JP2018007294A - 電力変換装置及びその制御方法 - Google Patents

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Yusuke Baba
雄介 馬場
勲 神宮
Isao Jingu
勲 神宮
一秋 木村
Kazuaki Kimura
一秋 木村
輝雄 吉野
Teruo Yoshino
輝雄 吉野
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Abstract

【課題】電磁波ノイズのピーク値を低減させた電力変換装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、インバータ回路と制御盤とを備えた電力変換装置が提供される。インバータ回路は、電源及び交流負荷に接続され、電源から入力された入力電力を、入力電力と異なる交流の出力電力に変換し、出力電力を交流負荷に供給する。インバータ回路は、直列に接続された複数台の変換器を含む。各変換器は、第1及び第2のスイッチング素子を含む。制御盤は、正弦波状の電圧基準と三角波状のキャリア信号とを基に、第1及び第2のスイッチング素子のスイッチングを制御するための制御信号を各変換器毎に生成し、制御信号を各変換器のそれぞれに入力することにより、インバータ回路による電力の変換を制御するとともに、時間の経過に応じてキャリア信号の周波数を変化させる。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電力変換装置及びその制御方法に関する。
複数台の変換器を直列に接続した多段構成の電力変換装置がある。各変換器は、複数のスイッチング素子と、各スイッチング素子に並列に接続された電荷蓄積素子と、を含む。また、多段構成の電力変換装置は、各スイッチング素子に接続された制御盤を含む。制御盤は、各スイッチング素子に制御信号を入力し、各スイッチング素子のスイッチングを制御することにより、交流又は直流の入力電力を、入力電力と異なる交流電力に変換する。
多段構成の電力変換装置では、直列に接続された変換器の数に応じて、出力電圧のレベルを変化させ、出力電力の高調波成分を抑制することができる。いわゆるマルチレベルの電力変換を実現できる。出力電圧のレベルは、各変換器の電荷蓄積素子の電圧に基づく。このため、多段構成の電力変換装置では、電荷蓄積素子の電圧が、実質的に一定になるように、各スイッチング素子のスイッチングを制御している。
制御盤は、正弦波状の電圧基準と、三角波状のキャリア信号と、を比較し、その比較結果を基に、制御信号を生成する。電圧基準は、変換器毎に設けられる。一方、キャリア信号は、各変換器に共通に用いられる。
こうした電力変換装置では、各スイッチング素子のスイッチングにともなって発生する電磁波ノイズのピーク値を低減することが望まれている。
特開2006−333572号公報 特開2009−278753号公報 特開2010−130850号公報
本発明の実施形態は、電磁波ノイズのピーク値を低減させた電力変換装置及びその制御方法を提供する。
本発明の実施形態によれば、インバータ回路と、制御盤と、を備えた電力変換装置が提供される。前記インバータ回路は、電源及び交流負荷に接続され、前記電源から入力された入力電力を、前記入力電力と異なる交流の出力電力に変換し、前記出力電力を前記交流負荷に供給する。前記インバータ回路は、複数台の変換器が直列に接続された変換器ユニットを含む。前記複数台の変換器のそれぞれは、一対の主端子と制御端子とを含む第1スイッチング素子と、一対の主端子と制御端子とを含み、前記第1スイッチング素子に対して直列に接続された第2スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子に対して並列に接続された電荷蓄積素子と、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との間に接続された第1接続端子と、前記第1スイッチング素子の前記第2スイッチング素子に接続された主端子と反対側の主端子に接続された第2接続端子と、を含む。前記制御盤は、正弦波状の電圧基準と三角波状のキャリア信号とを基に、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のスイッチングを制御するための制御信号を前記複数台の変換器毎に生成し、前記制御信号を前記複数台の変換器のそれぞれに入力することにより、前記インバータ回路による電力の変換を制御するとともに、時間の経過に応じて前記キャリア信号の周波数を変化させる。
電磁波ノイズのピーク値を低減させた電力変換装置及びその制御方法が提供される。
電力変換装置を模式的に表すブロック図である。 変換器を模式的に表すブロック図である。 制御盤の動作の一例を模式的に表すグラフ図である。 制御盤の一部を模式的に表す機能ブロック図である。 図5(a)〜図5(c)は、制御盤の動作の一例を模式的に表すグラフ図である。 制御盤の動作の一例を模式的に表すフローチャートである。 図7(a)及び図7(b)は、電力変換装置の電磁波ノイズの特性の一例を模式的に表すグラフ図である。 別の変換器を模式的に表すブロック図である。 制御盤の変形例を模式的に表す機能ブロック図である。 制御盤の別の動作の一例を模式的に表すグラフ図である。 電力変換装置を模式的に表すブロック図である。 変換器を模式的に表すブロック図である。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、電力変換装置を模式的に表すブロック図である。
図1に表したように、電力変換装置10は、インバータ回路12と、制御盤14と、を備える。
インバータ回路12は、電源2及び交流負荷4に接続される。インバータ回路12は、電源2から入力された入力電力を、入力電力と異なる交流の出力電力に変換し、出力電力を交流負荷4に供給する。この例において、電源2は、直流電源である。電源2から供給される入力電力は、直流電力である。電源2は、例えば、商用電源などから供給される交流電力を直流電力に変換する整流器である。電源2は、直流電力を供給可能な任意の電源でよい。インバータ回路12は、例えば、直流の入力電力を三相交流の出力電力に変換する。インバータ回路12は、例えば、入力電力を交流負荷4に対応した実効値の出力電力に変換する。出力電力は、例えば、単相交流や二相交流でもよい。
交流負荷4は、例えば、三相交流モータなどの電子機器である。この場合、インバータ回路12は、出力電力を交流負荷4に供給することにより、交流負荷4を駆動する。交流負荷4は、例えば、電力を需要家の受電設備に供給する送電線などの電力系統でもよい。この場合、インバータ回路12は、出力電力を電力系統に供給する、いわゆる逆潮流を行う。
なお、本願明細書において、「接続」には、直接接触して接続される場合の他に、他の導電性部材などを介して電気的に接続される場合も含むものとする。また、トランスなどを介して磁気的に結合している場合も、「接続」に含むものとする。
制御盤14は、信号線16を介して、インバータ回路12に接続されている。制御盤14は、インバータ回路12による電力の変換を制御する。制御盤14は、例えば、CPUやMPUなどのプロセッサを含む。制御盤14は、例えば、図示を省略したメモリから所定のプログラムを読み出し、そのプログラムを逐次処理することによって、インバータ回路12の動作を制御する。プログラムを記憶したメモリは、制御盤14内に設けてもよいし、制御盤14と別に設け、制御盤14に接続してもよい。
インバータ回路12は、一対の入力端子20a、20bと、第1〜第6の6つのアーム部21a〜21fと、を含む。一対の入力端子20a、20bは、電源2に接続される。入力端子20aは、直流電源である電源2の正極に接続され、入力端子20bは、電源2の負極に接続される。
第1アーム部21aは、入力端子20aに接続される。第2アーム部21bは、第1アーム部21aと入力端子20bとの間に接続される。すなわち、第1アーム部21a及び第2アーム部21bは、電源2に対して直列に接続される。
第3アーム部21cは、入力端子20aに接続される。第4アーム部21dは、第3アーム部21cと入力端子20bとの間に接続される。すなわち、第3アーム部21c及び第4アーム部21dは、第1アーム部21a及び第2アーム部21bに対して並列に接続される。
第5アーム部21eは、入力端子20aに接続される。第6アーム部21fは、第5アーム部21eと入力端子20bとの間に接続される。すなわち、第5アーム部21e及び第6アーム部21fは、第1アーム部21a及び第2アーム部21bに対して並列に接続されるとともに、第3アーム部21c及び第4アーム部21dに対して並列に接続される。
インバータ回路12では、第1アーム部21a及び第2アーム部21bによって第1レグLG1が構成され、第3アーム部21c及び第4アーム部21dによって第2レグLG2が構成され、第5アーム部21e及び第6アーム部21fによって第3レグLG3が構成される。すなわち、この例において、インバータ回路12は、3レグ、6アームの三相インバータである。第1アーム部21a、第3アーム部21c及び第5アーム部21eは、上側アームである。第2アーム部21b、第4アーム部21d及び第6アーム部21fは、下側アームである。インバータ回路12は、例えば、2レグ、4アームの単相インバータでもよい。すなわち、インバータ回路12は、第1アーム部21a〜第4アーム部21dを少なくとも含んでいればよい。
各アーム部21a〜21fのそれぞれは、変換器ユニットCUを含む。変換器ユニットCUは、直列に接続された複数台の変換器22を含む。この例において、電力変換装置10は、いわゆるMMC(Modular Multilevel Converter)型の電力変換装置である。
図1では、便宜的に、各アーム部21a〜21fのそれぞれにおいて、直列に接続された3台の変換器22を図示している。各アーム部21a〜21fにおいて、直列に接続される変換器22の台数は、実際には、100台〜120台程度である。但し、各アーム部21a〜21fに設けられる変換器22の台数は、上記に限ることなく、任意の台数でよい。
各アーム部21a〜21fに設けられる変換器22の台数は、実質的に同じである。例えば、多数の各変換器22が接続される場合には、インバータ回路12の動作に影響のない範囲において、各アーム部21a〜21fに設けられる変換器22の台数が異なってもよい。例えば、1つのアーム部に100台の変換器22を直列に接続する場合、別のアーム部に設ける変換器22の台数は、1〜2台異なってもよい。
インバータ回路12では、第1アーム部21aと第2アーム部21bとの接続点、第3アーム部21cと第4アーム部21dとの接続点、及び、第5アーム部21eと第6アーム部21fとの接続点のそれぞれが、交流出力点となる。従って、インバータ回路12では、交流負荷4が、各アーム部21a〜21fの各接続点に接続される。
図2は、変換器を模式的に表すブロック図である。
図2に表したように、変換器22は、第1接続端子22aと、第2接続端子22bと、第1スイッチング素子31と、第2スイッチング素子32と、電荷蓄積素子35と、を含む。
各スイッチング素子31、32のそれぞれは、一対の主端子と、制御端子と、を含む。制御端子は、一対の主端子間に流れる電流を制御する。各スイッチング素子31、32には、例えば、IGBTなどの自己消弧素子が用いられる。一対の主端子は、例えば、エミッタ及びコレクタであり、制御端子は、例えば、ゲートである。また、各スイッチング素子31、32には、ノーマリオフ型の素子が用いられる。
第2スイッチング素子32の一対の主端子は、第1スイッチング素子31の一対の主端子に対して直列に接続される。電荷蓄積素子35は、第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32に対して並列に接続される。第1接続端子22aは、第1スイッチング素子31と第2スイッチング素子32との間に接続される。第2接続端子22bは、第1スイッチング素子31の第2スイッチング素子32に接続された主端子と反対側の主端子に接続される。
また、第1スイッチング素子31には、一対の主端子に対して逆並列にダイオード31dが接続されている。ダイオード31dの順方向は、第1スイッチング素子31の一対の主端子間に流れる電流の向きに対して逆向きである。同様に、第2スイッチング素子32には、一対の主端子に対して逆並列にダイオード32dが接続されている。
変換器22に対する電力の供給は、各接続端子22a、22bを介して行われる。この例において、変換器22は、いわゆる双方向チョッパである。第1スイッチング素子31は、いわゆるローサイドスイッチであり、第2スイッチング素子32は、いわゆるハイサイドスイッチである。
各スイッチング素子31、32の制御端子は、信号線16を介して制御盤14に接続されている。制御盤14は、各スイッチング素子31、32の制御端子に制御信号を入力し、各スイッチング素子31、32のスイッチングを制御する。制御盤14は、各変換器22毎に制御信号を生成する。これにより、制御盤14は、インバータ回路12による電力の変換を制御する。
この例では、各スイッチング素子31、32のそれぞれの制御端子と制御盤14とを信号線16を介して直接接続している。このため、変換器22と制御盤14との間には、2本の信号線16が設けられる。これに限ることなく、例えば、各スイッチング素子31、32のスイッチングを制御する駆動回路を変換器22に設け、駆動回路と制御盤14とを信号線16を介して接続してもよい。制御盤14から信号線16を介して制御信号を各変換器22の駆動回路に入力し、入力された制御信号に基づいて、駆動回路が各スイッチング素子31、32のオン・オフを切り替える。この場合には、変換器22と制御盤14との間の信号線16の本数を1本にすることができる。
図3は、制御盤の動作の一例を模式的に表すグラフ図である。
図3に表したように、制御盤14は、電圧基準VRとキャリア信号CWとを基に、各スイッチング素子31、32のスイッチングを制御する。制御盤14は、変換器22毎に電圧基準VRを設定する。1つのアーム部にN台の変換器22が直列に接続されている場合、制御盤14は、変換器22毎のN個の電圧基準VRを設定する。一方、キャリア信号CWは、各変換器22のそれぞれに共通に用いられる。
電圧基準VRは、例えば、正弦波状である。制御盤14は、変換器22毎に電圧基準VRの振幅及び位相を調整する。電圧基準VRの周波数は、交流負荷4に印加する交流電圧の周波数に応じて設定される。すなわち、実際の使用状況に応じた周波数に設定される。電圧基準VRの周波数は、例えば、50Hzまたは60Hzである。キャリア信号CWは、例えば、三角波状である。キャリア信号CWは、鋸波などでもよい。キャリア信号CWの周波数は、電圧基準VRの周波数よりも高い。
制御盤14は、各変換器22の電圧基準VRの位相をずらす。制御盤14は、例えば、1つのアーム部において、360/N(度)ずつ位相をずらした電圧基準VRを変換器22毎に設定する。
制御盤14は、電圧基準VRとキャリア信号CWとを比較する。制御盤14は、電圧基準VRがキャリア信号CW未満の時に、第1スイッチング素子31をオンにし、第2スイッチング素子32をオフにする。この場合、各接続端子22a、22b間が、第1スイッチング素子31で短絡され、各接続端子22a、22b間の電圧は、実質的に0Vになる。そして、制御盤14は、電圧基準VRがキャリア信号CW以上の時に、第1スイッチング素子31をオフにし、第2スイッチング素子32をオンにする。この場合、各接続端子22a、22b間には、電荷蓄積素子35の電圧Vcが現れる。
このように、変換器22は、各スイッチング素子31、32のスイッチングによって、+Vc、0の2レベルの電力を出力する。変換器22は、例えば、パワーセルと呼ばれる場合もある。
インバータ回路12では、直列に接続された各変換器22の出力電圧の合計が、各アーム部21a〜21dの電圧となる。これにより、インバータ回路12では、各変換器22の直列接続の数に応じたマルチレベルの電力変換が可能となる。
図4は、制御盤の一部を模式的に表す機能ブロック図である。
図4に表したように、制御盤14は、電圧基準演算部40と、キャリア周波数決定部41と、キャリア信号生成部42と、コンパレータ43と、NOTゲート44と、を有する。コンパレータ43及びNOTゲート44は、各変換器22のそれぞれに対応して、制御盤14に複数設けられる。
電圧基準演算部40は、各変換器22の電圧基準VRを生成する。電圧基準演算部40は、例えば、電圧指令値を基に、電圧基準VRを生成する。電圧指令値は、例えば、直列に接続された各変換器22の数と、必要なアーム電圧と、に応じて設定される。電圧指令値は、例えば、1つのアーム部に100個の変換器22が直列接続され、当該アーム部のアーム電圧が100kVである場合、1kVに設定される。電圧指令値は、予め決められた定数でもよいし、外部から入力される変数でもよい。電圧基準演算部40は、生成した電圧基準VRを対応する各コンパレータ43の非反転入力端子に入力する。
キャリア周波数決定部41は、乱数生成器45と、加算器46と、を有する。乱数生成器45は、乱数を生成する。乱数生成器45は、所定の時間が経過する毎に、出力の値をランダムに変化させる。乱数生成器45は、生成した乱数を加算器46に入力する。
加算器46には、乱数生成器45からの乱数が入力されるとともに、キャリア信号CWの周波数(以下、キャリア周波数と称す)の指令値が入力される。キャリア周波数の指令値は、例えば、150Hz(100Hz以上200Hz以下)である。加算器46は、キャリア周波数の指令値と乱数生成器45の乱数とを加算する。キャリア周波数の指令値は、予め決められた定数でもよいし、外部から入力される変数でもよい。
図5(a)〜図5(c)は、制御盤の動作の一例を模式的に表すグラフ図である。
図5(a)〜図5(c)の横軸は、時間(秒)である。
図5(a)の縦軸は、乱数生成器45で生成される乱数値である。
図5(b)の縦軸は、キャリア周波数(Hz)である。
図5(c)の縦軸は、キャリア信号である。
図5(a)及び図5(b)に表したように、キャリア周波数決定部41は、指令値と乱数との加算結果をキャリア周波数として決定する。すなわち、キャリア周波数決定部41は、乱数生成器45で生成された乱数値を基に、時間の経過に応じてキャリア周波数をランダムに変化させる。キャリア周波数決定部41は、例えば、指令値に対して±数10Hzの範囲で、キャリア周波数を数段階に変化させる。
乱数生成器45は、時間の経過に応じて乱数の値を変化させる。乱数生成器45は、例えば、±10の範囲において、1を単位とした乱数を生成する。これにより、キャリア信号の指令値を中心に、±10の範囲で1Hz刻みにキャリア周波数を変化させることができる。すなわち、キャリア周波数を21段階に変化させることができる。キャリア周波数決定部41は、決定したキャリア周波数をキャリア信号生成部42に入力する。
図5(c)に表したように、キャリア信号生成部42は、キャリア周波数決定部41が決定したキャリア周波数のキャリア信号CWを生成する。キャリア信号生成部42は、生成したキャリア信号CWを各コンパレータ43の反転入力端子に入力する。
各コンパレータ43の出力端子は、対応する各変換器22の第2スイッチング素子32の制御端子と接続されている。また、各コンパレータ43の出力端子は、NOTゲート44を介して、対応する各変換器22の第1スイッチング素子31の制御端子と接続されている。これにより、前述のように、電圧基準VRがキャリア信号CW以上の時に、第1スイッチング素子31がオフになり、第2スイッチング素子32がオンになる。
図6は、制御盤の動作の一例を模式的に表すフローチャートである。
以下では、図6のフローチャートを参照しながら、制御盤14の動作について説明する。
制御盤14は、動作を開始すると、キャリア周波数決定部41の乱数生成器45に乱数を生成させる(ステップS01)。
キャリア周波数決定部41は、キャリア周波数の指令値と乱数生成器45の乱数との加算結果をキャリア周波数として決定し、そのキャリア周波数をキャリア信号生成部42に入力する(ステップS02)。
キャリア信号生成部42は、入力されたキャリア周波数のキャリア信号CWを生成し、キャリア信号CWを各コンパレータ43に入力する(ステップS03)。
各コンパレータ43は、電圧基準VRとキャリア信号CWとを比較し、比較結果を制御信号として各変換器22の各スイッチング素子31、32のそれぞれの制御端子に入力する。これにより、制御盤14は、各変換器22の各スイッチング素子31、32のスイッチングを制御する(ステップS04)。
乱数生成器45は、所定の乱数を生成した時点から所定の時間が経過するまで、同じ乱数値を維持する。従って、制御盤14は、所定の時間が経過するまで、同じキャリア周波数のキャリア信号CWで各スイッチング素子31、32のスイッチングを制御する。そして、乱数生成器45は、所定の乱数を生成した時点から所定の時間が経過すると、再び乱数を生成する(ステップS05)。これにより、異なる乱数値が生成された場合には、生成された乱数に応じてキャリア周波数が変化する。このように、本実施形態に係る電力変換装置10では、キャリア周波数を定期的に変化させる。
図7(a)及び図7(b)は、電力変換装置の電磁波ノイズの特性の一例を模式的に表すグラフ図である。
図7(a)及び図7(b)の横軸は、電磁波ノイズの周波数(Hz)である。
図7(a)及び図7(b)の縦軸は、電磁波ノイズの電界強度(V/m)である。
図7(a)は、キャリア周波数を固定した参考例の電力変換装置の電磁波ノイズの特性の一例を表す。
図7(b)は、本実施形態に係る電力変換装置10の電磁波ノイズの特性の一例を表す。
図7(a)に表したように、参考例の電力変換装置では、キャリア周波数と同じ周波数付近において、電磁波ノイズの固有成分のピークが現れる。
これに対して、本実施形態に係る電力変換装置10では、キャリア周波数を定期的に変化させることにより、図7(b)に表したように、電磁波ノイズの電界強度の周波数成分を分散させる。これにより、電力変換装置10では、EMI(Electro-Magnetic Interference)の全エネルギー量はキャリア周波数一定の場合と実質的に同じであるが、電磁波ノイズの固有成分のピーク値を低減させることができる。
また、電力変換装置10の制御盤14は、図5(c)に表したように、キャリア信号CWの最大値の部分及び最小値の部分に限ることなく、増減途中においてもキャリア周波数を変化させる。これにより、例えば、キャリア周波数の指令値を中心として、電界強度の周波数成分を上下に適切に分散させることができる。例えば、ピーク値をより適切に低減させることができる。
図8は、別の変換器を模式的に表すブロック図である。
図8に表したように、変換器62は、第3スイッチング素子33と、第4スイッチング素子34と、をさらに含む。第3スイッチング素子33、第4スイッチング素子34には、第1スイッチング素子31、第2スイッチング素子32と実質的に同じ素子が用いられる。
第4スイッチング素子34の一対の主端子は、第3スイッチング素子33の一対の主端子に対して直列に接続される。また、第3スイッチング素子33及び第4スイッチング素子34は、第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32に対して並列に接続される。電荷蓄積素子35は、第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32に対して並列に接続されるとともに、第3スイッチング素子33及び第4スイッチング素子34に対して並列に接続される。
第3スイッチング素子33には、一対の主端子に対して逆並列にダイオード33dが接続されている。第4スイッチング素子34には、一対の主端子に対して逆並列にダイオード34dが接続されている。
変換器62の第1接続端子62aは、第1スイッチング素子31と第2スイッチング素子32との間に接続されている。第2接続端子62bは、第3スイッチング素子33と第4スイッチング素子34との間に接続されている。この例において、第2接続端子62bは、第3スイッチング素子33を介して第1スイッチング素子31の第2スイッチング素子32に接続された主端子と反対側の主端子に接続される。すなわち、この例において、変換器62は、フルブリッジ回路である。
変換器62では、第1スイッチング素子31と第4スイッチング素子34とをオン状態にし、第2スイッチング素子32と第3スイッチング素子33とをオフ状態にすることにより、各接続端子62a、62b間に+Vcの電圧が現れる。
また、第2スイッチング素子32と第3スイッチング素子33とをオン状態にし、第1スイッチング素子31と第4スイッチング素子34とをオフ状態にすることにより、各接続端子62a、62b間に−Vcの電圧が現れる。
さらに、ローサイド側の第1スイッチング素子31及び第3スイッチング素子33をオン状態にし、ハイサイド側の第2スイッチング素子32及び第4スイッチング素子34をオフ状態にする。もしくは、ハイサイド側の第2スイッチング素子32及び第4スイッチング素子34をオン状態にし、ローサイド側の第1スイッチング素子31及び第3スイッチング素子33をオフ状態にする。これにより、各接続端子62a、62b間が導通され、各接続端子62a、62b間に実質的に0Vが現れる。
このように、変換器62では、各接続端子62a、62b間に、+Vc、0、−Vcの3レベルの電圧を出力することができる。制御盤14は、信号線16を介して各スイッチング素子31〜34のそれぞれの制御端子と接続され、各スイッチング素子31〜34のスイッチングを制御する。これにより、制御盤14は、インバータ回路12による電力の変換を制御する。
双方向チョッパの変換器22では、図3に表したように、キャリア信号CW及び電圧基準VRが、0〜1の範囲で変化する三角波及び正弦波である。一方、フルブリッジ回路の変換器62では、−1〜1の範囲で変化する三角波及び正弦波が、それぞれキャリア信号CW及び電圧基準VRとして用いられる。このように、MMC型の電力変換装置10に用いられる変換器は、フルブリッジ回路でもよい。
図9は、制御盤の変形例を模式的に表す機能ブロック図である。
図9に表したように、この例の制御盤74は、キャリア信号位相設定部48をさらに有している。なお、上記実施形態と機能・構成上実質的に同じものについては、同符号を付し、詳細な説明を省略する。
キャリア信号位相設定部48は、各変換器22のそれぞれに対応して、制御盤74に複数設けられる。各キャリア信号位相設定部48は、キャリア信号生成部42及び各コンパレータ43の反転入力端子に接続されている。換言すれば、各キャリア信号位相設定部48は、キャリア信号生成部42と各コンパレータ43の反転入力端子との間に設けられている。
制御盤74では、キャリア信号生成部42が、各キャリア信号位相設定部48にキャリア信号CWを入力する。各キャリア信号位相設定部48は、入力されたキャリア信号CWの位相を変化させる。これにより、各キャリア信号位相設定部48は、1つのキャリア信号CWから、それぞれ位相の異なる複数のキャリア信号CWを生成する。各キャリア信号位相設定部48は、入力されたキャリア信号CWの位相を進めてもよいし、遅らせてもよい。
図10は、制御盤の別の動作の一例を模式的に表すグラフ図である。
図10の横軸は、時間(秒)であり、縦軸は、キャリア信号である。
図10に表したように、各キャリア信号位相設定部48は、例えば、直列に接続された各変換器22の1つ目の変換器22からN個目の変換器22に向かって所定量ずつ各キャリア信号CWの位相を変化させる。各キャリア信号CWの位相の変化量は、一定でもよいし、異なってもよい。また、各キャリア信号CWの位相は、各変換器22の1つ目からN個目に向かって順に変化させる必要ななく、ランダムに変化させてもよい。
各キャリア信号位相設定部48は、生成した各キャリア信号CWを各コンパレータ43の反転入力端子に入力する。以下、上記実施形態と同様に、各コンパレータ43において、各電圧基準VRと各キャリア信号CWとが比較され、比較結果が、制御信号として各変換器22の各スイッチング素子31、32のそれぞれの制御端子に入力される。
このように、制御盤74は、時間の経過に応じてキャリア周波数を変化させるとともに、各変換器22毎に位相の異なる複数のキャリア信号CWを生成し、各キャリア信号CWに基づいて各スイッチング素子31、32のスイッチングを制御する。
制御盤74による電力変換装置の制御方法では、図6のキャリア信号CWを生成するステップS03とスイッチングを制御するステップS04との間に、各変換器22毎に位相の異なる複数のキャリア信号CWを生成するステップが追加される。
このように、各キャリア信号CWの位相を変化させ、同じキャリア周波数で各変換器22が動作するタイミングをずらす。これにより、電磁波ノイズの電界強度の周波数成分をより適切に分散させることができる。電磁波ノイズの固有成分のピーク値をより低減させることができる。
また、多段構成の電力変換装置では、複数の変換器22の出力状態が0Vから電圧Vcまたは電圧Vcから0Vに同時に変化すると、同時に変化した変換器22の台数分だけ、マルチレベルの段数が減ってしまう。例えば、出力電力の高調波成分の増大を招いてしまう。
制御盤74は、各キャリア信号CWの位相を変化させる。これにより、電磁波ノイズの固有成分のピーク値を抑制しつつ、各変換器22の出力状態が同時に変化してしまうことを抑制することができる。マルチレベルの出力電力を適切に生成することができる。
(第2の実施形態)
図11は、電力変換装置を模式的に表すブロック図である。
図11に表したように、電力変換装置110は、インバータ回路112と、制御盤114と、トランス118と、を備える。
インバータ回路112は、電源102及び交流負荷104に接続される。インバータ回路112は、電源102から入力された入力電力を、入力電力と異なる交流の出力電力に変換し、出力電力を交流負荷104に供給する。この例において、入力電力は、三相交流電力である。インバータ回路112は、例えば、三相交流の入力電力を実効値の異なる三相交流の出力電力に変換する。インバータ回路112は、例えば、入力電力を交流負荷104に対応した実効値の出力電力に変換する。交流負荷104は、電子機器や電力系統などである。
インバータ回路112は、トランス118を介して電源102に接続される。トランス118は、電源102に接続された一次巻線118aと、一次巻線118aと磁気結合した複数の二次巻線118bと、を含む。インバータ回路112は、各二次巻線118bのそれぞれに接続されている。この例において、トランス118は、三相トランスである。
インバータ回路112は、複数台の変換器122が直列に接続された変換器ユニットCUを含む。変換器ユニットCUは、出力電力の相に対応して設けられる。従って、この例では、三相交流の各相に対応した3つの変換器ユニットCUが、インバータ回路112に設けられる。例えば、出力電力が単相交流である場合には、変換器ユニットCUの数は、1つでよい。
この例では、各変換器ユニットCUの一端が、それぞれ互いに接続され、各変換器ユニットCUの他端が、交流負荷104に接続されている。すなわち、この例では、各変換器ユニットCUが、Y結線されている。各変換器ユニットCUの接続は、例えば、デルタ結線でもよい。すなわち、各変換器ユニットCUの両端に交流負荷104を接続してもよい。例えば、2組の変換器ユニットCUをV結線してもよい。インバータ回路112では、変換器ユニットCUの少なくとも一方の端部が、交流出力点となる。インバータ回路112では、変換器ユニットCUから交流負荷104に出力電力を供給する。
この例では、各変換器ユニットCUのそれぞれが、直列に接続された3台の変換器122を含んでいる。各変換器ユニットCUに設けられる変換器122の台数は、3台以上でもよい。例えば、高圧用のインバータ回路112では、各変換器ユニットCUのそれぞれにおいて、100台〜120台程度の変換器122が、直列に接続される。各変換器ユニットCUに設けられる変換器122の台数は、実質的に同じである。多数の各変換器122が接続される場合には、インバータ回路112の動作に影響のない範囲において、各変換器ユニットCUに設けられる変換器122の台数が異なってもよい。
各変換器122のそれぞれは、トランス118の各二次巻線118bのそれぞれに接続される。これにより、電源102の入力電力が、トランス118を介して各変換器122に供給される。例えば、電源102の入力電力をトランス118で変圧した電力が、各変換器122に供給される。この例では、三相交流電力が、各変換器122に供給される。各二次巻線118bの数は、各変換器122の台数と実質的に同じである。従って、この例では、9つの二次巻線118bが、トランス118に設けられている。トランス118に設けられる二次巻線118bの数は、インバータ回路112に設けられる変換器122の台数以上であればよい。
図12は、変換器を模式的に表すブロック図である。
図12に表したように、変換器122は、第1接続端子122aと、第2接続端子122bと、第1スイッチング素子31〜第4スイッチング素子34と、電荷蓄積素子35と、を含む。変換器122は、フルブリッジ回路である。また、変換器122は、整流回路124と、駆動回路126と、をさらに含む。
整流回路124は、電荷蓄積素子35に対して並列に接続されている。また、整流回路124は、トランス118の二次巻線118bに接続されている。この例において、整流回路124は、三相ブリッジ回路である。整流回路124は、二次巻線118bから供給される三相交流電力を整流電力(例えば脈流電力)に変換する。
電荷蓄積素子35は、整流回路124から出力された整流電力を平滑化することにより、整流電力を直流電力に変換する。この例において、電荷蓄積素子35は、いわゆる平滑コンデンサである。
変換器122では、第2スイッチング素子32及び第3スイッチング素子33をオン状態にし、第1スイッチング素子31及び第4スイッチング素子34をオフ状態にした場合に、各接続端子22a、22b間に+Vcが出力される。
第1スイッチング素子31及び第4スイッチング素子34をオン状態にし、第2スイッチング素子32及び第3スイッチング素子33をオフ状態にした場合に、各接続端子22a、22b間に−Vcが出力される。
そして、第1スイッチング素子31及び第3スイッチング素子33をオン状態にし、第2スイッチング素子32及び第4スイッチング素子34をオフ状態にした場合、または、第2スイッチング素子32及び第4スイッチング素子34をオン状態にし、第1スイッチング素子31及び第3スイッチング素子33をオフ状態にした場合に、各接続端子22a、22b間に0Vが出力される。
このように、変換器22では、オン・オフする各スイッチング素子31〜34の組み合わせによって、+Vc、0、−Vcの3レベルの電力を出力することができる。
インバータ回路112では、各変換器ユニットCUの出力電圧が、各変換器122の出力電圧を加算した電圧となる。すなわち、各変換器ユニットCUの出力電圧は、+3Vc、+2Vc、+Vc、0、−Vc、−2Vc、及び、−3Vcの7レベルに変化する。電力変換装置110は、いわゆるMV(Medium Voltage)型の電力変換装置である。
駆動回路126は、信号線116を介して制御盤114に接続されている。制御盤114は、各スイッチング素子31〜34のスイッチングを制御するための制御信号を信号線116を介して駆動回路126に送信する。駆動回路126は、入力された制御信号に基づいて、各スイッチング素子31〜34のオン・オフを切り替える。これにより、制御盤114からの制御信号に応じて、各スイッチング素子31〜34のスイッチングが制御される。制御盤114は、各変換器122毎に制御信号を生成し、各変換器122のそれぞれの各スイッチング素子31〜34のスイッチングを制御する。これにより、制御盤114は、インバータ回路112による電力の変換を制御する。
制御盤114によるインバータ回路112の制御には、上記実施形態で説明した制御盤14の制御方法、または、制御盤74の制御方法を用いることができる。このように、電力変換装置110は、MV型でもよい。MV型の電力変換装置110においても、時間の経過に応じてキャリア周波数を変化させることにより、電磁波ノイズの固有成分のピーク値を低減させることができる。
上記各実施形態では、MMC型の電力変換装置10及びMV型の電力変換装置110を示している。電力変換装置は、これに限ることなく、複数台の変換器を直列に接続する他の電力変換装置でもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2、102…電源、4、104…交流負荷、10、110…電力変換装置、12、112…インバータ回路、14、74、114…制御盤、16、116…信号線、20a、20b…入力端子、21a〜21f…アーム部、22、62、122…変換器、31〜34…スイッチング素子、31d〜34d…ダイオード、35…電荷蓄積素子、40…電圧基準演算部、41…キャリア周波数決定部、42…キャリア信号生成部、43…コンパレータ、44…NOTゲート、45…乱数生成器、46…加算器、48…キャリア信号位相設定部、118…トランス、124…整流回路、126…駆動回路、CU…変換器ユニット

Claims (5)

  1. 電源及び交流負荷に接続され、前記電源から入力された入力電力を、前記入力電力と異なる交流の出力電力に変換し、前記出力電力を前記交流負荷に供給するインバータ回路であって、
    複数台の変換器が直列に接続された変換器ユニットを含み、
    前記複数台の変換器のそれぞれは、
    一対の主端子と制御端子とを含む第1スイッチング素子と、
    一対の主端子と制御端子とを含み、前記第1スイッチング素子に対して直列に接続された第2スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子に対して並列に接続された電荷蓄積素子と、
    前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との間に接続された第1接続端子と、
    前記第1スイッチング素子の前記第2スイッチング素子に接続された主端子と反対側の主端子に接続された第2接続端子と、
    を含む
    インバータ回路と、
    正弦波状の電圧基準と三角波状のキャリア信号とを基に、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のスイッチングを制御するための制御信号を前記複数台の変換器毎に生成し、前記制御信号を前記複数台の変換器のそれぞれに入力することにより、前記インバータ回路による電力の変換を制御するとともに、時間の経過に応じて前記キャリア信号の周波数を変化させる制御盤と、
    を備えた電力変換装置。
  2. 前記制御盤は、乱数を生成する乱数生成器を有し、前記キャリア信号の周波数の指令値に前記乱数を加算することにより、前記キャリア信号の周波数を変化させる請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記制御盤は、時間の経過に応じて前記キャリア信号の周波数を変化させるとともに、前記複数台の変換器毎に位相の異なる複数の前記キャリア信号を生成し、前記複数のキャリア信号に基づいて前記複数台の変換器のそれぞれの前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のスイッチングを制御する請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 前記インバータ回路は、
    前記電源に接続される一対の入力端子と、
    前記入力端子の一方に接続された第1アーム部と、
    前記第1アーム部と前記入力端子の他方との間に接続された第2アーム部と、
    前記入力端子の前記一方に接続された第3アーム部と、
    前記第3アーム部と前記入力端子の前記他方との間に接続された第4アーム部と、
    前記第1アーム部、前記第2アーム部、前記第3アーム部及び前記第4アーム部のそれぞれに設けられた複数の前記変換器ユニットと、
    を含む請求項1〜3のいずれか1つに記載の電力変換装置。
  5. 電源及び交流負荷に接続され、前記電源から入力された入力電力を、前記入力電力と異なる交流の出力電力に変換し、前記出力電力を前記交流負荷に供給するインバータ回路であって、
    複数台の変換器が直列に接続された変換器ユニットを含み、
    前記複数台の変換器のそれぞれは、
    一対の主端子と制御端子とを含む第1スイッチング素子と、
    一対の主端子と制御端子とを含み、前記第1スイッチング素子に対して直列に接続された第2スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子に対して並列に接続された電荷蓄積素子と、
    前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との間に接続された第1接続端子と、
    前記第1スイッチング素子の前記第2スイッチング素子に接続された主端子と反対側の主端子に接続された第2接続端子と、
    を含む
    インバータ回路を備えた電力変換装置の制御方法であって、
    正弦波状の電圧基準と三角波状のキャリア信号とを基に、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のスイッチングを制御するための制御信号を前記複数台の変換器毎に生成し、前記制御信号を前記複数台の変換器のそれぞれに入力することにより、前記インバータ回路による電力の変換を制御する工程と、
    時間の経過に応じて前記キャリア信号の周波数を変化させる工程と、
    を有する電力変換装置の制御方法。
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