JP2018004443A - 電流センサー - Google Patents

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Abstract

【課題】測定対象ではない隣接電流路の電流による磁界を磁気センサーで検出され難くすることにより、測定対象の電流検出精度を向上させることができる電流センサーを提供する。
【解決手段】電流センサー100は、x方向に電流が流れる第1電流路102と、第1電流路102に隣接し、x方向と平行に電流が流れる第2電流路152(隣接電流路)と、第1電流路102に流れる電流による磁界を検出する第1磁気センサー104と、x方向と垂直な第1仮想平面171において第1電流路102の周囲を部分的に囲む断面形状を持った第1ヨーク103とを備え、第1磁気センサー104が、第1ヨーク103の間隙117の中間に配置されており、第1端縁116−1と第2端縁116−2とが、共通の第2仮想平面172上に位置しており、第2電流路152(隣接電流路)が、第2仮想平面172上に配置される。
【選択図】図3

Description

本発明は、電流センサーに関するものである。
従来、特許文献1に示されるように、相互に隣接した複数のバスバ(すなわち、電流路)と、バスバの各々を囲う複数のC字型の磁性体と、各磁性体内に配置されてバスバの電流により発生する磁界を検出する感磁素子(すなわち、磁気センサー)とを備える電流センサーがある。バスバを囲う磁性体は、特許文献2に示すようにU字型であってもよい。
特開2014−006116号公報 特開2015−172531号公報
しかしながら、特許文献1の電流センサーでは、各磁気センサー付近で、測定対象の電流路ではない他の隣接した電流路(隣接電流路とも呼ばれる)により、感度方向の磁界が発生する。その結果、測定対象の電流路による磁界を正確に検出できないという不利益がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、測定対象ではない隣接電流路の電流による磁界を磁気センサーで検出され難くすることにより、測定対象の電流検出精度を向上させることができる電流センサーを提供することにある。
本発明は、第1方向に電流が流れる電流路と、電流路に隣接して配置される隣接電流路と、電流路に流れる電流による磁界を検出する第1磁気センサーと、第1方向と垂直な第1仮想平面において電流路の周囲を部分的に囲む断面形状を持った第1ヨークとを備え、第1ヨークが、互いに平行な2つの端面によって画定される間隙を持ち、2つの端面において電流路からそれぞれ最も離れた2つの端縁が、2つの端面に垂直な共通の第2仮想平面上に位置しており、第1磁気センサーが、間隙に配置されており、第2仮想平面に対して平行な感度方向を持ち、隣接電流路が、第2仮想平面上に配置される、電流センサーである。
この構成によれば、第1方向と平行かつ互いに平行な2つの端面が、電流路を囲む第1ヨークに設けられた間隙を画定している。また、この2つの端面において電流路からそれぞれ最も離れた2つの端縁が、隣接電流路とともに、2つの端面に垂直な共通の第2仮想平面上に位置している。隣接電流路に電流が流れた場合、隣接電流路の周囲には、第1仮想平面において環状の磁束線が生じる。この磁束線は、隣接電流路が第2仮想平面上に位置するため、第2仮想平面に対して垂直に近い角度で交差し易くなる。すなわち、2つの端縁の間には、この磁束線が第2仮想平面に対して垂直に近い角度で入り易くなる。これにより、間隙に配置された第1磁気センサーにおいて、隣接電流路の電流による誘導磁界は、第2仮想平面に対して垂直に近くなる。その結果、第1磁気センサーにおいては、隣接電流路の電流による誘導磁界の感度方向の成分が小さくなる。従って、隣接電流路の電流による誘導磁界が第1磁気センサーにおいて検出され難くなり、電流検出精度が向上する。
好適には本発明の電流センサーにおいて、前記第1磁気センサーが、前記第1仮想平面において前記2つの端面からの距離が等しい前記間隙の中間に配置される。
好適には本発明の電流センサーにおいて、隣接電流路には、第1方向と平行に電流が流れる。
好適には本発明の電流センサーにおいて、隣接電流路が、第1仮想平面において線対称な断面形状を持ち、当該断面形状の対称軸が第2仮想平面に含まれる。
この構成によれば、隣接電流路が第1仮想平面において線対称な断面形状を持つため、隣接電流路に流れる電流による第1仮想平面上の磁界の向きは、その断面形状の対称軸上において、対称軸に対してほぼ垂直となる。また、対称軸が第2仮想平面に含まれるため、隣接電流路に流れる電流による磁界の向きは、第2仮想平面に対してほぼ垂直となる。これにより、隣接電流路に流れる電流により間隙で発生する誘導磁界が、第1磁気センサーの感度方向にほぼ直交する。そのため、隣接電流路の電流による誘導磁界が、第1磁気センサーにおいて検出され難くなる。
好適には本発明の電流センサーにおいて、第1ヨークの断面形状が、間隙において途切れた環状である。
好適には本発明の電流センサーにおいて、第1ヨークが、電流路を挟んで互いに平行に延びた板状の2つの腕部と、2つの腕部の一端同士を連結する連結部とを含み、2つの腕部の各々が、電流路と対向する側に端面を形成し、連結部が、電流路と対向する側に端面と垂直な底面を形成する。
好適には本発明の電流センサーにおいて、電流路が、第1仮想平面において、間隙の端面と垂直な第2方向へ扁平に延びた断面形状を持ち、電流路の断面形状の第2方向における中心の位置と、第1磁気センサーの第2方向における位置とがずれている。
この構成によれば、第2方向へ扁平に延びた断面形状を持つ電流路の第2方向における中心の位置と、第1磁気センサーの第2方向における位置とがずれているため、これらの第2方向における位置が一致している場合に比べて表皮効果の影響が抑制され、周波数特性が向上する。
好適には本発明の電流センサーは、隣接電流路に流れる電流による磁界を検出する第2磁気センサーと、隣接電流路の周囲を部分的に囲む断面形状を持った第2ヨークとを備え、第2ヨークが、互いに平行な2つの端面によって画定される間隙を持ち、第2ヨークの2つの端面において第2電流路からそれぞれ最も離れた2つの端縁が、第2仮想平面上に位置しており、第2磁気センサーが、間隙に配置されており、第2仮想平面に対して平行な感度方向を持ち、第2磁気センサー及び第2ヨークは、第1磁気センサー及び第1磁気センサーに対して、第1方向の位置がずれており、第2磁気センサー及び第2ヨークに隣り合う位置において電流路が第2仮想平面上に配置されるように、電流路及び隣接電流路が曲がっている。
この構成によれば、第2磁気センサーにおいて、電流路の電流による誘導磁界が検出され難くなり、電流検出精度が向上する。また、第2磁気センサー及び第2ヨークが、第1磁気センサー及び第1ヨークに対して第1方向の位置がずれているため、電流路と隣接電流路とを近づけて配置し易くなる。
本発明によれば、測定対象ではない隣接電流路の電流による磁界を磁気センサーで検出され難くすることにより、測定対象の電流検出精度を向上させることができる
本発明の第1実施形態の電流センサーの部分斜視図である。 図1に示す電流センサーの部分側面図である。 図2の3−3線における電流センサーの断面図である。 図1に示す第2電流路に流れる電流により発生する磁束線を示す図である。 第1実施形態に対する比較例の第2電流路に流れる電流により発生する磁束線を示す図である。 第1実施形態の第1検知部の変形例を示す部分断面図である。 本発明の第2実施形態の電流センサーの部分斜視図である。 図7に示す電流センサーの部分側面図である。 図8の9−9線における電流センサーの断面図である。 図7に示す第2電流路に流れる電流により発生する磁束線を示す図である。 第2実施形態に対する比較例の第2電流路に流れる電流により発生する磁束線を示す図である。 隣接電流路の位置と隣接電流路からの影響との関係を示すグラフである。 第3実施形態の電流センサーの斜視図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る電流センサーについて説明する。図1は、第1実施形態の電流センサー100の斜視図である。図2は、図1に示す電流センサー100の部分側面図である。図3は、図2の3−3線における電流センサー100の断面図(yz平面に平行)である。
本明細書において、互いに直交するx方向、y方向、及びz方向を規定する。x方向は、互いに逆を向くx1方向とx2方向とを区別せずに表す。y方向は互いに逆を向くy1方向とy2方向とを区別せずに表す。z方向は互いに逆を向くz1方向とz2方向とを区別せずに表す。これらの方向は、相対的な位置関係を説明するために便宜上規定するのであって、実際の使用時の方向を限定するわけではない。構成要素の形状は、「略」という記載があるかないかにかかわらず、本明細書で開示された実施形態の技術思想が実現される限り、記載された表現に基づく厳密な幾何学的な形状に限定されない。
(全体構成)
図1に示すように、電流センサー100は、第1検出部101と第2検出部151とを含む。
(第1検出部)
第1検出部101は、導体で形成された第1電流路102と、磁性体で形成された第1ヨーク103と、磁気抵抗効果素子やホール素子などの磁電変換素子で構成された第1磁気センサー104とを含む。第1ヨーク103内に配設された第1磁気センサー104が、第1ヨーク103内に配設された第1電流路102に流れる電流の電流値を検出する。
(第1電流路)
第1電流路102は、xz平面に沿って平坦な面を持つ長尺の板状部材であり、概ねx方向に電流が流れる。図3に示すように、yz平面に沿った第1電流路102の断面は、各辺がy方向またはz方向に沿った略長方形である。第1電流路102のy方向の幅は、z方向の幅より小さい。
図1に示すように、第1電流路102は、第1領域102−1、第2領域102−2、及び第3領域102−3を含む。第1領域102−1〜第3領域102−3は、その末尾の数字の順にx1方向に並んでおり、いずれも、概ねx方向に延びている。第1領域102−1のx1側端部が第2領域102−2のx2側端部に接続されている。第2領域102−2のx1側端部が第3領域102−3のx2側端部に接続されている。第2領域102−2は、第1領域102−1及び第3領域102−3よりもz1方向にずれている。
(第1ヨーク)
図1に示すように、第1ヨーク103は、yz平面に沿って広がりz1側に開口したC字形状の前面111と、yz平面に沿って広がりz1側に開口したC字形状の後面112とを含む。後面112は、前面111をx1方向に平行移動させて得られる形状である。図2に示すように、第1ヨーク103は、前面111と後面112との間でx方向に延びており、図3に示すように、yz平面にそった断面は、x方向のいずれの位置でも図1に示す前面111と同じである。
第1ヨーク103は、図2に示すx方向と垂直な第1仮想平面171において、図3に示すように第1電流路102の周囲を部分的に囲む断面形状を持つ。第1ヨーク103は、xz平面に平行な面を中心として対称的な形状である。第1ヨーク103は、内側に、x方向へ延びた略円筒状の内面113を持ち、外側に、x方向へ伸びた略円筒状の外面114を持つ。内面113及び外面114の、yz平面に沿った断面の中心は略一定である。その中心から半径方向に沿った第1ヨーク103の厚さは、略一定である。
図3に示すように、第1ヨーク103は、C字断面の開口部分において対向した第1端面115−1と第2端面115−2とを持つ。第1端面115−1と第2端面115−2とは、xz平面に平行である。第1端面115−1は、第2端面115−2のy1側に位置する。図1に示すように、第1端面115−1及び第2端面115−2の形状は、前面111と後面112と内面113と外面114とに囲まれた略長方形である。
図3に示すように、第1端面115−1は、第1ヨーク103の最もz1側に位置する第1端縁116−1を持つ。第2端面115−2は、第1ヨーク103の最もz1側に位置する第2端縁116−2を持つ。第1端縁116−1及び第2端縁116−2は、いずれもx方向に平行である。第1端縁116−1及び第2端縁116−2は、第1端面115−1及び第2端面115−2において、第1電流路102からz方向(x方向に対して垂直な方向)にそれぞれ最も離れている。
図3に示すように、第1ヨーク103は、第1端面115−1と第2端面115−2とにより画定される間隙117を持つ。第1ヨーク103の断面形状は、間隙117において途切れた環状である。第1端縁116−1及び第2端縁116−2は、第1端面115−1及び第2端面115−2に垂直な共通の第2仮想平面172上に位置している。第2仮想平面172は、x方向及びy方向に対して平行である。
(第1磁気センサー)
図3に示すように、第1磁気センサー104は、図3の断面に沿った平面(すなわち、図2の第1仮想平面171)において、第1端面115−1と第2端面115−2とからの距離が等しい、間隙117のy方向の中間に配置されている。第1磁気センサー104は、第2仮想平面172に対して平行な(すなわち、xy平面に沿った)感度方向を持つ。第1磁気センサー104は、第1電流路102に流れる電流による感度方向の磁界を検出する。第1電流路102に流れる電流に対する第1磁気センサー104の感度は、感度方向がy方向の場合に最も大きくなる。本実施形態では一例として、第1磁気センサー104がy方向に感度方向を持つものとする。
(第2検出部)
図1に示すように、第2検出部151は、第2電流路152と第2ヨーク153と第2磁気センサー154とを含む。第2ヨーク153内に配設された第2磁気センサー154が、第2ヨーク153内に配設された第2電流路152に流れる電流の電流値を検出する。
(第2電流路)
第2電流路152は、xz平面に沿って平坦な面を持つ長尺の板状部材であり、概ねx方向に電流が流れる。図3に示すように、yz平面に沿った第2電流路152の断面は、各辺がy方向またはz方向に沿った略長方形である。
図1に示すように、第2電流路152は、第1領域152−1、第2領域152−2、及び第3領域152−3を含む。第1領域152−1〜第3領域152−3は、その末尾の数字の順にx1方向に並んでおり、いずれも、概ねx方向に延びている。第1領域152−1のx1側端部が第2領域152−2のx2側端部に接続されている。第2領域152−2のx1側端部が第3領域152−3のx2側端部に接続されている。第2領域152−2は、第1領域152−1及び第3領域152−3よりもz1方向にずれている。
図1に示すように、第2電流路152の第2領域152−2は、第1電流路102の第2領域102−2よりもx2方向にずれている。図3に示すように、z方向の位置だけをみると、第2電流路152の第2領域152−2と第1電流路102の第2領域102−2とは、同じ位置にある。図1に示すように、z方向の位置だけをみると、第2電流路152の第1領域152−1及び第3領域152−3は、第1電流路102の第1領域102−1及び第3領域102−3と同じ位置にある。
(第2ヨーク)
図1に示すように、第2ヨーク153の形状は、第1ヨーク103の形状と同じである。第2ヨーク153の前面161、後面162、内面163、外面164、第1端面165−1、第2端面165−2、第1端縁166−1、第2端縁166−2、及び間隙167は、それぞれ、第1ヨーク103の前面111、後面112、内面113、外面114、第1端面115−1、第2端面115−2、第1端縁116−1、第2端縁116−2、及び間隙117に対応する。第2ヨーク153は、第1ヨーク103をxy平面に沿って平行移動させた位置にある。
(第2磁気センサー)
図3に示すように、第2磁気センサー154は、yz平面に平行な平面(すなわち、図2の第1仮想平面173)において、第1端面165−1と第2端面165−2とからの距離が等しい、間隙167のy方向の中間に配置されている。第2磁気センサー154は、第2仮想平面172に対して平行な(すなわち、xy平面に沿った)感度方向を持つ。第2磁気センサー154は、第2電流路152に流れる電流による感度方向の磁界を検出する。第2電流路152に流れる電流に対する第2磁気センサー154の感度は、感度方向がy方向の場合に最も大きくなる。本実施形態では一例として、第2磁気センサー154がy方向に感度方向を持つものとする。
図2に示す、第2検出部151の第1仮想平面173は、第1検出部101の第1仮想平面171に対応し、第2電流路152、第2磁気センサー154、及び第2ヨーク153を通るyz平面に平行な平面である。
(位置関係)
図1に示すように、第2電流路152の第3領域152−3と、第2ヨーク153と、第2磁気センサー154との相対的な位置関係は、第1電流路102の第1領域102−1と、第1ヨーク103と、第1磁気センサー104との相対的な位置関係と同じである。第1検出部101に含まれる第1磁気センサー104及び第1ヨーク103は、第2検出部151に含まれる第2磁気センサー154及び第2ヨーク153に対してx方向の位置がずれている。図3に示すように、第2電流路152の第1端縁166−1及び第2端縁166−2は、第1電流路102の第1端縁116−1及び第2端縁116−2と同様に、第2仮想平面172上に位置している。
第2検出部151に含まれる第2電流路152の第2領域152−2は、第1検出部101に含まれる第1電流路102の第1領域102−1に対する隣接電流路とも呼ばれる。第2電流路152の第2領域152−2は第1電流路102の第1領域102−1に隣接し、x方向と平行に電流が流れる。第1検出部101に含まれる第1電流路102の第2領域102−2は、第2検出部151に含まれる第2電流路152の第3領域152−3に対する隣接電流路とも呼ばれる。第1電流路102の第2領域102−2は、第2電流路152の第3領域152−3に隣接し、x方向と平行に電流が流れる。
図2に示すように、隣接電流路(第2電流路152の第2領域152−2、及び第1電流路102の第2領域102−2)は、第2仮想平面172上に配置される。隣接電流路としての第2電流路152の第2領域152−2は、第1仮想平面171において、図3に示す第2電流路152の断面と同様に線対称な長方形の断面形状を持つ。隣接電流路としての第1電流路102の第2領域102−2は、第1仮想平面173において、図3に示す第1電流路102の断面と同様に線対称な長方形の断面形状を持つ。いずれの場合も、隣接電流路の断面形状(長方形)の対称軸は、第2仮想平面172に含まれる。
(第1実施形態における磁束線)
図4は、隣接電流路としての第2電流路152の第2領域152−2に流れる電流により、第1仮想平面171(図2)内に発生する磁束線を示す図である。磁束線は、点線で示される。図3を参照して説明したように、電流路102の第1端縁116−1及び第2端縁116−2と、第2電流路152の第2領域152−2のz方向の中心が、第2仮想平面172上に位置している。
その結果、図4に示す磁束線は、間隙117内で、間隙117のy方向中央を通りxz平面に平行な平面を中心として略対称となる。磁束線181に示すように、間隙117内のy方向中央付近では、磁束線が、概ねz方向に沿う。すなわち、第1磁気センサー104付近の磁束線は、第1磁気センサー104の感度方向(y方向)に略垂直な方向(z方向)になる。従って、第1磁気センサー104は、隣接電流路による磁界の影響を受けにくい。
図1に示す隣接電流路としての第1電流路102の第2領域102−2に流れる電流により発生する磁束線と第2検出部151との関係は、第2電流路152の第2領域152−2に流れる電流により発生する磁束線と第1検出部101との関係と同様である。
(第1実施形態に対する比較例における磁束線)
図5は、図4に示す第2電流路152の第2領域152−2をz2方向に平行移動させて得られる隣接電流路182に流れる電流により、第1仮想平面171(図2)内に発生する比較例の磁束線を示す図である。磁束線は、点線で示される。隣接電流路182は、第2仮想平面172よりもz2方向にずれている。
その結果、間隙117内で、間隙117のy方向中央を通りxz平面に平行な平面を中心として、磁束線が対称ではない。磁束線183に示すように、間隙117内のy方向中央付近では、磁束線が、z方向に沿わない。すなわち、第1磁気センサー104付近の磁束線は、第1磁気センサー104の感度方向(y方向)に略垂直ではない。従って、比較例の第1磁気センサー104は、本実施形態とは異なり、隣接電流路による磁界の影響を受けやすい。
(まとめ)
以上説明したように、本実施形態によれば、隣接電流路(第2電流路152の第2領域152−2、及び第1電流路102の第2領域102−2)にx方向へ電流が流れた場合、隣接電流路の周囲には、第1仮想平面(171、173)において環状の磁束線が生じる。この磁束線は、隣接電流路が第2仮想平面上172に位置するため、第2仮想平面172に対して垂直に近い角度で交差し易くなる。すなわち、2つの端縁の間(第1端縁116−1と第2端縁116−2との間、第1端縁166−1と第2端縁166−2との間)には、この磁束線が第2仮想平面172に対して垂直に近い角度で入り易くなる。これにより、2つの端面からの距離(第1端面115−1及び第2反面15−2からの距離、第1端面165−1及び第2反面65−2からの距離)が等しい間隙(117、167)の中間に配置された磁気センサー(104、154)において、隣接電流路の電流による誘導磁界は、第2仮想平面172に対して垂直に近くなる。その結果、磁気センサー(104、154)においては、隣接電流路の電流による誘導磁界の感度方向の成分が小さくなる。従って、隣接電流路の電流による誘導磁界が磁気センサー(104、154)において検出され難くなり、電流検出精度が向上する。
本実施形態によれば、隣接電流路が第1仮想平面(171、173)において線対称な断面形状を持つため、隣接電流路に流れる電流による第1仮想平面(171、173)上の磁界の向きは、その断面形状の対称軸上において、対称軸に対してほぼ垂直となる。この対称軸が第2仮想平面172に含まれることから、隣接電流路に流れる電流による磁界は、第2仮想平面172に対してほぼ垂直となる。そのため、隣接電流路に流れる電流により間隙(117、167)で発生する誘導磁界が、磁気センサー(104、154)の感度方向にほぼ直交する。従って、隣接電流路の電流による誘導磁界が、磁気センサー(104、154)において検出され難くなる。
本実施形態によれば、第1電流路102及び第2電流路152に流れる電流による磁界を検出する第1磁気センサー104及び第2磁気センサー154のそれぞれにおいて、隣接電流路の電流による誘導磁界が検出され難くなり、電流検出精度が向上する。また、第1検出部101に含まれる第1磁気センサー104及び第1ヨーク103が、第2検出部151に含まれる第2磁気センサー154及び第2ヨーク153に対してx方向の位置がずれているため、第1電流路102及び第2電流路152を近づけて配置し易くなる。
(変形例)
図6は、第1実施形態の変形例の第1検出部190の断面図である。変形例の第1検出部190の第1電流路191は、図1に示す第1実施形態の第1検出部101の第1電流路102と形状及び位置が異なる。
第1電流路191のyz平面に平行な断面は、y方向又はz方向に沿った辺を持つ長方形であって、y方向の幅が、z方向の幅よりも長い。従って、第1電流路191は、第1仮想平面(すなわち、図6の断面に沿った平面)において、間隙117の第1端面115−1及び第2端面115−2と垂直なy方向へ扁平に延びた断面形状を持つ。さらに、第1電流路191の断面形状のy方向における中心の位置と、第1磁気センサー104のy方向における位置とがずれている。
本実施形態によれば、y方向へ扁平に延びた断面形状を持つ第1電流路191のy方向における中心の位置と、第1磁気センサー104のy方向における位置とがずれているため、これらのy方向における位置が一致している場合に比べて表皮効果の影響が抑制され、周波数特性が向上する。なお、図1の第2検出部151も、変形例の第1検出部190と同様の形状及び構成であってよい。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態に係る電流センサーについて説明する。図7は、第2実施形態の電流センサー200の斜視図である。図8は、図7に示す電流センサー200の部分側面図である。図9は、図8の9−9線における電流センサー200の断面図である。
(全体構成)
図7に示すように、電流センサー200は、第1検出部201と第2検出部251とを含む。
(第1検出部)
第1検出部201は、導体で形成された第1電流路202と、磁性体で形成された第1ヨーク203と、磁気抵抗効果素子やホール素子などの磁電変換素子で構成された第1磁気センサー204とを含む。第1ヨーク203内に配設された第1磁気センサー204が、第1ヨーク203内に配設された第1電流路202に流れる電流の電流値を検出する。
(第1電流路)
第1電流路202は、xy平面に沿って平坦な面を持つ長尺の板状部材であり、概ねx方向に電流が流れる。図9に示すように、yz平面に沿った第1電流路202の断面は、各辺がy方向またはz方向に沿った略長方形である。第1電流路202のy方向の幅は、z方向の幅より大きい。
図7に示すように、第1電流路202は、第1領域202−1、第2領域202−2、及び第3領域202−3を含む。第1領域202−1〜第3領域202−3は、その末尾の数字の順にx1方向に並んでおり、いずれも、概ねx方向に延びている。第1領域202−1のx1側端部が第2領域202−2のx2側端部に接続されている。第2領域202−2のx1側端部が第3領域202−3のx2側端部に接続されている。第2領域202−2は、第1領域202−1及び第3領域202−3よりもz1側にずれている。
(第1ヨーク)
図7に示すように、第1ヨーク203は、yz平面に沿って広がりz1側に開口したU字形状の前面211と、yz平面に沿って広がりz1側に開口したU字形状の後面212とを含む。後面212は、前面211をx1方向に平行移動させて得られる形状である。図8に示すように、第1ヨーク203は、前面211と後面212との間でx方向に延びており、図9に示すように、yz平面にそった断面は、x方向のいずれの位置でも前面211と同じである。
第1ヨーク203は、図8に示すx方向と垂直な第1仮想平面271において、図9に示すように第1電流路202の周囲を部分的に囲む断面形状を持つ。第1ヨーク203は、xz平面に平行な面を中心として対称的な形状である。第1ヨーク203は、第1電流路202を挟んで互いに平行に延びた板状の第1腕部213−1と第2腕部213−2とを含み、さらに、第1腕部213−1と第2腕部213−2とを連結する連結部214を含む。
第1腕部213−1は、第1電流路202のy1側に位置し、第1電流路202と対向する側に、xz平面に平行な第1端面215−1を持つ。第1端面215−1は、最もz1側に位置する第1端縁217−1を持つ。第1腕部213−1は、最もz1側にxy平面に平行な第1上面216−1を持つ。第1端縁217−1は、第1端面215−1と第1上面216−1との境界であり、x方向に沿っている。第1端縁217−1は、第1端面215−1において、第1電流路202からz方向(x方向に対して垂直な方向)に最も離れている。
第2腕部213−2は、第1電流路202のy2側に位置し、第1電流路202と対向する側に、xz平面に平行な第2端面215−2を持つ。第2端面215−2は、最もz1側に位置する第2端縁217−2を持つ。第2腕部213−2は、最もz1側にxy平面に平行な第2上面216−2を持つ。第2端縁217−2は、第2端面215−2と第2上面216−2との境界であり、x方向に沿っている。第2端縁217−2は、第2端面215−2において、第1電流路202からz方向(x方向に対して垂直な方向)に最も離れている。
連結部214は、第1腕部213−1のz2側端部と第2腕部213−2のz2側端部とを連結する。連結部214は、第1電流路202と対向する側に第1端面215−1と第2端面215−2との両方に垂直な(すなわち、xy平面に平行な)底面215−3を持つ。
図9に示すように、第1端面215−1と第2端面215−2と底面215−3とが、第1ヨーク203の内側に略U字の断面を形成する。第1ヨーク203は、外側に、略U字の外面218を持つ。
図9に示すように、第1ヨーク203は、第1端面215−1と第2端面215−2とにより画定される間隙219を持つ。第1端縁217−1及び第2端縁217−2は、第1端面215−1及び第2端面215−2に垂直な共通の第2仮想平面272上に位置している。第2仮想平面272は、x方向及びy方向に対して平行である。第1上面216−1及び第2上面216−2は、第2仮想平面272上に位置している。
(第1磁気センサー)
図9に示すように、第1磁気センサー204は、図9の断面に沿った平面(すなわち、図8の第1仮想平面271)において第1端面215−1と第2端面215−2とからの距離が等しい、間隙219のy方向の中間に配置されている。第1磁気センサー204は、第2仮想平面272に対して平行な(すなわち、xy平面に沿った)感度方向を持つ。第1磁気センサー204は、第1電流路202に流れる電流による感度方向の磁界を検出する。第1電流路202に流れる電流に対する第1磁気センサー204の感度は、感度方向がy方向の場合に最も大きくなる。本実施形態では一例として、第1磁気センサー204がy方向に感度方向を持つものとする。
(第2検出部)
図7に示すように、第2検出部251は、第2電流路252と第2ヨーク253と第2磁気センサー254とを含む。第2ヨーク253内に配設された第2磁気センサー254が、第2ヨーク253内に配設された第2電流路252に流れる電流の電流値を検出する。
(第2電流路)
第2電流路252は、xy平面に沿って平坦な面を持つ長尺の板状部材であり、概ねx方向に電流が流れる。図9に示すように、yz平面に沿った第2電流路252の断面は、各辺がy方向またはz方向に沿った略長方形である。第2電流路252のy方向の幅は、z方向の幅より大きい。
図7に示すように、第2電流路252は、第1領域252−1、第2領域252−2、及び第3領域252−3を含む。第1領域252−1〜第3領域252−3は、その末尾の数字の順にx1方向に並んでおり、いずれも、概ねx方向に延びている。第1領域252−1のx1側端部が第2領域252−2のx2側端部に接続されている。第2領域252−2のx1側端部が第3領域252−3のx2側端部に接続されている。第2領域252−2は、第1領域252−1及び第3領域252−3よりもz1側にずれている。
図7に示すように、第2電流路252の第2領域252−2は、第1電流路202の第2領域202−2よりもx2方向にずれている。図9に示すように、z方向の位置だけをみると、第2電流路252の第2領域252−2と第1電流路202の第2領域202−2とは、同じ位置にある。図7に示すように、z方向の位置だけをみると、第2電流路252の第1領域252−1及び第3領域252−3は、第1電流路202の第1領域202−1及び第3領域202−3と同じ位置にある。
(第2ヨーク)
図7に示すように、第2ヨーク253の形状は、第1ヨーク203の形状と同じである。第2ヨーク253の前面261、後面262、第1腕部263−1、第2腕部263−2、連結部264、第1端面265−1、第2端面265−2、底面265−3、第1上面266−1、第2上面266−2、第1端縁267−1、第2端縁267−2、外面268、及び間隙269は、それぞれ、第1ヨーク203の前面211、後面212、第1腕部213−1、第2腕部213−2、連結部214、第1端面215−1、第2端面215−2、底面215−3、第1上面216−1、第2上面216−2、第1端縁217−1、第2端縁217−2、外面218、及び間隙219に対応する。第2ヨーク253は、第1ヨーク203をxy平面に沿って平行移動させた位置にある。
(第2磁気センサー)
図9に示すように、第2磁気センサー254は、yz平面に平行な平面(すなわち、図8の第1仮想平面273)において、第1端面265−1と第2端面265−2とからの距離が等しい、間隙269のy方向の中間に配置されている。第2磁気センサー254は、第2仮想平面272に対して平行な(すなわち、xy平面に沿った)感度方向を持つ。第2磁気センサー254は、第2電流路252に流れる電流による感度方向の磁界を検出する。第2電流路252に流れる電流に対する第2磁気センサー254の感度は、感度方向がy方向の場合に最も大きくなる。本実施形態では一例として、第2磁気センサー254がy方向に感度方向を持つものとする。
図8に示す、第2検出部251の第1仮想平面273は、第1検出部201の第1仮想平面271に対応し、第2電流路252、第2磁気センサー254、及び第2ヨーク253を通る、yz平面に平行な平面である。
(位置関係)
図7に示すように、第2電流路252の第3領域252−3と、第2ヨーク253と、第2磁気センサー254との相対的な位置関係は、第1電流路202の第1領域202−1と、第1ヨーク203と、第1磁気センサー204との相対的な位置関係と同じである。第1検出部201に含まれる第1磁気センサー204及び第1ヨーク203は、第2検出部251に含まれる第2磁気センサー254及び第2ヨーク253に対してx方向の位置がずれている。図9に示すように、第2電流路252の第1端縁267−1及び第2端縁267−2は、第1電流路202の第1端縁217−1及び第2端縁217−2と同様に、第2仮想平面272上に位置している。
第2検出部251に含まれる第2電流路252の第2領域252−2は、第1検出部201に含まれる第1電流路202の第1領域202−1に対する隣接電流路とも呼ばれる。第2電流路252の第2領域252−2は、第1電流路202の第1領域202−1に隣接し、x方向と平行に電流が流れる。第1検出部201に含まれる第1電流路202の第2領域202−2は、第2検出部251に含まれる第2電流路252の第3領域252−3に対する隣接電流路とも呼ばれる。第1電流路202の第2領域202−2は、第2電流路252の第3領域252−3に隣接し、x方向と平行に電流が流れる。
図8に示すように、隣接電流路(第2電流路252の第2領域252−2、及び第1電流路202の第2領域202−2)は、第2仮想平面272上に配置される。隣接電流路としての第2電流路252の第2領域252−2は、第1仮想平面271において、図9に示す第2電流路252の断面と同様に線対称な長方形の断面形状を持つ。隣接電流路としての第1電流路202の第2領域202−2は、第1仮想平面273において、図9に示す第1電流路202の断面と同様に線対称な長方形の断面形状を持つ。いずれの場合も、隣接電流路の断面形状(長方形)の対称軸は、第2仮想平面272に含まれる。
(第2実施形態における磁束線)
図10は、隣接電流路としての第2電流路252の第2領域252−2に流れる電流により、第1仮想平面271(図8)内に発生する磁束線を示す図である。磁束線は、点線で示される。図9を参照して説明したように、第1電流路202の第1端縁217−1及び第2端縁217−2と、第2電流路252の第2領域252−2のz方向の中心が、第2仮想平面272上に位置している。
その結果、図10に示す磁束線は、間隙219内で、間隙219のy方向中央を通りxz平面に平行な平面を中心として略対称となる。磁束線281に示すように、間隙219内のy方向中央付近では、磁束線が、概ねz方向に沿う。すなわち、第1磁気センサー204付近の磁束線は、第1磁気センサー204の感度方向(y方向)に略垂直な方向(z方向)になる。従って、第1磁気センサー204は、隣接電流路による磁界の影響を受けにくい。
図7に示す隣接電流路としての第1電流路202の第2領域202−2に流れる電流により発生する磁束線と第2検出部251との関係は、第2電流路252の第2領域252−2に流れる電流により発生する磁束線と第1検出部201との関係と同様である。
(第2実施形態に対する比較例における磁束線)
図11は、図10に示す第2電流路252の第2領域252−2をz2方向に平行移動させて得られる隣接電流路282に流れる電流により、第1仮想平面271(図8)内に発生する比較例の磁束線を示す図である。磁束線は、点線で示される。隣接電流路282は、第2仮想平面272よりもz2方向にずれている。
その結果、間隙219内で、間隙219のy方向中央を通りxz平面に平行な平面を中心として、磁束線が対称ではない。磁束線283に示すように、間隙219内のy方向中央付近では、磁束線が、z方向に沿わない。すなわち、第1磁気センサー204付近の磁束線は、第1磁気センサー204の感度方向(y方向)に略垂直ではない。従って、比較例の第1磁気センサー204は、本実施形態とは異なり、隣接電流路による磁界の影響を受けやすい。
(隣接電流路の位置と測定される電流値との関係)
図12は、隣接電流路の位置と隣接電流路からの影響との関係を示すグラフである。横軸は、図9に示す隣接電流路としての第2電流路252の第2領域252−2と第1電流路202の第1領域202−1とのy方向の距離である。縦軸は、第1磁気センサー204を使用して測定される電流値のうち、第2電流路252の影響による電流値を示す。
図12のグラフ290は、図9のように、第1仮想平面271上に第2電流路252の第2領域252−2がある場合に対応する。グラフ290の場合、すなわち、本実施形態によれば、y方向の距離にかかわらず、隣接電流路からの影響による電流はほぼゼロである。
図12のグラフ291、292、293、294は、図9の第2電流路252の第2領域252−2が、第1仮想平面271よりz1方向にずれて配置されている比較例の場合に対応する。グラフ291、292、293、294は、符号の数字が大きいほど、第2電流路252の第2領域252−2が、第1仮想平面271から遠い。z1方向において、第2電流路252の第2領域252−2が第1仮想平面271から遠いほど、第2電流路252の影響が大きい。y方向において、第2電流路252の第2領域252−2が第1電流路202の第1領域202−1に近いほど、第2電流路252の影響が大きい。
図12のグラフ295、296、297、298は、図9の第2電流路252の第2領域252−2が、第1仮想平面271よりz2方向にずれて配置されている比較例の場合に対応する。グラフ295、296、297、298は、符号の数字が大きいほど、第2電流路252の第2領域252−2が、第1仮想平面271から遠い。z2方向において、第2電流路252の第2領域252−2が第1仮想平面271から遠いほど、第2電流路252の影響が大きい。y方向において、第2電流路252の第2領域252−2が第1電流路202の第1領域202−1に近いほど、第2電流路252の影響が大きい。
(まとめ)
上述した本実施形態においても、第1実施形態と同様に、隣接電流路(第2電流路252の第2領域252−2、及び第1電流路202の第2領域202−2)に流れる電流により間隙219で発生する誘導磁界において、第1磁気センサー204及び第2磁気センサー254の感度方向に平行な磁界成分が小さくなる。そのため、隣接電流路の電流による誘導磁界が第1磁気センサー204及び第2磁気センサー254において検出され難くなり、電流検出精度が向上する。
本実施形態によれば、隣接電流路が第1仮想平面271及び第1仮想平面273において線対称な断面形状を持ち、その線対称の対称軸が第2仮想平面272に含まれることから、隣接電流路に流れる電流により間隙219で発生する誘導磁界が、第1磁気センサー204及び第2磁気センサー254の感度方向にほぼ直交する。そのため、隣接電流路の電流による誘導磁界が、第1磁気センサー204及び第2磁気センサー254において検出され難くなる。
本実施形態によれば、第1電流路202及び第2電流路252に流れる電流による磁界を検出する第1磁気センサー204及び第2磁気センサー254のそれぞれにおいて、隣接電流路の電流による誘導磁界が検出され難くなり、電流検出精度が向上する。また、第1検出部201に含まれる第1磁気センサー204及び第1ヨーク203が、第2検出部251に含まれる第2磁気センサー254及び第2ヨーク253に対してx方向の位置がずれているため、第1電流路202及び第2電流路252を近づけて配置し易くなる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る電流センサーについて説明する。図13は、本実施形態の電流センサー300の斜視図である。以下、第1実施形態の電流センサー100(図1)と本実施形態の電流センサー300(図13)との相違点を中心に説明する。図1の第1実施形態の電流センサー100では、各構成要素の百の位が1で表されており、図13の第3実施形態の電流センサー300では、各構成要素の百の位が3で表されている。百の位のみが異なる構成要素は、それぞれ、同様の構成要素を表す。
第1実施形態(図1)の第1電流路102と第2電流路152とは、概ね平行に配置されている。一方、本実施形態の第1電流路302と第2電流路352とは、平行ではない。本実施形態の第1検出部301は、第1実施形態(図1)の第1検出部101をxy平面に沿ってわずかに回転させた位置に配置されている。第1電流路302の第1端縁316−1と第2端縁316−2と、第2電流路352の第1端縁366−1と第2端縁366−2とは、いずれも、xy平面に平行な仮想平面上に位置している。
第3実施形態も、第1実施形態と同様の効果が得られる。
本発明は上述した実施形態には限定されない。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
本発明は、隣接した複数の電流路の電流を検出する種々の電流センサーに適用可能である。
100…電流センサー、101…第1検出部
102…第1電流路、103…第1ヨーク、104…第1磁気センサー
115−1…第1端面、115−2…第2端面
116−1…第1端縁、116−2…第2端縁、117…間隙
151…第2検出部
152…第2電流路、153…第2ヨーク、154…第2磁気センサー
165−1…第1端面、165−2…第2端面
166−1…第1端縁、166−2…第2端縁、167…間隙
171…第1仮想平面、172…第2仮想平面、173…第1仮想平面
182…隣接電流路
190…第1検出部、191…第1電流路
200…電流センサー、201…第1検出部
202…第1電流路、203…第1ヨーク、204…第1磁気センサー
213−1…第1腕部、213−2…第2腕部、214…連結部
215−1…第1端面、215−2…第2端面、215−3…底面
217−1…第1端縁、217−2…第2端縁、219…間隙
251…第2検出部
252…第2電流路、253…第2ヨーク、254…第2磁気センサー
263−1…第1腕部、263−2…第2腕部、264…連結部
265−1…第1端面、265−2…第2端面、265−3…底面
267−1…第1端縁、267−2…第2端縁、269…間隙
271…第1仮想平面、272…第2仮想平面、273…第1仮想平面
282…隣接電流路

Claims (8)

  1. 第1方向に電流が流れる電流路と、
    前記電流路に隣接して配置される隣接電流路と、
    前記電流路に流れる電流による磁界を検出する第1磁気センサーと、
    前記第1方向と垂直な第1仮想平面において前記電流路の周囲を部分的に囲む断面形状を持った第1ヨークとを備え、
    前記第1ヨークが、互いに平行な2つの端面によって画定される間隙を持ち、
    前記2つの端面において前記電流路からそれぞれ最も離れた2つの端縁が、前記2つの端面に垂直な共通の第2仮想平面上に位置しており、
    前記第1磁気センサーが、前記間隙に配置されており、前記第2仮想平面に対して平行な感度方向を持ち、
    前記隣接電流路が、前記第2仮想平面上に配置される、
    電流センサー。
  2. 前記第1磁気センサーが、前記第1仮想平面において前記2つの端面からの距離が等しい前記間隙の中間に配置される、
    請求項1に記載の電流センサー。
  3. 前記隣接電流路には、前記第1方向と平行に電流が流れる、
    請求項1又は2に記載の電流センサー。
  4. 前記隣接電流路が、前記第1仮想平面において線対称な断面形状を持ち、当該断面形状の対称軸が前記第2仮想平面に含まれる、
    請求項1乃至請求項3に記載の電流センサー。
  5. 前記第1ヨークの前記断面形状が、前記間隙において途切れた環状である、
    請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の電流センサー。
  6. 前記第1ヨークが、前記電流路を挟んで互いに平行に延びた板状の2つの腕部と、前記2つの腕部の一端同士を連結する連結部とを含み、
    前記2つの腕部の各々が、前記電流路と対向する側に前記端面を形成し、
    前記連結部が、前記電流路と対向する側に前記端面と垂直な底面を形成する、
    請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の電流センサー。
  7. 前記電流路が、前記第1仮想平面において、前記間隙の前記端面と垂直な第2方向へ扁平に延びた断面形状を持ち、
    前記電流路の前記断面形状の前記第2方向における中心の位置と、前記第1磁気センサーの前記第2方向における位置とがずれている、
    請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の電流センサー。
  8. 前記隣接電流路に流れる電流による磁界を検出する第2磁気センサーと、
    前記隣接電流路の周囲を部分的に囲む断面形状を持った第2ヨークとを備え、
    前記第2ヨークが、互いに平行な2つの端面によって画定される間隙を持ち、
    前記第2ヨークの前記2つの端面において前記第2電流路からそれぞれ最も離れた2つの端縁が、前記第2仮想平面上に位置しており、
    前記第2磁気センサーが、前記間隙に配置されており、前記第2仮想平面に対して平行な感度方向を持ち、
    前記第2磁気センサー及び第2ヨークは、前記第1磁気センサー及び第1磁気センサーに対して、前記第1方向の位置がずれており、
    前記第2磁気センサー及び前記第2ヨークに隣り合う位置において、前記電流路が前記第2仮想平面上に配置されるように、前記電流路及び前記隣接電流路が曲がっている、
    請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の電流センサー。
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