JP2016142619A - 漏水判定のための波形データ収集装置、漏水判定装置、漏水判定システム、およびプログラム - Google Patents

漏水判定のための波形データ収集装置、漏水判定装置、漏水判定システム、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】機械的な処理によって漏水有無の判定を行う場合における誤判定を低減すること。
【解決手段】ファイル展開部68は、連続する検査期間におけるおのおのにおいて、検査対象の振動に対応する波形データの時間積分率が、予め定められたしきい値以上であると判定された場合にのみ収集された波形データを取得条件情報とともに取得する。波形データ検索部70は、取得された波形データに対応する取得条件情報に含まれる条件に一致する条件を含む取得条件情報に対応する波形データをデータベース78から検索する。波形データ比較部72は、取得された波形データと、検索された波形データとを比較する。相関性判定部74は、比較結果に基づいて、両波形データに相関性がある場合には、取得された波形データを漏水時の波形データであると判定する。
【選択図】図6

Description

本発明の実施形態は、水道管等の地下埋設物の破損等によって生じる漏水の有無を判定するための技術に関し、漏水に伴って生じる振動や音響の波形データを収集する波形データ収集装置、この波形データに基づいて漏水の有無を判定する漏水判定装置、波形データ収集装置と漏水判定装置からなる漏水判定システム、およびこれらの動作を制御するためのプログラムに関する。
従来、水道管等の地下埋設物の破損等によって生じる漏水の有無の判定は、水道管の弁や水道メータが設置されている水道管の露出部分における振動を、熟練調査員が、音聴棒や電子式の音聴器を使って聴き、その結果に基づいて判断することによってなされている(第1の判定方法)。
また、検査期間中に、地中に埋設された配管上において発生する振動を、電気信号に変換し、この電気信号が、予め定められた判定基準電圧以上となる累積時間を求め、この累積時間の、検査期間に対する割合が、予め決められた判定基準値を超える場合に、漏水があると判定することによってもなされている(第2の判定方法)。
特開昭61−213647号公報 特開平1−25025号公報
しかしながら、このような従来の漏水判定方法では、以下のような問題がある。
まず、第1の判定方法のように、人間的な処理によって漏水の有無を判定する場合、以下のような問題がある。
すなわち、漏水の有無を判断できる熟練調査員は、貴重な存在であり、その数は、全国的にも少ない。しかも、このような熟練調査員でさえ、一日に100箇所程度の調査するのが、物理的に限界である。そのために、熟練調査員によって、件数の多い各戸の漏水調査を行った場合、調査を完了するまでに、非常に多くの日数を要してしまう。
よって、第2の判定方法のように、機械的な処理によって漏水の有無を判定することが望ましい。しかしながら、この場合、以下のような問題がある。
すなわち、センサやマイクによって取得される信号のレベルは、漏水の有無や、騒音の状況等によってさまざまである。例えば、配管上において発生する振動は、漏水によって発生する振動のみならず、漏水以外によって発生する雑音振動もある。これら雑音振動については、一過性のものについては問題ないが、自動販売機のコンプレッサや、浄化槽のファン、また柱上トランス等によって継続的に発生する大きな振動も存在する。
このため、漏水が発生していない場合であっても、漏水が発生しているものと誤判定される恐れがあるという問題がある。
したがって、本発明の第1の目的は、この問題を解決するために、漏水の有無の判定を、調査員の負担を軽減するために、人間的な処理ではなく、機械的な処理によって行う場合、振動の波形データに対する詳細な分析を行うことによって、誤判定を低減する漏水判定装置およびプログラムを提供することにある。
ところで、この種の波形データの収集は、調査員が携帯する波形データ収集装置によってなされる。また、この波形データ収集装置は通信機能を備えており、波形データを収集すると、その都度、波形データを、中央サーバである漏水判定装置へ送信することができる。
しかしながら、波形データ収集装置によって収集された波形データは、すべてが漏水のある場合における波形データであるとは限らず、漏水がない場合における波形データも含まれる。にも関わらず、波形データ収集装置は、収集したすべての波形データを漏水判定装置へ送信してしまう。実際には、波形データ収集装置によって収集された波形データの多くは、漏水の無い場合における波形データであるので、収集したすべての波形データを漏水判定装置へ送信することは非効率的な動作である。
また、漏水判定装置は、波形データ収集装置から送信されたすべての波形データを対象に漏水有無を判定するための分析を行っている。つまり、前述したように、送信される波形データのうちの多くが、漏水の無い場合における波形データであるにも関わらず、漏水判定装置は、すべての波形データについて、漏水有無の判定のための分析を行っているので、これもまた非効率的な動作である。
このような非効率性は、波形データ収集装置に、漏水の無い場合における波形データを判別できる機能を持たせることによって解消される。そして、波形データ収集装置は、漏水の可能性のある場合における波形データのみを漏水判定装置へ送信するようにすれば、無駄な波形データを送信することも回避されるし、また、漏水判定装置は、漏水の可能性のある波形データのみに対して分析するだけで良いようになる。
したがって、本発明の第2の目的は、漏水の無い場合における波形データを判別することができ、漏水の可能性のある場合の波形データのみを、漏水判定装置へ送信する波形データ収集装置およびプログラムを提供することにある。
実施形態の漏水判定装置は、第1の目的を達成するために、通信部と、漏水判定部と、記憶部とを備える。漏水判定部はさらに、波形データ検索部と、波形データ比較部と、相関性判定部とを備える。通信部は、所定数の連続する検査期間におけるおのおのにおいて、検査対象の振動に対応する波形データの、予め定められた判定基準電圧以上となる総期間の、検査期間に対する割合である時間積分率が、予め定められたしきい値以上であると判定された場合にのみ収集された波形データを、この波形データが取得されたときの条件を含む取得条件情報とともに取得する。記憶部は、漏水時の波形データであると過去に判定された波形データを、対応する取得条件情報とともに蓄積している。波形データ検索部は、通信部によって取得された波形データに対応する取得条件情報に含まれる条件に一致する条件を含む取得条件情報に対応する波形データを、記憶部から検索する。波形データ比較部は、通信部によって取得された波形データと、波形データ検索部によって検索された波形データとを比較する。相関性判定部は、波形データ比較部による比較結果に基づいて、両波形データに相関性がある場合には、増幅部によって取得された波形データを漏水時の波形データであると判定する。
実施形態の波形データ収集装置は、第2の目的を達成するために、センサ信号取得部と、増幅部と、波形データ取得部とを備える。波形データ取得部はさらに、時間積分率算出部と、波形データ蓄積部と、波形データ保存判定部とを備える。センサ信号取得部は、検査期間において、検査対象に備えられたセンサから、検査対象の振動に対応する振動信号を取得する。増幅部は、振動信号を増幅する。時間積分率算出部は、増幅された振動信号を対象として、検査期間において、予め定められた判定基準電圧以上となる総期間を算出し、総期間の、検査期間に対する割合を取ることによって、時間積分率を算出し、算出された時間積分率が、予め定められたしきい値以上であるか否かを判定する。波形データ蓄積部は、時間積分率算出部によって、前記予め定められたしきい値以上であると判定された振動信号を、前記波形データとして蓄積する。波形データ保存判定部は、波形データ蓄積部への波形データの蓄積の要否を、予め定められたしきい値に基づいて判定する。
さらに、実施形態の漏水判定システムは、このような波形データ収集装置と漏水判定装置とを備えて構成される。
図1は、本発明の実施形態の漏水判定システムの全体構成例を示す概念図である。 図2は、同漏水判定システムにおける波形データ収集装置の構成例を示すブロック図である。 図3は、時間積分率を算出するための原理を説明するための概念図である。 図4は、時間積分率の算出結果に応じて、波形データ蓄積部に波形データを蓄積するための判定ロジックを示す図である。 図5は、同漏水判定システムにおける波形データ収集装置の動作例を示すフローチャートである。 図6は、同漏水判定システムにおけるサーバの構成例を示すブロック図である。 図7は、同漏水判定システムにおけるサーバの動作例を示すフローチャートである(その1)。 図8は、同漏水判定システムにおけるサーバの動作例を示すフローチャートである(その2)。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態の漏水判定システム10の全体構成例を示す概念図である。
この漏水判定システム10は、複数の波形データ収集装置20(#1,#2,・・・#n)と、これら波形データ収集装置20(#1,#2,・・・#n)と無線通信ネットワーク40を介して通信可能な漏水判定装置50とを具備する。
(波形データ収集装置)
本実施形態における波形データ収集装置20(#1,#2,・・・#n)は、調査員が携帯する専用端末でありうる。また、専用端末ではなくても、波形データ収集装置20の動作を制御するための専用のプログラムやアプリをインストールすることによって、例えばスマートフォンのような汎用端末も、波形データ収集装置20(#1,#2,・・・#n)となりうる。
図2は、波形データ収集装置20の構成例を示すブロック図である。
波形データ収集装置20は、センサ信号取得部21と、増幅部22と、フィルタ部23と、A/D変換部24と、波形データ取得部25と、ハードディスク等からなる記憶装置27と、データ送信部28とを備えてなる。さらに波形データ取得部25は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、並びに、CPUが処理を実行するためのアプリケーション・プログラムやデータを格納するROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備える。波形データ取得部25は、図示しないROMに格納されるアプリケーション・プログラムを、図示しないRAMを利用してCPUに実行させることで、波形データ変換部30と、時間積分率算出部31と、波形データ蓄積部32と、波形データ保存判定部33とを実現する。
なお、波形データ取得部25は、CPUを備える場合を例に説明したが、これに限定されず、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を備え、波形データ変換部30と、時間積分率算出部31と、波形データ蓄積部32と、波形データ保存判定部33との機能を実現するようにしても構わない。
記憶装置27は、波形データ保存部34と、調査結果一覧データ保存部35とを備えている。
このようなデータ収集装置20は、検査対象である水道管等の配管42に設置された加速度センサ、振動センサ、マイクロホン等のセンサ44に接続されている。
センサ44は、配管42上を伝わる微小な信号を捉えて、例えばμV(マイクロ・ボルト)オーダの振動信号aを生成する。そして、この振動信号aを、波形データ収集装置20に向けて出力する。
波形データ収集装置20では、センサ44から出力された振動信号aをセンサ信号取得部21が受信する。センサ信号取得部21は、振動信号aを受信すると、出力元のセンサ44に応じて、例えば、住所、調査場所、調査年月日時分秒、配管番号、配管管種、口径、給水栓番号等を含む調査情報iを生成する。そして、振動信号aおよび調査情報iを、増幅部22に渡す。
増幅部22は、振動信号aを増幅して、増幅信号cを生成し、調査情報iとともにフィルタ部23に渡す。増幅部22は、一例として、振動信号aに対して、1000倍の増幅率を適用し、V(ボルト)オーダの増幅信号cとする。
フィルタ部23は、増幅信号cに対してアンチエリアジングを行うとともに、増幅信号cから、例えば車の通行音等の雑音が多く含まれる低周波領域等をカットする。そして、このようなフィルタ処理済信号dを、調査情報iとともにA/D変換部24に渡す。
A/D変換部24は、フィルタ処理済信号dをA/D変換し、このA/D変換によって得られたデジタル信号eを、調査情報iとともに、波形データ変換部30および時間積分率算出部31に渡す。
波形データ変換部30は、デジタル信号eを、例えばWAVEファイルやAIFF等のような、パソコンで再生可能な一般的な音声データ・ファイル形式である波形データfに変換し、調査情報iとともに波形データ蓄積部32に蓄積する。ただし、後述するように、時間積分率算出部31から、波形データ蓄積部32に蓄積中止命令kが発行された場合には、波形データ蓄積部32は、蓄積を中止する。
時間積分率算出部31は、A/D変換部24から出力されたデジタル信号eに対して、時間積分率を算出する。図3は、時間積分率(%)を算出するための原理を説明するための概念図である。
すなわち、時間積分率算出部31では、デジタル信号eを対象として、検査期間T内において、予め定められた判定基準電圧Er以上となる期間t(1,2,・・・,i,・・・m)、つまり、+Er以上となる期間と、−Er以下となる期間との総和(Σt(i))を算出する。さらにこの総和(Σt(i))の、検査期間Tに対する割合(Σt(i)/T)×100)を取ることで、時間積分率(%)を算出する。判定基準電圧Erは、一例として、配管42に漏水がない場合に得られる最大電圧付近に設定する。
時間積分率(%)が大きいということは、デジタル信号eによって示される電圧が、配管42に漏水がない場合における最大電圧以上になる可能性が高いということになる。しかしながら、前述したように、センサ44によって検出される振動信号aには、雑音振動も含まれている。したがって、時間積分率(%)が大きいだけでは、実際に漏水が発生していると断定することはできない。したがって、時間積分率算出部31は、時間積分率(%)が予め定められた判定基準値以上になるような検査期間Tが、連続して何回か得られた場合に、漏水の可能性があると判定し、波形データfの、波形データ変換部30から波形データ蓄積部32への蓄積を許可し、それ以外の場合には、漏水の可能性はないと判定し、波形データ蓄積部32に蓄積中止命令kを発行することによって、波形データfの、波形データ蓄積部32への蓄積を中止させるとともに、それまで蓄積されていた波形データfを破棄させる。
この判定ロジックを、図4を用いて説明する。
図4(a)は、時間積分率(%)が判定基準値以上となる検査期間Tが、連続してn回(例えば、12回)得られ、波形データ蓄積部32に波形データfが蓄積される場合におけるシーケンスを例示している。
(1)時間は、検査期間T(秒)が、n回繰り返されるので、全体でT・n(秒)の計測時間を要することを示している。(2)時間積分率算出は、各検査期間毎に、時間積分率が算出されることを示している。(3)回数は、検査期間Tの累積回数を示している。(4)判定基準値以上は、「Yes」であれば、各検査期間Tにおいて、時間積分率(%)が判定基準値以上となることを示している。つまり、図4(a)は、時間積分率(%)が判定基準値以上となるような検査期間Tが、連続してn回(例えば、12回)得られていることを示している。(5)波形データ蓄積は、波形データ変換部30からの波形データfが、波形データ蓄積部32に蓄積されている状態を示している。この場合、(6)漏水判定は、漏水有と判定される。
一方、図4(b)は、最初の2回の検査期間までは時間積分率(%)が判定基準値以上となるものの、3回目の検査期間において、時間積分率(%)が判定基準値以上とはならなかったので、波形データ蓄積部32への波形データfの蓄積が中止され、それまで蓄積された波形データfが破棄されるシーケンスを例示している。以下では、図4(a)と異なる点のみについて説明する。
図4(b)において、(4)判定基準値以上は、最初の2回の検査期間までは「Yes」であるが、3回目の検査期間において「No」となっている。これは、3回目の検査期間において、時間積分率(%)が判定基準値以上とならなかったことを示している。すると時間積分率算出部31は、波形データ蓄積部32に蓄積中止命令kを発行することによって、(5)波形データfの蓄積が中止され、それまで波形データ蓄積部32に蓄積されていた波形データfおよび調査情報iが破棄されることを示している。この場合、(6)漏水判定は、漏水無と判定される。
時間積分率算出部31はまた、蓄積中止命令kを発行する場合、波形データ蓄積部32のみならず、波形データ保存判定部33に対しても発行する。
波形データ保存判定部33は、時間積分率算出部31から、蓄積中止命令kが発行されなかった場合、波形データ蓄積部32から波形データfおよび調査情報iを取得して、波形データ保存部34に書き込み、しかる後に、波形データ蓄積部32から波形データfおよび調査情報iを消去する。一方、時間積分率算出部31から、蓄積中止命令kを受け取った場合、波形データfおよび調査情報iを、単に波形データ蓄積部32から消去するだけで、波形データ保存部34には何も書き込まない。
時間積分率算出部31はさらに、調査情報iを、調査結果一覧データjとして、調査結果一覧データ保存部35に保存する。
記憶装置27は、波形データfと、対応する調査結果一覧データjとを、波形データ保存部34と、調査結果一覧データ保存部35とに保存している。
データ送信部28は、調査結果一覧データ保存部35に保存されている調査結果一覧データjを取得する。そして、この調査結果一覧データjに対応する波形データfを、波形データ保存部34から取得する。調査結果一覧データjに対応する波形データfの、波形データ保存部34からの取得は、調査結果一覧データjと内容的に一致する調査情報iとともに保存されている波形データfを取得することよってなされる。そして、調査結果一覧データjと、対応する波形データfとが含まれたファイルgを作成し、無線通信ネットワーク40を介して漏水判定装置50側に送信する。
なお、前述したように、波形データ保存判定部33によって、波形データ保存部34に波形データfが保存されない場合もある。すなわち、調査結果一覧データjに対応する波形データfが存在しないこともある。このような場合、データ送信部28は、調査結果一覧データjのみを含むファイルgを作成し、無線通信ネットワーク40を介して漏水判定装置50側に送信する。
次に、以上のように構成した同漏水判定システム10における波形データ収集装置20の動作例を図5に示すフローチャートを用いて説明する。
配管42上を伝わる微小な信号がセンサ44によって検出され、例えばμVオーダの振動信号aが生成され、波形データ収集装置20に向けて出力される(ステップS1)。
この振動信号aは、波形データ収集装置20のセンサ信号取得部21によって受信される。さらにセンサ信号取得部21では、この振動信号aの出力元のセンサ44に応じて、例えば、住所、調査場所、調査年月日時分秒、配管番号、配管管種、口径、給水栓番号等を含む調査情報iが生成される(ステップS2)。これら振動信号aおよび調査情報iは、センサ信号取得部21から増幅部22へ渡される。
増幅部22では、振動信号aが増幅されることによって、例えばVオーダの増幅信号cが生成される(ステップS3)。この増幅信号cは、調査情報iとともに、増幅部22からフィルタ部23へ渡される。
フィルタ部23では、増幅信号cに対してアンチエリアジングが行われるとともに、増幅信号cから、低周波領域等がカットされることにより、フィルタ処理済信号dが生成される(ステップS4)。フィルタ処理済信号dは、調査情報iとともにフィルタ部23からA/D変換部24へと渡される。
A/D変換部24では、フィルタ処理済信号dがA/D変換され、デジタル信号eが得られる(ステップS5)。デジタル信号eは、調査情報iとともに、A/D変換部24から、波形データ変換部30および時間積分率算出部31へ渡される。
時間積分率算出部31では、A/D変換部24から出力されたデジタル信号eに対して、時間積分率(%)が算出される(ステップS6)。
この時間積分率(%)が、予め定められた判定基準値以上となる場合(ステップS7:Yes)には、検査期間T(#1)におけるデジタル信号eが、波形データ変換部30によって、例えばWAVEファイルやAIFF等のような、パソコンで再生可能な一般的な音声データ・ファイル形式である波形データfに変換され、調査情報iとともに波形データ蓄積部32に蓄積される(ステップS8)。
このようなステップS1〜S8の処理を、後続する所定数の連続した検査期間を対象として実施するために、現在の検査期間Tが、最後の検査期間T(#n)でなければ(ステップS9:Yes)、ステップS1に戻り、現在の検査期間Tに連続する次の検査期間についても、ステップS1〜S8までの処理が繰り返される。ただし、ステップS2の処理は、最初の検査期間T(#1)のみについて行えばよいので、2回目の検査期間T(#2)以降はステップS2の実施は省略される。
一方、ステップS6において算出された時間積分率(%)が、予め定められた判定基準値以上とはならない場合(ステップS7:No)には、漏水の可能性はないと判定され、時間積分率算出部31から波形データ蓄積部32へと蓄積中止命令kが発行される(ステップS10)。これによって、波形データ蓄積部32への波形データfの蓄積が中止されるとともに、波形データ蓄積部32にそれまで蓄積されていた波形データfも破棄され、この波形データfは収集されない。これによって、検出の途中であっても、検出が中止される(ステップS11)。
したがって、ステップS9でNoと判定されるまで、すなわち、最初の検査期間T(#1)から最後の判定期間T(#n)までのすべての判定期間T(#1〜#n)において、時間積分率(%)が、予め定められた判定基準値以上となる波形データfのみが、波形データ蓄積部32に蓄積される。そして、対応する調査情報iから生成され、調査結果一覧データ保存部35に保存された調査結果一覧データjと対応付けられて、波形データ保存部34に保存される。
時間積分率(%)が、すべての判定期間T(#1〜#n)にわたって、判定基準値以上となるということは、漏水している可能性が高いと思われる。しかしながら、前述したように、センサ44によって検出される振動信号aには、雑音振動も含まれているので、漏水していると断定することはできない。したがって、このようにして波形データ保存部34に保存された波形データfは、調査結果一覧データ保存部35に保存された対応する調査結果一覧データjとともに、ファイルgに含められて、データ送信部28から漏水判定装置50へと送信され、漏水判定装置50においてなされる詳細な漏水判定分析のために利用される。
このように、波形データ収集装置20は、漏水の可能性がないと思われる波形データが得られた場合には、検出の途中であっても、検出を中止し、波形データが生成されなくなるので、無駄な作業を排除することができる。そして、漏水の可能性が高いと思われる波形データfのみを収集し、漏水判定装置50へ送信することができる。なお、これらの作業は全て、波形データ収集装置20によって自動的になされる機械的な作業であるため、アルバイトやパート等の素人の調査員であっても、水道メータの検針時等にも容易に行うことができる。
また、波形データfは、対応する調査結果一覧データjから、住所、調査場所、調査年月日時分秒、配管番号、配管管種、口径、給水栓番号等を知ることができる。
(漏水判定装置)
本実施形態の漏水判定システム10における漏水判定装置50は、無線通信ネットワーク40を介して複数の波形データ収集装置20(#1,#2,・・・#n)と通信可能なクライアント/サーバ構成をしており、図1に図示されるように、通信ネットワーク52によって互いに通信可能に接続されたサーバ54と、クライアント56と、無線回線インタフェース58とを備えている。
通信ネットワーク52は、例えばイーサネット(登録商標)等のLAN、あるいは公衆回線や専用回線を介して複数のLANが接続されるWAN等からなりうる。LANの場合には、必要に応じてルータを介した多数のサブネットから構成される。また、WANの場合には、公衆回線に接続するためのファイアウォール等を適宜備えているが、ここではその図示及び詳細説明を省略する。
サーバ54は、例えば磁気ディスク等の記録媒体に記録されたプログラムや、通信ネットワーク52等を介してダウンロードしたプログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって実現される。
クライアント56は、サーバ54を遠隔から操作するための、例えばパソコン等の端末である。なお、図1では1つのクライアント56しか図示されていないが、これは一例であって、通信ネットワーク52には、複数のクライアント56が接続されうる。
無線回線インタフェース58は、無線通信ネットワーク40と、通信ネットワーク52との両方と通信することが可能であり、波形データ収集装置20(#1,#2,・・・,#n)と、漏水判定装置50との間で送受信されるデータを中継する。各波形データ収集装置20(#1,#2,・・・,#n)から無線通信ネットワーク40を介してファイルgが送信された場合、無線回線インタフェース58が、このファイルgを受信して、通信ネットワーク52を介してサーバ54に送る。
図6は、サーバ54の構成例を示すブロック図である。
サーバ54は、通信部62と、漏水判定部64と、記憶部66とを備えてなる。漏水判定部64は、例えば、CPU、並びに、CPUが処理を実行するためのアプリケーション・プログラムやデータを格納するROM及びRAM等を備える。漏水判定部64は、図示しないROMに格納されるアプリケーション・プログラムを、図示しないRAMを利用して実行することで、ファイル展開部68、波形データ検索部70、波形データ比較部72、相関性判定部74、およびファイル書込部76の機能を実現する。
なお、漏水判定部64は、CPUを備える場合を例に説明したが、これに限定されず、例えば、FPGA等を備え、ファイル展開部68、波形データ検索部70、波形データ比較部72、相関性判定部74、およびファイル書込部76の機能を実現するようにしても構わない。
また、記憶部66は、データベース78を記憶している。データベース78は、過去に取得され、漏水有と判定された波形データFと、それに対応する調査結果一覧データJとを含むファイルGを格納している。調査結果一覧データJは、調査結果一覧データjが有する情報に加えてさらに「漏水有」との情報を含んでいる。
そして、通信部62は、無線回線インタフェース58から送られたファイルgを受け取り、漏水判定部64に渡す。
ファイル展開部68は、ファイルgを受け取り、このファイルgを展開することによって、波形データfと、調査結果一覧データjとを得る。そして、波形データfを、波形データ比較部72に渡すとともに、調査結果一覧データjを、波形データ検索部70に渡す。
波形データ検索部70は、調査結果一覧データjに基づいて、比較対象とする過去のファイルGを、データベース78から検索する。比較する過去のファイルGとしては、例えば、調査結果一覧データjが有する情報要素のうち、ユーザ名、住所、調査場所、配管番号、配管管種、口径、給水栓番号等のうちの何れか1つが一致する調査結果一覧データJを含むファイルGを対象とする。
波形データ検索部70は、比較対象とする最初のファイルG(1)をデータベース78から検索すると、このファイルG(1)を展開することによって、ファイルG(1)に含まれている波形データF(1)を取得し、波形データ比較部72に渡す。
波形データ比較部72は、ファイル展開部68から送られた波形データfと、波形データ検索部70から送られた波形データF(1)とに対して、周波数分析等を行うことによって、両波形データを比較する。そして、この比較結果を、相関性判定部74に渡す。
相関性判定部74は、波形データ比較部72から送られた比較結果に基づいて、波形データfと、波形データF(1)との間に相関性があるか否かを判定する。周波数分析等によって相関性の有無を判定する技術は、公知であるので、ここでは、さらなる説明を省く。
相関性判定部74は、相関性がある波形データfに対して漏水有と判定し、この波形データfをファイル書込部76に渡す。すると、ファイル書込部76は、この波形データfを、「漏水有」の新たな波形データFとして認識する。さらに、波形データ検索部70から、この波形データfの調査結果一覧データjを取得し、この調査結果一覧データjに「漏水有」との情報を追加し、「漏水有」の調査結果一覧データJを作成する。そして、この調査結果一覧データJと、「漏水有」として認識された新たな波形データFとが含まれた「漏水有」のファイルGを作成し、データベース78に書き込む。
一方、相関性判定部74によって、波形データfと、波形データF(1)との間に相関性がないと判定された場合、波形データ検索部70は、比較対象とされる別のファイルG(2)を、データベース78から検索する。このファイルG(2)に含まれる波形データF(2)対しても、波形データ比較部72および相関性判定部74は、同様にして、波形データfとの相関性判定処理を行う。
波形データ検索部70と、波形データ比較部72と、相関性判定部74とがこのような相関性判定処理を繰り返すことによって、サーバ54は、波形データfが、比較対象とされる何れかの波形データFとの相関性を有しているか、あるいは、比較対象とされるどの波形データFとも相関性を有していないかを判定する。そして、相関性判定部74は、何れかの波形データFとの相関性を有していると判定すると、ファイル書込部76が、新たな「漏水有」のファイルGを生成し、データベース78に格納する。一方、どの波形データFとも相関性を有していない場合、相関性判定部74は、漏水無と判定する。この場合、データベース78に、新たなファイルGは蓄積されない。
一方、このような手法によって漏水有の判定がなされる場合、波形データfと、比較対象とされる複数の波形データFのうちの何れか1つとの相関性が発見されると、その時点で判定が終了し、まだ比較されていない波形データFが残っている場合であっても、波形データfは、これら残りの波形データFとの比較はなされない。より判定精度を高めるためには、波形データfが、比較対象とされる複数の波形データFのうちの何れか1つとの相関性が発見されても、ここで判定を打ち切ることなく、残りの波形データFとの比較も行い、これらの比較結果も考慮して、漏水の有無の判定を総合的に行うことが望ましい。そして、例えば、所定割合以上(例えば、75%)の波形データFと相関性を有する場合に、波形データfを漏水有の波形データであると判定するようにすれば、この判定結果はより信頼性の高いものとなる。
次に、以上のように構成した同漏水判定システムにおけるサーバ54の動作例を図7および図8に示すフローチャートを用いて説明する。
波形データ収集装置20のデータ送信部28では、波形データ保存部34に保存された波形データfと、調査結果一覧データ保存部35に保存された調査結果一覧データjとを含むファイルgが生成され、サーバ54側へ送信される(ステップS21)。
このファイルgは、サーバ54において、通信部62によって受信され、通信部62から漏水判定部64へ渡される。このファイルgは、漏水判定部64におけるファイル展開部68によって受け取られ、展開されることによって、波形データfと、調査結果一覧データjとが得られる(ステップS22)。そして、波形データfが、波形データ比較部72に渡されるとともに、調査結果一覧データjが、波形データ検索部70に渡される。
波形データ検索部70では、調査結果一覧データjに基づいて、比較対象とする過去のファイルGが、データベース78から検索される(ステップS23)。比較する過去のファイルGとしては、例えば、調査結果一覧データjが有する情報要素のうち、ユーザ名、住所、調査場所、配管番号、配管管種、口径、給水栓番号等のうちの何れか1つが一致する調査結果一覧データJを含むファイルGが対象とされる。
波形データ検索部70では、比較対象とする最初のファイルG(1)がデータベース78から検索される(ステップS24)と、このファイルG(1)から波形データF(1)が取得され、波形データ比較部72に渡される(ステップS25)。
波形データ比較部72では、ファイル展開部68から送られた波形データfと、波形データ検索部70から送られた波形データF(1)とに対して、周波数分析等が行われることによって、両波形データが比較される(ステップS26)。そして、この比較結果が、相関性判定部74に渡される。
相関性判定部74では、波形データ比較部72から送られた比較結果に基づいて、波形データfと、波形データF(1)との間に相関性があるか否かが判定される(ステップS27)。
相関性判定部74では、相関性がある波形データfに対して漏水有(ステップS27:Yes)と判定され、この波形データfがファイル書込部76に渡される。すると、ファイル書込部76では、この波形データfが、「漏水有」の波形データFとして認識される(ステップS28)。さらに、波形データ検索部70から、この波形データfの調査結果一覧データjが取得され、この調査結果一覧データjに「漏水有」との情報が追加され、「漏水有」の調査結果一覧データJが作成される(ステップS29)。そして、この調査結果一覧データJと、「漏水有」として認識された波形データFとが含まれた「漏水有」のファイルGとが作成され、データベース78に書き込まれる(ステップS30)。
一方、相関性判定部74によって、波形データfと、波形データF(1)との間に相関性がないと判定された場合(ステップS27:No)、波形データ検索部70によって、比較対象とされる別のファイルG(2)が、データベース78から検索される(ステップS31:Yes)。このファイルG(2)から得られた波形データF(1)に対しても、波形データ比較部72および相関性判定部74によって、同様にして波形データfとの相関性判定処理が行われる(ステップS24〜S27)。
ステップS24〜S27が繰り返されることによって、サーバ54によって、波形データfが、比較対象とされる何れかの波形データFとの相関性を有しているか(ステップS27:Yes)、あるいは、比較対象とされるどの波形データFとの相関性も有していない(ステップS27:No)かが判定される。そして、波形データfは、相関性判定部74において、何れかの波形データFとの相関性を有している(ステップS27:Yes)と判定されると、ファイル書込部76によって、新たな「漏水有」の波形データFとして認識され、この波形データFを含むファイルGが生成され、データベース78に格納される(ステップS30)。一方、波形データfが、どの波形データFとも相関性を有していない場合(ステップS27:No)、この波形データfは、相関性判定部74によって、漏水無と判定され、データベース78には、新たなファイルGは蓄積されない。
一方、このような手法によって漏水有の判定がなされる場合、波形データfは、比較対象とされる複数の波形データFのうちの何れか1つとの相関性が発見される(ステップS27:Yes)と、判定が打ち切られ、まだ比較されていない波形データFが残っている場合であっても、これら残りの波形データFとの比較はなされない。より判定精度を高めるためには、比較対象とされる複数の波形データFのうちの何れか1つとの相関性が発見されても、ここで判定を打ち切ることなく、これらの比較結果も考慮して、漏水の有無の判定を総合的に行うことが望ましい。これを実現する場合、図8に点線で示されているように、オプションであるステップS32乃至34を加える。
ステップS32では、波形データ検索部70によって、比較対象とされる別のファイルG(n)がまだ存在する場合(ステップS32:Yes)には、ステップS24に戻り、データベース78から、別のファイルG(n)が検索され、ステップS24〜ステップS30までの処理が繰り返されることによって、波形データfは、比較対象とされるすべての波形データFとについての相関性が判定される。
すべての波形データFとの相関性が判定された後、相関性判定部74によって、ステップS27において、いくつの波形データFと相関性がある(A)と判定され、いくつの波形データFと相関性が無いと(B)判定されたかに基づいて、A/(A+B)×100が算出される(ステップS33)。そして、A/(A+B)×100が所定割合(例えば、0.75%)以上であれば、波形データfは、漏水有のものであると判定される(ステップS34)。このようなオプションの処理であるステップS32乃至S34が実行されることにより、判定結果はより信頼性の高いものとなる。
これらサーバ54によってなされる処理は、漏水判定部64の動作により自動的になされうる。あるいは、クライアント56からの遠隔操作によって操作されることも可能としている。クライアント56から遠隔操作する場合、クライアント56にインストールされた専用プログラムを用いて、ユーザがクライアント56に操作情報を入力し、入力された操作情報が、通信ネットワーク52を介して通信部62に送られ、さらに漏水判定部64内の適切な部位に送られることによって実現される。
サーバ54による処理が自動的であれ、遠隔操作によるものであれ、サーバ54によってなされた各処理の結果は、漏水判定部64内の所定の部位から通信部62へ送られ、さらに通信ネットワーク52を介してクライアント56に送られることによって、クライアント56のディスプレイ57から表示されうる。
以上説明したように、本実施形態の漏水判定システム10によれば、波形データ収集装置20において、漏水の無い場合における波形データfを判別することができ、漏水の可能性のある場合の波形データfのみを、漏水判定装置50へ送信することができる。
したがって、波形データ収集装置20から漏水判定装置50へ送信される送信量を低減することができる。しかも、波形データ収集装置20でなされる判別処理は、機械的になされるので、調査員の負担を低減することができる。
さらにこれによって、漏水判定装置50は、漏水有無を判定するための分析を、漏水の可能性があると判定された波形データfのみについて実施すればよくなるので、無駄な処理を排除することができる。しかも、この判定処理は、過去に漏水有と判定された波形データFとの相関性を取ることによって漏水の有無を機械的に判定する信頼性の高い手法であるので、人間的な処理を排除し、かつ、誤判定も少ない、漏水有無判定を行うことが可能となる。
さらに、新たに漏水有と判定された波形データFは、データベース78に保存され、将来の漏水判定処理に活用されることになるので、判定精度をさらに高めることができる。
本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 漏水判定システム、20 波形データ収集装置、21 センサ信号取得部、22 増幅部、23 フィルタ部、24 A/D変換部、25 波形データ取得部、27 記憶装置、28 データ送信部、30 波形データ変換部、31 時間積分率算出部、32 波形データ蓄積部、33 波形データ保存判定部、34 波形データ保存部、35 調査結果一覧データ保存部、40 無線通信ネットワーク、42 配管、44 センサ、50 漏水判定装置、52 通信ネットワーク、54 サーバ、56 クライアント、57 ディスプレイ、58 無線回線インタフェース、62 通信部、64 漏水判定部、66 記憶部、68 ファイル展開部、70 波形データ検索部、72 波形データ比較部、74 相関性判定部、76 ファイル書込部、78 データベース

Claims (9)

  1. 検査期間において、検査対象に備えられたセンサから、前記検査対象の振動に対応する振動信号を取得するセンサ信号取得部と、
    前記振動信号を増幅する増幅部と、
    前記増幅部によって増幅された振動信号から、波形データを取得する波形データ取得部とを具備し、
    前記波形データ取得部は、
    前記増幅部によって増幅された振動信号を対象として、前記検査期間において、予め定められた判定基準電圧以上となる総期間を算出し、前記総期間の、前記検査期間に対する割合を取ることによって、時間積分率を算出し、前記算出された時間積分率が、予め定められたしきい値以上であるか否かを判定する時間積分率算出部と、
    前記時間積分率算出部によって、前記予め定められたしきい値以上であると判定された振動信号を、前記波形データとして蓄積する波形データ蓄積部と、
    前記波形データ蓄積部への波形データの蓄積の要否を、前記予め定められたしきい値に基づいて判定する波形データ保存判定部とを備える、波形データ収集装置。
  2. 前記波形データ保存判定部は、前記センサ信号取得部による振動信号の取得と、前記増幅部による前記振動信号の増幅と、前記時間積分率算出部による判定と、前記波形データ蓄積部による波形データの蓄積とを、後続する所定数の連続した検査期間を対象として実施する場合、何れかの検査期間において、前記時間積分率算出部によって、前記算出された時間積分率が、前記時間積分率算出部によって、前記予め定められたしきい値以上ではないと判定されると、前記波形データ蓄積部への波形データの蓄積を中止させるとともに、前記波形データ蓄積部に蓄積されていた波形データを、前記波形データ蓄積部から消去することによって、すべての検査期間において、前記算出された時間積分率が、前記予め定められたしきい値以上であると判定されると、前記波形データ蓄積部に波形データが蓄積されるように、前記波形データ蓄積部への波形データの蓄積の要否を判定する、請求項1に記載の波形データ収集装置。
  3. 前記増幅部と前記波形データ取得部との間に、前記増幅部によって生成された波形データに対して、アンチエリアジングおよび低周波領域のカットを含むフィルタ処理を行うフィルタ部、をさらに備えた請求項1または2に記載の波形データ収集装置。
  4. 前記フィルタ部と前記波形データ取得部との間に、前記フィルタ部によってフィルタ処理された波形データに対してA/D変換を行うA/D変換部、をさらに備えた請求項3に記載の波形データ収集装置。
  5. 所定数の連続する検査期間におけるおのおのにおいて、検査対象の振動に対応する波形データの、予め定められた判定基準電圧以上となる総期間の、前記検査期間に対する割合である時間積分率が、前記予め定められたしきい値以上であると判定された場合にのみ収集された波形データを、この波形データが取得されたときの条件を含む取得条件情報とともに取得する通信部と、
    前記通信部によって取得された波形データが漏水時のものであるか否かを判定するための漏水判定部と、
    漏水時の波形データであると過去に判定された波形データを、対応する取得条件情報とともに蓄積している記憶部とを具備し、
    前記漏水判定部は、
    前記通信部によって取得された波形データに対応する取得条件情報に含まれる条件に一致する条件を含む取得条件情報に対応する波形データを、前記記憶部から検索する波形データ検索部と、
    前記通信部によって取得された波形データと、前記波形データ検索部によって検索された波形データとを比較する波形データ比較部と、
    前記波形データ比較部による比較結果に基づいて、両波形データに相関性がある場合には、前記通信部によって取得された波形データを漏水時の波形データであると判定する相関性判定部と、を備える漏水判定装置。
  6. 前記波形データ検索部は、前記通信部によって取得された波形データに対応する取得条件情報に含まれる条件に一致する条件を含む取得条件情報に対応する複数の波形データを、前記記憶部から検索し、
    前記波形データ比較部は、前記通信部によって取得された波形データを、前記波形データ検索部によって検索された複数の波形データのそれぞれと比較し、
    前記相関性判定部は、前記通信部によって取得された波形データが、前記複数の波形データのうちの所定割合以上の波形データと相関性を有するのであれば、前記通信部によって取得された波形データを漏水時の波形データであると判定する、請求項5に記載の漏水判定装置。
  7. 検査対象における漏水の有無を判定するために使用される、前記検査対象の振動の波形データを収集する波形データ収集装置と、前記波形データ収集装置によって収集された波形データに基づいて、前記検査対象における漏水の有無を判定する漏水判定装置とを具備する漏水判定システムであって、
    前記波形データ収集装置は、
    検査期間において、前記検査対象に備えられたセンサから、前記検査対象の振動に対応する振動信号を取得するセンサ信号取得部と、
    前記振動信号を増幅する増幅部と、
    前記増幅部によって増幅された振動信号から、波形データを取得する波形データ取得部と、
    前記波形データ取得部によって取得された波形データを、この波形データが取得されたときの条件を含む取得条件情報とともに前記漏水判定装置へ送信するデータ送信部とを具備し、
    前記波形データ取得部は、
    前記波形データを対象として、前記検査期間において、予め定められた判定基準電圧以上となる総期間を算出し、前記総期間の、前記検査期間に対する割合を取ることによって、時間積分率を算出し、前記算出された時間積分率が、予め定められたしきい値以上であるか否かを判定する時間積分率算出部と、
    前記時間積分率算出部によって、前記予め定められたしきい値以上であると判定された場合、前記波形データを蓄積する波形データ蓄積部と、
    前記波形データ蓄積部への波形データの蓄積の要否を、前記予め定められたしきい値に基づいて判定する波形データ保存判定部とを備え、
    前記漏水判定装置は、
    前記データ送信部によって送信された波形データと取得条件情報とを受信する通信部と、
    前記通信部によって取得された波形データが漏水時のものであるか否かを判定するための漏水判定部と、
    漏水時の波形データであると過去に判定された波形データを、対応する取得条件情報とともに蓄積している記憶部とを備え、
    前記漏水判定部は、
    前記通信部によって受信された取得条件情報に含まれる条件に一致する条件を含む取得条件情報に対応する波形データを、前記記憶部から検索する波形データ検索部と、
    前記通信部によって受信された波形データと、前記波形データ検索部によって検索された波形データとを比較する波形データ比較部と、
    前記波形データ比較部による比較結果に基づいて、両波形データに相関性がある場合には、前記増幅部によって生成された波形データを漏水時の波形データであると判定する相関性判定部とを備える、漏水判定システム。
  8. 検査対象における漏水の有無を判定するために使用される、前記検査対象の振動の波形データを収集するデータ収集装置に適用されるプログラムであって、
    検査期間において、前記検査対象に備えられたセンサから、前記検査対象の振動に対応する振動信号を取得する機能と、
    前記振動信号を増幅する機能と、
    前記増幅された振動信号を対象として、前記検査期間において、予め定められた判定基準電圧以上となる総期間を算出し、前記総期間の、前記検査期間に対する割合を取ることによって、時間積分率を算出し、前記算出された時間積分率が、予め定められたしきい値以上であるか否かを判定する機能と、
    前記予め定められたしきい値以上であると判定された振動信号を、前記波形データとして波形データ蓄積部に蓄積する機能と、
    前記波形データ蓄積部への波形データの蓄積の要否を、前記予め定められたしきい値に基づいて判定する機能と、
    をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  9. 検査対象における漏水の有無を判定する漏水判定装置に適用されるプログラムであって、
    所定数の連続する検査期間におけるおのおのにおいて、前記検査対象の振動に対応する波形データの、予め定められた判定基準電圧以上となる総期間の、前記検査期間に対する割合である時間積分率が、前記予め定められたしきい値以上であると判定された場合にのみ収集された波形データを、この波形データが取得されたときの条件を含む取得条件情報とともに取得する機能と、
    前記取得された波形データに対応する取得条件情報に含まれる条件に一致する条件を含む取得条件情報に対応する波形データを、漏水時の波形データであると過去に判定された波形データを、対応する取得条件情報とともに蓄積している記憶部から検索する機能と、
    前記取得された波形データと、前記検索された波形データとを比較する機能と、
    この比較結果に基づいて、両波形データに相関性がある場合には、前記取得された波形データを漏水時の波形データであると判定する機能と、
    をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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