JP4314260B2 - 医科歯科用x線撮影装置の患者頭部固定装置及びこれを用いた医科歯科用x線撮影装置 - Google Patents

医科歯科用x線撮影装置の患者頭部固定装置及びこれを用いた医科歯科用x線撮影装置 Download PDF

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本発明は、医科歯科用X線撮影装置における患者頭部固定装置の改良とこれを用いた医科歯科用X線撮影装置に関する。
医科歯科用X線撮影装置としては、パノラマ撮影装置、セファロ撮影装置、CT装置、更にはパノラマ撮影機能とセファロ撮影機能とを備えたX線撮影装置が実用化されている。このような医科歯科用X線撮影装置は、X線発生器と、X線検出器と、これらを対向させて支持する支持手段と、X線発生器及びX線検出器の間に患者の頭部を保持させる為の患者頭部固定装置とを備え、この患者頭部固定装置に患者の頭部を固定保持させた状態で、X線発生器及びX線検出器を作動させ、患者頭部の目的部位(歯列弓、歯牙、顎関節、上顎洞、頚椎、鼻骨等)のX線撮影を行うものである。従って、診断情報として有益な撮影精度の高いX線画像を得る為には、患者の頭部を所定位置に安定的に位置づけさせることが重要であり、他方、この位置づけの為に患者に不快感や不安感を与えないこと、更には、術者或いは補助者がその位置づけを簡易に行えることも重要である。
特許文献1及び特許文献2には、上記のような医科歯科用X線撮影装置における頭部固定装置が開示されている。特許文献1の患者頭部固定装置は、前頭部押さえ若しくはチンレスト、一対の対向する側頭部押え片、後頭部押さえ手段等により構成され、側頭部押え片は左右の移動調整が可能とされ、また、後頭部押さえ手段は、伸縮性のバンド、可撓性のバンド、弾性突片及びばね付勢され垂直面域で揺動可能な押え片等からなる。特許文献2の患者頭部固定装置は、チンレストと側頭部押さえからなり、側頭部押さえは、ダイヤル、ヘリカルギヤ、ラックギヤ等から構成される開閉機構により相互に接近・離反可能に構成され、また、チンレストは支持台内部に設けられた圧縮ばねによりその変位にブレーキがかかるよう構成されている。
実開平5−000110号公報 特開平7−275239号公報
上記特許文献1及び特許文献2に開示された患者頭部固定装置における側頭部押さえは、いずれも、術者若しくは補助者が患者の頭部を所定の位置に導入した後、適宜ハンドル操作等によりその位置調整をした上で左右の位置決めをするものであるが、この位置調整作業は少なからず煩わしさを伴うものであった。また、位置調整が不十分であったり、位置調整をし忘れたりすることがあり、その為、X線撮影が失敗し、再撮影によって患者に負担を強いることもあった。更には、調整機構が複雑であり、部品コスト、組立コストがかかるため、その改善が望まれていた。また、特許文献1の患者頭部固定装置における後頭部押さえ手段は、面ファスナーの係止、小孔と突起との係止、ハンドル操作による押え片の揺動等のように術者若しくは補助者に煩わしい作業が求められる上に、これらの作業が不十分になされると、X線の撮影精度が低下することにもなる。
本発明は、上記に鑑みて為されたものであり、より確実な患者頭部の位置付け固定が可能とされ、且つ操作性の良い医科歯科用X線撮影装置における患者頭部固定装置と、これを用いた医科歯科用X線撮影装置を提供することを目的とする。
第1の発明に係る医科歯科用X線撮影装置の患者頭部固定装置は、支持部と、該支持部に設けられ患者の両側頭部を押える一対の側頭部押え部と、該側頭部押え部を患者の側頭部に押当させ且つ押当を解除するよう動作させる為の作動機構部と、該作動機構部を操作する為の操作部とからなり、前記各側頭部押え部は、その先端又は先端近傍に患者の後頭部を押える後頭部押え片を備え、該各後頭部押え片は、側頭部側と後頭部側とを有し、前記側頭部押え部に対して水平面域内で揺動可能に取り付けられており、常時は、それらの後頭部側が互いに離反し、且つ、それらの側頭部側が互いに接近するように、弾性付勢された状態とされており、患者の導入時は、前記側頭部側が患者の側頭部によって押し広げられて、前記後頭部側が閉じて前記患者の後頭部に当接することを特徴とする。
本発明において、前記支持部が、チンレスト及び患者前頭部押え部の少なくともいずれかを更に有するものとすることができる。この場合、前記後頭部押え片は、患者の側頭部より後頭部にかけての形状に略沿った円弧形状とされているものとすることができる。
また、第2の発明に係る医科歯科用X線撮影装置は、X線発生器と、X線検出器と、これらを対向させて支持する支持手段と、上記X線発生器及びX線検出器の間に患者の頭部を保持させる為の患者頭部固定装置とを備えた医科歯科用X線撮影装置であって、上記患者頭部固定装置が、上記のいずれかの患者頭部固定装置からなることを特徴とする。
上記第1の発明に係る患者頭部固定装置及び第2の発明に係る医科歯科用X線撮影装置によれば、作動機構部が、操作部によって側頭部押え部を患者の側頭部に押当させ且つ押当を解除するよう動作させる構成とされているから、この操作部を操作するだけで患者頭部の撮影位置への導入が、患者に不快感や不安感を与えることなく円滑になされる。そして、側頭部押え部は、患者頭部を両側部より挟むように押えてその位置付け固定が的確になされる。従って、従来のように位置調整が不十分な為に或いは位置調整のし忘れ等によるX線撮影の失敗を招く懸念がなくなる。
上記発明において、前記支持部が、チンレスト及び患者前頭部押え部の少なくともいずれかを更に有するものとすれば、前記各側頭部押え部が、その先端又は先端近傍に患者の後頭部を押える後頭部押え片を備えているため、後頭部押え片と、チンレスト及び患者前頭部押え部の少なくともいずれかとにより、患者頭部を前後に挟むように固定することができる。よって、上記側頭部押え部による機能とも相俟って、患者頭部の位置付け固定がより的確になされる。特に、チンレストと後頭部押え片とを組合せた場合、患者頭部に対して前後・左右・上下方向から挟持する力が作用し、より安定した固定がなされる。
この場合、前記後頭部押え片を、患者の側頭部より後頭部にかけての形状に略沿った円弧形状とし、前記側頭部押え部に対して水平面域内で揺動可能に取付け、更には、この後頭部押え片を、その後頭部側が常時は互いに離反するよう弾性付勢された状態とすれば、患者頭部の測定位置への導入及び測定位置からの退出誘導が円滑になされる。特に、後頭部押え片が上記のように円弧形状とされているので患者頭部の形状に適合し易く、しかも、その後頭部側が常時は互いに離反するよう弾性付勢されているので、患者導入の際の妨げとならず、患者導入後は後頭部押え片の側頭部側部分が患者頭部の側頭部に弾接して、上記適合がより確実なものとなる。
以下、本発明の最良の形態について図面に基づき説明する。図1は本発明の医科歯科用X線撮影装置の一例としての歯科用X線撮影装置の正面図、図2は同歯科用X線撮影装置に採用される患者頭部固定装置の平面図、図3は同患者頭部固定装置における側頭部押え部の作動機構部を示す図、図4(a)(b)は同患者頭部固定装置における後頭部押え片の動作状態を示す図、図5(a)(b)は同患者頭部固定装置による患者頭部の位置付け固定の要領を示す図、図6及び図7は患者頭部固定装置における側頭部押え部の作動機構部の他の実施形態を示す図3と同様図である。
図1に示す歯科用X線撮影装置Aは、パノラマ撮影、CT撮影及びセファロ撮影が可能とされるものであり、床面に設置される基台1上に支柱2が立設され、該支柱2に対して昇降機構(不図示)を介して本体3が上下昇降可能に支持されている。該本体3のC字型(側面視して)本体フレーム3aには水平方向のセファロ撮影用アーム4が固設され、その先端にはセファロ撮影用ユニット5が装備されている。該セファロ撮影用ユニット5は、垂直軸周りに回動自在なベース板5aの下面に、患者頭部保持部(耳抑え等を含む)5bを配し、更に該患者頭部保持部5bを挟むようにセファロ撮影用1次スリット5c及びセファロ撮影用X線検出部5dを配して構成されている。
上記本体フレーム3aの上辺部には、逆凹型の旋回アーム(支持手段)6が吊持され、該旋回アーム6は、本体フレーム3aあるいは旋回アーム6自身に内蔵された回転テーブル及びX−Yテーブル(いずれも不図示)によって水平旋回或いは水平面域での2次元移動が可能とされ、パノラマ撮影あるいはCT撮影時に旋回駆動するよう構成されている。該旋回アーム6は、図例のような形状のものに限らず、リング状であってもよく、また、上記のような水平移動に限らず上下傾動する機能をも備えるものでも良い。該旋回アーム6の一端には、X線発生器7が、他端には該X線発生器7に対向するようX線検出器8が支持されている。X線検出器8の前面には、X線検知センサ基板及び2次スリット板(いずれも不図示)をユニット化したカセットユニット8aが装着されている。該カセットユニット8aを着脱可能とし、セファロ撮影用X線検出部5dに代えてセファロ撮影用ユニット5に装着可能とすることで、パノラマ撮影、CT撮影、及びセファロ撮影におけるX線検出器を共通化した構成としても良い。そして、このX線発生器7及びX線検出器8の間には、患者の頭部を保持する患者頭部固定装置9が配設されている。以下、上記構成のX線撮影装置Aを基に実施の形態を説明するが、本願発明に係る患者頭部固定装置は、例えば、旋回アーム6に代えて基台1の周囲に回転盤(不図示)を設け、回転盤より上方へ延設された支持アーム(不図示)の先端にX線発生器7とX線検出器8とを対向させて設けたX線撮影装置など、様々な実施態様に適用可能であることは、言うまでもない。
図1及び図2に基づけば、頭部固定装置9は、上記本体フレーム3aの下辺部を構成する支持台(支持部)10と、該支持台10に左右接近・離反可能に設けられた左右一対の側頭部押え部11,11と、該支持台10上に設けられたチンレスト12と、本体フレーム3aの上辺部より垂下された患者前頭部押え部13等により構成される。各側頭部押え部11の先端部には、患者の側頭部より後頭部にかけての形状に略沿った円弧形状の後頭部押え片14が水平面域内で揺動可能に取付けられ、該後頭部押え片14の後頭部側14Aは、後記する弾性部材14aによって互いに離反するよう弾性付勢された状態とされている(図4参照)。本体フレーム3aの垂直面部にはミラー3bが設置され、また、支持台10の下面には基台1上に立つ患者が把持するハンドル3cが設けられている。
次に、上記側頭部押え部11,11を左右接近・離反させる為の機構、即ち、側頭部押え部11,11を患者の側頭部に押当させ且つ押当を解除させる為の作動機構部16について説明する。図3は上記支持台10のカバーケース(不図示)を取外した状態を示しており、同図において、上記支持台10のベースプレート10a上には、その略中央部に十字状の作動板18が前後方向に摺動可能に設置されている。尚、前後方向とは図3における上下方向を意味し、以後の記載も同様とする。この作動板18は、その後端部と支持台10の後壁部との間に張架された引張ばね(付勢手段)17によって図示矢印aのように後方(支柱2側)に弾力付勢されている。この作動板18上には、前後方向に延びるラックギヤ18aが固設され、このラックギヤ18aには、支持台10の側部に突出する回動操作ノブ(操作部)19に同心的に連結されたピニオンギヤ19aが噛合している。作動板18の横向板部には上記摺動方向に対して45°の角度をなす一対のガイド溝18b,18bが逆ハの字状に形成されている。
上記ベースプレート10a上には2本の平行なスライド棒20,20が横向き(作動板18の摺動方向に直交する方向)に横架され、このスライド棒20,20に、側頭部押え部11,11を支持する左右一対の支持基板21,21が左右摺動可能に支持されている。両支持基板21,21の下面にはガイドピン21a,21aが突設され、該ガイドピン21a,21aは、上記作動板18のガイド溝18b,18bにその長手方向に沿って摺接可能に嵌挿されている。両支持基板21,21の前端部は支持台10の前方に突出し、結合部材21b,21bを介してやや前方傾斜状態で支持棒11a,11aが立設され、この支持棒11a,11aの上端に湾曲形状の患者側頭部押え部11,11が互いに向き合うように固設されている。
上記側頭部押え部11,11の先端部には、連結ピン11b,11bを介し、後頭部押え片14,14が該連結ピン11b,11b回りに水平面域内で揺動可能に取付けられている。後頭部押え片14,14は、上記のように、患者の側頭部から後頭部にかけての形状に略沿った円弧形状とされ、その略中央部で上記連結ピン11b,11bによって連結支持されている。上記弾性部材14aは、樹脂製薄板(厚さ0.5mm程度)等からなり、図4(a)(b)に示すように、一端がビス11cによって連結ピン11bに固定され、他端側が後頭部押え片14の内壁に弾接するよう屈曲した状態で組み込まれている。
上記のような構成の患者頭部固定装置9による患者頭部の位置付け固定要領について、図5(a)(b)をも参照して説明する。図3において操作ノブ19を矢印b方向に回動操作すると、ピニオンギヤ19aとラック18aとの噛合によって、作動板18は引張ばね17の引張弾力に抗して反a方向に摺動する。この作動板18の反a方向への摺動に伴い、ガイド溝18b、18b内をガイドピン21a,21aが相対摺接する。この相対摺接によって、作動板18の前後方向の動作が支持基板21,21の横方向への運動に変換され、支持基板21,21がスライド棒20,20に沿って互いに離反する方向に摺動する。図3及び図5(a)は、支持基板21,21が最も離反した状態であって、側頭部押え部11,11の間隔が最も大きく開いた状態となっていることを示している。また、後頭部押え片14,14は、上記弾性部材14a,14aの復元弾力により、その後頭部側14A,14A(連結ピン11bによる支持部より先側)が互いに離反し、大きく開いた状態となっている。
この状態で、図5(a)に示すよう、患者Pの頭部を白抜矢示のように開いた側頭部押え部11,11間に導入し、患者Pの顎をチンレスト12上に載せ、更には前頭部押え部13(図1参照)に患者Pの前頭部を宛がった上で、操作ノブ19の操作力を緩め、引張ばね17の復元弾力により作動板18を矢印a方向(図3参照)へ後退させる。この作動板18の後退動作に伴い、ガイドピン21a,21aが上記とは逆の方向にガイド溝18b,18bを摺接し、これに伴い支持基板21,21はスライド棒20,20に沿って互いに接近する方向に摺動する。従って、側頭部押え部11,11も患者Pの両側頭部に押当する方向に動作し、押当がなされた時点で操作ノブ17を手離すと側頭部押え部11,11が患者Pの両側頭部に弾性押当し、患者頭部の左右の位置付け固定がなされる。このように患者頭部の左右の位置付け固定は、操作ノブ19を回動操作した後に手離すだけで簡易且つ的確になされる。
上記患者Pの導入の際、後頭部押え片14,14の側頭部側14B、14B(連結ピン11bによる支持部より後側)が互いに接近した状態となっているから、患者Pの側頭部によって側頭部側14B、14Bが押し広げられ、これにより連結ピン11b,11bを支点として後頭部側14A、14Aが弾性部材14a,14aの屈曲変形を伴い、閉じるように患者Pの後頭部にフィットした状態で当接し、図5(b)に示す状態となる。従って、後頭部押え片14,14による患者Pの後頭部の当接と、前記チンレスト12及び前頭部押え部13に対する位置付けとにより、患者頭部の前後方向及び上下方向の位置付けも的確になされる。この状態で旋回アーム6を旋回作動させ、また必要に応じて水平面域での2次元移動を組み合わせ、X線発生器7及びX線検出器8を作動させることによって、患者Pの全顎パノラマ撮影やCT撮影等の目的のX線撮影を精度良く実施することができる。
撮影終了後、患者Pを退出させる際は、操作ノブ19を上記と同様矢印b方向に回動操作し、側頭部押え部11,11を患者Pの側頭部から離して押当を解除させると、後頭部押え片14,14も患者Pの頭部から離れる。これにより、後頭部押え片14,14が、屈曲された弾性部材14a,14aの復元弾力により、図4(b)の矢印c方向に旋回揺動して図4(a)の状態に戻る。従って、図3或いは図5(a)に示すように側頭部押え部11,11が開き、後頭部押え片14,14の後頭部側14A,14Aも開いた状態とされるから、患者Pは何ら不快感を伴うことなく撮影位置から退出することができる。
図6は、患者頭部固定装置9の他の実施形態を示し、側頭部押え部11,11を患者の側頭部に押当させ且つ押当を解除させる為の作動機構部16を、押当方向に付勢する為の付勢手段が上記実施形態と異なる。即ち、この場合の付勢手段17は、作動板18の後端に連結されたワイヤ(或いは紐)17aと、滑車17bを介して該ワイヤ17aの先端に吊持された錘17cとよりなる。滑車17b及び錘17cは、支柱2内に設けられる。錘17cによって、作動板18には常時矢印a方向に付勢力が付加される。その他の構成は上記と同様とされるから、操作ノブ19の矢印b方向への回動操作により上記同様作動板18の前方への摺動がなされ、側頭部押え部11,11及び後頭部押え片14,14は上記と同様に動作して、患者頭部の導入・退出が可能とされる。そして、操作ノブ19の操作停止と手離しにより患者頭部の位置付け固定が上記同様に的確になされる。尚、上記実施形態と共通するその他の部分には同一の符号を付し、その説明は割愛する。
図7は、患者頭部固定装置9の更に他の実施形態を示し、側頭部押え部11,11を患者の側頭部に押当させ且つ押当を解除させる為の作動機構部16を、押当方向に付勢する為の付勢手段が上記実施形態と異なる。即ち、この場合の付勢手段17は、支持基板21,21間に張架された引張ばねによりなり、この引張ばね17によって支持基板21,21は互いに接近する方向(矢印d方向)に弾力付勢されている。その他の構成は上記と同様であり、従って、操作ノブ19の矢印b方向への回動操作により作動板18の前方への摺動がなされ、支持基板21,21が上記付勢弾力に抗して互いに離反するよう動作する。これにより側頭部押え部11,11及び後頭部押え片14,14が上記と同様に動作して、患者頭部の導入・退出が可能とされる。また、操作ノブ19の操作停止と手離しにより、上記同様患者頭部の位置付け固定が的確になされる。尚、上記実施形態と共通するその他の部分には同一の符号を付し、ここでもその説明は割愛する。
尚、セファロ撮影用ユニット5の患者頭部保持部5bにも上記患者頭部固定装置9を適用することができる。また、図1ではチンレスト12及び前頭部押え部13を備えた例を示しているが、これらはどちらか一方のみでも良く、またこれらの代わりに鼻下点を押さえる構成を採用しても良い。更に、側頭部押え部11,11は、旋回アーム6の旋回基部を支持部として、下方に延びるよう構成しても良い。加えて、付勢手段17としては、上記実施形態以外に、例えば、支持基板21,21とベースプレート10aの側壁との間に一対の圧縮ばねを介在させること、支持基板21,21間を紐等で繋ぎその中央に錘を取付けること、更にはばね以外の弾性体により上記と同様の付勢弾力を付加させること等、種々の手段が採用可能である。また、付勢手段17の付勢力に抗して側頭部押え部11を互いに離反させる操作部として、操作ノブ19を例に上記実施形態を説明したが、操作ノブに限らず、例えば操作スイッチでモータ(いずれも不図示)を駆動し、そのモータの駆動によって側頭部押え部11を互いに離反させるといった構成も採用可能であり、このような構成の場合、操作スイッチは手押し式とすることもでき、足踏み式フートスイッチとすることもできる。
本発明の医科歯科用X線撮影装置の一例としての歯科用X線撮影装置の正面図である。 同歯科用X線撮影装置に採用される患者頭部固定装置の平面図である。 同患者頭部固定装置における側頭部押え部の作動機構部を示す図である。 (a)(b)は同患者頭部固定装置における後頭部押え片の動作状態を示す図である。 (a)(b)は同患者頭部固定装置による患者頭部の位置付け固定の要領を示す図である。 患者頭部固定装置における側頭部押え部の作動機構部の他の実施形態を示す図3と同様図である。 患者頭部固定装置における側頭部押え部の作動機構部の更に他の実施形態を示す図3と同様図である。
符号の説明
6 旋回アーム(支持手段)
7 X線発生器
8 X線検出器
9 患者頭部固定装置
11 側頭部押え部
12 チンレスト
13 前頭部押え部
14 後頭部押え片
14A 後頭部押え片の後頭部側
16 作動機構部
17 付勢手段
19 操作ノブ(操作部)
A (医科)歯科用X線撮影装置
P 患者

Claims (4)

  1. 支持部と、
    該支持部に設けられ患者の両側頭部を押える一対の側頭部押え部と、
    該側頭部押え部を患者の側頭部に押当させ且つ押当を解除するよう動作させる為の作動機構部と、
    該作動機構部を操作する為の操作部とからなり、
    前記各側頭部押え部は、その先端又は先端近傍に患者の後頭部を押える後頭部押え片を備え、
    該各後頭部押え片は、
    側頭部側と後頭部側とを有し、前記側頭部押え部に対して水平面域内で揺動可能に取り付けられており、
    常時は、それらの後頭部側が互いに離反し、且つ、それらの側頭部側が互いに接近するように、弾性付勢された状態とされており、
    患者の導入時は、前記側頭部側が患者の側頭部によって押し広げられて、前記後頭部側が閉じて前記患者の後頭部に当接することを特徴とする医科歯科用X線撮影装置の患者頭部固定装置。
  2. 請求項1に記載の医科歯科用X線撮影装置の患者頭部固定装置において、
    前記後頭部押え片は、患者の側頭部より後頭部にかけての形状に略沿った円弧形状とされていることを特徴とする医科歯科用X線撮影装置の患者頭部固定装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の医科歯科用X線撮影装置の患者頭部固定装置において、
    前記支持部は、チンレスト及び患者前頭部押え部の少なくともいずれかを更に有することを特徴とする医科歯科用X線撮影装置の患者頭部固定装置。
  4. X線発生器と、X線検出器と、これらを対向させて支持する支持手段と、上記X線発生器及びX線検出器の間に患者の頭部を保持させる為の患者頭部固定装置とを備えた医科歯科用X線撮影装置であって、
    上記患者頭部固定装置が、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された患者頭部固定装置からなることを特徴とする医科歯科用X線撮影装置。
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