JP2018001272A - 鋼矢板の曲がり矯正方法及び曲がり矯正装置 - Google Patents
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Abstract
Description
ハット形鋼矢板等の鋼矢板の代表的な製造工程は、次の通りである。まず、素材となる鋼片を加熱炉で熱間圧延可能な温度まで加熱し、その後、熱間圧延機で圧延を行い所定の製品断面形状とする。次いで、圧延された鋼矢板を、冷却床の上で室温になるまで冷却する。
また、特許文献2には、ハット形鋼矢板の腕部を上下に対向する一組のローラで圧下するとともに、その上流側及び下流側に配置された上下ローラでウェブ部を圧下して曲がりを矯正する技術が開示されている。
そこで、本発明は、上記の課題に着目してなされたものであり、曲がりに対する矯正能力の高い鋼矢板の曲がり矯正方法及び曲がり矯正装置を提供することを目的としている。
はじめに、図1〜図3を参照して本発明の一実施形態に係る鋼矢板の曲がり矯正装置1について説明する。曲がり矯正装置1は、ハット形鋼矢板である鋼矢板2の左右方向への曲がりを矯正する装置である。鋼矢板2は、図2に示すように、長手方向に垂直な断面において、ウェブ部21と、一対のフランジ部22と、一対の腕部23と、一対の継手部24とを有する。
曲がり矯正装置1は、図1に示すように、一対の腕部上ロール3,4と、ウェブ部上ロール5と、一対の腕部下ロール6,7と、ウェブ部下ロール8とを備える。
次に、本実施形態に係る鋼矢板2の曲がり矯正方法について説明する。まず、矯正前の鋼矢板2の曲がりとして、曲がりプロファイルを予め測定する(測定工程)。曲がりプロファイルは、長手方向の各位置における左右方向への曲がり量δである。曲がりプロファイルの測定方法は、形鋼の曲がりや反りを効率よく測定することができる方法であれば特に限定されず、例えば、レーザーセンサを用いた距離計を走査させて曲がり量δを測定する方法などが適用される。なお、曲がりの測定では、鋼矢板2の長手方向全長の曲がり分布のプロファイルを測定することが好ましい。
この際、腕部上ロール3,4及び腕部下ロール6,7の設定では、曲がりの内側の腕部上ロール3,4及び腕部下ロール6,7の上下ロールの組み合わせが、鋼矢板2の長手方向の位置に応じて選択される。例えば、図3(a)に示す曲がりの場合には、左右方向の右側が曲がりの内側となるため、図1に示すように左右方向の右側となる腕部上ロール4及び腕部下ロール6の組合せが選択される。また、ウェブ部上ロール5の左右方向の圧下位置の設定では、ウェブ部上ロール5の側面が曲がりの内側となるウェブ部21の左右半分の領域と上下方向に重なる位置が、圧下位置として設定される。例えば、図3(a)に示す、左右方向の右側が曲がりの内側となる場合には、ウェブ部21の右側半分の領域が圧下位置として設定される。逆に左右方向の左側が曲がりの内側となる場合には、ウェブ部21の左半分の領域が圧下位置として設定される。この場合には、ウェブ部上ロール5をウェブ部21の左側に移動してウェブ部21の左半分の領域を圧下する。
以上で、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、これら説明によって発明を限定することを意図するものではない。本発明の説明を参照することにより、当業者には、開示された実施形態の種々の変形例とともに本発明の別の実施形態も明らかである。従って、特許請求の範囲は、本発明の範囲及び要旨に含まれるこれらの変形例または実施形態も網羅すると解すべきである。
(1)本発明の一態様に係る鋼矢板2の曲がり矯正方法は、長手方向に垂直な断面形状において、左右方向に延在するウェブ部21と、ウェブ部21の両端から斜めに延在するフランジ部22と、フランジ部22の先端から左右方向に延在する腕部23と、腕部23の先端に設けられる継手部24とを有する鋼矢板2の、左右方向への曲がりを矯正する方法であって、曲がりの内側の腕部23を介して左右方向に垂直な上下方向に対向して配される一対の腕部ロール(腕部上ロール3,4及び腕部下ロール6,7)で、曲がりの内側の腕部23を圧下し、内側の腕部23の圧下と同時に、ウェブ部21を介して上下方向に対向して配される一対のウェブ部ロール(ウェブ部上ロール5及びウェブ部下ロール8)で、ウェブ部21の曲がりの内側を圧下する。
上記(2)の構成によれば、フランジ部22についても長手方向に延ばすことが可能となることから、より大きな曲がりを矯正することができる。
上記(3)の構成によれば、より効率よく鋼矢板2の曲がりを矯正することができる。
上記(3)の構成によれば、上記(1)の構成と同様な効果を得ることができる。
上記(5)の構成によれば、鋼矢板2の左右方向の曲がりの矯正を行う際に、鋼矢板2のウェブがある側を内側とした上下方向の反りが発生することを抑制できる。
実施例の結果、全長の曲がり量δが2mmとなり、寸法公差の許容範囲まで曲がりを矯正できることが確認できた。
以上のことから、本発明に係る鋼矢板2の曲がり矯正装置1及び矯正方法は、腕部23のみを矯正するような従来のものに比べ、大きな曲がり矯正能力を有し、効率よく曲がりを矯正できることが確認できた。このため、曲がりの少ない鋼矢板2を、低コスト且つ短期間で製造することが可能となる。
2 鋼矢板
21 ウェブ部
22 フランジ部
23 腕部
24 継手部
3,4 腕部上ロール
31,41 円筒部
32,42 テーパー部
5 ウェブ部上ロール
6,7 腕部下ロール
61,71 円筒部
62,72 テーパー部
8 ウェブ部下ロール
81 円筒部
82 テーパー部
Claims (5)
- 長手方向に垂直な断面形状において、左右方向に延在するウェブ部と、該ウェブ部の両端から斜めに延在するフランジ部と、該フランジ部の先端から前記左右方向に延在する腕部と、該腕部の先端に設けられる継手部とを有する鋼矢板の、前記左右方向への曲がりを矯正する方法であって、
前記曲がりの内側の腕部を介して前記左右方向に垂直な上下方向に対向して配される一対の腕部ロールで、前記曲がりの内側の腕部を圧下し、
前記内側の腕部の圧下と同時に、前記ウェブ部を介して前記上下方向に対向して配される一対のウェブ部ロールで、前記ウェブ部の前記曲がりの内側を圧下することを特徴とする鋼矢板の曲がり矯正方法。 - 前記一対の腕部ロールのうち上側に配される腕部ロールとして、前記腕部を圧下可能な円筒部と、前記フランジ部の少なくも一部を圧下可能なテーパー部とを有する腕部上ロールを用いることを特徴とする請求項1に記載の鋼矢板の曲がり矯正方法。
- 前記一対の腕部ロールで曲がりの内側の腕部を圧下する圧下率が、前記一対のウェブ部ロールで前記ウェブ部の曲がりの内側を圧下する圧下率よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の鋼矢板の曲がり矯正方法。
- 長手方向に垂直な断面形状において、左右方向に延在するウェブ部と、該ウェブ部の両端から斜めに延在するフランジ部と、該フランジ部の先端から前記左右方向に延在する腕部と、該腕部の先端に設けられる継手部とを有する鋼矢板の、前記左右方向への曲がりを矯正する矯正装置であって、
前記曲がりの内側の腕部を介して前記左右方向に垂直な上下方向に対向して配され、前記曲がりの内側の腕部を圧下する一対の腕部ロールと、
前記ウェブ部を介して前記上下方向に対向して配され、前記内側の腕部の圧下と同時に、前記ウェブ部の前記曲がりの内側を圧下する一対のウェブ部ロールと
を備えることを特徴とする鋼矢板の曲がり矯正装置。 - 前記一対の腕部ロールのうちの腕部に対して上下方向でウェブの存在しない側の腕部ロールと、前記一対のウェブ部ロールのうちのウェブ部に対して上下方向で腕部が存在する側のウェブ部ロールとのいずれか一方あるいは両方が非駆動であり、
前記一対の腕部ロールのうちの腕部に対して上下方向でウェブの存在する側の腕部ロールと、前記一対のウェブ部ロールのうちのウェブ部に対して上下方向で腕部が存在しない側のウェブ部ロールとのいずれか一方あるいは両方が駆動回転可能であることを特徴とする請求項4に記載の鋼矢板の曲がり矯正装置。
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