JP2018004664A - 定着器および画像形成装置 - Google Patents

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慶吾 松本
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慶吾 松本
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Abstract

【課題】媒体に生じるしわを抑制するとともに、印刷品位の低下を抑制する手段を提供する。
【解決手段】熱と圧力で現像剤を媒体に定着させる定着器において、回転軸に支持された第1の回転体と、前記第1の回転体と対向配置され、前記第1の回転体が押圧される第2の回転体と、前記第2の回転体に張架され、前記第1の回転体と前記第2の回転体との間を通過し、媒体上の現像剤を加熱する無端状の加熱部材と、前記加熱部材を前記第1の回転体に押圧する加圧部材と、前記第1の回転体の回転軸を移動させて前記第1の回転体の前記第2の回転体への押圧力を変化させる第1の移動機構と、前記加圧部材を移動させる第2の移動機構と、を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、現像剤を媒体に定着させる定着器および画像形成装置に関する。
従来の定着器は、媒体、および媒体に転写された現像剤に圧力を加えるニップ部において、その圧力を低減させることにより、媒体に生じるしわの発生を抑制するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−26295号公報
しかしながら、従来の技術においては、定着器のニップ部の圧力を変化させることにより、媒体の通紙経路が変化し、媒体搬送方向におけるニップ部より上流側で媒体が定着部材と接触してしまうことにより印刷品位が低下するという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、媒体に生じるしわを抑制するとともに、印刷品位の低下を抑制することを目的とする。
そのため、本発明は、熱と圧力で現像剤を媒体に定着させる定着器において、回転軸に支持された第1の回転体と、前記第1の回転体と対向配置され、前記第1の回転体が押圧される第2の回転体と、前記第2の回転体に張架され、前記第1の回転体と前記第2の回転体との間を通過し、媒体上の現像剤を加熱する無端状の加熱部材と、前記加熱部材を前記第1の回転体に押圧する加圧部材と、前記第1の回転体の回転軸を移動させて前記第1の回転体の前記第2の回転体への押圧力を変化させる第1の移動機構と、前記加圧部材を移動させる第2の移動機構と、を有することを特徴とする。
このようにした本発明は、媒体に生じるしわを抑制するとともに、印刷品位の低下を抑制することができるという効果が得られる。
実施例における画像形成装置の構成を示す概略側断面図 実施例における定着器の構成を示す断面図 実施例における加圧レバー部の説明図 実施例におけるリンク機構の説明図 実施例における普通紙印刷時の定着器の説明図 実施例における封筒印刷時の定着器の説明図 実施例における封筒印刷時の定着器の詳細説明図 実施例における封筒印刷時の定着器の動作の説明図
以下、図面を参照して本発明による定着器および画像形成装置の実施例を説明する。
図1は実施例における画像形成装置の構成を示す概略側断面図である。
図1において、画像形成装置1は、例えばカラープリンタであり、媒体に転写された現像剤を熱と圧力で定着させる定着部としての定着器を備えたものである。画像形成装置1は、印刷媒体としての上質紙等の普通紙および封筒や薄紙等の特殊媒体に画像を形成して印刷を行う。
画像形成装置1は、用紙トレイ100と、給紙部200と、用紙搬送部400と、トナー像形成部530と、トナーカートリッジ550と、中間転写ベルト600と、2次転写ローラ690と、定着器700と、排出ローラ対803と、積載部805とを有し、印刷媒体に画像を形成して印刷を行うものである。
用紙トレイ100は、内部に印刷媒体としての用紙101を積層して収容するものである。
給紙部200は、用紙トレイ100に収容された用紙101を給紙するものであり、用紙101を繰り出すピックアップローラ201と、ピックアップローラ201で繰り出された用紙を1枚ずつに分離する分離ローラ対203、204とを備えている。
用紙搬送部400は、給紙部200で給紙された用紙を搬送するものであり、分離ローラ対203、204で分離された用紙を挟持して搬送する搬送ローラ対401、402、403を備えている。
トナー像形成部530は、トナー画像を形成するものであり、現像剤としてのトナーの色(例えば、イエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色、特殊色)毎に5つ並べて装置に対して着脱可能に配設されたものである。なお、それぞれのトナー像形成部530は、取扱うトナーの種類が異なるだけであり、同じ構成になっている。
トナー像形成部530は、像担持体としての感光ドラム531と、感光ドラム531の表面を一様に帯電させる帯電ローラ532と、感光ドラム531の表面に選択的に光を照射して静電潜像を形成する露光手段としての光ヘッド533と、感光ドラム531に形成された静電潜像にトナーを搬送してトナー画像を形成する現像ローラ534とを有するものである。また、感光ドラム531に形成されたトナー像を中間転写ベルト600に転写する1次転写ローラ540が中間転写ベルト600を挟んで感光ドラム531に対向配置されている。
トナーカートリッジ550は、トナーを収容するものであり、トナーの色毎にトナー像形成部530に対して着脱可能に配設されたものである。トナーカートリッジ550に収容されたトナーは、トナー像形成部530に供給される。
中間転写ベルト600は、トナー像形成部530で形成されたトナー像を搬送するものであり、トナー像形成部530に対向配置された回転可能な無端ベルトである。中間転写ベルト600には、1次転写ローラ540によって感光ドラム531に形成されたトナー像が転写される。
2次転写ローラ690は、中間転写ベルト600に転写されたトナー像を用紙搬送部400によって図中矢印Aが示す用紙搬送方向に搬送される用紙に転写するものである。
定着部としての定着器700は、用紙搬送方向における2次転写ローラ690の下流に配置され、用紙上に転写されたトナー像を熱と圧力により用紙に定着させるものである。
排出ローラ対803は、定着器700でトナー像が定着された用紙を挟持して搬送し、装置外へ排出するものである。
積載部805は、排出ローラ対803によって排出された用紙を積載するものである。
なお、画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)等の制御部を有し、メモリ等の記憶部に記憶された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて制御部によって全体の動作が制御される。
図2は実施例における定着器の構成を示す断面図である。
図2において、定着器700は、加圧ローラ701と、定着ローラ702と、定着ベルト703と、加圧パッド704と、スプリング705、707と、加熱ヒータ706と、ガイドローラ708と、定着器フレーム714と、リンクレバー720と、カム722とを有している。
第1の回転体としての加圧ローラ701は、金属製の芯金と、その芯金の外周面に形成された弾性層を有し、図中矢印B1が示す方向に回転可能に支持されたローラである。この加圧ローラ701は、定着器フレーム714に対して移動可能に支持された回転軸に支持されている。
第2の回転体としての定着ローラ702は、金属製の芯金と、その芯金の外周面に形成された弾性層を有し、芯金の軸部にギヤが取り付けられており、駆動モータの回転により図中矢印B2が示す方向に回転可能に定着器フレーム714に支持されたローラである。この定着ローラ702は、加圧ローラ701と対向配置され、加圧ローラ701が押圧される。
加熱部材としての定着ベルト703は、ポリイミドの基材にゴム層が形成された無端状のベルトであり、定着ローラ702、加圧パッド704、加熱ヒータ706、およびガイドローラ708に張架されたものである。定着ベルト703は、加圧ローラ701と定着ローラ702との間とを通過し、定着ローラ702の回転に伴って図中矢印B3が示す方向に回転可能になっている。
定着ベルト703の内側には、加熱ヒータ706、ガイドローラ708、加圧パッド704、および定着ローラ702が、図中矢印B3が示す定着ベルト703の回転方向における上流側から順に配設されている。定着ベルト703は、加熱ヒータ706によって加熱され、用紙上に転写されたトナーを加熱する。
定着部材としての定着ローラ702は、定着ベルト703を挟んで加圧ローラ701に接触するように配設されている。
加圧部材としての加圧パッド704は、定着ベルト703を挟んで加圧ローラ701に接触するように配設され、定着ベルト703を加圧ローラ701に押圧するものである。この加圧パッド704は、リンクレバー720に支持され、後述するリンク機構により回動可能に構成されている。
付勢部材としてのスプリング705は、加圧パッド704を加圧ローラ701に押圧する方向に付勢するものである。
熱源としての加熱ヒータ706は、定着ベルト703の内側に接触するように配設され、定着ベルト703に熱を供給するものである。
付勢部材としてのスプリング707は、加熱ヒータ706を定着ベルト703に押圧する方向に付勢するものである。
案内部材としてのガイドローラ708は、加圧パッド704を支持するリンクレバー720に回転可能に支持され、定着ベルト703を張架するものである。このガイドローラ708は、定着ベルト703の内側に接触するように配設され、ガイドローラ708と、定着ローラ702との間には、加圧パッド704が配設されている。このガイドローラ708は、加圧パッド704と同様にリンクレバー720に支持され、後述するリンク機構により加圧パッド704とともに回動可能に構成されている。
支持部材としてのリンクレバー720は、加圧パッド704およびガイドローラ708を支持し、定着器フレーム714に回動可能に支持されたものである。
カム722は、定着器フレーム714に回転可能に支持され、回転することにより後述する加圧レバー部の第1加圧レバー711およびリンクレバー720に当接して第1加圧レバー711およびリンクレバー720を回動させるものである。このカム722は、リンクレバー720と当接する当接部722a、および第1加圧レバー711と当接する当接部722bが形成されている。
なお、カム722は、モータ等の駆動源の駆動により回転し、制御部によりその回転が制御されるようになっている。
また、定着器700は、加圧ローラ701の定着ローラ702に対する押圧力を調整する加圧レバー部を有している。この加圧レバー部は、第1の定着スプリング709と、第2の定着スプリング710と、第1加圧レバー711と、第2加圧レバー712と、回転軸713と、カム722とを有している。
その加圧レバー部の構成を図3の実施例における加圧レバー部の説明図に基づいて図2を参照しながら説明する。なお、図3は加圧レバー部の構成を模式的に表したものである。
図3において、第1の移動機構としての加圧レバー部715は、加圧ローラ701の回転軸701aを移動させて加圧ローラ701の定着ローラ702への押圧力を変化させるものである。この加圧レバー部715は、第1の定着スプリング709と、第2の定着スプリング710と、第1加圧レバー711と、第2加圧レバー712と、回転軸713と、カム722とを有している。
回転軸713は、図2示す定着フレーム714に設けられ、第1加圧レバー711および第2加圧レバー712を支持するものである。
第1加圧レバー711は、回転軸713に回転可能に支持され、加圧ローラ701の回転軸701aに接触している。
第2加圧レバー712は、回転軸713に回転可能に支持され、加圧ローラ701の回転軸701aに接触している。
なお、加圧ローラ701の回転軸701aは、孔701cに案内されて定着ローラ702の回転軸に対して離間または接近できるように移動可能になっている。
第1の定着スプリング709は、第1加圧レバー711を図中矢印D1が示す方向に付勢し、第1加圧レバー711を加圧ローラ701に押圧するように付勢している。第1の定着スプリング709に付勢された第1加圧レバー711は、回転軸713を中心に回動し、加圧ローラ701を定着ローラ702に押圧している。
また、第1の定着スプリング709は、第1加圧レバー711を挟んでカム722と対向するように配置され、カム722の回転に伴って第1加圧レバー711が回転軸713を中心に図中矢印C1またはC2が示す方向に回動するようになっている。
第2の定着スプリング710は、第2加圧レバー712を図中矢印D2が示す方向に付勢し、第2加圧レバー712を加圧ローラ701に押圧するように付勢している。第2の定着スプリング710に付勢された第2加圧レバー712は、回転軸713を中心に回動し、加圧ローラ701を定着ローラ702に押圧している。
なお、第2の定着スプリング710に付勢された第2加圧レバー712は、常に所定の押圧力で加圧ローラ701を定着ローラ702に押圧している。また、第1の定着スプリング709の付勢力は、第2の定着スプリング710の付勢力より弱くなるように設定されている。
このように、本実施例では、カム722を回転させることにより、加圧ローラ701の定着ローラ702に対する押圧力を調整することができるようになっている。
図4は実施例におけるリンク機構の説明図である。図4(a)はリンク機構の側断面図、図4(b)はリンク機構の斜視図である。
図4において、第2の移動機構としてのリンク機構725は、加圧パッド704およびガイドローラ708を移動させるものであり、リンクレバー720と、ポスト721と、カム722とを有している。
リンクレバー720は、回動可能に設けられ、加圧パッド704およびガイドローラ708を支持するものである。リンクレバー720には、孔720aおよび孔720bが形成されている。孔720aは、加圧パッド704の支持部材が差し込まれ、加圧パッド704を支持する。また、孔720bは、ガイドローラ708の支持部材が差し込まれ、ガイドローラ708を支持する。
ポスト721は、定着器フレーム714に設けられ、リンクレバー720を回転可能に支持するものである。
このように、加圧パッド704およびガイドローラ708は、回動可能なリンクレバー720によって支持されている。
なお、加圧パッド704とガイドローラ708との位置関係は、定着ベルト703を円滑に回転させるために所定の位置関係を保持することが望ましい。これは、加圧パッド704とガイドローラ708との位置関係が変化すると、加圧パッド704と接触する部分で定着ベルト703が屈曲し、搬送負荷が増大することがあるからである。
カム722は、リンクレバー720と接触可能に配設され、回転することによりリンクレバー720を回動させることができるようになっている。
上述した構成の作用について説明する。
まず、画像形成装置が行う印刷動作の概要を図1に基づいて説明する。
画像形成装置1が、例えば外部装置から印刷データを受信すると、受信した印刷データを解析して画像データを生成し、その画像データおよび印刷命令を制御部に通知する。
制御部は、印刷命令の通知を受けると画像形成プロセスを開始し、印刷動作を開始する。
画像形成プロセスでは、LEDヘッド533により画像形成ユニット530の感光ドラム531に静電潜像が形成され、画像形成ユニット530によってトナー像が現像され、1次転写ローラ540によって中間転写ベルト600上にトナー像が1次転写される。
中間転写ベルト600上に1次転写されたトナー像は、給紙部200で給紙され、用紙搬送部400で搬送された用紙101に2次転写部において2次転写ローラ690によって2次転写される。
用紙101に2次転写されたトナー像は、定着器700において熱と圧力によって定着され、さらに、トナー像が定着された用紙101は、排出ローラ対803によって装置外へ排出され、積載部805に積載される。
このようにして画像形成装置1は印刷動作を行う。
次に、普通紙に印刷する場合の定着器の定着動作を図5の実施例における普通紙印刷時の定着器の説明図に基づいて説明する。なお、図5(a)は定着器の加圧パッドとガイドローラの状態、図5(b)は加圧ローラの状態を示している。
普通紙に印刷する場合、定着器700の加圧パッド704は、図5(a)に示すように、スプリング705により定着ベルト703を介して加圧ローラ701に押圧(付勢)されている。このとき、カム722の当接部722aはリンクレバー720から離間している。
また、加圧ローラ701は、図5(b)に示すように、第1のスプリング709および第2のスプリング710により定着ローラ702に押圧(付勢)されている。このとき、カム722の当接部722b(図2参照)は、第1加圧レバー711と接触していない。
このように、加圧パッド704が加圧ローラ701に押圧(付勢)され、また加圧ローラ701が定着ローラ702に押圧(付勢)されている状態を第1の状態とする。
この第1の状態では、定着ローラ702がモータ等の駆動源により回転駆動されて回転すると、定着ローラ702の回転に伴い、定着ベルト703が移動するともに加圧ローラ701も回転する。このとき、加熱ヒータ706により定着ベルト703に熱が供給される。
この第1の状態において、加圧ローラ701と、定着ローラ702、加圧パッド704、および定着ベルト703とにより加圧ニップ部が形成される。この加圧ニップ部に、トナーが転写された用紙が搬送されると、熱と圧力によりトナーが溶融し、用紙に定着される。
次に、特殊媒体としての封筒に印刷する場合の定着器の定着動作を図6の実施例における封筒印刷時の定着器の説明図に基づいて説明する。なお、図6(a)は定着器の加圧パッドとガイドローラの状態、図6(b)は加圧ローラの状態を示している。
画像形成装置が封筒に印刷を行うことを認識した場合、例えばユーザによる使用媒体の設定で封筒が設定された場合(プリンタドライバの印刷設定や操作パネルによる使用媒体の設定等)、定着器700は図6に示す第2の状態となる。
なお、本実施例では、特殊媒体を封筒として説明するが、それに限られることなく、定着器700での定着動作でしわが発生し易い薄紙としても良い。
封筒に印刷する場合、画像形成装置の制御部はカム722を回転させ、当接部722aをリンクレバー720に当接させ、リンクレバー720を回動させる。制御部は、カム722の当接部722aを所定の位置まで回転したことをセンサで検知するまで回転させ、リンクレバー720を回動させる。
図6(a)に示すように、リンクレバー720が、図中矢印E1が示す方向に回動すると、リンクレバー720に支持された加圧パッド704およびガイドローラ708は加圧ローラ701から離間する方向に移動する。
また、図6(b)に示すように、カム722の当接部722bと当接することにより第1加圧レバー711が、図中矢印E2が示す方向に回動すると、加圧ローラ701の定着ローラ702に対する押圧力が第1の状態より弱い状態になる。
このように、定着器700は、封筒にトナーを定着させる場合、図3に示す加圧レバー部715により加圧ローラ701の定着ローラ702への押圧力を低下させるとともに、図4に示すリンク機構725により加圧パッド704を加圧ローラ701から離間させる。
ここで、図7を用いて第2の状態における加圧パッド704およびガイドローラ708と、加圧ローラ701との状態を説明する。
図7に示すように、第2の状態では、加圧パッド704およびガイドローラ708は加圧ローラ701から離間する方向に移動し、加圧パッド704およびガイドローラ708と、加圧ローラ701とは離間した状態となる。
このとき、図7において、加圧ローラ701と定着ローラ702との接触部の中央(図中矢印Aが示す媒体搬送方向における中央)における加圧ローラ701および定着ローラ702の接線(即ち、加圧ローラ701の回転軸の中心701bと定着ローラ702の回転軸の中心702bとを結んだ線と直交する線)を接線730とすると、加圧パッド704およびガイドローラ708は接線730より上側の定着ローラ702側に退避している。
即ち、加圧パッド704およびガイドローラ708は、加圧ローラ701の回転軸の中心701bと定着ローラ702の回転軸の中心702bとを結ぶ平面と直交する平面より、定着ローラ702側に配置される。
また、定着ローラ702とガイドローラ708の接線を接線731とすると、接線730と接線731とが成す角度は5度となっている。
なお、このとき、定着ベルト703は、スプリング707により付勢された加熱ヒータ706で張られているため、定着ローラ702とガイドローラ708の接線731上に張られた状態となっている。
このように、本実施例の第2の状態では、加圧パッド704およびガイドローラ708を加圧ローラ701から離間する方向に移動させ、また加圧ローラ701の定着ローラ702に対する押圧力を第1の状態(普通紙を印刷する状態)より弱い状態にしている。
一般に、加圧ローラ701と、定着ローラ702、定着ベルト703、加圧パッド704、およびガイドローラ708とにより形成される加圧ニップ部の押圧力が強いと封筒にしわが発生し、その押圧力を低減することで封筒に発生するしわを低減させることができることが知られている。なお、封筒にしわが発生しやすいのは、2枚の紙が重ねられ袋状に形成されているためである。
第2の状態では、加圧ニップ部は加圧ローラ701と、定着ローラ702、および定着ベルト703とで形成されており、さらに加圧ローラ701の定着ローラ702に対する押圧力が第1の状態より弱い状態になっている。
図8に示すように、トナーTが転写された封筒Pが、加圧ローラ701と、定着ローラ702、および定着ベルト703とで形成された加圧ニップ部に入ると、封筒Pは加圧ニップ部の形状に沿うようにして接線730上をたどるように進入する。なお、このとき、封筒Pは、自重により接線730より僅かに下側をたどることになる。
そのため、加圧パッド704およびガイドローラ708が接線730より上側の定着ローラ702側に退避することにより、加圧ニップ部に封筒Pが進入する際に、図中矢印Aが示す媒体搬送方向における加圧ローラ701と定着ベルト703との接触部より上流において封筒Pが定着ベルト703に接触することがない。
したがって、第2の状態で封筒Pを搬送することにより、封筒Pに発生するしわを抑制することができ、またコスレ印刷のような印刷画像の不良の発生を抑制することができ、良好な印刷品位を得ることができる。
このように、本実施例において、加圧パッド704およびガイドローラ708は、図4に示すリンク機構725により、定着ベルト703を加圧ローラ701に押圧している第1の状態を形成する第1の加圧部材位置と、加圧ローラ701から離間している第2の状態を形成する第2の加圧部材位置との間を移動する。また、加圧ローラ701は、図3に示す加圧レバー部715により、定着ローラ702への押圧力が高い第1の状態を形成する高押圧位置と、定着ローラ702への押圧力が低い第2の状態を形成する低押圧位置との間を移動する。
定着器700は、普通紙媒体に現像剤を定着させる場合、図5に示すように、加圧パッド704およびガイドローラ708を第1の加圧部材位置、加圧ローラ701を高押圧位置に移動させ、普通紙媒体よりしわが発生し易い特殊媒体に現像剤を定着させる場合、図6に示すように、加圧パッド704およびガイドローラ708を第2の加圧部材位置、加圧ローラ701を低押圧位置に移動させる。
なお、本実施例では、特殊媒体を封筒として説明したが、現像剤の定着時にしわが発生しやすい印刷媒体であれば、普通紙より紙厚が小さい薄紙等としても良い。
以上説明したように、本実施例では、封筒などの特殊媒体を印刷する場合、定着器の加圧パッドおよびガイドローラを加圧ローラから離間する方向に移動させ、また加圧ローラの定着ローラに対する押圧力を、普通紙を印刷する状態より弱い状態にしたことにより、加圧ニップ部の入り口の通紙経路が広がり、媒体搬送方向における加圧ニップ部の上流側で媒体が定着ベルトに接触することを抑制することができるため、媒体に発生するしわを抑制するとともに、高品質な印刷画像を得ることができるという効果が得られる。
なお、本実施例では、画像形成装置をプリンタとして説明したが、それに限られるものでなく、定着器を有するものであれば、複写機、ファクシミリ装置、複合機(MFP)等としても良い。
1 画像形成装置
100 用紙トレイ
200 給紙部
400 用紙搬送部
530 トナー像形成部
600 中間転写ベルト
700 定着器
701 加圧ローラ
702 定着ローラ
703 定着ベルト
704 加圧パッド
705、707 スプリング
706 加熱ヒータ
708 ガイドローラ
709 第1の定着スプリング
710 第2の定着スプリング
711 第1加圧レバー
712 第2加圧レバー
713 回転軸
714 定着器フレーム
715 加圧レバー部
720 リンクレバー
721 ポスト
722 カム

Claims (9)

  1. 熱と圧力で現像剤を媒体に定着させる定着器において、
    回転軸に支持された第1の回転体と、
    前記第1の回転体と対向配置され、前記第1の回転体が押圧される第2の回転体と、
    前記第2の回転体に張架され、前記第1の回転体と前記第2の回転体との間を通過し、媒体上の現像剤を加熱する無端状の加熱部材と、
    前記加熱部材を前記第1の回転体に押圧する加圧部材と、
    前記第1の回転体の回転軸を移動させて前記第1の回転体の前記第2の回転体への押圧力を変化させる第1の移動機構と、
    前記加圧部材を移動させる第2の移動機構と、
    を有することを特徴とする定着器。
  2. 請求項1に記載の定着器において、
    特殊媒体に現像剤を定着させる場合、前記第1の移動機構により前記第1の回転体の前記第2の回転体への押圧力を低下させるとともに、前記第2の移動機構により前記加圧部材を前記第1の回転体から離間させることを特徴とする定着器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の定着器において、
    前記加圧部材は、前記第2の移動機構により、前記加熱部材を前記第1の回転体に押圧している第1の加圧部材位置と、前記第1の回転体から離間している第2の加圧部材位置との間を移動することを特徴とする定着器。
  4. 請求項3に記載の定着器において、
    前記第1の回転体は、前記第1の移動機構により、前記第2の回転体への押圧力が高い高押圧位置と、前記第2の回転体への押圧力が低い低押圧位置との間を移動することを特徴とする定着器。
  5. 請求項4に記載の定着器において、
    普通紙媒体に現像剤を定着させる場合、前記加圧部材を第1の加圧部材位置、前記第1の回転体を高押圧位置に移動させ、
    特殊媒体に現像剤を定着させる場合、前記加圧部材を第2の加圧部材位置、前記第1の回転体を低押圧位置に移動させることを特徴とする定着器。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の定着器において、
    前記加圧部材を支持する支持部材に回転可能に支持され、前記加熱部材を案内する案内部材を有し、
    前記案内部材は、前記加圧部材とともに移動することを特徴とする定着器。
  7. 請求項6に記載の定着器において、
    特殊媒体に現像剤を定着させる場合、前記加圧部材および前記案内部材は、前記第1の回転体の回転軸の中心と前記第2の回転体の回転軸の中心とを結ぶ平面と直交する平面より、前記第2の回転体側に配置されることを特徴とする定着器。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の定着器において、
    前記加熱部材は、定着ベルトであり、
    前記加圧部材は、前記定着ベルトを前記第1の回転体に押圧する加圧パッドであることを特徴とする定着器。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の定着器を有することを特徴とする画像形成装置。
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