JP2018178969A - 高圧燃料供給ポンプ - Google Patents

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Akihiro Munakata
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Abstract

【課題】本発明の目的は、ポンプ本体を軽量化することができる、ポンプハウジングと機能部品との接合構造を提供することにある。【解決手段】高圧燃料供給ポンプは、ポンプボディ1の外面に開口する燃料通路12a,1bにポンプボディ1の外側から機能部品8d,12cを挿入し、機能部品8d,12cをポンプボディ1に圧入部405と溶接部407とで接合して構成され、圧入部405は燃料通路12a,1bの内周面に機能部品8d,12cの外周面を圧入してポンプボディ1の内部に構成され、溶接部407は圧入部405よりポンプボディ1の外面側に設けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射弁に燃料を圧送する高圧燃料供給ポンプに関する。
自動車等の内燃機関の内、燃焼室内部へ直接的に燃料を噴射する直接噴射タイプの内燃機関において、燃料を高圧化し所望の燃料流量を吐出する高圧燃料供給ポンプが広く用いられている。
高圧燃料供給ポンプのポンプボディ(ポンプハウジング)とポンプボディに取り付けられる機能部品との溶接接合について、特開2005−279778号公報(特許文献1)のような技術が知られている。特許文献1では、ポンプハウジングの上側の部分に設けられた段部にカバーを溶接している(段落0024及び図1)。より具体的には、カバーはポンプハウジングのセンタリングつばにプレス嵌めされることよってセンタリングされ、プレス嵌めされた位置から軸方向(プレス嵌めの嵌入方向)及び径方向に離れた位置にカバーとポンプハウジングとの溶接部が設けられている(段落0030,0031及び図2,3)。
特開2005−279778号公報
しかしながら、特許文献1の技術においては、カバーがプレス嵌めされるセンタリングつばがポンプハウジングから突出するように形成されている。このような構成では、センタリングつばがポンプハウジングから突出する分だけ、ポンプ本体の重量が増加するという課題がある。以下、ポンプハウジングはポンプボディと呼んで説明する。
本発明の目的は、ポンプ本体を軽量化することができる、ポンプハウジングと機能部品との接合構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の高圧燃料供給ポンプは、
ポンプボディの外面に開口する燃料通路に前記ポンプボディの外側から機能部品を挿入し、
前記機能部品を前記ポンプボディに圧入部と溶接部とで接合し、
前記圧入部は前記燃料通路の内周面に前記機能部品の外周面を圧入して前記ポンプボディの内部に構成され、
前記溶接部は前記圧入部より前記ポンプボディの外面側に設けられている。
本発明によれば、ポンプ本体を軽量化することができる、ポンプハウジングと機能部品との接合構造を提供することができる。
本発明の一実施例による高圧燃料供給ポンプについて、プランジャの中心軸方向に平行な断面を示す断面図である。 本発明の一実施例による高圧燃料供給ポンプの上方から見た水平方向の断面図である。 本発明の一実施例による高圧燃料供給ポンプの図1とは異なる方向から見た断面図である。 本発明の一実施例による高圧燃料供給ポンプの吐出ジョイントの接合部分を拡大して示す断面図である。 本発明の一実施例による高圧燃料供給ポンプの吐出プラグの接合部分を拡大して示す断面図である。 本発明の一実施例による高圧燃料供給ポンプの電磁吸入弁機構について、吸入弁の駆動方向に平行な断面を示す拡大断面図であり、吸入弁が開弁した状態を示す断面図である。 本発明の一実施例による高圧燃料供給ポンプを含む燃料供給システムの一例を示す構成図である。
以下図面に示す実施例に基づき本発明を詳細に説明する。なお、以下の説明で上下方向を指定して説明する場合があるが、この上下方向は高圧燃料供給ポンプの実装状態における上下方向を意味するものではない。
図7は本発明の一実施例による高圧燃料供給ポンプを含む燃料供給システムの一例を示す構成図である。以下、高圧燃料供給ポンプを高圧ポンプと呼んで説明する。
破線で囲まれた部分が高圧ポンプのポンプボディ1を示し、この破線の中に示されている機構、部品は高圧ポンプのポンプボディ1に一体に組み込まれていることを示す。
燃料タンク20の燃料は、エンジンコントロールユニット27(以下ECUと称す)からの信号に基づきフィードポンプ21によって汲み上げられる。この燃料は適切なフィード圧力に加圧されて吸入配管28を通して高圧ポンプの低圧燃料吸入口10aに送られる。
低圧燃料吸入口10aから吸入ジョイント51を通過した燃料は、圧力脈動低減機構9、吸入通路10dを介して、容量可変機構を構成する電磁吸入弁機構300の吸入ポート31bに至る。
電磁吸入弁機構300に流入した燃料は、吸入弁30を通過し、加圧室11に流入する。エンジンのカム機構93(図1参照)によりプランジャ2に往復運動する動力が与えられる。プランジャ2の往復運動により、プランジャ2の下降行程には吸入弁30から燃料を吸入し、上昇行程には、燃料が加圧される。加圧された燃料は、吐出弁機構8を介して圧力センサ26が装着されているコモンレール23へ圧送される。そしてECU27からの信号に基づいて、インジェクタ24がエンジンのシリンダ(燃焼室)内へ燃料を噴射する。
高圧ポンプは、ECU27から電磁吸入弁機構300への信号により、所望の供給燃料流量を吐出する。かくして、吸入ジョイント51に導かれた燃料は、ポンプ本体1の加圧室11にてプランジャ2の往復動によって必要な量が高圧に加圧され、燃料吐出口12からコモンレール23に圧送される。
コモンレール23には、直接噴射用インジェクタ24(所謂、直噴インジェクタ)、圧力センサ26が装着されている。直噴インジェクタ24は、内燃機関の気筒数に合わせて装着されており、ECU27の制御信号に従って開閉弁して、燃料をシリンダ内に噴射する。
直噴インジェクタ24の故障等によりコモンレール23等に異常高圧が発生した場合、燃料吐出口12の圧力と加圧室11の圧力との差圧がリリーフ弁機構200の開弁圧力以上になると、リリーフ弁202が開弁し、異常高圧となった燃料はリリーフ弁機構200内を通りリリーフ通路200aから加圧室11へと戻され、コモンレール23等の高圧部配管が保護される。
本実施例は、インジェクタ24がエンジンのシリンダ内に直接、燃料を噴射する、いわゆる直噴エンジンシステムに適用される高圧ポンプである。
図1、図2及び図3を用いて本実施例の高圧ポンプについて説明する。図1は、本発明の一実施例による高圧燃料供給ポンプについて、プランジャの中心軸方向に平行な断面を示す断面図である。図2は、本発明の一実施例による高圧燃料供給ポンプの上方から見た水平方向の断面図である。図3は、本発明の一実施例による高圧燃料供給ポンプの図1とは異なる方向から見た断面図である。
なお、図2においては吸入ジョイント51がボディ側面に設けられているが、本発明はこれに限定される訳でなく、吸入ジョイント51がダンパカバー14の上面に設けられた高圧ポンプにも適用可能である。
吸入ジョイント51の低圧燃料吸入口10aから流入した燃料はポンプボディ1の内部に形成された低圧流路を通って、ダンパ上部10b、ダンパ下部10cに形成されるダンパ室に流れる。ダンパ室はポンプボディ1に取り付けられたダンパカバー14により覆われることで形成される。ダンパ室の圧力脈動低減機構9により圧力脈動が低減した燃料は低圧燃料流路10dを介して電磁吸入弁機構300の吸入ポート31bに至る。
図2、図3に示すように、本実施例の高圧ポンプはポンプボディ1に設けられた取付けフランジ1eを用い内燃機関のシリンダヘッド90の平面に密着し、図示しない複数のボルトで固定される。シリンダヘッド90とポンプボディ1との間のシールのためにOリング61がポンプボディ1に嵌め込まれ、エンジンオイルが外部に漏れるのを防止する。
ポンプボディ1にはプランジャ2の往復運動をガイドするためのシリンダ6が取り付けられている。またポンプボディ1には、燃料をポンプボディ1に形成された加圧室入口流路1aを介して加圧室11に供給するための電磁吸入弁機構300と、加圧室11から吐出通路12bに吐出した燃料の逆流を防止するための吐出弁機構8と、が設けられている。吐出弁機構8を通過した燃料は、吐出ジョイント12cによりエンジン側部品に供給される。
シリンダ6はその外周側において、ポンプボディ1に圧入とかしめとにより固定される。シリンダ6の円筒状をなす圧入部の表面により、ポンプボディ1との隙間から加圧した燃料が低圧側に漏れないようシールしている。シリンダ6は、その上端面を軸方向にポンプボディ1の平面に接触させることで、ポンプボディ1とシリンダ6との円筒状の圧入部のシールに加え、二重のシール構造を構成する。
プランジャ2の下端には、内燃機関のカムシャフトに取り付けられたカム93の回転運動を上下運動に変換し、プランジャ2に伝達するタペット92が設けられている。プランジャ2はリテーナ15を介してばね4にてタペット92に圧着されている。これによりカム93の回転運動に伴い、プランジャ2を上下に往復運動させることができる。
また、シールホルダ7の内周下端部に保持されたプランジャシール13がシリンダ6の図中下方部においてプランジャ2の外周に摺動可能に接触する状態で設置されている。これにより、プランジャ2が摺動したとき、副室7aの燃料をシールし、内燃機関内部へ流入するのを防ぐ。同時にプランジャシール13は、内燃機関内の摺動部を潤滑する潤滑油(エンジンオイルも含む)がポンプボディ1の内部に流入するのを防止する。
図2に示すように、ポンプボディ1には吸入ジョイント51が取り付けられている。吸入ジョイント51は、車両の燃料タンク20からの燃料を供給する低圧配管に接続されており、燃料はここから高圧ポンプ内部に供給される。ポンプボディ1に構成される燃料通路の入口部には、ポンプボディ1に圧入された吸入フィルタ52が設けられ、吸入フィルタ52は燃料タンク20から低圧燃料吸入口10aまでの間に存在する異物が高圧ポンプ内に流入することを防ぐ。
低圧燃料吸入口10aを通過した燃料は、圧力脈動低減機構9、低圧燃料流路10dを介して電磁吸入弁機構300の吸入ポート31bに至る。
加圧室11の出口に設けられた吐出弁機構8は、吐出弁シート8a、吐出弁シート8aと接離する吐出弁8b、吐出弁8bを吐出弁シート8aに向かって付勢する吐出弁ばね8c、吐出弁プラグ8d、吐出弁8bのストローク(移動距離)を決める吐出弁ストッパ8eから構成される。吐出弁プラグ8dとポンプボディ1とは溶接部407と圧入部405とにより接合され、この接合部は燃料が流れる内側空間と外部とを遮断している。
加圧室11の燃料圧力と吐出弁室12aの燃料圧力とに差圧が無い状態では、吐出弁8bは吐出弁ばね8cによる付勢力で吐出弁シート8aに圧着され閉弁状態となっている。加圧室11の燃料圧力が、吐出弁室12aの燃料圧力よりも大きくなった時に初めて、吐出弁8bは吐出弁ばね8cに逆らって開弁する。そして、加圧室11内の高圧燃料は吐出弁室12a、燃料吐出通路12b、燃料吐出口12を経てコモンレール23へと吐出される。吐出弁8bは開弁した際、吐出弁ストッパ8eと接触し、ストロークが制限される。したがって、吐出弁8bのストロークは吐出弁ストッパ8eによって適切に決定される。これによりストロークが大きすぎて、吐出弁8bの閉じ遅れにより、吐出弁室12aへ高圧吐出された燃料が、再び加圧室11内に逆流してしまうのを防止でき、高圧ポンプの効率低下が抑制できる。また、吐出弁8bが開弁および閉弁運動を繰り返す時に、吐出弁8bがストローク方向にのみ運動するように、吐出弁ストッパ8eの外周面にて吐出弁8bをガイドしている。以上のようにすることで、吐出弁機構8は燃料の流通方向を制限する逆止弁となる。
以上に説明したように、加圧室11は、ポンプボディ1、電磁吸入弁機構300、プランジャ2、シリンダ6、吐出弁機構8にて構成される。なお、本実施例の構成では、リリーフ弁機構200も加圧室11の構成要素となる。
カム93の回転により、プランジャ2がカム93の方向に移動して吸入行程状態にある時は、加圧室11の容積は増加し、加圧室11内の燃料圧力が低下する。この行程で加圧室11内の燃料圧力が吸入通路10dの圧力よりも低くなると、吸入弁30は開弁状態にある。
プランジャ2が吸入行程を終了した後、プランジャ2が上昇運動に転じ圧縮行程に移る。ここで電磁コイル43は無通電状態を維持したままであり磁気付勢力は作用しない。ロッド付勢ばね40は、無通電状態において吸入弁30を開弁維持するのに必要十分な付勢力を有するよう設定されている。本実施例ではいわゆるノーマルオープン式の高圧ポンプを示しているが、本発明はこれに限定される訳ではなく、ノーマルクローズ式の高圧ポンプにも適用可能である。
加圧室11の容積は、プランジャ2の圧縮運動に伴い減少するが、この状態では、一度、加圧室11に吸入された燃料が、再び開弁状態の吸入弁30の開口部を通して吸入通路10dへと戻されるので、加圧室11の圧力が上昇することは無い。この行程を戻し行程と称する。
ここから、電磁吸入弁機構300について図6を用いて説明する。図6は、本発明の一実施例による高圧燃料供給ポンプの電磁吸入弁機構について、吸入弁の駆動方向に平行な断面を示す拡大断面図であり、吸入弁が開弁した状態を示す断面図である。
電磁吸入弁機構300は、電磁コイル43への通電により、磁性コア(固定コア)39、可動コア36及びロッド35に続いて配置される吸入弁30を可動させることで、燃料を吸入し、加圧室11に送る機構のことを指す。以下に電磁吸入弁機構300の機能について詳述する。
前記したとおり、無通電状態では、強力なロッド付勢ばね40によって、吸入弁30が開弁方向に稼働するためにノーマルオープン式となっているが、ECU27からの制御信号が電磁吸入弁機構300に印加されると、電磁コイル43には端子46を介して電流が流れる。電磁コイル43に電流が流れることにより、磁性コア39は磁気吸引力を生じる。
これに伴い、磁気吸引面Sにおいて可動コア36が磁性コア39の磁気吸引力により閉弁方向に引き寄せられる。可動コア36と吸入弁30との間には、可動コア36を係止するフランジ部35aを備えたロッド35が配置される。磁性コア39は電磁コイル43が配置された電磁コイル室を覆う蓋部材44を保持する部材を兼ねる。すなわち、磁性コア39は蓋保持部材を兼ねる。ロッド付勢ばね40は、磁性コア39の蓋部材44を保持する部分により覆われている。
ロッド35はフランジ部35aを有することにより、可動コア36を係止することができるため、可動コア36が磁性コア39側に移動する際に、可動コア36とともに移動することが可能となる。よってロッド35は、可動コア36に磁気吸引力が働いたときに閉弁方向に移動することができる。可動コア36と吸入弁30との間には、可動コアを閉弁方向に付勢する閉弁付勢ばね41と、ロッド35を開閉弁方向にガイドするロッドガイド部材37と、が配置される。ロッドガイド部材37は閉弁付勢ばね41のばね座37bを構成する。また、ロッドガイド部材37には燃料通路37aが設けられており、可動コア36が配置された空間への燃料の流入出を可能にしている。
可動コア36、閉弁付勢ばね41及びロッド35等はポンプボディ1に固定された電吸入弁機構ハウジング38に内包されている。また、磁性コア39、ロッド付勢ばね40、電磁コイル43及びロッドガイド部材37等は電吸入弁機構ハウジング38に保持されている。なお、ロッドガイド部材37は、電吸入弁機構ハウジング38に対して、磁性コア39及び電磁コイル43とは反対側に取り付けられており、吸入弁30、吸入弁付勢ばね33及びストッパ32を内包しており、電吸入弁機構ハウジング38の一部を構成する。
ロッド35の磁性コア39とは反対側には吸入弁30、吸入弁付勢ばね33及びストッパ32を備える。吸入弁30には、加圧室11側に突出して吸入弁付勢ばね33によりガイドされるガイド部30bが形成される。吸入弁30はロッド35の移動に伴って弁体ストローク30eの隙間の分だけ開弁方向(弁座31aから離れる方向)に移動することにより開弁状態となり、供給通路10dから加圧室11に燃料が供給される。ガイド部30bは、電磁吸入弁機構300のハウジング(ロッドガイド部材37)内部に圧入されて固定されたストッパ32に衝突することにより動きを停止する。なお、ロッド35と吸入弁30とは別体で独立した構造をとっている。
なお、吸入弁30は吸入側に配置された弁座部材31の弁座31aに接触することで加圧室11への流路を閉じ、また弁座31aから離れることで加圧室11への流路を開くように構成される。ここで、近年の高圧ポンプは吐出燃料が30MPa以上となるなど、さらなる高圧化が求められている。したがって、加圧室11が高圧となって、吸入弁30が弁座部材31に衝突する際の衝撃、あるいは、吸入弁30がストッパ32に衝突する際の衝撃が非常に大きく、衝突し合う部材の強度を増すことが必要となっている。
まとめると、磁気付勢力がロッド付勢ばね40の付勢力に打ち勝ってロッド35が吸入弁30から離れる方向に移動する。よって、吸入弁付勢ばね33による付勢力と燃料が吸入通路10dに流れ込むことによる流体力により吸入弁30が閉弁する。閉弁後、加圧室11の燃料圧力はプランジャ2の上昇運動と共に上昇し、燃料吐出口12の圧力以上になると、吐出弁機構8を介して高圧燃料の吐出が行われ、高圧燃料がコモンレール23へと供給される。この行程を吐出行程と称する。
すなわち、プランジャ2の圧縮行程(下始点から上始点までの間の上昇行程)は、戻し行程と吐出行程とからなる。そして、電磁吸入弁機構300の電磁コイル43への通電タイミングを制御することで、吐出される高圧燃料の量を制御することができる。電磁コイル43へ通電するタイミングを早くすれば、圧縮行程中の、戻し行程の割合が小さく、吐出行程の割合が大きくなる。すなわち、吸入通路10dに戻される燃料が少なくなり、コモンレール23へ高圧吐出される燃料は多くなる。一方、通電するタイミングを遅くすれば圧縮行程中の、戻し行程の割合が大きく、吐出行程の割合が小さくなる。すなわち、吸入通路10dに戻される燃料が多くなり、コモンレール23へ高圧吐出される燃料は少なくなる。電磁コイル43への通電タイミングは、ECU27からの指令によって制御される。
以上のように電磁コイル43への通電タイミングを制御することで、高圧吐出される燃料の量を内燃機関が必要とする量に制御することが出来る。
リリーフ弁機構200は、リリーフバルブカバー201、ボール弁202、リリーフバルブ押え203、ばね204、及びばねホルダ205で構成される。リリーフ弁機構200は、コモンレール23やその先の部材に何らかの問題が生じ、異常に高圧になった場合にのみ作動するよう構成された弁であり、コモンレール23やその先の部材内の圧力が高くなった場合にのみ開弁し、燃料を加圧室11に戻すという役割を持つ。そのため、非常に強力なばね204を有している。
低圧燃料室10(図1参照)には高圧ポンプ内で発生した圧力脈動が燃料配管28へ波及するのを低減させる圧力脈動低減機構9が設置されている。また、圧力脈動低減機構9の上下にはそれぞれ、間隔を持ってダンパ上部10b、ダンパ下部10cが設けられている。一度加圧室11に流入した燃料が、容量制御のため再び開弁状態の吸入弁30を通して吸入通路10dへと戻される場合、吸入通路10dへ戻された燃料により低圧燃料室10には圧力脈動が発生する。しかし、低圧燃料室10に設けた圧力脈動低減機構9は、波板状の円盤型金属板2枚をその外周で張り合わせ、内部にアルゴンのような不活性ガスを注入した金属ダイアフラムダンパで形成されており、圧力脈動はこの金属ダンパが膨張・収縮することで吸収低減される。9aは金属ダンパをポンプボディ1の内周部に固定するための取付け金具であり、燃料通路上に設置されるため、ダンパとの支持部を全周では無く、一部とし前記取付け金具9aの表裏に流体が自由に行き来できるようにしている。
プランジャ2は、大径部2aと小径部2bとを有し、プランジャ2の往復運動によって副室7aの体積は増減する。副室7aは燃料通路10e(図3参照)により低圧燃料室10と連通している。プランジャ2の下降時は、副室7aから低圧燃料室10へ、上昇時は、低圧燃料室10から副室7aへと燃料の流れが発生する。
このことにより、ポンプの吸入行程もしくは、戻し行程におけるポンプ内外への燃料流量を低減することができ、高圧ポンプ内部で発生する圧力脈動を低減する機能を有している。
以下に本実施例の特徴を詳述する。
図4は、本発明の一実施例による高圧燃料供給ポンプの吐出ジョイントの接合部分を拡大して示す断面図である。
本例の高圧ポンプにおいては、機能部品である吐出ジョイント12cがポンプボディ1に外側から取り付けられ高圧燃料通路を形成している。
高圧燃料通路を形成する機能部品はポンプ内部の燃料が外部に漏れることを防止するために接合部の気密性(或いは液密性)には十分な信頼性が必要である。
図4のように、吐出ジョイント12cは、ポンプボディ1との接合部405,407が軸12d方向に離れて二箇所設けられている。なお、図4においては、接合部407における吐出ジョイント12cとポンプボディ1との接触部(突き当て部)の形状を破線407aで示す。
ポンプボディ1には、吐出ジョイント12cの燃料吐出口12に連通する燃料通路1bが開口しており、通路内周面408に対し吐出ジョイント12cの先端外周部が圧入固定され、圧入部405が構成される。すなわち圧入部405は、吐出ジョイント12cの一端部(ポンプボディ1側の端部)に構成される。
更にポンプボディ1の径方向外周側、つまり燃料通路1bの下流側で吐出ジョイント12cは溶接部407により全周レーザー溶接される。すなわち、溶接部407は燃料通路1bの開口を閉じるように取り付けられた機能部品12cの外面とポンプボディ1の外面との間に跨って設けられる。
このようにポンプボディ1と吐出ジョイント12cとは、圧入部405と溶接部407とで、軸12dに沿う方向に離間した二重のシール構造を構成するため、燃料漏れに対する信頼性が高い。
なお、ポンプボディ1と吐出ジョイント12cとの接合強度は溶接部407で確保され、溶接部407は必要な強度に対し十分な溶接溶け込み長さを有している。
また、圧入部405をポンプボディ1の中心側に配置し、溶接部407をポンプボディ1の外周側に配置することで、機能部品(本例では吐出ジョイント12c)がポンプボディ1の内部で圧入され、外表面部でポンプボディ1の外周形状に沿って蓋をする構造になる。すなわち、ポンプボディ1の外面に開口する燃料通路1bに機能部品12cが挿入され、燃料通路1bの内周面と機能部品12cの外周面との間で圧入が行われる。このため、圧入部407は、ポンプボディ1の内部に配置される。これにより、ポンプボディ1に機能部品12cを圧入するための余計な突出部を設けなくてもよく、ポンプボディ1をコンパクトにでき、ポンプボディ1(すなわち高圧ポンプ)の小型、軽量化及び材料費削減ができる。
次に、機能部品である吐出弁プラグ8dをポンプボディ1に接合する例について説明する。吐出弁プラグ8dはポンプボディ1に外側から取り付けられ高圧燃料通路を形成している。
図5は、本発明の一実施例による高圧燃料供給ポンプの吐出プラグの接合部分を拡大して示す断面図である。図5における吐出弁プラグ8dの接合構造は、機能部品それ自体は異なるが、基本的には図4の接合構造と同じ内容であり、図4と同様の構成には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
本例の高圧ポンプにおいては、機能部品である吐出弁プラグ8dの接合に、上述した圧入部405と溶接部407とを適用する。吐出弁プラグ8dは吐出弁機構8が配置される空間(吐出弁室12a)を封止する部材である。吐出弁プラグ8dはポンプボディ1に外側から取り付けられ高圧燃料通路を形成している。8fは吐出弁プラグ8dの軸であり、吐出弁プラグ8dとポンプボディ1との接合部405,407が軸8f方向に離れて二箇所設けられている。なお、図5においては、接合部407における吐出弁プラグ8dとポンプボディ1との接触部(突き当て部)の形状を破線407aで示す。
ポンプボディ1には、吐出弁室12aを構成する燃料通路(図2参照)が開口しており、燃料通路12aの内周面に対し機能部品(本例では吐出弁プラグ8d)の先端外周部が圧入固定され、圧入部405が構成される。すなわち圧入部405は、吐出弁プラグ8dの一端部(ポンプボディ1側の端部)に構成される。また、溶接部407は燃料通路12aの開口を閉じるように取り付けられた吐出弁プラグ8dの外面とポンプボディ1の外面との間に跨って設けられる。
本例においても、機能部品である吐出弁プラグ8dがポンプボディ1の内部で圧入され、外表面部でポンプボディ1の外周形状に沿って蓋をする構造になる。すなわち、ポンプボディ1の外面に開口する燃料通路12a(図2参照)に吐出弁プラグ8dが挿入され、燃料通路12aの内周面と吐出弁プラグ8dの外周面との間で圧入が行われる。このため、圧入部407は、ポンプボディ1の内部に配置される。これにより、ポンプボディ1に機能部品8dを圧入するための余計な突出部を設けなくてもよく、ポンプボディ1をコンパクトにでき、ポンプボディ1(すなわち高圧ポンプ)の小型、軽量化及び材料費削減ができる。
なお、上記したように、本実施例は吐出ジョイント12cの他に、高圧ポンプの性能を満たすための機能部品、例えば、リリーフ弁機構200が配置される空間をリリーフ弁プラグで封止する場合、リリーフ弁プラグに対しても適用可能である。あるいは吸入ジョイント51を機能部品として適用することも可能であり、その他、上記以外の機能部品においても適用可能である。
以上で、実施例に関する説明を終えるが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく幅広く変形して、実施することができる。例えば、上記実施形態は高圧ポンプに本発明を適用したものであるが、溶接を要する金属部品に適応してもよい。高圧ポンプ内における機能部品の配置位置や配置方法においても、上記実施形態の例示に限るものではない。
1…ポンプボディ、2…プランジャ、6…シリンダ、7…シールホルダ、8…吐出弁機構、8d…吐出弁プラグ、9…圧力脈動低減機構、10a…低圧燃料吸入口、11…加圧室、12…燃料吐出口、12c…吐出ジョイント、13…プランジャシール、30…吸入弁、36…可動コア、40…ロッド付勢ばね、43…電磁コイル、200…リリーフ弁機構、300…電磁吸入弁、405…圧入部、407…溶接部。

Claims (4)

  1. ポンプボディの外面に開口する燃料通路に前記ポンプボディの外側から機能部品を挿入し、
    前記機能部品を前記ポンプボディに圧入部と溶接部とで接合し、
    前記圧入部は前記燃料通路の内周面に前記機能部品の外周面を圧入して前記ポンプボディの内部に構成され、
    前記溶接部は前記圧入部より前記ポンプボディの外面側に設けられている高圧燃料供給ポンプ。
  2. 前記圧入部と前記溶接部とは前記機能部品の軸方向に離れて設けられている請求項1に記載の高圧燃料供給ポンプ。
  3. 前記溶接部は前記燃料通路の前記開口を閉じるように前記機能部品の外面と前記ポンプボディの外面との間に跨って設けられている請求項2に記載の高圧燃料供給ポンプ。
  4. 前記機能部品は燃料吐出口を構成する吐出ジョイント、吐出弁機構が配置される空間を封止する吐出弁プラグ、またはリリーフ弁機構が配置される空間を封止するリリーフ弁プラグである請求項3に記載の高圧燃料供給ポンプ。
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