JP2009159942A - 家畜成育増強用飼料 - Google Patents
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Abstract
【課題】家畜骨の有用な用途を提供すること。
【解決手段】熱水処理又は水蒸気処理された骨の粉砕物を有効成分とする家畜成育増強用飼料が提供される。また、該有効成分を家畜に投与することを特徴とする家畜の成育増強方法が提供される。該飼料は、有用な利用方法が望まれている骨のエキスの抽出残渣を原料として利用することができる。さらには、該飼料を家畜が摂取することにより、家畜の健康が増進し、体重増加や性成熟の促進等の成育増強効果が示される。
【選択図】なし
【解決手段】熱水処理又は水蒸気処理された骨の粉砕物を有効成分とする家畜成育増強用飼料が提供される。また、該有効成分を家畜に投与することを特徴とする家畜の成育増強方法が提供される。該飼料は、有用な利用方法が望まれている骨のエキスの抽出残渣を原料として利用することができる。さらには、該飼料を家畜が摂取することにより、家畜の健康が増進し、体重増加や性成熟の促進等の成育増強効果が示される。
【選択図】なし
Description
本発明は、家畜の成育増強に有用なオステオカルシン含有飼料に関し、特に幼時に摂取させることにより体重増加効果や性成熟の促進効果に優れた飼料を提供する。
畜産業及び水産業から排出される食品加工廃棄物の有効利用が求められている。特に家畜の骨は、そのエキスが熱水により抽出され、食品用スープや天然調味料の素材として利用されているほかは有効な利用方法が少なく、多くが産業廃棄物として処理されているのが現状であり、より有用な利用方法が望まれている。
一方、畜産業においては、食肉用家畜の体重増加や繁殖率向上、採卵用家禽の産卵量の向上等、家畜の成育増強が望まれている。
上記のように、家畜骨の有用な利用方法の開発が望まれており、畜産業においては家畜の成育増強が望まれている。従って本発明の目的は、骨の処理物を家畜の成育増強に再利用するための組成物及び方法を提供することである。
本発明者らは、長時間熱水処理され、たんぱく質やミネラル等の栄養分が抽出された骨の粉砕物が、意外にも活性型オステオカルシンを保持し、当該成分と骨の栄養分との相乗効果で家畜の成育増強効果を有することを見出し、本発明を完成させた。
本発明を概説すれば、本発明の第一の発明は、熱水処理及び/又は水蒸気処理された骨の粉砕物を有効成分とする家畜成育増強用飼料に関し、その好ましい態様として、骨は豚骨である。また、好ましい態様として、前記飼料は、豚、馬、犬、猫、家禽及び養殖魚から選択される家畜に給餌されるものである。また、本発明の第一の発明の生育増強用飼料の一態様としては、性成熟の促進用飼料や飼料要求率の改善用飼料が例示される。すなわち本発明により、熱水処理及び/又は水蒸気処理された骨の粉砕物を有効成分とする家畜の性成熟促進用飼料、並びに熱水処理及び/又は水蒸気処理された骨の粉砕物を有効成分とする家畜の飼料要求率の改善用飼料が提供される。
本発明の第二の発明は、熱水処理及び/又は水蒸気処理された骨の粉砕物を家畜に投与することを特徴とする家畜の成育増強方法に関し、その好ましい態様として、骨は豚骨である。また、好ましい態様として、前記の方法は、豚、馬、犬、猫、家禽及び養殖魚から選択される家畜に対して実施されるものである。さらに、当該方法は家畜の幼時に実施するのが好適である。また、本発明の第二の発明の成育増強方法の一態様としては、性成熟の促進方法や飼料要求率の改善方法が例示される。すなわち本発明により、熱水処理及び/又は水蒸気処理された骨の粉砕物を有効成分とする家畜の性成熟促進方法、及び熱水処理及び/又は水蒸気処理された骨の粉砕物を有効成分とする家畜の飼料要求率の改善用方法が提供される。
また、本発明の第三の発明は、熱水処理及び/又は水蒸気処理された骨の粉砕物を有効成分とする家畜成育増強剤に関する。その一態様として、熱水処理及び/又は水蒸気処理された骨の粉砕物を有効成分とする家畜の性成熟促進剤、並びに熱水処理及び/又は水蒸気処理された骨の粉砕物を有効成分とする家畜の飼料要求率の改善剤が提供され、性成熟の促進や飼料要求率の改善に有用である。
本発明の第四の発明は、本発明の第一から第三の発明の有効成分に含有されるオステオカルシンを有効成分とする家畜成育増強用飼料に関する。その一態様として、性成熟の促進用飼料や飼料要求率の改善用飼料が提供される。またオステオカルシンを有効成分とする家畜の成育増強方法が提供され、その一態様として、性成熟の促進方法や飼料要求率の改善方法が提供される。更に、オステオカルシンを有効成分とする家畜成育増強剤が提供され、その一態様として家畜の性成熟促進剤や家畜の飼料要求率の改善剤が提供される。
本発明により、家畜の成育増強に有用な飼料及び家畜の成育増強方法等が提供される。当該飼料は、有用な利用方法が望まれていた骨からエキスを抽出した残渣(以下、骨のエキス抽出残渣)を原料として、安価に製造する事ができ、しかもオステオカルシンを豊富に含有する。骨のエキス抽出残渣は、脱脂されており、かつ容易に粉砕できる点でも飼料の原料として好適である。また、当該骨のエキス抽出残渣から更にオステオカルシン含有抽出物を調製して飼料原料として使用してもよく、またオステオカルシン含有抽出物より精製したオステオカルシンを使用するのも本発明に包含される。更にオステオカルシン源としては、当該骨のエキス抽出残渣に限定されないのは当然である。
本発明の成育増強用飼料を家畜に給餌することにより、成育増強効果、すなわち家畜の体重増加効果や飼料要求率の改善が認められ、産肉性が向上する。なお、飼料要求率とは、体重が1kg増加するのに家畜が消費した飼料の重量(kg)のことを言い、家畜の餌摂取総量と家畜体重の比により求められる。さらには、本発明の飼料を家畜に給餌することにより、性成熟の促進、特にメスの家畜における初産や初卵の早期化が認められる。初産や初卵の早期化により、家畜の繁殖性を向上させること、採卵用家禽の産卵量を向上させることが可能となる。
本発明で使用する骨は、そのまま、あるいは適切な大きさに切断ののち容器、好適には耐圧容器に投入され、熱水処理及び/又は水蒸気処理を施す事ができる。なお、「水蒸気処理」とは原料となる骨を水蒸気で蒸煮すること、又は原料となる骨に加熱水蒸気を吹き付けることを意味する。「熱水処理及び/又は水蒸気処理された骨」としては、好適には骨のエキス抽出残渣が例示され、より好適には骨から熱水でエキスを抽出した後の残渣が例示される。なお、本願明細書においては、熱水処理及び/又は水蒸気処理後の骨を煮骨と記すことがある。熱水処理及び/又は水蒸気処理の温度条件としては、80℃〜130℃が好ましく、110℃〜125℃がより好ましく、120℃が更により好ましい。熱水処理及び/又は水蒸気処理の処理時間としては、30秒〜7日間が好ましく、10分〜12時間がより好ましく、1時間〜6時間が更により好ましい。また、当該処理は好適には高圧条件下で行うことが好ましい。熱水処理や水蒸気処理に用いられる水は、特に限定はなく、水道水、蒸留水を用いることができ、必要に応じて適切な塩などを含有させて使用することもできる。これらの処理後の骨にもオステオカルシンは保持されている。
煮骨は、必要に応じて乾燥したのち、ハンマーミール等、通常の粉砕機により粉砕し、骨粉とすることができる。当該骨粉は油脂等が除去され、良質な骨粉である。
また、当該骨粉や生の骨を原料に溶媒での抽出を行うことにより、活性型オステオカルシンを含むオステオカルシンを効率よく抽出することができる。この抽出物、又はさらに精製したオステオカルシンも本発明に使用することができる。ここで、活性型オステオカルシンとは、分子中の特定のグルタミン酸残基がγ−カルボキシグルタミン酸(Gla)残基に変換されたオステオカルシンを意味し、例えば抗オステオカルシン抗体を用いたELISA法で検出・定量することができる。本発明に使用されるオステオカルシン含有物、オステオカルシン含有抽出物、精製物は活性型オステオカルシンを含有するものであれば特に限定はなく、それらの調製方法にも特に限定はない。
活性型オステオカルシンを含むオステオカルシンの抽出には、抽出溶媒として水性溶媒が好適に使用され、より好適にはアルカリ性水溶液が使用され、さらに好適には炭酸塩及び/又は重炭酸塩の水溶液が使用される。抽出溶媒のpHとしては、pH7超〜14が好適であり、より好適にはpH9〜pH11である。骨からオステオカルシンを抽出する際の抽出時間は、特に限定はないが、6〜48時間が好適である。また、抽出溶媒にアルカリ性水溶液を用いる場合には、抽出により得られる抽出物中のアルカリ成分を、酸により中和する工程を更に行っても良く、中和に用いる酸としてはクエン酸が好適である。また、上記の方法により得られた抽出物を更に脱塩しても良い。脱塩方法としては、限外濾過、電気透析、ゲル濾過、イオン交換樹脂が例示される。
なお、本発明に使用されるオステオカルシン含有抽出物は、粉状、粒状、液状のいずれの形状であっても良い。上記の方法により得られた抽出物を、例えば凍結乾燥し、粉砕する事により、粉状の抽出物を得ることができる。また、公知の方法で造粒して粒状の抽出物を得ることもできる。
本発明に使用される熱水処理された骨の粉砕物(以下、熱水処理骨粉と記す事がある)及び/又は水蒸気処理された骨の粉砕物(以下、水蒸気処理骨粉と記す事がある)は、通常、対象生物1日当たり0.01mg〜20g/kg体重(活性型オステオカルシン量に換算すると、1pg〜4mg/kg体重)、好ましくは0.05mg〜10g/kg体重(活性型オステオカルシン量に換算すると、8pg〜2mg/kg体重)、より好ましくは0.1g〜5g/kg体重(活性型オステオカルシン量に換算すると15μg〜1mg/kg体重)を摂取するように給餌される。もちろん摂取量は、種々の条件によっても変動するので、上記摂取量より少ない量で十分な場合もあるし、あるいは範囲を超えて必要な場合もある。家畜への給餌は、例えば、本発明における有効成分である熱水処理骨粉及び/又は水蒸気処理骨粉を、対象生物に供する人工配合飼料の中に添加、混合しておくか、人工配合飼料の粉末原料と混合した後、その他の原料にさらに添加、混合することで行うことができる。
本発明の有効成分を適切な飼料原料に配合することにより、家畜成育増強用の飼料を製造することができる。本発明の飼料の製造法に特に限定はなく、公知の方法にしたがって製造すればよい。また、配合も一般の飼料に準ずるものであればよく、製造された飼料中にオステオカルシンを含有する熱水処理骨の粉砕物及び/又は水蒸気処理骨の粉砕物が有効成分として含まれていればよい。
前記の飼料原料としては、魚粉、カゼイン、ミートミール、イカミールなどの動物性原料、大豆粕、小麦粉、デンプン、コーングルテンミール、飼料用酵母などの植物性原料、タラ肝油、イカ肝油などの動物性油脂、大豆油、菜種油等の植物性油脂、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸、抗酸化剤等が例示される。前記原料を混合して製造された人工配合飼料に本発明の有効成分を配合して本発明の飼料としてもよい。
また、養殖魚用の人工配合飼料とする場合には、養殖魚への病原微生物感染を防止するという観点から、本発明の有効成分に加えて抗ウイルス作用を持つ組成物を人工飼料に配合してもよい。抗ウイルス作用を持つ組成物としては、シクロペンテノン誘導体を含む組成物、例えばDHCP(4,5−ジヒドロキシ−2−シクロペンテン−1オン)を豊富に含む昆布処理物が例示される。
また、飼料中のオステオカルシン含有の熱水処理骨の粉砕物及び/又は水蒸気処理骨の粉砕物の含有量は特に限定されるものではなく、飼料100重量%中、0.1重量%以上、好ましくは0.3〜100重量%、より好ましくは0.5〜100重量%である。すなわち、本発明の有効成分を単独で飼料とすることもできる。
本発明の飼料が給餌される家畜としては、飼育・養殖可能な動物であれば特に限定はなく、例えば豚、犬、猫のような哺乳類(反芻動物を除く)、ニワトリ、ウズラ、アヒル、ダチョウ、シチメンチョウ、アイガモ、ハト等の家禽、マグロ、トラフグ、ヒラメ、マダイ、イシダイ、カレイ、ブリ、ハマチ、ヒラマサ、シマアジ、アユ、サケ・マス類、ウナギ、ドジョウ、ナマズ等の養殖魚が挙げられる。また、本発明の飼料はペット用の飼料としても用いることができる。
また、本発明の飼料が給餌される家畜としては、幼時の家畜が好ましい。なお、本発明において幼時の家畜とは、養殖魚や食肉用の家禽であれば卵から孵化した直後から成体に達するまでの個体であり、採卵用の家禽であれば卵から孵化した直後から産卵を開始するまでの個体であり、哺乳類であれば出産直後から初発情を発現するまでの個体である。
また、本発明により、前述の有効成分を含有する家畜成育増強剤、特に性成熟の促進剤や飼料要求率の改善剤も提供される。当該剤は前記飼料の原料や医薬用担体と混合して、もしくはそのまま家畜に投与することができる。当該剤中の有効成分の含有量、投与量、対象となる家畜等については、前述の本発明の飼料と同様である。
本発明の有効成分であるオステオカルシン含有の熱水処理骨粉及び/又は水蒸気処理骨粉は、ラットへの経口投与において20g/kg体重を摂取させても死亡例は認められない。
以下、本発明について実施例をもって詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
実施例1
生豚骨からエキスを120℃、5時間の条件で加圧熱水抽出した残渣(煮骨)を得た。この煮骨を乾燥後ミキサーで粉砕したもの(煮骨粉砕物、活性型オステオカルシン含有量として166mg/kg)を1.5%(w/w)(活性型オステオカルシン量に換算して2.49mg/kg)混合した餌を、孵化後6週目の鶏(雌)50羽に与えて飼育した。また、対照として100羽に煮骨粉砕物を含まない餌を与えて飼育した。飼育9週間目に鶏の体重を測定した結果、対照群の体重は1185.3±114.7g、煮骨粉砕物投与群では1307.0±99.2gであり、オステオカルシン含有煮骨粉砕物による顕著な鶏の成育増強作用が認められた。
生豚骨からエキスを120℃、5時間の条件で加圧熱水抽出した残渣(煮骨)を得た。この煮骨を乾燥後ミキサーで粉砕したもの(煮骨粉砕物、活性型オステオカルシン含有量として166mg/kg)を1.5%(w/w)(活性型オステオカルシン量に換算して2.49mg/kg)混合した餌を、孵化後6週目の鶏(雌)50羽に与えて飼育した。また、対照として100羽に煮骨粉砕物を含まない餌を与えて飼育した。飼育9週間目に鶏の体重を測定した結果、対照群の体重は1185.3±114.7g、煮骨粉砕物投与群では1307.0±99.2gであり、オステオカルシン含有煮骨粉砕物による顕著な鶏の成育増強作用が認められた。
また、飼育10週間目から14週間目まで毎週、産卵数を測定した。その結果を表1に示す。表1に示すとおり、煮骨粉砕物が鶏の産卵開始時期を顕著に早める効果が認められた。
実施例2
(1)活性型オステオカルシン含有抽出物の調製
実施例1と同様の方法で調製した煮骨粉砕物30kg(湿重量)に対して、0.5M炭酸緩衝液(pH9.5)90Lを添加し、攪拌しながら室温にて24時間抽出を行った。抽出液と残渣を分離した後、0.5Mクエン酸水溶液で抽出液を中和後、限外ろ過を行いろ過液13.3Lを得た。次に、このろ過液を凍結乾燥し、活性型オステオカルシンを2.1g含有する抽出物700gを調製した。
(1)活性型オステオカルシン含有抽出物の調製
実施例1と同様の方法で調製した煮骨粉砕物30kg(湿重量)に対して、0.5M炭酸緩衝液(pH9.5)90Lを添加し、攪拌しながら室温にて24時間抽出を行った。抽出液と残渣を分離した後、0.5Mクエン酸水溶液で抽出液を中和後、限外ろ過を行いろ過液13.3Lを得た。次に、このろ過液を凍結乾燥し、活性型オステオカルシンを2.1g含有する抽出物700gを調製した。
(2)給与試験
孵化直後の鶏を1.5%煮骨粉砕物投与群(雄雌各36羽)、3.0%煮骨粉砕物投与群(雄雌各36羽)、0.5%活性型オステオカルシン含有抽出物投与群(雄雌各10羽)、対照群(雄雌各66羽)に分けた。 1.5%煮骨粉砕物投与群には実施例1と同様の方法で調製した煮骨粉砕物を1.5%(w/w)混合した餌を、3.0%煮骨粉砕物投与群には実施例1と同様の方法で調製した煮骨粉砕物を3.0%(w/w)混合した餌を、0.5%活性型オステオカルシン含有抽出物投与群には実施例2(1)で調製した活性型オステオカルシン含有抽出物を0.5%(w/w)混合した餌を、対照群には通常餌をそれぞれ与えて飼育した。飼育期間(雄は126日間、雌は154日間)中の餌摂取総量と飼育期間終了時の最終体重を測定し、飼料要求率(餌摂取総量÷最終体重)を算出した。その結果を表2に示す。表2に示すとおり煮骨粉砕物並びに活性型オステオカルシン含有抽出物が鶏の飼料要求率を顕著に向上させる効果が認められた。
孵化直後の鶏を1.5%煮骨粉砕物投与群(雄雌各36羽)、3.0%煮骨粉砕物投与群(雄雌各36羽)、0.5%活性型オステオカルシン含有抽出物投与群(雄雌各10羽)、対照群(雄雌各66羽)に分けた。 1.5%煮骨粉砕物投与群には実施例1と同様の方法で調製した煮骨粉砕物を1.5%(w/w)混合した餌を、3.0%煮骨粉砕物投与群には実施例1と同様の方法で調製した煮骨粉砕物を3.0%(w/w)混合した餌を、0.5%活性型オステオカルシン含有抽出物投与群には実施例2(1)で調製した活性型オステオカルシン含有抽出物を0.5%(w/w)混合した餌を、対照群には通常餌をそれぞれ与えて飼育した。飼育期間(雄は126日間、雌は154日間)中の餌摂取総量と飼育期間終了時の最終体重を測定し、飼料要求率(餌摂取総量÷最終体重)を算出した。その結果を表2に示す。表2に示すとおり煮骨粉砕物並びに活性型オステオカルシン含有抽出物が鶏の飼料要求率を顕著に向上させる効果が認められた。
本発明によって、食品加工廃棄物より高付加価値な家畜成育増強用飼料を提供することができる。本飼料はオステオカルシンと骨の栄養分により相乗的な体重増加効果を有し、特に幼時期における体重増加効果や、性成熟の促進効果に優れている。
Claims (7)
- 熱水処理及び/又は水蒸気処理された骨の粉砕物を有効成分とする家畜成育増強用飼料。
- 骨が豚骨である請求項1記載の家畜成育増強用飼料。
- 家畜が豚、馬、犬、猫、家禽及び養殖魚から選択されるものである請求項1又は2記載の家畜成育増強用飼料。
- 熱水処理及び/又は水蒸気処理された骨の粉砕物を家畜に投与することを特徴とする家畜の成育増強方法。
- 骨が豚骨である請求項4記載の成育増強方法。
- 家畜が豚、馬、犬、猫、家禽及び養殖魚から選択されるものである請求項5記載の成育増強方法。
- 家畜が幼時の家畜である請求項4〜6いずれかに記載の成育増強方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008195327A JP2009159942A (ja) | 2007-08-09 | 2008-07-29 | 家畜成育増強用飼料 |
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JP2007208596 | 2007-08-09 | ||
JP2007321921 | 2007-12-13 | ||
JP2008195327A JP2009159942A (ja) | 2007-08-09 | 2008-07-29 | 家畜成育増強用飼料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=40963307
Family Applications (1)
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JP2008195327A Pending JP2009159942A (ja) | 2007-08-09 | 2008-07-29 | 家畜成育増強用飼料 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017030160A1 (ja) * | 2015-08-18 | 2017-02-23 | 国立大学法人九州大学 | メタボリックシンドロームの予防または改善のための食用組成物 |
JP7390158B2 (ja) | 2019-10-25 | 2023-12-01 | 泰寿 山下 | オステオカルシン抽出原料の製造方法およびオステオカルシン含有組成物の製造方法 |
-
2008
- 2008-07-29 JP JP2008195327A patent/JP2009159942A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2017030160A1 (ja) * | 2015-08-18 | 2017-02-23 | 国立大学法人九州大学 | メタボリックシンドロームの予防または改善のための食用組成物 |
JP2017039652A (ja) * | 2015-08-18 | 2017-02-23 | 国立大学法人九州大学 | メタボリックシンドロームの予防または改善のための食用組成物 |
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