JP2019031830A - 支承異常検知装置、情報システム、支承異常検知方法、およびプログラム - Google Patents

支承異常検知装置、情報システム、支承異常検知方法、およびプログラム Download PDF

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Yasunori Nakamura
保則 中村
克倹 楊
Kejian Yang
克倹 楊
康仁 八木
Yasuhito Yagi
康仁 八木
良成 中西
Yoshinari Nakanishi
良成 中西
敬樹 堀籠
hiroki Horigome
敬樹 堀籠
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Abstract

【課題】従来技術では、支承の異常を簡易に検知することができなかった。【解決手段】橋梁の揺れに関する特性値であり、基準となる特性値である基準値が格納される基準値格納部と、橋梁の揺れに関する特性値である取得値を取得する揺れ特性値取得部と、基準値と取得値との差異に関する差異情報を取得する差異情報取得部と、差異情報を出力する出力部とを具備する支承異常検知装置により、支承の異常を簡易に検知することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、支承の異常を検知する支承異常検知装置等に関するものである。
支承とは、橋梁において、上部構造と下部構造との間に設置される部材である。上部構造とは、例えば、橋の荷重を支える主桁や主構等の構造物である。下部構造とは、例えば、上部構造を支える橋脚や橋台等の構造物である。
橋梁では、温度変化の影響で上部構造が伸縮したり、車の走行や風等の影響で上部構造が撓んだり捩じれたりたりする。支承は、こうした上部構造の変形を吸収しつつ、上部構造の荷重を下部構造に伝達する機能を有する。
支承は、日々劣化するだけでなく、地震によって破損することもある。そのため、例えば、橋梁の定期点検や地震後の臨時点検の際に、点検員が近接目視で、1または2以上の支承を点検していた。しかし、支承は、橋の裏側の見づらい場所にあることが多く、点検の効率が悪かった。また、目視による点検では、異常の見落としの可能性もあった。
そこで、従来、例えば、構造物が地震動によって揺れているときと、これ以外で揺れているときとを区別して、当該構造物にかかる計測対象物理量をセンシングする技術が存在した(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術では、状態検知用センサノードは、構造物に取り付けられた状態検知センサで、この構造物にかかる計測対象物理量をセンシングする。トリガ用センサノードは、構造物に取り付けられた状態検知センサで、構造物が地震動によって揺れているかどうかを判定する。そして、トリガ用センサノードは、構造物が地震動によって揺れていると判定すると、その旨を状態検知用センサノードに出力し、構造物にかかる計測対象物理量を取得させる。
特開2016−79643号公報
しかし、上記従来技術は、物理量の計測を行う技術であり、支承の異常を検知する技術ではかった。また、上記従来技術では、状態検知用センサに加えて、トリガ用センサも必要であり、構成が複雑であった。
また、他の従来技術でも、支承の異常を簡易に検知することができなかった。
本第一の発明の支承異常検知装置は、橋梁の揺れに関する特性値であり、基準となる特性値である基準値が格納される基準値格納部と、橋梁の揺れに関する特性値である取得値を取得する揺れ特性値取得部と、基準値と取得値との差異に関する差異情報を取得する差異情報取得部と、差異情報を出力する出力部とを具備する支承異常検知装置である。
かかる構成により、差異情報を用いて、支承の異常を簡易に検知できる。
また、本第二の発明の支承異常検知装置は、第一の発明に対して、差異情報が予め決められた条件を満たすほど大きい差異を示す情報であるか否かを判断する判断部をさらに具備し、出力部は、差異情報に代えて、または差異情報と共に、判断部における判断結果に関する情報である判断結果情報を出力する支承異常検知装置である。
かかる構成により、判断結果を用いて、支承の異常を簡易かつ的確に検知できる。
また、本第三の発明の支承異常検知装置は、第一または第二の発明に対して、揺れ特性値取得部は、測定機器を用いて橋梁の揺れに関する元情報を取得する測定手段と、元情報を用いて、特性値である固有振動数を算出する固有振動数算出手段とを具備する支承異常検知装置である。
かかる構成により、固有振動数に関する差異情報もしくはそれに基づく判断結果、またはその両方を用いることで、支承の異常をより簡易かつ的確に検知できる。
また、本第四の発明の支承異常検知装置は、第三の発明に対して、測定機器は、加速度計、変位測定装置、ひずみ計のうちのいずれかであり、元情報は、加速度、変位、ひずみのうちいずれかである支承異常検知装置である。
かかる構成により、固有振動数を算出できる。
また、本第五の発明の支承異常検知装置は、第三または第四の発明に対して、固有振動数算出手段は、元情報をフーリエ変換し、固有振動数を算出する支承異常検知装置である。
かかる構成により、固有振動数を的確かつ簡易に算出できる。
また、本第六の発明の支承異常検知装置は、第二から第五いずれか1つの発明に対して、予め決められた条件は、差異情報である変化率が閾値以上または閾値より大きいことである支承異常検知装置である。
かかる構成により、異常か否かを的確かつ簡易に判断できる。
なお、第二から第六いずれか1つの発明において、出力部は、差異情報、または判断結果情報を出力することにより、差異情報または判断結果情報を定期点検等で利用できる。
また、本第七の発明の支承異常検知装置は、第一から第六いずれか1つの発明に対して、基準値は、第一時点での特性値であり、取得値は、第一時点よりも後の第二時点での特性値であり、出力部は、橋梁の通行可否に関する情報である差異情報または橋梁の通行可否に関する情報である判断結果を出力する支承異常検知装置である。
かかる構成により、経年劣化や自然災害などに起因する支承の異常を検知し、橋梁の通行の可否を判断できる、またはユーザの判断を支援できる。
特に、基準値が、自然災害の発生前の第一時点での特性値であり、取得値が、自然災害の発生後の第二時点での特性値であることにより、自然災害に起因する支承の異常を検知し、通行の可否判断、またはユーザ判断の支援が行える。
なお、以上のような構成において、取得値の取得、基準値と取得値との差異情報の取得、および差異情報の出力を、定期点検や臨時点検等を通じて、定期的または不定期に行うことで、自然災害に限らず、経年劣化による支承の異常をも検知し、通行の可否判断やユーザ判断の支援等が行える。
本発明によれば、支承の異常を簡易に検知できる。
実施の形態における支承異常検知装置のブロック図 同支承異常検知装置の動作を説明するフローチャート 同揺れ特性値取得処理を説明するフローチャート 同差異情報取得処理を説明するフローチャート 同判断処理を説明するフローチャート 同橋梁の一例を示す模式図 同取得値関連情報のデータ構造図 同診断画面の一例を示す図 同診断画面の他の一例を示す図 同コンピュータシステムの内部構成の一例を示す図
以下、支承異常検知装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
本実施の形態において、支承の異常を簡易に検知できる支承異常検知装置1について説明する。支承とは、例えば、橋梁の上部構造と下部構造との間に設置され、上部構造の変形を吸収しつつ、上部構造の荷重を下部構造に伝達する部材である。上部構造とは、例えば、橋の荷重を支える主桁や主構等の構造物である。上部構造の変形とは、例えば、温度変化による伸縮、車の走行や風等による撓みや捩じれ等である。下部構造とは、例えば、上部構造を支える橋脚や橋台等の構造物である。支承の異常とは、例えば、経年による支承の劣化、地震等の自然災害による支承の破損等である。簡易に検知できることは、例えば、橋上の道路脇等、橋梁の適宜な場所に、加速度計等の測定機器を、1または2以上、設けるだけで、支承それ自体を計測しなくても、支承の異常を検知できることであってもよい。
また、本実施の形態において、基準値を格納しており、橋梁の揺れ特性値を取得し、取得した揺れ特性値(取得値)と基準値との差異に関する差異情報を取得し、差異情報が予め決められた条件を満たすほど大きい場合、異常である旨の情報を出力する支承異常検知装置1について説明する。
支承異常検知装置1は、例えば、スタンドアロンの端末でもよいし、ネットワークや通信回線等を介してサーバに接続された端末でもよいし、サーバでも構わない。なお、支承異常検知装置1がサーバに接続された端末である場合については、具体例2で説明する。また、支承異常検知装置1がサーバである場合については、具体例3で説明する。
端末は、例えば、携帯端末でもよいし、据え置き型の端末でもよい。携帯端末は、例えば、専用機でもよいし、スマートフォンやタブレット端末やノートPC等の汎用機でも構わない。端末には、例えば、加速度計等の測定機器が、内蔵されていてもよいし、有線または無線で接続されてもよい。
例えば、測定機器を内蔵した支承異常検知装置1は、適時、橋梁に設けられ、支承の異常を検知してもよい。適時とは、例えば、橋梁の完成直後や、橋梁の定期検査の時などである。ただし、支承異常検知装置1は、橋梁に常設されていてもよい。また、設けられることは、例えば、橋梁に取り付けられることでもよいし、橋梁の上に単に置かれることでもよい。さらに、支承異常検知装置1が設けられる場所は、橋梁の上部構造側であればどこでもよく、例えば、橋上の道路脇等、点検員の行きやすい場所で構わない。支承異常検知装置1は、橋梁の上部構造側の、例えば、隣り合う2つの支承の真ん中に対応する位置またはその近傍に設けられることは好適である。
または、支承異常検知装置1と有線または無線で通信可能な加速度計等の測定機器が、橋梁の上記のような場所に設けられ、支承異常検知装置1は、例えば、橋梁の管理を行う管理室など、適宜な場所に設けられてもよい。
図1は、本実施の形態における支承異常検知装置1のブロック図である。支承異常検知装置1は、格納部10、受付部11、処理部12、および出力部13を備える。格納部10は、基準値格納部101を備える。処理部12は、揺れ特性値取得部121、差異情報取得部122、および判断部123を備える。揺れ特性値取得部121は、測定手段1211、および固有振動数算出手段1212を備える。
格納部10は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、基準値などである。
基準値格納部101には、基準値が格納される。基準値とは、基準となる値であり、橋梁の揺れに関する特性値である。
特性値とは、橋梁の特性を示す値である。特性値は、通常、橋梁の揺れに関する特性を示す値であるが、例えば、橋梁の伸縮に関する特性を示す値や、橋梁の変形に関する特性を示す値等でもよく、橋梁の特性を示し得る値であれば、その種類は問わない。ただし、実施の形態で異常の検知に用いる特性値は、主として、橋梁の揺れに関する特性値である。そこで、以下では、橋梁の揺れに関する特性値を、揺れ特性値、または単に特性値と記す場合がある。
特性値は、例えば、固有振動数であるが、共振周期等であってもよいし、橋梁の揺れの特性を示す値であれば何でもよい。固有振動数とは、その橋梁に固有の振動数である。固有振動数は、例えば、その振動数に対応する振動を橋梁に与え続けると、共振が生じ、橋梁の振動が止まらない又は激しくなっていくような振動数であるといってもよい。共振周期とは、こうして生じる共振の周期である。
なお、特性値は、例えば、橋梁が持つ2以上の固有振動数のうち、特定の1つ(例えば、1次の固有振動数など)でもよいし、2以上(例えば、1次〜n次のn個の固有振動数からなる固有振動数群など)でもよい。ただし、以下では、特性値は、通常、一の固有振動数であるとする。
基準値は、例えば、後述する揺れ特性値取得部121が取得した2以上の取得値の1つでもよい。取得値とは、取得された値であり、橋梁の揺れに関する特性値である。取得値は、通常、揺れ特性値取得部121によって取得された値であるが、例えば、図示しない外部の装置によって取得された値でも構わない。
基準値は、取得値と同じ種類の情報であり、例えば、取得値が取得される前に取得された情報であってもよい。基準値は、第一時点での特性値であり、取得値は、第一時点よりも後の第二時点での特性値であるということもできる。第一時点は、例えば、橋の建設直後であり、第二時点は、例えば、定期点検の時などでもよい。
すなわち、基準値は、例えば、橋の建設の直後に取得された値であることは好適である。具体的には、橋の建設の直後に、揺れ特性値取得部121が取得値を取得し、処理部12が当該取得値を基準値格納部101に蓄積してもよい。または、橋の建設の直後の一定期間に、揺れ特性値取得部121が、2以上、取得値の取得を行い、処理部12が、取得された2以上の取得値を用いて基準値を算出し、当該基準値を基準値格納部101に蓄積することは好適である。なお、2以上の取得値を用いて基準値を算出することは、例えば、2以上の取得値の平均値を計算することでもよいし、2以上の取得値をパラメータとする関数を用いて演算することでもよく、その算出方法は問わない。
または、基準値は、平常値であってもよい。平常値とは、自然災害等が発生していない平常時に取得された値である。平常値は、例えば、自然災害の発生前の特性値であってもよい。自然災害とは、例えば、地震、津波、台風等であるが、種類は問わない。取得値が、自然災害の発生後に取得された第二時点での特性値である場合、基準値は、自然災害の発生前に取得された第一時点での特性値であることは好適である。
ただし、基準値は、例えば、解析により算出された理論値であっても構わない。解析とは、例えば、橋梁の構造解析であってもよい。橋梁の構造解析の手法は公知であり、説明を省略する。解析は、例えば、処理部12が行ってもよいし、外部装置等で行われても構わない。
なお、基準値は、予め、基準値格納部101に格納されていてもよい。または、上記のようにして取得または算出された基準値が、例えば、処理部12によって基準値格納部101に蓄積されても構わない。格納されている基準値は、取得または算出された新たな基準値で更新されてもよい。
なお、例えば、支承異常検知装置1がサーバである場合、基準値格納部101には、橋梁識別子と基準値との対が、2以上、格納されることは好適である。橋梁識別子とは、橋梁を識別する情報である。橋梁識別子は、例えば、橋梁名、IDなどであるが、橋梁を識別し得る情報であれば何でもよい。
受付部11は、各種の情報を受け付ける。各種の情報とは、例えば、ユーザ指示などである。ユーザ指示とは、ユーザによって入力される指示である。ユーザ指示は、例えば、後述する差異情報の取得の指示や、後述する診断画面の出力の指示などであるが、その種類は問わない。一般に、受け付けとは、タッチパネル等の入力デバイスから入力された情報の受け付け、ネットワーク等を介して送信された情報の受信、ディスクや半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。受付部11による受け付けは、通常、タッチパネル等の入力デバイスを介した受け付けであるが、サーバや外部装置等からの受信でもよく、その態様は問わない。
なお、支承異常検知装置1がサーバである場合、受付部11による受け付けは、通常、端末からの受信であり、差異情報の取得の指示や診断画面の出力の指示は、通常、橋梁識別子を有する。
処理部12は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、揺れ特性値取得部121、固有振動数算出手段1212、差異情報取得部122、および判断部123などの処理である。
揺れ特性値取得部121は、橋梁の揺れに関する特性値である取得値を取得する。揺れ特性値取得部121は、取得値を、例えば、測定機器からの元情報を用いて取得する。
なお、支承異常検知装置1がサーバである場合、揺れ特性値取得部121は、1以上の各端末から、当該端末が測定機器を用いて取得した橋梁の揺れに関する元情報を受信してもよい。また、揺れ特性値取得部121は、こうして受信した1以上の元情報を格納部11に蓄積してもよい。
測定手段1211は、測定機器を用いて橋梁の揺れに関する元情報を測定する。元情報とは、特性値の元になる情報である。元情報は、例えば、加速度、変位、ひずみのうちいずれかであってもよい。加速度の測定機器は、例えば、加速度計である。変位の測定機器は、例えば、変位測定装置である。ひずみの測定機器は、例えば、ひずみ計である。ただし、元情報の種類や測定機器のタイプは問わない。
元情報は、例えば、加速度等の時間変化または空間変化を示す情報であることは好適である。かかる元情報は、例えば、離散値の集合でもよいし、関数でもよい。
固有振動数算出手段1212は、固有振動数を算出する。固有振動数算出手段1212は、測定手段1211が取得した元情報を用いて、橋梁の固有振動数を算出する。固有振動数算出手段1212は、例えば、元情報をフーリエ変換し、固有振動数を算出することは好適である。
フーリエ変換は、例えば、離散フーリエ変換、高速フーリエ変換等であるが、そのアルゴリズムは問わない。固有振動数算出手段1212は、この種のフーリエ変換を、例えば、デジタルフィルタを用いて実行してもよい。デジタルフィルタは、ソフトウェアまたはハードウェアのいずれで実現されてもよい。なお、離散フーリエ変換等のアルゴリズム、およびそれを実行するデジタルフィルタ等は公知であり、説明を省略する。
詳しくは、固有振動数算出手段1212は、フーリエ変換によって、元情報を2以上の周波数成分に分解し、当該2以上の周波数成分を用いて、固有振動数を算出する。例えば、固有振動数算出手段1212は、当該2以上の周波数成分の集合である周波数スペクトルのピークを検出し、そのピークに対応する周波数を固有振動数として算出してもよい。なお、元情報をフーリエ変換した結果から固有振動数を取得するアルゴリズムは公知であり、説明を省略する。
なお、固有振動数算出手段1212は、例えば、波動方程式等の式を用いて、元情報から固有振動数を算出してもよい。または、固有振動数算出手段1212は、例えば、加速度等の時間変化を示す元情報である波形データから、一連のピーク間の時間差を求め、その時間差の逆数を計算し、その計算結果を固有振動数と見なしてもよく、固有振動数の算出方法は問わない。
揺れ特性値取得部121は、以上のようにして取得した固有振動数等の取得値を、例えば、取得日時と対に、格納部10に蓄積してもよい。取得日時とは、揺れ特性値取得部121が当該特性値を取得した日時である。日時とは、年月日でもよいし、時分秒等の時刻まで含んでもよい。揺れ特性値取得部121は、取得日時を、例えば、MPUの内蔵時計やNTPサーバ等から取得してもよいし、後述するタイミング情報を用いて取得してもよい。
揺れ特性値取得部121は、例えば、タイミング情報を保持しており、以上のようにして取得値を取得する揺れ特性値取得処理を、このタイミング情報が示すタイミングで、1回または2回以上、実行してもよい。タイミング情報とは、取得値の取得のタイミングを示す情報である。タイミング情報は、例えば、1または2以上の日時を示す情報でもよいし、周期を示す情報でもよい。または、揺れ特性値取得部121は、揺れ特性値取得処理を、例えば、ユーザ指示に応じ実行してもよく、その実行のトリガは問わない。
揺れ特性値取得処理を2回以上実行する場合、揺れ特性値取得部121は、取得値と取得日時とを対応付けて蓄積してもよい。
差異情報取得部122は、差異情報を取得する。差異情報とは、橋梁の揺れに関する特性値の差異を示す情報である。差異情報は、通常、揺れ特性値取得部121が取得した基準値と、基準値格納部101に格納されている取得値との差異に関する情報である。差異とは、主として、特性値それ自体の差異(以下、主差異と記す場合がある)であるが、例えば、付随値の差異(以下、付随値差異と記す場合がある)も含んでよい。付随値とは、特性値に付随する値である。付随値は、例えば、前述した取得日時であるが、取得位置でもよい。取得位置とは、特性値が取得された位置である。取得位置は、通常、当該支承異常検知装置1の位置であり、例えば、GPS等を利用して取得される緯度・経度等の情報である。ただし、付随値は、特性値に付随し得る値であれば何でもよい。
差異情報は、特性値それ自体の差異を示す主差異情報に加えて、例えば、付随値の差異を示す付随値差異情報をも含んでよい。ただし、以下で、単に差異情報という場合、主差異情報を意味する。
なお、特性値が、例えば、1次の固有振動数、2次の固有振動数等の2以上の固有振動数からなる固有振動数群である場合、差異情報取得部122は、例えば、2以上の固有振動数ごとに差異情報を求めることで、固有振動数と差異情報との対の集合である差異情報群を取得してもよいし、さらに、差異情報群の平均値を求めることで、一の差異情報を取得してもよい。
差異情報は、例えば、差異を示す情報でもよいし、変化率を示す情報でもよい。差異とは、基準値と取得値との差異であり、取得値から基準値を減算もしくは基準値から取得値を減算して得られる値の絶対値である。ただし、差異は、正負の符号を含み得る実数値のままでもよい。その場合、差異とは、取得値から基準値を減算して得られる値である、と定義することは好適である。
具体的には、例えば、基準値“100”に対し、取得値が“95”であれば、差異は、例えば、後者から前者を減算して得られる“−5”の絶対値“5”でもよい。ただし、差異は、後者から前者を減算して得られる実数値“−5”でもよい。
なお、差異は、付随値間の差異も含んでよい。付随値間の差異とは、例えば、基準値の取得日時と、取得値の取得日時との間の時間差であるが、基準値の取得位置と、取得値の取得位置との間の距離などでもよい。
本実施の形態でいう変化率とは、基準値に対する差異の割合である。割合は、例えば、差異を基準値で除算した値でもよい。差異情報取得部122は、例えば、取得値から基準値を減算し、その減算結果である差異を基準値で除算することにより、変化率を取得してもよい。変化率は、例えば、差異を基準値で除算した小数値でもよいし、基準値を分母、差異を分子とする分数でもよいし、小数値または分数を百分率に換算した実数値でもよく、その表現形式は問わない。なお、上例における変化率は、5/100または0.05または5%等である。
変化率は、例えば、単位時間当たりの変化率であってもよい。単位時間とは、例えば、1年であるが、1カ月、1日、1時間等でもよく、その長短は問わない。差異情報取得部122は、例えば、時間差が単位時間に満たない場合に、変化率を単位時間当たりの変化率に換算することは好適である。なお、上例において、例えば、単位時間が1年であり、時間差が6ヶ月であるとすると、単位時間当たりの変化率は、“5%”÷“0.5年”年のように計算され、年率10%となる。
または、変化率とは、例えば、前回の取得値に対する差異の割合であってもよい。この場合、差異情報取得部122は、変化率を単位時間当たりの変化率に換算することは好適である。
差異情報取得部122は、例えば、取得値から基準値を減算し、その減算結果の絶対値である差異を有する差異情報を取得してもよい。または、差異情報取得部122は、例えば、取得値と基準値との大小を判断し、大きい方の値から小さい方の値を減算することによっても、これと同等の差異情報を取得することができる。
ただし、差異情報取得部122は、例えば、取得値から基準値を減算し、その減算結果を示す差異情報を取得してもよい。こうして取得される差異情報は、基準値に対する取得値の大小を示す正負の符号を含み得る。なお、かかる事項は、後述する他の取得方法にも当てはまる。
または、差異情報取得部122は、例えば、取得値から基準値を減算し、その減算結果の絶対値である差異を基準値で除算し、その除算結果である変化率を有する差異情報を取得することは好適である。
または、差異情報取得部122は、例えば、取得値から基準値を減算し、その減算結果の絶対値である差異を基準値で除算し、その差異と、その除算結果である変化率とを有する差異情報を取得することは、より好適である。
または、差異情報取得部122は、上記のようにして差異または変化率のうち1種類以上の情報を求めた後、さらに、例えば、取得値の付随値と基準値の付随値との差異である付随値差異をも求め、差異または変化率のうち1種類以上の情報と、付随値差異とを含む差異情報を取得してもよい。付随値差異は、例えば、取得値の取得日時と、基準値の取得に日時との間の時間差であるが、取得値の取得位置と、基準値の取得位置との間の距離でもよく、付随値間の差異であれば何でもよい。
または、差異情報取得部122は、例えば、上記のようにして算出した変化率および時間差を用いて、単位時間当たりの変化率を有する差異情報を取得することは、より好適である。単位時間当たりの変化率は、例えば、変化率を時間差で除算することにより得られる。
または、差異情報取得部122は、例えば、橋梁の通行可否に関する情報である差異情報を取得してもよい。かかる差異情報は、例えば、橋梁識別子と、通行可否フラグとを有していてもよい。通行可否フラグとは、橋梁の通行の可否を示す情報である。通行可否フラグは、例えば、通行可能である場合は“可”または“1”、そうでない場合は“否”または“0”等を示してもよく、その表現形式は問わない。ただし、差異情報の取得方法やデータ構造は問わない。
差異情報取得部122は、こうして取得した差異情報を、例えば、取得値または取得値識別子に対応付けて、格納部10に蓄積してもよい。
差異情報取得部122は、以上のようにして差異情報を取得する差異情報取得処理を、例えば、揺れ特性値取得部121が取得値を取得したことに応じて実行してもよいし、第二タイミング情報が示すタイミングで実行してもよい。第二タイミング情報とは、差異情報の取得のタイミングを示す情報である。第二タイミング情報もまた、例えば、1以上の日時を示す情報でもよいし、周期を示す情報でもよく、そのデータ構造は問わない。または、差異情報取得部122は、差異情報取得処理を、例えば、差異情報を取得するユーザ指示に応じて実行してもよく、その実行のトリガは問わない。
なお、支承異常検知装置1がサーバである場合、差異情報取得部122は、揺れ特性値取得部121が1以上の端末から受信した1以上の元情報を用いて、差異情報を取得してもよい。また、差異情報取得部122は、格納部11に格納されている1以上の元情報を用いて、差異情報を取得してもよい。その際、差異情報取得部122は、1以上の元情報を用いて一の差異情報を取得してもよいし、1以上の元情報ごとに差異情報を取得してもよい。さらに、差異情報取得部122は、こうして取得した、1以上の元情報に対応する一の差異情報、または1以上の元情報に対応する1以上の差異情報を、格納部11に蓄積してもよい。
判断部123は、差異情報取得部122が取得した差異情報が予め決められた条件を満たすほど大きい差異を示す情報であるか否かを判断する。
予め決められた条件とは、例えば、判断部123が判断を行う基準を示す情報であるといってもよいし、差異情報と比較される閾値に関する条件である、といってもよい。基準または閾値は、橋梁の通行の可否に関する基準または閾値であることは好適である。
予め決められた条件は、例えば、「差異情報が閾値より大または閾値以上である」という条件であってもよい。
または、予め決められた条件は、例えば、「変化率が閾値より大または閾値以上である」という条件であることは好適である。もしくは、予め決められた条件は、例えば、「単位時間当たりの変化率が閾値より大または閾値以上である」という条件であってもよい。なお、このことは、他の予め決められた条件にも共通する。
または、予め決められた条件は、例えば、2以上の条件を含み、2以上の条件のうち1つは「変化率が第一閾値より大または第一閾値以上である」という条件であり、2以上の条件のうち他の1つは「変化率が第二閾値より小または第に閾値以下である」という条件であってもよい。
ただし、正負の符号を含み得る差異情報が取得された場合、判断部123は、例えば、正の符号を含む又は正負いずれの符号も含まないも差異情報が予め決められた第一条件を満たすほど大きい差異を示す情報であるか否かを判断し、負の符号を含む差異情報が予め決められた第二条件を満たすほど小さい差異を示す情報であるか否かを判断してもよい。第一条件の閾値は正の値であり、第二条件の閾値は負の値であり、第一条件の閾値の絶対値と第二条件の閾値の絶対値とは、互いに異なる値であることは好適である。
または、判断部123は、例えば、取得された差異情報に含まれる変化率が予め決められた条件を満たすほど大きい変化率を示す情報であるか否かを判断することは好適である。判断部123は、例えば、取得された差異情報に含まれる単位時間当たりの変化率が予め決められた条件を満たすほど大きい変化率を示す情報であるか否かを判断することは、より好適である。
または、予め決められた条件が、例えば、前述したように、2以上の条件を含み、2以上の条件のうち1つは「変化率が第一閾値より大または第一閾値以上である」という第一条件であり、2以上の条件のうち他の1つは「変化率が第二閾値より小または第に閾値以下である」という第二条件である場合、判断部123は、取得された差異情報に含まれる変化率が、第一条件を満たすほど大きい変化率を示す情報であるか否かを判断し、第一条件を満たすほど大きい変化率を示す情報でない場合、変化率が第二条件を満たすほど小さい変化率を示す情報であるか否かを判断してもよい。
なお、例えば、支承異常検知装置1がサーバである場合、条件は、1以上の橋梁ごとに予め決められ、判断部123は、例えば、橋梁識別子と条件との対の集合を保持していることは好適である。判断部123は、例えば、一の橋梁識別子に対して取得された差異情報が、当該橋梁識別子に対して予め決められた条件を満たすほど大きい差異を示す情報であるか否かを判断してもよい。
判断部123は、以上のような判断を行い、その判断結果である判断結果情報を取得する。判断結果情報は、例えば、取得値識別子と、判断結果フラグとを有していてもよい。判断結果フラグとは、判断結果を示す情報である。判断結果フラグは、例えば、変化率が予め決められた条件を満たすほど大きい変化率である場合は“大”、そうでない場合は“小”等を示してもよい。または、判断結果フラグは、例えば、変化率が、上記第一条件を満たすほど大きい変化率である場合は“大”、上記第二条件を満たすほど小さい変化率である場合は“小”、いずれでもない場合は“中”等を示してもよく、その表現形式は問わない。なお、条件が、1以上の橋梁ごとに予め決められている場合、判断結果情報は、例えば、橋梁識別子または条件のうち1種類以上の情報を有することは好適である。ただし、判断結果情報のデータ構造は問わない。
なお、前述したように、特性値が固有振動数群であり、差異情報取得部122が差異情報群を取得した場合、判断部123は、例えば、2以上の差異情報ごとに判断を行うことで、差異情報と判断結果の対の集合である判断結果群を有する判断結果情報を取得してもよいし、または、判断結果群のうち、例えば、数が多い方の判断結果を採用することで、一の判断結果を有する判断結果情報を取得してもよい。あるいは、判断部123は、例えば、判断結果群の中に1つでも肯定的な判断結果が含まれている場合、肯定的な判断結果を有する判断結果情報を取得してもよい。
判断部123は、取得した判断結果情報を、例えば、取得値または取得値識別子に対応付けて、格納部10に蓄積してもよい。
判断部123は、上記のよう判断を行う判断処理を、例えば、差異情報取得部122が差異情報を取得したことに応じて実行してもよいし、第三タイミング情報が示すタイミングで実行してもよい。第三タイミング情報とは、判断処理を実行するタイミングを示す情報である。第三タイミング情報もまた、例えば、1以上の日時を示す情報でもよいし、周期を示す情報でもよく、そのデータ構造は問わない。または、判断部123は、判断処理を、ユーザ指示に応じて実行してもよく、その実行のトリガは問わない。
なお、支承異常検知装置1がサーバである場合、揺れ特性値取得部121、差異情報取得部122、判断部123、測定手段1211、および固有振動数算出手段1212は、上述した処理を、1以上の端末識別子ごとに実行することは好適である。
また、支承異常検知装置1がサーバである場合、判断部123は、差異情報取得部122による上記蓄積の結果として格納部11に格納されている差異情報であり、1以上の元情報を用いて取得された一の差異情報を用いて、判断を行ってもよい。または、判断部123は、差異情報取得部122による上記蓄積の結果として格納部11に格納されている差異情報であり、1以上の元情報に対応する1以上の差異情報ごとに、判断を行ってもよい。
出力部13は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、差異情報、判断結果情報などである。一般に、出力とは、例えば、ディスプレイへの表示、スピーカからの音出力、プリンタによるプリントアウト、記録媒体への蓄積、他の構成要素への引き渡し、他の装置への送信などを含む概念である。出力部13による出力は、通常、ディスプレイへの表示、スピーカからの音出力、記録媒体への蓄積等であるが、その態様は問わない。
出力部13は、差異情報等の情報を、通常、ディスプレイやスピーカ等の出力デバイスを介して出力するが、例えば、記録媒体に蓄積したり、他の端末に送信したりしてもよい。なお、出力デバイスを介した出力は、通常、支承異常検知装置1内での出力であるが、他の端末や外部の端末等の出力デバイスを介した出力でもよい。外部の端末とは、例えば、自治体の端末などであるが、種類は問わない。なお、支承異常検知装置1がサーバである場合、出力部13による出力は、例えば、端末への送信であるが、サーバ内の出力デバイスを介した出力でもよい。
出力部13は、例えば、差異情報取得部122が取得した差異情報を出力する。なお、出力される差異情報は、取得された差異情報と同じでなくてもよい。また、出力部13は、例えば、差異情報を出力する際に、基準値格納部101に格納されている基準値をも出力してもよい。出力部13は、差異情報等の出力を、例えば、差異情報取得部122が差異情報を取得したことに応じて実行してもよい。
または、出力部13は、例えば、差異情報に代えて、または差異情報と共に、判断部123における判断結果に関する情報である判断結果情報を出力することは好適である。なお、出力される判断結果情報もまた、取得された判断結果情報と同じでなくてもよい。出力部13は、判断結果情報等の出力を、例えば、判断部123が判断結果情報を取得したことに応じて実行してもよい
出力部13は、差異情報、または判断結果情報を出力してもよい。出力部13は、橋梁の通行可否に関する情報である差異情報、または橋梁の通行可否に関する情報である判断結果を出力することは好適である。
出力部13は、例えば、格納部10に格納されている1以上の取得値ごとに、差異情報または判断結果情報のうち1種類以上の情報を出力してもよい。または、出力部13は、例えば、格納部10に格納されている1以上の取得値ごとに、取得日時と、差異情報または判断結果情報のうち1種類以上の情報とを出力してもよい。または、出力部13は、例えば、格納部10に格納されている1以上の取得値ごとに、取得日時と、差異情報または判断結果情報のうち1種類以上の情報を出力する際に、基準値格納部101に格納されている基準値をも出力してもよい。
出力部13は、こうして、格納部10に格納されている1以上の取得値ごとに、差異情報または判断結果情報のうち1種類以上の情報等を出力する出力処理を、例えば、第四タイミング情報が示すタイミングで行ってもよい。第四タイミング情報とは、差異情報または判断結果情報のうち1種類以上の情報等の出力を行うタイミングを示す情報である。第四タイミング情報もまた、例えば、1以上の日時を示す情報でもよいし、周期を示す情報でもよく、そのデータ構造は問わない。または、出力部13は、かかる出力を、例えば、ユーザ指示に応じて行ってもよく、その実行のトリガは問わない。
出力部13は、画面構成情報を保持しており、取得された差異情報または判断結果情報のうち1種類以上の情報等と、この画面構成情報とを用いて、診断画面を構成し、ディスプレイに表示してもよい。
画面構成情報とは、診断画面を構成するための情報である。画面構成情報は、例えば、画像、文字列、レイアウト情報などを有する。画像とは、例えば、グラフや表等の画像である。文字列とは、例えば、グラフ等に対応付いた文字列である。レイアウト情報とは、診断画面内におけるグラフ等の配置を示す情報である。ただし、画面構成情報のデータ構造は問わない。
診断画面とは、支承の診断に関する画面であり、差異情報または判断結果情報のうち1種類以上の情報を有する。情報は、例えば、文字列でもよいし、グラフや表等も用いて表現されてもよく、その表現形式は問わない。
格納部10、および基準値格納部101は、フラッシュメモリやSSDやハードディスクといった不揮発性の記録媒体が好適であるが、RAMなど揮発性の記録媒体でも実現可能である。
受付部11は、入力デバイスを含むと考えても、含まないと考えてもよい。受付部11は、入力デバイスのドライバーソフトによって、または入力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
受付部11の受信機能は、通常、有線または無線の通信手段(例えば、ネットワークカードやモデム等の通信モジュール)で実現されるが、放送を受信する手段(例えば、放送受信モジュール)で実現されてもよい。
処理部12、揺れ特性値取得部121、測定手段1211、固有振動数算出手段1212、差異情報取得部122、および判断部123は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部12等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ただし、処理手順は、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
出力部13は、ディスプレイやスピーカ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えてもよい。出力部13は、出力デバイスのドライバーソフトによって、または出力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
出力部13の送信機能は、通常、有線または無線の通信手段で実現されるが、放送手段(例えば、放送モジュール)で実現されてもよい。
以下、支承異常検知装置1の動作について図2〜図5を用いて説明する。なお、既出の事項に関する説明は、省略または簡略化している。
図2は、支承異常検知装置1の動作を説明するフローチャートである。
(ステップS201)揺れ特性値取得部121は、揺れ特性値取得処理を実行するか否かを判別する。揺れ特性値取得部121は、例えば、タイミング情報を保持しており、MPUの内蔵時計等から現在日時を取得し、タイミング情報と現在日時とを用いて、かかる判別を行ってもよい。または、揺れ特性値取得部121は、例えば、受付部11が揺れ特性値取得処理を実行する旨のユーザ指示を受け付けた場合に、これを実行すると判別してもよい。
揺れ特性値取得処理を実行する場合はステップS202に進み、実行しない場合はステップS203に進む。
(ステップS202)揺れ特性値取得部121は、揺れ特性値取得処理を実行する。なお、揺れ特性値取得処理については、図3のフローチャートを用いて説明する。その後、ステップS201に戻る。
(ステップS203)差異情報取得部122は、差異情報取得処理を実行するか否かを判別する。差異情報取得部122は、例えば、揺れ特性値取得部121が取得値を取得したことに応じて、差異情報取得処理を実行すると判別してもよい。または、差異情報取得部122は、例えば、第二タイミング情報を保持しており、内蔵時計等から現在日時を取得し、第二タイミング情報と現在日時とを用いて、かかる判別を行ってもよい。または、差異情報取得部122は、例えば、受付部11が差異情報取得処理を実行する旨のユーザ指示を受け付けた場合に、これを実行すると判別してもよい。
差異情報取得処理を実行する場合はステップS204に進み、実行しない場合はステップS205に進む。
(ステップS204)差異情報取得部122は、差異情報取得処理を実行する。なお、差異情報取得処理については、図4のフローチャートを用いて説明する。その後、ステップS201に戻る。
(ステップS205)判断部123は、判断処理を実行するか否かを判別する。判断部123は、例えば、差異情報取得部122が差異情報を取得したことに応じて、判断処理を実行すると判別してもよい。または、判断部123は、例えば、第三タイミング情報を保持しており、内蔵時計等から現在日時を取得し、第三タイミング情報と現在日時とを用いて、かかる判別を行ってもよい。または、判断部123は、例えば、受付部11が判断処理を実行する旨のユーザ指示を受け付けた場合に、これを実行すると判別してもよい。
判断処理を実行する場合はステップS206に進み、実行しない場合はステップS207に進む。
(ステップS206)判断部123は、判断処理を実行する。なお、判断処理については、図5のフローチャートを用いて説明する。その後、ステップS201に戻る。
(ステップS207)出力部13は、出力処理を実行するか否かを判別する。出力部13は、例えば、第四タイミング情報を保持しており、内蔵時計等から現在日時を取得し、第四タイミング情報と現在日時とを用いて、かかる判別を行ってもよい。または、出力部13は、例えば、受付部11が出力処理を実行する旨のユーザ指示を受け付けた場合に、これを実行すると判別してもよい。出力処理を実行する場合はステップS208に進み、実行しない場合はステップS201に戻る。
(ステップS208)出力部13は、出力処理を実行する。詳しくは、出力部13は、差異情報または判断結果情報のうち1種類以上の情報等を出力する。出力は、通常、当該支承異常検知装置1内での出力であるが、例えば、端末等への送信でもよい。その後、ステップS201に戻る。
なお、上記出力処理は、例えば、格納部10に格納されている1以上の取得値ごとに実行されてもよい。すなわち、出力部13は、格納部10に格納されている1以上の取得値のうち、未選択である一の取得値を選択し、当該取得値に対応する差異情報等に関して、ステップS208の処理を行う一連の動作を、未選択である取得値がなくなるまで、繰り返してもよい。
なお、図2のフローチャートにおいて、支承異常検知装置1の電源オンやプログラムの起動に応じて処理が開始し、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。ただし、処理の開始または終了のトリガは問わない。
図3は、揺れ特性値取得処理を説明するフローチャートである。
(ステップS301)揺れ特性値取得部121を構成する測定手段1211は、加速度計等の測定機器を用いて橋梁の揺れに関する元情報を測定する。
(ステップS302)固有振動数算出手段1212は、測定手段1211が取得した元情報を用いてフーリエ変換を行い、2以上の周波数成分を取得する。
(ステップS303)固有振動数算出手段1212は、取得した2以上の周波数成分を用いて、橋梁の固有振動数を取得する。
(ステップS304)揺れ特性値取得部121は、例えば、内蔵時計等から現在日時を取得し、取得した固有振動数(取得値)を、取得した現在日時(取得日時)と対に、格納部10に蓄積する。その後、上位処理にリターンする。
図4は、差異情報取得処理を説明するフローチャートである。
(ステップS401)差異情報取得部122は、揺れ特性値取得部121が取得した取得値と、基準値格納部101に格納されている基準値との差異を取得する。
(ステップS402)差異情報取得部122は、取得した差異を基準値で除算し、変化率を取得する。
(ステップS403)差異情報取得部122は、取得した差異または変化率のうち1種類以上の情報を有する差異情報を、例えば、取得値に対応付けて、格納部10に蓄積する。その後、上位処理にリターンする。
なお、上記差異情報取得処理は、例えば、格納部10に格納されている1以上の取得値ごとに実行されてもよい。すなわち、差異情報取得部122は、格納部10に格納されている1以上の取得値のうち、未選択である一の取得値を選択し、当該取得値に関して、図4のフローチャートに示した処理を行う一連の動作を、未選択である取得値がなくなるまで、繰り返し実行してもよい。
図5は、判断処理を説明するフローチャートである。
(ステップS501)判断部123は、差異情報取得部122が取得した差異情報が予め決められた条件を満たすほど大きい差異を示す情報であるか否かを判断する。差異情報取得部122が取得した差異情報が予め決められた条件を満たすほど大きい差異を示す情報である場合はステップS502に進み、そうでない場合はステップS503に進む。
(ステップS502)判断部123は、取得された差異情報の示す差異が予め決められた条件を満たすほど大きい差異であることを示す判断結果情報を取得する。その後、ステップS504に進む。
(ステップS503)判断部123は、取得された差異情報の示す差異が予め決められた条件を満たすほど大きい差異ではないことを示す判断結果情報を取得する。
(ステップS504)判断部123は、取得した判断結果情報を、例えば、当該取得値に対応付けて、格納部10に蓄積する。その後、上位処理にリターンする。
なお、上記判断処理もまた、例えば、格納部10に格納されている1以上の取得値ごとに実行されてもよい。すなわち、判断部123は、格納部10に格納されている1以上の取得値のうち、未選択である一の取得値を選択し、当該取得値に対応する差異に関して、図5のフローチャートに示した処理を行う一連の動作を、未選択である取得値がなくなるまで、繰り返してもよい。
以下、本実施の形態における支承異常検知装置1の具体的な動作例について説明する。なお、以下の説明は、種々の変更が可能であり、本発明を何ら限定するものではない。また、既出の事項に関する説明は、省略または簡略化している。
(具体例1)
本例における支承異常検知装置1は、スタンドアロンの携帯端末である。この支承異常検知装置1は、例えば、図6に示すような橋梁600に設けられる。この橋梁600は、主桁601、2つの支承602、および2つの支承602を介して主桁601を支える2つの橋台603を有する。支承異常検知装置1は、主桁601の上の、2つの支承602の中間に対応する位置に置かれ、2つの支承602のうち1以上の異常を検知する。
支承異常検知装置1は、加速度計、変位測定装置、またはひずみ計のうちいずれかの測定機器を内蔵している。支承異常検知装置1は、例えば、加速度センサを有するスマートフォンやタブレット端末等でもよい。
基準値格納部101には、基準値と取得日時との対が格納されている。基準値と取得日時との対とは、例えば、橋梁600の完成直後に、支承異常検知装置1または他の装置を用いて取得した特性値と、その特性値を取得した日時との対である。特性値は、橋梁600の固有振動数である。基準値と取得日時との対は、例えば、基準値“10.0Hz”と取得日時“2014年1月10日”との対である。
格納部10には、例えば、図7に示すような1以上の取得値関連情報が格納され得る。図7は、取得値関連情報のデータ構造図である。取得値関連情報とは、取得値、およびそれに関連する情報の総称である。関連する情報とは、取得日時、差異、判断結果等である。差異は、差異または変化率のうち1種類以上の情報を含む。判断結果は、変化率に関する閾値“5%”を用いて取得された判断結果である。
格納される1以上の各取得値関連情報は、ID(例えば、“1”,“2”等)に対応付いている。例えば、ID“1”に対応する取得値関連情報(以下、取得値関連情報1と記す場合がある)は、取得値“10.3Hz”、取得日時“2014年6月10日”、差異“0.3Hz”、変化率“3%”、判断結果“小”等を有する。同様に、ID“2”に対応する取得値関連情報(取得値関連情報2)は、取得値“10.2Hz”、取得日時“2015年2月20日”、差異“0.2Hz”、変化率“2%”、判断結果“小”等を有する。取得値関連情報2)は、取得値“10.2Hz”、取得日時“2015年2月20日”、差異“0.2Hz”、変化率“2%”、判断結果“小”等を有する。また、取得値関連情報3は、取得値“9.6Hz”、取得日時“2016年3月20日”、差異“0.4Hz”、変化率“4%”、判断結果“小”等を有する。さらに、取得値関連情報4は、取得値“10.8Hz”、取得日時“2017年3月5日”、差異“0.8Hz”、変化率“8%”、判断結果“大”等を有する。
現時点では、格納部10には、いずれの取得値関連情報も未だ格納されていない。ユーザは、支承異常検知装置1を橋梁600に設置し、プログラムを起動し、揺れ特性値取得処理の実行を指示するユーザ指示を、タッチパネル等を介して入力する。
支承異常検知装置1において、受付部11が上記ユーザ指示を受け付け、揺れ特性値取得部121は、揺れ特性値取得処理を実行する。詳しくは、測定手段1211が、加速度計等の測定機器を用いて橋梁600の揺れに関する元情報を測定し、固有振動数算出手段1212は、元情報を用いてフーリエ変換を行い、2以上の周波数成分を取得する。固有振動数算出手段1212は、取得した2以上の周波数成分を用いて、橋梁600の固有振動数を取得する。ここでは、固有振動数“10.3Hz”が取得されたとする。また、揺れ特性値取得部121は、例えば、内蔵時計等から、現在日時を取得する。ここでは、現在日時“2014年6月10日”が取得されたとする。揺れ特性値取得部121は、取得値“10.3Hz”と取得日時“2014年6月10日”との対をID“1”に対応付け、格納部10の1番目のレコードに蓄積する。
次に、差異情報取得部122は、この取得値“10.3Hz”と、基準値格納部101に格納されている基準値“10.0Hz”との差異“0.3Hz”を取得し、さらに、その差異“0.3Hz”を基準値“10.0Hz”で除算し、変化率“3%”を取得する。差異情報取得部122は、こうして取得した差異“0.3Hz”および変化率“3%”を当該取得値“10.3Hz”に対応付けて格納部10に蓄積する。
判断部123は、閾値“5%”を保持しており、取得された変化率“3%”がこの閾値“5%”よりも大きいか否かを判断する。変化率“3%”は閾値“5%”よりも小さいため、判断部123は、差異が予め決められた条件を満たすほど大きい差異ではないことを示す判断結果“小”を取得し、取得した判断結果“小”を、当該取得値“10.3Hz”に対応付けて、格納部10に蓄積する。これによって、格納部10には、前述した取得値関連情報1が格納される結果となる。
なお、差異情報取得部122は、上記変化率に代えて、単位時間当たりの変化率を取得してもよい。その場合、差異情報取得部122は、取得値“10.3Hz”の取得日時“2014年6月10日”と、基準値“10.0Hz”の取得日時“2014年1月10日”との時間差“0.5年”を算出し、上記変化率“3%”をこの時間差“0.5年”で除算し、年率に換算された変化率“6%”を取得してもよい。この変化率“6%”は、閾値“5%”よりも大きいため、判断部123は、差異が予め決められた条件を満たすほど大きい差異であることを示す判断結果“大”を取得し、格納部10に蓄積する。これによって、前述した取得値関連情報1において、変化率を“6%”、判断結果を“大”に置き換えた取得値関連情報が格納される結果となる。
出力部13は、取得された差異または判断結果のうち1種類以上の情報等を出力する出力処理を実行する。出力部13は、例えば、取得日時“2014年6月10日”、変化率“3%”、および判断結果“小”を出力してもよい。出力部13は、例えば、保持している画面構成情報と、取得値関連情報1が有する取得日時“2014年”、変化率“3%”、および判断結果“小”とを用いて、診断画面を構成し、ディスプレイに出力することは好適である。これによって、ディスプレイには、例えば、図8に示すような診断画面が表示される。
図8は、診断画面の一例を示す図である。この診断画面は、取得日時“2014年”、変化率“3%”、および判断結果“小”に対応する棒グラフと、取得日時“2014年”、および診断結果“小”に対応する文字列“2014年の診断結果:異常は認められません。”とを有する。
これによって、ユーザは、支承の近傍で目視を行わなくも、支承に異常がある可能性は低いことがわかるので、例えば、簡略化された点検手順を採用することにより、橋梁600の定期検査等における作業を効率化できる。
なお、判断部123は、上記閾値“5%”に加えて、例えば、第二閾値“10%”を保持していてもよく、取得された変化率が、閾値“5%”より小または以下である場合は判断結果“小”を取得し、第二閾値“10%”より大または以上である場合は判断結果“大”を取得し、それ以外の場合は判断結果“中”を取得してもよい。出力部13は、判断結果“小”が取得された場合は“異常は認められません。”を出力し、判断結果“中”が取得された場合は“支承の点検が必要です。”を出力し、判断結果“大”が取得された場合は“支承の異常のため、橋梁600は通行不能の可能性があります。”を出力してもよい。
その後、2015年、2016年、および2017年に、上記と同様の定期検査が行われ、格納部10には、例えば、図7に示した取得値関連情報1〜4が格納されている。このとき、ユーザが、診断画面を出力するユーザ指示を入力したとする。
支承異常検知装置1において、受付部11が上記ユーザ指示を受け付け、出力部13は、例えば、保持している画面構成情報と、取得値関連情報1が有する取得日時“2014年”、変化率“3%”、および判断結果“小”と、取得値関連情報2が有する取得日時“2015年”、変化率“2%”、および判断結果“小”と、取得値関連情報3が有する取得日時“2015年”、変化率“4%”、および判断結果“小”と、取得値関連情報4が有する取得日時“2017年”、変化率“8%”、および判断結果“大”とを用いて、診断画面を構成し、ディスプレイに出力する。これによって、ディスプレイには、例えば、図9に示すような診断画面が表示される。
図9は、診断画面の他の一例を示す図である。この診断画面は、取得日時“2014年”、変化率“3%”、および判断結果“小”に対応する第一の棒グラフと、取得日時“2015年”、変化率“2%”、および判断結果“小”に対応する第二の棒グラフと、取得日時“2015年”、変化率“4%”、および判断結果“小”に対応する第三の棒グラフと、取得日時“2017年”、変化率“8%”、および判断結果“大”に対応する第四の棒グラフと、取得日時“2017年”、および診断結果“大”に対応する文字列“2017年の診断結果:支承の点検が必要です。”とを有する。
これによって、ユーザは、支承に異常がある可能性が高いことが事前にわかるので、例えば、支承の詳しい点検を行うことで、橋梁600の定期検査等の精度を高めることができる。
(具体例2)
本例における支承異常検知装置1は、サーバに接続された端末である。支承異常検知装置1は、例えば、具体例1と同様の、測定機器を内蔵した携帯端末でもよいし、測定機器と通信する携帯端末または据え置き型の端末でも構わない。前者のタイプの支承異常検知装置1は、具体例1と同様、例えば、図6に示した橋梁600の主桁601上の、2つの支承602の中間に対応する位置に置かれ、2つの支承602のうち1以上の異常を検知する。
後者のタイプの支承異常検知装置1は、例えば、橋梁600を管理する管理室に設置されてもよい。この支承異常検知装置1には、加速度計、変位測定装置、またはひずみ計のうちいずれか1種類の測定機器が、1または2以上、有線または無線で接続される。これら1以上の測定機器は、主桁601に設置される。支承異常検知装置1に接続される測定機器が1つの場合、その測定機器は、具体例1と同様、例えば、図6に示した橋梁600の主桁601上の、2つの支承602の中間に対応する位置に置かれることは好適である。なお、接続される測定機器が2つの場合は、例えば、一方の測定機器が、2つの支承602の中間に対応する位置に置かれ、他方の測定機器は、その位置と、2つの支承602のいずれか一方に対応する位置との中間に置かれてもよい。
基準値格納部101には、1以上の測定機器ごとに、具体例1で述べたような基準値と取得日時との対が格納されている。格納部10には、1以上の測定機器ごとに、図7に示したような1以上の取得値関連情報が格納され得る。
揺れ特性値取得部121は、例えば、同じ日時に取得した1以上の取得値の平均値を算出してもよく、それによって、誤差の少ない取得値を取得できる。
または、差異情報取得部122は、例えば、同じ日時に取得された1以上の取得値に対応する1以上の差異を取得し、当該1以上の差異の平均値を算出してもよく、これによって、誤差の少ない差異を取得できる。
または、判断部123は、例えば、上記1以上の差異を用いて、1以上の判断結果を取得し、最も数が多い判断結果を採用してもよい。これによって、より適切な判断結果が得られる。
あるいは、判断部123は、例えば、1以上の判断結果群の中に1つでも肯定的な判断結果が含まれている場合、肯定的な判断結果を採用してもよい。これによって、誤診の可能性を低減できる。
(具体例3)
本例において、図1の支承異常検知装置1と、この支承異常検知装置1にネットワーク等を介して接続される1または2以上の端末(図示しない)とを備える情報システムについて説明する。本例における支承異常検知装置1は、1または2以上の橋梁を管理する団体や企業等のサーバである。サーバは、例えば、クラウドサーバでもよく、その所在やタイプは問わない。
1以上の各端末は、1または2以上の橋梁のいずれか1つに対応する端末であってもよい。つまり、1以上の橋梁と1以上の端末とは、1対1に対応していてもよい。ただし、一の橋梁が2以上の端末に対応していてもよいし、一の端末が2以上の橋梁に対応していても構わない。
各端末は、加速度計、変位測定装置、またはひずみ計のうちいずれかの測定機器が、例えば、内蔵されていてもよいし、有線または無線で接続されていてもよい。
また、支承異常検知装置1には、例えば、自治体等の外部の端末も接続されることは好適である。
例えば、A県にある橋梁X、およびB県にある橋梁Yを管理する団体が、クラウドサーバを用いて支承異常検知装置1を実現し、このクラウドサーバに接続された2以上の端末を介して、橋梁Xおよび橋梁Yの管理を行ってもよい。
2以上の端末のうち1つは、橋梁Xを担当する担当者の携帯端末、または橋梁Xに付随する管理室に設置されたPCであり、以下では、橋梁X管理端末と呼ぶ場合がある。2以上の端末のうち他の1つは、橋梁Xを担当する担当者の携帯端末、または橋梁Yに付随する管理室に設置されたPCであり、以下では、橋梁Y管理端末と呼ぶ場合がある。支承異常検知装置1には、さらに、例えば、A県の端末やB県の端末も接続され得る。
基準値格納部101には、1以上の橋梁識別子ごとに、具体例1で述べたような基準値と取得日時との対が格納されている。基準値格納部101には、例えば、橋梁識別子“X”に対応付けて基準値と取得日時との対が格納され、橋梁識別子“Y”に対応付けて基準値と取得日時との対が格納されていてもよい。
なお、1以上の橋梁と1以上の端末とが1対1に対応している場合は、1以上の端末ごとに、かかる対が格納されていてもよい。すなわち。基準値格納部101には、例えば、端末識別子“橋梁X管理端末”に対応付けて基準値と取得日時との対が格納され、また、“橋梁Y管理端末”に対応付けて基準値と取得日時との対が格納されていてもよい。なお、かかる事項は、後述する取得値関連情報についても当てはまる。
格納部10には、1以上の橋梁識別子ごとに、図7に示したような1以上の取得値関連情報が格納され得る。
端末の数が2以上の場合、格納部10には、対応情報も格納される。対応情報とは、1以上の橋梁と、1以上の端末との対応を示す情報である。対応情報は、例えば、橋梁識別子と、1または2以上の端末識別子との組の集合であってもよい。橋梁識別子と1以上の端末識別子との組の集合とは、具体的には、例えば、橋梁識別子“X”と端末識別子“橋梁X管理端末”との組、橋梁識別子“Y”と2つの端末識別子“橋梁Y管理端末”および“自治体端末”との組等であってもよい。
受付部11は、前述したユーザ指示等の情報を、通常、1以上の各端末から、端末識別子と対に受信する。受付部11は、例えば、橋梁識別子“X”を有する差異情報の取得の指示を、橋梁Xを管理する端末から、端末識別子“橋梁X管理端末”と対に受信してもよい。
揺れ特性値取得部121は、1以上の橋梁識別子ごとに、前述した取得値を取得し得る。揺れ特性値取得部121は、例えば、受付部11が、橋梁識別子“X”を有する差異情報の取得の指示を受信したことに応じて、橋梁識別子“X”に対応する取得値を取得してもよい。
差異情報取得部122は、1以上の橋梁識別子ごとに、前述した差異情報を取得し得る。差異情報取得部122は、例えば、受付部11が橋梁識別子“X”を有する差異情報の出力の指示を受信したことに応じて、揺れ特性値取得部121が橋梁識別子“X”に対して取得した取得値と、橋梁識別子“X”に対応付けて基準値格納部101に格納されている基準値とを用いて、橋梁識別子“X”に対応する差異情報を取得してもよい。
判断部123は、1以上の橋梁識別子ごとに、前述した判断を行い得る。判断部123は、例えば、橋梁識別子と条件との対の集合を保持しており、差異情報取得部122が、一の橋梁識別子に対して取得した差異情報が、当該橋梁識別子に対して予め決められた条件を満たすほど大きい差異を示す情報であるか否かを判断してもよい。
出力部13は、前述した差異情報や判断結果情報や診断画面等の情報を、1以上の各端末に送信し得る。出力部13は、例えば、差異情報取得部122が取得した1以上の各橋梁に関する差異情報を、当該橋梁に対応付いた1以上の端末に送信する。出力部13は、具体的には、例えば、差異情報取得部122が橋梁識別子“X”に対して取得した差異情報を、格納部11に格納されている対応情報を用いて、当該橋梁識別子“X”に対応する端末識別子“橋梁X管理端末”で識別される端末に送信してもよい。
また、出力部13は、判断部123が大きい差異を示すと判断した差異情報に対する橋梁識別子に対応する1以上の端末に、判断部123の当該判断を示す判断結果情報を送信してもよい。具体的には、例えば、判断部123が、橋梁識別子“Y”に対して取得された差異情報が大きい差異を示す情報であると判断した場合に、出力部13は、その大きい差異を示すと判断された差異情報に対する橋梁識別子“Y”に対応する1つの端末識別子“橋梁Y管理端末”で識別される端末と、当該橋梁識別子“Y”に対応するもう1つの端末識別子“B県端末”で識別される端末とに、差異が大きいと判断されたことを示す判断結果情報を送信してもよい。
支承異常検知装置1のオペレータが、例えば、1以上の全橋梁を識別する橋梁識別子群と対に、診断画面の出力の指示を入力すると、支承異常検知装置1において、受付部11が、かかる指示を受け付け、出力部13は、1以上の全橋梁に関する診断画面群を、例えば、一のディスプレイに順次表示、または1以上のディスプレイに分散表示してもよい。
または、各端末のユーザが、例えば、担当する橋梁を識別する橋梁識別子と対に、診断画面の出力の指示を入力すると、各端末の端末受付部(図示しない)が当該指示を受け付け、端末送信部(図示しない)が当該指示を端末識別子と対に承異常検知装置1に送信する。支承異常検知装置1において、受付部11が、かかる指示を端末識別子と対に受信し、出力部13は、当該橋梁識別子で識別される橋梁に関する診断画面を、当該端末識別子で識別される端末に送信する。
判断部123が、例えば、橋梁識別子“Y”に対応付けて、閾値“5%”、および第二閾値“10%”を保持しており、橋梁Yに関して取得された変化率が第二閾値“10%”より大または以上であると判断して、橋梁識別子“Y”に対する判断結果“大”を取得した場合、出力部13は、この判断結果“大”に対応する判断結果情報“支承の異常のため、橋梁は通行不能の可能性があります。”を、例えば、上記対応情報を用いて、当該橋梁識別子“Y”に対応する1つの端末識別子“橋梁Y管理端末”で識別される端末、および当該橋梁識別子“Y”に対応するもう1つの端末識別子“自治体端末”で識別される自治体の端末に、電子メール等で送信することは好適である。
これにより、支承異常検知装置1のオペレータは、1以上の橋梁ごとに、その橋梁の支承に関する診断画面を閲覧して、例えば、橋梁群の定期検査の手法等を検討できる。また、各端末のユーザは、担当する橋梁の支承に関する診断画面を閲覧し、診断手順等を考案できる。さらに、異常が検知された橋梁の担当者や、自治体の担当者は、上記診断結果画面の受信により、例えば、当該橋梁の通行止め、支承の補修等の対応を、速やかに開始できる。
本例によれば、支承異常検知装置1と、各々が1または2以上の橋梁に対応付いた1または2以上の端末とを具備する情報システムであって、前記基準値格納部には、1以上の橋梁ごとに基準値が格納され、前記揺れ特性値取得部は、1以上の橋梁ごとに揺れ特性値を取得し、前記差異情報取得部は、1以上の橋梁ごとに差異情報を取得し、前記出力部は、1以上の各橋梁に関する差異情報を、当該橋梁に対応付いた1以上の端末に送信する情報システムが実現される。
以上、本実施の形態によれば、基準値格納部101には、橋梁の揺れに関する特性値であり、基準となる特性値である基準値が格納され、支承異常検知装置1は、橋梁の揺れに関する特性値である取得値を取得し、基準値と取得値との差異に関する差異情報を取得し、差異情報を出力することにより、差異情報を用いて、支承の異常を簡易に検知できる。
また、支承異常検知装置1は、差異情報が予め決められた条件を満たすほど大きい差異を示す情報であるか否かを判断し、差異情報に代えて、または差異情報と共に、判断結果に関する情報である判断結果情報を出力することにより、判断結果を用いて、支承の異常を簡易かつ的確に検知できる。
また、支承異常検知装置1は、測定機器を用いて橋梁の揺れに関する元情報を取得し、元情報を用いて、特性値である固有振動数を算出することにより、固有振動数に関する差異情報もしくはそれに基づく判断結果、またはその両方を用いて、支承の異常をより簡易かつ的確に検知できる。
また、上記支承異常検知装置1において、測定機器は、加速度計、変位測定装置、ひずみ計のうちのいずれかであり、元情報は、加速度、変位、ひずみのうちいずれかであり、支承異常検知装置1は、かかる元情報を用いて、固有振動数を算出できる。
また、支承異常検知装置1は、元情報をフーリエ変換し、固有振動数を算出することにより、固有振動数を的確かつ簡易に算出できる。
また、上記支承異常検知装置1において、予め決められた条件は、差異情報である変化率が閾値以上または閾値より大きいことであり、これにより、支承異常検知装置1は、異常か否かを的確かつ簡易に判断できる。
また、支承異常検知装置1は、差異情報、または判断結果情報を出力することにより、差異情報または判断結果情報を定期点検等で利用できる。
また、上記支承異常検知装置1において、基準値は、自然災害の発生前の第一時点での特性値であり、取得値は、自然災害の発生後の第二時点での特性値であり、支承異常検知装置1は、橋梁の通行可否に関する情報である差異情報または橋梁の通行可否に関する情報である判断結果を出力することにより、経年劣化や自然災害などに起因する支承の異常を検知し、橋梁の通行の可否や補修の要否などを判断できる、またはユーザの判断を支援できる。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における支承異常検知装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。
つまり、このプログラムは、基準となる橋梁の揺れに関する特性値である基準値が格納される基準値格納部101を具備する記録媒体がアクセス可能なコンピュータを、橋梁の揺れに関する特性値である取得値を取得する揺れ特性値取得部121と、前記基準値と前記取得値との差異に関する差異情報を取得する差異情報取得部122と、前記差異情報を出力する出力部13として機能させるためのプログラムである。
図10は、各実施の形態におけるプログラムを実行して、支承異常検知装置1を実現するコンピュータシステム900の内部構成の一例を示す図である。図10において、コンピュータシステム900は、プログラムを実行するコンピュータであるMPU911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するストレージ914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915と、インターネットやLAN等のネットワークへの接続を提供するネットワークカード916と、メモリカード920が挿入されるメモリカードスロット917と、ディスプレイ918と、ディスプレイ918の表示面に設けられたタッチパネル919と、測定機器921とを備える。
なお、ストレージ914は、例えば、ハードディスク、SSD、フラッシュメモリなどである。また、測定機器921は、例えば、加速度計、変位測定装置、ひずみ計などである。コンピュータシステム900は、図示しないキーボードやマイクロフォンやカメラ等の入力デバイスも備えることは好適である。なお、コンピュータシステム900全体をコンピュータと呼んでもよい。
コンピュータシステム900に、支承異常検知装置1の機能を実行させるプログラムは、例えば、メモリカード920に記憶されて、メモリカードスロット917に挿入され、ストレージ914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、ネットワークを介してコンピュータシステム900に送信され、ストレージ914に記憶されてもよい。プログラムは、実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、メモリカード920、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、メモリカード920に代えて他の着脱可能な記録媒体(例えば、DVDやCD等の等のディスク)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
プログラムは、コンピュータシステム900に、支承異常検知装置1の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上述したコンピュータシステム900は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末であるが、例えば、据え置き型のPCやサーバ等で実現されてもよい。この場合、例えば、タッチパネル918はキーボードおよびマウスに、メモリカードスロット917はディスクドライブに、メモリカード920はディスクに、それぞれ置き換えられてもよい。ただし、以上は例示であり、支承異常検知装置1を実現するコンピュータのハードウェア構成は問わない。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(例えば、受付部11の受信機能、および出力部13の送信機能)は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことはいうまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる支承異常検知装置は、支承の異常を簡易に検知できるという効果を有し、支承異常検知装置等として有用である。
1 支承異常検知装置
10 格納部
11 受付部
12 処理部
13 出力部
101 基準値格納部
121 揺れ特性値取得部
122 差異情報取得部
123 判断部
1211 測定手段
1212 固有振動数算出手段

Claims (10)

  1. 橋梁の揺れに関する特性値であり、基準となる特性値である基準値が格納される基準値格納部と、
    橋梁の揺れに関する特性値である取得値を取得する揺れ特性値取得部と、
    前記基準値と前記取得値との差異に関する差異情報を取得する差異情報取得部と、
    前記差異情報を出力する出力部とを具備する支承異常検知装置。
  2. 前記差異情報が予め決められた条件を満たすほど大きい差異を示す情報であるか否かを判断する判断部をさらに具備し、
    前記出力部は、
    前記差異情報に代えて、または前記差異情報と共に、前記判断部における判断結果に関する情報である判断結果情報を出力する請求項1記載の支承異常検知装置。
  3. 前記揺れ特性値取得部は、
    測定機器を用いて橋梁の揺れに関する元情報を取得する測定手段と、
    前記元情報を用いて、特性値である固有振動数を算出する固有振動数算出手段とを具備する請求項1または請求項2記載の支承異常検知装置。
  4. 前記測定機器は、加速度計、変位測定装置、ひずみ計のうちのいずれかであり、
    前記元情報は、加速度、変位、ひずみのうちいずれかである請求項3記載の支承異常検知装置。
  5. 前記固有振動数算出手段は、
    前記元情報をフーリエ変換し、固有振動数を算出する請求項3または請求項4記載の支承異常検知装置。
  6. 前記予め決められた条件は、差異情報である変化率が閾値以上または閾値より大きいことである請求項2から請求項5いずれか一項に記載の支承異常検知装置。
  7. 前記基準値は、第一時点での特性値であり、
    前記取得値は、第一時点よりも後の第二時点での特性値であり、
    前記出力部は、
    橋梁の通行可否に関する情報である差異情報または橋梁の通行可否に関する情報である判断結果を出力する請求項1から請求項6いずれか一項に記載の支承異常検知装置。
  8. 請求項1に記載の支承異常検知装置と、各々が測定機器を有する1または2以上の端末とを具備する情報システムであって、
    前記揺れ特性値取得部は、
    前記1以上の各端末から、当該端末が測定機器を用いて取得した橋梁の揺れに関する元情報を受信し、
    前記差異情報取得部は、
    前記揺れ特性値取得部が取得した1以上の元情報を用いて差異情報を取得する情報システム。
  9. 橋梁の揺れに関する特性値であり、基準となる特性値である基準値が格納される基準値格納部、揺れ特性値取得部、差異情報取得部、および出力部によって実現される支承異常検知方法であって、
    前記揺れ特性値取得部が、橋梁の揺れに関する特性値である取得値を取得する揺れ特性値取得ステップと、
    前記差異情報取得部が、前記基準値と前記取得値との差異に関する差異情報を取得する差異情報取得ステップと、
    前記出力部が、前記差異情報を出力する出力ステップとを含む支承異常検知方法。
  10. 橋梁の揺れに関する特性値であり、基準となる特性値である基準値が格納される基準値格納部を具備する記録媒体にアクセス可能なコンピュータを、
    橋梁の揺れに関する特性値である取得値を取得する揺れ特性値取得部と、
    前記基準値と前記取得値との差異に関する差異情報を取得する差異情報取得部と、
    前記差異情報を出力する出力部として機能させるためのプログラム。
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