JP2018001353A - ブッシュ着脱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的短い間隔をおいて配設された互いに平行な一対のプレートに形成されている嵌合穴に容易にブッシュを圧入したり抜き取ったりすることができるブッシュ着脱装置を実現する。
【解決手段】工具と係合可能なヘッド部と雄ネジ部と回転支承部を有する作動軸と、一方のプレートの外側面に接触可能な脚部を有し作動軸を挿入可能な挿入穴が形成されている第1ブラケットと、他方のプレートの外側面に接触可能な脚部を有し作動軸の回転支承部を挿入可能な挿入穴が形成されている第2ブラケットと、作動軸の雄ネジ部に螺合可能にナットと、作動軸が回転された際に連れ回りしないようにするナット回転防止手段と、作動軸の外周に嵌合可能であってブッシュの内部に挿入可能なガイドリングとを備え、第1および第2ブラケットには、脚部がプレートの側面に接触した状態で当該プレートの側面との間にナットが介在可能な空間を形成する凹部を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、軸やピン等を回転自在に支承するブッシュ(すべり軸受け)の着脱に用いるブッシュ着脱装置に利用して有効な技術に関する。
従来、鉄道車両においては、輪軸(車軸)に設けられ駆動装置(モータ)の回転力を輪軸へ伝達するためのギアを収納するギアケースを支持するため、一端が台車に結合された吊リンクと呼ばれるアームによってギアケースを吊り下げるようにしているものがある。そして、この吊リンクの他端は、ギアケースに設けたフランジ部分に連結ピンによって回動可能に連結されており、この連結ピンは、図11(B)に示すように、互いに平行な一対のフランジ部分に、それぞれ形成されている同軸の嵌合穴に嵌合したブッシュにより回転自在に支承されるように構成されている。
特開平10−6237号公報
しかしながら、従来の吊リンクにおけるブッシュの着脱作業は、ブッシュの側面に治具をあてがい、該治具をハンマーで叩くことによって行なっていた。そのため、作業中にカジリと呼ばれる傷が発生することがあり、一旦カジリが発生するとその修繕にかなりの時間と費用が生じるという課題があった。
なお、従来、飲料抽出装置における撹拌羽根の回転軸を支承するブッシュの取外しと取付けを同一のツールで行えるようにした発明が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載されているブッシュ着脱ツールは、ネジ部を有する1本のシャフトと、該シャフトのヘッドに装着されブッシュが取り付けられる筐体に係合されるホルダリング、シャフトに挿嵌されるベーリング、シャフトのネジ部に螺合されるナットなどで比較的少ない部品で構成されているものの、部位の両側に比較的広いスペースがないと作業が困難である。そのため、例えば図11(B)に示すように、比較的短い間隔をおいて配設された互いに平行な一対のプレート(フランジ部)に形成されている嵌合穴にそれぞれブッシュが取り付けられているような装置に対して適用するのは困難である。
本発明の目的は、比較的短い間隔をおいて配設された互いに平行な一対のプレートに設けられている嵌合穴に容易にブッシュを圧入したり抜き取ったりすることができるブッシュ着脱装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、ブッシュが設けられている部位に精度よくセッティングすることができ、それによって着脱作業時に、軸と交差する方向の力が作用してブッシュと嵌合穴との間にカジリが発生するのを防止することができるブッシュ着脱装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明は、
互いに平行な一対のプレート間に軸を回転可能に支承するために設けられているブッシュの圧入もしくは抜き取るのに使用するブッシュ着脱装置であって、
一方の端部に工具と係合可能なヘッド部を有するとともに、中間部に雄ネジ部を、他方の端部に回転支承部を有し、前記一対のプレートの間隔よりも長く形成された作動軸と、
前記一対のプレートのうち一方のプレートの外側面に接触可能な脚部を有し、前記作動軸を挿入可能な挿入穴が形成されている第1ブラケットと、
前記一対のプレートのうち他方のプレートの外側面に接触可能な脚部を有し、前記作動軸の前記回転支承部を挿入可能な挿入穴が形成されている第2ブラケットと、
前記作動軸の前記雄ネジ部に螺合可能にナットと、
前記ナットに係合されて前記作動軸が回転された際に前記ナットが連れ回りしないようにするナット回転防止手段と、
前記作動軸の外周に嵌合可能であって、前記ブッシュの内径とほぼ同じ外径を有し前記ブッシュの内部に挿入可能なガイドリングと、
を備え、
前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットには、前記脚部が前記プレートの側面に接触した状態で、当該プレートの側面との間に前記ナットが介在可能な空間を形成する凹部を備えるようにした。
かかる構成のブッシュ着脱装置によれば、ブッシュが設けられている一対のプレート(フランジ部)の外側面に、第1ブラケットと第2ブラケットをそれぞれ接合させて、作動軸を挿入穴に挿入して作動ナットが雄ネジ部に螺合された状態で回転自在に取り付けた後、作動ナットに作業内容に応じて第1治具または第2治具を係合させてから、工具を用いて作動軸を回転させることで作動ナットおよびブッシュを軸方向へ移動させることができるため、容易にブッシュの着脱を行うことができる。
また、ガイドリングをブッシュの内部に挿入させた状態にセッティングしてから、ブッシュの抜き取りまたは圧入を行なうことで、作動軸の取付け精度を高めることができるため、ブッシュを軸方向へ正確に移動させる力を作用させることができ、これによって軸と交差する方向の力が作用してブッシュと嵌合穴との間にカジリが発生するのを防止することができる。
また、望ましくは、前記ナット回転防止手段は、前記作動軸が第1方向へ回転される際に前記ナットに係合して当該ナットが連れ回りしないようにする第1治具と、前記作動軸が第2方向へ回転される際に前記ナットに係合して当該ナットが連れ回りしないようにする第2治具と、を含むようにする。
かかる構成によれば、作業内容に応じて治具を選択することで、ブッシュの圧入もブッシュの抜き取りも、ひとつの装置で行うことができる。また、ブッシュの抜き取りと圧入を連続して行う交換作業においては、第1ブラケットと第2ブラケットをプレート(フランジ部)に装着したまま、ナットの螺合位置と治具を変えることで行うことができる。
また、望ましくは、
前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットには、前記一対のプレートの外側面に接触可能な一対の脚部が設けられ、該一対の脚部間に形成される凹部に前記第1治具が配置されて前記ナットと係合されることで前記ナットの連れ回りを防止し、
前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットには、前記作動軸と平行なロッドを挿通可能な挿通孔が形成され、
前記第2治具は、前記前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットに形成されている前記挿通孔に挿通された前記ロッドに当接可能な当接部を備え、該当接部が前記ロッドに当接することで前記ナットの連れ回りを防止するように構成する。
かかる構成によれば、ブッシュの圧入作業時とブッシュの抜き取り作業時に、作動軸を回転させてナットを移動させる際に、それぞれ形態の異なる治具の連れ回りを適切に防止することができる。
また、望ましくは、前記ロッドの一方の端部には工具と係合可能なヘッド部が、また前記ロッドの他方の端部には雄ネジが形成され、
前記第1ブラケットまたは前記第2ブラケットには、前記ロッドの端部の雄ネジが螺合可能な雌ネジ部を有するとともに任意の方向へ移動および傾動が可能に構成された調整部材が取り付けられているように構成する。
かかる構成によれば、プレート(フランジ部)に設けられている穴を利用して、作動軸と平行に配設されるロッドを、第1ブラケットと第2ブラケットをプレート(フランジ部)に装着する結合手段として機能させることができるとともに、プレート(フランジ部)に設けられている穴の位置に個体差があったとしても、調整部材によって容易かつ確実に装置を装着することができる。
本発明に係るブッシュ着脱装置によれば、比較的短い間隔をおいて配設された互いに平行な一対のプレート(フランジ部)に形成されている嵌合穴に容易にブッシュを着脱することができる。また、ブッシュが設けられている部位に精度よくセッティングすることができ、それによって着脱作業時に、軸と交差する方向の力が作用してブッシュと嵌合穴との間にカジリが発生するのを防止することができる。
本発明に係るブッシュ着脱装置の一実施形態を示す構成部品の分解平面図である。 実施形態に係るブッシュ着脱装置の組み立てた状態を示す平面図である。 (A),(B)は実施形態に係るブッシュ着脱装置を構成する抜取り用アタッチメント(治具)の具体例を示す図である。 (A),(B)は実施形態に係るブッシュ着脱装置を構成する圧入用アタッチメント(治具)の具体例を示す図である。 (A)は実施形態に係るブッシュ着脱装置を構成する受け側ブラケットに組み込まれる調整ピースとその収納部の構成を示す断面側面図、(B)は(A)におけるB−B線に沿った断面図である。 (A),(B)は実施形態に係るブッシュ着脱装置を用いて車軸のギアユニットケースに設けられているブッシュの着脱を行う際の装置のセッティング作業の手順を示す平面図である。 (A),(B)は実施形態に係るブッシュ着脱装置を用いて車軸のギアユニットケースに設けられている車輪と反対側のブッシュを抜き取る際の装置の装着状態を示す平面図である。 (A),(B)は実施形態に係るブッシュ着脱装置を用いて車軸のギアユニットケースに設けられている車輪と反対側のブッシュを圧入する際の装置の装着状態を示す平面図である。 (A),(B)は実施形態に係るブッシュ着脱装置を用いて車軸のギアユニットケースに設けられている車輪側のブッシュを抜き取る際の装置の装着状態を示す平面図である。 (A),(B)は実施形態に係るブッシュ着脱装置を用いて車軸のギアユニットケースに設けられている車輪側のブッシュを圧入する際の装置の装着状態を示す平面図である。 (A)は鉄道車両の車軸に取り付けられるギアユニットおよびこれを支持する吊リンクを示す側面図、(B)はギアユニットを支持する吊リンク端部とケース側のフランジ部とを連結する連結部を示す拡大説明図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係るブッシュ着脱装置の実施形態について説明する。
図1は本実施形態のブッシュ着脱装置の構成部品を示す分解平面図、図2は組み立てた状態を示す平面図である。
図1および図2に示すように、本実施形態のブッシュ着脱装置10は、両端部に一対の脚部11aを備える取付け側ブラケット11と、該取付け側ブラケット11とほぼ同一形状をなし同様に一対の脚部12aを備える受け側ブラケット12と、外周に雄ネジ部13aが形成された作動軸13と、該作動軸13の雄ネジ部13aに螺合される矩形状の作動ナット14を備える。
また、ブッシュ着脱装置10は、上記取付け側ブラケット11の中央に形成されている挿入穴11cに嵌入され上記作動軸13の一方の端部を保持するホルダリング15と、作動軸13の外周に軸方向摺動可能に嵌合される円筒状のガイドリング16A,16Bと、上記取付け側ブラケット11と受け側ブラケット12との間に横架される一対のガイドロッド17A,17Bと、図1および図2には示されていないが、上記作動ナット14を抱え込むように係合する係合部18a,18bを有する抜取り用アタッチメント18A(図3)および圧入用アタッチメント18B(図4)と、作動軸13の先端の小径部13cを回転自在に支承する鍔付きスリーブ19を備える。
上記作動軸13は、一方の端部(後端)に六角柱状のヘッド部13bを備え、他方の端部(先端)は円柱状の小径部13cとされている。受け側ブラケット12は、中央に挿入穴12cが形成され、該挿入穴12cには上記作動軸13の先端の小径部13cを回転自在に支承する上記鍔付きスリーブ19が嵌入されており、作動軸13は、図2に示すように組み立てた状態において、後端部が取付け側ブラケット11により支承され、先端部が受け側ブラケット12により支承されるように構成されている。
上記ガイドリング16A,16Bの外径は、着脱対象のブッシュの内径とほぼ同一であり、着脱作業のためにセッティングされる際に、着脱対象のブッシュと反対側のブッシュにそれぞれ挿入されることで、作動軸13の芯出しに利用される。
さらに、ブッシュ着脱装置10を構成する部品ではないが、図2に示すように、作業対象物に装置を組み付けた際に併用され、ブッシュを保持する平行なプレート部材(51a,51b)の撓みを防止して間隔を保持するスペーサとしての間隔保持部材20を備える。
図3に抜取り用アタッチメント(治具)18Aの詳細が、また図4に圧入用アタッチメント(治具)18Bの詳細が示されている。
図3(A)に示すように、抜取り用アタッチメント18Aには、前後方向に貫通する作動ナット14との係合部18aが形成されているとともに、一方の面に係合部18aに沿って作動ナット14の左右両外縁部に係合する凹部18cが形成されている。また、図3(B)に示すように、他方の面に着脱対象のブッシュの端部と係合する円形状の凹部18eが形成されている。さらに、抜取り用アタッチメント18Aは、上記作動軸13の雄ネジ部13aに螺合されている上記作動ナット14に係合された際に、両側部が上記ガイドロッド17A,17Bに接触しない大きさに形成されている。
上記圧入用アタッチメント18Bには、図4(A)に示すように、前後方向に貫通する作動ナット14との係合部18bが形成されているとともに、一方の面に係合部18aに沿って作動ナット14の左右両外縁部に係合する凹部18dが形成されている。また、圧入用アタッチメント18Bには、図4(B)に示すように、他方の面に着脱対象のブッシュの外周の一部と係合する円形状の凹部18fが形成されている。さらに、上記圧入用アタッチメント18Bは、その両側部に、上記作動ナット14に係合された際に上記ガイドロッド17A,17Bの上面に接触可能な一対の翼部18g1,18g2が形成されている。翼部18g1,18g2は、凹部18dが形成されている本体部分とは別個に形成され、ボルトあるいは溶接等にて一体化されたものであっても良い。
上記ガイドロッド17A,17Bは六角ボルトで構成されており、受け側ブラケット12の脚部12aには、図5(A)に示すように、上記ガイドロッド17A,17Bの端部の雄ネジ部17a,17b(図1参照)が挿通可能な貫通孔12dがそれぞれ形成されている。図示しないが、取付け側ブラケット11の脚部11aにも同様な貫通孔(11d)が形成されている。
また、上記受け側ブラケット12の脚部12aと反対側の面には、一対の収納凹部12eが形成され、この収納凹部12e内には、上記ガイドロッド17Aまたは17Bの端部の雄ネジ部17aと17bが螺合可能なネジ穴21bが形成され任意の方向に微傾動および微移動可能に遊嵌された調整ピース21が収納されている。
図5(A),(B)には、収納凹部12e内に収納されている調整ピース21の取付け構造の詳細が示されている。このうち(B)は(A)におけるB−B線に沿った断面を示す。
図5(A)に示すように、収納凹部12eの底部にはピン22が植設されているとともに、調整ピース21には該ピン22が挿通されるピンの径よりも大きな径を有する挿通孔21aおよび上記ガイドロッド17A(17B)の端部の雄ネジ部17a(17b)が螺合可能な雌ネジ部21bが形成されており、挿通孔21aがピン22に遊嵌状態で係合されることで、調整ピース21が移動および傾動が可能な状態で収納凹部12e内に収納されている。また、ピン22の上端には、調整ピース21の抜け止めを行うヘッド部22aが設けられている。
上記のように調整ピース21を設けたのは、本実施形態のブッシュ着脱装置10を適用しようとした鉄道車両のギアユニットのケースは鋳物製であるため、ケースに設けられたブッシュを保持するフランジ部に個体差があり、ガイドロッド17A,17Bをフランジ間に横架させる際に、ガイドロッド17A,17Bの先端の雄ネジ部を受け側ブラケット12のネジ穴に合わせるのが困難であるからである。調整ピース21を設けることによって、ネジ合わせが容易となり、作業性が向上する。
次に、上記のような構成を有する本実施形態のブッシュ着脱装置10を用いて、一例として、鉄道車両のギアユニットを支持する吊リンクを結合する連結ピンを支持するブッシュの抜取りと圧入の作業の手順について説明するが、その前に、本実施形態のブッシュ着脱装置による着脱対象のブッシュが設けられるギアユニットについて簡単に説明する。
ギアユニットは、鉄道車両の車軸に取り付けられており、伝導モータの回転力を伝達するもので、大歯車と小歯車を内蔵しており、一端が台車に結合された吊リンクと呼ばれるアームによって吊り下げられる。
図11(A)はギアユニットの一例を示すもので、ギアユニット50のケース51の外周面に側面視三角状をなす一対のフランジ部51a,51bが設けられ、このフランジ部51a,51bに吊リンク52の端部が連結ピン53によって回動可能に連結されている。フランジ部51a,51bは、図11(B)に示すように、ギアケース51の周面から外方へ、互いに平行な状態を保って突出するように設けられている。
図11には示されていないが、フランジ部51a,51b内に連結ピン53の両端を支承するブッシュが設けられている。また、フランジ部51a,51bには、ブッシュの外側を覆うカバープレートが装着するための一対の貫通孔が形成されている。本実施形態のブッシュ着脱装置10を構成する取付け側ブラケット11および受け側ブラケット12の貫通孔(11d),12dは、フランジ部51a,51bの貫通孔に対向可能に形成されている。
次に、本実施形態のブッシュ着脱装置10を用いて、上記ギアユニット50のフランジ部51a,51b内に設けられているブッシュを交換する際の手順を説明する。
ブッシュの交換に際しては、図6(A)に示すように、先ず、取付け側ブラケット11の脚部11aをギアユニット50のフランジ部51a(または51b)の外側面に、中央の挿入穴11cがブッシュ40A(または40B)と対向するようにして接触させる。また、2本のガイドロッド17A,17Bを、取付け側ブラケット11の貫通孔(11d)と前述したフランジ部51a,51bに設けられているブッシュの外側を覆うカバープレートを装着するための貫通孔に挿通させる。
続いて、図6(B)に示すように、取付け側ブラケット11のホルダリング15に作動軸13を挿通した後、作動軸13の雄ネジ部13aに作動ナット14を螺合させるとともに、ガイドリング16A,16Bを嵌合させる。なお、作動ナット14とガイドリング16A,16Bの並び(順序)は実行する作業によって異なる。
その後、他方のフランジ部51b(または51a)の外側面に、受け側ブラケット12の脚部12aを接合させて、作動軸13の先端の小径部13cを受け側ブラケット12の中央のスリーブ19に挿入させるとともに、ガイドロッド17A,17Bの先端の雄ネジ部17a,17bを、調整ピース21の雌ネジ部21bに軽く螺合させる。
それから、ガイドリング16Aを移動させてフランジ部51aのブッシュ40A内に挿入し、ガイドリング16Bを移動させてフランジ部51bのブッシュ40B内に挿入するとともに、フランジ部51a,51b間に、間隔保持部材20を挿入する。この状態で、スパナ等の工具でガイドロッド17A,17Bを回転させて締め付けることによって、ブッシュ着脱装置10をフランジ部51a,51bに装着してセッティングが終了する。なお、この状態は、図7(A)における抜取り用アタッチメント18Aを取り除いた状態にほぼ相当する。ガイドリング16A,16Bをブッシュ40A,40B内へ移動させてからガイドロッド17A,17Bを締め付けて受け側ブラケット12を強く結合することにより、作動軸13の芯出しを行なうことができる。
次に、ブッシュ着脱装置10を用いて、車輪と反対側(もしくは車輪側)のブッシュ40Aを抜き取る際の作業手順を、図7を用いて説明する。
ブッシュ40Aを抜き取るには、ブッシュ着脱装置10をフランジ部へ組み付ける際に、予め作動ナット14をブッシュ40Aと取付け側ブラケット11との隙間に挿入した状態で、取付け側ブラケット11に作動軸13を挿入して作動ナット14を螺合させながら移動させて前述したセッティングを行なっておく。
セッティング終了後は、図7(A)に示すように、ブッシュ40Aと取付け側ブラケット11との隙間に抜取り用アタッチメント18Aを挿入して作動ナット14に係合させる。それから、レンチ等の工具を作動軸13のヘッド部13cに係合させて、作動軸を反時計回り方向へ回転させる。すると、作動ナット14およびこれと係合している抜取り用アタッチメント18Aが軸方向中央側へ移動して、図7(B)に示すように、ブッシュ40Aをフランジ部51aから抜き取ることができる。
図8には、ブッシュ40Aをフランジ部51aへ圧入する際の様子が示されている。
ブッシュ40Aを圧入するには、ブッシュ着脱装置10をフランジ部へ組み付ける際に、予め取付け側ブラケット11に作動軸13を挿入してガイドリング16A−作動ナット14−ガイドリング16Bの順に嵌合させてから、ガイドロッド17A,17Bによって受け側ブラケット12を軽く結合する。
その後、鎖線で示すようにブッシュ40Bがあれば、ガイドリング16Bをブッシュ40B内へ移動させてからガイドロッド17A,17Bを締め付けて受け側ブラケット12を強く結合する。これにより、作動軸13の芯出しを行なうことができる。それから、圧入用アタッチメント18Bを作動ナット14に係合させた後、レンチ等の工具を作動軸13のヘッド部13cに係合させて、作動軸を時計回り方向へ回転させる。すると、作動ナット14およびこれと係合している圧入用アタッチメント18Bが軸方向外側へ移動して、図8(B)に示すように、ブッシュ40Aをフランジ部51aへ圧入することができる。この際、ガイドリング16Bをブッシュ40B内へ移動させることにより作動軸13の芯出しを行なっているため、無理な力を加えることなくブッシュ40Aを円滑に移動させることができ、カジリが発生するのを防止することができる。
図9には、ブッシュ40Bを上記と反対側(車輪側)のフランジ部51bから取り外す際の様子が示されている。
ブッシュ40Bのフランジ部51bからの取り外し作業は、作動ナット14と抜取り用アタッチメント18Aを、ブッシュ40Aと取付け側ブラケット11との間ではなく、ブッシュ40Bと受け側ブラケット12との間に位置させる点と、作動軸13を逆方向(時計回り方向)へ回転させる点を除き、図7に示すブッシュ40Aのフランジ部51aからの取り外し作業とほぼ同じである。
図10には、ブッシュ40Bをフランジ部51bへ圧入する際の様子が示されている。
ブッシュ40Bのフランジ部51bへの圧入作業は、作動軸13を逆方向(反時計回り方向)へ回転させる点を除き、図8に示すブッシュ40Aのフランジ部51aへの圧入作業とほぼ同じである。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、一対のガイドロッド17A,17Bを、ギアユニットのケースに設けられているフランジ部にもともと形成されている孔に挿通して治具を案内するようにしているが、そのような孔のないフランジ部のブッシュを交換する際に使用するブッシュ着脱装置にも適用することができる。その場合、取付け側ブラケット11と受け側ブラケット12にガイドロッド17A,17Bを挿通する孔を設ける代わりに、取付け側ブラケット11と受け側ブラケット12の上面に一対の突出片を設け、該突出片にガイドロッド17A,17Bを形成するようにしても良い。
また、前記実施形態では、取付け側ブラケット11および受け側ブラケット12をフランジ部に取り付けるための手段と、ブッシュ圧入作業時にアタッチメント18Bおよび作動ナットが作動軸の回転に連れ回りしないようにするための手段としての機能を、ガイドロッド17A,17Bに兼用させるように構成しているが、これらを別々の手段として構成しても良い。
また、前記実施形態では、互いに形状の異なる抜取り用アタッチメント18Aと圧入用アタッチメント18Bとを設けているが、抜取り用アタッチメント18Aを共通の基本治具とし、抜取り用アタッチメント18Aと圧入用アタッチメント18Bの差分の形状を有する補助治具を基本治具にボルト等により結合したものを圧入用治具として用いるようにしても良い。
さらに、前記実施形態では、本発明を鉄道車両等に使用される輪軸のギアユニットを台車に取り付けるための吊リンクとギアユニットのケースとを連結する連結ピンを支承するブッシュの着脱に用いるブッシュ着脱装置に適用したものについて説明したが、本発明は比較的間隔の狭い2枚のプレート間に配設される軸の両端を支承する一対のブッシュを圧入したり抜き取ったりする装置に広く適用することが可能である。
10 ブッシュ着脱装置
11 取付け側ブラケット
12 受け側ブラケット
13 作動軸
14 作動ナット
15 ホルダリング
16 ガイドリング
17A,17B ガイドロッド
18A 抜取り用アタッチメント(治具)
18B 圧入用アタッチメント(治具)
20 間隔保持部材
50 ギアユニット
51 ギアケース

Claims (4)

  1. 互いに平行な一対のプレート間に軸を回転可能に支承するために設けられているブッシュの圧入もしくは抜き取るのに使用するブッシュ着脱装置であって、
    一方の端部に工具と係合可能なヘッド部を有するとともに、中間部に雄ネジ部を、他方の端部に回転支承部を有し、前記一対のプレートの間隔よりも長く形成された作動軸と、
    前記一対のプレートのうち一方のプレートの外側面に接触可能な脚部を有し、前記作動軸を挿入可能な挿入穴が形成されている第1ブラケットと、
    前記一対のプレートのうち他方のプレートの外側面に接触可能な脚部を有し、前記作動軸の前記回転支承部を挿入可能な挿入穴が形成されている第2ブラケットと、
    前記作動軸の前記雄ネジ部に螺合可能にナットと、
    前記ナットに係合されて前記作動軸が回転された際に前記ナットが連れ回りしないようにするナット回転防止手段と、
    前記作動軸の外周に嵌合可能であって、前記ブッシュの内径とほぼ同じ外径を有し前記ブッシュの内部に挿入可能なガイドリングと、
    を備え、
    前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットには、前記脚部が前記プレートの側面に接触した状態で、当該プレートの側面との間に前記ナットが介在可能な空間を形成する凹部を有することを特徴とするブッシュ着脱装置。
  2. 前記ナット回転防止手段は、前記作動軸が第1方向へ回転される際に前記ナットに係合して当該ナットが連れ回りしないようにする第1治具と、前記作動軸が第2方向へ回転される際に前記ナットに係合して当該ナットが連れ回りしないようにする第2治具と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のブッシュ着脱装置。
  3. 前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットには、前記一対のプレートの外側面に接触可能な一対の脚部が設けられ、該一対の脚部間に形成される凹部に前記第1治具が配置されて前記ナットと係合されることで前記ナットの連れ回りを防止し、
    前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットには、前記作動軸と平行なロッドを挿通可能な挿通孔が形成され、
    前記第2治具は、前記前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットに形成されている前記挿通孔に挿通された前記ロッドに当接可能な当接部を備え、該当接部が前記ロッドに当接することで前記ナットの連れ回りを防止することを特徴とする請求項2に記載のブッシュ着脱装置。
  4. 前記ロッドの一方の端部には工具と係合可能なヘッド部が、また前記ロッドの他方の端部には雄ネジが形成され、
    前記第1ブラケットまたは前記第2ブラケットには、前記ロッドの端部の雄ネジが螺合可能な雌ネジ部を有するとともに任意の方向へ移動および傾動が可能に構成された調整部材が取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載のブッシュ着脱装置。
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