JP2017533876A - 精密な融合高品質ガラス管の製造プロセス - Google Patents

精密な融合高品質ガラス管の製造プロセス Download PDF

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Abstract

本発明は、高品質ガラス管を作製する方法、および高品質ガラス管を作製する装置を対象にしたものである。本書で開示される方法および装置を用いて作製されたガラス管は、パネリングとして知られている光学的欠陥を実質的に含んでいないため、このガラス管は消費者向け電子機器用ディスプレイに使用することができる。このガラス管は連続的なプロセスによって作製され、このプロセスでは、ガラスがマンドレルの内側表面をコーティングしかつマンドレルの内側表面上を下流に流れるように、溶融ガラスの流れが中空回転マンドレルの内側表面上に提供され、この間、ガラスはより高い粘度を提供するよう冷却される。ガラスを次いでマンドレルから取り出し、延伸してガラス管を得る。溶融ガラスの流れをマンドレルの外側表面上にさらに提供してもよく、ガラスの流れがマンドレルから出て行くときに、この溶融ガラスの流れをマンドレルの内側表面上のガラスの流れに結合させてもよい。本書で示す装置は、この方法を用いて高品質ガラス管を提供するように構成されたものである。

Description

関連出願の説明
本出願は、その内容が引用され、その全体が参照することにより本書に組み込まれる、2014年9月9日に出願された米国仮特許出願第62/047,879号の優先権の利益を米国特許法第119条の下で主張するものである。
本開示は、高い光学的透明度を有するガラス管を製造する方法および装置に関し、より具体的には、パネリング欠陥のない清浄なままの内部表面と、いくつかの実施形態ではパネリング欠陥のない清浄なままの外部表面とを有する、ガラス管を製造するように構成された方法および装置に関する。
一実施の形態は、中空回転マンドレルの内側表面に溶融ガラスの流れを提供して管母材を形成し、次いでこの母材を延伸してガラス管を得ることにより、ガラス管を連続的に作製する方法を含む。
さらなる実施形態は、中空回転マンドレルの内側表面に溶融ガラスの流れを提供し、さらに溶融ガラス管母材を中空回転マンドレルの下流部分から取り出すことにより、ガラス管母材を連続的に作製する方法を含む。ガラス管母材を次いで延伸して、ガラス管を提供することができる。
さらなる実施形態は、(a)中空回転マンドレルの内側表面に溶融ガラスの流れを提供しかつ(b)中空回転マンドレルの外側表面に溶融ガラスの流れを提供し、この2つの流れを結合させて母材を形成し、次いでこの母材を延伸してガラス管を得ることによりガラス管を連続的に作製する方法を含む。マンドレルの内側表面上の溶融ガラスおよび外側表面上の溶融ガラスは、同じ組成を有するものでもよいし、あるいは異なった組成のものでもよい。
さらなる実施形態は、(a)中空回転マンドレルの内側表面に溶融ガラスの流れを提供しかつ(b)中空回転マンドレルの外側表面に溶融ガラスの流れを提供し、さらにこの2つをマンドレルの下流部分で結合させることにより、ガラス管母材を連続的に作製する方法を含む。ガラス管母材を次いで延伸して、ガラス管を提供することができる。マンドレルの内側表面上の溶融ガラスおよび外側表面上の溶融ガラスは、同じ組成を有するものでもよいし、あるいは異なった組成のものでもよい。
さらなる実施形態は、(a)中空回転マンドレルの内側表面に溶融ガラスの流れを提供し、(b)中空回転マンドレルの外側表面に溶融ガラスの流れを提供し、さらに(c)中空回転マンドレルの外側表面上の溶融ガラスの流れの実質的に上に、溶融ガラスの流れを提供し、これらの流れを結合させて母材を形成し、次いでこの母材を延伸してガラス管を得ることによりガラス管を連続的に作製する方法を含む。マンドレルの内側表面上の溶融ガラスおよび外側表面上の溶融ガラスは、同じ組成を有するものでもよいし、あるいは異なった組成のものでもよい。マンドレルの外側表面上の溶融ガラスの実質的に上にある、溶融ガラスは、マンドレルの外側表面上の溶融ガラスとは異なる組成を有することが望ましい。
さらなる実施形態は、(a)中空回転マンドレルの内側表面に溶融ガラスの流れを提供し、(b)中空回転マンドレルの外側表面に溶融ガラスの流れを提供し、さらに(c)中空回転マンドレルの外側表面上の溶融ガラスの流れの実質的に上に、溶融ガラスの流れを提供し、これらの流れを結合させて母材を形成することにより、ガラス管母材を連続的に作製する方法を含む。ガラス管母材を次いで延伸して、ガラス管を提供することができる。マンドレルの内側表面上の溶融ガラスおよび外側表面上の溶融ガラスは、同じ組成を有するものでもよいし、あるいは異なった組成のものでもよい。マンドレルの外側表面上の溶融ガラスの実質的に上にある、溶融ガラスは、マンドレルの外側表面上の溶融ガラスとは異なる組成を有することが望ましい。
さらなる実施形態は、中空マンドレルと、中空マンドレルを回転させるための機器と、溶融ガラスを中空マンドレルの内側表面に送出するための送出機器とを備えた、ガラス管母材を作製するための装置を含む。この装置は、溶融ガラスがマンドレルの内側表面に沿って、送出地点からマンドレルの下流端部に位置する出口点へと縦方向に流れるように構成されている。中空マンドレルは円筒状でもよいし、あるいは円錐状でもよい。
さらなる実施形態は、中空マンドレルと、中空マンドレルを回転させるための機器と、溶融ガラスを中空マンドレルの内側表面に送出するための送出機器と、溶融ガラスを中空マンドレルの外側表面に送出するための送出機器とを備えた、ガラス管母材を作製するための装置を含む。この装置は、溶融ガラスがマンドレルの内側表面に沿って、送出地点からマンドレルの下流端部に位置する出口点へと縦方向に流れるように構成されている。この装置は、溶融ガラスがマンドレルの外側表面に沿って、送出地点からマンドレルの下流端部に位置する出口点へと縦方向に流れるようにさらに構成されている。
さらなる実施形態は、中空マンドレルと、中空マンドレルを回転させるための機器と、溶融ガラスを中空マンドレルの外側表面に送出するための送出機器とを備えた、ガラス管母材を作製するための装置を含む。この装置は、溶融ガラスがマンドレルの外側表面に沿って、送出地点からマンドレルの下流端部に位置する出口点へと縦方向に流れるように構成されている。この装置は、マンドレルの外側表面に送出された溶融ガラスの一部をマンドレルの壁の1以上の開口から中空マンドレルの内部へと流入させ、ここで溶融ガラスが中空マンドレルの内側表面に接触することによって、溶融ガラスをマンドレルの内側表面へと送出するようにさらに構成されている。この装置は、溶融ガラスがマンドレルの内側表面に沿って、送出地点からマンドレルの下流端部に位置する出口点へと縦方向に流れるように構成されている。
さらなる実施形態は、中空マンドレルと、中空マンドレルを回転させるための機器と、溶融ガラスを中空マンドレルの内側表面に送出するための送出機器とを備えた、ガラス管母材を作製するための装置を含む。この装置は、マンドレルの縦軸が水平から、約45°から約90°の間の角度を形成し、さらに溶融ガラスがマンドレルの内側表面に沿って、送出地点からマンドレルの下流端部に位置する出口点へと縦方向に流れるように構成されている。この装置は、溶融ガラスが送出されるマンドレルの内側表面が内側へと傾斜して、縦軸によって形成される角度よりも小さい水平からの角度を提供するようにさらに構成されている。
さらなる実施形態は、中空マンドレルと、中空マンドレルを回転させるための機器と、溶融ガラスを中空マンドレルの内側表面に送出するための送出機器と、溶融ガラスを中空マンドレルの外側表面に送出するための送出機器とを備えた、ガラス管母材を作製するための装置を含む。この装置は、溶融ガラスがマンドレルの内側表面に沿って、送出地点からマンドレルの下流端部に位置する出口点へと縦方向に流れるように構成されている。この装置は、溶融ガラスがマンドレルの外側表面に沿って、送出地点からマンドレルの下流端部に位置する出口点へと縦方向に流れるようにさらに構成されている。この装置は、マンドレルの縦軸が水平から、約45°から約90°の間の角度を形成するように構成されている。この装置は、溶融ガラスが送出されるマンドレルの内側表面が内側へと傾斜して、縦軸によって形成される角度よりも小さい水平からの角度を提供するようにさらに構成されている。この装置は、溶融ガラスが送出されるマンドレルの外側表面が外側へと傾斜して、縦軸によって形成される角度よりも小さい水平からの角度を提供するようにさらに構成されている。
さらなる特徴および利点は以下の詳細な説明の中に明記され、ある程度は、その説明から当業者には容易に明らかになるであろうし、あるいは、以下の詳細な説明、請求項、並びに添付の図面を含め、本書で説明されたように実施形態を実施することにより認識されるであろう。
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は単なる例示であり、請求項の本質および特徴を理解するための概要または構成を提供することを意図したものであることを理解されたい。添付の図面はさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれかつその一部を構成する。図面は1以上の実施形態を示し、そしてその説明とともに、種々の実施形態の原理および動作の説明に役立つ。
パネリング欠陥によって生じた画像の歪みを明示した、従来技術のガラス管の画像 キセノン光シャドウグラフ法を受けた従来技術のガラス管の画像であって、パネリング欠陥を明示している図 キセノン光シャドウグラフ法を受けた、本書で説明される方法の一実施の形態に従って作製されたガラス管の画像であって、パネリング欠陥がないことを明示している図 ガラス管母材を作製するための装置の一実施の形態の断面斜視図 溶融ガラスがマンドレルの内側表面とマンドレルの外側表面との両方に流れ得る、ガラス管母材を作製するための装置の一実施の形態の断面斜視図 溶融ガラスがマンドレルの内側表面とマンドレルの外側表面との両方に流れ得る、ガラス管母材を作製するための装置の一実施の形態の断面斜視図 溶融ガラスがマンドレルの外側表面に送出され、マンドレルの1以上の開口を通ってマンドレルの内側表面へと流れる、ガラス管母材を作製するための装置の一実施の形態の断面斜視図 例として図7Aに示されている実施形態において使用するために構成された、マンドレルの一実施の形態の斜視図 マンドレルが見た目上、鉛直配向である、ガラス管母材を作製するための装置の一実施の形態の断面斜視図 溶融ガラスがマンドレルの内側表面とマンドレルの外側表面との両方に流れることができ、マンドレルが見た目上、鉛直配向である、ガラス管母材を作製するための装置の一実施の形態の断面斜視図 三層構造を有するガラス管母材を作製するための装置の、一実施の形態の断面斜視図 ガラス管を成形する方法の一実施の形態を示した図
ここで特定の実施形態を詳細に参照し、その例を添付の図面に示す。可能な限り、図面を通じて、同じまたは同様の部分の参照に同じ参照番号を使用する。
高品質ガラス管
ガラス管は、様々な用途で利用法が見出されている。ガラス管は、例えば、照明機器、ソーラーコレクタ、化学蒸留システム、流量計、医薬包装、および建築設計において使用される。最も注目すべきことは、ガラス管が近年、消費者向け電子機器において用途を見出したことである。消費者向け電子機器のディスプレイに接続して使用される場合には、ガラスがディスプレイの画像を歪ませないことが重要である。従って少なくともこの用途では、ガラスの光学的透明度は極めて重要な特性である。
従来ガラス管は、典型的には、通常「ダンナー法(Danner process)」と称される、1917年にエドワード・ダンナー(Edward Danner)によって発明された、米国特許第1,219,709号明細書に記載されているプロセスを用いて作製される。ダンナー法では、連続した溶融ガラスの流れを送出機器から、縦軸の周りを回転するスチール製シャフト上に置かれたマンドレルの外側表面上へと分注する。マンドレルは、重力下で、またマンドレルの回転運動によって、溶融ガラスが次第に管の形状をとるように、水平に対し傾斜している。ガラスは、マンドレルを下流端部に向かって流れ落ちると、徐々に冷却される。下流端部でマンドレルから出て行った後、母材の管は、空気を管の内側に通して吹き込みながら、延伸機によって水平に延伸される。ダンナー法では、マンドレルに接触している溶融ガラス、すなわちマンドレルとガラスの流れとの境界面に位置するガラスが、ガラス管の内側表面を形成し続ける。
市販されているガラス管は、パネリングとして知られる光学的欠陥を抱えている。ガラス管、またはガラス管の一部を通して画像を見ると、パネリングにより、図1に示されているような画像の歪みが生じる。理論に拘束されるものではないが、パネリング欠陥は、溶融ガラスと、溶融ガラスがその上を流れる製造装置の表面との間の相互作用によって、ガラス管の製造中に生じると考えられる。設備表面上の溶融ガラスの流れは、設備表面との境界面で、完成したガラス管製品の表面上に残ってしまう粗さをガラスに付与すると考えられる。こういった光学的欠陥はコストが掛かり得るものであり、また特に研磨が困難であることが多いガラス管の内側表面に位置している場合には、このような光学的欠陥の除去は困難になり得る。
本発明の方法および装置の実施形態を用いてガラス管を製造することによって、高い光学的透明度を有する管を形成することができる。高い光学的透明度とは、本発明の実施形態に従って作製されたガラス管が、パネリング欠陥の結果として人間の目に見える歪みを有していないことを意味する。例えば本発明に従って作製されたガラス管は、望ましいことに、図1に示されている歪みなどの画像の歪みを含んでいないものとなる。
パネリングは、シャドウグラフ法として知られるプロセスによって観察および測定することができる。シャドウグラフ法では、明るい光をサンプルに通して、投影スクリーン上へと透過させる。ガラスサンプルが光を屈折させるエリアを含んでいた場合、こういったエリアは投影スクリーン上で暗いエリアとして見える。図2に示されているように、パネリング欠陥は1以上の暗い筋として見える。この筋は一般に、ガラス管の縦方向に向いている。図2の画像は、市販されているガラス管のサンプルにキセノンランプを通して、不透明な白色投影スクリーン上へと透過させることにより生み出されたものである。
ガラス管全体をシャドウグラフ法で試験するとき、光の透過は、外側表面を通り、両側の内側表面を通り、さらに管の反対側の外側表面を通って観察される。ガラス管の特定の表面のパネリング欠陥試験は、上述したものと同じシャドウグラフ法を用いて、他の表面すなわち試験対象ではない表面を、屈折率整合液でコーティングすることによって行うことができる。屈折率整合液は、コーティングされた表面を通った光の歪みを、皆無かそれに近いものとすることができる。従って、シャドウグラフ法を通じて見られる全ての歪み効果は、コーティングされていない、すなわち試験される表面に起因するものとなる。
屈折率整合液の屈折率は、ガラスの屈折率に類似したものであるべきである。従って、シリコン油を屈折率整合液として使用することができる。屈折率整合液は、ガラス管の試験されない表面上に堆積されると、理論に拘束されるものではないが、ガラス表面の粗さを生み出す小さい空所内を充填し、それにより滑らかで水平な表面を提供すると考えられる。
従って、ガラス管の外側を屈折率整合液でコーティングすることによって、管の内側表面のパネリング欠陥を試験することができる。ダンナー法によって作製されたガラス管の内側表面がパネリング欠陥を含んでいることは、一般に既に見出されている。
本開示の方法および装置の実施形態を用いてガラス管を製造すると、パネリング欠陥を実質的に含んでいない少なくとも内側表面を有する、ガラス管を提供し得ることが分かった。ガラス管は、清浄なままの内側表面、すなわちシャドウグラフ法を用いて観察したときに目視できるパネリング欠陥を含んでいない内側表面を、備えていることが望ましい。本発明の実施形態を用いて作製される高い光学的品質の内側表面を提供するために、さらなる処理または研磨は必要ない。
本発明の実施形態に従って作製されたガラス管のサンプルを、上述したようにシャドウグラフ法に供した。ガラス管の内側表面のパネリング欠陥を試験するように、サンプルの外側表面を、屈折率整合油として機能するシリコン油でコーティングした。その結果が図3に示されている。特に、パネリング欠陥は確認されなかった。
本開示の方法および装置の実施形態は、パネリング欠陥を実質的に含んでいない内側表面と、パネリング欠陥を実質的に含んでいない外側表面との両方を含む、ガラス管をさらに提供することができる。ガラス管は、清浄なままの内側表面(パネリング欠陥を含んでいない内側表面)と清浄なままの外側表面(パネリング欠陥を含んでいない外側表面)との両方を備えていることが望ましい。このように、本開示の方法および装置の実施形態は、パネリング欠陥を実質的に含んでいないガラス管を提供することができる。本発明の実施形態を用いて作製される高い光学的品質の内側および外側表面を提供するために、さらなる処理または研磨は必要ない。
消費者向け電子機器において特に有用になり得る管などの、本開示の方法および装置の実施形態を用いて製造されるいくつかのガラス管の外径は、約1mmから約100mmの間、代わりに約5mmから約80mmの間、代わりに約10mmから約60mmの間、代わりに約10mmから約50mmの間、代わりに約10mmから約40mmの間、代わりに約10mmから約30mmの間、代わりに約10mmから約20mmの間とすることができる。これらの管の壁の厚さは、約0.2mmから約10mmの間、代わりに約0.5mmから約5mmの間、代わりに約0.5mmから約2mmの間とすることができる。
本開示の製造プロセスおよび装置は、高いレベルのガラス管の厚さの制御を実現する。厚さの制御は、一般に、ガラス管の壁の厚さをその長さに沿って異なる区域で測定し、さらに所望の厚さからの変動を計算することによって判定される。本開示の方法および装置の実施形態を用いて製造されたガラス管の厚さの、所望の厚さからの変動は、5%未満になり得る。あるいは、本開示の方法および装置の実施形態を用いて製造されたガラス管の厚さの、所望の厚さからの変動は、4%未満、代わりに3%未満、代わりに2%未満、さらに代わりに1%未満になり得る。
高品質ガラス管の製造装置
ガラス管母材を製造するための装置の一実施の形態が図4に示されており、概して全体を参照番号10で示す。装置10はマンドレル12を備え、マンドレルは、マンドレルの内側表面16で囲まれている中空内部14を備えている。マンドレル12は、外側表面18をさらに備えている。図4に示されている実施形態においてマンドレル12は、上流端部20と下流端部22との間に縦方向に広がった、円筒として成形されたものである。下流端部22は底部端としても知られている。
マンドレル12は、高温に耐える材料から作製されている。従って、例えば従来のダンナー法でマンドレルの構造に適しているものとして知られているような耐火材料を、マンドレル12の材料として使用することができる。例えばマンドレル12は、アルミナシリケートから作製され得る。いくつかの実施形態においてマンドレル12は、マンドレルの内側表面16、またはマンドレルの外側表面18、あるいはマンドレルの内側および外側表面の両方を被覆している、白金をさらに含み得る。
重力が溶融ガラスを、マンドレルの上流端部20またはその付近に位置する送出地点30と、マンドレルの下流端部22に位置する出口点との間で、少なくとも内側表面16に沿って流れるよう誘導するように、マンドレル12は構成される。従ってマンドレル12は、その縦軸28が水平軸と角度αを形成するように傾斜したものでもよい。角度αは、約5°から約90°の間であることが好ましい。このような使用法に限定されるものではないが、図4に示されているマンドレル12は、約5°から約60°の間の角度αで使用するのに特に適し得る。図4に示されている実施形態において、例えば角度αは約20°である。
底部端22でのマンドレル12の直径は、この装置で製造されるガラス管の直径の決定において重要な役割を果たす。従って、マンドレル12の直径と、特に底部端22でのマンドレルの直径は、所望のサイズのガラス管を製造するために選択され得る。いくつかの実施形態において、図4にIDで表示されている、底部端でのマンドレルの内径は、約80mmから約500mmの間、代わりに約100mmから約400mmの間、代わりに約100mmから約300mmの間、代わりに約100mmから約250mmの間、代わりに約100mmから約220mmの間とすることができる。
装置10は、マンドレルを回転させるように構成された、機器24をさらに備えている。この回転機器24は、従来のダンナー法において使用され得るものなど、マンドレルを回転させるのに適したものとして当技術において既知の任意の機器を含み得る。図4に示されているものなど、いくつかの実施形態において機器24は、溶融ガラスがマンドレルの中空内部14に送出される前に機器24を通過するように構成され得る。この事例において機器24は一般に、断熱材によって囲まれた送出管を備えていてもよく、この断熱材が機器の残りの部分に対する熱損傷を防ぐ。機器24は、マンドレルを少なくとも約2rpmの速さで、またより望ましくは最大で、少なくとも約20rpmまでの速さで、回転させるように構成されることが望ましい。
装置10は、溶融ガラスを中空マンドレルの内側表面に送出するように構成された、送出機器26をさらに備えている。この送出機器26は、従来のダンナー法においてマンドレルの外側表面への溶融ガラスの送出に使用されるものなど、溶融ガラスの送出に適しているものとして当技術において既知の任意の機器とすることができる。上述したように送出機器26は、これが回転機器24の一部を通過するように構成され得る。送出機器26は溶融ガラスを、マンドレルの上流端部20またはその付近であることが望ましい送出地点30で、マンドレルの中空内部14内へと堆積させる。マンドレル12は、マンドレルの回転によって、マンドレルの内部14に送出された溶融ガラスがマンドレルの内側表面16の外周を、望ましくは送出地点30の直後にコーティングするように構成される。
装置10は、マンドレル12をその長さに沿って取り囲んでいる、外部ケーシングすなわちマッフル32をさらに備え得る。いくつかの実施形態において、マッフル32は冷却要素34を備えていてもよく、冷却要素は、溶融ガラスがマンドレル12の長さに沿って下流に流れるときに溶融ガラスを冷却するように構成されている。冷却要素34は、例えば1つの熱交換器、または一連の熱交換器を含み得る。しかしながらいくつかの用途では、マッフル内の熱交換器単独ではマンドレル自体の壁が冷却要素34の効果に対し断熱材として作用し得るため、マンドレルの内側表面16上のガラスの流れを冷却するには不十分なものとなり得る。
マンドレル12のいくつかの実施形態は、マンドレル内、例えばマンドレルの壁の内部に冷却要素36を備え得る。この冷却要素36は、マッフルの冷却要素34の代わりになるものでもよいし、あるいはマッフルの冷却要素34と同時に機能するものでもよい。冷却要素36は、ある程度の温度制御をマンドレルの内側表面16に提供するように構成されている。図4に示されているように、冷却要素36はマンドレル12の壁の内部で、水などの冷却液体あるいは空気などの冷却気体を循環させることを可能にすることができる。冷却要素36は、高流量のガラスが使用されるとき、および/またはマンドレルの長さが短い場合に、ガラスの流れの冷却に特に有利になり得る。
装置10は、マンドレルの中空内部14に加圧ガスを送出するように構成された、機器42をさらに備え得る。気体送出機器42は、従来のダンナー法においてマンドレルの外側表面への気体の送出に使用されるものなど、気体の送出に適しているものとして当技術において既知の任意の機器とすることができる。マンドレルの中空内部14への溶融ガラスの送出と同様に、気体送出機器42は、図4に示されているように、回転機器24の一部を通過するように構成され得る。例えば機器42は、溶融ガラス送出機器26から半径方向外側に位置している、1以上のアパーチャを含み得る。
ガラス管母材を連続的に製造するための装置の別の実施形態が、図5に示されている。図5に示されているように、この装置は、マンドレルの外側表面18に溶融ガラスを送出するように構成された、送出機器38をさらに備え得る。この送出機器38は、従来のダンナー法においてマンドレルの外側表面への溶融ガラスの送出に使用されるものなど、溶融ガラスの送出に適しているものとして当技術において既知の任意の機器とすることができる。送出機器38は溶融ガラスを、マンドレルの上流端部20またはその付近であることが望ましい送出地点40で、マンドレルの外側表面18上へと堆積させる。マンドレル12は、マンドレルの回転によって、マンドレルの外側表面18に送出された溶融ガラスが外側表面18の外周を、望ましくは送出地点40の直後にコーティングするように構成される。
重力が溶融ガラスを、望ましくはマンドレルの上流端部20またはその付近に位置する送出地点40からマンドレルの下流端部22に位置する出口点までの間で、外側表面18に沿って流れるよう誘導するように、マンドレル12は構成される。マンドレルの内側表面16とマンドレルの外側表面18との両方への溶融ガラスの流れのために構成された、いくつかの実施形態において、マンドレルの下流端部22は、2つのガラスの流れがマンドレルから出て行く地点で、これらの流れを結合させるように構成され得る。図5に示されているように、例えばマンドレルの下流端部すなわち底部端22は、先端44で終端するように構成され得る。内側表面16のガラスの流れと外側表面18のガラスの流れとを先端44で1つに集めることによって、この装置は2つのガラス流の融合を高めることができる。
ガラス管母材を連続的に製造するための装置10の別の実施形態が、図6に示されている。図6に示されているようにマンドレル12は、マンドレルの上流端部20での直径が下流端部22でのマンドレルの直径よりも大きい、円錐形状を有するように構成され得る。この円錐状の構成は、マンドレルの壁の厚さが縦軸に沿って下流に移動すると減少するような、マンドレル12を有することによって得ることができる。円錐状の構成を有するマンドレル12は、装置がマンドレルの内側表面16と外側表面18との両方へのガラスの流れのために構成される場合に、特に望ましいものとなり得る。円錐状の構成を有するマンドレル12を提供することによって、マンドレルの内側表面16および外側表面18のガラスの流れをマンドレルの下流端部22に向けて、より近づけて集めることができ、それにより先端44を生成するのに必要な傾斜の鋭さを減少させることができる。
マンドレル12が円錐状である場合、狭くなる程度を角度βの観点から説明することもできる。角度βは、底部端22でのマンドレル12の直径と、送出地点30でのマンドレルの直径と、これらの2地点間のマンドレルの長さとを判定することによって測定され得る。この情報を使用し、次いで以下の方程式を用いて角度βを計算することができる。
β=(1/2)×(送出位置での直径−底部の直径)/(送出位置と底部の間の長さ)
いくつかの実施形態において角度βは、約0.5から約5°の間、代わりに約0.5から約4°の間、代わりに約0.5から約3°の間とすることができる。
ガラス管母材を連続的に製造するための装置10の別の実施形態が、図7に示されている。図7に示されているように装置10は、溶融ガラスをマンドレルの中空内部14へ、従ってマンドレルの内側表面16へと送出するように構成された、送出機器26が、溶融ガラスを中空マンドレルの外側表面へと送出するように構成された送出機器38と、マンドレル壁内の1以上の開口46との組合せを含むように構成されたものであり、この1以上の開口は、溶融ガラスがマンドレルの外側表面18からマンドレル12の壁を通ってマンドレルの内側表面16へとの流れるのを可能にするように構成されている。1以上の開口46は、送出地点40の位置またはその直後に位置していることが望ましい。いくつかの実施形態は、マンドレル12の外周の周りに実質的に均等に間隔を空けて配置された、複数の開口46を備えている。開口のサイズおよび間隔は、マンドレルの中空内部14へのガラスの所望の流れ、従って内側表面16上の所望のガラスの流れの他、マンドレルの外側表面18上の所望のガラスの流れを、提供するように選択され得る。
この構成は、既存の従来のダンナーシステムで実装する場合に特に有用になり得る。例えばこの構成を用いると、単にマンドレル12を交換することによって、従来のダンナーシステムを、内側表面16上の溶融ガラスの流れを含むように更新することが可能になり得る。
ガラス管母材を連続的に製造するための装置10の別の実施形態が、図8に示されている。図8に示されているように、装置10は、マンドレルが見た目上鉛直になるよう傾斜するように構成され得る。例えばマンドレル12を、マンドレルの縦軸28と水平との間に形成される角度αが約55°から約90°の間、あるいは約60°から約90°の間になるように、含んでもよい。これらの範囲内の角度にマンドレル12を傾斜させると、厚いガラス管および/または大きい直径を有するガラス管を生成する場合に特に有用になり得る。低流量のガラスをマンドレル12に通して用いる場合も、特に有用になり得る。
角度αが特定の閾値を上回る場合、マンドレルの内側表面16の外周全体に亘って一貫した連続コーティングを達成することは困難になる。従っていくつかの実施形態において、特に角度αが大きい場合マンドレル12は、第1の、すなわち送出部分48と、第2の、すなわち流動部分50とを含む、内側表面16を備え得る。
送出部分48は、角度αよりも小さい水平からの角度ωをこの第1の部分に提供するように、マンドレルの中心に向かって内側へと傾斜している。送出部分48は、溶融ガラスの流れによる内側表面16のコーティングが一貫性のないおよび/または不連続なものとなる閾値角度を、角度ωが下回るように構成される。例えばいくつかの実施形態において、角度ωは水平から60°未満であり、あるいは水平から55°未満である。装置10は、送出機器26が溶融ガラスを内側表面の第1の部分48に送出するように構成されている。従って、溶融ガラスの流れが内側表面の第1の部分48に沿って移動すると、マンドレル12が回転することで、溶融ガラスはマンドレルの内側表面16の外周に一貫した連続コーティングを生じさせる。
見た目上鉛直のマンドレルの構成による利益を提供するために、流動部分50を、角度α以上の水平からの角度を提供するように傾斜させてもよい。例えば流動部分50を、溶融ガラスの流れによる内側表面16のコーティングが一貫性のないおよび/または不連続なものとなる閾値角度を上回る、水平からの角度を提供するように、傾斜させてもよい。これは、第1の部分48に亘る溶融ガラスの流れによって、内側表面16の外周に、溶融ガラスの一貫した連続コーティングが既に与えられているためである。例えばいくつかの実施形態において、内側表面の第2の部分50によって形成される角度は、水平から55°を超え、あるいは水平から60°を超えている。図8に示されているように、内側表面の第2の部分50を含むマンドレルの部分は、円筒状でもよい。しかしながらいくつかの実施形態において、内側表面の第2の部分50を含むマンドレルの部分は、円錐状でもよい。
ガラス管母材を連続的に製造するための装置10の別の実施形態が、図9に示されている。マンドレルの内側表面16のコーティングに関して上述したように、角度αが特定の閾値を上回る場合、マンドレルの外側表面18の外周全体に亘って一貫した連続コーティングを達成することも困難になる。従っていくつかの実施形態において、特に角度αが大きい場合マンドレル12は、第1の部分52すなわち送出部分と、第2の部分54すなわち流動部分とを含む、外側表面18を備え得る。
第1の部分52は、角度αよりも小さい水平からの角度γをこの第1の部分に提供するように、マンドレルの中心から離れるよう外側へと傾斜している。第1の部分52は、溶融ガラスの流れによる外側表面18のコーティングが一貫性のないおよび/または不連続なものとなる閾値角度を、角度γが下回るように構成される。例えばいくつかの実施形態において、角度γは水平から60°未満であり、あるいは水平から55°未満である。この装置は、送出機器38が溶融ガラスを外側表面の第1の部分52に送出するように構成されている。従って、溶融ガラスの流れが外側表面の第1の部分52に沿って移動すると、マンドレル12が回転することで、溶融ガラスはマンドレルの外側表面18の外周に一貫した連続コーティングを生じさせる。
見た目上鉛直のマンドレルの構成による利益を提供するために、第2の部分54を、角度α以上の水平からの角度を提供するように傾斜させてもよい。例えば第2の部分54を、溶融ガラスの流れによる外側表面18のコーティングが一貫性のないおよび/または不連続なものとなる閾値角度を上回る、水平からの角度を提供するように傾斜させてもよい。これは、第1の部分52に亘る溶融ガラスの流れによって、外側表面18の外周に、溶融ガラスの一貫した連続コーティングが既に与えられているためである。例えばいくつかの実施形態において、外側表面の第2の部分54によって形成される角度は、水平から55°を超え、あるいは水平から60°を超えている。図9に示されているように、外側表面の第2の部分54を含むマンドレルの部分は、円錐状でもよい。しかしながらいくつかの実施形態において、外側表面の第2の部分54を含むマンドレルの部分は、円筒状でもよい。
ガラス管母材を連続的に製造するための装置10の別の実施形態が、図10に示されている。図10に示されているように、装置10は、マンドレルの外側表面18にさらなる溶融ガラスの流れを送出するように構成された、送出機器56をさらに備え得る。この送出機器56は、従来のダンナー法においてマンドレルの外側表面への溶融ガラスの送出に使用されるものなど、溶融ガラスの送出に適しているものとして当技術において既知の任意の機器とすることができる。送出機器56は、溶融ガラスを送出地点58で送出するように構成されている。図10に示されているように、送出機器38は溶融ガラスの流れをマンドレルの外側表面18に送出地点40で提供するように構成されており、送出地点58は、この送出地点40の下流である。従って送出機器56は、マンドレルの外側表面18上を流れている溶融ガラスの表面の上に、溶融ガラスの流れを送出および提供するように構成されている。
ガラス管を連続的に製造するための装置60の一実施の形態が、図11に示されている。図11に示されているように装置60は、上述した実施形態のいずれかによる、ガラス管母材を連続的に製造する装置10を備えている。装置60は、マンドレル12から出て行くガラス管母材を延伸するように構成された、機器64をさらに備え得る。延伸機器64は、ガラス管を延伸するのに適したものとして当技術において既知の、任意の機器を含み得る。例えば図11において機器64は、ホイール延伸機として図示されている。装置60は、マンドレル12の出口から延伸機器64へとガラス管母材を搬送するように構成された、機器66をさらに備え得る。この搬送機器は、ガラス管母材を搬送するのに適したものとして当技術において既知の、任意の機器を含み得る。例えば図11において、図示の機器66は一連の黒鉛ローラを備えている。延伸機器64および搬送機器66は、マンドレル12から出て行くガラス管母材が懸垂線の配置を取る距離62を提供するように、位置付けられかつ構成されることが望ましい。
本書で明記される装置は、図示および具体的に上述した実施形態に限定されない。むしろ、当業者は理解していることであろうが、さらなる説明されていない実施形態を提供するために、上述した実施形態の特定の特徴を、含んでもよいし、除外してもよく、また組み合わせてもよい。
高品質ガラス管の製造方法
本発明の別の実施形態は、高い光学的透明度を有するガラス管を連続的に製造する方法である。上述したような装置を使用し、かつ種々のプロセスパラメータを注意深く制御することで、本発明の実施形態は清浄なままの内側表面を有するガラス管を提供することができる。さらに、上述したような装置を使用し、かつ種々のプロセスパラメータを注意深く制御することで、本発明の実施形態は清浄なままの内側表面と清浄なままの外側表面とを有するガラス管を提供することができる。
いくつかの実施形態において、ガラス管を製造する方法は、ガラス管母材を形成するステップと、この母材を延伸してガラス管を得るステップとを含む。ガラス管母材を形成するステップは、中空回転マンドレル12の内側表面16に溶融ガラスの流れを提供するステップと、ガラス母材をマンドレルの下流部分22から取り出すステップとを含む。
ガラス管母材を延伸してガラス管を得るステップは、当業者によって一般に理解されているプロセスである。例えばいくつかの方法において、マンドレル12を出て行くガラス管母材は、母材が懸垂線の形状62を取るエリアを通って移動し得る。この懸垂線の段階を通って搬送される間に、ガラス母材はその軟化点に近い温度へと冷却される。懸垂線の段階62の後、ガラス管母材をホイール延伸機などの延伸機64に通して搬送してもよく、ここでガラスはさらに冷却されて固体のガラス管が提供される。いくつかの実施形態において延伸は、約3から約10の間の延伸比で行われ得る。しかしながら、従来のダンナー法またはその変形に関連して使用されるような当業者に既知の任意の方法によってガラス管を得るべく、本書で説明される実施形態の方法により生成されたガラス管母材を延伸することも可能であることを理解されたい。
本発明のいくつかの実施形態は、ガラス管母材の形成のみのために行われる。限定するものではないが一般に上述したものなどの当業者に既知の任意の方法によってガラス管を得るよう、これらの実施形態のガラス管母材をさらに延伸することも可能であることを理解されたい。
ガラス管母材を作製する方法は、中空回転マンドレル12の内側表面16に溶融ガラスの流れを提供するステップと、ガラス母材をマンドレルの下流部分22から取り出すステップとを含む。溶融ガラスの流れは、中空回転マンドレル12の内部14に送出される。
マンドレル12の回転により、溶融ガラス流はマンドレルの内側表面16を周方向にコーティングする。プロセス全体を通じてマンドレル12の回転は、周方向の熱的特異点および/または流れの特異点を、防ぐことも可能にする。上述したようにマンドレル12は、水平からの角度αで傾斜した縦軸28を有している。従って、重力によって溶融ガラス流はさらに縦方向にマンドレル12の内側表面16を流れ落ち、管の形状を取る。
高品質の内部ガラス表面を有するガラス管を提供するために、溶融ガラス流をマンドレルの内側表面16に低粘度で送出することが望ましい。マンドレルの内側表面16に提供されるガラス流の粘度は、望ましくは30kP未満、あるいは10kP未満である。例えばマンドレルの内側表面16に提供されるガラス流の粘度は、約1kPから約30kPの間、代わりに約1kPから約25kPの間、代わりに約1kPから約20kPの間、代わりに約1kPから約15kPの間、代わりに約1kPから約10kPの間、さらに代わりに約1kPから約5kPの間とすることができる。理論に拘束されるものではないが、低粘度の流れを使用すると、ガラスの流れが任意の表面欠陥を修復して、それにより高品質の光学的表面を提供することを可能にすることができると考えられる。
ガラスの流れはさらに、回転マンドレルの内側表面16に沿って縦方向に流れるときに冷却され得る。ガラスが下流に流れる間に冷却されると、ガラスの流れの粘度は増加する。この変化は、ガラスがマンドレル12に沿って縦方向に移動するときに徐々に起こることが望ましい。例えばガラスは、マンドレルの長さ1ミリメートル当たり約0.1から0.8℃の間の速度で冷却され得る。ガラスは、マンドレルを包囲している冷却要素34によって、および/またはマンドレル内に位置している冷却要素36によって、冷却することができる。例えばマンドレルの壁内に位置している冷却要素36は、マンドレル12を冷却するように機能し得るものであり、それにより壁の内側表面16を下方へと移動するときにガラスの流れを冷却する。
マンドレルの底部端22でのガラスの流れの粘度は、マンドレル12からこれを取り出すときに、また続く延伸プロセスの際に、安定したガラスの流れを提供することができる、十分に高い粘度でなければならない。例えば、ガラス流がマンドレルの底部端22から出て行くときのガラス流の粘度は、約80kP(キロポアズ)から約500kPの間、代わりに約80kPから約300kPの間、代わりに約100kPから約300kPの間、代わりに約100kPから約200kPの間とすることができる。
マンドレル12の回転速度を、高い光学的品質の表面を有するガラス管を提供するためにさらに制御してもよい。いくつかの実施形態においてマンドレルの回転速度は、約2rpm(1分当たりの回転数)から約20rpmの間、代わりに約2rpmから約15rpmの間、代わりに約2rpmから約12rpmの間、代わりに約2rpmから約10rpmの間、さらに代わりに約2rpmから約8rpmの間であることが望ましい。
回転マンドレルの内側表面16に沿った縦方向のガラスの流れの流量をさらに制御して、安定した流れを提供し、従って高品質のガラス管を提供することができる。いくつかの実施形態においてガラスの流量は、約20kg/h(1時間当たりのキログラム)から約800kg/hの間、代わりに約20kg/hから約700kg/hの間、代わりに約20kg/hから約600kg/hの間、代わりに約20kg/hから約500kg/hの間、代わりに約20kg/hから約400kg/hの間、代わりに約20kg/hから約300kg/hの間、代わりに約20kg/hから約200kg/hの間、代わりに約20kg/hから約100kg/hの間である。
いくつかの実施形態において、ガラス管母材の壁の厚さと、従ってガラス管の壁の厚さは、回転マンドレルの中空内部14に気体を提供することによってさらに制御することができる。マンドレルの中空14内にガス圧を提供することによって、マンドレル12から出て行くガラス管母材の壁の厚さ、従って延伸されたガラス管の壁の厚さを調整することができる。いくつかの実施形態においてこのガス圧は、ガラス管の所望の厚さ次第で、約1Pa(パスカル)から約1000Paの間、代わりに約1Paから約500Paの間、代わりに約0Paから約300Paの間、代わりに約1Paから約200Paの間とすることができる。気体の本質に関する制限は、たとえあったとしても極わずかである。例えば低コストであることにより、気体は圧縮空気としてもよい。
制御された溶融ガラスの流れを回転マンドレルの内側表面16に提供することによって、パネリング欠陥のない内側表面を有するガラス管を、連続的な形で生成することができる。上述の実施形態を用いて生成されたガラス管はさらに、変動が5%未満、さらに代わりに2%未満の、一貫した厚さを有し得る。
別の実施形態において溶融ガラスは、中空回転マンドレルの外側表面18にも提供される。中空マンドレルの内側表面16上のガラスと同様に、マンドレル12の回転により溶融ガラス流は、マンドレルの外側表面18を周方向にコーティングする。回転によって、周方向の熱的特異点および/または流れの特異点を、防ぐことが可能になるとさらに考えられる。マンドレル12の角度で生成される重力により、ガラスの流れがマンドレルの外側表面18を、ガラスの流れが管の形状をとるように縦方向に流れ落ちることも可能になる。
マンドレルの外側表面18上のガラスの流れはマンドレルの内側表面16上のガラスの流れに、これら2つの流れがマンドレルの下流端部22から出て行くときに結合する。これらの流れが互いに向かって合流してマンドレルの先端44で結合するように、マンドレル12が構成されていることが望ましい。
マンドレルの外側表面18に提供されるガラスの組成は、マンドレルの内側表面16に提供されるガラスの組成と同じものでもよい。他の実施形態において、マンドレルの外側表面18に提供されるガラスの組成は、マンドレルの内側表面16に提供されるガラスの組成とは異なる組成を含むものでもよい。内側ガラス流および外側ガラス流に対して異なるガラス組成を用いることによって、内部表面と外部表面とで異なる性質を有するガラス管を生成することができる。
いくつかの用途では、例えば、ガラス管の外部表面を形成するマンドレルの外側表面18上のガラスは、ガラス管の内部表面を形成するマンドレルの内側表面16上のガラスよりも低い熱膨張係数を有し得る。他の用途では、ガラス管の外部表面を形成するマンドレルの外側表面18上のガラスは、ガラス管の内部表面を形成するマンドレルの内側表面16上のガラスよりも高い熱膨張係数を有し得る。
異なる熱膨張係数を有するガラスを使用するものは、単なる一例として提供されたものである。マンドレルの内側表面および外側表面に供給される個々のガラスは、当業者には理解されるであろうが、特性の任意の組合せを提供するよう個々に選択してもよい。例えば用途次第では、ガラス管の内部表面に、化学的不活性に関連した所望の性質を与えるガラスを選択することが望ましいであろう。他の用途では、ガラス管の外部表面に、耐引っ掻き傷性の性質を与えるガラスを選択することが望ましいであろう。
高品質の外側ガラス表面を有するガラス管を提供するために、溶融ガラス流をマンドレルの外側表面18に低粘度で送出することが望ましい。マンドレルの外側表面18に提供されるガラス流の粘度は、望ましくは30kP未満、あるいは10kP未満である。例えばマンドレルの外側表面18に提供されるガラス流の粘度は、約1kPから約30kPの間、代わりに約1kPから約25kPの間、代わりに約1kPから約20kPの間、代わりに約1kPから約15kPの間、代わりに約1kPから約10kPの間、さらに代わりに約1kPから約5kPの間とすることができる。
ガラスの流れはさらに、回転マンドレルの外側表面18に沿って縦方向に流れるときに冷却され得る。ガラスが下流に流れる間に冷却されると、ガラスの流れの粘度は増加する。この変化は、ガラスがマンドレル12に沿って縦方向に移動するときに徐々に起こることが望ましい。例えばガラスは、マンドレルの長さ1ミリメートル当たり約0.1から0.8℃の間の速度で冷却され得る。ガラスは、マンドレルを包囲している冷却要素34によって、および/またはマンドレル内に位置している冷却要素36によって、冷却することができる。例えば、マンドレルの壁内に位置している冷却要素36はマンドレル12を冷却するように機能し、それによりガラスの流れが壁の外側表面18を下方へと移動するときにこれを冷却することができる。
マンドレルの底部端22でのガラスの流れの粘度は、マンドレル12からこれを取り出すときに、また続く延伸プロセスの際に、ガラスの流れに安定性を提供することができるような、十分に高い粘度でなければならない。例えば、ガラス流がマンドレルの底部端22の外側表面18から出て行くときのガラス流の粘度は、約80kPから約500kPの間、代わりに約80kPから約300kPの間、代わりに約100kPから約300kPの間、代わりに約100kPから約200kPの間とすることができる。
回転マンドレルの外側表面18に沿った縦方向のガラスの流量をさらに制御して、安定した流れを提供し、従って高品質のガラス管を提供することができる。いくつかの実施形態においてガラスの流量は、約20kg/h(1時間当たりのキログラム)から約800kg/hの間、代わりに約20kg/hから約700kg/hの間、代わりに約20kg/hから約600kg/hの間、代わりに約20kg/hから約500kg/hの間、代わりに約20kg/hから約400kg/hの間、代わりに約20kg/hから約300kg/hの間、代わりに約20kg/hから約200kg/hの間、代わりに約20kg/hから約100kg/hの間である。
いくつかの実施形態において、回転マンドレルの外側表面18に沿ったガラスの流量は、回転マンドレルの内側表面16に沿ったガラスの流量と実質的に同じでもよい。他の実施形態では、マンドレルの内側表面16よりも大きい流量をマンドレルの外側表面18に沿って有していること、あるいはマンドレルの内側表面16よりも小さい流量のガラスをマンドレルの外側表面に沿って有していることが望ましいことがある。
マンドレルの内側表面16とは異なる流量をマンドレルの外側表面18で使用することは、例えばマンドレルの外側表面上のガラスの組成がマンドレルの内側表面上のガラスの組成とは異なる場合に特に有用になり得る。マンドレルの外側表面18上のガラスとマンドレルの内側表面16上のガラスの流量を選択および制御することによって、生成されるガラス管の異なる層の厚さを制御することができる。
いくつかの実施形態において、ガラス管母材の壁の厚さと、従ってガラス管の壁の厚さは、回転マンドレルの外側表面18の周りに気体の流れを提供することによってさらに制御することができる。マンドレルの外側表面18の周りにガス圧を提供することによって、最終的なガラス管の壁の厚さを調整することができる。いくつかの実施形態においてこのガス圧は、ガラス管の所望の壁の厚さ次第で、約1Paから約1000Paの間、代わりに約1Paから約500Paの間、代わりに約0Paから約300Paの間、代わりに約1Paから約200Paの間とすることができる。
制御された溶融ガラスの流れを回転マンドレルの外側表面18に提供することによって、パネリング欠陥のない外側表面を有するガラス管を、連続的な形で生成することができる。制御された溶融ガラスの流れを回転マンドレルの内側表面16と外側表面18との両方に提供することによって、パネリング欠陥のないガラス管を連続的な形で生成することができる。上述の実施形態を用いて生成されたガラス管はさらに、変動が5%未満、さらに代わりに2%未満の、一貫した厚さを有し得る。
別の実施形態では、さらなる溶融ガラスの流れを回転マンドレルの外側表面18に提供してもよい。さらなる溶融ガラスの流れは、ガラス管に外側被覆層を提供するように構成される。従ってさらなる溶融ガラスの流れは、マンドレルの外側表面18上の最初のガラスの流れよりも下流で提供され、マンドレルの外側表面上の最初のガラスの流れの実質的に上に留まるように構成される。
さらなる溶融ガラスの流れの組成は、マンドレルの外側表面18上の少なくとも最初のガラスの流れとは異なっている。さらなる溶融ガラスの流れの組成は、マンドレルの内側表面16上のガラスの流れとも異なっていてもよい。本実施形態を用いると、三層構造のガラス管を連続的に生成することができる。管を構成する3つの層の相対的な厚さは、上述したようにマンドレル12での各ガラスの流れの流量を制御することによって制御することができる。
種々の実施形態を、以下の実施例によってさらに明らかにする。
図4に示されているような装置10を使用し、水平から約20°傾斜した円筒状の管を備えている中空マンドレル12を、約5rpmの速度で回転させた。連続的な溶融ガラスの流れを、溶融ガラスがマンドレルの内側表面16に接触してこれをコーティングするように、中空回転マンドレルの内部14に送出した。送出地点30でのガラスの粘度は約4.4kPであった。送出地点30での溶融ガラスの温度は約1,100℃であった。ガラスはマンドレルの内側表面16を、1時間当たり約30kgの流量で縦方向に流れ落ちた。管母材をマンドレルの底部端22から取り出して、上述した従来のプロセスを用いて延伸し、ガラス管を生成した。管の外側表面に屈折率整合油を用いて、ガラス管の内側表面を次いでシャドウグラフ法で試験し、ガラス管の内側表面がパネリング欠陥を有していないことが示された。
図4に示されているような装置10を使用し、水平から約45°傾斜した中空マンドレル12を約5rpmの速度で回転させた。連続的な溶融ガラスの流れを、溶融ガラスがマンドレルの内側表面16に接触してこれをコーティングするように、中空回転マンドレルの内部14に送出した。送出地点30でのガラスの粘度は約4.4kPであった。送出地点30での溶融ガラスの温度は約1,100℃であった。ガラスはマンドレルの内側表面16を、1時間当たり約30kgの流量で縦方向に流れ落ちた。管母材をマンドレルの底部端22から取り出して、上述した従来のプロセスを用いて延伸し、ガラス管を生成した。管の外側表面に屈折率整合油を用いて、ガラス管の内側表面を次いでシャドウグラフ法で試験し、ガラス管の内側表面がパネリング欠陥を有していないことが示された。
図8に示されているような装置10を使用し、水平から約60°傾斜した中空マンドレル12を約5rpmの速度で回転させた。連続的な溶融ガラスの流れを、溶融ガラスがマンドレルの内側表面16に接触してこれをコーティングするように、中空回転マンドレルの内部14に送出した。送出地点30でのガラスの粘度は約4.4kPであった。送出地点30での溶融ガラスの温度は約1,100℃であった。ガラスはマンドレルの内側表面16を、1時間当たり約30kgの流量で縦方向に流れ落ちた。管母材をマンドレルの底部端22から取り出して、上述した従来のプロセスを用いて延伸し、ガラス管を生成した。管の外側表面に屈折率整合油を用いて、ガラス管の内側表面を次いでシャドウグラフ法で試験し、ガラス管の内側表面がパネリング欠陥を有していないことが示された。
図5に示されているような装置10を使用し、直径が約160mmでありかつ壁の厚さが約2mmである円筒状の管を備えている中空マンドレル12を、水平から約45°傾斜させ、約5rpmの速度で回転させる。連続的な溶融ガラスの流れを、溶融ガラスがマンドレルの内側表面16に接触してこれをコーティングするように、中空回転マンドレルの内部14に送出する。マンドレルの内側表面に対する送出地点30でのガラスの粘度を約5kPとする。
同時に連続的な溶融ガラスの流れを、溶融ガラスがマンドレルの外側表面に接触してこれをコーティングするように、中空回転マンドレルの外側表面18に送出する。マンドレルの外側表面に対する送出地点40でのガラスの粘度も約5kPとする。
ガラスはマンドレルの内側表面16およびマンドレルの外側表面18を、1時間当たり約60kgの流量で縦方向に流れ落ちる。管母材がマンドレルの底部端22から、約150kPの粘度で連続的に流れ出る。この母材を、上述した従来のプロセスを用いて連続的に延伸し、ガラス管を生成する。シャドウグラフ法を用いてこのガラス管を試験する。ガラス管が内側表面または外側表面のいずれにも、パネリング欠陥を有していないことが期待される。
本発明の精神および範囲から逸脱することなく、種々の改変および変形が作製可能であることは当業者には明らかであろう。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
ガラス管を作製する方法において、
中空回転マンドレルの内側表面上に、溶融ガラスの流れを提供するステップ、
ガラス管母材を、前記中空回転マンドレルの下流部分から取り出すステップ、および、
前記母材を延伸して、ガラス管を得るステップ、
を含むことを特徴とする方法。
実施形態2
前記溶融ガラスの流れが、30kP未満の粘度で提供されることを特徴とする実施形態1記載の方法。
実施形態3
前記溶融ガラスの流れが、10kP未満の粘度で提供されることを特徴とする実施形態2記載の方法。
実施形態4
前記マンドレルを通る前記溶融ガラスの流量が、約20kg/hから約800kg/hの間であることを特徴とする実施形態1記載の方法。
実施形態5
前記マンドレルが縦軸を画成し、該縦軸が水平から、約5°から約90°の間で傾斜していることを特徴とする実施形態1記載の方法。
実施形態6
加圧ガスを、前記中空回転マンドレルの内部へと導入することを特徴とする実施形態1記載の方法。
実施形態7
前記中空回転マンドレルの外側表面上に、溶融ガラスの流れを提供するステップ、
をさらに含み、前記ガラス管母材を前記マンドレルの下流部分から取り出すステップが、前記マンドレルの前記内側表面からのガラスの流れを、前記マンドレルの前記外側表面からのガラスの流れに結合させるステップをさらに含むことを特徴とする実施形態1記載の方法。
実施形態8
前記マンドレルの前記外側表面上の前記ガラスが、前記マンドレルの前記内側表面上の前記ガラスとは異なる組成を有していることを特徴とする実施形態7記載の方法。
実施形態9
外側被覆層を提供するように構成された溶融ガラスの流れを、提供するステップをさらに含み、前記外側被覆層を提供するように構成された前記ガラスが、前記マンドレルの前記外側表面上の前記ガラスとは異なる組成を有していることを特徴とする実施形態7記載の方法。
実施形態10
ガラス管を作製する装置であって、
外側表面と、内側表面で囲まれた中空内部とを備え、かつ縦軸を画成する、マンドレル、
前記マンドレルの内側表面に溶融ガラスを送出するように構成された、送出機器、および、
前記マンドレルを回転させるように構成された、機器、
を備え、前記ガラスが前記マンドレルの下流端部に位置する出口点へと縦方向に流れるように、構成されていることを特徴とする装置。
実施形態11
前記マンドレルの前記中空内部に気体を送出するように構成された機器をさらに備えていることを特徴とする実施形態10記載の装置。
実施形態12
前記マンドレルの前記内側表面を冷却するように構成された冷却機器をさらに備えていることを特徴とする実施形態10記載の装置。
実施形態13
前記冷却機器が、前記マンドレルの壁の内部に位置している冷却要素を含むことを特徴とする実施形態12記載の装置。
実施形態14
前記マンドレルが円筒状であることを特徴とする実施形態10記載の装置。
実施形態15
前記マンドレルが円錐状であることを特徴とする実施形態10記載の装置。
実施形態16
前記縦軸が、水平から、約45°から約90°の間の角度を形成することを特徴とする実施形態10記載の装置。
実施形態17
前記マンドレルの前記内側表面が、第1の部分と第2の部分とを有し、さらに、
前記マンドレルの前記内側表面の前記第1の部分が、内側へと傾斜して、前記縦軸によって形成される水平からの角度よりも小さい水平からの角度を提供することを特徴とする実施形態16記載の装置。
実施形態18
前記中空マンドレルの外側表面に溶融ガラスを送出するように構成された、送出機器、
をさらに備え、該ガラスが前記マンドレルの前記下流端部で前記マンドレルの前記外側表面から離れて流れるように、さらに構成されていることを特徴とする実施形態10記載の装置。
実施形態19
前記中空マンドレルの内側表面に溶融ガラスを送出するように構成された、前記送出機器が、
前記マンドレルの前記外側表面に前記溶融ガラスを送出するように構成された前記送出機器と、
前記マンドレルの壁内の1以上の開口であって、前記マンドレルの前記外側表面から前記マンドレルの前記内側表面への前記溶融ガラスの流れを可能にするように構成されている、1以上の開口と、
を含むものであることを特徴とする実施形態18記載の装置。
実施形態20
前記縦軸が、水平から、約45°から約90°の間の角度を形成し、さらに前記マンドレルが、
前記マンドレルの前記外側表面が第1の部分と第2の部分とを有し、さらに、
前記マンドレルの前記外側表面の前記第1の部分が外側へと傾斜して、前記縦軸によって形成される水平からの角度よりも小さい水平からの角度を提供する、
ように構成されていることを特徴とする実施形態18記載の装置。
実施形態21
前記マンドレルを、1分当たり約2から約20回転の間の速度で回転させることを特徴とする実施形態1記載の方法。
実施形態22
前記マンドレルを、1分当たり約2から約10回転の間の速度で回転させることを特徴とする実施形態21記載の方法。
実施形態23
前記マンドレルの前記下流部分から出て行く前記溶融ガラス管母材の前記粘度が、約80kPから約300kPの間であることを特徴とする実施形態1記載の方法。
実施形態24
前記マンドレルの前記下流部分から出て行く前記溶融ガラス管母材の前記粘度が、約100kPから約200kPの間であることを特徴とする実施形態23記載の方法。
実施形態25
気体の流れを、前記中空マンドレルの内側に提供するステップをさらに含むことを特徴とする実施形態1記載の方法。
実施形態26
前記中空マンドレルの内側の前記気体の流れの圧力が、約1Paから約1000Paの間であることを特徴とする実施形態25記載の方法。
実施形態27
前記中空マンドレルの内側の前記気体の流れの前記圧力が、約1Paから約500Paの間であることを特徴とする実施形態26記載の方法。
実施形態28
前記中空マンドレルの内側の前記気体の流れの前記圧力が、約1Paから約300Paの間であることを特徴とする実施形態27記載の方法。
実施形態29
前記ガラス管の内側表面が、パネリング欠陥を実質的に含んでいないことを特徴とする実施形態1記載の方法。
実施形態30
前記ガラス管の内側表面が、清浄なままのものであることを特徴とする実施形態29記載の方法。
実施形態31
前記ガラス管の外側表面が、パネリング欠陥を実質的に含んでいないことを特徴とする実施形態7記載の方法。
実施形態32
前記ガラス管の外側表面が、清浄なままのものであることを特徴とする実施形態31記載の方法。
実施形態33
前記ガラス管の内側表面が、パネリング欠陥を実質的に含んでいないことを特徴とする実施形態31記載の方法。
実施形態34
前記ガラス管の内側表面が、清浄なままのものであることを特徴とする実施形態32記載の方法。
実施形態35
前記ガラス管の外径が、約10mmから約60mmの間であることを特徴とする実施形態1記載の方法。
実施形態36
前記ガラス管の壁の厚さが、約0.5mmから約2mmの間であることを特徴とする実施形態35記載の方法。
実施形態37
前記ガラス管の厚さの変動が、5%未満であることを特徴とする実施形態1記載の方法。
実施形態38
前記ガラス管の厚さの変動が、2%未満であることを特徴とする実施形態1記載の方法。
10 装置
12 マンドレル
14 中空内部
16 内側表面
18 外側表面
22 下流部分
24 回転機器
26、38、56 送出機器
28 縦軸
30、40、58 送出地点
44 先端
46 開口
48、52 第1の部分
50、54 第2の部分

Claims (15)

  1. ガラス管を作製する方法において、
    中空回転マンドレルの内側表面上に、溶融ガラスの流れを提供するステップ、
    ガラス管母材を、前記中空回転マンドレルの下流部分から取り出すステップ、および、
    前記母材を延伸して、ガラス管を得るステップ、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記溶融ガラスの流れが、30kP未満の粘度で提供されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記マンドレルを通る前記溶融ガラスの流量が、約20kg/hから約800kg/hの間であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 前記マンドレルが縦軸を画成し、該縦軸が水平から、約5°から約90°の間で傾斜していることを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 前記中空回転マンドレルの外側表面上に、溶融ガラスの流れを提供するステップ、
    をさらに含み、前記ガラス管母材を前記マンドレルの下流部分から取り出すステップが、前記マンドレルの前記内側表面からのガラスの流れを、前記マンドレルの前記外側表面からのガラスの流れに結合させるステップをさらに含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. 前記マンドレルの前記外側表面上の前記ガラスが、前記マンドレルの前記内側表面上の前記ガラスとは異なる組成を有していることを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載の方法。
  7. 外側被覆層を提供するように構成された溶融ガラスの流れを、提供するステップをさらに含み、前記外側被覆層を提供するように構成された前記ガラスが、前記マンドレルの前記外側表面上の前記ガラスとは異なる組成を有していることを特徴とする請求項6記載の方法。
  8. ガラス管を作製する装置であって、
    外側表面と、内側表面で囲まれた中空内部とを備え、かつ縦軸を画成する、マンドレル、
    前記マンドレルの内側表面に溶融ガラスを送出するように構成された、送出機器、および、
    前記マンドレルを回転させるように構成された、機器、
    を備え、前記ガラスが前記マンドレルの下流端部に位置する出口点へと縦方向に流れるように、構成されていることを特徴とする装置。
  9. 前記マンドレルの前記中空内部に気体を送出するように構成された機器をさらに備えていることを特徴とする請求項8記載の装置。
  10. 前記マンドレルの前記内側表面を冷却するように構成された冷却機器をさらに備えていることを特徴とする請求項8記載の装置。
  11. 前記中空マンドレルの外側表面に溶融ガラスを送出するように構成された、送出機器、
    をさらに備え、該ガラスが前記マンドレルの前記下流端部で前記マンドレルの前記外側表面から離れて流れるように、さらに構成されていることを特徴とする請求項8記載の装置。
  12. 前記中空マンドレルの内側表面に溶融ガラスを送出するように構成された、前記送出機器が、
    前記マンドレルの前記外側表面に前記溶融ガラスを送出するように構成された前記送出機器と、
    前記マンドレルの壁内の1以上の開口であって、前記マンドレルの前記外側表面から前記マンドレルの前記内側表面への前記溶融ガラスの流れを可能にするように構成されている、1以上の開口と、
    を含むものであることを特徴とする請求項11記載の装置。
  13. 前記縦軸が、水平から、約45°から約90°の間の角度を形成し、さらに前記マンドレルが、
    前記マンドレルの前記外側表面が第1の部分と第2の部分とを有し、さらに、
    前記マンドレルの前記外側表面の前記第1の部分が外側へと傾斜して、前記縦軸によって形成される水平からの角度よりも小さい水平からの角度を提供する、
    ように構成されていることを特徴とする請求項11または12記載の装置。
  14. 前記マンドレルの前記下流部分から出て行く前記溶融ガラス管母材の粘度が、約80kPから約300kPの間であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  15. 前記中空マンドレルの内側の気体の流れの圧力が、約1Paから約300Paの間であることを特徴とする請求項14記載の方法。
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