JP2017525951A - 検体試験ストリップアッセイおよび試験ストリップならびにその実施における使用のためのキット - Google Patents

検体試験ストリップアッセイおよび試験ストリップならびにその実施における使用のためのキット Download PDF

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Abstract

検体、例えばグルコースの存在について、試料、例えば唾液試料を評価する方法が提供される。本方法の態様は、検体検出試薬を含む試験ストリップ装置の試料受容位置上に試料を置くことと、次いでこの試験ストリップアッセイ装置からシグナルを得て、検体の存在について試料を評価することとを含み、本方法は、アッセイ中のある時点で試料を抗菌剤と接触させることを含む。本方法での使用のために設定される試験ストリップおよびキットも提供される。

Description

糖尿病罹患者に対する血糖維持は、絶えず続く日常的な負担である。最小限でも、効果的な血糖維持には一日中頻繁に血中グルコースレベルを監視することが含まれる。グルコース監視は、指先に穿刺し、グルコース測定ストリップ上に血液滴を置くことにより行われることが最も多い。このような方法には3つの根本的な問題がある。第一に、指先に針を穿刺することは、小さな針であれ、特に1日に数回行われる場合は痛みを伴うものである。第二に、この過程は、通常、礼儀として、指腹採血を行う際には同席する他者に断りを入れて中座することになるため、エンドユーザにとって不便であり、厄介である。最後に、指腹採血手順が煩わしいことから、多くのエンドユーザが、採血を行うことが最も有効であろう時に、すなわち最低限でも各食事の前後に、その手順の遂行を忘れるということが起こる。個々に、またはまとめて、これらの3つの問題はエンドユーザにとって重荷であり、一般的にはエンドユーザのコンプライアンス低下が起こる。
多くの者がグルコースレベルを測定するための唾液試料の使用を試みてきたが成功していない。1981年から、科学文献において約25例の臨床研究が報告されている。これらの研究では、唾液グルコースレベルを同時に毛細血管指腹採血により行われたグルコースレベルと比較した。一部の研究からは、報告を行うには相関係数が低すぎ、研究者が単に相関がなかったと述べるにとどまった。あるいは、相関係数が研究者により報告された場合、これらは不良であった(r2<0.6)。
米国特許出願公開第2005/0079629号明細書
検体、例えばグルコースの存在について、試料、例えば唾液試料を評価する方法が提供される。本方法の態様は、検体検出試薬を含む試験ストリップアッセイ装置の試料受容位置上に試料を置くことと、次いでこの試験ストリップアッセイ装置からシグナルを得て、検体の存在について試料を評価することとを含み、本方法は、アッセイ中のある時点で試料を抗菌剤と接触させることを含む。本方法での使用のために設定される試験ストリップおよびキットも提供される。
本発明の実施形態に従う方法において使用され得るラテラルフローアッセイ試験ストリップ装置を示す図である。
検体、例えばグルコースの存在について、試料、例えば唾液試料を評価する方法が提供される。本方法の態様は、検体検出試薬を含む試験ストリップ装置の試料受容位置上に試料を置くことと、次いでこの試験ストリップアッセイ装置からシグナルを得て、検体の存在について試料を評価することとを含み、本方法は、アッセイ中のある時点で試料を抗菌剤と接触させることを含む。本方法での使用のために設定される試験ストリップおよびキットも提供される。
本発明を詳細に説明する前に、本発明が、記載される特定の実施形態に限定されず、したがって、当然ではあるが変動し得ることを理解されたい。本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるので、本明細書中で使用される語は特定の実施形態のみを記載する目的のものであり、限定するものではないことも理解されたい。
値の範囲が提供される場合、内容からの別段の指示がない限り、その範囲の上限と下限との間の、下限の単位の10分の1までの各中間値および任意の他に述べられる値またはその述べられる範囲の中間値が本発明内に包含されることを理解されたい。
これらのより小さい範囲の上限および下限は、そのより小さい範囲に独立に含まれ得、本発明内にもまた包含され、言及された範囲におけるあらゆる具体的に除外される限界に依存する。言及される範囲が限界の一方または両方を含む場合、これらの含まれる限界の何れかまたは両方を除外する範囲も本発明に含まれる。
多くの値の前に「約」という語が付くある種の範囲が本明細書中で提示される。「約」という用語は、その後の正確な数に対する文字通りのサポート、ならびにその語の後の数に近いかまたは近似である数を提供するために本明細書中で使用される。その数が具体的に列挙される数に近いかまたは近似であるか否かを決定することにおいて、近いかまたは近似の非列挙数は、それが提示される内容において、具体的に列挙される数の実質的な同等物を提供する数であり得る。
別段の定めがない限り、本明細書中で使用される技術および科学用語は全て、本発明が属する当業者により一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書中に記載のものと同様であるかまたは同等であるいかなる方法および材料も本発明の実施またはテストにおいて使用され得るが、代表的な実例となる方法および材料をここで記載する。
本願で引用される刊行物および特許は全て、それぞれ個々の刊行物または特許が具体的におよび個々に参照により組み込まれることが示されるかのように参照により本明細書に組み込まれ、刊行物が引用されることと関連して方法および/または材料を開示し、記載するために参照により本明細書中に組み込まれる。あらゆる刊行物の引用は、提出日前のその開示のためであり、本発明が、先行発明の特典によりこのような刊行物に先行する権利を放棄したものであることを容認するものとして解釈されるべきものではない。さらに、提供される刊行物の日付は、実際の公開日とは異なり得、独立に確認することが必要であり得る。
本明細書中および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈上、明白に他の意味を示す場合を除いて複数の指示対象を含むことに注意されたい。さらに、特許請求の範囲は、いかなる任意選択の要素も排除するために起案され得ることに注意されたい。したがって、この記述は、請求項要素の列挙と関連した「専ら」、「のみ」などのような排他的な語の使用または「ネガティブな」制限の使用に対する先行基礎となるものとする。
本開示を読む際に当業者にとって明らかとなろうが、本明細書中に記載され、例示される個々の各実施形態は、本発明の範囲または精神から逸脱することなく、他のいくつかの実施形態の何れかの特性から容易に分離され得るかまたはそれと組み合わせられ得る個別の構成要素および特性を有する。列挙される何れの方法も、列挙される事象の順序で、または理論的に可能である何れかの他の順序で、行い得る。
本発明の様々な態様をさらに記載することにおいて、最初に方法をより詳細に概説し、続いて本方法が役立つ異なる適用の概説、ならびに本発明の方法を実施することにおいて役立つキットを概説する。
方法
上記で要約されるように、検体、例えばグルコースの存在について試料を評価する方法が提供される。関心がある試料としては生理的試料が挙げられ、この試料は、唾液、尿、涙、精液、痰などであり得る。いくつかの実施形態において、試料は唾液試料である。説明を簡単にするために、本発明の実施形態は、試料が唾液であるものに関して記載する。しかし、本発明はそのように限定されない。唾液試料は、生きている対象、例えばヒトなどの哺乳動物の口腔から得られる液体試料を意味する。唾液試料は、そのまま、または例えば下記で詳細に記載するように試験ストリップでの試験前に前処理して使用され得る。例えば、唾液試料をろ過して、例えば唾液中に存在し得る粗い粒子または他の物質を除去し得る。
本方法の態様は、関心がある検体の存在について試料を評価するために唾液試料を試験ストリップ装置でアッセイすることを含む。本方法の態様は、アッセイ中のある時点で、例えば試験ストリップ装置との接触前に、試験ストリップ装置との接触後になど、唾液試料を抗菌剤と接触させることを含む。「抗菌剤」は、例えば細菌を死滅させるかまたは細菌の成長を防ぐ(すなわち停止させる)ことを含め遅延させる、唾液試料中に常在するグルコースの消費を含む細菌の呼吸を阻止することなどによって、細菌の増殖を中断させるかまたは阻害する薬剤を意味する。したがって、関心がある抗菌剤としては、両殺菌剤、例えば細菌を破壊可能な薬剤、および静菌剤、例えば細菌の増殖または再生を停止させるが細菌を死滅させない薬剤が挙げられる。
本発明の方法で使用される抗菌剤は、それらが所望の抗菌活性を発揮し、本方法で使用されている特定のシグナル生成系、例えば試験ストリップ装置のシグナル生成系試薬などに適合する限り、広く変動し得る。関心がある抗菌剤としては、次のものが挙げられるが限定されない:フッ素含有化合物、例えばフッ化ナトリウム(NaF)、SnF2 、モノフルオロリン酸ナトリウム;テトラサイクリン、例えば、ミノサイクリン、ドキシサイクリン、オキシテトラサイクリンなど、リファンピンおよびノルフロキサシン、ビグアナイド化合物、トリクロサンおよび塩化ベンザルコニウム、ビスマス、セリウムまたは亜鉛もしくは銀含有化合物、例えば銀塩ナノ粒子を含む銀塩。本発明に従い使用し得るビグアナイド化合物としては、ポリ(ヘキサメチレンビグアナイド)塩酸塩およびクロルヘキシジン化合物が挙げられる。クロルヘキシジンは、化学化合物1,6ビス(N5 −p−クロロフェニル−N1 −ビグアナイド)ヘキサンを指す用語である。クロルヘキシジン化合物としては、クロルヘキシジン遊離塩基(「CHX」)ならびにクロルヘキシジン塩、例えばクロルヘキシジンジホスファニレート、クロルヘキシジンジグルコン酸塩(「CHG」)、クロルヘキシジン二酢酸塩(「CHA」)、クロルヘキシジン二塩酸塩、クロルヘキシジンジクロリド、クロルヘキシジンジヒドロヨージド、クロルヘキシジン二過塩素酸塩、クロルヘキシジン二硝酸塩、クロルヘキシジン硫酸塩、クロルヘキシジン亜硫酸塩、クロルヘキシジンチオ硫酸塩、クロルヘキシジンジアシッドホスフェート、クロルヘキシジンジフルオロリン酸塩、クロルヘキシジン二ギ酸塩、クロルヘキシジンジプロピオン酸塩、クロルヘキシジン二−ヨード酪酸塩、クロルヘキシジン二−n−吉草酸塩、クロルヘキシジンジカプロン酸塩、クロルヘキシジンマロン酸塩、クロルヘキシジンコハク酸塩、クロルヘキシジンリンゴ酸塩、クロルヘキシジン酒石酸塩、クロルヘキシジンジモノグリコール酸塩、クロルヘキシジンモノ−ジグリコール酸塩、クロルヘキシジン二乳酸塩、クロルヘキシジンジ−α−ヒドロキシイソ酪酸塩、クロルヘキシジンジグルコヘプトン酸塩、クロルヘキシジンジ−イソチオネート、クロルヘキシジン二安息香酸塩、クロルヘキシジン二桂皮酸塩、クロルヘキシジンジマンデル酸塩、クロルヘキシジンジ−イソフタル酸塩、クロルヘキシジンジ−2−ヒドロキシ−ナフトエ酸塩およびクロルヘキシジンエンボネートが挙げられる。本発明に従い使用し得るビスマス塩としては、硝酸ビスマス、クエン酸ビスマス、サリチル酸ビスマス、ホウ酸ビスマス、マンデル酸ビスマス、パルミチン酸ビスマス、安息香酸ビスマスおよびビスマススルファジアジンが挙げられる。本発明に従い使用し得るセリウム塩としては、硝酸セリウムおよび硝酸セリウムと同等の水溶性を有する他のセリウム塩が挙げられる。銀含有化合物という用語は、本明細書中で使用される場合、共有化合物、例えば銀スルファジアジン(「AgSD」)など、および銀塩、例えば酸化銀(「Ag2 O」)、炭酸銀(「Ag2 CO3 」)、デオキシコール酸銀、サリチル酸銀、ヨウ化銀、硝酸銀(「AgNO3 」)、パラアミノ安息香酸銀、パラアミノサリチル酸銀、アセチルサリチル酸銀、エチレンジアミンテトラ酢酸銀(「AgEDTA」)、ピクリン酸銀、銀タンパク質、クエン酸銀、乳酸銀およびラウリン酸銀を含むが限定されない、共有または非共有(例えばイオン性)結合を介して別の分子に連結されていないかまたは連結されている銀イオンを含有する化合物を指す。本発明に従い使用し得る亜鉛塩としては、酢酸亜鉛および酢酸亜鉛と同等の水溶性を有する他の亜鉛塩が挙げられる。必要に応じて、抗菌剤はナノ粒子として存在し得る。例えば、ナノ粒子を含有する銀化合物を使用し得、この粒子はナノメーター寸法であり、例えば1〜1000nm、例えば2〜500nm、例えば10〜250nmの範囲である。
本発明の方法を実施することにおいて、アッセイ中のある時点で、すなわちアッセイの終了前に、唾液試料が抗菌剤と接触する限り、多くの様々な方法で唾液試料の試験ストリップアッセイにおいて抗菌剤を使用し得る。一部の例において、抗菌剤は、試験ストリップと試料との接触前に試験ストリップに組み込まれ得る。例えば、抗菌剤は、試験ストリップのマトリクス材料に存在し得、例えば、試験スリップの吸水性または非吸水性の構成要素中にまたはそれらの上に存在し得る。一部の例において、抗菌剤は、試験ストリップの試料受容領域への試料体積適用時に試料が抗菌剤と接触させられるように、試験ストリップの試料受容領域に存在する。いくつかの実施形態において、唾液試料を試験ストリップと接触させる前に、唾液試料を抗菌剤と組み合わせる。例えば、抗菌剤と唾液試料とを接触させるために、抗菌組成物、例えば抗菌剤のみまたは送達ビヒクル、緩衝剤など、1つ以上のさらなる構成要素と組み合わせて抗菌剤を含む組成物と唾液試料を接触させ得、次いでこれを試験ストリップの試料受容領域上に置き得る。また他の実施形態において、本方法は、唾液試料を試料受容位置に置いた後に、試験ストリップを抗微生物性の抗菌剤と接触させることを含む。例えば、本方法は、試験ストリップアッセイ装置に抗菌剤の液体体積を噴霧するか、または抗菌剤の液滴を試験ストリップアッセイ装置上に置くことを含み得る。ある一定の方法は、抗菌剤唾液試料接触プロトコールの1つ以上を含み得る。例えば、試験ストリップとの接触前に唾液試料を抗菌剤と接触させ得、ここで試験ストリップもある量の抗菌剤を含み、例えば試験ストリップの試料受容領域に存在する。
唾液試料と接触させる抗菌剤の量は、必要に応じて、例えば特定の抗菌剤、試料とそれを接触させるプロトコール、検体およびシグナル生成系の性質などを考慮して、抗菌剤の量が関心があるアッセイに対して適切に正確な結果を得るために十分な程度まで試料中の細菌を破壊または抑制するために有効である限り、変動し得る。一部の例において、唾液試料と接触させる抗菌剤の量は、0.01〜3.0重量%、例えば0.01〜1.5重量%の範囲であり、0.01〜1.0重量%を含む。
試験ストリップアッセイ装置
本発明の方法によって、例えば本明細書中で記載するように、様々な異なる試験ストリップを使用し得る。ある一定のアッセイで使用される試験ストリップの特定の性質は、評価しようとする具体的な検体、使用しようとするシグナル生成系などを含むが限定されない、多くのパラメーターに依存する。関心がある試験ストリップとしては、検体酸化シグナル生成系試験ストリップ、ラテラルフローアッセイ試験ストリップなどが挙げられるが限定されない。本発明の方法で使用し得るこれらのタイプの試験ストリップのそれぞれの非限定例をここでより詳細に論じる。
検体酸化シグナル生成系試薬試験ストリップ
検体酸化シグナル生成試薬試験ストリップは、一部の例において、少なくとも次の構成要素:多孔質マトリクスおよび検体酸化シグナル生成系の1つ以上のメンバーを含む。この試験ストリップのマトリクスは、以下に記載のシグナル生成系の様々なメンバーに対する支持を提供する不活性多孔質マトリクスであり得る。不活性多孔質マトリクスは、生理的試料、例えば唾液のための場所、アプリケーション(すなわち試料受容位置)およびシグナル生成系、例えば光吸収生成物または電子伝達体の生成の検出のための位置を提供するために構成され得る。したがって、不活性多孔質マトリクスは、それを通じた液体の流れを許容するものであり、シグナル生成系の化学反応を引き起こすための十分な隙間を提供する。様々な検体検出アッセイでの使用のために多くの様々な多孔質マトリクスが開発されてきたが、これらのマトリクスは、材料、孔径、寸法などに関して異なり得、代表的なマトリクスとしては、米国特許第4,734,360号明細書;同第4,900,666号明細書;同第4,935,346号明細書;同第5,059,394号明細書;同第5,304,468号明細書;同第5,306,623号明細書;同第5,418,142号明細書;同第5,426,032号明細書;同第5,515,170号明細書;同第5,526,120号明細書;同第5,563,042号明細書;同第5,620,863号明細書;同第5,753,429号明細書;同第5,573,452号明細書;同第5,780,304号明細書;同第5,789,255号明細書;同第5,843,691号明細書;同第5,846,486号明細書;同第5,968,836号明細書および同第5,972,294号明細書に記載のものが挙げられる。原理上、多孔質マトリクスの性質は対象試験ストリップにとって重要ではなく、したがって、試験ストリップを読むために使用される機器の性質、利便性などを含む他の因子に対して選択される。したがって、試験ストリップの寸法および多孔率は大きく変動し得、このマトリクスは、例えば試料適用領域付近または試料適用領域により大きい孔があり、検出領域により小さな孔があるなど、多孔率勾配を有してもよいしまたは有さなくてもよい。マトリクスが製造され得る材料は変動し得、ポリマー、例えばポリスルホン、ポリアミド、セルロースまたは吸収紙などを含み、本材料は、以下で詳述されるシグナル生成系の様々なメンバーの共有または非共有結合を提供するために官能性であってもよいし、または官能性でなくてもよい。
いくつかの実施形態において、本対象試験ストリップは、固体支持体に固定される膜試験パッドを含む。この支持体は、プラスチック例えばポリスチレン、ナイロンもしくはポリエステルまたは金属製シートまたは当技術分野で公知の任意の他の適切な材料であり得る。試薬組成物は、例えば試験パッド上にコーティングされたり、試験パッドに組み込まれたりすることで、試験パッドと連結され得る。試験ストリップは、より複雑な配置で構成されてもよく、例えば試験パッドは支持体と表面層との間に存在し、試料処理で使用される1つ以上の試薬が表面層上に存在し得る。さらに、流路またはチャネルは、当技術分野で公知であるように試験ストリップ上に存在し得る。
試験ストリップにおいて、乾燥試薬組成物は、担体材料または基板と連結され得、例えばこれらの上にまたはこれらに存在し得る。担体材料は、吸水性または非吸水性であり得る。吸水性材料とは、例えば1つ以上の構成要素を吸収するかまたは「吸水」することが可能な材料において起こるような、クロマトグラフィー分離で起こるような、1つ以上の構成要素の選択的な保持を呈する材料を意味する。吸水性材料の例としては、それを通過させる液体中に含有される構成要素がクロマトグラフィー分離される、ナイロン、紙の未処理形態、ニトロセルロースなどが挙げられるが限定されない。あるいは、基板は非吸水性であり得る。非吸水性基板としては、以下に記載のシグナル生成系の様々なメンバーに対する支持体を提供する不活性多孔性マトリクスが挙げられ、これは正電荷を有し得る。これらのマトリクスは、一般に、生理的試料、例えば血液の適用のための位置およびシグナル生成系の色素により生成される発色生成物の検出を提供するように構成される。したがって、マトリクスは、一般的にはそれを通じた液体の流れを許容するものであり、シグナル生成系の化学反応を引き起こすために十分な隙間を提供する。様々な検体検出アッセイでの使用のために多くの様々な多孔質マトリクスが開発されてきたが、これらのマトリクスは、材料、孔径、寸法などに関して異なり得、代表的なマトリクスとしては、米国特許第5,932,431号明細書;同第5,874,099号明細書;同第5,871,767号明細書;同第5,869,077号明細書;同第5,866,322号明細書;同第5,834,001号明細書;同第5,800,829号明細書;同第5,800,828号明細書;同第5,798,113号明細書;同第5,670,381号明細書;同第5,663,054号明細書;同第5,459,080号明細書;同第5,459,078号明細書;同第5,441,894号明細書および同第5,212,061号明細書に記載のものが挙げられ、これらの開示は参照により本明細書中に組み込まれる。試験ストリップの寸法および多孔率は、大きく変動し得、このマトリクスは、例えば試料適用領域付近または試料適用領域により大きい孔があり、検出領域により小さな孔があるなど、多孔率勾配を有してもよいしまたは有さなくてもよい。多くの実施形態において、マトリクスは膜試験パッドとして構成され、固体支持体に固定され、この支持体は、プラスチック(例えばポリスチレン、ナイロンもしくはポリエステル)または金属製シートまたは当技術分野で公知の任意の他の適切な材料であり得る。関心があるものは、米国特許第5,972,294号明細書;同第5,968,836号明細書;同第5,968,760号明細書;同第5,902,731号明細書;同第5,846,486号明細書;同第5,843,692号明細書;同第5,843,691号明細書;同第5,789,255号明細書;同第5,780,304号明細書;同第5,753,452号明細書;同第5,753,429号明細書;同第5,736,103号明細書;同第5,719,034号明細書;同第5,714,123号明細書;同第5,620,863号明細書;同第5,605,837号明細書;同第5,563,042号明細書;同第5,526,120号明細書;同第5,515,170号明細書;同第5,453,360号明細書;同第5,426,032号明細書;同第5,418,142号明細書;同第5,306,623号明細書;同第5,304,468号明細書;同第5,179,005号明細書;同第5,059,394号明細書;同第5,049,487号明細書;同第4,935,346号明細書;同第4,900,666号明細書および同第4,734,360号明細書で開示される試験ストリップ構成である。
多孔質マトリクスに加えて、本対象試験ストリップは、検体の存在に反応して、検出可能な生成物、例えば光吸収生成物または電子伝達体を生成させるシグナル生成系の1つ以上のメンバーをさらに含み、この検出可能な生成物は、アッセイされる試料中に存在する検体の量を導き出すために使用され得る。本対象試験ストリップにおいて、シグナル生成系の1つ以上のメンバーは、例えば共有または非共有結合で、多孔質マトリクスの全部ではなくても、実質的に全てを含め、多孔質マトリクスの少なくとも一部(例えば検出領域)に連結される。
上記で示されるように、これらのタイプの試験ストリップにおいて、シグナル生成系は、検体酸化シグナル生成系である。検体酸化シグナル生成系とは、試料中の検体濃度が導き出される検出可能シグナルを生成させることにおいて、適切な酵素により検体を酸化させて、検出可能生成物、例えば光吸収化合物(例えば比色分析試験ストリップにおいて使用する場合)または酵素メディエーター(例えば電気化学試験ストリップにおいて使用する場合)を生成させることを意味する。
本発明の方法で使用され得る、関心がある、あるタイプの比色分析試験ストリップにおいて、検体が適切な酵素により酸化されて、検体の酸化型および過酸化水素の対応するまたは比例する量を生成させる。次いで、過酸化水素を使用して、今度は、1つ以上の指標化合物から検出可能な生成物を生成させ、次いで、シグナル生成系により生成させられる検出可能な生成物、すなわちシグナルの量を最初の試料中の検体の量と関連付ける。したがって、本対象試験ストリップ中に存在する検体酸化シグナル生成系も過酸化水素に基づくシグナル生成系として的確に特徴付けられる。
上記で示されるように、過酸化水素に基づくシグナル生成系は、検体を酸化し、対応する量の過酸化水素を生成させる酵素を含み、ここで、対応する量とは、生成される過酸化水素の量が試料中に存在する検体の量と比例することを意味する。この最初の酵素の特異的な性質は必ず、アッセイされている検体の性質に依存するが、一般にはオキシダーゼである。したがって、第一の酵素は、グルコースオキシダーゼ(検体がグルコースである場合)であり得る。試薬試験ストリップがグルコース濃度の検出のために設計されるこれらの実施形態において、第一の酵素はグルコースオキシダーゼであり得る。グルコースオキシダーゼは、任意の都合の良い起源、例えば、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)などの天然起源または組み換え産生されたものから得ることができる。
いくつかの実施形態において、本対象シグナル生成系は、関心がある検体が酸化剤により酸化されるように酸化剤と相互作用可能である酵素補因子も含み、この酸化剤は同時に酵素補因子を還元する。関心がある酵素補因子としては次のものが挙げられるが限定されない:ベータ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(ベータ−AND);ベータ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドホスフェート(ベータ−NADP);チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチド;チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチドホスフェート;ニコチンアミド1,N6−エテノアデニンジヌクレオチド;ニコチンアミド1,N6−エテノアデニンジヌクレオチドホスフェート;およびピロロ−キノリンキノン(PQQ);およびフラビン化合物、例えばFADおよびFMNなど。本対象シグナル生成系に含まれ得る関心がある酵素補因子としては、NADHまたはAND(P)HおよびPQQH2が挙げられる。
シグナル生成系は第二の酵素を含み得る。存在する場合、シグナル生成系の第二の酵素は、過酸化水素存在下での1つ以上の指標化合物の検出可能な生成物への変換を触媒する酵素であり得、この反応により生成される検出可能な生成物の量は、存在する過酸化水素の量に比例する。この第二の酵素はペルオキシダーゼであり得、この場合、適切なペルオキシダーゼとしては、ホースラディッシュペルオキシダーゼ(HRP)、ダイズペルオキシダーゼ、組み換え産生ペルオキシダーゼおよび過酸化活性を有する合成類似体などが挙げられる。例えば、Y.Ci,F.Wang;Analytica Chimica Acta,233(1990):299−302を参照のこと。
指標化合物、例えば基質は、ペルオキシダーゼの存在下で過酸化水素により形成されるかまたは分解されるかの何れかのものであり、所定の波長範囲で光を吸収する指標色素を生成させるものである。一部の例において、指標色素は、試料または試験試薬が強く吸収する波長とは異なる波長で強く吸収する。指標の酸化型は、膜の試験側の色の変化を証明する、発色するか、弱く発色するか、または無色の最終生成物であり得る。すなわち、試験試薬は、着色領域を脱色することにより、または無色領域を発色させることにより、試料中のグルコースの存在を示し得る。
本発明で有用な指標化合物は、1成分および2成分型発色基質の両方を含む。1成分型の系は、芳香族アミン、芳香族アルコール、アジンおよびベンジジン、例えばテトラメチルベンジジン−HClなどを含む。適切な2成分型の系は、一方の成分がMBTH、MBTH誘導体(例えば米国特許第5,563,031号明細書で開示されるものを参照)または4−アミノアンチピリンであり、他方の成分が芳香族アミン、芳香族アルコール、共役アミン、共役アルコールまたは芳香族もしくは脂肪族アルデヒドであるものを含む。代表的な2成分型の系は、3−メチル−2−ベンゾチアゾリノンヒドラゾン塩酸塩(MBTH)と3−ジメチルアミノ安息香酸(DMAB)との組み合わせ;MBTHと3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシベンゼン−スルホン酸(DCHBS)との組み合わせ;および3−メチル−2−ベンゾチアゾリノンヒドラゾンN−スルホニルベンゼンスルホネートモノナトリウム(MBTHSB)と8−アニリノ−1ナフタレンスルホン酸アンモニウム(ANS)との組み合わせである。ある一定の実施形態において、色素カップルMBTHSB−ANSが好ましい。また他の実施形態において、検出可能な蛍光生成物(または例えば蛍光のバックグラウンドにおける検出可能な非蛍光物質)を生成させるシグナル生成系を使用し得、例えば、これは、Kiyoshi Zaitsu,Yosuke Ohkura:New fluorogenic substrates for Horseradish Peroxidase:rapid and sensitive assay for hydrogen peroxide and the Peroxidase.Analytical Biochemistry(1980)109,109−113に記載のものなどである。
本発明の方法で使用し得る比色分析試験ストリップの例は、開示が参照により本明細書中に組み込まれる、米国特許第3,964,871号明細書;同第4,269,938号明細書;同第5,418,142号明細書;同第5,620,863号明細書;同第5,789,255号明細書;同第5,843,691号明細書;同第5,843,692号明細書;同第5,843,691号明細書;同第5,843,692号明細書;同第6,485,923号明細書;同第6,656,697号明細書;同第6,984,307号明細書;同第7,112,265号明細書にさらに記載されている。
電気化学試験ストリップにおいて、関心がある試薬組成物は、酵素成分および酸化還元メディエーター(電子伝達メディエーター)を含む。酵素成分は、酵素または関心がある検体を酸化するために協調して作用する複数の酵素であり得る。言い換えると、酵素メンバーは、単一の検体酸化酵素または関心がある検体を酸化するために協調して作用する2つ以上の酵素の集まりから構成され得、検出される電気化学シグナルの生成を可能にする。関心がある酵素としては、オキシダーゼ、デヒドロゲナーゼ、リパーゼ、キナーゼ、ジアホラーゼ、キノプロテインなどが挙げられる。反応において選択される酵素は、酵素を含む電気化学試験ストリップが検出されるように設計される特定の検体に依存する。代表的な酵素としては、グルコースオキシダーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ、グリセロールキナーゼ、グリセロール−3−ホスフェートオキシダーゼ、乳酸オキシダーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、ピルビン酸オキシダーゼ、アルコールオキシダーゼ、ビリルビンオキシダーゼなどが挙げられる。
試薬組成物の別の構成要素は酸化還元メディエーターであり、これは、1つ以上のメディエーター剤を含み得る。メディエーターは、酵素(検体酸化中に1個以上の電子を検体から取り込んでいる)から電極への電子伝達を促進する仲介物として作用し、例えば試験ストリップへ取り込まれ得る。当技術分野で公知の様々な異なるメディエーター剤を使用し得、これには、フェリシアン化物、フェナジンエトサルフェート、フェナジンメトサルフェート、フェニレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルフェニレンジアミン、1−メトキシ−フェナジンメトサルフェート、2,5−ジメチル−1,4−ベンゾキノン、2,6−ジメチル−1,4−ベンゾキノン、2,5−ジクロロ−1,4−ベンゾキノン、フェロセン誘導体、オスミウムビピリジル複合体、ルテニウム複合体などが含まれる。多くの実施形態において、酸化還元メディエーターはフェリシアン化物である。反応領域中に存在し得る他の試薬としては、緩衝剤、(例えばシトラコン酸、クエン酸、リン酸)、「グッド」緩衝液などが挙げられる。
さらに、関心がある電気化学試験ストリップは、1つ以上の電極構成要素、および、酸化還元メディエーターを検出し、電極とそこから接触した結果生じる電気シグナルを適切なメーターに伝達するように構成される関連する電気回路を含み得る。
本発明の方法で使用し得る電気的試験ストリップの例は、開示が参照により本明細書中に組み込まれる、米国特許第8,758,582号明細書;同第8,702,960号明細書;同第RE43,815号明細書;同第RE42,924号明細書;同第8,057,659号明細書;同第RE42,560号明細書;同第RE41,309号明細書;同第7,653,492号明細書;同第7,498,132号明細書;同第7,419,573号明細書;同第7,387,714号明細書;同第7,063,776号明細書;同第6,863,800号明細書;同第6,855,243号明細書;同第6,716,577号明細書;同第6,558,528号明細書;および同第6,270,637号明細書でさらに記載される。
ラテラルフローアッセイ試験ストリップ
本発明の方法で使用し得る別のタイプの試験ストリップは、ラテラルフローアッセイ試験ストリップである。これらのアッセイ装置が「ラテラルフロー」アッセイ装置である場合、これらは試料受容領域で関心がある試料を受容し、試料受容領域から検出領域へと吸水性メンバーを通じてウィッキングする(wicked)ように、毛細管作用によって検出領域へと吸水性材料(すなわち吸水性メンバー)を通じて横方向に試料を移動させて、試料を提供するように構成される。
本発明の装置の吸水性メンバーは、例えば上記のような任意の都合が良い材料から作製され得る。関心がある吸水性材料の例としては、有機または無機ポリマーおよび天然および合成ポリマーが挙げられるが限定されない。適切な固体支持体のより具体的な例としては、グラスファイバー、セルロースナイロン、架橋デキストラン、様々なクロマトグラフィー紙およびニトロセルロースが挙げられるが限定されない。
ラテラルアッセイ装置の吸水性メンバーおよび全体的な構成が変動し得る一方、ある一定の実施形態において、吸水性メンバーはストリップ構成を有する。吸水性材料がストリップとして構成される場合、吸水性メンバーの長さは、その幅より長い。任意の実際的な構成が使用され得る一方で、一部の例において、長さは幅の1.5倍以上、例えば2倍以上、例えば10倍以上長い、20倍以上長いものを含む。一部の例において、吸水性メンバーの長さは、0.5〜20cmの範囲、例えば1.0〜15cm、例えば2.0〜10cmの範囲であり、一方で幅は、0.1〜5.0cm、例えば0.5〜2.5cm、例えば1〜2cmなどの範囲である。吸水性メンバーの厚さも変動し得、一部の例において、0.01〜.05cm、例えば0.1〜0.4cm、例えば0.1〜0.25cmなどの範囲である。
吸水性メンバーに加えて、ラテラルフローアッセイ装置は、試料受容領域を含み得る。試料受容領域は、単純に吸水性メンバーの第一の領域であり得、例えば吸水性メンバーの一方の端部付近に置かれる。あるいは、試料受容領域は、吸水性メンバーとは区別され得るが、試料受容領域への試料の適用時に吸水性メンバーへ試料の流体連結をもたらすために構成され得る。試料受容領域は、変動する体積の試料を受容するように構成され得るが、一部の例において、試料受容領域は、0.1〜1000μL、例えば5〜20μLおよび50〜200μLを含む範囲の体積を有する試料を受容するために構成される。一部の例において、試料受容領域は、特定の量の試料を吸水性メンバーに測り取るように構成される計量装置を含み得る。関心がある計量装置の例としては、米国特許出願公開第20080145272号明細書;同第20070134810号明細書;同第20060008847号明細書;および同第20050227370号明細書に記載のものが挙げられる。
試料受容領域に加えて、本発明のラテラルフローアッセイ装置は、検出領域をさらに含む。検出領域は、装置の使用中に結果が読み取られ得る吸水性メンバーの領域である。検出領域は、本装置の試料受容領域から幾分かの距離だけ下流に位置する。「下流」とは、毛細管作用により試料が流れる横方向、すなわち、試料受容領域からの液体流動の方向を意味する。試料受容領域と検出領域との間の距離は変動し得、一部の例において、0.3〜15cm、例えば1〜15cmおよび5〜10cm、例えば1〜5cmを含む範囲であり得る。
検出領域は、少なくとも1つの個別の捕捉プローブ領域を含む領域である。捕捉プローブ領域は、捕捉プローブ領域において吸水性メンバーと安定して連結される捕捉プローブの量を含む領域である。捕捉プローブ領域のサイズは変動し得、一部の例において捕捉プローブ領域は、0.01〜0.5cm2 、例えば0.05〜0.1cm2 および0.1〜0.2cm2 を含む範囲の面積を有する。捕捉プローブ領域は様々な異なる構成を有し得、この構成は、必要に応じて、線、円、四角またはより複雑な形態、例えば「+」などであり得る。
上記で示されるように、捕捉プローブ領域は、吸水性メンバーの吸水性材料と安定して連結される捕捉プローブを含む。「安定して連結される」とは、捕捉プローブおよび吸水性メンバーが、使用条件下で、例えばアッセイ条件下で、間隙において互いに対してそれらの位置を維持することを意味する。したがって、捕捉プローブおよび吸水性メンバーは互いに安定して非共有または共有結合され得る。非共有結合の例としては、非特異的吸着、静電相互作用に基づく結合(例えばイオン−イオン対相互作用)、疎水性相互作用、水素結合相互作用などが挙げられる。共有結合の例としては、捕捉プローブと吸水性材料上に存在する官能基との間に形成される共有結合が挙げられる。
捕捉プローブは、関心がある検体に特異的に結合する分子である。「特異的な結合」、「特異的に結合する」などの用語は、捕捉プローブが、吸水性メンバー中に存在し得る溶液または反応混合物中の他の分子または部分と比べて、関心がある検体に選択的に直接結合する能力を指す。ある一定の実施形態において、捕捉プローブと、それが特異的に結合する検体との間の親和性は、それらが結合複合体において互いに特異的に結合されている場合、10-6M未満、10-7M未満、10-8M未満、10-9M未満、10-10 M未満、10-11 M未満、10-12 M未満、10-13 M未満、10-14 M未満、10-15 M未満のKD (解離定数)を特徴とする。
様々な異なるタイプの特異的結合物を捕捉プローブとして使用し得る。関心がある特異的な結合物としては、抗体結合物、タンパク質、ペプチド、ハプテン、核酸などが挙げられる。「抗体結合物」という用語は、本明細書中で使用される場合、関心がある検体に結合するために十分であるポリクローナルまたはモノクローナル抗体または断片を含む。抗体断片は、例えば、単量体のFab断片、単量体Fab’断片または二量体F(ab)’2 断片であり得る。1本鎖抗体分子(scFv)または、キメラ抗体を作製するための重鎖および軽鎖の定常領域の置き換えもしくはヒト化抗体を作製するための定常領域および可変領域のフレームワーク部分両方の置き換えによりモノクローナル抗体から作製されるヒト化もしくはキメラ抗体など、抗体操作により作製される分子も「抗体結合物」という用語の範囲内である。
ある一定の検出領域は、単一の捕捉プローブ領域または2つ以上の異なる捕捉プローブ領域を含み得、2つ以上の異なる捕捉プローブ領域のそれぞれが捕捉プローブを含み、各領域の捕捉プローブは同じであってもよいし(下記で詳述するような定量的アッセイ装置で見出されるようなもの)または異なっていてもよい(下記で詳述するような多重アッセイ装置に存在し得るものなど)。検出領域が2つ以上の捕捉プローブ領域を含む場合、この領域は、必要に応じて、互いに区別され得るかまたは重複し得る。
一部の例において、吸水性メンバーは、例えば試料受容領域または、試料受容領域と検出領域との間の場所の何れかで、検出領域から上流に位置するレポーター結合メンバーを含み得る。レポーター結合メンバーと検出領域との間の距離は変動し得、一部の例において、0.3〜15cm、例えば1〜5cmおよび5〜10cmを含む範囲であり得る。レポーター結合メンバーは、存在する場合、吸水性メンバーとの連結が不安定である。「連結が不安定」とは、レポーター結合メンバーが、試料適用前に、吸水性結合メンバーを通じた試料適用および試料ウィッキング(wicking)時に吸水性メンバーと比較して変化しないものであり得る一方で、レポーター結合メンバーは、試料中に存在する検体と自由に反応し、毛細管作用により吸水性メンバーを通じて試料とともに自由に移動する、という意味である。したがって、レポーター結合メンバーは、バルク流体の流れ力下で吸水性メンバーを通じて横方向に移動する。
関心があるレポーター結合メンバーは、特異的結合メンバーおよびシグナル生成系メンバーを含む。レポーター結合メンバーにおいて、特異的結合メンバーおよびシグナル生成系メンバーは、例えば共有結合を介して互いに安定して連結される。
特異的結合メンバーは、アッセイが競合的であるかまたはサンドイッチ方式であるかに依存して変動し得る。競合方式の場合、結合メンバーは、検出領域での捕捉プローブに対する結合について関心がある検体と競合する部分である。結合メンバーは検体またはその断片であり得る。サンドイッチ方式の場合、結合メンバーは、捕捉プローブが結合する位置とは異なる位置で検体に特異的に結合する。したがって、結合メンバーおよび捕捉プローブは、関心がある検体に同時に結合し得る。これらのサンドイッチ方式において、検体特異的な結合部分は、関心がある検体に特異的に結合する任意の部分であり得る。関心がある特異的な結合メンバーとしては、抗体結合メンバー、タンパク質、ペプチド、ハプテン、核酸などが挙げられる。「抗体結合メンバー」という用語は、本明細書中で使用される場合、ポリクローナルまたはモノクローナル抗体または関心がある検体に結合するために十分である断片が挙げられる。抗体断片は、例えば、単量体Fab断片、単量体Fab’断片または二量体F(ab)’2 断片であり得る。1本鎖抗体分子(scFv)または、キメラ抗体を作製するための重鎖および軽鎖の定常領域の置き換えもしくはヒト化抗体を作製するための定常領域および可変領域のフレームワーク部分両方の置き換えによりモノクローナル抗体から作製されるヒト化もしくはキメラ抗体など、抗体操作により作製される分子も「抗体結合物」という用語の範囲内である。
結合メンバーに加えて、レポーター結合メンバーはシグナル生成系のメンバーをさらに含む。シグナル生成系のメンバーは、ラテラルフローアッセイの特定の性質に依存して広く変動し得、任意の直接的にまたは間接的に検出可能な標識であり得る。上記方法での使用に適切な検出可能標識としては、分光学的、光化学的、生化学的、免疫化学的、電気的、光学的、化学的または他の手段により検出可能である任意の部分が挙げられる。例えば、適切な標識としては、標識化ストレプトアビジン複合物で染色するためのビオチン、蛍光色素(例えば、フルオレセイン、テキサスレッド、ローダミン、緑色蛍光タンパク質など)、放射性標識(例えば、 3H、 125I、35S、14Cまたは32P)、酵素(例えばホースラディッシュペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼおよびELISAにおいて他の一般的に使用される他のもの)および比色分析標識、例えば金コロイドまたは着色ガラスまたはプラスチック(例えば、ポリスチレン、ポリプロピレン、ラテックスビーズ)が挙げられる。このような標識の使用を記載する特許としては、米国特許第3,817,837号明細書;同第3,850,752号明細書;同第3,939,350号明細書;同第3,996,345号明細書;同第4,277,437号明細書;同第4,275,149号明細書;および同第4,366,241号明細書が挙げられる。また、Handbook of Fluorescent Probes and Research Chemicals(6th Ed.,Molecular Probes,Inc.,Eugene,Oregon.)も参照のこと。放射性標識は、写真フィルムまたはシンチレーションカウンターを用いて検出し得る。蛍光マーカーは、放射光を検出するための光検知器を使用して検出し得る。酵素性標識は、一般に、基質とともに酵素を提供し、基質における酵素の作用によって生成される反応産物を検出することによって検出され、比色分析標識は、着色標識を単純に視覚化することによって検出される。
一部の例において、ラテラルフローアッセイ装置は、対照領域をさらに含み得る。対照領域は、試料受容領域から下流に位置し、必要に応じて、検出領域から上流または下流に位置し得る。対照領域は固定化された対照剤を含有する。固定化された対照剤は、例えば米国特許第6,136,610号明細書に記載のように、可動性対照結合剤に特異的に結合して対照結合対を形成する。関心がある対照結合対は、内部対照、すなわち、検体測定の結果を個々の試験ストリップ上で比較し得る対照となる。一般的に、あらゆる従来の対照を本明細書中で使用し得るが、一部の例において、試料に存在しないかまたは試料中に存在する化合物と免疫学的に交差反応しない対照化合物を使用する。関心がある適切な対照結合対の例としては、マウスIgG/抗マウスIgG、ニワトリIgY/抗ニワトリIgYなどが挙げられるが限定されない。これらの対の何れかのメンバーが固定化された対照物であり得、他方が対照結合剤であり得る。ある一定のラテラルフローアッセイ装置は1つの対照領域または2つ以上の異なる対照領域を有し得、各領域の固定化された対照剤は、同じであるかまたは異なる領域であり得る。対照結合剤は、任意選択により、対照領域から上流である位置、例えばレポーター結合物と同じであるかまたは異なる位置において、吸水性メンバーと不安定に連結し得る。
任意選択により、ラテラルフローアッセイ装置は、検出領域および任意の対照領域から下流、例えば、試料受容領域から遠位にある端部で吸収パッドを含み得、吸収パッドは、吸水性メンバーを通して流れているそこに存在する流体および試薬を吸収するように構成される。
必要に応じて、ラテラルフローアッセイ装置の構成要素部分は適切な筺体中に存在し得る。筺体は、吸水性メンバーおよび他のアッセイ構成要素を入れるために構成され得る。筺体は任意の適切な材料から作製され得、この材料は、そこに収容される吸水性メンバーおよび他の構成要素の完全性を維持するように十分堅固であり、また使用中に筐体と接触する様々な流体および試薬に対して不活性である材料であり得る。関心がある筺体材料としてはプラスチックが挙げられる。筺体は、試料適用領域への試料適用を可能にするように構成されるポートまたは類似構造および検出領域の観察を可能にするために構成されるウィンドウを含み得る。筺体は、印、例えば検出領域および対照領域のマーク(例えば「T」および「C」)などをさらに含み得る。
試料適用および検体検出
上記で要約されるように、本発明の方法を実施することにおいて、唾液試料を試験ストリップの試料受容領域上に置き、ここで、例えば上記のように、アッセイ中にある時点で唾液試料を抗菌剤と接触させる。本方法の実施形態を実施することにおいて、唾液試料のある量を試験ストリップに適用する。試験ストリップに適用される唾液試料の量は変動し得る。一部の例において、試験ストリップに接触させる唾液の量は、1〜500マイクロリットルの唾液、例えば1〜100マイクロリットルの唾液および1〜10マイクロリットルの唾液を含む範囲である。
試料適用後、試験ストリップは、一定時間、例えば試料処理時間(例えば、試料保温時間)にわたり維持され得、次いで試験ストリップからシグナルを得ることができる。試料処理時間、例えば試料保温時間は変動し得、一部の例において、1秒〜1時間、例えば5秒〜30分など、例えば10秒〜10分の範囲である。
試料処理時間後、試験ストリップからシグナルを得て、唾液試料中で検体の存在を決定するために使用する。検体の存在の決定は、必要に応じて定性的または定量的であり得る。したがって、上記の、唾液試料中の検体の存在を検出する方法は、様々な異なる適用において役立つ。
任意の都合が良い装置またはプロトコールを使用して、シグナルを得て、処理し得、一部の例においては、例えば定量的また定性的の何れかで、試料中で、そのようにするために構成される装置または計量器を使用することにより、シグナルを得て処理し、検体の存在に関する情報を含む結果を得ることができる。例えば、必要に応じて、比色分析または電気化学試験ストリップ計量器を使用し得、このような計量器としては、開示が参照により本明細書中に組み込まれる、米国特許第8,758,582号明細書;同第8,702,960号明細書;同第RE43,815号明細書;同第RE42,924号明細書;同第8,057,659号明細書;同第RE42,560号明細書;同第RE41,309号明細書;同第7,653,492号明細書;同第7,498,132号明細書;同第7,419,573号明細書;同第7,387,714号明細書;同第7,112,265号明細書;同第7,063,776号明細書;同第6,984,307号明細書;同第6,863,800号明細書;同第6,855,243号明細書;同第6,716,577号明細書;同第6,656,697号明細書;同第6,558,528号明細書;同第6,485,923号明細書;同第6,270,637号明細書;同第5,843,692号明細書;同第5,843,691号明細書;同第5,789,255号明細書;同第5,620,863号明細書;同第5,418,142号明細書;同第4,269,938号明細書;および同第3,964,871号明細書に記載のものが挙げられるが限定されない。
有用性
上記の方法および組成物は、検体に対して唾液試料をアッセイすることが所望される場合の適用を含め、様々な適用に役立つ。本対象方法は、試料中の1つ以上の検体の有無について唾液試料をスクリーニングするために使用し得る。上記で示されるように、本方法は定性的または定量的であり得る。したがって、検出が定性的である場合、本方法は、標的検体がアッセイしている試料中に存在するか否かの読み取りまたは評価、例えば査定を提供する。また他の実施形態において、本方法は、標的検体がアッセイしている試料中に存在するか否かの定量的検出、すなわちアッセイしている試料中の標的検体の実際の量の評価または査定を提供する。このような実施形態において、定量的検出は、絶対的であり得るか、または本方法が試料中の2つ以上の異なる標的検体の検出の方法である場合は相対的であり得る。したがって、「定量する」という用語は、試料中の標的検体を定量する文脈で使用される場合、絶対的または相対的定量を指し得る。
本明細書中に記載の方法および組成物は、様々な異なる検体に対して唾液試料などの試料をアッセイするために使用され得、関心がある検体としては、グルコース、コルチゾール、メラトニン、性ホルモン、例えばエストラジオール、プロゲステロン、黄体形成ホルモン、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)およびテストステロン;腫瘍状態マーカー、例えば膵臓状態マーカー(mRNAバイオマーカーなど)、乳癌状態マーカー(CA15−3およびP53など)、口腔癌マーカー(トランスフェリン、サイクリンD1、マスピンおよびmRNAなど;感染状態検体、例えば抗HIV抗体、HBV表面抗原など、および中毒物質を含む化学物質が挙げられるが限定されない。
唾液試料は、任意の都合が良い起源から入手し得る。ある一定の実施形態において、唾液試料は「哺乳動物」または「哺乳動物対象」から入手されるものであるが、これらの「哺乳動物」または「哺乳動物対象」という用語は、肉食動物目(例えばイヌおよびネコ)、げっ歯類(例えばマウス、モルモットおよびラット)および霊長類(例えばヒト、チンパンジーおよびサル)を含む哺乳類内にある生物を述べるために広く使用される。いくつかの実施形態において、対象はヒトである。「ヒト」という用語は、両方の性別およびあらゆる発生段階(例えば、胎児、新生児、幼児、若年者、青年、成人)のヒト対象を含み得、ある一定の実施形態において、ヒト対象は若年者、青年または成人である。
キット
本発明の態様はキットをさらに含み、ここで、キットは、そのキットが構成される特定のプロトコールに依存して、1つ以上の試験ストリップおよび例えば上記のような抗菌剤を含み、この抗菌剤は、試験ストリップの一部であり得るか、または試験ストリップとは別個のものであり得る。いくつかの実施形態において、本キットの装置は、1つ以上のアッセイ構成要素(例えば競合物、レポーター、可動性対照結合物など)をさらに含む。任意のアッセイ構成要素は、試験ストリップアッセイ装置の一部として含まれ得るか、または試験ストリップアッセイ装置とは別個にキット中に含まれ得る。したがって、試験ストリップアッセイ装置に加えて、キットは、1つ以上のアッセイ構成要素(例えば競合物、レポーター、可動性対照結合物、緩衝液、希釈用試薬、再構成用試薬、試料アプリケーターなど)を含み得る。本キットの様々なアッセイ構成要素は、個別の容器中に存在し得るか、またはそれらの一部もしくは全てが試薬混合物中に予め組み合わされ得る。
上記構成要素に加えて、本対象キットは、(ある一定の実施形態において)本対象方法を実施するための説明書をさらに含み得る。これらの説明書は、様々な形態で本対象キット中に含まれてもよく、これらの1つ以上が本キット中に存在し得る。これらの説明書が存在し得るある形態は、適切な媒体または基板上の印刷された情報、例えば、本キットのパッケージにおける、情報が印刷される1枚以上の紙片などである。これらの説明書のまた別の形態は、コンピューター可読媒体、例えば、ディスケット、コンパクトディスク(CD)、フラッシュドライブなどであり、その上に情報が記録されている。存在し得るこれらの説明書のまた別の形態は、除去されたサイトの情報にアクセスするためのインターネットを介して使用され得るウェブサイトアドレスである。
次の実施例は例示のために与えるものであり、限定するものではない。
実験
個々の非刺激唾液試料を10名の各試験参加者専用の個別のガラスバイアルに回収した。回収後1分以内に、グルコース濃度の定量的測定が可能な2つの同一のストリップアッセイ上に唾液試料を添加した。
唾液試料を添加してから15秒以内に、添加した2つの唾液試料の一方の上に1滴の0.1重量%NaF溶液を添加した。対照として、添加した2つの唾液試料の一方の上にはNaF溶液を添加しなかった。ストリップアッセイからのグルコース測定を記録した。実験参照として、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)機器を使用して、回収した唾液試料のグルコース濃度を回収から30秒以内に測定した。
3つに分けた非刺激唾液試料を各試験参加者から互いに5分以内に回収した。上記のようにグルコース測定を行った。グルコース濃度は3回の回収試料測定の平均として報告された。
グルコース測定(NaF溶液添加ありおよびなし)の適合ペアの比較を行った。NaF溶液を添加して行ったグルコース測定は、HPLC法で行ったグルコース濃度に対して、より高いパーセンテージの平均相対差を示す。NaF溶液を添加せずに行ったグルコース測定は、HPLC法で行ったグルコース濃度に対してより低いパーセンテージの平均相対差を示す。
添付の請求項にもかかわらず、本明細書に記載される本開示は、以下の付記によっても定義される。
1.検体の存在について試料を評価する方法であって、
a)検体検出試薬を含む試験ストリップアッセイ装置の試料受容位置上に試料を置くことと、
b)試験ストリップアッセイ装置からのシグナルを得て、検体の存在について試料を評価することと
を含み、
唾液試料を抗菌剤と接触させることを含む方法。
2.試験ストリップアッセイ装置は抗菌剤を含む付記1に記載の方法。
3.抗菌剤は試験ストリップアッセイ装置の試料受容位置に存在する付記2に記載の方法。
4.試料受容位置上に試料を置く前に、試料を抗菌剤と接触させることを含む付記1に記載の方法。
5.試料受容位置上に試料を置いた後に、試験ストリップアッセイ装置を抗菌剤と接触させることを含む付記1に記載の方法。
6.接触は、試験ストリップアッセイ装置に抗菌剤を噴霧することを含む付記5に記載の方法。
7.接触は、試験ストリップアッセイ装置上に抗菌剤の液滴を置くことを含む付記5に記載の方法。
8.抗菌剤は殺菌剤である付記1〜7のいずれかに記載の方法。
9.抗菌剤は静菌剤である付記1〜8のいずれかに記載の方法。
10.抗菌剤は、フッ化ナトリウム、トリクロサン、銀塩粒子およびそれらの組み合わせからなる群から選択される付記1〜9のいずれかに記載の方法。
11.銀塩粒子は銀塩ナノ粒子である付記10に記載の方法。
12.試料はヒト試料である付記1〜11のいずれかに記載の方法。
13.試料は唾液試料である付記12に記載の方法。
14.検体はグルコースである付記1〜13のいずれかに記載の方法。
15.検体検出試薬は検体酸化シグナル生成剤を含む付記1〜14のいずれかに記載の方法。
16.評価は定性的である付記1〜15のいずれかに記載の方法。
17.評価は定量的である付記1〜16のいずれかに記載の方法。
18.検体検出試薬と、
抗菌剤と
を含む試験ストリップアッセイ装置。
19.抗菌剤は試験ストリップアッセイ装置の試料受容位置に存在する付記18に記載の装置。
20.抗菌剤は殺菌剤である付記18または19に記載の装置。
21.抗菌剤は静菌剤である付記18〜20のいずれかに記載の装置。
22.抗菌剤は、フッ化ナトリウム、トリクロサン、銀塩粒子およびそれらの組み合わせからなる群から選択される付記18〜21のいずれかに記載の装置。
23.銀塩粒子は銀塩ナノ粒子である付記22に記載の装置。
24.検体はグルコースである付記18〜23のいずれかに記載の装置。
25.検体検出試薬は検体酸化シグナル生成剤を含む付記18〜24のいずれかに記載の装置。
26.検体検出試薬を含む試験ストリップアッセイ装置と、
抗菌剤と
を含むキット。
27.試験ストリップアッセイ装置は抗菌剤を含む付記26に記載のキット。
28.抗菌剤は試験ストリップアッセイ装置の試料受容位置に存在する付記27に記載のキット。
29.抗菌剤は試験ストリップアッセイ装置から分離されている付記28に記載のキット。
30.抗菌剤は殺菌剤である付記26〜29のいずれかに記載のキット。
31.抗菌剤は静菌剤である付記26〜30のいずれかに記載のキット。
32.抗菌剤は、フッ化ナトリウム、トリクロサン、銀塩粒子およびそれらの組み合わせからなる群から選択される付記26〜31のいずれかに記載のキット。
33.銀塩粒子は銀塩ナノ粒子である付記32に記載のキット。
34.検体はグルコースである付記26〜33のいずれかに記載のキット。
35.検体検出試薬は検体酸化シグナル生成剤を含む付記26〜34のいずれかに記載のキット。
本発明の明確な理解のために、例示および実施例として幾分詳細に本発明を説明してきたが、添付の特許請求の範囲の精神または範囲から逸脱することなく、ある種の変更および修飾が本発明に対して行われ得ることは、本発明の教示に照らして、当業者にとって容易に明らかになる。
したがって、上記のものは本発明の原理を単に説明するものである。当然のことながら、当業者は、本明細書中では明確に記載または示さないものの、本発明の原理を具体化し、その精神および範囲内に含まれる、様々な構成を考案することができる。さらに、本明細書中で列挙される全ての例および条件付きの語は、当技術分野を前進させることに発明者らが寄与する本発明の原理および概念を理解することにおいて、主に読者を支援する意図があり、このような具体的に列挙される例および状態に対する制限がないものとして解釈されるものとする。さらに、本発明の原理、態様および実施形態を本明細書中で列挙する全ての陳述ならびにその具体例は、その構造的および機能的同等物の両方を包含するものとする。
さらに、このような同等物は、現在既知の同等物および将来開発される同等物、すなわち構造にかかわらず、同じ機能を発揮する、開発される任意の要素の両方を含むものとする。したがって、本発明の範囲は、本明細書中で示され、記載される代表的な実施形態に限定されるものではない。むしろ、本発明の範囲及び精神は、添付の特許請求の範囲により具体化される。
関連出願の相互参照
本願は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2014年7月25日提出の米国仮特許出願第62/029,388号明細書に関する。

Claims (15)

  1. 検体の存在について試料を評価する方法であって、
    a)検体検出試薬を含む試験ストリップアッセイ装置の試料受容位置上に前記試料を置くことと、
    b)前記試験ストリップアッセイ装置からのシグナルを得て、前記検体の存在について前記試料を評価することと
    を含み、
    唾液試料を抗菌剤と接触させることを含むことを特徴とする方法。
  2. 前記試験ストリップアッセイ装置は前記抗菌剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記抗菌剤は前記試験ストリップアッセイ装置の前記試料受容位置に存在することを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記試料受容位置上に前記試料を置く前に、前記試料を前記抗菌剤と接触させることを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記試料受容位置上に前記試料を置いた後に、前記試験ストリップアッセイ装置を前記抗菌剤と接触させることを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記接触は、前記試験ストリップアッセイ装置に前記抗菌剤を噴霧するか、または前記試験ストリップアッセイ装置上に前記抗菌剤の液滴を置くことを含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記抗菌剤は殺菌剤または静菌剤であることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の方法。
  8. 前記試料はヒト試料であることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の方法。
  9. 前記試料は唾液試料であることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記検体はグルコースであることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の方法。
  11. 検体検出試薬と、
    抗菌剤と
    を含むことを特徴とする試験ストリップアッセイ装置。
  12. 前記抗菌剤は前記試験ストリップアッセイ装置の前記試料受容位置に存在することを特徴とする請求項11に記載の試験ストリップアッセイ装置。
  13. 検体検出試薬を含む試験ストリップアッセイ装置と、
    抗菌剤と
    を含むことを特徴とするキット。
  14. 前記試験ストリップアッセイ装置は前記抗菌剤を含むことを特徴とする請求項13に記載のキット。
  15. 前記抗菌剤は前記試験ストリップアッセイ装置から分離されていることを特徴とする請求項13に記載のキット。
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