JP2018007414A - Dc−dcコンバータ用半導体モジュール及びパワーコントロールユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】DC−DCコンバータを構成する複数の部品をモジュール化して、全体の小型化、冷却構造の簡単化を図る。【解決手段】DC−DCコンバータを構成する一次側トランジスタ30、二次側トランジスタ32、メイントランス31、チョークコイル33は、4層の厚銅多層基板からなる多層配線基板37に一体的に組付けられ、半導体用放熱板51、巻線用放熱板52、ノイズ防止用のコンデンサ35等が設けられた後、モールド樹脂で樹脂封止され、薄板状の半導体モジュール41とされる。本体41aの一辺部に、複数本のリード端子39を設ける。メイントランス31の一次側巻線46及び二次側巻線47は、並びに、チョークコイル33の巻線49を、多層配線基板37の導体パターンによって実現する。【選択図】図2

Description

本発明は、例えばハイブリッド自動車の駆動装置に用いられるDC−DCコンバータ用半導体モジュール及びパワーコントロールユニットに関する。
例えば、駆動源として内燃機関と電気モータとの両方を有するハイブリッド自動車や、駆動源として電気モータを備えた自動車等では、電気モータを駆動制御する大容量のインバータ装置を有するパワーコントロールユニット(以下、場合により「PCU」と略す)と称される駆動装置が搭載される。この種のPCUにあっては、インバータ装置とは別に、直流電流を電圧の異なる直流電流に変換するための補機用のDC−DCコンバータを、隣接して設けることが行われている。この場合、PCUを小型化して車両への搭載性を高めるため、インバータ装置に、補機用のDC−DCコンバータを一体ユニット化することが求められる。
特許文献1には、ユニット化されたインバータ装置の上部に、DC−DCコンバータを、冷却器を挟んで積み重ねるように配置して構成されたPCUが示されている。ところが、このものでは、DC−DCコンバータ用の冷却器を、インバータ装置内の冷却器とは別に付加する構成のため、全体が大型化してしまう問題があった。そこで、更なる小型化を図るものとして、特許文献2には、図10に要部を示すような構成を備えるPCUが開示されている。
図10に示すように、PCUは、積層型冷却器1を備えている。周知のように、積層型冷却器1は、相互間に部品が配置される冷却スペースを確保した状態で左右方向に並んで並列配置される複数個の冷却管2、それらを連結する入口側及び出口側のヘッダ部3及び4、外部から各冷却管2に冷却流体(水等の冷媒)を供給及び排出するための流入管3a及び流出管4a等を備えて構成される。そして、隣り合う冷却管2同士間に形成された各冷却スペースに、インバータ回路を構成する6個の半導体モジュール5、昇圧コンバータを構成する2個の半導体モジュール6、DC−DCコンバータを構成する主部品である、一次側の半導体モジュール7、メイントランス8、二次側の半導体モジュール9、チョークコイル10が夫々配設されている。これにより、各冷却スペースに配置された各部品5〜10が、冷却管2の側面に密着し、左右両面から冷却されるようになる。
特開2009−261125号公報(図8) 特開2015−220839号公報
しかしながら、図10に示した構成のPCUにあっても、次の点で改善の余地がある。即ち、積層型冷却器1において、DC−DCコンバータを構成する主部品である4つの部品7〜10を、夫々冷却スペースに配置する構成のため、その分冷却管2の数(冷却スペースの数)が多くなって、積層型冷却器1を用いたことによる小型化の効果を十分にることができないものとなってしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その一の目的は、DC−DCコンバータを構成する複数の部品をモジュール化して、全体の小型化、冷却構造の簡単化を図ることができるDC−DCコンバータ用半導体モジュールを提供するにある。また、本発明の他の目的は、ケース内に少なくともインバータ装置とDC−DCコンバータとを備えるものにあって、良好な冷却性能を備えながらも、全体の小型化を図ることができるパワーコントロールユニットを提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1のDC−DCコンバータ用半導体モジュール(41)は、別体のインバータ装置(12)と組合せて用いられるDC−DCコンバータ(13)を構成するためのものであって、本体(41a)内に、少なくとも1つ以上の半導体部品(30、32)と、磁気部品(31、33)と、前記半導体部品(30、32)と磁気部品(31、33)とを接続する接続部材(37)とを組込んで構成されると共に、前記本体(41a)の一辺部に、外部回路基板(15)との接続用のリード端子(39)を備えるところに特徴を有する。
上記構成によれば、本体(41a)内に、少なくとも1つ以上の半導体部品(30、32)と、磁気部品(31、33)と、接続部材(37)とが組込まれてモジュールとされるので、冷却を必要とする複数の部品を集約的に配置することができる。そのため、全体の小型化や、冷却構造の簡単化を図ることができる。また、本体(41a)の一辺部に、外部回路基板(15)との接続用のリード端子(39)を備えるので、外部との接続が容易となり、別体のインバータ装置(12)と組合せられる際の、外部回路基板(15)との全体的な接続構造も簡単にすることが可能となる。
本発明の請求項18のパワーコントロールユニット(11)は、ケース内に、少なくともモータ駆動用のインバータ装置(12)とDC−DCコンバータ(13)とを組込んで構成されるものであって、前記DC−DCコンバータ(13)は、請求項1から17のいずれか一項に記載のDC−DCコンバータ用半導体モジュール(41)を有し、前記ケース内に、偏平形状の複数枚の冷却管(54)を、対向配置しながら並列に配置すると共に、それら複数の冷却管(54)に対し冷却流体を流すように構成され、前記冷却管(54)同士間に形成される冷却スペース(14a)に配置される部品を両面から冷却するようにした積層型冷却器(14)を備えると共に、前記積層型冷却器(14)の各冷却スペース(14a)に、前記インバータ装置(12)を構成するインバータ用半導体モジュール(25、26)、及び、前記DC−DCコンバータ用半導体モジュール(41)が配置されるところに特徴を有する。
これによれば、積層型冷却器(14)を備えることにより、冷却スペース(14a)に配置される部品を効果的に冷却することができる。このとき、各冷却スペース(14a)には、インバータ装置(12)を構成するインバータ用半導体モジュール(25、26)、及び、上記したDC−DCコンバータ用半導体モジュール(41)が配置されるので、冷却すべき部品点数ひいては冷却管(54)の数を少なくして全体のコンパクト化を図ることができる。
本発明の第1の実施形態を示すもので、DC−DCコンバータ用半導体モジュールの外観を示す斜視図 半導体モジュールの内部構成を一部分解状態で概略的に示す斜視図 半導体モジュールの内部構成を示す上面図(a)及び下面図(b) 図2のA−A線に沿う縦断側面図 多層配線基板の各層の導体パターンを示す平面図 DC−DCコンバータの主回路の構成を示す図 パワーコントロールユニットの全体的な回路構成を概略的に示す図 パワーコントロールユニットの積層型冷却器への部品の組付け構成を概略的に示す分解斜視図 第2の実施形態を示すもので、DC−DCコンバータの主回路構成を概略的に示す図 従来例を示すもので、パワーコントロールユニットの積層型冷却器部分の構成を概略的に示す分解斜視図
以下、本発明を具体化した第1の実施形態について、図1〜図8を参照しながら説明する。尚、以下に述べる実施形態は、本発明を、パワーコントロールユニットと称される、ハイブリッド車用のモータの駆動装置に適用したものである。図7は、本実施形態に係るパワーコントロールユニット11の全体的な回路構成を概略的に示しており、図8は、本実施形態のパワーコントロールユニット11の要部の構成を示している。
ここで、図8に概略的に示すように、本実施形態のパワーコントロールユニット11は、図示しないケース内に、モータ・ジェネレータ駆動用のインバータ装置12、及び、補機(ヘッドランプ等の車載電装品)駆動用のDC−DCコンバータ13、それらの各部品を冷却する積層型冷却器14.外部回路基板15等を組込んで構成される。また、図7に一部示すように、ハイブリッド車には、動力源用のHVバッテリ16、ランプ、オーディオ等の車載機器用の補機用バッテリ17、2個のモータ・ジェネレータ(走行用モータ、発電用モータ)等が設けられている。前記HVバッテリ16の電圧は、例えば201.6Vとされ、前記補機用バッテリ17の電圧は、例えば12Vとされている。
図7に示すように、前記インバータ装置12は、前記HVバッテリ16の電圧を、例えば最大650Vに昇圧する昇圧コンバータ18、昇圧された直流電圧を三相交流に変換して前記各モータ・ジェネレータを駆動する三相のインバータ回路19、19、それらを駆動・制御する図示しないインバータ制御回路27を備えている。そのうち、昇圧コンバータ18は、入力コンデンサ20、リアクトル21、2個のIGBT等のスイッチング素子22,22、それらスイッチング素子22,22に逆並列接続されたダイオード23,23、出力コンデンサ24を備えている。詳しく図示はしないが、前記スイッチング素子22及びダイオード23は、薄型パッケージ内にモールドされた半導体モジュール25(図8参照)として構成されている。
前記各インバータ回路19は、周知のように、6個のIGBT等のスイッチング素子と、それら各スイッチング素子に夫々逆並列接続されたダイオードとを有して構成されている。このとき、詳しい図示は省略するが、U,V,Wの各相のスイッチング素子とダイオードとの並列接続回路が、半導体モジュール26(図8参照)として供され、インバータ回路19は、6個の半導体モジュール26を備えている。詳しく図示はしないが、この半導体モジュール26は、スイッチング素子とダイオードとの2個の半導体チップを、薄型のパッケージ内にモールドして構成されると共に、パッケージの両面に金属製の冷却プレートを配して構成されている。
前記DC−DCコンバータ13は、前記HVバッテリ16の直流高電圧を、低電圧(例えば14V)に変換し、各種車載機器に供給したり、前記補機用バッテリ17に充電したりするものである。詳しく図示はしないが、このDC−DCコンバータ13は、入力フィルタ回路、例えば図6に示すようなフルブリッジ型の主回路28、出力フィルタ回路を備えており、コンバータ駆動制御回路29(図7参照)により駆動・制御される。図示はしないが、コンバータ駆動制御回路29は、前記主回路28の各半導体部品を制御(ゲート駆動)するパルストランス、パルストランスを駆動する駆動IC、駆動ICを制御するマイコン等を備えて構成されている。
図6に示すように、前記主回路28は、直流高電圧を高周波の交流に変換する一次側の半導体部品としての4個の一次側トランジスタ30、交流を降圧する磁気部品としてのメイントランス31、低圧となった交流電圧を整流する二次側の半導体部品としての4個(2並列)の二次側トランジスタ32、整流後の直流電圧を平滑にする磁気部品としてのチョークコイル33及び平滑コンデンサ34を備えている。更にノイズ抑制用の複数個のコンデンサ35を備えている。
このとき、一次側トランジスタ30及び二次側トランジスタ32には、例えば高速動作が可能な横型構造のGaN系半導体が採用されている。各トランジスタ30、32は、ゲート、ソース用の制御信号用端子を夫々備えている。尚、各トランジスタ30,32は、Q1〜Q6の部品番号が付されており、以下、それらを区別する場合には、符号の後に(Q1)といったように括弧書きで部品番号を付すこととする。図6では、二次側トランジスタ32(Q5)、32(Q6)について、一部図示を省略(1個のみを図示)しているが、それぞれ2個が並列に設けられている。図3に示すように、並列の2個の二次側トランジスタ32は、(Q5_1)、(Q5_2)、(Q6_1)、(Q6_2)の部品番号で区別される。
また、前記各コンデンサ34,35は、例えば積層セラミックコンデンサから構成されている。これら各コンデンサ34、35にも、C111等の部品番号が付されており、必要に応じて括弧書きで部品番号を付す。尚、一次側トランジスタ30のうち、トランジスタ30(Q2)、30(Q4)については、夫々、スナバコンデンサ36(C124)、36(C144)が並列接続されている。これらスナバコンデンサ36については、必要に応じて設ければ良い。
さて、本実施形態では、前記主回路28を構成する各構成部品30〜36は、図1、図2等に示すように、接続部材としての多層配線基板37に一体的に組付けられて組立体とされ、更に後述する放熱板51、52やリード端子39、40等が設けられた後、モールド樹脂で樹脂封止され、DC−DCコンバータ用半導体モジュール41として構成される。以下、本実施形態に係るDC−DCコンバータ用半導体モジュール41(以下、単に「半導体モジュール41」という)について、図1から図5を参照して詳述する。
図1は、半導体モジュール41の外観構成を示し、半導体モジュール41の本体41a(パッケージ)は、やや横長な薄型矩形板状をなしている。このとき、前記放熱板51、52の外面や、後述する磁気部品(メイントランス31及びチョークコイル33)のコアの外面が、本体41aの外面(上下両面)においてモールド樹脂から露出している。また、本体41aの一辺部、この場合後辺部に、後方に延びる複数本のリード端子39が設けられている。更に、本体41aの別の(反対側の)辺である前辺部に、後述するメイントランス31の二次巻線のセンタタップに接続された端子であるGND2の端子40が、前方に延びて設けられている。
尚、図3には、図6の部品番号に対応した各リード端子39の端子番号が付されており、各リード端子39を区別する必要がある場合には、リード端子39の後に括弧書きでその端子番号を付すこととする。この場合、図3に示すように、リード端子39には、前記入力フィルタ回路を通して直流電圧が印加されるP、Nのリード端子39(P)、39(N)が、本体41aの表面側及び裏面側に夫々設けられている。また、一次側のGND1のリード端子39(GND1)、二次側のGND3のリード端子39(GND3)が離間して左右に配置されている。各トランジスタ30、32のゲート(G)、ソース(S)用の制御信号用のリード端子39(「Q1_S」、「Q6_1_S」等)が、上アーム側が本体41aの表面側に、下アーム側が本体41aの下面側に夫々設けられている。
図2は、主回路28の各構成部品30〜36を多層配線基板37に組付けた組立体の、半導体用放熱板51等を除いた内部構成を示す。また、図3(a)は、組立体の上面図を示し、図3(b)は、組立体の底面図を示している。前記多層配線基板37は、全体としてやや横長のほぼ矩形板状をなし、図4、図5にも示すように、この場合4層の導体層(3層の絶縁層)及び層間を接続するビアなど有する厚銅多層基板から構成されている。以下、多層配線基板37の各層を、上から順に、第1層42、第2層43、第3層44、第4層45と称する。
図3(a),(b)等に示すように、半導体部品のうち、上アームを構成する一次側トランジスタ30(Q1、Q2)及び二次側トランジスタ32(Q5)は、多層配線基板37の上面側(第1層42)に実装されている。下アームを構成する一次側トランジスタ30(Q3、Q4)及び二次側トランジスタ32(Q6)は、多層配線基板37の下面側(第4層45)に実装されている。このとき、各一次側トランジスタ30及び二次側トランジスタ32は、多層配線基板37の後辺寄り、つまりリード端子39側の位置に設けられている。
磁気部品である前記メイントランス31は、図6に示すように、一次側巻線46、二次側巻線47、コア48を有して構成される。図1〜図3に示すように、このメイントランス31は、前記多層配線基板37の右側部分に配設される。また、磁気部品である前記チョークコイル33は、巻線49及びコア50(図2参照)を備えて構成される。このチョークコイル33は、多層配線基板37の左辺部分に配設される。本実施形態では、メイントランス31の一次側巻線46及び二次側巻線47は、並びに、チョークコイル33の巻線49は、導体パターンによって構成(実現)されるようになっている。このとき、二次側巻線47が上下の表面層この場合第1層42及び第4層45に設けられ、一次側巻線46が複数の内層この場合第2層43及び第3層44に設けられる。
即ち、図5に示すように、メイントランス31の二次側巻線47は、第1層42に形成された二次巻線用導体パターン47aと、第4層45に形成された二次巻線用導体パターン47bとから構成されている。これら二次巻線用導体パターン47a、47bは、共に、太幅で1ターンとなるように設けられている。二次巻線用導体パターン47aの一端側と、二次巻線用導体パターン47bの一端側とは、ビアにより接続されてセンタタップ配線42b、45bとされている。図3(a)に示すように、センタタップ配線42b、45bに、前記GND2の端子40が接続されている。尚、図5に示すように、第2層43及び第3層44には、二次側巻線47と、トランジスタ32(Q5、Q6)とを接続するための第1配線43a及び44aが夫々形成されている。
図5に示すように、メイントランス31の一次側巻線46は、第2層43に形成された一次巻線用導体パターン46aと、第3層44に形成された一次巻線用導体パターン46bとから構成されている。これら一次巻線用導体パターン46a、46bは、共に、細幅で、4ターン程度の渦巻き状に形成されている。これら一次巻線用導体パターン46a、46bの内周側の端部同士がビア46cにより接続されている。また、図2にも示すように、多層配線基板37には、両巻線46、47の中心部に位置して、円形の開口部31a(導体パターン及び絶縁層の双方が抜けた状態)が形成されている。
前記コア48は、図2に示すように、多層配線基板37の上面側に二次側巻線47を覆うように配置される上部分割コア48aと、下面側に配置される下部分割コア48bとからなる。これら分割コア48a、48bは、正面コ字状をなすように側辺部が立下がった(立上がった)矩形薄板状をなしている。また、分割コア48bには、その上面中央部から上方に突出するように、前記開口部31a内に配置される円柱部48cが一体に設けられている。このコア48の材質としては、高周波特性に優れるNi−Zn系フェライトが採用されている。また、Ni−Zn系フェライト製のコア48は、比抵抗が高く、絶縁性に優れるものとなっている。
前記チョークコイル33の巻線49は、図5に示すように、第1層42、第2層43、第3層44、第4層45の左辺部に、夫々、幅広で前後方向に延びるストレート(直線)形状のチョークコイル用導体パターン49a、49b、49c、49dを、隙間を持って上下に重なるように形成すると共に、それら各チョークコイル用導体パターン49a、49b、49c、49dを、前後の両端部においてビアにより一括して接続することにより構成されている。
前記コア50は、図2等に示すように、多層配線基板37の上面側に巻線49を覆うように配置される上部分割コア50aと、下面側に配置される下部分割コア50bとからなる。これら分割コア50a、50bは、正面(断面)U字状をなすように側辺部が立下がった(立上がった)矩形薄板状をなしている。また、下部分割コア50bの立上り壁の上端部には、上下の分割コア50a、50bが組合せられた際に、突合せ部分にギャップを形成するための絶縁部材50cが配置されている。このコア50の材質としても、例えばNi−Zn系フェライトが採用されている。
また、図5に示すように、多層配線基板37の第1〜第4の各層42〜45には、部品実装用のランドや、部品同士間の配線、部品とリード端子との間の配線を構成する導体パターン、層間を上下に接続するビア(便宜上、符号を省略)が設けられている。図3(a)に示すように、多層配線基板37の上面(第1層42)には、上アームを構成する一次側のトランジスタ30(Q1、Q2)が、メイントランス31の後側に実装され、二次側のトランジスタ32(Q5_1、Q5_2)が、メイントランス31とチョークコイル33との間に位置して実装されている。
図3(b)に示すように、多層配線基板37の下面(第4層45)には、上記上アームと対称的に、下アームを構成する一次側のトランジスタ30(Q3、Q4)が、メイントランス31の後側に実装され、二次側のトランジスタ32(Q6_1、Q6_2)がメイントランス31とチョークコイル33との間に位置して実装されている。これと共に、上下アームで対応する半導体部品が、対称的に(上下方向に見て同じ位置に)配置されている。
このとき、図4に例示するように、例えば、トランジスタ30(Q1)と、トランジスタ30(Q3)とを接続する配線は、多層配線基板37の上面(第1層42)を図で右に延び、ビアによって4層を上下に貫通し、多層配線基板37の下面(第4層45)を図で左に延びるといったように、上下にループを描くように設けられる。これにより、例えば電流の流れる方向を矢印Lで例示するように、多層配線基板37の上下面において、上アームを構成するトランジスタ30(Q1、Q2)と、下アームを構成するトランジスタ30(Q3、Q4)との間の配線は、電流の向きが逆向きになるように設けられている。
そして、トランジスタ30の配線と、リード端子39(GND1)に繋がる配線との間には、ノイズ抑制用のコンデンサ35が、次のように設けられている。図3(a)に示すように、トランジスタ30(Q1)とリード端子39(GND1)との間には、並列に3個のコンデンサ35(C111、C112、C113)が接続されている。トランジスタ30(Q2)とリード端子39(GND1)との間には、並列に3個のコンデンサ35(C121、C122、C123)が接続されている。図3(b)に示すように、トランジスタ30(Q3)とリード端子39(GND1)との間には、並列に3個のコンデンサ35(C131、C132、C133)が接続されている。トランジスタ30(Q4)とリード端子39(GND1)との間には、並列に3個のコンデンサ35(C141、C142、C143)が接続されている。
一方、二次側においては、図6に示すように、トランジスタ32(Q5)及びトランジスタ32(Q6)の接続配線とチョークコイル33の入力端子との接続点と、GND2の端子40との間に、ノイズ抑制用のコンデンサ35が設けられている。この場合、図3(a)に示すように、多層配線基板37の上面側(第1層42)においては、トランジスタ32(Q5)とチョークコイル33とをつなぐ第2配線42aと、センタタップとGND2の端子40とを接続するセンタタップ配線42bとの間に、並列に2個のコンデンサ35(C201、C202)が接続されている。
図3(b)に示すように、多層配線基板37の下面側(第4層45)においては、トランジスタ32(Q6)とチョークコイル33とをつなぐ第2配線45aと、センタタップとGND2の端子40とを接続するセンタタップ配線45bとの間に、並列に2個のコンデンサ35(C203、C204)が接続されている。尚、図5に示すように前記第2配線42a及び45aと、上記した第1配線43a、44aとは、上下に重なるように位置されている。
また、前記平滑コンデンサ34に関しては、図3(a)に示すように、多層配線基板37の上面側(第1層42)の、チョークコイル33の出力側のリード端子39(AMD)が接続される導体パターンと、リード端子39(GND3)が接続される導体パターンとの間に、並列に2個の平滑コンデンサ34(C213、C214)が接続されている。また、図3(b)に示すように、多層配線基板37の下面側(第4層45)の、チョークコイル33の出力側のリード端子39(AMD)が接続される導体パターンと、リード端子39(GND3)が接続される導体パターンとの間に、並列に2個の平滑コンデンサ34(C211、C212)が接続されている。
さらに、本実施形態では、図1、図3に示すように、半導体モジュール41の本体41aの外面この場合両面には、前記各トランジスタ30、32からの放熱を行うための半導体用放熱板51、及び、前記メイントランス31及びチョークコイル33からの放熱を行うための巻線用放熱板52が設けられている。このとき、図4に示すように、半導体用放熱板51は、例えば銅板からなる2枚の金属板51a、51a間に、例えばAlN等のセラミック板からなる絶縁板51bを挟むように積層して構成され、トランジスタ30、32の表面に熱的接続状態に配置されている。また、詳しく図示はしないが、巻線用放熱板52も、同様に、金属板と絶縁板とを積層して構成される。
図1、図3(a)に示すように、半導体用放熱板51は、多層配線基板37(組立体)の上面側においては、トランジスタ30(Q1)、30(Q2)の表面に夫々設けられていると共に、2個のトランジスタ32(Q5_1、Q5_2)の双方に跨るように1個が設けられ、合計3個が設けられている。半導体用放熱板51は、多層配線基板37(組立体)の下面側においても、図3(a)に示すように、トランジスタ30(Q3)、30(Q4)の表面に夫々設けられていると共に、2個のトランジスタ32(Q6_1、Q6_2)の双方に跨るように1個が設けられ、合計3個が設けられている。
前記巻線用放熱板52は、多層配線基板37(組立体)の上面側においては、図1、図3(a)に示すように、第2配線42aの上面の一部(トランジスタ32の手前側)を覆うように熱的接続状態に設けられると共に、センタタップ配線42bの一部(メイントランス31のコア48の手前側)を覆うように熱的接続状態に設けられる。多層配線基板37(組立体)の下面側においては、図3(a)に示すように、第2配線45aの一部部分、及び、センタタップ配線45bの一部部分に設けられている。
以上のように構成された組立体は、リード端子39及び端子41が接続され、更に半導体用放熱板51及び巻線用放熱板52を取付けた状態で、樹脂モールドされて矩形薄板状の本体41a(パッケージ)が構成される。このとき、図1に示すように、半導体用放熱板51及び巻線用放熱板52は、本体41の上下両面から露出した形態とされる。また、メイントランス31のコア48の外面、チョークコイル33のコア50の外面も、本体41の上下両面から露出した形態とされる。この場合、コア48、50の外面を覆うように樹脂モールドし、そののち切削などにより露出させるようにしても良い。さらにこの場合、コア48、50を樹脂モールドしたまま、放熱板51、52のみを露出させるようにしても良い。
さて、上記のように構成されたDC−DCコンバータ13を構成する半導体モジュール41は、図8に示すように、インバータ装置12を構成する2個の半導体モジュール25、及び、6個の半導体モジュール26、リアクトル21(図8では図示省略)等と共に、積層型冷却器14に組込まれてパワーコントロールユニット11を構成する。ここで、図8を参照して、前記積層型冷却器14の構成について簡単に述べる。
この積層型冷却器14は、図で左右方向に並んで並列配置される複数個の冷却管54、全体として図で左右方向に延びそれら冷却管54に連結される入口側及び出口側のヘッダ部55及び56等を備える。冷却管54は、アルミニウム等の金属から、図で前後方向に長く、左右方向に薄型(偏平)の中空薄板状に構成されており、複数枚が、相互間に部品が配置される冷却スペース14aを確保した状態で、図で左右方向に対向配置しながら並列に配置される。入口側ヘッダ部55は、図で左端部に流入管55aを有し、複数の冷却管54の後端部側に接続して、各冷却管54に冷却流体を供給する。
出口側ヘッダ部56は、図で左端部に流出管56aを有し、複数の冷却管54の前端部側に接続して、各冷却管54から出た冷却流体が流入する。これにより、外部から流入管55aに冷却流体が供給され、その冷却流体が入口側ヘッダ部55を通して各冷却管54内を流れ、出口側ヘッダ部56に流入した後、流出管56aを通して外部に排出される。詳しく図示はしないが、入口側ヘッダ部55及び出口側ヘッダ部56は、柔軟性を有して(左右方向への若干の伸縮が可能に)構成され、前記各冷却スペース14aに半導体モジュール等の部品が配置された状態で、図示しない板ばねにより、図で右方から全体が左右方向に圧縮される。これにて、各冷却スペース14aに配置された各部品が、冷却管54の側面に密着し、左右両面から冷却されるのである。
本実施形態では、上記した積層型冷却器14に対し、各部品が、次のように配置されている。即ち、積層型冷却器14の右端部の冷却スペース14aには、リアクトル21が配置される。その左側の2箇所の冷却スペース14aには、半導体モジュール25が夫々配置されている。その左側の6箇所の冷却スペース14aには、インバータ回路19を構成する6個の半導体モジュール26が夫々配置されている。左端部の冷却スペース14aには、本実施形態のDC−DCコンバータ用半導体モジュール41が配置されている。尚、半導体モジュール41の放熱板51、52の表面には、放熱グリースなどが塗布されて、冷却管54に密着される。
このとき、半導体モジュール25及び半導体モジュール26においては、制御端子等のリード端子57が、積層型冷却器14の両面の内の一方である上面側に導出されている。但し、一部のパワー端子58については、パッケージの図で下辺部から下方に突出している。前記半導体モジュール41についても、複数本のリード端子39が本体41aの上辺部から上方に導出されている。そして、積層型冷却器14の上面側に、1枚の外部回路基板15が配置されている。この外部回路基板15には、インバータ装置12用のインバータ制御回路27やDC−DCコンバータ13用のコンバータ駆動制御回路29が設けられており、前記各リード端子57及びリード端子39がこの外部回路基板15に接続されている。
尚、詳しく図示はしないが、半導体モジュール41のリード端子39とは反対側に導出されるGND2の端子40は、例えばケースのGNDと直接的に接続されるようになっている。半導体モジュール25及び半導体モジュール26のパワー端子58は、積層型冷却器14の下面側に導出され、例えばインバータ用バスバーに溶接等により接続される。また、ケース内には、更に入力コンデンサ20や出力コンデンサ24なども配設される。前記積層型冷却器14の流入管55a及び流出管56aは、ケースの外壁を貫通して、外部の冷却流体循環装置に接続される。
次に、上記のように構成されたDC−DCコンバータ用半導体モジュール41、及び、パワーコントロールユニット11の作用、効果について述べる。まず、本実施形態のパワーコントロールユニット11にあっては、1つの積層型冷却器14に、インバータ装置12を構成する半導体モジュール26、25、及び、DC−DCコンバータ13を構成する半導体モジュール41を組込んで構成した。
この場合、図10に示した従来のものと異なり、DC−DCコンバータ13の主回路28を1個の半導体モジュール41に集約することができたので、積層型冷却器14に組込まれる冷却すべき部品点数ひいては冷却管54の数を少なくして全体のコンパクト化を図ることができる。また、これに伴い、部品数の削減による構成の簡単化やコストダウン、組付け工数の低減による製造工程の簡略化も図ることができる。積層型冷却器14を採用したことにより、優れた冷却効果が得られることは勿論である。
特に本実施形態では、前記インバータ用半導体モジュール25、25のリード端子57と、DC−DCコンバータ用半導体モジュール41のリード端子39とを、同方向に導出させ、インバータ制御回路27及びコンバータ駆動制御回路29を構成した1枚の外部回路基板15に接続する構成としたので、外部回路基板15との接続構造が簡単になり、基板を配置する回数が1回で済んで接続作業も容易となる。
そして、本実施形態のDC−DCコンバータ用半導体モジュール41にあっては、本体41a内に、複数の半導体部品である一次側トランジスタ30及び二次側トランジスタ32、並びに複数の磁気部品であるメイントランス31及びチョークコイル33、それらを接続する接続部材としての多層配線基板37が組込まれてモジュールとされるので、冷却を必要とする複数の部品を集約的に配置することができる。このとき、一次側トランジスタ30及び二次側トランジスタ32、並びに、メイントランス31及びチョークコイル33の全てをコンパクトに配置することができた。
そのため、本実施形態のDC−DCコンバータ用半導体モジュール41によれば、全体の小型化や、冷却構造の簡単化を図ることができる。本体41aの一辺部に、外部回路基板15との接続用のリード端子39を備えるので、外部との接続が容易となり、別体のインバータ装置12と組合せられる際の、外部回路基板15との全体的な接続構造も簡単にすることが可能となる。
また、前記多層配線基板37の各層42〜45の導体パターンによって、一次側トランジスタ30及び二次側トランジスタ32の配線、及び、メイントランス31及びチョークコイル33の巻線46、47及び49が実現される構成とした。これにより、巻線46,47及び49の薄型化を図ることができ、モジュール全体としての、小型化、薄型化を図ることができる。
本実施形態では、本体41aに、トランジスタ30、32からの放熱を行うための半導体用放熱板51を設けるようにしたので、本体41a内のトランジスタ30、32からの放熱を良好に行うことができ、冷却性能を高めることができる。メイントランス31及びチョークコイル33の巻線46、47及び49からの放熱を行うための巻線放熱板52を設けるようにしたので、巻線46、47及び49(多層配線基板37の各層42〜45)からの放熱を良好に行うことができ、冷却性能を高めることができる。
このとき、トランジスタ30、32を、多層配線基板37を挟んで本体41aの両面に配置すると共に、メイントランス31及びチョークコイル33のコア48及び50についても多層配線基板37を挟んで本体41aの両面に配置したので、本体41の両面側から効果的な冷却を行うことができ、冷却効果をより高めることができる。しかも、それら放熱板51、52を、金属板51aと絶縁板51bとを積層して構成したので、本体41aの絶縁性を確保することができ、組付け時における別途の絶縁対策が不要となり、構成の簡単化を図ることができる。
特に本実施形態においては、磁気部品としてのメイントランス31について、二次側巻線47を、多層配線基板37の表面層つまり第1層42及び第4層45に設け、一次側巻線46を、多層配線基板37の内層である第2層43及び第3層44に設ける構成とした。これにより、ターン数が少なく巻線幅が広い二次側巻線47を多層配線基板37の表層側、巻線幅を細くしてターン数を必要とする一次側巻線46を内層側に配置することにより、メイントランス31巻線46,47の放熱性を高めることができる。
磁気部品としてのチョークコイル33について、巻線49を、多層配線基板37の各層42〜45にストレート形状に形成された導体パターン49a〜49dから構成し、コア50を断面U字状のストレート形状に構成したので、チョークコイル33全体を小さいスペースに配設可能となり、全体の小型化を図ることができる。このとき、チョークコイル33の巻線49(導体パターン49a〜49d)を、多層配線基板37の複数層42〜45に重なるように形成し、それら導体パターン49a〜49dをビアにより電気的に接続して構成したので、巻線49の断面積を確保して、大電流に対応することができる。
また、前記メイントランス31及びチョークコイル33のコア48及び50を、比抵抗が高く、絶縁性を有する磁性材料であるNi−Znフェライトから構成するようにしたので、組付け時における、コアコア48及び50と外部(冷却管54)との間の絶縁対策が不要になり、構成の簡単化や、組付け性の向上を図ることができる。
本実施形態では、一次側トランジスタ30は、多層配線基板37上のリード端子39側の辺部に配置されると共に、一次側トランジスタ30の上下アーム間の配線が多層配線基板37の両面に渡ってU字状に引き回されるようなループ状配線とされているので、表裏両面で電流の流れる方向を逆向きとして一次側トランジスタ30の主配線の寄生インダクタンスを小さくすることができる。これと共に、一次側トランジスタ30の配線と、リード端子39(GND1)に繋がる配線との間に、ノイズ抑制用のコンデンサ35を設けたので、寄生インダクタンスを小さくして、サージ電圧を抑えることができる。
本実施形態では、メイントランス31の二次側巻線47のセンタタップの端子40を、本体41aのリード端子39とは別の辺に設けるようにした。大電流が流れるGND2センタタップの端子40(GND2)を、外部回路基板15でなくボディGNDと接続することができるので、リード端子39とは別の辺にもってくることで、その分だけリード端子側39(一辺側)のスペース(幅寸法)を小さく済ませることができ、結果的に小型化を図ることが可能となる。また、一次側トランジスタ30のグランド端子となるリード端子39(GND1)と、二次側トランジスタ30のグランド端子となるリード端子39(GND2)とを離間して配置するようにしたので、スイッチングによる悪影響を防止して、耐ノイズ性を高めることができる。
更に本実施形態では、前記メイントランス31の二次側巻線47のセンタタップ配線42b、45bを、多層配線基板37の第1層42及び第4層45に設け、二次側巻線47から二次側トランジスタ32までの第1配線43a及び44aを、多層配線基板37の第2層43及び第3層44に設け、二次側トランジスタ32からチョークコイル33までの第2配線42a、45aを、多層配線基板37の第1層42及び第4層45に前記第1配線43a、44aと上下に重なるように設け、該第2配線42a、45aとセンタタップ配線42b、45bとの間を夫々コンデンサ35を介して接続するようにした。これにより、メイントランス31及びチョークコイル33を、4層の多層配線基板37に効率的に配置できると共に、二次側トランジスタ32からチョークコイル33までの第2配線42a、45aの寄生インダクタンスを小さくして、サージ電圧を抑えることができる。
図9は、本発明の第2の実施形態を示すもので、DC−DCコンバータ13のうち、本実施形態に係るDC−DCコンバータ用半導体モジュール61に組込まれる主回路部分の回路構成を示している。この第2の実施形態の半導体モジュール61が、上記第1の実施形態の半導体モジュール41と異なるところは、本体内に、DC−DCコンバータ13の主回路28に加えて、各トランジスタ30、32の駆動用の複数個のパルストランス62を組込むようにした点にある。これによれば、上記第1の実施形態と同様の効果が得られることに加えて、コンバータ駆動制御回路側に設けられていたパルストランス62を、半導体モジュール61に含めることにより、構成をより一層簡単にすることができる。
尚、上記実施形態では、本発明をハイブリッド車用のパワーコントロールユニットに適用するようにしたが、パワーコントロールユニットとして、他にも電気自動車、燃料電池車等のモータを駆動源として備える車両はもとより、インバータ装置とDC−DCコンバータとを組合せて構成される機器全般に適用することができる。また、DC−DCコンバータ用半導体モジュールの構成としても、例えば二次側の半導体部品として、トランジスタ32に変えてダイオードを採用しても良い等、回路構成や各部品の配置、多層配線基板の導体パターンの構造、各部の材質、形状、大きさ等の詳細な構成については、上記した以外にも様々な変形が可能である。その他、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
図面中、11はパワーコントロールユニット、12はインバータ装置、13はDC−DCコンバータ、14は積層型冷却器、14aは冷却スペース、15は外部回路基板、25、26は半導体モジュール、27はインバータ制御回路、28は主回路、29はコンバータ駆動制御回路、30は一次側トランジスタ(半導体部品)、31はメイントランス(磁気部品)、32は二次側トランジスタ(半導体部品)、33はチョークコイル(磁気部品)、35はコンデンサ、37は多層配線基板(接続部材)、39はリード端子、40は端子、41、61はDC−DCコンバータ用半導体モジュール、42は第1層、42a、45aは第2配線、42b、45bはセンタタップ配線、43は第2層、43a,44aは第1配線、44は第3層、46は第4層、46は一次側巻線、47は二次側巻線、48はコア、49は巻線、50はコア、51は半導体用放熱板、52は巻線用放熱板、54は冷却管、62はパルストランスを示す。

Claims (19)

  1. 別体のインバータ装置(12)と組合せて用いられるDC−DCコンバータ(13)を構成するための半導体モジュール(41)であって、
    本体(41a)内に、少なくとも1つ以上の半導体部品(30、32)と、磁気部品(31、33)と、前記半導体部品(30、32)と磁気部品(31、33)とを接続する接続部材(37)とを組込んで構成されると共に、
    前記本体(41a)の一辺部に、外部回路基板(15)との接続用のリード端子(39)を備えることを特徴とするDC−DCコンバータ用半導体モジュール。
  2. 前記接続部材は、多層配線基板から構成され、該多層配線基板の導体パターンによって、前記半導体部品の配線、及び、前記磁気部品の巻線が実現されることを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ用半導体モジュール。
  3. 前記本体に、前記半導体部品からの放熱を行うための放熱板が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のDC−DCコンバータ用半導体モジュール。
  4. 前記本体に、前記磁気部品からの放熱を行うための放熱板が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のDC−DCコンバータ用半導体モジュール。
  5. 前記放熱板は、絶縁板と金属板とを積層して構成されていることを特徴とする請求項3又は4記載のDC−DCコンバータ用半導体モジュール。
  6. 前記半導体部品は、前記DC−DCコンバータの一次側半導体及び二次側半導体であって、前記磁気部品は、メイントランスであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のDC−DCコンバータ用半導体モジュール。
  7. 前記磁気部品は、メイントランス及びチョークコイルを含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のDC−DCコンバータ用半導体モジュール。
  8. 前記半導体部品は、上下アームの一次側半導体及び二次側半導体を含み、且つ、前記磁気部品は、メイントランス及び/又はチョークコイルを含み、
    前記一次側半導体及び二次側半導体並びに、前記メイントランス及び/又はチョークコイルのコアは、多層配線基板を挟んで前記本体の両面に配置され、該本体の両面側から冷却が可能とされることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のDC−DCコンバータ用半導体モジュール。
  9. 前記一次側半導体は、前記多層配線基板上の前記リード端子側に配置されると共に、該一次側半導体の上下アーム間の配線が、前記多層配線基板の上下面において電流の向きが逆向きになるように設けられ、
    該一次側半導体の配線とグランド端子との間に、ノイズ抑制用のコンデンサが設けられていること特徴とする請求項8記載のDC−DCコンバータ用半導体モジュール。
  10. 前記磁気部品はメイントランスを含み、前記メイントランスの二次側巻線が、前記多層配線基板の表面層に設けられ、一次側巻線が、前記多層配線基板の複数の内層に設けられることを特徴とする請求項7又は8記載のDC−DCコンバータ用半導体モジュール。
  11. 前記磁気部品はメイントランスを含み、前記メイントランスの二次側巻線のセンタタップの端子は、前記本体の前記リード端子とは別の辺に設けられていることを特徴とする請求項8から10のいずれか一項に記載のDC−DCコンバータ用半導体モジュール。
  12. 前記メイントランス及び/又はチョークコイルのコアは、比抵抗が高く、絶縁性を有する磁性材料から構成されていることを特徴とする請求項8から11のいずれか一項に記載のDC−DCコンバータ用半導体モジュール。
  13. 前記一次側半導体のグランド端子と、前記二次側半導体のグランド端子とは離間して配置されていることを特徴とする請求項8から12のいずれか一項に記載のDC−DCコンバータ用半導体モジュール。
  14. 前記磁気部品はチョークコイルを含み、前記チョークコイルの巻線は、前記多層配線基板にストレート形状に形成されていると共に、コアは断面U字型に形成されていることを特徴とする請求項8から13のいずれか一項に記載のDC−DCコンバータ用半導体モジュール。
  15. 前記チョークコイルの巻線は、前記多層配線基板の複数層に重なるように形成され、それら各層の巻線がビアにより電気的に接続されていることを特徴とする請求項14記載のDC−DCコンバータ用半導体モジュール。
  16. 前記多層配線基板は4層に構成され、前記磁気部品はメイントランス及びチョークコイルを含み、
    前記メイントランスの二次側巻線のセンタタップ配線は、前記多層配線基板の第1層及び第4層に設けられ、
    前記二次側巻線から前記二次側半導体までの第1配線が、前記多層配線基板の第2層及び第3層に設けられ、
    前記二次側半導体から前記チョークコイルまでの第2配線が、前記多層配線基板の第1層及び第4層に前記第1配線と上下に重なるように設けられ、
    該第2配線と前記センタタップ配線との間がコンデンサを介して接続されていることを特徴とする請求項8から15のいずれか一項に記載のDC−DCコンバータ用半導体モジュール。
  17. 前記本体内には、前記半導体部品の駆動用のパルストランスが組込まれていることを特徴とする請求項1から16のいずれか一項に記載のDC−DCコンバータ用半導体モジュール。
  18. ケース内に、少なくともモータ駆動用のインバータ装置(12)とDC−DCコンバータ(13)とを組込んで構成されるパワーコントロールユニット(11)であって、
    前記DC−DCコンバータ(13)は、請求項1から17のいずれか一項に記載のDC−DCコンバータ用半導体モジュール(41)を有し、
    前記ケース内に、偏平形状の複数枚の冷却管(54)を、対向配置しながら並列に配置すると共に、それら複数の冷却管(54)に対し冷却流体を流すように構成され、前記冷却管(54)同士間に形成される冷却スペース(14a)に配置される部品を両面から冷却するようにした積層型冷却器(14)を備えると共に、
    前記積層型冷却器(14)の各冷却スペース(14a)に、前記インバータ装置(12)を構成するインバータ用半導体モジュール(25、26)、及び、前記DC−DCコンバータ用半導体モジュー(41)が配置されることを特徴とするパワーコントロールユニット。
  19. 前記インバータ用半導体モジュールのリード端子と、前記DC−DCコンバータ用半導体モジュールのリード端子とは、同方向に導出されており、
    それらリード端子が、前記インバータ装置の制御回路及び前記DC−DCコンバータの制御回路を構成した1枚の外部回路基板に接続されることを特徴とする請求項18記載のパワーコントロールユニット。
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