JP2018007920A - 頭部保持機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】単に被検者の頭部の位置を固定できるだけでなく、被検者の頭部の角度を調整することができ、診察に適したX線画像を得られる頭部保持機構を提供する。【解決手段】頭部保持機構100を、被検者の側頭部を挟んで頭部を固定する一対の側頭挟み部材152と、一対の側頭挟み部材152の各一端部をそれぞれ保持する側頭挟み保持部材202と、側頭挟み保持部材202を高さ方向の所定の位置で保持する保持部材206と、保持部材206に対する側頭挟み保持部材102の取り付け角度を調整する角度調整部材208とで構成することにより、上記課題を解決できる。【選択図】図6

Description

本発明は、例えば歯科や耳鼻科で使用されるX線撮影装置において被検者の頭部を保持する頭部保持機構に関する。
例えば歯科や耳鼻科で使用されるX線撮影装置には、ブレが少なく診断しやすいX線画像を得るために被検者の頭部を正しい位置で保持する頭部保持機構が設けられている。
特許文献1に開示された医科歯科用X線撮影装置にもそのような頭部保持機構が設けられている。この頭部保持機構を構成する一対の側頭部押さえ部によって被検者の頭部を挟むことができるようになっている。これにより、被検者の頭部の位置を固定することができる。
特開2008−92990号公報
しかしながら、例えば、パノラマ撮影であれば被検者の「眼耳平面」を水平にした状態で撮影を行い、CT撮影であれば「咬合平面」を水平にした状態で撮影を行うのが一般的であるところ、特許文献1に開示された医科歯科用X線撮影装置では、単に被検者の頭部の位置を固定するだけであり、被検者の頭部の角度を調整し、然る後、その角度を固定することについては考慮されていないことから、被検者の「眼耳平面」や「咬合平面」の角度を固定して診断に適したX線画像を得るのが難しいという問題があった。
本発明は、このような従来技術の問題に鑑みて開発されたものである。それゆえに本発明の主たる課題は、単に被検者の頭部の位置を固定できるだけでなく、水平面に対する被検者の頭部の角度を固定することのできる頭部保持機構を提供することにある。
本発明の頭部保持機構は、被検者の側頭部を挟んで頭部を固定する一対の側頭挟み部材と、前記一対の側頭挟み部材の各一端部を保持する側頭挟み保持部材と、前記側頭挟み保持部材を高さ方向の所定の位置で保持する保持部材と、前記保持部材に対する前記側頭挟み保持部材の取り付け角度を調整する角度調整部材とを備えている。
また、前記角度調整部材として角度調整ネジ部と角度調整頭部とを有するネジを使用し、前記側頭挟み保持部材に前記角度調整ネジ部が挿入される角度調整部材挿入用孔を形成し、前記保持部材に前記角度調整部材挿入用孔に対応する位置に前記角度調整ネジ部がねじ込まれる角度調整ネジ孔が形成し、前記角度調整ネジ孔に前記角度調整ネジ部をねじ込んで前記角度調整頭部と前記保持部材との間で前記側頭挟み保持部材を挟むことにより、前記側頭挟み保持部材の水平面に対する前記保持部材への取り付け角度を調整できるようにしてもよい。
また、前記一対の側頭挟み部材の各他端部同士の間隔を調整する間隔調整手段を設けてもよい。
また、前記間隔調整手段を、前記側頭挟み保持部材と、前後移動部材と、間隔調整部材と、側頭挟み部材保持ピンとで構成し、前記側頭挟み部材を前記側頭挟み保持部材に対して前記側頭挟み部材保持ピンを中心にして回転できるように保持し、前記側頭挟み保持部材に前後方向に第1孔が設け、前記前後移動部材を前後移動伝達部材と前後移動駆動部材とで構成し、前記側頭挟み部材の一端部を前記前後移動伝達部材に対して回転自在かつ所定の範囲で移動可能とし、前記前後移動駆動部材に前記第1孔に対向する位置に前後移動用ネジ孔を形成し、前記間隔調整部材を間隔調整ネジ部と間隔調整頭部とを有するネジとし、前記第1孔に挿入した前記間隔調整ネジ部を前記前後移動用ネジ孔にねじ込んで前記前後移動部材の位置を調整できるようにしてもよい。
また、前記保持部材の上下方向の位置を調整する上下位置調整手段を設けてもよい。
また、前記上下位置調整手段を、前記保持部材と、収容部材と、上下位置調整部材とで構成し、前記収容部材に、前記保持部材の一部を収容する内部空間と、外部と前記内部空間との間を行き来できるようにする連通孔と、前記内部空間の内壁から前記連通孔に向かって延びるガイドと、前記ガイドに形成された上下位置調整用ネジ穴と形成し、前記保持部材に前記内部空間に収容される保持部を形成し、前記本体部に、前記ガイドが移動可能に嵌まり込む長孔を形成し、前記上下位置調整部材として上下位置調整ネジ部と、上下位置調整頭部とを有するネジを使用し、前記連通孔に挿入した前記上下位置調整ネジ部を前記上下位置調整用ネジ穴にねじ込んで前記収容部材に対する前記保持部材の位置を調整できるようにしてもよい。
また、前記保持部材の前後方向の位置を調整する前後位置調整手段を設けてもよい。
また、前記前後位置調整手段をロック部材と、被操作部材と、弾性部材と、被ロック部材とで構成し、前記被操作部材を前記収容部材に取り付け、前記ロック部材を前記被操作部材に取り付けるとともに、天井部材のスライド空間内に配置し、前記被ロック部材を前記天井部材に設け、前記被ロック部材に係り合う方向に前記ロック部材に対して前記弾性部材で力を加えるようにしてもよい。
本発明にかかる頭部保持機構によれば、一対の側頭挟み部材の他端部同士を所定の間隔で保持する間隔保持部材の保持部材に対する取り付け角度を角度調整部材で調整固定することにより、一対の側頭挟み部材で被検者の側頭部を保持固定しつつ、保持部材に対する被検者の頭部の角度を固定することができる。これにより、単に被検者の頭部の位置を固定できるだけでなく、水平面に対する被検者の頭部の角度を固定できるので、被検者の「眼耳平面」や「咬合平面」の角度を固定して診断に適したX線画像を得ることができる。
本発明が適用された頭部保持機構100を有するX線撮影装置10を示す斜視図である。 頭部保持機構100を有する被検者保持部22を示す斜視図である。 頭部保持機構100を左前下方から見上げた状態を示す斜視図である。 頭部保持機構100を示す背面図(被検者側から見た図)である。 頭部保持機構100を示す右側面図である。 側頭挟み手段150、角度調整手段200、および間隔調整手段250を左前下方から見上げた状態を示す分解斜視図である。 側頭挟み手段150、角度調整手段200、および間隔調整手段250を右前上方から見おろした状態を示す分解斜視図である。 頭部保持機構100を示す底面図である。 側頭挟み手段150、角度調整手段200、および間隔調整手段250を示す平面図である。 側頭挟み手段150、角度調整手段200、および間隔調整手段250を示す正面図である。 側頭挟み手段150、角度調整手段200、および間隔調整手段250を示す右側面図である。 保持部材206を右上後方から見おろした斜視図である。 保持部材206の正面図である。 保持部材206の平面図である。 保持部材206の右側面図である。 側頭挟み手段150、角度調整手段200、および間隔調整手段250を示す平断面図である。 間隔調整手段250を示す左前上方から見おろした分解斜視図である。 頭部保持機構100を左後上方から見おろした状態を示す分解斜視図である。 頭部保持機構100を右後下方から見上げた状態を示す分解斜視図である。 図3におけるA−A線断面図である。 頭部保持機構100を右前上方から見おろした状態を示す分解斜視図である。 頭部保持機構100を左前下方から見上げた状態を示す斜視図である。 収容部材前面カバー356および天井本体部材384を外した状態の頭部保持機構100を左前下方から見上げた状態を示す斜視図である。 天井部材352を外した状態の前後位置調整手段350を右前上方から見おろした状態を示す斜視図である。 前後位置調整手段350について説明するための、頭部保持機構100の正面断面図である。 前後位置調整機構354について説明するための、頭部保持機構100の正面断面図である。 側頭挟み部材152にイヤーロッド400を取り付けた状態を示す頭部保持機構100の背面図である。 変形例に係る頭部保持機構100の底面図である。
(X線撮影装置10の構成)
以下では、本発明が適用された頭部保持機構100について説明するが、それに先だって、頭部保持機構100を有するX線撮影装置10の実施例について図面を用いて説明する。
図1は、本発明にかかる頭部保持機構100が使用された歯科用のX線撮影装置10を示す斜視図である。このX線撮影装置10は、大略、床に載置されるベース12と、ベース12の隅部から鉛直方向に立設された支柱13と、この支柱13に沿って上下動する昇降本体14と、昇降本体14の上端部から水平方向に延びるようにして設けられた保持フレーム16と、保持フレーム16における昇降本体14側とは反対側の端部下面から吊り下げられた旋回アーム18と、昇降本体14の高さ方向における中ほどから保持フレーム16と略平行に延びるようにして設けられた被検者フレーム20と、被検者フレーム20における昇降本体14側とは反対側の端に設けられた被検者保持部22とを備えている。なお、頭部保持機構100は、被検者保持部22の一部を構成している。
旋回アーム18は、下向きに開口する略コ字状に形成されており、一方の下端部側面にはX線照射部24が設けられており、このX線照射部24に対向する他方の下端部側面にはX線検出部26が設けられている。また、旋回アーム18は、保持フレーム16に対して回転するとともにその回転軸が水平移動するようになっている。旋回アーム18は、パノラマ撮影時は回転および水平移動して撮影を行い、CT撮影時は回転して撮影を行う。もちろん、本実施例のX線撮影装置10では、耳鼻科用一般撮影も行うことができる。
次に、被検者保持部22について説明する。図2は、被検者保持部22を示す拡大斜視図である。被検者保持部22は、X線撮影を受ける被検者を保持することによって正確な位置でX線撮影を実施できるようにするものである。本実施例において、被検者保持部22は、被検者の頭部を保持する頭部保持部材28と、被検者によって把持される一対のグリップ34とで構成されている。また、本実施例では、頭部保持部材28は頭部保持機構100と被検者の顎が載置される顎載置部材32とで構成されている。さらに、顎載置部材32には必要に応じて使用されるバイトブロック33が取り付けられている。
なお、本実施例にかかる被検者保持部22において、この頭部保持部材28を構成する頭部保持機構100は必須の構成要素であるが、顎載置部材32、および、グリップ34は必須の構成ではない。
本明細書では、図2に示すように、頭部保持機構100に被検者の頭部を固定したときに当該被検者が向く方向を「前」方向、その逆を「後」方向、被検者の右手側を「右」方向、左手側を「左」方向、さらに、X線撮影装置10を設置した床面から離れていく方向を高さ方向の「上」方向、近づいていく方向を高さ方向の「下」方向という。また、昇降本体14側から見た頭部保持機構100を「正面」といい、逆に被検者側から見た頭部保持機構100を「背面」という。
(頭部保持機構100の構成)
次に、頭部保持機構100の構成について詳しく説明する。図3は、頭部保持機構100を左前下方から見上げた状態を示す斜視図である。図4は、頭部保持機構100を示す背面図である。また、図5は、頭部保持機構100を示す右側面図である。
頭部保持機構100は、被検者の側頭部を挟んで当該被検者の頭部を固定する側頭挟み手段150を備えている。また、頭部保持機構100は、この側頭挟み手段150の角度を調整する角度調整手段200と、側頭挟み手段150の間隔を調整する間隔調整手段250と、側頭挟み手段150の上下方向の位置を調整する上下位置調整手段300と、側頭挟み手段150の前後方向の位置を調整する前後位置調整手段350といった各種調整手段とを備えている。なお、本実施例において、側頭挟み手段150および角度調整手段200は必須の構成要素であるが、これ以外の調整手段については必要に応じて設ければよい。
(側頭挟み手段150の構成)
側頭挟み手段150は、被検者の側頭部を固定する手段である。図6は、側頭挟み手段150を左前下方から見上げた状態を示す分解斜視図である。図7は、側頭挟み手段150を右前上方から見おろした状態を示す分解斜視図である。図8は、頭部保持機構100を示す底面図である。図9は、側頭挟み手段150を示す平面図である。図10は、側頭挟み手段150を示す正面図である。図11は、側頭挟み手段150を示す右側面図である。これら図6から図11は、後述する角度調整手段200および間隔調整手段250の説明でも使用する。
側頭挟み手段150は、被検者の側頭部を挟んで当該被検者の頭部を固定する一対の側頭挟み部材152を有している。各側頭挟み部材152は所定の曲率で湾曲した形状になっている。また、各側頭挟み部材152の一端からは、下方向に延びる第1ピン154が突き出すようにして設けられている。さらに、各側頭挟み部材152における、第1ピン154からやや中央寄りの位置には、断面が円形の一対の孔156(側頭挟み保持用ピン孔)が形成されている。なお、各側頭挟み部材152は、本実施例のように所定の曲率で湾曲した形状に限定されるものではなく、例えば、平らな材料を谷折りしたような形状や、平らな形状であってもよい。
(角度調整手段200の構成)
次に角度調整手段200の構成について説明する。図6は、角度調整手段200を左前下方から見上げた状態を示す分解斜視図である。図7は、角度調整手段200を右前上方から見おろした状態を示す分解斜視図である。図8は、頭部保持機構100を示す底面図である。図9は、角度調整手段200を示す平面図である。図10は、角度調整手段200を示す正面図である。図11は、角度調整手段200を示す右側面図である。角度調整手段200は、側頭挟み保持部材202と、保持部材206と、角度調整部材208と、側頭挟み部材保持ピン210と、標準角度規定ツマミ211とで構成されており、側頭挟み手段150を保持する側頭挟み保持部材202と、保持部材206との間の角度を調整する手段である。
側頭挟み保持部材202は、一対の側頭挟み部材152の各一端部をそれぞれ保持する部材である。本実施例において、側頭挟み保持部材202は、中心軸CLを中心にして左右対称の形状を有しており(図8を参照)、後側(被検者の頭部に近い側)の両外端部に側頭挟み部材保持ピン210を挿入する側頭挟み保持用ピン第2孔214を有している。この側頭挟み部材保持ピン210を側頭挟み部材152の孔156および側頭挟み保持用ピン第2孔214に嵌め込むことにより、側頭挟み部材152が側頭挟み部材保持ピン210を中心にして回転できるように側頭挟み保持部材202に保持される。
なお、側頭挟み部材保持ピン210を孔156および側頭挟み保持用ピン第2孔214に嵌合させて保持する構造は、後述する間隔調整手段250に関係するものである。したがって、間隔調整手段250が不要な場合は、側頭挟み部材152を側頭挟み保持部材202に対して他の手段で固定してもよい。また、本実施例では、側頭挟み部材保持ピン210を側頭挟み部材152および側頭挟み保持部材202とは別部材としているが、側頭挟み部材保持ピン210を側頭挟み部材152および側頭挟み保持部材202のいずれ一方と一体に形成してもよい。
また、側頭挟み保持部材202は大きくわけて3つの空間部を有している。第1の空間部212は中心軸CLを含む中央部付近に形成されており、かつ、一対の長孔213が形成された底面215を有している。第2の空間部216および第3の空間部218は、中心軸CLを中心として左右対称に、それぞれ第1の空間部212から離れた位置に形成されている
さらに、側頭挟み保持部材202の前方面には、外側と第1の空間部212との間を互いに行き来できるようにする第1孔220が形成されている(第1孔220は図17を参照)。また、側頭挟み保持部材202の両側面には、外側と第2の空間部216および第3の空間部218との間を互いに行き来できるようにする第2孔222(角度調整部材挿入用孔)がそれぞれ形成されている。
また、側頭挟み保持部材202の後側面204は、側頭挟み部材152と同様の湾曲面となっており、この後側面204と一対の側頭挟み部材152とが組み合わさることによって形成される湾曲部Aに被検者の頭部が嵌まるようになっている。
保持部材206は、側頭挟み保持部材202を高さ方向の所定の位置で保持するための部材である。保持部材206の詳細について、図6から図11までに加えて、図12から図15までを用いて説明する。図12は、保持部材206を右上後方から見おろした斜視図である。図13は、保持部材206の正面図である。図14は、保持部材206の平面図である。また、図15は、保持部材206の右側面図である。本実施例において、保持部材206は保持部224と円柱部226と四角柱部228とで一体的に構成されている。
保持部224は、略平板状の部分であり、その左右方向の略中心には、上下方向に延びる長孔230が形成されている。
円柱部226は、保持部224の下端において右方向に延びるように設けられている。また、四角柱部228は、保持部224の下端において左方向に延びるように設けられている。さらに、円柱部226と四角柱部228とは同一直線上に配置されている。円柱部226は側頭挟み保持部材202における第2の空間部216に嵌め込まれており、また、四角柱部228は第3の空間部218に嵌合されている。このように円柱部226および四角柱部228を側頭挟み保持部材202に嵌め込んだ状態で円柱部226および四角柱部228における側頭挟み保持部材202の第2孔222に対向する面にも同様のネジ孔232(角度調整ネジ孔)がそれぞれ形成されている。
標準角度規定ツマミ211は、必要に応じて設けられるものであり、図12に示すように、1枚の板材を2枚に折り曲げて第1部材236および第2部材238とした形状をしており、第1部材236および第2部材238の上側には一対のツマミ部240がそれぞれ形成されている。また、第1部材236および第2部材238には、保持部材206の四角柱部228がちょうど嵌まる四角形状のツマミ用孔242がそれぞれ形成されている。さらに、標準角度規定ツマミ211を保持部材206の四角柱部228に嵌めた状態において、保持部材206の保持部224から遠い側に位置する第1部材236の外面には、凸状部244が形成されている。
また、標準角度規定ツマミ211を四角柱部228に嵌め込んだ状態で保持部材206を側頭挟み保持部材202に組み付けたときに標準角度規定ツマミ211の凸状部244に対向する保持部材206の内側面には、凸状部244が嵌まる凸状部嵌合孔246が形成されている(図7を参照)。
角度調整部材208は、保持部材206に対する側頭挟み保持部材202の取り付け角度を調整するものである。本実施例では、角度調整部材208としてネジ部(角度調整ネジ部)と頭部(角度調整頭部)とを有する一対のローレットネジが使用されている(もちろん、ローレットネジ以外のネジを使用してもよい。)。
角度調整部材208の詳細について、図6から図11までに加えて、図16を用いて説明する。図16は、角度調整手段200を示す平断面図である。なお、図16は図9に対応しており、図16に示された符号の説明は、基本的に、図9に示された符号についての説明を援用する。但し、図16中の符号244の説明は図6における説明を援用し、図16中の符号246の説明は図7における説明を援用する。この図16に示すように、角度調整部材208のネジ部を側頭挟み保持部材202の第2孔222に通し、さらに保持部材206の円柱部226および四角柱部228におけるネジ孔232にそれぞれねじ込んでいくことにより、円柱部226および四角柱部228の側頭挟み保持部材202に対向する面と角度調整部材208の頭部との間で側頭挟み保持部材202を挟むことができるようになっている。
(角度調整手段200による側頭挟み手段150の角度調整)
ネジ孔232に対する角度調整部材208のねじ込みを緩めた状態で保持部材206に対する側頭挟み保持部材202の角度の調整を行い、然る後、ネジ孔232に対して角度調整部材208を締めることによって保持部材206に対する側頭挟み保持部材202の角度を固定することができる。つまり、角度調整部材208を操作することにより、水平面に対する、側頭挟み保持部材202の保持部材206への取り付け角度を調整することできる。
これにより、単に被検者の頭部の位置を固定できるだけでなく、被検者の頭部の角度を調整し、然る後、その角度を頭部保持機構100で固定できるので、例えば被検者の咬合平面を水平に位置決めするなどして、診断に適したX線画像を得ることができる。
ところで、標準角度規定ツマミ211の凸状部244が側頭挟み保持部材202の凸状部嵌合孔246に嵌まった状態(ツマミ部240が操作されていない状態。図16を参照。)における保持部材206に対する側頭挟み保持部材202を「標準角度」という。本実施例では、標準角度が90°となるように凸状部244に対するツマミ用孔242の角度が設定されているが、もちろんこれに限定されるものではない。
この状態では、保持部材206の四角柱部228が差し込まれた標準角度規定ツマミ211は保持部材206に対する角度が固定されていることから、この標準角度規定ツマミ211の凸状部244が嵌め込まれている側頭挟み保持部材202も保持部材206に対する角度が固定された状態になっている。これにより、角度調整部材208を緩めただけでは、保持部材206に対する側頭挟み保持部材202の角度が標準角度から変わらないようになっている。
標準角度となった状態を解除するには、角度調整部材208を緩めるとともに、標準角度規定ツマミ211のツマミ部240をつまんで凸状部嵌合孔246から凸状部244を外すようにする。これにより、保持部材206に対する側頭挟み保持部材202の角度を変えることができるようになり、所望の角度で角度調整部材208を締めることで、その角度を保持することができる。
(間隔調整手段250の構成)
次に、間隔調整手段250について説明する。図6は、間隔調整手段250を左前下方から見上げた状態を示す分解斜視図である。図7は、間隔調整手段250を右前上方から見おろした状態を示す分解斜視図である。図8は、頭部保持機構100を示す底面図である。図9は、間隔調整手段250を示す平面図である。図17は、間隔調整手段250を示す左前上方から見おろした分解斜視図である。
間隔調整手段250は、上述した側頭挟み保持部材202と、前後移動部材252と、カラー253と、間隔調整部材254とで構成されており、間隔調整部材254で前後移動部材252の前後位置を調整することにより、一対の側頭挟み部材152の各他端部同士の間隔を調整する手段である。
前後移動部材252は、中心軸CLを中心にして左右方向に延びるような形状を有する前後移動伝達部材256と、この前後移動伝達部材256の上側に取り付けられる略立方体状の前後移動駆動部材258とで構成されている。前後移動伝達部材256と前後移動駆動部材258とは、前後移動伝達部材256の上面中央部に設けられた一対の接合ピン260で互いに接合されている。前後移動伝達部材256の両端部には、側頭挟み部材152の一端から突き出すように設けられた第1ピン154が嵌まるとともにある程度移動可能な第1長穴262がそれぞれ形成されている。また、前後移動駆動部材258は、側頭挟み保持部材202の第1の空間部212に嵌め込まれている。さらに、前後移動駆動部材258には、第1の空間部212に嵌め込まれた状態で中心軸CLに沿う方向に前後移動用ネジ孔264が形成されている。また、カラー253にも、中心軸CLに沿う方向い前後移動用孔266が形成されている。
なお、本実施例では、側頭挟み部材152に第1ピン154が設けられ、前後移動伝達部材256に第1長穴262が形成されているが、これとは逆に、側頭挟み部材152に第1長穴262を形成し、前後移動伝達部材256に第1ピン154を設けてもよい。
間隔調整部材254は側頭挟み手段150の間隔を調整するための部材である。本実施例では、間隔調整部材254としてネジ部(間隔調整ネジ部)と頭部(間隔調整頭部)とを有する一対のローレットネジが使用されている(もちろん、ローレットネジ以外のネジを使用してもよい。)。間隔調整部材254のネジ部が外側から側頭挟み保持部材202の第1孔220およびカラー253の前後移動用孔266に順に通され、さらに、前後移動部材252の前後移動駆動部材258に形成された前後移動用ネジ孔264にねじ込まれている。これにより、間隔調整部材254の頭部を一の方向に回転させると前後移動部材252が前方向(間隔調整部材254の頭部に近づく方向)に移動する。逆に、間隔調整部材254の頭部を逆の方向に回転させると前後移動部材252が後方向(間隔調整部材254の頭部から離れる方向)に移動する。
(間隔調整手段250による側頭挟み手段150の間隔調整)
間隔調整部材254を一の方向に回転させることによって前後移動部材252が前方向に移動すると、側頭挟み部材152に形成された第1ピン154が前後移動部材252に形成された第1長穴262に沿って外方向(中心軸CLから離れていく方向)に移動する。すると、前後移動部材252の移動にかかわらず同じ位置にある側頭挟み保持部材202の側頭挟み部材保持ピン210が嵌め込まれている側頭挟み部材152の孔156を中心として、当該側頭挟み部材152の他端部が内方向(中心軸CLに近づく方向)に移動する。このように、一対の側頭挟み部材152の各他端部が共に内方向に移動するので、被検者の頭部を挟む側頭挟み手段150の間隔が狭くなる。
逆に、間隔調整部材254を逆の方向に回転させることによって前後移動部材252が後方向に移動すると、側頭挟み部材152の先端から突き出すようにして設けられた第1ピン154が前後移動部材252に形成された第1長穴262に沿って内方向に移動する。すると、前後移動部材252の移動にかかわらず同じ位置にある側頭挟み保持部材202の側頭挟み部材保持ピン210が嵌め込まれている側頭挟み部材152の孔156を中心として、当該側頭挟み部材152の他端部が外方向に移動する。このように、一対の側頭挟み部材152の各他端部が共に外方向に移動するので、被検者の頭部を挟む側頭挟み手段150の間隔が広くなる。
このように、本実施例における頭部保持機構100の間隔調整手段250によれば、間隔調整部材254を回転させるだけで、被検者の頭部の大きさに合わせて側頭挟み手段150の間隔を容易に調整することができる。
(上下位置調整手段300の構成)
上下位置調整手段300は、側頭挟み手段150の上下位置を調整する手段である。図18は、上下位置調整手段300を左後上方から見おろした状態を示す分解斜視図である。図19は、上下位置調整手段300を右後下方から見上げた状態を示す分解斜視図である。また、図20は、上下位置調整手段300の断面図である。
上下位置調整手段300は、上述した保持部材206と、収容部材302と、上下位置調整部材306とで構成されている。
保持部材206は、上述の通り、保持部224と円柱部226と四角柱部228とで一体的に構成されており、上下方向に延びる長孔230が形成された断面長方形の板状部である保持部224が収容部材302の内部空間304に収容されるようになっている。
収容部材302は、本体ケース320とカバー322とを備えており、本体ケース320にカバー322を組み付けた状態で、上述した内部空間304が構成されるようになっている。カバー322の表面には、外部と内部空間304との間を行き来できるようにする第3孔308が形成されている。また、当該第3孔308に対向する本体ケース320の内面からは、当該第3孔308に向かって延びる略円柱状のガイド310が形成されており、当該ガイド310の先端部は第3孔308に嵌まっている。さらに、ガイド310の上下位置調整部材306に向かう面には、上下位置調整用ネジ穴312が形成されている。また、保持部材206の保持部224に形成された長孔230には、このガイド310が嵌め込まれている。
上下位置調整部材306は、保持部材206の上下方向の位置を調整するための部材であり、本実施例では、上下位置調整部材306としてネジ部(上下位置調整ネジ部)と頭部(上下位置調整頭部)とを有するローレットネジが使用されている(もちろん、ローレットネジ以外のネジを使用してもよい。)。上下位置調整部材306のネジ部が外側から第3孔308に挿入され、さらに、ガイド310の上下位置調整用ネジ穴312にねじ込まれている。また、上下位置調整部材306におけるネジ部の長さは、当該ネジ部を上下位置調整用ネジ穴312にねじ込んでいったとき、ネジ部の先端が上下位置調整用ネジ穴312の底に接触するまでに頭部が収容部材302の表面に接触するように設定されている。
(上下位置調整手段300による側頭挟み手段150の上下位置調整)
上下位置調整手段300は、上記のような構造を有していることにより、上下位置調整部材306の上下位置調整用ネジ穴312へのねじ込みを緩めた状態で、収容部材302に対して保持部材206を出し入れして当該保持部材206の上下方向の位置(つまり、側頭挟み手段150の上下方向の位置)を所望の位置に設定する。然る後、上下位置調整部材306を上下位置調整用ネジ穴312に締め込んでいくことにより、上下位置調整部材306の頭部で収容部材302の表面を押圧する。これにより、押圧された収容部材302がその内部空間304で保持部材206の保持部224を挟んで締めていくことになり、収容部材302に対する保持部材206の位置が固定される。
このように、本実施例における頭部保持機構100の上下位置調整手段300によれば、上下位置調整部材306を操作して収容部材302に対する保持部材206の位置(つまり、側頭挟み手段150の上下方向の位置)を調整できるので、被検者の体格などに合わせて側頭挟み手段150の上下位置を容易に調整することができる。
(前後位置調整手段350の構成)
次に、前後位置調整手段350について説明する。図20は、前後位置調整手段350の断面図である。図21は、前後位置調整手段350を右前上方から見おろした状態を示す分解斜視図である。図22は、前後位置調整手段350を左前下方から見上げた状態を示す斜視図である。図23は、収容部材前面カバー356および天井本体部材384を外した状態の前後位置調整手段350を左前下方から見上げた状態を示す斜視図である。図24は、天井部材352を外した状態の前後位置調整手段350を右前上方から見おろした状態を示す斜視図である。図25は、前後位置調整手段350の正面断面図である。
前後位置調整手段350は、ロック部材358と、被操作部材360と、弾性部材362と(図25を参照)、弾性部材受け部364と、被操作部材ガイド部366と、被ロック部材368とで構成されている。このうち、ロック部材358、被操作部材360、弾性部材362は、収容部材302に設けられている。また、弾性部材受け部364、および被操作部材ガイド部366は、収容部材302の一部である。さらに、被ロック部材368は、天井部材352に設けられている。また、収容部材302に設けられた前後位置調整手段350の構成部材を覆うための収容部材前面カバー356が用意されている。
前後位置調整手段350は、天井部材352に対する収容部材302の前後位置を調整することにより、一部が収容部材302に収容されている保持部材206の前後方向の位置を調整して、最終的に側頭挟み手段150の前後方向の位置を調整する。
ロック部材358は、略直方体状の部材であり、その上面には山型の断面形状を有する凹凸部370を有しており、天井部材352に形成された被ロック部材368の被係合部372(後述)に係り合うようになっている。本実施例では、凹凸部370はロック部材358の左右両端部に形成されているが(図24を参照)、凹凸部370の位置や形状はこれに限定されるものではなく、被ロック部材368の被係合部372(後述)に係り合うことができる位置や形状であれば、どのようなものでもよい。
被操作部材360は、ロック部材358を上下方向に移動させるための部材であり、被操作部374と、弾性体受け部376と、ロック部材接続部378とを備えている。被操作部374は歯科医師などのユーザーが前後位置調整を行う際に触れる部分であり、本実施例では、前後位置調整手段350を正面から見て左右に張り出すように形成されている。また、弾性体受け部376は、被操作部材360が上方向に移動するように弾性部材362からの弾性力を受ける部分である。さらに、ロック部材接続部378は、その先端部にロック部材358が取り付けられる部分である。
弾性部材362は、その弾性力で被操作部材360を常に上方向に押し上げようとするための部材である。本実施例では、弾性部材362として「ばね」が使用されているが、これに限定されることなく、例えば、エラストマーなど、他の弾性体を使用してもよい。
弾性部材受け部364は、上述した弾性部材362が被操作部材360を押し上げようとする力の反力を受けるための部分であり、収容部材302の正面側に形成されている。
被操作部材ガイド部366は、必要に応じて設けられる部分であり、ユーザーが被操作部材360を上下方向に動かす際、被操作部材360の動きができるだけ鉛直方向に沿った動きとなるように被操作部材360をガイドするための部分である。また、弾性部材受け部364と同様、被操作部材ガイド部366も収容部材302の正面側に形成されている。本実施例では、被操作部材360に設けられたガイド用孔380にこの被操作部材ガイド部366が嵌まるようになっており、被操作部材360を上下方向に動かす際、ガイド用孔380の内側で被操作部材ガイド部366がガイドの役割を果たすようになっている。
また、収容部材302の上端部には、天井部材352のスライド空間388に収容されるスライド部材382が設けられている。
天井部材352は、頭部保持機構100を構成する部材のうち最も上方に配置された部材であり、天井本体部材384と、天井カバー386とを備えている。天井本体部材384は無蓋箱状に形成されており、天井カバー386で蓋をすることにより、収容部材302のスライド部材382がスライドできるスライド空間388が形成されるようになっている。また、天井本体部材384の底面には、前後方向にスリット390が形成されており、このスリット390を介して、スライド空間388をスライドするロック部材358およびスライド部材382と、天井部材352に下方で前後方向に動く収容部材302とが互いに接続された状態を維持することができる。
また、天井カバー386の底面におけるスライド空間388に対応する位置には、被ロック部材368が設けられている。また、この被ロック部材368には、ロック部材358の凹凸部370と係り合う被係合部372が形成されている。
(前後位置調整手段350による側頭挟み手段150の前後位置調整)
上記のような構造を有していることにより、前後位置調整手段350は、被操作部材360を自然状態(ユーザーが手を触れない状態)にしている場合、図25に示すように、被操作部材360が弾性部材362に押し上げられている。このため、被操作部材360のロック部材接続部378がロック部材358を上方に押し上げることになり、ロック部材358の凹凸部370が天井カバー386に形成された被ロック部材368の被係合部372と係り合うようになっている。これにより、収容部材302が前後方向に移動しないようになっている。
図26は前後位置調整手段350の正面断面図であり、図25の状態から被操作部材360を下方に移動させた状態を示している。ユーザーが被操作部374を挟んで被操作部材360を下方向に移動させると、図26に示すように、ロック部材接続部378に接続されたロック部材358も下方向に移動するので、ロック部材358の凹凸部370と被ロック部材368の被係合部372とが係り合った状態が解ける。この状態であれば、収容部材302を前後方向に移動させて側頭挟み手段150を所望の前後位置に調整することができる。
前後位置の調整が終わったら被操作部374を放す。すると、弾性部材362の弾性力により再び図25の状態に戻り、ロック部材358の凹凸部370と被ロック部材368の被係合部372とが再び係り合った状態となり、収容部材302の前後方向の位置が固定される。
このように、本実施例における頭部保持機構100の前後位置調整手段350によれば、天井部材352に対する収容部材302の位置(つまり、側頭挟み手段150の前後位置。)を容易に調整できるので、被検者の体格などに合わせて側頭挟み手段150の前後位置を容易に調整することができる。
(変形例1)
上述した実施例において、側頭挟み手段150は、一対の側頭挟み部材152で被検者の側頭部(こめかみ部)を挟んで固定するものである。例えば、顎関節撮影(TMJ撮影)では顎を閉じた状態と開いた状態とを撮影するが、その際、口を開けられなくなることから顎載置部材32を使用しない。このように顎載置部材32を使用しない場合は、上述した実施例における側頭挟み部材152だけでなく、各側頭挟み部材152の他端部にそれぞれ取り付けられるイヤーロッド400を側頭挟み手段150に加えてもよい。図27は、図3に示す状態から、各側頭挟み部材152にそれぞれイヤーロッド400を取り付けた状態を示している。
イヤーロッド400は、湾曲した板状の本体部402と、この本体部402の一端部に形成された、側頭挟み部材152の他端部に接続可能な接続部404と、本体部402の他端部から突き出すようにして設けられた、被検者の耳の穴に嵌め込まれるイヤーピン406とで構成されている。本体部402の湾曲の度合いは、側頭挟み部材152の他端部を被検者の側頭部に当接させた状態でイヤーピン406が被検者の耳の穴に嵌まるように適宜設定される。
このようなイヤーロッド400を使用することにより、顎載置部材32を使用することなく、側頭部に加えて被検者の耳の穴を利用して被検者の頭部の位置決めおよび角度決めを行い、診察に適したX線画像を得ることができる。
なお、イヤーロッド400は、上述のように、側頭挟み部材152に対して取り外し可能にしてもよいし、イヤーロッド400と側頭挟み部材152とを互いに一体的に形成してもよい。
(変形例2)
上述した実施例において、角度調整手段200は、一対のローレットネジである角度調整部材208の頭部と、保持部材206の円柱部226および四角柱部228とで側頭挟み保持部材202を挟むことにより、保持部材206に対する側頭挟み保持部材202(および側頭挟み手段150)の角度を固定するようにしているが、これに代えて、図28に示すような態様にしてもよい。図28は、この変形例2に係る頭部保持機構100の底面図であり、図8に対応している。
図28に示す実施例では、角度調整部材208のネジ部がねじ込まれる第2孔222が側頭挟み保持部材202の前方と第3の空間部218との間を互いに行き来できるように形成されている。また、保持部材206の四角柱部228は例えば円柱状に形成されている(以下、「円柱状部材228」という)。角度調整部材208は、第2孔222を通ったネジ部の先端が保持部材206における円柱状部材228の側面に当たるようになっている。このように角度調整部材208におけるネジ部の先端を円柱状部材228の側面に押し付けることにより、保持部材206に対する側頭挟み保持部材202の角度を固定することができる。もちろん、角度調整部材208は、第2の空間部216側に設けてもよい。さらに、保持部材206の円柱状部材228との間で側頭挟み保持部材202を挟むタイプの角度調整部材208と、ネジ部の先端で円柱状部材228を押圧するタイプの角度調整部材208とを併用してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10…X線撮影装置、12…ベース、13…支柱、14…昇降本体、16…保持フレーム、18…旋回アーム、20…被検者フレーム、22…被検者保持部、24…X線照射部、26…X線検出部、28…頭部保持部材、32…顎載置部材、33…バイトブロック、34…グリップ
100…頭部保持機構
150…側頭挟み手段、152…側頭挟み部材、154…第1ピン、156…孔(側頭挟み保持用ピン孔)
200…角度調整手段、202…側頭挟み保持部材、204…(側頭挟み保持部材の)後側面、206…保持部材、208…角度調整部材、210…側頭挟み部材保持ピン、211…標準角度規定ツマミ、212…第1の空間部、213…長孔、214…側頭挟み保持用ピン第2孔、215…底面、216…第2の空間部、218…第3の空間部、220…第1孔、222…第2孔、224…保持部、226…円柱部、228…四角柱部、230…長孔、232…ネジ孔、236…(標準角度規定ツマミの)第1部材、238…(標準角度規定ツマミの)第2部材、240…ツマミ部、242…ツマミ用孔、244…凸状部、246…凸状部嵌合孔
250…間隔調整手段、252…前後移動部材、253…カラー、254…間隔調整部材、256…前後移動伝達部材、258…前後移動駆動部材、260…接合ピン、262…第1長穴、264…前後移動用ネジ孔、266…前後移動用孔
300…上下位置調整手段、302…収容部材、304…(収容部材の)内部空間、306…上下位置調整部材、308…第3孔、310…ガイド、312…上下位置調整用ネジ穴、320…(収容部材の)本体ケース、322…(収容部材の)カバー
350…前後位置調整手段、352…天井部材、356…収容部材前面カバー、358…ロック部材、360…被操作部材、362…弾性部材、364…弾性部材受け部、366…被操作部材ガイド部、368…被ロック部材、370…凹凸部、372…(被ロック部材の)被係合部、374…被操作部、376…弾性体受け部、378…ロック部材接続部、380…ガイド用孔、382…スライド部材、384…天井本体部材、386…天井カバー、388…スライド空間、390…スリット
400…イヤーロッド、402…本体部、404…接続部、406…イヤーピン

Claims (8)

  1. 被検者の側頭部を挟んで頭部を固定する一対の側頭挟み部材と、
    前記一対の側頭挟み部材の各一端部を保持する側頭挟み保持部材と、
    前記側頭挟み保持部材を高さ方向の所定の位置で保持する保持部材と、
    前記保持部材に対する前記側頭挟み保持部材の取り付け角度を調整する角度調整部材とを備える頭部保持機構。
  2. 前記角度調整部材は、角度調整ネジ部と角度調整頭部とを有するネジであり、
    前記側頭挟み保持部材には、前記角度調整ネジ部が挿入される角度調整部材挿入用孔が形成されており、
    前記保持部材には、前記角度調整部材挿入用孔に対応する位置に前記角度調整ネジ部がねじ込まれる角度調整ネジ孔が形成されており、
    前記角度調整ネジ孔に前記角度調整ネジ部をねじ込んで前記角度調整頭部と前記保持部材との間で前記側頭挟み保持部材を挟むことにより、前記側頭挟み保持部材の水平面に対する前記保持部材への取り付け角度を調整することを特徴とする
    請求項1に記載の頭部保持機構。
  3. 前記一対の側頭挟み部材の各他端部同士の間隔を調整する間隔調整手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の頭部保持機構。
  4. 前記間隔調整手段は、
    前記側頭挟み保持部材と、前後移動部材と、間隔調整部材と、側頭挟み部材保持ピンとを備えており、
    前記側頭挟み部材は、前記側頭挟み保持部材に対して前記側頭挟み部材保持ピンを中心にして回転できるように保持されており、
    前記側頭挟み保持部材には、前後方向に第1孔が設けられており、
    前記前後移動部材は、前後移動伝達部材と、前後移動駆動部材とを有しており、
    前記側頭挟み部材の一端部は、前記前後移動伝達部材に対して回転自在かつ所定の範囲で移動可能になっており、
    前記前後移動駆動部材には、前記第1孔に対向する位置に前後移動用ネジ孔が形成されており、
    前記間隔調整部材は、間隔調整ネジ部と間隔調整頭部とを有するネジであり、
    前記第1孔に挿入した前記間隔調整ネジ部を前記前後移動用ネジ孔にねじ込んで前記前後移動部材の位置を調整することを特徴とする
    請求項3に記載の頭部保持機構。
  5. 前記保持部材の上下方向の位置を調整する上下位置調整手段を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の頭部保持機構。
  6. 前記上下位置調整手段は、
    前記保持部材と、収容部材と、上下位置調整部材とを備えており、
    前記収容部材は、前記保持部材の一部を収容する内部空間と、外部と前記内部空間との間を行き来できるようにする連通孔と、前記内部空間の内壁から前記連通孔に向かって延びるガイドと、前記ガイドに形成された上下位置調整用ネジ穴とを有しており、
    前記保持部材は、前記内部空間に収容される保持部を有しており、
    前記本体部には、前記ガイドが移動可能に嵌まり込む長孔が形成されており、
    前記上下位置調整部材は、上下位置調整ネジ部と、上下位置調整頭部とを有するネジであり、
    前記連通孔に挿入した前記上下位置調整ネジ部を前記上下位置調整用ネジ穴にねじ込んで前記収容部材に対する前記保持部材の位置を調整することを特徴とする
    請求項5に記載の頭部保持機構。
  7. 前記保持部材の前後方向の位置を調整する前後位置調整手段を備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の頭部保持機構。
  8. 前記保持部材の前後方向の位置を調整する前後位置調整手段を備えており、
    前記前後位置調整手段は、ロック部材と、被操作部材と、弾性部材と、被ロック部材とを有しており、
    前記被操作部材は、前記収容部材に取り付けられており、
    前記ロック部材は前記被操作部材に取り付けられているとともに、天井部材のスライド空間内に配置されており、
    前記被ロック部材は、前記天井部材に設けられており、
    前記弾性部材は、前記被ロック部材と係り合う方向に前記ロック部材に対して力を加えることを特徴とする
    請求項6に記載の頭部保持機構。
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