以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を不図示の遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置された不図示のカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を不図示の払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、装飾図柄表示装置208の下部に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222と、を配設し、装飾図柄表示装置208の右側に演出可動体224を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234と、を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。
なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根232aを備え、羽根232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。
可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206は、第1副制御部400や第2副制御部500により駆動制御される。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や、遊技盤200の遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施例では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。
遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。
なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、各種ランプ356(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路355と、を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412と、プログラム処理の異常を監視するWDT414を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器415が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430やチャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第2副制御部500には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542(例えば枠ランプ122)の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、時刻を出力するRTC(Real Time Clock)519と、を接続している。RTC519としては、例えば、1つのICで構成されるRTCモジュールを用いることができ、遊技台100としては、遊技店員等がRTCに例えば現在時刻を設定する設定手段や、遊技店員等がRTCから得た時刻との比較対象である比較時刻を設定する手段や、RTCから得た時刻や設定した比較時刻を記憶する記憶手段や、RTCから得た時刻と設定した比較時刻とを比較して判定する判定手段などを有する場合がある。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。
特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。
したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か、低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップ1001では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップ1003では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップ1005では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップ1003に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップ1007に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップ1003に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップ1005は繰り返し実行される。
ステップ1007では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップ1009では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップ1013)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRAMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップ1013に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップ1013に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップ1011に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップ1013に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップ1013に進む。
ステップ1011では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップ1015内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップ1011では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップ2033において、第1副制御部400へ送信される。
ステップ1013では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップ1013)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップ2033において、第1副制御部400へ送信される。
ステップ1015では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップ2007でも更新する。
主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップ1015の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップ2001では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップ2003では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップ2005では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップ2005では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップ2005では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップ2005では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップ2007およびステップ2009では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップ1015で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップ2011では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップ2013では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップ2015では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップ2017では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップ2003における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップ2019では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップ2021では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)および外れ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップ2023に移行するようにしている。
ステップ2023では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップ2025)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(後述のステップ2033)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当たりフラグがオンの場合には特図G、第2小当たりフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(後述のステップ2033)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(後述のステップ2033)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド332に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(後述のステップ2033)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド332に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(後述のステップ2033)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(後述のステップ2033)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップ2027に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップ2027)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップ2025およびステップ2027における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップ2029)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップ2031)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップ2033では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド設定送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップ2033では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップ2035では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップ2037では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップ2005において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、普通図柄表示装置210、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップ2019)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップ2039では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップ2043に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップ2041に進む。
ステップ2041では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップ2001で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップ2043では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。
なお、図8(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。図8(b)は、第1副制御部400のコマンド受信(ストローブ)割込み処理のフローチャートである。図8(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。図8(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
図8(a)を参照すると、第1副制御部400では、電源投入が行われると、まず、ステップ3001で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップ3003では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップ3005の処理に移行する。
ステップ3005では、タイマ変数に0を代入する。
ステップ3007では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップ3009では、演出制御処理を行う。例えば、3007で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップ3011では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップ3009で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップ3013では、3009で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップ3015では、3009で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップ3017では、3009で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップ3019では、3009で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップ3021では、3009で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。
ステップ3021を実行した後、ステップ3003へ戻り、処理を繰り返す。
次に、図8(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップ4001では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図8(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、第1副制御部タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップ5001では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップ3003において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップ3003において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップ5003では、ステップ3019で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図8(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップ3013の画像制御処理について説明する。図8(d)は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップ6001では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップ6003では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップ6005に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップ6005では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップ6001でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップ6007では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップ6009では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップ6011に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップ6011では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
図9を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップ7001では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まず7001で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップ7003では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップ7005の処理に移行する。
ステップ7005では、タイマ変数に0を代入する。
ステップ7007では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップ7009では、演出制御処理を行う。例えば、ステップ7007で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップ7011では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップ7013では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、7003に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップ8001では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップ9001では、図8(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップ7003において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップ7003において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第2副制御部タイマ割込処理のステップ9003では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<導通部の構造>
次に、本発明に係る導通部の構造について説明する。
ここでは、例えば、基板に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する構成について説明する。
<実施例1>
図10は、基板に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部を有する接続部としてのコネクタの一例を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は平面図であり、(c)は側面図であり、(d)は(b)のA−A断面図である。
本例においては、基板700上にコネクタ705を設けている。基板700は、例えばネジ701によって基板ケース内に固定される場合があり、また例えばネジ701によって遊技台の所定位置に固定される場合がある。
コネクタ705は、基板700に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部707を有する。コネクタ705は、後述するコネクタ805と接続することで、導通部707を介して、コネクタ805に接続した他の装置と、基板700に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部707は例えば先端が鋭利な金属で構成される。
また、コネクタ705は、コネクタ805と接続する際に、コネクタ805をガイドするガイド部706を有する。本例では、ガイド部706は平面であり、このガイド部706の面に沿ってコネクタ805を移動させて、コネクタ705にコネクタ805を嵌合して接続する。
図11は、図10に示したコネクタ705と接続するコネクタの一例を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は平面図であり、(c)は側面図であり、(d)は(b)のB−B断面図である。
本例においては、導線であるハーネス800の一端にコネクタ805を設けている。ハーネス800の他端は、基板700に実装した電子機器と接続すべき他の装置に接続する。
コネクタ805は、ハーネス800と電気的に導通する導通部807を有する。コネクタ805は、コネクタ705と接続することで、導通部807を介して、ハーネス800の他端に接続した他の装置と、基板700に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部807は例えば平板状の金属で構成される。
また、コネクタ805は、コネクタ705と接続する際に、コネクタ705のガイド部706に対向して設けた被ガイド部806を有する。本例では、ガイド部706と被ガイド部806とが摺りあってコネクタ705にコネクタ805を嵌合して接続する。
図12は、図10に示したコネクタ705の導通部707と、図11に示したコネクタ805の導通部807とを接続する様子を示す図であり、(a)は向きをそろえて接続する前の状態を示す斜視図であり、(b)はガイド部706と被ガイド部806とが接触した状態を示す斜視図であり、(c)は導通部707と導通部807とを接続した状態を示す斜視図であり、(d)は(b)の状態の側面図であり、(e)は(d)のA−A断面図である。
コネクタ705にコネクタ805を正しい向きで接続すると、コネクタ805の被ガイド部806が、コネクタ705のガイド部706にガイドされて、コネクタ705にコネクタ805が嵌め込まれ、このとき導通部807に対して導通部707の先端が接触して導通が実現される。
これに対して、コネクタ705にコネクタ805を誤った向きで接続した場合について図13を参照して説明する。
図13は、コネクタ705にコネクタ805を誤った向きで接続した場合について説明する図であり、(a)は図12(e)に相当する断面図であり、(b)は誤った向きで接続した後に、コネクタ705から取り外したコネクタ805の平面図であり、(c)は誤った向きで接続した後に、コネクタ705から取り外したコネクタ805の斜視図である。
図13では、コネクタ705に対して、正しい向きから180度回転させた誤った向きでコネクタ805を接続した場合を示している。
コネクタ805は、コネクタ705にコネクタ805を誤った向きで接続した証拠(痕跡)を残存させる痕跡残存手段808を備えている。本例では、この痕跡残存手段808は、例えば樹脂製であり、コネクタ705の導通部707よりも軟らかな部材であって、被ガイド部806が兼ね、コネクタ705にコネクタ805を誤った向きで接続した場合に導通部707が接触し、この導通部707の接触によって部分的あるいは全体的に破損し、その破損状態を保持する。この破損形状は、導通部707の形状に応じたものである。
コネクタ705にコネクタ805を誤った向きで接続した場合には、コネクタ705からコネクタ805を取り外した後にも、痕跡残存手段808には破損状態が保持され、それを例えば目視することによって、そのコネクタ805を誤った向きで接続したことがあるという履歴を知り得ることができる。
痕跡残存手段808は、その破損状態によってコネクタ705にコネクタ805を誤った向きで接続した証拠を保持するものに限られるものではなく、例えば、感圧インクの発色によって証拠を保持するものや、その他のいかなる手段によってその証拠を保持するものであってもよい場合がある。
<実施例2>
図14は、基板に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部を有する接続部としてのコネクタの別の例を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は平面図であり、(c)は側面図であり、(d)は(b)のA−A断面図である。
本例においては、基板700上にコネクタ1705を設けている。基板700は、例えばネジ701によって基板ケース内に固定される場合があり、また例えばネジ701によって遊技台の所定位置に固定される場合がある。
本例のコネクタ1705と接続する相手のコネクタは、図11に示したコネクタ805を用いる。
コネクタ1705は、基板700に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部1707を有する。コネクタ1705は、図11に示したコネクタ805と接続することで、導通部1707を介して、コネクタ805に接続した他の装置と、基板700に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部1707は例えば先端が鋭利な金属で構成される。
コネクタ1705は、コネクタ805と接続する際に、コネクタ805をガイドするガイド部706を有する。本例では、ガイド部706は平面であり、このガイド部706の面に沿ってコネクタ805を移動させて、コネクタ705にコネクタ805を嵌合して接続する。
図10の例の導通部707は、コネクタ805の導通部807と同等の高さを有するものであったが、この図14の例では、導通部1707の高さが低く、導通部1707の上部にもガイド部706を有する。これによってガイド部706によるコネクタ805のガイドの確実性を高める場合がある。
図15は、図14に示したコネクタ1705の導通部1707と、図11に示したコネクタ805の導通部807とを接続する様子を示す図であり、(a)は向きをそろえて接続する前の状態を示す斜視図であり、(b)はガイド部706と被ガイド部806とが接触した状態を示す斜視図であり、(c)は導通部1707と導通部807とを接続した状態を示す斜視図であり、(d)は(b)の状態の側面図であり、(e)は(d)のB−B断面図である。
コネクタ1705にコネクタ805を正しい向きで接続すると、コネクタ805の被ガイド部806が、コネクタ1705のガイド部706にガイドされて、コネクタ1705にコネクタ805が嵌め込まれ、このとき導通部807に対して導通部1707の先端が接触して導通が実現される。
これに対して、コネクタ1705にコネクタ805を誤った向きで接続した場合について図16を参照して説明する。
図16は、コネクタ1705にコネクタ805を誤った向きで接続した場合について説明する図であり、(a)は図15(e)に相当する断面図であり、(b)は誤った向きで接続した後に、コネクタ5705から取り外したコネクタ805の平面図であり、(c)は誤った向きで接続した後に、コネクタ5705から取り外したコネクタ805の斜視図である。
図16では、コネクタ1705に対して、正しい向きから180度回転させた誤った向きでコネクタ805を接続した場合を示している。
コネクタ805は、コネクタ1705にコネクタ805を誤った向きで接続した証拠(痕跡)を残存させる痕跡残存手段808を備えている。本例では、この痕跡残存手段808は、例えば樹脂製であり、コネクタ1705の導通部1707よりも軟らかな部材であって、被ガイド部806が兼ね、コネクタ1705にコネクタ805を誤った向きで接続した場合に導通部1707が接触し、この導通部1707の接触によって部分的あるいは全体的に破損し、その破損状態を保持する。この破損形状は、導通部1707の形状に応じたものである。
コネクタ1705にコネクタ805を誤った向きで接続した場合には、コネクタ1705からコネクタ805を取り外した後にも、痕跡残存手段808には破損状態が保持され、それを例えば目視することによって、そのコネクタ805を誤った向きで接続したことがあるという履歴を知り得ることができる。
痕跡残存手段808は、その破損状態によってコネクタ1705にコネクタ805を誤った向きで接続した証拠を保持するものに限られるものではなく、例えば、感圧インクの発色によって証拠を保持するものや、その他のいかなる手段によってその証拠を保持するものであってもよい場合がある。
<実施例3>
図17は、基板に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部を有する接続部としてのコネクタの別の例を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は平面図であり、(c)は(b)のC−C断面図であり、(d)は(b)のA−A断面図である。
本例においては、基板700上にコネクタ2705を設けている。基板700は、例えばネジ701によって基板ケース内に固定される場合があり、また例えばネジ701によって遊技台の所定位置に固定される場合がある。
コネクタ2705は、全体の側面を覆う枠部材2705aを有する。
コネクタ2705は、基板700に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部707を有する。コネクタ2705は、後述するコネクタ2805と接続することで、導通部707を介して、コネクタ2805に接続した他の装置と、基板700に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部707は例えば先端が鋭利な金属で構成される。
また、コネクタ2705は、コネクタ2805と接続する際に、コネクタ2805をガイドするガイド部706を有する。本例では、ガイド部706は平面であり、このガイド部706の面に沿ってコネクタ2805を移動させて、コネクタ2705にコネクタ2805を嵌合して接続する。
図18は、図17に示したコネクタ2705と接続するコネクタの一例を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は平面図であり、(c)は(b)のD−D断面図であり、(d)は(b)のB−B断面図である。
本例においては、導線であるハーネス800の一端にコネクタ2805を設けている。ハーネス800の他端は、基板700に実装した電子機器と接続すべき他の装置に接続する。
コネクタ2805は、全体の側面を覆う枠部材2805aを有する。
コネクタ2805は、ハーネス800と電気的に導通する導通部807を有する。コネクタ2805は、コネクタ2705と接続することで、導通部807を介して、ハーネス800の他端に接続した他の装置と、基板700に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部807は例えば平板状の金属で構成される。
また、コネクタ2805は、コネクタ2705と接続する際に、コネクタ2705のガイド部706に対向して設けた被ガイド部806を有する。本例では、ガイド部706と被ガイド部806とが摺りあってコネクタ2705にコネクタ2805を嵌合して接続する。
図19は、図17に示したコネクタ2705の導通部707と、図18に示したコネクタ2805の導通部807とを接続する様子を示す図であり、(a)は向きをそろえて接続する前の状態を示す斜視図であり、(b)はガイド部706と被ガイド部806とが接触した状態を示す斜視図であり、(c)は導通部707と導通部807とを接続した状態を示す斜視図であり、(d)は(b)の状態の側面図であり、(e)は(d)のC−C断面図であり、(f)は(c)の側断面図である。
コネクタ2705にコネクタ2805を正しい向きで接続すると、コネクタ2805の被ガイド部806が、コネクタ2705のガイド部706にガイドされ、また、枠部材2705aの内面に枠部材2805aの外面がガイドされて、コネクタ2705にコネクタ2805が嵌め込まれ、このとき導通部807に対して導通部707の先端が接触して導通が実現される。
これに対して、コネクタ2705にコネクタ2805を誤った向きで接続した場合について図20を参照して説明する。
図20は、コネクタ2705にコネクタ2805を誤った向きで接続した場合について説明する図であり、(a)は図19(e)に相当する断面図であり、(b)は誤った向きで接続した後に、コネクタ2705から取り外したコネクタ2805の平面図であり、(c)は誤った向きで接続した後に、コネクタ2705から取り外したコネクタ2805の斜視図である。
図20では、コネクタ2705に対して、正しい向きから180度回転させた誤った向きでコネクタ2805を接続した場合を示している。
コネクタ2805は、コネクタ2705にコネクタ2805を誤った向きで接続した証拠(痕跡)を残存させる痕跡残存手段808を備えている。本例では、この痕跡残存手段808は、例えば樹脂製であり、コネクタ2705の導通部707よりも軟らかな部材であって、被ガイド部806が兼ね、コネクタ2705にコネクタ2805を誤った向きで接続した場合に導通部707が接触し、この導通部707の接触によって部分的あるいは全体的に破損し、その破損状態を保持する。この破損形状は、導通部707の形状に応じたものである。
コネクタ2705にコネクタ2805を誤った向きで接続した場合には、コネクタ2705からコネクタ2805を取り外した後にも、痕跡残存手段808には破損状態が保持され、それを例えば目視することによって、そのコネクタ2805を誤った向きで接続したことがあるという履歴を知り得ることができる。
痕跡残存手段808は、その破損状態によってコネクタ2705にコネクタ2805を誤った向きで接続した証拠を保持するものに限られるものではなく、例えば、感圧インクの発色によって証拠を保持するものや、その他のいかなる手段によってその証拠を保持するものであってもよい場合がある。
<実施例4>
図21は、基板に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部を有する接続部としてのコネクタの別の例を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は平面図であり、(c)は(b)のC−C断面図であり、(d)は(b)のA−A断面図である。
本例においては、基板700上にコネクタ3705を設けている。基板700は、例えばネジ701によって基板ケース内に固定される場合があり、また例えばネジ701によって遊技台の所定位置に固定される場合がある。
コネクタ3705は、全体の側面を覆う枠部材3705aを有する。また、コネクタ3705は、後述するコネクタ3805の係合部3805bと係合可能な被係合部3705bを有する。被係合部3705bは、例えば、枠部材3705aよりも外側に突出している。本例では、例えば導通部707の鋭利な先端部分が向く側に被係合部3705bを設けている。
コネクタ3705は、基板700に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部707を有する。コネクタ3705は、コネクタ3805と接続することで、導通部707を介して、コネクタ3805に接続した他の装置と、基板700に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部707は例えば先端が鋭利な金属で構成される。
また、コネクタ3705は、コネクタ3805と接続する際に、コネクタ3805をガイドするガイド部706を有する。本例では、ガイド部706は平面であり、このガイド部706の面に沿ってコネクタ3805を移動させて、コネクタ3705にコネクタ3805を嵌合して接続する。
図22は、図21に示したコネクタ3705と接続するコネクタの一例を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は平面図であり、(c)は(b)のD−D断面図であり、(d)は(b)のB−B断面図である。
本例においては、導線であるハーネス800の一端にコネクタ3805を設けている。ハーネス800の他端は、基板700に実装した電子機器と接続すべき他の装置に接続する。
コネクタ3805は、全体の側面を覆う枠部材3805aを有する。また、コネクタ3805は、コネクタ3705の被係合部3705bと係合可能な係合部3805bを有する。係合部3805bは、例えば、枠部材3805aの外側に配置され、内側に突出している。被係合部3705bと係合部3805bとが係合することによってコネクタ3705とコネクタ3805とが係止される。係合部3805bの先端の、係合時に被係合部3705bと接触する箇所にはテーパ3805cを設けて係合がスムーズに行えるようにしている。係合部3805bは、支点3805dを中心に例えば撓んで回動可能に構成されており、操作部3805eを内側に押す(操作する)ことによって、係合部3805bが外側に移動し、被係合部3705bとの係合を解除することが可能である。この係合解除がされない限りコネクタ3705とコネクタ3805とは取り外し不可能である。本例では、例えば痕跡残存手段808が向く側に係合部3805bを設けている。
コネクタ3805は、ハーネス800と電気的に導通する導通部807を有する。コネクタ3805は、コネクタ3705と接続することで、導通部807を介して、ハーネス800の他端に接続した他の装置と、基板700に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部807は例えば平板状の金属で構成される。
また、コネクタ3805は、コネクタ3705と接続する際に、コネクタ3705のガイド部706に対向して設けた被ガイド部806を有する。本例では、ガイド部706と被ガイド部806とが摺りあってコネクタ3705にコネクタ3805を嵌合して接続する。
図23は、図21に示したコネクタ3705の導通部707と、図22に示したコネクタ3805の導通部807とを接続する様子を示す図であり、(a)は向きをそろえて接続する前の状態を示す斜視図であり、(b)はガイド部706と被ガイド部806とが接触した状態を示す斜視図であり、(c)は導通部707と導通部807とを接続した状態を示す斜視図であり、(d)は(b)の状態の側面図であり、(e)は(d)のE−E断面図であり、(f)は(c)の側断面図である。
コネクタ3705にコネクタ3805を正しい向きで接続すると、コネクタ3805の被ガイド部806が、コネクタ3705のガイド部706にガイドされ、また、枠部材3705aの内面に枠部材3805aの外面がガイドされて、コネクタ3705にコネクタ3805が嵌め込まれ、このとき導通部807に対して導通部707の先端が接触して導通が実現される。また、このとき係合部3805bの先端のテーパ3805cは被係合部3705bに当接し、係合部3805bは外側に広げられ(図23(b)参照)、コネクタ3705にコネクタ3805の嵌め込みが完了すると、係合部3805bが被係合部3705bに係合し、コネクタ3805はコネクタ3705に係止される(図23(d)参照)。
これに対して、コネクタ3705にコネクタ3805を誤った向きで接続した場合について図24を参照して説明する。
図24は、コネクタ3705にコネクタ3805を誤った向きで接続した場合について説明する図であり、(a)は図23(e)に相当する断面図であり、(b)は誤った向きで接続した後に、コネクタ3705から取り外したコネクタ3805の平面図であり、(c)は誤った向きで接続した後に、コネクタ3705から取り外したコネクタ3805の斜視図である。
図24では、コネクタ3705に対して、正しい向きから180度回転させた誤った向きでコネクタ3805を接続した場合を示している。
コネクタ3805は、コネクタ3705にコネクタ3805を誤った向きで接続した証拠(痕跡)を残存させる痕跡残存手段808を備えている。本例では、この痕跡残存手段808は、例えば樹脂製であり、コネクタ3705の導通部707よりも軟らかな部材であって、被ガイド部806が兼ね、コネクタ3705にコネクタ3805を誤った向きで接続した場合に導通部707が接触し、この導通部707の接触によって部分的あるいは全体的に破損し、その破損状態を保持する。この破損形状は、導通部707の形状に応じたものである。
コネクタ3705にコネクタ3805を誤った向きで接続した場合には、コネクタ3705からコネクタ3805を取り外した後にも、痕跡残存手段808には破損状態が保持され、それを例えば目視することによって、そのコネクタ3805を誤った向きで接続したことがあるという履歴を知り得ることができる。
本例では、係合部3805bの係合の解除操作を行うことが可能な操作部3805eに向いた側に痕跡残存手段808を設けており、これにより、痕跡残存手段808の状態を視認しやすい場合がある。
<実施例5>
図25は、基板に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部を有する接続部としてのコネクタの別の例を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は平面図であり、(c)は(b)のC−C断面図であり、(d)は(b)のA−A断面図である。
本例においては、基板700上にコネクタ4705を設けている。基板700は、例えばネジ701によって基板ケース内に固定される場合があり、また例えばネジ701によって遊技台の所定位置に固定される場合がある。
コネクタ4705は、全体の側面を覆う枠部材4705aを有する。また、コネクタ4705は、後述するコネクタ4805の係合部4805bと係合可能な被係合部4705bを有する。被係合部4705bは、例えば、枠部材4705aよりも外側に突出している。本例では、例えば導通部707の鋭利な先端部分が向く側の逆側に被係合部4705bを設けている。
コネクタ4705は、基板700に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部707を有する。コネクタ4705は、コネクタ4805と接続することで、導通部707を介して、コネクタ4805に接続した他の装置と、基板700に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部707は例えば先端が鋭利な金属で構成される。
また、コネクタ4705は、コネクタ4805と接続する際に、コネクタ4805をガイドするガイド部706を有する。本例では、ガイド部706は平面であり、このガイド部706の面に沿ってコネクタ3805を移動させて、コネクタ4705にコネクタ4805を嵌合して接続する。
図26は、図25に示したコネクタ4705と接続するコネクタの一例を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は平面図であり、(c)は(b)のD−D断面図であり、(d)は(b)のB−B断面図である。
本例においては、導線であるハーネス800の一端にコネクタ4805を設けている。ハーネス800の他端は、基板700に実装した電子機器と接続すべき他の装置に接続する。
コネクタ4805は、全体の側面を覆う枠部材4805aを有する。また、コネクタ4805は、コネクタ4705の被係合部4705bと係合可能な係合部4805bを有する。係合部4805bは、例えば、枠部材4805aの外側に配置され、内側に突出している。被係合部4705bと係合部4805bとが係合することによってコネクタ4705とコネクタ4805とが係止される。係合部4805bの先端の、係合時に被係合部4705bと接触する箇所にはテーパ4805cを設けて係合がスムーズに行えるようにしている。係合部4805bは、支点4805dを中心に例えば撓んで回動可能に構成されており、操作部4805eを内側に押す(操作する)ことによって、係合部4805bが外側に移動し、被係合部4705bとの係合を解除することが可能である。この係合解除がされない限りコネクタ4705とコネクタ4805とは取り外し不可能である。本例では、例えば痕跡残存手段808が向く側の逆側に係合部4805bを設けている。
コネクタ4805は、ハーネス800と電気的に導通する導通部807を有する。コネクタ4805は、コネクタ4705と接続することで、導通部807を介して、ハーネス800の他端に接続した他の装置と、基板700に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部807は例えば平板状の金属で構成される。
また、コネクタ4805は、コネクタ4705と接続する際に、コネクタ4705のガイド部706に対向して設けた被ガイド部806を有する。本例では、ガイド部706と被ガイド部806とが摺りあってコネクタ4705にコネクタ4805を嵌合して接続する。
図27は、図25に示したコネクタ4705の導通部707と、図26に示したコネクタ4805の導通部807とを接続する様子を示す図であり、(a)は向きをそろえて接続する前の状態を示す斜視図であり、(b)はガイド部706と被ガイド部806とが接触した状態を示す斜視図であり、(c)は導通部707と導通部807とを接続した状態を示す斜視図であり、(d)は(b)の状態の側面図であり、(e)は(d)のD−D断面図であり、(f)は(c)の側断面図である。
コネクタ4705にコネクタ4805を正しい向きで接続すると、コネクタ4805の被ガイド部806が、コネクタ4705のガイド部706にガイドされ、また、枠部材4705aの内面に枠部材4805aの外面がガイドされて、コネクタ4705にコネクタ4805が嵌め込まれ、このとき導通部807に対して導通部707の先端が接触して導通が実現される。また、このとき係合部4805bの先端のテーパ4805cは被係合部4705bに当接し、係合部4805bは外側に広げられ(図27(b)参照)、コネクタ4705にコネクタ4805の嵌め込みが完了すると、係合部4805bが被係合部4705bに係合し、コネクタ4805はコネクタ4705に係止される(図27(d)参照)。
これに対して、コネクタ4705にコネクタ4805を誤った向きで接続した場合について図28を参照して説明する。
図28は、コネクタ4705にコネクタ4805を誤った向きで接続した場合について説明する図であり、(a)は図27(e)に相当する断面図であり、(b)は誤った向きで接続した後に、コネクタ4705から取り外したコネクタ4805の平面図であり、(c)は誤った向きで接続した後に、コネクタ4705から取り外したコネクタ4805の斜視図である。
図28では、コネクタ4705に対して、正しい向きから180度回転させた誤った向きでコネクタ4805を接続した場合を示している。
コネクタ4805は、コネクタ4705にコネクタ4805を誤った向きで接続した証拠(痕跡)を残存させる痕跡残存手段808を備えている。本例では、この痕跡残存手段808は、例えば樹脂製であり、コネクタ4705の導通部707よりも軟らかな部材であって、被ガイド部806が兼ね、コネクタ4705にコネクタ4805を誤った向きで接続した場合に導通部707が接触し、この導通部707の接触によって部分的あるいは全体的に破損し、その破損状態を保持する。この破損形状は、導通部707の形状に応じたものである。
コネクタ4705にコネクタ4805を誤った向きで接続した場合には、コネクタ4705からコネクタ4805を取り外した後にも、痕跡残存手段808には破損状態が保持され、それを例えば目視することによって、そのコネクタ4805を誤った向きで接続したことがあるという履歴を知り得ることができる。
本例では、操作部4805eを操作したときにかかる力の向きが、痕跡残存手段808の破損状態(痕跡)を大きくする向きであり、これにより、痕跡残存手段808の破損状態を視認しやすくすることができる場合がある。
痕跡残存手段808は、その破損状態によってコネクタ4705にコネクタ4805を誤った向きで接続した証拠を保持するものに限られるものではなく、例えば、感圧インクの発色によって証拠を保持するものや、その他のいかなる手段によってその証拠を保持するものであってもよい場合がある。
<実施例6>
図29は、基板に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部を有する接続部としてのコネクタの一例を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は平面図であり、(c)は側面図であり、(d)は(b)のA−A断面図である。
本例においては、基板700上にコネクタ5705を設けている。基板700は、例えばネジ701によって基板ケース内に固定される場合があり、また例えばネジ701によって遊技台の所定位置に固定される場合がある。
コネクタ5705は、基板700に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部5707aおよび導通部5707bを有する。導通部5707aと導通部5707bとは同じ列に配置される。コネクタ5705は、後述するコネクタ5805と接続することで、導通部5707aおよび導通部5707bを介して、コネクタ5805に接続した他の装置と、基板700に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部5707aおよび導通部5707bは例えば先端が鋭利な金属で構成される。
また、コネクタ5705は、コネクタ5805と接続する際に、コネクタ5805をガイドするガイド部706を有する。本例では、ガイド部706は平面であり、このガイド部706の面に沿ってコネクタ5805を移動させて、コネクタ5705にコネクタ5805を嵌合して接続する。
図30は、図29に示したコネクタ5705と接続するコネクタの一例を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は平面図であり、(c)は側面図であり、(d)は(b)のB−B断面図である。
本例においては、導線であるハーネス5800aおよびハーネス5800bの一端にコネクタ5805を設けている。ハーネス5800aおよびハーネス5800bの他端は、基板700に実装した電子機器と接続すべき他の装置に接続する。
コネクタ5805は、ハーネス5800aと電気的に導通する導通部5807a、およびハーネス5800bと電気的に導通する導通部5807bを有する。コネクタ5805は、コネクタ5705と接続することで、導通部5807aおよび導通部5807bを介して、ハーネス800の他端に接続した他の装置と、基板700に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部5807aおよび導通部5807bは例えば平板状の金属で構成される。
また、コネクタ5805は、コネクタ5705と接続する際に、コネクタ5705のガイド部706に対向して設けた被ガイド部806を有する。本例では、ガイド部706と被ガイド部806とが摺りあってコネクタ5705にコネクタ5805を嵌合して接続する。
図31は、図29に示したコネクタ5705の導通部5707aと、図30に示したコネクタ5805の導通部5807aとを接続し、導通部5707bと導通部5807bとを接続する様子を示す図であり、(a)は向きをそろえて接続する前の状態を示す斜視図であり、(b)はガイド部706と被ガイド部806とが接触した状態を示す斜視図であり、(c)は導通部5707aと導通部5807aとを接続し、導通部5707bと導通部5807bとを接続した状態を示す斜視図であり、(d)は(b)の状態の側面図であり、(e)は(d)のF−F断面図である。
コネクタ5705にコネクタ5805を正しい向きで接続すると、コネクタ5805の被ガイド部806が、コネクタ5705のガイド部706にガイドされて、コネクタ5705にコネクタ5805が嵌め込まれ、このとき導通部5807aに対して導通部5707aの先端が接触し、導通部5807bに対して導通部5707bの先端が接触して導通が実現される。
これに対して、コネクタ5705にコネクタ5805を誤った向きで接続した場合について図32を参照して説明する。
図32は、コネクタ5705にコネクタ5805を誤った向きで接続した場合について説明する図であり、(a)は図31(e)に相当する断面図であり、(b)は誤った向きで接続した後に、コネクタ5705から取り外したコネクタ5805の平面図であり、(c)は誤った向きで接続した後に、コネクタ5705から取り外したコネクタ5805の斜視図である。
図32では、コネクタ5705に対して、正しい向きから180度回転させた誤った向きでコネクタ5805を接続した場合を示している。
コネクタ5805は、コネクタ5705にコネクタ5805を誤った向きで接続した証拠(痕跡)を残存させる痕跡残存手段5808aおよび痕跡残存手段5808bを備えている。本例では、この痕跡残存手段5808aおよび痕跡残存手段5808bは、例えば樹脂製であり、コネクタ5705の導通部5707aや導通部5707bよりも軟らかな部材であって、被ガイド部806が兼ね、コネクタ5705にコネクタ5805を誤った向きで接続した場合に導通部5707aや導通部5707bが接触し、この導通部5707aや導通部5707bの接触によって部分的あるいは全体的に破損し、その破損状態を保持する。この破損形状は、導通部5707aや導通部5707bの形状に応じたものである。本例では、導通部の数と同じ数の痕跡残存手段を設けているが、これに限らず、1つ以上で、導通部の数と異なる数の痕跡残存手段を設ける場合もある。
コネクタ5705にコネクタ5805を誤った向きで接続した場合には、コネクタ5705からコネクタ5805を取り外した後にも、痕跡残存手段5808aや5808bには破損状態が保持され、それを例えば目視することによって、そのコネクタ5805を誤った向きで接続したことがあるという履歴を知り得ることができる。
痕跡残存手段5808aや5808bは、その破損状態によってコネクタ5705にコネクタ5805を誤った向きで接続した証拠を保持するものに限られるものではなく、例えば、感圧インクの発色によって証拠を保持するものや、その他のいかなる手段によってその証拠を保持するものであってもよい場合がある。
<実施例7>
図33(a)は、基板に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部を有する接続部としてのコネクタの一例の斜視図であり、図33(b)は(a)の平面図であり、図33(c)は(b)の側面図であり、図33(d)は(b)のA−A断面図であり、図33(e)は(a)に示したコネクタと接続するコネクタの一例の斜視図であり、図33(f)は(e)の平面図であり、図33(g)は(f)の側面図であり、図33(h)は(f)のB−B断面図である。
コネクタ6705は、基板700に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部6707a、導通部6707bおよび導通部6707cを有する。導通部6707aと導通部6707bと導通部6707cとは同じ列に配置される。コネクタ6705は、コネクタ6805と接続することで、導通部6707a、導通部6707bおよび導通部6707cを介して、コネクタ6805に接続した他の装置と、基板700に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部6707a、導通部6707bおよび導通部6707cは例えば先端が鋭利な金属で構成される。
また、コネクタ6705は、コネクタ6805と接続する際に、コネクタ6805をガイドするガイド部706を有する。本例では、ガイド部706は平面であり、このガイド部706の面に沿ってコネクタ6805を移動させて、コネクタ6705にコネクタ6805を嵌合して接続する。
本例においては、導線であるハーネス800の一端にコネクタ6805を設けている。ハーネス800の他端は、基板700に実装した電子機器と接続すべき他の装置に接続する。
コネクタ6805は、ハーネス800と電気的に導通する導通部6807a、導通部6807bおよび導通部6807cを有する。コネクタ6805は、コネクタ6705と接続することで、導通部6807a、導通部6807bおよび導通部6807cを介して、ハーネス800の他端に接続した他の装置と、基板700に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部6807a、導通部6807bおよび導通部6807cは例えば平板状の金属で構成される。
また、コネクタ6805は、コネクタ6705と接続する際に、コネクタ6705のガイド部706に対向して設けた被ガイド部806を有する。本例では、ガイド部706と被ガイド部806とが摺りあってコネクタ6705にコネクタ6805を嵌合して接続する。
図34(a)〜(d)は、図33に示したコネクタ6705の導通部6707aと、図33に示したコネクタ6805の導通部6807aとを接続し、導通部6707bと導通部6807bとを接続し、導通部6707cと導通部6807cとを接続する様子を示す図であり、(a)は向きをそろえて接続する前の状態を示す斜視図であり、(b)はガイド部706と被ガイド部806とが接触した状態を示す斜視図であり、(c)は導通部6707aと導通部6807aとを接続し、導通部6707bと導通部6807bとを接続し、導通部6707cと導通部6807cとを接続した状態を示す斜視図であり、(d)は(c)の状態の平断面図であり、(e)〜(g)は、コネクタ6705にコネクタ6805を誤った向きで接続した場合について説明する図であり、(e)は(d)に相当する平断面図であり、(f)は誤った向きで接続した後に、コネクタ6705から取り外したコネクタ6805の平面図であり、(g)は誤った向きで接続した後に、コネクタ6705から取り外したコネクタ6805の斜視図である。
コネクタ6705にコネクタ6805を正しい向きで接続すると、コネクタ6805の被ガイド部806が、コネクタ6705のガイド部706にガイドされて、コネクタ6705にコネクタ6805が嵌め込まれ、このとき導通部6807aに対して導通部6707aの先端が接触し、導通部6807bに対して導通部6707bの先端が接触し、導通部6807cに対して導通部6707cの先端が接触して導通が実現される。
これに対して、コネクタ6705にコネクタ6805を誤った向きで接続した場合について図34(e)〜(g)を参照して説明する。
図34(e)〜(g)では、コネクタ6705に対して、正しい向きから180度回転させた誤った向きでコネクタ6805を接続した場合を示している。
コネクタ6805は、コネクタ6705にコネクタ6805を誤った向きで接続した証拠(痕跡)を残存させる痕跡残存手段6808a、痕跡残存手段6808bおよび痕跡残存手段6808cを備えている。本例では、この痕跡残存手段6808a、痕跡残存手段6808bおよび痕跡残存手段6808cは、例えば樹脂製であり、コネクタ6705の導通部6707a、導通部6707bや導通部6707cよりも軟らかな部材であって、被ガイド部806が兼ね、コネクタ6705にコネクタ6805を誤った向きで接続した場合に導通部6707a、導通部6707bや導通部6707cが接触し、この導通部6707a、導通部6707bや導通部6707cの接触によって部分的あるいは全体的に破損し、その破損状態を保持する。この破損形状は、導通部6707a、導通部6707bや導通部6707cの形状に応じたものである。本例では、導通部の数と同じ数の痕跡残存手段を設けているが、これに限らず、1つ以上で、導通部の数と異なる数の痕跡残存手段を設ける場合もある。また、痕跡残存手段の破損形状は、複数の痕跡残存手段のそれぞれで同じものである場合があり、また、異なるものである場合がある。
コネクタ6705にコネクタ6805を誤った向きで接続した場合には、コネクタ6705からコネクタ6805を取り外した後にも、痕跡残存手段6808a、6808bや6808cには破損状態が保持され、それを例えば目視することによって、そのコネクタ6805を誤った向きで接続したことがあるという履歴を知り得ることができる。
痕跡残存手段6808a、6808bや6808cは、その破損状態によってコネクタ6705にコネクタ6805を誤った向きで接続した証拠を保持するものに限られるものではなく、例えば、感圧インクの発色によって証拠を保持するものや、その他のいかなる手段によってその証拠を保持するものであってもよい場合がある。
<実施例8>
図35(a)は、基板に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部を有する接続部としてのコネクタの一例の斜視図であり、図35(b)は(a)の平面図であり、図35(c)は(b)の側面図であり、図35(d)は(b)のA−A断面図であり、図35(e)は(a)に示したコネクタと接続するコネクタの一例の斜視図であり、図35(f)は(e)の平面図であり、図35(g)は(f)の側面図であり、図35(h)は(f)のB−B断面図である。
コネクタ7705は、基板700に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部7707a、導通部7707bおよび導通部7707cを有する。導通部7707aと導通部7707bとは同じ列に配置され、導通部7707aや7707bと、導通部7707cとは異なる列に配置される。コネクタ7705は、コネクタ7805と接続することで、導通部7707a、導通部7707bおよび導通部7707cを介して、コネクタ7805に接続した他の装置と、基板700に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部7707a、導通部7707bおよび導通部7707cは例えば先端が鋭利な金属で構成される。
また、コネクタ7705は、コネクタ7805と接続する際に、コネクタ7805をガイドするガイド部706を有する。本例では、ガイド部706は平面であり、このガイド部706の面に沿ってコネクタ7805を移動させて、コネクタ7705にコネクタ7805を嵌合して接続する。
本例においては、導線であるハーネス800の一端にコネクタ7805を設けている。ハーネス800の他端は、基板700に実装した電子機器と接続すべき他の装置に接続する。
コネクタ7805は、ハーネス800と電気的に導通する導通部7807a、導通部7807bおよび導通部7807cを有する。コネクタ7805は、コネクタ7705と接続することで、導通部7807a、導通部7807bおよび導通部7807cを介して、ハーネス800の他端に接続した他の装置と、基板700に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部7807a、導通部7807bおよび導通部7807cは例えば平板状の金属で構成される。
また、コネクタ7805は、コネクタ7705と接続する際に、コネクタ7705のガイド部706に対向して設けた被ガイド部806を有する。本例では、ガイド部706と被ガイド部806とが摺りあってコネクタ7705にコネクタ7805を嵌合して接続する。
図36(a)〜(e)は、図35に示したコネクタ7705の導通部7707aと、図35に示したコネクタ7805の導通部7807aとを接続し、導通部7707bと導通部7807bとを接続し、導通部7707cと導通部7807cとを接続する様子を示す図であり、(a)は向きをそろえて接続する前の状態を示す斜視図であり、(b)はガイド部706と被ガイド部806とが接触した状態を示す斜視図であり、(c)は導通部7707aと導通部7807aとを接続し、導通部7707bと導通部7807bとを接続し、導通部7707cと導通部7807cとを接続した状態を示す斜視図であり、(d)は(b)の状態の側面図であり、(e)は(d)のH−H断面図であり、(f)〜(h)は、コネクタ7705にコネクタ7805を誤った向きで接続した場合について説明する図であり、(f)は(e)に相当する断面図であり、(g)は誤った向きで接続した後に、コネクタ7705から取り外したコネクタ7805の平面図であり、(h)は誤った向きで接続した後に、コネクタ7705から取り外したコネクタ7805の斜視図である。
コネクタ7705にコネクタ7805を正しい向きで接続すると、コネクタ7805の被ガイド部806が、コネクタ7705のガイド部706にガイドされて、コネクタ7705にコネクタ7805が嵌め込まれ、このとき導通部7807aに対して導通部7707aの先端が接触し、導通部7807bに対して導通部7707bの先端が接触し、導通部7807cに対して導通部7707cの先端が接触して導通が実現される。
これに対して、コネクタ7705にコネクタ7805を誤った向きで接続した場合について図36(f)〜(h)を参照して説明する。
図36(f)〜(h)では、コネクタ7705に対して、正しい向きから180度回転させた誤った向きでコネクタ7805を接続した場合を示している。
コネクタ7805は、コネクタ7705にコネクタ7805を誤った向きで接続した証拠(痕跡)を残存させる痕跡残存手段7808a、痕跡残存手段7808bおよび痕跡残存手段7808cを備えている。本例では、この痕跡残存手段7808a、痕跡残存手段7808bおよび痕跡残存手段7808cは、例えば樹脂製であり、コネクタ7705の導通部7707a、導通部7707bや導通部7707cよりも軟らかな部材であって、被ガイド部806が兼ね、コネクタ7705にコネクタ7805を誤った向きで接続した場合に導通部7707a、導通部7707bや導通部7707cが接触し、この導通部7707a、導通部7707bや導通部7707cの接触によって部分的あるいは全体的に破損し、その破損状態を保持する。この破損形状は、導通部7707a、導通部7707bや導通部7707cの形状に応じたものである。本例では、導通部の数と同じ数の痕跡残存手段を設けているが、これに限らず、1つ以上で、導通部の数と異なる数の痕跡残存手段を設ける場合もある。また、痕跡残存手段の破損形状は、複数の痕跡残存手段のそれぞれで同じものである場合があり、また、異なるものである場合がある。
なお、本例では、所定の列に配置した導通部と、それに隣接する列に配置した導通部とが、列方向の位置をずらすように配置している。これは、例えば、導通部7707aと導通部7707cとの列方向の位置が一致していると、コネクタ7705にコネクタ7805を誤った向きで接続した場合に、導通部7707aによる痕跡残存手段7808aの破損の深度が深いと、導通部7707aと導通部7807cとが接触してしまい、不良な導通が発生する場合があるからである。
コネクタ7705にコネクタ7805を誤った向きで接続した場合には、コネクタ7705からコネクタ7805を取り外した後にも、痕跡残存手段7808a、7808bや7808cには破損状態が保持され、それを例えば目視することによって、そのコネクタ7805を誤った向きで接続したことがあるという履歴を知り得ることができる。
痕跡残存手段7808a、7808bや8808cは、その破損状態によってコネクタ7705にコネクタ7805を誤った向きで接続した証拠を保持するものに限られるものではなく、例えば、感圧インクの発色によって証拠を保持するものや、その他のいかなる手段によってその証拠を保持するものであってもよい場合がある。
<実施例9>
図37(a)は、基板に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部を有する接続部としてのコネクタの一例の斜視図であり、図37(b)は(a)の平面図であり、図37(c)は(b)の側面図であり、図37(d)は(b)のB−B断面図であり、図37(e)は(a)に示したコネクタと接続するコネクタの一例の斜視図であり、図37(f)は(e)の平面図であり、図37(g)は(f)の側面図であり、図37(h)は(f)のA−A断面図である。
コネクタ8705は、基板700に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部8707aおよび導通部8707bを有する。導通部8707aと導通部8707bとは同じ列に配置される。コネクタ8705は、コネクタ8805と接続することで、導通部8707aおよび導通部8707bを介して、コネクタ8805に接続した他の装置と、基板700に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部8707aは例えば先端が鋭利な金属で構成され、導通部8707bは例えば平板状の金属で構成される。
また、コネクタ8705は、コネクタ8805と接続する際に、コネクタ8805をガイドするガイド部706を有する。本例では、ガイド部706は平面であり、このガイド部706の面に沿ってコネクタ8805を移動させて、コネクタ8705にコネクタ8805を嵌合して接続する。
本例においては、導線であるハーネス800の一端にコネクタ8805を設けている。ハーネス800の他端は、基板700に実装した電子機器と接続すべき他の装置に接続する。
コネクタ8805は、ハーネス800と電気的に導通する導通部8807aおよび導通部8807bを有する。コネクタ8805は、コネクタ8705と接続することで、導通部8807aおよび導通部8807bを介して、ハーネス800の他端に接続した他の装置と、基板700に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部8807aは例えば平板状の金属で構成され、導通部8807bは例えば先端が鋭利な金属で構成される。
また、コネクタ8805は、コネクタ8705と接続する際に、コネクタ8705のガイド部706に対向して設けた被ガイド部806を有する。本例では、ガイド部706と被ガイド部806とが摺りあってコネクタ8705にコネクタ8805を嵌合して接続する。
図38(a)〜(e)は、図37に示したコネクタ8705の導通部8707aと、図37に示したコネクタ8805の導通部8807aとを接続し、導通部8707bと導通部8807bとを接続する様子を示す図であり、(a)は向きをそろえて接続する前の状態を示す斜視図であり、(b)はガイド部706と被ガイド部806とが接触した状態を示す斜視図であり、(c)は導通部8707aと導通部8807aとを接続し、導通部8707bと導通部8807bとを接続した状態を示す斜視図であり、(d)は(b)の状態の側面図であり、(e)は(d)のJ−J断面図であり、(f)〜(J)は、コネクタ8705にコネクタ8805を誤った向きで接続した場合について説明する図であり、(f)は(e)に相当する断面図であり、(g)は誤った向きで接続した後に、コネクタ8705から取り外したコネクタ8805の平面図であり、(g)は誤った向きで接続した後に、コネクタ8805を取り外したコネクタ8705の平面図であり、(h)は誤った向きで接続した後に、コネクタ8705から取り外したコネクタ8805の平面図であり、(i)は誤った向きで接続した後に、コネクタ8805を取り外したコネクタ8705の斜視図であり、(j)は誤った向きで接続した後に、コネクタ8705から取り外したコネクタ8805の斜視図である。
コネクタ8705にコネクタ8805を正しい向きで接続すると、コネクタ8805の被ガイド部806が、コネクタ8705のガイド部706にガイドされて、コネクタ8705にコネクタ8805が嵌め込まれ、このとき導通部8807aに対して導通部8707aの先端が接触し、また、導通部8707bに対して導通部8807bの先端が接触して導通が実現される。
これに対して、コネクタ8705にコネクタ8805を誤った向きで接続した場合について図38(f)〜(j)を参照して説明する。
図38(f)〜(j)では、コネクタ8705に対して、正しい向きから180度回転させた誤った向きでコネクタ8805を接続した場合を示している。
コネクタ8805は、コネクタ8705にコネクタ8805を誤った向きで接続した証拠(痕跡)を残存させる痕跡残存手段8808を備えている。
また、コネクタ8705は、コネクタ8705にコネクタ8805を誤った向きで接続した証拠(痕跡)を残存させる痕跡残存手段8708を備えている。
本例では、この痕跡残存手段8808および痕跡残存手段8708は、例えば樹脂製であり、コネクタ8705の導通部8707aや、コネクタ8805の導通部8807bよりも軟らかな部材であって、被ガイド部806やガイド部706が兼ね、コネクタ8705にコネクタ8805を誤った向きで接続した場合に導通部8707aや導通部8807bが接触し、この導通部8707aや導通部8807bの接触によって部分的あるいは全体的に破損し、その破損状態を保持する。この破損形状は、導通部8707aや導通部8807bの形状に応じたものである。本例では、導通部の数と同じ数の痕跡残存手段を設けているが、これに限らず、1つ以上で、導通部の数と異なる数の痕跡残存手段を設ける場合もある。また、痕跡残存手段の破損形状は、複数の痕跡残存手段のそれぞれで同じものである場合があり、また、異なるものである場合がある。
コネクタ8705にコネクタ8805を誤った向きで接続した場合には、コネクタ8705からコネクタ8805を取り外した後にも、痕跡残存手段8808や8708には破損状態が保持され、それを例えば目視することによって、そのコネクタ8805やコネクタ8705を誤った向きで接続したことがあるという履歴を知り得ることができる。
痕跡残存手段8808や8708は、その破損状態によってコネクタ8705にコネクタ8805を誤った向きで接続した証拠を保持するものに限られるものではなく、例えば、感圧インクの発色によって証拠を保持するものや、その他のいかなる手段によってその証拠を保持するものであってもよい場合がある。
<実施例10>
図39は、基板に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部を有する接続部としてのコネクタの一例を示す図であって、(a)はコネクタ9805の平面図であり、(b)は(a)のコネクタの側面図であり、(c)は(a)のコネクタの正面図であり、(d)は(a)のコネクタに接続されるコネクタ9705の平面図であり、(e)は(d)のコネクタの側面図であり、(f)は(d)のコネクタの正面図であり、(g)は(d)のA−A断面図である。(h)はコネクタ9805とコネクタ9705とを向きをそろえて接続した状態を示す平断面図であり、(i)はコネクタ9805とコネクタ9705とを誤った向きで接続した状態を示す平断面図であり、(j)は誤った向きで接続した後に、コネクタ9805から取り外したコネクタ9705の平面図である。
本例においては、不図示の基板上にコネクタ9805を設けている。コネクタ9805は、基板に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部9807を有する。コネクタ9805は、コネクタ9705と接続することで、導通部9807を介して、コネクタ9705に接続した他の装置と、基板に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部9807は例えば先端が鋭利な金属で構成される。
また、コネクタ9805は、コネクタ9705と接続する際に、コネクタ9705をガイドするガイド部9806を有する。本例では、ガイド部9806は平面であり、このガイド部9806の面に沿ってコネクタ9705を移動させて、コネクタ9805にコネクタ9705を嵌合して接続する。
本例においては、導線である不図示のハーネスの一端にコネクタ9705を設けている。ハーネスの他端は、基板に実装した電子機器と接続すべき他の装置に接続する。
コネクタ9705は、ハーネスと電気的に導通する導通部9707を有する。コネクタ9705は、コネクタ9805と接続することで、導通部9707を介して、ハーネスの他端に接続した他の装置と、基板に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部9707は例えば平板状の金属で構成される。
また、コネクタ9705は、コネクタ9805と接続する際に、コネクタ9805のガイド部9806に対向して設けた被ガイド部9706を有する。本例では、ガイド部9806と被ガイド部9706とが摺りあってコネクタ9805にコネクタ9705を嵌合して接続する。
コネクタ9805にコネクタ9705を正しい向きで接続すると、コネクタ9705の被ガイド部9706が、コネクタ9805のガイド部9806にガイドされて、コネクタ9805にコネクタ9705が嵌め込まれ、このとき導通部9707に対して導通部9807の先端が接触して導通が実現される。
これに対して、コネクタ9805にコネクタ9705を誤った向きで接続した場合について図39(i)、(j)を参照して説明する。
図39(i)、(j)では、コネクタ9805に対して、正しい向きから180度回転させた誤った向きでコネクタ9705を接続した場合を示している。
コネクタ9705は、コネクタ9805にコネクタ9705を誤った向きで接続した証拠(痕跡)を残存させる痕跡残存手段9708を備えている。本例では、この痕跡残存手段9708は、例えば樹脂製であり、コネクタ9805の導通部9807よりも軟らかな部材であって、被ガイド部9706が兼ね、コネクタ9805にコネクタ9705を誤った向きで接続した場合に導通部9807が接触し、この導通部9807の接触によって部分的あるいは全体的に破損し、その破損状態を保持する。この破損形状は、導通部9807の形状に応じたものである。
コネクタ9805にコネクタ9705を誤った向きで接続した場合には、コネクタ9805からコネクタ9705を取り外した後にも、痕跡残存手段9708には破損状態が保持され、それを例えば目視することによって、そのコネクタ9705を誤った向きで接続したことがあるという履歴を知り得ることができる。
痕跡残存手段9708は、その破損状態によってコネクタ9805にコネクタ9705を誤った向きで接続した証拠を保持するものに限られるものではなく、例えば、感圧インクの発色によって証拠を保持するものや、その他のいかなる手段によってその証拠を保持するものであってもよい場合がある。
<実施例11>
図40は、基板に実装した電子機器と他の基板に実装した他の装置とを電気的に導通する導通部を有する接続部としてのコネクタの一例を示す図であって、(a)は基板10800に実装したコネクタ10805の平面図であり、(b)は他の基板10700に実装したコネクタ10705の平面図であり、(c)〜(e)は、コネクタ10705の導通部10707と、コネクタ10805の導通部10807とを接続する様子を示す図であり、(c)は向きをそろえて接続する前の状態を示す斜視図であり、(d)はガイド部10706と被ガイド部10806とが接触した状態を示す斜視図であり、(e)は導通部10707と導通部10807とを接続した状態を示す斜視図であり、(f)は誤った向きで接続した後に、コネクタ10705から取り外したコネクタ10805の斜視図である。
本例においては、基板10800上にコネクタ10805を設けている。コネクタ10805は、基板10800に実装した電子機器10000(例えばROM)と他の装置とを電気的に導通する導通部10807を有する。コネクタ10805は、コネクタ10705と接続することで、導通部10807を介して、コネクタ10705に接続した他の装置と、基板10800に実装した電子機器10000とを電気的に接続する。導通部10807は例えば平板状の金属で構成される。
また、コネクタ10805は、コネクタ10705に接続する際に、コネクタ10705をガイドするガイド部10806を有する。本例では、ガイド部10806は平面であり、このガイド部10806の面に沿ってコネクタ10705を相対的に移動させて、コネクタ10805にコネクタ10705を嵌合して接続する。
本例においては、他の基板10700上にコネクタ10705を設けている。基板10700上には、基板10800に実装した電子機器10000と接続すべき他の装置を実装する
コネクタ10705は、基板10700上の他の装置と電気的に導通する導通部10707を有する。コネクタ10705は、コネクタ10805と接続することで、導通部10707を介して、基板10700上の他の装置と、基板10800に実装した電子機器10000とを電気的に接続する。導通部10707は例えば先端が鋭利な金属で構成される。
また、コネクタ10705は、コネクタ10805と接続する際に、コネクタ10805のガイド部10806に対向して設けた被ガイド部10706を有する。本例では、ガイド部10806と被ガイド部10706とが摺りあってコネクタ10805にコネクタ10705を嵌合して接続する。
コネクタ10805にコネクタ10705を正しい向きで接続すると、コネクタ10705の被ガイド部10706が、コネクタ10805のガイド部10806にガイドされて、コネクタ10805にコネクタ10705が嵌め込まれ、このとき導通部10807に対して導通部10707の先端が接触して導通が実現される。
これに対して、コネクタ10805にコネクタ10705を誤った向きで接続した場合について図40(f)を参照して説明する。
図40(f)では、コネクタ10705に対して、正しい向きから180度回転させた誤った向きでコネクタ10805を接続した場合を示している。
コネクタ10805は、コネクタ10705にコネクタ10805を誤った向きで接続した証拠(痕跡)を残存させる痕跡残存手段10808を備えている。本例では、この痕跡残存手段10808は、例えば樹脂製であり、コネクタ10705の導通部10707よりも軟らかな部材であって、ガイド部10806が兼ね、コネクタ10705にコネクタ10805を誤った向きで接続した場合に導通部10707が接触し、この導通部10707の接触によって部分的あるいは全体的に破損し、その破損状態を保持する。この破損形状は、導通部10707の形状に応じたものである。
コネクタ10705にコネクタ10805を誤った向きで接続した場合には、コネクタ10705からコネクタ10805を取り外した後にも、痕跡残存手段10808には破損状態が保持され、それを例えば目視することによって、そのコネクタ10805を誤った向きで接続したことがあるという履歴を知り得ることができる。
痕跡残存手段10808は、その破損状態によってコネクタ10705にコネクタ10805を誤った向きで接続した証拠を保持するものに限られるものではなく、例えば、感圧インクの発色によって証拠を保持するものや、その他のいかなる手段によってその証拠を保持するものであってもよい場合がある。
<実施例12>
図41は、基板に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部を有する接続部としてのコネクタの別の例を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は平面図であり、(c)は正面図である。
本例においては、不図示の基板上にコネクタ11705を設けている。
コネクタ11705は、全体の側面を覆う枠部材11705aを有する。また、コネクタ11705は、後述するコネクタ11805の係合部11805bと係合可能な被係合部11705bを有する。被係合部11705bは、例えば、枠部材11705aよりも外側に突出している。
コネクタ11705は、基板に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部11707a、11707b、11707cおよび11707dを有する。導通部11707aと11707bとは接続されており、後述のコネクタ11805の導通部11807aおよび11807bと接続するときにはこれらを導通部11707aと11707bとで挟み込むようにする。導通部11707cと11707dとは接続されており、後述のコネクタ11805の導通部11807cおよび11807dと接続するときにはこれらを導通部11707cと11707dと挟み込むようにする。
コネクタ11705は、コネクタ11805と接続することで、導通部11707a、11707b、11707cおよび11707dを介して、コネクタ11805に接続した他の装置と、基板に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部11707a、11707b、11707cおよび11707dは例えば先端が鋭利な金属で構成される。
導通部11707a、11707b、11707cおよび11707dのそれぞれは上部にテーパを有し、例えば導通部11707aは上部にテーパ11707aaを有する。
導通部11707aおよび11707bと、導通部11707cおよび11707dとは、列方向位置が一致しないようにずらして配置してある。
導通部11707aおよび11707bは端子11707fを介して基板に実装され、導通部11707cおよび11707dは端子11707eを介して基板に実装される。
また、コネクタ11705は、コネクタ11805と接続する際に、コネクタ11805をガイドするガイド部11706aおよびガイド部11706bを有する。本例では、ガイド部11706aおよび11706bは上部にテーパ11706aaおよび11706baを有する平面であり、このガイド部11706aおよび11706bの面に沿ってコネクタ11805を移動させて、コネクタ11705にコネクタ11805を嵌合して接続する。
ガイド部11706aは、外側部11706acが高く、内側部11706abが低く構成している。列方向位置において、この外側部11706acから内側部11706abへと移行するテーパ部分にも、導通部11707aおよび11707bを配置している。
図42は、図41に示したコネクタ11705と接続するコネクタの一例を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は平面図であり、(c)は正面図である。
本例においては、導線である不図示のハーネスの一端にコネクタ11805を設けている。ハーネスの他端は、基板に実装した電子機器と接続すべき他の装置に接続する。
コネクタ11805は、全体の側面を覆う枠部材11805aを有する。また、コネクタ11805は、コネクタ11705の被係合部11705bと係合可能な係合部11805bを有する。係合部11805bは、例えば、枠部材11805aの外側に配置され、内側に突出している。被係合部11705bと係合部11805bとが係合することによってコネクタ11705とコネクタ11805とが係止される。係合部11805bの先端の、係合時に被係合部11705bと接触する箇所にはテーパ11805cを設けて係合がスムーズに行えるようにしている。係合部11805bは、支点11805dを中心に例えば撓んで回動可能に構成されており、操作部11805eを内側に押す(操作する)ことによって、係合部11805bが外側に移動し、被係合部11705bとの係合を解除することが可能である。この係合解除がされない限りコネクタ11705とコネクタ11805とは取り外し不可能である。
コネクタ11805は、ハーネスと電気的に導通する導通部11807a、11807b、11807cおよび11807dを有する。導通部11807aと11807bとは接続されており、導通部11807cと11807dとは接続されているが、頂上部では、導通部11807aと11807bとは接触せず、導通部11807cと11807dとは接触しない。
コネクタ11805は、コネクタ11705と接続することで、導通部11807a、11807b、11807cおよび11807dを介して、ハーネスの他端に接続した他の装置と、基板に実装した電子機器とを電気的に接続する。導通部11807a、11807b、11807cおよび11807dは例えば平板状の金属で構成される。
導通部11807a、11807b、11807cおよび11807dのそれぞれは上部にテーパを有し、例えば導通部11807bは上部にテーパ11807baを有する。
導通部11807aおよび11807bと、導通部11807cおよび11807dとは、列方向位置が一致しないようにずらして配置してある。
また、コネクタ11805は、コネクタ11705と接続する際に、コネクタ11705のガイド部11706aおよび11706bに対向して設けた被ガイド部11806aおよび11806bを有する。本例では、ガイド部11706aおよび11706bと被ガイド部11806aおよび11806bとが摺りあってコネクタ11705にコネクタ11805を嵌合して接続する。
コネクタ11705にコネクタ11805を正しい向きで接続すると、導通部11707aおよび11707bと導通部11807aおよび11807bとが接続し、導通部11707cおよび11707dと導通部11807cおよび11807dとが接続して導通が実現される。また、このとき係合部11805bの先端のテーパ11805cは被係合部11705bに当接し、係合部11805bは外側に広げられ、コネクタ11705にコネクタ11805の嵌め込みが完了すると、係合部11805bが被係合部11705bに係合し、コネクタ11805はコネクタ11705に係止される。
これに対して、コネクタ11705にコネクタ11805を誤った向きで接続した場合について図43を参照して説明する。
図43は、コネクタ11705にコネクタ11805を誤った向きで接続した場合について説明する図であり、誤った向きで接続した後に、コネクタ11705から取り外したコネクタ11805の平面図である。
図43では、コネクタ11705に対して、正しい向きから180度回転させた誤った向きでコネクタ11805を接続した場合を示している。
コネクタ11805は、コネクタ11705にコネクタ11805を誤った向きで接続した証拠(痕跡)を残存させる痕跡残存手段11808aおよび11808bを備えている。本例では、この痕跡残存手段11808aおよび11808bは、例えば樹脂製であり、コネクタ11705の導通部11707a〜11707dよりも軟らかな部材であって、被ガイド部11806aおよび11806bが兼ね、コネクタ11705にコネクタ11805を誤った向きで接続した場合に導通部11707a〜11707dが接触し、この導通部11707a〜11707dの接触によって部分的あるいは全体的に破損し、その破損状態を保持する。この破損形状は、導通部11707a〜11707dの形状に応じたものである。この例では、導通部11707aによって痕跡11808bbが形成され、導通部11707bによって痕跡11808baが形成され、導通部11707cによって痕跡11808abが形成され、導通部11707dによって痕跡11808aaが形成される。
この痕跡は、所定の導通部とそれに隣接する導通部との間に形成される場合がある。
この痕跡は、最も端の導通部よりも外側に形成される場合がある。
コネクタ11705にコネクタ11805を誤った向きで接続した場合には、コネクタ11705からコネクタ11805を取り外した後にも、痕跡残存手段11808aおよび11808aには、痕跡11808aa、11808ab、11808baおよび11808bbが保持され、それを例えば目視することによって、そのコネクタ11805を誤った向きで接続したことがあるという履歴を知り得ることができる。
また、この痕跡は2列に形成されることによって視認しやすい場合がある。
また、この痕跡は、向きの異なる2列に形成されることによって視認しやすい場合がある。
<実施例13>
図44は、基板に実装した電子機器と他の装置とを電気的に導通する導通部を有する接続部としてのコネクタを基板ケースに収納した場合を示す図であって、(a)は図11に示したコネクタ805を示す斜視図であり、(b)は図10に示したコネクタ705を実装する基板700を基板ケースに収納した状態で示す斜視図であり、(c)は向きをそろえて接続する前の状態を示す斜視図であり、(d)はガイド部706と被ガイド部806とが接触した状態を示す斜視図であり、(e)は導通部707と導通部807とを接続した状態を示す斜視図である。
本例において、コネクタ705および805は、図10〜図13を参照して説明した例と同様であるので、同じ番号を付して詳しい説明は省略する。なお、図10〜図13を参照して説明した例以外の例であって、ここで説明するのと同様に基板ケースに収納してコネクタの接続、接続解除が可能なものである。
コネクタ705を実装した基板700を収納する基板ケース710には、例えば露出孔710aを設けており、この露出孔710aからコネクタ705が基板ケース710の外部に露出する。
コネクタ705にコネクタ805を接続、接続解除するときには、露出孔710aを介して行うことが可能であり、その都度、コネクタ705を実装した基板700を基板ケース710から取り出す必要はない。
<痕跡の視認性>
図45は、パチンコ機100を背面側から見た概略外観図であって、コネクタの配置と、コネクタ同士を誤った向きで接続した場合の痕跡の視認しやすさを説明する図である。
パチンコ機100を背面側には、上述したように、主基板156を収納する主基板ケース158、第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第2副基板164を収納する第2副基板ケース166および払出基板170を収納する払出基板ケース172等が設けられる。上述した本発明に係る導通部の構造の各実施例は、これらの基板ケースに収納される基板に設けたコネクタに適用可能である。
図45において、上述した各実施例と同様の構成については同じ参照番号を付して詳しい説明を省略する。
作業者715の視線715aでは、上から見ており、痕跡残存手段808が上を向いた状態でコネクタ805をコネクタ705に接続するものであるので、コネクタ705からコネクタ805を取り外した、その姿勢で痕跡残存手段808を視認することが可能である。
作業者715の視線715bでは、上から見ており、基板に固定されたコネクタ8705の痕跡残存手段8708が上を向いた状態でパチンコ機100に取り付けられており、そのままの姿勢で痕跡残存手段8708を視認することが可能である。
作業者715の視線715cでは、図中右から左へ見ており、痕跡残存手段808が右を向いた状態でコネクタ805をコネクタ705に接続するものであるので、コネクタ705からコネクタ805を取り外した、その姿勢で痕跡残存手段808を視認することが可能である。
<スロットマシンへの適用>
なお、本発明に係る遊技台は、図46に示すスロットマシン1100にも適用可能である。
図46に示すスロットマシン1100は、本体1101と、本体1101の正面に取り付けられ、本体1101に対して開閉可能な前面扉1102と、を備える。本体1101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール1110、中リール1111、右リール1112)収納され、スロットマシン1100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール1110乃至1112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール1110乃至1112が構成されている。リール1110乃至1112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓1113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール1110乃至1112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール1110乃至1112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン1100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール1110乃至1112の背面には、図柄表示窓1113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン1100内部において各々のリール1110乃至1112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール1110乃至1112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ1120は、有効となる入賞ライン1114を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン1114は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン1114の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に関係なく、一律に同一数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ1123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ1124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ1122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ1128は演出用のランプである。
ベットボタン1130乃至1132は、スロットマシン1100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン1130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン1131が押下されると2枚投入され、ベットボタン1132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン1132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ1129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ1121が点灯する。
メダル投入口1141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン1130乃至1132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口1141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器1125は、スロットマシン1100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器1126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器1127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器1125、遊技情報表示器1126、および、払出枚数表示器1127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー1135は、リール1110乃至1112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口1141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン1130乃至1132を操作して、スタートレバー1135を操作すると、リール1110乃至1112が回転を開始することとなる。スタートレバー1135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット1136には、ストップボタン1137乃至1139が設けられている。ストップボタン1137乃至1139は、スタートレバー1135の操作によって回転を開始したリール1110乃至1112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール1110乃至1112に対応づけられている。以下、ストップボタン1137乃至1139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン1137乃至1139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン1137乃至1139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン1133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン1134は、スロットマシン1100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口1155から排出するためのボタンである。ドアキー孔1140は、スロットマシン1100の前面扉1102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット1136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル1162が設けられている。タイトルパネル1162の下部には、メダル払出口1155、メダルの受け皿1161が設けられている。
音孔1180はスロットマシン1100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉1102の左右各部に設けられたサイドランプ1144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉1102の上部には演出装置1160が配設されており、演出装置1160の上部には 音孔1143が設けられている。この演出装置1160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ1163a、左シャッタ1163bからなるシャッタ(遮蔽装置)1163と、このシャッタ1163の奥側に配設された液晶表示装置1157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ1163a、左シャッタ1163bが液晶表示装置1157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置1157の表示画面がスロットマシン1100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
本発明に係る操作手段は、スロットマシン1100におけるレバー1135や、ベットボタン1130乃至1132や、ストップボタン1137乃至1139などあらゆる遊技者の操作箇所に適用可能である。
また、スロットマシンの場合は、操作手段の操作後に、いわゆるBBやRBなどの役に当選している場合に変化手段を変化させて演出を行うようにしてもよい。
<封入式遊技機への適用>
本発明に係る遊技台は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。
<その他への適用>
本発明に係る遊技台は図47(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(c)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(d)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてスロットマシンおよびパチンコ機を例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
<付記1>
なお、以上説明した本発明は、
1. 第一の接続部が少なくとも実装された基板を備えた遊技台であって、
前記第一の接続部は、第一の状態にある第二の接続部と少なくとも接続可能なものであり、
前記第一の状態にある前記第二の接続部の向きは、第二の状態にある前記第二の接続部の向きとは異なる向きであり、
前記基板は、前記第一の接続部と前記第二の状態にある前記第二の接続部が接続された場合に、該接続の痕跡を残存させる痕跡残存手段が設けられたものである、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
接続部(例えばコネクタ)が逆挿入されたか否かが判別できるため、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
また本発明は、
2. 1.に記載の遊技台であって、
前記第一の接続部は、少なくとも第一の導通部を有するものであり、
前記第二の接続部は、少なくとも第二の導通部を有するものであり、
前記第一の接続部と前記第一の状態にある前記第二の接続部が接続された場合に、前記第一の導通部は前記第二の導通部と少なくとも接触可能なものであり、
前記第一の接続部に前記第二の状態にある前記第二の接続部が接続された場合に、前記痕跡残存手段は前記第二の導通部と少なくとも接触可能なものであり、
前記痕跡残存手段は、前記第二の導通部との接触による痕跡を残存させることが可能なものである、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
痕跡残存手段の見た目や触感で痕跡の有無を把握でき、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
また本発明は、
3. 2.に記載の遊技台であって、
前記痕跡残存手段は、前記第二の導通部と接触した場合に、少なくとも一部が破損可能なものである、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
破損した痕跡残存手段の見た目や触感で痕跡の有無を把握でき、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
また本発明は、
4. 2.または3.に記載の遊技台であって、
前記痕跡残存手段は、前記第二の導通部よりも硬度の低い部材で構成されるものである、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
痕跡を残しやすくすることができる場合がある。
また本発明は、
5. 1.〜4.の何れかに記載の遊技台であって、
前記第一の接続部は、前記痕跡残存手段を備えるものである、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
コネクタを確認することで痕跡の有無を把握でき、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
また本発明は、
6. 1.〜5.の何れかに記載の遊技台であって、
前記痕跡残存手段は、前記基板に実装された部品に設けられていることで、前記基板に設けられているものである、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
基板に実装された部品を確認することで痕跡の有無を把握でき、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
<付記2>
なお、以上説明した本発明は、
1. 電子機器が実装された基板を備えた遊技台であって、
前記基板は、少なくとも一つの第一の導通部を有する第一の接続部が少なくとも実装されるものであり、
前記第一の接続部は、少なくとも一つの第二の導通部を有する第二の接続部を接続可能に構成されるものであり、
前記第一の接続部に前記第二の接続部が第一の方向で接続された場合に、前記第一の導通部と前記第二の導通部が接触可能に構成されるものであり、
前記第一の接続部に前記第二の接続部が前記第一の方向とは異なる第二の方向で接続された場合に、前記第一の導通部と前記第二の導通部が接触不可能に構成されるものであり、
前記第一の接続部に前記第二の接続部が前記第二の方向で接続された場合に、該接続の痕跡を残存させることが可能な痕跡残存手段を備えたことを特徴とする遊技台、としたので、
接続部(例えばコネクタ)が逆挿入されたか否かが判別できるため、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。すなわち、逆挿入されたコネクタによって遊技台に不具合が起こった場合にも、迅速にコネクタを交換することができる場合がある。
また本発明は、
2. 1.に記載の遊技台において、
前記痕跡残存手段は、前記第一の導通部および前記第二の導通部の少なくともいずれかが接触することによって、該接触による痕跡が残るものである、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
痕跡残存手段の見た目や触感で痕跡の有無を把握でき、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
また本発明は、
3. 2.に記載の遊技台において、
前記痕跡残存手段は、前記第一の導通部および前記第二の導通部よりも硬度の低い部材で構成されるものである、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
痕跡を残しやすくすることができる場合がある。
また本発明は、
4. 1.乃至3.のうちのいずれか1項に記載の遊技台において、
前記第一の接続部および前記第二の接続部のうちの少なくとも一方は、前記痕跡残存手段を備えるものである、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
コネクタを確認することで痕跡の有無を把握でき、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
<他の構成>
また、前記痕跡残存手段は、樹脂製部材で構成されるものであってもよい。
また、前記基板は、ネジで遊技台に固定されるものであってもよい。
また、前記基板は、ネジで基板ケースに固定され、該基板ケースが遊技台に設置されるものであってもよい。
また、前記第二の接続部は、導線の端部に備えられるものであってもよい。
また、前記第二の接続部は、第二の基板に備えられるものであってもよい。
また、前記痕跡残存手段は前記第二の接続部に備えられるものであり、前記痕跡残存手段は前記第一の導通部の接触によって該接触による痕跡が残るものであってもよい。
また、前記痕跡残存手段は前記第一の接続部に備えられるものであり、前記痕跡残存手段は前記第二の導通部の接触によって該接触による痕跡が残るものであってもよい。
また、前記痕跡残存手段のうちの第一の痕跡残存手段は前記第一の接続部に備えられるものであり、前記痕跡残存手段のうちの第二の痕跡残存手段は前記第二の接続部に備えられるものであり、前記第一の痕跡残存手段は前記第二の導通部の接触によって該接触による痕跡が残るものであり、前記第二の痕跡残存手段は前記第一の導通部の接触によって該接触による痕跡が残るものであってもよい。
また、前記痕跡残存手段は第一の痕跡残存手段と第二の痕跡残存手段を含むものであり、前記第一の痕跡残存手段と前記第二の痕跡残存手段は前記第二の接続部に備えられるものであり、前記第一の痕跡残存手段と前記第二の痕跡残存手段は前記第一の導通部の接触によって該接触による痕跡が残るものであってもよい。
また、前記痕跡残存手段は前記第二の接続部に備えられるものであり、前記痕跡残存手段は少なくとも二つの前記第二の導通部の間に配置されるものであってもよい。
また、前記痕跡残存手段は第一の痕跡残存手段と第二の痕跡残存手段を含むものであり、前記第一の痕跡残存手段と前記第二の痕跡残存手段は前記第二の接続部に備えられるものであり、前記第二の導通部は前記第一の痕跡残存手段と前記第二の痕跡残存手段の間に配置されるものであってもよい。
また、前記痕跡残存手段は第一の痕跡残存手段と第二の痕跡残存手段を含むものであり、前記第一の痕跡残存手段と前記第二の痕跡残存手段は前記第二の接続部に備えられるものであり、前記第二の接続部は前記証拠を痕跡残存しない非痕跡残存手段を備えるものであり、前記第二の導通部のうちの少なくとも一つは前記第一の痕跡残存手段と前記第二の痕跡残存手段の間に配置されるものであり、前記第二の導通部のうちの少なくとも一つは前記非痕跡残存手段と前記第一の痕跡残存手段または前記第二の痕跡残存手段の間に配置されるものであってもよい。
また、複数の前記第一の導通部は第一の方向に並んで配置されるものであってもよい。
また、複数の前記第一の導通部のうちのいずれかは第一の方向に並んで配置され、複数の前記第一の導通部のうちのいずれかは前記第一の方向と平行且つ前記第一の方向とは異なる第二の方向に並んで配置されるものであってもよい。
また、前記第一の方向に並ぶ前記第一の導通部の数は、前記第二の方向に並ぶ前記第一の導通部の数とは異なっていてもよい。
また、前記第一の接続部と前記第二の接続部のうちの何れか一方は、前記第一の接続部と前記第二の接続部の接続をガイドするガイド部を有し、前記第一の接続部と前記第二の接続部のうちの何れか他方は、前記ガイド部にガイドされる被ガイド部を有するものであってもよい。
また、前記痕跡残存手段は、前記ガイド部が前記被ガイド部のガイドを開始した後に前記証拠を痕跡残存するものであってもよい。
また、前記痕跡残存手段は前記第二の接続部に備えられるものであり、前記痕跡残存手段は前記第一の導通部の接触によって該接触による痕跡が残るものであり、前記第二の導通部は前記痕跡残存手段よりも奥に配置されるものであってもよい。
また、前記痕跡残存手段は、前記被ガイド部であってもよい。
また、前記痕跡残存手段は、前記ガイド部であってもよい。
また、前記第二の接続部は前記第一の接続部の被係合部と係合可能な係合部と該係合部の位置を変化可能な操作部を有し、前記第一の接続部に前記第二の接続部が前記第二の方向で接続された後に前記操作部を操作されながら前記接続が解除される場合には、前記痕跡残存手段は前記接続時の痕跡よりも大きな痕跡が残るものであってもよい。
また、前記痕跡残存手段は、前記操作部と対向する面に前記痕跡が残るものであってもよい。
また、前記痕跡残存手段は、前記操作部が操作される方向に位置する面に前記痕跡が残るものであってもよい。
また、前記痕跡残存手段は前記第二の接続部に備えられるものであり、前記痕跡残存手段は前記第一の導通部の接触によって該接触による痕跡が残るものであり、前記第一の導通部の数は前記痕跡残存手段の数よりも多くてもよい。
また、前記第一の接続部と前記第二の接続部のうちの何れか一方は逆挿入防止部を備え、前記逆挿入防止部は前記痕跡残存手段と同じ材質で構成されるものであってもよい。
また、前記第一の接続部の構成を前記第二の接続部に適用してもよい。
また、前記第二の接続部の構成を前記第一の接続部に適用してもよい。
また、前記第一の導通部の構成を前記第二の導通部に適用してもよい。
また、前記第二の導通部の構成を前記第一の導通部に適用してもよい。
<付記3>
また本発明は、
1.
第一の接続部が実装された基板を備えた遊技台であって、
前記第一の接続部は、第一の状態にある第二の接続部と接続可能な接続部であり、
前記第一の接続部は、第一の導通部を有する接続部であり、
前記第二の接続部は、第二の導通部を有する接続部であり、
前記第一の状態にある前記第二の接続部の向きは、第二の状態にある前記第二の接続部の向きとは異なる向きであり、
前記第一の接続部と前記第二の状態にある前記第二の接続部との接続があった場合に、該接続の痕跡を残存させる複数の痕跡残存手段を備え、
前記複数の痕跡残存手段は、第一の痕跡残存手段(例えば、痕跡11808aa)を含む手段であり、
前記複数の痕跡残存手段は、第二の痕跡残存手段(例えば、痕跡11808bb)を含む手段であり、
前記第一の痕跡残存手段は、第一の向き(例えば、図43の上から下へ向かう向き)から視認可能な手段であり、
前記第二の痕跡残存手段は、前記第一の向きから視認不可能な手段であり、
前記第一の痕跡残存手段は、第二の向き(例えば、図43の下から上へ向かう向き)から視認不可能な手段であり、
前記第二の痕跡残存手段は、前記第二の向きから視認可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・痕跡残存手段の痕跡の見落としを防止できるとともに、確認のために向きを変える必要が無いので確認し易くすることができる場合がある。
2.
請求項1に記載の遊技台であって、
前記複数の痕跡残存手段は、第三の痕跡残存手段(例えば、痕跡11808ab、痕跡11808ba)を含む手段であり、
前記第三の痕跡残存手段は、前記第一の向きから視認不可能な手段であり、
前記第三の痕跡残存手段は、前記第二の向きから視認不可能な手段であり、
前記第三の痕跡残存手段は、第三の向き(例えば、図43の手前から奥へ向かう向き)から視認可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・第三の痕跡残存手段を不正者に気付かれにくくすることができ、不正者による不正の痕跡を残すことができる場合がある。
3.
請求項1または2に記載の遊技台であって、
前記第一の接続部に前記第二の状態にある前記第二の接続部が接続された場合に、前記第一の接続部に対する前記第一の導通部の位置は維持され、
前記第一の接続部に前記第二の状態にある前記第二の接続部が接続された場合に、前記第二の接続部に対する前記第二の導通部の位置は維持される、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・逆挿ししても導通部の位置が維持されるので、逆挿しした後でも正しく挿し直すことができる場合がある。
4.
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の接続部と前記第一の状態にある前記第二の接続部が接続された場合に、前記第一の導通部は前記第二の導通部と接触可能であり、
前記第一の接続部に前記第二の状態にある前記第二の接続部が接続された場合に、前記複数の痕跡残存手段は前記第一の導通部及び前記第二の導通部の何れか一方と接触可能であり、
前記複数の痕跡残存手段は、前記一方との接触による痕跡を残存させることが可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
5.
請求項4に記載の遊技台であって、
前記痕跡残存手段は、前記一方と接触した場合に、少なくとも一部が破損可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
6.
請求項4または5に記載の遊技台であって、
前記痕跡残存手段は、前記一方よりも硬度の低い部材で構成される手段である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
7.
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の接続部は、被係止部(例えば、被係合部11705b)を有する接続部であり、
前記第二の接続部は、係止部(例えば、係合部11805b)を有する接続部であり、
前記第一の接続部と前記第一の状態にある前記第二の接続部が接続された場合に、前記係止部は前記被係止部に係止可能であり、
前記第一の接続部に前記第二の状態にある前記第二の接続部が接続された場合に、前記係止部は前記被係止部に係止不可能であり、
前記第一の接続部と前記第二の接続部が接続された状態において、前記係止部を視認可能に構成される、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・第一の接続部と第二の接続部を接続した状態で係止部の係止状態を確認することで逆挿しされているか否かを確認できる場合がある。
8.
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の接続部は、前記複数の痕跡残存手段を有する、
ことを特徴とする遊技台、とした。
9.
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数の痕跡残存手段は、前記基板に実装された部品に設けられていることで、前記基板に設けられている手段である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
なお、本発明の態様は、上述した個々の実施例に限定されるものではなく、個々の実施例の各要素のいかなる組合せも本発明に含み、また、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。