JP2017511568A - 回路遮断装置 - Google Patents

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ビョルン フィッシャー
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Abstract

本発明は、長手方向軸(AA)に沿って延びる管状絶縁ケース(3、4)と、密閉チャンバ(2)を形成するように各々が封止領域(7)において管状絶縁ケース(3、4)の開放端に確実に固定された2つの導電キャップ(51、52)とを含む真空遮断器(1)に関する。この真空遮断器は、管状絶縁ケース(3、4)が、導電キャップ(51,52)を内包してその長手方向軸(AA)に沿ってキャップを越えて延びるように成形されることを特徴とする。【選択図】 図2b

Description

本発明は、電流の遮断又は切り換えのために使用する回路遮断装置に関し、具体的には、高電圧及び中電圧用途のための真空遮断器に関する。
一般に、真空遮断器は、低圧が支配する消弧室(チャンバ)を含む。このチャンバは、通常は概ね管状の第1の中心部を構成するセラミック又はガラスセラミック製の1又は2以上のシリンダーで作製される、ハウジング又はボトルと呼ばれることもある絶縁ケースによって形成される。真空遮断器に使用される典型的なセラミックは、主にアルミナ(Al23)及び最大約6%の低比率のシリカ(SiO2)から製造される。この絶縁ケースは、通常は金属製のキャップによってその端部を密封される。通常、この金属キャップは、活性ろう材を用いて、又は(単複の)セラミック部品の端面上における十分に制御された金属化ステップ後に、セラミックの絶縁ケースにろう付けされて真空気密ジョイントシールを形成する。
消弧室内には、一対の接点が配置される。これらの接点は、電流が流れる閉位置と、2つの接点が分離して電流を遮断する開位置との間で動くことができる。通常、一方の接点は不動であって、チャンバを密封するキャップの一方に確実に固定され、他方の接点は、チャンバ内で可動である。この可動接点をベローズが取り囲み、チャンバの内部が低圧を保つように機械的に密封して気密状態にする。
真空遮断器では、機械的強度、低空隙率、低脱ガス性、真空気密シール形成能力及び優れた高電圧耐性を理由に、絶縁ケースにセラミック又はガラスセラミックを使用することが理想的である。さらに、セラミック(又はガラスセラミック)は、汚染又はO3腐食などの環境条件に対する高抵抗力も示す。
真空遮断器の内部設計(接点、シールド、絶縁シリンダーの形状、構造及び材料)に関しては、電流の切り換え又は遮断の際に接点が離れて十分な性能に達した時に真空遮断器の適切な誘電特性を保証するために多くの研究が行われてきた。
真空遮断器は、遮断器の開いた接点(端子)間に付与される高電圧に耐えるだけの十分に高い誘電強度も外部的に示さなければならない。特に動作電圧が中電圧又は高電圧の場合には、遮断器の周囲の自由空域が十分でない場合がある。定期的な高電圧試験(BIL及び電力周波数試験)における誘電要件を満たすには、1つの選択肢は、SF6又は油、さらには圧縮空気のような誘電性流体を含む密閉エンクロージャなどの誘電環境内に真空遮断器を配置することである。しかしながら、これらの解決策は、実装及び使用中の管理が面倒である。特に、絶縁ガスは、不変の屋内変電所での使用には適することができるが、厳しい環境条件に曝されると密閉エンクロージャの破損及びガスの漏れが生じることもある屋外の全車両ではそれほど適していない。
真空遮断器の適切な外部絶縁を保証する別の選択肢は、真空遮断器をシリコーンゴム、エポキシ又は他の好適なポリマーなどの好適な封入材料で成型又は被覆することによって実現することができる。真空遮断器の主要部品のセラミックと絶縁材料との間に結合剤を用いて適切な接着を行うことができる。しかしながら、一方で、(単複の)セラミック部品、金属キャップ及びポリマー被膜は、個々の異なる熱膨張係数を示し、これによって絶縁エンクロージャの亀裂又は破損が生じる恐れがある。その一方で、エポキシ及びその他のポリマーは耐久年数が短く、汚染又はO3腐食などの厳しい環境条件に弱い。
米国特許第8,178,812号には、加硫処理したエラストマの高圧注入を伴うインサート成型ステップによって外部絶縁を達成した真空遮断器が開示されている。この装置は、射出成型金型内に配置される前に、脆弱領域を覆う保護カバープレートを取り付けられる。具体的には、真空遮断器のキャップ上に、絶縁要素(セラミック部品)と導電要素(金属部品)との間の接合領域を越えて延びる、導電性の熱可塑性又は熱硬化性材料で作製されたカバープレートを取り付ける。カバープレートの形状は、機械的補強部として機能するようにさらに最適化される。この解決策はそれほどコンパクトでなく、真空遮断器を強固なエラストマエンクロージャで覆う前にカバープレートを仮組み立てする必要がある。さらに、損傷を受けやすいエラストマの使用という上述した欠点も示される。
よりコンパクトな解決策を提供するために、国際公開第2012/042294号には、少なくとも1つの接触端子に対して、又はこの対応する接点の金属エンドキャップから延び、一定の重複距離(約12〜18mm)だけセラミック部分を覆う電極に対して選択的外部封入を行った真空遮断器が開示されている。封入材料は、シリコーンゴムなどの固体絶縁物である。この解決策は、コンパクトであり、実装が容易であり、汎用性が高く低コストであるが、極端な大気条件に対するポリマーの耐性に関して上述した理由により、一部の屋外用途についてはそれほど効率的でない。
同様に、国際公開第2010/000769号には、少なくとも1つのセラミックハウジング部分と金属ハウジング部品とを含むハウジングを有し、少なくとも1つのセラミックハウジング部分と金属ハウジング部品との間の遷移領域が絶縁材料によって覆われた真空切換管が開示されている。絶縁層は、ポリマー樹脂又は熱可塑性物質などの絶縁材料と、絶縁材料の絶縁特性に影響する添加剤とで作製される。特開2003−031090号には、絶縁シリンダーと管の端部プレートとの接合部にゴム層を有する別の真空切換管の例が開示されている。これらの2つの真空切換遮断器の例は、国際公開第2012/042294号の解決策と同様に、ポリマー又はゴムの使用に起因して屋外大気条件に耐えられるようになっていない。
米国特許第8,178,812号明細書 国際公開第2012/042294号 国際公開第2010/000769号 特開2003−031090号公報
このため、面倒で信頼性の低いさらなる封入を伴わずに外部誘電強度を改善した真空遮断器が必要とされている。従って、本発明は、コンパクトで信頼性が高く、屋内場面でも、或いは大気及び環境条件が厳しい屋外場面でも使用できる真空遮断器を提供することを目的とする。
本発明の目的は、請求項1及び請求項10に記載の真空遮断器である。
以下の非限定的な例としてのみ提供し添付図面に示す本発明の特定の実施形態についての説明から、本発明の他の利点及び特徴がさらに明らかになるであろう。
外部封入を伴わない従来の真空遮断器を示す図である。 図1aに示す真空遮断器の断面図である。 図1aに示す真空遮断器の断面図である。 本発明の第1の実施形態による真空遮断器を示す図である。 図2aに示す真空遮断器の断面図である。 図2aに示す真空遮断器の断面図である。 図2a〜図2cに示す真空遮断器の一部の拡大図である。 図2a〜図2cに示す真空遮断器の一部の拡大図である。 本発明の第1の実施形態の第1の変形例による真空遮断器を示す図である。 本発明の第1の実施形態の第1の変形例による真空遮断器を示す図である。 本発明の第1の実施形態の第2の変形例による真空遮断器を示す図である。 本発明の第1の実施形態の第2の変形例による真空遮断器を示す図である。 本発明の第2の実施形態による真空遮断器を示す図である。 図5aに示す真空遮断器の断面図である。 図5aに示す真空遮断器の断面図である。 本発明の第2の実施形態の変形例による真空遮断器を示す図である。 本発明の第2の実施形態の変形例による真空遮断器を示す図である。
本発明の基本的特徴は、真空遮断器の外部設計に関するが、明確性と完全性を期して最初にこのような遮断器について簡単に説明する。
本発明による真空遮断器1は、電子回路における切り換え及び/又は遮断を行うための回路遮断装置において使用するように設計される。本発明による真空遮断器1は、高電圧又は中電圧で動作するように構成されることが好ましい。
一般に、真空遮断器1は、制御された低圧の空気又は別の誘電性流体が支配する、すなわち真空の、密閉された消弧室(チャンバ)2を含む。チャンバ2は、管状の絶縁ケースによって定められる。図示の真空遮断器1では、管状の絶縁ケースが、セラミック又はガラスセラミック製の2つの絶縁シリンダー3、4によって形成されることが好ましい。
チャンバ2の各開放端は、導電キャップ51、52によって閉じられる。キャップ51、52は金属製であり、これらの各々は、基本的に遮断器1の長手方向軸AAに垂直な基本的に直交する側壁61、62によってキャップの周囲に広がる平坦なベースプレートを含むことが好ましい。
導電キャップ51、52は、封止領域7において、その対応するセラミックシリンダー3、4に密封固定される。封止領域7は、それぞれのセラミックシリンダー3、4上のキャップ51、52の周壁61、62のろう付け部に対応する線に制限される。当然ながら、他のいずれかの周知技術を用いて、キャップ51、52をそれぞれのセラミックシリンダー3、4に効果的にシールすることもできる。
セラミックシリンダー3、4及びキャップ51、52によって囲まれたチャンバ2は、真空遮断器1の長手方向軸AAに沿って互いに対して動くことができる一対の作用接点101、102を含む。各接点101、102は、長手方向電極141、142上に固定された、好適な材料で作製された接点パッド121、122を含む。
図示のように、第1の接点101は不動であって、電極141が結合された端部キャップの一方51に、例えば溶接、ろう付け又は機械的組み立てによって確実に固定されることが好ましい。第2の接点102は、他方のキャップ52を貫いて移動できるように、その電極142と共にチャンバ2の内部に取り付けられる。可動接点102の移動、及びチャンバ2内の制御された真空の維持を可能にするために、可動電極142と対応するキャップ52との間に密封用の金属ベローズ16を取り付けて、例えばその一端を可動電極142に溶接し、これによってチャンバ2のキャップ52の開口部を密閉することができる。密封ベローズ16の周囲には、電極142に結合された密封ベローズ16の端部の高さに金属ベローズシールド18を取り付けて、ベローズ16を電流遮断過程中にアークによって生じる投射から保護することができる。
密閉チャンバ2は、アーク放電中に生じる可能性のある金属蒸気又はいずれかの投射から絶縁セラミックシリンダー3、4を保護するために、位置がどこであるかに関わらず接点パッド121、122の高さに位置する金属シールド20をさらに含むことが好ましい。図示の実施形態では、金属シールド20が、2つのセラミックシリンダー3、4間に保持され、ろう付け又は適切な密封を確実にする他のいずれかの好適な手段によってシリンダーに固定される。変形例では、例えば管状の絶縁ケースを一体構成で形成する場合、金属シールド20がキャップ51、52の一方に固定される。
上述したような真空遮断器1を、例えば図1a〜図1cに示している。この真空遮断器は当業者に周知であり、ほんの一例として説明したものである。遮断器の内部部品(接点101、102、シリンダー3、4、キャップ51、52、シールド18、20)は、遮断器1の熱的特性及び誘電特性、並びに機械的強度を最適化するように設計されている。これらの内部設計の特徴は当業者に周知であり、さらに詳細には説明しない。
この真空遮断器は、いずれかのさらなる外部的な絶縁又は封入を伴わなければ、遮断器が高電圧サージによる応力を受けて接点101、102が開いた時に、遮断器の外部でキャップ51、52間に電気絶縁破壊が生じることがある。
このような絶縁破損を防ぐために、誘電性流体/ガスを含む密封ケースに遮断器を封入し、或いは遮断器の全部又は一部をシリコーンゴム又はエポキシのような好適なポリマーで被覆する(ポリマーに埋め込む)ことが知られている。上述したように、これらの解決策にはいくつかの欠点がある。
本発明によれば、管状絶縁ケースの外側部分を延長させて、真空遮断器の寸法及び部品を変更せずにキャップ51、52を取り囲んで内包する。これにより、真空遮断器の外部誘電性能が改善される。
一般に、本発明による真空遮断器1の絶縁管状ケースは、キャップ51、52を取り囲んで内包するように設計される。具体的には、管状絶縁ケースが、導電キャップ51、52の側壁61、62に沿って延びる。この結果、セラミック又はガラスセラミックが絶縁材料であることによってキャップ51、52間の外部絶縁距離が増し、従って遮断器の誘電性能が向上する。
図2a及び図2bに示す第1の実施形態では、管状絶縁ケースを形成するセラミックシリンダー3’、4’の各々が、それぞれのキャップ51、52を越えて、特にキャップの側壁61、62に沿って延びるように一体構成で作製されている。この結果、キャップ51、52は、シリンダー3’、4’によって完全に内包される(図2b)。この第1の実施形態では、キャップ51、52の側壁61、62を取り囲むシリンダー3’、4’の延長部分31、41が、シリンダー3’、4’の残り部分よりも小さな厚みを有する。シリンダー3’、4’は、封止領域7に対応する内側フランジ30、40をさらに含み、内側フランジ30、40上には、キャップ51、52の壁部61、62がろう付け又は好適にシールされる。延長部分31、34は、このフランジ30、40から延びてキャップ51、52を取り囲むことができる。
図2dは、金属キャップ51、52とシリンダー3’、4’の延長部分31、41との間の間隙8の拡大図である。図2eに示す変形例では、金属キャップ51、52とシリンダー3’、4’の延長部分31、41との間の間隙8が、鋭った角部を抑制するとともに電場増強を低減するように好適な充填樹脂9で満たされている。この充填樹脂9は、エポキシ樹脂又はゴム(シリコーンゴム、ポリウレタン...)、或いは好適な半導体樹脂であることが好ましい。充填樹脂9は、電位線が良好に分布するように、金属充填樹脂又はセラミック(ミクロ又はナノ粉末)充填エポキシ(例えば、Al23充填エポキシ、TiO2充填エポキシ又はSiO2充填エポキシ合成物)であることがさらに好ましい。
間隙8の底部の、内側フランジ30、40と延長部分31、41の内壁との間の角度として定められる角度81は鋭利ではなく、むしろ図2d及び図2eに示すように丸みを帯びることが好ましい。これは、電場増強を低減するためである。
図2a〜図2dに示す第1の実施形態では、シリンダー3’、4’が、その長さに沿って同じ外径を示す。図3a及び図3bに示す変形では、シリンダー3’、4’の各々が、封止領域7及びフランジ30、40の近傍に隆起部33、43を形成する外径が大きくなった部分を示す。これには、封止(ろう付け)領域7(金属−セラミックの縁部)に近い電位線をさらに発散させる効果がある。
図4a及び図4bに示す別の変形例では、キャップ51、52を取り囲んでいるシリンダー3’、4’の延長部分31、41が、シリンダー3’、4’の残り部分の厚みと基本的に等しい厚みを示す。これらの部分31’、41’は、シリンダー3’、4’の残り部分よりも大きな内径及び外径を有し、この結果、内側フランジ30、40及び封止領域7とは逆側のシリンダー3’、4’の外側部分に肩部33’、43’が形成されるようになる。この特定の変形例では、隆起部33、34によって得られる効果と同じ効果が示され、延長部分31’、41’にさらなる機械的強度がもたらされる。
図5a〜図6bに、本発明による真空遮断器の第2の実施形態を示す。この特定の実施形態は、既存の標準的なセラミック又はガラスセラミック真空遮断器(すなわち、図1a〜図1cに示すような真空遮断器)に本発明の基本的原理を適用することを目的とするものである。
この第2の実施形態によれば、管状絶縁ケースが延長され、延長部分35、45をシリンダー3、4に固定することによってキャップ51、52を取り囲むようになる。この延長部分35、45は、基本的に管形状であり、セラミック又はガラスセラミック製である。延長部分35、45は、それぞれのシリンダー3、4の一部に重なり合い(図5bを参照)、キャップ51、52を完全に取り囲んでキャップ51、52の側壁61、62に沿って延びるように適合される。延長部分35、45は、いずれかの好適な手段によってそれぞれのシリンダー3、4にしっかりと固定又は接着される。接着材料は、セラミックの接着に適したエポキシ接着剤又は金属充填エポキシ接着剤とすることができる。(高誘電強度を必要とする)高電圧用途では、接着剤が、セラミックミクロ又はナノ粉末充填エポキシ(例えば、Al23充填エポキシ、TiO2充填エポキシ、又はSiO2充填エポキシ合成物)などのポリマー合成接着剤であることが好ましい。これらのエポキシ充填合成物の利点は、誘電率er(比誘電率)がエポキシよりも高い(エポキシではer〜3.5であるのに対し、これらの合成物ではer〜6)点である。
第1の実施形態と同様に、図6a及び図6bに示す変形例では、延長部分35、45の各々が、シリンダー3、4上にキャップ51、52がろう付けされた封止領域7の近傍に隆起部33、43を形成する厚い部分を示す。
同様に、金属キャップ51、52とシリンダー3、4の延長部分35、45との間の間隙は、第1の実施形態に関して上述したような好適な充填樹脂で満たすことができる。
従って、これまで外部誘電性能を保証するために封入される必要があった先行技術の真空遮断器に、その既存の設計を修正することなく、この第2の実施形態を適用することができる。
本発明は、以下の利点を提供する。
・真空遮断器の標準的な周知の設計に大きな変更を加える必要なく真空遮断器の外部絶縁性能及び誘電性能が改善され、特に真空遮断器の内部寸法及び設定を修正する必要がない。
・装置が扱いにくくなって屋外使用にとって実用的でないSF6、油又は圧縮空気のような外部封入媒体内に真空遮断器を封じ込める必要がない。
・厳しい大気条件において耐久年数が短いエポキシ、シリコーンゴム又は他のいずれか好適なポリマーのような固体絶縁物を用いて全体的又は部分的にさらに封入する必要がない。
・セラミック部品が良好な絶縁性をもたらし、環境条件、特にオゾン形成に対する良好な耐性を有し、遮断器全体の長寿命を保証する。
上記の実施形態は、一例として説明したものである。本発明における何らかの修正及び変形も、本発明の範囲に含まれるものとして解釈される。

Claims (13)

  1. 長手方向軸(AA)に沿って延びる管状絶縁ケース(3’、4’)と、密閉チャンバ(2)を形成するように各々が封止領域(7)において前記管状絶縁ケース(3’、4’)の開放端に確実に固定された2つの導電キャップ(51、52)とを備えた真空遮断器(1)であって、前記管状絶縁ケース(3’、4’)は、基本的に前記封止領域(7)から前記長手方向軸(AA)に沿って延びる絶縁材料で作製された2つの延長部分(31、41)を含み、各延長部分(31、41)は、対応する導電キャップ(51、52)を内包して取り囲み、前記延長部分(31、41)は、前記管状絶縁ケース(3’、4’)と一体構成で形成される、
    ことを特徴とする真空遮断器(1)。
  2. 前記管状絶縁ケース(3’、4’)及び前記延長部分(31、41)は、前記キャップ(51、52)が前記管状絶縁ケース(3’、4’)にそれぞれ封止された前記封止領域(7)の各々とは逆側の外側表面に隆起部(33、43)を示す、請求項1に記載の真空遮断器(1)。
  3. 前記延長部分(31、41)は管状であり、前記管状絶縁ケース(3’、4’)と基本的に同じ厚みを有し、前記キャップ(51、52)が前記管状絶縁ケース(3’、4’)にそれぞれ封止された前記封止領域(7)の各々とは逆側の前記管状絶縁ケースの外側に肩部(33’、43’)が形成されるように、前記管状絶縁ケースよりも大きな内径及び外径を有する、請求項1に記載の真空遮断器(1)。
  4. 前記導電キャップ(51、52)と前記管状絶縁ケースの前記延長部分との間に間隙(8)が存在する、請求項1から3のいずれかに記載の真空遮断器(1)。
  5. 前記間隙(8)は、充填樹脂(9)で満たされる、請求項4に記載の真空遮断器(1)。
  6. 前記充填樹脂(9)は、エポキシ樹脂、ゴム(シリコーンゴム、ポリウレタン...)、半導体樹脂、或いはセラミック又は金属充填エポキシ樹脂である、請求項5に記載の真空遮断器(1)。
  7. 前記管状絶縁ケース(3’、4’)の各々は、前記封止領域(7)に対応する内側フランジ(30、40)をさらに含み、該内側フランジ(30、40)上に、前記キャップ51、52の壁部(61、62)がろう付け又は好適に封止され、前記内側フランジと前記延長部分(31、41)の前記壁部との間の角度(81)は丸みを帯びる、請求項1から6のいずれかに記載の真空遮断器(1)。
  8. 前記絶縁ケースは、セラミック又はガラスセラミック製である、請求項1から7のいずれかに記載の真空遮断器(1)。
  9. 前記管状絶縁ケースは、互いに密封されて管状ケースを形成する2つのシリンダー(3’、4’)で作製される、請求項1から8のいずれかに記載の真空遮断器(1)。
  10. 長手方向軸(AA)に沿って延びるセラミック又はガラスセラミック製の管状絶縁ケース(3、4)と、密閉チャンバ(2)を形成するように各々が封止領域(7)において前記管状絶縁ケース(3’、4’)の開放端に確実に固定された2つの導電キャップ(51、52)とを備えた真空遮断器(1)であって、該真空遮断器(1)は、セラミック又はガラスセラミック製の2つの延長部分(31、41;35、45)を含み、該2つの延長部分(31、41;35、45)は、前記絶縁ケースに確実に固定されて前記封止領域(7)の近傍で前記管状絶縁ケースの一部と重なり合い、前記2つの延長部分(31、41;35、45)は、基本的に前記封止領域(7)から前記長手方向軸(AA)に沿って延び、前記2つの延長部分(31、41;35、45)の各々は、対応する導電キャップ(51、52)を内包して取り囲む、
    ことを特徴とする真空遮断器(1)。
  11. 前記導電キャップ(51、52)と前記管状絶縁ケースの前記延長部分との間に間隙(8)が存在する、請求項9に記載の真空遮断器(1)。
  12. 前記間隙(8)は、充填樹脂(9)で満たされる、請求項11に記載の真空遮断器(1)。
  13. 前記充填樹脂(9)は、エポキシ樹脂、ゴム(シリコーンゴム、ポリウレタン...)、半導体樹脂、或いはセラミック又は金属充填エポキシ樹脂である、請求項12に記載の真空遮断器(1)。
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