JP2018001171A - 2部材の接合方法及びポンプの製造方法 - Google Patents

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Akihiro Munakata
明広 棟方
高橋 由起夫
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Abstract

【課題】接合部材と非接合部材とをレーザー溶接した場合に溶融部に熱応力によるクラックが発生する虞を抑制することを目的とする。【解決手段】オーステナイト系ステンレスの接合部材と非接合部材とをレーザー溶接によって接合して2部材を接合する接合方法において、前記接合部材及び前記非接合部材の材料の特性が下記の式の全て満たすものを選定し、Cr等量/Ni等量≧1.65Cr等量=%Cr+%Mo+1.5×%SiNi等量=%Ni+30×%C+30×%N+0.5×%Mn選定した前記接合部材及び前記非接合部材をレーザー溶接によって接合して2部材を接合する。【選択図】図3

Description

本発明は、2部材の接合方法及びポンプの製造方法に関する。
自動車等の内燃機関の内、燃焼室へ直接的に燃料を燃焼室内部へ噴射する直接噴射タイプにおいて、燃料を高圧化し所望の燃料流量を吐出する電磁吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプが広く用いられている。
特開2013−174191号公報のように、ステンレス製のポンプ本体に吸入、吐出ジョイント、ダンパカバー、フランジなどの構成部品が溶接により接合されているのが一般的である。
特開2013−174191号公報
しかしながら、上記従来技術においては、次のような問題がある。すなわち、オーステナイト系ステンレス同士の溶接は含有する化学成分の割合によっては、溶融部に熱応力によるクラックが発生する虞がある。
そこで本発明は、接合部材と非接合部材とをレーザー溶接した場合に溶融部に熱応力によるクラックが発生する虞を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、オーステナイト系ステンレスの接合部材と非接合部材とをレーザー溶接によって接合して2部材を接合する接合方法において、
前記接合部材及び前記非接合部材の材料の特性が下記の式の全て満たすものを選定し、
Cr等量/Ni等量≧1.65
Cr等量=%Cr+%Mo+1.5×%Si
Ni等量=%Ni+30×%C+30×%N+0.5×%Mn
選定した前記接合部材及び前記非接合部材をレーザー溶接によって接合して2部材を接合する。
このように構成した本発明によれば、接合部材と非接合部材とをレーザー溶接した場合に溶融部に熱応力によるクラックが発生する虞を抑制することができる。
本発明が実施された、第一実施例による高圧燃料供給ポンプの縦断面図である。 本発明が実施された、第一実施例による高圧燃料供給ポンプを含む燃料供給システム図の一例である。 本発明が実施された第一実施例になるダンパカバーの部分断面図である。 本発明が実施された第一実施例になる吸入ジョイントの部分断面図である。 本発明が実施された第一実施例になる吐出ジョイントの部分断面図である。 本発明が実施された第一実施例になるフランジの部分断面図である。 フランジ接合部の詳細断面図を示す。
以下、図面に基づき本発明の実施例を詳細に説明する。
図2に示すシステムの全体構成図を用いてシステムの構成と動作を説明する。また図1は第一実施例による高圧燃料供給ポンプの縦断面図である。図2の破線で囲まれた部分が高圧燃料供給ポンプ(以下、高圧ポンプと呼ぶ)本体を示し、この破線の中に示されている機構、部品は高圧ポンプ本体1に一体に組み込まれていることを示す。
燃料タンク20の燃料は、エンジンコントロールユニット27(以下ECUと称す)からの信号に基づきフィードポンプ21によって汲み上げられ、適切なフィード圧力に加圧されて吸入配管28を通して高圧ポンプの低圧燃料吸入口10aに送られる。吸入口10aを通過した燃料は圧力脈動低減機構9、吸入通路10dを介して容量可変機構を構成する電磁吸入弁200の吸入ポート200bに至る。
電磁吸入弁200に流入した燃料は、吸入弁203を通過し加圧室11に流入する。エンジンのカム機構93によりプランジャ2に往復運動する動力が与えられ、プランジャ2の往復運動により、プランジャ2の下降行程には吸入弁203部から燃料を吸入し、上昇行程には、燃料が加圧され、吐出弁8を介し、圧力センサ26が装着されているコモンレール23へ燃料が圧送され、ECU27からの信号に基づきインジェクタ24がエンジンへ燃料を噴射する。高圧ポンプは、ECU27から電磁吸入弁への信号により、所望の供給燃料となるよう燃料流量を吐出する。
一般に高圧ポンプはポンプ本体1に設けられたフランジ1eを用い内燃機関のシリンダヘッド90の平面に密着し、複数のボルト70で固定される。取付けフランジ1eは溶接部1fにてポンプ本体1に全周を溶接結合されて環状固定部を形成している。本実施例では、レーザー溶接を用いている。シリンダヘッド90とポンプ本体1間のシールのためにOリング61がポンプ本体1に嵌め込まれ、エンジンオイルが外部に漏れるのを防止する。
ポンプ本体1にはプランジャ2の往復運動をガイドし、かつ内部に加圧室11を形成するよう端部が有底筒型状に形成されたシリンダ6が取り付けられている。さらに加圧室11は燃料を供給するための電磁吸入弁200と加圧室11から吐出通路に燃料を吐出するための吐出弁機構8に連通するよう、加圧室に連通穴6aが設けられている。シリンダ6はその外周がシリンダホルダ7で保持され、シリンダホルダ6をポンプ本体1にねじ締結することによってポンプ本体1に固定される。
プランジャ2の下端には、内燃機関のカムシャフトに取り付けられたカム93の回転運動を上下運動に変換し、プランジャ2に伝達するタペット92が設けられている。プランジャ2はリテーナ15を介してばね4にてタペット92に圧着されている。これによりカム93の回転運動に伴い、プランジャ2を上下に往復運動させることができる。
また、シリンダホルダ7の内周下端部に保持されたプランジャシール13がシリンダ6の図中下方部においてプランジャ2の外周に摺動可能に接触する状態で設置されており、プランジャ2が摺動したとき、副室7aの燃料をシールし内燃機関内部へ流入するのを防ぐ。同時に内燃機関内の摺動部を潤滑する潤滑油(エンジンオイルも含む)がポンプ本体1の内部に流入するのを防止する。
ダンパカバー14には吸入ジョイント51が取り付けられている。吸入ジョイント51は、車両の燃料タンク20からの燃料を供給する低圧配管に接続されており、燃料はここから高圧ポンプ内部に供給される。吸入ジョイント51内の吸入フィルタ52は、燃料タンク20から低圧燃料吸入口10aまでの間に存在する異物を燃料の流れによって高圧燃料供給ポンプ内に吸収することを防ぐ役目がある。低圧燃料吸入口10aを通過した燃料は、圧力脈動低減機構9、低圧燃料流路10dを介して電磁吸入弁200の吸入ポート200bに至る。
加圧室11の出口には吐出弁機構8が設けられている。吐出弁機構8は吐出弁シート8a、吐出弁シート8aと接離する吐出弁8b、吐出弁8bを吐出弁シート8aに向かって付勢する吐出弁ばね8c、吐出弁8bと吐出弁シート8aとを収容する吐出弁ホルダ8dから構成され、吐出弁シート8aと吐出弁ホルダ8dとは当接部8eで溶接により接合されて一体の吐出弁機構8を形成している。 なお、吐出弁ホルダ8dの内部には、吐出弁8bのストロークを規制するストッパを形成する段付部8fが設けられている。
加圧室11と燃料吐出口12に燃料差圧が無い状態では、吐出弁8bは吐出弁ばね8cによる付勢力で吐出弁シート8aに圧着され閉弁状態となっている。加圧室11の燃料圧力が、燃料吐出口12の燃料圧力よりも大きくなった時に始めて、吐出弁8bは吐出弁ばね8cに逆らって開弁し、加圧室11内の燃料は燃料吐出口12を経てコモンレール23へと高圧吐出される。吐出弁8bは開弁した際、吐出弁ストッパ8fと接触し、ストロークが制限される。したがって、吐出弁8bのストロークは吐出弁ストッパ8dによって適切に決定される。これによりストロークが大きすぎて、吐出弁8bの閉じ遅れにより、燃料吐出口12へ高圧吐出された燃料が、再び加圧室11内に逆流してしまうのを防止でき、高圧ポンプの効率低下が抑制できる。また、吐出弁8bが開弁および閉弁運動を繰り返す時に、吐出弁8bがストローク方向にのみ運動するように、吐出弁ホルダ8dの内周面にてガイドしている。以上のようにすることで、吐出弁機構8は燃料の流通方向を制限する逆止弁となる。
これらの構成により、加圧室11は、ポンプ本体1、電磁吸入弁200、プランジャ2、シリンダ6、吐出弁機構8にて構成される。
吸入弁203はプランジャ2が上死点位置から下死点位置に向かうとき加圧室11の圧力が吸入弁203の上流側に位置する低圧通路の圧力より低くなって、その差圧がばね202の力より大きくなったときに開弁する。
通常の動作においては、加圧室11の圧力が吸入弁203の上流側に位置する低圧通路の圧力より低くなって、その差圧がばね202の力より大きくなったときにこの差圧によってプランジャロッド201は図面右側に押し出され、吸入弁203と弁シート203Sが分離され開弁する。この状態において電磁コイル204に通電すれば、弱い電流でプランジャロッド201の図面右側方向への移動を維持あるいは助成できる。
しかし、電磁駆動型吸入弁機構200が通電されれば、ばね202の付勢力以上の電磁力が発生するよう構成されているので、吸入弁203の前後の差圧がばね202の力より大きくならなくとも電磁駆動型吸入弁機構200が通電されれば、プランジャロッド201は図面右側に押し出され、吸入弁203と弁シート203Sが分離され、開弁状態にすることができる。
電磁駆動型吸入弁機構200が無通電状態(非通電状態と呼ぶこともある)のときは、ばね202の付勢力により、プランジャロッド201は弁シート203Sに押し付けられ、閉弁状態にある。電磁駆動型吸入弁機構200はプランジャ2の吸入工程で通電され加圧室12に燃料を送り込み、圧縮工程で無通電とされ、加圧室11の容積減少分の燃料をコモンレール23へ圧送させる。
このとき、圧縮工程で電磁駆動型吸入弁機構200通電状態を維持すると吸入弁203は開いたままとなり、加圧室11の圧力は吸入弁203の上流の低圧通路の圧力とほぼ同等の低圧状態を保つため、加圧室11の容積減少分の燃料は吸入弁の上流側へ戻される。これを溢流工程と呼ぶこともある。従って、圧縮工程の途中で電磁コイル204を通電状態から非通電状態に切替えれば、このときから、コモンレール23へ燃料が圧送され始めるのでコモンレールへの吐出量を制御することができる。
かくして、プランジャ2の往復運動に伴い、燃料は燃料吸入ジョイント51から加圧室11へ吸入され、加圧室11からコモンレール23への吐出あるいは、加圧室11から吸入通路へ戻される3つの工程を繰り返す。
ここで、加圧室11から吸入通路へ燃料が戻されると、吸入通路の燃料圧力に脈動が発生する。この低圧通路の脈動を吸収するために、吸入ジョイント51から吸入室10aまでの通路の途中にはダンパ室10b、10cが形成されており、この中に二枚式金属ダイヤフラムダンパ9が外周をダンパホルダ81、82に挟持された状態でダンパカバー14とポンプ本体1に挟持されて収納されている。ダンパカバー14の外周は筒状に構成され、ポンプ本体1の筒状部に嵌合され溶接接合により固定されている。
二枚式金属ダイヤフラムダンパ9は、上下一対の金属ダイアフラム9Aと9Bとを突合せその際外周部を全周に亘って溶接して内部をシールしている。二枚の金属ダイアフラム9Aと9Bによって形成された中空部にはアルゴンのような不活性ガスが封入されており、外部の圧力変化に応じてこの中空部が体積変化をすることによって、脈動減衰機能を発揮するものである。
当該高圧燃料供給ポンプはポンプ本体1に接合された取付けフランジ1eをエンジンの所定の位置にネジ70によりねじ止めすることで固定されている。
取付けフランジ1eには、プランジャ2の圧縮工程で発生する筒内圧力の反力と、スプリング4の圧縮反力と、充填された燃料の重量を含むポンプ総重量(エンジン振動による振動加速度分も含む)による外力が作用するため、これらに対し充分な強度が必要とされる。
図3はオーステナイト系ステンレスをレーザー溶接した場合のフェライト数に対する高温割れ発生境界を示したグラフである。
フェライト数とはCr等量/Ni等量の比で、それぞれの等量は以下の式で表される。
Cr等量=%Cr+%Mo+1.5×%Si量
Ni等量=%Ni+30×%C+30×%N+0.5×%Mn
ステンレス溶接の高温割れはCrとNiの成分バランスと不純物元素に依存する。
PやSなどの不純物が多いと凝固時に結晶粒界に不純物が偏析し、溶接の熱応力により割れが発生しやすくなるが、フェライト数が大きいと割れ感受性が小さくなる。
このため、不純物の量に関係なく高温割れを抑制するにはフェライト数を大きくすることが効果的でありフェライト数を1.65以上にすれば割れ発生を防止できる。
本実施例では、高圧燃料供給ポンプに使用されるオーステナイト系ステンレス材としてたとえば、JIS SUS304、JIS SUS304L、AISI 304、AISI 304L、DIN X5CrNi18−10、DIN X2CrNi19−11、EN 1.4301、EN 1.4307を採用する。
図4はダンパカバー接合部の詳細断面図を示す。
ダンパカバー14はポンプ本体1の筒状部に嵌合され外周をレーザー溶接されている。
レーザーはダンパカバー14を貫通しポンプ本体1の一部を溶融、接合することにより強度と気密性を確保している。接合されるダンパカバー14とポンプ本体1の材料はフェライト数1.65以上のオーステナイト系ステンレスを使用している。
すなわち、本実施例はオーステナイト系ステンレスの接合部材(ダンパカバー14)と非接合部材(ポンプ本体1)とをレーザー溶接によって接合して2部材を接合する接合方法において、まず、接合部材(ダンパカバー14)及び非接合部材(ポンプ本体1)の材料の特性が下記の式の全て満たすものを選定する。
Cr等量/Ni等量≧1.65
Cr等量=%Cr+%Mo+1.5×%Si
Ni等量=%Ni+30×%C+30×%N+0.5×%Mn
そして、このように選定した非接合部材(ポンプ本体1)に対して接合部材(ダンパカバー14)を被せたうえで、図4のPに示すように、接合部材(ダンパカバー14)の外周部を内周方向に向かってレーザーを当てることによりレーザ溶接にてこれら2部材を接合する。
より具体的には、本実施例のポンプ(高圧燃料供給ポンプ)は、流体の吸入通路10aから加圧室11へ繋がる通路10dの途中に脈動吸収ダンパ9を収めたダンパ室(10b、10c)を有する。そして、ポンプ本体1と、加圧室11を有するポンプ本体1に固定されるダンパカバー14とでダンパ室(10b、10c)が形成される。そしてこのポンプ(高圧燃料供給ポンプ)の製造方法として、まずダンパカバー14及びポンプ本体1の材料の特性が下記の式の全て満たすものを選定する。
Cr等量/Ni等量≧1.65
Cr等量=%Cr+%Mo+1.5×%Si
Ni等量=%Ni+30×%C+30×%N+0.5×%Mn
そして選定したダンパカバー14をポンプ本体1に被せたうえで、図4に示すようにダンパカバー14の外周部から内周方向に向かってレーザーを照射し、レーザ溶接によってダンパカバー14及びポンプ本体1を接合する。つまり、ポンプを製造するうえで、ダンパカバー14及びポンプ本体1の全てを上記の材料特性を満たすものを選定したうえでレーザ溶接することで、上記したような高温割れを抑制することが可能である。したがって、ポンプの燃料漏れを防止し、ポンプ製造方法の信頼性を向上することが可能である。
図5は吸入ジョイント接合部の詳細断面図を示す。
吸入ジョイント51はダンパカバー14の筒状部に嵌合され外周をレーザー溶接されている。レーザーはダンパカバー14を貫通し吸入ジョイント51の一部を溶融、接合することにより強度と気密性を確保している。
ここで本実施例のポンプ(高圧燃料ポンプ)は、ダンパーカバー14と、ダンパーカバー14の上部に形成された穴に挿入されて、溶接により取り付けられる吸入ジョイント51と、を備えた。そして、ダンパカバー14及び吸入ジョイント51の材料の特性が下記の式の全て満たすものを選定する。すなわち、接合されるダンパカバー14と吸入ジョイント51の材料はフェライト数1.65以上のオーステナイト系ステンレスを使用している。
Cr等量/Ni等量≧1.65
Cr等量=%Cr+%Mo+1.5×%Si
Ni等量=%Ni+30×%C+30×%N+0.5×%Mn
そして、選定したダンパカバー14に対して切削により穴を形成し、図5のPに示すように、この穴の内周部に対して吸入ジョイント51の外周部が対向するように挿入する。そのうえで、ダンパカバー14の穴形成部の外周部を内周方向に向かってレーザを照射し、レーザー溶接によってダンパカバー14及び吸入ジョイント51を接合する。
つまり、ポンプを製造するうえで、ダンパカバー14及び吸入ジョイント51の全てを上記の材料特性を満たすものを選定したうえでレーザ溶接することで、上記したような高温割れを抑制することが可能である。したがって、ポンプの燃料漏れを防止し、ポンプ製造方法の信頼性を向上することが可能である。
図6は吐出ジョイント接合部の詳細断面図を示す。
吐出ジョイント41はポンプ本体1の一部に設けられた筒状部1xと吐出ジョイントの内周部41xが嵌められて、外周をレーザー溶接されている。レーザーは吐出ジョイント41の端面とポンプ本体1との突き当て部を溶融、接合することにより強度と気密性を確保している。
そして本実施例では、ポンプ本体1と、ポンプ本体1に溶接により取り付けられる吐出ジョイント41と、を備えたポンプの製造方法において、ポンプ本体1及び吐出ジョイント41の材料の特性が下記の式の全て満たすものを選定する。つまり、接合される吐出ジョイント41とポンプ本体1の材料はフェライト数1.65以上のオーステナイト系ステンレスを使用している。
Cr等量/Ni等量≧1.65
Cr等量=%Cr+%Mo+1.5×%Si
Ni等量=%Ni+30×%C+30×%N+0.5×%Mn
そして、選定したポンプ本体1及び吐出ジョイント41をレーザー溶接によって接合する。これにより、同様に上記したような高温割れを抑制することが可能である。したがって、ポンプの燃料漏れを防止し、ポンプ製造方法の信頼性を向上することが可能である。
図7はフランジ接合部の詳細断面図を示す。
フランジ1eはポンプ本体1の筒状部に嵌められ、この嵌合面と同軸方向にレーザー照射され溶接されている。レーザーは吐フランジ1eとポンプ本体1の接触部全域を溶融、接合することにより強度を確保している。
つまり、本実施例では、ポンプ本体1と、ポンプ本体1に溶接により取り付けられるフランジ1eと、を備えたポンプの製造方法において、ポンプ本体1及び吐出ジョイント1eの材料の特性が下記の式の全て満たすものを選定する。つまり、接合されるフランジ1eとポンプ本体1の材料はフェライト数1.65以上のオーステナイト系ステンレスを使用している。
Cr等量/Ni等量≧1.65
Cr等量=%Cr+%Mo+1.5×%Si
Ni等量=%Ni+30×%C+30×%N+0.5×%Mn
そして、選定したポンプ本体1及びフランジ1eをレーザー溶接によって接合する。これにより、同様に上記したような高温割れを抑制することが可能である。したがって、ポンプ製造方法の信頼性を向上することが可能である。
1 ポンプ本体
1e フランジ
2 プランジャ
6 シリンダ
7 シールホルダ
8 吐出弁機構
9 圧力脈動低減機構
10a 低圧燃料吸入口
11 加圧室
11a 連通路
12 燃料吐出口
13 プランジャシール
14 ダンパカバー
41 吐出ジョイント
51 吸入ジョイント
200 電磁吸入弁
202 ロッド付勢ばね
203 吸入弁
204 電磁コイル

Claims (5)

  1. オーステナイト系ステンレスの接合部材と非接合部材とをレーザー溶接によって接合して2部材を接合する接合方法において、
    前記接合部材及び前記非接合部材の材料の特性が下記の式の全て満たすものを選定し、
    Cr等量/Ni等量≧1.65
    Cr等量=%Cr+%Mo+1.5×%Si
    Ni等量=%Ni+30×%C+30×%N+0.5×%Mn
    選定した前記接合部材及び前記非接合部材をレーザー溶接によって接合して2部材を接合する接合方法。
  2. 流体の吸入通路から加圧室へ繋がる通路の途中に脈動吸収ダンパを収めたダンパ室を有するポンプ本体と、当該ポンプ本体に固定されるダンパカバーとで前記ダンパ室が形成されたポンプの製造方法において、
    前記ダンパカバー及び前記ポンプ本体の材料の特性が下記の式の全て満たすものを選定し、
    Cr等量/Ni等量≧1.65
    Cr等量=%Cr+%Mo+1.5×%Si
    Ni等量=%Ni+30×%C+30×%N+0.5×%Mn
    選定した前記ダンパカバー及び前記ポンプ本体をレーザー溶接によって接合するポンプの製造方法。
  3. ダンパーカバーと、前記ダンパーカバーに溶接により取り付けられる吸入ジョイントと、を備えたポンプの製造方法において、
    前記ダンパカバー及び前記吸入ジョイントの材料の特性が下記の式の全て満たすものを選定し、
    Cr等量/Ni等量≧1.65
    Cr等量=%Cr+%Mo+1.5×%Si
    Ni等量=%Ni+30×%C+30×%N+0.5×%Mn
    選定した前記ダンパカバー及び前記吸入ジョイントをレーザー溶接によって接合するポンプの製造方法。
  4. ポンプ本体と、前記ポンプ本体に溶接により取り付けられる吐出ジョイントと、を備えたポンプの製造方法において、
    前記ポンプ本体及び前記吐出ジョイントの材料の特性が下記の式の全て満たすものを選定し、
    Cr等量/Ni等量≧1.65
    Cr等量=%Cr+%Mo+1.5×%Si
    Ni等量=%Ni+30×%C+30×%N+0.5×%Mn
    選定した前記ポンプ本体及び前記吐出ジョイントをレーザー溶接によって接合するポンプの製造方法。
  5. ポンプ本体と、前記ポンプ本体に溶接により取り付けられるフランジと、を備えたポンプの製造方法において、
    前記ポンプ本体及び前記吐出ジョイントの材料の特性が下記の式の全て満たすものを選定し、
    Cr等量/Ni等量≧1.65
    Cr等量=%Cr+%Mo+1.5×%Si
    Ni等量=%Ni+30×%C+30×%N+0.5×%Mn
    選定した前記ポンプ本体及び前記フランジをレーザー溶接によって接合するポンプの製造方法。
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