JP2017508882A - 衝撃又は衝撃荷重に対する耐性を示すチタン合金及びそのチタン合金から部品を製造する方法 - Google Patents

衝撃又は衝撃荷重に対する耐性を示すチタン合金及びそのチタン合金から部品を製造する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017508882A
JP2017508882A JP2016548622A JP2016548622A JP2017508882A JP 2017508882 A JP2017508882 A JP 2017508882A JP 2016548622 A JP2016548622 A JP 2016548622A JP 2016548622 A JP2016548622 A JP 2016548622A JP 2017508882 A JP2017508882 A JP 2017508882A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
titanium alloy
titanium
weight
alloy
aluminum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016548622A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017508882A5 (ja
JP6420350B2 (ja
Inventor
トーマス ロジャー
トーマス ロジャー
洋司 高坂
洋司 高坂
ジェームズ スティーヴン
ジェームズ スティーヴン
ガラット ポール
ガラット ポール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Titanium Metals Corp
Original Assignee
Titanium Metals Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Titanium Metals Corp filed Critical Titanium Metals Corp
Publication of JP2017508882A publication Critical patent/JP2017508882A/ja
Publication of JP2017508882A5 publication Critical patent/JP2017508882A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6420350B2 publication Critical patent/JP6420350B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22FCHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
    • C22F1/00Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
    • C22F1/16Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of other metals or alloys based thereon
    • C22F1/18High-melting or refractory metals or alloys based thereon
    • C22F1/183High-melting or refractory metals or alloys based thereon of titanium or alloys based thereon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C14/00Alloys based on titanium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22FCHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
    • C22F1/00Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
    • C22F1/16Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of other metals or alloys based thereon
    • C22F1/18High-melting or refractory metals or alloys based thereon
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/02Selection of particular materials
    • F04D29/023Selection of particular materials especially adapted for elastic fluid pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/40Casings; Connections of working fluid
    • F04D29/52Casings; Connections of working fluid for axial pumps
    • F04D29/522Casings; Connections of working fluid for axial pumps especially adapted for elastic fluid pumps

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Forging (AREA)

Abstract

衝撃、爆風、及び/又は他の形態のショック荷重に晒される部品変形時の吸収エネルギーが重要な設計基準となる用途向けの部品又はコンポーネントに成形されるチタン合金を提供する。チタン合金は、全体として、アルミニウムが添加されたチタン基材と、バナジウム等の同形β安定化元素と、ケイ素や鉄等の共析β安定化元素と、不可避的不純物とを含む。本チタン合金は、Ti−6Al−4V合金に比べて、延性が最大70%又はそれ以上改善し、耐弾道衝撃性が最大16%改善し、エネルギー吸収率がシャルピー衝撃試験で最大50%改善する。本チタン合金を含むとともに再生材料と未使用材料の組合せを使用した部品を形成する方法も提供する。【選択図】図1

Description

本開示は一般にチタン合金に関する。より詳細には、本開示は、衝撃、爆風、及び/又は他の形態の衝撃荷重に晒される場合を含めた、部品変形時の吸収エネルギーが重要な設計基準となる用途向けの部品又はコンポーネントに成形されるチタン合金に関する。
この項は単に本開示に関する背景技術情報を提示するものであって、先行技術を構成するものではない。
チタン合金は一般に、ブレードが故障や脱落した場合に、故障したタービンファンブレードが航空機や周囲環境へ被害を引き起こすのを防ぐために、航空機の収納ケース(containment casing)に使用される。現在、一部の航空機エンジンメーカーは、収納ケースの成形材料としてTi−6Al−4Vというチタン合金を使用している。この表記は、6重量%のアルミニウム(Al)と4%のバナジウム(V)を含むチタン合金の定義に使用される。Ti−6Al−4V合金は高機能であるが、その収納性能は多くの用途で望まれる水準を下回り、この合金の使用には比較的高い製造コスト又は加工コストがかかる。
本開示は一般に、合金が衝撃、爆風、又は他の形態の衝撃荷重の条件下で故障耐性を有することが求められる用途向けに開発されたチタン合金に関する。一形態において、本開示の技術に従って調製されたチタン合金は、そのような過酷な用途で使用される場合に従来の合金よりも優れた性能向上及び/又はコスト削減を実現する。本発明のチタン合金は、アルミニウムが添加されたチタン基材と、少なくとも1つの同形β安定化元素と、少なくとも1つの共析β安定化元素と、不可避的不純物とを有し、以下の機械的特性を備える。
降伏強度:約550MPa〜約850MPa、
極限引張強さ:約600MPa〜約900MPa、
耐弾道衝撃性:V50弾道限界で約120m/s超、及び
被削性V15旋削ベンチマーク:125m/min超。
任意選択で、本発明のチタン合金は更に、約19%〜約40%の伸び率を示すこともできる。本チタン合金は、同一又は類似の条件下でTi−6Al−4V合金が示す熱間加工性よりも高い熱間加工性を示し、1/s、800℃で測定したときの変形応力(flow stress)は約200MPa未満となる。
本開示の別の態様によれば、チタン合金は、アルミニウム(Al):約0.5重量%〜約1.6重量%、バナジウム(V):約2.5重量%〜約5.3重量%、ケイ素(Si):0.1重量%〜約0.5重量%、鉄(Fe):0.05重量%〜約0.5重量%、酸素(O):約0.1重量%〜約0.25重量%、及び炭素(C):最大約0.2重量%を含み、残部はチタン(Ti)及び不可避的不純物である。
本開示の教示に従って調製されたチタン合金は、従来のTi−6Al−4V合金に比べて延性を最大70%又はそれ以上改善することができる。本発明のチタン合金は、従来のTi−6Al−4V合金に比べて耐弾道衝撃性を最大16%改善することもできる。上記のチタン合金は、以下で詳述するように、従来のTi−6Al−4V合金に比べてエネルギー吸収率を最大50%改善することもできる。
本開示の別の態様によれば、チタン合金が衝撃、爆風、又は他の形態の衝撃荷重に晒される用途において、かかるチタン合金から製品又は部品を形成する方法は、全体として、チタン、アルミニウム、及びバナジウムを含有するスクラップ又は再生合金材料を組み合わせるステップと、前記スクラップ又は再生合金材料を、上記及び本明細書に教示するチタン合金の組成を含む混合物を作成するのに必要な追加原料と混合するステップと、コールドハース式プラズマ溶解炉若しくはコールドハース式電子ビーム溶解炉(plasma or electron beam cold hearth furnace)又は真空アーク再溶解(vacuum arc remelt:VAR)炉のいずれかにおいて前記混合物を溶解してインゴットを得るステップと、β鍛造とα鍛造の組合せを使用して前記インゴットを部品に加工するステップと、前記加工された部品を約25°F(14℃)〜約200°F(110℃)の温度範囲のβ変態点未満の温度で熱処理するステップと、前記加工及び熱処理がなされた部品を約750°F(400℃)〜約1200°F(649℃)の温度で焼鈍して最終チタン合金製品とするステップとを含む。任意選択で、コールドハース式溶解中に得られるインゴットは、中実であることも中空であることもあるが、単一又は複数の溶解ステップ/溶解方法を含む真空アーク再溶解法を使用して再溶解させてもよい。前記最終チタン合金製品の一次α相の体積分率は、溶体化処理温度及び当該温度からの冷却速度に応じて約5%〜約90%とすることができる。上記一次α相は、約50μm未満のサイズを有するα粒によって特徴付けられる。
本明細書を読めば他の応用分野も明らかとなるであろう。本明細書の説明及び具体例は単なる例示であり、本開示の範囲を限定するものではないことを理解されたい。
添付図面も例示に過ぎず、本開示の範囲を限定するものではない。
本開示の教示に従って調製されたチタン合金を使用して部品を形成する方法の概略図である。 本開示の教示に従って調製されたチタン合金の耐弾道衝撃性を従来のTi−6Al−4V合金と比較して示すグラフである。 本開示の教示に従って調製されたチタン合金の例示的な微視組織を示す図である。
以下の説明は単なる例示であり、本発明又はその応用若しくは用途を限定するものではない。本明細書全体で、対応する参照符号は同様の又は対応する部品及び特徴を示すことを理解されたい。
本開示は一般に、衝撃、爆風、又は他の形態の衝撃荷重に晒される場合を含めた、部品変形時の吸収エネルギーが重要な設計基準となる用途向けのチタン合金に関するものである。本明細書の教示に従って製造及び使用されるチタン合金は、そのような過酷な用途で使用される場合に性能向上及び/又はコスト削減を実現する。本発明の概念がより深く理解されるようにするために、本チタン合金は、以下、航空機エンジンの収納ケースでの使用に関連して説明するものとする。航空機(例えばジェット機)エンジンの収納ケースで使用される場合、本チタン合金は、典型的にはファンブレードを取り囲み、当該コンポーネントが故障した場合もブレードの収納を維持するリングの形態をとる。チタン合金が衝撃、爆風、又は他の形態の衝撃負荷に晒され得る他のタイプの応用例における本チタン合金の組み込み及び使用も本開示の範囲に含まれるものとする。
本開示の教示に従って調製されたチタン合金は、エンジン収納に一般に使用される従来のチタン合金よりも優れた包括的な改善を実現する、バランスのとれた複数の特徴又は特性を備える。生産シミュレーション処理において様々な熱処理条件下で調製した各試料について全ての特性を検査した。本開示のチタン合金の示す特性について測定された特性及び関連範囲は以下のとおりである。
(a)降伏強度:約550〜約850MPa、
(b)極限引張強さ:約600〜約900MPa、
(c)耐弾道衝撃性:V50弾道限界で120m/s超、
(d)上記の被削性V15旋削ベンチマーク:125m/min(従来のTi−6Al−4Vの旋盤加工におけるV15:70m/min)、及び
(e)熱間加工性:従来のTi−6Al−4V合金よりも改善。
本開示の別の態様によれば、チタン合金は更に以下の特性も示すことができる。
(f)伸び率:約19%〜約40%、及び
(g)1.0/s、800℃で測定したときの変形応力:約200MPa未満。
本チタン合金の特性範囲は上記のとおりであるが、その理由としては上記の特徴の多くが相互に影響し合うことが挙げられる。例えば、本チタン合金の示す機械的特性及び集合組織特性は、合金の耐弾道衝撃性に影響を与える。
合金が衝撃、爆風、又は他の形態の衝撃荷重に晒される用途で使用される、Ti−6Al−4V合金等の伝統的な又は従来型のチタン合金と比較して、本開示のチタン合金は、性能の向上と製造コストの削減を両立する。本開示のチタン合金調製は、高い歪み速度条件下で優れたエネルギー吸収並びに優れた加工性及び被削性を示す。この性能と製造能力の組合せにより、高速衝撃又は弾道衝撃の収納が重要となる収納システム並びに上記のチタン合金から形成される各種機能コンポーネントの設計が、最小限の実用コストで可能となる。
本開示によるチタン合金は、その強度及び/又は耐食性が応用例に適する場合だけでなく、爆発、衝撃負荷、又は弾道衝撃が重要な設計基準でない場合にも、コンポーネント製造における利点に鑑みて、経済的な理由からもその使用が選択される可能性がある。
一形態において、本発明のチタン合金は、アルミニウム、バナジウム、ケイ素、鉄、酸素、及び炭素の合金が添加されたチタン基材を含む。より具体的には、本チタン合金は、アルミニウム(Al)を約0.5重量%〜約1.6重量%の元素含有量で、バナジウム(V)を約2.5重量%〜約5.3重量%の元素含有量で、ケイ素(Si)を約0.1重量%〜約0.5重量%の元素含有量で、鉄(Fe)を約0.05重量%〜約0.5重量%の量で、酸素(O)を約0.1重量%〜約0.25重量%の量で、炭素(C)を最大約0.2重量%の量で含み、残部はチタン(Ti)及び不可避的不純物である。別法として、本チタン合金中、Alは、約0.55重量%〜約1.25重量%の量で存在し、Vは、約3.0重量%〜約4.3重量%の量で存在し、Siは、約0.2重量%〜約0.3重量%の量で存在し、Feは、約0.2重量%〜約0.3重量%の量で存在し、Oは、約0.11重量%〜約0.20重量%の量で存在する。本明細書に開示する元素を含む組成を有するチタン合金は、上記及び以下で詳述する特性範囲に含まれる降伏強度、極限引張強さ、耐弾道衝撃性、及び被削性V15旋削ベンチマークを示すとともに、同様の条件下でTi−6Al−4V合金が示す熱間加工性よりも高い熱間加工性を示す。前記元素について本明細書に開示する組成範囲に含まれない少なくとも1つの元素をある量で含む組成を有するチタン合金も、本明細書に記載する特性範囲に含まれる全ての特性ではないにせよ、そのうちの1つ又は複数を示す可能性がある。
より具体的には、本開示の教示による一組成の元素含有量の目標値/公称値としては、Al:約0.85重量%、V:約3.7重量%、Si:約0.25重量%、Fe:約0.25重量%、及びO:約0.15重量%が挙げられる。さらに、この目標組成物の密度は約4.55g/cmである。
また別の一形態では、Alは、それだけに限らないが、他の元素の中でも特にジルコニウム(Zr)、スズ(Sn)、及び酸素(O)、又はそれらの任意の組合せを含めた、当量の別のα安定化剤で全体的に又は部分的に置換可能である。また、Vは、それだけに限らないが、他の元素の中でも特にモリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、及びタングステン(W)、又はそれらの任意の組合せを含めた、当量の別の同形β安定化元素で全体的に又は部分的に置換可能である。また、Feは、それだけに限らないが、他の元素の中でも特にクロム(Cr)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、及びマンガン(Mn)、又はそれらの任意の組合せを含めた、当量の別の共析β安定化元素で全体的に又は部分的に置換可能である。また、Siは、ゲルマニウム(Ge)で全体的に又は部分的に置換可能である。
α安定化剤を使用したAl置換は、以下のAl当量式で決定することができる。
Al当量(%)=Al+Zr/6+Sn/3+10×O (式1)
また、α安定化剤を使用したV置換は、以下のV当量式で決定することができる。
V当量(%)=V+3Mo/2+Nb/2+9(Fe+Cr)/2 (式2)
Al置換及びV置換は各元素を1重量%まで含むことができる。ただし、酸素は0.5重量%までとする。合金中のAl又はVの合計置換量は、2重量%以下とすることができる。
本開示の別の態様によれば、本チタン合金は、図1に示す複数のステップで記述される方法1に従って調製される。方法1は、全体的として、Ti、Al、及びVを含有する合金からなる再生材料又はスクラップ材料を組み合わせるステップ10を含む。別法として、上記スクラップ材料又は再生材料は、本開示のチタン合金から形成されたコンポーネント又は部品を含む。別法として、上記スクラップ材料又は再生材料は、本開示のチタン合金から形成されたコンポーネント又は部品を含む。次いでステップ20で、再生材料又はスクラップ材料は、必要に応じて適切な化学的性質を有する追加原料と混合され、所望のチタン合金について上述した元素範囲の組成を平均で示す混合物が形成される。本方法の一形態において、上記混合物は、ステップ30でコールドハース式プラズマ溶解炉若しくはコールドハース式電子ビーム溶解炉において溶融され、インゴットが作成される。別の形態において、上記混合物は、ステップ30でVAR炉において溶解される。次いで、ステップ40で、インゴットは、β鍛造とαβ鍛造の組合せを使用して部品に加工される。加工された部品は、ステップ50において最終的に約25°F(14℃)〜約200°F(110℃)の温度範囲のβ変態点未満の温度で熱処理され、その後、熱処理された部品は、焼鈍ステップ60において約482.2℃ 約750°F(400℃)〜約1200°F(649℃)の温度で焼鈍され、最終チタン合金製品が得られる。当業者なら「β変態点」が合金組成物中に100%のβ相が存在し得る最低温度を指すことを理解するであろう。一形態において、加工された部品のステップ50における熱処理温度は、β変態点未満の約75°F(42℃)であり、ステップ60における焼鈍温度は、約932°F(500℃)である。任意選択で、コールドハース式溶解ステップ30で形成されたインゴットは、ステップ70で単一又は複数の溶解ステップ/溶解方法を含む真空アーク再溶解法を使用して再溶解させてもよい。
コールドハース式溶解ステップ30で形成されたインゴットは、中実インゴットであっても中空インゴットであってもよい。ステップ50の熱処理後、ステップ60で焼鈍された最終チタン合金製品は、溶体化処理温度及び当該温度からの冷却速度に応じて、体積分率が約5%〜約90%である一次α相を有する微視組織を示す。一次α相は、約50μm未満のサイズを有する一次α粒を含むことができる。一形態において、一次α粒径は約20μm未満である。
熱間加工と良好な室温延性とを組み合わせることにより、本発明の合金は、従来の金属加工又は強塑性変形(severe plastic deformation:SPD)法と熱処理との組合せを使用した処理に適するものとなり、10μm未満を含む粒径を得ることで超塑性成形プロセスにおける利点をもたらすとともに、強度の向上又は1μm未満の超微細結晶粒径を実現することによる追加の利点ももたらすことができる。
以下に示す具体的な実施形態は、本開示の教示に従って調製されたチタン合金の組成、特性、及び用途を例示するためのものであり、本開示の範囲を限定するものと解釈すべきではない。当業者なら、本開示に照らして、本明細書に開示される特定の実施形態に様々な変更を加えることができ、その場合もなお、本開示の趣旨又は範囲を逸脱しない限り同様又は類似の結果が得られることを理解するであろう。
本開示の教示に従って調製されたチタン合金、並びに、収納用途で現在使用されている又は収納用途に適する可能性がある従来の合金(合金番号C−1〜C−3)を対象として、特許請求の範囲に記載した組成範囲内及び組成範囲外の、小規模ラボスケール量(合金番号A−1〜A−24)と大規模生産スケール量(合金番号F−1〜F−6)の両方について機械的特性試験を実施し、その結果を比較した。本明細書で使用する「小規模ラボスケール量(small laboratory scale quantity)」とは、2,000lb(約907kg)以下の量を指し、「大規模生産スケール量(large production scale quantity)」とは、2,000lb(約907kg)より大きい量を指す。以下、合金番号A−1〜A−24、F−1〜F−6、C−1〜C−3について詳述する。
当業者なら、本明細書に記載する特性はいずれも日常的な測定手法で得られるものであり、複数の異なる方法によって測定可能であることを理解するであろう。本明細書に記載する方法は一例であり、本開示の範囲を超えない限り他の方法を利用することも可能である。
実施例1:延性試験
<ラボスケール>
真空アーク再溶解、β鍛造、及びα/β鍛造を施し、0.40インチ(1cm)〜0.75インチ(1.9cm)の厚さにα/β圧延して調製された直径8.0インチ(20cm)のラボインゴットから作成した材料試料(合金番号A−1〜A−17、C1、C2)の延性を引張試験により測定した。これらに加えて、150gの金属粒(A−18〜A−24)から多数の合金組成物を作成し、0.5インチ(1.2cm)のRCS(round corner square)に圧延後、試験を行った。引張試験はASTM E8(ASTM International, West Conshohoken, PA)に規定される手順に従って実施した。
引張材料試料の抽出及び試験に先立って、チタン合金に様々な熱処理を施し、諸種の時効条件下においた。引張材料試料の熱処理は、β変態点温度未満である約75°F(42℃)での溶体化処理を1時間と、その後、(i)空冷及び約932°F(500℃)での時効を8時間[ST/AC/Age]、又は(ii)水焼入れ及び約932°F(500℃)での時効を8時間[ST/WQ/Age]、又は(iii)空冷及び約1292°F(700℃)での過時効を8時間[ST/AC/OA]とを含む。本開示のチタン合金は、同一又は類似の条件下でTi−6Al−4V合金が示す熱間加工性よりも高い熱間加工性を示した。
さらに、150gの金属粒から多数の合金組成物を作成し、0.5インチ(1.2cm)のRCS(round corner square)に圧延し、変態点温度未満である約100°F(56℃)で焼鈍後、試験を行った。チタン合金(合金番号A−1〜A−6)は、収納用途向けの全てのニーズ又は所望の要件を満足するのに十分な強度を維持しながら、従来のTi−6Al−4V合金(合金番号C−1)に比べて延性が最大70%改善した。本開示のチタン合金は、約600MPa〜約900MPaの極限引張強さを示した。処理中、本開示のチタン合金は、1.0/s、800℃で測定したときに約200MPa未満の変形応力を示した。
従来のTi−3AL−2.5V合金(合金番号C−2)は、強度及び延性に関する基本的な機械的特性は満たしているが、本開示の合金(実施例3参照)と比較するとエネルギー吸収率は85%未満に留まっている。また、本開示の合金は、Ti−3AL−2.5Vに比べて変形応力が44%低くなっており、成形性の点で有利である。
<生産スケール>
また、生産スケールの電子ビームシングルメルティング(electron beam single melt:EBSM)による12,000lb(5,443kg)程度のインゴットから得た材料(F−1〜F−6)について同様の試験を実施した。この試験結果から、延性及び強度についてラボスケール試験と同様の結果が得られることが示された。この材料に対して実施した小規模圧延実験から、加工上の困難性を伴わず、特性に大きな影響を及ぼすこともなく、従来Ti−6Al−4Vに適用されてきた温度よりも低い温度で材料の処理が可能となることが示された。延性及び低温加工能力の向上により、本発明の合金からなる約5,000lb(2,268kg)リングでは、従来のTi−6Al−4V合金からなる同様のリングの圧延に要する再加熱の50%しか必要にならず、したがって加工コストが大幅に削減される。
図3は、本開示の教示に従って調製されたチタン合金の例示的な微視組織を示す。図示のとおり、合金F−3の微視組織は、平均粒径4.1μm、体積分率46%の一次αを含む。
機械的特性試験及び他の試験を実施したチタン合金の組成を表1に示す。
機械的特性試験の結果を表2に示す。

実施例2:弾道衝撃試験
表3に示すチタン合金組成物に対して弾道衝撃試験を実施した。弾道衝撃試験は、複数回の真空アーク再溶解、β鍛造、及び、中間β検査を挟むα/β鍛造を施し、厚さ約0.30インチ(7.6mm)にα/β圧延して調製された8インチ(20cm)ラボスケールインゴットから作成した材料試験板材に対して実施した。材料試験板材は、それぞれβ変態点温度未満である75°F(42℃)で溶体化処理し、932°F(500℃)で時効処理又は焼鈍した。弾道衝撃試験の結果を図2に示す。
チタン合金(合金番号A−1〜A−6)は、従来のTi−6Al−4V合金(合金番号C−1)が示す耐弾道衝撃性より最大約16%高い耐弾道衝撃性を示している。一形態において、本開示のチタン合金は、V50弾道限界で約120m/s超の耐弾道衝撃性を示している。弾道衝撃試験は、先端の丸い円筒状の固体発射体を使用して実施した。前述の生産スケールインゴット(合金番号F−1)について実施した弾道衝撃試験と、従来の生産スケールインゴットC−3に関する弾道衝撃結果とを比較するために、同様の結果を得た。
実施例3:シャルピー衝撃(Vノッチ)試験
真空アーク再溶解、β鍛造、及びα/β鍛造を施し、約0.75インチ(1.9cm)の厚さにα/β圧延して調製された8.0インチ(20cm)ラボスケールインゴットから作成したシャルピー材料試験試料に対して、シャルピー衝撃(Vノッチ)試験を実施した。シャルピー衝撃試験板材は、それぞれβ変態点温度未満である75°F(42℃)で溶体化処理し、932°F(500℃)で時効処理又は焼鈍した(いずれも周囲空気冷却とともに実施)。シャルピー衝撃(Vノッチ)試験を実施したチタン合金の組成を表4に示す。
シャルピー衝撃(Vノッチ)試験では合金組成(合金番号A−1、A−2、C−1、C−2)毎に2つの試料を評価した。各合金の結果を表5に示す。
本開示の教示に従って調製されたチタン合金(合金番号A−1、A−2)は、従来のチタン合金(合金番号C−1、C−2)によって吸収されるエネルギーよりも多くのエネルギーを吸収する。実際、このシャルピー衝撃(Vノッチ)試験では、本開示のチタン合金(合金番号A−1、A−2)は、従来のTi−6Al−4V合金(合金番号C−1)に比べてエネルギー吸収率が最大50%向上している。(シャルピー衝撃(Vノッチ)試験はASTM E23に規定される手順に従って実施した。)さらに、本発明のチタン合金は、約19%〜約40%の伸び率も示している。
実施例4:被削性
上記の表1に記載した一部のチタン合金組成物に対して旋盤被削性V15試験を実施した。ここで、被削性V15試験につき、V15とは切削工具が15分以内に摩耗する速度を指す。送り速度は0.1mm/rev、カットの径方向深さは、C5-DCLNL-35060-12ホルダーが挿入されたCNMG 12 04 08-23 H13Aプログレッシブツールを使用した可変速外径旋削操作により2mmとした。本開示に従って調製されたチタン合金は、125m/min超の被削性V15旋削ベンチマークを示した。実際、本発明のチタン合金は、従来のTi−6Al−4V合金に比べて機械加工の容易性を100%以上向上させることができる。ある試験では、上記のA−3合金と実質的に同様の合金が、基準となるTi−6Al−4V合金(合金番号C−2)のV15値:72m/minに対して、V15値:187.5m/minを示した。したがって、本開示のチタン合金は従来のチタン合金よりも加工性が改善している。
実施例5:冷却速度の影響
合金の生産スケールインゴットから作成した0.5インチ(1.2cm)圧延板材の冷却速度を調査した。冷却速度が1℃/min〜約850℃/minの試料は、降伏強度:約600MPa〜約775MPa、UTS:約700MPa〜約900MPaであった。調査結果を表7に示す。
実施例6:変形応力
本開示に従って調製された合金の圧縮変形応力を測定し、従来の合金であるTi−6Al−4V(合金番号C−1)及びTi−3AL−2.5V(合金番号C−2)と比較した。比較の結果、1472°F(800℃)及び1.0/sの歪み速度で、本発明の合金は、最大変形応力がTi−3AL−2.5V(合金番号C−2)と比較して44%、Ti−6Al−4V(合金番号C−1)と比較して57%減少したことが分かった。この変形応力の低さ故に、本開示の合金は、従来の合金に比べて加工及び成形が容易である。測定した変形応力データを表8に示す。
以上、本発明の様々な形態について説明したが、これらは例示及び説明の便宜上提示したものにすぎない。上記の説明は網羅的なものではなく、本発明を明細書に開示する厳密な形態に限定するものでもない。上記の教示に照らした様々な修正形態又は変形形態が可能である。本明細書に記載する形態としては、所期の具体的な用途に適するよう各形態に修正を施しながら当業者が本発明を様々な形態で利用することができるようにするために、本発明の原理及びその具体的な応用を最もよく例示するものを選択した。かかる修正形態及び変形形態は、法の下で公平の見地から認められる公正な範囲に従って解釈すれば、いずれも添付の特許請求の範囲によって画定される本発明の範囲に含まれる。

Claims (26)

  1. チタン合金であり、アルミニウムが添加されたチタン基材と、少なくとも1つの同形β安定化元素と、少なくとも1つの共析β安定化元素と、不可避的不純物とを有し、以下の機械的特性を備え、
    降伏強度:約550MPa〜約850MPa、
    極限引張強さ:約600MPa〜約900MPa、
    耐弾道衝撃性:V50弾道限界で約120m/s超、及び
    被削性V15旋削ベンチマーク:125m/min超、
    類似の条件下でTi−6Al−4V合金が示す熱間加工性よりも高い熱間加工性を示すチタン合金。
  2. 請求項1に記載のチタン合金であり、
    伸び率:約19%〜約40%、及び
    1/s、800℃で測定したときの変形応力:約200MPa未満
    を更に示すことを特徴とするチタン合金。
  3. 請求項1又は2に記載のチタン合金であり、
    アルミニウム:約0.5重量%〜約1.6重量%、
    バナジウム:約2.5重量%〜約5.3重量%、
    ケイ素:約0.1重量%〜約0.5重量%、
    鉄:約0.05重量%〜約0.5重量%、
    酸素:約0.1重量%〜約0.25重量%、及び
    炭素:最大約0.2重量%
    を含み、残部はチタン及び不可避的不純物であることを特徴とするチタン合金。
  4. チタン合金であり、
    アルミニウム:約0.5重量%〜約1.6重量%、
    バナジウム:約2.5重量%〜約5.3重量%、
    ケイ素:約0.1重量%〜約0.5重量%、
    鉄:約0.05重量%〜約0.5重量%、
    酸素:約0.1重量%〜約0.25重量%、及び
    炭素:最大約0.2重量%
    を含み、残部はチタン及び不可避的不純物であることを特徴とするチタン合金。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のチタン合金であり、Ti−6Al−4V合金に比べて延性が最大70%又はそれ以上改善することを特徴とするチタン合金。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のチタン合金であり、Ti−6Al−4V合金に比べて耐弾道衝撃性が最大16%改善することを特徴とするチタン合金。
  7. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のチタン合金であり、Ti−6Al−4V合金に比べてエネルギー吸収率が最大50%改善することを特徴とするチタン合金。
  8. 請求項3又は4に記載のチタン合金であり、アルミニウムが約0.55重量%〜約1.25重量%の量で存在することを特徴とするチタン合金。
  9. 請求項3又は4に記載のチタン合金であり、バナジウムが約3.0重量%〜約4.3重量%の量で存在することを特徴とするチタン合金。
  10. 請求項3又は4に記載のチタン合金であり、ケイ素が約0.2重量%〜約0.3重量%の量で存在することを特徴とするチタン合金。
  11. 請求項3又は4に記載のチタン合金であり、鉄が約0.2重量%〜約0.3重量%の量で存在することを特徴とするチタン合金。
  12. 請求項3又は4に記載のチタン合金であり、酸素が約0.11重量%〜約0.2重量%の量で存在することを特徴とするチタン合金。
  13. 請求項3又は4に記載のチタン合金であり、
    アルミニウム:約0.55重量%〜約1.25重量%、
    バナジウム:約3.0重量%〜約4.3重量%、
    ケイ素:0.20重量%〜約0.30重量%、
    鉄:0.20重量%〜約0.30重量%、及び
    酸素:約0.11重量%〜0.20重量%
    を含み、残部はチタン及び不可避的不純物であることを特徴とするチタン合金。
  14. 請求項13に記載のチタン合金であり、元素含有量で、
    アルミニウム:約0.85重量%、
    バナジウム:約3.7重量%、
    ケイ素:約0.25重量%、
    鉄:約0.25重量%、及び
    酸素:約0.15重量%
    を含み、残部はチタン及び不可避的不純物であることを特徴とするチタン合金。
  15. 請求項1又は2に記載のチタン合金であり、
    アルミニウム:約0.2重量%〜約1.6重量%、
    少なくとも1つの同形β安定化元素:約2.5重量%〜約5.3重量%、
    ケイ素:約0.1重量%〜約0.5重量%、
    少なくとも1つの共析β安定化元素:約0.05重量%〜約0.5重量%、
    酸素:約0.1重量%〜約0.25重量%、及び
    炭素:最大約0.2重量%
    を含み、残部はチタン及び不可避的不純物であることを特徴とするチタン合金。
  16. チタン合金から製品又は部品を形成する方法であり、
    チタン、アルミニウム、及びバナジウムを含有するスクラップ又は再生合金材料を組み合わせるステップと、
    前記スクラップ又は再生合金材料を、
    アルミニウム:約0.5重量%〜約1.6重量%、
    バナジウム:約2.5重量%〜約5.3重量%、
    ケイ素:約0.1重量%〜約0.5重量%、
    鉄:約0.05重量%〜約0.5重量%、
    酸素:約0.1重量%〜約0.25重量%、及び
    炭素:最大約0.2重量%
    を含み、残部はチタン及び不可避的不純物である混合物を作成するのに必要な追加原料と混合するステップと、
    コールドハース式プラズマ溶解炉若しくはコールドハース式電子ビーム溶解炉又は真空アーク再溶解(VAR)炉のいずれかにおいて前記混合物を溶解してインゴットを得るステップと、
    β鍛造とα鍛造の組合せを使用して前記インゴットを部品に加工するステップと、
    前記加工された部品を25°F(14℃)〜約200°F(110℃)の温度範囲のβ変態点未満の温度で熱処理するステップと、
    前記加工及び熱処理がなされた部品を約750°F(400℃)〜約1200°F(649℃)の温度で焼鈍して最終チタン合金製品とするステップと
    を含む方法。
  17. 請求項16に記載の方法であり、前記熱処理は、β変態点未満である約75°F(42℃)の温度で実行され、前記焼鈍は、約932°F(500℃)の温度で実行されることを特徴とする方法。
  18. 請求項16又は17に記載の方法であり、前記コールドハース式の溶解ステップで得られる前記インゴットは、中空インゴットであることを特徴とする方法。
  19. 請求項16〜18のいずれか一項に記載の方法であり、前記コールドハース式の溶解ステップで得られる前記インゴットは、真空アーク再溶解プロセスを使用して再溶解されることを特徴とする方法。
  20. 請求項16〜19のいずれか一項に記載の方法であり、前記最終チタン合金製品は、一次α相の体積分率が約5%〜約90%であることを特徴とする方法。
  21. 請求項20に記載の方法であり、前記一次α相は、約50μm未満のサイズを有する一次α粒を含むことを特徴とする方法。
  22. 請求項21に記載の方法であり、前記一次α粒のサイズは、約20μm未満であることを特徴とする方法。
  23. 請求項1〜15のいずれか一項に記載のチタン合金から形成される部品。
  24. 請求項23に記載の部品であり、収納リングケーシングであることを特徴とする部品。
  25. 請求項16〜22のいずれか一項に記載の方法に従って調製されたチタン合金から形成される部品。
  26. 請求項25に記載の部品であり、収納リングケーシングであることを特徴とする部品。
JP2016548622A 2014-01-28 2015-01-27 衝撃又は衝撃荷重に対する耐性を示すチタン合金及びそのチタン合金から部品を製造する方法 Active JP6420350B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201461932410P 2014-01-28 2014-01-28
US61/932,410 2014-01-28
PCT/US2015/013022 WO2015116567A1 (en) 2014-01-28 2015-01-27 Titanium alloys exhibiting resistance to impact or shock loading and method of making a part therefrom

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017508882A true JP2017508882A (ja) 2017-03-30
JP2017508882A5 JP2017508882A5 (ja) 2018-03-22
JP6420350B2 JP6420350B2 (ja) 2018-11-07

Family

ID=52462477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016548622A Active JP6420350B2 (ja) 2014-01-28 2015-01-27 衝撃又は衝撃荷重に対する耐性を示すチタン合金及びそのチタン合金から部品を製造する方法

Country Status (7)

Country Link
US (2) US10000838B2 (ja)
EP (1) EP3099833B1 (ja)
JP (1) JP6420350B2 (ja)
CN (1) CN106460100B (ja)
CA (1) CA2938089C (ja)
RU (2) RU2659524C2 (ja)
WO (1) WO2015116567A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10352428B2 (en) * 2016-03-28 2019-07-16 Shimano Inc. Slide component, bicycle component, bicycle rear sprocket, bicycle front sprocket, bicycle chain, and method of manufacturing slide component
EP3585914A4 (en) * 2017-02-24 2020-11-18 The Ohio State Innovation Foundation TITANIUM ALLOYS FOR ADDITIVE MANUFACTURING
TWI641696B (zh) * 2018-02-08 2018-11-21 日商新日鐵住金股份有限公司 Titanium alloy
CN109059653A (zh) * 2018-07-18 2018-12-21 九江学院 一种用于制作多元复合防弹衣的材料及其性能强化方法
WO2020091915A2 (en) * 2018-09-25 2020-05-07 Titanium Metals Corporation Titanium alloy with moderate strength and high ductility
CN112251636B (zh) * 2020-09-29 2022-05-10 中国科学院金属研究所 一种高热稳定性等轴纳米晶Ti6Al4V-W合金及其制备方法
GB202112312D0 (en) * 2021-08-27 2021-10-13 Thomas Roger Owen Heat treatable titanium alloys exhibiting high ductility and resistance to impact fracture

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS609847A (ja) * 1983-06-28 1985-01-18 Asahi Glass Co Ltd 眼鏡フレ−ム用部材
JPH0754084A (ja) * 1993-08-16 1995-02-28 Sumitomo Metal Ind Ltd 冷間加工性および溶接性に優れた高耐食性チタン合金
JP2013541635A (ja) * 2010-08-05 2013-11-14 テイタニウム メタルス コーポレイシヨン 良好な弾道及び機械特性を有する低コストのα−βチタニウム合金

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2777768A (en) * 1953-08-03 1957-01-15 Mallory Sharon Titanium Corp Alpha titanium alloys
GB776440A (en) * 1953-10-13 1957-06-05 Rem Cru Titanium Inc Improvements in or relating to stable beta-containing alloys of titanium
GB758293A (en) * 1954-07-08 1956-10-03 Ronald Hans Heathfield Improvements in or relating to tubular elements and joints therefor
US4857269A (en) 1988-09-09 1989-08-15 Pfizer Hospital Products Group Inc. High strength, low modulus, ductile, biopcompatible titanium alloy
JPH05117791A (ja) * 1991-10-28 1993-05-14 Sumitomo Metal Ind Ltd 高強度高靱性で冷間加工可能なチタン合金
JP2936968B2 (ja) * 1993-08-16 1999-08-23 住友金属工業株式会社 冷間加工性および溶接性に優れた高強度チタン合金
JPH1136029A (ja) * 1997-05-21 1999-02-09 Sumitomo Metal Ind Ltd 高強度チタン合金鋳造品
US6632304B2 (en) * 1998-05-28 2003-10-14 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Titanium alloy and production thereof
EP1574589B1 (en) * 2004-03-12 2012-12-12 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Titanium alloy having excellent high-temperature oxidation and corrosion resistance
JP2006034414A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Sumitomo Metal Ind Ltd シューズ用スパイク
JP4939740B2 (ja) * 2004-10-15 2012-05-30 住友金属工業株式会社 β型チタン合金
ATE479783T1 (de) * 2005-05-23 2010-09-15 Thyssenkrupp Vdm Gmbh Titan-legierung
GB2447036A (en) * 2007-02-28 2008-09-03 Rolls Royce Plc A containment casing
RU2425164C1 (ru) * 2010-01-20 2011-07-27 Открытое Акционерное Общество "Корпорация Всмпо-Ависма" Вторичный титановый сплав и способ его изготовления
US10119178B2 (en) * 2012-01-12 2018-11-06 Titanium Metals Corporation Titanium alloy with improved properties

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS609847A (ja) * 1983-06-28 1985-01-18 Asahi Glass Co Ltd 眼鏡フレ−ム用部材
JPH0754084A (ja) * 1993-08-16 1995-02-28 Sumitomo Metal Ind Ltd 冷間加工性および溶接性に優れた高耐食性チタン合金
JP2013541635A (ja) * 2010-08-05 2013-11-14 テイタニウム メタルス コーポレイシヨン 良好な弾道及び機械特性を有する低コストのα−βチタニウム合金

Also Published As

Publication number Publication date
CA2938089A1 (en) 2015-08-06
CN106460100A (zh) 2017-02-22
RU2716559C2 (ru) 2020-03-12
RU2018121311A3 (ja) 2019-08-05
EP3099833A1 (en) 2016-12-07
US10633732B2 (en) 2020-04-28
RU2016135004A (ru) 2018-03-02
RU2016135004A3 (ja) 2018-03-02
US20170016103A1 (en) 2017-01-19
RU2018121311A (ru) 2019-03-06
US10000838B2 (en) 2018-06-19
EP3099833B1 (en) 2018-06-27
JP6420350B2 (ja) 2018-11-07
CA2938089C (en) 2019-06-25
RU2659524C2 (ru) 2018-07-02
CN106460100B (zh) 2019-07-12
US20180291492A1 (en) 2018-10-11
WO2015116567A1 (en) 2015-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6420350B2 (ja) 衝撃又は衝撃荷重に対する耐性を示すチタン合金及びそのチタン合金から部品を製造する方法
AU2003222645B2 (en) Alpha-beta Ti-A1-V-Mo-Fe alloy
JP6165171B2 (ja) 改善された性質を有するチタン合金
JP6965364B2 (ja) 析出硬化型コバルト−ニッケル基超合金およびそれから製造された物品
WO2003097888A1 (en) Nickel-base alloy
CA3039661C (en) High temperature, damage tolerant superalloy, an article of manufacture made from the alloy, and process for making the alloy
JPWO2016052423A1 (ja) Ni基超耐熱合金
JP2017508882A5 (ja)
JP3308090B2 (ja) Fe基超耐熱合金
JP2022037155A (ja) 高温チタン合金
CN106133161A (zh) 沉淀硬化的镍合金、所述合金制成的部件及其制造方法
US11708630B2 (en) Titanium alloy with moderate strength and high ductility
CA2955322C (en) Ni-based superalloy for hot forging
TWI612143B (zh) 析出強化型鎳基合金及其製造方法
CN105886954A (zh) 一种飞机发动机风扇叶片用合金
CN105734344A (zh) 一种综合高温性能优异的镍基合金及其生产工艺
JP2020164896A (ja) オーステナイト系耐熱合金部材
JP2020186439A (ja) オーステナイト系耐熱合金部材
US20090257865A1 (en) Ni-base alloy for turbine rotor of steam turbine and turbine rotor of steam turbine

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170912

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20171208

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20180209

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180802

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20180809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180911

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181011

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6420350

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250