、気体流路120d側では陽圧が、内側隔壁119bの下側では負圧が作用する。これにより、不活性ガス供給機構115から供給された不活性ガスは、内側隔壁119bの全面の細孔を介して矢印(124h)のように気体流路120dから内側隔壁119bの下方に向かって給気される。また、継手125eを介して印加されるヒューム回収機構116の負圧によって、レーザ光111の照射部位で発生したヒューム118を含む気体は、照射部位から上方に離間するよう整流される(矢印(124a))。また、継手125eを介して排気された分を補うように、チャンバ110内の雰囲気(例えば不活性ガス)が側壁1043の下縁の間隙からカバー104の下部内側に供給される(矢印(124j))。
以上の構成により、本実施例3においても、カバー104の外側に、レーザ光111の照射により発生したヒューム118を含む気体が流出するのを効果的に抑制することができる。本実施例によれば、上記のような整流機構を備えたカバー104によって、エネルギービーム(レーザ光111)照射に伴い造形ステージ101付近で発生するヒュームの拡散を効率よく防止することができる。特に、上記のような整流機構によって、カバー104の内部を上方に向かってが離間するようヒューム118を含む気体を整流し、照射部位からヒュームを除去でき、また、カバー下方からヒュームが拡散するのを抑制できる。
即ち、本実施例によれば、造形ステージ101上の造形部位をカバー104で覆い、ヒューム118(を含む気体)がカバー104外に流出するのを効果的に抑制することができる。これにより、チャンバ110のレーザ透過窓112にヒューム118が付着したり、レーザ光111の光路上にヒューム118が滞留することによって照射強度が低下するのを効果的に抑制することができる。また、チャンバ110内の部品へのヒューム118の付着を防ぎ、例えば電気的な構成要素、あるいは可動部や摺動部がヒュームの影響を受けるのを効果的に抑制することができる。
また、図7、図8の構成では、外側隔壁119a、内側隔壁119bの全面をエネルギービーム(レーザ光111)の透過部として利用できる。このため、カバー104の全体のサイズを造形ステージ101全体を覆うような大きさに取っておけば、目的の造形物のサイズが大きい場合でも、移動ステージ126のような移動装置が不要になる可能性がある。
なお、図8の構造では、継手125e(、125e…)を用いず、気体流路120dに臨んで開口させた継手125d(、125d…)から排気を行う方向でカバー104内の気体を整流することも考えられなくはない。この場合には矢印(124g、124h)の方向が図8の図示とは逆になり、カバー104の下部内側の気体が内側隔壁119bの全面の細孔を介して給気されるような流れになる。この構成でも、レーザ光111の照射部位で発生したヒューム118を含む気体の回収そのものは行える。しかしながら、この場合は、内側隔壁119bの多孔質ガラスの細孔をヒューム118を通過させることになる。そして、この場合は、ヒュームが多孔質ガラスの表面に付着したり、細孔に詰まったりして、内側隔壁119bのレーザ光111(エネルギービーム)の透過性を低下させる可能性がある。
これに対して、本実施例3の図8に示した給排気方向の配置であれば、内側隔壁119bの多孔質ガラスの細孔中にヒューム118を含む気体を通過させることがない。即ち、本実施例3の構成によれば、ヒューム118は、気体流路120dの内部や内側隔壁119bの多孔質ガラスの細孔には影響しない利点がある。
101…造形ステージ、102…昇降機構、103…造形テーブル、104…カバー、105…粉敷キローラ、107…粉末層、108…ダクト回収ボックス、109…レーザ走査装置、110…チャンバ、111…レーザ光、113…供給口、114…回収口、115…不活性ガス供給機構、116…ヒューム回収機構、118…ヒューム、120a…気体流路、121…CPU、122…RAM、123…ROM、125a〜125e…継手、135c…回収経路、1040、119…上部構造、1041、119a…外側隔壁、1042、119b…内側隔壁、1043…側壁。

Claims (15)

  1. 造形ステージに配置された粉末層に対してエネルギービームを走査し、固化層を形成する工程を繰り返し、3次元造形を行う3次元造形装置において、
    前記エネルギービームを通過させるエネルギービーム透過部を備え、前記造形ステージに配置された前記粉末層に対する前記エネルギービームの照射部位を局所的に包囲し、前記エネルギービームの照射により生じるヒュームの拡散を抑制するカバーと、
    前記粉末層に対する前記エネルギービームの照射部位から、前記ヒュームが離間するよう前記ヒュームを含む気体を整流する整流機構と、
    を備えた3次元造形装置。
  2. 造形ステージに配置された粉末層に対してエネルギービームを走査し、固化層を形成する工程を繰り返し、3次元造形を行う3次元造形装置において、
    前記エネルギービームを通過させるエネルギービーム透過部を備え、前記造形ステージに配置された前記粉末層に対する前記エネルギービームの照射部位を局所的に包囲し、前記エネルギービームの照射により生じるヒュームの拡散を抑制するカバーと、
    前記粉末層に対する前記エネルギービームの照射部位から、前記カバーの内部を前記カバーの上方に向かって前記ヒュームが離間するよう前記ヒュームを含む気体を整流する整流機構と、
    を備えた3次元造形装置。
  3. 請求項1または2に記載の3次元造形装置において、前記カバーが、前記整流機構を前記カバーの内部に備えた上部構造と、この上部構造の下部の周囲を取り囲むように形成され、前記造形ステージの側の少なくとも一部が開放された側壁を備えた3次元造形装置。
  4. 請求項3に記載の3次元造形装置において、前記整流機構が、
    それぞれ対応する位置に前記エネルギービーム透過部を有する外側隔壁、および内側隔壁によって画成された気体流路と、
    前記カバーの内部および外部を連通する通気路と、
    を備え、
    前記通気路を介して前記気体流路の内部の圧力を調節することにより、前記ヒュームを含む気体が整流される3次元造形装置。
  5. 請求項4に記載の3次元造形装置において、前記通気路が、前記気体流路の内部に開口しており、前記通気路を介して前記気体流路の内部の気体を排気し、前記気体流路の内部に負圧を発生させることにより、前記ヒュームを含む気体が整流される3次元造形装置。
  6. 請求項4に記載の3次元造形装置において、前記通気路として、第1の通気路および第2の通気路が設けられ、前記第1の通気路から給気、前記第2の通気路から排気、をそれぞれ行うことにより、前記ヒュームを含む気体が整流される3次元造形装置。
  7. 請求項6に記載の3次元造形装置において、前記気体流路を、前記外側隔壁、または前記内側隔壁に設けられた前記エネルギービーム透過部の前記第1の通気路から第2の通気路に向かう気体の上流側部位において、前記気体の流速を上昇させ、前記上流側部位に負圧を発生させる隘路部を備えた3次元造形装置。
  8. 請求項4から7のいずれか1項に記載の3次元造形装置において、前記外側隔壁、および前記内側隔壁の前記エネルギービーム透過部が前記外側隔壁、および前記内側隔壁に穿孔された透孔である3次元造形装置。
  9. 請求項4に記載の3次元造形装置において、前記外側隔壁の前記エネルギービーム透過部が前記エネルギービームを透過させるガラス材料によって構成され、前記内側隔壁の前記エネルギービーム透過部が多孔質ガラス材料から構成される3次元造形装置。
  10. 請求項9に記載の3次元造形装置において、前記通気路が、多孔質ガラス材料から構成された前記内側隔壁よりも下方であって、かつ前記カバーの下縁より上方の位置において前記カバーの側壁に開口している3次元造形装置。
  11. 請求項4から10のいずれか1項に記載の3次元造形装置において、前記通気路のうち、前記カバーの内部に向かって給気を行う通気路を介して前記カバーの内部へ不活性ガス供給機構から前記不活性ガスが供給される3次元造形装置。
  12. 請求項4から11のいずれか1項に記載の3次元造形装置において、前記通気路のうち、前記カバーの外部に向かって排気を行う通気路が前記ヒュームを回収するヒューム回収機構に接続されている3次元造形装置。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の3次元造形装置において、前記エネルギービームがレーザ光である3次元造形装置。
  14. 請求項1または2に記載の3次元造形装置において、前記造形ステージおよび前記カバーを収容し、その外部に配置された発生源から照射される前記エネルギービームを透過させる透過窓を備えたチャンバを有する3次元造形装置。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の3次元造形装置において、前記エネルギービームの走査に応じて、前記エネルギービーム透過部を前記エネルギービームが通過するよう前記カバーを移動させる移動装置を備えた3次元造形装置。
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