JP2018005383A - 電子報告書作成装置及び電子報告書 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】報告書作成装置13は、報告書データを作成する。報告書データは、報告書表示装置で表示することにより漏水調査に関する報告書が表示される。振動取得部34は、漏水調査において録音された振動データを示すデータを取得する。報告書作成部35は、報告書のなかに再生操作部分が表示されるよう構成された報告書データを作成する。表示された再生操作部分を操作することにより、振動取得部34が取得したデータによって示される振動データが再生される。
【選択図】図4
Description
特許文献2及び3は、水道検針員が検針の際に携帯して使用できる漏水検査装置を開示している。これにより、大量の振動データを容易に収集することができ、早期に漏水を発見して修繕工事を実施することができる。
漏水調査や漏水修繕工事に関する報告書は、紙媒体で作成され、水道局などの報告先に提出される。
本発明は、大量に収集された振動データを活用することにより、調査の結果を客観的に把握できるようにすることを目的とする。
前記報告書作成装置が、更に、前記漏水調査を実施した時刻を表す時刻データを取得する時刻取得部を備え、前記振動取得部が、前記時刻データに基づいて、あらかじめ記憶された複数の振動データのなかから、前記漏水調査において録音された振動データを抽出して、抽出した振動データを示すデータを取得してもよい。
前記報告書作成装置が、更に、漏水修繕工事を実施した時刻を表す時刻データを取得する時刻取得部を備え、前記振動取得部が、前記時刻データに基づいて、あらかじめ記憶された複数の振動データのなかから、前記漏水修繕工事の前に実施された漏水調査において録音された振動データと、前記漏水修繕工事の後に実施された漏水調査において録音された振動データとを抽出して、抽出した振動データを示すデータを取得してもよい。
前記報告書作成装置が、更に、前記漏水調査を実施した場所を表す場所データを取得する場所取得部を備え、前記振動取得部が、前記場所データに基づいて、あらかじめ記憶された複数の振動データのなかから、前記漏水調査において録音された振動データを抽出して、抽出した振動データを示すデータを取得してもよい。
前記報告書作成装置が、更に、漏水修繕工事を実施した場所を表す場所データを取得する場所取得部を備え、前記振動取得部が、前記場所データに基づいて、あらかじめ記憶された複数の振動データのなかから、前記漏水修繕工事を実施した場所の近くで実施された漏水調査において録音された振動データを抽出して、抽出した振動データを示すデータを取得してもよい。
前記報告書作成部が、前記場所データによって表される場所の地図が前記報告書のなかに表示され、前記再生操作部分が、前記地図のなかで前記漏水調査を実施した場所に関連付けられて、表示されるよう構成された報告書データを作成してもよい。
前記報告書作成部が、前記振動データを解析して得られた漏水の可能性を表す可能性表示部分が、前記再生操作部分に関連付けられて、前記報告書のなかに表示されるよう構成された報告書データを作成してもよい。
前記報告書作成部が、前記振動取得部が取得したデータによって示される振動データの波形画像が、前記報告書のなかに表示されるよう構成された報告書データを作成してもよい。
本発明に係る報告書データは、所定の報告書表示装置で表示することにより漏水調査に関する報告書が表示される報告書データであって、前記漏水調査において録音された振動データを再生するための再生操作部分が前記報告書のなかに表示されるよう構成される。
調査実施時刻や調査実施場所に基づいて振動データを抽出すれば、大量の振動データのなかなら、漏水調査に関する報告書に含めるべき振動データを容易に見つけることができる。
工事実施時刻や工事実施場所に基づいて振動データを抽出すれば、大量の振動データのなかなら、漏水修繕工事に関する報告書に含めるべき振動データを容易に見つけることができる。
再生操作部分を調査実施場所に関連付けて表示すれば、調査実施場所と漏水場所との位置関係を容易に把握することができる。また、交通量の多い道路など二次災害が発生する可能性のある施設が漏水場所の近くにあることを容易に把握できるので、工事の優先順位を正しく判断できる。
可能性表示部分を再生操作部分に関連付けて表示すれば、調査結果と漏水との関係を容易に把握することができる。
波形画像を表示すれば、振動データを再生できない環境であっても、調査の結果を客観的に把握することができる。
報告書表示装置14は、例えば水道局などに設置され、報告書作成装置13が作成した電子報告書を表示する。
電子報告書は、例えば、表計算ソフトやワープロソフトなどで表示可能な形式のデータであってもよいし、ウェブ・ブラウザなどで表示可能なHTML形式や、XML形式などその他の既存形式のデータであってもよいし、独自形式のデータであってもよい。
報告書90aは、例えば、日付91、漏水場所92、地図93、漏水内容94、備考95などを含む。日付91は、漏水調査を実施した日付を示す。漏水場所92は、漏水調査により発見された漏水場所の住所などを示す。地図93は、例えば、漏水場所付近の建物や道路の配置、配水管931・給水管932・仕切弁933・メータ934などの給配水設備の配置、特定された漏水箇所935の位置、漏水調査で録音した振動データを解析して得られた積分値など漏水の可能性を表す可能性表示部分936、漏水調査で録音した振動データを再生するためのボタンやリンクなどの再生操作部分937などを含む。このうち、同じ振動データに関する可能性表示部分936及び再生操作部分937は、隣接して表示するなどして互いに関連付けられ、更に、矢印などにより、その振動データを録音した場所に関連付けて表示される。なお、可能性表示部分936には、漏水の可能性に対応する色(例えば、漏水の可能性が高ければ赤、低ければ黄、なければ緑など)を表示してもよい。その場合、可能性表示部分936に、積分値などの数値を表示してもよいし、しなくてもよい。また、再生操作部分937は、操作可能であることを表す形状であれば、ボタンやリンクに限らない。
また、報告書90a,90bは、上述した内容に加えて、漏水調査や修繕工事の現場で撮影した写真を含んでもよいし、漏水調査で録音した振動データを表す波形グラフを含んでもよい。報告書に波形グラフが含まれていれば、報告書を印刷して振動データを再生できない状態となった場合でも、漏水の状態や修繕工事の結果を客観的に把握することができる。また、報告書表示装置14は、電子報告書を画面に表示したときは、再生操作部分を表示し、プリンタに印刷したときは、再生操作部分の代わりに波形グラフを印刷するよう構成してもよい。
種別取得部31は、報告書作成装置13が作成すべき報告書の種別を示すデータを取得する。例えば、報告書作成装置13を使って電子報告書を作成する作成者が、キーボードやマウスなどの入力装置を操作することにより、報告書の種別を入力し、入力された種別を種別取得部31が取得する。上述したように、報告書には、漏水調査の結果を報告するための報告書と、漏水修繕工事の結果を報告するための報告書とがある。報告書の種別は、これから作成する報告書が、どちらの報告書であるかを示す。
時刻取得部32は、漏水調査や漏水修繕工事を実施した時刻を示すデータを取得する。例えば、報告書作成装置13を使って電子報告書を作成する作成者が入力装置を操作することにより、時刻を入力し、入力された時刻を時刻取得部32が取得する。
場所取得部33は、漏水調査や漏水修繕工事を実施した場所を示すデータを取得する。例えば、報告書作成装置13を使って電子報告書を作成する作成者が入力装置を操作することにより、場所を入力し、入力された場所を場所取得部33が取得する。場所の入力は、例えば、住所を表す文字列を入力してもよいし、地図を表示して、表示した地図のなかから場所を選択してもよい。あるいは、修繕工事実施前に作成した漏水調査の報告書データから漏水場所を示すデータを抽出して、場所取得部33が取得してもよい。
なお、時刻取得部32や場所取得部33は、作成者が入力した時刻や場所を取得するのではなく、例えば、検査結果記憶装置12が新しい振動データを記憶した場合に、新しく記憶した振動データに関連付けて検査結果記憶装置12が記憶した時刻や場所を取得してもよい。これにより、報告書作成を自動化することができる。
振動取得部34は、種別取得部31が取得した種別、時刻取得部32が取得した時刻、場所取得部33が取得した場所などに基づいて、検査結果記憶装置12が記憶した振動データのなかから、報告書に含めるべき振動データを探し出す。
報告書作成部35は、時刻取得部32が取得した時刻の日付部分を示す文字列が、日付91の欄に表示されるよう、報告書データを構成する。
報告書作成部35は、場所取得部33が取得した場所から漏水場所の住所を算出し、算出した住所を示す文字列が、漏水場所92の欄に表示されるよう、報告書データを構成する。
報告書作成部35は、住宅地図や管路図などの地理情報データベースから、場所取得部33が取得した場所の付近の地図や給配水設備の配置などを表すデータを抽出する。報告書作成部35は、振動取得部34が取得した振動データの録音場所がすべて含まれる範囲が地図93の欄に表示できる縮尺や向きを算出して、抽出した地図データを変換する。報告書作成部35は、変換したデータを使って、場所取得部33が取得した場所の付近の地図が、地図93の欄に表示されるよう、報告書データを構成する。
報告書作成部35は、振動取得部34が取得した振動データのうち、修繕工事前に録音された振動データについて、可能性表示部分936や再生操作部分937が表示されるよう、報告書データを構成する。また、修繕工事後に録音された振動データについては、再生操作部分938が表示されるよう、報告書データを構成する。更に、可能性表示部分936や再生操作部分937,938を、振動データの録音場所に関連付ける矢印などが表示されるよう、報告書データを構成する。そして、再生操作部分937,938を操作したとき、それに対応する振動データが再生されるよう、報告書データを構成する。なお、報告書データは、振動データそれ自身を含むものであってもよいし、検査結果記憶装置12など別の場所に保存された振動データへのリンクを含むものであってもよい。また、報告書データは、報告書表示装置14が振動データを再生し又は振動データの波形グラフを表示するために実行するプログラムを含むものであってもよい。
また、報告書作成部35は、振動取得部34が取得した振動データの波形グラフを表す画像を取得し、取得した波形画像が表示されるよう、報告書データを構成してもよい。
また、報告書作成部35は、漏水調査時や修繕工事時に撮影した写真が表示されるよう、報告書データを構成してもよい。例えば、漏水調査時や修繕工事時に撮影した写真を表すデータを撮影時刻や撮影場所と関連付けて写真記憶装置に記憶しておき、時刻取得部32が取得した時刻や場所取得部33が取得した場所、あるいは、振動取得部34が取得した振動データの録音時刻や録音場所に基づいて、写真記憶装置から写真データを抽出し、抽出した写真が表示されるよう、報告書データを構成する。
なお、報告書作成部35が作成する報告書データの具体的な内容については、データ形式によって異なるので詳しく説明しないが、以上の説明から容易に理解できるであろう。
特に、修繕工事に関する電子報告書は、修繕工事開始前に録音した振動データと、修繕工事完了後に録音した振動データとを簡単に再生できるので、工事の結果を客観的に把握することができる。
振動データの録音場所に関連付けて可能性表示部分や再生操作部分を表示すれば、調査場所と漏水場所との位置関係を客観的に把握することができる。
振動データの波形画像を表示すれば、振動データを再生できない場合でも、調査の結果を客観的に把握することができる。
Claims (10)
- 所定の報告書表示装置で表示することにより漏水調査に関する報告書が表示される報告書データを作成する報告書作成装置であって、
前記漏水調査において録音された振動データを示すデータを取得する振動取得部と、
前記振動取得部が取得したデータによって示される振動データを再生するための再生操作部分が前記報告書のなかに表示されるよう構成された報告書データを作成する報告書作成部と
を備える、報告書作成装置。 - 請求項1の報告書作成装置が、更に、
前記漏水調査を実施した時刻を表す時刻データを取得する時刻取得部
を備え、
前記振動取得部が、前記時刻データに基づいて、あらかじめ記憶された複数の振動データのなかから、前記漏水調査において録音された振動データを抽出して、抽出した振動データを示すデータを取得する、
報告書作成装置。 - 請求項1の報告書作成装置が、更に、
漏水修繕工事を実施した時刻を表す時刻データを取得する時刻取得部
を備え、
前記振動取得部が、前記時刻データに基づいて、あらかじめ記憶された複数の振動データのなかから、前記漏水修繕工事の前に実施された漏水調査において録音された振動データと、前記漏水修繕工事の後に実施された漏水調査において録音された振動データとを抽出して、抽出した振動データを示すデータを取得する、
報告書作成装置。 - 請求項1乃至3いずれかの報告書作成装置が、更に、
前記漏水調査を実施した場所を表す場所データを取得する場所取得部
を備え、
前記振動取得部が、前記場所データに基づいて、あらかじめ記憶された複数の振動データのなかから、前記漏水調査において録音された振動データを抽出して、抽出した振動データを示すデータを取得する、
報告書作成装置。 - 請求項1乃至3いずれかの報告書作成装置が、更に、
漏水修繕工事を実施した場所を表す場所データを取得する場所取得部
を備え、
前記振動取得部が、前記場所データに基づいて、あらかじめ記憶された複数の振動データのなかから、前記漏水修繕工事を実施した場所の近くで実施された漏水調査において録音された振動データを抽出して、抽出した振動データを示すデータを取得する、
報告書作成装置。 - 請求項4又は5の報告書作成装置において、
前記報告書作成部が、前記場所データによって表される場所の地図が前記報告書のなかに表示され、前記再生操作部分が、前記地図のなかで前記漏水調査を実施した場所に関連付けられて、表示されるよう構成された報告書データを作成する、
報告書作成装置。 - 請求項1乃至6いずれかの報告書作成装置において、
前記報告書作成部が、前記振動データを解析して得られた漏水の可能性を表す可能性表示部分が、前記再生操作部分に関連付けられて、前記報告書のなかに表示されるよう構成された報告書データを作成する、
報告書作成装置。 - 請求項1乃至7いずれかの報告書作成装置において、
前記報告書作成部が、前記振動取得部が取得したデータによって示される振動データの波形画像が、前記報告書のなかに表示されるよう構成された報告書データを作成する、
報告書作成装置。 - コンピュータによって実行されることにより、前記コンピュータが請求項1乃至7いずれかの報告書作成装置として機能するよう構成された、コンピュータプログラム。
- 所定の報告書表示装置で表示することにより漏水調査に関する報告書が表示される報告書データであって、
前記漏水調査において録音された振動データを再生するための再生操作部分が前記報告書のなかに表示されるよう構成された、
報告書データ。
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