JP2018002221A - 搬送容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品の交換が容易であって、製造コストの低減が可能な搬送容器を提供すること。【解決手段】搬送容器1は、断熱材で構成され、上部に開口を有する対象物を収容可能な第1内装体22、及び、第1内装体22の外面を覆うプラスチック段ボールにより構成された第1外装体21を備える容器本体11と、プラスチック段ボールにより構成され、第1外装体21の開口を覆う第2外装体31、及び、第2外装体31の内側に固定され、第1内装体22の開口を覆う第2内装体を備える蓋体と、第1外装体21に設けられた第1接続具51、及び、第2外装体31に設けられ、第1接続具51と接続可能な第2接続具52を有する接続具15と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、内部空間の温度を保ちながら、収容した対象物を搬送するための搬送容器に関する。
保冷剤及び対象物を断熱材で構成された容器に収容することで、所定の温度環境下で保管した対象物を搬送できる搬送容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。搬送容器は、対象物である検体や薬品を搬送するために、医療機関や検査機関等で用いられる。このような搬送容器は、対象物を収容する容器本体、容器本体を覆う蓋体、並びに、容器本体及び蓋体の外面を覆う外装体が一体に組み立てられる。搬送容器は、外装体の一部がヒンジとなり、蓋体を容器本体に対して回転することが可能に構成される。
また、搬送容器は、軽量とするために、断熱材を被覆した布や金属フィルムを縫製することで、容器本体及び蓋体を外装体と一体に構成する技術も知られている。
特開2014‐000993号公報
上記の搬送容器には、以下のような問題があった。即ち、容器本体及び蓋体を外装部に一体に構成すると、搬送時の衝撃等により容器本体又は蓋体が破損した場合に、破損した部位のみを交換することができない。このため、搬送容器の一部に破損が生じたときに、搬送容器を交換する必要があり、搬送容器を運用するにあたり、設備コストが高くなる、という問題がある。そこで、設備コストを低減するために、破損した部品を容易に交換することができる搬送容器が求められていた。
また、縫製により外装部を構成した搬送容器においては、縫製工程が必要となることから、製造コストが高くなるという問題がある。
そこで、本発明は、部品の交換が容易であって、製造コストの低減が可能な搬送容器を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る搬送容器は、断熱材で構成され、上部に開口を有する対象物を収容可能な第1内装体、及び、前記第1内装体の外面を覆うプラスチック段ボールにより構成された第1外装体を備える容器本体と、前記プラスチック段ボールにより構成され、前記第1外装体の開口を覆う前記第1外装体の端部を覆う第2外装体、及び、前記第2外装体の内側に固定され、前記第1内装体の前記開口を覆う第2内装体を備える蓋体と、前記第1外装体に設けられた第1接続具、及び、前記第2外装体に設けられ、前記第1接続具と接続可能な第2接続具を有する接続具と、を備える。
本発明によれば、部品の交換が容易であって、製造コストの低減が可能な搬送容器を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る搬送容器の構成を示す分解斜視図。 同搬送容器の構成を示す側面図。 同搬送容器に用いられる容器本体及び蓋体の構成を示す分解斜視図。 同搬送容器の構成を示す断面図。 同容器本体に用いられる第1外装体のブランクの構成を示す平面図。 同蓋体に用いられる第2外装体のブランクの構成を示す平面図。 同搬送容器に用いられる底パッドの基部のブランクの構成を示す平面図。
以下、本発明の一実施形態に係る搬送容器1を図1乃至図7を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る搬送容器1の構成を示す分解斜視図、図2は搬送容器1の構成を示す側面図、図3は搬送容器1に用いられる容器本体11及び蓋体12の構成を示す分解斜視図、図4は搬送容器1の構成であって、使用の一例を示す断面図である。また、図5は容器本体11に用いられる第1外装体21の第1ブランク121の構成を示す平面図、図6は蓋体12に用いられる第2外装体31の第2ブランク131の構成を示す平面図、図7は搬送容器1に用いられる底パッド13の基部41の第3ブランク141の構成を示す平面図である。
図1乃至図4に示すように、搬送容器1は、容器本体11と、蓋体12と、底パッド13と、保冷材又は蓄熱材である保温材14と、容器本体11及び蓋体12を接続する接続具15と、を備える。搬送容器1は、容器本体11及び蓋体12により構成される内部空間に、搬送する対象物100を保温材14とともに収容可能に構成される。
搬送容器1で搬送される対象物100は、所定の温度帯に保管された状態で搬送することが必要な、所謂定温輸送搬送物である。例えば、対象物100は、血液、細胞又は検体等の生体試料、治験薬、食品等であり、これらは容器に収容された状態で搬送容器1に収容される。また、保温材14は、搬送する対象物100によって、保冷材、蓄熱材及びドライアイス等が用いられる。本実施形態においては、搬送容器1を医療機関や検査機関等で用いる例として、検体が収容された試験管100aが複数配置された試験管立てを対象物100とし、また、保温材14を保冷材14として、以下説明する。
図1乃至図3に示すように、容器本体11は、第1外装体21と、第1内装体22と、第1外装体21及び第1内装体22を固定する固定手段23と、を備える。また、容器本体11は、把手24と、カードホルダ25と、を備えている。
第1外装体21は、例えば、一面が開口し、第1内装体22を収容可能な直方体状の箱である。第1外装体21は、底壁21aと、一対の第1側壁21bと、一対の第2側壁21cと、底壁21aに設けられた一対の第1係合部21dと、を備える。第1外装体21は、プラスチック段ボールにより構成される。第1外装体21は、図5に示す第1ブランク121を箱状に折り曲げて固定することで形成される。
なお、プラスチック段ボールとは、ポリプロピレン等の樹脂材料により構成された対向するシート状の基材の間に、図5及び図6に基材を一部省略して示すように、同樹脂材料により構成された中芯を配置した板材である。
底壁21aは、矩形平板状に構成される。底壁21aは、底面に一対の第1係合部21dが対称位置に設けられる。
一対の第1側壁21bは、底壁21aの一対の長辺とそれぞれ連続する。一対の第1側壁21bは、底壁21aに対して直交する方向に延びる。第1側壁21bは、高さ方向よりも幅方向の長さが長い矩形状に構成される。
第1側壁21bは、内面であって、且つ、上端部側の中央に、固定手段23の後述する固定具23aが設けられる。第1側壁21bの上端部の縁部は、当該縁部の切断面を被覆する養生テープ等の被覆部材201により覆われる。
第2側壁21cは、底壁21aの一対の短辺とそれぞれ連続する。第2側壁21cは、底壁21aに対して直交する方向に延びる。第2側壁21cは、高さ方向よりも幅方向の長さが長い矩形状に構成される。第2側壁21cは、プラスチック段ボールが部分的に二重に積層し、一体に固定されることで構成される。
一対の第2側壁21cは、外面にそれぞれ把手24及び接続具15の後述する第1接続具51が設けられる。また、一対の第2側壁21cは、一方の外面にカードホルダ25が設けられる。第2側壁21cの上端部の縁部は、被覆部材201により覆われる。
第1係合部21dは、底壁21aにリベット202により固定される。第1係合部21dは、板状であって、且つ、厚さ方向、換言すると第1外装体21に取り付けられた状態で高さ方向と直交する少なくとも2方向に面が構成される。当該2方向は直交する。図1及び図5に示すように、第1係合部21dは、例えば、底壁21aの長手方向に沿った一方向に長い部位の側部に、複数の矩形状の突起部が設けられることで構成される。
第1内装体22は、例えば、底パッド13及び対象物100を収容可能な、一面が開口する直方体状の箱である。第1内装体22の外形状は、第1内装体22が第1外装体21に収容可能であって、且つ、第1外装体21の開口端及び第1内装体22の開口端が面一となるように、第1外装体21の内形状よりも若干小さく構成される。
より具体的には、第1内装体22は、第1外装体21の底壁21aと対向して配置される底壁22aと、第1外装体21の一対の第1側壁21bと対向して配置される一対の第1側壁22bと、第1外装体21の一対の第2側壁21cと対向して配置される一対の第2側壁22cと、を備えている。
底壁22aは、矩形平板状に構成される。底壁22aは、第1外装体21の底壁21aよりも、一対の第1側壁21b及び一対の第2側壁21cの厚さ分小さい形状に構成される。
一対の第1側壁22bは、底壁22aの一対の長辺とそれぞれ連続する。一対の第1側壁22bは、底壁22aに対して直交する方向に延設される。第1側壁22bは、高さ方向よりも幅方向の長さが長い矩形状に構成される。
第1側壁22bは、外面の端部側の中央であって、第1外装体21の第1側壁21bに設けられる固定具23aと対向する位置に、固定手段23の後述する被固定具23bが設けられる。
第2側壁22cは、底壁22aの一対の短辺とそれぞれ連続する。第2側壁22cは、底壁22aに対して直交する方向に延設される。第2側壁22cは、高さ方向よりも幅方向の長さが長い矩形状に構成される。第2側壁22cは、底壁22aの面方向で一対の第1側壁21bの厚さ分小さい形状に構成される。
また、第1内装体22は、断熱材203及び保護材204により構成される。第1内装体22は、複数の板状の断熱材203を両面テープにより接着し、一面が開口する箱状に構成するとともに、箱状の断熱材203の内面を保護材204で覆うことで構成される。また、第1内装体22は、例えば、その上端部が被覆部材201により覆われる。
断熱材203は、ウレタン層203aと、金属層203bと、を備える。ウレタン層203aは、例えば、厚さが10mmから50mm程度の厚さに構成される。ウレタン層203aは、一方の主面にポリクラフト紙が設けられた硬質ウレタンフォームにより構成される。金属層203bは、例えば、ウレタン層203aの他方の主面に設けられ、アルミニウムが紙材にラミネートされたアルミクラフト紙により構成される。
保護材204は、断熱材203を物理的又は化学的に保護する平板状のシートである。保護材204は、例えば、平板状の低発泡ポリエチレンシートにより構成される。
保護材204は、箱状に形成された断熱材203の内面に沿って設けられる。保護材204は、例えば、箱状に形成された断熱材203の内面に両面テープにより接着される。なお、断熱材203同士の接着、並びに、断熱材203及び保護材204の接着は、両面テープに限られず、既知の接着剤を用いることも可能である。
固定手段23は、第1外装体21に設けられる固定具23aと、第1内装体22に設けられ、固定具23aに着脱自在に固定される被固定具23bと、を備えている。固定手段23は、例えば、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーである。
把手24は、搬送容器1の搬送時において、作業者が搬送容器1を持ち上げて保持する把手である。把手24は、一対の第2側壁21cにそれぞれ設けられる。把手24は、第2側壁21cの長手方向の長さよりも少し長い布材で構成された帯状部材の両端が、第2側壁21cの長手方向の両端側で固定されることで構成される。把手24は、例えば、当該帯状部材の両端が、第2側壁21cの長手方向の両端側にリベット202により固定される。
カードホルダ25は、例えば、透明な樹脂シートにより袋状に構成される。カードホルダ25は、例えば、一方の第2側壁21cの外面に、両面テープや接着剤等で貼着される。カードホルダ25は、内容物の情報や搬送先を記載したカード類を収容可能に構成される。
蓋体12は、第2外装体31と、第2内装体32とを有する。蓋体12は、容器本体11の開口を塞ぐことで、第1内装体22とともに、対象物100を収容する内部空間を構成する。
第2外装体31は、一面が開口し、第1外装体21の開口端及び開口を覆うことが可能な直方体状の蓋である。第2外装体31は、天壁31aと、一対の第3側壁31bと、一対の第4側壁31cと、第2係合部31dと、を備える。第2外装体31は、プラスチック段ボールにより構成される。第2外装体31は、図6に示す第2ブランク131を箱状に折り曲げて固定することで形成される。
天壁31aは、矩形平板状に構成される。天壁31aは、内面に第2内装体32が設けられるとともに、外面に一対の第2係合部31dが対称位置に設けられる。
一対の第3側壁31bは、天壁31aの一対の長辺とそれぞれ連続する。一対の第3側壁31bは、天壁31aに対して直交する方向に延びる。第3側壁31bは、高さ方向よりも幅方向の長さが長い矩形状に構成される。また、第3側壁31bは、天壁31aからの高さが、第1側壁21bの底壁21aからの高さよりも低く構成される。
第3側壁31bの下端部の縁部は、当該縁部の切断面を被覆する養生テープ等の被覆部材201により覆われる。
第4側壁31cは、天壁31aの一対の短辺とそれぞれ連続する。第4側壁31cは、天壁31aに対して直交する方向に延びる。第4側壁31cは、高さ方向よりも幅方向の長さが長い矩形状に構成される。第4側壁31cは、プラスチック段ボールが部分的に二重に積層して一体に固定されることで構成される。
具体的には、第4側壁31cは、その外面に、第3側壁31bと連続し、且つ、第4側壁31cの高さ方向よりも若干短い一対の矩形状の段ボール片31eを有する。具体的には、段ボール片31eは、第4側壁31cの長手方向の長さの半分よりも、接続具15の後述する第2接続具52の第2バンド52aの幅の半分の長さだけ短く構成される。
段ボール片31eは、第4側壁31cの形状の矩形状の一重のプラスチック段ボールにリベット202により構成される。一対の段ボール片31eは、第4側壁31cの下端側であって、長手方向の両端側に設けられる。この一対の段ボール片31eにより、第4側壁31cは、天壁31a側の縁部及び長手方向の中央部が一重のプラスチック段ボールにより、他の部位が二重のプラスチック段ボールにより構成される。
一対の第4側壁31cは、プラスチック段ボールが一重である中央部に、それぞれ接続具15の後述する第2接続具52が設けられる。第4側壁31cの下端部の縁部は、被覆部材201により覆われる。
第2係合部31dは、天壁31aにリベット202により固定される。第2係合部31dは、板状であって、且つ、厚さ方向と直交する少なくとも2方向に面が構成される。第2係合部31dの当該2方向の面は、第1係合部21dの厚さ方向と直交する少なくとも2方向の面と係合可能に構成される。
第2係合部31dは、例えば、天壁31aの長手方向に沿った一方向に長い部位の側部に複数の矩形状の突起部が設けられることで構成される。このような第2係合部31dは、図1及び図6において二点鎖線で示す他の搬送容器1の容器本体11に設けられる第1係合部21dと2方向で係合し、搬送容器1に積層された他の搬送容器1の水平方向への移動を規制する。
第2内装体32は、第2外装体31内に収容可能、且つ、第1内装体22の開口する端面と当接可能な矩形平板状に構成される。第2内装体32は、第2外装体31の天壁31aの内面に、例えば、両面テープ205により固定される。
第2内装体32は、内蓋32aと、内蓋32aの外周縁に沿って配置され、第1内装体22の開口する端面と当接するシール材32bと、を備えている。内蓋32aは、矩形板状の断熱材203により構成される。シール材32bは、第1内装体22及び第2内装体32の対向する端面間に介在し、第1内装体22及び第2内装体32の端面により圧縮されることで、第1内装体22及び第2内装体32の端面間を密封可能に構成される。例えば、シール材32bは、発泡性樹脂材料等により構成される。
底パッド13は、第1内装体22の底面に配置される基部41と、基部41上に設けられた周壁42と、を備える。底パッド13は、第1内装体22の底面と基部41との間に、保冷材14を配置可能、且つ、基部41上に対象物100を配置可能に構成された中敷きである。
基部41は、周壁42が外周縁に固定された方形状の天板41aと、天板41aの四辺にそれぞれ設けられた脚部41bと、を備えている。天板41aは、例えば、矩形状に構成される。天板41aは、空気の流路を構成する複数の孔部41cを有する。天板41aは、短手方向の幅が第1内装体22の一対の第1側壁22b間の距離よりも小さく構成される。
具体的には、天板41aの短手方向の幅は、天板41aの長辺側の縁部と第1内装体22の第1側壁22bとの間に保冷材14を配置可能に、第1側壁22bの内面間の距離から二つの保冷材14の厚さを差し引いた幅に構成される。同様に、天板41aの長手方向の幅は、天板41aの短辺側の縁部と第1内装体22の第2側壁22cとの間に保冷材14を配置可能に、第2側壁22cの内面間の距離から二つの保冷材14の厚さを差し引いた幅に構成される。即ち、天板41aは、保冷材14の厚さ分だけ、第1内装体22の第1側壁22b間の距離及び第2側壁22c間の距離よりも小さく構成される。
脚部41bは、第1内装体22の底壁22aと天板41aとの間に、保冷材14を配置可能な高さに構成される。脚部41bは、例えば、図6に示す第3ブランク141を折り曲げることで構成される。脚部41bは、例えば、底パッド13を第1内装体22に配置した状態で、天板41aから垂直方向に延びる部位と、当該部位から外方、且つ、水平方向に延びる部位と、を備えている。
周壁42は、天板41aの上面の外周縁に沿って設けられる。また、周壁42は、その一部に空気の流路を構成するスリット42aを複数有する。例えば、周壁42は、スリット42aを設けるために、複数の方形板状の部材42bを間欠的に天板41aに両面テープ等で固定することで構成される。
周壁42は、対向する内面間の距離が、当該対向する内面間に対象物100を保持可能、又は、対象物100の位置ずれを防止可能な距離に構成される。周壁42は、天板41aと第1内装体22の第1側壁22bとの間に配置される保冷材14が搬送時等に傾くことを防止可能に、保冷材14を保持可能な高さに構成される。
保冷材14は、扁平な直方体状、換言すると略矩形板状に構成される。保冷材14は、樹脂材料により矩形板状に構成されたケース内に冷却液が充填されることで構成される。保冷材14は、冷却することで一定時間、周囲を冷却することが可能に構成される。
保冷材14は、底パッド13の天板41aと第1内装体22の底壁22aとの間、並びに、底パッド13の天板41aの四辺にそれぞれ設けられる脚部41b及び周壁42と第1内装体22の第1側壁22bとの間に、それぞれ配置される。
接続具15は、第1外装体21に設けられた一対の第1接続具51と、第2外装体31に設けられた一対の第2接続具52と、を備えている。接続具15は、第1接続具51及び第2接続具52を着脱自在に構成される。接続具15は、例えばサイドリリースバンドである。接続具15は、第1外装体21及び第2外装体31に一対設けられる。
第1接続具51は、第1バンド51aと、第1バンド51aの中途部に設けられた接続体51bと、を備えている。第1バンド51aは、一端が第1外装体21の一対の第2側壁21cにそれぞれリベット202により固定される。第1バンド51aは、中途部に接続体51bが位置を変更可能に取り付けられるとともに、他端が自由端となる。接続体51bは、第1バンド51aに取り付け可能、且つ、第1バンド51aに取り付けられる位置が変更可能に構成される。
第2接続具52は、第2バンド52aと、第2バンド52aの中途部に設けられた被接続体52bと、を備えている。第2バンド52aは、例えば、両端が第2外装体31の一対の第4側壁31cにそれぞれリベット202により固定される。第2バンド52aは、例えば、被接続体52bが第2外装体31の下端よりも下方に位置する長さに構成される。被接続体52bは、第2バンド52aに取り付けられ、接続体51bと接続可能に構成される。
次に、このように構成された搬送容器1の製造方法について説明する。
搬送容器1は、容器本体11、蓋体12及び底パッド13が、それぞれ製造され、その後、容器本体11、蓋体12及び底パッド13が一体に組み立てられることで構成される。
以下、容器本体11の製造方法、蓋体12の製造方法及び底パッド13の製造方法を述べる。
容器本体11の製造は、第1外装体21及び第1内装体22が別工程で製造され、その後組み立てられる。
第1外装体21の製造方法として、先ず、基材となるプラスチック段ボールを打ち抜き加工により、図5に示す第1ブランク121の形状に打ち抜く。
ここで、プラスチック段ボールから所定の形状に打ち抜かれたブランク体121Aは、底壁21aに対応する第1部位121a、第1部位121aに連続して設けられ、第1側壁21bに対応する一対の第2部位121b、第1部位121aに連続して設けられ、第2側壁21cの外面側を構成する一対の第3部位121c、第2部位121bに連続して設けられ、第2側壁21cの内面側を構成する二対の接合代121dと、を備える。
次いで、対称形状となるように、一対の第1係合部21dを第1部位121aにリベット202を打ち込むことで固定する。併せて、一対の把手24及び一対の第1接続具51を一対の第3部位121cにリベット202を打ち込むことでそれぞれ固定する。また、第1外装体21の開口端側に位置されるブランク体121Aの切断面を被覆部材201で覆う。これにより、図5に示すブランク体121Aに第1係合部21d、把手24及び第1接続具51が固定された第1ブランク121が製造される。
次いで、図5に二点鎖線で示す折り曲げ線に沿って第1ブランク121を曲げ加工し、第3部位121cと接合代121dとを積層し、リベット202を打ち込むことで、第2部位121b及び接合代121dを固定する。これにより、第1ブランク121は箱状に組み立てられる。次いで、一対の第1側壁21b(第2部位121b)の内面にそれぞれ固定具23aを両面テープ等で固定する。また、一方の第2側壁21c(第3部位121c)の外面にカードホルダ25を固定する。これにより、第1外装体21が製造される。
第1内装体22の製造方法として、先ず、複数の断熱材203を、金属層203bが内面となるように両面テープで固定し、箱状に構成する。次いで、金属層203bの表面に、保護材204を両面テープで固定する。次いで、断熱材203及び保護材204を養生テープ等でさらに固定する。これにより、断熱材203及び保護材204によって、底壁22a、一対の第1側壁22b及び一対の第2側壁22cが構成される。次いで、一対の第1側壁22bの外面に被固定具23bを両面テープ等で固定する。これにより、第1内装体22が製造される。
容器本体11の製造方法として、上述のように別工程で製造された第1外装体21及び第1内装体22を、同じ製造ラインに搬送する。次いで、第1外装体21に第1内装体22を挿入する。次いで、第1外装体21の固定具23aと第1内装体22の被固定具23bが近接する方向に、第1外装体21を押圧し、固定具23a及び被固定具23bを固定する。これにより、第1外装体21及び第1内装体22が一体に組み立てられ、容器本体11が製造される。
蓋体12の製造は、第2外装体31及び第2内装体32が別工程で製造され、その後組み立てられる。第2外装体31の製造方法として、先ず、基材となるプラスチック段ボールを打ち抜き加工により、図6に示す第2ブランク131の形状に打ち抜く。
ここで、プラスチック段ボールから所定の形状に打ち抜かれたブランク体131Aは、天壁31aに対応する第1部位131a、第1部位131aに連続して設けられ、第3側壁31bに対応する一対の第2部位131b、第1部位131aに連続して設けられ、第4側壁31cの外面側を構成する一対の第3部位131c、第2部位131bに連続して設けられ、第4側壁31cの段ボール片31eを構成する二対の接合代131dと、を備える。
次いで、対称形状となるように、一対の第2係合部31dを第1部位131aにリベット202を打ち込むことで固定する。併せて、一対の第2接続具52を一対の第3部位131cにリベット202を打ち込むことでそれぞれ固定する。また、第2外装体31の開口端側に位置されるブランク体131Aの切断面を被覆部材201で覆う。これにより、図6に示すブランク体131Aに第2係合部31d及び第2接続具52が固定された第2ブランク131が製造される。
次いで、図6に二点鎖線で示す折り曲げ線に沿って第2ブランク131を曲げ加工し、第3部位131cと接合代131dとを積層し、リベット202を打ち込むことで、第2部位131b及び接合代131dを固定する。これにより、第2ブランク131は箱状に組み立てられる。
第2内装体32の製造方法として、先ず、断熱材203を、所定の矩形状に成形するか、又は、切断する。この所定の矩形状の断熱材203が内蓋32aを構成する。次いで、断熱材203の金属層203bの表面であって、外周縁側に、シール材32bを両面テープで固定する。これにより、第2内装体32が製造される。
蓋体12の製造方法として、上述のように別工程で製造された第2外装体31及び第2内装体32を、同じ製造ラインに搬送する。次いで、第2内装体32の断熱材203であって、ポリクラフト紙が設けられた一方の主面に両面テープを貼着する。次いで、第2外装体31に第2内装体32を、当該一方の主面側から挿入する。次いで、第2外装体31と第2内装体32とを互いが近接する方向に押圧し、第2外装体31及び第2内装体32を固定する。これにより、第2外装体31及び第2内装体32が一体に組み立てられ、蓋体12が製造される。
底パッド13の製造方法は、予め樹脂材料で成形された基材を打ち抜き加工により図7に示す形状に第3ブランク141を成形する。ここで、第3ブランク141は、天板41aに対応し、孔部41cが複数打ち抜かれた第1部位141aと、第1部位141aの四辺に連続してそれぞれ設けられ、脚部41b対応する第2部位141bと、を備える。
次いで、図7に二点鎖線で示す折り曲げ線に沿って第3ブランク141を曲げ加工し、第1部位141aに対して第2部位141bを直交する方向に延設させるとともに、第2部位141bの端部を曲げ加工し、当該端部を第2部位141bが延びる方向に対して直交する方向に延設させる。これにより、第3ブランク141から天板41a及び脚部41bが構成される。
次いで、天板41aの主面に、複数の方形板状の部材42bを間欠的に天板41aに両面テープ等で固定し、周壁42を製造する。これにより、底パッド13が製造される。
次いで、上述のようにそれぞれ製造された容器本体11、蓋体12及び底パッド13を同じ製造ラインに搬送し、一体に組み立てることで、搬送容器1が製造される。
次に、このように構成された搬送容器1の使用の一例について、対象物100として、試験管100aが配置された試験管立てを用いて説明する。
先ず、使用者は、容器本体11から蓋体12を取り外す。次いで、容器本体11の第1内装体22内に1つの保冷材14を配置した後、第1内装体22内に底パッド13を配置する。
次いで、使用者は、底パッド13の側方に4つの保冷材14を配置するとともに、底パッド13上に検体が封止された試験管100aが設けられた試験管立てである対象物100を配置する。これにより、第1内装体22内に、対象物100が収容される。
次いで、使用者は、容器本体11の開口端に蓋体12を被せる。これにより、図4に示すように、第1内装体22の開口端は、端面にシール材32bが接触し、内蓋32aにより覆われる。また、第1外装体21の開口端の端部及び端部側の外面は、第2外装体31により覆われる。
次いで、使用者は、第1接続具51の接続体51b及び第2接続具52の被接続体52bを接続させる。その後、使用者は、一方の接続体51b及び被接続体52bを保持した状態で、第1バンド51aの端部を持ち、第1バンド51aを引っ張り、第1バンド51aに固定端から接続体51b迄の間が所定の張力となるまで、接続体51bの位置調整を行う。同様に、使用者は、他方の接続具15も接続体51bの位置調整を行う。ここで、所定の張力とは、第1接続具51が、第2接続具52及び第2外装体31を介して、第2内装体32を第1内装体22側に押圧したときに、シール材32bが潰れ、第1内装体22及び第2内装体32の互いに対向する端面間がシール材32bにより封止される張力である。
これにより、搬送容器1の保冷材14によって冷却された内部空間に対象物100が収容される。使用者は、当該搬送容器1を搬送先に搬送し、その後、第1接続具51及び第2接続具52を外して、対象物100を取り出す。これらのように、使用者は、対象物100を搬送容器1内に収容することで、内部空間の温度を所定の温度範囲に保持した状態で、対象物100を搬送することが可能となる。
このように構成された搬送容器1によれば、断熱材203で構成された第1内装体22及び第2内装体32を、プラスチック段ボールで構成された第1外装体21及び第2外装体31で覆うことで、搬送時等の外力から第1内装体22及び第2内装体32を保護することが可能となる。
特に、プラスチック段ボールは、中空の構造であり、且つ、中芯を有する構成であることから、強度が高く、容器本体11及び蓋体12の破損等を極力防止でき、搬送容器1を繰り返し使用することが可能となる。また、プラスチック段ボールは軽量であることから、搬送容器1を軽量とすることが可能となる。
また、搬送容器1は、容器本体11及び蓋体12を別体とし、接続具15によって容器本体11及び蓋体12を一体に接続する構成である。このため、搬送容器1は、使用時に容器本体11又は蓋体12の一方が破損した場合に、破損した当該一方のみを交換することが可能となる。また、容器本体11及び蓋体12は、第1外装体21及び第2外装体31のそれぞれに対して、第1内装体22及び第2内装体32を取り外すことが可能となる。
これにより、第1外装体21若しくは第1内装体22、又は、第2外装体31若しくは第2内装体32が破損した場合には、当該構成品のみを交換することで、搬送容器1を使用することが可能となる。このように、破損した第1外装体21若しくは第1内装体22、又は、第2外装体31若しくは第2内装体32を短時間で、且つ、容易に交換できることから、搬送容器1を運用するにあたり、設備コストを低減することが可能となる。また、搬送容器1は、第1内装体22及び第2内装体32を構成する断熱材203の金属層203bを内部空間側に配置することで、高い断熱性を有する。また、搬送容器1は、第1内装体22の内面側に保護材204を設けることで、保冷材14や対象物100を配置するとき等に第1内装体22の内面を保護することが可能となる。
即ち、保護材204は、使用時に生じる外力が断熱材203に直接印加されることや、検体や薬品等の対象物100や保温材14が直接断熱材203に触れることを防止することが可能となる。これにより、検体や薬品等の対象物100が断熱材203に付着することや、ドライアイス等の低温又は高温の蓄熱材等の保温材14が断熱材203に直接接触することを防止できる。結果、保護材204は、第1内装体22の、物理的及び化学的に第1内装体22の断熱材203が損傷することを防止できる。
また、搬送容器1は、接続具15により容器本体11及び蓋体12を接続して固定するとともに、第1接続具51の接続体51bの位置を調整することで、接続具15の長さを調整することができる。これにより、接続具15は、蓋体12の第2内装体32を容器本体11側に押圧することで、第1内装体22及び第2内装体32の密着性を向上することが可能となる。加えて、搬送容器1は、第2内装体32の内蓋32aにシール材32bを設けることで、第1内装体22及び第2内装体32の間を確実に封止することが可能となる。これにより、搬送容器1の内部空間が密封され、内部空間の空気が外部に流出すること、換言すると、外気が内部空間へ流入することが防止できることから、搬送容器1は、高い保温性を有する。
接続具15は、接続された接続体51b及び被接続体52bを保持した状態で、第1バンド51aの自由端を引っ張るだけで、接続体51bの第1バンド51aに対する位置、換言すると、接続具15の長さを調整することができる。このため、搬送容器1は、容易に内部空間を密封することが可能となり、作業性がよい。
また、搬送容器1は、保冷材14を下方及び側方に配置し、側方に配置した保冷材14を保持可能な底パッド13を備えることから、対象物100を配置する場合に、保冷材14の設置スペースを確保可能となる。
また、搬送容器1は、底パッド13の天板41aに孔部41cを設け、脚部41b間に隙間を設け、さらに、天板41aに設ける周壁42にスリット42aを複数設ける。このような構成の底パッド13とすることで、搬送容器1は、保冷材14により冷却された空気の流路を確保可能となり、内部空間の温度を均一にすることが可能となる。結果、搬送容器1は、内部空間の温度効率を向上することが可能となる。
また、底パッド13の四方及び下方に保冷材14を設ける構成とすることで、搬送容器1の使用において、温度保持に必要な保温材(保冷材)14の配置方法及び配置数の規格化が可能となる。即ち、予め、対象物100の種類に対して所定の温度範囲に搬送容器1内の温度を維持可能な保温材14の種類、数及び性能等を設定し、当該設定された保温材14を設置可能に底パッド13の形状を定めることで、保温材14の規格化が可能となる。これにより、搬送容器1を用いたときに、内部空間の温度にばらつきが生じることを防止できる。
さらに、周壁42は、保冷材14が傾斜することを防止できることから、搬送時等において保冷材14が傾斜して対象物100に直接接触することを防止できる。これにより、対象物100の過剰な冷却等が生じることを防止できる。
搬送容器1は、容器本体11の底面に第1係合部21dを設け、蓋体12の天面に第1係合部21dと2方向で係合する第2係合部22dを設けることで、複数の搬送容器1を積層可能、且つ、積層時に積層した搬送容器1が水平方向に移動することを規制できる。これにより、搬送容器1は、保管時や車両等に積載して搬送するときに、積層した搬送容器1の横ずれや落下を防止することが可能となる。このため、搬送容器1は、積層時に高い安全性を有する。
また、搬送容器1は、把手24及び第1接続具51を設ける容器本体11の第2側壁21c、並びに、第2接続具52を設ける蓋体12の第2側壁21cを、プラスチック段ボールを二重に積層する構成である。この構成により、搬送容器1は、接続具15の使用や搬送容器1を持つときに圧縮及び引張応力が加わる部位の強度を向上することが可能となり、繰り返し使用しても破損や変形を極力防止することが可能となる。結果、搬送容器1は、高い耐久性を有する。
また、蓋体12は、第4側壁31cをプラスチック段ボールの二重構造とした場合に、外面側に第4側壁31cの長手方向の長さの半分よりも若干短く、且つ、第4側壁31cの高さ方向よりも若干短い一対の矩形状の一対の段ボール片31eが配置される構成を有する。この構成により、蓋体12は、蓋体12の天壁31aよりも段ボール片31eの上端面が下方に配置される。
このため、搬送容器1は、搬送作業時等において、使用者の手指が、段ボール片31eの上端面に触れることを極力防止することができる。具体的には、蓋体12は、第2外装体31を打ち抜き加工によってプラスチック段ボールを切断した第2ブランク131で成形する構成であっても、当該加工により生じる切断面である段ボール片31eの上端面に使用者の手指が触れることが防止できる。このため、当該切断面によって使用者がけがをすることを防止できる。
また、蓋体12は、第4側壁31cの一対の段ボール片31eの間の中央部を一重のプラスチック段ボールにより構成し、当該中央部に第2接続具52の第2バンド52aを配置する構成とすることで、第2バンド52aは、第4側壁31cの外面と略面一とすることが可能となり、外観の意匠性を向上することが可能となる。
また、蓋体12は、当該段ボール片31eを上記形状とすることで、第4側壁31cの上端部及び中央部を除く略全面に配置されることから、リベット202を配置するスペースを確保可能となる。結果、リベット202の数を所定の数だけ設けることが可能となることから、蓋体12は高い強度を得ることが可能となる。
さらに、蓋体12は、接合代である段ボール片31eを外側に配置する構成とすることで、第4側壁31cの内面は平坦な連続する面により構成される。結果、蓋体12を容器本体11に被せるときに、容器本体11と干渉する切れ目が生じない構成であることから、蓋体12の開閉を良好に行うことが可能となる。
また、搬送容器1は、容器本体11、蓋体12及び底パッド13を、それぞれ別の製造ラインで製造することが可能となる。また、容器本体11は、第1外装体21及び第1内装体22を別工程で製造することが可能となる。同様に、蓋体12は、第2外装体31及び第2内装体32を別工程で製造することが可能となる。
このため、搬送容器1は、各構成品を分離して、換言すると並行して製造することが可能となる。これにより、搬送容器1の製造に要する時間、即ち工期を大幅に短縮することが可能となる。例えば、従来の縫製により製造される搬送容器においては、前工程、中工程、仕上げ工程と、順を追って進める必要がある。これに対し、本願は、並行して各構成品を製造し、最後に各構成品を組み立てるだけでよく、工期の短縮が可能となる。加えて、搬送容器1は、縫製する必要がなく、固定手段23、リベット202及び両面テープ205等で各構成品を固定する工程で製造することが可能となり、容易に製造することができる。このため、搬送容器1は、製造コストを低減できる。
上述したように本発明の一実施形態に係る搬送容器1によれば、プラスチック段ボールにより構成された第1外装体21及び第2外装体31により、断熱材203で構成された第1内装体22及び第2内装体32を覆う構成とすることで、破損時に破損した部位の交換が容易に可能となり、また、製造コストの低減が可能となる。
なお、本発明は上述した各実施形態搬出に限定されない。例えば、本実施形態の搬送容器1は、第1外装体21及び第1内装体22を固定する固定手段23として、面ファスナーを用いる構成を説明しているが、これに限定されない。例えば、固定手段23は、ホック等留め金であってもよい。また、第1外装体21の内面形状と第1内装体22の外面形状を略同一とし、第1外装体21に第1内装体22を嵌合させる等、搬送容器1の搬送時に、第1内装体22が第1外装体21に対して揺動しない構成であれば、固定手段23を設けない構成としてもよい。
また、上述した例では、搬送容器1は、対象物100を、試験管100aを有する試験管立てとし、対象物100を冷却して搬送する構成を説明したがこれに限定されず、保温材14を蓄熱材とし、加温して対象物100を搬送することに用いる構成であってもよい。また、搬送容器1は、対象物100の形状等によっては、底パッド13を用いず、直接対象物100を第1内装体22に収容し、保温材14を配置する構成であってもよい。同様に、搬送容器1で搬送する対象物100は、定温輸送を要するものであれば適宜設定できるが、底パッド13を用いることで、対象物100と保温材14との距離を一定に保つとともに、搬送容器1の内部空間の温度を所定の範囲にすることが可能となる。このため、例えば、生体試料や治験薬等の試験管100aや容器に収容されたものを底パッド13に配置する対象物100に用いることがより効果的である。但し、搬送容器1は、底パッド13を用いず、直接第1内装体22に対象物100及び保温材14を収容する用い方であってもよい。
また、上述した例では、第1内装体22及び第2内装体32に用いる断熱材203は、内面側に金属層203bを配置する構成を説明したがこれに限定されず、例えば、ウレタン層203aの両主面に金属層203bを設ける構成であってもよく、また、外面側に金属層203bを設ける構成であってもよい。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形実施可能である。
1…搬送容器、11…容器本体、12…蓋体、13…底パッド、14…保温材(保冷材)、15…接続具、21…第1外装体、21a…底壁、21b…第1側壁、21c…第2側壁、21d…第1係合部、22…第1内装体、22a…底壁、22b…第1側壁、22c…第2側壁、22d…第2係合部、23…固定手段、23a…固定具、23b…被固定具、24…把手、25…カードホルダ、31…第2外装体、31a…天壁、31b…第3側壁、31c…第4側壁、31d…第2係合部、31e…段ボール片、32…第2内装体、32a…内蓋、32b…シール材、41…基部、41a…天板、41b…脚部、41c…孔部、42…周壁、42a…スリット、42b…部材、51…第1接続具、51a…第1バンド、51b…接続体、52…第2接続具、52a…第2バンド、52b…被接続体、100…対象物、100a…試験管、121…第1ブランク、131…第2ブランク、141…第3ブランク、201…被覆部材、202…リベット、203…断熱材、203a…ウレタン層、203b…金属層、204…保護材、205…両面テープ。

Claims (11)

  1. 断熱材で構成され、上部に開口を有する対象物を収容可能な第1内装体、及び、前記第1内装体の外面を覆うプラスチック段ボールにより構成された第1外装体を備える容器本体と、
    前記プラスチック段ボールにより構成され、前記第1外装体の開口を覆う第2外装体、及び、前記第2外装体の内側に固定され、前記第1内装体の前記開口を覆う第2内装体を備える蓋体と、
    前記第1外装体に設けられた第1接続具、及び、前記第2外装体に設けられ、前記第1接続具と接続可能な第2接続具を有する接続具と、
    を備えることを特徴とする搬送容器。
  2. 前記第1内装体は、内面に前記断熱材を被覆する保護材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の搬送容器。
  3. 前記第2内装体は、前記第1内装体の開口端と対向する面に、シール材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の搬送容器。
  4. 前記第1接続具は、前記第1外装体に一端が固定された第1バンド及び前記第1バンドの中途部に位置を調整可能に設けられた接続体を有し、
    前記第2接続具は、前記第2外装体に両端が固定された第2バンド及び前記第2バンドに設けられ、前記接続体と着脱可能に構成された被接続体を有することを特徴とする請求項1に記載の搬送容器。
  5. 前記第1内装体に配置され、複数の孔部を有する天板、及び、前記天板に設けられ、保温材を収容する空間を前記第1内装体の底壁と前記天板との間に構成する脚部を有する底パッドをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の搬送容器。
  6. 前記天板は、前記第1内装体の対向する側壁間の距離よりも、前記保温材の厚さだけ小さい形状に構成され、
    前記保温材は、前記天板及び前記第1内装体の前記側壁の間に配置されることを特徴とする請求項5に記載の搬送容器。
  7. 前記底パッドは、前記天板の外周縁にスリットを有して設けられ、前記保温材を保持する周壁を備えることを特徴とする請求項6に記載の搬送容器。
  8. 前記第1外装体は、内面に設けられた固定具を有し、
    前記第1内装体は、前記第1外装体に挿入可能に構成され、外面の前記第1外装体に設けられた前記固定具と対向する位置に設けられた、前記固定具に固定される被固定具を有することを特徴とする請求項1に記載の搬送容器。
  9. 前記第1外装体の前記第1接続具が設けられる側壁、及び、前記第2外装体の前記第2接続具が設けられる側壁の一部は、前記プラスチック段ボールが二重に設けられることを特徴とする請求項4に記載の搬送容器。
  10. 前記前記第2外装体は、前記プラスチック段ボールを切断したブランクにより構成され、前記第2接続具が設けられ前記側壁は、前記第2バンドが配置される部位及び前記蓋体の天壁側の前記プラスチック段ボールが内面側に一重設けられることを特徴とする請求項9に記載の搬送容器。
  11. 前記容器本体は、底面に設けられ、厚さ方向と直交する少なくとも2方向に面が設けられた板状の第1係合部を備え、
    前記蓋体は、天面に設けられ、厚さ方向と直交する少なくとも2方向に前記第1係合部の前記2方向の面と係合する面が設けられた板状の第2係合部を備えることを特徴とする請求項1に記載の搬送容器。
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