JP2021076468A - 電流センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】シールドの物量を抑え、磁界検出素子の検出感度を高める。【解決手段】電流センサ1は、電流線2の近傍に設置される磁界検出素子3とシールド4とを有している。磁界検出素子3は電流線2を流れる電流により誘起される磁界を検出する。シールド4は、磁界検出素子3を覆うとともに電流線2を周方向に覆う外側シールド5と、外側シールド5の内側に設けられた一対の内側シールド6A,6Bと、を有している。外側シールド5は電流線2が通る両側側面が開口7とされている。電流線2と磁界検出素子3は一対の内側シールド6A,6Bに挟まれている。【選択図】図2

Description

本発明は電流センサに関し、特にシールドの構成に関する。
電流線を流れる電流により誘起される磁界を検出するために、磁界検出素子を備えた電流センサが用いられる。電流センサは、電流線から誘起される磁界以外の磁界を遮へいするため、磁界検出素子を覆うシールドを備えることがある。特許文献1には二重箱体からなるシールドケースを有する電流検出器が開示されている。検出コアは、外部磁界を検出しないように、六面体の内側磁気シールドケースと、六面体の外側磁気シールドケースとによって包囲されている。シールドケースは、外部磁界の影響による測定値のばらつきを抑制する。
特開2001−281270号公報
特許文献1に開示された電流検出器は外部磁界の遮へい性能に優れているが、検出コアが二重箱体で完全に取り囲まれているため、シールドの物量が増加する。一般に磁界検出素子は磁界検出感度の高い特定の方向(磁界検出方向という)を有していることから、磁界検出方向と平行な方向以外の方向を向いた磁束を遮へいする必要性は小さい。このため、電流線が通る側面のシールドを省略し、この側面を開口とすることが可能である。しかしながら、磁束はシールドの周辺で曲げられ、開口からシールドの内部に侵入する。シールドの内部に侵入した磁束は、磁界検出方向に無視できない成分を有する可能性があり、電流センサの感度に影響を与える可能性がある。
本発明は、シールドの物量を抑え、磁界検出素子の検出感度を高めることができる電流センサを提供することを目的とする。
本発明の電流センサは、電流線の近傍に設置される磁界検出素子とシールドとを有している。磁界検出素子は電流線を流れる電流により誘起される磁界を検出する。シールドは、磁界検出素子を覆うとともに電流線を周方向に覆う外側シールドと、外側シールドの内側に設けられた一対の内側シールドと、を有している。外側シールドは電流線が通る両側側面が開口とされている。電流線と磁界検出素子は一対の内側シールドに挟まれている。
外側シールドは電流線が通る両側側面が開口とされているため、シールドの物量が低減される。内側シールドは磁界検出素子の近傍に侵入する磁束の磁界検出方向の成分を弱める。従って、本発明によれば、電流の検出精度が高くかつ消費電力が抑えられた電流センサを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る電流センサの概略斜視図である。 図1に示す電流センサの断面図と上面図である。 比較例の電流センサの磁束線と磁束密度を示す図である。 図1に示す電流センサの磁束線と磁束密度を示す図である。 比較例の電流センサの磁束密度を示す図である。 様々な構成のシールドと磁束密度を示す図である。 様々な構成のシールドと磁束線を示す図である。 内側シールドの幅と磁束密度の関係を示す図である。 様々な構成のシールドと磁束密度を示す図である。 他の実施形態の電流センサの上面図である。 他の実施形態の電流センサの磁束密度を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の電流センサ1のいくつかの実施形態について説明する。以下の説明及び図面において、X方向は電流線2の延びる方向である。Y方向は電流線2の幅方向であり、磁界検出素子3の磁界検出方向に対応する。Z方向はX方向及びY方向と直交する方向であり、第1及び第2の内側シールド6A,6Bの電流線2と対向する面と垂直な方向に対応する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る電流センサ1の斜視図を、図2(a)は図1のA−A線に沿った電流センサ1の断面図を、図2(b)は図1のB−B線に沿った電流センサ1の断面図を、図2(c)は図2(a)のC−C線に沿った断面図を示す。電流センサ1は、電流線2の近傍に設置された磁界検出素子3とシールド4とを有している。シールド4は電流線2の周囲に配置され、電流線2の磁界検出素子3の近傍の部分と、磁界検出素子3とを覆っている。電流線2の構成は限定されないが、本実施形態においては、Z方向からみて帯状の形状を有するバスバーである。電流線2は2つの主面2A,2B(Z軸と平行な法線を有する面)を有し、主面2Aは後述する第1の内側シールド6Aと対向し、主面2Bは後述する第2の内側シールド6Bと対向している。電流線2をX方向に流れる電流によって、Y−Z面内に電流線2を囲む磁界が誘起される。磁界検出素子3は電流線2の主面2Aと対向して設けられているが、主面2Bと対向して設けられてもよい。磁界検出素子3はY軸方向に磁界検出方向を有し、Y軸方向の磁界を検出する。磁界検出素子3はTMR素子、GMR素子などの磁気抵抗効果素子を有している。磁界検出素子3は磁界が検出できる限り限定されず、例えばホール素子を有していてもよい。
シールド4は、外側シールド5と、第1の内側シールド6Aと、第2の内側シールド6Bと、を有している。外側シールド5と、第1の内側シールド6Aと、第2の内側シールド6Bはそれぞれ、電流線2の中心線に関し対称である。外側シールド5はNiFeなどの軟磁性体からなり、磁界検出素子3を覆うとともに電流線2を周方向に覆っている。外側シールド5は、電流線2を上下方向に覆うために、上半部5Aと下半部5Bとからなる上下2分割構成を有している。上半部5Aと下半部5Bは同じ形状である。上半部5Aと下半部5Bは概ねU字型の断面形状を有し、外側シールド5全体として概ね長方形の断面形状を有している。外側シールド5は電流線2が通る両側側面が開口7とされている。すなわち、外側シールド5はX−Y面とX−Z面で電流線2の周囲を覆っており、Y−Z面には設けられていない。このため、外側シールド5の物量を削減することが可能である。
第1及び第2の内側シールド6A,6Bは外側シールド5の内側に設けられた平板状のシールドである。Z方向からみて、第1の内側シールド6Aと第2の内側シールド6Bは概ね長方形の形状を有し、且つ完全に重なり合っている(すなわち、同一の形状を有している)。第1の内側シールド6Aと第2の内側シールド6BはX−Y面と平行に配置されている。第1及び第2の内側シールド6A,6Bは外側シールド5と同様、NiFeなどの軟磁性体から形成されている。第1及び第2の内側シールド6A,6Bは外側シールド5から磁気的に離隔されており、例えば非磁性層や非磁性接着剤を介して外側シールド5に固定されている。第1の内側シールド6Aと第2の内側シールド6Bの間に磁界検出素子3と電流線2が設けられ、第1の内側シールド6Aと電流線2の間に磁界検出素子3が設けられている。第1及び第2の内側シールド6A,6Bは、電流線2と平行で且つZ軸と平行な法線を有する主面を有している。第1の内側シールド6Aの一方の主面が磁界検出素子3と対向し、第2の内側シールド6Bの一方の主面が電流線2と対向している。磁界検出素子3はZ方向からみて第1及び第2の内側シールド6A,6Bのほぼ中央、すなわちX方向及びY方向における中心に設けられるのが好ましく、Z方向においては電流線2と第1の内側シールド6Aのほぼ中間に設けられているのが好ましい。磁界検出素子3は第2の内側シールド6Bと電流線2との間に配置されてもよい。Z方向からみて、第1及び第2の内側シールド6A,6BのX方向に延びる中心線は電流線2の中心線と一致しているのが好ましく、第1及び第2の内側シールド6A,6BのY方向幅は電流線2のY方向幅より大きいことが好ましい。すなわち、Z方向からみて、電流線2は第1及び第2の内側シールド6A,6Bで覆われていることが好ましい。
第1及び第2の内側シールド6A,6Bは、両側の開口7から開口7の外方に突き出す突出し部9を有している。Z方向からみて、各突出し部9は概ね長方形であり、電流線2の中心線に関し対称であることが好ましい。また、Z方向からみて、第1及び第2の内側シールド6A,6Bの両側の開口7の間の区間を延びる部分も長方形であり、且つ電流線2の中心線に関し対称であることが好ましい。以下の説明で、突出し部9の開口7からのX方向長さを突出し長さLという。両側の突出し部9の突出し長さLは好ましくは同一であり、本実施形態では5mmである。
次に、第1及び第2の内側シールド6A,6Bの効果について説明する。まず、第1及び第2の内側シールド6A,6Bが設けられていない比較例1について説明する。比較例1のシールド4は上述の第1及び第2の内側シールド6A,6Bが省略され、外側シールド5だけで構成されている。図3(a)は比較例1の電流センサ1の図2(c)と同様の図面である。外部磁界が磁界検出素子3の磁界検出方向(Y方向)に印加されている。図3(a)には、この外部磁界によって発生する磁束線を矢印で表示している。矢印の長さは概略の磁束密度を示している。外側シールド5は外部磁界を遮へいし、磁界検出素子3に印加される外部磁界を減衰させる。
磁束線は外側シールド5の近傍でX方向に曲がり、開口7から外側シールド5の内部空間に侵入する。磁束線は次にX方向に反対向きに向きを変え、外側シールド5の内部空間を抜け、再びY方向に向きを変える。磁界検出素子3が配置される内部空間の中央領域では磁束密度は最も弱められているが、磁束線はほぼY方向を向いている。この磁束線が磁界検出素子3に印加され、電流センサ1のSN比を低下させる。特に、磁界検出素子3がTMR素子のような高感度の素子である場合、微弱な外部磁界も検出するため、外部磁界による影響が相対的に増大する。図3(b)は、図3(a)に示すモデルにおいて、シミュレーションで求めた、電流線2の上方3mm(電流線2と第1の内側シールド6Aのほぼ中間位置)でのX−Y面内の磁束線を示している。図3(c)は、外側シールド5の内部空間のX及びY方向における中心(以下、中心位置という)での、Z方向距離とY方向磁束密度との関係を示している。Z方向距離は電流線2からZ方向上向きに測った距離である。
図4(a)〜4(c)はそれぞれ、本実施形態(図2)における図3(a)〜3(c)と同様の図である。磁束線の形状は基本的に比較例1と同じである。磁束線はX方向に曲がりながら外側シールド5の内部空間に侵入し、X方向に反対向きに向きを変え、内部空間から抜ける。図3(b),4(b)から分かる通り、内部空間の中央領域の磁束線は外側シールド5の両側開口7から侵入する磁束線に由来する。第1及び第2の内側シールド6A,6Bは外側シールド5の開口7から侵入する磁束線が中央領域に侵入することを防止し、中央領域の磁束密度を低下させる。図3(c),4(c)の比較より、実施形態における中央領域の磁束密度は、比較例1における中央領域の磁束密度の1/10以下に低減している。実施形態では、Z方向距離のどの位置においても磁束密度が低減しており、磁界検出素子3のZ方向における配置位置の自由度が高められている。
図5には比較例2−1〜2−3の電流センサと、内部空間におけるY方向磁束密度とZ方向距離との関係を示している。グラフの横軸は電流線2からのZ方向距離であり、縦軸はY方向磁束密度であり、いずれも図3(c),4(c)のグラフと同様に定義している。比較例2−1では、第1の内側シールド6Aは実施形態と同様に設けられているが、第2の内側シールド6Bは省略されている。比較例2−2では、第2の内側シールド6Bは実施形態と同様に設けられているが、第1の内側シールド6Aは省略されている。比較例2−1では比較例1よりY方向磁束密度が低下しているが、比較例1と大差はない。比較例2−2では第1の内側シールド6Aが省略されているため、Z方向距離の増加に従いY方向磁束密度は増加している。しかし、Y方向磁束密度の大きさは比較例1,2−1と大差ない。比較例2−3では、第1及び第2の内側シールド6A,6Bがなく、外側シールド5は実施形態の外側シールド5に対して5mm突き出している。しかし、第1及び第2の内側シールド6A,6Bがないため、Y方向磁束密度は比較例2−1と同程度である。以上より、Y方向磁束密度を抑えるためには、第1の内側シールド6Aと第2の内側シールド6Bからなる一対の内部シールド6A、6Bを設けることが望ましい。
図6にはシールド4の様々な構成と、内部空間におけるY方向磁束密度とZ方向距離との関係を示している。グラフの横軸は電流線2からのZ方向距離であり、縦軸はY方向磁束密度であり、いずれも図3(c),4(c)のグラフと同様に定義している。図7には図6に示す各シールド4に対する、電流線2の上方3mm位置でのX−Y面内の磁束線を示している。図7では、磁束密度の小さい領域を破線で表示している。実施例1−1〜1−5はすべて一対の内側シールド6A,6Bを有している。実施例1−1では、第1及び第2の内側シールド6A,6Bが外側シールド5の両側開口7の間を延びており、第1及び第2の内側シールド6A,6Bと外側シールド5のX方向長さは同じである。実施例1−2,1−3では、第1及び第2の内側シールド6A,6Bが外側シールド5の両側開口7から突き出している。突出し長さLは実施例1−2で5mm、実施例1−3で10mmである。実施例1−4では、第1の内側シールド6Aが外側シールド5の両側開口7から5mm突き出しており、第2の内側シールド6Bは外側シールド5の両側開口7の間を延びている。実施例1−5では、第2の内側シールド6Bが外側シールド5の両側開口7から5mm突き出しており、第1の内側シールド6Aは外側シールド5の両側開口7の間を延びている。実施例1−2は第1の実施形態と同じであるが、比較のために示している。
最もY方向磁束密度が低いのは実施例1−3であり、次にY方向磁束密度が低いのは実施例1−2である。これより、第1及び第2の内側シールド6A,6Bの突出し部9が中央領域における磁束密度を下げていることが分かる。上述のように、中央領域の磁束線は主に外側シールド5の両側開口7のY方向中央部から侵入する磁束線に由来する。実施例1−2,1−3では第1及び第2の内側シールド6A,6Bが外側シールド5に対し突き出しているため、第1及び第2の内側シールド6A,6BのX方向縁部と中央領域との距離が増加している。このため、中央領域におけるY方向磁束密度が減少する。実施例1−1,1−4,1−5も、実施例1−2,1−3と比べると効果は限定的であるが、中央領域におけるY方向磁束密度を下げる効果が得られる。Y方向磁束密度を抑えるためには、第1及び第2の内側シールド6A,6Bに突出し部9を設けることがより好ましい。
図8には、図2(c)に示す突出し部9の幅W1(Y方向寸法)と、中心位置のY方向磁束密度との関係を示している。実施例2−1〜2−4は第1の実施形態と同じ構成を有し、突出し部9の幅W1が実施形態より小さくされている。突出し部9は電流線2の中心線に関し対称形である。実施例2−1〜2−4の中では、実施例2−1の幅W1が最も小さく、実施例2−4の幅W1が最も大きい。実施例2−4の幅W1は電流線2の幅(30mm)より大きく、実施例2−1〜2−3の幅W1は電流線2の幅より小さい。幅W1が大きいほど中央領域のY方向磁束密度が低下している。以上より、第1及び第2の内側シールド6A,6BのY方向幅W1は電流線2のY方向幅より大きいことが望ましい。
(第2の実施形態)
図9(a)〜9(d)は第2の実施形態に係る電流センサ1の図2(c)と同様の図である。Z方向からみて、第1及び第2の内側シールド6A,6Bの突出し部9は電流線2の幅方向に分割されている。各内側シールド6A,6Bの分割された一対の部分10は、電流線2の中心線に関し対称に配置されており、図9(a)〜9(d)に示す実施例3−1〜3−4では、中央部の凹部11の幅W2が異なっている。図9(e)に実施例3−1〜3−4のY方向磁束密度を示す。幅W2が小さい実施例ではY方向磁束密度が小さくなっており、幅W2は小さいほうが好ましい。図9(a)〜9(c)に示すように、各突出し部9が電流線2と重なっていることがより好ましい。
(第3の実施形態)
図10は第3の実施形態に係る電流センサ1の図2(c)と同様の図である。Z方向からみて、内側シールド4の突出し部9は、外側シールド5の開口7を通る線12を底辺とする二等辺三角形の形状を有している。前述のように、磁束線は外側シールド5の開口7のY方向中央部から内部領域に侵入するため、内側シールド4のX方向寸法をY方向中央部で大きくすることで、内部領域に侵入する磁束を減らすことができる。形状は二等辺三角形に限らず円弧状の形状であってもよいが、Z方向からみて、突出し長さLはX方向と平行で且つ磁界検出素子3を通る線13上で最大となっていることが望ましい。
(第4の実施形態)
図11は第4の実施形態に係る電流センサ1の図2(c)と同様の図である。グラフの横軸は電流線2からのZ方向距離であり、縦軸はY方向磁束密度であり、いずれも図3(c),4(c)のグラフと同様に定義している。第4の実施形態に係る電流センサ1の内側シールド6A,6Bは外側シールド5と一体化されている。第1の内側シールド6A(または第2の内側シールド6B)と外側シールド5の厚さの合計は第1の実施形態と同じである。第1及び第2の内側シールド6A,6Bの突出し長さLは実施例4−1で5mm、実施例4−2で0mmである。第1の内側シールド6A(または第2の内側シールド6B)と電流線2とのY方向距離が増加しているため他の実施例と比べてY方向磁束密度は大きいが、各比較例と比べるとY方向磁束密度は大幅に低減されている。
以上本発明をいくつかの実施形態によって説明したが、本発明は一対の内側シールドを備える限り、これらの実施形態に限定されない。外側シールド5はシールドとしての機能を奏する限り、形状や構成は限定されない。例えば、外側シールド5は電流線2の中心線に関し非対称であってよいし、コーナー部が曲面でなく、互いに交差する(例えば直交する)平板で形成されてもよい。外側シールド5は上半部5Aと下半部5Bとからなる上下2分割構成を有しているが、一体構成としてもよい。第1の内側シールド6Aと第2の内側シールド6Bはそれぞれ、電流線2の中心線に関し非対称であってよい。上述の多くの実施形態及び実施例では第1及び第2の内側シールド6A,6Bは、Z方向からみて概ね長方形の形状を有し、且つ完全に重なり合っているが、長方形の形状以外の形状であってもよく、完全に重なり合っていなくてもよい。第1の内側シールド6Aと、第2の内側シールド6Bは平板状であり、厚さは一定であるが、部分的に厚さが異なっていてもよく、厚さが連続的または非連続的に変化していてもよい。これらの場合も本発明の効果を奏することができる。
1 電流センサ
2 電流線
3 磁界検出素子
4 シールド
5 外側シールド
6A 第1の内側シールド
6B 第2の内側シールド
9 突出し部

Claims (12)

  1. 電流線の近傍に設置される磁界検出素子とシールドとを有し、
    前記磁界検出素子は前記電流線を流れる電流により誘起される磁界を検出し、
    前記シールドは、前記磁界検出素子を覆うとともに前記電流線を周方向に覆う外側シールドと、前記外側シールドの内側に設けられた一対の内側シールドと、を有し、前記外側シールドは前記電流線が通る両側側面が開口とされ、前記電流線と前記磁界検出素子は前記一対の内側シールドに挟まれている、電流センサ。
  2. 前記少なくとも一つの内側シールドは、少なくとも両側の前記開口の間の区間を延びている、請求項1に記載の電流センサ。
  3. 前記一対の内側シールドは平板状である、請求項2に記載の電流センサ。
  4. 前記内側シールドの前記電流線と対向する面と垂直な方向からみて、前記内側シールドの前記区間を延びる部分は長方形である、請求項3に記載の電流センサ。
  5. 前記少なくとも一つの内側シールドは、少なくとも一方の前記開口から前記開口の外方に突き出した突出し部を有している、請求項3または4に記載の電流センサ。
  6. 前記内側シールドの前記電流線と対向する面と垂直な方向からみて、前記内側シールドは長方形である、請求項5に記載の電流センサ。
  7. 前記内側シールドの前記電流線と対向する面と垂直な方向からみて、前記突出し部の突出し長さは、前記電流線が延びる方向と平行で且つ前記磁界検出素子を通る線上で最大である、請求項5に記載の電流センサ。
  8. 前記内側シールドの前記電流線と対向する面と垂直な方向からみて、前記突出し部は前記電流線の延びる方向と直交する方向に分割されている、請求項5に記載の電流センサ。
  9. 分割された各突出し部は前記電流線と重なっている、請求項8に記載の電流センサ。
  10. 前記内側シールドの前記電流線と対向する面と垂直な方向からみて、前記電流線の延びる方向と直交する方向における前記内側シールドの幅は前記電流線の幅より大きい、請求項3から9のいずれか1項に記載の電流センサ。
  11. 前記内側シールドの前記電流線と対向する面と垂直な方向からみて、前記内側シールドは前記電流線の中心線に関し対称である、請求項3から10のいずれか1項に記載の電流センサ。
  12. 前記内側シールドは前記外側シールドと一体化されている、請求項1から11のいずれか1項に記載の電流センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023209967A1 (ja) * 2022-04-28 2023-11-02 三菱電機株式会社 電流センサ装置、電流センサ装置アレイ、及び電力変換装置

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