JP2007290741A - 緩衝体およびこれを用いた包装箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハンモック包装を用いた包装箱において、緩衝性能を低下させることなく、再利用性を向上させる。
【解決手段】2枚の弾性シート23の間で被包装物30を把持し、被包装物30を包装容器10の壁面から離した状態で保持する一対の緩衝部材20からなる緩衝体において、緩衝部材20が、第1開口部21aが形成された第1板面21bと、第1板面の四辺において第1板面21bに対して垂直に設けられた第2板面21cとを有する第1緩衝部材21と、第1板面21b上に配置され、第1開口部21aに対応する第2開口部22aを有する板状に形成され、弾性シート23が少なくとも第2開口部22aを覆うように設けられた第2緩衝部材22とを備えようにし、一対の緩衝部材20は、第2緩衝部材21同士が対向するように配置された状態で包装容器に収納されるようにする。
【選択図】図3
【解決手段】2枚の弾性シート23の間で被包装物30を把持し、被包装物30を包装容器10の壁面から離した状態で保持する一対の緩衝部材20からなる緩衝体において、緩衝部材20が、第1開口部21aが形成された第1板面21bと、第1板面の四辺において第1板面21bに対して垂直に設けられた第2板面21cとを有する第1緩衝部材21と、第1板面21b上に配置され、第1開口部21aに対応する第2開口部22aを有する板状に形成され、弾性シート23が少なくとも第2開口部22aを覆うように設けられた第2緩衝部材22とを備えようにし、一対の緩衝部材20は、第2緩衝部材21同士が対向するように配置された状態で包装容器に収納されるようにする。
【選択図】図3
Description
本発明は、被包装物を包装箱の壁面から離した状態で保持する緩衝体およびこれを用いた包装箱に関する。
従来より、陶器、ガラス製品、電気・電子機器、精密機械部品他の衝撃に弱い物品を輸送・保管するための包装として、ハンモック包装が知られている(特許文献1参照)。ハンモック包装とは、板状の枠体に弾性シートを張った一対の支持体で被包装物を上下から挟んで全体を収納容器の中に入れ、被包装物を収納容器内の空間に収納容器の壁から離した状態で保持する包装形態である。このようなハンモック包装では、主に弾性シートにより緩衝作用が得られ、さらに支持体の弾性変形によっても緩衝作用が得られる。
特開平7−330034号公報
このようなハンモック包装では一般的に、弾性シートとして合成樹脂フィルム、支持体として紙製段ボールが用いられており、一度のみの使用で使い捨てされることが多い。
このような包装箱を繰り返し使用(リユース)することを目的として、支持体にプラスチック段ボール等の剛性が高い合成樹脂製ボードを用いることが考えられる。この場合には、支持体の耐久性が向上するものの、支持体より弾性シートの方が先に劣化してしまい、結局繰り返し使用することが難しいという問題がある。また、支持体に合成樹脂製ボードを用いる場合には、支持体の剛性が高くなりすぎ、被包装物を包装する際に支持体がたわみにくくなり、緩衝性能が低下するという問題がある。
本発明は上記点に鑑み、ハンモック包装を用いた包装箱において、緩衝性能を低下させることなく、再利用性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、2枚の弾性シート(23)の間で被包装物を把持し、被包装物を包装容器(10)の壁面から離した状態で保持する一対の緩衝部材(20)からなる緩衝体であって、
緩衝部材が、第1開口部(21a)が形成された第1板面(21b)と、第1板面の四辺において第1板面に対して垂直に設けられた第2板面(21c)とを有する第1緩衝部材(21)と、第1板面上に配置され、第1開口部(21a)に対応する第2開口部(22a)を有する板状に形成され、弾性シート(23)が少なくとも第2開口部を覆うように設けられた第2緩衝部材(22)とを備え、一対の緩衝部材は、第2緩衝部材同士が対向するように配置された状態で包装容器に収納されることを特徴としている。
緩衝部材が、第1開口部(21a)が形成された第1板面(21b)と、第1板面の四辺において第1板面に対して垂直に設けられた第2板面(21c)とを有する第1緩衝部材(21)と、第1板面上に配置され、第1開口部(21a)に対応する第2開口部(22a)を有する板状に形成され、弾性シート(23)が少なくとも第2開口部を覆うように設けられた第2緩衝部材(22)とを備え、一対の緩衝部材は、第2緩衝部材同士が対向するように配置された状態で包装容器に収納されることを特徴としている。
このように、緩衝部材を第1緩衝部材と第2緩衝部材とからなる分割構造とすることで、弾性シートが設けられた第2緩衝部材が第1緩衝部材とは別個に弾性変形することができ、剛性が高い部材で緩衝部材を構成した場合でも緩衝部材の剛性が高くなり過ぎることがなく、緩衝性能を確保することができる。
また、緩衝部材を第1緩衝部材と第2緩衝部材とからなる分割構造とすることで、繰り返しの使用により弾性シートが劣化した場合には、弾性シートが設けられた第2緩衝部材のみを交換することができ、第1緩衝部材は繰り返し使用することが可能となる。これにより、再利用性を向上させることができる。
また、第2緩衝部材の周縁部には外方に向かって開口するように凹部(22b)が形成され、第1緩衝部材の第1板面には、板面から突出するように、凹部と互いに嵌合し合う突起部(21d)が形成されているようにすることで、第2緩衝部材は、第1緩衝部材に完全に固定されることはなく、第1緩衝部材から取り外すことが可能となっている。さらに、弾性シートが伸張することで、弾性シートによって第2緩衝部材が引っ張られる。このとき、第2緩衝部材は第1緩衝部材に完全に固定されてはいないので、第2緩衝部材が第1緩衝部材とは別個に弾性変形することができる。これにより、第2緩衝部材が弾性変形することによっても緩衝作用が得られる。
また、第1緩衝部材と第2緩衝部材とを着脱自在に固定する固定手段を設けることで、一対の緩衝部材の間に被包装物を挟み込んだときに、第2緩衝部材が第1緩衝部材から外れてしまうことを防ぐことができ、第2緩衝部材が変形することを防止できる。これにより、第2緩衝部材の寿命を長くすることができる。
固定手段は、第1緩衝部材と第2緩衝部材のそれぞれの対応する位置に設けられた面ファスナー(24)を含んで構成することができる。また、固定手段は、第1緩衝部材の第1開口部において、第2緩衝部材が配置される側に第2緩衝部材の第2開口部の周縁部が接触するように折曲げられた折曲げ部(21e)を含んで構成することができる。さらに、固定手段は、第1緩衝部材の第1板面に設けられた第1緩衝部材より摩擦係数が高い第1滑り止め部材、または第2緩衝部材における第1板面に対向する面に設けられた第2緩衝部材より摩擦係数が高い第2滑り止め部材の少なくともいずれかを含んで構成することができる。
また、第2緩衝部材は、凹凸状シート(111)と平坦状シート(112、113)とが接合され、凹凸状シート(111)と平坦状シート(112、113)との間に空間(114)を構成する多数の突起部(111a)が形成されている合成樹脂製中空板(110)から構成することができる。これにより、第2緩衝部材がどの方向においてもある程度の曲げ剛性を確保でき、第2緩衝部材がどの方向から弾性シートに引っ張られた場合にも、第2緩衝部材が変形しにくくなる。
また、第1緩衝部材を合成樹脂製中空板から構成することで、第1緩衝部材および第2緩衝部材が重なり合ったときに互いの突起部がずれるので第1緩衝部材および第2緩衝部材の曲げ剛性が向上する。これにより、緩衝部材の強度が向上する。
また、弾性シートは、凹凸状フィルムと平坦状フィルムとが接合され、凹凸状フィルムと平坦状フィルムとの間に気体が封入された密閉空間を構成する多数の突起部(23a)が形成されている合成樹脂製中空シートとして構成することができる。これにより、合成樹脂製中空シートの気泡による緩衝性を得ることができ、被包装物を包装する際に、より高い緩衝性能を得ることができる。
また、合成樹脂製中空シートは、突起部が被包装物に対向するように第2緩衝部材に設けられてようにすることで、弾性シートを第2緩衝部材に固定することを容易にすることができ、突起部と被包装物の引っ掛かりにより被包装物をずれにくくすることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図5に基づいて説明する。
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図5に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の包装箱の全体構成を示す斜視図である。図1に示すように、包装箱は包装容器10と一対の緩衝部材20とからなる。包装容器10は、六面体の箱であり、上面が開閉可能な蓋になっている。一対の緩衝部材20は、重ね合わせた状態で、包装容器10の内部空間より若干小さい大きさとなっている。一対の緩衝部材20は、その間に被包装物30を挟んだ状態で包装容器10内に収納されて使用される。
収納容器10や緩衝部材20を構成する材料として、図2(a)、図2(b)に示すプラスチック段ボール(マルチウォールシート)100や、図2(c)に示す気泡ボード(プラパール:登録商標)110を好適に用いることができる。これらは剛性が高く耐久性に優れ、再利用性に優れている。
プラスチック段ボール100は、例えば図2(a)、図2(b)に示すように、少なくとも2枚のライナー層101と、ライナー層101の層間を支持する複数本のリブ102を備えてなる中空構造を有するシートである。プラスチック段ボール100は、耐衝撃性、断熱保温効果、遮断効果に優れているとともに、耐水、耐熱、耐油、耐薬、耐屈曲性にも優れている。なお、プラスチック段ボール100は、例えばポリプロピレン(PP)を主原料とするものであることが好ましい。
気泡ボード110は、例えば図2(c)に示すように、複数の中空状(例えば円柱状)の突起部111aがエンボス加工された凹凸シート111と上下二枚の平坦シート112、113を熱溶着した三層中空積層体、若しくは円柱状に真空成形した凹凸シート111表面の片側に1枚の平坦シート(112又は113)を貼り合わせた二層中空積層体である。
凹凸シート111の突起部先端側に平坦シート112が接合され、凹凸シート111の突起部開口側に平坦シート113が接合されている。凹凸シート111の突起部111aと平坦シート113との間で、空気が封入された空間114が形成される。2枚の平坦シート112、113は凹凸シート111の突起部111aにより接合されており、突起部111aは気泡ボード100の圧縮強度を高めるための補強用のリブとして機能する。気泡ボード110は、プラスチック段ボール100に比較して、平面方向において方向性がないという特性を有している。
なお、気泡ボード110は、例えばポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)又はポリエチレンテレフタレート(PET)を主原料とするものであることが好ましい。また、気泡ボード110としては、単位面積当り重量(目付重量)が200グラム/m2〜3000グラム/m2程度のものがよく知られている。気泡ボード110は軟質の肉厚シートから構成され曲げ剛性を有しており、薄肉シートから構成され柔軟性を有する気泡シートと区別される。なお、本明細書中において合成樹脂製中空板とは、目付重量が200グラム/m2以上の気泡ボードを意味するものとする。
その他、収納容器10や緩衝部材20を構成する材料として、強化段ボールや複層段ボール等を用いることもできる。
図3は緩衝部材20の分解斜視図であり、図4は緩衝部材20の斜視図である。図3、図4に示すように、緩衝部材20は、第1緩衝部材21と第2緩衝部材22と弾性シート23とを備えており、第1緩衝部材21と第2緩衝部材22とが分割可能な分割構造となっている。
第1緩衝部材21は、第1開口部21aが形成された第1板面21bと、第1板面21bの四辺において第1板面21bに対して垂直に設けられた4つの第2板面21cとを備えている。第1板面21bと第2板面21cは、それぞれ長方形に構成されている。第1緩衝部材21は、1枚の板部材から構成されており、第2板面21cは第1板面21bに対して直角に折曲げられている。
第1板面21bの側辺には、突起部21dが板面から突出するように設けられている。突起部21dは、第1板面21b上に第2緩衝部材22を固定するためのものであり、第1板面21bを囲むように各辺に2つずつ形成されている。突起部21dは、第1板面21bと第2板面21cとの境界部に切れ込みを入れることで形成されている。
第2緩衝部材22は、第1緩衝部材21の第1板面21bと同一形状の1枚の板状部材から構成されている。第2緩衝部材22には、第1緩衝部材21の第1開口部21aに対応する位置に第2開口部22aが形成されている。これらの開口部21a、22aは同一形状となっている。
第2緩衝部材22の周縁部には、第1緩衝部材21の突起部21dが嵌合する形状の凹部22bが形成されている。凹部22bは第2緩衝部材22の周縁部の一部を切り欠くことにより外方に向かって開口するように形成され、各辺における第1緩衝部材21の突起部21dに対応する位置に形成されている。第2緩衝部材22は、凹部22bと突起部21dとの嵌合により第1緩衝部材21の開口板部21上に固定される。このため、第2緩衝部材22は、第1緩衝部材21に完全に固定されることはなく、第1緩衝部材21から取り外すことが可能となっている。
第2緩衝部材22には、少なくとも第2開口部22aを覆うように弾性シート23が貼付されている。本実施形態の弾性シート23は、第2緩衝部材22と同じ大きさに形成され、接着剤等により第2緩衝部材22に貼り付けられている。弾性シート23は、例えばポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体、シングルサイト触媒重合ポリオレフィン、ポリブチレンサクシネート及びポリブチレンサクシネート・アジペートから選んだ材料からなるシートを好適に用いることができる。その他に、天然ゴム又は各種ゴムまたは各種合成ゴム、ポリエチレン、塩素化ポリエチレンあるいはフッ素樹脂なども使用できる。これらの材料は、用途によっては、その特性に応じて、電子線照射による架橋や延伸によって強度を高めることが好ましい。弾性シート23の形態は、シートないしフィルムに限定されることなく、ネット(網状)や不織布であってもよい。本明細書中における「シート」とは、シートに限らずネットや不織布をも包含する意味で用いている。
緩衝部材20を使用する際には、図4に示すように、第1緩衝部材21の開口板部21の上に第2緩衝部材22を配置する。第1緩衝部材21の突起部21dが第2緩衝部材22の凹部22bに嵌合し、第2緩衝部材22が第1緩衝部材21の開口板部21上に固定される。このとき、弾性シート23は、第2緩衝部材22の上面、すなわち第2緩衝部材22における第1緩衝部材21の開口板部21との反対側の面に位置している。
この状態の緩衝部材20を2つ用意し、第2緩衝部材22同士が対向した状態で、開口部21a、22aに対応する位置に被包装物30を配置し、一対の緩衝部材20で被包装物30を挟み込む。これにより、弾性シート23は被包装物30の形状に応じて伸張し(弾性変形し)、被包装物30は弾性シート23で把持される。そして、被包装物30を挟み込んだ状態の一対の緩衝部材20を包装容器10に収納する。
図5は、包装箱で被包装物30を包装した状態を示す断面図である。図5に示すように、被包装物30は、弾性シート23により宙に浮いた状態となっており、包装容器10の壁面から離れた状態で保持される。被包装物30は、弾性シート23の弾性変形により緩衝効果を得ることができる。
このとき、本実施形態では、弾性シート23が第2緩衝部材22における第1緩衝部材21の開口板部21との反対側の面に位置しているので、一対の緩衝部材20は互いの弾性シート23同士が接触する。このため、弾性シート23が第2緩衝部材22に押しつけられた状態となり、弾性シート23の第2緩衝部材22に対する保持力が高まって弾性シート23が第2緩衝部材22から脱落しにくくなる。
さらに、弾性シート23が伸張することで、弾性シート23によって第2緩衝部材22が引っ張られる。このとき、第2緩衝部材22は第1緩衝部材21に完全に固定されてはいないので、第2緩衝部材22が第1緩衝部材21とは別個に弾性変形することができる。これにより、第2緩衝部材22が弾性変形することによっても緩衝作用が得られる。このように緩衝部材20を分割構造とすることで、剛性が高い部材で緩衝部材20を構成した場合でも緩衝部材20の剛性が高くなり過ぎることがなく、緩衝性能を確保することができる。
また、包装箱を繰り返し使用することで、弾性シート23が第1緩衝部材21等より先に劣化する。このような場合には、弾性シート23が貼付された第2緩衝部材22のみを新しく交換すればよい。第2緩衝部材22は凹部22bが第1緩衝部材21の突起部21dに嵌合しているだけであるので、簡単に第1緩衝部材21から取り外すことができ、弾性シート23が設けられた第2緩衝部材22の交換作業を容易に行うことができる。これにより、第1緩衝部材21は交換する必要がなく、繰り返し使用することが可能となる。このように、緩衝部材20を分割構造とし、劣化しやすい部分のみを交換可能することで、緩衝部材20全体を交換する場合に比べて、再利用性を向上させることができ、コスト低減を図ることができる。
また、第2緩衝部材22を構成する材料として気泡ボード110を用いた場合には、平面方向に方向性がないため、どの方向においてもある程度の曲げ剛性を確保できる。このため、第2緩衝部材22がどの方向から弾性シート23に引っ張られた場合にも、第2緩衝部材22が変形しにくいという利点がある。
また、第1緩衝部材21および第2緩衝部材22を構成する材料として気泡ボード110を用いた場合には、第1緩衝部材21および第2緩衝部材22が重なり合ったときに互いの突起部111aがずれるので第1緩衝部材21および第2緩衝部材22の曲げ剛性が向上する。これにより、緩衝部材20の強度が向上する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図6、図7に基づいて説明する。
次に、本発明の第2実施形態を図6、図7に基づいて説明する。
図6は、一対の緩衝部材20の間に被包装物30を挟み込んだときに第2緩衝部材22にかかる力を説明するための断面図である。図6に示すように、一対の緩衝部材20の間に被包装物30を挟み込んだときに、第2緩衝部材22が弾性シート23に引っ張られる。このとき、被包装物30の大きさによっては、第2緩衝部材22と第1緩衝部材21との固定が外れ、第2緩衝部材22が変形することがある。このような第2緩衝部材22の変形が繰り返されると、第2緩衝部材22の寿命が短くなるという問題がある。そこで、本第2実施形態では、第1緩衝部材21と第2緩衝部材22とを固定する固定手段を設けている。
図7は、本第2実施形態の緩衝部材20の分解斜視図である。図7に示すように、本第2実施形態の緩衝部材20には、第1緩衝部材21と第2緩衝部材22を固定するための固定部材24が設けられている。固定部材24は、第1緩衝部材21に設けられた第1固定部材24aと、第2緩衝部材22に設けられた第2固定部材24bとからなる。固定部材24は、第2緩衝部材22の交換作業のために簡易に脱着が可能であることが望ましく、例えば周知の面ファスナーを用いることができる。なお、固定部材24が本発明の固定手段に相当している。
第1固定部材24aと第2固定部材24bは、第1固定部材24aと第2固定部材24bにおける互いに対応する位置に設けられている。上記第1実施形態で説明したように、緩衝作用を確保するために第1緩衝部材21と第2緩衝部材22の固定強度が大きすぎないことが望ましい。このため、本実施形態の固定部材24は、第1固定部材24aと第2固定部材24bの四隅の計4箇所に設けられている。
以上の構成により、固定部材24により第1緩衝部材21と第2緩衝部材22を固定することができる。このため、一対の緩衝部材20の間に被包装物30を挟み込んだときに、第2緩衝部材22が第1緩衝部材21から外れてしまうことを防ぐことができ、第2緩衝部材22が変形することを防止できる。これにより、第2緩衝部材22の寿命を長くすることができる。また、第1緩衝部材21と第2緩衝部材22を脱着自在な固定手段で固定することで、第2緩衝部材22の交換作業における作業性の悪化を防止できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を図8〜図10に基づいて説明する
図8は、本第3実施形態の緩衝部材20の分解斜視図である。図8に示すように、本第3実施形態の第1緩衝部材21には、第1開口部21aの周縁部を第2緩衝部材22が設置される側に折曲げられた折曲げ部21eが設けられている。第2緩衝部材22は、第1緩衝部材21の第1板面21bにおいて、外周縁部の突起部21dと内周縁部の折曲げ部21eの間に配置される。なお、折曲げ部21eが本発明の固定手段に相当している。
次に、本発明の第3実施形態を図8〜図10に基づいて説明する
図8は、本第3実施形態の緩衝部材20の分解斜視図である。図8に示すように、本第3実施形態の第1緩衝部材21には、第1開口部21aの周縁部を第2緩衝部材22が設置される側に折曲げられた折曲げ部21eが設けられている。第2緩衝部材22は、第1緩衝部材21の第1板面21bにおいて、外周縁部の突起部21dと内周縁部の折曲げ部21eの間に配置される。なお、折曲げ部21eが本発明の固定手段に相当している。
図9は、本第3実施形態の包装箱で被包装物30を包装した状態を示す断面図である。図9に示すように、第1緩衝部材21における折曲げ部21eと第2緩衝部材22の第2開口部22aの周縁部が引っ掛かり合う。このため、一対の緩衝部材20の間に被包装物30を挟み込んだときに、第2緩衝部材22が第1緩衝部材21から外れてしまうことを防ぐことができ、第2緩衝部材22が変形することを防止できる。
また、図10の断面図に示すように、上記図8、図9の構成に加え、第2緩衝部材22の第2開口部22aの周縁部を第1開口部21における第1板面21b側に折曲げられた折曲げ部22cを形成してもよい。この場合には、折曲げ部21eと折曲げ部22cが本発明の固定手段に相当している。
このような構成により、第1緩衝部材21の折曲げ部21eと第2緩衝部材22の折曲げ部22cが引っ掛かり合う。これにより、一対の緩衝部材20の間に被包装物30を挟み込んだときに、第2緩衝部材22が第1緩衝部材21から外れてしまうことをより確実に防ぐことができ、第2緩衝部材22が変形することを防止できる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を図11に基づいて説明する。
次に、本発明の第4実施形態を図11に基づいて説明する。
図11は、本第4実施形態の緩衝部材20の分解斜視図である。本第4実施形態では、第1緩衝部材21の第1板面21bに第1滑り止め部材25aが設けられ、第2緩衝部材22における第1緩衝部材21に対向する面に第2滑り止め部材25bが設けられている。なお、滑り止め部材25a、25bが本発明の固定手段に相当している。
第1滑り止め部材25aは、第1緩衝部材21を構成する材料の摩擦係数より大きい摩擦係数を有し、第2滑り止め部材25bは、第2緩衝部材22を構成する材料の摩擦係数より大きい摩擦係数を有している。第1滑り止め部材25aおよび第2滑り止め部材25bは、例えば合成樹脂フィルムとして構成することができる。
このような構成により、滑り止め部材25の存在により第1緩衝部材21と第2緩衝部材22とがずれにくくなる。これにより、一対の緩衝部材20の間に被包装物30を挟み込んだときに、第2緩衝部材22が第1緩衝部材21から外れてしまうことをより確実に防ぐことができ、第2緩衝部材22が変形することを防止できる。
なお、図11に示した例では、第1緩衝部材21および第2緩衝部材22の双方に滑り止め部材25a、25bを設けたが、第1緩衝部材21および第2緩衝部材22のいずれか一方に滑り止め部材25a、25bを設けるように構成してもよい。
また、弾性シート23を第2緩衝部材22より摩擦係数が高い材料から構成し、第2緩衝部材22における第1緩衝部材21に対向する面に設けるようにしてもよい。これにより、弾性シート23が滑り止め部材として機能する。この場合、弾性シート23を複数のフィルムを積層した多層シートとして構成し、第1緩衝部材21の第1板面21bと接する側に摩擦係数が高いフィルムが位置するよう構成することができる。これにより、第1緩衝部材21と第2緩衝部材22とをよりずれにくくすることができる。
また、第1緩衝部材21の第1板面21bまたは第2緩衝部材22における第1緩衝部材21に対向する面の少なくともいずれかの表面に凹凸形状を形成するように構成してもよい。これにより、第1緩衝部材21および第2緩衝部材22の互いに対向する面の少なくともいずれかの摩擦係数を大きくすることができ、第1緩衝部材21と第2緩衝部材22をずれにくくすることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態を図12、図13に基づいて説明する。
次に、本発明の第5実施形態を図12、図13に基づいて説明する。
図12は本第5実施形態の緩衝部材20の斜視図であり、図13は包装箱で被包装物を包装した状態を示す断面図である。
図12、図13に示すように、本第5実施形態では、弾性シート23として気泡シートを用いている。本実施形態の気泡シートは、プラスチックフィルムにエンボス加工を施して多数の突起部23aを形成した凹凸状フィルムの一方の面に平坦状フィルムを貼り合わせた合成樹脂製中空シートとして構成される。本実施形態のように柔軟性が必要とされる場合には、気泡シートの単位面積当り重量(目付重量)を35グラム/m2〜200グラム/m2とすることが望ましい。
平坦状シートは、凹凸状フィルムの突起部23aを密閉するように凹凸状シートに接合されており、突起部23aは空気が密閉された空間を構成する。突起部23aは千鳥状に配置されている。弾性シート23は、上記各実施形態と同様であるが、エンボス加工による凹凸の形成が可能であればよい。本実施形態の気泡シートは、凹凸状シートに1枚の平坦状シートが接合されて構成される二層品である。
このように、弾性シート23を気泡シートから構成することで、気泡シートの気泡による緩衝性を得ることができ、被包装物30を包装する際に、より高い緩衝性能を得ることができる。
また、図13に示すように、本実施形態の弾性シート23は、突起部23aが被包装物30に向かって突出するように設けられている。この場合には、平坦シートが第2緩衝部材22側に位置するので、弾性シート23を第2緩衝部材22に固定するのが容易であるとともに、突起部23aと被包装物30の引っ掛かりにより被包装物30がずれにくくなるという利点がある。また被包装物30と弾性シート23とが密着しないので、通気性が高い。
なお、突起部23aは弾性シート23における被包装物30と反対側に面に向かって突出するように設けてもよい。また、弾性シート23を構成する気泡シートは二層品に限らず、凹凸状フィルムの両面に平坦状フィルムを接合した三層品を用いることもできる。
10…包装容器、20…緩衝部材、21…第1緩衝部材、21a…開口部、21b…第1板面、21c…側板面、21d…突起部、22…第2緩衝部材、22a…開口部、22b…凹部、23…弾性シート、24a…第1固定部材、24b…第2固定部材、25a…第1滑り止め部材、25b…第2滑り止め部材。
Claims (11)
- 2枚の弾性シート(23)の間で被包装物を把持し、前記被包装物を包装容器(10)の壁面から離した状態で保持する一対の緩衝部材(20)からなる緩衝体であって、
前記緩衝部材が、
第1開口部(21a)が形成された第1板面(21b)と、前記第1板面の四辺において前記第1板面に対して垂直に設けられた第2板面(21c)とを有する第1緩衝部材(21)と、
前記第1板面上に配置され、前記第1開口部(21a)に対応する第2開口部(22a)を有する板状に形成され、前記弾性シート(23)が少なくとも前記第2開口部を覆うように設けられた第2緩衝部材(22)とを備え、
前記一対の緩衝部材は、前記第2緩衝部材同士が対向するように配置された状態で前記包装容器に収納されることを特徴とする緩衝体。 - 前記第2緩衝部材の周縁部には外方に向かって開口するように凹部(22b)が形成され、前記第1緩衝部材の第1板面には、板面から突出するように、前記凹部と互いに嵌合し合う突起部(21d)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の緩衝体。
- 前記第1緩衝部材と前記第2緩衝部材とを着脱自在に固定する固定手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝体。
- 前記固定手段は、前記第1緩衝部材と前記第2緩衝部材のそれぞれの対応する位置に設けられた面ファスナー(24)を含んでいることを特徴とする請求項3に記載の緩衝体。
- 前記固定手段は、前記第1緩衝部材の前記第1開口部において、前記第2緩衝部材が配置される側に前記第2緩衝部材の第2開口部の周縁部が接触するように折曲げられた折曲げ部(21e)を含んでいることを特徴とする請求項3または4に記載の緩衝体。
- 前記固定手段は、前記第1緩衝部材の前記第1板面に設けられた前記第1緩衝部材より摩擦係数が高い第1滑り止め部材、または前記第2緩衝部材における前記第1板面に対向する面に設けられた前記第2緩衝部材より摩擦係数が高い第2滑り止め部材の少なくともいずれかを含んでいることを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1つに記載の緩衝体。
- 前記第2緩衝部材は、凹凸状シート(111)と平坦状シート(112、113)とが接合され、前記凹凸状シート(111)と前記平坦状シート(112、113)との間に空間(114)を構成する多数の突起部(111a)が形成されている合成樹脂製中空板(110)から構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の緩衝体。
- 前記第1緩衝部材は、前記合成樹脂製中空板から構成されていることを特徴とする請求項7に記載の緩衝体。
- 前記弾性シートは、凹凸状フィルムと平坦状フィルムとが接合され、前記凹凸状フィルムと前記平坦状フィルムとの間に気体が封入された密閉空間を構成する多数の突起部(23a)が形成されている合成樹脂製中空シートであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の緩衝体。
- 前記合成樹脂製中空シートは、前記突起部が前記被包装物に対向するように前記第2緩衝部材に設けられていることを特徴とする請求項9に記載の緩衝体。
- 請求項1ないし10のいずれか1つに記載の緩衝体と、前記包装容器とを備えることを特徴とする包装箱。
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---|---|---|---|
JP2006120154A JP2007290741A (ja) | 2006-04-25 | 2006-04-25 | 緩衝体およびこれを用いた包装箱 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010137908A (ja) * | 2008-12-15 | 2010-06-24 | Kawakami Sangyo Co Ltd | 梱包箱及び箱状芯材 |
JP2016222337A (ja) * | 2015-06-04 | 2016-12-28 | ジャパン・プラス株式会社 | 装飾装置兼用包装容器 |
CN107472704A (zh) * | 2017-09-08 | 2017-12-15 | 湖州南浔永方机械有限公司 | 一种机械零件运输缓冲箱 |
-
2006
- 2006-04-25 JP JP2006120154A patent/JP2007290741A/ja not_active Withdrawn
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