JP2018007988A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、近年では、遊技場側においては正確な遊技履歴を把握でき、遊技者においては遊技履歴に基づいた戦略性の高い遊技を行うことができるようにするために、始動入賞口や大入賞口等の遊技領域に設けられた入賞口へ入球した遊技球の数、いずれの入賞口へも入球しなかった遊技球が到達するアウト口へ入球した遊技球の数、賞球数、出玉率等の遊技に関する情報を、液晶表示装置に表示可能とした遊技機も考案されている(特許文献1参照)。
しかし、上述のように、主制御装置及び副制御装置はそれぞれ別基板に実装されており、これらはハーネス等により接続されているため、たとえば、当該ハーネスに不正な基板を取り付け不正な信号等を出力することにより、主制御装置から送信される各種データを改竄し、遊技に関する情報を誤表示させるといった不正行為が行われるおそれが生じていた。
以下、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。なお、下記の符号及び記載は、本発明の構成に相当する発明の実施の形態における構成の符号及び名称を示したものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(パチンコ機Pの外部構成)
本形態に係る遊技機は、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ機Pである。特に図示していないが、パチンコ機Pが設置される遊技場においては、島と呼ばれる遊技機の設置領域に、複数台のパチンコ機Pが並べて配設されるとともに、遊技球を貸し出すための遊技球貸出装置が各パチンコ機Pに隣接して設置される。また、各パチンコ機Pは対応する遊技球貸出装置Rに接続されている。
遊技球貸出装置Rは、紙幣の投入や遊技球の貸し出しに必要な価値情報が記憶される記憶媒体(カード)の挿入が可能となっている。そして、遊技球貸出装置Rに紙幣を投入(又は、カードを挿入)した上で、パチンコ機Pに対して所定の操作を行うことにより、遊技球貸出装置Rから遊技球の貸し出しを受けることができるようになっている。
この遊技領域12は、図3に示すように、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て左側の領域である第1遊技領域12aと、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て右側の領域である第2遊技領域12bとから構成されている。これら2つの遊技領域12は、発射装置の発射強度により、遊技球の進入可能性が異なるようになっている。具体的には、発射装置の発射強度が所定の強度未満(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達しない程度の強度)の場合には、遊技球は第1遊技領域12aに進入する。これに対して、発射装置の発射強度が所定の強度以上(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達可能な強度)の場合には、遊技球は第2遊技領域12bに進入する。
なお、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16の設置位置は特に限定されるものではない。
なお、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球は、1個以上であれば特に限定されるものではなく、いかなる個数にしてもよい。また、可動片16bが設けられている始動入賞口(第2始動入賞口16)と可動片16bが設けられていない始動入賞口(第1始動入賞口15)とでは、賞球の数を同一にしてもよいし、異ならせてもよい。
そして、大入賞口18へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では15個)の賞球が払い出される。
また、上皿6の前方位置には、遊技者が操作することにより遊技中や待機中等に実行される演出の進行や切り替えが可能な演出操作装置9が設けられている。この演出操作装置9は、回転操作が可能な操作ダイヤル9aと押下操作が可能な操作ボタンとから構成されている。
本形態における主制御基板100は、図6に示すように、長方形板状の基板であって、配線パターンが片面にのみ設けられた片面基板(1層基板)となっている。
なお、主制御基板100は、配線パターンが両面に設けられた両面基板(2層基板)を採用してもよい。また、主制御基板100としては、配線パターンが設けられた基板を複数層重ねて構成された多層基板(たとえば、4層基板)を採用することも考えられるが、たとえば中間層に違法な配線パターンが設けられた場合に当該違法な配線パターンの発見が困難となることから、1層基板や2層基板を採用するのが望ましい。
また、上述の装置や電子部品は、電気的な接続を行うためのリード線や足等を主制御基板100に設けられた部品孔(スルーホール)に挿通させ、主制御基板100の裏面でハンダ付けする挿入実装方式により、主制御基板100に取り付けられている。なお、上述の装置や電子部品は、リード線や足等を主制御基板100の表面でハンダ付けする面実装方式により取り付けることも考えられるが、これらの装置や電子部品が適切に取り付けられているかどうかの判断が困難となることから、挿入実装方式により取り付けることが望ましい。
また、メイン情報表示装置105は、横並びに配設された4つのデシマルポイント付き7セグメント表示器により構成されており、主制御基板100の表面における左上端部(メインIC104の上側)において、メインIC104に隣接して設けられている(図6及び図7参照)。本形態におけるメイン情報表示装置105は、受信したデータについて独自に演算処理を行うCPU等の処理装置を内蔵しておらず、メインIC104から受信したデータに基づく表示のみを行うものとなっている。
このように、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、同一の主制御基板100上にメインIC104とメイン情報表示装置105とが実装されており、送信データを改竄するような不正信号を送信する不正な基板等を接続することは困難であるため、遊技に関する情報を誤表示させる等の不正行為を防止することができるのである。また、メインIC104とメイン情報表示装置105とは隣接して配置されているため、主制御基板100上における両者の電気的な接続距離が短くなり、メインIC104からメイン情報表示装置105へ各種データを送信する速度を向上させることができるのである。
また、遊技に関する情報は、主制御基板100に設けられたメイン情報表示装置105に表示するのではなく、主制御基板100に接続可能な別個の表示装置を用いて、当該表示装置に表示することも考えられるが、当該表示装置を主制御基板100に接続した際に不正信号を送信する等の違法行為が行われるおそれがあるため、上述のメイン情報表示装置105に表示するのが望ましい。なお、主制御基板100にメイン情報表示装置105が設けられていれば、その上で、主制御基板100以外の所定箇所(他の基板上やパチンコ機P内部の所定位置)に、メイン情報表示装置105と同一内容の表示が行われる表示装置を別途設けてもよい。
メイン情報表示装置105に表示される遊技に関する情報については、後程詳述する。
また、カバー部150bには、主制御基板100を固定するためのネジ孔(特に図示しておらず)が設けられており、主制御基板100をカバー部150bにネジ止めした上でカバー部150bをベース部150aに固定することにより、主制御基板100を収納した主制御基板ケース150が形成されるようになっている。さらに、ネジ止め等によりベース部150aを遊技盤11の裏面に固定することで、主制御基板ケース150が遊技盤11の裏面に取り付けられることとなる。
そして、主制御基板ケース150を遊技盤11の裏面に取り付けた状態で遊技盤11の裏面を正面視したときには、主制御基板ケース150のカバー部150bの表面を視認することができ、また、カバー部150bは透明な箱型形状であるため、カバー部150bを介して、主制御基板ケース150内に収納されている主制御基板100の表面も視認することができるようになっている。
カシメ部160は、図6に示すように、カバー部150bに設けられたカバー側固定部161と、ベース部150aに設けられたベース側固定部162とから構成されており、カバー部150bをベース部150bに重ね合わせると、カバー側固定部161とベース側固定部162とが合致するようになっている。
なお、主制御基板ケース150を開放した後は、他方の円筒部161aにおいてネジをネジ孔162bに螺合させることにより、カバー部150bとベース部150aとを再度固定することができる。
封印シール170は、ICタグ(特に図示しておらず)が内蔵され、かつ貼付面に接着剤が塗布されたものであり、一旦貼り付けると、剥がした際にその痕跡が残るようになっている。ICタグは、特に図示していないが、固有の識別情報が記憶されたICチップと、アンテナとを備えている。そして、ICチップに記憶された識別情報は、アンテナを介して非接触型の読み取り機等により読み取ることが可能となっている。
また、ベース側貼付部182は、図6に示すように、2つのベース側プレート部182aを備えており、これら2つのベース側プレート部182aは、左右方向へ延びるベース側スリット182bを挟んで上下に並設されている。ベース側スリット182bの幅及び長さは、カバー側スリット181bの幅及び長さと同一となっている。また、特に図示していないが、下側のベース側プレート部182aには、ネジを挿通させることが可能なベース側ネジ孔が設けられている。
そして、カバー側プレート部181aとベース側プレート部182aとが固定された状態で、カバー側プレート部181a及びベース側プレート部182aに跨って封印シール170が貼付されるようになっている。
そして、封印シール170が貼付されたシール貼付部180を挟み込むようにして、ベース側覆い部192をカバー側覆い部191に嵌め込むことにより、シール貼付部180にシールカバー190が取り付けられることとなる。なお、ベース側覆い部192は透明であるため、シールカバー190がシール貼付部180に取り付けられた状態で、シールカバー190を通してシール貼付部180に貼付された封印シール170を視認できることとなる。
ここで、上述の如く、ベース側覆い部192をカバー側覆い部191に嵌め込むと、ベース側覆い部192をカバー側覆い部191から取り外すことができないようになっているため、シールカバー190をシール貼付部180から取り外す場合には、シールカバー190を右方向にスライドさせることとなる。そして、シールカバー190を右方向にスライドさせると、これに併せて、ベース側覆い部192に設けられたカッター片193も同方向に移動することとなる。すると、シール貼付部180に貼付された封印シール170にカッター片193が接触し、さらにシールカバー190を右方向にスライドさせると、カッター片193により封印シール170が切断されることとなる。
すなわち、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、シールカバー190をシール貼付部180から取り外す際には必ず、封印シール170が切断される。換言すれば、封印シール170を切断しないと、シールカバー190をシール貼付部180から取り外すことができない。これにより、シールカバー190を取り外して、主制御基板ケース150が開放された旨の痕跡を確実に残すことができるようになっている。
また、主制御基板ケース150が遊技盤11の裏面に取り付けられた状態で遊技盤11の裏面を正面視したときには、主制御基板ケース150の表面(カバー部150bの表面)を視認できるとともに、主制御基板ケース150を介して主制御基板100の表面を視認できるようになっている。
したがって、本形態に係るパチンコ機Pでは、メインIC104、メイン情報表示装置105、機種情報シール171及び履歴情報シール172は、遊技盤11の裏面に取り付けられた主制御基板ケース150を正面視した際に互いに重なって視認されることの無いようになっている(図7参照)。換言すれば、主制御基板100に設けられたメインIC104及びメイン情報表示装置105、並びに、カバー部150bの表面に貼付された機種情報シール171及び開封履歴管理シール172は、遊技盤11の裏面に取り付けられた主制御基板ケース150を正面視した際に互いに重なって視認されることの無い位置に配置されている。
以上のように、本形態に係るパチンコ機Pによれば、主制御基板100の表面に設けられたIC等の装置や電子部品を全て視認できるため、主制御基板ケース150を開放しなくとも主制御基板100に対して行われた不正行為を把握できるのである。
次に、パチンコ機Pの遊技や演出を制御する制御手段について説明する。
上述の制御手段は、図8に示すように、主制御基板100、発射払出制御基板200、副制御基板300及び遊技球貸出制御基板400により構成されている。
また、図8に示すように、主制御基板100には、発射払出制御基板200及び副制御基板300が接続され、また、発射払出制御基板200には、遊技球貸出制御基板400が接続されている。さらに、主制御基板100及び発射払出制御基板200には、遊技進行上の種々の情報をパチンコ機Pの外部(たとえば、遊技場のホールコンピュータ等)に出力するための外部情報端子基板500が接続されている。
また、特に図示していないが、本形態に係るパチンコ機Pが備える各基板には電源基板が接続されている。この電源基板にはバックアップ電源が設けられており、パチンコ機Pに供給される電源の電圧値が所定値以下になった場合に電断と判断し、主制御基板100に電断信号を出力する。
この主制御基板100は、図8に示すように、メインCPU101と、メインROM102と、メインRAM103と、を備えている。そして、メインCPU101は、後述する各検出センサやタイマからの信号に基づき、メインROM102に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、メインCPU101に接続されている各種装置の制御や、演算処理の結果に基づく他の基板へのコマンド送信等を行う。
そして、主制御基板100によって、各ソレノイドが駆動されることで第2始動入賞口16や大入賞口18の開閉制御がなされ、また、各表示装置の表示制御がなされるようになっている。
図8に示すように、発射払出制御基板200には、遊技球の発射を制御するための機器として、操作ハンドル5に遊技者が触れたことを検出するタッチセンサ5aと、操作ハンドル5の操作角度(回転角度)を検出する操作ボリューム5bと、遊技球の発射を停止する発射停止スイッチ5cと、上皿6に受容されている遊技球を発射装置(図示しておらず)に送る球送りソレノイド60と、遊技球を発射する発射モータ61と、が接続されている。また、タッチセンサ5a、操作ボリューム5b及び発射停止スイッチ5cから出力される制御信号が、発射払出制御基板200に入力されるようになっている。
そして、タッチセンサ5a及び操作ボリューム5bからの制御信号が発射払出制御基板200に入力されると、球送りソレノイド60及び発射モータ61を通電して遊技球を発射させる制御がなされる。これに対して、発射停止スイッチ5cからの制御信号が発射払出制御基板200に入力されると、球送りソレノイド60及び発射モータ61の通電を止めて遊技球の発射を停止させる制御がなされる。
球貸ボタン36が押下操作されると、遊技球貸出装置Rにより、記憶されている価値情報から所定の価値情報を減算する処理がなされるとともに、減算された価値情報に対応する個数の遊技球を払い出す制御がなされる。また、カード返却ボタン37が押下操作されると、遊技球貸出装置Rによりカードを排出する制御がなされる。
この副制御基板300は、図8に示すように、各種演算処理を行うサブCPU301と、演出を実行するための制御プログラム、演出の実行に必要なデータやテーブル等を格納するサブROM302と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるサブRAM303と、を備えており、主制御基板100から副制御基板300への一方向に通信可能となるように接続されている。
サブCPU301は、主制御基板100から送信されるコマンドやタイマからの信号に基づき、サブROM302に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、画像表示を制御するための画像制御基板(特に図示しておらず)、音声出力を制御するための音声制御基板(特に図示しておらず)、照明の点灯を制御するための電飾制御基板(特に図示しておらず)に、演出実行用のコマンドを送信する。
そして、副制御基板300から送信されたコマンドに基づき、画像制御基板は演出表示装置21による画像表示を制御し、音声制御基板は音声出力装置10からの音声出力を制御し、電飾制御基板は演出照明装置23による照明の点灯を制御する。
次に、メインIC104とメイン情報表示装置105との電気的接続の概略を説明する。
図9に示すように、メインIC104には、各種データを送信するための7本の信号線D1〜D7が接続されており、この7本の信号線D1〜D7はいずれも、ソースドライバを介して、メイン情報表示装置105を構成する4つの7セグメント表示器それぞれに接続されている。
また、図9に示すように、7本の信号線D1〜D7のうちの4本の信号線D4〜D7は、7セグメント表示器それぞれに対して電力を供給するためのコモン線C1〜C4となっており、この4本のコモン線C1〜C4はそれぞれ、中継基板を介して、対応する7セグメント表示器に接続されている。
そして、メイン情報表示装置105を構成する4つの7セグメント表示器は、それぞれに対応するコモン線C1〜C4により電力が供給されて作動し、7本の信号線D1〜D7により各種データが送信され、当該データに基づく表示が行われるようになっている。
次に、本形態のパチンコ機Pにおける遊技の概略を説明する。
上述の如く、本形態のパチンコ機Pにおいては、特図遊技と普図遊技とが並行して進行する。また、これら両遊技を進行する際の遊技状態としては、大当たりの抽選によって大当たりに当選する確率が異なる低確率遊技状態(いわゆる非確変状態)及び高確率遊技状態(いわゆる確変状態)のいずれかの遊技状態と、可動片16bの開放し易さが異なる非時短遊技状態及び時短遊技状態のいずれかの遊技状態と、が組み合わされたいずれかの遊技状態が設定される。
なお、工場出荷直後やリセット後の初期状態においては、低確率遊技状態と非時短遊技状態とを組み合わせた遊技状態が設定されるようになっている。
その後、所定の変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31において、特別図柄の変動表示が停止し、大当たりの抽選により決定された特別図柄が停止表示される。すなわち、大当たりに当選した場合には大当たりに対応付けられた特別図柄が停止表示され、ハズレの場合にはハズレに対応付けられた特別図柄が停止表示されることとなる。また、特別図柄が停止表示されると、これに伴って、液晶表示装置20において行われていた変動演出が終了し、大当たりの抽選の結果が報知される。
そして、大当たりに対応付けられた特別図柄が停止表示された場合には、大入賞口18が開放され当該大入賞口18へ遊技球を入球させることが可能となる特別遊技が開始される。
そして、特別遊技の終了後には、高確率遊技状態と時短遊技状態とを組み合わせた遊技状態が設定され、その後、大当たりに当選することなく大当たりの抽選が予め定められた回数行われると、低確率遊技状態と非時短遊技状態とを組み合わせた遊技状態へ移行する。なお、特別遊技の終了後には必ず、高確率遊技状態と時短遊技状態とを組み合わせた遊技状態を設定するのではなく、大当たりの抽選において決定された特別図柄の種別に応じた遊技状態が設定されるようにしてもよい。
本形態に係るパチンコ機Pでは、工場出荷後やリセット後の初期状態において遊技が開始されると、メインRAM103の所定の記憶領域に、発射球数や払い出された賞球数等のデータが記憶される。そして、このメインRAM103に記憶されたデータに基づいて、出玉率、特別電動役物比率、役物比率等の遊技に関する情報がメイン情報表示装置105に表示されるようになっている。
そして、第2領域103b〜第6領域103fにはそれぞれ、最大10個の算定期間について上記各データ(一般総賞球数、非電動役物総賞球数、普通電動役物総賞球数、特別電動役物総賞球数、全賞球数)を記憶できるように構成されている。具体的には、第2領域103b〜第6領域103fはそれぞれ、10個の2バイトの記憶領域を循環的な配列構造とすることにより構成されたリングバッファとなっている(図10参照)。そして、初期状態において遊技が開始されると、第2領域103b〜第6領域103fにおける先頭の記憶領域(1個目の記憶領域)に上記各データが記憶され、第1領域103aにおける発射球数のカウント値が6000発に到達するごとに(すなわち、一の算定期間が終了し、次の算定期間が開始されるごとに)次の記憶領域へ切り替わり、この切り替わった記憶領域に上記各データが記憶される。そして、最後の記憶領域(10個目の記憶領域)において上記各データの記憶が開始された後、第1領域103aにおける発射球数のカウント値が6000発に到達すると、再度、先頭の記憶領域へ切り替わり、当該記憶領域に上記各データが上書きされることとなる。
その後は、再度、先頭の記憶領域へ戻り上記各データが上書きされる。たとえば、発射球数が60001発から66000発に至るまでの算定期間における上記各データは、先頭の記憶領域に上書きされ、発射球数が66001発から72000発に至るまでの算定期間における上記各データは、2番目の記憶領域に上書きされる。
このように、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、直近10個の算定期間における上記各データが第2領域103b〜第6領域103fに記憶されるようになっている。
なお、中期出玉率記憶領域104aに記憶される中期出玉率、及び、長期出玉率記憶領域104eに記憶される長期出玉率は、算定期間が経過するごとに更新されるようになっている。
なお、中期特別電動役物比率記憶領域104bに記憶される中期特別電動役物比率、及び、長期特別電動役物比率記憶領域104fに記憶される長期特別電動役物比率は、算定期間が経過するごとに更新されるようになっている。
なお、中期一般賞球比率記憶領域104cに記憶される中期一般賞球比率、及び、長期一般賞球比率記憶領域104gに記憶される長期一般賞球比率は、算定期間が経過するごとに更新されるようになっている。
特別電動役物総賞球数の合計の割合であり、(非電動役物総賞球数+普通電動役物総賞球数+特別電動役物総賞球数)/総賞球数により算出される値である。上述したように、中期役物比率記憶領域104dには、直近10個の算定期間における役物比率(中期役物比率)が記憶されるため、(第8領域103hの記憶値+第9領域103iの記憶値+第10領域103jの記憶値)/第11領域103kの記憶値(すなわち、直近10個の算定期間における非電動役物総賞球数、普通電動役物総賞球数、特別電動役物総賞球数の合計/直近10個の算定期間における総賞球数の合計)により算出される値が記憶される。また、長期役物比率記憶領域104hには、初期状態において遊技が開始されてからの全算定期間における役物比率(長期役物比率)が記憶されるため、(第13領域103mの記憶値+第14領域103nの記憶値+第13領域103mの記憶値+/第16領域103pの記憶値(すなわち、初期状態において遊技が開始されてからの全算定期間における非電動役物総賞球数、普通電動役物総賞球数、特別電動役物総賞球数の合計/初期状態において遊技が開始されてからの全算定期間における総賞球数の合計)により算出される値が記憶される。
なお、中期役物比率記憶領域104dに記憶される中期役物比率、及び、長期役物比率記憶領域104hに記憶される長期役物比率は、算定期間が経過するごとに更新されるようになっている。
具体的には、所定の表示時間(本形態では3秒)ごとに、遊技に関する情報が予め定められた順番で繰り返しメイン情報表示装置105へ送信され、これにより、メイン情報表示装置105において、表示時間ごとの遊技に関する情報の表示が常時行われるようになっている。本形態に係るパチンコ機Pでは、中期出玉率(1番目)→中期特別電動役物比率(2番目)→中期一般賞球比率(3番目)→中期役物比率(4番目)→長期出玉率(5番目)→長期特別電動役物比率(6番目)→長期一般賞球比率(7番目)→長期役物比率(8番目)という順番で、遊技に関する情報が表示される。
また、各データを記憶可能な算定期間の数についても、上記内容に限定されるものではなく、たとえば、10個未満の算定期間における各データを記憶できるようにしてもよいし、11個以上の算定期間における各データを記憶できるようにしてもよい。
また、メインRAM103に記憶される遊技に関する情報も、上記内容に限定されるものではなく、たとえば、総賞球数に対する普通電動役物総賞球数、特別電動役物総賞球数の合計の割合である電動役物比率等を記憶してもよい。
また、遊技に関する情報(中期出玉率、中期特別電動役物比率、中期一般賞球比率、中期役物比率、長期出玉率、長期特別電動役物比率、長期一般賞球比率、長期役物比率)については、所定の記憶領域における記憶値に基づいて算出し、この算出された値を予めメインRAM103に記憶するように設定されていたが、これに限定されるものではなく、メイン情報表示装置105への送信直前に算出し、この算出された値をメイン情報表示装置105へ送信するように設定してもよい。
次に、主制御基板100で実行される処理の概要について、主に、メインRAM103への各種データの記憶に係るデータ記憶処理、及び、メイン情報表示装置105における遊技に関する情報の表示に係る情報表示処理を中心に、フローチャートを用いて説明する。
まず、主制御基板100で実行されるメイン処理について、図11のフローチャートを参照して説明する。
ステップ101において、メインCPU101は、初期状態におけるメインRAM103への各種データの記憶、メイン情報表示装置105への遊技に関する情報の表示の設定を行う初期設定処理を実行する。そして、次のステップ102に進む。
ステップ103において、メインCPU101は、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて、大当たりの抽選、取得された乱数の保留に関する処理、特別図柄の変動表示や停止表示等の各種処理を行う特図遊技制御処理を実行する。そして、次のステップ104に進む。
ステップ105において、メインCPU101は、遊技球がゲート20を通過することに基づいて、普通図柄の抽選、取得された乱数の保留に関する処理、普通図柄の変動表示や停止表示、普通図柄の抽選の結果に応じた可動片16bの作動制御等の各種処理を行う普図遊技制御処理を実行する。そして、次のステップ106に進む。
ステップ107において、メインCPU101は、メインRAM103への各種データの記憶に係るデータ記憶処理を実行する。そして、次のステップ108に進む。
ステップ108において、メインCPU101は、メイン情報表示装置105における遊技に関する情報の表示に係る情報表示処理を実行する。そして、次のステップ109に進む。
ステップ109において、メインCPU101は、各種処理により作成された各データの信号を出力するポート出力、及び、各種演出を実行するために用いられるコマンドを副制御基板300へ送信するコマンド送信等の処理を行う出力制御処理を実行する。そして、メイン処理を終了する。
ステップ200において、メインCPU101は、所定の変数N及びDにそれぞれ1を入力する。変数Nは、第2領域103b〜第6領域103fにおける1番目〜10番目の記憶領域を特定するために用いられるものであり、この変数Nにより、後述の処理の対象となる記憶領域が特定される。また、変数Dは、表示する順番(1番目〜8番目)が定められた遊技に関する情報のうち、何番目の遊技に関する情報を表示するかを特定するために用いられるものであり、この変数Dにより、メイン情報表示装置105において表示する遊技に関する情報が特定される。そして、ステップ201に進む。
ステップ201において、メインCPU101は、D番目の遊技に関する情報に係るデータをメイン情報表示装置105に送信する。この時点で変数Dには1が入力されているため、1番目の遊技に関する情報(本形態では中期出玉率)に係るデータ、すなわち、中期出玉率記憶領域104aに記憶されている中期出玉率のデータが送信される。これにより、メイン情報表示装置105において、中期出玉率が表示されることとなる。そして、次のステップ202に進む。
ステップ300において、メインCPU101は、遊技球が発射されたことに基づいて、データの記憶を行うための発射球検出時処理を実行する。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、メインCPU101は、遊技球が一般入賞口14に入球したことに基づいて、データの記憶を行うための一般入賞口検出時処理を実行する。そして、次のステップ302に進む。
ステップ303において、メインCPU101は、遊技球が第2始動入賞口16に入球したことに基づいて、データの記憶を行うための第2始動入賞口検出時処理を実行する。そして、次のステップ304に進む。
ステップ304において、メインCPU101は、遊技球が大入賞口18に入球したことに基づいて、データの記憶を行うための大入賞口検出時処理を実行する。そして、データ記憶処理を終了する。
ステップ400において、メインCPU101は、発射球検出センサ64からの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、発射球検出センサ64からの検出信号が入力されていないと判定した場合、発射球検出時処理を終了する。一方、そして、発射球検出センサ64からの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ401に進む。
ステップ401において、メインCPU101は、第1領域103aの記憶値を1インクリメントする。そして、次のステップ402に進む。
ステップ403において、メインCPU101は、第17領域103qの記憶値を1インクリメントする。そして、次のステップ404に進む。
ステップ405において、メインCPU101は、第1領域103aの記憶値をクリアする。そして、次のステップ406に進む。
ステップ407において、メインCPU101は、変数Nの値が10(すなわち、第2領域103b〜第6領域fにおける記憶領域の数)よりも大きいか否かを判定する。そして、10以下であると判定した場合、ステップ409に進む。一方、10よりも大きいと判定した場合、次のステップ408に進む。
ステップ409において、メインCPU101は、遊技に関する情報等の更新を行う更新処理を実行する。そして、発射球検出時処理を終了する。
ステップ500において、メインCPU101は、現時点における所定の領域の記憶値に基づいて、中期出玉率記憶領域104aに記憶されている中期出玉率、及び、長期出玉率記憶領域104eに記憶されている長期出玉率を更新する。そして、次のステップ501に進む。
ステップ501において、メインCPU101は、現時点における所定の領域の記憶値に基づいて、中期特別電動役物比率記憶領域104bに記憶されている中期特別電動役物比率、及び、長期特別電動役物比率記憶領域104eに記憶されている長期特別電動役物比率を更新する。そして、次のステップ502に進む。
ステップ503において、メインCPU101は、現時点における所定の領域の記憶値に基づいて、中期役物比率記憶領域104dに記憶されている中期役物比率、及び、長期役物比率記憶領域104gに記憶されている長期役物比率を更新する。そして、次のステップ504に進む。
ステップ505において、メインCPU101は、第2領域103b〜第6領域103fにおけるN番目の記憶領域の記憶値をクリアする。そして、更新処理を終了する。
ステップ600において、メインCPU101は、一般入賞口検出センサ14aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、一般入賞口検出センサ14aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、一般入賞口検出時処理を終了する。一方、そして、一般入賞口検出センサ14aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ601に進む。
ステップ601において、メインCPU101は、第2領域103bにおけるN番目の記憶領域の記憶値を、一般入賞口14への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球数分インクリメントする。そして、次のステップ602に進む。
ステップ700において、メインCPU101は、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、そして、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ701に進む。
ステップ701において、メインCPU101は、第3領域103cにおけるN番目の記憶領域の記憶値を、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球数分インクリメントする。そして、次のステップ702に進む。
ステップ800において、メインCPU101は、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、そして、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ801に進む。
ステップ801において、メインCPU101は、第4領域103dにおけるN番目の記憶領域の記憶値を、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球数分インクリメントする。そして、次のステップ802に進む。
ステップ900において、メインCPU101は、大入賞口検出センサ18aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、大入賞口検出センサ18aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、大入賞口検出時処理を終了する。一方、そして、大入賞口検出センサ18aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ901に進む。
ステップ901において、メインCPU101は、第5領域103eにおけるN番目の記憶領域の記憶値を、大入賞口18への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球数分インクリメントする。そして、次のステップ902に進む。
ステップ1000において、メインCPU101は、表示時間タイマカウンタにセットされた表示時間が経過したか否かを判定する。そして、経過していないと判定した場合、情報表示処理を終了する。一方、表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1001に進む。
ステップ1001において、メインCPU101は、変数Dの値を1インクリメントする。そして、次のステップ1002に進む。
ステップ1003において、メインCPU101は、変数Dに1を入力する。そして、次のステップ1004に進む。
ステップ1005において、メインCPU101は、表示時間を表示時間タイマカウンタにセットする。そして、情報表示処理を終了する。
上述の実施の形態では、メイン情報表示装置105において常時、遊技に関する情報が表示されるようになっていたが、これに限定されるものではなく、たとえば、主制御基板100上に、メイン情報表示装置105における遊技に関する情報の表示に係る操作を行うためのスイッチを設け、当該スイッチの操作に基づき、遊技に関する情報の表示の開始や表示内容の切り換え等が行われるようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、発射球検出センサ64は、発射モータ61により遊技球が発射されたことを検出するようになっていたが、これに限定されるものではない。たとえば、発射球検出センサ64を、遊技盤11に固定されたレール13a、13bにおける遊技領域12側の終端位置に設けることで、遊技領域12に到達した遊技球を検出するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、大当たりの当選に基づいて決定された特別図柄の種別に応じて、特別遊技終了後の遊技状態が設定されるようになっていたが、これに限定されるものではなく、特別遊技中の遊技結果に応じて、特別遊技終了後の遊技状態が設定されるようにしてもよい。具体的には、大入賞口18内に遊技球が進入可能な特定領域を設け、特別遊技中における特定領域への遊技球の有無に基づいて、当該特別遊技終了後における高確率遊技状態の設定の可否が決定されるように設定してもよい。
なお、上述の変形例は、可能な範囲で互いに組み合わせて構成することもできる。
100 主制御基板
101 メインCPU
102 メインROM
103 メインRAM
104 メインIC
105 メイン情報表示装置
150 主制御基板ケース
171 機種情報シール
172 開封履歴管理シール
Claims (2)
- 電子部品を実装した制御基板が、開放可能な収納ケースに収納された状態で設けられ、
前記収納ケースは、
当該収納ケースが開放不能となるように固着するためのカシメ部を備えるとともに、当該収納ケースが固着された後に当該収納ケースを開放する際には、前記カシメ部が破壊されるように形成され、
当該収納ケースに前記制御基板が収納された状態で当該収納ケースの表面を正面視した際には、当該収納ケースの表面を通して、前記制御基板における電子部品の実装面を視認可能に形成されている遊技機であって、
前記制御基板における電子部品の実装面には、遊技の進行を制御する制御装置と、当該制御装置と電気的に接続され、かつ遊技に関する情報を表示する表示装置とが少なくとも実装され、
前記収納ケースの表面には、当該収納ケースの固着及び開放の履歴を記録する記録手段が設けられ、
前記制御装置、前記表示装置及び前記記録手段は、前記収納ケースに前記制御基板が収納された状態で当該収納ケースの表面を正面視した際に、互いに重なって視認されることの無い位置に配置されているとともに、前記表示装置は、前記制御装置に隣接して配置されていることを特徴とする遊技機。 - 前記遊技機には、
前記制御基板と異なる他の基板が設けられ、
前記他の基板は、
前記収納ケースに前記制御基板が収納された状態で当該収納ケースの表面を正面視した際に、当該制御基板とともに視認可能であるものの、前記制御装置、前記表示装置及び前記記録手段に重なって視認されることの無い位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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