JP2017525360A - 液体動物性消化物の嗜好性を高めるための方法 - Google Patents

液体動物性消化物の嗜好性を高めるための方法 Download PDF

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Abstract

液体動物性消化物の嗜好性を高めるための方法は、動物の内臓等の基質を加水分解することと、続いて加水分解物のpHを8.0以上、好ましくは8.5以上、より好ましくは9.5以上に調整することと、を含む。得られた加水分解物は食品組成物に添加され、乾燥ペットフード製品等のペットフード製品を生成することができる。例えば、加水分解物を、乾燥キブルにコーティングすることができる。このpHは、食品の病原体、例えばサルモネラ菌の増殖を防止することができる。【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2014年8月18日に出願された、米国特許仮出願第62/038,452号に対する優先権を主張するものであり、該開示は参照により本明細書に援用される。
[0002]本開示は、概して液体動物性消化物、及び液体動物性消化物を含む食品製品に関し、特に液体動物性消化物の嗜好性を高めるための方法に関する。より詳細には、本開示は、動物性タンパク質の加水分解によって生成される液体消化物の嗜好性を高めるためのアルカリ性pHの使用を対象としている。
[0003]液体動物性消化物は、清潔で腐っていない動物組織の化学的及び/又は酵素的加水分解によって生成される材料である。一般に、動物組織には、体毛、角、歯、蹄、又は羽毛は、通常の製造方法では不可避な微量で含まれる場合を除き、含まれない。液体動物性消化物は、動物食料の嗜好性を高め、高品質のタンパク質を提供する天然の調味料として、乾燥ペットフード等の動物食に頻繁に利用されている。
[0004]液体動物性消化物を製造するための伝統的なプロセスの1つは自己分解に基いており、この方法では内因性の酵素が動物組織から放出され、動物組織自体の加水分解に寄与する。別の加水分解プロセスでは、酵素を豊富に含む構成要素を出発物質に添加することを利用する。パンクレアチン及びペプシン等の動物器官由来、並びに、パイナップルの茎のブロメライン及び未熟なパパイヤのパパイン等の植物由来のタンパク質分解酵素が、プロテアーゼ及びリパーゼ等の工業用酵素と共に、この目的のために使用されてきた。
[0005]液体動物性消化物を、有効期間中安定化するため、市場に存在する既存の液体動物性消化物は、酸性化工程を利用している。例えば、ほとんどの血清型のサルモネラ菌は、pH4.5未満では増殖しない。更に、酸性化は、典型的には加水分解工程を停止するのに用いられる。したがって、液体動物性消化物を製造する既知の方法は、加水分解物をpH2.2〜2.8に酸性化することを伴う。
[0006]本発明者らは、水酸化ナトリウムでpHを8.0以上に調整された液体動物性消化物が、同じ原料から調製されているもののリン酸でpHを約2.5に調整された液体動物性消化物と比較して、液体動物性消化物でコーティングされた乾燥ドッグフードキブルの嗜好性を向上させることを、思いがけず見出した。具体的には、動物は、pH8.0の液体動物性消化物でコーティングされたキブルを、同じ配合のpH2.8の液体動物性消化物でコーティングされたキブルについて、60:40でより嗜好し、動物は、pH9.6の液体動物性消化物でコーティングされたキブルを、同じ配合のpH2.6の液体動物性消化物でコーティングされたキブルについて、75:25でより嗜好した。
[0007]したがって、一般的な実施形態において、本開示は、消化物の嗜好性を高めるための方法を提供する。この方法は、基質を酵素で加水分解して加水分解物を生成することと、加水分解物のpHを8.0以上に調整することと、を含む。
[0008]一実施形態において、加水分解物のpHは、加水分解の完了後、8.0〜10.0に調整される。
[0009]一実施形態において、加水分解は、約40℃〜約75℃の温度において、約0.25時間〜約4時間の長さで実施した。
[0010]一実施形態において、酵素は基質の内因性プロテアーゼを含む。
[0011]一実施形態において、酵素は基質に添加された外因性プロテアーゼを含む。
[0012]一実施形態において、基質は非乳タンパク質である。
[0013]一実施形態において、基質は動物の内臓である。
[0014]一実施形態において、加水分解物のpHは、加水分解物にアルカリ化合物を添加することによって調整する。アルカリ化合物は、水酸化アルカリを含んでもよい。
[0015]一実施形態において、加水分解物のpHは、9.5以上に調整する。
[0016]他の一実施形態において、本開示は、食品製品の嗜好性を高めるための方法を提供する。この方法は、基質を酵素で加水分解して加水分解物を生成することと、加水分解物のpHを8.0以上に調整することと、加水分解物を食品組成物に添加することとを含み、食品製品は、食品組成物に添加された加水分解物を含む。
[0017]一実施形態において、食品組成物はキブルであり、食品製品は乾燥ペットフードである。
[0018]一実施形態において、食品組成物への加水分解物の添加は、食品組成物の少なくとも一部を加水分解物でコーティングすることを含む。
[0019]一実施形態において、この方法は、追加の食用原材料を食品組成物に添加することを更に含む。追加の食用原材料を食品組成物に添加することは、食品組成物の少なくとも一部を、追加の食用原材料でコーティングすることを含んでもよい。
[0020]一実施形態において、食品製品はコンパニオンアニマルによる摂取のために配合され、基質は動物の内臓を含む。
[0021]他の一実施形態において、本開示は、ペットフード組成物と、pHが8.0以上の動物性消化物と、を含む、食品製品を提供する。
[0022]一実施形態において、動物性消化物は、ペットフード組成物の少なくとも一部にコーティングされている。
[0023]一実施形態において、ペットフード組成物はキブルである。
[0024]一実施形態において、ペットフード組成物は、少なくとも部分的に脂肪でコーティングされている。
[0025]本開示の利点は、乾燥ドッグフード製品等のペットフード用の液体動物性消化物について、顕著な嗜好性の向上をもたらすことである。
[0026]本開示の他の利点は、消化又は反応段階におけるプロセス条件に大きな変更を施すことなく、かつ代わりの原材料を追加することなく、液体動物性消化物の嗜好性を向上させることにより、費用の増大を防止することである。
[0027]本開示の更なる利点は、消化物の製造所に既に存在する、水酸化ナトリウム等の原材料を使用して、液体動物性消化物の嗜好性を向上させることである。
[0028]本開示の更に別の利点は、乾燥ペットフードの製造所においてインラインで実施可能な、又は消化物の製造所で実施可能な、pH調整を用いて、液体動物性消化物の嗜好性を向上させることである。
[0029]更に本開示の別の利点は、リン酸等の以前に使用されていた別の原材料を、水酸化ナトリウム等の一原材料に直接置き換えることによって、液体動物性消化物の嗜好性を向上させ、費用の増大を防止し、又は費用の節減をも達成することである。
[0030]本開示の別の利点は、食品中の病原体の増殖を依然として防止しながらも、液体動物性消化物の嗜好性を向上させることである。
[0031]更なる特徴及び利点が本明細書において記述されており、下記の「発明を実施するための形態」から明らかとなるであろう。
[0032]本開示及び添付の「特許請求の範囲」において使用する単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈上明らかに別段の定めがない限り、複数の指示対象を含む。用語「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、及び「含む(comprising)」は、排他的にではなく、包含的に解釈されるものとする。同様に、用語「含む(include)」、「含む(including)」及び「又は(or)」は、このような解釈が文脈から明確に妨げられない限りは包括的なものであると解釈される。しかしながら、本明細書において開示される組成物及び製品は、具体的には開示されていない任意の要素を欠く場合がある。したがって、用語「含む(comprising)」を用いる実施形態の開示は、特定された構成要素「から本質的になる(consistingessentially of)」及び「からなる(consisting of)」実施形態の開示を含む。
[0033]用語「食品」、「食品製品」、及び「食品組成物」は、動物による摂取を意図し、動物に少なくとも1種の栄養素を提供する製品又は組成物を意味する。用語「ペット」は、本開示によって提供される食品組成物及び食料品から利益を得るか、又はこれを味わうことができる任意の動物を意味する。ペットは、鳥類、ウシ、イヌ、ウマ、ネコ、ヤギ、オオカミ、ネズミ、ヒツジ、又はブタ等の動物であり得る。ペットは、任意の好適な動物であり得、本開示は、特定のペット動物に限定されない。用語「コンパニオンアニマル」は、イヌ又はネコを意味する。
[0034]用語「ペットフード」は、ペットに摂取されるように配合された任意の組成物を意味する。「乾燥フード」とは、0.65未満の水分活性を有するペットフードである。「セミモイストフード」及び「水分含量が中程度のフード」とは、0.65〜0.8の水分活性を有するペットフードである。「ウェットフード」とは、0.8超の水分活性を有するペットフードである。「保存中安定な」とは、少なくとも1年間、常温で安定であることを意味する。「食用の」とは、ヒト又は動物によって食べられるように配合されることである。
[0035]「キブル」は、ペレットの形状、又は他のいずれかの形状を有し得る、乾燥ペットフードの断片である。キブルの非限定的な例としては、粒子、ペレット、ペットフードの断片、脱水肉、ミートアナログ、野菜、及びこれらの組み合わせ、並びにペットスナック、例えば、肉又は野菜ジャーキー、生皮、及びビスケットが挙げられる。本開示は、キブルの特定の形態に限定されない。
[0036]用語「高まった嗜好性」及び「嗜好性を高める」とは、本開示に従って調製された動物性消化物、又はこの動物性消化物を含む製品が、他の動物性消化物、又は他の動物性消化物を含む製品よりも、それぞれ、より嗜好に合うという意味である。「嗜好性」は、食用の組成物の品質のうち、食用の組成物を1個体以上の動物の感覚、特に味覚及び臭覚に訴える又は快いものにする品質を指す。本明細書で使用する場合、動物が、例えば、2種以上の食品のうちの1種に対して嗜好を示す場合、その嗜好された食品はより「嗜好に合い」、かつより高い「嗜好性」を有する。コンパニオンアニマル及び他のヒト以外の動物について、1種以上の他の食品と比較した1種の食品の相対的嗜好性は、例えば、対照比較、例えば食品の相対的摂取量による自由選択比較、又は嗜好性の指標となる他の適切な嗜好の尺度によって測定することができる。
[0037]本明細書において、範囲は、要するに、範囲内の全ての値を列挙することを避けるために使用される。範囲内の任意の適切な値を、範囲の上限値又は下限値として選択することができる。更に、本明細書における全ての数値範囲は、その範囲内の全ての整数又は分数を含む。
[0038]本明細書に記載の全ての百分率は、特に断りのない限り、食品組成物の総重量によるものである。pHについての参照がなされるとき、値は標準的な装置により25℃において測定されるpHに相当する。本明細書で使用する場合、数字を参照する際の「約」又は「実質的に」とは、数字の範囲、例えば参照する数字の−10%〜+10%、好ましくは、−5%〜+5%、より好ましくは−1%〜+1%、かつ更により好ましくは−0.1%〜+0.1%の範囲の数字を指すものと理解する。
[0039]本明細書で開示される方法及び組成物並びに他の進歩は、当業者により認識されるとおり変更可能であるので、特定の方法、手順、及び試薬に限定されるものではない。更に、本明細書で使用される用語は、具体的な実施形態を記載することのみを目的とするものであり、開示又は請求の範囲を制限するものではない。
[0040]特に別段の定義がない限り、本明細書で用いられている全ての技術用語及び科学用語、専門用語、並びに頭字語は、本開示の分野(複数可)の当業者により、又は用語が用いられている分野(複数可)において、共通の理解がなされているという意味を有している。本明細書に記載のものと類似する又は等価の任意の組成物、方法、製品、又はその他の手法若しくは材料を使用できるが、好ましい組成物、方法、製品、又はその他の手法若しくは材料を本明細書において記載する。
[0041]本開示は、動物性消化物の嗜好性を高めるための方法を提供する。この方法は、(i)基質由来の内因性プロテアーゼ又は(ii)外因性プロテアーゼのうち少なくとも1つを使用して基質中のタンパク質を加水分解し、基質から加水分解物を生成することを含み得る。続いて、加水分解物のpHを8.0以上、例えば8.0〜10.0、好ましくは8.5以上、例えば8.5〜10.0、より好ましくは9.5以上、例えば9.5〜10.0に調整することができる。このようなpH調整は、加熱工程、冷却工程、又は酸性化工程を含む任意の他の反応工程の前に実施する。本開示の1つの利点は、酸性化する方法では典型的に必要とされる、多量のpH調整剤を使用せずに、動物性消化物によって高まった嗜好性が提供されることである。
[0042]用語「加水分解物」は、基質の加水分解によって生成する生成物を指す。好適な基質の選択は、プロセスの最後に加水分解物によってもたらされる所望の特性、具体的には感覚器官受容特性及び栄養価に基づく。基質は好ましくは非乳タンパク質基質であり、より好ましくは動物性タンパク質、更により好ましくは、家禽の肉(例えば鳥の任意の種又は種類、好ましくはニワトリ、シチメンチョウ、又はカモ)、牛肉、豚肉若しくはラム肉等の家畜の組織、又は小エビ、魚類若しくは貝類等の海産食品動物の組織である。特に好ましい実施形態において、基質はニワトリの内臓である。動物性タンパク質の加水分解物もまた、本明細書において「動物性消化物」と呼ばれる。
[0043]一実施形態において、動物性タンパク質は、任意の好適な供給源から得られた内臓であり得る。典型的には、内臓は胴体の柔らかい内部器官、例えば、肺、脾臓、腎臓、脳、肝臓、低温で部分的に脱脂した脂肪組織、並びに内容物を除去した胃及び腸、特に腹腔及び胸腔内に含まれるそれらの器官を含む。柔らかい内部器官に加え又はそれらの代替として、内臓が血液及び/又は骨を含んでもよい。内臓の定義の一例は、米国飼料検査官協会(Association of American Feed Control Officials, Inc.)(AAFCO)によって提示されている。AAFCOは、内臓を、胴体の3つの大きな体腔(腹腔、胸腔、及び骨盤腔)内の全ての器官として一般に定義しているが、魚類の内蔵は、鰓、心臓、肝臓、脾臓、胃、及び腸を含む、胴体の大きな体腔内の全ての器官と定義している。同様に、AAFCOは、哺乳動物の内蔵を、食道、心臓、肝臓、脾臓、胃、及び腸を含む胴体の大きな体腔内の全ての器官と定義しているが、腸管の内容物は除外しており、家禽の内蔵を、食道、心臓、肝臓、脾臓、胃、素嚢、砂嚢、未発達の卵、及び腸と定義している。様々な実施形態において、内臓は、当業者には既知のとおり、例えば撹拌、均質化、及び乳化等によって前処理してもよい。
[0044]内因性及び/又は外因性プロテアーゼにより、当業者に既知の任意の方法を用いて基質を加水分解することができる。好ましい実施形態において、基質−プロテアーゼ混合物を加熱し、酵素活性及び加水分解速度を上げる。基質−プロテアーゼ混合物は、任意の好適な方法、例えば、直接蒸気注入、容器壁を介した間接加熱、又はジャケット付き容器内での間接蒸気加熱によって加熱することができる。他の方法、例えば、熱交換器は当業者には既知である。一実施形態において、基質−プロテアーゼ混合物を、約35℃〜約75℃に約0.25〜約4時間、好ましくは0.5〜2時間、かつ最も好ましくは0.5〜1時間加熱する。
[0045]好ましくは、加水分解物は、基質由来の内因性プロテアーゼによって生成される。しかしながら、この方法では、追加的に又は代替的に、1種以上の外因性プロテアーゼを基質に添加することを含み得る。基質と適合性があり、かつタンパク質の加水分解を増大させる任意のプロテアーゼを添加することができる。プロテアーゼは主としてプロテアーゼである任意の酵素とすることができ、プレテアーゼは、脂肪分解活性及び/又はホスファターゼ活性等の副次的な活性を有してもよい。
[0046]外因性プロテアーゼは、アミノペプチダーゼ、カルボキシペプチダーゼ、及びこれらの組み合わせ等のエキソペプチダーゼ(例えばFlavourzyme)、並びに/又はトリプシン、キモトリプシン、パパイン、エラスターゼ、Alcalase、Protemax、Neutrase、及びこれらの組み合わせ等のエンドペプチダーゼとすることができる。様々な実施形態において、外因性プロテアーゼを、基質−プロテアーゼ混合物の約0.01〜約4重量%、好ましくは約0.05〜約0.2重量%、最も好ましくは約0.1〜約1重量%の量で添加する。外因性プロテアーゼは、任意の好適な方法を用い、一般的には、撹拌しながらプロテアーゼを混合物に注ぎ入れることにより、混合物に添加することができる。
[0047]加水分解物のpHは、加水分解物のpHに影響を及ぼすことができ、かつ加水分解物と適合性のある、任意の方法並びに化合物若しくは組成物を用いて調整することができる。このような化合物又は組成物は、所望のpHをもたらすのに十分な量で添加され、アルカリ化合物、例えば、水酸化ナトリウム(NaOH)及び/又は水酸化カリウム(KOH)等の水酸化アルカリ、例えば25%若しくは50%NaOHを含む。一般に、pH調整化合物は、撹拌しながら加水分解物に添加される。好ましい実施形態において、NaOHを添加し、十分に加水分解物と混合し、pHを上げる。pHの測定及び調整の方法及び技術は、当業者には既知である。
[0048]液体動物性消化物は、液体動物性消化物からの水の除去、例えば消化物を噴霧乾燥して消化物から粉末形態を得る等により、固形動物性消化物の調製に使用することができる。
[0049]液体動物性消化物を、食品組成物、例えばキブル等のペットフード組成物に添加し、少なくとも部分的に乾燥ペットフード等の食品製品を生成することができる。一実施形態において、押出成形を使用して食品組成物を製造し、次いでこの組成物に液体動物性消化物を添加するが、食品組成物は動物による摂取に好適な任意の組成物とすることができる。一実施形態において、液体動物性消化物及び食品組成物を混合して食品製品を製造する。他の一実施形態において、液体動物性消化物及び食品組成物を混合し、それに続いて脂肪(例えば獣脂)等の追加の食用原材料と混合し、食品製品を製造する。好ましい実施形態において、液体動物性消化物は、例えば食品組成物の全て又は部分のコーティングにより、食品組成物に適用される。食品組成物は、液体動物性消化物でコーティングする前及び/又は後で、脂肪(例えば獣脂)でコーティングすることができる。
[0050]加水分解物と混合された食品組成物は、コンパニオンアニマル等のペットによる摂取のために配合することができる。例えば、食品組成物は、乳化された肉等の肉を含むことができる。好適な肉の例としては、家禽の肉、牛肉、豚肉、ラム肉、及び魚、特にペットに好適な種類の肉が挙げられる。肉は、臓物を含む、動物の任意の追加的な部分を含むことができる。追加的又は代替的に、エンドウ豆タンパク質、トウモロコシタンパク質(例えば、挽いたトウモロコシ又はトウモロコシグルテン)、小麦タンパク質(例えば、挽いた小麦又は小麦グルテン)、大豆タンパク質(例えば、大豆粕、大豆濃縮物、又は大豆分離物)、米タンパク質(例えば、挽いた米又は米グルテン)等の植物性タンパク質を使用することができる。
[0051]加水分解物と混合される食品組成物は、植物油、風味剤、着色剤及び水を含み得る。好適な植物油としては、大豆油、トウモロコシ油、綿実油、ヒマワリ油、キャノーラ油、落花生油、紅花油等が挙げられる。好適な風味剤の例としては、イースト、獣脂、加工した動物性食物(例えば、家禽の肉、牛肉、ラム肉、豚肉)、風味抽出物又はブレンド(例えば、焼いた牛肉)等が挙げられる。好適な着色剤としては、青色1号、青色2号、緑色3号、赤色3号、赤色40号、黄色5号、黄色6号等のFD&C着色剤、カラメル色素、アンナット、クロロフィリン、コチニール、ベタニン、ウコン、サフラン、パプリカ、リコピン、ニワトコジュース、パンダン、チョウマメ等の天然色素、二酸化チタン、及び当業者に既知の好適な食品着色剤が挙げられる。
[0052]加水分解物と混合される食品組成物は、粉に追加及び/又はその代替として他の穀物及び/又はデンプン、植物油に追加及び/又はその代替としてアミノ酸、食物繊維、糖類、動物油、芳香、他の油、並びに湿潤剤、保存料、ポリオール、塩、口腔ケア成分、抗酸化剤、ビタミン、ミネラル、プロバイオティク微生物、生理活性分子、又はこれらの組み合わせ等の追加の原材料を任意に含むことができる。
[0053]好適なデンプンとしては、例えば、トウモロコシ、米、小麦、大麦、カラス麦、大豆等の穀物、並びにこれらの穀物の混合物が挙げられ、好適なデンプンは、いずれかの粉に少なくとも部分的に含まれ得る。好適な湿潤剤としては、塩、糖類、プロピレングリコール、並びにグリセリン及びソルビトール等の多価グリコール(polyhydric glycol)等が挙げられる。使用できる保存料としては、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸、パラヒドロキシ安息香酸メチル、プロピオン酸カルシウム、及びプロピオン酸が挙げられる。
[0054]好適な口腔ケア成分としては、クロロフィルを含むアルファルファ栄養素濃縮物、炭酸水素ナトリウム、ホスフェート(例えば、リン酸三カルシウム、酸ピロホスフェート、アルカリピロホスフェート、ピロリン酸四ナトリウム、メタホスフェート、及びオルトホスフェート)、ペパーミント、丁子、パセリ、生姜等が挙げられる。好適な抗酸化剤の例としては、ブチル化ヒドロキシアニソール(「BHA」)、及びブチル化ヒドロキシトルエン(「BHT」)、ビタミンE(トコフェロール)等が挙げられる。
[0055]使用できるビタミンの例としては、ビタミンA、B複合体(B−1、B−2、B−6及びB−12等)、C、D、E及びK、ナイアシン並びにパントテン酸及び葉酸等の酸性ビタミン並びにビオチンを挙げることができる。好適なミネラルとしては、カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウム、ヨウ素、銅、リン、マンガン、カリウム、クロム、モリブデン、セレン、ニッケル、スズ、ケイ素、バナジウム、及びホウ素等が挙げられる。
[0056]加水分解物と混合される食品組成物中の各追加原材料の具体的な量は、第1の食材及び任意の第2の食材に含まれる原材料;動物の種;動物の年齢、体重、健康状態、性別、及び食餌;動物の摂食速度;食品製品が動物に投与される目的;等の様々な要因によって異なる。したがって、構成成分、及びその量は非常に様々であり得る。
[0057]pH調整を1箇所で実施し、得られた加水分解物を別の場所で食品組成物(例えばキブル)に添加する場合、好ましくは、加水分解物のpHは、9.5以上に調整する。この点に関し、その他が理想的な条件下であった場合、サルモネラ菌の増殖に適したpH範囲は3.8〜9.5であり、したがって9.5以上というpHは、この病原体の増殖を防止することができる。一実施形態において、別の場所での加水分解後にpH3.5未満で安定化された加水分解物について、pH8.5以上への調整は、加水分解物を食品組成物に適用する直前に実施する。
[0058]しかしながら、加水分解物が添加される食品組成物の製造所においてpH調整をインラインで実施する場合には、加水分解物のpHは、好ましくは8.5以上に調整する。例えば、pH調整が、加水分解物及び食品組成物の混合(例えばキブルを加水分解物でコーティングする)と実質的に同時である場合、pHは8.5以上に調整することができる。
[0059]実施例
[0060]以下の非限定的な実施例により、本開示によって提供される様々な実施形態を例示する。
[0061]実施例1
[0062]未コーティングのキブルを、乾燥ドッグフード製品の製造所で採取した。乾燥したキブル89.8kgを量り、タンブルコーティング機に入れた。コーティング機を始動し、60℃に加温した動物性脂肪7.2kgを、回転するキブルに噴霧した。続いて、加水分解され酸性化された液体動物性副生成物(pH2.6)3kgを噴霧した。コーティングされたキブルを、全ての液体の噴霧後、更に5分間回転させた。次に、コーティングされたキブルをポリ袋に詰め、密閉した。これを対照ドッグ製品Vとした。
[0063]実施例2
[0064]乾燥ドッグフード試験製品を、下記を除き、実施例1について記載したプロセス及び配合を用いて100kg調製した。実施例1の加水分解され酸性化された液体副生成物のpHを、25%水酸化ナトリウム溶液を用い、pH9.6に上げた。
[0065]実施例3
[0066]更に乾燥ドッグフード試験製品を、下記を除き、実施例1について記載したプロセス及び配合を用いて100kg調製した。実施例1の加水分解され酸性化された液体副生成物(pH2.5)の異なるロットを使用した。これを対照ドッグ製品Wとした。
[0067]実施例4
嗜好性比較を、試験(A)加水分解された液体動物性副生成物pH9.6を噴霧した乾燥ドッグフード製品(実施例2)並びに対照製品(B)加水分解され酸性化された液体動物性副生成物pH2.6(実施例1)又は副生成物pH2.5(実施例3)を噴霧したものについて行った。嗜好性飼育試験を、2つのボウルを使用する対比較手順を用いて行った。給餌された製品の対は、実施例2対実施例1、及び実施例2対実施例3であった。量り取った製品が入ったボウルを対にして20分間、又は1つのボウルが20分よりも前に空になった時点まで、イヌに与えた。各ボウルについて、試験後の重量の差を摂取量とした。各比較の際には、24匹のイヌに給餌し、各製品の平均%摂取量を求めた。結果を表1に示す。加水分解された液体動物性副生成物pH9.6の試験製品が、加水分解され酸性化された液体動物性副生成物pH2.5又は2.6のそれぞれの対照よりも高い摂取量であったことが明らかである。
Figure 2017525360
[0068]実施例5
[0069]未コーティングのキブルの異なるバッチを、乾燥ドッグフード製品の製造所で採取した。乾燥したキブル89.8kgを量り、タンブルコーティング機に入れた。コーティング機を始動し、60℃に加温した動物性脂肪7.2kgを、回転するキブルに噴霧した。続いて、加水分解され酸性化された液体動物性副生成物(pH2.4)3kgを噴霧した。コーティングされたキブルを、全ての液体の噴霧後、更に5分間回転させた。次に、コーティングされたキブルをポリ袋に詰め、密閉した。これを対照ドッグ製品Xとした。
[0070]実施例6
[0071]乾燥ドッグフード試験製品を、下記を除き、実施例5について記載したプロセス及び配合を用いて100kg調製した。実施例5の加水分解され酸性化された液体副生成物のpHを、25%水酸化ナトリウム溶液を用い、pH9.5に上げた。
[0072]実施例7
[0073]第2の対照乾燥ドッグフード製品を、下記を除き、実施例5について記載したプロセス及び配合を用いて100kg調製した。加水分解され酸性化された液体副生成物(pH2.8)の異なるロットを使用した。これを対照ドッグ製品Yとした。
[0074]実施例8
[0075]嗜好性比較を、試験乾燥ドッグフード製品(A)加水分解された液体動物性副生成物pH9.5を噴霧したもの(実施例6)並びに対照製品(B)加水分解され酸性化された液体動物性副生成物pH2.4(実施例5)又は副生成物pH2.8(実施例7)を噴霧したものについて、実施例4のように行った。結果を表2に示す。加水分解された液体動物性副生成物pH9.5の試験製品が、加水分解され酸性化された液体動物性副生成物pH2.4又は2.8のそれぞれの対照よりも高い摂取量であったことが明らかである。
Figure 2017525360
[0076]実施例9
[0077]別の種類の乾燥ドッグ製品の未コーティングのキブルを、製造所で採取した。乾燥した未コーティングのキブル91.9kgを量り、タンブルコーティング機に入れた。コーティング機を始動し、60℃に加温した動物性脂肪5.7kgを、回転するキブルに噴霧した。続いて、加水分解され酸性化された液体動物性副生成物(pH2.4)2.4kgを噴霧した。コーティングされたキブルを、全ての液体の噴霧後、更に5分間回転させた。次に、コーティングされたキブルをポリ袋に詰め、密閉した。これを対照ドッグ製品1とした。
[0078]実施例10
[0079]第2の対照ドッグ製品2100kgを、実施例9と同様に、ただし、獣脂及び加水分解され酸性化された液体動物性副生成物の適用順を逆にして調製した。
[0080]実施例11
[0081]乾燥ドッグフード試験製品を、下記を除き、実施例9について記載したプロセス及び配合を用いて100kg調製した。実施例9の加水分解され酸性化された液体副生成物のpHを、25%水酸化ナトリウム溶液を用い、pH8.0に上げた。
[0082]実施例12
[0083]嗜好性比較を、試験乾燥ドッグフード製品(A)加水分解された液体動物性副生成物pH8.0を噴霧したもの(実施例11)並びに対照製品(B)加水分解され酸性化された液体動物性副生成物pH2.4(実施例9)を噴霧したもの及び(実施例10)について、実施例4のように行った。結果を表3に示す。加水分解された液体動物性副生成物pH8.0の試験製品と獣脂を未コーティングのキブルに適用する順番に関わらず、加水分解された液体動物性副生成物pH8.0の試験製品の摂取の方が、加水分解され酸性化された液体動物性副生成物pH2.4の摂取よりも多かったことは明らかである。
Figure 2017525360
[0084]実施例13
[0085]別の種類の乾燥ドッグ製品の未コーティングのキブルを、製造所で採取した。乾燥した未コーティングのキブル90.3kgを量り、タンブルコーティング機に入れた。コーティング機を始動し、60℃に加温した動物性脂肪6.2kgを、回転するキブルに噴霧した。続いて、加水分解され酸性化された液体動物性副生成物(pH2.9)3.5kgを噴霧した。コーティングされたキブルを、全ての液体の噴霧後、更に5分間回転させた。次に、コーティングされたキブルをポリ袋に詰め、密閉した。これを対照ドッグ製品Zとした。
[0086]実施例14
[0087]乾燥ドッグフード試験製品を、下記を除き、実施例13について記載したプロセス及び配合を用いて100kg調製した。実施例13の加水分解され酸性化された液体副生成物のpHを、25%水酸化ナトリウム溶液を用い、pH8.05に上げた。
[0088]実施例15
[0089]第2の乾燥ドッグフード試験製品を、実施例13について記載したプロセス及び配合を用い、ただし、獣脂及び加水分解物の適用順を逆にして100kg調製した。コーティング機を始動し、実施例14で調製したpH8.05の加水分解された液体動物性副生成物3.5kgを、回転するキブルに噴霧した。続いて、60℃に加温した動物性脂肪6.2kgを噴霧した。
[0090]実施例16
[0091]嗜好性比較を、試験乾燥ドッグフード製品(A)pH8.05(実施例14又は15のそれぞれ)並びに対照製品Z(B)pH2.9(実施例13)について行った。嗜好性試験を、実施例4のように製品の対、実施例14対実施例13、及び実施例15対実施例13について行った。結果を表4に示す。加水分解された液体動物性副生成物pH8.05の試験製品と獣脂をキブルに適用する順番に関わらず、加水分解された液体動物性副生成物pH8.05の試験製品の摂取の方が、加水分解され酸性化された液体動物性副生成物pH2.9の摂取よりも多かったことは明らかである。
Figure 2017525360
[0092]実施例17
[0093]試験ドッグ製品3を下記のように100kg調製した。未コーティングのキブルの異なるバッチを、乾燥ドッグ製品の製造所で採取した。乾燥したキブル90.5kgを量り、タンブルコーティング機に入れた。コーティング機を始動し、60℃に加温した動物性脂肪6kgを、回転するキブルに噴霧した。続いて、加水分解され酸性化された液体動物性副生成物(pH2.6)3.5kgを噴霧した。コーティングされたキブルを、全ての液体の噴霧後、更に5分間回転させた。次に、コーティングされたキブルをポリ袋に詰め、密閉した。
[0094]実施例18
[0095]第2の対照ドッグ製品4を、下記を除き、実施例17のように100kg調製した。使用した、加水分解され酸性化された液体副生成物は異なるロットからのもので、pHはこれも2.6であった。
[0096]実施例19
[0097]乾燥ドッグフード試験製品を、下記を除き、実施例17について記載したプロセス及び配合を用いて100kg調製した。実施例17の加水分解され酸性化された液体副生成物のpHを、25%水酸化ナトリウム溶液を用い、pH10.1に上げた。
[0098]実施例20
[0099]乾燥ドッグフード試験製品を、下記を除き、実施例18について記載したプロセス及び配合を用いて100kg調製した。使用した、加水分解され酸性化された液体副生成物は実施例18と同じロットのものであり、そのpHを、25%水酸化ナトリウム溶液を用い、pH10.1まで上げた。
[0100]実施例21
[0101]試験乾燥ドッグフード製品(A)pH10.1と、加水分解され酸性化された副生成物(pH2.6)で調製した対照製品(B)との嗜好性比較を行った。嗜好性試験を、実施例4のように、製品の対、実施例19対実施例17、及び実施例20対実施例18について行った。比較は2重に実施した。結果を表5に示す。加水分解された液体動物性副生成物pH10.1の試験製品が、加水分解され酸性化された液体動物性副生成物pH2.6のそれぞれの対照と同様か又は低めの傾向であったことが明らかである。したがって、これまでのpH8〜9.6の実施例で見られた、高pHの加水分解された液体動物性副生成物により与えられる好ましい効果は、pH10.1で失われた。
Figure 2017525360
[0102]本明細書に記載の現在の好ましい実施形態に対する様々な変更及び修正が、当業者には明らかであることを理解すべきである。このような変更及び修正は、本発明の主題の主旨及び範囲から逸脱することなく、かつ意図される利点を損なうことなく、行うことができる。したがって、このような変更及び修正は、添付の「特許請求の範囲」によって包含されることが意図される。

Claims (20)

  1. 基質を酵素で加水分解して加水分解物を生成することと、
    前記加水分解物のpHを8.0以上に調整することと、
    を含む、消化物の嗜好性を高めるための方法。
  2. 前記加水分解物の前記pHが、前記加水分解が終了した後、8.0〜10.0に調整される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記加水分解が、約40℃〜約75℃の温度において、約0.25時間〜約4時間の長さで実施される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記酵素が前記基質の内因性プロテアーゼを含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記酵素が、前記基質に添加された外因性プロテアーゼを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記基質が非乳タンパク質である、請求項1に記載の方法。
  7. 前記基質が動物の内臓である、請求項1に記載の方法。
  8. 前記加水分解物の前記pHが、前記加水分解物にアルカリ化合物を添加することによって調整される、請求項1に記載の方法。
  9. 前記アルカリ化合物が水酸化アルカリを含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記加水分解物の前記pHが、9.5以上に調整される、請求項1に記載の方法。
  11. 食品製品の嗜好性を高めるための方法であって、
    基質をプロテアーゼで加水分解して加水分解物を生成することと、
    前記加水分解物のpHを8.0以上に調整することと、
    前記加水分解物を食品組成物に添加することと、
    を含み、
    前記食品製品は、前記食品組成物に添加された前記加水分解物を含む、方法。
  12. 前記食品組成物がキブルであり、前記食品製品が乾燥ペットフードである、請求項11に記載の方法。
  13. 前記加水分解物の前記食品組成物への前記添加が、前記食品組成物の少なくとも一部を前記加水分解物でコーティングすることを含む、請求項11に記載の方法。
  14. 追加の食用原材料を前記食品組成物に添加することを更に含む、請求項11に記載の方法。
  15. 前記追加の食用原材料の前記食品組成物への前記添加が、前記食品組成物の少なくとも一部を前記追加の食用原材料でコーティングすることを含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記食品製品がコンパニオンアニマルによる摂取のために配合され、前記基質が動物の内臓を含む、請求項11に記載の方法。
  17. ペットフード組成物と、
    pHが8.0以上の動物性消化物と、
    を含む、食品製品。
  18. 前記動物性消化物が、前記ペットフード組成物の少なくとも一部にコーティングされている、請求項17に記載の食品製品。
  19. 前記ペットフード組成物がキブルである、請求項17に記載の食品製品。
  20. 前記ペットフード組成物が、脂肪によって少なくとも部分的にコーティングされている、請求項17に記載の食品製品。
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