JP2017533048A - 手術台のスライドレールに取り付ける為のクランプクロウ - Google Patents

手術台のスライドレールに取り付ける為のクランプクロウ Download PDF

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Abstract

本発明は、手術台の矩形断面のスライドレール(100)に取り付ける為のクランプクロウ(10)に関し、クランプクロウは、スライドレール(100)に対抗し支持する様に設計された少なくとも1つの軸受面(46)を有するメインボディ(12)と、メインボディ(12)に取り付けられ、第1の軸受エレメント(20)と第2の軸受エレメント(38)とを有するクランプ構造体(14)と、クランプ構造体(14)に動作的に接続されたアクチュエータメンバ(16)と、を含み、アクチュエータメンバ(16)の動作は、クランプ構造体(14)がロック状態にもたらされる事を許容し、ロック状態に於いては、軸受面(46)とクランプ構造体(14)の軸受エレメント(20及び38)とがスライドレール(100)に対抗し支持し、第1の軸受エレメント(20)は、スライドレール(100)の長手軸(X)に平行であってメインボディ(12)に対し静止する第1のピボット軸(Z)に対し旋回自在に取り付けられ、第2の軸受エレメント(38)は、第1のピボット軸(Z)に平行であってメインボディ(12)に対し移動自在である第2のピボット軸(Y)に対し旋回自在に取り付けられ、アクチュエータメンバ(16)は、第2の軸受エレメント(38)に動作的に接続され、アクチュエータメンバ(16)の動作に際し、第1の軸受エレメント(20)がスライドレール(100)に対抗し支持する様に第1のピボット軸(Z)に対し旋回する。【選択図】図2

Description

本発明は、スライドレールに対抗し支持する様に設計された少なくとも1つの軸受面を有するメインボディと、メインボディに取り付けられると共に第1の軸受エレメントと第2の軸受エレメントとを有するクランプ構造体と、クランプ構造体と動作的に接続されると共に動作がクランプ構造体をメインボディの軸受面とクランプ構造体の軸受エレメントとがスライドレールに対抗し支持するロック状態にもたらす事を許容するアクチュエータメンバと、を含む、手術台のスライドレールに取り付ける為のクランプクロウに関する。
手術台は、典型的にそれらのテーブルセグメントの両側に沿ったスライドレールとして知られるものを有し、これらのスライドレールは、一般的に矩形断面であると共に所望位置に於いて手術台に患者サポート補助器具等のアクセサリ部品を取り付ける為に使用される。アクセサリ部品を固定する為にクランプクロウが使用され、クランプクロウは、アクセサリ部品に連結されると共にスライドレールに取り付けられる。
頻繁に、これらのクランプクロウは、種々のモデルタイプの手術台に於いて使用され、それらのスライドレールの寸法に関し相互に異なる。従って、ユーザは、種々のスライドレールを備える手術台に於いて柔軟に使用する事が出来るクランプクロウを必要とする。クランプクロウに固定されたアクセサリの必要と成る如何なる再位置調整も出来る限り容易に達成する事が出来る様に、スライドレールに対するクランプクロウの方向が特定のレール寸法に拘わらず常に略同一に維持されるべきである。更に、方向が常に同一に維持される為、クランプクロウが適切に取り付けられた事をユーザが確信する事が出来る。
クランプブロックとして専門分野に於いて知られるクランプクロウ等は、その最も簡単な設計に於いては、スライドレールに於いてスライドされると共にクランプネジによって所望位置に固定されたブラケット状部分によって構成される。更に改良された設計は、レールに沿った如何なる地点に於いてもクランプクロウをスライドレールに於いて旋回させる事を許容し、結果的にスライドレールの端からのアクセスに頼らずスライドレールにより迅速に固定される。一般的にスライドレールに取り付ける間にクランプクロウを旋回させる必要が有り、故に、クランプクロウに取り付けられるアクセサリも旋回させる必要が有る。これは、アクセサリ、例えば、クランプクロウに取り付けられるラテラルサポートをスライドレールに取り付けられる間にクランプクロウと共に旋回させる必要が有り、手術台に於いて既に横たわっている患者を最初に別位置に移動させる必要が有るという欠点を有する。
幾つかの既知のクランプクロウは、矩形断面を有するスライドレールの上端に亘ってフック方式によって掴む。従って、クランプクロウの先細りの内部斜面は、相互に平行に延在するスライドレールの2つの長手上端縁に対抗し支持する。蝶ねじによって上方にガイドされたクランプエレメントは、例えば、スライドレールの下端縁に対抗し斜面によって支持し、それが締められると、クランプクロウを所定位置に固定する。従って、力は、クランプクロウからスライドレールにスライドレールの端縁を介し略独占的に伝達される。端縁の丸めの度合いに依存し、種々のとりわけ高い表面圧力が生じ、結果的にクランプクロウの荷重支持性能を大幅に制限する。高負荷集中が端縁の局所変形をもたらす事が出来る為、クランプクロウとスライドレールとの間の接続は、しなりやすくしなやかである。更に、クリアランスの為の公差と端縁丸めの為の公差は、矩形断面の対角線方向に於いて合計される。クランプエレメントは、これらの公差を補正する能力を必要とする。
本発明は、定義済みの方向に於いて種々の寸法の矩形スライドレールに容易且つ確実に取り付ける事が出来るクランプクロウを提供する事を目的とする。
本発明は、この目的を請求項1の特徴を有するクランプクロウによって達成する。都合の良い改良は、従属項に規定される。
本発明は、スライドレールの長手軸に平行であってメインボディに対し静止する第1のピボット軸に対し旋回自在に取り付けられる第1の軸受エレメントを提供する。第2の軸受エレメントは、第1のピボット軸に平行であってメインボディに対し移動自在な第2のピボット軸に対し旋回自在に取り付けられる。アクチュエータメンバは、第2の軸受エレメントに動作的に接続される。第2の軸受エレメントをスライドレールに対抗し支持する位置に移動させる為にアクチュエータメンバが動作された時に、第2の軸受エレメントが要求された位置に調整されるまで第2のピボット軸に対し旋回させる事が出来る。同時に、第1の軸受エレメントを第1のピボット軸に対し旋回させる事によってスライドレールに対抗し支持する位置にもたらされる。
第1のピボット軸がクランプクロウのメインボディに対し静止方式によって配置され、第2のピボット軸が移動自在に配置され、本発明の2つの軸受エレメントは、2つのピボット軸と共に、それをスライドレールに取り付ける間にレール面との位置を自動的に調整するクランプ構造体を形成する。従って、スライドレールの高さの為の寸法公差と端縁の構造の為の寸法公差は、もはやアクセサリ部品と共にスライドレールに取り付けられるクランプクロウの位置調整に影響を及ぼさない。スライドレールに対するクランプクロウの固定位置調整も促進され、特に、クランプクロウの取り付け中に、メインボディの第1の軸受面がスライドレールに対抗し配置されるという事実によって、クランプクロウの位置調整を確立する。しかる後、2つの軸受エレメントは、スライドレールに配置され、アクチュエータメンバを動作させる事によってレール面に対抗し締め付けられる。このプロセスに於いては、第2の軸受エレメントの移動は、スライドレールの所望の自動位置調整を可能とする様に旋回移動に結び付けられる。
この点に於いては、第1のピボット軸に対する第1の軸受エレメントの旋回移動が寸法公差を補正する様に設計された移動として理解される事は言う迄も無い。従って、公差補正の為に第1の軸受エレメントを旋回させるピボット角度は比較的に小さい(例えば数度の範囲)。
クランプ構造体は、好ましくは、アクチュエータメンバに連結され、第1のピボット軸に対し第1の軸受エレメントと共に旋回させる事が出来ると共に、少なくとも1つのシャフトセクションと1つのカムとを含む偏心シャフトを有する。偏心シャフトは、偏心シャフトの回転軸に対し回転自在な少なくとも1つのシャフトセクションと、偏心シャフトの回転軸に対し偏心的に具現されたカムと、を有する。第2のピボット軸はカムに対し静止し、第2の軸受エレメントはカムに旋回自在に取り付けられる。アクチュエータメンバの動作によって2つの軸受エレメントが旋回移動を同時に実行する様に、第2の軸受エレメントが前述の偏心シャフトによって第1の軸受エレメントに連結される。この第2の軸受エレメントの旋回移動は、カムの旋回とカムに対する第2の軸受エレメントの旋回とに起因する合成移動である。カムの旋回とカムに取り付けられる第2の軸受エレメントの帰着(旋回)移動は、アクチュエータメンバの動作によって直接的に達成される。第2のピボット軸に対する第2の軸受エレメントの追加の旋回は、移動された第2の軸受エレメントとスライドレールとの接触に起因する。第2のピボット軸は、好ましくは、カムの長手軸である。第1の軸受エレメントは、メインボディに対し静止する第1のピボット軸に対し旋回される。この旋回移動も、偏心シャフトを介する第1の軸受エレメントに対する連結によって第2の軸受エレメントに伝達される。
従って、2つの旋回可能な軸受エレメントの提供は、クランプクロウが種々の寸法の矩形スライドレールに取り付けられる事を許容し、クランプクロウの設計をシンプル且つコンパクトに維持する。スライドレールにクランプクロウを取り付ける為に、メインボディの軸受面が最初にスライドレールに配置され、スライドレール上のクランプクロウの方向を確立する。メインボディの軸受面がスライドレールに配置されると、軸受エレメントがスライドレールに配置され、クランプクロウを同様に固定する。2つの軸受エレメントが旋回移動を同時に実行する事が出来る様に、第2の軸受エレメントが偏心シャフトを介し第1の軸受エレメントに動作的に接続される。これを達成する為に、アクチュエータメンバが動作された時に、第2の軸受エレメントは、偏心シャフトの回転軸に対するカムの旋回によって移動され、第2の軸受エレメントとスライドレールとの接触によって第2のピボット軸に対し旋回される。
クランプ構造体がロック状態に在る時に、メインボディの軸受面は、好ましくは、スライドレールの第1の側面に対抗し支持する。更に、クランプ構造体がロック状態に在る時に、第1の軸受エレメントの軸受面がスライドレールの第2の側面に対抗し支持し、第2の軸受エレメントの軸受面がスライドレールの第3の側面に対抗し支持する。更に、クランプ構造体がロック状態に在る時に、メインボディの更なる軸受面がスライドレールの第4の側面に対抗し支持する。従って、スライドレールはクランプクロウによって4つの側面を取り囲まれ、クランプクロウはスライドレールにとりわけ確実に取り付けられる。更に、メインボディがスライドレールに配置されると直ちに、クランプクロウがスライドレールに対抗し強固に支持する。好ましくは、第1の側面は上側面であり、第2の側面は手術台から見て外側を向く外側面であり、第3の側面はスライドレールの裏面であり、第4の側面は手術台に向かい合うスライドレールの内側面である。
クランプ構造体がロック状態に在る時に、第2の軸受エレメントの更なる軸受面は、好ましくは、スライドレールの第4の側面に対抗し支持する。この様に、強い外力がクランプクロウに及ぼされた時のクランプクロウの取り外しが防がれ、結果的にスライドレール上のクランプクロウのグリップを改善する。
都合の良い実施の形態に於いては、偏心シャフトの少なくとも1つのシャフトセクションは、偏心シャフトの回転軸に対し回転する様に第1の軸受エレメントに取り付けられる。クランプ構造体をロックする為のアクチュエータメンバの動作によって偏心シャフトをその回転軸に対し回転させる事が出来ると共に、偏心シャフトを回転させる時にカムを回転軸に対し旋回させる事が出来る。第2の軸受エレメントに対する偏心シャフトの連結と第1の軸受エレメントに対する第2の軸受エレメントの動作の接続は、とりわけシンプルな方式によって達成される。カムが旋回された時に、第2の軸受エレメントがカムと共に移動され、結果的にスライドレールに対抗し配置される。更に、第2の軸受エレメントが旋回された時に、スライドレールと接触する様に意図された第2の軸受エレメントの軸受面がスライドレールの長手軸に平行なピボット軸の位置調整によってそのスライドレールに対する方向を維持する。結果的に、第2の軸受エレメントは、確かな軸受を保証し、スライドレールをその意図された軸受面と接触させる。
第2の軸受エレメントは、好ましくは、カムがガイドされる貫通孔を有する。更に、少なくとも1つのシャフトセクションは、第1のシャフトセクションと第2のシャフトセクションとを有する。カムは、第1のシャフトセクションと第2のシャフトセクションとの間に配置される。第1の軸受エレメントと第2の軸受エレメントに於ける偏心シャフトの強固な取り付けは、シンプルな方式によって保証される。
第1のシャフトセクションと第2のシャフトセクションとカムとが円筒状であると更に都合が良い。第1のシャフトセクションと第2のシャフトセクションは、偏心シャフトの回転軸を形成する共通の長手軸を有する。カムは、カムの長手軸がシャフトセクションの長手軸と距離をおいて平行に配置される様にシャフトセクションに対し配置される。シャフトセクションの長手軸に対するカムの長手軸の平行移動によって、カムの長手軸と第2の軸受エレメントとをシャフトセクションの長手軸に対し容易に旋回させる事が出来る。その移動の結果として第2の軸受エレメントをカムの長手軸に対し容易に旋回させる事も出来る。
第1の軸受エレメントは、好ましくは、第1のアームと第2のアームとを有する。第2の軸受エレメントは、第1の軸受エレメントの第1のアームと第2のアームとの間に配置される。更に、第1のアームは第1の開口を有し、第2のアームは第2の開口を有する。第1のシャフトセクションは第1の開口を通じガイドされ、第2のシャフトセクションは第2の開口を通じガイドされる。これは非常にコンパクト且つ強固なクランプクロウを形成する。更に、それはスライドレールの長手軸に沿った力の不均衡な発揮を防ぐ。
先に説明された実施の形態の都合の良い構成に於いては、第1のアームと第2のアームの夫々は円形開口を有し、その夫々を通じメインボディに形成されたボルトがガイドされる。第1の軸受エレメントは、第1のピボット軸を定義するボルトに回転自在に取り付けられる。スライドレールからのボルトの距離の夫々は、スライドレールからの第2のピボット軸を定義するカムの距離よりも大きい。第2の軸受エレメントがスライドレールの第3の(下)側面まで旋回された時に、それは偏心シャフトに、結果的に第1の軸受エレメントに力を及ぼす。従って、第1の軸受エレメントは、スライドレールの第2の(外)側面に対抗し押される。ボルトによって定義された第1のピボット軸のスライドレールからの距離と偏心によって定義された第2のピボット軸のスライドレールからの距離との間の差が大きく、第2の軸受エレメントがスライドレールに向け移動する時に、第1の軸受エレメントが偏心シャフトに伝達された力によってスライドレールに対抗しより強く押される。従って、ロック状態に於けるスライドレール上のクランプクロウのグリップが改善される。
この点に於いては、2つのピボット軸のスライドレールからの距離の前述の差は、言う迄も無く、2つのピボット軸の特定の実施の形態に拘わらず、本発明のクランプクロウのとりわけ都合の良い構成の特徴を成す。
都合の良い構成に於いては、ピンは、カムに接続され、第2の軸受エレメントの凹部に突出する。偏心シャフトをその回転軸に対し回転させる時に、ピンを第2の軸受エレメントとの係合に至らせる事が出来る。ピンが係合された時に、偏心シャフトの回転と同時に第2の軸受エレメントを第2のピボット軸に対し旋回させる事が出来る。この旋回移動は、スライドレールからクランプクロウをリリースする様に第2の軸受エレメントを移動させる為に使用する事が出来る。更に、動作エレメントによる偏心シャフトの動作は、更なる動作エレメントの提供を不要とし、結果的にユーザフレンドリーネスを改善する。
第1のアームと第1のアームよりも長い第2のアームとを有する実質的にL字状のエレメントである第2の軸受エレメントの為に更に都合が良い。第2の軸受エレメントの軸受面は第1のアームに形成され、第2の軸受エレメントの貫通孔はより長い第2のアームに形成される。結果的に、第2の軸受エレメントをスライドレールに配置するか又は開位置に移動させる為に第2の軸受エレメントの最小限の移動だけが必要に成る。
クランプ構造体は、好ましくは、メインボディがスライドレールに配置される前に第2の軸受エレメントを収容位置にプレストレスする為に使用する事が出来るプレストレスエレメントを有する。更に、メインボディがスライドレールに対抗し支持する時に、第2の軸受エレメントの軸受面がスライドレールに対抗しプレストレスエレメントによって、好ましくは、第3の(下)側面に押される。従って、第2の軸受エレメントは、クランプクロウをスライドレールに容易に配置する事が出来る収容位置にそれがスライドレールに配置される前に自動的に配置される。位置調整中は、第2の軸受エレメントがスライドレールと接触するまで、クランプクロウがスライドレールに向け直線的に移動される。クランプクロウがスライドレールに対抗し押された時に、第2の軸受エレメントは、スライドレールがクランプクロウによって取り囲まれるまで、プレストレスエレメントによって及ぼされたプレストレス力と反対の第2の旋回方向に旋回される。これはスライドレールに対しクランプクロウを傾斜させずに達成する事が出来る。
メインボディは、好ましくは、軸受面と更なる軸受面との間に配置された端縁凹部を有し、端縁凹部は、スライドレールの第1の(上)側面とスライドレールの第4の(内)側面との間に接触を伴わずに配置された第1のレール端縁を収容する。従って、スライドレールは、4つの側面の全てが接触され、結果的にクランプクロウによって確実に取り囲まれる。更に、メインボディがレール端縁上よりもむしろそのフラット側面上のスライドレールと接触する為、レール端縁に沿った種々の面取りは、スライドレールに対するクランプクロウのグリップに悪影響を及ぼさない。
スライドレールの第3の(下)側面とスライドレールの第4の(内)側面との間に配置された第2のレール端縁が配置されるスライドレールの端縁領域に係合する第2の軸受エレメントの為に更に都合が良い。第2の軸受エレメントは、接触を伴わずに第2のレール端縁を収容する端縁凹部を有する。この様に、第2の軸受エレメントは、そのフラット側面上だけがスライドレールと接触する。
本発明のクランプクロウの都合の良い構成に於いては、アクチュエータメンバは、偏心シャフトに固定し接続され、その回転軸に対し偏心シャフトと共に旋回させる事が出来るアクチュエータレバーを有する。この場合に於いては、クランプ構造体がロック状態に在る時に、爪及びラチェット機構によってアクチュエータレバーを所定位置にロックする事が出来る。レバーが軸受エレメントに強い力を伝達する事が出来る様なアクチュエータメンバの設計は、スライドレールに対するクランプクロウの確かなグリップを保証する。強いグリップ力は、爪及びラチェット機構によってアクチュエータレバーを所定位置にロックする事によって、ロック状態に於いても同様に達成する事が出来る。爪及びラチェット機構は、好ましくは、アクチュエータレバーが所定位置にロックされた時に、それが動作方向と反対に固定される様に設計される。これはロックされたクランプクロウがスライドレールから取り外されない事を保証する。同時に、ユーザは、動作方向に於いてアクチュエータレバーを更に押す事によってクランプ構造体をスライドレールに対抗しなお固く締め付ける事が出来る。代わりに、アクチュエータレバーは、偏心シャフトの所定位置に直接的にロックされても構わない。
爪及びラチェット機構が第1の軸受エレメントに接続されるか又はそれと共に必須のものとして具現されたラチェットエレメントと、アクチュエータレバーに接続された少なくとも1つの爪と、を含む事は更に都合が良い。この場合に於いては、爪をラチェットエレメントとのインタロック係合に至らせる事が出来ると共にインタロック係合からリリースする事が出来、爪がラチェットエレメントに係合された時にそれが所定位置にアクチュエータレバーをロックする。第1の軸受エレメントに爪及びラチェット機構を連結する事によって、ラチェットエレメントとアクチュエータレバーの両方が第1の軸受エレメントと共に旋回され、結果的に軸受エレメントの旋回移動中でさえも相互に対しそれらの位置を保持する。
先に説明された実施の形態は、第1の爪と第2の爪とを提供する事によって、及びアクチュエータレバーが動作エレメントを有するという事実によって更に有利に改善され、動作エレメントを動作させる事によって第1の爪と第2の爪とをインタロック係合からリリースする事が出来る。これはアクチュエータレバーが所定位置に確実にロックされる事を保証する役割を果たし、結果的にスライドレールにクランプクロウを確実に固定する。とりわけ、このリリース機構の爪及びラチェットエレメントは、爪がインタロック係合の歯に確実に支持される様に設計される、即ち耐久力の在る歯形状が提供される。
本発明の追加の特徴と利点は、添付された図面に関連する典型的な実施の形態のコンテキストに於いて本発明を説明する以下の明細書によって明らかに成る。
本発明の第1の実施の形態に従う創造性の有る、スライドレールに取り付けたクランプクロウの透視図である。 スライドレールに取り付けたクランプクロウの側断面図である。 クランプクロウのメインボディの透視図である。 スライドレールに対抗し支持するクランプクロウのクランプ構造体のエレメントの透視図である。 図4のクランプ構造体の偏心シャフトと動作エレメントの透視図である。 図4のクランプ構造体の偏心シャフトと動作エレメントとスイベルロックの透視図である。 追加の機能エレメントが可視である図2と反対の視点から見たクランプクロウの側断面図である。 クランプクロウをロックする為の爪及びラッチ機構のエレメントが可視であるクランプクロウの透視図である。 アンロック状態のクランプ構造体と共に爪及びラッチ機構のエレメントを示すクランプクロウの一部の上面図である。 収容位置のクランプ構造体のスイベルロックを有する、スライドレールに配置する前のクランプクロウの側面図である。 開位置のスイベルロックを有する、スライドレールまで至らせた後のクランプクロウの側面図である。 収容位置のスイベルロックを有する、スライドレールに配置されたクランプクロウの側面図である。 スライドレールに対抗し支持するクランプクロウのメインボディの側断面図である。 収容位置と閉位置との間の中間位置のスイベルロックを有する、スライドレールに配置されたクランプクロウの側面図である。 スライドレールに配置された固定状態のクランプクロウの側面図である。 ロック状態のクランプ構造体を有する、スライドレールに配置されたクランプクロウの側面図である。 ロック状態のクランプ構造体を有する、スライドレールに配置されたクランプクロウの側断面図である。 収容位置と閉位置との間の中間位置のスイベルロックを有するクランプクロウの側断面図である。 収容位置と閉位置との間の更なる中間位置のスイベルロックを有するクランプクロウの側断面図である。 収容位置と開位置との間の中間位置のスイベルロックを有するクランプクロウの側断面図である。 開位置のスイベルロックを有するクランプクロウの側断面図である。 スライドレールに作用する力が示された、スライドレールを支持するクランプクロウの側断面図である。 本発明の第2の実施の形態に従うクランプクロウの透視図である。 第2の実施の形態に従うクランプクロウの異なる視点の透視図である。 第2の実施の形態に従うクランプクロウのメインボディの透視図である。 第2の実施の形態に従うクランプクロウのクランプ構造体のエレメントを示す透視図である。 第2の実施の形態に従うクランプクロウのクランプ構造体のエレメントの更に抜粋された透視図である。 収容位置のクランプクロウのスイベルロックを有する第2の実施の形態に従うクランプクロウの側断面図である。 収容位置と閉位置との間の中間位置のスイベルロックを有する第2の実施の形態に従うクランプクロウの側断面図である。 閉位置のスイベルロックを有する第2の実施の形態に従うクランプクロウの側断面図である。 開位置のスイベルロックを有する第2の実施の形態に従うクランプクロウの側断面図である。
図1は、スライドレール100に取り付けた本発明に従うクランプクロウ10の透視図を示し、図2は、スライドレール100に取り付けた本発明に従うクランプクロウ10の側断面図を示す。スライドレール100は、矩形断面を有し、スライドレール100の長手軸Xを横断するクランプクロウ10によって取り囲まれる。スライドレール100は、上レール面28と、不図示の手術台と向かい合う内レール面30と、下レール面32と、外レール面34と、に於いてクランプクロウ10によって接触され、クランプクロウ10がスライドレール100に確実に取り付けられる様に締め付けられる。
クランプクロウ10は、図3に単独に示され、不図示の手術台アクセサリを取り付ける為の連結インタフェイス13a及び13bを有するメインボディ12と、全般的に14によって表示されたクランプ構造体と、を含み、図4に示された透視図のクランプ構造体は、取り外されたメインボディ12によってスライドレール100に対抗し支持する。クランプ構造体14は、スライドレール100に対抗し支持する為の第1の軸受エレメントを形成するサポートエレメント20と、スライドレール100に対抗し支持する為の第2の軸受エレメントを形成するスイベルロック38と、偏心シャフト18と、アクチュエータレバー16と、爪及びラチェット機構26と、圧縮コイルばね54と、を含む。
サポートエレメント20は、図4に示され、第1の円形開口60を有する第1のアーム56と、第2の円形開口62を有する第2のアーム58と、を有し、その夫々を通じメインボディ12に接続されると共に図4に示されないボルトがガイドされる。ボルトの夫々は、メインボディ12の貫通孔35に突出し、共通の長手軸Zを有し、サポートエレメント20は、ボルトに長手軸Zに対し旋回自在に取り付けられる。更に、サポートエレメント20の第1のアーム56は、第3の円形開口61を有し、サポートエレメントの第2のアーム58は、第4の円形開口63を有する。第4の円形開口は、第2のアーム58を貫通すると共に爪及びラチェット機構26のラチェットエレメント25を貫通する貫通孔として設計され、ラチェットエレメントが第2のアーム58に接続される。爪及びラチェット機構26の設計は、図8及び9を参照し更に詳細に説明される。
アクチュエータレバー16と共に図5に示された偏心シャフト18は、サポートエレメント20の開口61及び63に回転自在に取り付けられる。偏心シャフト18は、第1のシャフトセクション21と、第2のシャフトセクション22と、第3のシャフトセクション23と、カム24と、を有する。シャフトセクション21、22及び23は、円筒状に設計され、共通の長手軸Wを有する。円筒カム24は、第1のシャフトセクション21と第2のシャフトセクション22との間に配置され、カム24の長手軸Yがシャフトセクション21、22及び23の長手軸Wに対しオフセットされると共にシャフトセクション21、22及び23の長手軸Wに対し平行に成る様にそれに固定し接続される。第3のシャフトセクション23は、一端が第2のシャフトセクション22に固定し接続され、他端がアクチュエータレバー16に固定し接続される。
更に、第1のシャフトセクション21は第3の開口61を通じガイドされ、第2のシャフトセクション22は第3のシャフトセクション23と共に第4の開口63を通じガイドされ、シャフトセクションの夫々は、長手軸Wに対し回転する様にサポートエレメント20に取り付けられる。長手軸Wに対し回転する様にシャフトセクション21、22及び23を取り付ける事によって、これらのセクションが偏心シャフト18の回転軸を形成し、図4に示された様に、偏心シャフト18を回転軸に対し第1の回転方向R1及び第1の回転方向R1と反対の第2の回転方向R2に回転させる事が出来る。
カム24は、サポートエレメント20のアーム56及び58の間に配置されたスイベルロック38に貫通孔59を通じ更にガイドされ、貫通孔は、円形断面であって図6に示される。従って、スイベルロック38は、長手軸Yに対し回転する様にカム24に取り付けられる。
スイベルロック38は、実質的にL字状に設計され、第1のアーム39と、第1のアームより長い第2のアーム41と、を有する。図2に於いては、第1のアーム39は、スライドレール100の周囲に下から係合する。偏心シャフト18は、第2のアーム41の上端を通じガイドされる。
偏心シャフト18は、図4に示され、スイベルロック38の先細りの開口64を通じガイドされるピン40を更に有する。スイベルロック38は、図4の先細りの開口64の下端によって形成された第1のストッパ66と、図3の先細りの開口64の上端によって形成された第2のストッパ68と、を有し、その夫々は、その長手軸Yに対する第1の回転方向R1又は第1の回転方向R1と反対の第2の回転方向R2に於ける偏心シャフト18の回転によってピン40を停止させる為に使用する事が出来る。図7に於いては、ピン40を通じ延在するクランプクロウ10の断面に於いて、ピン40は、第1のストッパ66と第2のストッパ68との間の中央位置に示される。
更に、スイベルロック38は、圧縮コイルばね54がスイベルロック38と接触する凹部を有し、メインボディ12は、圧縮コイルばねがメインボディ12と接触する凹部を有する。従って、圧縮コイルばね54は、図2及び7のスイベルロック38の下端に於いてバネ力を及ぼし、結果的にスライドレール100に向けスイベルロックをプレストレスする。これはサポートエレメント20に対しプレストレスされたスイベル位置にスイベルロック38を配置する。
スイベルロック38から見て外側を向くサポートエレメント20の側面に於いては、偏心シャフト18がラチェットエレメント25から貫通すると共にその端がアクチュエータレバー16に固定し接続される。従って、アクチュエータレバー16をその回転軸Wに対し偏心シャフト18と共に回転させる事が出来る。爪及びラチェット機構26の動作エレメント27もアクチュエータレバー16に取り付けられる。
図8は、クランプクロウ10をロックする為の爪及びラチェット機構26のエレメントが可視である、クランプクロウ10の透視図を示す。図9は、クランプ構造体14がアンロック状態に在る時の爪及びラチェット機構26のエレメントを示す、クランプクロウ10の一部を上から見た図である。既に説明した様に、爪及びラチェット機構26は、図5に示された第1の爪80と第2の爪82に加えラチェットエレメント25と動作エレメント27とを含む。ラチェットエレメント25に鋸歯78が形成される。
図8に示されたアクチュエータレバー16の位置に於いては、第1の爪80と第2の爪82は、ラチェットエレメント25の鋸歯78に係合され、アクチュエータレバー16を所定位置にロックし、それが第2の回転方向R2に回転する事を防ぐ。第1の爪80と第2の爪82は、動作エレメント27を押す事によって鋸歯78を離脱させ、アクチュエータレバー16をリリースする事が出来る。その際に、動作エレメント27がアクチュエータレバー16に含まれた機構に作用し、爪80及び82がアクチュエータレバー16に引き寄せられる。動作エレメント27が押される間に、アクチュエータレバー16を偏心シャフト18の回転軸Wに対し第2の回転方向R2に回転させる事が出来る。図9は、クランプ構造体14のアンロック状態に回転した後のアクチュエータレバー16の位置を示す。
図10乃至16の夫々は、スライドレール100に於けるクランプクロウ10の位置調整中の異なる段階のクランプクロウ10の側面図を示す。更に、図17乃至21の夫々は、図10乃至16と反対の視点からの、スライドレール100からのクランプクロウ10の取り外し中の異なる段階のクランプクロウ10の断面を示す。図17、18及び19に示された段階に於いては、アクチュエータレバーの位置は、図16、15及び14に示された位置調整のそれらの段階と同種のものである。図18乃至21に於いては、スライドレール100は省略される。
図10に於いては、スライドレール100に配置する前の収容位置のスイベルロック38が示される。スライドレール100に配置される前に、スイベルロック38の第1のアーム39が水平に対し上方に傾斜された旋回位置に在る様に、スイベルロック38が図10に示されない圧縮コイルばね54によってプレストレスされる。更に、スイベルロック38が収容位置に在る時に、アクチュエータレバー16が実質的に水平に位置調整される。
スライドレール100にクランプクロウ10を配置する為に、スイベルロック38が外レール面34と接触するまで、クランプクロウ10が図10に示された位置調整によってスライドレール100まで水平に移動される。その際に、スイベルロック38が引き戻され、即ち、圧縮コイルばね54(図4を参照)によって及ぼされたプレストレス力と反対にピボット軸Yに対しメインボディ12に旋回され、スライドレール100を収容する為の空間を解放する。
図11は、クランプクロウ10がスライドレール100まで移動された後の開位置のスイベルロック38を有するクランプクロウ10の側面図を示す。スライドレール100は、メインボディ12によって外レール面34の下領域36に接触され、スイベルロック38の領域45によって下レール面32に接触される。スイベルロック38が図11に示された開位置に旋回される間は、スイベルロック38の旋回移動がアクチュエータレバー16に伝達されない為、アクチュエータレバー16が実質的にその水平位置調整を維持する。とりわけ、この旋回移動によって、スイベルロック38に形成された先細りの開口64とカム24に形成されると共にスイベルロックに配置されたピン40は、図4に示された様に、先細りの開口64のストッパ66及び68の1つと接触するピン40を伴わずに相互に対し移動される。この状態に於いては、アクチュエータレバー16に固定し接続された偏心シャフト18がスイベルロック38の旋回移動によって影響を受けない。
図12に示された側面図に於いては、メインボディ12の凸面の第1の軸受面46が上レール面28に対抗し支持すると共にメインボディ12の第2の軸受面48が内レール面30に対抗し支持する様に、クランプクロウ10がその図11の位置に対し垂直下方に移動される。上レール面28と内レール面30との間に配置された第1のレール端縁29は、メインボディ12の端縁凹部42に接触を伴わずに収容される。メインボディ12の前側壁71の第3の軸受面47は、図12に示された様に、外レール面34の下領域36に対抗し支持する。更に、ピボット軸Zから見て外側を向くサポートエレメント20の領域に配置されたサポートエレメント20の軸受面53は、外レール面34の上領域37に対抗し支持する(図4を参照)。
スライドレール100に対抗し支持するクランプクロウ10のメインボディ12を示す図13の側断面図に於いては、スライドレール100のメインボディ12の軸受面が図示される。図12に示された軸受面46及び48と前側壁71の軸受面47に加え、メインボディ12は、背面壁72に形成され、図13に於いて可視であり、外レール面34の下領域36に対抗し支持する第4の軸受面49を有する。
図12及び13に示された状態から開始し、アクチュエータレバー16が下方に旋回される。このアクチュエータレバー16の旋回移動によって、カム24が偏心シャフト18の回転軸Wに対し第1の回転方向R1に旋回される。最終的な状態は、図14及び19に示される。図14の第1の回転方向R1に於けるカム24の旋回によって、スイベルロック38が実質的に上方に移動され、結果的にスイベルロック38の凸面の軸受面50を下レール面32に向け移動させる。最終的な状態に於いては、スイベルロック38が図16に示されると共に後に説明される収容位置と閉位置との間の中間位置に在る。更に、アクチュエータレバー16がこの位置に在る時に、爪80及び82がラチェットエレメント25の歯と係合される。
図15は、固定状態のスライドレール100に配置されたクランプクロウ10の側面図を示す。アクチュエータレバー16は、スイベルロック38の第1の軸受面50が下レール面32に対抗し支持する、カム24が偏心シャフト18の回転軸Wに対し十分に遠く旋回されるまで、図14のその位置に対し、更に回転軸Wに対し第1の回転方向R1に旋回される。この状態に於いては、同様に凸面であるスイベルロック38の第2の軸受面52は、内レール面30の反対に距離をおいて配置され、結果的にクランプクロウ10を固定し、それがスライドレール100から取り外される事を防ぐ。更に、爪80及び82は、鋸歯78とロックアクチュエータレバー16と所定位置に於いて係合され、それが第2の回転方向R2に回転する事を防ぐ。この様に、スイベルロックの38が後方に移動する事が防がれ、結果的にクランプクロウ10が開く事を防ぐ。
図16は、ロック状態のクランプ構造体14を有する、スライドレール100に配置されたクランプクロウ10の側面図を示す。この状態に於いては、カム24は、アクチュエータレバー16の更なる旋回によって、図15に示された位置に対し、更に回転軸Wに対し第1の回転方向R1に旋回される為、スイベルロック38の第1のアーム39は、スイベルロック38の軸受面52が内レール面30に対抗し支持するスライドレール100に向け十分に遠くに移動される。内レール面30と下レール面32との間に配置された第2のレールエッジ31は、スイベルロック38のエッジ凹部44に接触を伴わずに収容される。従って、スイベルロック38が閉位置に在る。
更に、スイベルロック38が閉位置に在る時に、第1の爪80と第2の爪82は、鋸歯78と係合され、結果的に、クランプ構造体14は、アクチュエータレバー16が所定位置にロックされると共にクランプクロウ10がスライドレール100に確実に取り付けられるロック状態に在る。クランプクロウ10は、種々の寸法のスライドレールに取り付けるのに適する。従って、スイベルロック38に加え、サポートエレメント20もスライドレール100の上部領域37に対抗し支持するその接触面53までスライドレール100に向け旋回させる事が出来る。レール寸法がサポートエレメント20の旋回を要する場合は、スイベルロック38の第1の接触面50が下レール面32まで旋回された後に、サポートエレメントが外レール面34まで旋回される。この目的の為に、スイベルロック38の接触面50が図2の下レール面32に対抗し支持する間に、アクチュエータレバー16を第1の回転方向R1に旋回させ続ける事によって偏心シャフト18が下方に移動され、結果的に、サポートエレメント20がピボット軸Zに対しスライドレール100の方向に旋回される。同様に構成されたスライドレールに於けるクランプクロウ10の固定中に、スイベルロック38の閉位置が図16に示された位置以外の位置に在っても構わない。例えば、図18に示された位置に於いて、スイベルロック38が閉位置に在り、クランプ構造体14がロック状態に在っても構わない。
クランプクロウ10は、先に記載されたステップを逆に実行する事によってスライドレール100から本質的に取り外される。図17に示された状態から開始し、動作エレメント27が爪及びラチェット機構26を解放する為に押される。動作エレメント27が押される間に、アクチュエータレバー16は、図12に示された水平位置を到達するまで、その回転軸Wに対し旋回される。この旋回動作中に、アクチュエータレバー16が図18及び19に示された位置を通過する。旋回動作中に、カム24が偏心シャフト18の回転軸Wに対し第2の回転方向R2に旋回され、結果的にスイベルロック38の第1のアーム39がスライドレール100から離れ移動する。
アクチュエータレバー16が第2の回転方向R2に更に旋回される時に、カム24が偏心シャフト18の回転軸Wに対し第2の回転方向R2に更に旋回され、スイベルロック38がそれと共に移動される。この動作中に、圧縮コイルばね54が連動によって誘発されたスイベルロック38の回転に対抗し作用し、結果的にカム24がスイベルロック38に対しその長手軸Yに対し回転する。これは、図4に示されたピン40がスイベルロック38の第2のストッパ68にぶつかるまで、ピン40を先細りの開口64に沿って第2の回転方向に回転させる事をもたらす。アクチュエータレバー16を第2の回転方向R2に回転させ続ける様に、スイベルロック38が図21に示された開位置に至るまで、ピン40との接触によって、スイベルロック38がカム24と共に長手軸Yに対し第2の回転方向R2に旋回される。この位置に於いては、アクチュエータレバー16が図10に示された水平位置に対し上向きに旋回される。
図21の到達位置に於いては、フック状のメインボディ12が図11に示された位置に至るまで、クランプクロウ10を垂直上方に移動させる事が出来ると共に、クランプクロウ10を図11に示された水平方向のスライドレール100から取り除く事が出来る。一旦、クランプクロウ10が取り外されると、図11に於いて水平なアクチュエータレバー16を、スイベルロック38が図10に示された収容位置に戻り、スイベルロック38が圧縮コイルばね54によってプレストレスされる弛緩位置に旋回させ戻す事が出来る。
図22の側断面図に於いては、スライドレール100に対抗し支持するクランプクロウ10を示し、クランプ構造体14がロック状態に在る時にスライドレール100に作用する力が示される。ここで、メインボディ12は、力FOによってスライドレール100の上レール面28に、力FI1によって内レール面30に、力FA2によって外レール面34に作用する。更に、サポートエレメント20が力FA1によって外レール面34に作用し、スイベルロック38が力FUによって下レール面32に及び力FI2によって内レール面30に作用する。アクチュエータレバー16の旋回によって、スライドレール100に作用する力を調整する事が出来る為、それらはクランプクロウ10とスライドレール100との間に作用する摩擦力によってクランプクロウ10をスライドレール100に確実に固定する為に十分に大きい。
図23及び24の夫々は、第2の実施の形態に従うクランプクロウ90の透視図を示す。クランプクロウ90は、第1の実施の形態のメインボディ12と異なるメインボディ91を有する。図3に示された第1の実施の形態と対照的に、図25に単独に示されたメインボディ91は、第1の実施の形態に於いて提供された凹部94の代わりに、アクチュエータレバー16と向かい合う側壁93のボアホール92を有する。更に、メインボディ91の側壁93が図3の下側面であるその側面に第1の実施の形態の側壁95よりも大きい凹部を有し、上連結インタフェイス13bが省かれる。
第2の実施の形態は、サポートエレメント96を更に有し、その第2のアーム98は、図26に示された様に、その下側面のラチェットエレメント101として設計される。図23に於いては、サポートエレメント96のラチェットエレメント101がメインボディ91の下側壁93に配置される。
第1の実施の形態との更なる違いは、偏心シャフト18の代わりに、第1の実施の形態のそれに対しオフセットされたピン104を有する偏心シャフト102が提供される事である。ピン104は、第2のアームに直接的に隣接し配置され、第1の実施の形態のピン40に対し、カム24の長手軸Yに対し90°回転される。
更に、スイベルロック38の代わりに、第1のストッパ66の代わりに凹部108を有するスイベルロック106が提供され、その先細りの開口がピン104の位置調整に従ってオフセットされる。図27に示された様に、偏心シャフト102は、第3のシャフトセクションを有さない。
第1の実施の形態との前述の違いは、第2の実施の形態を組み立てる事をより容易にし、生産する事をより経済的にする。
スイベルロック106の異なる設計は、図28乃至31に関し以下に記載され、夫々に於いて、クランプクロウ90が様々な位置に示され、サポートエレメント96が省略され、ピン104が通る断面を示す。
図28に示された収容位置から開始し、アクチュエータレバー16の旋回移動は、スイベルロック106に対し、カム24の長手軸Yに対し第1の回転方向R1に旋回するピン104を図29に示された位置にもたらす。アクチュエータレバー16の爪80及び82は、結果的にラチェットエレメント101の歯の第1の歯と係合される。このアクチュエータレバー16の位置は、スイベルロック106の閉位置とクランプクロウ90がとりわけ大きいスライドレールに固定された時のロックされたクランプ構造体14とに相当する。
旋回移動が図30に示された位置まで継続された時に、ピン104がスイベルロック106の凹部108に旋回される。図30に於いては、スイベルロック106は、その旋回移動に起因する閉位置に示される。スイベルロック106は、図30に示された位置のカム24の位置調整によってスライドレール100に固定される。ピン104は、スイベルロック106に接触しないが、クランプクロウ90がスライドレール100に対抗し押される時に、クランプクロウ90がスライドレール100から取り外される事を防ぐ。
然し乍ら、開位置に於いては、回転軸Wに対する第2の回転方向R2に於けるアクチュエータレバー16の対応する旋回によって、ピン104がストッパ110に於いてスイベルロック106と接触し、ストッパ110は、図31に示された様に、クランプクロウ10の第1の実施の形態の第2のストッパ68に相当する。
別の全ての点に於いては、クランプクロウ90の設計と機能は、クランプクロウ10の第1の実施の形態のそれらと同一である。
10及び90 クランプクロウ
12及び91 メインボディ
13a及び13b 連結インタフェイス
14 クランプ構造体
16 アクチュエータレバー
18及び102 偏心シャフト
20及び96 サポートエレメント
21 第1のシャフトセクション
22 第2のシャフトセクション
23 第3のシャフトセクション
24 カム
25及び101 ラチェットエレメント
26 爪及びラチェット機構
27 動作エレメント
28 上レール面
29 第1のレール端縁
30 内レール面
31 第2のレール端縁
32 下レール面
34 外レール面
35 貫通孔
36及び37 支持領域
38及び106 スイベルロック
39 第1のアーム
40及び104 ピン
41 第2のアーム
42及び44 端縁凹部
45 領域
46乃至53 軸受表面
54 圧縮コイルばね
56、58及び98 アーム
60乃至63 開口
64 先細りの開口
66、68及び110 ストッパ
71、72、93及び95 側壁
76 収容空間
78 鋸歯
80及び82 爪
92 ボアホール
108 凹部
W、X、Y及びZ 長手軸
R1及びR2 回転方向

Claims (14)

  1. 手術台の矩形断面のスライドレール(100)に取り付ける為のクランプクロウ(10)であって、
    前記スライドレール(100)に対抗し支持する様に設計された少なくとも1つの軸受面(46)を有するメインボディ(12)と、
    前記メインボディ(12)に取り付けられ、第1の軸受エレメント(20)と第2の軸受エレメント(38)とを有するクランプ構造体(14)と、
    前記クランプ構造体(14)に動作的に接続されたアクチュエータメンバ(16)と、
    を備え、
    前記アクチュエータメンバ(16)の動作は、前記クランプ構造体(14)がロック状態にもたらされる事を許容し、
    前記ロック状態に於いては、前記軸受面(46)と前記クランプ構造体(14)の軸受エレメント(20及び38)とが前記スライドレール(100)に対抗し支持し、
    前記第1の軸受エレメント(20)は、前記スライドレール(100)の長手軸(X)に平行であって前記メインボディ(12)に対し静止する第1のピボット軸(Z)に対し旋回自在に取り付けられ、
    前記第2の軸受エレメント(38)は、前記第1のピボット軸(Z)に平行であって前記メインボディ(12)に対し移動自在である第2のピボット軸(Y)に対し旋回自在に取り付けられ、
    前記アクチュエータメンバ(16)は、前記第2の軸受エレメント(38)に動作的に接続され、
    前記アクチュエータメンバ(16)の動作に際し、前記第1の軸受エレメント(20)が前記スライドレール(100)に対抗し支持する様に前記第1のピボット軸(Z)に対し旋回する
    事を特徴とするクランプクロウ(10)。
  2. 前記クランプ構造体(14)は、前記アクチュエータメンバ(16)に連結され、前記第1のピボット軸(Z)に対し前記第1の軸受エレメント(20)と共に旋回する偏心シャフト(18)を有し、
    前記偏心シャフト(18)は、前記偏心シャフト(18)の回転軸(W)に対し回転自在である少なくとも1つのシャフトセクション(21及び22)と、前記回転軸(W)に対し偏心的に設計されたカム(24)と、を有し、
    前記第2のピボット軸(Y)は、前記カム(24)に対し静止し、
    前記第2の軸受エレメント(38)は、前記カム(24)に旋回自在に取り付けられる 請求項1に記載のクランプクロウ(10)。
  3. 前記クランプ構造体(14)が前記ロック状態に在る時に、前記軸受面(46)が前記スライドレール(100)の第1の側面(28)に対抗し支持し、
    前記クランプ構造体(14)が前記ロック状態に在る時に、前記第1の軸受エレメント(20)の軸受面(53)が前記スライドレール(100)の第2の側面(34)に対抗し支持し、
    前記クランプ構造体(14)が前記ロック状態に在る時に、前記第2の軸受エレメント(38)の軸受面(50)が前記スライドレール(100)の第3の側面(30)に対抗し支持し、
    前記メインボディ(12)の追加の軸受面(48)が前記スライドレール(100)の第4の側面(30)に対抗し支持する
    請求項1又は2に記載のクランプクロウ(10)。
  4. 前記クランプ構造体(14)が前記ロック状態に在る時に、前記第2の軸受エレメント(38)の追加の軸受面(52)が前記第4の側面(30)に対抗し支持する
    請求項3に記載のクランプクロウ(10)。
  5. 前記シャフトセクション(21及び22)は、前記回転軸(W)に対し回転する様に前記第1の軸受エレメント(20)に取り付けられ、
    前記アクチュエータメンバ(16)を動作させる事によって前記偏心シャフト(18)が前記回転軸(W)に対し回転し、
    前記偏心シャフト(18)が前記回転軸(W)に対し回転する時に前記カム(24)が旋回される
    請求項2乃至4の何れか一項に記載のクランプクロウ(10)。
  6. 前記第2の軸受エレメント(38)は、前記カム(24)がガイドされる貫通孔(59)を有し、
    前記少なくとも1つのシャフトセクションは、第1のシャフトセクション(21)と第2のシャフトセクション(22)とを含み、
    前記カム(24)は、前記第1のシャフトセクション(21)と前記第2のシャフトセクション(22)との間に配置される
    請求項2乃至5の何れか一項に記載のクランプクロウ(10)。
  7. 前記第1のシャフトセクション(21)と前記第2のシャフトセクション(22)と前記カム(24)の夫々は、円筒状であり、
    前記第1のシャフトセクション(21)と前記第2のシャフトセクション(22)は、前記回転軸(W)を形成する共通の長手軸(W)を有し、
    前記カム(24)の長手軸(Y)が前記長手軸(W)から距離をおいて配置されると共に前記長手軸(W)に平行であるのと同様に、前記カム(24)が前記シャフトセクション(21及び22)に関連して配置される
    請求項6に記載のクランプクロウ(10)。
  8. 前記第1の軸受エレメント(20)は、第1のアーム(56)と第2のアーム(58)とを有し、
    前記第2の軸受エレメント(38)は、前記第1のアーム(56)と前記第2のアーム(58)との間に配置され、
    前記第1のアーム(56)は、第1の開口(61)を有し、
    前記第2のアーム(58)は、第2の開口(63)を有し、
    前記第1のシャフトセクション(21)は、前記第1の開口(61)を通じガイドされ、
    前記第2のシャフトセクション(22)は、前記第2の開口(63)を通じガイドされる
    請求項6又は7に記載のクランプクロウ(10)。
  9. 前記カム(24)にピン(40)が接続され、前記ピン(40)が前記第2の軸受エレメント(38)の凹部(64)に突出し、
    前記回転軸(W)に対する前記偏心シャフト(18)の回転に際し、前記ピン(40)が前記第2の軸受エレメント(38)と係合され、
    前記回転軸(W)に対する前記偏心シャフト(18)の回転が継続する様に、係合された前記ピン(40)によって前記第2の軸受エレメント(38)が前記第2のピボット軸(Y)に対し旋回される
    請求項2乃至8の何れか一項に記載のクランプクロウ(10)。
  10. 前記クランプ構造体(14)は、前記第2の軸受エレメント(38)を収容位置にプレストレスするプレストレスエレメント(54)を有し、
    前記メインボディ(12)が前記スライドレール(100)に対抗し支持する時に、前記軸受面(50)が前記プレストレスエレメント(54)によって前記スライドレール(100)に対抗し押される
    請求項1乃至9の何れか一項に記載のクランプクロウ(10)。
  11. 前記メインボディ(12)は、前記軸受面(46)と前記追加の軸受面(48)との間に配置され、前記第1の側面(28)と前記第4の側面(30)との間に位置された第1のレール端縁(29)を接触せずに収容する端縁凹部(42)を有する
    請求項3乃至10の何れか一項に記載のクランプクロウ(10)。
  12. 前記第2の軸受エレメント(38)は、前記第3の側面(32)と前記第4の側面(30)との間に位置された第2のレール端縁(31)に於いて前記スライドレール(100)の端縁領域に対抗し支持し、
    前記第2の軸受エレメント(38)は、前記第2のレール端縁(31)を接触せずに収容する端縁凹部(44)を有する
    請求項3乃至11の何れか一項に記載のクランプクロウ(10)。
  13. 前記アクチュエータメンバ(16)は、前記偏心シャフト(18)に固定し接続され、前記回転軸(W)に対し前記偏心シャフト(18)と共に旋回するアクチュエータレバー(16)であり、
    前記クランプ構造体(14)が前記ロック状態に在る時に前記アクチュエータレバー(16)を所定位置にロックする爪及びラチェット機構(26)が提供される
    請求項2乃至12の何れか一項に記載のクランプクロウ(10)。
  14. 前記爪及びラチェット機構(26)は、前記第1の軸受エレメント(20)に接続されるか、又は前記第1の軸受エレメント(20)と一体に設計されたラチェットエレメント(25)と、前記アクチュエータレバー(16)に接続された少なくとも1つの爪(80及び82)と、を含み、
    前記爪(80及び82)は、前記ラチェットエレメント(25)とインタロック係合にもたらされると共に前記ラチェットエレメント(25)とインタロック係合を解除され、
    前記爪(80及び82)が前記ラチェットエレメント(25)とインタロック係合に在る時に前記アクチュエータレバー(16)が所定位置にロックされる
    請求項13に記載のクランプクロウ(10)。
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