JP2011068445A - 用紙排出装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】用紙の損傷を防止するとともに、排出された用紙のストック不良も解消できる用紙排出装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供する。
【解決手段】所望の画像が形成された用紙をトレイ(22)に排出する用紙排出装置(21)である。そして、用紙を排出ローラ(44)と従動ローラ(54)との間に狭持し、排出ローラの回転によって用紙をトレイに向けて送出するローラ対(38)と、排出ローラを回転自在に支持する駆動軸(40)と、ローラ対の近傍に配置されており、用紙との接触に伴い、駆動軸の周壁(42)に近接及び離間する方向に向けて揺動して用紙にコシを付けるコルゲーション部材(60)とを具備する。
【選択図】図4
【解決手段】所望の画像が形成された用紙をトレイ(22)に排出する用紙排出装置(21)である。そして、用紙を排出ローラ(44)と従動ローラ(54)との間に狭持し、排出ローラの回転によって用紙をトレイに向けて送出するローラ対(38)と、排出ローラを回転自在に支持する駆動軸(40)と、ローラ対の近傍に配置されており、用紙との接触に伴い、駆動軸の周壁(42)に近接及び離間する方向に向けて揺動して用紙にコシを付けるコルゲーション部材(60)とを具備する。
【選択図】図4
Description
本発明は、用紙をトレイに排出する用紙排出装置及びこれを搭載した画像形成装置に関するものである。
この種の画像形成装置は、感光体ドラムを予め帯電し、このドラムの表面に光を照射して所望する画像に対応した静電潜像を形成する。次いで、現像されたトナー像を用紙に転写及び定着し、所望の画像が形成された用紙は用紙排出装置でトレイに排出される。
ここで、この用紙排出装置にはローラ対が複数配設されており(例えば、特許文献1参照)、用紙はローラ対、つまり、排出ローラと従動ローラとの間に挟持され、駆動ローラが駆動すると、用紙はトレイに向けて送出される。
ここで、この用紙排出装置にはローラ対が複数配設されており(例えば、特許文献1参照)、用紙はローラ対、つまり、排出ローラと従動ローラとの間に挟持され、駆動ローラが駆動すると、用紙はトレイに向けて送出される。
また、ローラ対の間にはコルゲーション部材が配置され、この用紙にはコシが付けられている。定着工程を経た用紙の先端位置はカールが生じ易く、このカールがトレイの形状に一致しなければストック(整合)不良を招くし、さらに、この用紙のコシ付けが、トレイの形状変更等に比して、ストック不良の解決に最も効果的な手段だからである。なお、特に、色重ねを行うカラー印刷が可能な画像形成装置の場合にはカールが顕著になる。
しかしながら、上述した従来の技術では、性質の異なる種々の用紙に容易に対応できないとの問題ある。
なぜならば、コシを付けるための用紙への押圧力は、上記ローラ対による用紙の狭持位置とコルゲーション部材による用紙の接触位置との差(コルゲーション高さ)で決定されるが、当該技術のコルゲーション高さは一定だからである。
なぜならば、コシを付けるための用紙への押圧力は、上記ローラ対による用紙の狭持位置とコルゲーション部材による用紙の接触位置との差(コルゲーション高さ)で決定されるが、当該技術のコルゲーション高さは一定だからである。
より詳しくは、コルゲーション高さが一定、換言すれば、仮に、コルゲーション部材が大きなコルゲーション高さのままで固定されていた場合には、例えばコシの強い用紙では折れ易くなり、用紙の損傷を招く。一方、小さなコルゲーション高さのままで固定されていた場合には、例えばコシの弱い用紙ではカールを特に矯正できず、ストック不良を招くのである。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、用紙の損傷を防止するとともに、排出された用紙のストック不良も解消できる用紙排出装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するための第1の発明は、所望の画像が形成された用紙をトレイに排出する用紙排出装置である。
そして、用紙を排出ローラと従動ローラとの間に狭持し、排出ローラの回転によって用紙をトレイに向けて送出するローラ対と、排出ローラを回転自在に支持する駆動軸と、ローラ対の近傍に配置されており、用紙との接触に伴い、駆動軸の周壁に近接及び離間する方向に向けて揺動して用紙にコシを付けるコルゲーション部材とを具備する。
そして、用紙を排出ローラと従動ローラとの間に狭持し、排出ローラの回転によって用紙をトレイに向けて送出するローラ対と、排出ローラを回転自在に支持する駆動軸と、ローラ対の近傍に配置されており、用紙との接触に伴い、駆動軸の周壁に近接及び離間する方向に向けて揺動して用紙にコシを付けるコルゲーション部材とを具備する。
第1の発明によれば、所望の画像が形成された用紙は、排出ローラ及び従動ローラからなるローラ対に狭持され、この排出ローラの駆動に伴ってトレイに排出される。
ここで、この用紙にはコシが付けられる。ローラ対の近傍には、用紙に接触可能なコルゲーション部材が設けられているからである。
ここで、この用紙にはコシが付けられる。ローラ対の近傍には、用紙に接触可能なコルゲーション部材が設けられているからである。
一方、このコルゲーション部材は、用紙との接触に伴って駆動軸の周壁に近接、及び、この周壁から離間する方向に向けて揺動可能であり、コシ付け具合、つまり、用紙への押圧力を変更でき、性質の異なる種々の用紙に容易に対応できる。
このように、ローラ対による用紙の狭持位置とコルゲーション部材による用紙の接触位置との差(コルゲーション高さ)を変更できるため、用紙の損傷を防止するとともに、排出された用紙のストック不良も解消できる。
このように、ローラ対による用紙の狭持位置とコルゲーション部材による用紙の接触位置との差(コルゲーション高さ)を変更できるため、用紙の損傷を防止するとともに、排出された用紙のストック不良も解消できる。
第2の発明は、第1の発明の構成において、コルゲーション部材は、用紙排出装置の筐体に固定される部材本体と、部材本体に、回転自在に支持されるとともに、駆動軸の周壁に近接及び離間する方向に向けて揺動自在に支持される回転軸と、回転軸に支持され、用紙との接触によって回転して用紙にコシを付けるコシ付けローラとを備えることを特徴とする。
第2の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、コルゲーション部材は、用紙排出装置の筐体に固定される部材本体とは別に、コシ付けローラを備えており、このコシ付けローラが回転軸の揺動に伴って駆動軸の周壁に近接、及び、この周壁から離間する方向に向けて揺動可能である。よって、現有の部材本体の構成に、回転軸やコシ付けローラを設置すれば済み、製造コストの低減にも寄与する。
第3の発明は、第2の発明の構成において、コシ付けローラは、回転軸の両側に並設されて対をなし、この回転軸の略中央部分が部材本体に回転及び揺動自在に支持されていることを特徴とする。
第3の発明によれば、第2の発明の作用に加えてさらに、コシ付けローラが対をなして回転軸の両側に形成されていれば、例えば1個のローラを回転軸に設けた場合に比して接触箇所が増えるので、用紙にコシを確実に付けられる。
第3の発明によれば、第2の発明の作用に加えてさらに、コシ付けローラが対をなして回転軸の両側に形成されていれば、例えば1個のローラを回転軸に設けた場合に比して接触箇所が増えるので、用紙にコシを確実に付けられる。
第4の発明は、第1から第3の発明の用紙排出装置を搭載した画像形成装置であることを特徴とする。
第4の発明によれば、第1から第3の発明の作用に加えてさらに、損傷がなく、且つ、整然と揃う用紙がトレイに排出されることから、画像形成装置の信頼性向上に寄与する。
第4の発明によれば、第1から第3の発明の作用に加えてさらに、損傷がなく、且つ、整然と揃う用紙がトレイに排出されることから、画像形成装置の信頼性向上に寄与する。
本発明によれば、コルゲーション高さを変更できるため、用紙の損傷防止及び排出された用紙のストック不良解消の双方を達成できる用紙排出装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施例であるタンデム方式のカラープリンタの概略構成図であり、同図の右方向がプリンタ1の正面に対応し、左方向が背面に対応している。
同図に示されるように、この装置本体2の下部には用紙のカセット3が配置されており、カセット3には例えばA4サイズの用紙Pが積層状態で収容され、この用紙Pはカセット3からプリンタ1の正面側に向けて1枚ずつ送出される。
図1は、本実施例であるタンデム方式のカラープリンタの概略構成図であり、同図の右方向がプリンタ1の正面に対応し、左方向が背面に対応している。
同図に示されるように、この装置本体2の下部には用紙のカセット3が配置されており、カセット3には例えばA4サイズの用紙Pが積層状態で収容され、この用紙Pはカセット3からプリンタ1の正面側に向けて1枚ずつ送出される。
カセット3から送出された用紙Pは、用紙搬送路4を介してプリンタ1の背面側に向けて搬送される。この装置本体2の内部には、用紙搬送方向で見て下流側にレジストローラ対5、画像形成部6、転写部17、及び定着部18が順番に配置されており、定着部18から排出された用紙Pは用紙搬送路20及び用紙排出装置21を経てトレイ22に排出される。
ここで、本実施例の画像形成部6は、4つの画像形成ユニット6M,6C,6Y,6Bで構成されている。
これら各ユニット6M,6C,6Y,6Bは、プリンタ1の背面側から正面側に向けて順に配列され、異なる4色(マゼンタ、シアン、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程を通じてマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの画像を順次形成している。
これら各ユニット6M,6C,6Y,6Bは、プリンタ1の背面側から正面側に向けて順に配列され、異なる4色(マゼンタ、シアン、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程を通じてマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの画像を順次形成している。
具体的には、各ユニット6M,6C,6Y,6Bには、各対応色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム7がそれぞれ設けられている。本実施例の各ドラム7は本体2に対して回転自在に設置され、図示しない駆動モータによって同図の反時計回りに駆動する。
また、各ドラム7の周囲の適宜位置には、それぞれ対応する帯電器8、露光装置(LEDプリントヘッドユニット等)9、現像器10、一次転写ローラ12、摺擦ローラ13が設けられている。
また、各ドラム7の周囲の適宜位置には、それぞれ対応する帯電器8、露光装置(LEDプリントヘッドユニット等)9、現像器10、一次転写ローラ12、摺擦ローラ13が設けられている。
帯電器8は一次転写ローラ12の反対側に配置されており、対応する各ドラム7の表面を一様に帯電させる。また、露光装置9は、ドラム7の回転方向で見て帯電器8の下流側に配置され、対応する各ドラム7の表面に向けて所望する画像データに応じた光を照射して静電潜像を形成する。
現像器10は、ドラム7の回転方向で見て露光装置9の下流側に配置されており、各コンテナ11M,11C,11Y,11Bからマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックのトナーがそれぞれ供給され、これら各色のトナーをドラム7の表面に形成された静電潜像の露光部に静電的に付着させる。
現像器10は、ドラム7の回転方向で見て露光装置9の下流側に配置されており、各コンテナ11M,11C,11Y,11Bからマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックのトナーがそれぞれ供給され、これら各色のトナーをドラム7の表面に形成された静電潜像の露光部に静電的に付着させる。
これにより、各ドラム7の表面には、露光装置9による静電潜像に応じたトナー像が現像される。そして、これら各ドラム7の表面に形成されたトナー像は、中間転写ベルト14を介して用紙Pに転写される。
詳しくは、このベルト14は、誘電体樹脂製のシート材の両端部分を重ね合わせて接合したエンドレス形状のベルトや、継ぎ目を有しないシームレスのベルトが用いられており、駆動ローラ15と従動ローラ16との間に掛け回され、図示しない駆動モータによって同図の時計回りに走行する。
詳しくは、このベルト14は、誘電体樹脂製のシート材の両端部分を重ね合わせて接合したエンドレス形状のベルトや、継ぎ目を有しないシームレスのベルトが用いられており、駆動ローラ15と従動ローラ16との間に掛け回され、図示しない駆動モータによって同図の時計回りに走行する。
また、このベルト14は、ドラム7と一次転写ローラ12との間を走行しており、各ドラム7の表面に形成されたトナー像はベルト14の転写面に順次転写されて1ページ分のトナー像として合成される。その後、この転写面のトナー像は、転写部17にて、レジストローラ5から送出された用紙Pに2次転写され、定着部18に向けて転送される。
なお、摺擦ローラ13は、ドラム7の回転方向で見て帯電器8の上流側に配置される。このローラ13は、対応する各ドラム7の表面に接触可能に構成されており、駆動モータによって同図の時計回りに駆動することにより、この表面を研磨している。また、各ドラム7の表面に残留したトナーは図示しないクリーニング装置で除去される。
そして、上述したプリンタ1では、カセット3から用紙Pが1枚ずつ分離して送出され、この用紙Pはレジストローラ対5に到達する。このローラ対5は、用紙Pの斜め送りを矯正しつつ、各ドラム7や転写ローラ12等による画像転写動作とタイミングを計りながら、用紙Pを転写部17に向けて送出する。
また、プリンタ1では露光装置9による光の照射が制御される。これにより、画像形成部6において各ドラム7に原稿画像の静電潜像が作られ、続いてこの潜像から各ドラム7にトナー像が形成される。
また、プリンタ1では露光装置9による光の照射が制御される。これにより、画像形成部6において各ドラム7に原稿画像の静電潜像が作られ、続いてこの潜像から各ドラム7にトナー像が形成される。
続いて、ドラム7のトナー像はベルト14を介して用紙Pに転写される。用紙Pは未定着トナー像を担持した状態で定着部18に向けて送られ、加熱及び加圧によって所望の画像が形成された後、搬送路20を通り、その画像面を下側に向けて用紙排出装置21からトレイ22に排出される。
ところで、本実施例の用紙排出装置21は、用紙Pにコシ付け可能に構成されている。
ところで、本実施例の用紙排出装置21は、用紙Pにコシ付け可能に構成されている。
具体的には、図2に示されるように、この用紙排出装置21は、プリンタ1の左右方向に沿って配置される筐体30を備え、計2つのローラ対38及び計3つのコルゲーション部材60を備えている。
より詳しくは、筐体30は、これらローラ対38やコルゲーション部材60の上側に位置する上部32を有し、この上部32もプリンタ1の左右方向に沿って延び、その下側部分には複数の案内面34が一体的に形成され(図3)、搬送路20を経た用紙Pをトレイ22に向けて案内する。
より詳しくは、筐体30は、これらローラ対38やコルゲーション部材60の上側に位置する上部32を有し、この上部32もプリンタ1の左右方向に沿って延び、その下側部分には複数の案内面34が一体的に形成され(図3)、搬送路20を経た用紙Pをトレイ22に向けて案内する。
まず、ローラ対38は、例えばゴム製の排出ローラ44及び例えば樹脂製の従動ローラ54を有している(図3参照)。排出ローラ44は駆動軸40と一体的に回転可能に構成され、この駆動軸40は、用紙Pの排出方向に略直交する方向に向けて延びており、図2に示す筐体30の側端部36或いは装置本体2に回転自在に支持される。
本実施例の排出ローラ44は、トレイ22から、換言すれば、プリンタ1の正面側から見て(図3(b))、駆動軸40の略中央部分から例えば30mm程離れた対称位置にそれぞれ配設され、そのローラ44の周面は用紙Pの画像面に接触する。
また、従動ローラ54は排出ローラ44の上方にそれぞれ設けられ、本実施例の従動ローラ54の幅は、排出ローラ44の幅よりもやや広く形成される。さらに、従動ローラ54は、駆動軸40に対して略平行に延びた従動軸50と一体的に回転可能に構成されている(図3)。
また、従動ローラ54は排出ローラ44の上方にそれぞれ設けられ、本実施例の従動ローラ54の幅は、排出ローラ44の幅よりもやや広く形成される。さらに、従動ローラ54は、駆動軸40に対して略平行に延びた従動軸50と一体的に回転可能に構成されている(図3)。
この従動軸50は、例えばバネ(不図示)で駆動軸40に向けて付勢されており、従動ローラ54の周面は排出ローラ44の周面に押圧され、これらの間に用紙Pを狭持する。
これにより、駆動軸40が図示しない駆動モータの駆動に伴って駆動されると、排出ローラ44が駆動し、用紙Pはトレイ22に向けて送出可能になる。
これにより、駆動軸40が図示しない駆動モータの駆動に伴って駆動されると、排出ローラ44が駆動し、用紙Pはトレイ22に向けて送出可能になる。
次に、コルゲーション部材60は、駆動軸40の略中央部分と、排出ローラ44,44からプリンタ1の左方向及び左方向に向けて例えば40mm程離れた対称位置とにそれぞれ配設されている(図3)。
これらコルゲーション部材60は駆動軸40の周壁42に上方から対峙している。
これらコルゲーション部材60は駆動軸40の周壁42に上方から対峙している。
詳しくは、図4のコルゲーション部材60、換言すれば、各コルゲーション部材60のうち駆動軸40の略中央部分に配置されたものを例に挙げて説明すると、本実施例のコルゲーション部材60は、駆動軸40から見た図5(a)、及び、この駆動軸40の回転軸線方向で見た図5(b)に示されるように、樹脂製の部材本体62を備え、この部材本体62は上部32の下側部分に対峙する頂面64、トレイ22に対峙する正面70や、用紙Pに対峙する底面72を有している。
より具体的には、同じく駆動軸40から見た図6(a)、及び、この駆動軸40の回転軸線方向で見た図6(b)にも示される如く、この頂面64は案内面34の傾斜に沿って形成されており、その競り上がった頂面64の上端部分に正面70が設けられる。この正面70は、頂面64の幅に略等しく形成され、この頂面64の形成方向に略直交して下方向に延びている。
この正面70の下端部分と、トレイ22から見て奥側に位置した頂面64の下端部分とが底面72で連結される。底面72も頂面64の幅に略等しく形成されているが、この底面72は、案内面34の傾斜よりも緩やかに形成され、上方に向けて凸状に湾曲している。これにより、これら頂面64の下側、正面70の裏側、及び底面72の上側で囲まれた部分には空間が形成される(図5(a)、図6(a))。
一方、底面72において、正面70の下端部分の近傍には開口74,74が底面72を貫通して穿設される。これら開口74,74は、駆動軸40から見て略四角形状に形成され、底面72の長手方向に向けて延びている。そして、上述の空間は、これら開口74,74の間に突設された中央壁76で区画されている(図5(b)、図6(b))。つまり、正面70から見ると、中央壁76の右側の空間に1つの開口74が、左側の空間にも1つの開口74がそれぞれ配置される。
この中央壁76には、上下方向に沿って延びた略四角形状の溝78が中央壁76を貫通して穿設されており、この溝78の形成範囲内でローラ対38による用紙Pの狭持位置とコルゲーション部材60による用紙Pの接触位置との差(コルゲーション高さ)を変更することができる。
より詳しくは、開口74、74には、樹脂製のコシ付けローラ94,94がそれぞれ配置され(図5)、これらコシ付けローラ94,94は、図7に示されるように、その回転中心が回転軸90の両端に一体的に形成されている。そして、各ローラ94の周面96が用紙Pの画像面とは反対側の面に接触する。
より詳しくは、開口74、74には、樹脂製のコシ付けローラ94,94がそれぞれ配置され(図5)、これらコシ付けローラ94,94は、図7に示されるように、その回転中心が回転軸90の両端に一体的に形成されている。そして、各ローラ94の周面96が用紙Pの画像面とは反対側の面に接触する。
また、この図7に示される如く、本実施例の回転軸90の周壁は支持部82に遊嵌され、回転軸90は支持部82に回転自在に支持されている。
これら支持部82の周壁と溝78の下端部分との間には、バネ80が設けられている。このバネ80は、比較的小さなばね定数で構成されており、用紙Pに接する前の周面96は駆動軸40の周壁42に当接可能であり、また、回転軸90は、用紙Pのコシの強さに応じて、溝78内を上下方向に向けて容易に揺動することができる。
これら支持部82の周壁と溝78の下端部分との間には、バネ80が設けられている。このバネ80は、比較的小さなばね定数で構成されており、用紙Pに接する前の周面96は駆動軸40の周壁42に当接可能であり、また、回転軸90は、用紙Pのコシの強さに応じて、溝78内を上下方向に向けて容易に揺動することができる。
再び図5に戻り、上述した頂面64の下端部分には係合部68が突設される。この係合部68は上方に向けて延びたフックを有している。また、この頂面64において、中央壁76の上側にも上方に向けて延びたフック付きの係合部66が突設されている。
この図5に示されたコルゲーション部材60は、頂面64を上に向け、開口74からコシ付けローラ94の一部分が下方に突出した状態で筐体30の上面32に向けて持ち上げられる。
この図5に示されたコルゲーション部材60は、頂面64を上に向け、開口74からコシ付けローラ94の一部分が下方に突出した状態で筐体30の上面32に向けて持ち上げられる。
そして、係合部66のフックを上面32に引掛けておき、次いで、係合部68のフックを上面32に嵌め込むと、部材本体62が上面32に固定される。
続いて、コシ付けローラ94,94の周面96を駆動軸40の周壁42に対峙させると、このローラ94の周面96は、用紙Pに接するまでは駆動軸40の周壁42に当接し、これらコシ付けローラ94は用紙Pとの接触によって動作する。
続いて、コシ付けローラ94,94の周面96を駆動軸40の周壁42に対峙させると、このローラ94の周面96は、用紙Pに接するまでは駆動軸40の周壁42に当接し、これらコシ付けローラ94は用紙Pとの接触によって動作する。
詳しくは、搬送路20を経て案内面34で案内された用紙Pは、その先端部分がローラ対38のニップ部に到達すると、コシ付けローラ94と駆動軸40との間にも到達し、このローラ94の周面96は用紙Pに接触する。これにより、コシ付けローラ94は、用紙Pのうちローラ対38の両側位置を、バネ80の付勢力に抗して下方向に向けて押圧する。
すなわち、用紙Pは、コシ付けローラ94による接触位置と、ローラ対38による狭持位置との差によって互い違いに押圧された状態になる。
ただし、これらコシ付けローラ94や回転軸90は、用紙Pのコシの強さに応じて溝78の形成方向、より具体的には、駆動軸40の回転軸線方向に対して略直交する方向に移動できる。
ただし、これらコシ付けローラ94や回転軸90は、用紙Pのコシの強さに応じて溝78の形成方向、より具体的には、駆動軸40の回転軸線方向に対して略直交する方向に移動できる。
この結果、用紙Pが例えばコシの強い性質を有する場合には、コシ付けローラ94は、バネ80の付勢力に抗して周壁42から上方向に離間した位置で用紙Pを押圧し、周面96が用紙Pに接触する前に形成していたコルゲーション高さ(当初のコルゲーション高さ)よりも高くなり、その押圧力の低下によって折れ難くなる。
これに対し、用紙Pが例えばコシの弱い性質を有していた場合には、当初のコルゲーション高さに略等しい大きさで維持され、コシ付けローラ94は周壁42に近接した位置で用紙Pを押圧することになる。したがって、その押圧力の低下は少なく、カールを矯正できる。
そして、排出ローラ44が駆動し、用紙Pをトレイ22に向けて移動させると、コシ付けローラ94は、下方向への押圧力を作用させつつ回転する。よって、この用紙Pは、その先端部分から後端部分までが波打つように湾曲してトレイ22に送出される。
そして、排出ローラ44が駆動し、用紙Pをトレイ22に向けて移動させると、コシ付けローラ94は、下方向への押圧力を作用させつつ回転する。よって、この用紙Pは、その先端部分から後端部分までが波打つように湾曲してトレイ22に送出される。
ところで、上記実施例では、1つのコルゲーション部材60は2つのコシ付けローラ94,94を有しているが、1つのコシ付けローラ94を有していても良い。上述した中央壁76に相当する位置にローラ94を設け、その両側を回転自在に支持すれば良いからである。
一方、バネ80は、支持部82の周壁と溝78の上端部分との間に設けられていても良いし、さらに、回転軸90やコシ付けローラ94は計約3〜5g程度の質量を有しており、これら回転軸90やローラ94は、バネ80を用いずに、その自重を利用して揺動することも可能である。
一方、バネ80は、支持部82の周壁と溝78の上端部分との間に設けられていても良いし、さらに、回転軸90やコシ付けローラ94は計約3〜5g程度の質量を有しており、これら回転軸90やローラ94は、バネ80を用いずに、その自重を利用して揺動することも可能である。
以上のように、本実施例によれば、所望の画像が形成された用紙Pは、排出ローラ44及び従動ローラ54からなるローラ対38に狭持され、この排出ローラ44の駆動に伴ってトレイ22に排出される。
ここで、この用紙Pにはコシが付けられる。ローラ対38の近傍には、用紙Pに接触可能なコルゲーション部材60が設けられているからである。
ここで、この用紙Pにはコシが付けられる。ローラ対38の近傍には、用紙Pに接触可能なコルゲーション部材60が設けられているからである。
一方、このコルゲーション部材60は、用紙Pとの接触に伴って駆動軸40の周壁42に近接、及び、この周壁42から離間する方向に向けて揺動可能であり、コシ付け具合、つまり、用紙Pへの押圧力を変更でき、コシの強さの異なる種々の用紙Pに容易に対応できる。
このように、ローラ対38による用紙Pの狭持位置とコルゲーション部材60による用紙Pの接触位置との差(コルゲーション高さ)が、当初の大きさでの固定ではなく変更できるため、用紙Pの損傷を防止するとともに、排出された用紙Pのストック不良も解消できる。
このように、ローラ対38による用紙Pの狭持位置とコルゲーション部材60による用紙Pの接触位置との差(コルゲーション高さ)が、当初の大きさでの固定ではなく変更できるため、用紙Pの損傷を防止するとともに、排出された用紙Pのストック不良も解消できる。
また、コルゲーション部材60は、筐体30に固定される部材本体62とは別に、コシ付けローラ94を備えており、このコシ付けローラ94が回転軸90の揺動に伴って駆動軸40の周壁42に近接、及び、この周壁42から離間する方向に向けて揺動可能である。よって、現有の部材本体の構成に、回転軸90やコシ付けローラ94を設置すれば済み、製造コストの低減にも寄与する。
さらに、コシ付けローラ94が対をなして回転軸90の両側に形成されていれば、例えば1個のローラを回転軸に設けた場合に比して接触箇所が増えるので、用紙Pにコシを確実に付けられる。
さらにまた、損傷がなく、且つ、整然と揃う用紙がトレイ22に排出されることから、プリンタ1の信頼性向上に寄与する。
さらにまた、損傷がなく、且つ、整然と揃う用紙がトレイ22に排出されることから、プリンタ1の信頼性向上に寄与する。
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
例えば、上記実施例では、回転軸90やコシ付けローラ94が揺動可能に構成されているが、コルゲーション部材60自体が上下方向に揺動しても良い。
また、上記実施例では画像形成装置としてカラー印刷可能なプリンタに具現化した例を示している。しかし、本発明の画像形成装置は、モノクロ印刷のみ可能なプリンタ、複合機、複写機やファクシミリ等にも当然に適用可能である。
例えば、上記実施例では、回転軸90やコシ付けローラ94が揺動可能に構成されているが、コルゲーション部材60自体が上下方向に揺動しても良い。
また、上記実施例では画像形成装置としてカラー印刷可能なプリンタに具現化した例を示している。しかし、本発明の画像形成装置は、モノクロ印刷のみ可能なプリンタ、複合機、複写機やファクシミリ等にも当然に適用可能である。
そして、これらいずれの場合にも上記と同様に、用紙の損傷を防止するとともに、排出された用紙のストック不良も解消できるとの効果を奏する。
1 プリンタ(画像形成装置)
21 用紙排出装置
22 トレイ
30 筐体
38 ローラ対
40 駆動軸
42 周壁
44 排出ローラ
54 従動ローラ
60 コルゲーション部材
62 部材本体
90 回転軸
94 コシ付けローラ
21 用紙排出装置
22 トレイ
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38 ローラ対
40 駆動軸
42 周壁
44 排出ローラ
54 従動ローラ
60 コルゲーション部材
62 部材本体
90 回転軸
94 コシ付けローラ
Claims (4)
- 所望の画像が形成された用紙をトレイに排出する用紙排出装置であって、
該用紙を排出ローラと従動ローラとの間に狭持し、該排出ローラの回転によって該用紙を前記トレイに向けて送出するローラ対と、
前記排出ローラを回転自在に支持する駆動軸と、
前記ローラ対の近傍に配置されており、前記用紙との接触に伴い、前記駆動軸の周壁に近接及び離間する方向に向けて揺動して前記用紙にコシを付けるコルゲーション部材と
を具備することを特徴とする用紙排出装置。 - 請求項1に記載の用紙排出装置であって、
前記コルゲーション部材は、
前記用紙排出装置の筐体に固定される部材本体と、
該部材本体に、回転自在に支持されるとともに、前記駆動軸の周壁に近接及び離間する方向に向けて揺動自在に支持される回転軸と、
該回転軸に支持され、前記用紙との接触によって回転して前記用紙にコシを付けるコシ付けローラと
を備えることを特徴とする用紙排出装置。 - 請求項2に記載の用紙排出装置であって、
前記コシ付けローラは、前記回転軸の両側に並設されて対をなし、この回転軸の略中央部分が前記部材本体に回転及び揺動自在に支持されていることを特徴とする用紙排出装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の用紙排出装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009220044A JP2011068445A (ja) | 2009-09-25 | 2009-09-25 | 用紙排出装置及びこれを搭載した画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009220044A JP2011068445A (ja) | 2009-09-25 | 2009-09-25 | 用紙排出装置及びこれを搭載した画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011068445A true JP2011068445A (ja) | 2011-04-07 |
Family
ID=44014124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009220044A Pending JP2011068445A (ja) | 2009-09-25 | 2009-09-25 | 用紙排出装置及びこれを搭載した画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011068445A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2009
- 2009-09-25 JP JP2009220044A patent/JP2011068445A/ja active Pending
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