JP2017524128A - 血清試料中の糖タンパク質のグリカンをマッピングするための改善された方法 - Google Patents
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Abstract
Description
したがって、本発明は、哺乳動物の液体試料中の目的の組換え糖タンパク質のグリカンを分析する方法であって、a)目的の組換え糖タンパク質を含む、哺乳動物の2つ以上の液体試料を用意するステップ;b)上記各試料の組換え糖タンパク質を、試料中の組換え糖タンパク質に特異的な親和性リガンドがカップリングした別個の固体支持体上に、固定化するステップ;c)組換え糖タンパク質の酵素的切断によって、固体支持体から、上記各試料の組換え糖タンパク質のグリカン含有断片を、別個の溶出液に放出させるステップ;d)場合により、別個の溶出液中の上記各試料の組換え糖タンパク質のグリカン含有断片から、グリカンを放出させるステップ;e)上記各試料のグリカンを、蛍光標識の第一の安定同位体で標識するステップ;およびf)LC−MSを用いて、上記各試料のステップe)の標識されたグリカンを別々に分析し、上記2つ以上の試料を比較するステップを含み、ここで、蛍光標識の第二の安定同位体で標識されたグリカンを含む参照標準が、ステップc)、d)、e)またはf)の前に上記各試料に添加され、参照標準は、ステップf)の標識されたグリカンとともに分析される方法に関する。
2−アミノ安息香酸、エタノールアミン、ギ酸、ピコリンボラン、DMSO、13Cアミノ安息香酸はSigma(Munich、Germany)から得た。PNGaseFはRoche(Penzberg、Germany)から得た。酢酸、アセトニトリルおよび塩酸は、Merck(Darmstadt、Germany)から得た。プロテインG、NHS活性化セファロース、Sephadex(登録商標)G−10 96ウェルプレートおよび96ウェルディープウェルプレートは、GE Healthcare(Munich、Germany)から得た。TNF−αはPeprotech(Hamburg、Germany)から得た。リン酸緩衝生理食塩水は、Gibco/Life technologies(Darmstadt、Germany)から得た。
IgG1生物製剤の薬物動態におけるグリコール改変体の影響
前臨床ウサギ試験
前臨床試験は、ニュージーランドシロウサギで行った。10mg/kg体重のIgG1 mAb1(抗TNF−α抗体)の単回皮下投与後、1回の投与前血液試料を含め、一定期間にわたって血液試料を採取した。血清試料を投与後12個の時点で採取した。詳細なサンプリングを表1に示す。血清中のmAb1の濃度をELISAによって決定した。残りの血清から2×50μlアリコートをグリカンPKプロファイリングに使用した。第一のアリコートを分析し、第二のアリコートをバックアップアリコートとして使用した。
大腸菌(E.coli)で産生された組換えヒト抗原(TNF−α)を製造業者の指示書に従って再構成した。抗原をH2O(1mg/mL)に溶解し、室温で2時間再構成した。
脱塩したmAbのN−グリカン(1mg)を、PNGaseF消化を用いて、一晩(17時間)37℃で放出させた。Amicon 30Kフィルター装置を用いてN−グリカンをタンパク質から分離し、スピードバックを用いて乾燥させた。ピコリンボランおよび[13C]2−AAを70:30(v/v%)のDMSO−酢酸に溶解して、それぞれ63および50mg/mlの濃度とした。標識溶液(15μL)および脱イオン水(10μL)を、15nmolの酵素的に放出され、乾燥されたグリカンに添加した。標識反応は、37℃で17時間行った。
親水性低タンパク質結合膜を含む96ウェルフィルタープレート(Multiscreen THS HVフィルタープレート)の膜を1mM HCl(100μL)で湿潤させた後、1ウェルあたり200μLのNHS活性化セファロース−イソプロパノールスラリーを添加した。イソプロパノールを遠心分離によって除去し、カラムを1mM HCl(150μL)で4回洗浄した。抗原溶液(100μL;50μl/ml)をカラムに遠心分離し、カップリング反応を周囲温度で2時間行った。アフィニティーカラムを洗浄し、残りのNHS基は、エタノールアミン緩衝液(150μL)を用いて不活性化させた。最後に、カラムをPBSで平衡化した。
血清試料(50μL)をPBSで100μLに希釈し、遠心分離によって親和性精製カラムに適用した。結合したmAbをPBSで数回洗浄し、血清および非特異的に結合したタンパク質を除去した。ファブリケーター溶液(1U/μl)をカラムに遠心分離し、mAbのグリコシル化Fc部分を放出させた。反応は37℃で30分間行った。放出されたFc部分をPBSで溶出し、13C−2−AA標識されたN−グリカン標準液とともにPNGaseFを添加した。この混合物を37℃で17時間インキュベートした。残りのタンパク質は、10Kのカットオフ膜を有する96ウェルプレートを用いた限外濾過によって除去された。グリカン標準とともに放出されたN−グリカンを真空遠心分離によって乾燥させた。
遊離還元末端N−グリカンおよび13C2−AA標識したグリカン標準を含む乾燥試料をH2O(10μL)に溶解し、2−AA標識溶液(15μL;DMSOと酢酸の7:3混合液中の100mg/mLピコリンボラン、50mg/mLの2−AA)を添加し、37℃で17時間インキュベートした。
その後、ゲル濾過により過剰の標識を除去する。特注の96ウェルプレートSephadex G−10カラムを800μLのH2Oで平衡化した。標識された試料をH2Oで100μLまで充填し、ゲル濾過カラムに適用した。2−AAおよび13C2−AA標識したN−グリカンをH2O(150μL)で溶出した。最後に、試料を真空遠心分離によって乾燥させ、ナノLC−MS分析のために20μLのH2Oに溶解させた。
標識した試料N−グリカンおよび重同位体標準をRPナノLC−MSによって分析した。ナノLC(Thermo/Dionex Ultimate 3000)を、製造業者のマニュアルに従い、予備濃縮カラム(3μm粒子、75μm×2cm)および分析用カラム(2μm粒子、75μm×25cm)を用いて、「予備濃縮」モードに設定した。カラムコンパートメントを40℃に保持した。ナノポンプの移動相は、H2O中の0.5%ギ酸(成分A)および50%ACN中の0.5%ギ酸(成分B)からなっていた。キャピラリーポンプの移動相は、H2O中の0.5%ギ酸および1%ACN(成分C)からなっていた。分析用カラムを2%の成分Bを用いて300nl/分の流速で平衡化した。予備濃縮カラムを100%の成分Cを用いて平衡化した。ユーザー定義の注入の所定操作により、8μlの試料溶液を20μlの試料ループ中の泳動溶液(0.1%ギ酸、超純水中1%ACN)の間に積み重ねた。試料ループを毛細管ポンプフローのインラインで2分間切り替え、最適な捕捉を可能にした。次の注入試料の前に、ループを泳動溶液で洗浄した。捕捉後、予備濃縮カラムをナノポンプフローに切り替え、成分Bを60分かけて30%に、次に5分かけて95%に上昇させた。95%の成分Bを5分間保持した後、最後に、カラムを2%の成分Bで15分間再平衡化した。カラム出口を3nlのフローセルを備えたUV検出器に接続した。
ナノLCの出口は、オンラインのナノ供給源(Bruker CaptiveSpray(登録商標))を備えたイオントラップESI−MS(Bruker AmaZon)に直接連結させた。イオントラップは、キャピラリ電圧が1.7kVである高分解能モードで動作させた。供給源の温度を200℃に設定し、3l/分の乾燥ガスフローを用いて、供給源を加熱した。
親和性精製を適格化して制御するために、既知の量のmAb1をNZWウサギ血清にスパイクすることによってQC試料を調製した。QC試料は、ELISAによって時前に決定された試験の濃度範囲をカバーした。図2Aは、mAb1 QC試料の平均割合を示す。試料は、10μg/mlと100μg/mlの間の濃度をカバーした。1つの血清ブランクを含む計4つのQC試料(0μg/ml、1μg/ml、10μg/mlおよび100μg/ml)を使用した。QC試料から得られたグリカンの平均割合は、mAb1 N−グリカン組成を表す。グリコシル化抗体断片の開発された酵素的溶出を用いて、非常に高い選択性および純度が達成され得た。mAb1の干渉N−グリカンは、分析から除外された2つの少量のバイセクト改変体を除いて、共精製されなかった。さらなる血清関連N−グリカンは検出されなかった。感度は、10μg/ml(LLOQ)の濃度で少なくとも0.1%の割合ですべてのN−グリカンを分析するために少なくとも十分であった。しかしながら、改善されたナノESI供給源を用いて、感度が約0.1μ/mlに改善することができる。
決定されたグリカンL/H比をサンプリング時間に対してプロットして、各々のN−グリカンのPKプロファイルを得た。各々のN−グリカンの平均L/H比を最大値に標準化した。ELISAデータを同様に標準化した。次に、ELISAの相対濃度およびL/H値をグラフで比較した。図3は、N−グリカンの得られた曲線を示す。平均ELISAプロファイルは菱形で描かれ、エラーバーは変動性を表す。最も豊富な複合型G0Fは、ELISAプロファイルと比較して非常に類似したPKプロファイルを有した(図3A)。最大濃度(tmax)は、2つのグラフで一致して72時間後に達成された。排出の開始時にわずかな違いがあったが、エラーバーが完全に重なるため、PKプロファイルは同等とみなすことができる。この知見は、ELISAが最も豊富なN−グリカンが最も寄与するすべての糖形態の平均プロフィールを表すため、相対的存在量がほぼ70%である主要なN−グリカンについて予想された。
mAb1 N−グリコシル化の組成を図2に示す。重同位体グリカン標準の既知の相対量および実験的に得られたL/H比に基づいて、各々のN−グリカンの割合を計算した。図5は、前臨床試験の結果として得られたグリカンマップを示す。8時間と336時間の間の時間点についてグリカンマップを計算した。2時間、504時間および672時間で、多数のウサギについて、mAb1の血清濃度はこの試験のLLOQである10μg/mlを下回り、したがって、グリカンマップは計算できなかった。
個々のN−グリカンの薬物動態を調査するための新しいアプローチを利用して、IgG1生物医薬品の前臨床的ウサギ試験を分析した。固定化抗原を用いた96ウェルプレートベースのハイスループット親和性精製および安定な重同位体標準の質量分析定量化を用いて、50μlの血清試料からのグリカンPKデータが、10から90μg/mlの間のmAb濃度について得られた。グリカンPKプロファイルをELISAデータと比較して、高マンノースグリカンM5およびM6が異なるPKプロファイルを有することを実証した。グリカンマップは、M6が最初の48時間で完全に除去され、M5レベルが9.5%から約4%に減少したことを示した。
治療用融合タンパク質の薬物動態におけるグリコール改変体の影響
前臨床ウサギ試験
前臨床試験はヒマラヤウサギで行った。Fc融合タンパク質エタネルセプト(FP1またはFP2)の2つの異なるバッチの8mg/kg体重の単回皮下投与後、1回の投与前血液試料を含め、一定期間にわたって血液試料を採取した。サンプリングを表3に列挙するように行った。各々のサンプリング時点で、少なくとも600μlの血清を採取した。血清中のFP1およびFP2の濃度をELISAによって決定した。残りの血清から2×50μlのアリコートをグリカンPKプロファイリングに使用した。続いて、第一のアリコートを分析し、第二のアリコートをバックアップアリコートとして使用した。
脱塩したFP1融合タンパク質(1mg)のN−グリカンは、PNGaseF消化を用いて、一晩(17時間)37℃で放出させた。Amicon 30Kフィルター装置を用いてN−グリカンを融合タンパク質から分離し、スピードバックを用いて乾燥させた。ピコリンボランおよび[13C]2−AAを70:30(v/v%)のDMSO−酢酸に溶解して、それぞれ63および50mg/mlの濃度とした。標識溶液(15μL)および脱イオン水(10μL)を15nmolの酵素的に放出され、乾燥されたグリカンに添加した。標識反応は、37℃で17時間行った。
プロテインGセファロース(200μL)を、親水性低タンパク質結合膜(Multiscreen THS HVフィルタープレート)を含む96ウェルフィルタープレートの各々のウェルに添加した。プロテインGセファロースは20%エタノール中に保存され、これを親和性精製前に除去しなければならない。したがって、カラムをPBS(150μL)で4回平衡化した。遠心分離により液体を除去した。
96ウェルフィルタープレート(Multiscreen THS HVフィルタープレート)の膜を1mM HCl(100μL)で湿潤させた後、1ウェルあたり200μLのNHS活性化セファロース−イソプロパノールスラリーを添加した。イソプロパノールを遠心分離によって除去し、カラムを1mM HCl(150μL)で4回洗浄した。大腸菌(E.coli)中に発現される抗原の再構成は、上記の実施例1に記載されるように行われた。抗原溶液(100μL)をカラムに遠心分離し、カップリング反応を周囲温度で2時間行った。アフィニティーカラムを洗浄し、残りのNHS基は、エタノールアミン緩衝液(150μL)を用いて不活性化させた。最後に、カラムをPBSで平衡化した。
血清試料(50μL)を96ウェルプレートの平衡化されたプロテインGカラムに添加し、カラムに通して遠心分離した。続いてカラムをPBS(150μL)で6回遠心分離により洗浄した。結合したIgGを3回、100μL溶出緩衝液(0.1Mグリシン pH2.7)で溶出した。溶出液を直ちに1M Tris HCl pH8.0で中和した。溶出液は、標的タンパク質ならびに血清由来の他のIgGを含有した。
モノクローナル抗体のN−グリカンPKプロファイリングは、mAbがFc部分の各々の重鎖上にただ1つの保存されたN−グリコシル化部位を有するため、他の生物医薬品のPKプロファイリングよりも一般的にあまり複雑にならない。したがって、部位特異性を有するN−グリカンを分析する必要はない。より複雑なグリコシル化された生物医薬品について、部位特異性は、クリアランスのメカニズムまたは半減期の延長を理解するのに役立ち得るさらなる情報を提供する。例えば、融合タンパク質は、IgG Fc部分および受容体部分のCH2およびCH3ドメインを含む2つの鎖からなる。mAbの場合と同様に、鎖はジスルフィド架橋によって連結されている。Fc部分は、鎖あたり1つのN−グリカンを有し、受容体部分は1分子あたり計6つのN−グリカンを生成する2つのさらなるN−グリコシル化部位を有する。
前臨床試験はヒマラヤウサギで行われた。FP1またはFP2の単回皮下投与後、試料を採取し、FP1およびFP2の濃度をELISAによって決定した。サンプリングスケジュールを表3に示す。試験の各々のアームからの5匹の動物が、グリカンPKプロファイリングのために含められた。
ELISAの相対濃度は、平均プロファイルを最大濃度に正規化することによって決定された。決定されたL/H比に基づいて平均プロファイルを最大L/H比に正規化することにより、個々のN−グリカンプロファイルの相対濃度を決定した。図8は、適切な平均ELISAプロファイル(黒菱形)と比較した、ナノLC−MS(黒四角)によって決定された両方の融合タンパク質FP1およびFP2のFc部分(図8A)および受容体部分(図8B)の主要なN−グリカンの平均PKプロファイルを示す。
グリカンマップは、ナノLC−MSによって決定されたL/H比に基づいて得られた。スパイクされた安定な重同位体2−AA標識されたN−グリカン標準の既知の分布を用いて、グリカンマップを高精度で計算した。FP1からのFcおよび受容体部分のグリカンマップを図9に示す。Fc部分のN−グリカンは、主に、中性の複合二分岐N−グリカンであった。主要なグリカンは、G0F(白菱形)およびG1F(黒三角)であった。他のすべてのN−グリカンは10%未満であった。FC部分のグリカンの割合は経時的に一定であった。
末端ガラクトシル化(G1FおよびG2F)を有するN−グリカンおよびN−グリカンG0Fは、末端N−アセチルグルコサミンを有する。G2Fは、FP1およびFP2の経時的なパーセントの減少を示した(図9および10、右)。G1Fは、FP1に局在化した場合にわずかに減少したが、FP2に結合した場合には一定のままであった(図9および10、右)。G0Fについて同様の観察が行われた(図9および図10右)。これらの結果は、末端ガラクトシル化されたG2Fを有するFP1およびFP2が循環から特異的に除去されたことを明確に示す。このクリアランスの背後にある機構は、アシアロ糖タンパク質受容体であり得る。この受容体は、露出したガラクトース残基に選択的に結合する。さらに、受容体は、末端ガラクトース残基の数が多いものから少ないものへの順で親和性の減少を示し、これは、G1Fのあまり顕著でない減少または一定の部分が観察されたことを説明することができる。
先に述べたように、主要なN−グリカンSG2Fは、相対的に高い割合に向かうわずかな傾向を示した。FP1で、SG2の量は経時的に増加し、FP2で、SG1Fは同じ傾向を示した。他の酸性N−グリカンは、一定の割合を有した(図9および10、右)。
結合したすべてのN−グリカンの末端基の概要を図11に示す。少量のN−グリカンもまた含まれた。N−グリカンは、3つの異なるグループに分けられた:シアリル化グループは、1つまたは2つの末端シアル酸を含むすべてのN−グリカンを含み、ガラクトシル化グループは、少なくとも1つの末端ガラクトース部分を有するすべてのN−グリカンを含み、末端GlcNAcグループは、末端N−アセチルグルコサミンを有するN−グリカンを含む。2つの特性を有するN−グリカンについて、どの属性がPKに影響を及ぼす可能性がより高いか決定されなければならなかった。例えば、一方のアームに末端シアル酸を有し、他方のアームに末端GlcNAcを有するSG1Fについて、このN−グリカンが、結合した末端シアル酸基の遮蔽効果に起因して、末端GlcNAcグリカンのような挙動よりもシアル酸グリカンのような挙動を示す可能性がより高いため、シアリル化基の一部であることが決定された。末端ガラクトース残基が末端GlcNAcよりも高い影響を有するG1Fについても同様のことがあてはまる。
血清試料から融合タンパク質を回収するためのワークフローが確立されている。プロテインGクロマトグラフィーを用いる第一の親和性ステップにおいて、血清の複雑さは劇的に減少した。セファロースレジンに非特異的に結合する傾向にある血清関連タンパク質、ならびにすべての非IgG Fc部分含有タンパク質が除去された。予備洗浄された血清を抗原カラムに適用し、洗浄およびFc部分の酵素溶出後、2つのタンパク質部分のN−グリカンを個別に分析した。安定な重同位体2−AA標識されたグリカン標準の組み込みにより、N−グリカンプロセシング中の変動およびナノLCMS分析が補償され、試験における個々のグリカンの時間経過が高精度で決定された。
項目
1.哺乳動物の液体試料中の目的の組換え糖タンパク質のグリカンを分析する方法であって、
a)目的の組換え糖タンパク質を含む、哺乳動物の2つ以上の液体試料を用意するステップ;
b)上記各試料の組換え糖タンパク質を、試料中の組換え糖タンパク質に特異的な親和性リガンドがカップリングした別個の固体支持体上に、固定化するステップ;
c)組換え糖タンパク質の酵素的切断によって、固体支持体から、上記各試料の組換え糖タンパク質のグリカン含有断片を、別個の溶出液に放出するステップ;
d)場合により、別個の溶出液中の組換え糖タンパク質のグリカン含有断片から、グリカンを放出させるステップ;
e)上記各試料のグリカンを、蛍光標識の第一の安定同位体で標識するステップ;および
f)LC−MSを用いて、上記各試料のステップe)の標識されたグリカンを別々に分析し、上記2つ以上の試料を比較するステップ
を含み、ここで、蛍光標識の第二の安定同位体で標識されたグリカンを含む参照標準が、ステップc)、d)、e)またはf)の前に上記各試料に添加され、参照標準は、ステップf)の標識されたグリカンとともに分析される、方法。
aa)ステップb)の前に、哺乳動物の2つ以上の各液体試料を予備洗浄して、固体支持体に非特異的に結合する糖タンパク質を除去するステップ;
dd)ステップc)の後に固体支持体上に残っている、上記各試料の組換え糖タンパク質の固定化された第二のグリカン含有断片から、グリカンを別個の溶液に放出するステップ;
ee)上記各試料のグリカンを蛍光標識の第一の安定同位体で標識するステップ;および
ff)LC−MSを用いて、上記各試料のステップee)の標識されたグリカンを別々に分析し、上記2つ以上の試料を比較するステップ
を含み、ここで、蛍光標識の第二の安定同位体で標識されたグリカンを含む参照標準が、ステップdd)、ee)またはff)の前に上記各試料に添加され、参照標準は、ステップff)の標識グリカンとともに分析される、項目1に記載の方法。
aai)Fc結合タンパク質を使用して、固体支持体上にFc含有糖タンパク質を固定化するステップであって、上記Fc結合タンパク質は、好ましくはプロテインGまたはプロテインAから選択され、より好ましくは、上記Fc結合タンパク質はプロテインGであるステップ;ならびに
aaii)Fc含有糖タンパク質を溶出するステップであって、
上記予備洗浄ステップで使用される固体支持体は、項目1のステップb)で使用される固体支持体と同じ材料で作られているが、上記親和性リガンドがカップリングしていないステップ
を含む、項目10から17のいずれか1つに記載の方法。
(ii)参照標準における個々のグリカンの既知の相対分布に基づくN−グリカンの割合を上記各試料について計算する、項目1から29のいずれか1つに記載の方法。
a)Fcドメインおよびエフェクタードメインを含有するFc融合タンパク質を含む、哺乳動物からの2つ以上の液体試料を用意するステップ;
aa)哺乳動物の2つ以上の各液体試料を予備洗浄するステップであって、
i)Fc結合タンパク質を使用して、別個の固体支持体上に上記各試料のFc融合タンパク質を固定化するステップであって、上記Fc結合タンパク質は、好ましくはプロテインGまたはプロテインAから選択され、より好ましくは上記Fc結合タンパク質はプロテインGであるステップ;および
ii)Fc融合タンパク質を溶出するステップ
を含むステップ;
b)上記各試料のFc融合タンパク質を、試料中のFc融合タンパク質のエフェクタードメインに特異的な親和性リガンドがカップリングした別個の固体支持体上に固定化するステップであって、親和性リガンドは、結合パートナーであり、またはFc融合タンパク質のエフェクタードメインに特異的に結合する抗体であるステップ;
c)Fc融合タンパク質に特異的なエンドペプチダーゼで切断することによって、固体支持体から、上記各試料のFc融合タンパク質のFcドメインを別個の溶出液に放出するステップ;
dd)ステップc)の後に固体支持体上に残っている、上記各試料のFc融合タンパク質の固定化されたエフェクタードメインからグリカンを別個の溶液に放出するステップ;
ee)上記各試料のグリカンを蛍光標識の第一の安定同位体で標識するステップ;ならびに
ff)LC−MSを用いて、上記各試料のステップee)の標識されたグリカンを別々に分析し、上記2つ以上の試料を比較するステップ
を含み、
ここで、蛍光標識の第二の安定同位体で標識されたグリカンを含む参照標準が、ステップdd)、ee)またはff)の前に上記各試料に添加され、参照標準は、ステップff)の標識グリカンとともに分析される、方法。
Claims (15)
- 哺乳動物の液体試料中の目的の組換え糖タンパク質のグリカンを分析する方法であって、
a)目的の組換え糖タンパク質を含む、哺乳動物の2つ以上の液体試料を用意するステップ;
b)前記各試料の組換え糖タンパク質を、試料中の組換え糖タンパク質に特異的な親和性リガンドがカップリングした別個の固体支持体上に、固定化するステップ;
c)組換え糖タンパク質の酵素的切断によって、前記固体支持体から、前記各試料の組換え糖タンパク質のグリカン含有断片を、別個の溶出液に放出させるステップ;
d)場合により、前記別個の溶出液中の組換え糖タンパク質のグリカン含有断片から、グリカンを放出させるステップ;
e)前記各試料のグリカンを、蛍光標識の第一の安定同位体で標識するステップ;および
f)LC−MSを用いて、前記各試料のステップe)の標識されたグリカンを別々に分析し、前記2つ以上の試料を比較するステップ
を含み、
ここで、蛍光標識の第二の安定同位体で標識されたグリカンを含む参照標準が、ステップc)、d)、e)またはf)の前に前記各試料に添加され、前記参照標準は、ステップf)の標識されたグリカンとともに分析される、方法。 - ステップc)において固体支持体に固定化されたままの、前記各試料の組換え糖タンパク質の第二のグリカン含有断片のグリカンを分析するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法であって、
aa)ステップb)の前に、哺乳動物の前記2つ以上の各液体試料を予備洗浄して、前記固体支持体に非特異的に結合する糖タンパク質を除去するステップ;
dd)ステップc)の後に前記固体支持体上に残っている、前記各試料の組換え糖タンパク質の固定化された第二のグリカン含有断片から、グリカンを別個の溶液に放出させるステップ;
ee)前記各試料のグリカンを蛍光標識の第一の安定同位体で標識するステップ;および
ff)LC−MSを用いて、前記各試料のステップee)の標識されたグリカンを別々に分析し、前記2つ以上の試料を比較するステップ
を含み、
ここで、蛍光標識の第二の安定同位体で標識されたグリカンを含む参照標準が、ステップdd)、ee)またはff)の前に前記各試料に添加され、前記参照標準は、ステップff)の標識グリカンとともに分析される、方法。 - 蛍光標識が、12[C]および13[C]同位体対、好ましくは12[C6]および13[C6]同位体対、より好ましくは12[C6]−2−アミノ安息香酸(12[C6]−2−AA)および13[C6]−2−アミノ安息香酸(13[C6]−2−AA)同位体対である、請求項1または2に記載の方法。
- 組換え糖タンパク質が、融合タンパク質または抗体、好ましくはFc融合タンパク質または抗体である、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
- ステップc)において、固体支持体から放出される組換え糖タンパク質のグリカン含有断片が、Fcドメインである、請求項4に記載の方法。
- 組換え糖タンパク質が
(a)抗体であり、前記抗体の可変領域が、固体支持体上に固定化された親和性リガンドと結合し、好ましくは前記親和性リガンドが抗原であり;または
(b)Fcドメインおよびエフェクタードメインを含むFc融合タンパク質であり、前記エフェクタードメインが、固体支持体上に固定化された親和性リガンドに結合し、ここで、前記親和性リガンドは結合パートナーであり、もしくは前記Fc融合タンパク質のエフェクタードメインに特異的に結合する抗体である、請求項4または5に記載の方法。 - 組換え糖タンパク質のグリカン含有断片を固体支持体から放出させるために使用される酵素が、エンドプロテイナーゼ、好ましくはパパイン、フィシン、システインプロテアーゼSpeBまたはシステインプロテイナーゼIdeS、より好ましくはシステインプロテイナーゼIdeSである、請求項4から6のいずれか一項に記載の方法。
- 予備洗浄ステップが、
aai)Fc結合タンパク質を使用して、固体支持体上にFc含有糖タンパク質を固定化するステップであって、前記Fc結合タンパク質が、好ましくはプロテインGまたはプロテインAから選択され、より好ましくは、前記Fc結合タンパク質がプロテインGであるステップ;および
aaii)前記Fc含有糖タンパク質を溶出するステップであって、
前記予備洗浄ステップで使用される前記固体支持体が、請求項1のステップb)で使用される固体支持体と同じ材料で作られているが、前記親和性リガンドがカップリングしていないステップ
を含む、請求項4から7のいずれか一項に記載の方法。 - (a)LC−MSが、逆相LC−MSもしくはナノLC−MSであり、好ましくは前記LC−MSが逆相ナノLC−MSであり;
(b)固体支持体が、マイクロビーズ、好ましくはセファロースビーズ、アガロースビーズもしくは磁気ビーズ、より好ましくはセファロースビーズを含むレジンであり;
(c)親和性リガンドが、N−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)、臭化シアン、エポキシ、カルボジイミドもしくはチオプロピルを介して、好ましくはN−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)を介して、前記固体支持体にカップリングしており;および/または
(d)哺乳動物の前記2つ以上の液体試料が、マルチウェルフィルタープレート中で、好ましくは24、96もしくは384ウェルフィルタープレート中で、より好ましくは96ウェルフィルタープレート中で、分析するために調製される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。 - 哺乳動物の前記液体試料が、
(a)体液、好ましくは血清もしくは血漿、尿、脳脊髄液、羊水、唾液、汗、精液、涙、痰、膣分泌物、膣洗浄液および結腸洗浄液からなる群から選択され;好ましくは、前記試料は血漿または血清試料であり;ならびに/または
(b)ヒト、サル、げっ歯類、イヌ、ネコもしくはブタから得られる、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。 - 目的の組換え糖タンパク質のグリカンの少なくとも1つの特異的グリカン構造の薬物動態パラメータ、好ましくはCmax、tmax、AUCまたはt1/2が決定される、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
- グリカンが、哺乳動物の前記2つ以上の各液体試料のアリコートにおいて分析され、場合により組換え糖タンパク質の濃度が、哺乳動物の前記2つ以上の液体試料のさらなるアリコートにおいて分析される、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
- 分析される試料またはアリコートが、約1μlから約1000μl、約5μlから約500μl、約10μlから約200μl、約10μlから約100μl、約25μlから約100μlまたは約40μlから約75μl、好ましくは約50μlの容量を有する、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
- 糖タンパク質ベースの医薬組成物を調製する方法であって、請求項1から13のいずれか一項に記載の哺乳動物の液体試料中の組換え糖タンパク質のグリカンを分析するステップ;および、前記糖タンパク質を前記医薬組成物として製剤化するステップを含む、方法。
- 哺乳動物の液体試料中の目的のFc融合タンパク質のグリカンを分析する方法であって、
a)Fcドメインおよびエフェクタードメインを含有するFc融合タンパク質を含む、哺乳動物からの2つ以上の液体試料を用意するステップ;
aa)哺乳動物の前記2つ以上の各液体試料を予備洗浄するステップであって、
i)Fc結合タンパク質を使用して、別個の固体支持体上に前記各試料のFc融合タンパク質を固定化するステップであって、前記Fc結合タンパク質は、好ましくはプロテインGまたはプロテインAから選択され、より好ましくは前記Fc結合タンパク質はプロテインGであるステップ;および
ii)前記Fc融合タンパク質を溶出するステップ
を含むステップ;
b)前記各試料のFc融合タンパク質を、試料中のFc融合タンパク質のエフェクタードメインに特異的な親和性リガンドがカップリングした別個の固体支持体上に、固定化するステップであって、前記親和性リガンドは結合パートナーであり、または前記Fc融合タンパク質のエフェクタードメインに特異的に結合する抗体であるステップ;
c)Fc融合タンパク質に特異的なエンドペプチダーゼで切断することによって、前記固体支持体から、前記各試料のFc融合タンパク質のFcドメインを、別個の溶出液に放出させるステップ;
dd)ステップc)の後に前記固体支持体上に残っている、前記各試料のFc融合タンパク質の固定化されたエフェクタードメインから、グリカンを別個の溶液に放出させるステップ;
ee)前記各試料のグリカンを蛍光標識の第一の安定同位体で標識するステップ;ならびに
ff)LC−MSを用いて、前記各試料のステップee)の標識されたグリカンを別々に分析し、前記2つ以上の試料を比較するステップ
を含み、
ここで、蛍光標識の第二の安定同位体で標識されたグリカンを含む参照標準が、ステップdd)、ee)またはff)の前に前記各試料に添加され、前記参照標準は、ステップff)の標識グリカンとともに分析される、方法。
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