JP2017537842A - オーバーモールドされたビード構造を有するタイヤ、空気入りタイヤ用のビード - Google Patents

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デイビッド ジェイ. ゼムラ、
ジョン アイ. スタッキー、
ジョン アイ. スタッキー、
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ブリヂストン アメリカズ タイヤ オペレーションズ、 エルエルシー
ブリヂストン アメリカズ タイヤ オペレーションズ、 エルエルシー
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Abstract

ビード束の上に成形されて、オーバーモールドされたビードを形成するビードフィラーを有する空気入りタイヤ。ビード束は少なくとも1本のビードワイヤを含んでもよい。ビード束はビードフィラーでオーバーモールドされて、オーバーモールドされたビードを形成する。オーバーモールドされたビードは、様々な形状へと形成され、様々な材料で構築されてもよい。【選択図】図3

Description

空気入りタイヤの構造において、多くの主要な要素のうちの1つはビードであり、これは通常は、タイヤ組み立て前に所望の直径及び構成の束へと巻回される個々のビードワイヤからなっている。ビード束としても知られるビードは、膨張したタイヤをホイールリムに固定するのに役立ち得る。タイヤは、タイヤの内側部分及び外側部分の各々の上にビード束を含み得、内側部分及び外側部分の各々は、ホイールの対応する内側フランジ及び外側フランジに係合するように配置される。
タイヤはまた、少なくとも1つの本体プライを含んでもよい。通常は強化用コードとゴムスキムとからなる本体プライは、ビード束に巻回され(「折り返し」部分を形成し)、タイヤを軸方向に通り過ぎ、反対側のビード束に巻回される(別の「折り返し」部分を形成する)。タイヤの内側部分(すなわち折り返しの反対側)上のビード束に隣接する本体プライの部分は、内側本体プライと称されてもよい。本体プライは、タイヤ内に空気圧を封じ込める強度をもたらし得、側壁の耐衝撃性をもたらし得る。タイヤは、所望の程度の強度及び側壁の耐衝撃制を達成するために1つ以上の本体プライを含んでもよい。
タイヤはまた、内側本体プライと本体プライ折り返しとの間の隙間を埋めるためにビード束の上部に適用されるビードフィラーを含んでもよい。頂部としても知られるビードフィラーは、様々な特性を有するように構成され得る。このような特性には、限定することなく、高さ、幅、及び硬度が含まれ得る。ビードフィラーの特性が変わると、限定することなく、側壁の剛性、ノイズ、及び転がり抵抗などのタイヤの乗り心地及び取扱い特性に影響することがある。
タイヤを構築する際に、タイヤメーカーはビード束及びビードフィラーの様々な構成を選択し得る。ビードフィラー及びビード束は、タイヤと同時に組み立ててもよい。あるいは、タイヤを組み立てる前に、ビードフィラーをビード束上に事前組み立てしてもよい。
タイヤを組み立てる際に、1つ以上の本体プライは、インナーライナーなどの他のタイヤの構成要素と共に、回転する折り畳み可能なドラムに巻き下し得る。ビードワイヤ及びビードフィラー、又は代替的に事前組み立てされたビードワイヤ及びビードフィラーアセンブリは、ドラムの所定位置に設置され得る。次いで、1つ以上の本体プライが各ビード束及びビードフィラーの周囲に巻き上げられ、本体プライの平坦部分に巻かれるか又は縫い付けられることによって、本体プライの折り返しを形成し得る。次いで、ドラムが折り畳まれることによって、完成した本体カーカスを更なる組み立て段階のために取り外し得る。
上記のタイヤ製造工程には幾つかの欠点がある。例えば、ビード束とビードフィラーとがタイヤに組み付けられた後、ビード束、ビードフィラー、及び本体プライの位置が互いに移動することがある。タイヤが硬化する際に、このような移動によってタイヤに不均一な不規則性が生じることがある。このような不規則性の結果、例えば不均衡、タイヤのビードとホイールのフランジとの効果のない封着、タイヤ構造内の高応力点、及びタイヤ構造内の脆弱性が生じ得る。加えて、現在のタイヤ製造工程ではタイヤ設計及び構築の他の側面、例えば、乗り心地及び取扱い特性、並びに重量に対する大幅な制御が可能でない場合がある。これらの欠点を低減又は取り除くために、他のタイヤ構成要素とより均一に組み立てることができるビード束及びビードフィラーが必要とされる。
一実施形態では、空気入りタイヤ用のオーバーモールドされたビードは、ビードワイヤ、繊維強化材、及びポリマーのうちの少なくとも1つを有するビード束と、ビード束をビードフィラー内に少なくとも実質的に封入するようにビート束の周囲に成形された、ビードフィラーとを有してもよい。一実施形態では、成形されたビードフィラーはビード束を完全に封入し得る。
別の実施形態では、空気入りタイヤ用ビードは、ビードワイヤ、繊維強化材、及びポリマーのうちの少なくとも1つを有するビード束と、成形されたビードフィラーとを有することができ、成形されたビードフィラーの径方向内側部分の外表面は、ビード束の径方向外側部分の外表面と嵌合するように輪郭を付けられ得る。ビード束及び成形されたビードフィラーのうちの少なくとも一方は、集合的に一体式ユニットを形成するように互いに機能的に連結されるように構成され得る。ビード束の外表面と、成形されたビードフィラーの外表面とは表面特徴の少なくとも1つを有してもよく、少なくとも1つの表面特徴は、凸部及び刻み目のうちの少なくとも1つを有してもよく、ビード束の少なくとも1つの表面特徴は、成形されたビードフィラーの少なくとも1つの表面特徴と嵌合するように構成され得る。成形されたビードフィラーは、少なくとも1つの表面特徴を有してもよい。少なくとも1つの表面特徴は、窪み、刻み目、リッジ、スリット、ギザギザ、空洞、陥凹部、カットアウト、及び段のうちの少なくとも1つを有してもよい。成形されたビードフィラーはポリマーを含んでもよい。ポリマーの硬度は75デュロメーター以下であってよい。ポリマーの硬度は75デュロメーター以上であってよい。成形されたビードフィラーは繊維強化材を有してもよく、繊維強化材は、成形されたビードフィラーの内部及び成形されたビードフィラーの外面のうちの少なくとも一方に配向されてもよい。ビード束は、少なくとも1本の単一ビードワイヤ、隣接して配向された少なくとも2本のビードワイヤ、格子アレイに配列された複数のビードワイヤ、互い違いの格子アレイに配列された複数のビードワイヤ、径方向アレイに配列された複数のビードワイヤ、及び少なくとも1つの線形アレイに配列された複数のビードワイヤのうちの少なくとも1つを有してもよい。ビードワイヤは、青銅、真鍮、鋼、ナイロン、ポリエステル、レイヨン、アラミド繊維、炭素繊維、繊維ガラス、及び合金のうちの少なくとも1つを有してもよい。
別の実施形態では、空気入りタイヤは、ビードワイヤ、繊維強化材、及びポリマーのうちの少なくとも1つを有するビード束と、ビード束を成形されたビードフィラー内に実質的に封入するようにビード束の周りに成形されたビードフィラーとを有してもよい。成形されたビードフィラーは、ビード束を完全に封入してもよい。ビード束はビードワイヤを有してもよく、ビードワイヤは成形されたビードフィラーの外表面に成形されるか、成形されたビードフィラーの表面に適用されるかのどちらかである。成形されたビードフィラーは、少なくとも1つの表面特徴を有してもよい。少なくとも1つの表面特徴は、窪み、刻み目、リッジ、スリット、ギザギザ、空洞、陥凹部、カットアウト、及び段のうちの少なくとも1つを有してもよい。成形されたビードフィラーはポリマーを含んでもよい。成形されたビードフィラーは繊維強化材を有してもよく、繊維強化材は、成形されたビードフィラーの内部及び成形されたビードフィラーの外面のうちの少なくとも一方に配向されてもよい。成形されたビードフィラーは、少なくとも1本の単一ビードワイヤ、隣接して配向された少なくとも2本のビードワイヤ、格子アレイに配列された複数のビードワイヤ、互い違いの格子アレイに配列された複数のビードワイヤ、径方向アレイに配列された複数のビードワイヤ、及び少なくとも1つの線形アレイに配列された複数のビードワイヤのうちの少なくとも1つを有してもよい。ビードワイヤは、青銅、真鍮、鋼、ナイロン、ポリエステル、レイヨン、アラミド繊維、炭素繊維、繊維ガラス、及び合金のうちの少なくとも1つを有してもよい。
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部分を構成する添付図面は、様々な例示的な装置及びシステムを説明し、様々な例示的な実施形態を説明するためだけに使用される。これらの図面において、同様の要素は、同様の参照符号を有する。
オーバーモールドされたビード構造を有するタイヤの例示的配置の断面図である。 先行技術の例示的配置の断面図である。 オーバーモールドされたビード構造の例示的配置の断面図である。 オーバーモールドされたビード構造の例示的配置の断面図である。 オーバーモールドされたビード構造の例示的配置の断面図である。 オーバーモールドされたビード構造の例示的配置の断面図である。 オーバーモールドされたビード構造の例示的配置の断面図である。 2部品のオーバーモールドされたビード構造の例示的配置の断面図である。 2部品のオーバーモールドされたビード構造の例示的配置の断面図である。 オーバーモールドされたビード構造の例示的配置の断面図である。 オーバーモールドされたビード構造の例示的配置の断面図である。 オーバーモールドされたビード構造の例示的配置の断面図である。
図1は、オーバーモールドされたビード構造を有するタイヤ100の例示的配置の断面図である。タイヤ100は、内側面104及び外側面106の各々の上に位置する少なくとも1本のビードワイヤ110を含んでもよい。タイヤ100はまた、少なくとも1本のビードワイヤ110を有するビード束120を含んでもよい。タイヤ100はまた、ビード束120を含んでもよいビードフィラー130を含んでもよい。タイヤ100はまた、クラウン部102から内側面104及び外側面106の各々へと軸方向外側に延在し得る、本体プライ140のうちの少なくとも1つを含んでもよい。本体プライ140は、クラウン部102から径方向内側に延在していてもよい。本体プライ140は、ビード束120の少なくとも1つで方向を変え、径方向外側に延在して、タイヤ100の内側104と外側106の少なくとも一方に本体プライ折り返し145を形成してもよい。
タイヤ100は空気入りタイヤであってよい。タイヤ100は、車両の用途向きに設計された空気入りタイヤであってよい。タイヤ100は、オフロード車の用途向きに設計された空気入りタイヤであってよい。タイヤ100は、道路車両の用途向きに設計された空気入りタイヤであってよい。タイヤ100は無方向性タイヤであってもよく、その場合、タイヤ100は特定の前方回転方向なしの車両に搭載されるように構成されている。タイヤ100は単方向性タイヤであってもよく、その場合、タイヤ100は特定の前方回転方向がある車両に搭載されるように構成されている。タイヤ100はクラウン部102を含んでもよい。タイヤ100は、車両に搭載されると内側面104が常に車両の重心方向を向き、外側面106が常に車両の重心から離れた方向を向くように、指定された内側面104及び指定された外側面106を含んでもよい。タイヤ100は、指定された内側面又は外側面を含まなくてもよく、むしろ、互いに実質的に同様の2つの面を有してもよい。
ビードワイヤ110は、様々な材料のうちのどの材料から製造されてもよい。例えば、ビードワイヤ110は鋼製であってもよい。ビードワイヤ110は、ゴム又は他のポリマーへの接着を補助するように青銅でコーティングされてもよい。ビードワイヤ110は、青銅、真鍮、鋼、ナイロン、ポリエステル、レイヨン、アラミド繊維、炭素繊維、繊維ガラス、及び合金などを含む他の材料から製造されてもよい。ビードワイヤ110は、限定することなく、強度、剛性、硬度、重量、疲労耐性、可撓性、熱耐性、コストなどの所望の物理的特性を提供する任意の材料から製造されてもよい。
タイヤ100は、ビード束120を形成するために様々な構成で配置された少なくとも1本のビードワイヤ110を含んでもよい。例えば、ビードワイヤ110は、単一のビードワイヤ110、隣接して配向された少なくとも2本のビードワイヤ110、又は格子アレイに配列された複数のビードワイヤ110、互い違いの格子アレイに配列された複数のビードワイヤ110、径方向アレイに配列された複数のビードワイヤ110、少なくとも1つの線形アレイに配列された複数のビードワイヤ110などのいずれかとして配置されてもよい。ビード束120は、ビードワイヤ110、繊維強化材(図示せず)、及びポリマー(図示せず)の少なくとも1つを含んでもよい。ビード束120は、タイヤ100の内側104に配置されてもよい。ビード束120はまた、タイヤ100の外側106に配置されてもよい。内側104に配置されたビード束120は、外側106に配置されたビード束120と同じでもよく、又は異なっていてもよい。
タイヤ100は、少なくとも1つのビードフィラー130を含んでもよい。ビードフィラー130は、タイヤ100の内側104に位置していてもよい。ビードフィラー130は、タイヤ100の外側106に位置していてもよい。ビードフィラー130は、タイヤ100の内側104と外側106の両方に位置していてもよい。内側104に配置されるビードフィラー130は、外側106に配置されたビードフィラー130と同じでもよく、又は異なっていてもよい。
ビードフィラー130は、少なくとも1つのビード束120を含んでもよい。ビードフィラー130はポリマー製でもよい。ビードフィラー130は、限定することなく、強度、剛性、硬度、重量、疲労耐性、可撓性、熱耐性、コストなどの所望の物理的特性を提供する任意の材料から製造されてもよい。ビードフィラー130の硬度は、約75デュロメーターであってよい。ビードフィラー130の硬度は、約75デュロメーター以下であってよい。ビードフィラー130の硬度は、約75デュロメーター以上であってよい。ビードフィラー130は、タイヤ100の乗り心地及び取扱いを制御するような所望の剛性を有してもよい。
ビードフィラー130は、一体式ユニットを形成するようにビード束120の上に成形されてもよい。ビードフィラー130は、ビード束120を完全に封入してもよい。ビードフィラー130は、ビード束120を実質的に封入してもよい。ビードフィラー130は、一体式ユニットを形成するようにビード束120を十分に封入してもよい。
ビードフィラー130は、多様な形状に成形されてもよい。例えば、ビードフィラー130は、楔形に形成されてもよい。ビードフィラー130は、不規則な形状に形成されてもよい。ビードフィラー130は、ビードフィラー130とビード束120との一体化に役立つ任意の形状に成形されてもよい。ビードフィラー130は、タイヤ100の応力集中部を低減する任意の形状に成形されてもよい。例えば、ビードフィラー130は、本体プライ折り返し145が、ビード束フィラー130又は本体プライ140のいずれかと面一で終端できるような形状に成形されてもよい。
ビードフィラー130は、ビードフィラー130と、本体プライ140と本体プライ折り返し145の少なくとも一方との摩擦係数を高める表面特徴(図示せず)を含んでもよい。これらの表面特徴はまた、本体プライ折り返し145の端部をビードフィラー130内に嵌め込むことができるように少なくとも1つの空隙を含んでもよい。表面特徴は、限定することなく、窪み、刻み目、リッジ、スリット、ギザギザ、空洞、陥凹部、カットアウト、及び段を含んでもよい。
図2は、先行技術の構造を有するタイヤ200の例の断面図を示す。タイヤ200は、内側面204及び外側面206の各々の上に位置する少なくとも1本のビードワイヤ210を含んでもよい。タイヤ200はまた、少なくとも1本のビードワイヤ210を有するビード束220を含んでもよい。タイヤ200はまた、ビード束220を含んでもよいビードフィラー230を含んでもよい。タイヤ200はまた、少なくとも1つの本体プライ240を含んでもよく、これは、クラウン部202から内側面204及び外側面206の各々まで軸方向外側に延在してもよい。本体プライ240は、クラウン部202から径方向内側に延在していてもよい。本体プライ240は、ビード束220の周りで折り返して径方向外側に延在して、タイヤ200の内側面204及び外側面206の各々の上で本体プライ折り返し245を形成してもよい。
ビードフィラー230は、ビード束220を含んでいない。むしろ、ビードフィラー230とビード束220とは別個の構造である。この構成は幾つかの欠点をもたらすことがある。本体プライ折り返し245の端部は、ビード束220、ビードフィラー240、又は本体プライの240のいずれかと適正に、又は一貫して位置合わせされないことがあり、これはタイヤ200の不均衡を生じさせることがある。更に、ビード束220とビードフィラー230が徐々に離れていき、それによってタイヤ200が更に不均衡になることがある。更に、ビード束220、ビードフィラー230、及び本体プライ240の相互移動によって、所定位置での材料不足、又は材料過剰によりタイヤ200が脆弱になることがある。ビード束220とビードフィラー230が徐々に離れていくと起きることがある材料不足は、その位置での脆弱性を生じることがある。同様に、本体プライ折り返し245がビードフィラー230に対して移動すると起こることがある材料過剰は、その位置で応力集中を生じることがある。応力集中は、本体プライ折り返し245が本体プライ240にスムーズに移行しない場合に起こることがある。それが起こると、結果として生じる本体プライ240と本体プライ折り返し245との間の段が高応力の位置を生じ、その結果、その位置での本体プライ240の早期故障を生じることがある。加えて、ビード束220は、タイヤ200を構築する際に円輪を形成し易くするのに十分な剛性を有する必要がある。それによって、タイヤ設計者はビードワイヤ210の材料選択の自由度が制限され、ひいてはタイヤ200の所望の乗り心地と取扱いを調整するタイヤ設計者の能力が制限されることがある。
これに対して、タイヤ100、及びそのオーバーモールドされたビード構造は、上記の欠点の少なくとも1つ以上を避けることができる。ビード束120は、所望の数と配置のビードワイヤ110によって形成されてもよい。ビード束120は、単一ユニットとしてオーバーモールドされたビードを形成するためにビードフィラー130内でオーバーモールドされてもよい。ビードフィラー130は成形されるので、ビード束120の剛性に頼って円輪形状を備える必要はない。それによってタイヤ設計者は、ビード束120とビードフィラー130のより多様な材料と構成から選択することができ、ひいてはタイヤ100の乗り心地と取扱いのより優れた制御がなされ得る。例えば、タイヤ設計者は、タイヤ100を車両に取り付ける際に適切なビードの剛性をもたらす材料を選択することができ、タイヤ100を構築するために必要な剛性に基づいて材料を選択する必要がなくなる。更に、タイヤ100は、ビード束120及びビードフィラー130の少なくとも一方と対称、又は非対称に構築されてもよい。
更に、ビード束120をビードフィラー130内に成形することによって、タイヤ構築プロセス中にビード束120とビードフィラー130とが徐々に離れ、又は変位する可能性をなくし得る。それによって、より均一なタイヤ100が得られ、ひいてはタイヤ100の乗り心地及び取扱いを予測し易く、又は信頼できるようになる。更に、ビードフィラー130は、限定することなく、例えば窪み、刻み目、リッジ、スリット、ギザギザ、空洞、陥凹部、カットアウト、及び段などの少なくとも1つの表面特徴(図示せず)を含んでもよい。表面特徴は、本体プライ140及び本体プライ折り返し145が構築プロセス中にビードフィラー130と確実に係合することを可能にし得るので、本体プライ折り返し145が形成され、ドラムが折り畳まれると、ビードフィラー130、本体プライ140、及び本体プライ折り返し145は、これら3つの構成要素が互いに対して移動することを防止できる。これは更に、先行技術のタイヤ200と比較してタイヤ100の均一性を高めることに役立つ。
表面特徴には、本体プライ折り返し145をビードフィラー130内に嵌め込むことを可能にする空隙を含んでもよい。本体プライ折り返し145をビードフィラー130内に嵌め込むことは、タイヤ100内の応力集中を低減する又は除去することに役立ち得、更に、タイヤ100の構築中のビードフィラー130、本体プライ140、及び本体プライ折り返し145の相対的移動を防止し得る。本体プライ折り返し145の端部をビードフィラー130内に嵌め込むことによって、本体プライ折り返し145がビードフィラー130を越えて延在する必要がないため、より低い高さの本体プライ折り返し145の形成が可能となり得る。その結果、ビードフィラー130は、ビード束120から本体プライ折り返し145の径方向の最外端を過ぎて径方向外側に延在し得る。ビードフィラー130は、ビード束120からタイヤ100の側壁部内に径方向外側に延在し得る。ビードフィラー130は、ビード束120からタイヤ100のショルダ部内に径方向外側に延在し得る。ビードフィラー130は、ビード束120からクラウン部102内に径方向外側に延在し得る。ビードフィラー130は、ビード束120からクラウン部102を横切って径方向外側に延在し得る。
図3は、オーバーモールドされたビード300の例示的配置の断面図を示す。ビードワイヤ310は、(図示のように)互い違いの格子アレイに配列されて、ビード束320を形成してもよい。ビードワイヤ310は、様々な構成のいずれかで配置されてもよい。ビードワイヤ310は、限定することなく、強度、剛性、硬度、重量、疲労耐性、可撓性、熱耐性、コストなどのタイヤの設計要件を満たす任意の材料から製造されてもよい。ビードフィラー330は、ビード束320上に成形されて、オーバーモールドされたビード300を形成し得る。ビードフィラー330は、ビードフィラー330内にビード束320を少なくとも実質的に封入してもよい。ビードフィラー330は、ビード束320を完全に封入してもよい。オーバーモールドされたビード300は、図3に示すような特定の楔形などの様々な形状を形成してもよい。
図4は、オーバーモールドされたビード400の例示的配置の断面図を示す。ビードワイヤ410は、ビードワイヤ412の径方向アレイによって囲まれてビード束420(図示のように)を形成する、中心ビードワイヤ410として配列されてもよい。ビードワイヤ410、412は、限定することなく、強度、剛性、硬度、重量、疲労耐性、可撓性、熱耐性、コストなどのタイヤ設計要件を満たす任意の様式で配置されてもよい。ビードフィラー430は、ビード束420上に成形されて、オーバーモールドされたビード400を形成し得る。ビードフィラー430は、ビードフィラー430内にビード束420を少なくとも実質的に封入してもよい。ビードフィラー430は、ビード束420を完全に封入してもよい。オーバーモールドされたビード400は、図4に示すような特定の楔形などの様々な形状を形成してもよい。
図5は、オーバーモールドされたビード500の例示的配置の断面図を示す。ビードワイヤ510は、格子構成で配置されて、(図示のように)ビード束520を形成してもよい。ビードワイヤ510は、限定することなく、強度、剛性、硬度、重量、疲労耐性、可撓性、熱耐性、コストなどのタイヤ設計要件を満たす任意の様式で配置されてもよい。ビードフィラー530は、ビード束520上に成形されて、オーバーモールドされたビード500を形成してもよい。ビードフィラー530は、ビードフィラー530内にビード束520を少なくとも実質的に封入してもよい。ビードフィラー530は、ビード束520を完全に封入してもよい。オーバーモールドされたビード500は、図5に示すような特定の楔形などの様々な形状を形成してもよい。
図6Aは、オーバーモールドされたビード600の例示的配置の断面図を示す。ビードワイヤ600は、少なくとも1本の線形アレイ配列で配置されて、ビード束620を形成してもよい。例えば、ビードワイヤ610は、水平線形アレイで配置されてもよい。ビードワイヤ615は、垂直線形アレイで配置されてもよい。ビードワイヤ610、615は、(図示のように)集合的にビード束620を形成してもよい。ビードワイヤ610、615は、限定することなく、強度、剛性、硬度、重量、疲労耐性、可撓性、熱耐性、コストなどのタイヤ設計要件を満たす任意の様式で配置されてもよい。ビードフィラー630は、ビード束620上に成形されて、オーバーモールドされたビード600を形成してもよい。ビードフィラー630は、ビードフィラー630内にビード束620を少なくとも実質的に封入してもよい。ビードフィラー630は、ビード束620を完全に封入してもよい。オーバーモールドされたビード600は、図6に示すような特定の楔形などの様々な形状を形成してもよい。オーバーモールドされたビード600は、本体プライ折り返し端部(図示せず)をオーバーモールドされたビード600内に嵌め込むことを可能にする少なくとも1つのカットアウト650を含んでもよい。
あるいは、ビードワイヤ610、615は、格子アレイ配列、円形アレイなどを含む、本明細書に開示される任意のパターンで配向されてもよい。あるいは、ビードワイヤ610、615は、任意の伝統的なパターンで配向されてもよい。
図6Bは、オーバーモールドされたビード600の断面図を示す。オーバーモールドされたビード600は、第1の本体プライ640A及び第2の本体プライ640Bによって少なくとも部分的に囲まれてもよい。一実施形態では、第1の本体プライ640Aは、カットアウト650に少なくとも部分的に配向されてもよい。第2の本体プライ640Bは、オーバーモールドされたビード600の周囲に配向されてもよく、カットアウト650に少なくとも部分的に配向された第1の本体プライ640Aの端部を過ぎて径方向外側に延在してもよい。第2の本体プライ640Bは、オーバーモールドされたビード600の周囲に配向されてもよく、カットアウト650を過ぎて径方向外側に延在してもよい。第2の本体プライ640Bは、オーバーモールドされたビード600の周囲に配向されてもよく、オーバーモールドされたビード600を過ぎて径方向外側に延在してもよい。第2の本体プライ640Bは、オーバーモールドされたビード600の周囲に配向されてもよく、カットアウト650を過ぎて径方向外側に延在してもよいが、オーバーモールドされたビード600の径方向最外部の径方向内側で終端してもよい。
第1の本体プライ640Aの端部がカットアウト650に配向されている一方での、オーバーモールドされたビード600に沿った第2の本体プライ640Bの配向によって、第2の本体プライ640Bは、よりスムーズであること、第2の本体プライ640Bが第1の本体プライ640Aを追い越す点における切り立った段がないこと、及び第2の本体プライ640Bにおいて応力集中部を形成することがないこと、のうちの少なくとも1つで、オーバーモールドされたビード600の周囲により延在することが可能になり得る。
ビードワイヤ610、615は、図6Bに示すように配向されてもよい。ビードワイヤ610、615は、格子アレイ配列、円形アレイなどを含む、本明細書に開示されている任意のパターンで配向されてもよい。あるいは、ビードワイヤ610、615は、任意の伝統的なパターンで配向されてもよい。
図7は、2部品のオーバーモールドされたビード700の例示的配置の断面図を示す。ビードワイヤ710は、(図示のように)互い違いの格子アレイに配列されて、ビード束720を形成してもよい。ビードワイヤ710は、限定することなく、強度、剛性、硬度、重量、疲労耐性、可撓性、熱耐性、コストなどのタイヤ設計要件を満たす任意の様式で配置されてもよい。ビードフィラー730は、ビード束720と別個に成形されてもよい。ビードフィラー730は、図7に示すような特定の楔形、三角形、矩形、五角形、六角形などの様々な形状を形成してもよい。ビード束720は、ポリマーコーティング760を有してもよい。ポリマーコーティング760は、ビード束720上に成形されてもよい。ポリマーコーティング760は、図7に示すような特定の円形、三角形、矩形、五角形、六角形などの様々な形状を有してもよい。ビードフィラー730、及びポリマーコーティング760は、各々が互いに嵌合して2部品のオーバーモールドされたビード700形成できるような相反形状を有してもよい。例えば、ビードフィラー730の径方向内側部分は、特定の曲率半径を有する少なくとも1つの表面を有してもよい。ポリマーコーティング760の径方向外側部分は、同じ、又は類似の曲率半径を有することによって、ポリマーコーティング760がビードフィラー730に嵌合して集合的に2部品のオーバーモールドされたビード700を形成するように、少なくとも1つの表面を有してもよい。
図8は、2部品のオーバーモールドされたビード800の例示的配置の断面図を示す。ビードワイヤ810は、(図示のように)互い違いの格子アレイに配列されて、ビード束820を形成してもよい。ビードワイヤ810は、限定することなく、強度、剛性、硬度、重量、疲労耐性、可撓性、熱耐性、コストなどのタイヤ設計要件を満たす任意の様式で配置されてもよい。ビードフィラー830は、ビード束820と別個に成形されてもよい。ビードフィラー830は、図8に示す特定の楔形などの特定の形状を形成してもよい。ビード束820は、ポリマーコーティング860を有してもよい。ポリマーコーティング860は、ビード束820上に成形されてもよい。ポリマーコーティング860は、図8に示す特定の楔形などの様々な形状を有してもよい。ビードフィラー830、及びポリマーコーティング860は、各々が互いに嵌合して2部品のオーバーモールドされたビード800形成できるような相反形状を有してもよい。例えば、ビードフィラー830の径方向内側部分は、特定の角度を有する少なくとも1つの表面を有してもよい。ポリマーコーティング860の径方向外側部分は、同じ、又は類似の曲率半径を有することによって、ポリマーコーティング860がビードフィラー830に嵌合して集合的に2部品のオーバーモールドされたビード800を形成するように、少なくとも1つの表面を有してもよい。
図9は、オーバーモールドされたビード900の例示的配置の断面図を示す。ビードワイヤ910は、互い違いの格子アレイに配列されて、(図示のように)ビード束920を形成してもよい。ビードワイヤ910は、限定することなく、強度、剛性、硬度、重量、疲労耐性、可撓性、熱耐性、コストなどのタイヤ設計要件を満たす任意の様式で配置されてもよい。オーバーモールドされたビード900は、1つを超える材料を含んでもよい。例えば、オーバーモールドされたビード900は、1つの材料製の部分930と、別の材料製の部分970とを含んでもよい。部分930は、部分970の硬度と同じ硬度を有してもよい。部分930は、部分970の硬度と異なる硬度を有してもよい。オーバーモールドされたビード900は、様々な方法でオーバーモールドされたビード900全体に配分される2つ以上の材料を含んでもよい。例えば、オーバーモールドされたビード900の外表面は、オーバーモールドされたビード900の内部容積と異なる材料であってもよい。材料は、径方向、軸方向、又はそのいずれかの組み合わせでオーバーモールドされたビード900にわたって変わることがある。
図10は、オーバーモールドされたビード1000の例示的配置の断面図を示す。ビードワイヤ1014は、限定することなく、ナイロン、ポリエステル、レイヨン、アラミド繊維、炭素繊維、繊維ガラスなどを含む繊維強化材であってもよい。ビードフィラー1030は、ビードワイヤ1014上に成形されてオーバーモールドされたビード1000を形成してもよい。ビードワイヤ1014は、限定することなく、強度、剛性、硬度、重量、疲労耐性、可撓性、熱耐性、コストなどのタイヤ設計要件を満たす任意の様式で配置されてもよい。オーバーモールドされたビード1000は、図10に示すような特定の楔形などの様々な形状を形成してもよい。
図11は、オーバーモールドされたビード1100の例示的配置の断面図を示す。ビードワイヤ1114は、限定することなく、ナイロン、ポリエステル、レイヨン、アラミド繊維、炭素繊維、繊維ガラスなどを含む繊維強化材であってもよい。ビードフィラー1130は、ビードワイヤ1114がビードフィラー1130の外表面に成形されるように成形されてもよい。ビードワイヤ1114は、オーバーモールドされたビード1100が成形された後でビードフィラー1130の表面に適用されてもよい。ビードワイヤ1114は、限定することなく、強度、剛性、硬度、重量、疲労耐性、可撓性、熱耐性、コストなどのタイヤ設計要件を満たす任意の様式で配置されてもよい。ビードワイヤ1114は、ビードフィラー1130の少なくとも径方向内側部分に配向されてもよい。ビードワイヤ1114は、ビードフィラー1130の少なくとも軸方向内側部分に配向されてもよい。ビードワイヤ1114は、ビードフィラー1130の少なくとも軸方向外側部分に配向されてもよい。オーバーモールドされたビード1100は、図11に示すような特定の楔形などの様々な形状を形成してもよい。
いずれかの特定の図面を参照して本明細書に開示したビード束及び/又はビードワイヤの配向は、代替の配置においていずれも同様にいずれかの別の図面にも適用できると考えられる。すなわち、各々の特定の図面に示したビード束の形状及び/又はビードワイヤの配向は、限定することを意図するものではなく、図示され、又は開示されたどの形状及び/又は配向も別の形状及び/又は配向と置き換え可能であると考えられる。
「含む(includes)」又は「含むこと(including)」という用語が、本明細書又は特許請求の範囲において使用される範囲において、「含む(comprising)」という用語が請求項で移行句として用いられる際の解釈と同様に包括的であることが意図される。更に、「又は(or)」という用語が用いられる範囲において(例えば、A又はBなど)、「A又はB、又はAとBの両方とも」を意味することが意図されている。本出願人らが「A又はBの両方ではなく一方のみ」を示すことを意図する場合、「A又はBの両方ではなく一方のみ」という用語が用いられるであろう。したがって、本明細書における「又は」という用語の使用は、排他的ではなく、包含的である。Bryan A.Garner,A Dictionary of Modern Legal Usage 624(2d.Ed.1995)を参照。また、「中(in)」又は「中へ(into)」という用語が、本明細書又は特許請求の範囲において使用される範囲において、「上(on)」又は「上へ(onto)」を更に意味することが意図される。「実質的に」という用語が本明細書又は特許請求の範囲において使用される範囲において、関連する製造産業で利用可能な精度の度合いを考慮に入れることが意図される。「選択的に」という用語が本明細書又は特許請求の範囲において使用される範囲において、装置の使用者が、装置の使用時に、必要又は所望に応じて、構成要素の特徴又は機能を作動又は停止させ得る、構成要素の状態を指すことが意図される。「動作可能に接続され」という用語が本明細書又は特許請求の範囲において使用される場合、特定された構成要素が指定された機能を実行するように接続されていることを意味することが意図される。本明細書及び特許請求の範囲において使用されるとき、単数形「a」、「an」及び「the」は、複数形を含む。最後に、「約」という用語が数値と併せて使用される場合、その数値の±10%を包含することが意図される。言い換えれば、「約10」は、9〜11までを意味することができる。
上述のとおり、本出願は、実施形態の記載によって例示され、実施形態は、かなり詳細に説明されているが、特許請求の範囲に記載された事項の範囲をこのような詳細に制限すること、又は、何らかの形で限定することは、本出願人の意図するところではない。更なる利点及び変更は、本出願の利益を享受しながら、当業者に容易に明らかになるであろう。したがって、本出願は、この出願のより広い態様において、具体的な詳細、示された例、又は参照されたいずれの装置にも限定されることがない。全体的な発明概念の趣旨又は範囲から逸脱することなく、このような詳細、例、及び装置からの逸脱がなされてもよい。

Claims (20)

  1. 空気入りタイヤ用のオーバーモールドされたビードであって、
    ビードワイヤ、繊維強化材、及びポリマーのうちの少なくとも1つを含むビード束と、
    前記ビード束をビードフィラー内に少なくとも実質的に封入するように、前記ビード束の周囲に成形された前記ビードフィラーと、を備える、オーバーモールドされたビード。
  2. 前記成形されたビードフィラーは、前記ビード束を完全に封入する、請求項1に記載のオーバーモールドされたビード。
  3. 空気入りタイヤ用のビードであって、
    ビードワイヤ、繊維強化材、及びポリマーのうちの少なくとも1つを含むビード束と、
    成形されたビードフィラーと、を備え、
    前記成形されたビードフィラーの径方向内側部分の外表面は、前記ビード束の径方向外側部分の外表面と嵌合するように輪郭を付けられている、ビード。
  4. 前記ビード束及び前記成形されたビードフィラーのうちの少なくとも一方は、集合的に一体式ユニットを形成するように他方に機能的に連結されるように構成されている、請求項3に記載のビード。
  5. 前記ビード束の前記外表面及び前記成形されたビードフィラーの前記外表面は、表面特徴のうちの少なくとも1つを更に備え、
    前記少なくとも1つの表面特徴は、凸部及び刻み目のうちの少なくとも1つを含み、
    前記ビード束の前記少なくとも1つの表面特徴は、前記成形されたビードフィラーの前記少なくとも1つの表面特徴と篏合するように構成されている、請求項3に記載のビード。
  6. 前記成形されたビードフィラーは、少なくとも1つの表面特徴を更に備え、前記少なくとも1つの表面特徴は、窪み、刻み目、リッジ、スリット、ギザギザ、空洞、陥凹部、カットアウト、及び段のうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載のビード。
  7. 前記成形されたビードフィラーはポリマーを含む、請求項3に記載のビード。
  8. 前記成形されたビードフィラーは、硬度が約75デュロメーター以下のポリマーを含む、請求項3に記載のビード。
  9. 前記成形されたビードフィラーは、硬度が約75デュロメーター以上のポリマーを含む、請求項3に記載のビード。
  10. 前記成形されたビードフィラーは繊維強化材を更に含み、
    前記繊維強化材は、前記成形されたビードフィラーの内部及び前記成形されたビードフィラーの外面のうちの少なくとも一方に配向される、請求項3に記載のビード。
  11. 前記ビード束は、単一のビードワイヤ、隣接して配向された少なくとも2本のビードワイヤ、格子アレイに配列された複数のビードワイヤ、互い違いの格子アレイに配列された複数のビードワイヤ、径方向アレイに配列された複数のビードワイヤ、及び少なくとも1つの線形アレイに配列された複数のビードワイヤのうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載のビード。
  12. 前記ビードワイヤは、青銅、真鍮、鋼、ナイロン、ポリエステル、レイヨン、アラミド繊維、炭素繊維、繊維ガラス、及び合金のうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載のビード。
  13. 空気入りタイヤ用のビードであって、
    ビードワイヤ、繊維強化材、及びポリマーのうちの少なくとも1つを含むビード束と、
    前記ビード束をビードフィラー内に少なくとも実質的に封入するように、前記ビード束の周囲に成形された前記ビードフィラーと、を備える、ビード。
  14. 前記成形されたビードフィラーは、前記ビード束を完全に封入する、請求項13に記載のビード。
  15. 前記ビード束はビードワイヤを含み、
    前記ビードワイヤは、前記成形されたビードフィラーの外面上に成形される、及び前記成形されたビードフィラーの表面に適用される、のうちの少なくとも1つである、請求項13に記載のビード。
  16. 前記成形されたビードフィラーは、少なくとも1つの表面特徴を更に備え、前記少なくとも1つの表面特徴は、窪み、刻み目、リッジ、スリット、ギザギザ、空洞、陥凹部、カットアウト、及び段のうちの少なくとも1つを含む、請求項13に記載のビード。
  17. 前記成形されたビードフィラーはポリマーを含む、請求項13に記載のビード。
  18. 前記成形されたビードフィラーは繊維強化材を更に含み、
    前記繊維強化材は、前記成形されたビードフィラーの内部及び前記成形されたビードフィラーの外面のうちの少なくとも一方に配向される、請求項13に記載の空気入りタイヤ用のビード。
  19. 前記成形されたビード束は、単一のビードワイヤ、隣接して配向された少なくとも2本のビードワイヤ、格子アレイに配列された複数のビードワイヤ、互い違いの格子アレイに配列された複数のビードワイヤ、径方向アレイに配列された複数のビードワイヤ、及び少なくとも1つの線形アレイに配列された複数のビードワイヤのうちの少なくとも1つを含む、請求項13に記載の空気入りタイヤ用のビード。
  20. 前記ビードワイヤは、青銅、真鍮、鋼、ナイロン、ポリエステル、レイヨン、アラミド繊維、炭素繊維、繊維ガラス、及び合金のうちの少なくとも1つを含む、請求項13に記載の空気入りタイヤ用のビード。
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